JP2009132403A - 衛生用品の包装体の製造方法、及び衛生用品の包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】包装袋を形成するための長尺チューブ状の包装フィルムの使用量を削減することが可能な衛生用品の包装体の製造方法を提供する。
【解決手段】包装袋の内部に衛生用品が封入された衛生用品の包装体を製造する方法において、長尺チューブ状の包装フィルム11を切断し、下端縁21b側が開放され、且つ上端縁21a側の開口が封着された、一定長さの複数の包装袋13を形成する際に、包装袋13の上端縁21aを、少なくともガゼット構造によって谷折りにした部位が折り込まれている包装袋の幅方向の側縁部よりも、包装袋13の幅方向の中央部31が、包装袋13の外側に向けて凸となるような形状に切断するとともに、包装袋13の下端縁21bを、包装袋13の幅方向の側縁部よりも、包装袋13の幅方向の中央部41が、包装袋13の内側に向けて凹となるような形状に切断する。
【選択図】図1
【解決手段】包装袋の内部に衛生用品が封入された衛生用品の包装体を製造する方法において、長尺チューブ状の包装フィルム11を切断し、下端縁21b側が開放され、且つ上端縁21a側の開口が封着された、一定長さの複数の包装袋13を形成する際に、包装袋13の上端縁21aを、少なくともガゼット構造によって谷折りにした部位が折り込まれている包装袋の幅方向の側縁部よりも、包装袋13の幅方向の中央部31が、包装袋13の外側に向けて凸となるような形状に切断するとともに、包装袋13の下端縁21bを、包装袋13の幅方向の側縁部よりも、包装袋13の幅方向の中央部41が、包装袋13の内側に向けて凹となるような形状に切断する。
【選択図】図1
Description
本発明は、衛生用品の包装体の製造方法、及び衛生用品の包装体に関する。更に詳しくは、包装袋を形成するための長尺チューブ状の包装フィルムの使用量を削減し、更に、廃棄する包装フィルムの余剰部分も少なくすることが可能な衛生用品の包装体の製造方法、及びこのような製造方法によって得られた衛生用品の包装体に関する。
従来、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、トイレットペーパー、ティシュペーパー等をはじめとする使い捨て紙製品等の衛生用品を包装した包装体として、樹脂製の包装袋によって複数の衛生用品を包装した包装体が用いられている(例えば、特許文献1及び2参照)。
このような包装体は、例えば、両側縁を谷折りにしたガゼット構造を有する長尺チューブ状の包装フィルムを一定長さに切断して、両方の端縁が開口した包装袋の前駆体を得、その上端縁側の開口を封着して袋状(包装袋)とした後、その内部に衛生用品を挿入し、下端縁側の開口を封着して製造される。また、例えば、上記長尺チューブ状の包装フィルムに対して、一定の間隔で、上記包装袋の上端部に相当する部位に予め封着を施した後、その包装フィルムの上記封着部位よりも僅かに上部側を、一定の間隔で順次切断することによって、上記と同様に構成された包装袋を得ることができる。
通常、このように包装フィルムを切断して包装袋を得る際には、包装フィルムの長手軸に対して包装袋の各端縁が垂直となるように直線状に切断し、表面が矩形の包装袋を形成していた。
また、衛生用品を挿入した包装袋の下端縁側の開口を封着する際には、包装袋の側面下端部を包装袋の底面側に押し込んで、この側面下端部を挟み込むようにして包装袋の前面下端部と後面下端部とを封着している。
また、このような包装袋としては、包装体を持ち運ぶ際の便宜のために、運搬用の把手が形成されたものがある(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、上記したように包装袋の各端縁が垂直となるように直線状に切断してしまうと、一つの包装体を形成するための包装フィルムの使用量が多くなってしまったり、また、包装体を製造した後に廃棄するフィルムの余剰部分の量が多くなってしまったりするという問題があった。
特に、近年、省資源や環境保護の観点から、ごみを減容化するために、必要以上となる包装資材を節約することが社会的に要求されており、衛生用品を包装する包装袋においても省資源化が求められている。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであって、包装袋を形成するための長尺チューブ状の包装フィルムの使用量を削減し、更に、廃棄する包装フィルムの余剰部分も少なくすることが可能な衛生用品の包装体の製造方法、及びこのような製造方法によって得られた衛生用品の包装体を提供するものである。
本発明者は、前記のような従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、包装袋を形成するための長尺チューブ状の包装フィルムを切断して包装袋を形成する際に、それぞれの端縁を包装フィルムの長手軸に対して垂直に切断するのではなく、包装袋の上端縁においては、幅方向の中央部が外側に凸になるように、且つ、包装袋の下端縁においては、幅方向の中央部が内側に凹になるように切断することによって、上記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させた。具体的には、本発明により、以下の衛生用品の包装体が提供される。
