JP2009135903A - 効率的な電力増幅器 - Google Patents

効率的な電力増幅器 Download PDF

Info

Publication number
JP2009135903A
JP2009135903A JP2008267799A JP2008267799A JP2009135903A JP 2009135903 A JP2009135903 A JP 2009135903A JP 2008267799 A JP2008267799 A JP 2008267799A JP 2008267799 A JP2008267799 A JP 2008267799A JP 2009135903 A JP2009135903 A JP 2009135903A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
amplifier
rail
output signal
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008267799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009135903A5 (ja
Inventor
Owen Jones
ジョーンズ オーウェン
Lawrence R Fincham
アール.フィンチャム ローレンス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THX Ltd
Original Assignee
THX Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THX Ltd filed Critical THX Ltd
Publication of JP2009135903A publication Critical patent/JP2009135903A/ja
Publication of JP2009135903A5 publication Critical patent/JP2009135903A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/02Modifications of amplifiers to raise the efficiency, e.g. gliding Class A stages, use of an auxiliary oscillation
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/02Modifications of amplifiers to raise the efficiency, e.g. gliding Class A stages, use of an auxiliary oscillation
    • H03F1/0205Modifications of amplifiers to raise the efficiency, e.g. gliding Class A stages, use of an auxiliary oscillation in transistor amplifiers
    • H03F1/0211Modifications of amplifiers to raise the efficiency, e.g. gliding Class A stages, use of an auxiliary oscillation in transistor amplifiers with control of the supply voltage or current
    • H03F1/0216Continuous control
    • H03F1/0233Continuous control by using a signal derived from the output signal, e.g. bootstrapping the voltage supply
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/02Modifications of amplifiers to raise the efficiency, e.g. gliding Class A stages, use of an auxiliary oscillation
    • H03F1/0205Modifications of amplifiers to raise the efficiency, e.g. gliding Class A stages, use of an auxiliary oscillation in transistor amplifiers
    • H03F1/0211Modifications of amplifiers to raise the efficiency, e.g. gliding Class A stages, use of an auxiliary oscillation in transistor amplifiers with control of the supply voltage or current
    • H03F1/0244Stepped control
    • H03F1/0255Stepped control by using a signal derived from the output signal
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/20Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/68Combinations of amplifiers, e.g. multi-channel amplifiers for stereophonics

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Abstract

【課題】必要な時に増大された電力出力、及び効率的なオーディオ増幅装置又は方法を提供する。
【解決手段】N個の増幅器のための動的電源は、正電源レールを一時的にブーストする第1の電力ブースト回路と、負電源レールを一時的にブーストする第2の電力ブースト回路とを備える。制御回路は、増幅器出力信号レベルを監視し、電力ブースト増幅器に電力ブースト制御信号を提供する。当該電力ブースト制御信号は、正供給電圧を、N個の増幅器からの最高出力信号レベルと共に公称電圧レベルを上回って一時的に上昇させ、負供給電圧を、N個の増幅器からの最低出力信号レベルと共に公称電圧レベルを下回って低下させる。これらの電力ブースト回路は、それぞれ蓄電コンデンサに結合することができ、当該蓄電コンデンサから電流が引き込まれ、電力ブーストが提供される。非アクティブであるときに、蓄電コンデンサはそれぞれの電源レールから充電する。
【選択図】図1

