JP2005178436A - ステアリングロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステアリングロック装置において、車両衝突時に乗員の膝等がキーシリンダに直接に接触するのを回避させる。
【解決手段】ステアリングロック装置10は、コラムカバー18内に設けられ、車室内に臨むキー差込口にキープレート20が挿入されるキーシリンダ16を備える。また、少なくとも車両衝突時に車両乗員を保護すべく、キー差込口にキープレート20が挿入されたキーシリンダ16を、キープレート20の挿入が行われた常態位置からコラムカバー18内側の格納位置へ格納可能としたキーシリンダ格納機構を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステアリングロック装置に係り、特に、車両に搭載された、コラムカバー内に設けられ、車室内に臨むキー差込口にキープレートが挿入されるキーシリンダを備えるステアリングロック装置に関する。
従来より、車両に搭載され、キープレートが挿入されるキーシリンダを備えるステアリングロック装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。かかるキーシリンダは、ステアリングコラムカバー内に設けられており、そのカバーから車室内に臨むキー差込口を有している。上記従来の装置において、キーシリンダは、キー差込口にキープレートが挿入された後、かかる状態でその外周を囲むボディ部材に対するその挿入方向の後方位置への移動が可能となり、かかる後方位置で挿入方向軸回りの回動が可能となるように構成されている。
特開2003−137068号公報
上記従来の装置において、キーシリンダの後方位置への移動は、その回動を可能とするために行われる。一方、キープレートの回動操作に伴ってキーシリンダを回動させるためには、キーシリンダが上記の如く後方位置へ移動した後にも、かかる回動が妨げられることのないようにキーシリンダのキー差込口付近がコラムカバーの表面にある程度表出していることが必要である。しかしながら、キーシリンダやその外周を囲むボディ部材は一般に硬い金属等で成形されているため、それらの部材がコラムカバーの表面付近に位置していると、例えば車両衝突時等に車両乗員の身体がその金属製のキーシリンダ等に直接に接触する可能性が高くなってしまう。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、少なくとも車両衝突時に乗員の膝等がキーシリンダに直接に接触するのを回避させることが可能なステアリングロック装置を提供することを目的とする。
上記の目的は、請求項1に記載する如く、コラムカバー内に設けられ、車室内に臨むキー差込口にキープレートが挿入されるキーシリンダを備えるステアリングロック装置であって、少なくとも車両衝突時に車両乗員を保護すべく、前記キー差込口にキープレートが挿入されたキーシリンダを、キープレートの挿入が行われた位置からコラムカバー内側へ格納可能としたキーシリンダ格納機構を備えるステアリングロック装置により達成される。
請求項1記載の発明において、キー差込口にキープレートが挿入されたキーシリンダは、少なくとも車両衝突時に車両乗員の保護を図るべく、キープレートが挿入された位置からコラムカバー内側へ格納可能とされている。このようにキーシリンダがコラムカバーの内側へ格納されれば、キープレート挿入当初はキーシリンダがコラムカバーの表面に表出していても、車両衝突時等においては車両乗員の身体がそのキーシリンダに直接に接触することは回避される。
この場合、請求項2に記載する如く、請求項1記載のステアリングロック装置において、前記キーシリンダ格納機構は、前記キーシリンダをキープレートの挿入方向と同方向へスライドさせることにより格納することとしてもよい。
また、請求項3に記載する如く、請求項1記載のステアリングロック装置において、前記キーシリンダ格納機構は、前記キーシリンダをキープレートの挿入方向と直交しかつ前記キー差込口とは反対側の端部を通る軸を中心にして回動させることにより格納することとしてもよい。
尚、請求項4に記載する如く、請求項2又は3記載のステアリングロック装置において、前記キーシリンダ格納機構は、前記キー差込口に挿入されたキープレートの操作位置がイグニションオン位置である場合に前記キーシリンダを車両乗員による手動操作で格納可能とすれば、電気的な制御を伴うことがなく、キーシリンダの格納を安価な構成で実現することができる。
また、請求項5に記載する如く、請求項2又は3記載のステアリングロック装置において、前記キーシリンダ格納機構は、モータを有し、少なくとも車両衝突時に前記キーシリンダを該モータの作動によって格納すれば、キーシリンダの格納をモータを用いて自動的に行うことができる。
