JP2009128376A - 画像形成装置及び方法、並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、両面印刷時に後処理装置による後処理を実行させる場合であっても、画像形成動作を効率良く行うことが出来る画像形成装置を提供する。
【解決手段】両面画像形成シーケンスとしてブロック循環と交互循環の両方を備える画像形成装置において、ブロック循環及び交互循環でそれぞれ必要となる時間に基づいて、ブロック循環又は交互循環を選択する。
【選択図】図17

Description

本発明は、記録紙に両面印刷が可能な画像形成装置及び方法、並びにプログラムに関する。
従来の画像形成装置では、記録紙に両面印刷を行う場合、記録紙の第1面への画像形成を数枚ほど行った後に、記録紙への第1面の画像形成と第2面への画像形成を交互に行う両面印刷方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、画像形成装置には、ステープル処理を行う後処理装置やソート処理を行う後処理装置の接続が可能である。後処理装置では、単位時間当りの処理能力を画像形成装置の画像形成能力よりも高くして画像形成装置の画像形成処理を待たせないようにしている。但し、製本機能のように、処理に時間がかかると同時に両面印刷モードが前提となる処理機能においては、画像形成装置の片面印刷モードでの画像形成能力の半分以上の能力を持たせることで、実質的に画像形成装置の画像形成処理を待たせないようにしている。
ところで、近年では、画像形成装置の両面印刷に対して画像品位の向上が求められており、記録紙の第1面への画像形成に伴う熱定着時の記録紙の縮みのために、第2面への画像形成の際に画像サイズがずれるという問題が挙げられている。この問題に対応すべく、画像形成用のポリゴンミラーの回転速度を1面目と2面目で切り替える方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特公平07−037304号公報 特開2003−262991号公報
両面印刷時にポリゴンミラーの回転速度を変更する構成は、高品位画像を要求する高速画像形成装置にこそ必要であるが、ポリゴンミラーを高速時に安定回転させるべく慣性を大きくしているので、ポリゴンミラーの回転速度変更のために多くの時間を必要とする。その結果、記録紙の第1面への画像形成と第2面への画像形成を1枚ずつ交互に行うと、その度にポリゴンミラーの変速処理が繰り返されるため、画像形成装置の画像形成処理そのものが遅くなってしまう。
そこで、記録紙の第1面への画像形成と第2面への画像形成を交互に行うのではなく、第1面への画像形成を複数枚まとめて行い、次に第2面への画像形成を複数枚まとめて行うという構成にする。その結果、ポリゴンミラーの回転速度の変更回数が減るため、画像形成装置での画像形成処理にかかる時間を減らすことが出来る。
上記画像形成装置では、複数枚の記録紙の第2面への画像形成が連続して行われるので、画像形成装置の片面印刷モードにおける処理能力の半分しか処理能力が無い後処理装置で後処理を行わせる場合、画像形成装置が画像形成処理を待たせる必要が生じる。また、画像形成装置が第1面への画像形成を行っている間に後処理を行えるように、後処理装置側で記録紙を蓄えておくためのバッファを設ける必要が生じる。
一方、厚紙の印刷時には、定着器が厚紙に対して十分に熱を加えられるように、単位時間あたりの画像形成枚数を減らすことがある。このような場合、第1面への画像形成と第2面への画像形成を交互に行い、ポリゴンミラーの回転速度の変更を繰り返しても画像形成処理を待たせることは少なくなり、時間がかかる後処理を実行させる場合でも処理の待ち時間を減らすことが出来る。
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、両面印刷時に後処理装置による後処理を実行させる場合であっても、画像形成動作を効率良く行うことが出来る画像形成装置及び方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像形成装置は、記録紙に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により第1面に画像が形成された記録紙を、反対側の面である第2面にも画像を形成するように前記画像形成手段に搬送する搬送手段と、前記画像形成された記録紙に対して後処理を行う後処理手段とを備える画像形成装置であって、前記記録紙の第1面への画像形成を複数回連続して行う処理と前記記録紙の第2面への画像形成を複数回連続して行う処理を繰り返して複数枚の記録紙に両面画像形成を行う第1の両面画像形成処理と、複数枚の記録紙の第1面への画像形成を複数回連続して行う処理の後、前記記録紙の第1面への画像形成と第2面への画像形成を交互に行い、その後、記録紙の第2面への画像形成を複数回連続して行う処理により複数枚の記録紙に両面画像形成を行う第2の両面画像形成処理を選択可能な両面画像形成処理選択手段と、前記両面画像形成処理選択手段は、前記第1の両面画像形成処理及び前記第2の両面画像形成処理でそれぞれ必要となる時間に基づいて、前記第1の両面画像形成処理又は前記第2の両面画像形成処理を選択することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項5記載の画像形成方法は、記録紙に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