Description

本発明の技術分野は、電力増幅に関し、より詳細には、オーディオ信号のような電子信号を増幅する装置及び方法に関する。
[関連出願情報]
本願は、2007年10月16日に出願された米国特許仮出願第60/980,344号の利益を主張し、当該特許文献は、本明細書において完全に述べられるように、参照により本明細書に援用される。
従来の電力増幅器では、利用可能な最大出力電力は、一般的に少なくとも2つの要因、すなわち、増幅器の出力において利用可能な電圧振幅、及び負荷インピーダンスによって制限されている。電圧振幅は、典型的にはそれ自体が増幅器レール電圧によって制限されている。たとえば、カーオーディオ増幅器の場合、レール電圧はカーバッテリの公称14.4ボルトであり、したがって、増幅器は、電力レールまでの全体にわたって変動することができるとすると、7ボルトまでのピーク出力を供給することができるであろう。このピーク電圧は、8Oの負荷に約3ワットの電力を供給するのに十分であるに過ぎない。より大きな出力電力を得るために、負荷インピーダンスを低減することができる(たとえば、1Oの負荷は25ワットの出力電力を可能にするであろう)が、配線において重大な損失に直面しないように、ケーブルをより厚く、またより重くする必要がある。
一般的に、増幅器上の負荷インピーダンスを低下させると、増幅器が供給しなければならない電流が増大し、増幅器歪みが増大すると共に、より高価な出力装置が必要となる。したがって、単に負荷インピーダンスを低下させることは、それ自体ではさらなる電力を提供することができない。したがって、たとえば、より高い負荷インピーダンスを利用することができるように、且つ/又はより高い電力を負荷に供給することができるように、増幅器から利用可能な電圧出力を増大させることが可能なことが有利であろう。
出力電圧を増大させる1つの技法が架橋として既知であり、それによって、2つの逆位相増幅器が、それらの出力間に結合されている負荷によって使用される。この手法は、利用可能な出力振幅を、且つ所与の負荷インピーダンスに対して2倍にすることができ、それによって出力電力が4倍になるであろう。たとえそうであっても、1Oの負荷に対して利用可能な最大電力は、上述した典型的な電力供給条件を使用して約100ワットに限定され、依然として低インピーダンス負荷の問題を有するであろう。しかしながら、この単純な分析には、これらの条件下で、各増幅器が無架橋条件と比較して2倍の出力電流を供給しなければならないだけでなく、半分の実効負荷インピーダンスをも見込まなければならないという事実が隠されている。実際の適用では、増幅器はこの必要な電流を供給することができない場合がある。
より有効な比較は、所与の最大出力電流容量に関して達成することができる最大出力を計算することであり得る。したがって、架橋増幅器の場合、負荷インピーダンスは、単一の増幅器の例に関して使用される負荷インピーダンスの2倍になるであろう。負荷抵抗が2倍になると、負荷への電力は単一の増幅器の電力の2倍にしかならない。架橋増幅器の各半分によって見込まれる実効負荷インピーダンスは、ここでは単一の増幅器の例と同じであり、増幅器によって供給される負荷電流が同じであるとすると、増幅器歪みも同じである。
増幅器がオーディオ音響再生のためのスピーカ負荷を駆動している応用形態に関して、架橋増幅器は、それぞれがデュアル音声コイルスピーカの一対の音声コイルのうちの1つを駆動する2つの単一の増幅器に置換することができる。その結果、スピーカからの全出力レベルは、架橋増幅器と、2つの単一の増幅器とで同一となるであろう。
実効電力出力を増大させる別の技法は、増幅器に対する電源電圧を上昇させるスイッチング電源を採用することである。それによって増幅器出力電圧容量が増大し、所与の出力電流容量に関してより高い負荷インピーダンスを使用することが可能となる。この手法は負荷インピーダンスを低くする必要性を緩和することができる。しかしながら、スイッチング電源は典型的には、高周波数且つ高電力で動作すると共に、干渉を回避するために慎重に設計する必要がある。
たとえば、Philips Semiconductors(オランダ、アイントホーフェン所在)によって、そのTDA1560/1562製品において採用されている別の技法は、より高い出力電圧振幅を提供するために自身の供給電圧を調節する増幅器システムを含む。架橋増幅器が、より大きな出力電圧振幅が必要とされる場合に供給レベルを定常状態レベルの約2倍に上昇させる容量ブースタ回路と共に使用される。静止条件下では、架橋における各増幅器の出力は、バッテリ電圧の約半分である。架橋増幅器の一方の半分の出力が正供給レールに近づくと、ブースタ回路は供給電圧を上昇させ始め、それによって増幅器はクリップしない。しかしながら、それと同時に、架橋増幅器の他方の半分の出力が接地に近づく。出力が接地電位よりも低くなることはあり得ず、したがって増幅器システムは、実際の負に向かう出力と、所望の負に向かう出力との間の差を、架橋増幅器の他方の側における正に向かう出力に加える。この動作の結果、架橋増幅器の個々の各出力において大きく歪んだ波形が生じ得るが、2つの出力にわたって異なって測定される出力は、(補正回路の制限内で)概して線形である。ブースタ回路は、この変調された出力波形の上方に十分なヘッドルームを維持するように調整する。したがって、架橋増幅器出力は、バッテリ電圧の2倍に近いピーク出力電圧を与えるように十分に増大することができる。ただし、この技法は一般的に架橋増幅器モードにしか使用することができない。
上記の手法は増幅器の実効出力容量を増大させることができるが、依然として相当の制限を有する。したがって、上記の問題若しくは制限のうちの1つ若しくは複数を克服し、必要なときに増大された電力出力を提供し、且つ/又は他の利益及び利点を提供する、改善されたオーディオ増幅装置又は方法を提供することが有利であろう。架橋増幅器又はスイッチング電源を必要とすることなく増大された電力出力を提供する、効率的なオーディオ増幅装置又は方法を提供することがさらに有利であろう。
本明細書において開示される特定の実施の形態は概して、一態様において、増幅システムのための電力ブースト回路を対象とする。電力ブースト回路は、電源レールからの電源入力電圧信号を受信する増幅器からの出力信号を入力として受信する。電力ブースト回路は増幅器からの出力信号を追跡して、増幅器からの出力信号が所定の閾値内の電源レール電圧に近づくときに蓄電コンデンサから電流を引き込むことによって、増幅器に電力供給する電源入力電圧信号を一時的にブーストする。電力ブースト回路は、電源入力電圧信号を、引き続き電源レール電圧を所定の閾値の量だけ上回ったままにすることができる。
別の態様において、増幅システムは、電力供給される増幅器からの出力信号を各々が入力として受信する第1の電力ブースト回路及び第2の電力ブースト回路を通じて、独立した正及び負の電源レールブースト容量を有する。上記第1の電力ブースト回路及び上記第2の電力ブースト回路が選択的に係合されて、それぞれ、上記増幅器からの出力信号が正電源レール又は負電源レールに近づくか又はそれを超えると、増幅器に対する正及び負の電源入力電圧レベルが一時的にブーストされる。
さらに別の態様において、電力を複数の増幅器に提供する動的増幅システムが、第1の電源レールに電気的に接続される第1の電力ブースト増幅器と、第2の電源レールに電気的に接続される第2の電力ブースト増幅器とを備える。電力ブースト制御回路が、複数の増幅器からの出力信号レベルを監視し、電力ブースト増幅器に電力ブースト制御信号を提供する。結果として、第1の電力ブースト増幅器は、第1の電源レールを、それらの複数の増幅器からの最高出力信号レベルと共に第1の公称電圧レベルを上回って一時的にブーストし、第2の電力ブースト増幅器は、第2の電源レールを、上記複数の増幅器からの最低出力信号レベルと共に第2の公称電圧レベルを下回って一時的に低下させる。特定の実施の形態では、第1の電力ブースト増幅器は、アクティブである場合に第1の蓄電コンデンサから電流を引き込んで、第1の電源レールを第1の公称電圧レベルを上回ってブーストすることができ、同様に、第2の電力ブースト増幅器は、アクティブである場合に第2の蓄電コンデンサから電流を引き込んで、第2の電源レールを第2の公称電圧レベルを下回って低下させることができる。
さらなる実施の形態、変形形態、及び強化形態も本明細書に開示される。
本明細書に開示される特定の実施形態は概して、1つ又は複数の態様において、増幅器入力又は出力信号を追跡すると共に、増幅器出力信号の要求によって必要とされる場合に増幅器に電力供給する電源電圧信号を一時的にブーストする電力ブーストシステム又は回路を対象とする。これらの実施形態のうちのいくつかは、特定の面では、従来技術の制限を克服し、それによって、架橋増幅器構成を必ずしも使用することなく、又は高周波数スイッチング電源を必要とすることなく、たとえば供給電圧又はバッテリ電圧の3倍までのより大きなピークツーピーク電圧振幅を可能にするように設計される。これらの実施形態のうちのいくつかは、特にオーディオ信号増幅に関して、標準的な増幅器構成よりも優れた効率も提供し、それによって、ヒートシンク要件が低減される。高出力電圧振幅も、相対的に一般的な負荷インピーダンスが使用されることを可能にする。
本明細書に開示される実施形態は、さまざまな用途に採用することができ、出力電力の一時的なブーストを達成することが望ましい状況に特によく適することができる。特に、本明細書に記載されるさまざまな実施形態は、ほとんど公称電圧レールの範囲内で動作することができるが、場合によっては公称電圧レールを超えるピーク電圧振幅を必要とするオーディオ増幅システムによく適することができる。
図1は、本明細書に開示される1つ又は複数の実施形態による単一チャネル電力増幅システム100のハイレベルの図である。図1は単一チャネル電力増幅器のみを示すが、その原理は、そのうちのいくつかが本明細書においてより詳細に後述される多チャネル増幅器にも同様に適用可能である。図1において、主増幅器104(「A1」と示す)がソース信号(source signal:音源信号)を増幅する。主増幅器104は任意の従来の設計とすることができるが、好ましくは高い電源除去比(PSRR)を有する。この実施例における主増幅器104は任意選択で、従来の方法でカップリングコンデンサ115(「C3」)を通じてスピーカ150に接続される。主増幅器104は、ダイオード129(「D1」)を通じて電源ライン128(Vs+)に、またダイオード139(「D2」)を通じて電源ライン138(Vs−)に結合される。ダイオード129及び139は好ましくはショットキータイプのダイオードであるか、又はそれと同様の特性を有し、それによって早いスイッチング時間を提供すると共に、電位ブーストレベルも最大化する。
