JP2009136750A - デシカント除湿器及びデシカント空調システム - Google Patents

デシカント除湿器及びデシカント空調システム Download PDF

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Abstract

【課題】省スペース化・省エネルギ化に優れ、且つ設備コストを低減し得るデシカント除湿器を提供する。
【解決手段】吸湿部11aと吸湿部11aより高温の再生部11bとを有して回転可能に構成され、吸湿部11aに通流される気体の水分を吸着し、その吸着した水分を再生部11bに通流される気体に放出する除湿ロータ11を備えたデシカント除湿器10であって、吸湿部11a及び再生部11bの熱が伝達され、再生部11bの温度未満で磁性を発現する除湿ロータ用感温性磁性部材13を、除湿ロータ11の回転軸12の周囲に設け、再生部11bの側から吸湿部11aの側に向けて除湿ロータ用感温性磁性部材11に磁力を付与し、吸湿部11aを吸引する除湿ロータ駆動用永久磁石14を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸湿部と前記吸湿部より高温の再生部とを有して回転可能に構成され、前記吸湿部に通流される気体の水分を吸着し、その吸着した水分を前記再生部に通流される気体に放出する除湿ロータを備えたデシカント除湿器、及びそのデシカント除湿器を備えたデシカント空調システムに関する。
近年、フロンを使用しない空調システムとして、デシカントユニットを備えたデシカント空調システムが注目されている。
かかるデシカント空調システムとして、例えば、外気中の水分を吸着除去し、その水分を再生部に通流させる空気に放出する除湿ロータと、除湿後の空気と室内の還気との顕熱交換を行う顕熱回収ロータとを、外気又は還気の通流経路に沿って並設配置した除湿空調機が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
図7に、特許文献1に代表される従来のデシカントを用いたデシカント空調システム400の概略構成図を示す。このデシカント空調システム400は、全外気方式の空調システムとして構築されている。
外気ファン91によって取り込まれた外気は、吸着剤を収納した除湿ロータ92の除湿ゾーン92aに導入される。外気が除湿ゾーン92aを通過する際、その外気に含まれる水分が吸着剤によって吸着され、同時に吸着剤が水和反応等によって発熱する。このため、除湿ロータ92の除湿ゾーン92aを通過した除湿処理後の空気は、高温・低湿度状態となっている。この高温・低湿度状態の空気は、次いで顕熱回収ロータ93の外気導入ゾーン93aに導入され、排気ファン94を駆動させることによって空調対象空間(室内)95から導入された還気との間で顕熱交換が行われ、適温に冷却される。
このようにして、空調対象区間に給気される空気は、除湿処理が行われると同時に温度調整が行われる。なお、除湿ロータ92及び顕熱回収ロータ93は、夫々除湿ロータ用駆動モータ97及び顕熱回収ロータ用駆動モータ98によって、矢印で示す方向に個別に回転駆動されている。これにより、除湿処理及び温度調整は連続的に実行される。
一方、空調対象空間内から顕熱回収ロータ93に導入される還気は、顕熱回収ロータ93の還気導入ゾーン93bを通過する際に、前記の高温・低湿度状態の空気と顕熱交換が行われて昇温される。顕熱回収ロータ93を通過した空気は、次いで再生コイル(ヒータ)96を通ってさらに加熱・昇温され、除湿ロータ92の再生ゾーン92bに導入される。この加熱された高温の空気は除湿ロータ92から脱離した水分を受け取った後、排気ファン94によって室外に排出される。
特開平5−115737号公報
上述のように、従来のデシカント空調システムは、除湿ロータ及び顕熱回収ロータを夫々の駆動モータによって回転駆動させていた。このため、駆動モータを設置するスペースが必要となり、デシカント空調システム全体のボリュームが大きくなるという問題があった。
また、駆動モータを設置するには電源及び電気配線が必要となるため、一定の設備コストが掛かるとともに、例えば、電気を使用する関係で防爆室等には設置できないという特有の問題もあった。
さらに、デシカント空調システムを24時間連続運転させる場合においては、除湿ロータ及び顕熱回収ロータを回転し続けるために駆動モータを常時駆動する必要があり、エネルギコストも相当高くなってしまう。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、これまでのデシカント空調システムと比較して、省スペース化・省エネルギ化に優れ、且つ設備コストを低減し得るデシカント空調システムを提供することを目的とする。
