JP2000229216A - 乾式吸着装置およびその吸着材 - Google Patents

乾式吸着装置およびその吸着材

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adsorption
air
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洋平 瀬口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型化ならびに製品コスト増大を抑制しつ
つ、ローターの再生に必要なエネルギーの低減を図る。 【解決手段】 被処理空気A1を回転している除湿ロー
ター1の吸着ゾーン4に流入させ、除湿ローター1の通
気孔2に流動させて水分を吸湿剤24に吸着させたのち
の乾燥空気A2を排出する。また、ヒーター15によっ
て加熱した高温再生空気A4とし、これを除湿ローター
1の脱着ゾーン5に流入させ、通気孔2を流動させて吸
湿剤24に吸着されていた水分を脱着し、加湿空気A5
を排出する。巻き取りにより除湿ローター(吸着材)1
とするゲートペーパー20の構成基材である波板材21
と平板材22,22の表面に対して固形粒子23を高密
度分散状態で付着させ、波板材21、平板材22,22
および固形粒子23の表面に吸着剤24を塗布し、固形
粒子23の存在で吸着剤24を微細なきわめて多数の凹
凸にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乾式吸着装置におけ
る吸着材、詳しくはハニカム構造に構成されて一側面か
ら他側面にかけて貫通する通気孔が形成された吸着材、
とりわけ被処理気体から水分を吸着するための吸着材な
らびにその吸着材を装着した乾式吸着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は吸着材を構成する素材であるコル
ゲートペーパー40の構造を示す。図6はその一部分を
拡大した断面模式図である。コルゲートペーパー40は
3つの基材から構成されている。すなわち、中間の波板
材41とその上下の平板材42,42とのサンドイッチ
構造となっている。波板材41の両面と各平板材42,
42の内面に吸着剤43が担持されている。詳しくは、
吸着剤とバインダーとの混合物を塗布することによって
担持させてある。いずれの箇所においても吸着剤43は
ほぼ均一な膜厚で塗布されている。吸着剤43の表面は
塗布面に対して平行であって、波板材21の稜線の方向
に沿ってストレートになっている。
【0003】このような構造であるので、吸着剤43が
被処理空気に接する面積は、波板材41の両面の合計面
積と、上下の平板材42,42それぞれの内面の面積と
の総和にほぼ等しい。つまり、コルゲートペーパー40
の実効的な吸着表面積はコルゲートペーパー40の表面
積にほぼ等しい。
【0004】上記のように各基材の内面全体にわたって
吸着剤43を担持したコルゲートペーパー40を、波板
材41における稜線に平行な巻き取り軸aを中心として
図7のように巻き取ることによって、図8に示すような
ハニカム構造の除湿ローター50を作製する。除湿ロー
ターは吸着材と同じものである。この除湿ローター50
においては、軸方向で対向する第1の平面51から第2
の平面52にかけて軸方向に沿って貫通する多数の通気
孔53を有している。1つの通気孔53は図6において
示すように、波板材41の1つの山あるいは谷とそれを
閉じる平板材42の部分とによって包み囲まれることで
形成されるものである。この通気孔53の内表面の全面
に吸着剤43が担持されている。通気孔53の内表面は
波板材21の稜線の方向に沿ってストレートになってい
る。
【0005】以上の構成のハニカム構造の除湿ローター
50において、第1の平面51側の吸着ゾーン(図示せ
ず)に流入した被処理空気はストレートな通気孔53内
を流動して第2の平面52側へと流出してゆくが、通気
孔53内を流動する間に通気孔53の内表面に担持され
ている吸着剤43と接触し、被処理空気に含まれている
