JP2009127689A - 自動二輪車の変速制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】前後輪の回転速度差に基づいて車両の旋回状態を検知して、自動変速を禁止するようにした自動二輪車の変速制御装置を提供する。
【解決手段】少なくとも車速に応じて自動マニュアル変速機(AMT)16を自動変速する変速制御指令部60と、第1センサ51で検知される前輪WFの回転速度および第2センサ52で検知される後輪WRの回転速度の差を検出する回転速度差検出手段63とを備え、変速制御指令部60は、前輪WFの回転速度が後輪WRの回転速度より大きく、かつ回転速度の差が所定値を超えると、自動二輪車1が旋回走行中であると判定してAMT16の自動変速を禁止する。変速制御指令部60は、回転速度の差が所定値を超えることに加え、車速が所定値を下回ったり、操舵角センサ54で検出される操舵角αが所定値を超えたことを検知することで、低速での旋回状態を確実に検知して自動変速を禁止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動二輪車の変速制御装置に係り、特に、前後輪の回転速度差に基づいて車両の旋回状態を検知して、自動変速を禁止するようにした自動二輪車の変速制御装置に関する。
従来から、車速やエンジン回転数に応じて変速機を自動変速する変速制御装置において、車両が旋回走行(コーナリング)中である場合に自動変速を禁止することが知られている。
特許文献1には、4輪車の自動変速制御装置において、車両が旋回走行中であることを左右の車輪の回転速度差に基づいて検知して、自動変速を禁止するようにした構成が開示されている。
特開2007−107667号公報
しかしながら、特許文献1の変速制御装置は、4輪車の左右輪の回転速度差に基づいて旋回走行状態を検知するものであり、このような旋回状態の検知を、車体前後に並ぶ前後輪のみを有する自動二輪車に適用することは検討されていなかった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、自動二輪車の前後輪の回転速度差に基づいて旋回走行状態を検知し、自動変速を禁止するようにした自動二輪車の変速制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、自動二輪車の変速制御装置において、少なくとも車速に応じて変速機を自動変速する制御部と、前輪と後輪との回転速度の差を検出する回転速度差検出手段とを備え、前記制御部は、前記前輪の回転速度が前記後輪の回転速度より大きく、かつ前記回転速度の差が所定値を超えると、旋回走行中であると判定して前記自動変速を禁止する点に第1の特徴がある。
また、前記制御部は、前記回転速度の差が所定値を超え、かつ前記車速が所定値を下回ると、前記自動変速を禁止する点に第2の特徴がある。
さらに、前記前輪の操舵角を検出する操舵角検出手段を備え、前記制御部は、前記回転速度の差が所定値を超え、かつ前記操舵角が所定値を超えると、前記自動変速を禁止する点に第3の特徴がある。
第1の特徴によれば、制御部が、前輪の回転速度が後輪の回転速度より大きくかつ回転速度の差が所定値を超えると、旋回走行中であると判定して前記自動変速を禁止するので、旋回走行時に前後輪の回転速度に差が生じるという自動二輪車の特性を利用して旋回走行状態を検知し、旋回走行中の変速動作を禁止することが可能となる。これにより、旋回走行中のフィーリング向上を図ることが可能となる。また、横Gセンサ等を使用せず、前後輪の回転速度を検知することで旋回走行中であることを判定できるので、部品点数、生産コストおよび生産工数の増加を抑えることが可能となる。
第2の特徴によれば、制御部が、回転速度の差が所定値を超え、かつ車速が所定値を下回ると自動変速を禁止するので、旋回半径の小さな旋回走行時には、前後輪の回転速度の差が大きくかつ車速が低くなりやすいという自動二輪車の特性を利用して、このような旋回状態を確実に検知して変速機の自動変速を禁止することが可能となる。