また、そのようなデシカント空調システムに使用するデシカント除湿器を提供することを目的とする。
本発明に係るデシカント除湿器の特徴構成は、吸湿部と前記吸湿部より高温の再生部とを有して回転可能に構成され、前記吸湿部に通流される気体の水分を吸着し、その吸着した水分を前記再生部に通流される気体に放出する除湿ロータを備えたデシカント除湿器であって、前記吸湿部及び前記再生部の熱が伝達され、前記再生部の温度未満で磁性を発現する除湿ロータ用感温性磁性部材を、前記除湿ロータの回転軸の周囲に設け、前記再生部の側から前記吸湿部の側に向けて前記除湿ロータ用感温性磁性部材に磁力を付与し、前記吸湿部を吸引する除湿ロータ駆動用永久磁石を備えた点にある。
本構成のデシカント除湿器において使用する除湿ロータ用感温性磁性部材は、除湿ロータの再生部の温度未満で磁性を発現する。このような特性を有する除湿ロータ用感温性磁性部材を、吸湿部とこの吸湿部より高温の再生部とを有して回転可能に構成された除湿ロータの回転軸の周囲に設けると、再生部に沿って設けた部分は比較的高温となるため磁性は示さないが、吸湿部に沿って設けた部分は再生部に設けた部分よりも温度が低くなるため磁性を発現する。一方、本構成のデシカント除湿器には、除湿ロータの再生部の側から吸湿部の側に向けて除湿ロータ用感温性磁性部材に磁力を付与し、吸湿部を吸引する除湿ロータ駆動用永久磁石が備えられている。そうすると、本構成のデシカント除湿器における除湿ロータには、吸湿部が再生部の側へ移動しようとする駆動力が作用し、これにより、除湿ロータが連続回転する。
このように、本構成のデシカント除湿器では、駆動モータを使用せず、除湿ロータ用感温性磁性部材と除湿ロータ駆動用永久磁石とで除湿ロータを回転駆動させるものであるから、駆動モータを設置するスペースが不要となり、デシカント空調システム全体のボリュームを低減することができる。
また、駆動モータを設置しなくてもよいため、電源及び電気配線が不要となり、設備コストを低減することができる。そして、電気を使用しないため、例えば、防爆室等に設置しても安全である。
さらに、除湿ロータの駆動源が電力を消費しないことから、ランニングコストも低減することができ、特に、デシカント空調システムを24時間連続運転させる場合において効果的である。
本発明に係るデシカント除湿器において、前記除湿ロータ用感温性磁性部材を前記除湿ロータの外周部に設けることが好ましい。
本構成のデシカント除湿器によれば、除湿ロータ用感温性磁性部材を、除湿ロータ駆動用永久磁石に最も近接する位置である除湿ロータの外周部に設けているので、除湿ロータ用感温性磁性部材に対して強い磁力を付与することができる。その結果、除湿ロータの回転駆動力を大きくすることができる。
本発明に係るデシカント除湿器において、前記除湿ロータ用感温性磁性部材からなる複数の環状板と前記水分を吸着又は脱離する吸湿体とを交互に積層して前記除湿ロータを構成し、前記除湿ロータの回転軸方向から流入する気体が前記吸湿体を通って前記除湿ロータの径方向外側に流出可能に構成することが好ましい。
本構成のデシカント除湿器によれば、除湿ロータ用感温性磁性部材の間を気体が通るため、除湿ロータ用感温性磁性部材自体が蓄熱材の機能を有し、その結果、熱交換効率が向上する。
また、除湿ロータ用感温性磁性部材を複数の環状板で構成したことから、除湿ロータ用感温性磁性部材の一枚あたりの厚みを小さくすることができる。その結果、除湿ロータ用感温性磁性部材に発生する渦電流を抑制することができるので、除湿ロータを回転駆動させるためのエネルギロスが低減される。
本発明に係るデシカント空調システムの特徴構成は、上記何れか一つに記載のデシカント除湿器と、第1熱交換部と前記第1熱交換部より低温の第2熱交換部とを有して回転可能に構成され、前記第1熱交換部に通流される気体の顕熱を回収し、その回収した顕熱を前記第2熱交換部に通流される気体に放出する顕熱回収ロータを備えた顕熱交換器であって、前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部の熱が伝達され、前記第1熱交換部未満の温度で磁性を発現する顕熱回収ロータ用感温性磁性部材を、前記顕熱回収ロータの回転軸の周囲に設け、前記第1熱交換部の側から前記第2熱交換部の側に向けて前記顕熱回収ロータ用感温性磁性部材に磁力を付与し、前記第2熱交換部を吸引する顕熱回収ロータ駆動用永久磁石を備えた顕熱交換器と、前記除湿ロータの吸湿部、前記顕熱回収ロータの第1熱交換部の順に通過させる状態で夫々に空調用空気を通流させて、前記空調用空気を空調対象空間に供給する空調用空気通流手段と、前記空調対象空間からの還気を、前記顕熱回収ロータの第2熱交換部、前記除湿ロータの再生部の順に通過させる再生用気体通流手段とを備えた点にある。
