JP7009824B2 - 自立性包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、プラスチック樹脂の積層フィルムを貼り合わせて構成する包装袋に関し、特に自立性、保形性が高く、陳列や保管の際に容易に、きれいに積み重ねることができる包装袋に関する。
パウチとも呼ばれる包装袋は、プラスチックフィルムを基材とする単体または積層体から構成されるものが広く普及しており、さまざまな形態のものが、幅広い用途に用いられており、現代生活にとっては不可欠なものとなっている。
例えば飲料のほかレトルト食品などの食品分野でも広く用いられているほか、日用品やトイレタリーの分野でも、さまざまな商品がスーパーマーケットやドラッグストア、コンビニエンスストアの商品棚をにぎわしている。液体容器のほかにも、様々な用途展開がなされている。
包装袋の利点は、缶や瓶などの容器に比べて、価格が安いことや、要求品質によってきめ細かい材料設計で対応できる点、あるいは内容物充填前および流通や保管においても軽量で省スペースであることが挙げられる。
また表面から見える層への高精細の印刷によって、商品のイメージアップを図ることができ、内容物に関する必要な情報を表示することが可能であり、バーコードの印刷などは、商品の流通やマーケティング情報の源泉ともなっている。
一方で、このような包装袋にも課題があった。例えば特許文献1には、ピロー包装袋と呼ばれる形状の包装袋が開示され、小さな力で容易に開封が可能としている。しかしながらピロー包装袋は、プラスチックフィルムを基材とする単体または積層体を貼り合わせて構成されるため、外形が確定せず、紙箱や金属缶のように天面や底面が明確には形成されないため、保形性が低く、流通、保管時や、店頭に陳列する際にきれいに積み重ねることが困難であった。
プラスチックフィルムで構成する包装袋としては、ピロー包装袋以外にも、底部を広げて自立性を持たせたスタンディングパウチ、側面にマチを設けて厚みを持たせたガセットパウチなどの形態のものも広く用いられているが、これらの包装袋も天面や底面が明確には形成されないことには変わりがなく、やはりきれいに積み重ねて流通、保管、陳列をすることが困難であった。
また、プラスチックフィルムで構成する包装袋以外で、従来から用いられている包装形態では、例えば積み重ねが容易な紙箱は、組み立ての手間がかかるほか、スナック菓子のように水分や油分を含む内容物の場合は、水分や油分が紙に滲みてしまうため、特殊な耐油紙を用いるか、別に内袋が必要となってしまうという問題点があり、金属缶の場合は、形状の自由度が低く、重く、コストも掛かるという問題点があり、代替する障害となっていた。
特開2016-113214号公報
本発明は、上記のような従来技術の課題を解決するためになされたもので、プラスチック樹脂の積層フィルムを貼り合わせて構成する包装袋において、天面、底面を明確に形成することができ、また形成された天面、底面が強度を有して保形力が高く、天地方向にきれいに積み重ねることができると共に、内容物の取り出しも容易な自立性包装袋を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る発明は、
少なくとも基材層とシーラント層を有するフィルム積層体のシーラント層同士を対向させて貼り合わせて内部に収納空間を設けた包装袋であって、
略矩形または多角形の天面および底面と、前記天面および前記底面の周縁を取り囲む側面を有し、
前記側面は前面と背面からなり、
前記前面および前記背面の前記底面側の端縁は、前記底面よりも前記底面の法線方向に突出して前記底面の周縁部と接着されて前記底面を周回する底稜部を形成し、
前記前面および前記背面の前記天面側の端縁は、前記天面よりも前記天面の法線方向に突出して前記天面の周縁部と接着されて前記天面を周回する天稜部を形成し、
前記前面および前記背面の左右の端縁は、それぞれ貼り合わされて側縁シール部を形成し、
前記側縁シール部は前記側面の前記天稜部から前記底稜部に亘って設けられ、
前記天面の少なくとも一部に開口部が設けられ、前記開口部を覆うシート状の蓋材が再封可能に前記天面に粘着されており、
前記天面の前記開口部以外の部分および前記底面の、包装袋のシーラント層の内面側に、板紙が貼着されており、この板紙により、外力による天面及び底面の変形がおきにくくなっていることを特徴とする自立性包装袋である。