第3の特徴によれば、前輪の操舵角を検出する操舵角検出手段を備え、制御部が、回転速度の差が所定値を超え、かつ操舵角が所定値を超えると自動変速を禁止するので、旋回半径の小さな旋回走行時には、前後輪の回転速度の差が大きくかつ操舵角が大きくなりやすいという自動二輪車の特性を利用して、このような旋回状態を確実に検知して変速機の自動変速を禁止することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、自動二輪車に適用される自動変速機としての自動マニュアル変速機(以下、AMT)およびその周辺装置のシステム構成図である。エンジン11に連結されるAMT16は、クラッチ用油圧装置17および変速制御装置としてのAMT制御ユニット18で駆動制御される。エンジン11は、スロットル・バイ・ワイヤ形式のスロットルボディ19を有し、スロットルボディ19には、スロットル開閉用のモータ20が備えられる。
AMT16は、多段の変速機ギヤ21、第1クラッチ22、第2クラッチ23、シフトドラム24、およびシフトドラム24を回動させるシフト制御モータ25を備えている。変速機ギヤ21を構成する多数のギヤは、主軸26、カウンタ軸27、および変速ギヤ出力軸28にそれぞれ結合または遊嵌されている。主軸26は、内主軸26aと外主軸26bとからなり、内主軸26aは第1クラッチ22と結合され、外主軸26bは第2クラッチ23と結合されている。主軸26およびカウンタ軸27には、それぞれ主軸26およびカウンタ軸27の軸方向に変位自在なクラッチ(不図示)が設けられており、これらクラッチおよびシフトドラム24に形成されたカム軸(不図示)に、それぞれシフトフォーク29の端部が係合されている。
エンジン11の出力軸、すなわちクランク軸30には、プライマリ駆動ギヤ31が結合されており、このプライマリ駆動ギヤ31はプライマリ従動ギヤ32に噛み合わされている。プライマリ従動ギヤ32は、第1クラッチ22を介して内主軸26aに連結されると共に、第2クラッチ23を介して外主軸26bに連結されている。
カウンタ軸27に結合されたカウンタ軸出力ギヤ33は、変速ギヤ出力軸28に結合された出力従動ギヤ34に噛み合わされている。変速ギヤ出力軸28には、駆動スプロケット35が結合されており、この駆動スプロケット35に巻き掛けられるドライブチェーン(不図示)を介して、駆動輪としての後輪WR(図2参照)に駆動力が伝達される。また、AMT16内には、プライマリ従動ギヤ32の外周に対向配置されたエンジン回転数センサ36と、シフトドラム24の回転位置に基づいて現在のギヤ段位を検出するギヤポジションセンサ38とが設けられている。また、スロットルボディ19には、スロットル開度信号を出力するスロットルセンサ47が設けられている。
クラッチ用油圧装置17は、オイルタンク39と、このオイルタンク39内のオイルを第1クラッチ22および第2クラッチ23に給送するための管路40とを備えている。管路40上には、ポンプ41およびバルブ42が設けられており、管路40に連結される戻り管路43上には、レギュレータ44が配置されている。バルブ42は、第1クラッチ22および第2クラッチ23に個別にオイル圧をかけることが可能な構造とされる。また、バルブ42にもオイルの戻り管路45が設けられている。
AMT制御ユニット18には、自動変速(AT)モードと手動変速(MT)モードとの切り換えを行うモードスイッチ49と、シフトアップ(UP)またはシフトダウン(DN)を指示するシフトセレクトスイッチ50とが接続されている。AMT制御ユニット18は、マイクロコンピュータ(CPU)を備え、上記各センサやスイッチの出力信号に応じてバルブ42およびシフト制御モータ25を制御し、AMT16のギヤ段位を自動的または半自動的に切り換えることができるように構成されている。
AMT制御ユニット18は、ATモードの選択時には、車速、エンジン回転数、スロットル開度等の情報に応じて変速機ギヤ21を自動的に切り換え、一方、MTモードの選択時には、セレクトスイッチ50のシフト操作に伴って、変速機ギヤ21をシフトアップまたはシフトダウンする。なお、MTモード選択時でも、エンジンの過回転やストールを防止するための補助的な自動変速制御を実行するように設定できる。