により第1面に画像が形成された記録紙を、反対側の面である第2面にも画像を形成するように前記画像形成手段に搬送する搬送手段と、前記画像形成された記録紙に対して後処理を行う後処理手段とを備える画像形成装置の画像形成方法であって、前記記録紙の第1面への画像形成を複数回連続して行う処理と前記記録紙の第2面への画像形成を複数回連続して行う処理を繰り返して複数枚の記録紙に両面画像形成を行う第1の両面画像形成処理に必要となる第1の時間を求める第1の時間算出工程と、複数枚の記録紙の第1面への画像形成を複数回連続して行う処理の後、前記記録紙の第1面への画像形成と第2面への画像形成を交互に行い、その後、記録紙の第2面への画像形成を複数回連続して行う処理により複数枚の記録紙に両面画像形成を行う第2の両面画像形成処理に必要となる第2の時間を求める第2の時間算出工程と、前記第1の時間及び前記第2の時間に基づいて、前記第1の両面画像形成処理又は前記第2の両面画像形成処理を選択する選択工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、両面印刷時に後処理装置による後処理を実行させる場合であっても、画像形成動作を効率良く行うことが出来る。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例であるデジタル印刷機の機能構成を示すブロック図である。
図1において、101はデジタル印刷機の全ての制御を行うCPUであり、102はCPU101が実行すべき制御内容を格納したROMである。103はCPU101がデジタル印刷機の制御を行うのに必要な作業領域として使われるRAMである。RAM103には、CPU101の作業領域以外にも、画像処理部107が外部I/F106を介して得られるデジタル画像データに対して画像処理を行うための作業領域としても使用される。画像処理部107で画像処理されたデジタル画像は、圧縮されてHDD104に格納される。
105は、オペレータがデジタル印刷機に実行させたい印刷ジョブを設定するための操作部である。操作部105から後述する後処理を設定することができる。外部I/F106は、TCP/IP等によるネットワークと接続されている。ネットワークに接続されたコンピュータ(不図示)は、外部I/F106を経由して印刷ジョブの実行指示の送信や消耗品残量などの情報取得を行っている。
画像処理部107は、上述したように、外部I/F106経由で受信したデジタル画像データに対して必要な画像処理を行ってHDD104への格納を行う。また、画像処理部107は、操作部105から入力された印刷ジョブの設定内容に応じてHDD104からのデジタル画像データの読み出しや、読み出したデジタル画像データに所定の画像処理を加えてRAM103上に展開する処理を行う。
画像形成部108(画像形成手段)は、印刷ジョブの設定内容に基づいて、RAM103上に展開されたデジタル画像データからトナー像を形成する。トナー補給部109は、画像形成部108にて消費されるトナーをトナーボトル(不図示)から適宜補給する。一方、デジタル印刷機内部に収納された記録紙は、給紙部110によって給紙され、続いて搬送部111(搬送手段)によって画像形成部108へ搬送される。そして、画像形成部108で形成されたトナー像が記録紙上に転写される。なお、記録紙はシート、記録媒体、用紙と称することもある。
トナー像が転写された記録紙は、定着部112にてトナー像が定着され、そのまま後処理部113(後処理手段)に向けて搬送される。ここで、記録紙の裏面にも画像を形成する場合は、記録紙は搬送部111経由で再び画像形成部108に向けて搬送される。
後処理部113は、画像形成された記録紙に対して、印刷ジョブの設定内容に基づく後処理を行う。後処理としては、例えば、記録紙束の隅をステープルで束ねるステープル処理、記録紙の端部に穴空けを行うパンチ処理、記録紙束の中央部を綴じて2つ折りする中綴じ処理が可能である。
図2は、図1のデジタル印刷機の内部構造を示す縦断面図である。
図2において、200はデジタル印刷機本体であり、250はサイドペーパーデッキである。210はレーザーやポリゴンミラー等で構成されたレーザースキャナである。レーザースキャナ210は、RAM103やHDD104に格納されたデジタル画像データ等の画像情報に対して所定の画像処理が行われ、その処理から得られた画像信号に基づいて変調されたレーザー光219を像坦持体としての感光ドラム211に照射する。感光ドラム211の周辺には、一次帯電器212、現像器213、転写帯電器214、分離帯電器215、クリーニング装置216、及び前露光ランプ217が配置されている。
感光ドラム211は、不図示のモーターにより図示の矢印の方向に回転している。感光ドラム211の表面には、一次帯電器212により所望の電位に帯電された後、レーザースキャナ210からのレーザー光219が照射されることで潜像が形成される。感光ドラム211上に形成された潜像は、現像器213により現像されて、トナー像として可視化される。トナーは、現像器213内の不図示のトナーセンサがトナー無しを検知したときにトナーバッファ218から現像器213に補給される。
さらに、トナーバッファ218内のトナーが少なくなったときには、不図示のモーターによってトナーボトル220を回転することで、トナーボトル220に収納されているトナーをトナーバッファ218内に落下させて補給する。トナーボトル220を所定時間回転させてもトナーバッファ218内のトナーが少ないことをトナーセンサが検知した場合、トナーボトルの交換が必要であるというメッセージを操作部105を介してオペレータに通知する。
