JP5016346B2 - 衛生用品の包装体 - Google Patents

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本発明は、衛生用品の包装体に関する。更に詳しくは、複数の衛生用品が、上下二段以上に積層した状態で包装フィルムに被包された衛生用品の包装体において、上段に配置された衛生用品から順次適切に衛生用品を取出すことが可能な衛生用品の包装体に関する。
従来、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、トイレットペーパー、ティシュペーパー等をはじめとする使い捨て紙製品等の衛生用品を包装した包装体として、樹脂製の包装フィルムによって複数の衛生用品を包装した包装体が用いられている(例えば、特許文献1〜3参照)。
近年、このような包装体として、一袋単位の衛生用品の収納数を多くするために、コンパクトに折畳まれた複数個の衛生用品を、例えば、列方向(包装体の幅方向)に複数個配列させるとともに、これらを上下二段以上に積み重ねた状態で包装したものが用いられている。
このような包装体には、包装体を開封して衛生用品の取出口を形成するためのミシン目が形成されている。例えば、上下二段以上に積層した状態の衛生用品を包装した包装体においては、上記ミシン目が、包装体の側面の上方側に形成されており、この包装体の側面の上方に取出口を形成し、最上段に配置された衛生用品から順番に衛生用品を取出して使用することができるように構成されている。
特許第3009406号公報 実用新案登録第2591646号公報 実開平6−30081号公報
しかしながら、上記したように取出口を形成するためのミシン目が、包装体の側面の上方のみに形成されている場合には、最上段の衛生用品を使い切った後には、この取出口から手を差し込んで、二段目以降の衛生用品を取出さねばならず、最上段以外の衛生用品の取出しが不便であるという問題があった。
また、最上段の衛生用品を使い切った後に、側面の取出口を下方に無理に切り裂いて広げた場合には、適切な形状に切り裂くことができず、思わぬ方向に取出口が広がってしまい、衛生用品を取出し難くなってしまったり、一度に複数個の衛生用品が出てきてしまったりするという問題があった。
また、従来の包装体においては、包装体の側面の上方から下方にかけて連続するミシン目が形成されているものも提案されているが、使用開始時に、上方から下方にかけて連続する取出口が形成されてしまうため、上段に積層された衛生用品を取出す際に、より下段に積層された衛生用品が同時に出てきてしまうという問題があった。また、比較的多くの衛生用品が包装体(具体的には、包装体を構成する包装フィルム)に包装されている状態で、上記側面の上方から下方にかけて大きな取出口が形成されてしまうため、包装体が型崩れしてしまい、積層された衛生用品が、包装体の中で崩れてしまうという問題もあった。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであって、複数の衛生用品が、上下二段以上に積層した状態で包装フィルムに被包された衛生用品の包装体において、上段に配置された衛生用品から順次適切に衛生用品を取出すことが可能な衛生用品の包装体を提供するものである。
本発明者は、前記のような従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、衛生用品を被包する包装フィルムに衛生用品の取出口用のミシン目を形成する際に、上下に積層した状態の衛生用品の境界部分において、ミシン目の破断時における抵抗が下方に向かうにつれて大きくなるように形成することによって、上記ミシン目を上方から下方にかけて一度に破断させずに、段階的に破断することができ、上記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させた。具体的には、本発明により、以下の衛生用品の包装体が提供される。
[1] 衛生用品を被包する包装フィルムと、前記包装フィルムに被包された前記衛生用品とを備え、複数の前記衛生用品が、上下二段以上に積層した状態で前記包装フィルムに被包された衛生用品の包装体であって、前記包装フィルムの、上下に積層した状態で被包された前記衛生用品の側面に相当する部位に、前記衛生用品の取出口を形成するためのミシン目が形成されており、前記ミシン目は、前記衛生用品の包装体の上方から下方にかけて前記側面に相当する部位の一部を帯状に切取るように形成されており、且つ、上下に積層した状態の前記衛生用品の境界部分を境として、下方部分の前記ミシン目を構成する隣り合う切れ目と切れ目との間隙を、上方部分の前記ミシン目を構成する隣り合う切れ目と切れ目との間隙よりも大きくし、上下に積層した状態の前記衛生用品の前記境界部分において、前記ミシン目の破断時における抵抗が下方に向かうにつれて段階的に大きくなるように形成されている衛生用品の包装体。