また、本発明の請求項2に係る発明は、
前記側面および前記天面および前記底面を形成するフィルム積層体がそれぞれ別体であることを特徴とする請求項1に記載の自立性包装袋である。
また、本発明の請求項3に係る発明は、
前記側面と前記天面および前記底面の境界で前記フィルム積層体が切れ目なく連続しており、前記底稜部および前記天稜部が前記境界の部位近傍の前記フィルム積層体を折り曲げて貼り合わせて稜状とされて設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の自立性包装袋である。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、略矩形または多角形の底面および天面からそれぞれ法線方向に突出した底稜部および天稜部が、フィルム積層体が複数枚接着された態様で他の部分よりも厚く形成されて底面および天面の周縁部を周回しているため、形成された底稜部および天稜部は剛性が高くなり、底稜部および天稜部に周囲を囲まれた態様の天面および底面の形が崩れにくくなり、また前面および背面を構成するフィルム積層体が
左右の端縁で貼りあわされて形成された厚みのある左右の側縁シール部が、底稜部から天稜部に亘って延在して天地方向の剛性と保形性を高めているため、全体として保形性の高い自立性包装袋を提供できる。特に天面および底面の形が崩れにくく、略矩形または多角形であるため、包装袋を天地方向に積み重ねやすく、積み重ねたときに包装袋の形が崩れることがなく、きれいに重ねることができる自立性包装袋を提供できる。
また、天面の少なくとも一部には開口部が設けられ、開口部を覆って粘着されているシート状の蓋材を任意の範囲で剥がすことにより天面を開口させ、収納された内容物を取り出すことができると共に、粘着している蓋材は再封が可能であるので、内容物をすべて取り出さない場合でも再度粘着させることで再封止することができる自立性包装袋を提供できる。
また請求項2に記載の発明によれば、側面および天面および底面を形成するフィルム積層体がそれぞれ別体であるので、包装袋の内容物や要求特性によって各面を形成する積層フィルムの構成を変えることができ、底稜部、天稜部はいずれも側面の端縁と底面、天面の周縁部が貼り合わされて厚くなっており、さらにいずれかの端縁を他の端縁に被せるように折り返して貼り合わせることで積層フィルムを3重にすることもでき、さらに剛性を高めた底稜部および天稜部を構成することもできる。
また請求項3に記載の発明によれば、包装袋を側面と天面および底面の境界でフィルム積層体が切れ目なく連続した1枚の積層フィルムで構成することができるため、包装袋を製造する際の取り扱いが容易で、底稜部および天稜部を境界の部位近傍のフィルム積層体を折り曲げて貼り合わせるだけで容易に稜状に形成することができ、より効率的に製造できる。
また請求項4に記載の発明によれば、天面および底面の袋の内側に板紙が貼り付けられていることにより、天面および底面自体の剛性がさらに向上するため、外力による変形がおきにくくなり、本発明の自立性包装袋の保形性をさらに高めることができる。
また請求項5に記載の発明によれば、前記板紙を耐油紙とすることにより、本発明の自立性包装袋の内容物が、例えばスナック菓子のような油分を含むものであった場合でも、油分が板紙に浸透して強度が低下する虞がなく、保形性を良好に保つことができる。
また請求項6に記載の発明によれば、天面および底面の袋の内側に厚み50μm以上のプラスチックフィルムが貼り付けられていることにより、天面および底面自体の剛性がさらに向上すると共に、内容物が、例えばスナック菓子のような油分を含むものであった場合でも、油分が浸透して強度が低下する虞がなく、保形性を良好に保つことができる。
