JP2009129961A - 連結コイルの形成方法および連結コイル形成装置 - Google Patents

連結コイルの形成方法および連結コイル形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】平角線を曲げ加工して角筒状かつ並列状に形成される第1、第2のコイル間の距離を高精度に確保できる連結コイル形成方法および連結コイル形成装置を提供する。
【解決手段】連結コイル形成装置20を、平角線Wを巻線加工ラインAに沿って直線状に配置すると共にこれを支持する線送りユニット21と、巻線加工ラインA上の平角線導入方向先で線送りユニット21の下流側に配設された巻線ヘッド機構25と、この線送りユニット21および巻線ヘッド機構25を支持する装置本体30とを備えた構成とする。巻線ヘッド機構25が、平角線Wの90度曲げ加工を実行する巻線ヘッド部26と、この巻線ヘッド部26に対して曲げ加工の加工位置を巻線加工ラインAに沿って可変設定するヘッド本体27を備え、巻線ヘッド機構25には、曲げ加工を制御する主制御部が併設されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、連結コイルの形成方法および連結コイル形成装置に係り、より詳しくは、特に、リアクトルコイルとして用いるのに好適な連結コイルの形成方法および連結コイル形成装置に関する。
リアクトルは、一般に巻線と磁性体のコアを備え、コアに巻線が巻回されてコイルを構成することによりインダクタンスを得ている。
従来、リアクトルは、昇圧回路、インバータ回路、アクティブフィルタ回路等に用いられている。このようなリアクトルとしては、コアと当該コアに巻回されたコイルとを他の絶縁部材等とともに金属等のケース内に収納するものが多く用いられるようになっている。
そして、例えば車載用の昇圧回路に用いられるリアクトルにおいては、高電流流域における高いインダクタンス値を得るために所定の巻径と巻数により形成した単独コイルを2個並列状に形成し、双方コイルを流れる電流の方向が互いに逆向きになるように連結(接続)した構成コイルが用いられている。
以上のようなコイルの従来例として、上述した2個コイルをそれぞれ別個の巻線により形成し、各巻線の連結側の端部を、連絡用ターミナルを介して溶接することにより接続するものが知られている(例えば特許文献1参照)。
また、他の従来例として、並列状に並ぶ同一巻き方向の2個コイルを1本の平角線のエッジワイズ巻きによって形成すると共に、相互に連続する上記2個コイルの相互間に架かる平角線の連結部を長手方向に沿って二つ折りに返すようにして、双方コイルの端面による外形内に収める構成のものも知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2003−124039号公報 特許3737461号公報
リアクトルの2個のコイル内には、例えば略リング状のコアが挿入されるため、2個のコイルは、高い配列精度が要求される。ところが、前述した従来例のコイルでは、連絡用ターミナルを介して2個のコイルにおける巻線の連結側の端部を相互に連結するため、2個のコイルの配列にバラツキが生じやすく、コアを挿入することができない場合がある。
また、前記特許文献1のコイルでは、両コイルと連絡用ターミナルとの接続のために、まず各巻線や連絡用ターミナルの連結側端部の皮膜を剥がし、その上で、当該箇所を溶接するという作業が必要となり、その結果、製造作業が大変煩雑になっていた。
さらに、個別の巻線により形成された2個のコイルを連絡用ターミナルを介した溶接により電気的に接続するため、どうしても溶接部の信頼性が問題となり、溶接の出来具合により、コイルの電気的特性にバラツキが生じてしまうという問題もあった。
また、前記特許文献2のコイルでは、2個のコイルを同一の巻線によって形成し、連結部を二つ折り状に折り返すようにしているので、2個のコイルの配列のバラツキは生じ難い。ところが、折り返し部のスペースが必要となると共に、折り返しの具合如何によりコイルの電気的特性にバラツキが生じてしまうおそれがある。
また、両コイルと連絡用ターミナルと接続の工程は不要であるが、上述した折り返しのための作業工程が必要となるので、その分、製造作業が煩雑になるという問題が生じている。
本発明の目的は、平角線を曲げ加工して角筒状かつ並列状に形成される第1、第2のコイル間の距離を高精度に確保できる連結コイル形成方法および連結コイル形成装置を提供することである。
本発明の他の目的は、平角線を曲げ加工して角筒状かつ並列状に形成される第1、第2のコイルを連結する連結部を、溶接や折り返しを不要として、かつ容易に形成することができる連結コイル形成方法および連結コイル形成装置を提供することである。
本発明の連結コイル形成方法は、1本の平角線をその長さ方向一方と他方の各端部側から角巻して形成された角巻部が角筒状に積層された状態の第1コイルおよび第2コイルを形成し、この各コイル相互間に位置する素材である前記平角線を当該各コイルを同一面上で連結する連結部とし、前記各コイルを互いに並列状態に配置して成る連結コイル形成方法であって、前記平角線の一方の端部から前記第1コイルを形成すると共に前記平角線の他方の端部から前記第2コイルを形成するコイル形成工程を有し、このコイル形成工程では、前記第2コイルの形成前に前記第1コイルを完成させると共に、この第1コイル完成後で前記第2コイルの完成直前に前記連結部の長さを測定する長さ測定工程と、この測定された連結部の長さを予め設定されている前記両コイルの配置間隔用と前記第2コイルに設定される平角線調整用とに配分する長さ配分工程と、この分けられた長さ寸法に対応して前記第2コイルの最後の角巻き部分の一片にオフセット部を設けると共に前記両コイルの配置間隔を設定する最終角巻き工程とを備えていることを特徴とした(請求項1)。
ここで、前記長さ配分工程では、前記第2コイルに設定される最終2ターン以上前のコイル辺の長さを含む平角線調整用の長さ寸法を、予め特定されている前記両コイルの配置間隔用の長さ寸法と前記測定された連結部位の長さ寸法から演算して得られる寸法とする(請求項2)。
また、前記連結部の長さを測定する長さ測定工程を、前記第2コイルを形成する工程の巻線完了直前の2ターン以上を残した状態で行うようにし、前記最終角巻き工程では、前記第2コイルの巻線完了直前の2ターン目で前記第2コイルの最後の角巻き部分の一片にオフセット部分を設け、これに続いて前記第2コイルの巻線完了直前の1ターン目で前記両コイルの配置間隔用の長さ寸法を設定するように構成してもよい(請求項3)。
さらに、前記コイル形成工程では、前記平角線の一方の端部から第1コイルを形成する第1コイル形成工程と、この第1コイル形成後に前記平角線の他方の端部から第2コイルを形成する第2コイル形成工程とを備え、前記第2コイル形成工程では、その最終巻線工程で、前記長さ測定工程と、長さ配分工程と、最終角巻き工程とを実行するようにしてもよい(請求項4)。
また、前記コイル形成工程では、1組の巻線ヘッド機構を備えた連結コイル形成装置を使用して前記第1コイル形成工程と第2コイル形成工程とを順次実行するように構成してもよい(請求項5)。
また、前記コイル形成工程では、二組の巻線ヘッド機構を備えた連結コイル形成装置を使用し、前記一方の組の巻線ヘッド機構を機能させて前記第1コイル形成工程を実行し、その後に前記他方の組の巻線ヘッド機構を機能させて前記第2コイル形成工程を実行するように構成してもよい(請求項6)。
さらに、前記第1コイル形成工程と第2コイル形成工程との間に、前記第1コイルが一端部に形成された後に当該平角線を素材供給領域から引き出すと共に当該平角線の長さを前記第2コイルの形成に必要とする長さに設定する第2コイル用平角線設定工程を設けてもよい(請求項7)。
また、前記コイル形成工程では、可動式の二組の巻線ヘッド機構とこれらの各巻線ヘッド機構を共用する併設された二本の巻線加工ラインとを備えた連結コイル形成装置を使用し、前記一方の巻線加工ラインにて前記一方の組の巻線ヘッド機構を作動させて前記第1コイル形成工程を実行し、その後に当該一方の巻線加工ラインにて前記他方の組の巻線ヘッド機構を作動させて前記第2コイル形成工程を実行するように構成し、前記他方の巻線加工ラインでは、前記一方の巻線加工ラインにおける前記第1コイル形成工程の終了後に前記一方の組の巻線ヘッド機構を前記他方の巻線加工ラインへ移動させて当該他方の巻線加工ラインにおける前記第1コイル形成工程を実行すると共に、前記一方の巻線加工ラインにおける前記第2コイル形成工程の終了後に前記他方の組の巻線ヘッド機構を前記他方の巻線加工ラインへ移動させて当該他方の巻線加工ラインにおける前記第2コイル形成工程を実行するように構成してもよい(請求項8)。
また、前記一方の巻線加工ラインと他方の巻線加工ラインとにあって、それぞれ前記第1コイル形成工程と第2コイル形成工程との間に、前記第1コイルが一端部に形成された状態で当該平角線を素材供給領域から引き出すと共に当該平角線の長さを前記第2コイルの形成に必要とする長さに設定する第2コイル用平角線設定工程を設けてもよい(請求項9)。
さらに、前記コイル形成工程では、前記平角線の一方の端部から第1コイルを形成する第1コイル形成工程と、この第1コイル形成工程とは別に前記平角線の他方の端部から第2コイルを形成する第2コイル形成工程とを備えると共に、この第2コイル形成工程における最終巻線工程にて、前記長さ測定工程と、長さ配分工程と、最終角巻き工程とを実行するようにし、前記コイル形成工程では、予め一方と他方とのそれぞれに装備された1個ずつの前記巻線ヘッド機構と、前記各巻線ヘッド機構を別々に保持すると共に同一線上に配設された一方の巻線加工ラインと他方の巻線加工ラインとを有する連結コイル形成装置を使用し、前記一方の巻線加工ラインにて前記一方の巻線ヘッド機構を作動させて前記第1コイル形成工程を実行し、それと同時に前記他方の巻線加工ラインにて前記他方の巻線ヘッド機構を作動させて前記第2コイル形成工程を実行するように構成してもよい(請求項10)。
また、前記第2コイル形成工程における最終巻線工程にて実行される前記長さ測定工程、長さ配分工程、および最終角巻き工程は、前記一方の巻線加工ラインと他方の巻線加工ラインとの間に予め介装された平角線搬送ユニットを介して前記第1コイル部が前記他方の巻線加工ライン側に移送される過程若しくは移送後の何れか一方の状態で実行されるように構成してもよい(請求項11)。
また、前記コイル形成工程では、前記第1コイルと第2コイルおよび当該各コイル相互間に設定される前記連結部に必要な長さの前記平角線を素材供給領域から引き出すと共に前記一方と他方の各巻線加工ライン上に配設する平角線配置工程を、前記第1および第2の各コイル形成工程に先立って設けてもよい(請求項12)。
本発明の第1発明の連結コイル形成装置は、平角線をコイル素材としてその一端部を順次角巻して形成する角筒状の平角線コイルである第1コイルを形成すると共に、他の端部にも同様にして平角線コイルである第2コイルを形成し、これらの第1コイルおよび第2コイルが両コイルに連続する連結部で連結され、かつ相互に並列に設置する並列設置機能を備えた連結コイル形成装置において、前記第1又は第2のコイルの形成に際し、素材供給領域から導入される前記平角線を巻線加工ラインに沿って直線状に配置すると共にこれを支持する線送りユニットと、前記巻線加工ライン上の前記平角線導入方向先で前記線送りユニットの下流側に配設された巻線ヘッド機構と、この線送りユニットおよび巻線ヘッド機構を支持する装置本体とを備え、前記巻線ヘッド機構が、前記コイル素材である平角線の90度曲げ加工を実行する巻線ヘッド部と、この巻線ヘッド部に対して90度曲げ加工の加工位置を前記巻線加工ラインに沿って可変設定する加工位置設定部とを有すると共に、後端部に前記第1コイルが形成された平角線が前記巻線加工ライン上に送り込まれた場合に前記巻線ヘッド部を駆動して第2コイルを形成するコイル形成機能を備え、前記加工位置設定部の加工位置設定動作を外部入力される制御情報に基づいて所定のタイミングで可変制御し、前記連結部の長さを調整して前記第1コイルと第2コイルとの配置間隔を所望の寸法に設定する主制御部を、前記巻線ヘッド機構に併設したことを特徴とする(請求項13)。
この発明によれば、主制御部により、加工位置設定部の加工位置設定動作を可変制御することができるので、第1コイルと第2コイルとの配置間隔が、予め設定されている寸法と一致した時点で、90度曲げ加工を実施することができる。その結果、平角線を曲げ加工して角筒状かつ並列状に形成される第1、第2のコイル間の距離を高精度に確保でき、これにより、リアクトルの2個のコイル内に、例えば略リング状のコアを容易に挿入できる。
また、第1コイルと第2コイルとを連結する連結部が両コイルに連続して設けられているので、連結部を、溶接や折り返しを不要として、かつ容易に形成することができる。
さらに、巻線ヘッド機構が1個ですむので、装置を小型化することができる。
また、前記巻線ヘッド機構は、前記第1又は第2の各コイルの素材である平角線を角巻して角筒状に加工するに際し、前記主制御部に制御されて稼働し前記平角線の90度曲げ加工時に前記巻線加工ラインに沿って当該平角線を必要な長さ分移送する平角線移送機能を備えていてもよい(請求項14)。
この発明によれば、巻線ヘッド機構が平角線移送機能を備えているので、巻線加工ラインに沿って平角線を移送する線送りユニットの作用が及ばなくなった場合でも、最終巻き加工まで行うことができる。
また、前記第1コイル完成後で前記第2コイルの完成直前の当該第2コイルにおける最終2ターン以上前の前記連結部の長さを含みかつ当該連結部に直交する方向に位置する各コイルの対応するコイル辺相互間の平行間隔を連結部位長として測定し、これを前記主制御部に送り込む連結部位長さ測定手段を具備すると共に、前記主制御部が、前記連結部位長さ測定手段で測定された連結部位長の測定データを予め特定されている前記両コイルの配置間隔用と前記第2コイルに設定される平角線調整用を含むコイル辺用とに配分する測定データ配分機能と、この配分された測定データに基づいて前記加工位置設定部の動作を制御し前記第2コイルの最後の角巻き部分の一片に所定のオフセット量を設定するオフセット量設定機能および前記両コイルの配置間隔を設定する配置間隔設定制御機能とを、備えていてもよい(請求項15)。
この発明によれば、第2コイルにおける最終2ターン以上前で、連結部位長さ測定手段により測定された連結部位長の測定データが、両コイルの配置間隔用と第2コイルに設定される平角線調整用を含むコイル辺用とに配分され、このデータに基づいてオフセット量と両コイルの配置間隔が設定されるので、オフセット量と両コイルの配置間隔とを正確に確保することができる。
また、第2コイルの最後の角巻き部分の一片にオフセット部分が設けられ、第2コイルの巻線完了直前の1ターン目で両コイルの配置間隔用の長さ寸法が設定されるので、第1、第2のコイル間の距離を高精度に確保できると共に、第1、第2のコイル間の配置間隔も正確に確保することができる。
