JP2009138315A - 複合加工糸及びその製造方法並びにその織編物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 乾伸度が35%以上60%以下であるセルロース系マルチフィラメントと熱可塑性マルチフィラメントとに交絡及びループを形成させて複合糸としたのち、複合糸に仮撚加工を施して実撚部を形成して、(1)複合加工糸の捲縮率が3%以上30%未満であり、(2)実撚部の長さが1mm以上5mm未満であり、(3)実撚部の撚数が300T/m以上1000T/m未満であって、(4)実撚部が5個/m以上30個/m未満存在し、(5)閉ループ部分が5個/m以上50個/m未満存在する、実撚部と閉ループ部分とを有する複合加工糸を得る。
【選択図】図3
Description
(1)複合加工糸の捲縮率が3%以上30%未満であり、
(2)実撚部の長さが、1mm以上5mm未満であり、
(3)実撚部の撚数が、300T/m以上1000T/m未満であって、
(4)実撚部が、5個/m以上30個/m未満存在し、
(5)閉ループ部分が、5個/m以上50個/m未満存在する。
ここで、セルロース系マルチフィラメントと熱可塑性マルチフィラメントとの重量比率が90:10〜60:40であることが好ましい。
(6)オーバーフィード率が2%以上10%以下であり、
(7)エア圧力が0.1MPa以上0.4MPa以下である。
エア加工後の複合糸を別途サンプリングし、その複合糸1mに3.6×10-3g/dtexの初荷重を付与し、幅20cmの台紙に巻取り、マイクロスコープ( (株) KEYENCE社製、製品名:VHX−100)を用いて、50倍に拡大して閉ループの個数を測定した。複合糸10本を測定し、その平均値を算出して閉ループの個数とした。
複合加工糸1mに3.6×10-3g/dtexの初荷重を付与し、幅20cmの台紙に巻取り、マイクロスコープ( (株) KEYENCE社製、製品名:VHX−100)を用いて、50倍に拡大して実撚部の撚角度を10点測定した。実撚数の測定には、あらかじめ測定糸と同程度の繊度の撚糸を作成し、撚角度と撚数との相関を求め、その結果を元に撚角度から実撚数を算出した。実撚数は測定した10点の平均値として算出した。
複合加工糸1mに3.6×10-3g/dtexの初荷重を付与し、幅20cmの台紙に巻取り、マイクロスコープ( (株) KEYENCE社製、製品名:VHX−100)を用いて、50倍に拡大して、実撚長及び個数を測定した。複合加工糸10本を測定し、その平均値として算出した。
JIS L−1013法 伸縮性のA法に準拠して測定した。
複合加工糸1mに3.6×10-3g/dtexの初荷重を付与し、幅20cmの台紙に巻取り、マイクロスコープ( (株) KEYENCE社製、製品名:VHX−100)を用いて、50倍に拡大して閉ループの個数を測定した。複合加工糸10本を測定し、その平均値として算出した。
得られた複合加工糸あるいは撚糸を製編織して、ハンドリング並びに目視判定による評価を行った。
(実施例1)
単繊維断面が、セルローストリアセテートとセルローストリアセテートとの間にセルロースジアセテートが挟まれた三層接合構造からなる、乾伸度42%のアセテート系マルチフィラメント12(ブライト84dtex/20フィラメント)と、ポリエステルマルチフィラメント13(ブライト11dtex/4フィラメント)とを供給糸として、第1糸条供給ローラー14を経て、交絡エアノズル15に供給し、エア圧力0.15MPa、オーバーフィード率(以下、OF率と略記する。)4%で交絡とループを付与し複合糸とした。得られた複合糸の閉ループ数は57個/mであった。次いで、複合糸を第2糸条供給ローラー16を経て、仮撚加撚域に供給して、加工速度100m/分、仮撚オーバーフィード率(以下、仮撚OF率と略記する。)−2%、仮撚温度170℃(第1ヒーター17の温度)、仮撚数2000T/m(Z撚)の条件で仮撚加工を行い、第1引取ローラー19を通過したのち、弛緩オーバーフィード率(以下、弛緩OF率と略記する。)4%、弛緩熱セット温度25℃(第2ヒーター20の温度)で弛緩熱セット処理を行い、巻取り部22で巻取り、本発明の複合加工糸を得た。
得られた複合加工糸の糸物性を表1に示す。
乾伸度52%のトリアセテートマルチフィラメント12(ダル84dtex/15フィラメント)とポリエステルマルチフィラメント13(ブライト11dtex/4フィラメント)とを供給糸として、第1糸条供給ローラー14を経て、交絡エアノズル15に供給し、エア圧力0.25MPa、OF率4%で交絡を付与した。エア加工後における複合糸の閉ループ数は50個/mであった。次いで、第2糸条供給ローラー16を経て、仮撚加撚域に供給して、加工速度100m/分、仮撚OF率−2%、仮撚温度165℃(第1ヒーター17の温度)、仮撚数2000T/m(Z撚)の条件で仮撚加工を行い、第1引取ローラー19を通過し、弛緩OF率4%、弛緩熱セット温度25℃(常温)(第2ヒーター20の温度)で弛緩熱セット処理を行い、巻取り部22で巻取り、本発明の複合加工糸を得た。