[1] 両側縁を谷折りにしたガゼット構造を有する長尺チューブ状の包装フィルムを切断し、下端縁側が開放され、且つ上端縁側の開口が封着された、一定長さの複数の包装袋を得る包装袋形成工程と、得られた前記包装袋の前記下端縁側の開口から、前記包装袋の下端部の接合代を残すように、衛生用品を挿入する衛生用品挿入工程と、前記衛生用品を挿入した前記包装袋の側面下端部の前記接合代を、前記包装袋の底面側に押し込んだ後、前記包装袋の前面下端部と後面下端部との前記接合代を重ね合わせて封着して、前記包装袋の内部に前記衛生用品が封入された衛生用品の包装体を得る包装体製造工程と、を備え、前記包装袋形成工程において、前記包装袋の前記上端縁を、少なくとも前記ガゼット構造によって谷折りにした部位が折り込まれている前記包装袋の幅方向の両側縁部よりも、前記包装袋の幅方向の中央部が、前記包装袋の外側に向けて凸となるような形状に切断するとともに、前記包装袋の前記下端縁を、前記包装袋の幅方向の両側縁部よりも、前記包装袋の幅方向の中央部が、前記包装袋の内側に向けて凹となるような形状に切断して、前記包装フィルムから前記包装袋を得る衛生用品の包装体の製造方法。
[2] 前記包装袋形成工程において、前記包装袋の上端部における前記包装袋の外側に向けて凸となる部位に、運搬用の把手を形成する前記[1]に記載の衛生用品の包装体の製造方法。
[3] 前記包装袋形成工程において、前記包装袋の前記下端縁を、前記包装袋の幅方向の長さ(L1)から前記包装袋の内側に向けて凹となる部位の長さ(L2)を除いた距離(L1−L2)が、前記ガゼット構造によって前記包装フィルムの一方の側縁側の内側に折り込まれている部位の幅(W1)よりも長くなるように、切断する前記[1]又は[2]に記載の衛生用品の包装体の製造方法。
[4] 前記包装袋形成工程において、前記包装袋の前記下端縁における前記包装袋の内側に向けて凹となる部位の、前記包装フィルムの長手軸方向における長さが、10〜50mmとなるように切断する前記[1]〜[3]のいずれかに記載の衛生用品の包装体の製造方法。
[5] 前記包装袋形成工程において、前記包装袋の前記上端縁を、前記包装袋の幅方向の中央部が、長尺チューブ状の前記包装フィルムの長手軸に垂直となり、且つ前記包装袋の幅方向の両側縁部が、前記包装袋の外側に向けて斜めに凸となるような、頂部が平坦な山型に切断するとともに、前記包装袋の前記下端縁を、前記上端縁の反転形状である、前記包装袋の内側に向けて凹となり、その底部が平坦な谷型に切断する前記[1]〜[4]のいずれかに記載の衛生用品の包装体の製造方法。
[6] 前記包装袋形成工程において、前記包装袋の一部に、前記衛生用品の取出口を形成するためのミシン目を形成する前記[1]〜[5]のいずれかに記載の衛生用品の包装体の製造方法。
[7] 衛生用品を被包する包装袋と、前記包装体に被包された前記衛生用品とを備え、前記包装袋は、両側縁を谷折りにした長尺チューブ状の包装フィルムが一定長さに切断された短尺の包装フィルムの上端縁側の開口と下端縁側の開口とが封着されたものであり、前記包装袋の前記上端縁は、前記包装袋の幅方向の中央部が、前記包装袋の幅方向の両側縁部よりも、前記包装袋の外側に向けて凸となるような形状に切断されており、且つ、前記包装袋の前記下端縁は、前記包装袋の幅方向の中央部が、前記包装袋の幅方向の両側縁部よりも、前記包装袋の内側に向けて凹となるような形状に切断されている衛生用品の包装体。
本発明の衛生用品の包装体の製造方法は、包装袋を形成するための長尺チューブ状の包装フィルムの使用量を削減し、更に、廃棄する包装フィルムの余剰部分も少なくすることができる。このため、省資源化が実現され、生産効率、生産コストにおいて優れている。
また、本発明の衛生用品の包装体は、上記した本発明の製造方法によって製造されたものであり、包装フィルムの使用量削減による低コストを実現することができる。また、使用後に廃棄されるごみ(包装袋)の量も少なくなるため、環境保護にも適合している。
以下、本発明の衛生用品の包装体を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備える衛生用品の包装体の製造方法及び衛生用品の包装体を広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
[1]衛生用品の包装体の製造方法:
本発明の衛生用品の包装体の製造方法の一の実施形態について具体的に説明する。本発明の衛生用品の包装体の製造方法は、図1に示すように、両側縁を谷折りにしたガゼット構造を有する長尺チューブ状の包装フィルム11を切断し、図1〜図3に示すように、下端縁21b側が開放され、且つ上端縁21a側の開口が封着された、一定長さの複数の包装袋13を得る包装袋形成工程と、図4及び図5に示すように、得られた包装袋13の下端縁21b側の開口から、この包装袋13の下端部の接合代22を残すように、衛生用品16を挿入する衛生用品挿入工程と、図6に示すように、衛生用品16(図4参照)を挿入した包装袋13の側面25の下端部の接合代22cを、包装袋13の底面(下端縁側の面)側に押し込んだ後、包装袋13の前面23下端部と後面24下端部との接合代22を重ね合わせて封着して、包装袋13の内部に衛生用品16(図4参照)が封入された衛生用品の包装体1を得る包装体製造工程と、を備えたものである。