水分が吸着剤43に吸着され、除湿が行われる。水分を
放出した乾燥空気は所要のエリアへ供給される。また、
ヒーターによって加熱された高温再生空気が第2の平面
52側の脱着ゾーン(図示せず)に流入し、ストレート
な通気孔53内を流動して第1の平面51側へと流出し
てゆくが、通気孔53を流動する間に吸着剤43から水
分を奪い取り、除湿ローター50を再生する。水分を含
んだ加湿空気は所要のエリアへ供給され、あるいは排気
される。加湿空気を室内に戻せば水分量は増加し、加湿
作用が得られる。また、加湿空気を室外に排出し、乾燥
空気のみを室内に送り込めば除湿作用が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術に
は水分吸着能力を高める上で次のような問題点がある。
部屋の容量の被処理空気に含まれている水分を吸着しあ
るいは放出しながら湿度制御(調湿)を行うには除湿ロ
ーター50が充分に高い吸脱着性能を有している必要が
ある。そのためには被処理空気がストレートな通気孔5
3を流動する間に吸着剤43と接触する機会が充分で多
くある必要があり、そのためには通気孔53の内表面で
吸着剤43をストレートに塗布してある吸着表面積を相
当に大きなものにする必要がある。
【0007】しかし、そのような要求に応えようとする
と、乾式吸着装置の大型化・コストアップを免れない。
装置の設置面積としても大きなものを必要とする。ま
た、吸着済みの水分を奪い取る再生の際にヒーターの出
力を大きくする必要がある。しかし、除湿ローターの出
口温度を吸着材の再生に必要な温度とするようにヒータ
ーの出力を高めると、除湿ローターの入口温度が必要以
上に高温となり、エネルギーロスが増大し、ランニング
コスト(再生電力費)が高くなってしまう。また、吸着
動作において温度が下がりにくくなるため吸着特性に悪
影響を与えることになってしまう。そして、これらのこ
とは一般家庭で乾式吸着装置を普及することに対する妨
げとなっている。
【0008】除湿ローターを小型化するための対策とし
て、(1)コルゲートペーパーにおいてコルゲートサイ
ズを緻密化したり、基材(波板材・平板材)を薄膜化す
る。(2)吸着剤を高性能化する。(3)再生効率を改
善する、といった対策がある。
【0009】しかしながら、(1)の緻密化・薄膜化に
は技術的に限界があり、緻密化を進めすぎると被処理空
気の流動に対する圧損が大きくなりすぎて、所要の吸排
気ができなくなってしまう。また、基材を薄くしすぎる
と強度が低下しすぎることになる。
【0010】(2)の吸着剤の高性能化については、高
湿度領域では材料開発の余地がある。低湿度領域ではラ
ングミュアー型単分子吸着を行う合成ゼオライトが有利
である。しかし、それでもその吸着のメカニズムの制約
から、吸着量の大幅な改善は見込めない。
【0011】(3)の再生効率の改善を狙ったものとし
て、次の2つの特許公報がある。特開平5−16884
0号公報には、ハニカム構造(吸着材)を通気方向で少
なくとも3つに分割して、隣接する吸着材どうし間それ
ぞれにヒーターを個別に埋め込む技術が開示されてい
る。また、特開平7−308537号公報には、複数本
の伝熱脚を伝熱板に櫛状に一体化した銅製の伝熱部材を
吸着材に埋め込む技術が開示されている。これらは、吸
着材の直接的な加熱により再生時のエネルギーロスを抑
制するものである。
【0012】しかし、前者の公報の技術では、個別にヒ
ーターを設けることから製品コストが大幅にアップする
だけでなく、構造上の制約のために吸着材をローターに
して連続回転方式の乾式吸着装置に応用すること自体が
むずかしく、現実的な方法とはいいがたい。
【0013】後者の公報の技術では、櫛状の伝熱部材を
埋め込んだために吸着材の吸着表面積が減少し、吸着能
力が低下してしまう。所要の吸着能力をもたせるには除
湿ローターを大径化しなければならない。しかしそうす
ると、製品コストのアップを招くだけでなく、却って消
費電力の増加も招いてしまう結果となる。また、除湿ロ