一方、右デッキ221からピックアップローラ222により給紙された記録紙は、給紙ローラ223によりメイン搬送パス227に送られる。左デッキ224に収納された記録紙の場合は、ピックアップローラ225により給紙され、給紙ローラ226により再給紙パス238を経てメイン搬送パス227に送られる。同様に、サイドペーパーデッキ250に収納された記録紙は、ピックアップローラ251によって給紙され、給紙ローラ252によってメイン搬送パス227に送られる。
メイン搬送パス227に送られた記録紙はレジストレーションローラ228により転写部に送られ、感光ドラム211上に形成されたトナー像が転写帯電器214により記録紙上に転写される。記録紙に転写した後の感光ドラム211は、クリーニング装置216により残留トナーが清掃され、さらに前露光ランプ217により残留電荷が消去される。
トナー像が転写された記録紙は、分離帯電器215によって感光ドラム211から分離され、搬送ベルト229によって、そのまま定着器230に送られる。定着器230に送られた記録紙は、転写されたトナー像が加圧及び加熱により定着され、内排紙ローラ231を経て外排紙パス233に搬送されて、デジタル印刷機200の外に排出される。
排紙フラッパ232は、反転パス234と外排紙パス233の経路を切り替える。排紙フラッパ232の先端を上側に切り替えて定着器230を通過した記録紙を反転パス234に引き込んだ後、すぐパス上のローラを逆回転して外排紙パス233に記録紙を搬送することで、記録紙を裏返して機外に排出することが出来る。
一方、記録紙に対して両面印刷を行う場合、反転パス234に引き込んだ記録紙を両面反転パス235まで引き込む。その後、両面フラッパ236を切り替えて両面反転パス235上のローラを逆回転することで、記録紙を裏返して下搬送パス237に搬送する。なお、反転パス234、両面反転パス235、及び下搬送パス237では、記録紙の搬送速度を、定着器230の周囲を搬送するときの搬送速度よりも2倍以上の速度にしている。これにより、定着器230を通過する時点では記録紙の紙間が狭くなっているが、その後、高速で搬送することにより紙間を広げて、下搬送パス237に記録紙を連続して搬送することが出来る。下搬送パス237に搬送された記録紙は、そのまま再給紙パス238に搬送され、メイン搬送パス227を経て両面印刷における第2面のトナー像の転写が行われる。
270はデジタル印刷機200から排出された記録紙をそろえて積載するフィニッシャ(後処理手段)であり、デジタル印刷機200の外排紙パス233から1枚ずつに排出される記録紙を排紙トレイ274,280,285のいずれかに排出する。ここで、排紙トレイ274,280は不図示のモーターにより上下に移動が可能である。特に、排紙トレイ274を処理トレイ278の位置に下げることも可能である。また、排紙トレイ274,280に積載された記録紙が増えたときに排紙トレイの位置を下げることで、排紙トレイ上の紙面の位置をサンプルトレイパス273若しくは処理トレイ278の位置に合わせている。このフィニッシャ270は、上述したパンチ処理、ステープル処理、中綴じ処理の後処理が可能である。
外排紙パス233を経てフィニッシャ270に搬送された記録紙は、印刷ジョブにてパンチ穴空け指定がされている場合にパンチユニット271によって穴空けされる。その後、サンプル排紙フラッパ272によって、サンプルトレイパス273と処理トレイパス275の切り替えが行われる。記録紙は、サンプルトレイパス273に搬送された場合、そのまま排紙トレイ274に排紙される。
処理トレイパス275に記録紙が搬送された場合、サドルフラッパ276によって、その先のパスが処理トレイパス277かサドルパス281のどちらかに切り替えられる。処理トレイパス277に切り替えられた場合は、処理トレイ278に排出され、記録紙に対するステープル指定に応じて記録紙の束がそろった時点でステープルユニット279により所望のステープル処理が実行される。そして、その後、処理が完了した時点で予め指定された排紙トレイ274若しくは排紙トレイ280のいずれかに排紙される。
サドルパス281に搬送された記録紙は、記録紙の束がそろった時点で、不図示のステープルユニットによって中綴じされる。その後、突き出し部282によって、記録紙束の中央部を図中の左方向に押し出され、折りローラ283によって束の中央部にて2つ折りされて製本される。折られた製本束は製本パス284を経てサドル排紙トレイ285に排出される。
図3は、レーザースキャナ210の概略構成図である。図4は、BDセンサを用いたポリゴンミラー回転速度制御を説明するための図である。図5は、記録紙の収縮に伴うレーザー走査制御変更を説明するための図である。
図3において、半導体レーザー301から射出されたレーザー光は、コリメータレンズ(不図示)及びシリンドリカルレンズ302にて感光ドラム211に照射するのに適切な形状に整形される。整形されたレーザー光は、高速回転するポリゴンミラー303にて反射されて、感光ドラム211上を走査する速度を均一にすべくfθレンズ304にて再度整形される。