請求項1乃至3記載の発明によれば、少なくとも車両衝突時において乗員の身体がキーシリンダに直接に接触するのを回避させることができる。
請求項4記載の発明によれば、キーシリンダの格納を安価な構成で実現することができる。
また、請求項5記載の発明によれば、キーシリンダの格納をモータを用いて自動的に行うことができる。
まず、図1及び図2を参照して、本発明の第1実施例について説明する。図1及び図2は、本発明の第1実施例であるステアリングロック装置10の構成図を示す。尚、図1にはキープレートがキーシリンダに挿入された直後の状況を、また、図2にはキーシリンダが格納された後の状況を、それぞれ示している。更に、図1(A)及び図2(A)にはステアリングロック装置10の上面図を、また、図1(B)及び図2(B)には同図(A)に示すステアリングロック装置10を矢視IIIから見た際の側面図を、それぞれ示している。
本実施例において、ステアリングロック装置10は、金属により成形されたキーシリンダユニット12を備えている。キーシリンダユニット12は、例えば円筒状のケース14の一端に回動可能に内挿された円柱状のキーシリンダ16を有している。ケース14は、ステアリングコラムの外周側に設けられた樹脂製のコラムカバー18内においてその上下端がコラムカバー18の内面18a,18bに挟まれるように設けられている。キーシリンダ16は、車両乗員の携帯するキープレート20が挿入されるキー穴を有している。キーシリンダ16及びケース14は、その一端面が常態においてコラムカバー18表面と共通した面を構成するように位置しており、キー穴のキー差込口は、常態においてコラムカバー18から車室内に臨んでいる。
キーシリンダ16の内部には、複数の板状やピン状のタンブラ(図示せず)がその軸方向に等間隔に並んで配設されている。キーシリンダ16は、キー差込口からキー穴にそのタンブラと形状が合致するキープレート20が挿入された場合に、その挿入方向である円柱軸を中心にしてケース14に対して回動可能となる。キーシリンダ16は、キープレート20が挿入された状態でロック位置、ACC位置、オン位置、及びスタート位置の各位置に適宜回動される。
ステアリングロック装置10は、また、金属により成形されたステアリングロックユニット26を備えている。ステアリングロックユニット26は、そのケース28において車両の有するステアリングコラムに締結部32で締結されており、ステアリングコラムの側方に設けられている。上記したキーシリンダユニット12も、ステアリングロックユニット26と同様に、ステアリングコラムの側方に設けられている。キーシリンダユニット12のケース14は、ステアリングロックユニット26のケース28に連結支持されている。
ステアリングロックユニット26は、ステアリングシャフト30の回転を許容又は規制する機能を有している。すなわち、ステアリングロックユニット26は、ステアリングシャフト30の軸に直交する方向に延在するロックバー34を有している。ロックバー34とケース28との間には、ロックバー34をステアリングシャフト30側へ付勢するコイルスプリング36が配設されている。ステアリングシャフト30の外周には、ロックバー34の嵌合する溝38が形成されている。ロックバー34がコイルスプリング36に付勢されて溝38に嵌合すると、以後、ステアリングシャフト30の回転は規制される。
上記したキーシリンダ16は、ステアリングコラムの軸に直交する方向に延びる円柱軸を有している。また、キーシリンダ16の中心軸とロックバー34の中心軸とは互いに平行に延びている。キーシリンダ16とロックバー34との間には、らせん状カムからなる連結機構40が介在している。連結機構40は、キーシリンダ16がロック位置にある場合にロックバー34がコイルスプリング36の付勢力によりステアリングシャフト30側へ変位するように、また、キーシリンダ16がACC位置、オン位置、及びスタート位置にある場合にコイルスプリング36の付勢力に抗してロックバー34がステアリングシャフト30側とは反対側へ変位するように作動する。ロックバー34がコイルスプリング36の付勢力に抗してステアリングシャフト30側とは反対側に変位し、溝38との嵌合が解除されると、以後、ステアリングシャフト30の回転は許容される。
キーシリンダ16のキー差込口とは反対側の端部には、軸方向へ向けて突起する突起部42が設けられている。突起部42は、キーシリンダ16の軸中心を通る平板状に形成されており、その端部が略半円状となるように構成されている。突起部42は、キーシリンダ16と一体で回動する。キーシリンダ16の突起部42には、常態において同軸のシャフト44が連結されている。シャフト44は、キーシリンダ16ひいては突起部42の回動に伴って一体で回動する。シャフト44は、上記したキーシリンダ16とロックバー34とを連結する連結機構40を構成しており、その回動位置によってロックバー34を軸方向へ変位させる。
