JP2009143322A - 車両用ターンレバースイッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用ECUに複雑な制御回路を不要とし、コストの低廉化を図ることができる車両用ターンレバースイッチ装置を提供する。
【解決手段】左折指示回動位置又は右折指示回動位置から中立位置に回動復帰可能なスイッチレバー3と、スイッチレバー3を中立位置から左折指示回動位置又は右折指示回動位置に回動操作によって回動させ、回動操作の解除によって初期操作位置に回動復帰するターンレバー5と、スイッチレバー3に進退可能に保持され、ターンレバー5の回動によってその回動平面と直交する平面内で進退する係止ピース6とを備え、係止ピース6は、スイッチレバー3が中立位置に配置された状態においてターンレバー5を係止する位置に保持され、スイッチレバー3が左折指示回動位置又は右折指示回動位置に配置された状態においてターンレバー6との係止状態を解除する位置に保持されている。
【選択図】図5
【解決手段】左折指示回動位置又は右折指示回動位置から中立位置に回動復帰可能なスイッチレバー3と、スイッチレバー3を中立位置から左折指示回動位置又は右折指示回動位置に回動操作によって回動させ、回動操作の解除によって初期操作位置に回動復帰するターンレバー5と、スイッチレバー3に進退可能に保持され、ターンレバー5の回動によってその回動平面と直交する平面内で進退する係止ピース6とを備え、係止ピース6は、スイッチレバー3が中立位置に配置された状態においてターンレバー5を係止する位置に保持され、スイッチレバー3が左折指示回動位置又は右折指示回動位置に配置された状態においてターンレバー6との係止状態を解除する位置に保持されている。
【選択図】図5
Description
本発明は、車両用ターンレバースイッチ装置に関し、特にステアリングシャフトの回転によって左折指示回動位置又は右折指示回動位置からニュートラル(中立)位置に回動復帰可能な方向指示スイッチ操作用レバーを備えた車両用ターンレバースイッチ装置に関する。
従来の車両用ターンレバースイッチ装置として、ターンシグナルスイッチ(方向指示スイッチ)の接点を切り替えるためのターンレバーを備えたものがある(特許文献1)。
この車両用ターンレバースイッチ装置は、前述したターンレバーと、ステアリングホイールの回転操作によって回転するキャンセルカムと、このキャンセルカム及びターンレバーの回動によって回動可能なブラケットと、このブラケットにキャンセルカムの回転力を回動復帰力として伝達可能なラチェットとから構成されている。
キャンセルカムは、カム部を有し、ステアリングコラム内を挿通するステアリングシャフトの外周面に配設されている。そして、ステアリングシャフトと共に回転するように構成されている。
ブラケットは、1対の回動復帰力受部を有し、ステアリングコラムの外周面にスイッチ搭載用のベースを介して回動自在に保持され、かつターンレバーに連結されている。そして、ターンレバーの反時計方向(左折指示回動方向)又は時計方向(右折指示回動方向)への回動操作によって中立位置から左折指示回動位置又は右折指示回動位置に向かって回動し、またステアリングホイールのキャンセル方向(ターンレバーの回動復帰方向)への回動操作(キャンセルカムの回動)によるラチェットの回動によって一方の回動復帰力受部又は他方の回動復帰力受部から回動復帰力を受け、左折指示回動位置又は右折指示回動位置から中立位置に回動復帰するように構成されている。なお、スイッチ搭載用のベースには、ブラケット(ターンレバー)の回動位置に応じて接点が切り替わる方向指示スイッチが搭載されている。
ラチェットは、キャンセルカムとブラケットとの間に進退可能に配設され、かつ1対の回動復帰力受部間に回動可能に保持されている。そして、方向指示スイッチの中立(OFF)状態(ターンレバーが中立位置に配置された状態)において全体がカム部の回動領域外に、また方向指示スイッチの左折指示状態(ターンレバーが左折指示回動位置に配置された状態)又は右折指示状態(ターンレバーが右折指示回動位置に配置された状態)において一部(キャンセルカム側端部)がカム部の回動領域内にそれぞれ配置されている。
以上の構成により、ターンレバーを中立位置から左折指示回動方向に回動操作して左折指示回動位置に配置すると、ブラケットが同方向に回動して方向指示スイッチが左折指示状態とされるとともに、ラチェットがキャンセルカム側に進行してそのキャンセルカム側端部がカム部の回動領域外から回動領域内に配置される。この状態において、ステアリングホイールをターンレバー回動復帰方向(時計方向)に回動操作すると、ラチェットが反時計方向に回動して一方の回動復帰力受部を押圧し、このラチェットの押圧によってブラケット及びターンレバーが時計方向に回動し、方向指示スイッチがOFF状態とされるとともに、ターンレバーが左折指示回動位置から中立位置に回動復帰する。
一方、ターンレバーを中立位置から右折指示回動方向に回動操作して右折指示回動位置に配置すると、ブラケットが同方向に回動して方向指示スイッチが右折指示状態とされるとともに、ラチェットがキャンセルカム側に進行してそのキャンセルカム側端部がカム部の回動領域外から回動領域内に配置される。この状態において、ステアリングホイールをターンレバー回動復帰方向(反時計方向)に回動操作すると、ラチェットが時計方向に回動して他方の回動復帰力受部を押圧し、このラチェットの押圧によってブラケット及びターンレバーが反時計方向に回動し、方向指示スイッチがOFF状態とされるとともに、ターンレバーが右折指示回動位置から中立位置に回動復帰する。
特開2006−347447号公報