また、本発明の第2発明の連結コイル形成装置は、平角線をコイル素材としてその一端部を順次角巻して形成される角筒状の平角線コイルである第1コイルを形成すると共に、他端部にも同様にして平角線コイルである第2コイルを形成してこれを相互に並列に設置する並列設置機能を備えた連結コイル形成装置において、前記第1又は第2のコイルの形成に際し、素材供給領域から導入される前記平角線を巻線加工ラインに沿って直線状に配置すると共にこれを支持する線送りユニットと、前記巻線加工ライン上の前記平角線導入方向先に又前記巻線加工ライン上で前記平角線導入側にそれぞれ対応して配設された第1又は第2の各巻線ヘッド機構と、前記線送りユニットおよび各巻線ヘッド機構を支持する装置本体とを備え、前記第1、第2の各巻線ヘッド機構が、前記コイル素材である平角線の90度曲げ加工を順次実行する巻線ヘッド部と、前記線送りユニットによる平角線送り長さを変えることによって90度曲げ加工の加工位置を前記巻線加工ラインに沿って可変設定する加工位置設定部とを有すると共に、所定長さの平角線が前記巻線加工ライン上に送り込まれた場合に前記巻線ヘッド部および加工位置設定部を付勢して前記平角線の一端部側から第1コイルを又他端部側から第2コイルをそれぞれ形成するコイル形成機能を備え、前記加工位置設定部の加工位置設定動作を外部入力される制御情報に基づいて所定のタイミングで駆動制御する主制御部を、前記第1、第2の各巻線ヘッド機構に併設したものでもよい(請求項16)。
この発明によれば、巻線加工ライン上に配置された第1又は第2の各巻線ヘッド機構が配置され、これらの巻線ヘッド機構が巻線ヘッド部と加工位置設定部とを有し、この加工位置設定部の加工位置設定動作が主制御部により所定のタイミングで駆動制御される。これにより、第1コイルと第2コイルとの配置間隔が、予め設定されている寸法と一致した時点で、90度曲げ加工を実施することができる。その結果、平角線を曲げ加工して角筒状かつ並列状に形成される第1、第2のコイル間の距離を高精度に確保できる。
また、第1コイルと第2コイルとを連結する連結部が両コイルに連続して設けられているので、連結部を、溶接や折り返しを不要として、かつ容易に形成することができる。
さらに、巻線加工ライン上に配置された第1又は第2の各巻線ヘッド機構、第1コイルの形成後、すぐに第2コイルの形成に着手できるので、効率のよい製作が可能となる。
また、前記第1コイル完成後で前記第2コイルの完成直前の当該第2コイルにおける最終2ターン以上前の前記連結部の長さを含みかつ当該連結部に直交する方向に位置する各コイルの対応するコイル辺相互間の平行間隔を連結部位長として測定し、これを前記主制御部に送り込む連結部位長さ測定手段を具備すると共に、前記主制御部が、前記連結部位長さ測定手段で測定された連結部位長の測定データを予め特定されている前記両コイルの配置間隔用と前記第2コイルに設定される平角線調整用を含むコイル辺用とに配分する測定データ配分機能と、この配分された測定データに基づいて前記第1,第2の各巻線ヘッド機構の動作を制御し前記第2コイルの最後の角巻き部分の一片に所定のオフセット量を設定するオフセット量設定機能および前記両コイルの配置間隔を設定制御する配置間隔設定制御機能とを、備えていてもよい(請求項17)。
この発明によれば、第2コイルにおける最終2ターン以上前で、連結部位長さ測定手段により測定された連結部位長の測定データが、両コイルの配置間隔用と第2コイルに設定される平角線調整用を含むコイル辺用とに配分され、このデータに基づいてオフセット量と両コイルの配置間隔が設定されるので、オフセット量と両コイルの配置間隔とを正確に確保することができる。
また、前記第2の各巻線ヘッド機構は、対応する前記第1又は第2の各コイルの素材である平角線を角巻して角筒状に加工するに際し、前記主制御部に制御されて稼働し前記平角線の90度曲げ加工時に前記巻線加工ラインに沿って当該平角線を各コイル側にそれぞれ角巻加工に必要な長さ分移送する平角線移送機能を備えていてもよい(請求項18)。
この発明によれば、巻線ヘッド機構が平角線移送機能を備えているので、巻線加工ラインに沿って平角線を移送する線送りユニットの作用が及ばなくなった場合でも、最終巻き加工まで行うことができる。
この発明によれば、一方の組の巻線ヘッド機構で第1コイル形成工程を実行した後、他方の組の巻線ヘッド機構で第2コイル形成工程を実行することができるので、連結コイルを効率よく形成することができる。
また、前記巻線加工ラインの前記素材導入領域側に当該平角線を前記主制御部の指令に応じて切断するカッター機構を装備すると共に、前記主制御部が、前記平角線の一端部に前記第1コイルが完成した後に当該平角線が前記素材供給領域から前記第2コイルの形成及び連結コイルの完成に必要な所定長さの平角線が導入された場合に前記カッター機構に平角線切断動作を指令する平角線切断制御機能を備えていてもよい(請求項19)。
この発明によれば、連結コイル形成装置に、主制御部の指令に応じて切断するカッター機構が装備され、さらに主制御部に平角線切断制御機能が設けられているので、必要な位置で、かつ正確、確実に平角線を切断することができる。
また、本発明の第3発明の連結コイルの形成装置は、前記第1、第2の各巻線ヘッド機構をそれぞれ前記巻線加工ラインに直交する方向に往復移動可能な可動式の巻線ヘッド機構とし、前記巻線加工ラインを前記各巻線ヘッド機構を共用する二本の巻線加工ラインとすると共に、前記線送りユニットを前記二本の巻線加工ラインに対応しかつ当該巻線加工ラインから個別に退避可能に構成された第1、第2の線送り部を備えた構成とし、前記主制御部が、予め設定された指令に従って前記第1、第2の各巻線ヘッド機構および前記線送りユニットの各動作を連携制御する連携制御機能を備えていてもよい(請求項20)。
この発明によれば、巻線加工ライン上に配置された第1又は第2の各巻線ヘッド機構が配置され、これらの巻線ヘッド機構が巻線ヘッド部と加工位置設定部とを有し、この加工位置設定部の加工位置設定動作が主制御部により所定のタイミングで駆動制御される。これにより、第1コイルと第2コイルとの配置間隔が、予め設定されている寸法と一致した時点で、90度曲げ加工を実施することができる。その結果、平角線を曲げ加工して角筒状かつ並列状に形成される第1、第2のコイル間の距離を高精度に確保できる。
また、第1コイルと第2コイルとを連結する連結部が両コイルに連続して設けられているので、連結部を、溶接や折り返しを不要として、かつ容易に形成することができる。
さらに、それぞれの巻線加工ライン上において第1又は第2の各巻線ヘッド機構により、第1コイルの形成後、すぐに第2コイルの形成に着手できるので、効率のよい製作が可能となる。
また、一方の巻線加工ラインにおいて第1コイル形成工程と第2コイル形成工程を実行し、他方の巻線加工ラインにおいても同じように第1コイル形成工程と第2コイル形成工程を実行して、それぞれの巻線加工ラインにおいて連結コイルを形成できるので、生産効率を向上させることができる。
また、前記主制御部が、前記一方の巻線加工ラインにて前記一方の組の巻線ヘッド機構を駆動制御して前記第1コイルが形成されると当該一方の組の巻線ヘッド機構を前記他方の巻線加工ラインに移動させて当該他方の巻線加工ラインにおける第1コイル形成用の巻線ヘッド機構として稼働させると同時に、前記一方の巻線加工ライン上では前記第2コイル形成用の他方の組の巻線ヘッド機構を第2コイル形成用として駆動制御する第1の交叉制御機能と、前記一方の巻線加工ラインにて前記他方の組の第2コイルが形成されると当該他方の組の巻線ヘッド機構を前記他方の巻線加工ラインに移動させ当該他方の巻線加工ラインにおける第1コイル形成後に当該他方の巻線加工ラインにおける第2コイル形成用の巻線ヘッド機構として稼働させると同時に、前記他方の巻線加工ライン上では前記第1コイル形成後に前記一方の巻線ヘッド機構を前記一方の巻線加工ライン側に戻して当該一方の巻線加工ラインにおける第1コイル形成用として駆動制御する第2の交叉制御機能と、を備えていてもよい(請求項21)。
この発明によれば、一方の巻線加工ラインと他方の巻線加工ラインとが一方の巻線ヘッド機構と他方の巻線ヘッド機構とを共用しており、これらの巻線ヘッド機構を、第1の交叉制御機能および第2の交叉制御機能を有する主制御部の制御により、一方の巻線加工ラインと他方の巻線加工ラインとのいずれかに移動させることができ、それぞれの巻線加工ライン上で、第1コイルと第2コイルとを形成し、連結コイルを形成することができる。その結果、連結コイルの生産効率を向上させることができると共に、2つの巻線加工ラインにおいて、一方の巻線ヘッド機構と他方の巻線ヘッド機構とを共用しているので、構造の簡単化を図ることができる。
また、前記各巻線加工ライン上における各平角線が必要な長さ分導入設定された後に前記主制御部に付勢されて各巻線加工ライン毎に個別に切断するカッター機構を、前記各巻線加工ラインの前記素材供給領域に装備していてもよい(請求項22)。
この発明によれば、連結コイル形成装置に、主制御部の指令に応じて各巻線加工ライン毎に個別に切断するカッター機構が装備されているので、必要な位置で、かつ正確、確実に平角線を切断することができる。
また、本発明の第4発明の連結コイルの形成装置は、前記巻線加工ラインに沿って、その中央部に前記線送りユニットを、一方の側に前記第1巻線ヘッド機構用の第1の摺動ガイドを、および他方の側である素材供給領域側に前記第2巻線ヘッド機構用の第2の摺動ガイドを、それぞれ装備し、前記主制御部が、前記第1,第2の各巻線ヘッド機構に対して前記第1,第2のコイル加工動作を同一の時間帯で実行するように駆動制御する同時加工制御機能を備えていてもよい(請求項23)。
この発明によれば、平角線の両端から、それぞれ第1のコイルと第2のコイルとを同時加工することができるので、第1のコイルの形成後に第2のコイルを形成する場合と比較して、略半分の時間で連結コイルを形成することができるので、生産性の向上をはかることができる。
また、前記主制御部は、前記第1の巻線ヘッド機構による第1のコイル加工動作を、少なくとも前記第2の巻線ヘッド機構による第2コイル完成の1/2巻回(2ターン)以上前に完了するように制御すると共に、前記第1コイル完成後で前記第2コイルの完成直前の当該第2コイルにおける最終2ターン以上前に、前記連結部の長さを当該連結部に直交する方向に位置する各コイルの対応するコイル辺相互間の平行間隔を連結部位長として測定しこれを前記主制御部に送り込む連結部位長さ測定手段を、前記第2の摺動ガイド上に挿脱自在に配設し、前記主制御部が、前記連結部位長さ測定手段で測定された連結部位長の測定データを予め特定されている前記両コイルの配置間隔用と前記第2コイルに設定される平角線調整用を含むコイル辺用とに配分する測定データ配分機能と、この配分された測定データに基づいて前記加工位置設定部の動作を制御し前記第2コイルの最後の角巻き部分の一片に所定のオフセット量を設定するオフセット量設定機能および前記両コイルの配置間隔を設定する配置間隔設定制御機能とを、備えていてもよい(請求項24)。
この発明によれば、第2コイルにおける最終2ターン以上前で、連結部位長さ測定手段により測定された連結部位長の測定データが、両コイルの配置間隔用と第2コイルに設定される平角線調整用を含むコイル辺用とに配分され、このデータに基づいてオフセット量と両コイルの配置間隔が設定されるので、オフセット量と両コイルの配置間隔とを正確に確保することができる。
また、前記連結部位長さ測定手段を、装置本体上に設定した基準点に基づいて前記各コイルの対応するコイル辺相互間の平行間隔を連結部位長として測定する構成とし、前記主制御部が、前記連結部位長さ測定手段で測定された連結部位長の測定データを予め特定されている前記両コイルの配置間隔用と前記第2コイルに設定される平角線調整用を含むコイル辺用とに配分する測定データ配分機能と、この配分された測定データに基づいて前記加工位置設定部の動作を制御して前記線送りユニットの平角線送り出し量を可変させ前記第2コイルの最後の角巻き部分の一片に所定のオフセット量を設定するオフセット量設定機能および前記両コイルの配置間隔を設定する配置間隔設定制御機能とを、備えていてもよい(請求項25)。
この発明によれば、連結部位長の測定データが装置本体上に設定した基準点に基づいて測定されるので、より正確な測定データガ得られる。
本発明の第1発明の連結コイル形成装置は、以上のように構成され機能するので、これによると、主制御部により、加工位置設定部の加工位置設定動作を可変制御することができるので、第1コイルと第2コイルとの配置間隔が、予め設定されている寸法と一致した時点で、90度曲げ加工を実施することができる。その結果、平角線を曲げ加工して角筒状かつ並列状に形成される第1、第2のコイル間の距離を高精度に確保できる。
また、第1コイルと第2コイルとを連結する連結部が両コイルに連続して設けられているので、連結部を、溶接や折り返しを不要として、かつ容易に形成することができる。
さらに、巻線ヘッド機構が1個ですむので、装置を小型化することができる。
本発明の第2発明の連結コイル形成装置は、以上のように構成され機能するので、これによると、上記第1発明の効果の一部を得ることができる他、巻線加工ライン上に配置された第1又は第2の各巻線ヘッド機構を備えており、第1の各巻線ヘッド機構により第1コイルの形成後、すぐに第2の巻線ヘッド機構により第2コイルの形成に着手できるので、効率のよい製作が可能となる。
本発明の第3の連結コイル形成装置は、以上のように構成され機能するので、これによると、上記第1発明の効果の一部を得ることができる他、それぞれの巻線加工ライン上において第1又は第2の各巻線ヘッド機構により、第1コイルの形成後、すぐに第2コイルの形成に着手できるので、効率のよい製作が可能となる。
また、一方の巻線加工ラインにおいて第1コイル形成工程と第2コイル形成工程を実行し、他方の巻線加工ラインにおいても同じように第1コイル形成工程と第2コイル形成工程を実行して、それぞれの巻線加工ラインにおいて連結コイルを形成できるので、生産効率を向上させることができる。
本発明の第4の連結コイル形成装置は、以上のように構成され機能するので、これによると、上記第1発明の効果の一部を得ることができる他、平角線の両端から、それぞれ第1のコイルと第2のコイルとを同時加工することができるので、第1のコイルの形成後に第2のコイルを形成する場合と比較して、略半分の時間で連結コイルを形成することができ、これにより、生産性の向上をはかることができる。
以下、本発明に係る連結コイルの形成方法および連結コイル形成装置の第1〜第4実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1,2に基づいて、上記連結コイルの形成方法および連結コイル形成装置によって成形された連結コイルをリアクトルコイルとして適用したリアクトルについて説明する。
図1はリアクトル1の斜視図であり、図2は、リアクトルコイル(以下、連結コイルという)10の斜視図である。
図1に示すように、リアクトル1は、例えば、強制冷却手段を有する機器の電気回路に使用され、連結コイル10、リアクトルコア2、図略のボビン、熱伝導性ケース3、図略の絶縁兼放熱シート等を含んで構成されている。
以上のようなリアクトル1は、連結コイル10内にリアクトルコア2が挿入され、これらが熱伝導性ケース3内に収容された後、充填材4を流し込んで固定された構成となっている。なお、熱伝導性ケース3の四隅にあるリアクトル固定用穴3Aは、熱伝導性ケース3を、例えば、強制冷却された筐体等に固定するためのねじ穴である。
連結コイル10は、1本の平角線Wが、その長さ方向一方と他方の各端部側から角巻して当該角巻部が角筒状に積層された状態に形成された第1コイル11および第2コイル12を備えて形成されている。