また、シャフト44は、突起部42との連結側端部においてその板状の突起部42を挟持するように形成された二股部46を有している。シャフト44の二股部46は、その端部が略半円状となるように構成されている。上記したキーシリンダ16の突起部42は、シャフト44の二股部46に、シャフト44及びキーシリンダ16の中心軸から僅かにオフセットした位置で、シャフト44及びキーシリンダ16の中心軸に直交する方向に軸支されている。シャフト44とキーシリンダ16とは、軸支位置で相対的に回動可能であると共に、互いが同軸上に位置する状況において両者共に軸回り方向に回動可能である。
また、キーシリンダユニット12のケース14とステアリングロックユニット26のケース28とは、ヒンジ構造を有しており、ピン50,52により同軸上で相対的に回動可能となっている。ピン50,52の軸は、常にシャフト44及びキーシリンダ16の軸に直交しかつステアリングシャフト30の軸に直交している。ピン50,52は、その中心軸が、キーシリンダ16の軸回り回動位置がオン位置(イグニションオン位置)にある際にキーシリンダ16の突起部42の板面に垂直となりかつそのキーシリンダ16とシャフト44との軸支位置を通るように配置されている。この際には、キーシリンダユニット12のケース14は、ステアリングロックユニット26のケース28に対してピン50,52を軸にして90°程度回動し得る。
更に、上記したコラムカバー18は、キーシリンダユニット12の、常態位置からのステアリングシャフト30に連結する車両乗員の操作するステアリングホイール側への回動が規制され、一方、ステアリングホイールとは反対側への回動が許可されるように成形されている。キーシリンダユニット12とステアリングロックユニット26との連結部位から車両前方側(ステアリングホイールとは反対側)には、キーシリンダ16にキープレート20が挿入されたキーシリンダユニット12の全体が包含される程度の大きさの開口スペース54が形成されている。
コラムカバー18の下面には、ウレタン又は発砲ウレタンからなる衝撃吸収パッド(EAパッド)56が取り付けられている。また、キーシリンダユニット12のケース14にも、同様のEAパッド58が取り付けられている。このEAパッド58は、後述の如く開口スペース54内にキーシリンダユニット12が格納された際にコラムカバー18の表面と共通した面を形成するように配置されている。EAパッド56,58は、外部から受ける衝撃エネルギを吸収する機能を有している。
このようなステアリングロック装置10においては、キーシリンダ16がロック位置にあると、ロックバー34がコイルスプリング36の付勢力によりステアリングシャフト30の溝38に嵌合し得る。ロックバー34が溝38に嵌合すると、ステアリングシャフト30の回転は規制され、車両乗員によるステアリングホイールの回転も禁止される。
かかる状態からキーシリンダ16のキー差込口に正規のキープレート20が挿入されると、キーシリンダ16の軸回りの回動が許可される。そして、キープレート20の回動操作によってキーシリンダ16が軸回りに回動され、その回動位置がロック位置からACC位置へ移行すると、連結機構40の作用によりロックバー34がコイルスプリング36の付勢力に抗して溝38から離れ、その嵌合が解除される。以後、その回動位置がオン位置及びスタート位置となった場合にも、かかる嵌合解除は継続される。このようにロックバー34の溝38への嵌合が解除されると、ステアリングシャフト30の回転は許容され、ステアリングホイールの回転も許可される。
また、キーシリンダ16の回動位置がロック位置、ACC位置、及びスタート位置にある場合には、キーシリンダユニット12のケース14とステアリングロックユニット26のケース28とのヒンジ部分におけるピン50,52の中心軸はキーシリンダ16の突起部42の板面に対して垂直とならない。この場合には、キーシリンダユニット12のステアリングロックユニット26に対する回動は規制される。この際、キーシリンダ16に挿入されているキープレート20は、その一部がコラムカバー18の表面から突出することとなる。
一方、キーシリンダ16の回動位置がオン位置(イグニションオン位置)にある場合には、ピン50,52の中心軸がキーシリンダ16の突起部42の板面に対して垂直となる。この場合には、ピン50,52の中心軸の方向がキーシリンダ16の突起部42とシャフト44の二股部46との軸支方向と一致しかつその中心軸がその軸支位置を通るため、キーシリンダ16がキーシリンダユニット12と一体となってステアリングロックユニット26に対してステアリングホイールとは反対側へ回動可能となる。