本発明の衛生用品の包装体の製造方法の一の実施形態について具体的に説明する。本発明の衛生用品の包装体の製造方法は、図1に示すように、両側縁を谷折りにしたガゼット構造を有する長尺チューブ状の包装フィルム11を切断し、図1〜図3に示すように、下端縁21b側が開放され、且つ上端縁21a側の開口が封着された、一定長さの複数の包装袋13を得る包装袋形成工程と、図4及び図5に示すように、得られた包装袋13の下端縁21b側の開口から、この包装袋13の下端部の接合代22を残すように、衛生用品16を挿入する衛生用品挿入工程と、図6に示すように、衛生用品16(図4参照)を挿入した包装袋13の側面25の下端部の接合代22cを、包装袋13の底面(下端縁側の面)側に押し込んだ後、包装袋13の前面23下端部と後面24下端部との接合代22を重ね合わせて封着して、包装袋13の内部に衛生用品16(図4参照)が封入された衛生用品の包装体1を得る包装体製造工程と、を備えたものである。
ここで、図1は、本実施形態の衛生用品の包装体の製造方法の包装袋形成工程における包装フィルムの切断状態の一例を示す平面図である。また、図2は、本実施形態の衛生用品の包装体の製造方法の包装袋形成工程によって得られた包装袋の一例を示す斜視図であり、図3は、本実施形態の衛生用品の包装体の製造方法の包装袋形成工程によって得られた包装袋の他の例を示す斜視図である。
また、図4及び図5は、本実施形態の衛生用品の包装体の製造方法の衛生用品挿入工程を説明する斜視図であり、図6は、本実施形態の衛生用品の包装体の製造方法の包装体製造工程を説明する斜視図である。
なお、「衛生用品の包装体」とは、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、トイレットペーパー、ティシュペーパー等をはじめとする使い捨て紙製品等の衛生用品を包装した包装体のことである。
本実施形態の衛生用品の包装体の製造方法は、図1及び図2に示すように、包装袋形成工程において、包装袋13の上端縁21aを、少なくともガゼット構造によって谷折りにした部位が折り込まれている包装袋の幅方向の両側縁部32よりも、包装袋13の幅方向の中央部31が、包装袋13の外側に向けて凸となるような形状に切断するとともに、包装袋13の下端縁21bを、包装袋13の幅方向の両側縁部42よりも、包装袋13の幅方向の中央部41が、包装袋13の内側に向けて凹となるような形状に切断して、前記包装フィルム11(図1参照)から包装袋13を得ることを特徴とする。
このように構成することによって、包装袋を形成するための長尺チューブ状の包装フィルムの使用量を削減し、更に、廃棄する包装フィルムの余剰部分も少なくすることができる。このため、本実施形態の製造方法は、省資源化が実現され、生産効率、生産コストにおいて優れている。
具体的には、図6に示すように、ガゼット構造を有する長尺チューブ状の包装フィルムを用いた包装袋13の下端縁21b側を封着する際には、ガゼット構造によって谷折りにした部位(即ち、包装袋13の側面25)の接合代22cは、底面(下端縁側の面)側に押し込まれた分だけ余分に長さが必要となる場合がある。即ち、図6におけるYに相当する部分が内側に押し込まれているため、包装袋13の側面25の下端部(側面下端部)の接合代22cに余分な長さが必要となる。
例えば、従来の製造方法においては、包装袋の下端部の接合代の長さを余分にとり、包装袋の下端縁側の前面と後面との間に、底面側に押し込まれた側面下端部の接合代を挟み込むようにして封着し、その後、封着した部位からはみ出した余剰部分を切断して包装体を製造していた。
このため、従来の製造方法では、一つの包装体を形成するための包装フィルムの使用量が多くなってしまったり、また、包装体を製造した後に廃棄するフィルムの余剰部分の量が多くなってしまったりするという問題があった。また、上記した側面下端部の接合代を余分に取らなかった場合には、図7に示すように、得られる衛生用品の包装体100を構成する包装袋113の側面125の下端部の長さが足りず、包装袋113の側面125の下端部の接合代122cが、前面123と後面124とのそれぞれの下端部の接合代122(122a、122b)の間に完全には挟み込まれずに、封着が不十分になってしまうという問題もあった。
ここで、図7は、従来の衛生用品の包装体の製造方法によって得られた衛生用品の包装体を示す斜視図である。なお、このような従来の包装体においては、下端部において斜線で示される部位については、通常、包装体を製造した後に切り取られ、廃棄される。
本実施形態の製造方法は、包装袋の下端部の封着時において、上記したように接合代として余分に長さが必要となる部位が、ガゼット構造によって谷折りにされた包装袋の側面の下端部であることに着目し、包装袋の下端縁を従来の製造方法のように直線状に切断するのではなく、封着時に余分に長さが必要となる上記側面下端部が折り込まれている包装袋の幅方向の両側縁部を、包装袋の幅方向の中央部に比して相対的に長くなるように、即ち、包装袋の幅方向の両側縁部よりも、包装袋の幅方向の中央部が、包装袋の内側に向けて凹となるような形状に切断することとした。
一方、包装袋の上端縁側は、上述したようにして包装袋の下端縁側を切断した際に残る凸部分を生かし、包装袋の上端縁を、少なくともガゼット構造によって谷折りにした部位が折り込まれている包装袋の幅方向の両側縁部よりも、包装袋の幅方向の中央部が、包装袋の外側に向けて凸となるような形状にすることにより、包装フィルムの使用量の削減を実現することができた。
なお、包装フィルムの使用量を削減する観点から、本実施形態の製造方法においては、図1に示すように、包装袋形成工程における包装フィルムの切断の際には、一の包装袋13aの下端縁21b側の切断部位が、他の包装袋13bの上端縁21a側の切断部位となるように、包装袋13を連続的に形成することが好ましい。