クラッチ用油圧装置17では、ポンプ41によってバルブ42に油圧がかけられており、この油圧が上限値を超えないようにレギュレータ44で制御されている。AMT制御ユニット18からの指示でバルブ42が開かれると、第1クラッチ22または第2クラッチ23に油圧が印加されて、プライマリ従動ギヤ32が第1クラッチ22または第2クラッチ23を介して内主軸26aまたは外主軸26bに連結される。そして、バルブ42が閉じられて油圧の印加が停止されると、第1クラッチ22および第2クラッチ23は、内蔵されている戻りバネ(不図示)によって、内主軸26aおよび外主軸26bとの連結を断つ方向へ付勢されることとなる。
シフト制御モータ25は、AMT制御ユニット18からの指示に従ってシフトドラム24を回動させる。シフトドラム24が回動すると、シフトドラム24の外周に形成されたカム溝の形状に従ってシフトフォーク29がシフトドラム24の軸方向に変位し、クラッチを移動させてカウンタ軸27および主軸26上のギヤの噛み合わせが変わり、変速機ギヤ21をシフトアップまたはシフトダウンさせる。
図2は、本発明の一実施形態に係るAMT制御ユニットおよびその周辺機器の構成を示すブロック図である。前記と同一符号は同一または同等部分を示す。AMT制御ユニット18は、変速マップ61が格納された変速制御指令部60と、変速禁止状態検知手段62と、回転速度差検出手段63とを備えている。制御部としての変速制御指令部60は、エンジン回転数センサ36、スロットルセンサ47、ギヤポジションセンサ38の出力信号および車速情報に基づき、3次元マップ等からなる変速マップ61に従って、シフト制御モータ25およびバルブ42を駆動するように構成されている。
自動二輪車1の車体フレーム4の前方には、従動輪としての前輪WFを操舵する操向ハンドル3が回動自在に軸支されており、車体フレーム4の後方側に連結されるスイングアームの後端には、駆動輪としての後輪WRが軸支されている。また、操向ハンドル3の回転軸近傍には、操舵角検出手段としての操舵角センサ54が取り付けられている。この操舵角センサ54は、ボリュームスイッチや磁気センサ、光センサ等を使用して操向ハンドル3の回転軸の回転角度を検知することができる。
本実施形態において、前輪WFの操舵角とは、車体上面から見た際に、前輪WFの進行方向と車体前後方向との間に生じる角度を指すものとする。また、自動二輪車の車体フレーム4に対して、操向ハンドル3の回転軸や前輪WFを回転自在に軸支するフロントフォークは、通常、後方側に傾斜して取り付けられている。これにより、操舵角センサ54で検知される回転角度と、実際の操舵角との間には若干の差異が生じるが、この差異は、設計寸法に基づいて容易に算出することができる。
また、本実施形態に係る自動二輪車の変速制御装置は、前輪WFの回転速度を検出する第1センサ51と、後輪WRの回転速度を検出する第2センサ52とを備えており、回転速度差検出手段63によって前後輪の回転速度の差が検知できるように構成されている。なお、通常走行時の車速の検知は、第1または第2センサのどちらで行ってもよい。また、第1センサ51および第2センサ52には、ホール素子等を用いて車輪に取り付けたピックアップ部の通過間隔を計測できる非接触センサが好適である。なお、後輪WRの回転速度は、第2センサ52に代えて、AMT16内部の変速ギヤの回転速度を検知するセンサ等で計測するようにしてもよい。
車体前後方向に配置された前後輪のみで走行する自動二輪車は、ある程度以上の速度で直線を走行し、車体が直立している時が最も安定している。これに対し、旋回走行(コーナリング)では、その車速と旋回半径の組み合わせによって、車体の傾斜角(バンク角)および前輪WFの操舵角が種々な状態に変化する。この旋回走行には、例えば、車体を大きくバンクさせての高速旋回走行や、交差点の右左折やUターンでの低中速旋回走行、さらに、エンジンの駆動力を利用しながらハンドルを操舵しての押し歩き旋回までが含まれる。