ーター(吸着材)全体の熱容量が増大して冷却がされに
くいものとなるので、吸着効率に悪影響を与える結果と
なる。それは、除湿ローター(吸着材)の温度が低いほ
どより多くの水分を吸着することができるからである。
【0014】本発明は上記した課題の解決を図るべく創
作したものであって、大型化することおよび製品コスト
が増大することを抑制しつつ、ローターの再生に必要な
エネルギーの低減を図ることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明にかかわる請求項
1の乾式吸着装置におけるハニカム構造の吸着材は、次
のような構成となっている。すなわち、互いに表裏の関
係にある一側面から他側面にかけて貫通形成した通気孔
の内表面に吸着剤を担持するのであるが、ストレートな
ままの通気孔内表面に担持させることに代えて、通気孔
内表面に微細な凹凸をもたせておき、その微細な凹凸を
含めて通気孔内表面に吸着剤を担持させた構成となして
ある。この構成によると、空気などの被処理気体を流動
させてそれに含まれている水分などの目的物質を吸着さ
せるための通気孔内表面における吸着剤に微細な凹凸が
形成されているので、通気孔における実効的な吸着表面
積が充分に大きく、吸着剤がストレートに担持された従
来技術に比べて吸着材の必要厚みを薄くしてよいことに
なる。また、吸着材を薄くすることにより吸着材の熱容
量が少なくなる。
【0016】請求項2の乾式吸着装置における吸着材
は、請求項1の吸着材として、波板材とその上下の平板
材のサンドイッチ構造からなるコルゲートペーパーの巻
き取りによって構成するものである。この場合に、通気
孔の内表面を構成する波板材および平板材の表面に固形
粒子を付着することで通気孔の内表面に微細な凹凸を形
成するものである。構造的には、固形粒子を分散させた
だけの単純で簡単な構造改良ですむ。
【0017】請求項3の乾式吸着装置における吸着材
は、水分を吸着するためにハニカム構造に吸湿剤を担持
させたものである。その担持の仕方としては付着でも含
浸でもよい。この構成によると、室内のエアコンディシ
ョニング(空気調和)における調湿に好適となる。
【0018】請求項4は乾式吸着装置にかかわるもので
あり、請求項1から請求項3までのいずれかの吸着材を
その厚さ方向に平行な中心軸のまわりに回転自在なロー
ターに構成してある。そして、このローターの周方向の
一定角度範囲を吸着ゾーンとし、残りの範囲を脱着ゾー
ンとして、吸着と脱着再生とを交互に繰り返して行う連
続回転方式の乾式吸着装置に構成したものである。吸着
材の熱容量が少なくなるので、ローターの回転に伴う脱
着ゾーンでの吸着済み成分の解離すなわち脱着に必要な
熱量が軽減される。また、吸着材に対する熱伝導効率が
改善され、ヒーターなどの加熱手段からの輻射熱による
加熱効率がアップする。上記のように構造的には通気孔
内表面をストレート状態から凹凸状態に変更しただけの
単純で簡単な構造改良ですむので、製品コストのいたず
らな上昇が抑制される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかわる乾式吸着
装置およびその吸着材の実施の形態を図面に基づいて詳
細に説明する。以下の実施の形態は調湿のための連続回
転方式の乾式吸着装置を例にあげる。図1は連続回転方
式の乾式吸着装置の概略構成図、図2はその乾式吸着装
置における除湿ローターすなわち吸着材を拡大して示す
斜視図、図3は吸着材を構成するコルゲートペーパーの
一部破断の斜視図、図4はコルゲートペーパーの一部分
を拡大した断面模式図である。
【0020】乾式吸湿剤を担持する状態で円盤状のハニ
カム構造に構成された除湿ローター(吸着材)1におい
ては、その第1の平面1aから第2の平面1bにかけて
多数の通気孔2が形成されている。なお、「吸着材」と
いうものと「除湿ローター」というものは実体が同じで
あり、それぞれに共通の符号1を付す。
【0021】除湿ローター1は回転軸心としての中心軸
3に固定されており、その中心軸3は図示しないモータ
