JPH09196160A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JPH09196160A
JPH09196160A JP428696A JP428696A JPH09196160A JP H09196160 A JPH09196160 A JP H09196160A JP 428696 A JP428696 A JP 428696A JP 428696 A JP428696 A JP 428696A JP H09196160 A JPH09196160 A JP H09196160A
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turning
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shift pattern
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特別なセンサを追加することなく、必要最小限
のメンバシップ関数でファジー推論により車両の旋回状
態を検出し、旋回状態における変速位置を最適に設定す
る自動変速機の制御装置を提供する。 【解決手段】前輪回転数と、後輪回転数と、スロットル
開度を検出し、車速算出部21で車速を、前後輪差回転
数算出部22で前後輪差回転数を算出する。メンバシッ
プ値設定部23は前後輪差回転数と車速とスロットル開
度のそれぞれについて、予め設定しておいたメンバシッ
プ関数に基づき各メンバシップ値を定め、旋回適合度演
算部24は各メンバシップ値の最小値を旋回適合度とし
て設定する。変速状態設定部25は旋回適合度によりシ
フトパターンを旋回時専用パターンと通常のパターンの
どちらかに設定する。変速位置決定出力部26は車速と
スロットル開度に基づき設定したシフトパターンで変速
位置を決定し出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファジー推論で旋
回状態を検出し、最適な制御を行なう自動変速機の制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両の自動変速機では、エンジ
ン負荷を示すスロットル開度と車速を基に予め設定され
ているシフトパターンで変速位置を決定するようになっ
ている。
【0003】通常のシフトパターンは、直進での変速位
置が最適になるように設定されているため、車両が旋回
する際に、不必要なアップシフトが行なわれてシフトハ
ンティングを繰り返しドライバに不快感を与えるといっ
た問題があり、また、不必要なアップシフトのため、旋
回終了時にドライバが加速を要求した場合、再びダウン
シフトをしてから加速が行なわれるためスムーズな加速
ができないといった問題がある。
【0004】このため、特開平4−88258号公報で
は、横加速度、あるいは、車速と操舵角をパラメータと
して形成した旋回判断マップにより旋回状態か非旋回状
態かを判定し、旋回状態の場合にはトルクコンバータの
容量可変制御を禁止すると共に歯車変速機の変速制御も
禁止することにより、旋回中においてドライバがアクセ
ル操作をしてもドライバが望む駆動力をスムーズに得ら
れると共に安定した車両挙動を得ることができるように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記先行技術
では、横加速度を用いて旋回状態か非旋回状態かを判定
する場合は、新たに横加速度センサを設ける必要があ
る。また、横加速度を用いて旋回状態か非旋回状態かを
判定する場合、旋回状態と非旋回状態の判断閾値の設定
が困難で、さらに、旋回判断マップを用いて旋回状態か
非旋回状態かを判定する場合も、旋回状態域と非旋回状
態域の境界線の設定が困難であり、これら判断閾値ある
いは境界線の設定によっては、制御効果が十分に得られ
ないといった問題がある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、旋回状態を検出するための特別なセンサを追加する
ことなく、また、必要最小限のメンバシップ関数でファ
ジー推論により車両の旋回状態を精度良く検出し、旋回
状態での変速位置を最適に設定することができる自動変
速機の制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の本発明による自動変速機の制御装置は、
車速を検出する車速検出手段と、エンジン負荷を検出す
るエンジン負荷検出手段と、所定の運転条件で車速とエ
ンジン負荷とに基づき予め設定したシフトパターンで変