通常の自動変速機では、旋回走行中か否かに関わらず、車速やエンジン回転数に応じて順次変速が実行される。しかしながら、旋回中はギヤ段を固定することで、より走行フィーリングを向上させたいという要望がある。本実施形態に係る自動二輪車の変速制御装置では、上記したような課題に対処するため、前後輪の回転速度をそれぞれ検知し、前後輪に所定の回転速度差が検知されると、旋回走行中であると判定して変速機の自動変速を禁止する点に特徴がある。
回転速度差検出手段63は、前輪WFの回転速度を検出する第1センサ51および後輪WRの回転速度を検出する第2センサ52から得られる情報を比較して、前後輪の回転速度の差を算出する。そして、後輪WRの回転速度より前輪WFの回転速度が大きく、かつ回転速度差が所定値を超えたことが検知されると、変速禁止状態検知手段62が、変速を禁止すべき状態であることを変速制御指令部60に伝達し、変速動作を禁止する。なお、変速禁止状態検知手段62に出力信号を入力する操舵角センサ54に関しては後述する。
図3は、自動二輪車の旋回走行時の状態を示す模式図である。この図では、自動二輪車1の操向ハンドル3が左方に操舵され、前輪WFに操舵角αが生じた状態で反時計方向に旋回走行中の状態を示している。このとき、前輪WFの中心と後輪WRの中心との間には車軸間距離が保たれるので、前輪WFの前輪通過軌跡TFと、後輪WRの後輪通過軌跡TRは同一線上を通らなくなる。したがって、旋回中心Cから前輪通過軌跡TFまでの距離である前輪旋回半径Aと、旋回中心Cから後輪通過軌跡TRまでの距離である後輪旋回半径Bに差異が生じ、後輪通過軌跡TRを通る後輪WRの回転速度より、前輪通過軌跡TFを通る前輪WFの回転速度の方が大きくなる。この特性を利用することで、前後輪の回転速度の差を検知して車両が旋回走行中であることを検知することが可能となる。このような前後輪の旋回半径の差は、特に、車速が低く、かつ操舵角αが大きい場合に大きくなり、旋回半径の差が大きいほど前後輪の回転速度差も大きくなる。本願発明では、この自動二輪車の特性を利用し、前後輪の回転速度差から旋回走行中であることを検知して、旋回走行中の自動変速を禁止するようにした点に特徴がある。
図4は、本発明の一実施形態に係る自動変速禁止制御の流れを示すフローチャートである。ステップS1で、第1センサ51および第2センサ52によって前後輪の回転速度がそれぞれ検知されると、ステップS2では、回転速度差検出手段63によって前後輪の回転速度の差が算出される。そして、ステップS3では、後輪WRより前輪WFの回転速度の方が大きく、かつ回転速度差が所定値(例えば、車速換算で5km/h)を超えたか否かが判定され、肯定判定されるとステップS4に進む。ステップS4では、変速禁止状態検知手段62によって車速が所定値(例えば、10km/h)を下回ったか否かが判定されて、肯定判定されるとステップS5に進む。なお、ステップS3,S4で否定判定されるとステップS1に戻る。そして、ステップS5において変速制御指令部60に変速禁止指令が出され、シフト制御モータ25およびバルブ42の駆動を禁止することでAMT16の変速動作を禁止すると、一連の自動変速禁止制御が終了することとなる。なお、自動変速の禁止中に旋回走行状態から通常走行状態に戻った場合には、通常の自動変速制御に切り換わるように設定することができる。また、旋回走行中であるか否かの判定は、前記ステップS3のみとしてもよい。
図5は、本発明の一実施形態の変形例に係る自動変速禁止制御の流れを示すフローチャートである。この変形例では、旋回走行中の判定条件に、操舵角の大きさを加えた点に特徴がある。自動二輪車は、同じ旋回半径で走行する場合に、車速が高まるほどバンク角が大きくなる一方で操舵角が小さくなるという特性を有する。この特性を利用すれば、操舵角の大きさを検知することで、車速が低い状態での旋回走行であることを的確に検知して、自動変速機の変速動作を禁止することが可能となる。
