JP5551405B2 - 包装体及び包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、物品を収納した包装体及びそれに用いられる包装袋に関する。
従来、使い捨ておむつやトレーニングパンツ、生理用ナプキン、パンティライナー(下り物シート)、失禁ブリーフなどの吸収性物品や、ロール状のトイレットペーパー等を合成樹脂製のフィルム材料かなる包装袋に収納して1つの包装体としたものが種々知られている。前記包装体の形態は多様であるが、代表的なものとして、物品を収納するための直方体状の包装体本体とそこから延在する面状の持ち手部とからなるものがある。具体的にはチューブ状フィルムの側面をガゼット折りしてマチ部を形成し、収納本体の上端において前記マチ部を深く内方へ折り込んでフィルムを積層して持ち手部を形成したものがある(特許文献1,2)。
特開2004−359322号公報 特開2008−239224号公報
ところで、前記物品を収納した包装体は通常、製品として工場から出荷される際の輸送包装において、さらに例えば大きなダンボール箱に多数隙間無く詰めて梱包される。そうすると、前記持ち手部はダンボールの蓋や隣接する包装体で押しつけられて本体に密着することがある。これが隙間なく強く密着してしまうと、持ち手部の縁を判別しづらくなり、ときにはこれが剥れずなかなか持ち手部を引き出せないことがある。このような不便は購買意欲を削ぐ原因となりかねない。できればこのような不都合がなく需要者が手軽にかつ速やかに手に取れる快適なものが望まれる。
上記の点に鑑み本発明は、ダンボール等による外装体から取出し店頭で陳列する際等において、包装体の持ち手部の付け根が自然に立ち上がり手軽に掴持して持ち運ぶことができる包装体及びそれに用いられる包装袋を提供することを課題とする。
本発明は、物品を収納した包装体本体と、該本体上の基線を介して該本体の外方に延在する面状持ち手部とを有する包装体であって、前記包装体本体から前記面状持ち手部にかけて形成された前記基線を跨ぐ基線部剛性領域を有する包装体を提供するものである。
また、本発明は、物品を収納する包装体本体と、該本体上の基線を介して該本体の外方に延在する面状持ち手部とを有する包装袋であって、前記包装体本体から前記面状持ち手部にかけて形成された前記基線を跨ぐ基線部剛性領域を有する包装袋を提供するものである。
本発明において包装袋とは、包装袋形成過程の状態もの、物品を収納する直前の状態のもの、さらに物品を収納して包装体とした後の状態のものまでをも含むものである。
本発明の包装体及び包装袋によれば、ダンボール等により梱包された外装体から取出し店頭で陳列する際等において、包装体の持ち手部の付け根が自然に立ち上がり包装体を手軽に掴持して持ち運ぶことができるという優れた作用効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る包装体についてその内部の物品とともに模式的に示した一部切欠斜視図である。 図1に示す包装体の持ち手部を起立伸張した状態を模式的に示す部分拡大斜視図である。 本実施形態の包装体をダンボールに詰めた状態から取り出し持ち手部の付け根が自然に起立する様子を示す斜視図である。 本発明における基線部剛性領域の他の実施態様を模式的に示す部分拡大斜視図である。 剛性領域を形成する点エンボスの一例を模式的に示す平面図である。 剛性領域を形成する線エンボスの一例を模式的に示す平面図である。 本実施形態の包装体を構成する包装袋の持ち手部を形成する手順を模式的に示す斜視図である。 本実施形態の包装体をなすよう使い捨ておむつを包装袋に収納する手順を模式的に示す斜視図である。 本発明の別の実施形態に係る包装体についてその内部の物品とともに模式的に示した斜視図である。