この第1コイル11および第2コイル12間には、当該各コイル11,12を同一面上で連結する連結部13が設けられ、この連結部13は、各コイル11,12相互間に位置する素材である前記平角線Wで形成されている。そして、第1コイル11および第2コイル12は、互いに並列状態に配置されている。
ここで、角巻きとは、コイルを角筒状に巻くことをいい、コイルを丸型に巻く丸巻きと対比されている。
連結コイル10の第1コイル11と第2コイル12とのそれぞれの端部であるリード部11A,12Aは、平角線Wの被膜を剥離し、導体が剥き出しになっており、図示しない圧着端子等を設けて他の電気部品等と接続されるようになっている。
また、平角線Wは、断面矩形形状の導線に被膜が施されたものである。
そして、詳細は後述するが、第1コイル11と第2コイル12との連結部13近傍の第2コイル12側の一辺の部分(以下、オフセット部分という)14は、連結コイル10を成形したときに発生する第1コイル11の軸心と、第2コイル12の軸心との距離のバラツキをなくすためにオフセット量を持たせ、かつ角筒形状の外形部より外側に突出させて巻線(以下、オフセット巻きという)されている。そして、このオフセット部分14は第1コイル11と第2コイル12とを連結する連結部13を兼ねている。
図2に詳細を示すように、連結コイル10の第1コイル11と第2コイル12とは並列状態で、かつ相互に巻き方向が同一となって形成されている。
なお、2つのコイル11,12のリード部11A,12Aは、各コイル11,12の軸方向の同じ側にあるから、リード部11A,12Aの先端部に、図示しない端子を取り付ける場合にも、端子の位置を揃えることが可能である。
この連結コイル10は、その第2コイル12の巻終り端部12Bにおいて、平角線Wを第2コイル12側から、各コイル11,12間の隙間長だけ突出させて略90度曲げ加工し、第1コイル11の積層方向(図2中に矢印Aで示す)と同一の方向(図2中に矢印Bで示す)に、第2コイル12が積層されるように、かつ、第1コイル11の巻き方向とは逆方向に角巻きされることにより、第2コイル12の巻き終わり時点で、第1コイル11と第2コイル12とが、前記連結部13を介して、連続して並列状態に形成されている。
また、連結部13が第1コイル11と第2コイル12のそれぞれのリード部11A,12Aと同じ向きに形成されているので、連結コイル10を図1に示すように組み込んだとき、例えば前記熱伝導性ケース3の底面に形成されている突起部等に干渉することがない。このことは、連結部13のために、ケース3の底面に形成される突起部の位置や形状を制限する必要がなくなり、これにより、設計の自由度が増す、という効果を得ることができる。
以上のように、連結コイル10は、第1コイル11の角巻きが終了した後に、予め、第2コイル12を角巻きするのに必要な長さの平角線Wを送り出し、形成された第1コイル11を一方の端部に有する平角線Wの他方の端部から第2コイル12を角巻きして形成した2連の連結コイル10である。
このため、第2コイル12の角巻き工程中の各辺を形成するときの線材送り誤差の累積が、第1コイル11の軸心と第2コイル12の軸心との距離のバラツキとなって現れるおそれがある。
前述のように、第1コイル11と第2コイル12とには、前述したように略リング状のリアクトルコア2の2箇所の直線部が挿入されるため、第1コイル11の軸心と第2コイル12の軸心との距離は高い寸法精度が要求される。
そこで、線材送り誤差の累積を解消するために、第1コイル11と第2コイル12との連結部13を形成する第2コイル12側のオフセット部分14を、第1コイル11と第2コイル12間の距離を調整するための余長部分として設け、角巻している。そして、前述のように、このオフセット部分14を含む部分の角巻をオフセット巻きという。
次に、図3〜15に基づいて、前記連結コイル10を形成する本発明の連結コイルの形成装置の第1実施形態を説明する。
第1実施形態は、1組の巻線ヘッド機構25を備えた連結コイル形成装置20を用いて連結コイル10を形成するものである。
すなわち、連結コイル形成装置20は、1組の巻線ヘッド機構25によって、平角線Wをコイル素材としてその一端部を順次角巻して形成された角筒状の前記第1コイル11を形成すると共に、第1コイル11を形成した後、引き続き他の端部にも同様にして第2コイル12を形成し、これらの第1コイル11と第2コイル12とを相互に並列に設置する並列設置機能を備え、これにより、前記連結コイル10を形成するものである。
なお、第1コイル11および第2コイル12は、図1、図2では、略正方形の四角筒状になっているが、実施形態では、長辺と短辺とからなる矩形形状の第1コイル11および第2コイル12からなる連結コイル10とする。
さらに詳述すると、連結コイル形成装置20は、第1コイル11とこの第1コイル11に連続する前記連結部13および第2コイル12の形成に際し、外部、つまり素材供給領域Bから導入される平角線Wを巻線加工ラインAに沿って直線上に配置すると共に、これを支持する線送りユニット21と、巻線加工ラインA上の平角線導入方向Kの先方で線送りユニット21の下流側に配設された前記巻線ヘッド機構25と、この線送りユニット21および巻線ヘッド機構25を支持する装置本体30と、連結コイル形成装置20全体を制御する主制御部である演算制御部35とを備えて構成されている。
また、装置本体30上、かつ線送りユニット21の平角線導入方向Kの上流側手前には、第2コイル12の形成時に、巻線ヘッド機構25等の巻線加工に連れて第2コイル12側に移動する第1コイル11の到着を検出する到着検出センサ31が巻線加工ラインAに沿って配置されている。
さらに、装置本体30上、かつ到着検出センサ31の上流側にはカッター機構であるカッターユニット32が配置されている。さらに、平角線導入方向Kの上流側においてカッターユニット32から離れた位置には、平角線Wを供給する前記素材供給領域Bが設けられ、この素材供給領域Bには、例えば、図示しないボビンが配置されている。
前記線送りユニット21は、取付け台22と、この取付け台22に、図9に示すようにY軸方向(平角線導入方向Kと直交する方向)移動可能に設けられた線送りプーリ23とを備えて構成されている。
取付け台22は、平角線Wを挟んで互いに反対位置に配置された2つの固定部22Aと、これらの固定部22A間に架けわたされた2本のガイド部22Bとを備えて構成されている。また、平角線Wの上下方向に対向して配置された一対の線送りプーリ23の一方はプーリツバ23Aを含む凹型断面形状を有し、他方のプーリはこれに嵌合する凸型形状を有し、図示しないシリンダによって平角線Wを挟み、やはり図示しない駆動モータによって、上下プーリを互いに逆方向に回転させることで平角線Wの送出を行うようになっている。
線送りユニット21は、図3等に示すように、第1コイル11等の長辺または短辺寸法分ずつ間欠的に送る辺送りの機能、および図5等に示すように、第1コイル11等の長辺または短辺寸法に係わりなく、連続的に送るリード線送りの機能を有しており、このような線送りユニット21は、後で詳述するように、演算制御部35により制御される。
そして、以上のような線送りユニット21の線送りプーリ23およびプーリツバ23Aは、公知の機構により、平角線Wに対して下降(図3中、紙面直交方向)できるようになっており、かつ、線送りプーリ23およびプーリツバ23Aが、上記取付け台22のガイド部22Bに沿って、図9に示すように、Y軸方向に移動できるようになっている。
前記巻線ヘッド機構25は、平角線Wの90度曲げ加工を実行する巻線ヘッド部26と、この巻線ヘッド部26に対して90度曲げ加工の加工位置を前記巻線加工ラインAに沿って可変設定する加工位置設定部であるヘッド本体27と、このヘッド本体27を平角線導入方向に沿って所定範囲間において、矢印Sで示すように往復移動可能に支持する取付け台28とを備えている。
巻線ヘッド機構25は、後端部に前記第1コイル11が形成された平角線Wが巻線加工ラインA上に送り込まれた場合に、上記巻線ヘッド部26およびヘッド本体27を駆動して第2コイル12を形成するコイル形成機能を備えている。このコイル形成機能は、後端部に第1コイル11が形成された平角線Wの先端部から第2コイル12を形成する機能をいう。
巻線ヘッド機構25の巻線ヘッド部26は、固定治具26Aと巻治具26Bとで構成されており、これらの固定治具26Aおよび巻治具26Bは、前記ヘッド本体27に設けられている。固定治具26Aは、送られてくる平角線Wをガイドすると共に、その平角線Wの曲げ加工時に幅方向一端側側面を固定するものである。また、巻治具26Bは、平角線Wの曲げ加工時に幅方向他端側側面を固定治具26A側に押圧すると共に、平角線Wの曲げ加工方向に略90度回動できるような構成となっている。
ここで、巻治具26Bの90度曲げ加工のための回動は、例えば、ヘッド本体27の取付け部材29に固定された巻治具26Bが、図示しないモータ、プーリ等で固定治具26Aを中心にして、図3中、矢印R方向に回転するように構成されている。ただし、別の機構でもよい。
取付け台28は、平角線導入方向Kに沿い、かつ所定間隔おいて設けられた2つの固定部28Aと、これらの固定部28A間に架けわたされ平角線導入方向Kと平行な2本のガイド部28Bとを備えて構成され、このガイド部28Bに沿って、前述のようにヘッド本体27が、図3中、矢印S方向に往復移動自在となっている。
また、巻線ヘッド機構25は、平角線Wを角巻して角筒状に加工するに際し、主制御部35に制御されて稼働し、平角線の90度曲げ加工時に、巻線加工ラインAに沿って、上述したように矢印S方向に往復移動して、当該平角線Wを必要な長さ分、つまり長辺分あるいは短辺分ずつ移送する平角線移送機能を備えている。
この平角線移送機能は、図9〜14に示すように、平角線Wの送りに際して線送りユニット21の作用が及ばなくなったときに、固定治具26Aと巻治具26Bとにより平角線Wを挟み込み、あるいは開放しながら、ヘッド本体27が取付け台28の固定部28A間においてガイド部28Bに沿い、かつ、平角線導入方向Kに沿って前述の矢印S方向に往復移動し、前述のように、辺送りすることで、平角線Wを移送できる機能である。
前記到着検出センサ31は、第2コイル12の形成時に、すでに完成された第1コイル11が巻線ヘッド機構25側に移動する際、所定位置に到着したことを検出すると共に検出した情報を前記演算制御部35に送出できるようになっている。
そして、第1コイル11が巻線ヘッド機構25側に移動する際に、線送りユニット21が邪魔にならないように、その線送りユニット21の線送りプーリ23およびプーリツバ23Aが、前記巻線加工ラインAから前記Y軸方向に移動して退避するように、演算制御部35によって制御されるようになっている。
前記カッターユニット32は、取付け台33と、この取付け台33にY軸方向移動可能に設けられたカッター本体34とを備えている。
取付け台33は、平角線Wを挟んで互いに反対位置に配置された2つの固定部33Aと、これらの固定部33A間に架けわたされた互いに平行な2本のガイド部33Bとを備えて構成されている。
カッター本体34には、図示しない刃部(カッター)が設けられている。したがって、カッター本体34を前記Y軸方向にスライドさせ、当該カッター本体34に取り付けられたカッターにより、送り出された前記平角線Wを所定の長さで切断することができるようになっている。
また、巻線ヘッド機構25の近傍には、第1コイル11の完成後で、第2コイル12の完成直前の当該第2コイル12における最終2ターン(90度ずつ2巻き)手前の連結部13の長さを含み、かつ当該連結部13に直交する方向に位置する各コイル11,12の対応するコイル辺相互間の平行間隔を連結部位長として測定し、これを前記演算制御部35に送り込む連結部位長さ測定手段36が設けられている(図12参照)。
この連結部位長さ測定手段36は、図12に示すように、第2コイル12の最終巻きの2ターン手前の位置で、基準位置から第2コイル12の短辺12Bの端面までの距離を測定する第2のコイル検出センサ36Bと、同じ位置で、第2コイル12の巻線が進行するに連れて当該第2コイル12側に接近する第1コイル11の短辺11Cの端面までの距離を測定する第1のコイル検出センサ36Aとで構成されている。
巻線ヘッド機構25には、上記ヘッド本体27の加工位置設定動作を、外部入力される制御情報に基づいて所定のタイミングで可変制御する前記演算制御部35が併設されている。
図3、14に示すように、演算制御部35は、前記線送りユニット21、巻線ヘッド機構25、カッターユニット32等との間で信号のやり取りを行い、それらの機構の制御をできるようになっている。
演算制御部35には、入力部37から各種の情報に基づく指令が入力される。そして、入力された指令に基づいて、演算制御部35と線送りユニット21との間では、線送りユニット21による平角線Wの加工ラインA上での送りを制御すると共に、必要に応じて線送りユニット21の線送りプーリ23の加工ラインAからの退避、および復帰等の制御が行われる。
演算制御部35と巻線ヘッド機構25との間では、入力部37からの指令に基づいて、演算制御部35により、巻線ヘッド部26による90度曲げ加工の制御、巻線ヘッド機構25の前記平角線移送機能を作動させて線送りユニット21による平角線Wの送り作用が及ばなくなった場合の、巻線ヘッド機構25におけるヘッド本体27を前記矢印S方向に往復移動させることで、平角線Wを移送させる制御等が行われる。
演算制御部35と前記カッターユニット32との間では、入力部37からの指令に基づいて、演算制御部35により、カッターユニット32のカッター本体34のY軸方向への前進による平角線Wの所定位置での切断、および切断後のカッター本体34の初期位置への復帰等が制御される。
メモリ38には、演算制御部35による制御に必要な各種の情報、例えば、予め設定された第1、第2コイル11,12間の基準寸法(設定寸法)、平角線Wの幅および厚さ寸法、矩形形状の角筒状に巻き上げる積層段数、矩形角筒形状の長辺寸法、および短辺寸法、第1、2コイル11,12を形成するのに必要な平角線Wの全長寸法、等の情報が収容されている。
また、演算制御部35には、第2コイル12の完成直前の当該第2コイル12における最終2ターン前の前記連結部13の長さを含み、かつ当該連結部13に直交する方向に位置する各コイル11,12の対応するコイル辺相互間の平行間隔を連結部位長として測定し、これを前記演算制御部35に送り込む前記連結部位長さ測定手段36が接続されている。
さらに、演算制御部35は、連結部位長さ測定手段36で測定された連結部位長の測定データを予め特定(設定)されている前記両コイル11,12の配置間隔用と、第2コイル12に設定される平角線調整用を含むコイル辺用とに配分する測定データ配分機能と、この配分された測定データに基づいて巻線ヘッド機構25の動作を制御し、第2コイル12の最後の角巻き部分の一片に所定のオフセット量Fを設定するオフセット量設定機能および両コイル11,12の配置間隔を設定制御する配置間隔設定制御機能とを具備している。
次に、図3〜14を参照にしながら、図15のフローチャートに基づいて、本第1実施形態の連結コイルの形成方法を説明する。
なお、図15のフローチャートでは、次の工程(ST)に移行する際の判断工程、すなわち、所望の条件が満たされているか否かの判断は、すべての工程でイエス、つまり満たされている、との前提で説明を進めるものとする。また、連結コイル形成装置20全体における演算制御部35は、図3にのみ示し、平角線導入方向Kの上流側と下流側との表示も図3にのみ示す。