[2] 衛生用品を被包する包装フィルムと、前記包装フィルムに被包された前記衛生用品とを備え、複数の前記衛生用品が、上下二段以上に積層した状態で前記包装フィルムに被包された衛生用品の包装体であって、前記包装フィルムの、上下に積層した状態で被包された前記衛生用品の側面に相当する部位に、前記衛生用品の取出口を形成するためのミシン目が形成されており、前記ミシン目は、前記衛生用品の包装体の上方から下方にかけて前記側面に相当する部位の一部を帯状に切取るように形成されており、且つ、前記ミシン目は、上下に積層した状態の前記衛生用品の境界部分よりも下方の取出口が前記境界部分よりも上方の取出口よりも幅が広くなるように、前記衛生用品の前記境界部分を境として前記取出口の両側に前記包装体の上下方向に延在する、上下方向ミシン目と、前記衛生用品の前記境界部分を境として、上方部分の前記上下方向ミシン目の下端と下方部分の前記上方方向ミシン目の上端との間に、前記上下方向に対して交差する方向に延在する、傾斜ミシン目と、を有し、上下に積層した状態の前記衛生用品の前記境界部分において、前記ミシン目の破断時における抵抗が大きくなるように形成されている衛生用品の包装体。
] 前記ミシン目は、上下に積層した状態の前記衛生用品の前記境界部分において、前記ミシン目を構成する隣り合う切れ目と切れ目との間隙が下方に向かうにつれて大きくなるように形成されている前記[]に記載の衛生用品の包装体。
] 前記ミシン目は、上下に積層した状態の前記衛生用品の前記境界部分において、前記取出口が形成される領域の幅が下方に向かうにつれて段階的に広くなるように形成されている前記[1]に記載の衛生用品の包装体。
] 前記ミシン目は、上下に積層した状態の前記衛生用品の前記境界部分において、前記ミシン目の破断時に掛かる力の方向に対して垂直に折れ曲がるように形成されている前記[]に記載の衛生用品の包装体。
] 前記ミシン目は、上下に積層した状態の前記衛生用品の前記境界部分において、下方から上方に逆行する切返し部を有するように形成されている前記[]に記載の衛生用品の包装体。
本発明の衛生用品の包装体は、上下二段以上に積層した状態で包装フィルムに被包された衛生用品を、上段に配置された衛生用品から順次適切に取出すことができる。このため、上段に配置された衛生用品を取出す際に、下段に配置された衛生用品が同時に出てきてしまうということを有効に防止することができる。
また、使用開始時に、不必要に大きな取出口、具体的には、上方から下方にかけて連続する取出口が形成されないため、包装フィルムが型崩れしてしまうことや、積層した状態の衛生用品が袋状に構成された包装フィルムの内部で崩れてしまうことを有効に防止することができる。
以下、本発明の衛生用品の包装体を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備える衛生用品の包装体を広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
[1]衛生用品の包装体:
本発明の衛生用品の包装体の一の実施形態について具体的に説明する。本発明の衛生用品の包装体は、図1に示すように、衛生用品3を被包する包装フィルム2と、この包装フィルム2に被包された衛生用品3とを備え、複数の衛生用品3が、上下二段以上に積層した状態で包装フィルム2に被包された衛生用品の包装体1であって、包装フィルム2の、上下に積層した状態で被包された衛生用品3(衛生用品の積層体)の側面に相当する部位6に、衛生用品3の取出口5を形成するためのミシン目4が形成されており、このミシン目4は、衛生用品の包装体1の上方11から下方12にかけて上記側面に相当する部位6の一部を帯状に切取るように形成されており、且つ、上下に積層した状態の衛生用品3の境界部分10において、ミシン目4の破断時における抵抗が下方12に向かうにつれて段階的に大きくなるように形成されている。ここで、図1は、本発明の衛生用品の包装体の一の実施形態を模式的に示す斜視図である。
