JP5217293B2 - 手提げ付き包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、米袋などの重袋に用いられる手提げ付き包装袋に関するものであり、さらに詳しくは、米袋などの重袋を持ち運びができる手提げ部を袋本体に有し、該袋本体を構成する積層フィルムの厚さを薄くすることが可能な手提げ付き包装袋に関するものである。
従来、手提げ付き包装袋としては、(1)プラスチックフィルム製の袋の上部を表裏同時に小判形状等に打ち抜き加工して手提げ付き包装袋としたもの。(図12、13参照。)(2)プラスチック樹脂を用いて射出成形して作製した手提げ部分を袋本体に熱シールして手提げ付き包装袋としたもの。(3)袋の外面または内面に台紙を用いて樹脂テープを接合して手提げ部を形成して手提げ付き包装袋としたもの。(4)袋の口部に紐を通して巾着袋タイプにして手提げ付き包装袋としたものなど各種の手提げ付き包装袋が用いられている。
しかしながら、前記(1)のものは、手提げ部分が内容物の入っている袋本体と一体のプラスチックフィルムであるので、手提げ部分を打ち抜き加工で抜いた場合、この加工部分は内容物の重量で裂けて切れる恐れがあり、また、裂けないまでも手提げ部分が手に食い込んで痛みをともなう場合がある。
前記(2)のものは、手提げ部分を別工程のプラスチック射出成形法により作製するため、特別の金型が必要であり、その金型費用と射出成形費用が嵩み、生産コストが増大してしまう。さらに、手提げ部分の成形した樹脂は柔軟性がないため障害物となり、内容物を充填するにあたって詰めにくく、時間を要する問題がある。
前記(3)のものは、接着剤を用いて接合しているので、せいぜい3kg程度が限度の耐久力で、経時変化により接着力は低下し、剥がれる恐れがある。
前記(4)のものは、収納口が巾着締めのままであるので、その収納口から内容物がこぼれる恐れがある。
このような問題点を解消するための方法の1つとして、例えば、合成樹脂製の食料品用包装袋本体の一端に合成樹脂テープよりなる手提げ部端部を、前記食料品用包装袋本体の対向する内面同士で挟み込んで熱接着してあり、その合成樹脂テープは、内部に強靭なポリエステル、外部に柔らかい高密度のポリエチレンの二成分構成の合成樹脂でできた不織布で構成されている手提げ付き食料品用包装袋の提案がある。(例えば、特許文献1参照。)。
この提案の場合は、確かにある程度の重量物に耐えられると共に、手提げ部分が手に食い込んで痛みをともなうことも少なくなり、また内容物の充填を妨げることはなく充填作業性に優れている。しかし、袋本体とは全く別部材である手提げ部分のみの強度を上げても、同時に袋本体の手提げ部分を取付ける領域のフィルムの強度も向上させる必要があるため袋本体を構成する積層フィルムの厚さを薄くすることができない。
また、図12及び図13に示すように、袋本体の積層フィルムの材質構成は、例えば、手提げのない米袋の場合、ナイロン15μm/印刷インキ層/接着剤層/直鎖状低密度ポリエチレン50〜80μmに対して、手提げ付き米袋の場合は、ナイロン15μm/印刷インキ層/接着剤層/直鎖状低密度ポリエチレン100〜130μmの構成が用いられて
いる。このようにシーラントフィルムを厚くして、積層フィルム全体を厚くしているのが一般的である。
このように、手提げ付き米袋の場合、手提げ部(T)が米の重量の増加にともなう引裂を防止するためにその手提げ部(T)の強度を向上させる必要があるが、従来技術としては、積層フィルム全体を厚くして、手提げ部(T)の引裂き強度を上げる方法が一般的である。具体的には、例えば、(1)ナイロン(基材フィルム層)の厚さを上げる。(2)直鎖状低密度ポリエチレン(シーラントフィルム層)の厚さを上げる。(3)積層フィルムの積層数を3層以上にする。等の対策が施されている。