ところで、この種の車両用ターンレバースイッチ装置においては、例えば車両内の操作スペースを有効利用するために、ターンレバーの左折指示回動位置又は右折指示回動位置への回動操作後にその回動操作の解除によってターンレバーを左折指示回動位置又は右折指示回動位置から中立位置に回動復帰させる機構を備えたものが採用されている。
この場合、ターンレバーの左折指示回動位置又は右折指示回動位置への回動によってその可動接点部がベース側の左折指示用固定接点部又は右折指示用固定接点部に接触すると、車両用ECU(Electronic Control Unit)では左折指示時に左折指示スイッチON信号を処理して左折指示スイッチON状態を、また右折指示時に右折指示スイッチON信号を処理して右折指示スイッチON状態をそれぞれ保持することが行われる。
このため、車両用ECUに複雑な制御回路を必要とし、コストが嵩むという問題があった。
従って、本発明の目的は、車両用ECUに複雑な制御回路を不要とし、もってコストの低廉化を図ることができる車両用ターンレバースイッチ装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、ステアリングシャフトの回転によって左折指示回動位置又は右折指示回動位置から中立位置に回動復帰する方向指示スイッチ操作用のスイッチレバーと、前記スイッチレバーを前記中立位置から前記左折指示回動位置又は右折指示回動位置に回動操作によって回動させ、前記回動操作の解除によって初期操作位置に回動復帰するスイッチレバー操作用のターンレバーと、前記スイッチレバーに進退可能に保持され、前記ターンレバーの回動によってその回動平面と直交する平面内で進退する係止部材とを備え、前記係止部材は、前記スイッチレバーが前記中立位置に配置された状態において前記ターンレバーを係止する位置に保持され、前記スイッチレバーが前記左折指示回動位置又は右折指示回動位置に配置された状態において前記ターンレバーとの係止状態を解除する位置に保持されていることを特徴とする車両用ターンレバースイッチ装置を提供する。
本発明によると、車両用ECUに複雑な制御回路を不要とし、コストの低廉化を図ることができる。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る車両用ターンレバースイッチ装置の外観を示す平面図である。図2は、本発明の実施の形態に係る車両用ターンレバースイッチ装置の内部構造を示す平面図である。図3は、本発明の実施の形態に係る車両用ターンレバースイッチ装置におけるスイッチレバーの中立位置から左折指示回動位置への回動動作を説明するために示す平面図である。図4は、本発明の実施の形態に係る車両用ターンレバースイッチ装置におけるスイッチレバーの中立位置から右折指示回動位置への回動動作を説明するために示す平面図である。図5は、本発明の実施の形態に係る車両用ターンレバースイッチ装置の係止部材によるターンレバーの係止状態を示す断面図である。
図1は、本発明の実施の形態に係る車両用ターンレバースイッチ装置の外観を示す平面図である。図2は、本発明の実施の形態に係る車両用ターンレバースイッチ装置の内部構造を示す平面図である。図3は、本発明の実施の形態に係る車両用ターンレバースイッチ装置におけるスイッチレバーの中立位置から左折指示回動位置への回動動作を説明するために示す平面図である。図4は、本発明の実施の形態に係る車両用ターンレバースイッチ装置におけるスイッチレバーの中立位置から右折指示回動位置への回動動作を説明するために示す平面図である。図5は、本発明の実施の形態に係る車両用ターンレバースイッチ装置の係止部材によるターンレバーの係止状態を示す断面図である。
〔車両用ターンレバースイッチ装置の全体構成〕
図1〜図4において、符号1で示す車両用ターンレバースイッチ装置は、ステアリングホイール(図示せず)の回転操作によって回転するキャンセルカム2と、このキャンセルカム2の回転(回動)によって左折指示回動位置又は右折指示回動位置から中立位置に回動復帰する方向指示スイッチ操作用のスイッチレバー3と、このスイッチレバー3にキャンセルカム2の回転力を回動復帰力として伝達可能なラチェット4と、このラチェット4の回動動作と独立して初期レバー操作位置に回動復帰可能なスイッチレバー操作用のターンレバー5と、このターンレバー5をスイッチレバー3に係止可能な係止ピース6とから大略構成されている。
図1〜図4において、符号1で示す車両用ターンレバースイッチ装置は、ステアリングホイール(図示せず)の回転操作によって回転するキャンセルカム2と、このキャンセルカム2の回転(回動)によって左折指示回動位置又は右折指示回動位置から中立位置に回動復帰する方向指示スイッチ操作用のスイッチレバー3と、このスイッチレバー3にキャンセルカム2の回転力を回動復帰力として伝達可能なラチェット4と、このラチェット4の回動動作と独立して初期レバー操作位置に回動復帰可能なスイッチレバー操作用のターンレバー5と、このターンレバー5をスイッチレバー3に係止可能な係止ピース6とから大略構成されている。
(キャンセルカム2の構成)
キャンセルカム2は、図1〜図4に示すように、ステアリングコラム(図示せず)内を中心軸線に沿って挿通するステアリングシャフト(図示せず)の外周面に配設されている。そして、ステアリングシャフトと共に矢印A1方向(時計方向)又は矢印A2方向(反時計方向)に回転するように構成されている。キャンセルカム2の外周面には、円周方向に所定の間隔をもって並列する1対のカム部20,20が一体に設けられている。キャンセルカム2の内周面には、円周方向に所定の間隔(等間隔)をもって並列する複数(実施の形態では3個)のカム取付部21,21,…が一体に設けられている。