本構成のデシカント空調システムによれば、上述した本発明のデシカント除湿器を採用しているため、省スペース化・省エネルギ化に優れ、且つ設備コストを低減し得るデシカント空調システムを実現することができる。
また、本構成のデシカント空調システムにおいて採用する顕熱交換器においても、上記デシカント除湿器と同様の構成を有している。すなわち、この顕熱交換器は、駆動モータを使用せず、顕熱回収ロータ用感温性磁性部材と顕熱回収ロータ駆動用永久磁石とで顕熱回収ロータを回転駆動させるものである。このため、省スペース化・省エネルギ化、及び設備コストの低減をより一層推進することができる。
本発明に係るデシカント空調システムにおいて、前記顕熱回収ロータ用感温性磁性部材を前記顕熱回収ロータの外周部に設けることが好ましい。
本構成のデシカント空調システムによれば、顕熱回収ロータ用感温性磁性部材を、顕熱回収ロータ駆動用永久磁石に最も近接する位置である顕熱回収ロータの外周部に設けているので、顕熱回収ロータ用感温性磁性部材に対して強い磁力を付与することができる。その結果、顕熱回収ロータの回転駆動力を大きくすることができる。
本発明に係るデシカント空調システムにおいて、前記顕熱回収ロータ用感温性磁性部材からなる複数の環状板と前記顕熱を吸収又は放出する熱媒体とを交互に積層して前記顕熱回収ロータを構成し、前記顕熱回収ロータの回転軸方向から流入する気体が前記熱媒体を通って前記顕熱回収ロータの径方向外側に流出可能に構成することが好ましい。
本構成のデシカント空調システムによれば、顕熱回収ロータ用感温性磁性部材の間を気体が通るため、顕熱回収ロータ用感温性磁性部材自体が蓄熱材の機能を有し、その結果、熱交換効率が向上する。
また、顕熱回収ロータ用感温性磁性部材を複数の環状板で構成したことから、顕熱回収ロータ用感温性磁性部材の一枚あたりの厚みを小さくすることができる。その結果、顕熱回収ロータ用感温性磁性部材に発生する渦電流を抑制することができるので、顕熱回収ロータを回転駆動させるためのエネルギロスが低減される。
本発明に係るデシカント空調システムにおいて、前記除湿ロータ駆動用永久磁石と前記顕熱回収ロータ駆動用永久磁石とを同一物体として構成することが好ましい。
本構成のデシカント空調システムによれば、除湿ロータ駆動用永久磁石と顕熱回収ロータ駆動用永久磁石とを別々に設ける必要がないので、デシカント空調システムがコンパクトになり、設置スペースを有効に利用することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ただし、本発明は以下の実施形態および図面に記載した構成に限定されるものではなく、これらと均等な構成や改変した構成等も含む。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態であり、デシカント除湿器10を備えたデシカント空調システム100の概略構成を示す斜視図である。図2は、デシカント空調システム100を除湿ロータ11の側から見た平面図である。
デシカント空調システム100は、デシカント除湿器10、顕熱交換器20、空調用空気流通手段としての給気用ブロア30、及び再生用気体流通手段として排気用ブロア40を備える。
デシカント除湿器10は、回転可能に構成された除湿ロータ11、除湿ロータ11の回転軸12の周囲に設けられた除湿ロータ用感温性磁性部材13、及び除湿ロータ11を回転駆動させるための除湿ロータ駆動用永久磁石14を備えている。
除湿ロータ11は、吸湿部としての除湿ゾーン11aと再生部としての再生ゾーン11bとを有する。図1及び図2に示す例では、除湿ゾーン11a及び再生ゾーン11bは、除湿ロータ11の中心角が180度をなす二つの径方向仕切りによって、除湿ゾーン11aの有効面積と再生ゾーン11bの有効面積とが等しくなるように区分けされている。給気用ブロア30によって外気が除湿ゾーン11aに通流されると、外気中の水分は除湿ゾーン11aの内部に充填されている吸湿体に吸着される。そして、吸湿体に吸着された水分は、再生ゾーン11bに通流される気体中に脱離され、排気用ブロア40によって室外に排出される。ここで、再生ゾーン11bに通流される気体は、後述する再生コイル(ヒータ)50を通過した直後のものであるため、高温状態となっている。従って、再生ゾーン11bの温度は、除湿ゾーン11aの温度よりも高くなる。
除湿ロータ11は、その回転軸12に平行な方向に気体を通流可能にするべく、例えばハニカム構造体で構成される。この場合、除湿ロータ11に充填する吸湿体は、ハニカム構造体に坦持させることができる。あるいは、ハニカム構造体自身を吸湿体で構成してもよい。