以下、本発明の包装体について、その好ましい実施形態に基づき図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る包装体100についてその内部の物品(使い捨ておむつ20)とともに模式的に示した一部切欠斜視図である。図2は、図1に示す包装体の持ち手部7を起立伸張した状態を模式的に示す部分拡大斜視図である。本実施形態に係る包装体100は、複数枚の使い捨ておむつ20を包装袋30に収納し封緘して形成されてなる。包装袋30は、おむつを収納する本体6と、該本体6上の基線9を介して連続して延在する長方形の持ち手部7とを有する。一方、包装体本体6には、弾性板状物品である複数枚の使い捨ておむつ20をその厚みを前記基線9の延在方向に向けて配し、整列配置されている。このとき該おむつ20はその厚み方向に圧縮力を受ける収納状態であることが好ましく、このことについては図8を参照しながら後で詳しく述べる。前記包装袋30に収納する物品としては、前記使い捨ておむつ30に限定されず、例えば失禁パンツや生理用品など折り畳んで板状とされた弾性板状物品であってもよく、またロール状のトイレットペーパーやペット用餌等の粒状物など、複数の物品を集積して包装袋に収納されるものであれば任意の物品を採用可能である。
本実施形態において、包装体の本体6は、重合した複数の使い捨ておむつ20を収納した状態で前面1、後面2、一対の側面3(左側面3l、右側面3r)、底面5、及び天部4とからなる直方体状にされている。本実施形態においては、特に断らない限り、「前後方向」とは前面1と後面2とを結ぶ方向xを意味し、「左右方向」とは一対の左側面3lと右側面3rとを結ぶ方向yを意味し、「上下方向」とは天部4と底面5とを結ぶ方向zを意味する。前記持ち手部7の左右方向yの中央には、包装体100を持ち上げる際に手を入れて持ち手部10を掴むようにする掴持領域(掴持穴8)が形成されている。なお、本発明において「直方体状」ないし「長方形状」とは、直方体ないし長方形に限らず、その全体として機能的に直方体と同視できるものも含む。例えば、各面、各辺又は各頂点が若干曲がっていたり、角が若干丸くなるなどして面取りされているものや、所定の加工が施されていたり、他の部材が取り付けられていたりして多少形状が変更されたものを含む。本実施形態においては、該本体6を構成する天部4は、底面と平行に配されておらず、図1に示すとおり、前後方向xのほぼ中央でやや上方に隆起して全体として屋根型の包装形態とされている。また、側面3をみると、基線9の両端となる天部側面頂部の基線両端(9l、9r)が形成されるよう、後述するようにガゼット折りにされた側面3から連続した部分を内方へ折り込み前面1及び後面2が挟持した形状とされている。このようにして天部4は概していえば天部前面41、天部後面42、左右の天部側面43の四面で構成されている。
本実施形態において、前記包装袋30は、基線9を介して本体6と持ち手部7とが連続するよう1つのチューブ状フィルムから形成されている(図1、図7参照)。包装袋30の構成材料は、この種の製品に適用される通常のものを用いることができ、特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、PETなどのフィルムを用いることが好ましい。その厚さも特に制限されないが、例えば、前記包装袋30を構成するフィルム層の厚さが20〜100μm程度のものを使用することが実際的である。また、上記基線9から上方で一体のシート状の持ち手部7をなす接着方法は特に限定されず、通常この種の包装体の封緘に適用される方法を使用することができ、例えばヒートシール法により接着することができる。
本実施形態においては、前述のとおり持ち手部7は本体6の天部4上の基線9を介して連続して延在しているが、この持ち手部7から天部4に亘り基線9を跨ぐようにして基線部剛性領域10が形成されている(図1及び図2参照)。換言すると、前記基線部剛性領域10は、前記基線9より持ち手部7側へ広がる剛性上部10aと、前記基線9より天部4側へ広がる剛性下部10bに区分される(図1及び図2参照)。この「剛性領域」とは、軟質のフィルム材から形成される包装袋30において他の領域よりも剛性が高められた領域を意味する。本実施形態においては、このように基線を跨いで両部材に亘る基線部剛性領域10が形成されたことにより、その部分のフィルム材料に形状復元性が付与され、強く圧し付けられ折り畳まれた状態が長期にわたって維持されても、元の形状に戻り剛性上部10aが剛性下部10bから離れながら隆起する作用を示す。この詳細についてはさらに後で述べる。前記基線部剛性領域10の剛性は、曲率半径0.5−1cmのときの1〜25gfが好ましく、5〜15gfがより好ましい。