先ず、図15に示す第1の工程(ST1)として、第1コイル11と第2コイル12との巻線、つまり連結コイル10を形成するのに充分な長さの平角線Wを用意し、図3に示すように、前記線材ボビンから供給するとともに、巻線加工ラインA上の、カッターユニット32、線送りユニット21および巻線ヘッド機構25上のヘッド本体27上に送る。
ここで、平角線Wの長さは、予め設定された第1コイル11と第2コイル12とのそれぞれの巻数、つまり各コイル11,12の積層寸法と、予め設定された概略のオフセット部分14を含む連結部13の長さとを含む長さであり、これらの情報は、前記演算制御部35のメモリ38に収納されている。そして、前記線材ボビンには、それ以上の長さの平角線Wが予め巻かれている。
その後、平角線Wの先端を巻線ヘッド機構25におけるヘッド本体27の固定治具26Aと巻治具26Bとの間に通し、上記先端を装置上にマーキングされた基準位置にセットする。
次いで、入力部37からの指令に基づく演算制御部35の駆動により前記基準位置にセットされた平角線Wの先端を、予め設定された最初の巻きの辺(長辺または短辺)の長さとリード部長さとを含む長さだけ、線送りユニット21によって第1コイル巻線開始位置まで移動させた後に、巻線ヘッド機構25を駆動、制御し、平角線Wの先端部をヘッド本体27の巻治具26Bと固定治具26Aとで挟持しつつ、巻治具26Bを初期位置から図3中に示す矢印R方向に90度回動させて曲げ加工を実施する。この90度曲げ加工を繰り返し、所定の巻数まで巻上げて第1コイル11を完成させる。
第1コイル11の巻線の際、平角線Wは辺送りで送られる。すなわち、平角線Wは、例えば線材ボビン、線送りユニット21による作用で、順次、前記辺送りで送り込まれる。そして、これを辺送りという。
この第1コイル11の完成の判断は、例えば巻線ヘッド機構25における巻治具26Bの回動回数をカウントすることで行うことができる。すなわち、第1コイル11の完成までの巻治具26Bの回動回数を予め設定し、その回動回数をメモリ38に収納させておき、設定された回動回数に達したとき、巻治具26Bが回動しないように、かつ線送りユニット21の線送り機能が駆動しないように、演算制御部35による制御が行われるようになっている。
したがって、上記状態になったとき、第1コイル11が完成したとの判断がなされる。
続いて、図15に示す第2の工程(ST2)として、入力部37からの指令に基づいて演算制御部35により、線材ボビンおよび線送りユニット21を駆動させて、図4に示すように、完成した第1コイル11および第2コイル12用の平角線Wを平角線導入方向Kに沿ってリード線送りで送り出し、第1コイル11を巻線ヘッド機構25から引き出すと共に、平角線導入方向Kの下流側に移動させる。
この際、巻線ヘッド機構25から引き出された第1コイル11および第2コイル12用の平角線Wは、図示しない搬送台等を備えた搬送装置等により支持されて移動される。
次いで、第3の工程(ST3)として、図5に示すように、予め設定されている第2コイル12用の長さを確保する位置まで平角線Wがリード線送りにより引き出されたら、演算制御部35の制御により、カッターユニット32のカッター本体34を前進させ、そのカッター本体34に装備されたカッターにより、第2コイル12のリード線12Aの端部位置(切断位置C1)で平角線Wを切断する。
その後、第4の工程(ST4)として、図6に示すように、完成された第1コイル11およびそれに連続する第2コイル12用の平角線Wをさらに送り、それらのすべてを巻線ヘッド機構25から引き出すと共に、図示しない搬送台等に移し、それらを、作業者Mが待機している位置まで移動させる。
次に、第5の工程(ST5)として、作業者Mが、第1コイル11およびそれに連続する第2コイル12用の平角線Wを、手に持つ等して、図7に示すように、第1コイル11を形成する際の初期位置まで運び込み、第2コイル形成工程として、第2コイル12用の平角線Wの先端側を、前記線送りユニット21および前記巻線ヘッド機構25上に載置する。
そして、入力部37からの指令に基づいて演算制御部35により、線送りユニット21を駆動させ、平角線Wの先端が、第2コイル11における最初の巻きの辺の長さとリード部12B(図7に仮想線で示す)とを含む長さだけ突出するように送り出すと共に、線送りユニット21の辺送りにより第2コイル12の巻線加工を開始する。
その後、第6の工程(ST6)として、図8に示すように、入力部37からの指令に基づいて演算制御部35の駆動により、線送りユニット21を制御して平角線Wを辺送りしながら、当該平角線Wの他方の端部に、前記第1の工程と同様に、巻線ヘッド機構25の巻治具26Bを90度回動させて第2コイル12の完成に向けて、当該第2コイル12の巻線加工を継続する。
この際、完成した第1コイル11は、巻線ヘッド機構25側に向かって巻線加工ラインAの左側に配置され、これにより、第1コイル11と第2コイル12との相互間の向きが変えられ、かつ並列状態となって連結コイル10が形成されることになる。
また、平角線Wが辺送りされて第2コイル12の巻線加工が進むに連れ、第1コイル11は、図8に示すように、線送りユニット21および巻線ヘッド機構25のヘッド本体27、固定治具26A、巻治具26Bとの協同作用により巻線ヘッド機構25側に引っ張られ、第2コイル12側に接近する。
その後、第7の工程(ST7)として、図9に示すように、第2コイル12側に接近する第1コイル11が、所定位置に配置された到着検出センサ31により検出されると共に、その信号が演算制御部35に送られ、当該演算制御部35により線送りユニット21の制御が行われる。
この際、演算制御部35では、到着検出センサ31からの情報に基づいて、第1コイル11の移動時に線送りユニット21が干渉しないように、一対の線送りプーリ23が上下に開いて平角線Wを開放し、かつ線送りユニット21の取付け台22のガイド部22Bに沿って、Y軸方向に移動し平角線Wから退避するように制御する。
次に、第8の工程(ST8)として、図10に示すように、演算制御部35により巻線ヘッド機構25を制御し、当該巻線ヘッド機構25の平角線移送機構を作動させ、矢印S方向に沿った辺送りを行って、まず、第1コイル11と第2コイル12との連結部13のオフセット調整が行われ、引き続き第1コイル11と第2コイル12との間隔調整が行われる。
そして、第9の工程(ST9)として、図11に示すように、第1コイル11と第2コイル12とのオフセット調整、および間隔調整済の連結コイル10が完成する。
連結コイル10が完成したら、その連結コイル10を連結コイル形成装置20から取り外し、所定の保管場所等に運んで保管するとともに、連結コイル形成装置20では、前述と同様の手順により、次の連結コイル10の形成が開始される。
ここで、前記第8の工程(ST8)におけるオフセット調整と間隔調整との詳細な動作を、図12、13に基づいて説明する。
すなわち、第2コイル12の巻線が進み、第1コイル11と第2コイル12とが更に接近して、例えば巻線完了から2ターン(90度ずつ2回巻線)手前の状態になったら、第1コイル位置検出コイル検出センサ36A、第2コイル位置検出コイル検出センサ36Bにより、基準位置となっている測定位置から第1コイル11までの距離、および測定位置から第2コイル12までの距離をそれぞれ測定し、その情報を演算制御部35に伝送する。
測定は、まず、第1コイル位置検出コイル検出センサ36Aで、矢印Hで示すように、接近してきた第1コイル11の短辺11Cの側端面までの距離L1を測定すると共に、第2コイル位置検出コイル検出センサ36Bで、2ターン手前の第2コイル12の短辺12Bの側端面までの距離L2を測定する。
そして、演算制御部35では、第1コイル位置検出コイル検出センサ36Aおよび第2コイル位置検出コイル検出センサ36Bからの距離情報に基づき、第1コイル11の移動方向先方の短辺11Cと、この短辺11Cと対向する第2コイル12の短辺12Cとの距離L3が演算される。
この両コイル11,12の対向する辺11C,12C間の距離L3は、前記距離L1から距離L2および予め設定されている第2コイル12の長辺寸法、つまり短辺12B,12C間の寸法を減算することで求めることができる。
そして、演算して得られた両コイル11,12の対向する短辺間の距離L3と、図13(B)に示すように、予め設定された両コイル11,12間の設定距離LLとが比較され、この測定結果から得られた距離L3の状態で1ターン巻いたとき、両コイル11,12間の設定距離LLと直交する方向の両コイル11,12の辺が一直線上に一致しているか否かが演算制御部35で演算される。
その結果、両コイル11,12の短辺間の距離L3の状態で(長辺寸法分の送り)、2ターン(180度回動)したとき、両コイル11,12間の距離が前記設定距離LLと直交する方向の両コイル11,12の辺が一直線上に一致していないと判断されたら、そのズレ分を調整する必要が生じる。
そのため、設定距離LLと直交する方向の両コイル11,12の辺に対するズレ分を第2コイル12の通常の長辺寸法分の送り寸法に加えた送り寸法で送るように、ズレ分がオフセット寸法Fとして、つまり調整代として設定される。そして、通常の送り寸法(ここでは、長辺寸法分)にオフセット寸法Fを加えた補正送り寸法L4が設定される。
そして、この補正送り寸法L4で第1コイル11を送った後、図12(B)に示すように、前記巻治具26Bを90度回動させて、平角線Wを曲げ加工したとき、その部分の第2コイル12の長辺寸法がオフセット寸法Fを加えた寸法となって現れるようになっている。
ここで、両コイル11,12間の距離とは、例えば図12(A)に示す第1コイル11と第2コイル12との対向する各辺11C、12Cの中心間の距離L3や、図13(B)に示す第1コイル11の軸心W1と第2コイル12の軸心W2との距離等、両コイル11,12間が定義可能な距離をいう。
また、検出コイル検出センサ36A、36Bとしては、既存の、例えば光センサや、機械式センサ等、距離が計測可能なセンサであればよく、更には、目視により測定した後に、形成装置1の演算制御部35に測定値をデータ入力するようにしてもよい。
そして、測定したこの両コイル11,12間の距離に基づいて、前述のようにオフセット量Fが演算され、このオフセット量Fに通常の線材送り量を加算した補正送り寸法L4で平角線Wが送り出される。
以上のように、連結コイル10の第1コイル11の軸心W1と第2コイル12の軸心W2との距離を予め設定(特定)されている設定距離LLとすることにより、また、距離L3の状態で1ターン巻いたとき、両コイル11,12間の設定距離LLと直交する方向の両コイル11,12の辺が一直線上に一致しているときに初めて、略リング状の連結コア2の2箇所の直線部が挿入可能となる。
次いで、図13(A)に示すように、予め設定されている図13(B)の両コイル11,12間の隙間寸法L5を確保するために、通常の送り寸法、すなわち第1コイル11の短辺11Cの長さ分の送り寸法に加えた第2の補正送り寸法L6を求めて、その第2の補正送り寸法L6で送り、その位置で、図13(B)に示すように、巻治具26Bを90度回動させるようになっており、これにより、最終角巻き工程として、平角線Wを曲げ加工したとき、両コイル11,12間の隙間L5が正確に確保されるようになっている。
なお、上記隙間寸法L5は、両コイル11,12の軸心W1、W2が、設定寸法LLと一致しているとき、必然的に決まる寸法である。
ここで、前記線送りユニット21が加工ラインAから退避し、線送りユニット21による平角線Wの送り動作が停止されている際、特に、2ターン手前の状態から最終角巻きまでの第2コイル12の巻き動作は、前記入力部37の指令により演算制御部35を駆動させ、この演算制御部35により、前記ヘッド機構25のヘッド本体27を、前記矢印Sで示すように、平角線導入方向Kに沿った方向に往復移動させ、それぞれの位置で、固定治具26Aを基点として巻治具26Bを90度回動させることで行われる。
すなわち、図12(A)に示すように、両コイル11,12間の前記補正送り寸法L4が設定されたとき、S1の位置にあった仮想線で示す固定治具26Aと巻治具26Bとが、前述のようにヘッド本体27が移動することにより、曲げ加工位置S2まで移動する。そして、その位置で、図12(B)に示すように、90度の曲げ加工が実施される。
また、前記両コイル11,12間の第2の補正送り寸法L6に基づく曲げ加工時には、図13(A)に示すように、S2の位置にあった仮想線で示す固定治具26Aと巻治具26Bとが、前述のようにヘッド本体27が矢印S方向に辺送り分移動することにより、補正送り寸法L6での曲げ加工位置S3まで移動する。そして、その位置で、図13(B)に示すように、90度の曲げが実施される。
以上のような本第1実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)演算制御部35により、巻線ヘッド機構25におけるヘッド本体27の加工位置設定動作を可変制御することができるので、第1コイル11と第2コイル12との配置間隔が、予め設定されている両コイル11,12の軸心W1,W2間の設定寸法LL、および距離L3の状態で1ターン巻いたとき、両コイル11,12間の設定距離LLと直交する方向のコイル11,12の辺が一直線上に一致した時点で、90度曲げ加工を実施することができる。その結果、平角線Wを曲げ加工して角筒状かつ並列状に形成される第1、第2のコイル11,12間の距離を高精度に確保でき、これにより、リアクトルの2個のコイル内に、例えば略リング状のコアを容易に挿入できる。
(2)第1コイル11と第2コイル12とを連結する連結部13が両コイル11,12に連続して設けられているので、連結部13を、溶接や折り返しを不要として、かつ容易に形成することができる。
(3)巻線ヘッド機構25が1個ですむので、連結コイル形成装置20を小型化することができる。
(4)巻線ヘッド機構25が、平角線Wを必要な長さ分移送する平角線移送機能を備えているので、巻線加工ラインAに沿って平角線Wを移送する線送りユニット21の作用が及ばなくなった場合でも、最終巻き加工まで行うことができる。その結果、線送りユニット21に代わる機構を別個に設けなくてもよく、装置の簡略化を図ることができる。
(5)第2コイル12における最終巻2ターン前で、連結部位長さ測定手段36により測定された連結部位長の測定データが、両コイル11,12の配置間隔用と第2コイル12に設定される平角線調整用を含むコイル辺用とに配分され、このデータに基づいてオフセット量Fと両コイル11,12の配置間隔L5が設定されるので、オフセット量と両コイルの配置間隔とを正確に確保することができる。
(6)連結コイル形成装置20にカッターユニット32が装備されており、このカッターユニット32は、演算制御部35によって制御される。したがって、必要な位置で、かつ正確、確実に平角線Wを切断することができる。
次に、図16〜26に基づいて前記連結コイル10を形成する本発明の連結コイルの形成装置の第2実施形態を説明する。
なお、本第2実施形態および以下に説明する第3実施形態、第4実施形態において、前記第1実施形態での構成、使用部材等と同一および略同一のものには、同一符号を付すと共に、その詳細な説明は省略または簡略化する。
第2実施形態は、2つの巻線ヘッド機構を備えた連結コイル形成装置40を用いて前記連結コイル10を形成するものである。