吸湿体には、無機吸湿体又は有機吸湿体を使用することができる。無機吸湿体を構成する物質としては、例えば、シリカゲル、ゼオライト、酸化チタン等が挙げられる。これらの無機吸湿体は単独使用のみならず、混合物としても使用することができる。有機吸湿体を構成する物質としては、吸水性ポリマー又は感温性ポリマーが好適である。吸水性ポリマー又は感温性ポリマーの例としては、ポリアクリル酸塩系ポリマー、アクリルアミド系ポリマー、イソブチレン/マレイン酸塩系ポリマーブレンド、デンプン/ポリアクリル酸塩系ポリマーブレンド、ポリビニルアルコール(PVA)/ポリアクリル酸塩系ポリマーブレンド、デンプン/アクリルアミド/ポリアクリル酸塩系ポリマーブレンド、架橋PVA系ポリマー、架橋カルボキシメチルセルロース(CMC)系ポリマー等が挙げられる。これらの有機吸湿体は単独使用のみならず、混合物としても使用することができる。有機吸湿体としてより好適であるのは、吸湿能力が高いポリアクリル酸塩系ポリマー又はアクリルアミド系ポリマーである。
除湿ロータ用感温性磁性部材13は、除湿ゾーン11a及び再生ゾーン11bの熱が伝達可能な状態となるように、除湿ロータ11の回転軸12の周囲に配置される。ここで、除湿ロータ用感温性磁性部材13は、所定温度未満の低温状態では原子の磁気モーメントが略同一方向に整列しているため強磁性を示す。一方、所定温度以上の高温状態では原子の磁気モーメントが乱れるため磁性を示さない。すなわち、除湿ロータ用感温性磁性部材13は、温度によって磁化状態/非磁化状態が可逆的に転移する性質を有する。この磁化状態/非磁化状態の転移温度はキュリー温度と呼ばれる。このような性質を有する除湿ロータ用感温性磁性部材13を構成する材料の例としては、Fe−Ni系合金、Ni−Cu系合金等が挙げられる。
本実施形態において、除湿ロータ用感温性磁性部材13のキュリー温度は再生ゾーン11bの温度となるように設定されている。このように設定された除湿ロータ用感温性磁性部材13を、図1のように除湿ロータ11の外周部に設けると、当該除湿ロータ用感温性磁性部材13のうち、再生ゾーン11bに接する部位は比較的温度が高くなるため磁性は示さない。一方、除湿ゾーン11aに接する部位は再生ゾーン11bより温度が低くなるため磁性を発現する。
従って、本実施形態のデシカント除湿システム100では、このような現象を利用して、次に説明する除湿ロータ駆動用永久磁石14と協同してデシカント除湿器10に回転駆動力を発生させている。
除湿ロータ駆動用永久磁石14は、除湿ロータ11の回転面近傍に配置され、主に、再生ゾーン11bの側から除湿ゾーン11aの側に向けて除湿ロータ用感温性磁性部材13に磁力を付与する。この除湿ロータ駆動用永久磁石14の配置により、再生ゾーン11bの温度よりも低温となって磁性を発現した除湿ゾーン11aは、磁力によって除湿ロータ駆動用永久磁石14の方に吸引される。そうすると、除湿ロータ11には、除湿ゾーン11aが再生ゾーン11bの側へ移動しようとする駆動力(図1中の矢印A)が作用し、これにより、除湿ロータ11は回転軸12の周りで連続回転する。
なお、本実施形態では、除湿ロータ用感温性磁性部材13を、除湿ロータ駆動用永久磁石14に最も近接する位置である除湿ロータ11の外周部に設けているので、除湿ロータ駆動用永久磁石14は除湿ロータ用感温性磁性部材13に対して強い磁力を付与することができる。その結果、除湿ロータ11の回転駆動力を大きくすることができる。
顕熱交換器20は、回転可能に構成された顕熱回収ロータ21、顕熱回収ロータ21の回転軸22の周囲に設けられた顕熱回収ロータ用感温性磁性部材23、及び顕熱回収ロータ21を回転駆動させるための顕熱回収ロータ駆動用永久磁石24を備えている。
顕熱回収ロータ21は、第1熱交換部である外気導入ゾーン21aと第2熱交換部である還気導入ゾーン21bとを有する。図1及び図2に示す例では、外気導入ゾーン21a及び還気導入ゾーン21bは、顕熱回収ロータ21の中心角が180度をなす二つの径方向仕切りによって、外気導入ゾーン21aの有効面積と還気導入ゾーン21bの有効面積とが等しくなるように区分けされている。デシカント除湿器10の除湿ロータ11を出た高温の外気が外気導入ゾーン21aに通流されると、外気の顕熱は外気導入ゾーン21aに回収される。そして、回収された顕熱は、還気導入ゾーン21bに通流される気体中に放出され、除湿ロータ11に戻される。従って、還気導入ゾーン21bの温度は、外気導入ゾーン21aの温度よりも低くなる。
顕熱回収ロータ21は、その回転軸22に平行な方向に気体を通流可能にするべく、例えばハニカム構造体で構成される。このハニカム構造体は、気体間において熱交換を行う熱媒体となる。