キャンセルカム2は、図1〜図4に示すように、ステアリングコラム(図示せず)内を中心軸線に沿って挿通するステアリングシャフト(図示せず)の外周面に配設されている。そして、ステアリングシャフトと共に矢印A1方向(時計方向)又は矢印A2方向(反時計方向)に回転するように構成されている。キャンセルカム2の外周面には、円周方向に所定の間隔をもって並列する1対のカム部20,20が一体に設けられている。キャンセルカム2の内周面には、円周方向に所定の間隔(等間隔)をもって並列する複数(実施の形態では3個)のカム取付部21,21,…が一体に設けられている。
(スイッチレバー3の構成)
スイッチレバー3は、図2〜図5に示すように、ターンレバー5を回動可能に収容する断面コ字状のレバー収容部30を有し、ステアリングコラムの外周面にスイッチ回路形成用のベース7(ベースカバー7A)を介して回動可能に保持され、かつ節度機構8によって中立位置及び左折・右折指示回動位置のうちいずれかの位置に選択的に配置されている。そして、ターンレバー5による回動操作によって中立位置から左折指示回動方向(反時計方向:矢印B1方向)又は右折指示回動方向(時計方向:矢印B2方向)に枢支ピン50(後述)を回動中心として回動し、左折指示回動位置又は右折指示回動位置に位置するように構成されている。これにより、方向指示スイッチ100の接点が切り替えられる。また、スイッチレバー3は、ステアリングホイールのキャンセル方向(スイッチレバー回動復帰方向)への回動操作(キャンセルカム2の回動)によるラチェット4の回動によって一方の回動復帰力受部34又は他方の回動復帰力受部35(共に後述)から回動復帰力を受け、左折指示回動位置又は右折指示回動位置から中立位置に回動復帰するように構成されている。
スイッチレバー3は、図2〜図5に示すように、ターンレバー5を回動可能に収容する断面コ字状のレバー収容部30を有し、ステアリングコラムの外周面にスイッチ回路形成用のベース7(ベースカバー7A)を介して回動可能に保持され、かつ節度機構8によって中立位置及び左折・右折指示回動位置のうちいずれかの位置に選択的に配置されている。そして、ターンレバー5による回動操作によって中立位置から左折指示回動方向(反時計方向:矢印B1方向)又は右折指示回動方向(時計方向:矢印B2方向)に枢支ピン50(後述)を回動中心として回動し、左折指示回動位置又は右折指示回動位置に位置するように構成されている。これにより、方向指示スイッチ100の接点が切り替えられる。また、スイッチレバー3は、ステアリングホイールのキャンセル方向(スイッチレバー回動復帰方向)への回動操作(キャンセルカム2の回動)によるラチェット4の回動によって一方の回動復帰力受部34又は他方の回動復帰力受部35(共に後述)から回動復帰力を受け、左折指示回動位置又は右折指示回動位置から中立位置に回動復帰するように構成されている。
スイッチレバー3には、キャンセルカム側に開口し、かつ節度ピース8Aを進退可能に保持する凹部32が設けられている。凹部32内には、節度ピース8Aを節度面8Bに圧接するピース押圧用スプリング8Cが弾装(収容)されている。
スイッチレバー3の両側部には、図5に示すように、ベースカバー側に開口し、かつ係止ピース6の両脚部60,61(後述)を進退可能に保持する凹孔31A,31Bが設けられている。凹部31A,31B内には、スイッチレバー3とターンレバーとの係止状態(ターンレバー5と係止ピース6との係止状態)を解除する方向の弾撥力を係止ピース6に付与するピース押圧用スプリング11,11が弾装(収容)されている。また、スイッチレバー3の両側部には、ターンレバー回動方向に沿って並列し、かつターンレバー5の回動を規制する1対のレバー回動規制部3A,3Bが設けられている。
スイッチレバー3の底面部(裏面側)には、方向指示スイッチ100を固定接点部(後述)と共に構成する可動接点部としての可動接触子33,33,…が取り付けられている。
スイッチレバー3のキャンセルカム側端部には、ラチェット4の回動方向に所定の間隔をもって並列する回動復帰力受部34,35が設けられている。また、スイッチレバー3のキャンセルカム側端部には、回動復帰力受部34,35間に介在するガイド溝36が設けられている。ガイド溝36には、そのキャンセルカム側内面に開口する凹部37,38、及びこれら凹部37,38間に介在してターンレバー操作側に突出する凸部39が設けられている。
ベース7には、可動接触子33,33,…に対応する固定接点部としての左折指示用固定接触子70,70,…及び右折指示用固定接触子71,71,…が設けられている。また、ベース7(ベースカバー7A)には、ラチェット4がカム部20,20の回動領域9の内外を進退する方向(矢印C1方向及び矢印C2方向)に延びる長孔72、及びスイッチレバー側に突出するガイド面73A付きの係止凸部73が設けられている。
ベース7のキャンセルカム側端部には、ラチェット4の進退方向(矢印C1方向及び矢印C2方向)と直交する方向に並列し、かつラチェット復帰用スプリング(図示せず)を伸張した状態でその両端部をそれぞれ係止する係止ピン(図示せず)が突設されている。また、ベース7のキャンセルカム側端部には、ラチェット4の進退方向に並列し、かつスイッチレバー3を案内する大小2つの円弧ガイド75,76が設けられている。
節度機構8は、ベース7に設けられた凹凸状の節度面8B、この節度面8Bに圧接する節度ピース8A、及びこの節度ピース8Aを節度面8Bに圧接する方向の弾撥力をもつピース押圧用スプリング8Cからなり、例えば特開平10−236225号公報に本出願人によって先に開示されている。
(ラチェット4の構成)