かかる状態で、コラムカバー18表面から突出するキープレート20がキーシリンダ16のステアリングロックユニット26に対する回動可能方向に押圧されると、キーシリンダ16がステアリングロックユニット26に対して回動しつつコラムカバー18に対して移動し、そのキーシリンダ16を含むキーシリンダユニット12が図2に示す如く開口スペース54に格納される。この場合、キーシリンダ16は、キープレート20の挿入が行われる常態位置からコラムカバー18の内包側へ格納されることとなる。
従って、本実施例のステアリングロック装置10によれば、金属で成形されているキーシリンダ16がキープレート20の挿入が行われる時点ではコラムカバー18の表面近傍に位置しその一部が表出して臨んでいる場合にも、車両走行中を含むイグニションオン時においては車両乗員の手動でキーシリンダ16を含むキーシリンダユニット12を開口スペース54内に格納することができ、これにより、車両走行中におけるキーシリンダ16のコラムカバー18からの表出を防止することができる。このため、例え車両衝突が発生した場合にも、車両乗員の膝等の身体が金属製のキーシリンダ16に直接に接触することを回避させることが可能となっており、車両乗員を保護することが可能となる。
また、本実施例の構成によれば、イグニションオン時には、仮にキーシリンダユニット12が車両乗員の意思による手動で開口スペース54内に格納されない場合にも、そのキーシリンダユニット12はその機能を維持したまま常態位置からコラムカバー18内へ自在に移動することができる。このため、車両衝突時に車両乗員の身体がキーシリンダ16の表出部にキーシリンダユニット12の可動方向へ向けて直接に接触した場合には、その接触によってキーシリンダユニット12をコラムカバー18内へ逃がすことが可能であり、その接触荷重を小さく抑制することができ、これにより、車両乗員の接触による被害を小さく軽減させることが可能となっている。
更に、本実施例の構成において、キーシリンダユニット12のコラムカバー18内への格納は、車両乗員の手動で行われる。このため、キーシリンダユニット12の格納をモータやアクチュエータ等を用いた電気制御によって行うことは不要であり、その格納を安価に実現することが可能となっている。
また、本実施例の如くキーシリンダユニット12の全体が常態位置から90°回動されてコラムカバー18内へ格納されれば、常態位置におけるキープレート20のコラムカバー18表面からの突出を阻止することができるので、コラムカバー18のキーシリンダユニット12周辺における意匠性を向上させることが可能となっている。
尚、上記の第1実施例においては、キーシリンダ16の突起部42、シャフト44の二股部46、及び、キーシリンダユニット12のケース14とステアリングロックユニット26のケース28とをピン50,52で相対的に回動可能としたヒンジ構造が特許請求の範囲に記載した「キーシリンダ格納機構」に相当している。
ところで、上記の実施例においては、キーシリンダ格納機構として、キーシリンダ16の突起部42、シャフト44の二股部46、及び上記したヒンジ構造を用いることとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、キーシリンダユニット12をコラムカバー18内へ格納可能な機構であればよい。
次に、図3及び図4を参照して、本発明の第2実施例について説明する。図3は、本発明の第2実施例であるステアリングロック装置100の構成図を示す。また、図4は、図3に示すステアリングロック装置100を矢視IVから見た際の側面図を示す。尚、図3(A)にはキープレートがキーシリンダに挿入された直後の状況を、また、図3(B)にはキーシリンダが格納された後の状況を、それぞれ示している。
本実施例において、ステアリングロック装置100は、金属により成形されたキーシリンダユニット102を備えている。キーシリンダユニット102は、円筒状のケース104の一端に回動可能に内挿された円柱状のキーシリンダ106を有している。ケース104は、ステアリングコラムの外周側に設けられた樹脂製のコラムカバー108内においてその上下端がコラムカバー108の内面108a,108bに挟まれるように設けられている。キーシリンダ106は、車両乗員の携帯するキープレート110が挿入されるキー穴を有している。キーシリンダ106及びケース104は、その一端面が常態においてコラムカバー108表面と略共通した面を構成するように位置しており、キー穴のキー差込口は、常態においてコラムカバー108から車室内に臨んでいる。
キーシリンダ106の内部には、上記第1実施例のキーシリンダ16と同様に、複数の板状やピン状のタンブラがその軸方向に等間隔に並んで配設されている。キーシリンダ106は、キー差込口からキー穴にそのタンブラと形状が合致するキープレート110が挿入された場合に、その挿入方向である円柱軸を中心にしてケース104に対して回動可能となる。キーシリンダ106は、キープレート110が挿入された状態でロック位置、ACC位置、オン位置、及びスタート位置の各位置に適宜回動される。