ハニカム構造体の材質としては、例えば、鉄、ステンレス、銅、アルミニウム等の金属、ポリエチレンテレフタレート(PET)、フッ素樹脂、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)等の樹脂が挙げられる。特に、PETは、軽量であることに加え、加工容易性、取扱い容易性等の点において優れているため、ハニカム構造体として好適である。
顕熱回収ロータ用感温性磁性部材23は、外気導入ゾーン21a及び還気導入ゾーン21bの熱が伝達可能な状態となるように、顕熱回収ロータ21の回転軸22の周囲に配置される。ここで、顕熱回収ロータ用感温性磁性部材23は、所定温度未満の低温状態では原子の磁気モーメントが略同一方向に整列しているため強磁性を示す。一方、所定温度以上の高温状態では原子の磁気モーメントが乱れるため磁性を示さない。すなわち、顕熱回収ロータ用感温性磁性部材23は、先の除湿ロータ用感温性磁性部材13と同様に、温度によって磁化状態/非磁化状態が可逆的に転移するキュリー温度を有する。
本実施形態において、顕熱回収ロータ用感温性磁性部材23のキュリー温度は外気導入ゾーン21aの温度となるように設定されている。このように設定された顕熱回収ロータ用感温性磁性部材23を、図1のように顕熱回収ロータ21の外周部に設けると、当該顕熱回収ロータ用感温性磁性部材23のうち、外気導入ゾーン21aに接する部位は比較的温度が高くなるため磁性は示さない。一方、還気導入ゾーン21bに接する部位は外気導入ゾーン21aより温度が低くなるため磁性を発現する。
従って、本実施形態のデシカント除湿システム100では、このような現象を利用して、次に説明する顕熱回収ロータ駆動用永久磁石24と協同して顕熱交換器20に回転駆動力を発生させている。
顕熱回収ロータ駆動用永久磁石24は、顕熱回収ロータ21の回転面近傍に配置され、主に、外気導入ゾーン21aの側から還気導入ゾーン21bの側に向けて顕熱回収ロータ用感温性磁性部材23に磁力を付与する。この顕熱回収ロータ駆動用永久磁石24の配置により、外気導入ゾーン21aの温度よりも低温となって磁性を発現した還気導入ゾーン21bは、磁力によって顕熱回収ロータ駆動用永久磁石24の方に吸引される。そうすると、顕熱回収ロータ21には、還気導入ゾーン21bが外気導入ゾーン21aの側へ移動しようとする駆動力(図1中の矢印B)が作用し、これにより、顕熱回収ロータ21は回転軸22の周りで連続回転する。
なお、本実施形態では、顕熱回収ロータ用感温性磁性部材23を、顕熱回収ロータ駆動用永久磁石24に最も近接する位置である顕熱回収ロータ21の外周部に設けているので、顕熱回収ロータ駆動用永久磁石24は顕熱回収ロータ用感温性磁性部材23に対して強い磁力を付与することができる。その結果、顕熱回収ロータ21の回転駆動力を大きくすることができる。
また、本実施形態では、顕熱回収ロータ駆動用永久磁石24を除湿ロータ駆動用永久磁石14とは反対側に設けているが、同じ側に設けることも可能である。ただし、同じ側に設けた場合は、顕熱交換ロータ21の回転方向は除湿ロータ11の回転方向と逆になる。
上記のデシカント除湿器10、顕熱交換器20、給気用ブロア30、及び排気用ブロア40を組み合わせることにより、本実施形態のデシカント除湿システム100が構築される。具体的には、図1に示すように、室外の外気を取り込み可能に給気用ブロア30を設置するとともに、室外にガスを排気可能に排気用ブロア40を設置する。デシカント除湿器10は、給気用ブロア30の下流側であって且つ排気用ブロア40の上流側に配置する。さらに、デシカント除湿器10の位置から見て室外側とは反対側(すなわち、室内側)に顕熱交換器20を配置する。
ここで、デシカント除湿器10の再生ゾーン11bと顕熱交換器20の還気導入ゾーン21bとの間には、再生コイル(ヒータ)50が設けられる。再生コイル50は、除湿ロータ11に導入する空気の温度を上昇させるための加熱装置である。再生コイル50は、例えば、40〜150℃の範囲で温度調節をすることができる。再生コイル50の熱源としては、例えば、ガス温水器の温水、コージェネレーションシステムの排熱温水、電気温水器の温水、ガスヒートポンプ給湯器の温水等を利用することができる。その他、再生コイル50の代わりに電気ヒータ等の専用の加熱設備を設けてもよい。
また、顕熱交換器20の外気導入ゾーン21aと空調対象空間である室内との間には、冷却コイル(クーラー)60が設けられる。冷却コイル60は、室内へ導入する空気を適温まで低下させるための冷却装置である。冷却コイル60の冷源としては、例えば、ヒートポンプを利用することができる。
〔外気及び還気の処理工程〕
次に、このデシカント空調システム100において行う室外の空気(外気)及び空調対象空間である室内の空気(還気)の処理工程について、夏季における冷房空調を例に挙げて説明する。
なお、以後の説明では、便宜上、室外側から室内側に移送される空気を途中で処理がなされたものも含めて「外気」と称し、室内側から室外側に移送される空気を途中で処理がなされたものも含めて「還気」と称する場合がある。