本発明の自立性包装袋の一実施形態の透視斜視図である。 本発明の自立性包装袋の一実施形態の天面とその近傍の断面模式図である。 本発明の自立性包装袋の一実施形態の外観模式図である。 本発明の自立性包装袋の一実施形態の蓋材を開封する様子の模式図である。 本発明の自立性包装袋の一実施形態の開口部の別形態の説明図である。 図5に示す自立性包装袋の一実施形態の天面とその近傍の断面模式図である。 本発明の自立性包装袋の一実施形態の天稜部の変形例を示す断面模式図である。 本発明の自立性包装袋の第二の実施形態の透視斜視図である。 本発明の自立性包装袋の第二の実施形態の形成手順の概要を示す図である。 本発明の自立性包装袋の第三の実施形態の形成手順の概要を示す図である。 本発明の自立性包装袋の第三の実施形態の別の構成例の形成手順の概要を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお図面において、実質的に同一であるものには同一の番号を付し、説明を省略することがある。また、本発明は以下の実施形態に限定されて解釈されるものではない。
図1は、本発明の自立性包装袋(以下、単に包装袋ということがある)の一実施形態の斜視透視図である。また図2は本発明の自立性包装袋の一実施形態の天面とその近傍の断面模式図である。本実施形態の自立性包装袋1は、少なくとも基材層111とシーラント層113を有し中間層112が設けられた一対のプラスチック樹脂製のフィルム積層体を、前面を構成する前面フィルム11、背面を構成する背面フィルム12として、前面フィルム11および背面フィルム12の底端縁および天端縁が、底面20を構成する略矩形の底面フィルム21の周縁部(図示せず)および天面30を構成する略矩形の天面フィルム31の周縁部32とシーラント層113を対向させてそれぞれ一体に貼り合わされることで底稜部15および天稜部16が形成され、同時にそれぞれ略矩形の底面20、天面30が形成され、筒状の側面10が形成されている。なお底面フィルム21および天面フィルム31を六角形や八角形などの多角形として、底面20および天面30も同様に六角形や八角形などとなる様にしても差し支えはない。前面フィルム11および背面フィルム12の左右の両端縁は側縁シール部13、13でシールして貼り合わされている。
底稜部15および天稜部16はそれぞれ底面20および天面30の周縁に立設された態様となっている。また図2に示すように、天稜部16は前面フィルム11および背面フィルム12の端縁と天面フィルム31の周縁部32が重なって接着された態様である。天面フィルム31は少なくとも基材フィルム311とシーラント層313を有し、中間層312が設けられた構成であるが、これ以外にも印刷層など適宜層を設けることもできる。また特に図示していないが、公知の接着剤を適宜使用しても良い。なお接着は公知の接着方法を適宜適用して行うことができ、例えばドライラミネート、ホットメルトラミネート、ウェットラミネートなどの方法が適用可能であるが、これに限定されない。底面フィルム21の構成も、詳細は図示していないが、天面フィルム31と同様とすることができる。
上記のように接着されて形成された天稜部16は、実質的に積層フィルムが2枚接着された形であり、厚みが他の部分よりも厚く、剛性が高くなっており、天面30は周縁を剛性の高い天稜部16が枠状に取り囲んでいるため、面としての保形性が高くなっている。また詳細には図示していないが、底面20も同様に剛性の高い底稜部15に周縁を枠状に取り囲まれており、保形性が高くなっている。
さらに、底稜部15から天稜部16に亘って、側縁シール部13、13が側面10の左右両端に設けられおり、側縁シール部13、13は前面フィルム11と背面フィルム12が貼り合わされて形成されているため、厚みが厚く、剛性が高くなっているため、包装袋1に天地方向に力が加わったときにも形が崩れにくく、保形性が高められている。
天面フィルム31には開口部33が開口し、内容物が収納されたときに、内容物を取り出す取出口となる。開口部33の大きさは、内容物の大きさなどを勘案して適宜定めれば良い。また開口部33を覆って、少なくとも基材61と粘着剤層63を有するシート状の蓋材60が粘着されていて、包装袋1を密封することができる。蓋材60には中間層62など、それ以外の層を積層しても良い。図3は蓋材60が設けられた包装袋1の外観斜視図である。蓋材60は内容物を取り出すために必要な程度剥がすことで、図4に示すように開口部33を適宜開口することができ、内容物70を開口部33から取り出すことができる。また、蓋材60は粘着剤層63で天面フィルム31に粘着されているため、一旦開
封した後に再度粘着させて封止することができる再封性を有している。また一隅に、開封の際に摘みやすくするための摘み部64が設けられている。