速位置を決定し出力する変速位置決定出力手段とを備え
た自動変速機の制御装置において、前輪と後輪の回転数
の差を算出する前後輪差回転数算出手段と、前輪と後輪
の回転数の差と車速とエンジン負荷のそれぞれについ
て、予め設定しておいたメンバシップ関数に基づき、各
メンバシップ値を定めるメンバシップ値設定手段と、予
め設定したファジールールを基に上記各メンバーシップ
値から旋回走行の適合度を求める旋回適合度演算手段
と、上記旋回走行の適合度に応じて上記シフトパターン
を設定する変速状態設定手段とを備えたものである。
【0008】上記自動変速機の制御装置は、まず、車速
検出手段で車速を、エンジン負荷検出手段でエンジン負
荷をそれぞれ検出し、前後輪差回転数算出手段で前輪と
後輪の回転数の差を算出する。次に、メンバシップ値設
定手段で、前輪と後輪の回転数の差と車速とエンジン負
荷のそれぞれについて、予め設定しておいたメンバシッ
プ関数に基づき、各メンバシップ値を定め、旋回適合度
演算手段で予め設定したファジールールを基に上記各メ
ンバーシップ値から旋回走行の適合度を求め、変速状態
設定手段で上記旋回走行の適合度に応じて上記シフトパ
ターンを設定する。そして、変速位置決定出力手段は、
所定の運転条件で車速とエンジン負荷とに基づき予め設
定したシフトパターンで変速位置を決定し出力する。
【0009】また、請求項2記載の本発明による自動変
速機の制御装置は、請求項1記載の自動変速機の制御装
置において、上記変速状態設定手段は、上記旋回走行の
適合度に応じてアップシフトを禁止するものである。
【0010】このため、請求項2記載の本発明による自
動変速機の制御装置では、請求項1記載の自動変速機の
制御装置において、変速位置決定出力手段は、変速状態
設定手段で上記旋回走行の適合度に応じてアップシフト
が禁止されている場合には、アップシフトをしない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図7は本発明の実施の形態
を示し、図1は自動変速機の制御装置の機能ブロック
図、図2は自動変速機の制御装置の概略構成を示す説明
図、図3は通常のシフトパターンと旋回時専用シフトパ
ターンの説明図、図4はシフトパターン設定手順のフロ
ーチャート、図5はシフトパターン決定のフローチャー
ト、図6は各メンバシップ関数の説明図、図7は通常の
シフトパターンと旋回時専用シフトパターンの切換えの
ヒステリシスの説明図である。
【0012】図2において、符号1はエンジンを示し、
このエンジン1の吸気系には、スロットルバルブを内設
したスロットルボディ2が介装され、このスロットルボ
ディ2の上流側にエアフローメータ3を介してエアーク
リーナ4が取付けられている。
【0013】また、上記エンジン1の出力側には自動変
速機5が設けられており、この自動変速機5は、トルク
コンバータ6、変速機構部7、油圧回路8、制御部(ト
ランスミッションコントロールユニット、以下、トラン
スミッションをT/Mと略称)9とから主に構成されて
いる。
【0014】上記トルクコンバータ6には、コンバータ
ケース内にフロントデファレンシャルユニット(図示せ
ず)が共に格納されている。
【0015】また、上記変速機構部7には、例えば、前
進4段、後退1段に形成され、変速を行なうための各種
油圧クラッチや、各種油圧ブレーキ等が設けられてい
る。
【0016】上記油圧回路8は、上記T/Mコントロー
ルユニット9によりON−OFFされる変速制御用のソ
レノイドA10、ソレノイドB11や、上記トルクコン
バータ6のロックアップ制御用の図示しないロックアッ
プソレノイド等の複数のソレノイドと、これらソレノイ
ドにより開閉され油圧経路を所定に形成する複数のバル
ブが設けられている。
【0017】すなわち、前進4段の変速は、上記ソレノ
イドA10、ソレノイドB11のON−OFFの組合わ
せで形成される油圧経路で上記変速機構部7の所定の油
圧クラッチが動作され行なわれる。また、上記ロックア
ップソレノイドのON−OFFにより形成される油圧経
路でロックアップクラッチが動作され、上記トルクコン
バータ6のロックアップの実行、解除が行なわれる。
【0018】上記T/Mコントロールユニット9は、マ
イクロコンピュータとその周辺回路で形成されており、
このT/Mコントロールユニット9には、上記スロット
ルボディ2に設けられたスロットルボディの開度を検出
するエンジン負荷検出手段としてのスロットル開度セン
サ12、上記フロントデファレンシャルユニットから回
転信号を前輪の回転数NF として検出する前輪回転数セ
ンサ13、T/M出力軸5aの回転数を後輪の回転数N