給気用ブロア30によって取り込まれた比較的高温の外気は、除湿ロータ11の除湿ゾーン11aに導入される。このとき、外気中に含まれる水分(水蒸気)は内部の吸湿体に吸収され、吸収熱(又は水和熱)が発生する。吸収熱を受け取った高温の外気は、顕熱回収ロータ21の側に放出される。この高温の外気は、後述する室内から顕熱回収ロータ21の還気導入ゾーン21bに導入される低温の還気との間で顕熱交換が行われ、比較的低温の外気となる。すなわち、顕熱回収ロータ20では、外気導入ゾーン21aに通流される気体の顕熱が回収され、その回収した顕熱は還気導入ゾーン21bに通流される気体に放出される。顕熱回収ロータ20から出た比較的低温の外気は、冷却コイル60を通過してさらに温度が下げられ、低温の空気として室内に給気される。このような工程を経て、顕熱回収ロータ2から室内に排気(給気)される外気(空調用空気)は、除湿が行われると同時に温度調整が行われる。
一方、室内の還気(比較的低温の空気)は、顕熱回収ロータ21の還気導入ゾーン21bを通流する際に前述した高温の外気との間で顕熱交換が行われて昇温され、高温の還気となる。この高温の還気は、再生コイル50を通過するときに温度がさらに上昇し、非常に高温の還気となる。この再生コイル50により加熱された非常に高温の還気は湿度が低下しているため、これを除湿ロータ11の再生ゾーン11bに導入することにより、除湿ロータ11の吸湿体に含まれる水分が脱離して還気中に移動する。これにより除湿ロータ11の再生が行われる。吸湿体から水分を受け取った還気は、その状態のまま排気用ブロア40によって比較的高温の空気として室外に排気される。
本実施形態のデシカント除湿システム100では、上記のようにして通流が行われるため、除湿ロータ11の除湿ゾーン11aと再生ゾーン11bとの温度を比較すると、再生コイル50によって加熱された非常に高温の空気が導入される再生ゾーン11bは除湿ゾーン11aよりも高温となる。また、顕熱回収ロータ21の外気導入ゾーン21aと還気導入ゾーン21bとの温度を比較すると、吸収熱を受け取った高温の空気が導入される外気導入ゾーン21aは還気導入ゾーン21bよりも高温となる。このため、上述したように、除湿ロータ用感温性磁性部材13の一部(すなわち、除湿ゾーン11aの側)が磁性を発現し、除湿ロータ駆動用永久磁石14から磁力を受けて、除湿ロータ11が回転駆動される。また、顕熱回収ロータ用感温性磁性部材23の一部(すなわち、還気導入ゾーン21bの側)が磁性を発現し、顕熱回収ロータ駆動用永久磁石24から磁力を受けて、顕熱回収ロータ21が回転駆動される。
本実施形態のデシカント除湿システム100は、次のような利点がある。
すなわち、デシカント除湿器10及び顕熱交換器20は、駆動モータを使用せず、夫々の感温性磁性部材(除湿ロータ用感温性磁性部材13及び顕熱回収ロータ用感温性磁性部材14)と夫々の永久磁石(除湿ロータ駆動用永久磁石14及び顕熱回収ロータ駆動用永久磁石24)とで各ロータ(除湿ロータ11及び顕熱回収ロータ21)を回転駆動させるものであるから、駆動モータを設置するスペースが不要となる。そのため、デシカント空調システム100全体のボリュームを低減することができる。
また、上記のように駆動モータを設置しなくてもよいため、電源及び電気配線が不要となり、設備コストを低減することができる。そして、電気を使用しないため、例えば、防爆室等に設置しても安全である。
さらに、除湿ロータ11及び顕熱回収ロータ12の駆動源が電力を消費しないことから、ランニングコストも低減することができる。特に、デシカント空調システムを24時間連続運転させる場合において効果的である。
〔第2実施形態〕
図3は、本発明の第2実施形態であり、デシカント空調システム200の概略構成を示す斜視図である。図4は、デシカント空調システム200を除湿ロータ11の側から見た平面図である。なお、この第2実施形態では、先に説明した第1実施形態と同じ構成については同じ参照符号を付すとともに、詳細な説明は省略する。
本実施形態のデシカント空調システム200では、第1実施形態における除湿ロータ駆動用永久磁石14と顕熱回収ロータ駆動用永久磁石24とを同一物体として構成したロータ駆動用永久磁石104を設けている。すなわち、図3に示すように、棒状のロータ駆動用永久磁石104の一端部104aを除湿ロータ11の回転面近傍に配置するとともに、他端部104bを顕熱回収ロータ21の回転面近傍に配置する。ロータ駆動用永久磁石104の一端部104aは、磁力によって除湿ロータ11の低温側である除湿ゾーン11aを吸引し、その結果、除湿ロータ11を図3中の矢印A´方向に回転駆動させる。ロータ駆動用永久磁石104の他端部104bは、磁力によって顕熱回収ロータ21の低温側である還気導入ゾーン21bを吸引し、その結果、顕熱回収ロータ21を図3中の矢印B´方向に回転駆動させる。このように、本実施形態では、除湿ロータ11と顕熱回収ロータ21との回転方向は互いに逆方向となる。