ステアリングロック装置100は、また、金属により成形されたステアリングロックユニット112を備えている。ステアリングロックユニット112は、そのケース114において車両の有するステアリングコラムに締結部118で締結されており、ステアリングコラムの下方に設けられている。上記したキーシリンダユニット102のケース104は、ステアリングロックユニット112のケース114に連結支持されている。
ステアリングロックユニット112は、ステアリングシャフト116の回転を許容又は規制する機能を有している。すなわち、ステアリングロックユニット112は、ステアリングシャフト116の軸に直交する方向に延在するロックバー120を有している。ロックバー120とケース114との間には、ロックバー120をステアリングシャフト116側へ付勢する力を発生するコイルスプリング(図示せず)が配設されている。ステアリングシャフト116の外周には、ロックバー120の嵌合する溝122が形成されている。ロックバー120がコイルスプリングに付勢されて溝122に嵌合すると、以後、ステアリングシャフト116の回転は規制される。
上記したキーシリンダ106は、ステアリングコラムの軸の軸に直交する方向に延びる円柱軸を有している。また、キーシリンダ106とロックバー120とは互いに中心軸が垂直に交わるように構成されている。キーシリンダ106とロックバー120との間には、連結機構124が介在している。連結機構124は、キーシリンダ106がロック位置にある場合にロックバー120がコイルスプリングの付勢力によりステアリングシャフト116側へ変位するように、また、キーシリンダ106がACC位置、オン位置、及びスタート位置にある場合にコイルスプリングの付勢力に抗してロックバー120がステアリングシャフト116側とは反対側へ変位するように作動する。ロックバー120がコイルスプリングの付勢力に抗してステアリングシャフト116側とは反対側に変位し、溝122との嵌合が解除されると、以後、ステアリングシャフト116の回転は許容される。
キーシリンダ106のキー差込口とは反対側の端部には、軸方向へ向けて延在するカムシャフト126が連結されている。カムシャフト126は、キーシリンダ106の回動に伴って一体で回動する。カムシャフト126は、上記したキーシリンダ106とロックバー120とを連結する連結機構124を構成しており、その回動位置によってロックバー120を軸方向へ変位させる。
また、ステアリングコラムには、車両左右方向すなわちキープレート110のキーシリンダ106への挿入方向へ延在するレール130,132が固定されている。上記したキーシリンダユニット102は、レール130,132に支持されており、車両左右方向すなわちキープレート110のキーシリンダ106への挿入方向に変位可能に構成されている。キーシリンダユニット102のケース104にはタップが切られており、そのケース104は電動モータ134が連結された減速機136の回転軸にねじ留めされている。キーシリンダユニット102は、減速機136の回転によってレール130,132上において回動位置を維持したまま車両左右方向にスライドすることが可能となっている。尚、このスライド量は、キーシリンダ106のキー差込口に挿入されたキープレート110の後端がコラムカバー108の表面から突出しない程度だけ確保されている。また、カムシャフト126は、キーシリンダユニット102が常態位置から格納位置までスライドしたときにもロックバー120と溝122との嵌合状態が変化しない程度の軸方向長さを有するものとする。
電動モータ134は、その回転制御を行う電子制御ユニット(以下、ECUと称す)に接続されている。ECUには、また、車速センサ及びシフト位置センサが接続されている。車速センサは、車両の速度に応じた信号をECUへ向けて出力する。また、シフト位置センサは、車両変速機のシフト位置に応じた信号をECUへ向けて出力する。ECUは、車速センサの出力信号に基づいて車速SPDを検出すると共に、シフト位置センサの出力信号に基づいて変速機のシフト位置SHIFTを検出する。ECUは、検出した車速SPD及びシフト位置SHIFTに基づいて、後述の如くキーシリンダユニット102のスライド位置が適当な位置となるように電動モータ134に駆動信号を供給する。電動モータ134は、ECUから供給された指令信号に従って回転し、キーシリンダユニット102が適当な位置にスライドするように減速機136を回転させる。
コラムカバー108の下面には、ウレタン又は発砲ウレタンからなるEAパッド140が取り付けられている。EAパッド140は、外部から受ける衝撃エネルギを吸収する機能を有している。このため、車両衝突時等に車両乗員の膝等が動いてコラムカバー108に接触しても、EAパッド140がその衝撃を吸収して被害を軽減させることが可能となっている。