また、天面フィルム31の開口部33以外の部位と底面フィルム21の、包装袋1の内面側に板紙40、50がそれぞれ貼り付けられている。板紙40、50は適度な厚みの紙とすると、天面フィルム31および底面フィルム21よりもコシが強く、板紙40、50を貼り付けることで底面20、天面30のコシを強くし、剛性をさらに高めることができる。なお板紙40、50には実際には板紙52を貼り付けるために接着剤層51が塗布しても良い。また図2では天面30とその近傍を示しているが、底面20も、開口部33と蓋材60がない以外は同様に構成されている。なお板紙40、50としては、紙の代わりに同様のコシ強度を持つプラスチックフィルムを同様に用いることもでき、例えば厚み50μ以上のプラスチックフィルムを用いてもよい。
天面フィルム31に設ける開口部33の部位は、図2などに示したように天面フィルム31および板紙50がない構成のほか、図5および図6に示すように、天面フィルム31や板紙50が開口部33となる部分を覆うと共に、開口部33となる部分の外周に天面フィルム31および板紙50を貫通する切れ目34を設けておき、蓋材60を剥がしたときに、同時に開口部33となる部分の天面フィルム31および板紙50が蓋材60に接着されたまま蓋材60と共に取り去られることにより、開口部33が形成されるような構成でも良い。
図7は、本発明の自立性包装袋の天稜部の変形例を示す断面模式図である。本形態では、天稜部16は前面フィルム11の端縁が天面フィルム31の周縁部32の先端で折り返された折り返し部14が設けられて周縁部32を包み込むように重なって接着された態様である。この様な態様とすると、天稜部16は積層フィルムが3枚重なった態様となり、さらに剛性が高まるため、包装袋1の保形性をさらに高めることが可能である。
図8は本発明の自立性包装袋の第二の実施形態の透視斜視図である。なお、見易さのため蓋材は省略してある。本実施形態の自立性包装袋2においては、天面フィルム31の周縁部32は天稜部16を形成すると共に、側縁シール部13に近接する部分において底面側に三角状に折込まれた折込部17を形成した形態となり、その左右の端部18が側縁シール部13に挟みこまれて共にシールされていることにより、天面31は略矩形となっている。底面フィルム21においても同様となっている。このような形態は、図9にその概要を示したような形成手順により形成できる。
図9において、前面フィルム11と背面フィルム12の天縁端に開口部33が設けられた天面フィルム31を、底縁端に底面フィルム21をそれぞれ挟み、天面フィルム31の周縁部32と前面フィルム11および背面フィルム12の天端縁を貼り合わせて天稜部16を形成し、底面フィルム21の周縁部22と前面フィルム11および背面フィルム12の底端縁を貼り合わせて底稜部15を形成する。次いで左右の側端縁部を矢印の様に前後方向に押し潰すように圧接して貼り合わせ、側縁シール部13、13を形成する。
側縁シール部13が形成されるときに、底面フィルム21は逆V字状に、天面フィルム31はV字状に押し潰されて、側縁シール部13、13に挟み込まれて共にシールされる。そのため、側縁シール部13、13に近接する部分の底面フィルム21は逆V字状に引き込まれ、天面フィルム31はV字状に引き込まれるため図6の様な折込部17が形成されると共に、底面20および天面30は略矩形または矩形がやや潰れた六角形などの多角形に形成される。
図10は本発明の自立性包装袋の第三の実施形態の構成を説明する斜視図である。本実
施形態においては、背面フィルム121、開口部33が設けられた天面フィルム31、前面フィルム11、底面フィルム21が切れ目のない連続した積層フィルムで構成され、底面フィルム21は再び背面フィルム122に連続している。天面フィルム31に連続する背面フィルム121と底面フィルムに連続する背面フィルム122は背シール部120で貼り合わされて一体となって背面フィルム12となっている。背面フィルム121、天面フィルム31、前面フィルム11、底面フィルム21および背面フィルム122の各境界の近傍部位は折り曲げられて貼り合わされることで天稜部16および底稜部15を形成する。側縁シール部13、13の形成については図9に示す実施形態と同様である。