また、従来の包装袋においては、例えば、包装体を持ち運ぶ際の便宜のために、その上端部に運搬用の把手が形成されることがある。本実施形態の製造方法においては、包装フィルムを切断する際に、図3に示すように、包装袋13の上端部における包装袋13の外側に向けて凸となる部位に、運搬用の把手26を形成してもよい。
このような運搬用の把手は、包装袋の上端部のみに形成すれば、把手としての機能を十分に果たすことができ、上記した凸となる部位に形成することによって、把手の形成に必要のない部位の包装フィルムの使用量を効率的に削減することが可能となる。なお、このような把手は、上述したように包装袋の外側に向けて凸となる部位に形成しなくとも、包装袋の上端部に形成され、その把手によって包装体を持ち運ぶことができるようなものであればよい。
以下、本実施形態の衛生用品の包装体の製造方法の各工程について更に具体的に説明する。
[1−1]包装袋形成工程:
図1〜図3に示すように、包装袋形成工程は、両側縁を谷折りにしたガゼット構造を有する長尺チューブ状の包装フィルム11を切断し、下端縁21b側が開放され、且つ上端縁21a側の開口が封着された、一定長さの複数の包装袋13を得る工程である。なお、図1における符号34,36は、上端部における封着部を示す。
図1〜図3に示すように、包装袋形成工程は、両側縁を谷折りにしたガゼット構造を有する長尺チューブ状の包装フィルム11を切断し、下端縁21b側が開放され、且つ上端縁21a側の開口が封着された、一定長さの複数の包装袋13を得る工程である。なお、図1における符号34,36は、上端部における封着部を示す。
包装袋形成工程に用いられる包装フィルムは、従来、衛生用品を包装する際に用いられる長尺チューブ状の包装フィルム、例えば、ガゼットチューブを好適に用いることができる。
このような包装フィルムとしては、例えば、樹脂製のフィルムを好適に用いることができる。樹脂の種類については特に制限はなく、通常、包装用のフィルムに使用されるポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂を用いることができる。中でも、延伸性や強度の面で、ポリエチレンフィルムが好ましく、袋の不透明度を上げるために、酸化チタンを含有させたポリエチレンフィルムが更に好ましい。包装フィルムの厚さは、衛生用品の種類や重量によっても異なるが、30〜110μmとすることが好ましく、65〜90μmとすることが更に好ましい。
上記したガゼット構造とは、衛生用品を包装袋に詰めた際に広がるように構成された襞状の部分を意味する。通常は、山折り線、谷折り線、山折り線の順で折り目を形成し、襞状とする構成が一般的である。なお、上記山折り線、谷折り線、山折り線の順で折り目をつけることを、単に、谷折りということがある。山折り線と谷折り線の間隔を調整することによって、ガゼット構造によって内側に折り込まれる部分の長さを変えることができ、包装袋の側面の幅を調整することができる。
ガゼット構造によって包装フィルムの内側に折り込まれる部分の幅は、被包する衛生用品の形状や数等に応じて適宜選択することができる。例えば、衛生用品として子供用使い捨ておむつを被包する場合には、100〜260mm程度とすればよいし、大人用使い捨ておむつを被包する場合には、120〜330mm程度とすればよい。
なお、図1及び図2においては、包装袋13の上端縁21a及び下端縁21bにおける、幅方向の中央部31,41のみが凸又は凹となり、この幅方向の中央部31,41と幅方向の両側縁部32,42とのそれぞれが、包装フィルム11の長手軸に垂直となるように階段状に切断された場合の例を示しているが、例えば、図8に示すように、包装袋13の上端縁21aについては、包装袋の幅方向の中央部31が、長尺チューブ状の包装フィルム11の長手軸に垂直となり、且つ包装袋13の幅方向の両側縁部32が、包装袋13の外側に向けて(即ち、包装袋13の外側に突出した中央部31のそれぞれの端点に向けて)斜めに凸となるような、頂部が平坦な山型に切断するとともに、包装袋13の下端縁21bについては、上端縁21bの反転形状である、包装袋13の内側に向けて凹となり、その底部(即ち、中央部41)が平坦な谷型に切断してもよい。
また、図9に示すように、包装袋13の上端縁21aが、外側に凸となるような円弧状に切断されるとともに、包装袋13の下端縁21bが、前記上端縁21bの反転形状である、内側に凹となるような円弧状に切断してもよい。このように、包装袋13の上端縁21a(又は下端縁21b)は、その各側縁を起点として、包装袋13の外側(又は内側)に向けて凸(又は凹)となるような形状としてもよい。
ここで、図8及び図9は、本発明の衛生用品の包装体の製造方法の一の実施形態の包装袋形成工程における包装フィルムの切断状態の他の例を示す平面図である。
また、例えば、この包装袋の上端部における包装袋の外側に向けて凸となる部位には、手指を差し込むための開口部を設けることによって、運搬用の把手を形成することができる。このような把手は、例えば、上記上端部の凸となる部位に、包装袋の上方側に向かって凸となる形状の切り込みを設けることによって形成することもできる。
また、包装フィルムを切断する際には、図2に示すように、包装袋13の下端縁21bを、包装袋13の幅方向の長さ(L1)から包装袋13の内側に向けて凹となる部位(即ち、中央部41の包装袋13の幅方向)の長さ(L2)を除いた距離(L1−L2)が、ガゼット構造によって包装フィルムの一方の側縁側の内側に折り込まれている部位の幅(W1)よりも長くなるように、切断することが好ましい。