fθレンズ304にて再整形されたレーザー光219は、折り返しミラー305にて反射されて感光ドラム211上を走査する。ポリゴンミラー303が回転することでポリゴンミラー303からの反射光が感光ドラム211上の走査光になるわけだが、走査光の位置を検出するために一般的にBD(Beam Detector)センサ307が用いられる。BDセンサ307がレーザー光を検出したとき、回転するポリゴンミラー303は図中の破線303’の位置にあることから、BDセンサ307がレーザー光を検出してからの時間とポリゴンミラー303の回転速度を元に走査光の位置を求めることが出来る。これを用いることで、レーザー光のON/OFF制御によって所望の潜像を感光ドラム211上に形成することが可能になる。
BDセンサ307は、ポリゴンミラー303の回転速度制御にも用いられている。ポリゴンミラー303が安定して一定速度で回転している場合、BDセンサ307は一定の周期でレーザー光を検出する。つまり、図4に示すように、BDセンサ307によるレーザー光の検出タイミングが速度制御用クロックの周期信号よりも遅ければ、CPU101はポリゴンミラー303の回転速度が落ちていると判断する。そして、ポリゴンミラー303の回転速度を上げるべく、ポリゴンミラー303を回転させるポリゴンモーター310の制御電圧を上昇させる(加速制御)。一方、BDセンサ307によるレーザー光の検出タイミングが速度制御用クロックの周期信号よりも早かった場合、ポリゴンミラー303の回転速度を下げるようにポリゴンモーター310の制御電圧を降下させる(減速制御)。
ここで、記録紙に対して両面印刷を行う場合、第1面へのトナー像の転写後の定着処理において、記録紙に含まれる水分が蒸発して記録紙が所定の割合で収縮する。このときの収縮の度合いは、記録紙の種類や漉き目の方向によっても変化するが、約0.2〜0.8%程度収縮する。そこで、図5に示すように、記録紙の第1面に転写するトナー画像の画像サイズに対して、反対側の面である第2面に転写するトナー像の画像サイズを記録紙の収縮分だけ予め縮小しておく必要がある。そのため、第2面への画像形成時には、第1面への画像形成に伴う記録紙の収縮に応じてポリゴンミラー303の回転速度を上げてレーザー走査線の間隔を短くすることで、感光ドラム211の回転方向(記録紙の搬送方向)の収縮分を補正することが出来る。さらに、第1面への画像形成に伴う記録紙の収縮に応じてレーザー走査線中の画像クロックを上げて、1本のレーザー走査線中の画素密度を増やすことで、レーザーの主走査方向の収縮分を補正することが出来る。以上のように、第1面への画像形成に伴う記録紙の収縮に応じてポリゴンミラーの回転速度とレーザー走査線中の画像クロックを上げる。これにより、画像情報を変更することなく記録紙の第1面への画像形成に伴う記録紙の収縮分に対応した画像を形成することが可能となる。
次に、両面画像形成シーケンス(両面画像形成処理)について図6〜図13を参照して説明する。
図6〜図9は、ブロック循環の両面画像形成シーケンスを説明するための図である。なお、ブロック循環については後述する。
本実施形態のデジタル印刷機では、2つの両面画像形成シーケンスを備える。それらの両面画像形成シーケンスを、給紙先:右デッキ給紙(用紙サイズ:A4(210mm×297mm))、枚数:16枚、排紙先:排紙トレイ274に後処理無しで排紙、という印刷ジョブを例にして説明する。
1つ目の両面画像形成シーケンスはブロック循環(第1の両面画像形成処理)という方法である。
まず、右デッキ221から連続して複数枚の記録紙を給紙し、当該複数枚の記録紙の第1面(1面目)にそれぞれ画像を複数回連続して形成する(図6)。1面目に画像形成された記録紙群の先頭にトナー像が転写され、定着器230にてトナーを定着させた後、反転パス234、両面反転パス235、下搬送パス237を経て、再給紙パス238に到達した時点で右デッキ221からの連続給紙を停止させる(図7)。この時点で、右デッキ221からは9枚の記録紙が給紙されている。その後、1面目に画像が形成された1枚目の記録紙が、再給紙パス238からメイン搬送パス227に搬送され、その第2面(2面目)に画像が形成され、フィニッシャ270に搬送されて、排紙トレイ274に排紙される。
このように9枚一塊の両面印刷において、9枚目の記録紙が再給紙パス238からメイン搬送パス227に搬送されると、次の一塊の両面印刷を開始すべく右デッキ221から10枚目の記録紙が給紙される(図8)。以降、9枚を1ブロックとして両面印刷を繰り返す。16枚の両面印刷の場合、9枚1ブロックを印刷した後は残り7枚となるため、記録紙2枚分に相当する空白を設けて1ブロックを生成する。上記一連の両面印刷の流れを図9に示す。
図9に示すように、記録紙の1面目(表面)に9枚連続で画像形成すると、9枚目の1面目の次に1枚目の2面目(裏面)への画像形成がなされ、9枚目の2面目への画像形成後に10枚目の1面目への画像形成がなされている。そして、1面目(表面)への画像形成から2面目(裏面)への画像形成に切り替わるときに画像形成間隔が広くなる。即ち、9枚目の記録紙と10枚目の記録紙との間隔がそれ以前の記録紙間隔よりも広くなる様に給送タイミングを制御する。これは上述したように、記録紙の収縮に応じてポリゴンミラー303の回転速度を変更するためである。このようなデジタル印刷機で使用するポリゴンミラー303は、安定して回転するように慣性が大きいために、当該ポリゴンミラー303の回転速度変更時に回転が安定するまで時間がかかる。それゆえ、デジタル印刷機は、記録紙間の距離(時間)を通常の距離(時間)より長く確保することで、ポリゴンミラー303の回転速度変更を確実に行えるようにする。