以上のように、従来は、手提げ付き米袋の場合、積層フィルムを厚くすることによって手提げ部(T)の引裂き強度向上に対応している。このように積層フィルムを厚くすると、容器総重量が増加し、容器リサイクル商品に不適合となる。さらに、包装材料のコスト高を招き、包装コストの増大になっている。
以下に先行技術文献を示す。
特開2005−29193号公報
本発明は、このような従来技術の問題点を解決しようとするものであり、米袋などの重袋を持ち運びができる手提げ部を袋本体に有し、該袋本体を構成する積層フィルムの厚さを薄くすることが可能な手提げ付き包装袋を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、本発明の請求項1に係る発明は、少なくともフィルム基材層(20)とシーラントフィルム層(23)とを積層した積層フィルム(11)からなる表面フィルム(11a)と裏面フィルム(11b)とを重ね合わせ、両側端縁に側部シール(5、6)を施し、且つ袋体上部の開口端から下側の所定の位置の略中央部に指挿入部(1)を設けてなる手提げ加工部(3)を形成し、該手提げ加工部(3)の下側の所定の位置に該袋の全幅にわたって熱シール(4)を施して手提げ部(T)を形成し、さらに内容物収納後に該袋体下部端縁に底部シール(7)を施して密閉する構造の手提げ付き包装袋において、前記表面フィルム(11a)及び前記裏面フィルム(11b)を構成する積層フィルム(11)の手提げ加工部(3)の指挿入部(1)の外周部分の積層間に印刷インキ層(2)が設けられ、前記印刷インキ層(2)が少なくとも3mm以上の幅で設けられていることを特徴とする手提げ付き包装袋である。
本発明の請求項に係る発明は、請求項記載の手提げ付き包装袋において、前記指挿入部(1)の形状が覗き抜き穴型または1部切り込みのない不連続切り込み線(10)から形成されている部分切り込み型のいずれか1種から形成されていることを特徴とする手提げ付き包装袋である。
本発明の請求項に係る発明は、請求項記載の手提げ付き包装袋において、前記不連続切り込み線(10)がマイクロジョイント(つなぎ部)(9)を有することを特徴とする手提げ付き包装袋である。
本発明に係る手提げ付き包装袋は、少なくともフィルム基材層とシーラントフィルム層とを積層した積層フィルムからなる表面フィルムと裏面フィルムとを重ね合わせ、両側端縁に側部シールを施し、且つ袋体上部の開口端から下側の所定の位置の略中央部に指挿入部を設けてなる手提げ加工部を形成し、該手提げ加工部の下側の所定の位置に該袋の全幅にわたって熱シールを施して手提げ部を形成し、さらに内容物収納後に該袋体下部端縁に底部シールを施して密閉する構造の手提げ付き包装袋において、前記表面フィルム及び前記裏面フィルムを構成する積層フィルムの手提げ加工部の指挿入部の外周部分または手提げ部全領域の積層間に印刷インキ層が設けられていること、或いは、袋体の内側に所定幅の補強材を挿入し、該補強材と前記積層フィルムとを重ね合わせた領域の部分において長手方向にヒートシールしたこと、或いは積層フィルムを円曲させながら幅方向の両端を引き寄せて所定幅の重ね合わせ部を設け、その重ね合わせた領域の部分において長手方向に接合し、その内側に所定幅の補強材を挿入し、該補強材と前記積層フィルムとを重ね合わせた領域の部分において長手方向にヒートシールしたこと、さらに積層フィルムを円曲させながら幅方向の両端を引き寄せ、いずれか一方の端辺を所定位置に設けた折り返し部から所定幅だけ折り返して重ね合わせ部を形成し、その重ね合わせた領域の部分において長手方向に接合して補強部を形成し、該補強部と前記積層フィルムとを重ね合わせた領域の部分において長手方向にヒートシールしたことなどにより、手提げ加工部の強度が増し、
積層フィルムの厚さを薄くすることが可能となり、容器リサイクル商品として容器総重量の低減が図れ、包装コストの低減も図れる。また、レジ袋等を2重に重ねて補強し、手提げ袋として用いることがなくなり、レジ袋の削減に寄与する。また、外箱を使用しなくても持ち運びができるようになる。さらに、補強部に補強材を使用しない場合は、手提げ部分と袋本体が単一部材で構成されるので分別廃棄の手間がなくなる。