図11は本発明の自立性包装袋の第三の実施形態の別の構成を説明する斜視図である。本構成においては、開口部33が設けられた天面フィルム31、前面フィルム11、底面フィルム21、背面フィルム12が切れ目のない連続した積層フィルムで構成され、天稜部16の一方の部位Aで貼り合わされた形態としたものである。なお貼り合せる部位は部位Aに限らず、他の天稜部16、または底稜部15のいずれかの部位であっても良い。
以下、本発明の自立性包装袋を構成する部材について具体的に説明する。
(フィルム積層体)
本発明の自立性包装袋の側面、天面、底面を構成するフィルム積層体は、少なくとも基材層とシーラント層を有し、間に中間層を設けることができる。
基材層は、高分子樹脂組成物からなるフィルムであって、たとえばポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロンー6、ナイロンー66等)、ポリイミドなどが使用でき、要求特性に応じて適宜選択される。特にポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートを基材フィルムとする場合は、フィルム強度と価格においてより好ましい。厚みは特に限定するものではないが、例えば12μmとすると好適である。
中間層は、包装袋1の各種強度やバリア性の向上などのために設けられ、目的に応じてプラスチックフィルム、金属箔などから適宜選択して設けることができる。プラスチックフィルムであれば、たとえばポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロンー6、ナイロンー66等)、ポリイミドなどが使用でき、要求特性に応じて適宜選択される。とくにポリアミドフィルムを用いる場合には、包装袋の機械的強度、耐衝撃性、コシ、などの点でより好ましく用いることができる。金属箔であればアルミ箔が好適に使用できる。アルミ箔を用いる場合には機械的強度やコシを高めるほか、防湿性はじめバリア性の点でより好ましく用いることができ、アルミ箔の場合の厚みは特に限定するものではないが、例えば7μmとすると好適である。
シーラント層の材質としては、熱可塑性樹脂のうちポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-αオレフィン共重合体、エチレン-メタアクリル酸樹脂共重合体などのエチレン系樹脂や、ポリエチレンとポリブテンのブレンド樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン-エチレンランダム共重合体、プロピレン-エチレンブロック共重合体、プロピレン-αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂等を使用することができる。厚みは特に限定するものではないが、例えば30μmとすると好適である。
(その他の層)
上記の各層以外にも、適宜中間に層を追加して設けることができ、例えば、印刷層を設け
ることができる。印刷層は、内容物に対する情報を表示したり、識別のため、あるいは意匠性向上を目的として、包装袋の外側から見える様に設ける。印刷層はプラスチックフィルムを基材として設けることができ、印刷方法および印刷インキには特に制約を設けるものではなく、既知の印刷方法の中からフィルムへの印刷適性、色調などの意匠性、密着性、食品容器としての安全性などを考慮して適宜選択してよく、たとえばグラビア印刷法、オフセット印刷法、グラビアオフセット印刷法、フレキソ印刷法、インクジェット印刷法などを用いることができる。中でもグラビア印刷法は生産性や絵柄の高精細度において好ましく用いることができる。
(積層および接着)
各フィルム積層体を構成する各層を積層する際には、接着剤層を介して積層することができる。接着剤の材料としてはたとえば、ポリエステル-イソシアネート形樹脂、ウレタン樹脂、ポリエーテル系樹脂などを用いることができる。また積層の方法については、ドライラミネーションあるいはノンソルベントラミネーションなどの方法を用いることができる。あるいは、熱可塑性樹脂を用いる場合には、押し出し機を用いてラミネートすることもできる。
(蓋材)