なお、上記ブロック循環の両面画像形成シーケンスは後処理が無いため、9枚一塊の両面印刷という最も高速な処理が可能なシーケンスである。しかしながら、印刷ジョブの設定におけるフィニッシャでの後処理の内容によっては、ブロック循環では高速の印刷処理が出来なくなることがある。ブロック循環で高速の印刷処理が出来なくなる場合及びそれに伴う両面画像形成シーケンスの切り替え動作については後述する。
なお、画像形成間隔は記録紙への転写間隔、画像形成装置からフィニッシャへの排紙間隔と考えることもできる。
図10〜図13は、交互循環の両面画像形成シーケンスを説明するための図である。
2つ目の両面画像形成シーケンスは交互循環(第2の両面画像形成処理)という方法である。
まず、右デッキ221から所定の枚数だけ連続して記録紙を給紙し、当該複数枚の記録紙の第1面(1面目)にそれぞれ画像を複数回連続して形成する(図10)。このとき、連続して給紙される記録紙と記録紙との間は当該記録紙が1枚分ずつ入るように空けて搬送される。そして、1面目に画像形成された1枚目の記録紙が再給紙パス238に戻ってくると、以降はメイン搬送パス227を搬送させる記録紙を、第1面と第2面を交互に搬送するように再給紙パス238と右デッキ221からの給紙動作を制御する(図11)。ここで、最初に記録紙の間に記録紙が1枚ずつ入るように空けておくことで、再給紙パス283から搬送されてきた記録紙と記録紙の間に右デッキ221から給紙する記録紙が入るように出来る。その後は、1面目と2面目の両方に画像形成された記録紙はフィニッシャ270に向けて搬送され、1面目にのみ画像形成された記録紙は反転パス234から両面反転パス235に向けて搬送されるように制御する(図12)。そして、印刷ジョブで設定された枚数だけ右デッキ221から給紙されるまで繰り返される。上記一連の両面印刷の流れを図13に示す。
図13に示すように、記録紙の1面目に5枚連続で画像形成した後、1枚目の2面目への画像形成がなされ、以降は1面目への画像形成と2面目への画像形成が交互に行われている。そして、このパターンにおいては、交互循環が開始された後は、毎回ポリゴンミラー303の回転速度を変更しており、その分だけ画像形成間隔が広がっている。このため、上述のブロック循環よりも印刷ジョブが完了するまでの時間が遅くなる。
次に、ブロック循環で高速の印刷処理が出来なくなる場合について下記印刷ジョブを例に用いて説明する。
給紙先:右デッキ給紙(用紙サイズ:A3(420mm×297mm))
枚数:15枚1部
排紙先:両面印刷してサドル排紙トレイ285にて中綴じ出力
本実施形態におけるデジタル印刷機単体の印刷能力は、A3サイズの普通紙の片面印刷時に60ページ/分である。これは、記録紙間の先端同士の時間間隔(画像形成間隔)が1000msec(=60秒/60ページ)になる。両面印刷における画像形成シーケンスに影響するパラメータは以下のとおりである。
・ポリゴンミラー303の回転速度変更に要する時間:100msec
・記録紙の1循環で印刷される枚数:5枚(1枚目の記録紙が給紙されて再給紙パス238に搬送されるまでに給紙された記録紙の枚数:ブロック循環において5枚一塊で1面目と2面目を印刷する)
よって、図14(a)及び図14(b)に示すように、一塊の各記録紙とその1枚前の記録紙先端との時間間隔(画像形成間隔)は以下のようになる(図中のm、nは整数)。
ブロック循環:一塊の先頭紙のみ1100msec=1000msec+100msec,残りの4枚は1000msec
→5枚の平均値は1020msec(59ページ/分)
交互循環:全ての記録紙に対して1100msec=1000msec+100msec(55ページ/分)
ところで、フィニッシャの処理能力は、A3サイズの記録紙で30枚/分である。両面印刷が前提であるため、デジタル印刷機単体の印刷能力の1/2になっている。このため、フィニッシャのサドル排紙トレイ285に排紙する印刷ジョブにおいては、記録紙間の先端同士の時間間隔(画像形成間隔)を2000msec(=60秒/30枚)以上確保しなければならない。
そこで、デジタル印刷機は5枚一塊で行っている2面目の連続印刷のうち、2枚目以降の4枚分に対して1枚ずつ記録紙の先端を、停止しているレジストレーションローラ228に突き当てた状態で待機させる。そして、フィニッシャが必要とする記録紙の間隔が確保出来るまでレジストレーションローラ228の駆動を停止させる。なお、1枚目は前の記録紙が無い、若しくはもともと十分に間隔が確保されているため、改めてフィニッシャが必要とする画像形成間隔を確保しなくてもよい。この結果、図15に示すように、ブロック循環の場合には2面目への画像形成時に画像形成間隔が広がってしまい、両面印刷時の画像形成動作の効率が大きく下がることになる。よって、1枚目1面目〜15枚目2面目の画像形成に要する時間は下記となる。
第1面への連続画像形成時の画像形成間隔t1=1000msec
第2面への連続画像形成時の画像形成間隔t2=2000msec
1面目と2面目の切り替え時の間隔t12=1100msec(←1000+100)であることから、
t1×(4×3)+t2×(4×3)+t12×5=41500msec(約41秒)となる。
次に、交互循環の場合は、1面目と2面目の切り替えの際にポリゴンミラーの変速が必要なため、2面目への画像形成〜1面目への画像形成における画像形成間隔はt12=1100msecとなる。