すなわち、連結コイル形成装置40は、巻線加工ラインAに沿って直線状に配置された、第1巻線ヘッド機構45と第2巻線ヘッド機構46との2個の巻線ヘッド機構を備えて構成されている。そして、平角線Wをコイル素材として、その一端部を第1巻線ヘッド機構45により順次角巻して前記第1コイル11を形成すると共に、他端部を第2巻線ヘッド機構46により順次角巻して前記第2コイル12を形成し、これらの第1コイル11と第2コイル12とを相互に並列に設置して前記連結コイル10を形成するものである。
さらに詳述すると、連結コイル形成装置40は、図16等に示すように、前記線送りユニット21を備え、この線送りユニット21の巻線加工ラインA上の平角線導入方向Kの下流側に、前記第1巻線ヘッド機構45が配設され、線送りユニット21の平角線導入方向の上流側に、前記第2巻線ヘッド機構46が配設されている。
連結コイル形成装置40は、各巻線ヘッド機構45、46および線送りユニット21を支持する装置本体30Aと、連結コイル形成装置40全体を制御する演算制御部35Aとを備えて構成されている。
また、線送りユニット21と第1巻線ヘッド機構45との間には、前記位置検出センサ31が設けられ、さらに、第2巻線ヘッド機構46の平角線導入方向の上流側には、前記カッターユニット32が配置されている。
第1巻線ヘッド機構45は、前記固定治具26Aおよび巻治具26Bとで構成された巻線ヘッド部26と、この巻線ヘッド部26に対して90度曲げ加工の加工位置を前記巻線加工ラインAに沿って可変設定する加工位置設定部であるヘッド本体47とを備えて構成されている。
本第2実施形態のヘッド本体47は、平角線導入方向Kに沿って移動することはないが、図示しない公知の機構により、固定治具26Aを中心として矢印R方向に回動できるようになっている。
これに対して、上記第2巻線ヘッド機構46は、前記第1実施形態の巻線ヘッド機構25と略同一の構造となっている。
すなわち、第2巻線ヘッド機構46は、前記巻線ヘッド部26と、取付け台28と、この取付け台28に平角線導入方向Kに沿ってスライド自在に設けられた前記ヘッド本体27とを備えて構成され、巻線ヘッド部26は、前記固定治具26Aおよび巻治具26Bとで構成されている。
ただし、本実施形態の第2巻線ヘッド機構46と前記第1実施形態の巻線ヘッド機構25とでは、固定治具26Aと巻治具26Bとの配置が異なっている。
第2巻線ヘッド機構46では、巻線加工ラインAに配置された平角線Wの、平角線導入方向Kの先方側に向かって左側に固定治具26A、右側に巻治具26Bがそれぞれ配置されている。これに対して、前記第1実施形態の巻線ヘッド機構25では、巻線加工ラインAに配置された平角線Wの、平角線導入方向Kの先方側に向かって右側に固定治具26A、左側に巻治具26Bがそれぞれ配置されている。
また、本実施形態の前記第1巻線ヘッド機構45では、上記巻線ヘッド機構25と同様の向きで巻治具26Bと固定治具26Aとがそれぞれ配置されている。
さらに、第2巻線ヘッド機構46は、平角線Wを角巻して角筒状に加工するに際し、演算制御部35A(図25参照)に制御されて稼働し、平角線の90度曲げ加工時に、巻線加工ラインAに沿って、上述したように矢印S方向に往復移動して、当該平角線Wを必要な長さ分、つまり長辺分あるいは短辺分ずつ送る辺送りで移送する前記平角線移送機能を備えている。
以上のような第1巻線ヘッド機構45および第2巻線ヘッド機構46には、前記ヘッド本体47、27のそれぞれの加工位置設定動作を、外部入力される制御情報に基づいて所定のタイミングで可変制御する演算制御部35Aが併設されている。
図16、25に示すように、前記第1実施形態の演算制御部35が一組の巻線ヘッド機構25を制御できるように構成されているのに対し、本実施形態の演算制御部35Aでは、第1巻線ヘッド機構45および第2巻線ヘッド機構46を制御できるような構成とされている点が異なるのみで、他の構成は両実施形態とも同じである。したがって、演算制御部35Aの詳細な説明は省略する。
次に、図16〜24を参照にしながら、図25のフローチャートに基づいて、本第2実施形態の連結コイル10の形成方法を説明する。
なお、図15のフローチャートでは、次の工程(ST)に移行する際の判断工程、すなわち、所望の条件が満たされているか否かの判断は、すべての工程でイエス、つまり満たされている、との前提で説明を進めるものとする。また、連結コイル形成装置40全体における演算制御部35Aは、図16にのみ示し、平角線導入方向Kの上流側と下流側との表示も図16にのみ示す。
先ず、図26に示す第1の工程(ST1)として、第1コイル11と第2コイル12との巻線加工に必要な長さ、つまり連結線10を形成するのに充分な長さの平角線Wを用意し、その平角線Wを、図16に示すように、素材供給領域Bの、例えば線材ボビンから巻線加工ラインAに供給するとともに、平角線導入方向Kに沿って、カッターユニット32、第2巻線ヘッド機構46、線送りユニット21および第1巻線ヘッド機構45上に送る。
さらに、平角線Wの先端を第1巻線ヘッド機構45の固定治具26Aと巻治具26Bとの間に通し、上記先端を装置上にマーキングされた基準位置にセットする。
その後、入力部37からの指令に基づいて演算制御部35により、第1巻線ヘッド機構45を制御し、平角線Wの先端部を第1巻線ヘッド機構45の巻治具26Bと固定治具26Aとで挟持しつつ、初期位置で図16中に示す矢印R方向に90度回動させて曲げ加工を行う。そして、平角線Wの所定寸法の送りと上記曲げ加工とを繰り返し、予め設定された巻数まで巻上げて第1コイル11を完成させる。
続いて、図26に示す第2の工程(ST2)として、図17に示すように、線材ボビンおよび線送りユニット21の駆動により、完成した第1コイル11およびそれに連続している平角線Wを送り出し、すなわち、第1コイル11を第1巻線ヘッド機構45から引き出すと共に、平角線導入方向Kの下流側先方に移動させる。
この際、第1巻線ヘッド機構45から引き出された第1コイル11および第2コイル12用の平角線Wは、図示しない搬送台等を備えた搬送装置等により支持されて移動される。
その後、第3の工程(ST3)として、図18に示すように、まず、第2コイル12用の長さを確保する位置まで平角線Wが引き出されたら、カッターユニット32のカッター本体34を前進させ、第2コイル12のリード線12Aの端部位置、つまり切断位置C1で平角線Wを切断する。そして、切断された平角線Wの端部は、入力部37からの指令に基づいて演算制御部35により、線送りユニット21を制御し、第2コイル巻線に必要なリード長さ(リード部12A+長辺あるいは短辺)を確保する位置まで移動される。
次いで、第4の工程(ST4)として、図19に示すように、前述の第1巻線ヘッド機構45による第1コイル11の巻線と同様に、平角線Wにおいて第1コイル11の反対側端部から第2巻線ヘッド機構46により巻線し、第2コイル12の形成を開始する。
この際、第2巻線ヘッド機構46での巻治具26Bと固定治具26Aとは、第1巻線ヘッド機構45での巻治具26Bと固定治具26Aとの配置に対して反対になっているので、巻治具26Bが、平角線導入方向Kに沿って平角線Wの左側から右回りに90°回動するようになっている。つまり、第2コイル12は巻線加工ラインAの左側に形成される。
また、第2巻線ヘッド機構46によって第2コイル12が順次巻かれるにしたがって、第1コイル11が、線送りユニット21による上流側への送り作用で第2コイル12側に移動を始める。そのため、第1コイル11の移動時に巻線ヘッド部26と干渉しないように、第1巻線ヘッド機構45全体、あるいは巻線ヘッド部26を、例えば下降させる等して、平角線Wから離れる方向に退避させる。
次に、第5の工程(ST5)として、図20に示すように、第2コイル12の巻線が進行するにつれて第2コイル12側に移動する第1コイル11が、所定位置に配置されている前記到着検出センサ31で検出される。そして、到着検出センサ31による第1コイル11の検出と同時に、前記第1実施形態と同じように、線送りユニット21の線送りプーリ23およびプーリツバ23Aが、Y軸方向に移動して平角線Wの位置から退避させる。
その後、第6の工程(ST6)として、図22、23に示すように、前記第1実施形態で図12、13を用いて説明したのと同じようにして、最終巻き2ターン手前で、第1コイル11と第2コイル12との連結部13でオフセット調整を行い、最終巻きでコイル11,12間の間隔調整を行う。
そして、第7の工程(ST7)として、図22に示すように、連結コイル10を完成させる。
連結コイル10が完成したら、その連結コイル10を連結コイル形成装置40から取り外し、所定の保管場所等に運んで保管するとともに、連結コイル形成装置40では、前述と同様の手順により、次の連結コイル10の形成が開始される。
以上のような本第2実施形態によれば、前記(1)、(2)、(4)〜(6)と略同様の効果の他、次のような効果がある。
(7)第1巻線ヘッド機構45、第2巻線ヘッド機構46、第1コイル11と第2コイル12とを連続して形成、第1実施形態に比べて、作業者が完成した第1コイル11を装置20から一端取り出して、第1コイル11を形成する位置に持ち運び、第2コイル12を形成するために再度セットして、巻線を開始しなくてもよいので、作業者の手間が少なくてすむ。その結果、作業時間の短縮を図れ、連結コイル10の形成を効率よく行うことができる。
次に、図27〜38に基づいて、本発明の第3実施形態を説明する。
第3実施形態は、並列する2つの巻線加工ラインを備えた連結コイル形成装置50を用いて前記連結コイル10を形成するものである。
すなわち、連結コイル形成装置50には、互いに平行に配設された第1の巻線加工ライン54Aと第2の巻線加工ライン54Bが設けられ、これらの2本の巻線加工ライン54A、54Bでは、第1巻線ヘッド機構55と第2巻線ヘッド機構58との2個の巻線ヘッド機構が共用されるようになっている。すなわち、第1巻線ヘッド機構55と第2巻線ヘッド機構58とは、それぞれが、第1の巻線加工ライン54Aおよび第2の巻線加工ライン54Bと直交する方向(Y軸方向)に往復移動可能な構成とされている。
そして、第1の巻線加工ライン54Aにおいては、平角線Wをコイル素材として、その一端部を第1巻線ヘッド機構55により順次角巻して前記第1コイル11を形成すると共に、他端部を第2巻線ヘッド機構58により順次角巻して前記第2コイル12を形成し、これらの第1コイル11と第2コイル12とを相互に並列に設置して前記連結コイル10を形成するものである。
また、第2の巻線加工ライン54Bにおいては、第1の巻線加工ライン54Aにおいて使用されていない第1巻線ヘッド機構55または第2巻線ヘッド機構58を第2の巻線加工ライン54B側に移動させたうえで、上記と同様に平角線Wの一端部に第1巻線ヘッド機構55により順次角巻して第1コイル11を形成すると共に、他端部に第2巻線ヘッド機構58により順次角巻して第2コイル12を形成し、これらの第1コイル11と第2コイル12とを相互に並列に設置して前記連結コイル10を形成する。
連結コイル形成装置50は、図27等に示すように、線送りユニット51を備え、この線送りユニット51の第1の巻線加工ライン54A、第2の巻線加工ライン54Bの平角線導入方向の下流側に、第1巻線ヘッド機構55が配設され、線送りユニット51の平角線導入方向の上流側に、第2巻線ヘッド機構58が配設されている。
また、連結コイル形成装置50は、各巻線ヘッド機構55、58および線送りユニット51等を支持する装置本体30Bと、連結コイル形成装置50全体を制御する演算制御部35Bとを備えている。
線送りユニット51と第1巻線ヘッド機構55との間には、第1の巻線加工ライン54A、第2の巻線加工ライン54Bのそれぞれ外側に、前記到着検出センサ31が設けられ、さらに、第2巻線ヘッド機構58の平角線導入方向Kの上流側には、カッター機構であるカッターユニット64が配置されている。
さらに詳述すると、線送りユニット51は、あたかも、前記第1実施形態の線送りユニット21を2つ並べたような構造であり、第1の巻線加工ライン54Aと第2の巻線加工ライン54Bとの間に架けわたされた取付け台52と、この取付け台52に支持されると共に、それぞれの巻線加工ライン54A、54Bに対応するように形成され、平角線Wの上下方向に対向する一対の前記線送りプーリ23およびプーリツバ23Aとを備えて構成されている。
取付け台52は、第1の巻線加工ライン54Aと第2の巻線加工ライン54Bとの外側に配置された固定部52Aと、これらの固定部52A間に架けわたされ、上記一対の線送りプーリ23と係合可能なガイド部52Bとを備えて構成されている。
以上のような一対の線送りプーリ23およびプーリツバ23Aは、第1の巻線加工ライン54Aと第2の巻線加工ライン54Bとから、一対の線送りプーリ23およびプーリツバ23Aが上下に開いて平角線Wを開放した後、線送りユニット51のガイド部52Bに沿い、かつY軸方向にスライドして退避可能な構成となっている。
第1巻線ヘッド機構55は、図27等に示すように、前記固定治具26Aと巻治具26Bからなる巻線ヘッド部26が設けられたヘッド本体56と、このヘッド本体56を第1の巻線加工ライン54Aおよび第2の巻線加工ライン54Bと直交する方向に往復移動可能に支持する取付け台57とを含み構成されている。
取付け台57は、第1の巻線加工ライン54A、第2の巻線加工ライン54Bのそれぞれ外側に配置された固定部57Aと、これらの固定部57A間に架けわたされ、かつ上記ヘッド本体56と係合するガイド部57Bとで構成されている。したがって、ヘッド本体56は、ガイド部57Bにガイドされて両ライン54A、54B間のみをY軸方向に往復移動できるようになっており、平角線導入方向Kに沿っては移動できない構造となっている。
また、固定治具26Aと巻治具26Bとによる平角線Wの曲げ加工は、例えば、ヘッド本体56をガイド部57Bから離した状態で、固定治具26Aを中心として回動できるような構成としておいて、ヘッド本体56を、図示しないモータやプーリ等で回動させてもよく、あるいは、巻治具26Bのみを回動できるようにした構成で回動させてもよい。
第2巻線ヘッド機構58は、前記固定治具26Aと巻治具26Bからなる巻線ヘッド部26が設けられたヘッド本体59と、このヘッド本体59を平角線導入方向に沿ってスライド自在に支持する第1取付け台60と、この第1取付け台60を支持する移動台61と、この移動台61をY軸方向にスライド自在に支持する第2取付け台62とを備えて構成されている。
第1取付け台60は、平角線導入方向Kに沿ってヘッド本体59を挟んだ両側に配置された固定部60Aと、これらの固定部60A間に架けわたされ、かつ上記ヘッド本体59と係合するガイド部60Bとで構成されている。したがって、ヘッド本体59は、ガイド部60Bにガイドされて平角線導入方向Kに沿って、かつ固定部60A間を往復移動できるようになっている。
第2取付け台62は、第1の巻線加工ライン54A、第2の巻線加工ライン54Bのそれぞれ外側に配置された固定部62Aと、これらの固定部62A間に架けわたされ、かつ上記移動台61と係合するガイド部62Bとで構成されている。したがって、移動台61は、第2取付け台62のガイド部62Bにガイドされて両ライン54A、54B間をY軸方向に沿って往復移動できるようになっている。
その結果、第2巻線ヘッド機構58のヘッド本体59は、平角線導入方向Kに沿って往復移動できると共に、第1の巻線加工ライン54Aと第2の巻線加工ライン54Bとの間でも往復移動できることになる。
以上に述べたように、第1巻線ヘッド機構55と第2巻線ヘッド機構58とは、それぞれ第1の巻線加工ライン54Aと第2の巻線加工ライン54Bとで共用されていることになる。