ーに連結されている。除湿ローター1はそのモーターに
よって一方向に連続的に回転されるようになっている
が、その360度にわたる回転範囲の180度よりも大
きな固定の領域が吸着ゾーン4となっており、残りの領
域が脱着ゾーン5となっている。除湿ローター1の吸着
ゾーン4に対してその第1の平面1aにおいて連通する
吸着系の導入ダクト11が設けられているとともに、吸
着ゾーン4に対してその第2の平面1bにおいて連通す
る吸着系の排出ダクト12が設けられ、排出ダクト12
の適所に吸着系の吸排気ファン13が設けられている。
また、除湿ローター1の脱着ゾーン5に対してその第2
の平面1bにおいて連通する脱着系の導入ダクト14が
設けられているとともに、導入ダクト14において除湿
ローター1に対向して加熱手段としてのヒーター15が
配置され、脱着ゾーン5に対してその第1の平面1aに
おいて連通する脱着系の排出ダクト16が設けられ、排
出ダクト16の適所に脱着系の吸排気ファン17が設け
られている。
【0022】除湿ローター1を構成する吸着材1はコル
ゲートペーパー20の巻き取りによって作製する。コル
ゲートペーパー20は、中間の波板材21とその上下の
平板材22,22とのサンドイッチ構造とした上で、吸
着剤とバインダーと微粉末である固形粒子との混合物を
波板材21の両面全体と上下の平板材22,22それぞ
れの内面全体に塗布することにより、固形粒子23をバ
インダーを介して波板材21および上下の平板材22,
22に高密度分布の状態で接着させ、さらに波板材21
および平板材22,22の表面全体およびすべての固形
粒子23の表面全体にわたって吸着剤24を担持させた
ものである。1つの通気孔53は図6において示すよう
に、波板材21の1つの山あるいは谷とそれを閉じる平
板材22の部分とによって包み囲むことにより各1つず
つの通気孔2が形成されている。この通気孔2の内表面
の全面に吸着剤24が担持されている。このようにきわ
めて多数の固形粒子23を付着させることにより吸着剤
24の内表面に微細なきわめて多数の凹凸を付与してお
り、これによって吸着剤24の塗布面積の拡張を図り、
吸着材1としての実効的な吸着表面積を増大しているの
である。図2の微小な点々や図3の粒々は固形粒子23
上の吸着剤24の部分を示している。実効的な吸着表面
積の増大の程度については、固形粒子23のサイズ・形
状および分布密度にもよるが、コルゲートペーパー20
の基材である波板材21と上下の平板材22,22の元
の総面積の1.5〜3倍程度には増大させることが可能
である。2倍以上が好ましいといえる。
【0023】吸着剤24すなわちここでは吸湿剤として
は、シリカゲル、ゼオライト、活性化アルミナ、吸着性
をもつ塩類などのいずれかまたは任意に組み合わせたも
のを用いることができる。固形粒子23としては、金属
アルミニウム粉や金属銅粉などの金属粉末、あるいは酸
化アルミナなどの金属酸化物粉末、あるいはガラス質な
どを用いることができる。もっとも、固形粒子23は吸
着剤24の塗布面積の拡張を図るのが主機能であるから
材質を問うものではなく、上記以外の任意の材質のもの
の採用が可能である。耐熱性・耐久性の観点からは活性
化アルミナなどの多孔質セラミックスが適している。耐
熱性・コスト面からはガラス質が適している。一旦吸着
した水分を奪うことで吸着材を再生するときに高温再生
空気の熱を効率良く吸着材に伝えるという観点からは熱
伝導率のすぐれた金属粉末が有効である。固形粒子23
の粒径については任意に設定してよいが、10μm以上
とするのが好ましい。固形粒子23の形状については任
意であり、図4では球状の固形粒子23を示している。
固形粒子23としては、四角錐、コンペイトー形のほか
ヒトデ形、多角柱形、不定形多面体などがある。吸着剤
とバインダーと固形粒子との混合物において固形粒子は
5〜85重量パーセントである。
【0024】いずれにしても固形粒子23を分散してあ
ることで吸着材1の実効的な吸着表面積が増大し、吸脱
着能力が大幅に向上する。このような吸着材1からなる