本実施形態のデシカント除湿システム200は、次のような利点がある。
すなわち、除湿ロータ駆動用永久磁石14と顕熱回収ロータ駆動用永久磁石24とを別々に設ける必要がないので、デシカント空調システム200がコンパクトになり、設置スペースを有効に利用することができる。
〔第3実施形態〕
図5は、本発明の第3実施形態であり、デシカント除湿器70の概略構成を示す斜視図である。図6は、デシカント除湿器70の(a)横断面図、及び(b)縦断面図である。なお、この第3実施形態では、デシカント除湿システムの全体構成は図示していないが、先に説明した第1実施形態と同様の構成を採用することができるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態のデシカント除湿器70では、除湿ロータ用感温性磁性部材73を複数の環状板(本実施形態では、73a、73b、73c、73dで示す4枚の環状板とする)で構成し、この環状板73a、73b、73c、73dと吸湿体75とを交互に積層して除湿ロータ71を構成している。ただし、環状板73aの再生ゾーン71b側(上半分)及び環状板73dの除湿ゾーン71a側(下半分)は、気体が夫々回転軸72の軸心方向に通過しないように封鎖されている。
除湿ロータ駆動用永久磁石14は、各環状板73a、73b、73c、73dの間に配置されるが、各環状板73a、73b、73c、73dを挟み込む形態としてもよい。
上記構成を有するデシカント除湿器70では、除湿ロータ71の回転軸72の軸心方向において、図5中の手前側(図6(b)中の左側)から流入する外気は、環状板73a、73b、73c、73dの間の吸湿体75を通って除湿ロータ71の径方向外側(下方向)に排出される。一方、図5中の奥側(図6(b)中の右側)から流入する還気は、環状板73a、73b、73c、73dの間の吸湿体75を通って除湿ロータ71の径方向外側(上方向)に排出される。
このように、本実施形態のデシカント除湿器70では、除湿ロータ用感温性磁性部材73の間を気体が通るため、除湿ロータ用感温性磁性部材73自体が蓄熱材の機能を有し、その結果、熱交換効率が向上する。
また、除湿ロータ用感温性磁性部材73を複数の環状板73a、73b、73c、73dで構成したことから、除湿ロータ用感温性磁性部材73の一枚あたりの厚みを小さくすることができるが、これによって次のような利点が得られる。
除湿ロータ駆動用永久磁石14から放出される磁界中で除湿ロータ71が回転すると、除湿ロータ71には誘導起電力が発生し、これによって渦電流が流れる。この渦電流は、除湿ロータ71の回転抵抗(ブレーキ損)となるためできる限り除去することが好ましいが、渦電流による回転抵抗は除湿ロータ71の厚みに比例して大きくなる。従って、回転抵抗を抑制するためには、除湿ロータ71の構成部品である除湿ロータ用感温性磁性部材73の厚みを小さくすればよい。
そこで、本実施形態のように、除湿ロータ用感温性磁性部材73を複数の環状板73a、73b、73c、73dで構成すると、除湿ロータ用感温性磁性部材73の一枚あたりの厚みが小さくなるため、渦電流の流れが抑制されて回転抵抗を低減することができる。その結果、除湿ロータ71を回転駆動させるためのエネルギロスが低減される。
なお、本実施形態で説明した除湿ロータ用感温性磁性部材73を複数の環状板73a、73b、73c、73dで構成し、この環状板73a、73b、73c、73dと吸湿体75とを交互に積層して除湿ロータ71とする構成は、顕熱回収ロータにおいても勿論適用することができる。
〔別実施形態〕
除湿ロータ11における除湿ゾーン11aと再生ゾーン11bとの区分け、ならびに顕熱回収ロータ21における外気導入ゾーン21aと還気導入ゾーン21bとの区分けは、上記実施形態で説明した各ロータの中心角を180度とする二つの径方向仕切りによる二等分の区分けに限られない。例えば、外気又は空調対象空間の空気(還気)の湿度が比較的低い場合は、除湿ゾーン11a及び外気導入ゾーン21aの有効面積を、再生ゾーン11b及び還気導入ゾーン21bの有効面積より夫々小さくすることができる。この場合、除湿ロータ11及び顕熱回収ロータ21において、夫々の二つの径方向仕切りがなす中心角を180度未満に設定する。
また、除湿ロータ11における除湿ゾーン11aの有効面積と再生ゾーン11bの有効面積との比は、顕熱回収ロータ21における外気導入ゾーン21aの有効面積と還気導入ゾーン21bの有効面積との比と異なっていてもよい。