一方、第1面への画像形成〜第2面への画像形成における画像形成間隔もt12=1100msecに出来る。これは、サドル排紙トレイ285への排紙に必要な時間2000msecに対しては、先にフィニッシャに搬送した2面目の記録紙との間で時間が確保できればよいためである。例外として、印刷ジョブの最後の2枚のみ2面目への画像形成時において1面目の画像形成対象の記録紙が無いため、サドル排紙トレイ285への排紙に必要な時間を確保する必要がある。この結果、図16のように、交互循環の場合は、印刷ジョブの最後の2枚以外にサドル排紙トレイ285への排紙に必要な時間を改めて確保する必要は無いため、ポリゴンミラーの変速にかかる時間以外に画像形成動作を遅らせる要因はない。よって、1枚目1面目〜15枚目2面目の画像形成に要する時間は下記となる。
t1×(2×2)+t12×(15×2−5)+t2×2=35900msec(約36秒)
このように、印刷ジョブが中綴じの場合にはブロック循環のときよりも交互循環の方が画像形成に要する時間が短くなることが分かる。
上述した両面画像形成シーケンスから分かるように、設定された印刷ジョブにおいて時間当りの処理枚数が低い後処理の実行指示が含まれていた場合、交互循環による両面画像形成シーケンスを行えば、両面印刷時の画像形成動作を効率良く行うことが可能となる。
次に、印刷ジョブの設定に応じて2種類の両面画像形成シーケンスを選択する動作処理を図17を用いて説明する。
図17は、両面画像形成シーケンスの選択処理を示すフローチャートである。本処理は、CPU101(両面画像形成処理選択手段)がメモリから読み出した制御プログラムを実行することによりなされる処理である。
まず、CPU101は、設定された印刷ジョブが両面印刷であるか否かを判断する(S1701)。両面印刷であれば(S1701−Yes)、CPU101は、画像形成対象の記録紙の枚数を求め、記録紙の枚数が所定の枚数(Nlimit)を超えるか否かを判断する。そして、記録紙の枚数が所定の枚数(Nlimit)を超える場合(S1702−Yes)には、CPU101は、画像形成対象の記録紙の用紙サイズからブロック循環時の一塊の枚数(=Nblock)を得る(S1703)。なお、枚数Nblockは予め用紙サイズに対応させてROM102に記憶したテーブルを参照して求められる。一方、画像形成対象の記録紙の枚数が所定の枚数(Nlimit)以下の場合(S1702−No)、CPU101は、後処理が無い印刷ジョブでもブロック循環に対する大きな遅れは発生しないことから交互循環で両面画像形成シーケンスを行う(S1711)。
次に、S1704では、CPU101は、デジタル印刷機単体での片面印刷時に必要となる画像形成間隔(=Tsingle)をROM102から得る。続いて、S1705では、CPU101は、フィニッシャ等による後処理に必要な画像形成間隔(=Tfin)をROM102から得る。次に、S1706では、CPU101は、ポリゴンミラー303の回転速度変更によって必要となるポリゴンミラーの回転速度変更時間(=Tspeed)をROM102から得る。
次に、CPU101は、S1703〜S1706にて得られた情報を元に、ブロック循環時の一塊の枚数当りで必要となる時間T1(第1の時間)を図18に示す式を用いて求める(S1707)(第1の時間算出)。同様に、CPU101は、交互循環時において必要となる時間T2(第2の時間)を図19に示す式を用いて求める(S1708)(第2の時間算出)。これらS1707,S1708で得られた時間T1,T2を比較した結果、T2がT1より小さい場合には(S1709−Yes)、CPU101は、交互循環によって両面画像形成シーケンスを行う。一方、ステップS1709において、T1≦T2である場合(S1709−No)には、CPU101は、ブロック循環によって両面画像形成シーケンスを行う。なお、S1707,S1708において、両面画像形成シーケンスのうちブロック循環又は交互循環を開始した直後若しくは終了する直前の時間を求めていない。これは、S1702−Yesとなるような印刷枚数が多いジョブにおいては、両面循環を開始した直後及び終了直前の動作による影響が小さくなるためである。
このように、CPU101は、記録紙の面を第1面と第2面に切り替えることが切り替えない場合より画像形成動作に必要な時間が長くなると判断した場合、記録紙への後処理の内容に応じてブロック循環又は交互循環を選択可能にする。これにより、複数枚の記録紙への両面印刷時において、画像形成動作を効率良く行うことが可能となる。
また、CPU101は、画像形成対象を第1面と第2面との間で切り替えるのに必要な時間(t12)に応じてブロック循環又は交互循環を選択する。これにより、両面印刷時に画像形成動作にかかる時間を短くすることが可能となる。
ところで、パンチ処理のように予め高い後処理能力が用意されており、後処理動作によって必要な画像形成間隔と画像形成装置単体での画像形成間隔との差が少ない場合、図17のフローチャートにおいてブロック循環が選択されることがある。この場合の処理を図20(a)及び図20(b)を用いて説明する。
A3サイズの記録紙に対して、パンチ処理を行って排紙トレイ274に積載する場合、記録紙間の先端同士で確保しなければならない時間間隔(画像形成間隔)は1050msecである。このときの印刷能力は57枚/分(=60秒/1050msec)となる。この値からTfin=1050msecとなり、さらに上記図14〜図16で示したように、Nblock=5、Tsingle=1000msec、Tspeed=100msecが得られる。その結果、T1=1040msec、T2=1100msecになることで、図17のフローチャートにてS1709がNoとなることから、パンチ処理においてはブロック循環による両面印刷が選択される。