なお、図2においては、ガゼット構造によって包装フィルムの一方の側縁側の内側に折り込まれている部位の半分の幅を(W1)/2として示している。また、上記した包装袋13の幅方向の長さ(L1)とは、両側縁を谷折りにしたガゼット構造を有する包装袋13の一方の表面(例えば、前面)における、一方の側縁から他方の側縁までの距離のことである。
このように構成することによって、包装袋13の下端縁21b側の開口の封着を良好に行うことができる。なお、上記関係を良好に満足するために、包装袋13の幅方向の長さ(L1)が比較的に長い、例えば、300mm以上の包装袋13を用いることがより好ましい。
また、特に限定されることはないが、例えば、包装袋の上端縁及び下端縁を、上記した階段状や、底部が平坦な谷型に切断する場合には、図2に示すように、上記包装袋13の内側に向けて凹となる部位(中央部41)の長さ(L2)は、包装袋13の幅方向の長さ(L1)の10〜80%の範囲であることが好ましく、30〜60%の範囲であることが更に好ましい。このように構成することによって、下端縁21b側の開口の封着を良好に行うことができる。また、上記したように包装袋を長尺チューブ状の包装フィルムから連続的に形成する場合には、この下端縁側の形状に対応した上端縁を有する他の包装袋が形成されるため、例えば、上記した把手を形成する場合には、その形成部位を良好に確保することができる。
また、包装袋形成工程においては、図2に示すように、包装袋13の下端縁における包装袋の内側に向けて凹となる部位の、包装フィルムの長手軸方向における長さL3を、10〜50mmとなるように切断することが好ましい。この長さL3は、包装袋の下端縁における凹となる部位の深さ、即ち、窪み(凹となる部位)の形成されていない側縁部分の下端縁から、この窪みの最深部までの、包装フィルムの長手軸方向における長さのことである。このように構成することによって、包装フィルムの使用量を良好に削減することができる。
なお、この包装袋形成工程においては、一つの長尺チューブ状の包装フィルムから、連続的に包装袋を形成することができ、これにより、包装袋の上端縁と下端縁とは対応する相補的な形状に形状されるため、包装袋の上端縁における包装袋の外側に向けて凸となる部位の、包装フィルムの長手軸方向における長さL4についても、10〜50mmとなるように切断することが好ましい。
包装フィルムを切断する方法については特に制限はないが、例えば、切断部位の形状に対応したフィルム切断用刃を有する切断機を用いて切断する方法を挙げることができる。
また、図示は省略するが、例えば、包装フィルムを切断する際に、包装袋の一部に、衛生用品の取出口を形成するためのミシン目を形成してもよい。このように、包装フィルムの切断と取出口用のミシン目の形成とを同一工程で行うことによって、製造工程の簡略化を図ることができる。
包装袋形成工程によって得られる包装袋は、上端縁側の開口が封着され、下端縁側が開放された袋状のものである。
包装袋の上端縁側の開口を封着する際には、例えば、長尺チューブ状の包装フィルムの段階で、一定の間隔、即ち、後に包装袋として包装フィルムを切断する間隔で、包装袋の上端部に相当する部位に、ヒートシールや超音波等の方法によって、予め封着を行うことが好ましい。
このように構成することによって、上端縁側の開口の封着作業を簡略化することが可能となる。例えば、包装フィルムの段階で上端縁側の開口を封着しない場合には、個々に切り離された状態の包装袋の前駆体の上端縁側の開口を封着することとなるため、封着作業が煩雑になることがある。
上端縁側の開口の封着位置については、この開口を良好に封着しつつ、包装袋内の収納容積を適切に確保することができれば、特に制限はないが、例えば、図1〜図3に示すように、包装袋13の上端縁21aのやや内側を、その上端縁21aに沿って封着した封着部34と、上記封着部34よりも包装袋13の内側を封着した直線状の封着部36との二箇所の封着部を設けることが好ましい。このように構成することによって、持運び時等において容易に開封してしまうことのない強固な封着とすることができるとともに、包装袋内の収納容積を適切に確保することができ、より多くの衛生用品を収納することが可能となる。
なお、上端縁側の開口の封着位置については、上記したように、包装袋の上端縁の凸となる部位に沿って封着せずに、例えば、図10に示すように、包装袋13の上端縁21aの凸となる部位よりも内側を、直線状に封着した封着部38を設けてもよい。図10においては、直線状に平行な二箇所の封着部38a,38bを設けている。
ここで、図10は、本実施形態の衛生用品の包装体の製造方法の包装袋形成工程における包装フィルムの切断状態の他の例を示す平面図である。
封着方法については特に制限はないが、例えば、不織布の接着方法(ホットメルトを除く)と同様の方法を用いて接着することができる。具体的には、ヒートシールや超音波等の方法を挙げることができる。
また、包装フィルムの切断の段階において、包装袋の上端部に運搬用の把手を形成しなかった場合には、包装袋が形成された段階で、上記把手を形成してもよい。
[1−2]衛生用品挿入工程:
衛生用品挿入工程は、得られた包装袋の下端縁側の開口から、包装袋の下端部の接合代を残すように、衛生用品を挿入する工程である。
衛生用品挿入工程は、得られた包装袋の下端縁側の開口から、包装袋の下端部の接合代を残すように、衛生用品を挿入する工程である。
衛生用品としては、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、トイレットペーパー、ティシュペーパー等をはじめとする使い捨て紙製品を好適例として挙げることができる。このような使い捨て紙製品は、一袋単位の衛生用品の収納数を多くするために、コンパクトに折畳まれた状態で収納される。例えば、上下二段以上に積層した状態で収納されてもよい。