ラチェット4は、図1〜図4に示すように、ベース7(ベースカバー7A)の長孔72及びスイッチレバー3のガイド溝36にそれぞれピン各端部が臨む枢支ピン40を有し、キャンセルカム2のターンレバー操作側に進退可能に配設され、かつ回動復帰力受部34,35間に回動可能に保持されている。そして、方向指示スイッチ100の中立(OFF)状態(スイッチレバー3が中立位置に配置された状態)において、枢支ピン40が長孔72のターンレバー操作側端部及びガイド溝36の凸部39近傍に移動し、ラチェット全体がカム部20,20の回動領域9外に配置されている。また、方向指示スイッチ100の左折指示状態(スイッチレバー3が左折指示回動位置に配置された状態)又は右折指示状態(スイッチレバー3が右折指示回動位置に配置された状態)において、枢支ピン40が長孔72のキャンセルカム側端部及びガイド溝36の凹部37又は凹部38に移動し、ラチェット一部(キャンセルカム側端部)がカム部20,20の回動領域9内に配置されている。
ラチェット4は、図1〜図4に示すように、ベース7(ベースカバー7A)の長孔72及びスイッチレバー3のガイド溝36にそれぞれピン各端部が臨む枢支ピン40を有し、キャンセルカム2のターンレバー操作側に進退可能に配設され、かつ回動復帰力受部34,35間に回動可能に保持されている。そして、方向指示スイッチ100の中立(OFF)状態(スイッチレバー3が中立位置に配置された状態)において、枢支ピン40が長孔72のターンレバー操作側端部及びガイド溝36の凸部39近傍に移動し、ラチェット全体がカム部20,20の回動領域9外に配置されている。また、方向指示スイッチ100の左折指示状態(スイッチレバー3が左折指示回動位置に配置された状態)又は右折指示状態(スイッチレバー3が右折指示回動位置に配置された状態)において、枢支ピン40が長孔72のキャンセルカム側端部及びガイド溝36の凹部37又は凹部38に移動し、ラチェット一部(キャンセルカム側端部)がカム部20,20の回動領域9内に配置されている。
ラチェット4のキャンセルカム側端部には、キャンセルカム2の回転力(キャンセル力等)をカム部20,20から受けるキャンセル力受部41が突設されている。ラチェット4のキャンセルカム側端部の裏面(スイッチレバー側の面)には、キャンセル力受部41のターンレバー操作側に位置し、かつラチェット復帰用スプリングを掛け渡すスプリング掛け渡し部(図示せず)が設けられている。
ラチェット4のターンレバー操作側端部には、スイッチレバー3の回動復帰力受部側に突出する回動復帰力伝達部42,43が一体に設けられている。
(ターンレバー5の構成)
ターンレバー5は、図2〜図5に示すように、レバー保持部5A及びレバー操作部5Bからなり、ラチェット4とスイッチレバー3(節度ピース8A)との間に配置され、かつスイッチレバー3に係止ピース6を介して係脱可能に連結されている。そして、ターンレバー5の回動操作によってスイッチレバー3を枢支ピン50の回りに中立位置から左折指示回動位置に向かって矢印B1方向(左折指示回動方向)に、中立位置から右折指示回動位置に向かって矢印B2方向(右折指示回動方向)にそれぞれ回動させるように構成されている。また、ターンレバー5は、その回動操作の解除(操作の解放)によってピース押圧用スプリング10C(後述)の弾撥力を受け、左折指示レバー操作位置又は右折指示レバー操作位置から初期レバー操作位置に回動復帰するように構成されている。
ターンレバー5は、図2〜図5に示すように、レバー保持部5A及びレバー操作部5Bからなり、ラチェット4とスイッチレバー3(節度ピース8A)との間に配置され、かつスイッチレバー3に係止ピース6を介して係脱可能に連結されている。そして、ターンレバー5の回動操作によってスイッチレバー3を枢支ピン50の回りに中立位置から左折指示回動位置に向かって矢印B1方向(左折指示回動方向)に、中立位置から右折指示回動位置に向かって矢印B2方向(右折指示回動方向)にそれぞれ回動させるように構成されている。また、ターンレバー5は、その回動操作の解除(操作の解放)によってピース押圧用スプリング10C(後述)の弾撥力を受け、左折指示レバー操作位置又は右折指示レバー操作位置から初期レバー操作位置に回動復帰するように構成されている。
レバー保持部5Aは、図2〜図4に示すように、枢支ピン50を有し、ベース7(ベースカバー7A)に枢支ピン50を介して回動可能に保持されている。レバー保持部5Aには、キャンセルカム側に開口し、かつ節度ピース10Aを進退可能に保持する凹部51が設けられている。凹部51内には、節度ピース10Aを節度面10Bに圧接し、かつターンレバー5を初期レバー操作位置に回動復帰させるピース(節度ピース)押圧用スプリング10Cが弾装(収容)されている。また、レバー保持部5Aには、図5に示すように、ベースカバー側に開口し、かつ係止ピース6の係止凸部62(後述)に係脱可能に嵌合する係止凹部52が設けられている。
節度面10Bは、節度ピース10A及びピース押圧用スプリング10Cと共に節度機構10を構成し、ベース7に設けられている。そして、ターンレバー5に初期レバー操作位置への回動復帰力としてピース押圧用スプリング10Cの弾撥力を付与するために、キャンセルカム側からターンレバー操作側に向かって開口する傾斜部付きの凹面によって形成されている。
レバー操作部5Bは、枢支ピン50のピン軸線に直交するピン軸線をもつ枢支ピン53を有し、レバー保持部5Aに枢支ピン53を介して回動可能に保持されている。そして、スイッチレバー操作部として機能するとともに、ディマ・パッシング切替用操作部として機能するように構成されている。
(係止ピース6の構成)
係止ピース6は、図5に示すように、スイッチレバー3の凹孔31A,31B内をそれぞれ進退する脚部60,61、これら両脚部60,61間に介在してターンレバー5(レバー保持部5A)の係止凹部52に係脱可能に嵌合するターンレバー側の係止凸部62、及びこの係止凸部62の突出方向と反対側に突出するベースカバー側の係止凸部63を有し、スイッチレバー3に進退可能に保持され、全体が断面略E字状のロックピースによって形成されている。そして、ベースカバー側進行位置とスイッチレバー側退避位置との間をターンレバー5の回動平面と直交する平面内で進退し、節度機構8及び係止機構12によって中立位置及び左折・右折指示回動位置のうちいずれかの位置にスイッチレバー3と共に選択的に配置されている。