図5は、本実施例のステアリングロック装置100においてECUが上記した電動モータ134を制御すべく実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図5に示すルーチンは、その処理が終了するごとに繰り返し起動されるルーチンである。図5に示すルーチンが起動されると、まずステップ200の処理が実行される。
ステップ200では、キーシリンダ106のキー差込口に挿入されたキープレート110がオン位置(イグニションオン位置)に回動され、かつ、車速センサによる車速SPDが所定車速SPD0以上であるか否かが判別される。尚、所定車速SPD0は、車両衝突時における衝撃がある程度大きくなると判断される車速である。その結果、否定判定がなされる場合、すなわち、キープレート110がロック位置、ACC位置、及びスタート位置にある場合やSPD≧SPD0が成立しない場合は、次にステップ202の処理が実行される。一方、肯定判定がなされる場合は、次にステップ204の処理が実行される。
ステップ202では、電動モータ134を駆動せず、キーシリンダユニット102を図3(A)に示す如くキーシリンダ106のキー差込口がコラムカバー108表面に表出する常態位置に維持する処理が実行される。本ステップ202の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
ステップ204では、電動モータ134を駆動して、キーシリンダユニット102を図3(B)に示す如くコラムカバー108の内包へスライドさせた格納位置まで変位させる処理が実行される。本ステップ204の処理が実行されると、以後、キーシリンダ106のキー差込口に挿入されたキープレート110の後端がコラムカバー108の表面から突出しなくなり、そのキーシリンダ106の端部がコラムカバー108から表出しなくなる。
ステップ206では、車速センサによる車速SPDが略ゼロであり車両が停止しており、かつ、シフト位置センサによるシフト位置SHIFTがパーキングレンジであるか否かが判別される。本ステップ206の処理は、肯定判定がなされるまで繰り返し実行される。その結果、肯定判定がなされた場合は、次にステップ208の処理が実行される。
ステップ208では、電動モータ134を上記ステップ204での回転とは逆方向に駆動して、かかるステップ204で行われたキーシリンダユニット102の格納位置での格納を解除する処理が実行される。本ステップ208の処理が実行されると、以後、キーシリンダユニット102は図3(A)に示す常態位置に復帰することとなる。本ステップ208の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
上記図5に示すルーチンによれば、キーシリンダ106がロック位置にあるときからイグニションオン位置になって車速SPDが所定車速SPDに達するときまでは、キーシリンダユニット102をキー差込口がコラムカバー108表面に表出した常態位置に維持することができ、また、車速SPDが所定車速SPDに達したときは、キーシリンダユニット102をその機能を維持したままコラムカバー108内へ格納することができる。更に、キーシリンダユニット102がコラムカバー108内に格納された後、車両が停止しシフト位置がパーキング位置に移行されたときは、キーシリンダユニット102を再び常態位置に戻すことができる。
従って、本実施例のステアリングロック装置100によれば、金属で成形されているキーシリンダ106がキープレート110の挿入が行われる時点ではコラムカバー108の表面近傍に位置しその一部が表出して臨んでいる場合にも、車速が一定値に達する車両走行中には電動モータ134によりキーシリンダ106を含むキーシリンダユニット102をコラムカバー108内へ格納することができる。この場合、キーシリンダ106のコラムカバー108からの表出は防止される。このため、例え車両衝突が発生した場合にも、車両乗員の膝等の身体が金属製のキーシリンダ16に直接に接触することを回避させることが可能となっており、車両乗員を保護することが可能となる。
また、本実施例の構成において、キーシリンダユニット102のコラムカバー108内への格納は、その格納タイミングを装置側が検知して電動モータ134を用いて自動的に行われる。このため、車両乗員の意思による手動でキーシリンダユニット102をコラムカバー108内に格納する必要はなく、キーシリンダ16への直接接触を回避するうえでの車両乗員の手間を省くことが可能となっている。