正電力ブースト増幅器120(正供給電圧に関連するため一部では「B+」と示す)が電源ライン128(Vs+)に結合され、負電力ブースト増幅器130(負供給レールに関連するため一部では「B−」と示す)が電源ライン138(Vs−)に結合される。正電力ブースト増幅器120は、蓄電コンデンサ125(「C1」)を介して主増幅器104の電源入力107(図1においてVboost+と示す)に結合され、負電力ブースト増幅器130は、蓄電コンデンサ135(「C2」)を介して主増幅器104の電源入力108(図1においてVboost−と示す)に結合される。オフセット信号入力121が電力ブースト増幅器120に結合され、オフセット信号入力131が電力ブースト増幅器130に結合される。オフセット信号121は、正電力ブースト増幅器120からの出力信号122が、そのブースト機能が非アクティブである場合にVs−(負電源レール)にあるように提供され、オフセット信号131は、出力信号132が、そのブースト機能が非アクティブである場合に電圧レベルVs+(正電源レール)にあるように提供される。結果として、第1の蓄電コンデンサ125は、正ブースト機能が必要とされないときに通常フル充電され、その両端の(Vs+−Vs−−VD1)の電圧を有し、ここでVD1はD1の両端の電圧降下である。同様に、第2の蓄電コンデンサ135は、負ブースト機能が必要とされないときに通常フル充電され、その両端の(Vs+−Vs−−VD2)の電圧を有し、ここでVD2はD2の両端の電圧降下である。したがって、14.4Vの電源の場合、蓄電コンデンサ125、135のそれぞれの両端の電圧は、典型的には約13.9Vであろう。
動作時に、電力ブースト増幅器120及び130は、主増幅器104の出力を検知して、蓄電コンデンサ125(「C1」)及び135(「C2」)を介して主増幅器104の電源入力107、108を駆動する出力信号122、132を生成する。静止条件下では、電力供給される主増幅器104のDC出力電圧は通常、正電源レールVs+と負電源レールVs−との中間にある。主増幅器104の必要とされる出力が電源レールVs+及びVs−によって課される制限を下回る場合、増幅システム100は従来の増幅器として動作する。換言すれば、主増幅器104は、D1を介して正供給ライン128から電力を引き込み、またD2を介して負供給ライン138から電力を引き込み、ソース信号102は従来の方法で主増幅器104によって増幅される。
しかしながら、ソース信号102が、出力信号105が電源レール128(Vs+)及び/又は138(Vs−)に近づくか又はそれを超えることを必要とする振幅に達する場合、増幅システム100の動作は電力出力の増大を可能にするように変化する。主増幅器104は通常、ダイオードD1及びD2(129及び139)を介して電源レールVs+及びVs−から電流を導出し、電力を負荷、すなわちスピーカ150に供給する。したがって、正電力ブースト増幅器120又は負電力ブースト増幅器130の効果を伴わない通常条件下の最大ピークツーピーク出力電圧は、式(Vs+−Vs−)−(VD1+VD2)によって通常与えられ、すなわち、最大ピークツーピーク出力電圧は、正電源レールからダイオード129によって引き起こされる電圧降下を差し引いた値と、負電源レールからダイオード139によって引き起こされる電圧降下を差し引いたと値の間の差である。増幅システム100において、主増幅器104からの出力電圧が正供給レール又は負供給レールに近づくと、(信号の極性に応じて)電力ブースト増幅器120又は130が、必要に応じて電源入力(複数可)107及び/又は108を強制的に一時的に増大させ、主増幅器104がその出力信号105の振幅及びその全体の電力出力を増大させることが可能になる。
これより、最初に、ソース信号102が正であり、正電源入力107においてブーストを必要とする例を挙げて、増幅器システム100の電力ブースト動作をより詳細に説明する。主増幅器104からの出力信号105が、Vs+の特定の範囲(典型的には1.5ボルト)内の正供給レールVs+に近づくと、電力ブースト増幅器120(B+)の出力122が、Vs−の電位にあるその静止状態から上昇し始める。その静止状態では、電力ブースト増幅器120は蓄電コンデンサ125(C1)を(Vs+−VD1)の電圧まで充電し、ここでVD1はダイオード129(D1)の両端の電圧降下である。主増幅器の出力信号105の上昇によって引き起こされる出力信号122の上昇は、蓄電コンデンサ125(C1)を介して主増幅器104の正電源入力107に伝達され、その電位が上昇する(Vboost+)。これが起こると、ダイオード129(D1)が遮断され、それによって、主増幅器104の正電源入力107は正電源レールVs+から分離され、代わりにその入力電流が、蓄電コンデンサ125(C1)を介して電力ブースト増幅器120(B+)の出力から導出される。結果として、主電力増幅器の出力信号105は、もはや正電源レールVs+によって制限されない。
電力ブースト増幅器120(B+)が、たとえば単位利得を有する場合、主増幅器104に対する正電源入力107の電圧レベルは、或る量のオフセットを伴うが主増幅器104の出力電圧を追跡し、それによって、主増幅器の出力105の電圧レベルとその供給電圧Vboost+との間の差が、相対的に一定に、たとえば約1.5ボルトに維持される。したがって、主増幅器104の出力105は、飽和及び/又はクリッピングを回避しながら正電源電圧Vs+を超えて上昇することが可能となる。
この動作方法は、電力ブースト増幅器120の出力122が正レール電圧Vs+に達しクリップするまで継続することができる。主増幅器の正電源入力107(Vboost+)はその場合それ以上は上昇せず、主増幅器104の出力105は、(2Vs+−VD1)の最終電位において過度にクリップするまでわずかに高く上昇することしかできない。
主増幅器104からの出力105が他方の方向、すなわち負に変動する場合、同様の効果が負電力ブースト増幅器130(B−)、蓄電コンデンサ135(C2)、及びダイオード139(D2)によって生じる。これらの構成要素は正の供給構成要素と同様に動作するが、代わりに負電源入力108(Vboost−)を負供給レールVs−の電位未満にする。この動作方法は、負電力ブースト増幅器130の出力132が負レール電圧Vs−に達してクリップするまで継続することができる。主増幅器の負電源入力108(Vboost−)はその場合それ以上は降下せず、主増幅器104の出力105は、(2Vs−+VD2)の最終電位において過度にクリップするまでわずかに低く降下することしかできない。
したがって、正電源入力107を正供給レールVs+を上回ってブーストすると共に、負電源入力108を負供給レールVs−を下回ってブーストすることによって、主増幅器104の正電源入力107及び負電源入力108の両方を独立してブーストすることができると見込むことができる。この効果は、主増幅器104に大きな電圧振幅容量を提供する。図1に従って構成される増幅システム100は、架橋増幅器構成を有せずに、且つスイッチング電源を有せずに構築することができ、やはり依然として大きな電圧振幅容量を有することができる。
14.4ボルトの電源から約41ボルトのピークツーピークの電圧振幅に増大することは、8Oの負荷に、従来の増幅器の典型的な3.7ワット、又は架橋増幅器の約15ワットと比較して、約27ワットを供給することができることを意味する。比較のために、最大電流容量(典型的な設定の増幅システム100では約2.6アンペア)を制限係数としてとると、従来の増幅器では3オームに対して10ワットのみが、また架橋増幅器からは6オームに対して20ワットが利用可能であるが、増幅器に呈される負荷インピーダンスが低下することに起因して歪みが増大するであろう。
実際のシステムでは、電力ブースト増幅器120、130がそれらのレール電圧まで完全に変動する能力には制限があり得る。しかしながら、慎重に設計することによって、特に本明細書において後述する技法に従って、このような制限を最小限に抑えることができる。
図1の増幅システム100によって提供することができる別の利点は、電力散逸の低減である。主増幅器104は、その電力トランジスタの両端の電圧損失がより少ないため、同じ出力電力容量の従来の増幅器よりも、散逸する電力が一般的にはるかに少ない。したがって、主増幅器104の電力トランジスタは従来の増幅器よりも低い電圧及び/又は電力定格を有することができるが、依然として十分な出力電流を通すことが可能である。電力ブースト増幅器120、130に使用される電力トランジスタも、一般的に供給レール間の差(すなわち、Vs+−Vs−)よりも大きな電圧を受けないため、低い電圧/電力定格を有する。増幅システム100のさまざまな増幅器のピーク電力散逸は、時として比較的高くなり得るが、全体の電力散逸は、特に、入力ソース信号102が時として高出力電力を必要とするのみである設定では低く維持することができる。たとえば、オーディオ再生システムでは、電力ブースト増幅器120、130によって提供されるブーストモードは、典型的な状況では、オーディオ再生における平均信号レベルがピークレベルよりも著しく低いため、滅多に利用されないであろう。大抵の場合、電力ブースト増幅器120、130は実質的に電力を散逸せず、したがってそれらの平均電力散逸は低い。電力効率が良いことに加えて、電力ブースト増幅器120、130は、それらの平均電力散逸が低いため、必要とするヒートシンクがより小さいという利点も有する。
図1に示される増幅システム100の原理を、2つ以上のチャネル及び/又は2つ以上の主増幅器を有するシステムに拡張することができる。多チャネルシステム又は多増幅器システムにおいて、120及び130のような電力ブースト増幅器を、チャネル及び/又は主増幅器ごとに設けることが可能であろう。代替的に、120及び130のような電力ブースト増幅器を、複数のチャネル及び/又は主増幅器の間で共有することが可能である。このタイプの一実施形態の一例を、いくらか単純化した形態で、図2に示す。
図2に示すように、多チャネル増幅システム200は、この例では、電力供給される2つの主増幅器204、254(「A1」及び「A2」とも示す)と、図1のような2つの電力ブースト増幅器220、230とを備える。第1の電力ブースト増幅器220の出力が両方の主増幅器204、254の正電源入力に結合され、一方で、第2の電力ブースト増幅器230の出力が両方の主増幅器204、254の負電源入力に結合される。換言すれば、主増幅器204、254は共通の電源入力を有する。第1の主増幅器204は、第1の入力ソース信号202を増幅し、スピーカ250及びコントローラ260に提供される出力信号205を生成する。同様に、第2の主増幅器254は、第2の入力ソース信号203を増幅し、別のスピーカ251及びコントローラ260に提供される出力信号255を生成する。
動作時に、増幅システム200は、図1の増幅システム100と非常に類似した方法で機能する。しかしながら、ここでは2つの主増幅器204、254が存在するため、コントローラ260は、主増幅器204又は254のうちの、最大出力を必要とする方に応答し、それに基づいて、電力ブースト増幅器220、230に、必要な供給電圧を提供させる。コントローラ260は、増幅器出力信号205、255のうちのいずれか大きい方に応答し、2つの増幅器出力信号205、255のうちの大きい方を正の方向に制御ライン261を介して第1の電力ブースト増幅器220に提供し、2つの増幅器出力信号205、255のうちの大きい方を負の方向に制御ライン262を介して第2の電力ブースト増幅器230に提供する。したがって、正電源入力ブースト信号と負電源入力ブースト信号とは独立して駆動される。正電源入力ブースト信号及び負電源入力ブースト信号の両方は同時にアクティブにすることができる。