係止ピース6は、図5に示すように、スイッチレバー3の凹孔31A,31B内をそれぞれ進退する脚部60,61、これら両脚部60,61間に介在してターンレバー5(レバー保持部5A)の係止凹部52に係脱可能に嵌合するターンレバー側の係止凸部62、及びこの係止凸部62の突出方向と反対側に突出するベースカバー側の係止凸部63を有し、スイッチレバー3に進退可能に保持され、全体が断面略E字状のロックピースによって形成されている。そして、ベースカバー側進行位置とスイッチレバー側退避位置との間をターンレバー5の回動平面と直交する平面内で進退し、節度機構8及び係止機構12によって中立位置及び左折・右折指示回動位置のうちいずれかの位置にスイッチレバー3と共に選択的に配置されている。
これにより、節度ピース8Aが節度面8Bの底部(凹部)に配置されると、係止ピース6がスイッチレバー側に退避してその係止凸部63(先端面)をベースカバー7Aの係止凸部73(先端面)に圧接する位置、すなわちベースカバー7Aの係止凸部73との係止状態を解除するとともに、ターンレバー5との係止状態を維持してスイッチレバー側退避位置に保持される。また、節度ピース8Bが節度面8Bの底部から離間して所定の部位に配置されると、係止ピース6がベースカバー側に進行してその係止凸部63の背面をベースカバー7Aの係止凸部73A(先端面)に圧接する位置、すなわちベースカバー7Aの係止凸部73との係止状態を維持するとともに、ターンレバー5との係止状態を解除してベースカバー側進行位置に保持される。
このため、ターンレバー5がスイッチレバー3(係止ピース6)に係止された状態(スイッチレバー3が中立位置に配置され、ターンレバー5が初期レバー操作位置に配置された状態)において、ターンレバー5を中立位置から左折指示回動方向又は右折指示回動方向に回動操作すると、ターンレバー5がスイッチレバー3と共に回動する。そして、スイッチレバー3が左折指示回動位置又は右折指示回動位置に到達すると、ターンレバー5とスイッチレバー3との係止状態が解除され、ターンレバー5がピース押圧用スプリング10Cの弾撥力によって初期レバー操作位置に回動復帰することが可能となる。
係止機構12は、図5に示すように、ベースカバー側の係止凸部63及びベースカバー7Aの係止凸部73からなり、係止ピース6とベースカバー7Aとの間に配置されている。
〔車両用ターンレバースイッチ装置1の動作〕
先ず、「スイッチレバーの左折指示回動位置への回動動作」,「スイッチレバーの左折指示回動位置からの回動復帰(キャンセル)動作」及び「左折指示状態におけるキャンセルカムの反回動復帰方向(順方向)への回動動作」につき、図2及び図3・図6(a),(b)を用いて説明する。
先ず、「スイッチレバーの左折指示回動位置への回動動作」,「スイッチレバーの左折指示回動位置からの回動復帰(キャンセル)動作」及び「左折指示状態におけるキャンセルカムの反回動復帰方向(順方向)への回動動作」につき、図2及び図3・図6(a),(b)を用いて説明する。
図6(a)及び(b)は、本発明の実施の形態に係る車両用ターンレバースイッチ装置におけるターンレバーの左折指示回動動作を説明するために示す断面図である。図6(a)はターンレバーが左折指示レバー操作位置に配置された状態を、また図6(b)はターンレバーが初期レバー操作位置に復帰した状態をそれぞれ示す。
なお、スイッチレバー3が中立位置に配置されている状態においては、図2に示すように、ラチェット4のキャンセル力受部41がカム部20,20の回動領域9外に、その枢支ピン40が長孔72のターンレバー操作側端部及びガイド溝36の凸部39近傍にそれぞれ配置されているものとする。また、係止ピース6がスイッチレバー側に退避し(節度ピース8Aが節度面8Bの底部に配置され)、その係止凸部63がベースカバー7Aの係止凸部73に圧接され)、係止ピース6の係止凸部62がターンレバー5の係止凹部52に嵌合してターンレバー5がスイッチレバー3(係止ピース6)に係止されているものとする。
「スイッチレバーの左折指示回動位置への回動動作」
図2に示すターンレバー5を初期レバー操作位置から反時計方向(矢印B1方向)に回動操作して図3に示す左折指示レバー操作位置に配置すると、スイッチレバー3が同方向(矢印B1方向)に回動して方向指示スイッチ100が左折指示スイッチON状態とされるとともに、ラチェット4がスイッチレバー側からキャンセルカム側(矢印C1方向)に進行してそのキャンセル力受部41がカム部20,20の回動領域9外から回動領域9内に配置される。
図2に示すターンレバー5を初期レバー操作位置から反時計方向(矢印B1方向)に回動操作して図3に示す左折指示レバー操作位置に配置すると、スイッチレバー3が同方向(矢印B1方向)に回動して方向指示スイッチ100が左折指示スイッチON状態とされるとともに、ラチェット4がスイッチレバー側からキャンセルカム側(矢印C1方向)に進行してそのキャンセル力受部41がカム部20,20の回動領域9外から回動領域9内に配置される。