前記カッターユニット64は前記カッター本体34を備え、このカッター本体34は、第1の巻線加工ライン54Aと第2の巻線加工ライン54Bとにわたって配置された取付け台65に設けられている。
取付け台65は、各巻線加工ライン54A、54Bの外側に配置された固定部65Aと、これらの固定部65A間に架けわたされ、かつカッター本体34と係合するガイド部65Bとを含み構成されている。したがって、カッター本体34は、各巻線加工ライン54A、54Bと直交するY軸方向に往復移動でき、それぞれの巻線加工ライン54A、54Bにおいて、平角線Wを切断できるようになっている。
以上のような第1巻線ヘッド機構55および第2巻線ヘッド機構58には、図27に示すように、前記ヘッド本体56、59のそれぞれの加工位置設定動作を、外部入力される制御情報に基づいて所定のタイミングで可変制御する演算制御部35Bが併設されている。
前記第1実施形態の演算制御部35が一組の巻線ヘッド機構25を制御できるように構成されているのに対し、本実施形態の演算制御部35Bでは、図27、37に示すように、各巻線加工ライン54A、54Bにおける第1巻線ヘッド機構55および第2巻線ヘッド機構58を制御できるような構成とされている点が異なるのみで、他の構成は両実施形態とも同じである。したがって、演算制御部35Aの詳細な説明は省略する。
また、本実施形態の演算制御部35Aでは、以上の機能の他に、特に、一方の巻線加工ライン54A上で、第2コイル12形成用の他方の組の巻線ヘッド機構58を第2コイル形成用として駆動制御する第1の交叉制御機能を備えている。また、一方の巻線加工ライン54Aにて他方の組の第2コイル12が形成されると、当該他方の組の巻線ヘッド機構58を他方の巻線加工ライン54Bに移動させ、当該他方の巻線加工ライン54Bにおける第1コイル11形成後に、当該他方の巻線加工ライン54Bにおける第2コイル形成用の巻線ヘッド機構として稼働させると同時に、他方の巻線加工ライン54B上では第1コイル11形成後に一方の巻線ヘッド機構55を一方の巻線加工ライン54A側に戻して、当該一方の巻線加工ライン54Aにおける第1コイル11形成用として駆動制御する第2の交叉制御機能を備えている。
次に、本第3実施形態の連結コイル形成装置50を用いて連結コイル10を成形する方法を、図27〜37を参照にしながら、図38のフローチャートに基づいて説明する。
なお、図38のフローチャートでは、次の工程(ST)に移行する際の判断工程、すなわち、所望の条件が満たされているか否かの判断は、すべての工程でイエス、つまり満たされている、との前提で説明を進めるものとする。また、連結コイル形成装置50全体における演算制御部35Bは、図27にのみ示し、平角線導入方向Kの上流側と下流側との表示も図27にのみ示す。
先ず、図38に示す第1の工程(ST1)として、第1コイル11と第2コイル12との巻線に充分な長さの平角線Wを用意し、図27に示すように、素材供給領域Bの、例えば線材ボビンより第1の巻線加工ライン54Aと第2巻線加工ライン54Bに供給すると共に、それぞれの平角線Wを上流側の第2巻線ヘッド機構58側から下流側の第1巻線ヘッド機構55側に送る。
このとき、第2巻線ヘッド機構58と第1巻線ヘッド機構55とは、第1の巻線加工ライン54Aに対応するように配置されており、従って、第1の巻線加工ライン54Aにおいては、平角線Wの第1コイル11用の先端を両巻線ヘッド機構55、58の固定治具26Aと巻治具26Bとの間に通し、上記先端を装置上にマーキングされた基準位置にセットする。
第2の巻線加工ライン54Bにおいては、先端が第1の巻線加工ライン54Aにおける平角線Wの上記突出分と同じ位置となるように、平角線Wを線送りユニット21に載置させ、かつ第2巻線ヘッド機構58、第1巻線ヘッド機構55におけるそれぞれの取付け台62、57上に載置させておく。
以上の状態から、第1の巻線加工ライン54Aにおいて平角線Wを第1巻線ヘッド機構55の巻治具26Bと固定治具26Aとで挟持しつつ、巻治具26Bを初期位置から図27中に示す矢印R方向に90度回動させて曲げ加工を実行する。この曲げ加工動作を繰り返し、第1コイル11の所定の巻数まで巻上げて第1コイル11を完成させる。
続いて、図38に示す第2の工程(ST2)として、図28に示すように、第1の巻線加工ライン54Aにおいて、線材ボビンおよび線送りユニット21の駆動により、平角線Wを引き出し、第1コイル11を第1巻線ヘッド機構55から離れる方向の平角線導入方向の下流側に移動させる。
その後、第3の工程(ST3)として、図29に示すように、第1の巻線加工ライン54Aにおいて、第2コイル12用の長さを確保する位置まで平角線Wが引き出されたら、演算制御部35Bにより、駆動カッターユニット64が制御され、そのカッター本体34を前進させて平角線Wが切断される。
そして、切断した平角線Wの端部を第2コイル12の巻線開始の位置まで、すなわち、第2巻線ヘッド機構58の固定治具26Aと巻治具26Bとの位置からカッターユニット64側に所定寸法だけ突出させた位置まで、線送りユニット21により移動させる。
このとき、第2の巻線加工ライン54Bでは、何ら作動していない。
その後、第4の工程(ST4)として、図30に示すように、第1の巻線加工ライン54Aにおいては、第2巻線ヘッド機構58の固定治具26Aと巻治具26Bとにより、第2巻線ヘッド機構58を用いての第2コイル12の巻線加工が開始される。この際、第2コイル12は、第1コイル11と向きが反対方向になるように巻かれ、平角線Wの曲げ加工動作を繰り返し、第2コイル12を形成していく。また、第2コイル12の形成が進むにつれ、曲げ加工動作に連れて第1コイル11が第2巻線ヘッド機構58側に移動する。
第2コイル12の形成と同時に、第2の巻線加工ライン54Bにおいては、第1の巻線加工ライン54Aから第2の巻線加工ライン54B側にスライド移動してきた第1巻線ヘッド機構55に平角線Wが載置された後、第1の巻線加工ライン54A上での第1コイル11の形成と同様の手順により、第2の巻線加工ライン54Bにおける第1コイル11の形成が開始される。
次に、第5の工程(ST5)として、図31に示すように、第1の巻線加工ライン54Aにおいて、継続して巻線される第2コイル12に連れて、当該第2コイル12側に接近する第1コイル11が到着検出センサ31で検出される。そして、第1コイル11の検出と同時に、線送りユニット51の第1の巻線加工ライン54Aに対応する線送りプーリ23が、取付け台52のガイド部52Bに沿って、第2の巻線加工ライン54B側に移動して平角線Wから退避する。
このとき、第2の巻線加工ライン54Bでは、第1巻線ヘッド機構55により第1コイル11の巻線が繰り返される。
その後、第6の工程(ST6)として、図32〜34に示すように、前記第1実施形態で図12、13を用いて説明したのと同じようにして、第1の巻線加工ライン54Aにおいては、第2コイル12の最終巻きの2ターン手前で、第1コイル11と第2コイル12との距離を調整し、その調整分を加えて送り、1ターン手前で、第1コイル11と第2コイル12との隣り合う平角線Wの対向する側面同士、つまり2つの角筒形状の側面同士間の隙間を決めてから、最終折りして、図33に示すように連結コイル10を完成させる。
一方、第6の工程(ST6)での第2の巻線加工ライン54Bにおいては、第1の巻線加工ライン54Aにおける前記第2の工程と同様に、線材ボビンおよび線送りユニット21の駆動により、平角線Wを引き出し、第1コイル11を第1巻線ヘッド機構55から離れる方向の平角線導入方向Kの下流側に設定リード長さ分移動させる。
次いで、第7の工程(ST7)として、図33に示すように、第1の巻線加工ライン54Aにおいては、第1コイル11、第2コイル12からなる連結コイル10が完成された後、その連結コイル10は第2巻線ヘッド機構58から取り外され、例えば他の保管場所に移送される。
一方、第2の巻線加工ライン54Bにおいては、前記第3の工程と同様に、第2コイル12用の長さを確保する位置まで平角線Wが引き出されたら、カッターユニット64のカッター本体34を前進させて平角線Wを切断する。そして、切断した平角線Wの端部を第2コイル12の巻線開始の位置C2まで、すなわち、第2巻線ヘッド機構58の固定治具26Aと巻治具26Bとの位置からカッターユニット64側に所定寸法だけ突出させた位置まで、線送りユニット21により移動させる。
その後、第8の工程(ST8)として、図34に示すように、第1の巻線加工ライン54Aにおいては、第2の巻線加工ライン54B側に位置していた第1巻線ヘッド機構55を第1の巻線加工ライン54Aに移動させると共に、前記第1の工程と同様の手段により、新たな第1コイル11の巻線を開始する。
一方、第2の巻線加工ライン54Bにおいては、第1の巻線加工ライン54A側に位置していた第2巻線ヘッド機構58を第2の巻線加工ライン54Bに移動させると共に、その第2巻線ヘッド機構58の所定位置に平角線Wを載置し、第2巻線ヘッド機構58により第2の巻線加工ライン54Bでの第2コイル12の巻線を開始する。
以後、第1の巻線加工ライン54Aでは、当該第1の巻線加工ライン54Aにおける第3の工程(ST3)から第7の工程(ST7)を繰り返し、第2の巻線加工ライン54Bでは、第1の巻線加工ライン54Aにおける第4の工程(ST4)から第7の工程(ST7)を繰り返し、所定数の連結コイル10を生産する。
以上のような本第3実施形態によれば、前記(1)、(2)、(4)〜(6)と同様の効果の他、次のような効果がある。
(8)連結コイル形成装置50が、第1の巻線加工ライン54Aと第2の巻線加工ライン54Bとを備え、それぞれのライン54A、52で連結コイル10を連続して形成することができる。この際、第1の巻線加工ライン54Aで連結コイル10を形成している途中で、第2の巻線加工ライン54Bでも連結コイル10の形成に着手することができる。その結果、2つのライン54A,54Bで交互に連結コイル10を形成することができるので、より一層生産効率を向上させることができる。
(9)連結コイル形成装置50が、第1の巻線加工ライン54Aと第2の巻線加工ライン54Bとを備え、第1巻線ヘッド機構55、第2巻線ヘッド機構58、およびカッターユニット64が、第1の巻線加工ライン54Aと第2の巻線加工ライン54Bとの間を往復移動して、それぞれの位置で作動できるので、それぞれのライン54A、54Bに専用の第1巻線ヘッド機構、第2巻線ヘッド機構、およびカッターユニットを設けなくてすむ。その結果、省部材化を図れる。
次に、図39〜48に基づいて、本発明の第4実施形態を説明する。
第4実施形態は、1本の平角線Wの両端から同時に第1コイル11および第2コイル12を形成できる連結コイル形成装置70を用いて前記連結コイル10を形成するものである。
すなわち、連結コイル形成装置70は、第1巻線ヘッド機構75および第2巻線ヘッド機構78により1本の平角線Wの両端から同時に巻線を開始し、平角線Wの一端側に第1巻線ヘッド機構75により前記第1コイル11を形成し、平角線Wの他端側に第2巻線ヘッド機構78により前記第2コイル12を形成し、これにより連結コイル10を形成するものである。
ここで、前記第1〜第3実施形態と本第4実施形態の巻線動作における違いは、第1〜第3実施形態では、対向して配置された固定治具26Aと巻治具26Bの間を線送りユニット21等によって、形成するコイルの長辺あるいは短辺に相当する長さの平角線Wを通過させた後に巻線動作を行うのに対し、本第4実施形態では、平角線Wは移動しないまま、固定治具26Aと巻治具26Bを搭載した巻線ヘッド機構75が、図示しないモータ、ボールネジ等の組み合わせによって、巻線ヘッドと係合する摺動ガイド76Bに沿って、コイルの長辺あるいは短辺に相当する距離を移動した位置で巻線動作を行うことである。そして、もう一方の巻線ヘッド機構78についても同様の動作で一連の巻線動作が行われる。
連結コイル形成装置70は、前記巻線加工ラインAに沿って、その中央部に配置された前記線送りユニット21を備えている。そして、この線送りユニット21の平角線導入方向Kに沿った一方の側、つまり下流側に前記第1巻線ヘッド機構75が配置され、他方の側、つまり上流側に前記第2巻線ヘッド機構78が配置されている。
また、連結コイル形成装置70は、各巻線ヘッド機構75、78および線送りユニット21を支持する装置本体30Cと、連結コイル形成装置70全体を制御する演算制御部35Cとを備えている。
線送りユニット21と第2巻線ヘッド機構78との間には、前記位置検出センサ31が設けられ、第2巻線ヘッド機構78の平角線導入方向の上流側には、前記カッターユニット32が配置されている。
さらに詳述すると、第1巻線ヘッド機構75は、前記巻線ヘッド部26が設けられたヘッド本体27と、このヘッド本体27を平角線導入方向Kに沿って第2巻線ヘッド機構78側に往復移動させる取付け台76とを含み構成され、巻線ヘッド部26は、前記固定治具26Aと巻治具26Bとで構成されている。
この取付け台76は、平角線導入方向に沿った下流側と上流側とに所定の間隔をあけて配置された固定部76Aと、これらの固定部76A間に架けわたされ、かつヘッド本体27と係合可能な2本の第1の摺動ガイド76Bとを含み構成されている。
また、第1巻線ヘッド機構75における固定治具26Aと巻治具26Bとによる平角線Wの曲げ加工は、例えば、図示しないモータやプーリ等で、取り付け部材29に固定された巻治具26Bを、固定治具26Aを中心にして回動させてもよい。
この第1の摺動ガイド76Bの長さは、少なくとも前記第1コイル11を形成できる長さの前記平角線Wより長くなるように形成されている。そして、この第1巻線ヘッド機構75では、ヘッド本体27において固定治具26Aと巻治具26Bとの協働動作により平角線Wの曲げ加工のたびに、ヘッド本体27が第1の摺動ガイド76Bに沿って移動し、第2巻線ヘッド機構78側に接近する。また、その曲げ加工動作を繰り返すことで、第1巻線ヘッド機構75では、予め設定された巻数となった第1コイル11を完成できるようになっている。
また、前記第2巻線ヘッド機構78は、前記巻線ヘッド部26が設けられた前記ヘッド本体27と、このヘッド本体27を平角線導入方向に沿って第1巻線ヘッド機構75側に往復移動させる取付け台79とを含み構成されている。
この第2巻線ヘッド機構78における固定治具26Aと巻治具26Bとによる平角線Wの曲げ加工も、前述した第1巻線ヘッド機構75と同様に、例えば、図示しないモータやプーリ等で、取り付け部材29に固定された巻治具26Bを、固定治具26Aを中心にして回動させてもよい。
この取付け台79は、平角線導入方向に沿った下流側と上流側とに所定の間隔をあけて配置された固定部79Aと、これらの固定部79A間に架けわたされ、かつヘッド本体27と係合可能な平行な2本の第2の摺動ガイド79Bとを含み構成されている。この第2の摺動ガイド79Bの長さは、前記第2コイル12を形成できる長さの前記平角線Wと略同じ長さとなるように形成されている。
この第2巻線ヘッド機構78では、ヘッド本体27において固定治具26Aと巻治具26Bとの協働動作により平角線Wの曲げ加工のたびに、ヘッド本体27が第2の摺動ガイド79Bに沿って移動し、第1巻線ヘッド機構75側に接近する。また、その曲げ加工動作を繰り返すことで、第2巻線ヘッド機構78では、予め設定された巻数となった第2コイル12を完成できるようになっている。