前記基線部剛性領域10の形成は、好ましくはエンボス加工によってなされる。該エンボス加工により、フィルムがパターン化された凹凸形状が生じ、剛性が向上する。エンボス加工は、この種の製品に適用される通常のものを用いることができ、特に限定されないが、熱エンボス加工又は超音波エンボス加工が好ましい。エンボス加工時の加熱は、フィルム材の軟化点を超え、かつ融点を超えない範囲の温度で行うことが好ましい。フィルム材の軟化点を上回るとエンボス加工による形状保持性が十分になり、また、フィルム材の融点を下回ると、フィルム材同士を融着させず柔軟性を損ねず、フィルム材に穴開きや破れが発生することを好適に抑制する。
本実施形態において、前記基線部剛性領域10は、前記基線9の両端9l、9rの近傍に形成されていることが好ましい。これにより、上述した復元作用により基線部剛性領域10の上部10aが立ち上がってきたとき、そこに形成される持ち手部7と本体6との隙間Qに指を挿し入れやすく好ましい。このような鑑点から、基線部剛性領域10は基線9の両端9l、9rから0〜80mmの範囲に設けられることが好ましく、10〜40mmがより好ましい。
ここで少し従来の状況及び本発明における着想について詳述する。包装体に一般的に用いられるフィルム材料は、通常、封緘加工を施しただけでは高い剛性は得られず、包装体上部に位置する持ち手部は自然形状で本体に倒れ込みやすくなってしまう。特に、近年、包装体製造費のコストダウン及び環境問題への配慮の観点からフィルム材料の厚みを薄くする傾向にあることもこれを助長する。特に、複数の包装体をダンボール等に隙間無く詰めて梱包する輸送包装においては、前記持ち手部が本体の天部に押し付けられてフィルム同士が密着したままの状態となってしまう。このままでは包装体を持ち運ぶという前記持ち手部本来の機能をスムーズに発揮し得ず、前記包装体を取り出して店頭等に陳列しようとすると、1つ1つ前記持ち手部を収納本体から引き剥がして立ち上げなければならず作業が煩雑である。また、陳列時も自然状態では前記持ち手部が包装体本体の天部に倒れ込んでしまうことから、陳列棚から取り出すのも困難を伴うため購入促進を阻害する要因ともなる。しかしながら、従来の包装体はいずれも、持ち手部を包装体本体から立ち上がらせるような構造を示すものはなく、このような倒れ込みから生じる課題を解決できなかった。
本発明によれば上記のような状況が改善される。これについて、本実施形態の基線部剛性領域10の形状復元作用を示す図3に基づき説明する。本実施形態によれば基線部剛性領域10を形成したため対面する剛性上部10aと剛性下部10bとが接したときの結合状態が生じにくい。また、剛性下部10bがしっかりとした足場のように振舞って基礎となり、その自発的な形状復元力により剛性上部10aを徐々に立ち上げていく(図3(b)、(c)参照)。そのため、持ち手部7が本体6へ倒れ込み折り曲げられ輸送等の期間において強く押し付けられていたとしても、前記基線部剛性領域10において剛性上部10aが自然に元の形状に戻ろうとする。その結果、例えば店頭に陳列しているだけで、前記持ち手部7のうち前記剛性上部10a及びその周辺が自然に立ち上がってくる。ただし、図示したものは説明のため形状が誇張されており、その起立状態により本発明が限定して解釈されるものではない。
このようにして持ち手部7の付け根であり左右両側端において本体6との間に隙間Qが形成され、その部分に簡単に指を挿し入れ持ち手部分7全体を引き上げ、掴持穴8に手掌を入れ包装体100を持ち運ぶことができる。また、本実施形態によれば、上記のような自然に形状が復元する作用を特別な部材や加工を要さずに実現するため、製造効率が高いことはもとより、過剰包装にせず廃棄時の分別等にも適する包装適正にも合致する。