得られた複合加工糸の糸物性を表1に示す。
実施例1にて使用した三層接合構造のアセテート系マルチフィラメント12(ブライト84dtex/20フィラメント)とポリエステルマルチフィラメント13(ブライト11dtex/4フィラメント)を供給糸として、第1糸条供給ローラー14を経て、交絡エアノズル15に供給し、エア圧力0.2MPa、OF率6%で交絡を付与した。エア加工後における複合糸の閉ループ数は85個/mであった。次いで、第2糸条供給ローラー16を経て、仮撚加撚域に供給して、加工速度100m/分、仮撚OF率−2%、仮撚温度170℃(第1ヒーター17の温度)、仮撚数2200T/m(Z撚)の条件で仮撚加工を行い、第1引取ローラー19を通過し、弛緩OF率4%、弛緩熱セット温度25℃(常温)(第2ヒーター20の温度)で弛緩熱セット処理を行い、巻取り部22で巻取り、本発明の複合加工糸を得た。
得られた複合加工糸の糸物性を表1に示す。
乾伸度28%のトリアセテートマルチフィラメント12(ブライト84dtex/20フィラメント)とポリエステルマルチフィラメント13(ブライト11dtex/4フィラメント)とを供給糸として、第1糸条供給ローラー14を経て、交絡エアノズル15に供給し、エア圧力0.1MPa、OF率2%で交絡を付与した。エア加工後における加工糸のループ数は15個/mであり、多数の毛羽を有していた。次いで、第2糸条供給ローラー16を経て、仮撚加撚域に供給して、加工速度100m/分、仮撚OF率−2%、仮撚温度170℃(第1ヒーター17の温度)、仮撚数2000T/m(Z撚)の条件で仮撚加工を行い、第1引取ローラー19を通過し、弛緩OF率4%、弛緩熱セット温度25℃(常温)(第2ヒーター20の温度)で弛緩熱セット処理を行い、巻取り部22で巻取ったが、本発明の物性を備えた複合加工糸を得ることはできなかった。
得られた複合加工糸の糸物性を表1に示す。
12 セルロース系マルチフィラメント糸
13 熱可塑性マルチフィラメント糸
14 第1糸条供給ローラー
15 交絡エアノズル
16 第2糸条供給ローラー
17 第一ヒーター
18 仮撚スピンドル
19 第1引取ローラー
20 第2ヒーター
21 第2引取ローラー
22 巻取り部
Claims (7)
- セルロース系マルチフィラメントと熱可塑性マルチフィラメントとからなる複合加工糸であって、
(1)複合加工糸の捲縮率が3%以上30%未満であり、
(2)実撚部の長さが1mm以上5mm未満であり、
(3)実撚部の撚数が300T/m以上1000T/m未満であって、
(4)実撚部が5個/m以上30個/m未満存在し、
(5)閉ループ部分が5個/m以上50個/m未満存在する、
(1)〜(5)の条件を満足する実撚部と閉ループ部分とを有する複合加工糸。 - セルロース系マルチフィラメントと熱可塑性マルチフィラメントとの重量比率が90:10〜60:40である請求項1に記載の複合加工糸。
- 乾伸度が35%以上60%以下であるセルロース系マルチフィラメントと熱可塑性マルチフィラメントとに交絡及びループを形成させて複合糸とし、引き続き、複合糸に仮撚加工を施して実撚部を形成する複合加工糸の製造方法。
- セルロース系マルチフィラメントと熱可塑性マルチフィラメントとに交絡及びループを形成させた複合糸が、10個/m以上100個/m未満のループを有する請求項3に記載の複合加工糸の製造方法。
- セルロース系マルチフィラメントと熱可塑性マルチフィラメントとを引き揃えて、インターレースノズルを用い、オーバーフィード率が2%以上10%以下、エア圧力が0.1MPa以上0.4MPa以下である条件を満たして、交絡及びループを形成させて複合糸とする請求項3又は4に記載の複合加工糸の製造方法。
- 複合糸に仮撚加工を施したのち常温で弛緩熱セット処理を行う請求項3〜5のいずれかに記載の複合加工糸の製造方法。
- 請求項1又は2に記載の複合加工糸を含む織編物。
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JP2016044364A (ja) * | 2014-08-20 | 2016-04-04 | 大家 一幸 | 熱可塑性マルチフィラメント糸の加工方法および熱可塑性マルチフィラメント糸を有する合成繊維布帛の加工方法 |
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