なお、第1巻線ヘッド機構75と第2巻線ヘッド機構78とでは、そのヘッド本体27に設けられた固定治具26Aと巻治具26Bとの配置位置が異なっている。
図39等では、第1巻線ヘッド機構75の取付け台76における第1の摺動ガイド76Bと、第2巻線ヘッド機構78の取付け台79における第2の摺動ガイド79Bとの長さの比較は困難であるが、実際には、第1の摺動ガイド76Bの長さが、第2の摺動ガイド79Bの長さよりも長く形成されている。
これは、平角線Wの両端から同時進行で第1コイル11および第2コイル12を形成する際、最終巻き直前の2ターンは、第2巻線ヘッド機構78による第2コイル12の形成の途中で行うことになることから、それとのバランスをとるために調整されているものである。
すなわち、第1コイル11は総ターンを摺動ガイド76B上で巻線するのに対し、第2コイル12の最終2ターンを含む巻線最終部は、各巻線ヘッド機構75および78の間の領域で行われるためである。
また、第1巻線ヘッド機構75の固定治具26Aと巻治具26Bとは、下降できる構造とされ(図略)、これにより、例えば図44に示すように、第1コイル11の移動に際して干渉しないような構成となっている。
以上のような第1巻線ヘッド機構75および第2巻線ヘッド機構78には、前記各ヘッド本体27、27のそれぞれの加工位置設定動作を、外部入力される制御情報に基づいて所定のタイミングで可変制御する演算制御部35Cが併設されている。
前記第1実施形態の演算制御部35が一組の巻線ヘッド機構25を制御できるように構成されているのに対し、本実施形態の演算制御部35Cでは、図39、48に示すように、巻線加工ラインAにおける第1巻線ヘッド機構75および第2巻線ヘッド機構78を同時加工制御できる同時加工制御機能を備えている点が異なるのみで、他の構成は両実施形態とも同じである。したがって、演算制御部35Cの詳細な説明は省略する。
次に、図39〜48を参照にしながら、図49のフローチャートに基づいて、本第4実施形態の連結コイル10の形成方法を説明する。
なお、図49のフローチャートでは、次の工程(ST)に移行する際の判断工程、すなわち、所望の条件が満たされているか否かの判断は、すべての工程でイエス、つまり満たされている、との前提で説明を進めるものとする。また、連結コイル形成装置70全体における演算制御部35Cと他の機構等との接続は、図39にのみ示し、平角線導入方向Kの上流側と下流側との表示も図39にのみ示す。
先ず、図49に示す第1の工程(ST1)として、図39に示すように、第1コイル11と第2コイル12との巻線に充分な長さの平角線Wを用意し、その平角線Wを、素材供給領域Bの例えば線材ボビンより供給するとともに、上流側から下流側に配置されている第1巻線ヘッド機構75側に送り、巻線ヘッド機構75の固定治具26Aと巻治具26Bとの間に通してセットする。
続いて、図49に示す第2の工程(ST2)として、図40に示すように、第2コイル12用の長さを確保する位置まで平角線Wが引き出されたら、入力部37の指令により、演算制御部35Cによりカッターユニット32を駆動制御し、カッターユニット32のカッター本体34を前進させて切断位置C1で平角線Wを切断する。そして、平角線Wの切断した他方側先端を、第2巻線ヘッド機構78において巻線開始可能位置C2にセットする。
続いて、図49に示す第3の工程(ST3)として、図41に示すように、第1巻線ヘッド機構75および第2巻線ヘッド機構78により、それぞれ第1コイル11と第2コイル12との巻線を同時に開始する。
この際、線送りユニット21は、第1コイル11と第2コイル12とを略中間位置の平角線Wから離れる方向に移動して、退避している状態である。
また、第1コイル11と第2コイル12とは、互いに巻線方向が異なった状態で巻線されるようになっている。すなわち、例えば、図41に示すように、第1コイル11と第2コイル12とが巻線加工ラインA上の平角線Wを挟んで反対方向に巻線される。
各巻線ヘッド機構75,78で、それぞれ第1コイル11と第2コイル12の巻線が継続されると、各巻線ヘッド機構75,78のヘッド本体27は、巻線が進むに連れて、第1摺動ガイド部76B、第2摺動ガイド部79Bに沿って互いが接近する方向にスライドする。
次いで、第4の工程(ST4)として、図42に示すように、各巻線ヘッド機構75,78による巻線が進み、第2巻線ヘッド機構78がまず第2摺動ガイド部78Bの端部に到着すると、その時点で、第2巻線ヘッド機構78による巻線を停止させておく。このとき、第1巻線ヘッド機構75は、第1摺動ガイド部75Bの途中位置にあり、その位置で第1コイル11の巻線の実行中である。
その後、第5の工程(ST5)として、図43に示すように、第1巻線ヘッド機構75による第1コイル11の巻線を完了させる。第1コイル11の巻線完了が検知されたら、第1巻線ヘッド機構75の固定治具26Aと巻治具26Bとを、例えば下降させる等して、第1コイル11から退避させる。
その後、第6の工程(ST6)として、図44に示すように、第2巻線ヘッド機構78により第2コイル12の巻線を再開させる。すると、これに連れて、第1コイル11が第1巻線ヘッド機構75から離れて、第2巻線ヘッド機構78側に接近する。
その後、第7の工程(ST6)として、図45〜47に示すように、第2コイル12の最終巻きの2ターン手前で、第1コイル11と第2コイル12との距離を調整し、その調整分を加えた送り、つまりオフセット量を含む送りが実施され、第2コイル12の最終巻きの1ターン手前で、第1コイル11と第2コイル12との隣り合う平角線Wの対向する側面同士、つまり2つの角筒形状の側面同士間の隙間が決められる。
そして、第8の工程(ST8)として、図45に示すように、最終曲げ加工により連結コイル10を完成させる。
連結コイル10が完成したら、その連結コイル10を連結コイル形成装置70から取り外し、所定の保管場所等に運んで保管するとともに、連結コイル形成装置70では、前述と同様の手順により、次の連結コイル10の形成が開始される。
以上のような本第4実施形態によれば、前記(1)、(2)、(4)〜(6)と同様の効果の他、次のような効果がある。
(10)第1巻線ヘッド機構75で第1コイル11の巻線、第2巻線ヘッド機構78で第2コイル12の巻線を、ヘッド本体27が平角線導入方向の下流側および上流側から、互いに接近する方向に移動しながら行えるので、第1コイル11と第2コイル12とを同時に形成することができる。その結果、連結コイル10を短時間で形成でき、生産効率の向上を図ることができる。
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、図12、図23、図35、図46に示すように、連結部位長さ測定手段36により、連結部の長さを、当該連結部に直交する方向に位置する第1コイル11、第2コイル12の対応するコイル辺11C,12C相互間の平行間隔を連結部位長L3として測定していたが、これに限らず、図50に示すような測定方法でもよい。
すなわち、連結部位長さ測定手段36が、装置本体30、30A等上に設定した基準点Sに基づいて、第1コイル11、第2コイル12の対応するコイル辺11C,12Cのうち、基準点Sからコイル辺12Cの側端面までの距離を測定する構成となっている。
ここで、基準点Sと、第1コイル11の移動方向先端側のコイル辺11Cの側端面までの距離L3−2とは、不動の寸法であり、この距離L3−2と上記L3−1とにより連結部位の長さL3−4が求められる。
本発明は、例えばリアクトル用のコイルとして用いることができる他、トランス等、他の電子部品用のコイルとしても広く利用できる。
本発明に係る連結コイル形成装置により形成された連結コイルを収納したリアクトルの全体斜視図である。 本発明に係る連結コイル形成装置により形成された連結コイルを示す全体斜視図である。 本発明に係る連結コイル形成装置の第1実施形態であり、連結コイル形成方法の第1の工程をも示す図である。 前記第1実施形態における連結コイル形成方法の第2の工程を示す図である。 前記第1実施形態における連結コイル形成方法の第3の工程を示す図である。 前記第1実施形態における連結コイル形成方法の第4の工程を示す図である。 前記第1実施形態における連結コイル形成方法の第5の工程を示す図である。 前記第1実施形態における連結コイル形成方法の第6の工程を示す図である。 前記第1実施形態における連結コイル形成方法の第7の工程を示す図である。 前記第1実施形態における連結コイル形成方法の第8の工程を示す図である。 前記第1実施形態における連結コイル形成方法の第9の工程を示す図である。 前記第1実施形態の連結コイルのオフセット調整方法を示す動作図である。 前記第1実施形態の連結コイルのコイル間隔調整方法を示す動作図である。 前記第1実施形態の主制御部を示す概略構成図である。 前記第1実施形態の連結コイル形成方法のフローチャートである。 本発明に係る連結コイル形成装置の第2実施形態であり、連結コイル形成方法の第1の工程をも示す図である。 前記第2実施形態における連結コイル形成方法の第2の工程を示す図である。 前記第2実施形態における連結コイル形成方法の第3の工程を示す図である。 前記第2実施形態における連結コイル形成方法の第4の工程を示す図である。 前記第2実施形態における連結コイル形成方法の第5の工程を示す図である。 前記第2実施形態における連結コイル形成方法の第6の工程を示す図である。 前記第2実施形態における連結コイル形成方法の第7の工程を示す図である。 前記第2実施形態の連結コイルのオフセット調整方法を示す動作図である。 前記第2実施形態の連結コイルのコイル間隔調整方法を示す動作図である。 前記第2実施形態の主制御部を示す概略構成図である。 前記第2実施形態の連結コイル形成方法のフローチャートである。 本発明に係る連結コイル形成装置の第3実施形態であり、連結コイル形成方法の第1の工程をも示す図である。 前記第3実施形態における連結コイル形成方法の第2の工程を示す図である。 前記第3実施形態における連結コイル形成方法の第3の工程を示す図である。 前記第3実施形態における連結コイル形成方法の第4の工程を示す図である。 前記第3実施形態における連結コイル形成方法の第5の工程を示す図である。 前記第3実施形態における連結コイル形成方法の第6の工程を示す図である。 前記第3実施形態における連結コイル形成方法の第7の工程を示す図である。 前記第3実施形態における連結コイル形成方法の第2の工程を示す図である。 前記第3実施形態の連結コイルのオフセット調整方法を示す動作図である。 前記第3実施形態の連結コイルのコイル間隔調整方法を示す動作図である。 前記第3実施形態の主制御部を示す概略構成図である。 前記第3実施形態の連結コイル形成方法のフローチャートである。 本発明に係る連結コイル形成装置の第4実施形態であり、連結コイル形成方法の第1の工程をも示す図である。 前記第4実施形態における連結コイル形成方法の第2の工程を示す図である。 前記第4実施形態における連結コイル形成方法の第3の工程を示す図である。 前記第4実施形態における連結コイル形成方法の第4の工程を示す図である。 前記第4実施形態における連結コイル形成方法の第5の工程を示す図である。 前記第4実施形態における連結コイル形成方法の第6の工程を示す図である。 前記第4実施形態における連結コイル形成方法の第7の工程を示す図である。 前記第4実施形態の連結コイルのオフセット調整方法を示す動作図である。 前記第4実施形態の連結コイルのコイル間隔調整方法を示す動作図である。 前記第4実施形態の主制御部を示す概略構成図である。 前記第4実施形態の連結コイル形成方法のフローチャートである。 本発明の変形形態の連結コイルのオフセット調整方法を示す動作図である。
符号の説明
1 リアクトル
10 連結コイル
11 第1コイル
12 第2コイル
13 連結部
14 オフセット部分
20、40、50、70 連結コイル形成装置
21、51 線送りユニット
25 巻線ヘッド機構
26 巻線ヘッド部
26A 固定治具
26B 巻治具
27 ヘッド本体
30,30A,30B,30C 装置本体
32 カッター機構であるカッターユニット
35 主制御部
36 連結部位長さ測定手段
45 第1巻線ヘッド機構
46 第2巻線ヘッド機構
47 ヘッド本体
54A 第1の巻線加工ライン
54B 第2の巻線加工ライン
55 第1巻線ヘッド機構
58 第2巻線ヘッド機構
64 カッター機構であるカッターユニット
75 第1巻線ヘッド機構
78 第2巻線ヘッド機構

Claims (25)

  1. 1本の平角線をその一方と他方の各端部側から角巻して形成された角巻部が角筒状に積層された状態の第1コイルおよび第2コイルを形成し、この各コイル相互間に位置する平角線部分を当該各コイルを同一面上で連結する連結部とすると共に、前記各コイルを互いに並列状態に配置して成る連結コイル形成方法であって、
    前記平角線の一方の端部から第1コイルを形成すると共に他方の端部から前記第2コイルを形成するコイル形成工程を有し、
    このコイル形成工程では、前記第2コイルの完成前に前記第1コイルを完成させると共に、この第1コイル完成後で前記第2コイルの完成直前に前記連結部位の長さを測定する連結部位長さ測定工程と、この測定された連結部位の長さを予め特定されている前記両コイルの配置間隔用と前記第2コイルに設定される平角線調整用を含むコイル辺用とに配分する長さ配分工程と、この分けられた長さ寸法に対応して前記第2コイルの最後の角巻き部分の一片にオフセット部を設けると共に両コイルの配置間隔を設定する最終角巻き工程とを備えていることを特徴とした連結コイル形成方法。
  2. 前記請求項1に記載の連結コイル形成方法において、
    前記長さ配分工程では、前記第2コイルに設定される最終2ターン以上前のコイル辺の長さを含む平角線調整用の長さ寸法を、予め特定されている前記両コイルの配置間隔用の長さ寸法と前記測定された連結部位の長さ寸法から演算して得られる寸法としたことを特徴とした連結コイル形成方法。
  3. 前記請求項1又は2に記載の連結コイル形成方法において、
    前記連結部の長さを測定する長さ測定工程を、前記第2コイルを形成する工程の巻線完了直前の2ターン以上を残した状態で行うようにし、
    前記最終角巻き工程では、前記第2コイルの巻線完了直前の2ターン目で前記第2コイルの最後の角巻き部分の一片にオフセット部分を設け、これに続いて前記第2コイルの巻線完了直前の1ターン目で前記両コイルの配置間隔用の長さ寸法を設定するように構成したことを特徴とする連結コイル形成方法。
  4. 前記請求項1,2又は3に記載の連結コイル形成方法において、
    前記コイル形成工程では、前記平角線の一方の端部から第1コイルを形成する第1コイル形成工程と、この第1コイル形成後に引き続き前記平角線の他方の端部から第2コイルを形成する第2コイル形成工程とを備え、
    前記第2コイル形成工程では、その最終巻線工程で、前記長さ測定工程と、長さ配分工程と、最終角巻き工程とを実行するようにしたことを特徴とする連結コイル形成方法。
  5. 前記請求項4に記載の連結コイル形成方法において、
    前記コイル形成工程では、前記平角線を90度曲げ加工する1組の巻線ヘッド機構を備えた連結コイル形成装置を使用して前記第1コイル形成工程と第2コイル形成工程とを順次実行するように構成したことを特徴とする連結コイル形成方法。
  6. 前記請求項4に記載の連結コイル形成方法において、