さらに、本実施形態における前記持ち手部7には、基線部剛性領域10に加えて、基線部剛性領域10よりも上方に離間させて持ち手部剛性領域11が形成されている(図2参照)。持ち手部剛性領域11は、基線部剛性領域10と同様にその周辺より剛性が高められている。これにより、上述したように基線部剛性領域10の形状復元作用を通じて持ち手部の付け根が起立したとき、その外方で持ち手部の端縁45に向かう部分がへたり込んでしまわず、良好な開口形状を有する隙間Qが確保される(図3(c)参照)。この観点から、持ち手部剛性領域11は掴持部穴8を掴んで本体を持ち上げたときに掴持穴(掴持領域)8と実質的に同じ高さとすることが好ましい。ここで、実質的に同じ高さとは掴持穴(掴持領域)8の高さ方向の中心位置tを含む領域であれば、その上下で偏倚した領域であってもよいことを意味する。
基線9の高さ方向位置tと掴持穴の高さ方向中心位置tとの距離Sは特に限定されないが、10〜30mmであることが好ましく、15〜25mmであることがより好ましい。基線部剛性領域10と持ち手部剛性領域11との離間距離Rの距離は特に限定されず、機能的に区別されていれば連続していてもよく、両者を離間させるなら例えばRを5〜10mmとすることが実際的である。なお、包装体本体6の高さTは通常この種の包装体における長さにされていればよく特に限定されない。
基線部剛性領域10もしくは持ち手部剛性領域11の面積は特に限定されないが、持ち手部7の付け根における良好な自己起立性及び隙間確保性を考慮すると、その面積を50〜400mmとすることが好ましく、100〜200mmとすることがより好ましい。また、前記基線部剛性領域10において、剛性上部10aの面積Maと剛性下部10bの面積Mbとの比率(Ma/Mb)は、0.5〜2.0が好ましく、0.8〜1.2がより好ましい。
基線部剛性領域10は上述のように基線9の両端近傍に設けられていることが好ましいが、その領域として持ち手部7のガゼット折りにされて封止された4層構造領域Hに設けられていることが好ましい(図2参照)。この4層構造領域の形成方法は後述するが、ここでは包装袋を構成するフィルムシートが4層に積層されている。ただし本実施形態において基線部剛性領域10は、この4層のフィルムのうち本体前面1に連続する1層のフィルムにのみ形成されたものである。なお、基線部剛性領域10及び持ち手部剛性領域11は、上記本実施形態に代えて、前記面状持ち手部7の片側のみに配置するようにしてもよい。また、天部前面側ではなく天部後面側に配されるようにしてもよく、あるいは天部前面側及び天部後面側の両方に配されるようにしてもよい。さらに下記のような別の変更形態が挙げられる。
図4は、本発明における基線部剛性領域10の他の実施形態(実施形態2,3)を模式的に示す部分拡大斜視図である。実施形態2における基線部剛性領域10は、図4(a)に示すとおり、ハート型を上下逆にした形状の面エンボスが基線9の延在する方向に沿って形成されている。ハート型エンボスの場合、図4(a)に示す上下逆の配置やその他斜めの配置とするほうが、基線部剛性領域10の剛性上部10aの面積を大きくしやすく剛性がより高まるので望ましい。実施形態3における基線部剛性領域10は、図4(b)に示す十字形状の面エンボスが前記同様に形成されている。十字形状エンボスの場合、図4(b)に示す交点が基線9と重なる配置や、その他一方の線が基線9と平行で且つ通過するような配置とするほうが、基線部剛性領域10の剛性上部10aの面積を大きくしやすく剛性がより高まるので望ましい。実施形態2及び3における基線部剛性領域10は、基線9を跨いで形成され、その剛性を高める作用を維持して意匠性を持たせることができる。またこれに限らず任意の形状とすることができる。前記実施形態2及び3において、2つの基線部剛性領域10が基線9の延在する方向に沿って整列して形成されているが、その数は3つ以上であってもよい。このように複数の基線部剛性領域10を設けることで、実質的に剛性領域の作用が及ぶ範囲が広げられて、その圧縮状況に影響されずに持ち手部7の形状復元力による包装体100の持ち上げ性を一層良化できる。