更に、本実施例の如くキーシリンダユニット102の格納のためのスライドが、キーシリンダ106のキー差込口に挿入されたキープレート110の後端がコラムカバー108の表面から突出しない程度まで行われれば、常態位置におけるキープレート110のコラムカバー108表面からの突出を阻止することができるので、コラムカバー108のキーシリンダユニット102周辺における意匠性を向上させることが可能となっている。
尚、上記の第2実施例においては、カムシャフト126、電動モータ134、及びレール130,132等が「キーシリンダ格納機構」に相当している。
ところで、上記の第2実施例においては、キーシリンダユニット102の格納位置へのスライドをイグニションオン状態でかつ車速SPDが所定車速SPD0に達したときに開始することとしているが、キーシリンダユニット102のスライドの開始タイミングはかかる時期に限定されるものではなく、シフト位置SHIFTがドライブレンジに移行したときや車両に大きな減速が生じたとき等にかかる格納位置へのスライドを開始してもよく、少なくとも車両が衝突したときにキーシリンダユニット102が格納位置に格納されていればよい。
また、上記の第2実施例においては、キーシリンダユニット102の常態位置への復帰を車両停止状態でかつシフト位置SHIFTがパーキングレンジに移行したときに開始することとしているが、キーシリンダユニット102の常態位置への復帰開始タイミングはかかる時期に限定されるものではなく、車速SPDが略ゼロに近い車速以下になったとき等にかかる常態位置への復帰を開始してもよい。
また、上記の第2実施例においては、キーシリンダユニット102のコラムカバー108内への格納を電動モータを用いて自動的に行うこととしているが、油圧モータ等を用いて自動的に行うこととしてもよい。
尚、上記の第1及び第2実施例においては、第1実施例でキーシリンダ16を含むキーシリンダユニット12を車両乗員の手動で車両前方側への回動によってコラムカバー18内に格納することとし、また、第2実施例でキーシリンダ106を含むキーシリンダユニット102を電動モータ134を用いて自動的にキープレート110の挿入方向へのスライドによってコラムカバー18内に格納することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、逆に、キーシリンダユニット12の回動による格納をモータを用いて自動的に行うこととしてもよく、また、キーシリンダユニット102のスライドによる格納を車両乗員の手動で行うこととしてもよい。
本発明の第1実施例であるステアリングロック装置のキープレート挿入直後における構成図である。 本実施例のステアリングロック装置のキーシリンダ格納時における構成図である。 本発明の第2実施例であるステアリングロック装置の構成図である。 本実施例のステアリングロック装置の側面図である。 本実施例のステアリングロック装置において実行される制御ルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10,100 ステアリングロック装置
12,102 キーシリンダユニット
16,106 キーシリンダ
18,108 コラムカバー
20,110 キープレート
26,112 ステアリングロックユニット
30,116 ステアリングシャフト
42 突起部
44 シャフト
46 二股部
50,52 ピン
54 開口スペース
126 カムシャフト
130,132 レール
134 電動モータ

Claims (5)

  1. コラムカバー内に設けられ、車室内に臨むキー差込口にキープレートが挿入されるキーシリンダを備えるステアリングロック装置であって、
    少なくとも車両衝突時に車両乗員を保護すべく、前記キー差込口にキープレートが挿入されたキーシリンダを、キープレートの挿入が行われた位置からコラムカバー内側へ格納可能としたキーシリンダ格納機構を備えることを特徴とするステアリングロック装置。
  2. 前記キーシリンダ格納機構は、前記キーシリンダをキープレートの挿入方向と同方向へスライドさせることにより格納することを特徴とする請求項1記載のステアリングロック装置。
  3. 前記キーシリンダ格納機構は、前記キーシリンダをキープレートの挿入方向と直交しかつ前記キー差込口とは反対側の端部を通る軸を中心にして回動させることにより格納することを特徴とする請求項1記載のステアリングロック装置。
  4. 前記キーシリンダ格納機構は、前記キー差込口に挿入されたキープレートの操作位置がイグニションオン位置である場合に前記キーシリンダを車両乗員による手動操作で格納可能としたことを特徴とする請求項2又は3記載のステアリングロック装置。
  5. 前記キーシリンダ格納機構は、モータを有し、少なくとも車両衝突時に前記キーシリンダを該モータの作動によって格納することを特徴とする請求項2又は3記載のステアリングロック装置。
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