蓋材は、紙またはプラスチックフィルムを基材として、粘着剤層を設けて構成され、間に中間層を設けることもできる。基材としてはプラスチックフィルムであれば前述のフィルム積層体で例示したものと同様のものから、要求特性に応じて適宜選択でき、厚みは特に限定するものではないが、例えば12μmが好適である。粘着剤層は、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコン系粘着剤、ウレタン系粘着剤などから内容物の特性、剥離強度などの要求特性に応じて適宜選択した粘着剤を用いて設けることができ、厚みは特に限定するものではないが、例えば30μmとすると好適である。中間層は蓋材の強度、基材と粘着剤との接着性の調整などのため設けることができ、例えばポリオレフィン樹脂(低密度ポリエチレン樹脂等)からなる層を厚み10μmで設けることができる。
(板紙)
板紙は、適度な厚みとコシ強度を持つものから選択でき、例えばカップ原紙として広く用いられているものが好適に使用でき、坪量は特に限定するものではないが、例えば200g/mのものが好適に用いられる。また内容物に応じて耐油紙を用いても良い。接着剤層としてポリオレフィン系樹脂、例えば低密度ポリエチレン樹脂層を設けると好適であり、厚みは特に限定するものではないが、例えば15μmとすると好適である。また、板紙に代わり、厚みが50μm以上のプラスチックフィルムを使用しても良い。プラスチックフィルムは一般に油分の浸透で脆弱化することは少なく、公知のプラスチックから適宜選択して用いることができる。
以上説明したように、本発明の自立性包装袋によれば、フィルム積層体を貼り合わせて警醒した包装袋において、天面、底面を明確に形成することができ、また形成された天面、底面が十分な強度を有して保形力が高く、天地方向にきれいに積み重ねることができる自立性包装袋を提供することができる。また天面に再封可能な蓋材を有する開口部があることにより、内容物の取り出しと再封が容易に行える。本発明の自立性包装袋と従来の包装容器の特性を比較した表を表1に示す。表1に示すように、本発明の自立性包装袋は、多くの特性において優れた特性を示している。
Figure 0007009824000001
1、2、3・・・自立性包装袋
10・・・側面
11・・・前面フィルム
12・・・背面フィルム
13・・・側縁シール部
14・・・折り返し部
15・・・底稜部
16・・・天稜部
17・・・折込部
18・・・端部
20・・・底面
21・・・底面フィルム
22、32・・・周縁部
30・・・天面
31・・・天面フィルム
33・・・開口部
34・・・切れ目
40、50・・・板紙
60・・・蓋材
64・・・摘み部
70・・・内容物

Claims (3)

  1. 少なくとも基材層とシーラント層を有するフィルム積層体のシーラント層同士を対向させて貼り合わせて内部に収納空間を設けた包装袋であって、
    略矩形または多角形の天面および底面と、前記天面および前記底面の周縁を取り囲む側面を有し、
    前記側面は前面と背面からなり、
    前記前面および前記背面の前記底面側の端縁は、前記底面よりも前記底面の法線方向に突出して前記底面の周縁部と接着されて前記底面を周回する底稜部を形成し、
    前記前面および前記背面の前記天面側の端縁は、前記天面よりも前記天面の法線方向に突出して前記天面の周縁部と接着されて前記天面を周回する天稜部を形成し、
    前記前面および前記背面の左右の端縁は、それぞれ貼り合わされて側縁シール部を形成し、
    前記側縁シール部は前記側面の前記天稜部から前記底稜部に亘って設けられ、
    前記天面の少なくとも一部に開口部が設けられ、前記開口部を覆うシート状の蓋材が再封可能に前記天面に粘着されており、
    前記天面の前記開口部以外の部分および前記底面の、包装袋のシーラント層の内面側に、板紙が貼着されており、この板紙により、外力による天面及び底面の変形がおきにくくなっていることを特徴とする自立性包装袋。
  2. 前記側面および前記天面および前記底面を形成するフィルム積層体がそれぞれ別体であることを特徴とする請求項1に記載の自立性包装袋。
  3. 前記側面と前記天面および前記底面の境界で前記フィルム積層体が切れ目なく連続しており、前記底稜部および前記天稜部が前記境界の部位近傍の前記フィルム積層体を折り曲げて貼り合わせて稜状とされて設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の自立性包装袋。
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