図2の増幅システム200の動作のさらなる説明を、特定の一例によるさまざまな単純化された波形を示す図3を参照して行うことができる。図3において、「A1」と示される実線の波形線は第1の主増幅器204からの出力信号205を表し、「A2」と示される破線の波形線は第2の主増幅器254からの出力信号255を表す。Vboost+と示される実線は電源入力信号207を表し、Vboost−と示される破線は電源入力信号208を表し、これらの信号の符号表記は図2と同じである。図3に示されるように、出力信号205、255のうちの一方の電圧レベルが、BAT+と示される正供給レール電圧に近づくと、正電源入力信号Vboost+はこれを追跡し、或るオフセット量だけ出力信号レベルの上方に留まる。実際の実施態様では、オフセットレベルの経時的ないくらかの垂下又は減退がある場合があり、本明細書に記載される後述の実施形態は、いかなる垂下又は減退の影響も緩和する技法を施されている。同様に、出力信号205、255のうちの一方の電圧レベルが、BAT−と示される負電源レール電圧に近づくと、負電源入力信号Vboost−はこれを追跡し、本明細書において後述するように潜在的な減退又は垂下を受ける可能性がある或るオフセット量だけ出力信号レベルの下方に留まる。図3に示されるように、所与の時点において最大の大きさを有する増幅器出力信号205、255は、ブースト信号が提供されるか否かを判断する。増幅器出力信号205と255とは所与の時点において異なる極性であることができるため、正電源レールのブースト信号及び負電源レールのブースト信号の両方を同時に生成することができる。
主増幅器204、254の両方に対する電源レベルは、最大出力を必要とする一方に基づいて判断されるため、時としてより高い電圧入力が主増幅器204、254のうちの一方に供給されると、およそ全体の効率に損失が生じる場合があり得る。およそ全体の効率に損失があるが、図2に示される増幅システム200は、依然として効率の点で従来の増幅器を上回る大幅な改善である。
図4は、概して図2の原理に従うが、いくつかの追加の詳細を示す、増幅システム400の別の実施形態を示す。図2において、「4xx」と符号付けされている構成要素は、図2において「2xx」と符号付けされている構成要素に対応する。しかしながら、図4は、蓄電コンデンサ425、435、ダイオード429、439、及びオフセット回路421、431も示している。これらは図1において図示及び説明されていると共に、図1に示されている構成要素と同じ目的を果たす。図4には示されていないが、図1と同様に、カップリングコンデンサを、出力信号405からスピーカ450へ、また出力信号455からスピーカ451へ提供することもできる。
図1、図2及び図4、並びに本明細書の他の部分に示される増幅システムでは、電力ブースト増幅器B+及びB−の利得を1に設定することができ、それによって、電力ブースト増幅器B+又はB−が動作状態になると、主増幅器A1(又は、多チャネルシステム若しくは多増幅器システムでは複数の主増幅器)の出力と、その供給端子との間の差(differential:微分)が概して一定に維持される。特定の増幅システムでは、より高い出力レベルにおいてより大きな電圧差を有し、たとえば、出力トランジスタの電流利得が最大化されるという利点を見出すことができる。したがって、本明細書において説明されるさまざまな実施形態における電力ブースト増幅器B+及びB−の利得を1よりもわずかに大きく設定することができ、この場合、電圧差は主増幅器の出力信号レベルと共に増大する。電力ブースト増幅器B+及びB−の利得を非線形にして、この効果を最大化することもでき、それによって、電力ブースト増幅器B+及びB−が動作状態になる前に、主増幅器(複数可)A1及び/又はA2が正電源レールVs+及び負電源レールVs−付近まで変動することができ、したがって、高い電流を供給する必要がある場合に主増幅器(複数可)A1及び/又はA2の両端に十分な差を確保しながら、主増幅器(複数可)A1及び/又はA2の効率を最大化することができる。
上記で示したように、特定の状況において、さらに高い出力が必要とされ、それによって蓄電コンデンサからの電圧の減退又は垂下が顕著な影響を与え始める場合には、これまでに説明した増幅システム(複数可)の性能には限度があり得る。主増幅器(複数可)に対する電源レールがブーストされている場合、主増幅器(複数可)への電流は蓄電コンデンサ(図1におけるC1又はC2)のうちの一方を介して供給されている。電力ブーストを供給することによって、タップされている蓄電コンデンサに蓄積されている電荷が低減し、蓄電コンデンサの両端の電圧が低下する。電力ブーストがかなり長い時間期間にわたって必要とされる場合、電圧降下は、蓄積されているピーク電圧のかなりの割合になり、増幅器の出力容量が概して低減する。これによって、次いで低周波数信号の出力電圧振幅が低減する。蓄電コンデンサの両端の電圧降下が、電力ブースト増幅器B+又はB−が場合によって正電圧供給レールVs+又は負電圧供給レールVs−まで完全に変動する前に、主増幅器(たとえばA1)がクリップするほど十分である場合、主増幅器の出力は上昇を停止し、したがって電力ブースト増幅器B+又はB−の出力も上昇を停止する。蓄電コンデンサの両端の電圧は、当該蓄電コンデンサから依然として電流が引き込まれている限り降下し続け、したがってVboost+/−が降下し始め、それによって主増幅器の出力も降下し始める。この降下は電力ブースト増幅器B+又はB−に通信され、出力電圧が急速に崩壊するのに伴って、正フィードバック動作が発生し得る。この状況は、たとえば、このような状況下で入力電圧を制限することができる適切な保護回路によって阻止することができる。
このような状況に対処する代替的な技法が、図5に示される。図5に示される実施形態において、「5xx」と符号付けされている構成要素は、概して図1において「1xx」と符号付けされている同じ構成要素に対応する。しかしながら、電力ブースト増幅器520及び530(すなわち、B+及びB−)に適切な駆動信号を導出するために、主増幅器A1(図5において504、また図1において104と示される)の出力を検知する代わりに、主増幅器504に対する入力ソース信号502が、好ましくは主増幅器504と同じ利得特性を有する利得ブロック570を介して代わりに検知され、利得ブロック570からの出力571が電力ブースト増幅器520、530への入力として提供される。この構成は蓄電コンデンサ525、535の両端の電圧の減退によって引き起こされる潜在的な正フィードバックループを遮断し、蓄電コンデンサ525又は535の両端の電圧が過度に降下する場合に出力が崩壊することを阻止する。主増幅器504の出力は依然としてクリップすることができるが、それは概して0への急速な降下ではなく、蓄電コンデンサ525又は535の放電に従う。図5においては利得ブロック570を別個のブロックとして示したが、個々の電力ブースト増幅器520及び530内に組み込むこともできる。
類似の方式を、たとえば図6に示すように多チャネルシステムに適用することもできる。図6に示される実施形態において、「6xx」と符号付けされている構成要素は、概して図4において「4xx」と符号付けされている同じ構成要素に対応する。しかしながら、図5の実施形態と同様に、電力ブースト増幅器620及び630(すなわち、B+及びB−)に適切な駆動信号を導出するために、主増幅器A1及びA2の出力を検知する代わりに、主増幅器604、654に対する入力ソース信号602、603が、利得ブロック670及び680を介して代わりに個々に検知され、利得ブロック670からの出力671、利得ブロック680からの出力681はコントローラ660に提供され、コントローラ660は適切な入力信号661、662を電力ブースト増幅器620、630に提供する。主増幅器A1及びA2の出力を使用する図2及び図4の実施形態と同様に、入力ソース信号602、603から導出される、利得ブロックの出力信号671、681のうちの大きい方が電力ブースト増幅器661、662に沿って通される。利得ブロック670、680又はコントローラ660のいずれかがこの事実を考慮するとすると、主増幅器604、654は異なる利得を有することができる。
主増幅器A1とほぼ同じになるように電力ブースト増幅器B+及びB−の利得をマッチングする潜在的な必要性を回避しながら、上述の過負荷問題を回避するさらに別の技法が、図7Aに示される。図7Aに示される実施形態において、「7xx」と符号付けされている構成要素は、概して図5において「5xx」と符号付けされている同じ構成要素に対応する。図7Aにおける増幅システム700の手法の背後にある一般的な前提は、主増幅器704の出力電圧と、その供給電圧との間の差を直接検知すると共に、(少なくとも最も単純な実施態様において)この差を一定に維持するように電力ブースト増幅器720、730の出力を駆動することである。この目的のために、電力ブースト増幅器720、730は好ましくは高利得タイプの増幅器として実施され、主増幅器704の出力端子及び電源端子を負フィードバックループに組み込む。
この実施形態において、正供給電圧検知回路723が正供給電圧のレベルを検知し、負供給電圧検知回路733が負供給電圧のレベルを検知する。これらの値は通常の固定オフセットと組み合わされ、図7Aに示す可変オフセット回路724、734によって反映される可変オフセット値に達する。主増幅器704の出力が電源レールからの所定の電圧差内に達すると、負フィードバックループが動作状態になる。低出力レベルでは、上記の実施形態のように、電力ブースト増幅器720は正供給レールVs+に維持され、電力ブースト増幅器730は負供給レールVs−に維持され、主増幅器704は電源レールVs+及びVs−から通常の増幅器として動作する。しかし、主増幅器704の出力が一定量の正供給レールVs+(たとえば1.5ボルト)内に達するとすぐに、フィードバックループは電力ブースト増幅器720の出力を正に駆動し始める(主増幅器704の出力が一定量の負供給レールVs−内に達すると、同様の現象が他方の電力ブースト増幅器730に対して発生する)。この動作は、電源入力信号707すなわちVboost+を、蓄電コンデンサ725を介して正方向に駆動し、したがって、主増幅器704の出力705とその正電源入力707との間の電圧差を低減するように働く。この効果は、次いで正の側の電力ブースト増幅器720への駆動信号を低減する。
上記の効果は、負フィードバックループの動作の結果として生じ、このループが安定であるように設計されるとすると、主増幅器704の出力705とその正供給電圧との間の差が基準レベルを下回ることを阻止するように動作する。主増幅器704の出力信号705の電圧レベルは、その入力に対して印加される信号によって、その動作の線形領域にある増幅器にとって通常であるように確定され、したがって、フィードバックループが動作可能になると、その動作は、電源電圧が主増幅器704の出力電圧を上回る所定のオフセット(たとえば1.5ボルト)で追跡することを可能にすることができる。結果として、主増幅器704はクリップせず、電力ブースト増幅器720、730がクリップしていない限り、負荷への増大する電圧を駆動し続ける。したがって、この効果は、増大した出力容量及び最大クリップレベル並びに主増幅器704の効率に関して上記の実施形態と同様であるが、電力ブースト増幅器720、730の利得を主増幅器704の利得とマッチングする必要がない。