さらに、外気又は還気の湿度、温度、流量等の条件に応じて、除湿ロータ11における除湿ゾーン11aと再生ゾーン11bとの区分け、及び顕熱回収ロータ21における外気導入ゾーン21aと還気導入ゾーン21bとの区分けを、除湿ロータ11及び顕熱回収ロータ21の二つの径方向仕切りがなす中心角の調節により任意に設定することもできる。
第1実施形態によるデシカント除湿器を備えたデシカント空調システムの概略構成を示す斜視図 第1実施形態によるデシカント空調システムを除湿ロータの側から見た平面図 第2実施形態によるデシカント空調システムの概略構成を示す斜視図 第2実施形態によるデシカント空調システムを除湿ロータの側から見た平面図 第3実施形態によるデシカント除湿器の概略構成を示す斜視図 第3実施形態によるデシカント除湿器の(a)横断面図、及び(b)縦断面図 従来のデシカントを用いたデシカント空調システムの概略構成図
符号の説明
11 除湿ロータ
11a 除湿ゾーン(吸湿部)
11b 再生ゾーン(再生部)
12 回転軸
13 除湿ロータ用感温性磁性部材
14 除湿ロータ駆動用永久磁石
21 顕熱回収ロータ
21a 外気導入ゾーン(第1熱交換部)
21b 還気導入ゾーン(第2熱交換部)
22 回転軸
23 顕熱回収ロータ用感温性磁性部材
24 顕熱回収ロータ駆動用永久磁石
30 給気用ブロア(空調用空気通流手段)
40 排気用ブロア(再生用気体通流手段)
73a 環状板
73b 環状板
73c 環状板
73d 環状板
10 デシカント除湿器
100 デシカント空調システム
104 永久磁石

Claims (7)

  1. 吸湿部と前記吸湿部より高温の再生部とを有して回転可能に構成され、前記吸湿部に通流される気体の水分を吸着し、その吸着した水分を前記再生部に通流される気体に放出する除湿ロータを備えたデシカント除湿器であって、
    前記吸湿部及び前記再生部の熱が伝達され、前記再生部の温度未満で磁性を発現する除湿ロータ用感温性磁性部材を、前記除湿ロータの回転軸の周囲に設け、
    前記再生部の側から前記吸湿部の側に向けて前記除湿ロータ用感温性磁性部材に磁力を付与し、前記吸湿部を吸引する除湿ロータ駆動用永久磁石を備えたデシカント除湿器。
  2. 前記除湿ロータ用感温性磁性部材を前記除湿ロータの外周部に設けた請求項1に記載のデシカント除湿器。
  3. 前記除湿ロータ用感温性磁性部材からなる複数の環状板と前記水分を吸着又は脱離する吸湿体とを交互に積層して前記除湿ロータを構成し、前記除湿ロータの回転軸方向から流入する気体が前記吸湿体を通って前記除湿ロータの径方向外側に流出可能に構成した請求項1に記載のデシカント除湿器。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載のデシカント除湿器と、
    第1熱交換部と前記第1熱交換部より低温の第2熱交換部とを有して回転可能に構成され、前記第1熱交換部に通流される気体の顕熱を回収し、その回収した顕熱を前記第2熱交換部に通流される気体に放出する顕熱回収ロータを備えた顕熱交換器であって、前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部の熱が伝達され、前記第1熱交換部未満の温度で磁性を発現する顕熱回収ロータ用感温性磁性部材を、前記顕熱回収ロータの回転軸の周囲に設け、前記第1熱交換部の側から前記第2熱交換部の側に向けて前記顕熱回収ロータ用感温性磁性部材に磁力を付与し、前記第2熱交換部を吸引する顕熱回収ロータ駆動用永久磁石を備えた顕熱交換器と、
    前記除湿ロータの吸湿部、前記顕熱回収ロータの第1熱交換部の順に通過させる状態で夫々に空調用空気を通流させて、前記空調用空気を空調対象空間に供給する空調用空気通流手段と、
    前記空調対象空間からの還気を、前記顕熱回収ロータの第2熱交換部、前記除湿ロータの再生部の順に通過させる再生用気体通流手段と
    を備えたデシカント空調システム。
  5. 前記顕熱回収ロータ用感温性磁性部材を前記顕熱回収ロータの外周部に設けた請求項4に記載のデシカント空調システム。
  6. 前記顕熱回収ロータ用感温性磁性部材からなる複数の環状板と前記顕熱を吸収又は放出する熱媒体とを交互に積層して前記顕熱回収ロータを構成し、前記顕熱回収ロータの回転軸方向から流入する気体が前記熱媒体を通って前記顕熱回収ロータの径方向外側に流出可能に構成した請求項4に記載のデシカント空調システム。
  7. 前記除湿ロータ駆動用永久磁石と前記顕熱回収ロータ駆動用永久磁石とを同一物体として構成した請求項4〜6の何れか一項に記載のデシカント空調システム。
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