円盤状の除湿ローター1においては、その吸脱着能力が
高いゆえに厚みを薄くすることが可能となる。厚みを薄
くされた除湿ローター1は、その熱容量が少なくなるた
め、所要の脱着性能を発揮させるために除湿ローター1
を所定の温度まで昇温させるのに必要なヒーター15の
出力を低減することができる。また、熱容量の減少に伴
って、脱着ゾーン5で再生のために昇温された吸着材1
の領域が吸着ゾーン4に戻る過程で冷却される効率がア
ップするため、吸着効率が向上する。また、装置全体の
小型化により製品コストの低減も図れる。固形粒子23
として熱伝導性の高い金属を用いた場合には、再生に要
するエネルギーをさらに削減することができる。
【0025】次に、上記のように構成された実施の形態
の連続式乾式除湿装置の動作を説明する。図示しないモ
ーターを駆動することにより中心軸3を介して除湿ロー
ター(吸着材)1を駆動回転するとともに吸着系の吸排
気ファン13を駆動する。吸排気ファン13の駆動によ
りダクト12,11に負圧が生じ、室内の被処理空気A
1が導入ダクト11を介して吸引され、除湿ローター1
における吸着ゾーン4に流入する。吸着ゾーン4の第1
の平面1a側に流入した被処理空気A1は微細なきわめ
て多数の凹凸を有する通気孔2を流動して第2の平面1
b側へと流出してゆくが、通気孔2を流動する間に通気
孔2の内表面に担持されている微細なきわめて多数の凹
凸を有する吸湿剤と接触し、被処理空気A1に含まれて
いる水分が吸湿剤に吸着され、乾燥されてゆく。つま
り、除湿が行われる。吸排気ファン13による負圧は排
出ダクト12を介して第2の平面1bにもかかってお
り、通気孔2内で水分を放出した乾燥空気A2は排出ダ
クト12を介して使用目的に応じた所要のエリアへ供給
される。吸着ゾーン4において水分を吸着した除湿ロー
ター1の領域は中心軸3まわりの回転に伴って脱着ゾー
ン5に向けて移動してゆく。
【0026】一方、吸排気ファン17の駆動によりダク
ト16,14に負圧が生じ、室外の再生空気A3が導入
ダクト14を介して吸引され、除湿ローター1における
脱着ゾーン5に流入する。再生空気A3は導入ダクト1
4の終端で除湿ローター1に向き合っているヒーター1
5を通過する間に加熱され、高温再生空気A4となる。
高温再生空気A4は除湿ローター1における脱着ゾーン
5に流入する。また、ヒーター15からの輻射熱が直接
に脱着ゾーン5における除湿ローター1を加熱する。脱
着ゾーン5の第2の平面1b側に流入した高温再生空気
A4は微細なきわめて多数の凹凸を有する通気孔2を流
動して第1の平面1a側へと流出してゆく。通気孔2を
流動する間に通気孔2の内表面に担持の微細なきわめて
多数の凹凸を有する吸湿剤に吸着されていた水分が高温
再生空気A4に触れて蒸発され、吸湿剤から脱着されて
ゆく。これにより除湿ローター(吸着材)1が再生され
る。吸排気ファン17による負圧は排出ダクト16を介
して第1の平面1aにもかかっており、通気孔2内で吸
湿剤から水分を奪った湿度の高い加湿空気A5は吸排気
ファン17により排出ダクト16を介して使用目的に応
じた所要のエリアへ供給される。水分が脱着されて再生
された除湿ローター1の領域は中心軸3まわりの回転に
伴って吸着ゾーン4に向けて移動してゆく。
【0027】排出ダクト16からの水分を含んだ加湿空
気A5を室内に戻せば室内の湿度が増加し、加湿作用が
得られる。また、加湿空気A5を室外に排出し、乾燥空
気A2のみを室内に送り込めば除湿作用が得られる。
【0028】以上のように連続式乾式除湿装置は除湿ロ
ーター1が連続的に回転することにより水分吸着と水分
脱着とを交互に繰り返して行うが、水分吸着過程でも水
分脱着過程でも空気が流動する通気孔2における実効的
な吸着表面積が充分に大きなものとなっているので、吸
着と脱着とを含めた所要の除湿機能を確保した上で、通
気孔が内表面が滑らかなストレートの素通し状態となっ
ていた従来技術に比べて除湿ローター1の必要厚みを薄
くすることができる。換言すれば、水分吸着能力を高め
るために除湿ローター1を大型化しないでよいというこ