理想的には、電力ブースト増幅器720、730の利得は、電圧差が一定レベルに維持されるべきである場合、無限であろう。しかしながら、これは実際的ではなく、有限の利得によって、電圧差は大きな電圧振幅で低減することになる。このような状況は、典型的には所望のものと反対である。そうではなく、多くの場合、電圧差を高出力レベルで増大させることが好ましい。このような効果は、図7Aの増幅システム700をわずかに変更することによって達成することができる。上記で説明したように、図7Aに示されるシステム700は、主増幅器704の出力とその供給端子との間の差を検知し、この差が一定の基準レベルを下回ることを阻止するように動作する。一定の基準レベルの代わりに、この基準が、可変オフセット回路724、734において実施されるように、出力レベルに比例して増大するようにされるとすると、この効果は電力ブースト増幅器720、730の有限の利得に起因する誤りをオフセットされなければならないであろう。比例定数が適切に選択される場合、有限利得の効果を正確に相殺することができ、それによって、フィードバックループが動作すると、主増幅器704の出力705とその電源端子との間の差が一定の電圧に維持される。比例定数がこの量よりも高い場合、電圧差は、電力ブースト増幅器120及び130(B+及びB−)が1よりも大きな利得を与えられていた図1の実施形態の元の変形形態によって得られる特性を模倣する出力レベルで増大する。
図7Aに関して説明されたフィードバック構成は、蓄電コンデンサ電圧の垂下によって直面する潜在的な問題も克服する。蓄電コンデンサ725、735はフィードバックループ内に閉じ込められているため、垂下は最初は何の影響も有しない。電力ブースト増幅器720又は730が自動的により強く駆動されてこの垂下を補償する。電力ブースト増幅器720又は730がその供給レールで飽和すると、この補正はもはや行われず、主増幅器704の出力はクリップまで駆動されるが、一般的に出力レベルの壊滅的崩壊は生じない。
図7Aの技法は、たとえば図8Aに示される多チャネル構成に拡張することができ、ここでも、2つ以上の主増幅器が1組の電力ブースト増幅器B+/B−から電力供給される。図8に示す実施形態において、「8xx」と符号付けされている構成要素は、概して図6において「6xx」と符号付けされている同じ構成要素に対応する。図7Aのように、1つの増幅器の出力及び供給電圧端子を検知して電圧差を駆動するのではなく、供給電圧と、コントローラ860によって決定される、図8Aの主増幅器804、854のいずれかの最大出力との差が使用されて、フィードバックループが駆動される。このようにして、電源電圧が、主増幅器804、854のいずれもがクリップすることが阻止されるほど常に十分に大きいことを確実にすることができる。上記のように、本明細書において説明される他の多チャネル実施形態では、出力電圧がより低い複数の主増幅器は、結局は必要な供給電圧を超え、したがってそれらの効率はいくらか劣るおそれがあるが、これは許容可能なトレードオフを超えることが多い。
図7A及び図8Aに関して説明したフィードバック手法の変形形態を採用して、それによって、主増幅器(複数可)の供給電圧と出力との間の差を検知するのではなく、供給電圧と、増幅器(複数可)に対する入力が適切に増幅されたものと間の差を代わりに使用してフィードバックループを駆動することもできる(図7Aを変更したものに対応する図7B、及び図8Aを変更したものに対応する図8Bを参照されたい)。したがって、図7Bにおいて、電力増幅器790は、入力信号702を増幅する利得Gを有する利得段770を備え、増幅された入力信号771が、主増幅器出力705ではなく電力ブースト増幅器720、730に提供される。同様に、図8Bにおいて、電力増幅器890は、入力信号802を増幅する利得係数G1を有する利得段870と、入力信号803を増幅する利得係数G2を有する利得段880とを備え、増幅された入力信号871及び881が、上述のように動作するコントローラ860に提供される。このような手法は、特定の態様ではいくらかより複雑である場合があるが、増幅器のタイプによってはフィードバックループの安定化をより容易にすることができる。
図9は、依然として1組の電力ブースト増幅器920、930を使用する、N個の増幅器904a...904nの一般的な事例に拡張した図8Bのフィードバック制御手法を採用する一実施形態を示す。図9において、「9xx」と符号付けされている構成要素は、概して図8において「8xx」と符号付けされている同じ構成要素に対応する(ただし、追加の参照符号「a」...「n」で符号付けされている重複する構成要素を有する)。図9における増幅システムは、図8Bのように2つの増幅器からの最大出力を得るのではなく、さまざまな増幅器出力905a..nからの最大正電圧値(the largest positive magnitude voltage)(「最良のN」)、及び、さまざまな増幅器出力905a..nからの最大負電圧値(「最小のN」)を求め、これらの値(図9においてVNHIGH及びVNLOWと示す)を電力ブースト増幅器920、930に提供する比較器制御回路960を備える。図9における主増幅器904a...nのいずれかの正又は負の供給電圧と、最大正/負出力との差は、フィードバックループを駆動するのに使用される。このようにして、電源電圧が、主増幅器904a...nのいずれもがクリップすることが回避されるほど常に十分に大きいことを確実にすることができる。
上記のように、本明細書において説明される他の多チャネル実施形態では、出力電圧がより低い複数の主増幅器904は、典型的には結局、必要な供給電圧を超え、したがってそれらの効率はいくらか劣るおそれがあるが、これは許容可能なトレードオフであることが多い。また、図9は入力検知を使用する一例を示すが、N個の増幅器の一般的な事例への拡張は、出力検知手法にも等しく適用される。
図10は、電力増幅器回路の一実施形態の詳細な回路図である。ここで、主増幅器1004(この例ではFET)が、必要に応じて、正供給電圧信号(Vboost+)1007を出力する正電力ブースト増幅器1020、及び負供給電圧信号(Vboost−)1008を出力する負電力ブースト増幅器1030によって電力供給される。主増幅器1004、正電力ブースト増幅器1020、及び負電力ブースト増幅器1030は、概して図7に示される主増幅器704(A1)、及び電力ブースト増幅器720(B+)、730(B−)に類似であり、同様の目的を果たす。正電力ブースト増幅器1020は、主増幅器1004の出力1005から導出される入力信号(Vin(+))1091を受信し、負電力ブースト増幅器1030は、同様に主増幅器1004の出力1005から導出される入力信号(Vin(−))1092を受信する。正電力ブースト増幅器1020は、正ブースト電圧検知ライン1021上の正供給電圧信号(Vboost+)1007を検知し、蓄電コンデンサ1025によって提供されるブーストの量を制御する正レールブースト制御信号1093を生成する。同様に、負電力ブースト増幅器1030は、負ブースト電圧検知ライン1031上の負供給電圧信号(Vboost−)1008を検知し、蓄電コンデンサ1035によって提供されるブーストの量を制御する負レールブースト制御信号1094を生成する。詳細な挿入図1090は、本明細書において開示される上記の実施形態に関連して上述したダイオード1029、1039と共に、蓄電コンデンサ1025に印加される正レールブースト制御信号1093と、蓄電コンデンサ1035に印加される負レールブースト制御信号1094とを示す。当該挿入図は、正ブースト電圧検知ライン1021を導出するのに使用される検知抵抗器R74、及び、負ブースト電圧検知ライン1031を導出するのに使用される検知抵抗器R75も示す。
図10の回路の動作は、それによって負電力ブースト増幅器1030が類似の様式で動作することが理解される、図12における関連グラフと共に、図10における正電力ブースト増幅器1020の特定の詳細を示す図11を参照してより深く説明することができる。図11は、図10のブースタ増幅器を駆動するように設計される出力検知回路を包括的に示し、一方で図12は、回路のさまざまな点、及びさまざまな時点における特定の電圧波形を示す。図11において、トランジスタQ5及び抵抗器R5、R6は、ノードV5への、ライン1021上で検知される正供給電圧信号(Vboost+)1007からの公称上一定の電圧差を維持する、一般的に「増幅ダイオード」電圧基準1125と呼ばれるものを形成する。抵抗器R4及びR78は、この電圧基準1125に対するバイアス電流を提供するが、ノードV2における検知されたブースト電圧(Vsense+)の成分も計算に入れる。したがって、トランジスタQ4のエミッタ電圧は、固定成分にVboost+に比例する所定の成分を加算した値を有するVboost+を下回る電圧に維持される。トランジスタQ4のエミッタは、ダイオードD3及び抵抗器R1を介して増幅器出力1005に接続される。トランジスタQ4のコレクタは、ブースト増幅器(たとえば、図7の増幅器720(B+))の入力に接続される。
最初に、静止条件下で、検知されたブースト電圧(Vsense+)1021がダイオード1029(図10の挿入図1090を参照されたい)を介して電源ソース電圧Vs+を下回るダイオード電圧降下に維持され、一方でダイオードD3は逆バイアスされる。この時点では、正電力ブースト増幅器1020をその線形領域にただ維持してその応答時間を加速するのに十分であるが、電力ブースト増幅器1020の出力が、(入力電圧が増大するのに従う、経時的な正電力ブースト増幅器1020の出力を反映する図12における波形1210によって示される)負供給ソース電圧Vs−に非常に近接するほど十分に小さい、小さな電流のみが、抵抗器R3を介してトランジスタQ4を通じて流れる。図12における波形1220によって示されるように、ソース信号の入力電圧が上昇すると、主増幅器1004の出力電圧も、図12における波形1250によって示されるように、図12における時点t1において開始して、Vboost+に向かって正方向に上昇する。最初に、ダイオードD3が依然として逆バイアスされている間は、回路の状態は変化しない。しかしながら、主増幅器1004の出力電圧が、トランジスタQ4のエミッタにおける電圧を超えて1つのダイオード電圧降下を上昇させると(図12における時点t2において起こる)、主増幅器1004は、トランジスタQ4を通る電流を駆動してノードV8(図11)における電圧を増大させ、したがって、再び図12における波形1210によって示されるように、正電力ブースト増幅器1020の出力を上昇させる。
ノードV8における電圧増大は、蓄電コンデンサ1025を通じて正供給電圧信号(Vboost+)に伝達され、これは図12における波形1260によって示される。Vboost+の上昇はダイオード1029を逆バイアスし、それによって、主増幅器1004への正供給レールが現在ブーストされている。このVboost+の上昇は、トランジスタQ4のエミッタ電圧を、図12における波形1230によって示されるように、トランジスタQ5並びに抵抗器R5、R6、R78及びR4(すなわち増幅ダイオード電圧基準1125及びVboost+の可変成分)の動作に起因して上昇させ、したがって、ダイオードD3及び抵抗器R1を通る電流が低減される。これは、負フィードバック動作を構成し、このループが安定であり、且つループを回っての利得が十分に高いとすると、ループの動作は、以下のように数学的に記述される、トランジスタQ4のエミッタと、或るレベルのVboost+との間の電圧差を維持することができる。