    前記コイル形成工程では、二組の前記巻線ヘッド機構を備えた連結コイル形成装置を使用し、前記一方の組の巻線ヘッド機構を機能させて前記第1コイル形成工程を実行し、その後に前記他方の組の巻線ヘッド機構を機能させて前記第2コイル形成工程を実行するように構成したことを特徴とする連結コイル形成方法。
  7. 前記請求項6に記載の連結コイル形成方法において、
    前記第1コイル形成工程と第2コイル形成工程との間に、前記第1コイルが一端部に形成された後に当該平角線を素材供給領域から引き出すと共に当該平角線の長さを前記第2コイルの形成に必要とする長さに設定する第2コイル用平角線設定工程を設けたことを特徴とする連結コイル形成方法。
  8. 前記請求項4に記載の連結コイル形成方法において、
    前記コイル形成工程では、可動式の二組の前記巻線ヘッド機構とこれらの各巻線ヘッド機構を共用する併設された二本の巻線加工ラインとを備えた連結コイル形成装置を使用し、
    前記一方の巻線加工ラインにて前記一方の組の巻線ヘッド機構を作動させて前記第1コイル形成工程を実行し、その後に当該一方の巻線加工ラインにて前記他方の組の巻線ヘッド機構を作動させて前記第2コイル形成工程を実行するように構成し、
    前記他方の巻線加工ラインでは、前記一方の巻線加工ラインにおける前記第1コイル形成工程の終了後に前記一方の組の巻線ヘッド機構を前記一方の巻線加工ラインから前記他方の巻線加工ラインへ移動させて当該他方の巻線加工ラインにおける前記第1コイル形成工程を実行すると共に、
    前記一方の巻線加工ラインにおける前記第2コイル形成工程の終了後に前記他方の組の巻線ヘッド機構を前記他方の巻線加工ラインへ移動させて当該他方の巻線加工ラインにおける前記第2コイル形成工程を実行するように構成したことを特徴とする連結コイル形成方法。
  9. 前記請求項8に記載の連結コイル形成方法において、
    前記一方の巻線加工ラインと他方の巻線加工ラインとにあって、それぞれ前記第1コイル形成工程と第2コイル形成工程との間に、前記第1コイルが一端部に形成された状態で当該平角線を素材供給領域から引き出すと共に当該平角線の長さを前記第2コイルの形成に必要とする長さに設定する第2コイル用平角線設定工程を設けたことを特徴とする連結コイル形成方法。
  10. 前記請求項1、2又は3に記載の連結コイル形成方法において、
    前記コイル形成工程では、前記平角線の一方の端部から第1コイルを形成する第1コイル形成工程と、この第1コイル形成工程とは別に前記平角線の他方の端部から第2コイルを形成する第2コイル形成工程とを備えると共に、この第2コイル形成工程における最終巻線工程にて、前記長さ測定工程と、長さ配分工程と、最終角巻き工程とを実行するようにし、
    前記コイル形成工程では、予め一方と他方とのそれぞれに装備された1個ずつの前記巻線ヘッド機構と、前記各巻線ヘッド機構を別々に保持すると共に同一線上に配設された一方の巻線加工ラインと他方の巻線加工ラインとを有する連結コイル形成装置を使用し、
    前記一方の巻線加工ラインにて前記一方の巻線ヘッド機構を作動させて前記第1コイル形成工程を実行し、それと同時に前記他方の巻線加工ラインにて前記他方の巻線ヘッド機構を作動させて前記第2コイル形成工程を実行するように構成したことを特徴とする連結コイル形成方法。
  11. 前記請求項10に記載の連結コイル形成方法において、
    前記第2コイル形成工程における最終巻線工程にて実行される前記長さ測定工程、長さ配分工程、および最終角巻き工程は、前記一方の巻線加工ラインと他方の巻線加工ラインとの間に予め介装された平角線搬送ユニットを介して前記第1コイル部が前記他方の巻線加工ライン側に移送される過程若しくは移送後の何れか一方の状態で実行されるように構成したことを特徴とする連結コイル形成方法。
  12. 前記請求項10又は11に記載の連結コイル形成方法において、
    前記第1コイルと第2コイルおよび当該各コイル相互間に設定される前記連結部に必要な長さの前記平角線を素材供給領域から引き出すと共に前記一方と他方の各巻線加工ライン上に配設する平角線配置工程を、前記第1および第2の各コイル形成工程に先立って設けたことを特徴とする連結コイル形成方法。
  13. 平角線をコイル素材としてその一端部を順次角巻して形成する角筒状の平角線コイルである第1コイルを形成すると共に、他の端部にも同様にして平角線コイルである第2コイルを形成し、これらの第1コイルおよび第2コイルが両コイルに連続する連結部で連結され、かつ相互に並列に設置する並列設置機能を備えた連結コイル形成装置において、
    前記第1又は第2のコイルの形成に際し、素材供給領域から導入される前記平角線を巻線加工ラインに沿って直線状に配置すると共にこれを支持する線送りユニットと、前記巻線加工ライン上の前記平角線導入方向先で前記線送りユニットの下流側に配設された巻線ヘッド機構と、この線送りユニットおよび巻線ヘッド機構を支持する装置本体とを備え、
    前記巻線ヘッド機構が、前記コイル素材である平角線の90度曲げ加工を実行する巻線ヘッド部と、この巻線ヘッド部に対して90度曲げ加工の加工位置を前記巻線加工ラインに沿って可変設定する加工位置設定部とを有すると共に、後端部に前記第1コイルが形成された平角線が前記巻線加工ライン上に送り込まれた場合に前記巻線ヘッド部を駆動して第2コイルを形成するコイル形成機能を備え、
    前記加工位置設定部の加工位置設定動作を外部入力される制御情報に基づいて所定のタイミングで可変制御し、前記連結部の長さを調整して前記第1コイルと第2コイルとの配置間隔を所望の寸法に設定する主制御部を、前記巻線ヘッド機構に併設したことを特徴とする連結コイル形成装置。
  14. 前記請求項13に記載の連結コイル形成装置において、
    前記巻線ヘッド機構は、前記第1又は第2の各コイルの素材である平角線を角巻して角筒状に加工するに際し、前記主制御部に制御されて稼働し前記平角線の90度曲げ加工時に前記巻線加工ラインに沿って当該平角線を必要な長さ分移送する平角線移送機能を備えていることを特徴とした連結コイル形成装置。
  15. 前記請求項13又は14に記載の連結コイル形成装置において、
    前記第1コイル完成後で前記第2コイルの完成直前の当該第2コイルにおける最終2ターン以上前の前記連結部の長さを含みかつ当該連結部に直交する方向に位置する各コイルの対応するコイル辺相互間の平行間隔を連結部位長として測定し、これを前記主制御部に送り込む連結部位長さ測定手段を具備すると共に、
    前記主制御部が、前記連結部位長さ測定手段で測定された連結部位長の測定データを予め特定されている前記両コイルの配置間隔用と前記第2コイルに設定される平角線調整用を含むコイル辺用とに配分する測定データ配分機能と、この配分された測定データに基づいて前記加工位置設定部の動作を制御し前記第2コイルの最後の角巻き部分の一片に所定のオフセット量を設定するオフセット量設定機能および前記両コイルの配置間隔を設定する配置間隔設定制御機能とを、備えていることを特徴とした連結コイル形成装置。
  16. 平角線をコイル素材としてその一端部を順次角巻して形成する角筒状の平角線コイルである第1コイルを形成すると共に、他端部にも同様にして平角線コイルである第2コイルを形成してこれを相互に並列に設置する並列設置機能を備えた連結コイル形成装置において、
    前記第1又は第2のコイルの形成に際し、素材供給領域から導入される前記平角線を巻線加工ラインに沿って直線状に配置すると共にこれを支持する線送りユニットと、前記巻線加工ライン上の前記平角線導入方向先に又前記巻線加工ライン上で前記平角線導入側にそれぞれ対応して配設された第1又は第2の各巻線ヘッド機構と、前記線送りユニットおよび各巻線ヘッド機構を支持する装置本体とを備え、
    前記第1,第2の各巻線ヘッド機構が、前記コイル素材である平角線の90度曲げ加工を順次実行する巻線ヘッド部と、前記線送りユニットによる平角線送り長さを変えることによって90度曲げ加工の加工位置を前記巻線加工ラインに沿って可変設定する加工位置設定部とを有すると共に、所定長さの平角線が前記巻線加工ライン上に送り込まれた場合に前記巻線ヘッド部および加工位置設定部を付勢して前記平角線の一端部側から第1コイルを又他端部側から第2コイルをそれぞれ形成するコイル形成機能を備え、
    前記加工位置設定部の加工位置設定動作を外部入力される制御情報に基づいて所定のタイミングで駆動制御する主制御部を、前記第1,第2の各巻線ヘッド機構に併設したことを特徴とする連結コイル形成装置。
  17. 前記請求項16に記載の連結コイル形成装置において、
    前記第1コイル完成後で前記第2コイルの完成直前の当該第2コイルにおける最終2ターン以上前の前記連結部の長さを含みかつ当該連結部に直交する方向に位置する各コイルの対応するコイル辺相互間の平行間隔を連結部位長として測定し、これを前記主制御部に送り込む連結部位長さ測定手段を具備すると共に、
    前記主制御部が、前記連結部位長さ測定手段で測定された連結部位長の測定データを予め特定されている前記両コイルの配置間隔用と前記第2コイルに設定される平角線調整用を含むコイル辺用とに配分する測定データ配分機能と、この配分された測定データに基づいて前記第1,第2の各巻線ヘッド機構の動作を制御し前記第2コイルの最後の角巻き部分の一片に所定のオフセット量を設定するオフセット量設定機能および前記両コイルの配置間隔を設定制御する配置間隔設定制御機能とを、備えていることを特徴とした連結コイル形成装置。
  18. 前記請求項16又は17に記載の連結コイル形成装置において、
    前記第2の巻線ヘッド機構は、対応する前記第1又は第2の各コイルの素材である平角線を角巻して角筒状に加工するに際し、前記主制御部に制御されて稼働し前記平角線の90度曲げ加工時に前記巻線加工ラインに沿って当該平角線を各コイル側にそれぞれ角巻加工に必要な長さ分移送する平角線移送機能を備えていることを特徴とした連結コイル形成装置。
  19. 前記請求項13乃至18の何れか一つに記載の連結コイル形成装置において、
    前記巻線加工ラインの前記素材導入領域側に当該平角線を前記主制御部の指令に応じて切断するカッター機構を装備すると共に、
    前記主制御部が、前記平角線の一端部に前記第1コイルが完成した後に当該平角線が前記素材供給領域から前記第2コイルの形成及び連結コイルの完成に必要な所定長さの平角線が導入された場合に前記カッター機構に平角線切断動作を指令する平角線切断制御機能を備えていることを特徴とした連結コイル形成装置。
  20. 前記請求項16に記載の連結コイル形成装置において、
    前記第1,第2の各巻線ヘッド機構をそれぞれ前記巻線加工ラインに直交する方向に往復移動可能な可動式の巻線ヘッド機構とし、
    前記巻線加工ラインを、前記各巻線ヘッド機構を共用する二本の巻線加工ラインとすると共に、前記線送りユニットを前記二本の巻線加工ラインに対応しかつ当該巻線加工ラインから個別に退避可能に構成された第1,第2の線送り部を備えた構成とし、
    前記主制御部が、予め設定された指令に従って前記第1,第2の各巻線ヘッド機構および前記線送りユニットの各動作を連携制御する連携制御機能を備えていることを特徴とした連結コイル形成装置。
  21. 前記請求項20に記載の連結コイル形成装置において、
    前記主制御部が、
    前記一方の巻線加工ラインにて前記一方の組の巻線ヘッド機構を駆動制御して前記第1コイルが形成されると当該一方の組の巻線ヘッド機構を前記他方の巻線加工ラインに移動させて当該他方の巻線加工ラインにおける第1コイル形成用の巻線ヘッド機構として稼働させると同時に、前記一方の巻線加工ライン上では前記第2コイル形成用の他方の組の巻線ヘッド機構を第2コイル形成用として駆動制御する第1の交叉制御機能と、
    前記一方の巻線加工ラインにて前記他方の組の第2コイルが形成されると当該他方の組の巻線ヘッド機構を前記他方の巻線加工ラインに移動させ当該他方の巻線加工ラインにおける第1コイル形成後に当該他方の巻線加工ラインにおける第2コイル形成用の巻線ヘッド機構として稼働させると同時に、前記他方の巻線加工ライン上では前記第1コイル形成後に前記一方の巻線ヘッド機構を前記一方の巻線加工ライン側に戻して当該一方の巻線加工ラインにおける第1コイル形成用として駆動制御する第2の交叉制御機能と、
    を備えていることを特徴とした連結コイル形成装置。
  22. 前記請求項20又は21に記載の連結コイル形成装置において、
    前記各巻線加工ライン上における各平角線が必要な長さ分導入設定された後に前記主制御部に付勢されて各巻線加工ライン毎に個別に切断するカッター機構を、前記各巻線加工ラインで共用したことを特徴とする連結コイル形成装置。
  23. 前記請求項16に記載の連結コイル形成装置において、
    前記巻線加工ラインに沿って、その中央部に前記線送りユニットを、一方の側に前記第1巻線ヘッド機構用の第1の摺動ガイドを、および他方の側に前記第2巻線ヘッド機構用の第2の摺動ガイドを、それぞれ装備し、
    前記主制御部が、前記第1、第2の各巻線ヘッド機構に対して前記第1、第2のコイル加工動作を同一の時間帯で実行するように駆動制御する同時加工制御機能を備えていることを特徴とした連結コイル形成装置。
  24. 前記請求項23に記載の連結コイル形成装置において、
    前記主制御部は、前記第1の巻線ヘッド機構による第1のコイル加工動作を、少なくとも前記第2の巻線ヘッド機構による第2コイル完成の1/2巻回(2ターン)以上前に完了するように制御すると共に、
    前記第1コイル完成後で前記第2コイルの完成直前の当該第2コイルにおける最終2ターン以上前に、前記連結部の長さを当該連結部に直交する方向に位置する各コイルの対応するコイル辺相互間の平行間隔を連結部位長として測定しこれを前記主制御部に送り込む連結部位長さ測定手段を、前記第2の摺動ガイド上に挿脱自在に配設し、
    前記主制御部が、前記連結部位長さ測定手段で測定された連結部位長の測定データを予め特定されている前記両コイルの配置間隔用と前記第2コイルに設定される平角線調整用を含むコイル辺用とに配分する測定データ配分機能と、この配分された測定データに基づいて前記加工位置設定部の動作を制御して前記線送りユニットの平角線送り出し量を可変させ前記第2コイルの最後の角巻き部分の一片に所定のオフセット量を設定するオフセット量設定機能および前記両コイルの配置間隔を設定する配置間隔設定制御機能とを、備えていることを特徴とした連結コイル形成装置。
  25. 前記請求項24に記載の連結コイル形成装置において、
    前記連結部位長さ測定手段を、装置本体上に設定した基準点に基づいて前記各コイルの対応するコイル辺相互間の平行間隔を連結部位長として測定する構成とし、
    前記主制御部が、前記連結部位長さ測定手段で測定された連結部位長の測定データを予め特定されている前記両コイルの配置間隔用と前記第2コイルに設定される平角線調整用を含むコイル辺用とに配分する測定データ配分機能と、この配分された測定データに基づいて前記加工位置設定部の動作を制御して前記線送りユニットの平角線送り出し量を可変させ前記第2コイルの最後の角巻き部分の一片に所定のオフセット量を設定するオフセット量設定機能および前記両コイルの配置間隔を設定する配置間隔設定制御機能とを、備えていることを特徴とした連結コイル形成装置。
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