このような使い捨て紙製品、特に、使い捨ておむつは、上記したように折畳まれ、更に圧縮された状態で包装袋に収納されることにより、一袋単位の収納数を更に多くすることが可能となる。また、圧縮された状態で包装袋に収納されるため、収納後に膨張し、最終製品としての包装体が胴ぶくれするため、本発明の効果を効率的に享受することができる。
上記したように、包装袋に衛生用品を挿入する際には、包装袋の下端部の接合代を残すようにする。この下端部の接合代は、下端縁側の開口を封着する際に用いられる。
[1−3]包装体製造工程:
包装体製造工程は、衛生用品を挿入した包装袋の側面下端部の接合代を、包装袋の底面側に押し込んだ後、包装袋の前面下端部と後面下端部との接合代を重ね合わせて封着して、包装袋の内部に衛生用品が封入された衛生用品の包装体を得る工程である。
包装体製造工程は、衛生用品を挿入した包装袋の側面下端部の接合代を、包装袋の底面側に押し込んだ後、包装袋の前面下端部と後面下端部との接合代を重ね合わせて封着して、包装袋の内部に衛生用品が封入された衛生用品の包装体を得る工程である。
具体的な方法としては、まず、包装袋に収納された衛生用品の束の底面に相当する高さに且つその底面に対して平行に配置された三角形の板を、包装袋の両側面から押し込んで、包装袋の側面下端部の接合代を底面側に押し込む。
次に、包装袋の前面下端部と後面下端部との接合代を、底面側に押し込んだ接合代を挟み込むようにして重ね合わせ、この重ね合わせた部位を封着する。封着の方法については、上端部を封着する方法と同様の方法、例えば、ヒートシールや超音波等を挙げることができる。
なお、この包装体製造工程においては、例えば、図11に示すように、包装袋13の前面23下端部と後面24下端部との接合代22を重ね合わせて封着する際に、前面23下端部と後面24下端部との接合代22が、包装袋13の底面に密着するように封着を行ってもよい。ここで、図11は、本実施形態の衛生用品の包装体の製造方法の包装体製造工程における他の例を示す斜視図である。
本実施形態の製造方法は、これまでに説明したように、包装袋形成工程における包装フィルムの切断時において、包装袋の下端縁を、包装袋の幅方向の側縁部よりも包装袋の幅方向の中央部が、包装袋の内側に向けて凹となるような形状に切断している。このため、接合代の封着時に余分に長さが必要となる側縁下端部の長さが相対的に長くなっており、包装袋の下端部の封着を確実に行うことができるとともに、包装袋を構成する包装フィルムの使用量を削減することが可能となる。
[2]衛生用品の包装体:
次に、本発明の衛生用品の包装体の一の実施形態について具体的に説明する。本実施形態の衛生用品の包装体は、これまでに説明した本発明の衛生用品の包装体の製造方法によって製造された衛生用品の包装体である。
次に、本発明の衛生用品の包装体の一の実施形態について具体的に説明する。本実施形態の衛生用品の包装体は、これまでに説明した本発明の衛生用品の包装体の製造方法によって製造された衛生用品の包装体である。
本実施形態の衛生用品の包装体は、図6に示すように、衛生用品を被包する包装袋13と、包装体13に被包された衛生用品16(図4参照)とを備え、包装袋13は、図1及び図2に示すように、両側縁を谷折りにした長尺チューブ状の包装フィルム11が一定長さに切断された短尺の包装フィルムの上端縁21a側の開口と下端縁21b側の開口とが封着されたものであり、この包装袋13の上端縁21aは、包装袋13の幅方向の中央部31が、包装袋13の幅方向の両側縁部32よりも、包装袋13の外側に向けて凸となるような形状に切断されており、且つ、包装袋13の下端縁21bは、包装袋13の幅方向の中央部41が、包装袋13の幅方向の両側縁部42よりも、包装袋13の内側に向けて凹となるような形状に切断されているものである。
本実施形態の衛生用品の包装体は、包装フィルムの使用量削減による低コストを実現することができる。また、使用後に廃棄されるごみの量も少なくなるため、環境保護にも適合している。
なお、包装袋の上端縁及び下端縁の切断形状については、図1及び図2の形状に限定されることはなく、包装袋の上端縁の幅方向の中央部が外側に向けて凸、且つ包装袋の下端縁の幅方向の中央部が内側に向けて凹に形成されていればよい。例えば、図8に示すように、包装袋13の上端縁が、頂部が平坦な山型に切断され、包装袋13の下端縁が、底部が平坦な谷型に切断されたものであってもよい。また、図9に示すように、包装袋13の上端縁及び下端縁が、それぞれ円弧状に切断されたものであってもよい。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本実施例及び比較例においては、両側縁を谷折りにしたガゼット構造を有する長尺チューブ状の包装フィルムを用いて、上端縁側の開口が封着され、且つ下端縁側が開放された包装袋を得、得られた包装袋の下端縁側の開口から、包装袋の下端部の接合代を残すように、衛生用品を挿入し、衛生用品を挿入した包装袋の側面下端部の接合代を、包装袋の底面側に押し込んだ後、包装袋の前面下端部と後面下端部との接合代を重ね合わせて封着して、包装袋の内部に衛生用品が封入された衛生用品の包装体を製造した。
なお、本実施例及び比較例においては、幅420mmの長尺チューブ状の包装フィルムを用いた。この包装フィルムは、それぞれの側縁が100mmの幅で谷折りにされたガゼット構造を有している。また、包装フィルムとしては、ポリエチレン製の厚さ80μmのフィルムを用いた。