Vdiff=(Vboost+)・R78/(R4+R78)+Vref(R4/[R4+R78])+Vbe4
式中、VrefはノードV5における電圧を示し、Vbe4はトランジスタQ4のベース−エミッタ間電圧を示す。ループ利得が高い場合、R1を通る電流は相対的に小さく、したがって、電力ブースト増幅器1020の出力は、Vboost+を、ほぼ主増幅器の出力電圧1005の上方(Vdiff−Vd3)に維持するように推移し、ここでVd3は図11におけるダイオードD3の両端の電圧降下である。
したがって、低い出力電圧では、主増幅器1004は通常の増幅器として動作するが、所定の閾値をわたるとすぐに、正電力ブースト増幅器1020が動作状態になって、主増幅器1004がクリップするのを阻止すると共に、その正電源レール電圧をブーストし、したがってその出力容量が増大する。負電力ブースト増幅器1030は相補的な様式で動作する。
特定の回路要素の例示的な値が図11に示されているが、これらの値は例示のみを目的とするものであり、いかなる様態においても限定されることを意図するものではないことは理解されたい。さらに、電力ブースト増幅器1020、1030の追加の詳細は、それらが概して、当業者には明らかであろう既知の技法に基づくものであり、したがって、代替的な増幅器の設計を使用すること、並びに/又は、具体的な用途及びシステムパラメータに応じて電力ブースト増幅器1020、1030のさまざまな特徴を変更若しくは最適化することは、それ自体が当業者の認識範囲内にあると考えられるため、深くは説明しない。
図13A及び図13Bは、電力レールブースト回路を含む電力増幅器の別の実施形態を示す詳細な回路図である。図13Aは、たとえば、オーディオ増幅システム又は他の用途に使用することができる電力増幅器1304を示す。電力増幅器1304は、本明細書において上述した主増幅器と概して類似している。当該電力増幅器1304は、好ましくは電流ダンピング出力設計を採用し、低静止電力に最適化される。当該電力増幅器1304は、好ましくはB級増幅器として動作する。電力増幅器1304は、増幅される入力ソース信号1302を受信し、増幅された信号1305を出力し、当該信号1305は、図13Bにおける電力ブースト増幅器1320、1330によって使用されて、さらなる出力電力が必要な場合にブーストされた電源レール1307、1308が生成される。
図13Bにおける回路はH級電源を構成する。この特定の例において、システムは単一の公称28ボルトDC入力電圧で動作する(ただし、±14ボルトDC入力で等価に動作することができる)。図13Bにおける回路は、完全にアクティブである場合、±40ボルトの電源レールを生成し、図13Aに示すタイプのいくつかの増幅器に電力供給するのに使用することができる。図13Bの回路の動作は、図10及び図11のものと概して類似している。しかしながら、いくつかの相違がある。図13Bにおいて、入力ソース信号1302を受信すると共に、増幅された出力信号1305を生成する増幅器1304が示されている。増幅器1305は図13Aの主増幅器の、図7Bにおける利得ブロックG(720)と同様に、周波数応答は一致するが、利得が低減している類似物である。正電源ブースト回路1320及び負電源ブースト回路1330は、共に増幅された出力信号1305を受信すると共に、それに応答して、必要に応じて、ライン1307、1308上のブーストされた電源を提供する電力ブースト制御信号1393、1394をそれぞれ出力する。すべて上述の実施形態と概して同様に、正電力ブースト制御信号1393は、(物理的には2つのコンデンサC38とC40との組合せである)蓄電コンデンサ1325を駆動し、一方で負電力ブースト制御信号1394は、(同様に物理的には2つのコンデンサC41とC42との組合せである)蓄電コンデンサ1335を駆動する。
ここで、正電力ブースト回路1320に特に焦点を当てると、トランジスタQ4は図10及び図11に同様に示された構成要素と同じ一般的な目的を果たす。図11のフィードバック構成に加えて、正電力ブースト回路1320は、トランジスタQ25及び関連回路をも使用して、正供給電圧信号(Vboost+)1307を検知すると共に、利得を利得ブロック1304の出力をマッチングするように設定し、それによって、その出力振幅を低減することができる。負電力ブースト回路1330及び負供給電圧信号(Vboost−)1308に関して類似の動作が行われる。
図13Bにおける電力ブースト回路を使用して図13Aに示すタイプの複数の増幅器に電力供給することができる。電力ブースト回路はこれらの増幅器、すなわち出力段に対して遠隔に配置することもでき、それによって配置オプションの柔軟性が増す。
上記のように、特定の回路要素の例示的な値が図13A及び図13Bに示されているが、これらの値は例示のみを目的とするものであり、いかなる様態においても限定することを意図するものではないことは理解されたい。さらに、電力ブースト回路1320、1330内の増幅器回路の詳細の深い説明は、そのような詳細が当業者の認識範囲内にあると考えられ、電力ブースト回路1320、1330の基本動作を理解するのに必要ではないため、必要とは考えられない。
電圧ブースト方式の1つの潜在的な欠点は、ブースト段階が終了すると、ブースト増幅器が蓄電コンデンサを再充電してブースト段階中に失われた電荷を補充しようと試みることである。これが起こると、コンデンサへの電流の大きな初期サージが起こる可能性があり、これによって、電源ライン上で電圧スパイクが生じる可能性があり、次いで、電圧スパイクは潜在的に増幅器に結合して歪みを引き起こす可能性がある。この潜在的な問題を回避するために、ブースト増幅器電流出力容量を制限してあらゆるこのようなスパイクの危険性を低減することができる。電流制限レベルは、好ましくは、蓄電コンデンサを依然として適切に十分早く充電することができるように設定される。
この手法をさらに拡張して、電圧制御式電流制限動作を採用することによって充電電流プロファイルを成形することができる。この事例では、増幅器出力電圧レベルを使用して、増幅器が最初にブースト段階を出るときに、充電電流が公称レベルで設定されるように、電流制限を制御することができる。増幅器出力がその静止状態に戻るにつれて、充電電流が増大する。このようにして、充電電流プロファイルが散開して、供給ライン上で起こる重大なスパイクが少なくなる。
この概念をさらに拡張すると、蓄電コンデンサの充電を、増幅器出力が反対の電圧レールに近づき始めるまで遅延させることができる。これは、コンデンサの充電に起因する、たとえば正レール上のあらゆるスパイクが、B級又はAB級の増幅器の振幅の正の半分が遮断されるまで生じないことを確実にするのを助ける。したがって、増幅器を通じて出力に結合する任意の正レールのスパイクの尤度が低減し、それによって、歪みが低下するであろう。
電圧制御式電流制限回路1400の一実施形態の一例を、図14に示す。この回路を図13A及び図13Bに示す増幅器構成に加えることによって、正レール蓄電コンデンサに対する電流制限が可能になり、同様の(相補的な)回路を負ブースタ回路に使用することができる。端子Vci(1402)は、増幅器出力電圧を検知し、この情報を使用して、トランジスタQ1とQ2とから成る差動増幅器1405に流れる電流を変更する。電力増幅器がブーストモードにある場合、トランジスタQ1は遮断されるように構成され、次いで、最大電流がトランジスタQ2を通じて流れ、したがって図13BのトランジスタQ5がオン状態にバイアスされる。電力増幅器は、最初にブーストモードでなくなるとき、構成要素の値を適切に選択することによってこの条件が依然として適用されるように構成される。したがって、トランジスタQ5は、正レールブースタが蓄電コンデンサを再充電するのを阻止する。電力増幅器の出力電圧が一定の閾値を超えてさらに降下すると、電流がトランジスタQ2から逸れ始め、したがって図13BのトランジスタQ5が部分的にオフになり、制限された充電電流を蓄電コンデンサに提供することが可能となる。この閾値は、電流制限動作のプロファイルを調整することができるように、構成要素の値を適切に選択することによって調整することができる。
本明細書において説明したさまざまな電力ブースト回路は、オーディオ増幅システムに有用な用途を見出すことができるが、それらはこのような用途に決して限定されない。そうではなく、それらはさまざまな異なる状況又は環境に採用することができ、たとえば一時的な電力ブーストが必要な何処にも使用することができる。
本発明の好ましい実施形態を本明細書において説明してきたが、本発明の概念及び範囲内に留まる多くの変形形態が可能である。このような変形形態は、当業者には本明細書及び図面を検討すれば明らかになるであろう。したがって、本発明は任意の添付の特許請求の範囲の精神及び範囲内を除いて限定されないものとする。
本明細書において開示される1つ又は複数の実施形態による電力レールブースト回路を備える単一チャネル電力増幅器の図である。 本明細書において開示されるさまざまな実施形態による電力レールブースト回路を備える2チャネル電力増幅器の図である。 図2の電力増幅器の動作の一例に関する波形を示すグラフである。 図2に示されるか又は図2に関連して検討されるさまざまな原理による、電力レールブースト回路を備える特定の電力増幅器のより詳細な図である。 電力レールブースト回路を備える単一チャネル電力増幅器の別の実施形態の図である。 電力レールブースト回路を備える2チャネル電力増幅器の一実施形態の図である。 電力レールブースト回路を備え、減退又は垂下を調整する単一チャネル電力増幅器の別の実施形態の図である。 フィードバックループを駆動するために、供給電圧と主増幅器入力を増幅したものとの間の差を検知する回路を備える、図7Aの増幅器の変形形態を示す図である。 電力レールブースト回路を備え、減退又は垂下を調整する2チャネル電力増幅器の図である。 フィードバックループを駆動するために、供給電圧と主増幅器入力を増幅したものとの間の差を検知する回路を備える、図8Aの増幅器の変形形態を示す図である。 本明細書において開示される1つ又は複数の実施形態による電力レールブースト回路を備えるNチャネル電力増幅器の一実施形態の図である。 電力レールブースト回路を備える電力増幅器の特定の一実施形態の詳細な回路図である。 図10からの正レールブースタの一部を示す回路概略図である。 特定の電圧波形の一例、並びに図10及び図11の電力ブースト回路の動作に関連する関係を示すグラフである。 電力レールブースト回路を備える電力増幅器の一実施形態の詳細な回路図である。 電力レールブースト回路を備える電力増幅器の一実施形態の詳細な回路図である。 本明細書において開示されているさまざまな電力ブースト回路に関連して使用することができる電圧制御式電流制限回路の一例を示す回路図である。