本発明の実施の形態を図1〜図11に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る手提げ付き包装袋の第1実施例を示す平面図であり、図2は本発明に係る手提げ付き包装袋の第2実施例を示す平面図であり、図3は本発明に係る手提げ付き包装袋の第3実施例を示す平面図であり、図4は本発明に係る手提げ付き包装袋の第4実施例を示す平面図であり、図5(a)は本発明に係る手提げ付き包装袋の第5実施例を示す平面図であり、図5(b)は図5(a)のX−X線側断面図であり、図6(a)は本発明に係る手提げ付き包装袋の第6実施例を示す平面図であり、図6(b)は図6(a)のX−X線側断面図であり、図7(a)は本発明に係る手提げ付き包装袋の第7実施例を示す平面図であり、図7(b)は図7(a)のX−X線側断面図であり、図8は本発明に係る手提げ付き包装袋の包材ロールを説明する説明図であり、図9(a)は本発明に係る手提げ付き包装袋の手提げ加工部における指挿入部の形状の第1実施例を示す平面図であり、図9(b)は本発明に係る手提げ付き包装袋の手提げ加工部における指挿入部の形状の第2実施例を示す平面図であり、図10(a)は本発明に係る手提げ付き包装袋の手提げ加工部における指挿入部の形状の第3実施例を示す平面図であり、図10(b)は本発明に係る手提げ付き包装袋の手提げ加工部における指挿入部の形状の第4実施例を示す平面図であり、図11は本発明に係る手提げ付き包装袋を形成する積層フィルムの層構成の1実施例を示す側断面図である。
本発明に係る第1・2実施例の手提げ付き包装袋は、図1及び図2に示すように、少なくともフィルム基材層(20)とシーラントフィルム層(23)とを積層した積層フィルム(11)からなる表面フィルム(11a)と裏面フィルム(11b)とを重ね合わせ、両側端縁に側部シール(5、6)を施し、且つ袋体上部の開口端から下側の所定の位置の略中央部に指挿入部(1)を設けてなる手提げ加工部(3)を形成し、該手提げ加工部(3)の下側の所定の位置に該袋の全幅にわたって熱シール(4)を施して手提げ部(T)を形成し、さらに内容物収納後に該袋体下部端縁に底部シール(7)を施して密閉する構造の手提げ付き包装袋(A)において、前記表面フィルム(11a)及び前記裏面フィルム(11b)を構成する積層フィルム(11)の手提げ加工部(3)の指挿入部(1)の外周部分の積層間に印刷インキ層(2)が設けられている手提げ付き包装袋である。
このように表面フィルム(11a)及び裏面フィルム(11b)を構成する積層フィルム(11)の手提げ加工部(3)の指挿入部(1)の外周部分の積層間に主として、顔料と樹脂バインダーから構成される印刷インキ層(2)を設けて、補強部分を形成することにより、手提げ加工部(3)の強度が増し、積層フィルムの厚さを薄くすることが可能になる。
従って、前記手提げ加工部(3)の指挿入部(1)の外周部分に設けられた印刷インキ層(2)は、少なくとも3mm以上の幅で設けられていることが好ましい。この幅が3mm未満になると補強効果を発揮できなくなる。
また、前記表面フィルム(11a)または裏面フィルム(11b)のいずれか一方の積層フィルム(11)の積層間に印刷インキ層(2)を設けても構わないが、米などの重量により、持ち運びの際に印刷インキ層(2)のない手提げ加工部(3)が引裂かれる可能
性があり、両方のフィルムの積層間に印刷インキ層(2)を設けた方が好ましい。
次に、本発明に係る第3・4実施例の手提げ付き包装袋は、図3および図4に示すように、表面フィルム(11a)及び裏面フィルム(11b)を構成する積層フィルム(11)の手提げ部(T)全領域の積層間に印刷インキ層(2)が設けられたものである。