とであり、同じ水分吸着能力を確保する場合には除湿ロ
ーター1の小型化が期待できるということである。
【0029】また、除湿ローター1の必要厚みを薄くで
きるということは、除湿ローター1の熱容量を少なくで
きるということである。その結果、除湿ローター1が脱
着ゾーン5を通過する際の吸着済みの水分を奪い取るの
に必要な熱量を軽減することができる。除湿ローター1
に対する熱伝導効率が改善され、ヒーター15からの輻
射熱による加熱効率がアップする。ヒーター15が再生
空気A3を加熱して高温再生空気A4にするときの必要
な温度上昇の度合いを低減する。この相乗として、ヒー
ター15に対する通電電力の省エネルギーを進め、ラン
ニングコスト(再生費用)を軽減することができる。
【0030】さらに、熱容量の低減により除湿ローター
1が脱着ゾーン5から吸着ゾーン4に戻るときの冷却の
効率が高く、吸着ゾーン4での吸着動作においてより低
温化しているため、吸着特性が良好になる。また、冷却
効率が良いということは除湿ローター1の回転速度を速
めることを許容することになり、吸着性能をアップす
る。
【0031】構造的には、固形粒子を分散させるだけの
単純で簡単な構造改良ですんでいるので、すなわち、吸
着材を分割して間にヒーターを埋め込んだり、櫛状の伝
熱部材を埋め込んだりする場合に比べてはるかに簡単な
改良でよいので、製品コストのいたずらな増加は招かな
いですむ。
【0032】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、大型化することおよび製品コストが増大することを
抑制しつつ、ローターの再生に必要なエネルギーの低減
を図ることができる。また、装置の小型化により、その
設置面積を削減することができる。
【0033】
【発明の効果】乾式吸着装置における吸着材についての
請求項1の発明によれば、通気孔内表面の吸着剤に微細
なきわめて多数の凹凸を設けることにより実効的な吸着
表面積を増大させたので、吸着剤がストレートなものに
比べて吸着材の必要厚みを薄くすることができ、吸着材
の熱容量を低減できる。これは、ハニカム構造を分割し
て間にヒーターを埋め込んだり櫛状の伝熱部材を埋め込
んだりする場合に比べてはるかに簡単な構造改良でよい
ので、製品コストのいたずらな増加は招かないですみ、
また吸着能力を高めるようとする場合に吸着材の大型化
を招くことなく吸着能力を高めることができ、あるいは
同じ吸着能力を確保するとした場合には、吸着材の小型
化を図ることができる。
【0034】請求項2の発明によれば、コルゲートペー
パーの巻き取りによって吸着材を構成する場合において
も、固形粒子の付着で通気孔内表面に微細なきわめて多
数の凹凸を確保でき、上記請求項1の効果が得られる。
構造的には通気孔内表面をストレート状態から凹凸状態
に変更しただけの単純で簡単な構造改良ですむので、製
品コストのいたずらな上昇が抑制される。
【0035】請求項3の発明によれば、ハニカム構造に
吸着剤として吸湿剤を担持させたので、室内のエアコン
ディショニングにおける調湿に好適化することができ
る。
【0036】請求項4の発明によれば、連続回転方式の
乾式吸着装置において上記のように熱容量の少ない吸着
材を用いるので、吸着済み成分の脱着つまり吸着材の再
生に必要な熱量を軽減でき、吸着材に対する熱伝導効率
を改善し、加熱手段からの輻射熱による加熱効率をアッ
プし、この相乗として加熱手段において省エネルギーに
よってランニングコスト(再生費用)を軽減することが
できる。さらに、熱容量の低減により脱着ゾーンから吸
着ゾーンに戻るときの冷却性を良好にしてローターの回
転速度を速められるので、吸着性能をアップすることが
できる。構造的には、従来においてハニカム構造の通気
孔がストレートとなっていたところを、例えば固形粒子
を付着させる等して通気孔内表面に塗布する吸着剤に微
細なきわめて多数の凹凸を形成しただけの簡単な構造改
良ですんでいるので、ハニカム構造を分割して間にヒー
ターを埋め込んだり、櫛状の伝熱部材を埋め込んだりす