Claims (28)

  1. 増幅システムであって、
    増幅器からの出力信号を入力として受信する少なくとも1つの電力ブースト回路であって、前記増幅器は電源レールからの電源入力電圧信号を受信する、少なくとも1つの電力ブースト回路と、
    蓄電コンデンサ(reservoir capacitor)とを備え、
    前記少なくとも1つの電力ブースト回路は、前記増幅器からの前記出力信号を追跡し、該増幅器からの該出力信号が所定の閾値内の前記電源レール電圧に近づくときに、前記蓄電コンデンサから電流を引き込むことによって、前記増幅器に電力供給する(feeding)前記電源入力電圧信号を一時的にブーストする増幅システム。
  2. 前記少なくとも1つの電力ブースト回路は、前記出力信号が前記電源レール電圧のレベルから前記所定の閾値を差し引いた値を超えている限り、前記電源入力電圧信号を、前記増幅器からの前記出力信号を超える所定のレベルに維持し、該所定のレベルは前記所定の閾値の量に近似的に等しい請求項1に記載の増幅システム。
  3. 前記所定のレベルは公称上は一定であるが、前記蓄電コンデンサから電流が引き込まれると減退する請求項2に記載の増幅システム。
  4. 前記蓄電コンデンサはダイオードを介して前記電源レールに結合され、該ダイオードは、前記増幅器の前記出力信号が前記電源レール電圧のレベルから前記所定の閾値を差し引いた値を超えない場合に、前記蓄電コンデンサが充電されることを可能にする請求項2に記載の増幅システム。
  5. 前記ダイオードはショットキーダイオードを含む請求項4に記載の増幅システム。
  6. 前記増幅システムは、前記増幅器によって受信されるソース入力信号に接続される利得段をさらに備え、該利得段は或る動作範囲にわたって前記増幅器の利得特性にマッチングする利得特性を有し、前記増幅器の前記出力信号を示す出力を前記電力ブースト回路に提供し、それによって、該電力ブースト回路が前記増幅器の前記出力信号を間接的に追跡することが可能となる請求項1に記載の増幅システム。
  7. 前記増幅器に電力供給するブーストされた前記電源入力電圧信号を監視する電圧検知回路と、該電圧検知回路に応答し、可変フィードバック信号を前記電力ブースト回路内に射出する可変オフセット回路であって、前記可変フィードバック信号の大きさは前記電源入力電圧信号の大きさに比例する、可変オフセット回路とをさらに備える請求項1に記載の増幅システム。
  8. 前記電力ブースト回路は、ブーストされた前記電源入力電圧信号に対応するフィードバック信号を受信し、前記電源入力電圧信号が増大するにつれて増大する可変利得係数をその電力ブースト機能に適用する請求項1に記載の増幅システム。
  9. 独立した正及び負の電源レールブースティングを有する増幅システムであって、
    増幅器からの出力信号を入力として受信する第1の電力ブースト回路と、
    前記増幅器からの前記出力信号を入力として受信する第2の電力ブースト回路とを備え、
    前記第1の電力ブースト回路及び前記第2の電力ブースト回路は選択的に係合されて、それぞれ、前記増幅器からの前記出力信号が正電源レール若しくは負電源レールに近づくか又は該正電源レール若しくは該負電源レールを超えると、前記増幅器に対する正電源入力電圧レベル及び負電源入力電圧レベルを一時的にブーストする増幅システム。
  10. 前記第1の電力ブースト回路は、前記正電源レール付近の前記増幅器からの前記出力信号の軌跡と該正電源レールを超える該増幅器からの該出力信号の軌跡とを動的に追跡することによって前記増幅器に対する前記正電源入力電圧レベルをブーストし、前記第2の電力ブースト回路は、前記負電源レール付近の前記増幅器からの前記出力信号の軌跡と該負電源レールを超える該増幅器からの該出力信号の軌跡とを動的に追跡することによって前記増幅器に対する前記負電源入力電圧レベルをブーストする請求項9に記載の増幅システム。
  11. 前記増幅システムは、
    第1の蓄電コンデンサと、
    第2の蓄電コンデンサとをさらに備え、
    前記第1の電力ブースト回路は、前記増幅器からの前記出力信号が前記正電源レールのレベルから所定の正レール閾値を差し引いた値を超える場合に前記第1の蓄電コンデンサから電流を引き込むことによって前記増幅器に対する前記正電源入力電圧レベルをブーストし、
    前記第2の電力ブースト回路は、前記増幅器からの前記出力信号が前記負電源レールのレベルから所定の負レール閾値を差し引いた値を超える場合に前記第2の蓄電コンデンサから電流を引き込むことによって前記増幅器に対する前記負電源入力電圧レベルをブーストする請求項10に記載の増幅システム。
  12. 前記所定の正レール閾値及び前記所定の負レール閾値は同じ値を有する請求項11に記載の増幅システム。
  13. 前記第1の蓄電コンデンサは第1のダイオードを介して前記正電源レールに結合され、前記第2の蓄電コンデンサは第2のダイオードを介して前記負電源レールに結合される請求項11に記載の増幅システム。
  14. 前記第1のダイオードは、前記増幅器からの前記出力信号が前記正電源レールから前記所定の正レール閾値を差し引いた値を下回ったままである場合には順バイアスのままであり、それによって前記第1の蓄電コンデンサを充電することが可能となり、前記出力信号が前記正電源レールのレベルから前記所定の正レール閾値を差し引いた値を超える場合には逆バイアスとなり、
    前記第2のダイオードは、前記増幅器からの前記出力信号が前記負電源レールから前記所定の負レール閾値を差し引いた値を上回ったままである場合には順バイアスのままであり、それによって前記第2の蓄電コンデンサを充電することが可能となり、前記出力信号が前記負電源レールのレベルから前記所定の負レール閾値を差し引いた値を超える場合には逆バイアスとなる請求項11に記載の増幅システム。
  15. 前記第1の電力ブースト回路は、ブーストされた前記正電源入力電圧に対応する第1のフィードバック信号を受信し、前記正電源入力電圧信号の大きさが増大するにつれて増大する第1の可変利得係数をその電力ブースト機能に適用し、前記第2の電力ブースト回路は、ブーストされた前記負電源入力電圧に対応する第2のフィードバック信号を受信し、前記負電源入力電圧信号の大きさが増大するにつれて増大する第2の可変利得係数をその電力ブースト機能に適用する請求項9に記載の増幅システム。
  16. 動的増幅システムであって、
    第1の電源レールに電気的に接続される第1の電力ブースト増幅器であって、該第1の電源レールは、それぞれが出力信号を提供する複数の増幅器に第1の公称電圧レベルで電力を提供する、第1の電力ブースト増幅器と、
    第2の電源レールに電気的に接続される第2の電力ブースト増幅器であって、該第2の電源レールは、前記複数の増幅器に第2の公称電圧レベルで電力を提供する、第2の電力ブースト増幅器と、
    電力ブースト制御回路であって、前記複数の増幅器からの出力信号レベルを監視すると共に、電力ブースト信号を前記第1の電力ブースト増幅器及び前記第2の電力ブースト増幅器に提供するように動作可能であり、それによって、前記第1の電力ブースト増幅器は、前記第1の電源レールを、前記複数の増幅器からの最高出力信号レベルと共に前記第1の公称電圧レベルを上回って一時的にブーストし、前記第2の電力ブースト増幅器は、前記第2の電源レールを、前記複数の増幅器からの最低出力信号レベルと共に前記第2の公称電圧レベルを下回って一時的に低下させる、電力ブースト制御回路とを備える動的増幅システム。
  17. 前記電力ブーストコントローラは、前記最高出力信号レベルが第1の所定のマージン内の前記第1の公称電圧レベルに近づくときに、前記第1の電力ブースト増幅器に、前記第1の電源レールを前記第1の公称電圧レベルを超えて上昇させると共に、前記最低出力信号レベルが第2の所定のマージン内の前記第2の公称電圧レベルに近づくときに、前記第2の電力ブースト増幅器に、前記第2の電源レールを前記第2の通常電圧レベルを下回って低下させる請求項16に記載の動的電源。
  18. 前記第1の公称電圧レベル及び前記第2の公称電圧レベルは同じ大きさを有するが反対の極性であり、前記第1の所定のマージン及び前記第2の所定のマージンは同じ大きさを有する請求項17に記載の動的電源。
  19. 前記電力ブーストコントローラは、前記第1の電力ブースト増幅器がアクティブである場合に、該第1の電力ブースト増幅器に、前記第1の電源レールを、前記複数の増幅器からの前記最高出力信号レベルを近似的に前記第1の所定のマージンだけ超えたままにさせると共に、前記第2の電力ブースト増幅器がアクティブである場合に、該第2の電力ブースト増幅器に、前記第2の電源レールを、前記複数の増幅器からの前記最低出力信号レベルを近似的に前記第2の所定のマージンだけ下回ったままにさせるように動作可能である請求項17に記載の動的電源。
  20. 前記動的電源は、
    第1の蓄電コンデンサと、
    第2の蓄電コンデンサとをさらに備え、
    前記第1の電力ブースト回路は、アクティブである場合に前記第1の蓄電コンデンサから電流を引き込んで前記第1の電源レールを前記第1の公称電圧レベルを超えてブーストし、
    前記第2の電力ブースト回路は、アクティブである場合に前記第2の蓄電コンデンサから電流を引き込んで前記第2の電源レールを前記第2の公称電圧レベルを下回って低下させる請求項16に記載の動的電源。
  21. 前記第1の蓄電コンデンサは第1のダイオードを介して前記第1の電源レールに結合され、それによって、前記複数の増幅器に対する電力をアクティブにブーストしない場合に、前記第1の蓄電コンデンサを充電することが可能となり、前記第2の蓄電コンデンサは第2のダイオードを介して前記第2の電源レールに結合され、それによって、前記複数の増幅器に対する電力をアクティブにブーストしない場合に、前記第2の蓄電コンデンサを充電することが可能となる請求項20に記載の動的電源。
  22. 複数の増幅器に電力を供給する方法であって、
    第1の基線供給電圧レベル及び第2の基線供給電圧レベルで前記複数の増幅器に電力を供給し、
    前記複数の増幅器のそれぞれからの出力信号を監視し、
    前記複数の増幅器のうちのいずれかからの前記出力信号が第1の所定のマージン内の前記第1の基線供給電圧レベルに近づくときに、該第1の基線供給電圧レベルを増大させ、それによって、該第1の基線供給電圧レベルは、前記複数の増幅器のそれぞれからの前記出力信号のレベルを常に上回ったままであり、
    前記複数の増幅器のうちのいずれかからの前記出力信号が第2の所定のマージン内の前記第2の基線供給電圧レベルに近づくときに、該第2の基線供給電圧レベルを低減させ、それによって、該第2の基線供給電圧レベルは、前記複数の増幅器のそれぞれからの前記出力信号のレベルを常に下回ったままである電力供給方法。
  23. 前記第1の基線供給電圧レベルは正であり、前記第2の基線供給電圧レベルは負であり、該第1の基線供給電圧レベル及び該第2の基線供給電圧レベルは同じ大きさを有する請求項22に記載の電力供給方法。
  24. 前記第1の基線供給電圧レベルは、前記複数の増幅器からの最大正出力信号が前記第1の基線供給電圧レベルから前記第1の所定のマージンを差し引いた値を超える場合には、前記最大正出力信号を追跡するように増大されるが、そこから前記第1の所定のマージンだけオフセットされ、前記第2の基線供給電圧レベルは、前記複数の増幅器からの最大負出力信号が前記第2の基線供給電圧レベルから前記第2の所定のマージンを差し引いた値を超える場合には、前記最大負出力信号を追跡するように低減されるが、そこから前記第2の所定のマージンだけオフセットされる請求項22に記載の電力供給方法。
  25. 前記第1の基線供給電圧レベルを増大させるステップと、前記第2の基線供給電圧レベルを低減するステップとは独立して実施され、それによって、前記第1の基線供給電圧レベル又は前記第2の基線供給電圧レベルのうちの一方のみを所与の時点においてブーストすることができる請求項24に記載の電力供給方法。
  26. 前記第1の基線供給電圧レベルは、該第1の基線供給電圧レベルがアクティブにブーストされない場合に充電する第1の蓄電コンデンサから電流を引き込むことによって増大され、前記第2の基線供給電圧レベルは、該第2の基線供給電圧レベルがアクティブにブーストされない場合に充電する第2の蓄電コンデンサから電流を引き込むことによって低減される請求項22に記載の電力供給方法。
  27. オンデマンド電源であって、
    第1の電力ブースト増幅器と、
    第2の電力ブースト増幅器と、
    少なくとも第1の電力供給される増幅器及び第2の電力供給される増幅器から出力信号を受信するコントローラであって、該コントローラは、第1の制御信号を前記第1の電力ブースト増幅器に、また第2の制御信号を前記第2の電力ブースト増幅器に提供し、それによって、前記第1の電力供給される増幅器及び前記第2の電力供給される増幅器に対する電力供給信号に関連付けられる第1の電力供給レベルは、前記出力信号のいずれかが該第1の電力供給レベルに近づくか又は該第1の電力供給レベルを超えるときに、動的に第1の最小マージンだけ前記第1の電力供給される増幅器及び前記第2の電力供給される増幅器からの前記出力信号のレベルを上回ったままにされ、前記第1の電力供給される増幅器及び前記第2の電力供給される増幅器に対する電力供給信号に関連付けられる第2の電力供給レベルは、前記出力信号のいずれかが該第2の電力供給レベルに近づくか又は該第2の電力供給レベルを超えるときに、動的に第2の最小マージンだけ前記第1の電力供給される増幅器及び前記第2の電力供給される増幅器からの前記出力信号のレベルを下回ったままにされるコントローラとを備えるオンデマンド電源。
  28. 前記オンデマンド電源は、
    第1の蓄電コンデンサと、
    第2の蓄電コンデンサとをさらに備え、
    前記第1の電力供給レベルは前記第1の蓄電コンデンサから電流を引き込むことによって一時的にブーストされ、前記第2の電力供給レベルは前記第2の蓄電コンデンサから電流を引き込むことによって一時的にブーストされる請求項27に記載のオンデマンド電源。
JP2008267799A 2007-10-16 2008-10-16 効率的な電力増幅器 Pending JP2009135903A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US98034407P 2007-10-16 2007-10-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009135903A true JP2009135903A (ja) 2009-06-18
JP2009135903A5 JP2009135903A5 (ja) 2011-12-08