以上説明したように、上記第1の実施形態のデジタル印刷機によれば、後処理に必要な時間とポリゴンミラーの変速時間から判断して両面画像形成シーケンスを切り替えることで、両面印刷時の画像形成動作を効率良く行うことが可能となる。また、画像形成装置に比べて処理能力が劣る後処理装置が装着され、画像形成対象を第1面と第2面との間で切り替えに時間がかかる場合に、両面印刷時の画像形成動作を効率良く行うことが出来る。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態におけるデジタル印刷機は、その構成が上記第1の実施の形態のデジタル印刷機と同じであり、第1の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。以下に、上記第1の実施の形態と異なる点のみを説明する。
本第2の実施形態におけるデジタル印刷機は、記録紙の坪量が大きい場合に画像形成間隔を拡大する(単位時間あたりの画像形成枚数を減少させる)機能を備える。この機能に特徴があるため、その部分について説明する。
記録紙に坪量が300g/m2になる厚紙を使用した場合、出力画像によっては印刷中に定着器230内のヒーターを点灯しつづけていても厚紙に熱が奪われて定着用ローラ上の温度を維持できなくなることがある。定着用ローラの温度が維持できなくなると、記録紙上に転写されたトナー像を記録紙に十分に定着させることができず、排紙トレイ上に積載された記録紙がこすれあったときにトナーが落ちるといった事象が発生する。そこで、予め画像形成間隔を拡大して単位時間当りに奪われる熱量を抑えるダウンシーケンス制御を行うことで、定着用ローラ上の温度を維持することが出来る。
本実施形態のデジタル印刷機では、坪量が200g/m2を超える記録紙に対しては、単位時間当りの像形成枚数を25%低下させており、A3サイズの記録紙に対する印刷能力は45ページ/分(=60ページ/分を25%低下)となる。このとき、印刷能力を低下させるために、メイン搬送パス227を搬送される記録紙をレジストレーションローラ228にて待機させ、その待機時間を延ばしている(印刷能力制御手段)。
ところで、上記ダウンシーケンス制御を行っているときに、レジストレーションローラ228にて待機時間を延ばした時間Tdownは、
Tdown=(60秒/45ページ(=1333msec))−(60秒/60ページ(=1000msec))
=333msec
となり、この間だけ画像形成動作を待機させることになる。
上記Tdownは、図21に示すように、ポリゴンミラー303の回転速度変更によって必要となるポリゴンミラーの回転速度変更時間Tspeed(=100msec)より十分に大きい。そのため、記録紙がレジストレーションローラ228にて待機している間にポリゴンミラー303の回転速度を変更することは可能である。この結果により、両面画像形成シーケンスをブロック循環/交互循環のどちらのパターンでもデジタル印刷機の印刷能力は変わらないことになる。そこで、ダウンシーケンス制御が行われている間は、第1の実施形態で説明したようにブロック循環の方が後処理の内容によって高速の印刷処理が出来なくなる可能性が高いため、交互循環を常に選択すればよいことが言える。逆に、ダウンシーケンス制御が行われていない場合には、第1の実施形態にて述べたように後処理の内容に応じて両面画像形成シーケンスを選択すればよいことは言うまでも無い。
以上説明したように、上記第2の実施形態のデジタル印刷機によれば、ダウンシーケンス制御によってポリゴンミラー303の回転速度変更にかかる時間以上に画像形成間隔を拡大している間は、常に交互循環にて両面画像シーケンスを選択する。これにより、両面印刷時の画像形成動作を効率良く行うことが可能になる。
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることが出来る。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、前述した実施形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例であるデジタル印刷機の機能構成を示すブロック図である。 図1のデジタル印刷機の内部構造を示す縦断面図である。 レーザースキャナの概略構成図である。 BDセンサを用いたポリゴンミラー回転速度制御を説明するための図である。 記録紙の収縮に伴うレーザー走査制御変更を説明するための図である。 デジタル印刷機のブロック循環における記録紙の初期搬送状態を示す図である。 デジタル印刷機のブロック循環における記録紙の中期搬送状態を示す図である。 デジタル印刷機のブロック循環における記録紙の後期搬送状態を示す図である。 ブロック循環時に画像形成される一連の記録紙を示す図である。 デジタル印刷機の交互循環における記録紙の初期搬送状態を示す図である。 デジタル印刷機の交互循環における記録紙の中期搬送状態を示す図である。 デジタル印刷機の交互循環における記録紙の後期搬送状態を示す図である。 交互循環時に画像形成される一連の記録紙を示す図である。 印刷機単体での両面画像形成シーケンスにおける画像形成間隔を示す図であり、(a)はブロック循環、(b)は交互循環である。 ブロック循環における画像形成間隔と記録紙を示す図である。 交互循環における画像形成間隔と記録紙を示す図である。 両面画像形成シーケンスの選択処理を示すフローチャートである。 ブロック循環に必要となる時間の求め方を示す図である。 交互循環に必要となる時間の求め方を示す図である。 後処理動作によって必要な画像形成間隔が少なくなる場合の一例を示す図であり、(a)はブロック循環、(b)は交互循環である。 第1面(表面)から第2面(裏面)に切り替わる場合において、ダウンシーケンス制御中でのポリゴンミラー回転速度変更による影響を示す図である。