このように本発明の衛生用品の包装体は、上記ミシン目が、上下に積層した状態の衛生用品の境界部分において、ミシン目の破断時における抵抗が下方に向かうにつれて段階的に大きくなるように形成されているため、ミシン目を上方から下方にかけて段階的に破断することができる。即ち、破断時における抵抗が大きくなる箇所にて一時的に破断を停止することができる。このため、例えば、衛生用品の包装体を開封する際には、図2に示すように、包装フィルム2の上記側面に対応する部位6の上方11から、最上段に配置された衛生用品3aと上から二段目に配置された衛生用品3bとの境界部分10aまでミシン目4を破断させて、最上段に配置された衛生用品3aに対応した取出口5を形成することができる。
その後、最上段に配置された衛生用品を使い切った後には、図3に示すように、上記ミシン目4を更に下方12に向けて破断させて、具体的には、上から二段目に配置された衛生用品3bと上から三段目に配置された衛生用品3cとの境界部分10bまでミシン目4を破断させて、上から二段目に配置された衛生用品3bに対応した取出口5を形成する。このようにして、衛生用品3の消費状況に応じて、上記ミシン目4を上方11から下方12にかけて段階的に破断して、衛生用品3の取出口5を随時広げていくことができる。このため、積層した状態の衛生用品3の取出しが容易となる。ここで、図2及び図3は、図1に示す衛生用品の包装体のミシン目の一部を破断させた例を示す斜視図である。
なお、図1〜図3においては、上下三段に積層した状態の衛生用品3を被包した衛生用品の包装体1の例を示しているが、本発明における衛生用品3は、二段、又は四段以上に積層した状態のものであってもよい。このような場合には、それぞれの積層数に対応した境界部分において、ミシン目の破断時における抵抗が下方に向かうにつれて段階的に大きくなるように構成される。
例えば、ミシン目の破断時における抵抗が一定である場合には、使用開始時に、ミシン目の破断を途中で止めることができずに、上方から下方にかけて一度にミシン目を破断してしまい、不必要に大きな取出口が形成されてしまう。このため、包装フィルムが型崩れしてしまったり、積層した状態で被包された衛生用品が、袋状に構成され包装フィルムの内部で崩れてしまったりするという問題が生じる。本発明の衛生用品の包装体においては、衛生用品の消費状況に応じて取出口を随時広げていくことができるため、不必要に大きな取出口が形成されず、包装フィルムが型崩れしてしまうことや、積層された衛生用品が包装フィルムの内部で崩れてしまうことを有効に防止することができる。
なお、本明細書において、衛生用品の包装体の「上方」とは、衛生用品の包装体を持ち運ぶ際に上側となる部位を意味し、衛生用品の包装体の「下方」とは、衛生用品の包装体を持ち運ぶ際に下側(底側)となる部位を意味する。また「上下に積層した状態」とは、衛生用品の包装体を持ち運ぶ際に、二以上の衛生用品が鉛直方向に積層した状態のことを意味する。
なお、本発明の衛生用品の包装体は、上記したように、衛生用品の取出口を形成するためのミシン目が、積層した状態の衛生用品の境界部分において、破断時における抵抗が下方に向かうにつれて段階的に大きくなるように形成されており、衛生用品の境界部分において、上方からのミシン目の破断を一時停止することができるように構成されていれば、ミシン目の形状等については特に制限はない。
例えば、図1に示す衛生用品の包装体1は、上下に積層した状態の衛生用品3の境界部分10において、ミシン目4を構成する隣り合う切れ目と切れ目との間隙が下方12に向かうにつれて大きくなるように形成された例を示すものである。このように構成することによって、上記境界部分10において、ミシン目4の破断時における抵抗を段階的に大きくしている。即ち、図1に示す衛生用品の包装体1においては、ミシン目4のピッチが、上下三層に積層した状態の衛生用品3に対応して、下方12に向かうにつれて三段階に大きくなるように構成されている。
また、本発明の衛生用品の包装体の他の実施形態としては、例えば、包装フィルムに形成されるミシン目が、上下に積層した状態の衛生用品の境界部分において、取出口が形成される領域(以下、「取出口形成領域」ということがある)の幅が下方に向かうにつれて段階的に広くなるように形成されたものであってもよい。例えば、図4の示す衛生用品の包装体1においては、包装フィルム2に形成されたミシン目4が、上記境界部分10において、取出口形成領域の外側の斜め下方に向かって広がるように形成された例を示している。このように、上記境界部分10において、ミシン目4の進行方向を取出口形成領域の外側に向かうように変化させて取出口形成領域の幅を広げることによって、帯状に切取られる取出口5の幅を広くして、ミシン目4の破断時における抵抗を大きくすることができる。これにより、衛生用品3の境界部分10において、ミシン目4の破断を一時停止することが可能となる。