Family

ID=40466890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008267799A Pending JP2009135903A (ja) 2007-10-16 2008-10-16 効率的な電力増幅器

Country Status (3)

Country Link
US (3) US7834702B2 (ja)
EP (2) EP2056451A3 (ja)
JP (1) JP2009135903A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016510200A (ja) * 2013-03-12 2016-04-04 ティ エイチ エックス リミテッド ブースト能力を増大させたトラッキング増幅器

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2709655C (en) 2006-10-16 2016-04-05 Thx Ltd. Loudspeaker line array configurations and related sound processing
US8031882B2 (en) * 2007-09-06 2011-10-04 Chih-Shun Ding Method and apparatus to reduce the effect of flux modulation in speakers
US8212620B2 (en) * 2009-08-28 2012-07-03 Rockford Corporation Boosted-rail amplifier
US8456146B2 (en) * 2010-12-16 2013-06-04 Goodrich Corporation Systems and methods for switched mode power amplification
WO2013155197A1 (en) * 2012-04-11 2013-10-17 Waller James K Adaptive rail power amplifier technology
US9853602B2 (en) 2012-04-11 2017-12-26 James K. Waller, Jr. Adaptive tracking rail audio amplifier
EP2744103A1 (en) * 2012-12-13 2014-06-18 Dialog Semiconductor GmbH Boosted differential Class H Amplifier
US9226071B2 (en) 2012-12-13 2015-12-29 Maxim Integrated Products, Inc. Direct measurement of an input signal to a loudspeaker to determine and limit a temperature of a voice coil of the loudspeaker
CN109067365B (zh) * 2014-12-30 2022-08-12 天工方案公司 具有可变供电电压的功率放大系统
US9438181B1 (en) 2015-07-21 2016-09-06 Rockford Corporation Amplification of signals output from bridge-tied load audio amplifiers
TWI571025B (zh) * 2016-01-21 2017-02-11 旺玖科技股份有限公司 負電壓保護系統
GB2573601B (en) * 2017-02-28 2020-09-16 Cirrus Logic Int Semiconductor Ltd Amplifiers
US10326405B2 (en) 2017-05-18 2019-06-18 Qualcomm Incorporated Class-H switching amplifier circuit having supply voltage proportional to an audio signal
CN109391233A (zh) * 2017-08-14 2019-02-26 芯籁半导体股份有限公司 一种信号处理系统及其方法
TWI679843B (zh) * 2017-08-14 2019-12-11 芯籟半導體股份有限公司 一種訊號處理系統及其方法
US11843359B2 (en) 2018-06-28 2023-12-12 Kurt P Hahn Amplification system and method
KR20210041599A (ko) 2018-08-13 2021-04-15 에이펙스 마이크로테크놀로지, 인코포레이티드 추적 전력 공급부를 갖는 전력 증폭기
WO2020204912A1 (en) * 2019-04-02 2020-10-08 CoolStar Technology, Inc. Radio frequency power amplifier with adjustable power supply
CN112312275A (zh) * 2019-07-26 2021-02-02 深圳市三诺声智联股份有限公司 一种可充电智能音响电源管理系统
CN110504925B (zh) * 2019-08-02 2023-08-15 苏州至盛半导体科技有限公司 动态升压控制输出的d类功率放大器和系统
US11929715B2 (en) * 2020-08-07 2024-03-12 Microchip Technology Incorporated Method and apparatus for modulating amplifier supply voltage for reducing power dissipation
CN114025285B (zh) * 2021-10-25 2023-09-15 成都信息工程大学 一种高效音频电源
CN116634541B (zh) * 2023-07-19 2023-11-07 荣耀终端有限公司 一种供电电路、供电方法和电子设备

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56162511A (en) * 1980-05-20 1981-12-14 Toshiba Corp Power amplifier
JPH06291561A (ja) * 1992-08-10 1994-10-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電源ブースタ
JPH0993046A (ja) * 1995-09-20 1997-04-04 Fujitsu General Ltd 増幅回路

Family Cites Families (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4218660A (en) 1978-11-06 1980-08-19 Carver R W Audio amplifier and method of operating the same
JPS567504A (en) * 1979-06-29 1981-01-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd Amplifier
US4337441A (en) 1980-02-11 1982-06-29 Tektronix, Inc. Supply-voltage driver for a differential amplifier
DE3111776C2 (de) * 1980-03-26 1983-12-22 Hitachi, Ltd., Tokyo Stereoverstärkeranlage
US4445095A (en) 1980-05-19 1984-04-24 Carver R W Audio amplifier
JPS57154913A (en) * 1981-03-18 1982-09-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd Power amplifier
JPS57155811A (en) * 1981-03-20 1982-09-27 Sanyo Electric Co Ltd Power amplifying circuit
NL8104914A (nl) * 1981-10-30 1983-05-16 Philips Nv Versterker met signaalafhankelijke voedingsspanningsbron.
US4586002A (en) 1982-09-01 1986-04-29 Carver R W Audio amplifying apparatus and method
US4620317A (en) 1984-04-05 1986-10-28 Shure Brothers, Inc. Tabletop speaker assembly
IT1200794B (it) * 1985-10-16 1989-01-27 Sgs Microelettronica Spa Dispositivo per aumentare la potenza di uscita di una apparecchio radio alimentato a bassa tensione particolarmente del tipo autoradio
NL8601639A (nl) * 1986-06-24 1988-01-18 Philips Nv Voedingsschakeling voor vermogensversterker.
US5157353A (en) 1991-05-03 1992-10-20 Thomson Consumer Electronics, Inc. Audio system with transient tracking dual voltage power supply
GB2275384A (en) * 1993-02-22 1994-08-24 Thomson Consumer Electronics Controlling amplifier power supply in dependence on signal level
JPH06291559A (ja) * 1993-03-30 1994-10-18 Techno Ace Kk 電力増幅器
DE4400435A1 (de) * 1994-01-10 1995-07-13 Philips Patentverwaltung Schaltungsanordnung zur zeitweisen Erhöhung der Versorgungsspannung einer Audioverstärkerendstufe
US5748753A (en) 1996-01-02 1998-05-05 Carver; Robert W. High power audio subwoofer
JP3986105B2 (ja) * 1996-10-31 2007-10-03 三洋電機株式会社 電力増幅装置
AUPO862197A0 (en) 1997-08-15 1997-09-11 Leisuretech Electronics Pty Ltd A distributed stereo system
US6373335B1 (en) 1997-09-18 2002-04-16 Robert W Carver Integrated audio amplifier
US6166605A (en) 1997-09-18 2000-12-26 Carver; Robert W. Integrated audio amplifier
GB2335809B (en) 1998-03-24 2001-09-12 Ericsson Telefon Ab L M Demodulator circuits
JP3719853B2 (ja) * 1998-07-02 2005-11-24 ローム株式会社 信号処理回路装置
US6104248A (en) 1998-10-23 2000-08-15 Carver; Robert W. Audio amplifier with tracking power supply utilizing inductive power converters
US6373340B1 (en) 2000-08-14 2002-04-16 K. S. Waves, Ltd. High-efficiency audio power amplifier
IL138844A0 (en) 2000-08-14 2001-10-31 K S Waves Ltd High efficiency power supply
US6735419B2 (en) 2001-01-18 2004-05-11 Motorola, Inc. High efficiency wideband linear wireless power amplifier
US7433483B2 (en) 2001-02-09 2008-10-07 Thx Ltd. Narrow profile speaker configurations and systems
US6636103B2 (en) 2001-04-18 2003-10-21 Analog Devices, Inc. Amplifier system with on-demand power supply boost
US6535399B2 (en) * 2001-08-14 2003-03-18 Bose Corporation Tracking power supply controlling
US6498521B1 (en) * 2001-11-29 2002-12-24 Lsi Logic Corporation Dynamic supply control for line driver
US6983052B2 (en) 2001-12-29 2006-01-03 Alpine Electronics, Inc Vehicle power amplifier and voltage supply thereof
US6459799B1 (en) 2002-01-02 2002-10-01 Final Cia Bv Modularly expandable electrostatic speaker system
ATE531206T1 (de) 2004-05-19 2011-11-15 Harman Int Ind Fahrzeug-lautsprechergruppe
US20060126860A1 (en) 2004-12-01 2006-06-15 Sievers Leon R Flexible lighting and sound configuration
US8036402B2 (en) 2005-12-15 2011-10-11 Harman International Industries, Incorporated Distortion compensation
EP1982400A4 (en) * 2006-01-23 2014-08-13 Audera Internat Sales Inc POWER SUPPLY FOR LIMITED POWER SOURCES AND AUDIOVER AMPLIFIERS WITH A POWER SUPPLY
CA2709655C (en) 2006-10-16 2016-04-05 Thx Ltd. Loudspeaker line array configurations and related sound processing

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56162511A (en) * 1980-05-20 1981-12-14 Toshiba Corp Power amplifier
JPH06291561A (ja) * 1992-08-10 1994-10-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電源ブースタ
JPH0993046A (ja) * 1995-09-20 1997-04-04 Fujitsu General Ltd 増幅回路

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016510200A (ja) * 2013-03-12 2016-04-04 ティ エイチ エックス リミテッド ブースト能力を増大させたトラッキング増幅器

Also Published As

Publication number Publication date
US7834702B2 (en) 2010-11-16
EP3010145A2 (en) 2016-04-20
EP2056451A3 (en) 2011-11-30
US20130033328A1 (en) 2013-02-07
EP2056451A2 (en) 2009-05-06
US8138837B2 (en) 2012-03-20
US20090115531A1 (en) 2009-05-07
US8723605B2 (en) 2014-05-13
EP3010145A3 (en) 2016-06-01
US20110032039A1 (en) 2011-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009135903A (ja) 効率的な電力増幅器
US9484860B2 (en) Tracking power supply with increased boost capability
US9742357B2 (en) Audio system having an improved efficiency and extended operation time
US9641133B2 (en) Adaptive rail power amplifier technology
JP4589665B2 (ja) 増幅器及びそれを用いた高周波電力増幅器
US8823343B2 (en) Power amplifying circuit, DC-DC converter, peak holding circuit, and output voltage control circuit including the peak holding circuit
US6980058B2 (en) Amplifier circuitry
US7643264B2 (en) Power supply controller and method for controlling power supply circuit
US9647614B2 (en) Power amplifier
US9853602B2 (en) Adaptive tracking rail audio amplifier
US8143949B2 (en) Push-pull linear hybrid class H amplifier
US11072298B1 (en) On-demand power supply in vehicle sound system
EP2704319B1 (en) Audio device and output method thereof
US9438181B1 (en) Amplification of signals output from bridge-tied load audio amplifiers
WO2008105592A1 (en) Switching amplification driver for reducing starting noise and audio amplifier including the same
US11171617B2 (en) Power amplifying device and audio equipment
US7439801B2 (en) Amplifier circuit with multiple power supplies
JP5343782B2 (ja) D級増幅器
JP5198013B2 (ja) スイッチング増幅器のdcカップリングキャパシタンスを減少させるための方法、装置及びシステム
JP3258383B2 (ja) 増幅回路
JP2002353743A (ja) 音声出力制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111014

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111014

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120627

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120921

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120926

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20121024

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20121029

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20121119

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20121122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130403