符号の説明
101 CPU
112 定着部
113 後処理部
200 デジタル印刷機
210 レーザースキャナ
221 右デッキ
227 メイン搬送パス
238 再給紙パス
270 フィニッシャ
285 サドル排紙トレイ
303 ポリゴンミラー

Claims (9)

  1. 記録紙に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により第1面に画像が形成された記録紙を、反対側の面である第2面にも画像を形成するように前記画像形成手段に搬送する搬送手段と、前記画像形成された記録紙に対して後処理を行う後処理手段とを備える画像形成装置であって、
    前記記録紙の第1面への画像形成を複数回連続して行う処理と前記記録紙の第2面への画像形成を複数回連続して行う処理を繰り返して複数枚の記録紙に両面画像形成を行う第1の両面画像形成処理と、複数枚の記録紙の第1面への画像形成を複数回連続して行う処理の後、前記記録紙の第1面への画像形成と第2面への画像形成を交互に行い、その後、記録紙の第2面への画像形成を複数回連続して行う処理により複数枚の記録紙に両面画像形成を行う第2の両面画像形成処理を選択可能な両面画像形成処理選択手段と、
    前記両面画像形成処理選択手段は、前記第1の両面画像形成処理及び前記第2の両面画像形成処理でそれぞれ必要となる時間に基づいて、前記第1の両面画像形成処理又は前記第2の両面画像形成処理を選択することを特徴とする画像形成装置。
  2. 潜像を形成するための光を像坦持体の上で走査させるポリゴンミラーを更に備え、
    前記両面画像形成処理選択手段は、片面印刷時に必要となる画像形成間隔、後処理の実行に必要な画像形成間隔および前記ポリゴンミラーの回転速度変更によって必要となるポリゴンミラーの回転速度変更時間の少なくとも1つを用いて、前記第1の両面画像形成処理及び前記第2の両面画像形成処理でそれぞれ必要となる時間を求めることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 単位時間当りの画像形成枚数を低下させる印刷能力制御手段を更に備え、
    前記両面画像形成処理選択手段は、前記印刷能力制御手段によって低下させた印刷能力に応じて、前記第1の両面画像形成処理又は前記第2の両面画像形成処理を選択することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記両面画像形成処理選択手段は、前記第1面への画像形成に伴う記録紙の収縮に応じて前記第2面への画像形成時の前記ポリゴンミラーの回転速度を制御することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 記録紙に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により第1面に画像が形成された記録紙を、反対側の面である第2面にも画像を形成するように前記画像形成手段に搬送する搬送手段と、前記画像形成された記録紙に対して後処理を行う後処理手段とを備える画像形成装置の画像形成方法であって、
    前記記録紙の第1面への画像形成を複数回連続して行う処理と前記記録紙の第2面への画像形成を複数回連続して行う処理を繰り返して複数枚の記録紙に両面画像形成を行う第1の両面画像形成処理に必要となる第1の時間を求める第1の時間算出工程と、
    複数枚の記録紙の第1面への画像形成を複数回連続して行う処理の後、前記記録紙の第1面への画像形成と第2面への画像形成を交互に行い、その後、記録紙の第2面への画像形成を複数回連続して行う処理により複数枚の記録紙に両面画像形成を行う第2の両面画像形成処理に必要となる第2の時間を求める第2の時間算出工程と、
    前記第1の時間及び前記第2の時間に基づいて、前記第1の両面画像形成処理又は前記第2の両面画像形成処理を選択する選択工程とを備えることを特徴とする画像形成方法。
  6. 前記画像形成装置は、潜像を形成するための光を像坦持体の上で走査させるポリゴンミラーを更に備え、
    前記選択工程は、片面印刷時に必要となる画像形成間隔、後処理の実行に必要な画像形成間隔および前記ポリゴンミラーの回転速度変更によって必要となるポリゴンミラーの回転速度変更時間の少なくとも1つを用いて、前記第1の時間及び前記第2の時間を求めることを特徴とする請求項5記載の画像形成方法。
  7. 前記画像形成装置は、単位時間当りの画像形成枚数を低下させる印刷能力制御手段を更に備え、
    前記選択工程は、前記印刷能力制御手段によって低下させた印刷能力に応じて、前記第1の両面画像形成処理又は前記第2の両面画像形成処理を選択することを特徴とする請求項5記載の画像形成方法。
  8. 前記選択工程は、前記第1面への画像形成に伴う記録紙の収縮に応じて前記第2面への画像形成時の前記ポリゴンミラーの回転速度を制御することを特徴とする請求項6記載の画像形成方法。
  9. 請求項5乃至8のいずれか1項に記載の画像形成方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータに読み取り可能なプログラム。
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