この場合も前述と同様に、手提げ加工部(3)の強度が増し、積層フィルムの厚さを薄くすることが可能になる。
次に、本発明に係る第5実施例の手提げ付き包装袋は、図5(a)、(b)に示すように、少なくともフィルム基材層(20)とシーラントフィルム層(23)とを積層した積層フィルム(11)を円曲させながら幅方向の両端を引き寄せて、該両端を所定の間隔に保持した後、その内側に所定幅の補強材(12)を挿入し、該補強材(12)と前記積層フィルム(11)とを重ね合わせた領域の部分において長手方向にヒートシールし、且つ袋体上部の開口端から下側の所定の位置の略中央部に指挿入部(1)を設けてなる手提げ加工部(3)を形成し、該手提げ加工部(3)の下側の所定の位置に該袋の全幅にわたって熱シール(4)を施して手提げ部(T)を形成し、さらに内容物収納後に該袋体下部端縁に底部シール(7)を施して密閉する構造よりなる手提げ付き包装袋である。
このように袋本体の内側の手提げ加工部(3)の指挿入部(1)を含む領域にも補強材(12)による補強部分を形成することにより、手提げ加工部(3)の強度が増し、積層フィルムの厚さを薄くすることが可能になる。
次に、本発明に係る第6実施例の手提げ付き包装袋は、図6(a)、(b)に示すように、少なくともフィルム基材層(20)とシーラントフィルム層(23)とを積層した積層フィルム(11)を円曲させながら幅方向の両端を引き寄せて所定幅の重ね合わせ部(13)を設け、その重ね合わせた領域の部分において長手方向に接合し、その内側に所定幅の補強材(12)を挿入し、該補強材(12)と前記積層フィルム(11)とを重ね合わせた領域の部分において長手方向にヒートシールし、且つ袋体上部の開口端から下側の所定の位置の略中央部に指挿入部(1)を設けてなる手提げ加工部(3)を形成し、該手提げ加工部(3)の下側の所定の位置に該袋の全幅にわたって熱シール(4)を施して手提げ部(T)を形成し、さらに内容物収納後に該袋体下部端縁に底部シール(7)を施して密閉する構造よりなる手提げ付き包装袋である。
このように積層フィルム(11)を円曲させながら幅方向の両端を引き寄せて所定幅の重ね合わせ部(13)を設けた袋本体の内側に手提げ加工部(3)の指挿入部(1)を含む領域にもさらに補強材(12)による補強部分を形成することにより、手提げ加工部(3)の強度がより一層増して、積層フィルムの厚さを薄くすることが可能になる。
次に、本発明に係る第7実施例の手提げ付き包装袋は、図7(a)、(b)に示すように、少なくともフィルム基材層(20)とシーラントフィルム層(23)とを積層した積層フィルム(11)を円曲させながら幅方向の両端を引き寄せ、いずれか一方の端辺を所定位置に設けた折り返し部(14)から所定幅だけ折り返して重ね合わせ部(13)を形成し、その重ね合わせた領域の部分において長手方向に接合して補強部(15)を形成し、該補強部(15)と前記積層フィルム(11)とを重ね合わせた領域の部分において長手方向にヒートシールし、且つ袋体上部の開口端から下側の所定の位置の略中央部に指挿入部(1)を設けてなる手提げ加工部(3)を形成し、該手提げ加工部(3)の下側の所定の位置に該袋の全幅にわたって熱シール(4)を施して手提げ部(T)を形成し、さらに内容物収納後に該袋体下部端縁に底部シール(7)を施して密閉する構造よりなる手提げ付き包装袋である。
このように積層フィルム(11)を円曲させながら幅方向の両端を引き寄せ、いずれか一方の端辺を所定位置に設けた折り返し部(14)から所定幅だけ折り返して重ね合わせ部(13)を形成し、その重ね合わせた領域の部分に手提げ加工部(3)の指挿入部(1)が形成されていることにより、特に、補強材(12)を用いなくても手提げ加工部(3)の強度が増して、積層フィルムの厚さを薄くすることが可能になる。