る従来技術に比べて、製品コストのいたずらな増加は招
かないですむ。装置の小型化により、その設置面積を削
減することができる。
【0037】以上のように本発明によれば、大型化なら
びに製品コスト増大を抑制しつつ、ローター(吸着材)
の再生に必要なエネルギーの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態にかかわる連続回転方式
の乾式吸着装置の概略構成図
【図2】 実施の形態の場合の除湿ローター(吸着材)
の斜視図
【図3】 実施の形態の場合の除湿ローター(吸着材)
を構成するコルゲートペーパーの一部破断の斜視図
【図4】 実施の形態におけるコルゲートペーパーの一
部分を拡大した断面模式図
【図5】 従来の技術の吸着材の構成素材としてのコル
ゲートペーパーの構造を示す一部破断の斜視図
【図6】 従来の技術におけるコルゲートペーパーの一
部分を拡大した断面模式図
【図7】 除湿ローター(吸着材)を作るためにコルゲ
ートペーパーを巻き取っている様子を示す斜視図
【図8】 従来の技術の場合の除湿ローター(吸着材)
の斜視図
【符号の説明】
1…除湿ローター(吸着材)、1a…第1の平面、1b
…第2の平面、2…通気孔、3…中心軸、4…吸着ゾー
ン、5…脱着ゾーン、11…吸着系の導入ダクト、12
…吸着系の排出ダクト、13…吸着系の吸排気ファン、
14…脱着系の導入ダクト、15…ヒーター、16…脱
着系の排出ダクト、17…脱着系の吸排気ファン、20
…コルゲートペーパー、21…波板材、22…平板材、
23…固形粒子、24…吸着剤、A1…被処理空気、A
2…乾燥空気、A3…再生空気、A4…高温再生空気、
A5…加湿空気

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側面から他側面にかけて貫通する通気
    孔が形成されたハニカム構造の吸着材であって、前記通
    気孔の内表面が微細な凹凸を有し、その凹凸を含めて通
    気孔内表面に吸着剤が担持されている乾式吸着装置にお
    ける吸着材。
  2. 【請求項2】 波板材とその上下の平板材のサンドイッ
    チ構造からなるコルゲートペーパーの巻き取りによって
    構成されたもので、通気孔の内表面を構成する波板材お
    よび平板材の表面に固形粒子を付着することで通気孔の
    内表面に微細な凹凸を形成してある請求項1に記載の乾
    式吸着装置における吸着材。
  3. 【請求項3】 吸着剤として吸湿剤が担持され、水分の
    吸着材に構成されている請求項1または請求項2に記載
    の乾式吸着装置における吸着材。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれかの
    吸着材がその厚さ方向に平行な中心軸のまわりに回転自
    在なローターに構成され、このローターの周方向の一定
    角度範囲が吸着ゾーンとされ、残りの範囲が脱着ゾーン
    とされている乾式吸着装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012179559A (ja) * 2011-03-02 2012-09-20 Osaka Gas Co Ltd 除湿体及びこれを備えたデシカント除湿装置
JP2012183460A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Osaka Gas Co Ltd 除湿体及びこれを備えたデシカント除湿装置
JP2013094761A (ja) * 2011-11-04 2013-05-20 Sumitomo Electric Ind Ltd ガス収着回収素子、ガス収着回収素子の製造方法及びガス収着回収装置
CN110013744A (zh) * 2019-04-30 2019-07-16 上海华之邦科技股份有限公司 一种低氮锅炉烟气再循环除湿器

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