(実施例1)
本実施例においては、まず、長尺チューブ状の包装フィルムに対して、一定の間隔で、包装袋の上端部に相当する部位に予め封着を施して、包装袋の上端縁側の開口を封着する封着部を形成した。この封着は、ヒートシールによって行った。
本実施例においては、まず、長尺チューブ状の包装フィルムに対して、一定の間隔で、包装袋の上端部に相当する部位に予め封着を施して、包装袋の上端縁側の開口を封着する封着部を形成した。この封着は、ヒートシールによって行った。
具体的には、図1に示すように、作製する包装袋13の上端縁21aのやや内側を、上記上端縁21aに沿って外側に向けて凸となるように封着した封着部34と、この封着部34よりも包装袋13の内側を封着した直線状の封着部36との二箇所に封着部を形成した。なお、封着部は、一定の間隔で(即ち、包装袋として使用する短尺の包装フィルムの長さを一周期として)、連続的に形成した。
上端縁21aに沿って外側に向けて凸となる封着部34は、少なくともガゼット構造によって谷折りにした部位が折り込まれている包装袋の幅方向の両側縁部よりも、包装袋の幅方向の中央部が、包装袋の外側に向けて20mm凸となるような形状とした。
次に、この封着部が、包装袋の上端部に位置するように、包装フィルムを一定の間隔で切断して、包装袋として使用する短尺の包装フィルムを得た。なお、この切断は、上記した封着部のうち上方に位置する封着部(図1における封着部34)に沿って、その封着部の上方約15mmの位置を切断した。
これにより、包装袋の上端縁において、包装袋の幅方向の中央部が、包装袋の幅方向の両側縁部よりも包装袋の外側に向けて20mm凸となり、且つ、包装袋の下端縁において、包装袋の幅方向の中央部が、包装袋の幅方向の両側縁部よりも包装袋の内側に向けて20mm凹となるような形状の包装袋を得た。
また、包装袋の幅方向の中央部における上端縁から下端縁までの長さ(以下、包装袋の長手方向の長さということがある)は、605mmとした。なお、本実施例においては、全長100mの長尺チューブ状の包装フィルムを用いて、一の包装袋の下端縁側の切断部位が、他の包装袋の上端縁側の切断部位となるように、連続して包装袋を形成した。
包装袋の外側に向けて凸又は内側に向けて凹となる各中央部の包装袋の幅方向の長さは、200mmとし、その両側縁部の包装袋の幅方向の長さは、包装袋の側縁からそれぞれ110mmとした。また、包装袋の上端部には、運搬用の把手を形成した。
次に、得られた包装袋の下端縁側の開口から、下端部の接合代を残すように、折り畳んだ使い捨ておむつ(衛生用品)を横方向に28個整列させた状態で挿入した。その後、衛生用品を挿入した包装袋の側面下端部の接合代を、包装袋の底面側に押し込んだ後、包装袋の前面下端部と後面下端部との接合代を重ね合わせて封着して、包装袋の内部に衛生用品が封入された衛生用品の包装体を製造した。
(比較例1)
包装フィルムを切断して包装袋を得る際に、包装フィルムの長手軸に対して包装袋の各端縁が垂直となるように直線状に切断し、表面が矩形の包装袋を形成した。本比較例においては、実施例1と同様の数の衛生用品を挿入することができるように、包装袋の長手方向の長さを625mmとした。
包装フィルムを切断して包装袋を得る際に、包装フィルムの長手軸に対して包装袋の各端縁が垂直となるように直線状に切断し、表面が矩形の包装袋を形成した。本比較例においては、実施例1と同様の数の衛生用品を挿入することができるように、包装袋の長手方向の長さを625mmとした。
得られた包装袋を用いて、実施例1と同様の方法によって衛生用品が封入された衛生用品の包装体を製造した。
(比較例2)
包装フィルムを切断して包装袋を得る際に、包装フィルムの長手軸に対して包装袋の各端縁が垂直となるように直線状に切断し、表面が矩形の短尺の包装フィルムを得た。本比較例においては、短尺の包装フィルムの長手方向の長さを、実施例1と同様に、605mmとした。
包装フィルムを切断して包装袋を得る際に、包装フィルムの長手軸に対して包装袋の各端縁が垂直となるように直線状に切断し、表面が矩形の短尺の包装フィルムを得た。本比較例においては、短尺の包装フィルムの長手方向の長さを、実施例1と同様に、605mmとした。
得られた包装袋を用いて、実施例1と同様の方法によって衛生用品が封入された衛生用品の包装体を製造した。
(結果)
実施例1及び比較例1においては、包装袋の上端縁及び下端縁における開口の封着を良好に行うことができた。一方、比較例2においては、下端縁側の開口の封着時において、包装袋の側面下端部の接合代の長さが足りず、この側面下端部が、包装袋の前面下端部と後面下端部との間に完全には挟み込まれておらず、封着が不十分であった。即ち、図7に示すような、包装袋113の下端部側の廃棄部分を除去した際に、側面下端部の接合代不足によって未封着部分ができてしまっていた。
実施例1及び比較例1においては、包装袋の上端縁及び下端縁における開口の封着を良好に行うことができた。一方、比較例2においては、下端縁側の開口の封着時において、包装袋の側面下端部の接合代の長さが足りず、この側面下端部が、包装袋の前面下端部と後面下端部との間に完全には挟み込まれておらず、封着が不十分であった。即ち、図7に示すような、包装袋113の下端部側の廃棄部分を除去した際に、側面下端部の接合代不足によって未封着部分ができてしまっていた。
また、実施例1の製造方法においては、全長100mの長尺チューブ状の包装フィルムから、最大165個の包装体が製造できたのに対し、比較例1においては、160個の包装体しか得ることができなかった。このように、本実施例の製造方法は、比較例1の製造方法と比較して、包装フィルムの使用量を削減することができた。