この場合、ターンレバー5が矢印B1方向に回動すると、ターンレバー5の回動に伴いスイッチレバー3が図6(a)に矢印mで示すように移動(図3に示すように矢印B1方向に回動)する。そして、スイッチレバー3が左折指示回動位置(ターンレバー5は左折指示レバー操作位置)に到達すると、ベースカバー7Aの係止凸部73に対する係止ピース6の係止凸部63の圧接状態が解除されるため、スイッチレバー3のベースカバー側への進行によってターンレバー5とスイッチレバー3(係止ピース6の係止凸部62とターンレバー5の係止凹部52)との係止状態が解除される。ここで、ターンレバー5の回動操作を解除(操作を解放)すると、ターンレバー5がピース押圧用スプリング10Cの弾撥力によって図6(b)に2点鎖線で示す左折指示レバー操作位置から図6(b)に実線で示す初期レバー操作位置に回動復帰する。また、スイッチレバー3が矢印B1方向に回動すると、ラチェット復帰用スプリングの弾撥力によって枢支ピン40がガイド溝36の凸部39近傍から凹部37内に移動するとともに、長孔72のターンレバー操作側端部からキャンセルカム側端部に移動する。
「スイッチレバーの左折指示回動位置からのキャンセル動作」
図3に示す方向指示スイッチ100の左折指示スイッチON状態において、ステアリングホイールを時計方向(矢印A1方向)に回動操作すると、キャンセルカム2が同方向(矢印A1方向)に回動してカム部20,20がラチェット4のキャンセル力受部41を押圧し、ラチェット4が反時計方向(矢印D1方向)に回動する。ステアリングホイール(キャンセルカム2)の矢印A1方向への回動操作によってラチェット4が矢印D1方向にさらに回動すると、ラチェット4の回動復帰力伝達部43がスイッチレバー3の回動復帰力受部35を押圧する。そして、回動復帰力伝達部43の回動復帰力受部35への押圧によってスイッチレバー3が時計方向(矢印B2方向)に回動し、方向指示スイッチ100がOFF状態とされるとともに、スイッチレバー3が左折指示回動位置から中立位置に回動復帰する。
図3に示す方向指示スイッチ100の左折指示スイッチON状態において、ステアリングホイールを時計方向(矢印A1方向)に回動操作すると、キャンセルカム2が同方向(矢印A1方向)に回動してカム部20,20がラチェット4のキャンセル力受部41を押圧し、ラチェット4が反時計方向(矢印D1方向)に回動する。ステアリングホイール(キャンセルカム2)の矢印A1方向への回動操作によってラチェット4が矢印D1方向にさらに回動すると、ラチェット4の回動復帰力伝達部43がスイッチレバー3の回動復帰力受部35を押圧する。そして、回動復帰力伝達部43の回動復帰力受部35への押圧によってスイッチレバー3が時計方向(矢印B2方向)に回動し、方向指示スイッチ100がOFF状態とされるとともに、スイッチレバー3が左折指示回動位置から中立位置に回動復帰する。
この場合、スイッチレバー3が矢印B2方向に回動すると、ラチェット復帰用スプリングの弾撥力に抗して枢支ピン40がガイド溝36の凹部37から凸部39の近傍に、また長孔72のキャンセルカム側端部からターンレバー操作側端部にそれぞれ移動する。この枢支ピン40の移動に伴い、ラチェット4が矢印C2方向に退避し、キャンセル力受部41がカム部20,20の回動領域9内から回動領域9外に配置される。
「左折指示状態におけるキャンセルカムの順方向への回動動作」
図3に示す方向指示スイッチ100の左折指示スイッチON状態において、ステアリングホイールを順方向(反時計方向)に回動操作すると、キャンセルカム2が反時計方向(矢印A2方向)に回動してカム部20,20がラチェット4のキャンセル力受部41を押圧し、このカム部20,20の押圧によってラチェット4が時計方向(ラチェット4の回動復帰力伝達部43がスイッチレバー3の回動復帰力受部35から離間する方向)に回動する。
図3に示す方向指示スイッチ100の左折指示スイッチON状態において、ステアリングホイールを順方向(反時計方向)に回動操作すると、キャンセルカム2が反時計方向(矢印A2方向)に回動してカム部20,20がラチェット4のキャンセル力受部41を押圧し、このカム部20,20の押圧によってラチェット4が時計方向(ラチェット4の回動復帰力伝達部43がスイッチレバー3の回動復帰力受部35から離間する方向)に回動する。
この場合、ステアリングホイールの反時計方向への回動によってキャンセルカム2が反時計方向に回動し、キャンセルカム2のカム部20,20がラチェット4のキャンセル力受部41を乗り越えると、ラチェット4が反時計方向(ラチェット4の回動復帰力伝達部43がスイッチレバー3の回動復帰力受部35に接近する方向)にラチェット復帰用スプリングの弾撥力によって回動復帰する。
次に、「スイッチレバーの右折指示回動位置への回動動作」,「スイッチレバーの右折指示回動位置からの回動復帰(キャンセル)動作」及び「右折指示状態におけるキャンセルカムの反回動復帰方向(順方向)への回動動作」につき、図2及び図4・図7(a),(b)を用いて説明する。
図7(a)及び(b)は、本発明の実施の形態に係る車両用ターンレバースイッチ装置におけるターンレバーの右折指示回動動作を説明するために示す断面図である。図7(a)はターンレバーが右折指示レバー操作位置に配置された状態を、また図7(b)はターンレバーが初期レバー操作位置に復帰した状態をそれぞれ示す。
「スイッチレバーの右折指示回動位置への回動動作」
図2に示すターンレバー5を初期レバー操作位置から時計方向(矢印B2方向)に回動操作して図4に示す右折指示レバー操作位置に配置すると、スイッチレバー3が同方向(矢印B2方向)に回動して方向指示スイッチ100が右折指示スイッチON状態とされるとともに、ラチェット4がスイッチレバー側からキャンセルカム側(矢印C1方向)に進行してそのキャンセル力受部41がカム部20,20の回動領域9外から回動領域9内に配置される。
図2に示すターンレバー5を初期レバー操作位置から時計方向(矢印B2方向)に回動操作して図4に示す右折指示レバー操作位置に配置すると、スイッチレバー3が同方向(矢印B2方向)に回動して方向指示スイッチ100が右折指示スイッチON状態とされるとともに、ラチェット4がスイッチレバー側からキャンセルカム側(矢印C1方向)に進行してそのキャンセル力受部41がカム部20,20の回動領域9外から回動領域9内に配置される。