図5は、剛性領域を形成する点エンボスの一例を模式的に示す平面図である。図5に示す基線部剛性領域10は、剛性領域全体を1つの面エンボスとするのではなく、該剛性領域内に複数の小円形の点エンボス12が所定のパターンに配設されてなる。この場合、前記エンボス12の集合体の外縁が、基線9を跨いで形成される前記剛性領域の範囲を画す。このような点エンボスからなる前記基線剛性領域10が形成されることにより、エンボス加工領域が目立たなくなり、また触感も良好になる。また、点エンボスから構成されることにより、エンボス加工部の一点が剛性を生じなかった場合でも、他のエンボス加工部により剛性が生じるため、安定した剛性を維持できる。
図6は、剛性領域を形成する線エンボスの一例を模式的に示す平面図である。図6に示す基線部剛性領域10は、長方形状全体を1つのエンボスとする線エンボス13(図6(a)、(b))あるいは弓形全体を1つのエンボスとする線エンボス13(図6(c))が、基線9を跨いで複数個形成されて1つの領域となすものである。このような線エンボスからなる前記基線剛性領域10が形成されることにより、剛性領域が目立たなくなり、また触感も良好になる。なお、剛性を高める観点から、線エンボスは基線9に対して平行でないことが好ましく、垂直であることがより好ましい。また、複数個からなる線エンボス13ないし点エンボス12は全体としてなす基線部剛性領域10として基線9を跨いでいればよく、個々のエンボスが基線9を跨いでいなくてもよい。
いなくてもよい。
図7及び図8を参照して、包装袋30の形成過程と、その後の使い捨ておむつ20を収納し包装体とする手順について説明する。
本実施形態において包装袋30(図1参照)は連続して送られるチューブ状フィルム30Aを素材として形成される。図7は、そのチューブ状フィルム30Aから包装袋中間体(1)30Bを経て、包装袋中間体(2)30Cを作製し、包装袋の持ち手部7が形成されるまでの過程を示す(同図では理解のために図1に示した斜視図と対応する袋1つ分の斜視図として示しているが、実際は持ち手部7の先にさらにフィルムが延在し、他方その逆では底面となる部分どうしが連続し、複数の包装袋が連続して製造されるようにしてもよい。)。前記チューブ状フィルム30Aにおいて、チューブ側面を谷折り線m,mに沿って内方wへ谷折しガゼット折り部3Aが形成される(図7(a)(b)参照)。このとき、チューブ状フィルム30Aの1つの面には基線部剛性領域10と持ち手部剛性領域11とが施されている(持ち手部形成前であるが理解のため剛性領域10,11の符号及び名称は代えずに説明する。)。次に、包装袋中間体(1)において、天部前面予定部41Aと天部後面予定部42Aにおいて、前記ガゼット折り部3Aを挟み込むように先端線45Aを互いに方向nに接近させ積層させる(図7(b)(c)参照)。
その後、基線9より先端線45側の領域を全面的にヒートシール等により接合し持ち手部7が形成される(図7(c)参照)。また同時に、持ち手部7の中央に左右方向yに延びる長楕円形状の掴持穴8を形成する。前記持ち手部7において、谷折り線m,mの側方外方に位置する部分は先に述べたように4層のフィルムが積層する4層構造領域Hとされる。
本実施形態の包装袋30は、上記のようにして形成した持ち手部7を有する包装袋中間体(2)30Cにおいて、その反対側に位置する開口部(底面予定部5A)が開口しており、そこから使い捨ておむつ20を収納する(図8参照)。本実施形態においておむつ20は展開型おむつの背側部Fと腹側部Rとが対面するように股下部Cで折り畳んだ形状とされている。図8に示した実施態様では、この2つ折りされ板状にされた使い捨ておむつ20が10枚(20A〜20J)厚み方向に重なるように整列され全体として板状おむつの重合体20Zを構成している。この板状おむつ重合体20Zを厚み方向に圧縮し(工程P参照)、全体として自然形状より幾分小さくした状態で、開口した包装袋中間体の底面予定部5Aから、天部4に向けて挿入される。このとき板状おむつの面状に広がる方向を本体6の側面3(3l,3r)と平行にし、吸収体が内在する折り返した部分となる股下部Cを天部4へ向けた状態で包装袋中間体30Cの内部に納める(工程P参照)。その後、上記の圧縮を解くと(工程P参照)、多少おむつが膨らみながら内方より包装袋中間体(1)30Cを左右側方に圧し広げ安定した収納状態が得られる。さらに、底面予定部5Aを折り畳んでキャラメル包装状に接着し、包装袋30が形成される(図1参照)。