本発明の衛生用品の包装体は、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、トイレットペーパー、ティシュペーパー等を被包した衛生用品の包装体として利用することができる。
1:衛生用品の包装体、11:包装フィルム、13,13a,13b:包装袋、16:衛生用品、21:端縁、21a:上端縁、21b:下端縁、22,22a,22b,22c:接合代(下端部の接合代)、23:前面、24:後面、25:側面、26:把手、31,41:包装袋の幅方向の中央部、32,42:包装袋の幅方向の側縁部、34,36,38,38a,38b:封着部、100:衛生用品の包装体、113:包装袋、122,122a,122b,122c:接合代(下端縁の接合代)、123:前面、124:後面、125:側面。
Claims (7)
- 両側縁を谷折りにしたガゼット構造を有する長尺チューブ状の包装フィルムを切断し、下端縁側が開放され、且つ上端縁側の開口が封着された、一定長さの複数の包装袋を得る包装袋形成工程と、
得られた前記包装袋の前記下端縁側の開口から、前記包装袋の下端部の接合代を残すように、衛生用品を挿入する衛生用品挿入工程と、
前記衛生用品を挿入した前記包装袋の側面下端部の前記接合代を、前記包装袋の底面側に押し込んだ後、前記包装袋の前面下端部と後面下端部との前記接合代を重ね合わせて封着して、前記包装袋の内部に前記衛生用品が封入された衛生用品の包装体を得る包装体製造工程と、を備え、
前記包装袋形成工程において、前記包装袋の前記上端縁を、少なくとも前記ガゼット構造によって谷折りにした部位が折り込まれている前記包装袋の幅方向の両側縁部よりも、前記包装袋の幅方向の中央部が、前記包装袋の外側に向けて凸となるような形状に切断するとともに、前記包装袋の前記下端縁を、前記包装袋の幅方向の両側縁部よりも、前記包装袋の幅方向の中央部が、前記包装袋の内側に向けて凹となるような形状に切断して、前記包装フィルムから前記包装袋を得る衛生用品の包装体の製造方法。 - 前記包装袋形成工程において、前記包装袋の上端部における前記包装袋の外側に向けて凸となる部位に、運搬用の把手を形成する請求項1に記載の衛生用品の包装体の製造方法。
- 前記包装袋形成工程において、前記包装袋の前記下端縁を、前記包装袋の幅方向の長さ(L1)から前記包装袋の内側に向けて凹となる部位の長さ(L2)を除いた距離(L1−L2)が、前記ガゼット構造によって前記包装フィルムの一方の側縁側の内側に折り込まれている部位の幅(W1)よりも長くなるように、切断する請求項1又は2に記載の衛生用品の包装体の製造方法。
- 前記包装袋形成工程において、前記包装袋の前記下端縁における前記包装袋の内側に向けて凹となる部位の、前記包装フィルムの長手軸方向における長さが、10〜50mmとなるように切断する請求項1〜3のいずれか一項に記載の衛生用品の包装体の製造方法。
- 前記包装袋形成工程において、前記包装袋の前記上端縁を、前記包装袋の幅方向の中央部が、長尺チューブ状の前記包装フィルムの長手軸に垂直となり、且つ前記包装袋の幅方向の両側縁部が、前記包装袋の外側に向けて斜めに凸となるような、頂部が平坦な山型に切断するとともに、
前記包装袋の前記下端縁を、前記上端縁の反転形状である、前記包装袋の内側に向けて凹となり、その底部が平坦な谷型に切断する請求項1〜4のいずれか一項に記載の衛生用品の包装体の製造方法。 - 前記包装袋形成工程において、前記包装袋の一部に、前記衛生用品の取出口を形成するためのミシン目を形成する請求項1〜5のいずれか一項に記載の衛生用品の包装体の製造方法。
- 衛生用品を被包する包装袋と、前記包装体に被包された前記衛生用品とを備え、
前記包装袋は、両側縁を谷折りにした長尺チューブ状の包装フィルムが一定長さに切断された短尺の包装フィルムの上端縁側の開口と下端縁側の開口とが封着されたものであり、
前記包装袋の前記上端縁は、前記包装袋の幅方向の中央部が、前記包装袋の幅方向の両側縁部よりも、前記包装袋の外側に向けて凸となるような形状に切断されており、且つ、前記包装袋の前記下端縁は、前記包装袋の幅方向の中央部が、前記包装袋の幅方向の両側縁部よりも、前記包装袋の内側に向けて凹となるような形状に切断されている衛生用品の包装体。
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JP2007308876A JP2009132403A (ja) | 2007-11-29 | 2007-11-29 | 衛生用品の包装体の製造方法、及び衛生用品の包装体 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2011065489A1 (ja) * | 2009-11-27 | 2011-06-03 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品の包装体 |
JP2019131255A (ja) * | 2018-01-31 | 2019-08-08 | 大王製紙株式会社 | 包装袋および包装袋の製造方法 |
-
2007
- 2007-11-29 JP JP2007308876A patent/JP2009132403A/ja not_active Withdrawn
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