以上のように、手提げ加工部(3)の領域に印刷インキ層(2)、補強材(12)或いは、重ね合わせ部(13)による補強部分を形成することにより、手提げ加工部(3)の強度が増し、引裂きなどに対する強度物性の向上が図れるため、積層フィルムの厚さを薄くすることが可能となり、容器リサイクル商品として容器総重量の低減が図れ、包装コストの低減も図れる。また、レジ袋等を2重に重ねて補強し、手提げ袋として用いることがなくなり、レジ袋の削減に寄与する。また、外箱を使用しなくても持ち運びができるようになる。さらに、補強部に補強材を使用しない場合は、手提げ部分と袋本体が単一部材で構成されるので分別廃棄の手間がなくなる。
ここで本発明に係る手提げ付き包装袋に用いる袋本体の積層フィルムおよび補強材について詳細に説明する。
まず、袋本体の材質は、図11に示すように、積層フィルム(11)を用いる場合は、少なくともフィルム基材層(20)とシーラントフィルム層(23)とから構成されるが、例えば、内容物が米の場合は、フィルム基材層(20)/印刷インキ層(2)/接着剤層(22)/シーラントフィルム層(23)の構成が一般的である。必要により、前記フィルム基材層(20)とシーラントフィルム層(23)との間に中間層(図示せず)を積層してもよい。
前記フィルム基材層(20)としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂を製膜してなる無延伸あるいは延伸フィルムを用いることができる。
前記シーラントフィルム層(23)としては、例えば、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などからなる樹脂を製膜したフィルムまたは押し出しコートして使用することができる。
前記中間層としては、フィルムの強度向上、遮光性、装飾性等のために、紙、不織布、アルミニウム箔、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレン、アルミニウム蒸着フィルム、酸化アルミニウムや酸化珪素等の無機酸化物を蒸着したフィルムなどを用いることができる。
次に、前記補強材としては、前記積層フィルム(11)の内側(シーラントフィルム層)とヒートシール性のある不織布製シートを用いることが好ましい。例えば、内側にポリエチレンテレフタレート、外部(ヒートシール面)にポリエチレンもしくは、エチレン−酢酸ビニル共重合体又はポリエチレンアイオノマーからなる芯鞘構造を持った不織布で、目付けとして15〜100g/m2を有するものが好ましい。
ところで、本発明に係る手提げ付き包装袋を作製する方法は、図11に示すように、フィルム基材層(20)とシーラントフィルム層(23)とを積層した積層フィルム(11)を用いる。
図8に示すように、例えば、この包材ロール(8)は、前記積層フィルム(11)からなる表面フィルム(11a)と裏面フィルム(11b)とを重ね合わせ、両側端縁に側部シール(5、6)を施し、所定のピッチで略中央部に指挿入部(1)を設けてなる手提げ加工部(3)を形成後、該手提げ加工部(3)の下側の所定の位置に該袋の全幅にわたって熱シール(4)を施して手提げ部(T)を形成する。
引き続いて、前記手提げ部(T)の端縁を切断して製袋し、1袋分の手提げ付き包装袋を作製する。このようして作製した袋に内容物を収納し、最後に該袋体下部端縁に底部シール(7)を施して密閉した構造の内容物入りの手提げ付き包装袋を得るものである。
次に、前記指挿入部(1)の形状は、例えば、図9(a)に示すように、1個の覗き抜き穴型や、図9(b)に示すように、複数の覗き抜き穴型がある。
さらに、該指挿入部(1)の形状には、1部切り込みのない不連続切り込み線(10)から形成されている部分切り込み型でも構わない。また、この不連続切り込み線(10)に、前述した包材ロール(8)にする際や充填包装時に不連続切り込み線(10)がめくれることを防止するため、マイクロジョイント(つなぎ部)(9)を設けることが好ましい。