また、本発明の衛生用品の包装体の他の実施形態としては、例えば、このミシン目が、上下に積層した状態の衛生用品の境界部分において、ミシン目の破断時に掛かる力の方向に対して垂直に折れ曲がるように形成されたものであってもよい。このような衛生用品の包装体においては、ミシン目が取出口形成領域の内側に向かって垂直に折れ曲がるように形成されていてもよいし、外側に向かって垂直に折れ曲がるように形成されていてもよい。例えば、ミシン目が破断時に掛かる力の方向に対して垂直に折れ曲がる場合には、取出口形成領域の内側に向かって折れ曲がる場合でも、破断時における抵抗が大きくなり、衛生用品の境界部分において、ミシン目の破断を一時停止することが可能となる。
更に、本発明の衛生用品の包装体の他の実施形態としては、例えば、このミシン目が、上下に積層した状態の衛生用品の境界部分において、下方から上方に逆行する切り返し部を有するように形成されたものであってもよい。例えば、図5の示す衛生用品の包装体1においては、包装フィルム2に形成されたミシン目4は、上記境界部分10において、下方12から上方11に逆行する切り返し部7を有するように形成された例を示している。なお、図5に示す切り返し部7は、取出口5が形成される領域(取出口形成領域)よりも外側を経由して形成されているが、例えば、図示は省略するが、取出口が形成される領域(取出口形成領域)の内側を経由して形成されていてもよい。
[1−1]包装フィルム:
本発明の衛生用品の包装体に用いられる包装フィルムは、衛生用品を被包することによって袋状に構成されたフィルムである。例えば、このような包装フィルムとしては、ガセット型の包装体を構成するフィルム材料等を好適に用いることができる。
例えば、ガセット型の包装体とは、図6に示すような、両側縁22,24に襠部26,28が形成されたガセットチューブ30を用いて、そのガセットチューブ30の端縁開口が封着されることにより、全体が袋状に構成されたガセットチューブ32に衛生用品3が被包された包装体である。通常は、図6に示すように、上端縁42に沿って直線状の封着部34,36を二箇所形成し、上端縁42側の端部開口を封着し、下端縁46側の端部開口が開放された袋状(袋状になったガセットチューブ32)とする。この封着部34,36は、ヒートシール等の従来公知の方法により形成することができる。この下端縁46側の開放された端部開口から衛生用品3(例えば、折り畳まれた使い捨ておむつの束等)を挿入し、下端縁46側の開口をヒートシールによって封着して、上端縁42側と同様に封着部を形成することにより、図1に示すような衛生用品の包装体1を製造することができる。
本発明の衛生用品の包装体に用いられる包装フィルムとしては、例えば、樹脂製のフィルムを好適に用いることができる。樹脂の種類については特に制限はなく、通常、包装用のフィルムに使用されるポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂を用いることができる。中でも、延伸性や強度の面で、ポリエチレンフィルムが好ましく、袋の不透明度を上げるために、酸化チタンを含有させたポリエチレンフィルムが更に好ましい。包装フィルムの厚さは、衛生用品の種類や重量によっても異なるが、50〜110μmとすることが好ましく、65〜90μmとすることが更に好ましい。なお、本発明の衛生用品の包装体においては、包装フィルムとして紙製のものを用いることもできる。
上記した襠部とは、衛生用品を袋に詰めた際に広がるように構成された襞状の部分を意味する。通常は、山折り線、谷折り線、山折り線の順で折り目を形成し、襞状とする構成が一般的である。山折り線と谷折り線の間隔を調整することによって、形成される襠部の幅を調整することができる。襠部の幅は、衛生用品の形状等に応じて適宜選択することができる。例えば、衛生用品として子供用使い捨ておむつを被包する場合には、100〜260mm程度とすればよいし、大人用使い捨ておむつを被包する場合には、120〜320mm程度とすればよい。
本発明の衛生用品の包装体に用いられる包装フィルムは、衛生用品の包装体を持ち運ぶ際の便宜のために、運搬用の把手が形成されていてもよい。例えば、図1に示す衛生用品の包装体1においては、袋状に構成された包装フィルムの上方11側に、包装フィルムの上端縁を封着したフラップ部14が形成されており、このフラップ部14に手指を差し込むための開口部15が形成され、この開口部15の周縁に把手13が形成されている。
なお、このような把手の形状については、図1に示す形態に限定されることはなく、例えば、図示は省略するが、上記フラップ部の一部を、包装フィルムの上方側に向かって凸となる形状に切り込むことによって開口部を形成したものであってもよい。
[1−1a]ミシン目:
本発明の衛生用品の包装体に用いられる包装フィルムには、これまでに説明したように、上下に積層した状態で被包された衛生用品の側面に相当する部位に、衛生用品の取出口を形成するためのミシン目が、前記側面に相当する部位の一部を帯状に切取るように、且つ、破断時における抵抗が下方に向かうにつれて段階的に大きくなるように形成されている。
なお、ミシン目を形成する切れ目の形状については、特に制限はなく、例えば、直線状の切れ目であってもよいし、例えば、包装業界でジッパーと呼称されている切れ目が鉤形に屈曲した開封用破断線(包装産業の周知・慣用技術集第281頁参照、昭和53年12月20日特許庁発行)や、2重線のミシン目であってもよい。
また、図1に示す衛生用品の包装体1においては、このようなミシン目4が、前記側面に相当する部位6の一箇所に形成されているが、例えば、二箇所以上に取出口を形成するためのミシン目が形成されていてもよい。即ち、一つの衛生用品の包装体に対して、二つ以上の取出口を形成することができるように構成されたものであってもよい。
また、図1においては、包装フィルム2によって構成される袋体の正面側(又は背面側)に対してミシン目4が形成された場合の例を示しているが、例えば、包装フィルム2によって構成される袋体の側面(例えば、図6におけるガセットチューブ30における両側縁22,24に相当する面)に、取出口を形成するためのミシン目が形成されていてもよい。
[1−2]衛生用品:
本発明の衛生用品の包装体に用いられる衛生用品としては、上下二段以上に積層した状態で包装フィルムに被包され得る衛生用品であれば特に制限はないが、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、トイレットペーパー、ティシュペーパー等をはじめとする使い捨て紙製品を好適例として挙げることができる。このような使い捨て紙製品は、一袋単位の衛生用品の収納数を多くするために、コンパクトに折畳まれた状態で包装フィルムに被包される。
特に、このような使い捨て紙製品は、上記したように折畳まれ、更に圧縮された状態で包装フィルムに被包されることにより、一袋単位の収納数を更に多くすることが可能となる。
[2]衛生用品の包装体の製造方法:
次に、本発明の衛生用品の包装体の製造方法の一例を、包装フィルムとしてガセットチューブを用いて、図4に示す衛生用品の包装体1を製造する例により説明する。
図4に示すような本発明の衛生用品の包装体1は、図6に示すような方法で製造することができる。まず、両側縁22,24に襠部26,28が形成されたガセットチューブ30を用意する。次いで、このガセットチューブ30の一方の端縁開口(図6では上端縁42側の開口)をヒートシールによって封着し、下端縁46側が開放された袋状とする。封着は、ガセットチューブ30の上端縁42に沿って、直線状の二箇所の封着部34,36を形成することにより行う。この二箇所の封着部34,36の間がフラップ部14となる。
ここで、ガセットチューブ30の一の面に、衛生用品の取出口を形成するためのミシン目4を形成する。このミシン目4を形成する際には、袋状に形成した内部空間に二段以上に積層した状態で収納する衛生用品の境界部分に対応する位置にて、ミシン目の破断時における抵抗が下方(下端縁46側)に向かうにつれて段階的に大きくなるように形成する。
なお、図6においては、上下に積層した状態の衛生用品3の境界部分10において、取出口5が形成される領域の幅が下方(下端縁46側)に向かうにつれて段階的に広くなるように形成しているが、例えば、図1に示す衛生用品の包装体1を製造する場合には、上下に積層した状態の衛生用品3の境界部分10において、ミシン目4を構成する隣り合う切れ目と切れ目との間隙が下方12に向かうにつれて大きくなるように形成し、また、図5に示す衛生用品の包装体1を製造する場合には、上下に積層した状態の衛生用品3の境界部分10において、下方12から上方11に逆行する切り返し部7を有するように形成する。
また、上記した封着部34,36の間のフラップ部14には、図4に示すように、把手13の形状に沿って開口部15を形成してもよい。
次に、袋状になったガセットチューブ32の下端縁46側の開口から、衛生用品3(例えば、折り畳まれた使い捨ておむつの束等)を挿入し、下端縁46側の開口をヒートシールによって封着して、上端縁42側と同様に封着部を形成することにより、衛生用品の包装体1(図4参照)を製造することができる。