この場合、ターンレバー5が矢印B2方向に回動すると、ターンレバー5の回動に伴いスイッチレバー3が図7(a)に矢印nで示すように移動(図4に示すように矢印B2方向に回動)する。そして、スイッチレバー3が右折指示回動位置(ターンレバー5は右折指示レバー操作位置)に到達すると、ベースカバー7Aの係止凸部73に対する係止ピース6の係止凸部63の圧接状態が解除されるため、スイッチレバー3のベースカバー側への進行によってターンレバー5とスイッチレバー3(係止ピース6の係止凸部62とターンレバー5の係止凹部52)との係止状態が解除される。ここで、ターンレバー5の回動操作を解除(操作を解放)すると、ターンレバー5がピース押圧用スプリング10Cの弾撥力によって図7(b)に2点鎖線で示す右折指示レバー操作位置から図7(b)に実線で示す初期レバー操作位置に回動復帰する。また、スイッチレバー3が矢印B2方向に回動すると、ラチェット復帰用スプリングの弾撥力によって枢支ピン40がガイド溝36の凸部39近傍から凹部38内に移動するとともに、長孔72のターンレバー操作側端部からキャンセルカム側端部に移動する。
「スイッチレバーの右折指示回動位置からのキャンセル動作」
図4に示す方向指示スイッチ100の右折指示スイッチON状態において、ステアリングホイールを反時計方向(矢印A2方向)に回動操作すると、キャンセルカム2が同方向(矢印A2方向)に回動してカム部20,20がラチェット4のキャンセル力受部41を押圧し、ラチェット4が時計方向(矢印D2方向)に回動する。ステアリングホイール(キャンセルカム2)の矢印A2方向への回動操作によってラチェット4が矢印D2方向にさらに回動すると、ラチェット4の回動復帰力伝達部42がスイッチレバー3の回動復帰力受部34を押圧する。そして、回動復帰力伝達部42の回動復帰力受部34への押圧によってスイッチレバー3が反時計方向(矢印B1方向)に回動し、方向指示スイッチ100がOFF状態とされるとともに、スイッチレバー3が右折指示回動位置から中立位置に回動復帰する。
図4に示す方向指示スイッチ100の右折指示スイッチON状態において、ステアリングホイールを反時計方向(矢印A2方向)に回動操作すると、キャンセルカム2が同方向(矢印A2方向)に回動してカム部20,20がラチェット4のキャンセル力受部41を押圧し、ラチェット4が時計方向(矢印D2方向)に回動する。ステアリングホイール(キャンセルカム2)の矢印A2方向への回動操作によってラチェット4が矢印D2方向にさらに回動すると、ラチェット4の回動復帰力伝達部42がスイッチレバー3の回動復帰力受部34を押圧する。そして、回動復帰力伝達部42の回動復帰力受部34への押圧によってスイッチレバー3が反時計方向(矢印B1方向)に回動し、方向指示スイッチ100がOFF状態とされるとともに、スイッチレバー3が右折指示回動位置から中立位置に回動復帰する。
この場合、スイッチレバー3が矢印B1方向に回動すると、ラチェット復帰用スプリングの弾撥力に抗して枢支ピン40がガイド溝36の凹部38から凸部39の近傍に、また長孔72のキャンセルカム側端部からターンレバー操作側端部にそれぞれ移動する。この枢支ピン40の移動に伴い、ラチェット4が矢印C2方向に退避し、キャンセル力受部41がカム部20,20の回動領域9内から回動領域9外に配置される。
「右折指示状態におけるキャンセルカムの順方向への回動動作」
図4に示す方向指示スイッチ100の右折指示スイッチON状態において、ステアリングホイールを順方向(時計方向)に回動操作すると、キャンセルカム2が時計方向(矢印A1方向)に回動してカム部20,20がラチェット4のキャンセル力受部41を押圧し、このカム部20,20の押圧によってラチェット4が反時計方向(ラチェット4の回動復帰力伝達部42がスイッチレバー3の回動復帰力受部34から離間する方向)に回動する。
図4に示す方向指示スイッチ100の右折指示スイッチON状態において、ステアリングホイールを順方向(時計方向)に回動操作すると、キャンセルカム2が時計方向(矢印A1方向)に回動してカム部20,20がラチェット4のキャンセル力受部41を押圧し、このカム部20,20の押圧によってラチェット4が反時計方向(ラチェット4の回動復帰力伝達部42がスイッチレバー3の回動復帰力受部34から離間する方向)に回動する。
この場合、ステアリングホイールの時計方向への回動によってキャンセルカム2が時計方向に回動し、キャンセルカム2のカム部20,20がラチェット4のキャンセル力受部41を乗り越えると、ラチェット4が時計方向(ラチェット4の回動復帰力伝達部42がスイッチレバー3の回動復帰力受部34に接近する方向)にラチェット復帰用スプリングの弾撥力によって回動復帰する。
[実施の形態の効果]
以上説明した実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
以上説明した実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
ターンレバー5が左折指示レバー操作位置又は右折指示レバー操作位置への回動操作後にその回動操作の解除によって初期レバー操作位置に回動復帰し、一方スイッチレバー3が方向指示スイッチ100の左折指示スイッチON状態又は右折指示スイッチON状態を保持するため、従来必要とした車両用ECUに複雑な制御回路が不要になり、コストの低廉化を図ることができる。
以上、本発明の車両用ターンレバースイッチ装置を上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