以下に、本発明の手提げ付き包装袋について、具体的にいくつかの実施例を挙げて、さらに詳しく説明する。
<実施例1>
本発明の手提げ付き包装袋を構成するフィルム基材としては、厚さ15μmのナイロン(Ny)フィルムを使用し、該Ny裏面の手提げ部に対応する領域に白インキによる白ベタ印刷インキ層を設け、さらにウレタン系接着剤を介して、シーラントフィルムである厚さ100μmの直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)フィルムを積層し、巻取状の厚さ約115μmの積層フィルムを作製した。
この積層フィルムからなる表面フィルムと裏面フィルムとを重ね合わせ、両側端縁に側部シールを施し、且つ袋体上部の開口端から下側の所定の位置の略中央部に指挿入部を設けてなる手提げ加工部を形成し、該手提げ加工部の下側の所定の位置に該袋の全幅にわたって熱シールを施して手提げ部を形成して手提げ付き包装袋を得た。
<実施例2>
実施例1において、シーラントフィルムに厚さ130μmの直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)フィルムを使用し、積層フィルムの厚さを約145μmにした以外は、実施例1と同様にして実施例2の手提げ付き包装袋を得た。
<実施例3>
実施例1において、シーラントフィルムに厚さ150μmの直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)フィルムを使用し、積層フィルムの厚さを約165μmにした以外は、実施例1と同様にして実施例3の手提げ付き包装袋を得た。
<実施例4>
実施例1において、印刷インキ層を設けなかった以外は、実施例1と同様にして実施例4の手提げ付き包装袋を得た。
<実施例5>
実施例2において、印刷インキ層を設けなかった以外は、実施例2と同様にして実施例5の手提げ付き包装袋を得た。
<実施例6>
実施例3において、印刷インキ層を設けなかった以外は、実施例3と同様にして実施例6の手提げ付き包装袋を得た。
<実施例7>
実施例1において、補強材として、内側にポリエチレンテレフタレート、外部(ヒートシール面)にポリエチレンからなる芯鞘構造を持った目付け50g/m2の不織布製シートを使用し、袋の内側に袋体上部の開口端から下側の該袋体下部端縁の底部シールまで長手方向にヒートシールした以外は、実施例1と同様にして実施例7の手提げ付き包装袋を得た。
<実施例8>
実施例7において、シーラントフィルムに厚さ130μmの直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)フィルムを使用し、積層フィルムの厚さを約145μmにした以外は、実施例7と同様にして実施例8の手提げ付き包装袋を得た。
<実施例9>
実施例7において、シーラントフィルムに厚さ150μmの直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)フィルムを使用し、積層フィルムの厚さを約165μmにした以外は、実施例7と同様にして実施例9の手提げ付き包装袋を得た。
<実施例10>
実施例7において、印刷インキ層を設けなかった以外は、実施例7と同様にして実施例10の手提げ付き包装袋を得た。
<実施例11>
実施例8において、印刷インキ層を設けなかった以外は、実施例8と同様にして実施例11の手提げ付き包装袋を得た。
<実施例12>
実施例9において、印刷インキ層を設けなかった以外は、実施例9と同様にして実施例12の手提げ付き包装袋を得た。
(評価)
実施例1〜12で得た手提げ付き包装袋のそれぞれに内容量5kgの米を充填し、該袋体下部端縁に底部シールを施して密閉し、米入りの手提げ付き包装袋を得た。得られたこれらの米入りの手提げ付き包装袋の手提げ加工部に指を入れて持ち運び、その手提げ強度の評価を行なった。手提げ強度の評価基準は、次の通りである。○:手提げ加工部が支障なく持ち運びができた。×:手提げ加工部が引裂かれ持ち運びができなかった。その評価結果を表1に示す。