本発明の衛生用品の包装体は、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、トイレットペーパー、ティシュペーパー等を被包した衛生用品の包装体として利用することができる。特に、本発明の衛生用品の包装体は、上下二段以上に積層した状態で被包された衛生用品を、上段に配置された衛生用品から順次適切に取出すことができるため、例えば、一袋単位の衛生用品の収納数が多い、使い捨ておむつや生理用ナプキン等を包装した衛生用品の包装体として特に好適に用いることができる。
本発明の衛生用品の包装体の一の実施形態を示す斜視図である。 図1に示す衛生用品の包装体のミシン目の一部を破断させた一例を示す斜視図である。 図1に示す衛生用品の包装体のミシン目の一部を破断させた他の例を示す斜視図である。 本発明の衛生用品の包装体の他の実施形態を示す斜視図である。 本発明の衛生用品の包装体の他の実施形態を示す斜視図である。 本発明の衛生用品の包装体を製造する工程を示す工程図である。
符号の説明
1:衛生用品の包装体、2:包装フィルム、3,3a,3b,3c:衛生用品、4:ミシン目、5:取出口、6:側面に対応する部位、7:切り返し部、10,10a,10b:境界部分(衛生用品の境界部分)、11:上方、12:下方、13:把手、14:フラップ部、15:開口部、22,24:側縁、26,28:襠部、30:ガセットチューブ、32:ガセットチューブ(袋状になったガセットチューブ)、34,36:封着部、42:上端縁、46:下端縁。

Claims (6)

  1. 衛生用品を被包する包装フィルムと、前記包装フィルムに被包された前記衛生用品とを備え、複数の前記衛生用品が、上下二段以上に積層した状態で前記包装フィルムに被包された衛生用品の包装体であって、
    前記包装フィルムの、上下に積層した状態で被包された前記衛生用品の側面に相当する部位に、前記衛生用品の取出口を形成するためのミシン目が形成されており、
    前記ミシン目は、前記衛生用品の包装体の上方から下方にかけて前記側面に相当する部位の一部を帯状に切取るように形成されており、且つ、上下に積層した状態の前記衛生用品の境界部分を境として、下方部分の前記ミシン目を構成する隣り合う切れ目と切れ目との間隙を、上方部分の前記ミシン目を構成する隣り合う切れ目と切れ目との間隙よりも大きくし、上下に積層した状態の前記衛生用品の前記境界部分において、前記ミシン目の破断時における抵抗が下方に向かうにつれて段階的に大きくなるように形成されている衛生用品の包装体。
  2. 衛生用品を被包する包装フィルムと、前記包装フィルムに被包された前記衛生用品とを備え、複数の前記衛生用品が、上下二段以上に積層した状態で前記包装フィルムに被包された衛生用品の包装体であって、
    前記包装フィルムの、上下に積層した状態で被包された前記衛生用品の側面に相当する部位に、前記衛生用品の取出口を形成するためのミシン目が形成されており、
    前記ミシン目は、前記衛生用品の包装体の上方から下方にかけて前記側面に相当する部位の一部を帯状に切取るように形成されており、且つ、
    前記ミシン目は、上下に積層した状態の前記衛生用品の境界部分よりも下方の取出口が前記境界部分よりも上方の取出口よりも幅が広くなるように、前記衛生用品の前記境界部分を境として前記取出口の両側に前記包装体の上下方向に延在する、上下方向ミシン目と、前記衛生用品の前記境界部分を境として、上方部分の前記上下方向ミシン目の下端と下方部分の前記上方方向ミシン目の上端との間に、前記上下方向に対して交差する方向に延在する、傾斜ミシン目と、を有し、上下に積層した状態の前記衛生用品の前記境界部分において、前記ミシン目の破断時における抵抗が大きくなるように形成されている衛生用品の包装体。
  3. 前記ミシン目は、上下に積層した状態の前記衛生用品の前記境界部分において、前記ミシン目を構成する隣り合う切れ目と切れ目との間隙が下方に向かうにつれて大きくなるように形成されている請求項2に記載の衛生用品の包装体。
  4. 前記ミシン目は、上下に積層した状態の前記衛生用品の前記境界部分において、前記取出口が形成される領域の幅が下方に向かうにつれて段階的に広くなるように形成されている請求項1に記載の衛生用品の包装体。
  5. 前記ミシン目は、上下に積層した状態の前記衛生用品の前記境界部分において、前記ミシン目の破断時に掛かる力の方向に対して垂直に折れ曲がるように形成されている請求項4に記載の衛生用品の包装体。
  6. 前記ミシン目は、上下に積層した状態の前記衛生用品の前記境界部分において、下方から上方に逆行する切り返し部を有するように形成されている請求項4に記載の衛生用品の包装体。
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