(1)本実施の形態では、左折指示又は右折指示時にターンレバー5の回動操作力が係止ピース6を介してスイッチレバー3に伝達される構成について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えばターンレバーの回動方向両側に1対のレバー押圧部を設け、これら各レバー押圧部を介してターンレバーの回動操作力がスイッチレバーに伝達される構成としてもよい。
(2)本実施の形態では、スイッチレバー3とラチェット4との間にターンレバー5が配置されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えばラチェットとターンレバーとの間にスイッチレバーを配置してもよく、その配置構造は適宜変更することが可能である。
1…車両用ターンレバースイッチ装置
2…キャンセルカム、20…カム部、21…カム取付部
3…スイッチレバー、30…レバー収容部、31A,31B…凹孔、3A,3B…レバー回動規制部、32…凹部、33…可動接触子、34,35…回動復帰力受部、36…ガイド溝、37,38…凹部、39…凸部
4…ラチェット、40…枢支ピン、41…キャンセル力受部、42,43…回動復帰力伝達部
5…ターンレバー、5A…レバー保持部、5B…レバー操作部、50…枢支ピン、51…凹部、52…係止凹部、53…枢支ピン
6…係止ピース、60,61…脚部、62…ターンレバー側の係止凸部、63…ベースカバー側の係止凸部
7…ベース、7A…ベースカバー、70…左折指示用固定接触子、71…右折指示用固定接触子、72…長孔、73…係止凸部、73A…ガイド面、75,76…円弧ガイド
8…節度機構、8A…節度ピース、8B…節度面、8C…ピース(節度ピース)押圧用スプリング
9…回動領域
10…節度機構、10A…節度ピース、10B…節度面、10C…ピース(節度ピース)押圧用スプリング
11…ピース(係止ピース)押圧用スプリング
12…係止機構
100…方向指示スイッチ
2…キャンセルカム、20…カム部、21…カム取付部
3…スイッチレバー、30…レバー収容部、31A,31B…凹孔、3A,3B…レバー回動規制部、32…凹部、33…可動接触子、34,35…回動復帰力受部、36…ガイド溝、37,38…凹部、39…凸部
4…ラチェット、40…枢支ピン、41…キャンセル力受部、42,43…回動復帰力伝達部
5…ターンレバー、5A…レバー保持部、5B…レバー操作部、50…枢支ピン、51…凹部、52…係止凹部、53…枢支ピン
6…係止ピース、60,61…脚部、62…ターンレバー側の係止凸部、63…ベースカバー側の係止凸部
7…ベース、7A…ベースカバー、70…左折指示用固定接触子、71…右折指示用固定接触子、72…長孔、73…係止凸部、73A…ガイド面、75,76…円弧ガイド
8…節度機構、8A…節度ピース、8B…節度面、8C…ピース(節度ピース)押圧用スプリング
9…回動領域
10…節度機構、10A…節度ピース、10B…節度面、10C…ピース(節度ピース)押圧用スプリング
11…ピース(係止ピース)押圧用スプリング
12…係止機構
100…方向指示スイッチ
Claims (3)
- ステアリングシャフトの回転によって左折指示回動位置又は右折指示回動位置から中立位置に回動復帰する方向指示スイッチ操作用のスイッチレバーと、
前記スイッチレバーを前記中立位置から前記左折指示回動位置又は右折指示回動位置に回動操作によって回動させ、前記回動操作の解除によって初期操作位置に回動復帰するスイッチレバー操作用のターンレバーと、
前記スイッチレバーに進退可能に保持され、前記ターンレバーの回動によってその回動平面と直交する平面内で進退する係止部材とを備え、
前記係止部材は、前記スイッチレバーが前記中立位置に配置された状態において前記ターンレバーを係止する位置に保持され、前記スイッチレバーが前記左折指示回動位置又は右折指示回動位置に配置された状態において前記ターンレバーとの係止状態を解除する位置に保持されている
ことを特徴とする車両用ターンレバースイッチ装置。 - 前記係止部材は、前記ターンレバーを係止する係止凸部を有し、
前記ターンレバーは、前記係止凸部に嵌合する係止凹部を有する請求項1に記載の車両用ターンレバースイッチ装置。 - 前記係止部材は、前記ターンレバーとの係止状態を解除する方向の弾撥力がスプリングによって常時付与されている請求項1に記載の車両用ターンレバースイッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007321236A JP2009143322A (ja) | 2007-12-12 | 2007-12-12 | 車両用ターンレバースイッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007321236A JP2009143322A (ja) | 2007-12-12 | 2007-12-12 | 車両用ターンレバースイッチ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009143322A true JP2009143322A (ja) | 2009-07-02 |
Family
ID=40914495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007321236A Pending JP2009143322A (ja) | 2007-12-12 | 2007-12-12 | 車両用ターンレバースイッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009143322A (ja) |
-
2007
- 2007-12-12 JP JP2007321236A patent/JP2009143322A/ja active Pending
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