本実施態様においてさらに特筆すべき点として、上述のような行程を経て収納されるおむつ重合体20Zはその整列状態がやや崩れ、通常、図8(b)に示したもののように側面予定部3Aに近いものが中央のものに対して浅めに挿入される傾向がある。このことは換言すれば、圧縮(工程P)された両側外方のもの(20A、20J及びそれに近いもの)ほど深く挿入されにくくなる。このようになる理由としては、おむつの股下部Cの方が厚いことにより圧縮されたとき(工程P)、重合体20Z全体としてはややアーチ上に湾曲しがちであることや、包装袋中間体20Cの側面予定部3Aとの接触により抵抗をうけやすいことが挙げられる。すると、包装袋中間体の天部予定部4Aの左右両側、つまりおむつ重合体20Zの重合方向における両端側で、おむつ20A,B及びおむつ20I,Jの天部の方向に空間Gが形成されることとなる。
通常、上記の空間Gは包装袋30とされたときにも消失せず残る。ダンボール等に包装袋を入れた際は、上部から圧縮されて基線部剛性領域10がつぶれてしまうことが懸念されるが、空間Gが存在するため基線部剛性領域10がつぶれることなく、ダンボール等から取り出した際も良好な自己起立性が発揮される。
前記の実施形態における包装体100においては、おむつ20を1列に整列したものとして示したが、これに限らず、例えば図9に示したような2段・2列の包装体400としてもよい。このような実施形態においても、本発明によれば上述した良好な作用効果が得られる。
1 前面
2 後面
3 側面
4 天部
5 底面
6 本体
7 持ち手部
8 持ち手穴
9 基線
10 基線部剛性領域
11 持ち手部剛性領域
20 使い捨ておむつ
30 包装袋
100,200,300,400 包装体

Claims (7)

  1. 物品を収納した包装体本体と、該本体上の基線を介して該本体の外方に延在する面状持ち手部とを有する包装体であって、前記包装体本体は、前面、後面、左右両側面、底面、及び該底面の反対側に配置される天部を有する直方体状であり、前記基線は前記天部において前記前面と後面との間で前記左右両側面を結ぶ方向に延び、他方、前記面状持ち手部は長方形状にされ、その一辺で前記本体上の基線に連続し、前記包装体本体から前記面状持ち手部にかけて形成された前記基線を跨ぎ、かつ前記基線の末端近傍に配置された基線部剛性領域を有する包装体。
  2. 前記面状持ち手部には前記基線部剛性領域とは異なる位置に前記基線を跨がない持ち手部剛性領域が形成されている請求項記載の包装体。
  3. 前記面状持ち手部には手で掴むための掴持領域があり、該掴持領域を掴んで包装体を引き上げたときに、前記掴持領域と前記持ち手部剛性領域が実施的に同じ高さになる請求項に記載の包装体。
  4. 前記基線に沿って複数の前記基線部剛性領域が間欠的に形成された請求項1〜のいずれか1項に記載の包装体。
  5. 前記基線部剛性領域はエンボス法により形成されている請求項1〜のいずれか1項に記載の包装体。
  6. 前記物品が弾性板状物品であり、該板状物品が複数その厚み方向と前記基線の向きとを一致させて整列配置され、かつ、前記弾性板状物品は前記基線の両端側にある前記包装体本体の左右両側面から圧縮を受ける状態で収納されている請求項1〜のいずれか1項に記載の包装体。
  7. 物品を収納する包装体本体と、該本体上の基線を介して該本体の外方に延在する面状持ち手部とを有する包装袋であって、前記包装体本体は、前面、後面、左右両側面、底面、及び該底面の反対側に配置される天部を有する直方体状であり、前記基線は前記天部において前記前面と後面との間で前記左右両側面を結ぶ方向に延び、他方、前記面状持ち手部は長方形状にされ、その一辺で前記本体上の基線に連続し、前記包装体本体から前記面状持ち手部にかけて形成された前記基線を跨ぎ、かつ前記基線の末端近傍に配置された基線部剛性領域を有する包装袋。
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