Figure 0005217293
表1は、実施例1〜12で得た手提げ付き包装袋のそれぞれの手提げ強度の結果を示す表である。
(評価結果)
実施例1〜3、実施例6〜12は、手提げ加工部の強度に問題がなく、支障なく持ち運
びができた。実施例4〜5は、手提げ加工部の強度が弱く引裂かれ持ち運びができなかった。
本発明に係る手提げ付き包装袋の第1実施例を示す平面図である。 本発明に係る手提げ付き包装袋の第2実施例を示す平面図である。 本発明に係る手提げ付き包装袋の第3実施例を示す平面図である。 本発明に係る手提げ付き包装袋の第4実施例を示す平面図である。 (a)は本発明に係る手提げ付き包装袋の第5実施例を示す平面図であり、(b)は(a)のX−X線側断面図である。 (a)は本発明に係る手提げ付き包装袋の第6実施例を示す平面図であり、(b)は(a)のX−X線側断面図である。 (a)は本発明に係る手提げ付き包装袋の第7実施例を示す平面図であり、(b)は(a)のX−X線側断面図である。 本発明に係る手提げ付き包装袋の包材ロールを説明する説明図である。 (a)は本発明に係る手提げ付き包装袋の手提げ加工部における指挿入部の形状の第1実施例を示す平面図であり、(b)は本発明に係る手提げ付き包装袋の手提げ加工部における指挿入部の形状の第2実施例を示す平面図である。 (a)は本発明に係る手提げ付き包装袋の手提げ加工部における指挿入部の形状の第3実施例を示す平面図であり、(b)は本発明に係る手提げ付き包装袋の手提げ加工部における指挿入部の形状の第4実施例を示す平面図である。 本発明に係る手提げ付き包装袋を形成する積層フィルムの層構成の1実施例を示す側断面図である。 従来の手提げ付き包装袋の第1実施例を示す平面図である。 従来の手提げ付き包装袋の第2実施例を示す平面図である。
符号の説明
A・・・手提げ付き包装袋
T・・・手提げ部
1・・・指挿入部
2・・・印刷インキ層
3・・・手提げ加工部
4・・・熱シール
5・・・側部シール
6・・・側部シール
7・・・底部シール
8・・・包材ロール
9・・・マイクロジョイント(つなぎ部)
10・・・不連続切り込み線
11・・・積層フィルム 11a・・・表面フィルム 11b・・・裏面フィルム
12・・・補強材
13・・・重ね合わせ部
14・・・折り返し部
15・・・補強部
20・・・フィルム基材層
22・・・接着剤層
23・・・シーラントフィルム層

Claims (3)

  1. 少なくともフィルム基材層とシーラントフィルム層とを積層した積層フィルムからなる表面フィルムと裏面フィルムとを重ね合わせ、両側端縁に側部シールを施し、且つ袋体上部の開口端から下側の所定の位置の略中央部に指挿入部を設けてなる手提げ加工部を形成し、該手提げ加工部の下側の所定の位置に該袋の全幅にわたって熱シールを施して手提げ部を形成し、さらに内容物収納後に該袋体下部端縁に底部シールを施して密閉する構造の手提げ付き包装袋において、前記表面フィルム及び前記裏面フィルムを構成する積層フィルムの手提げ加工部の指挿入部の外周部分の積層間に印刷インキ層が設けられ、前記印刷インキ層が少なくとも3mm以上の幅で設けられていることを特徴とする手提げ付き包装袋。
  2. 前記指挿入部の形状が覗き抜き穴型または1部切り込みのない不連続切り込み線から形成されている部分切り込み型のいずれか1種から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の手提げ付き包装袋。
  3. 前記不連続切り込み線がマイクロジョイント(つなぎ部)を有することを特徴とする請求項2に記載の手提げ付き包装袋。
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