図5のフローチャートの流れは、ステップS13以外は図4と同一なので、同一部分では説明を一部省略する。ステップS10で前後輪の回転速度がそれぞれ検知されると、ステップS11では、前後輪の回転速度の差が算出される。ステップS12では、後輪より前輪の回転速度の方が大きく、かつ回転速度差が所定値を超えたか否かが判定され、肯定判定されるとステップS13に進む。ステップS13では、変速禁止状態検知手段62によって、操舵角センサ54によって検知された操舵角が所定値(例えば、30度)を超えたか否かが判定されて、肯定判定されるとステップS14に進む。ステップS12,S13で否定判定されるとステップS10に戻る。そして、ステップS14において変速制御指令部60に変速禁止指令が出されることで、一連の自動変速禁止制御が終了する。本変形例では、旋回走行中であるか否かの判定条件に、前後輪の回転速度差だけでなく、前輪操舵角の判定を加えたことにより、急制動によって後輪WFのみがロックした状態等を、旋回走行と誤判定することを防止することが可能となる。
上記したように、本発明に係る自動二輪車の変速制御装置によれば、旋回走行時に前輪と後輪の回転速度に差異が生じることに着目し、前輪の回転速度が後輪の回転速度より大きく、かつ回転速度の差が所定値を超えることにより、車両が旋回走行中であると判定して自動変速を禁止するようにしたので、横Gセンサ等の機器を新たに設けることなく、前後輪の回転速度から旋回走行中であることを判定して、旋回走行中の変速動作を禁止することが可能となる。これにより、旋回走行中にギヤ段を一定に保ち、走行フィーリングの向上を図ることが可能となる。
なお、自動二輪車や自動変速機の構成、前後輪の回転速度センサや操舵角センサの構成等は、上記実施形態に限られず種々の変形が可能である。例えば、自動変速機は、プーリーとベルトの組み合わせによる無段変速機としてもよい。また、自動変速の禁止を実行する前後輪の回転速度差、車速、前輪の操舵角等の値は、自動二輪車の車体構成等に応じて種々の設定が可能である。
本発明の一実施形態に係る自動マニュアル変速機およびその周辺装置のシステム構成図である。 本発明の一実施形態に係るAMT制御ユニットおよびその周辺機器の構成を示すブロック図である。 自動二輪車の旋回走行時の状態を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る自動変速禁止制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態の変形例に係る自動変速禁止制御の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1…自動二輪車、3…操向ハンドル、16…自動変速機(AMT)、25…シフト制御モータ、42…バルブ、51…第1センサ、52…第2センサ、54…操舵角センサ(操舵角検出手段)、60…変速制御指令部(制御部)、62…変速禁止状態検知手段、63…回転速度差検出手段、WF…前輪、WR…後輪、α…操舵角

Claims (3)

  1. 自動二輪車の変速制御装置において、
    少なくとも車速に応じて変速機を自動変速する制御部と、
    前輪と後輪との回転速度の差を検出する回転速度差検出手段とを備え、
    前記制御部は、前記前輪の回転速度が前記後輪の回転速度より大きく、かつ前記回転速度の差が所定値を超えると、旋回走行中であると判定して前記自動変速を禁止することを特徴とする自動二輪車の変速制御装置。
  2. 前記制御部は、前記回転速度の差が所定値を超え、かつ前記車速が所定値を下回ると、前記自動変速を禁止することを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の変速制御装置。
  3. 前記前輪の操舵角を検出する操舵角検出手段を備え、
    前記制御部は、前記回転速度の差が所定値を超え、かつ前記操舵角が所定値を超えると、前記自動変速を禁止することを特徴とする請求項1または2に記載の自動二輪車の変速制御装置。
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