R として検出する後輪回転数センサ14、シフトレンジ
位置を検出するインヒビタスイッチ15等が接続されて
いる。尚、上記各センサ12、13、14およびインヒ
ビタスイッチ15は、エンジンおよびトランスミッショ
ンに必要な他の多くの制御においても用いられるもので
ある。
【0019】また、上記T/Mコントロールユニット9
からの出力信号は、図示しない駆動回路に出力されて、
上記ソレノイドA10、ソレノイドB11等の複数のソ
レノイドを制御可能に形成されている。
【0020】上記T/Mコントロールユニット9は、図
1に示すように、車速算出部21、前後輪差回転数算出
部22、メンバシップ値設定部23、旋回適合度演算部
24、変速状態設定部25および変速位置決定出力部2
6から主要に構成されている。尚、上記T/Mコントロ
ールユニット9は、さらにロックアップ制御、ライン圧
制御、変速タイミング制御、…等、その他の制御に必要
な部分も有しているが説明では省略する。
【0021】上記車速算出部21は、上記後輪回転数セ
ンサ14からの信号が入力され、後輪の回転数NR を所
定に変換して車速Vを算出し、この車速Vを、上記メン
バシップ値設定部23および上記変速位置決定出力部2
6に出力するように形成されている。すなわち、車速検
出手段は、上記後輪回転数センサ14と上記車速算出部
21とで形成されている。尚、車両によっては上記車速
算出部21に、上記前輪回転数センサ13からの信号が
入力されるようにして、前輪の回転数NF を所定に変換
して車速Vを算出するようにしても良く、また、上記車
速算出部21に、上記前輪回転数センサ13と上記後輪
回転数センサ14からの信号が入力されるようにして、
前輪の回転数NF と後輪の回転数NR とから車速Vを算
出するようにしても良い。
【0022】上記前後輪差回転数算出部22は、上記前
輪回転数センサ13と上記後輪回転数センサ14からの
信号が入力され、これら入力された前輪回転数NF と後
輪回転数NR の差、すなわち前後輪差回転数ΔNを算出
し、上記メンバシップ値設定部23に出力する前後輪差
回転数算出手段として形成されている。
【0023】また、上記メンバシップ値設定部23は、
上記前後輪差回転数算出部22から前後輪差回転数Δ
N、上記車速算出部21から車速V、上記スロットル開
度センサ12からエンジン負荷としてスロットル開度θ
t が入力され、これら前後輪差回転数ΔN、車速V、ス
ロットル開度θt のそれぞれについて、過去の走行頻度
を基に予め設定しておいた各メンバシップ関数(例え
ば、図6)に基づき、各メンバシップ値GΔN,GV,
Gθt を定め、上記旋回適合度演算部24に出力するメ
ンバシップ値設定手段として形成されている。
【0024】上記前後輪差回転数ΔNについてのメンバ
シップ関数は、図6(a)に示すように、前後輪差回転
数ΔNが大きくなるほどメンバシップ値GΔNが大きく
なるように形成されており、これは、前輪と後輪の回転
数が大きいほど、旋回らしさが高い(旋回状態である可
能性が高い)ことを示す。
【0025】また、上記車速Vについてのメンバシップ
関数は、図6(b)に示すように、車速Vが、一定の速
度(図中Va 、例えば30km/h)以上になるとメンバシ
ップ値GVが小さくなり、旋回らしさが低く(旋回状態
である可能性が低く)なり、さらに、ある一定の速度
(図中Vb 、例えば60km/h)以上では、旋回らしさが
0になる(旋回状態である可能性がない)ように形成さ
れている。すなわち、旋回を確実に安定して行なうに
は、車速Vを落とすことから、この車速Vについてのメ
ンバシップ関数が定められている。
【0026】さらに、上記スロットル開度θt について
のメンバシップ関数は、図6(c)に示すように、スロ
ットル開度θt が大きくなるほどメンバシップ値Gθt
が小さくなり、旋回らしさが低く(旋回状態である可能
性が低く)なるように形成されており、ドライバがアク
セルペダルを踏みながら旋回することが少ないことを示
す。
【0027】上記旋回適合度演算部24は、予め設定し
たファジールールを基に上記各メンバーシップ値GΔ
N,GV,Gθt から旋回走行の適合度Gs を求め、上
記変速状態設定部25に出力する旋回適合度演算手段と
して形成されている。上記ファジールールは、旋回状態
の定義を「前後輪差回転数が大きく、且つ、車速が低
く、且つ、スロットル開度が小さい」とし、少なくとも
旋回らしさを表現する要因すべて(GΔN,GV,Gθ
t )を満足する値、すなわち、GΔN,GV,Gθt の
最小値を旋回適合度Gs とするものである。
【0028】上記変速状態設定部25は、上記旋回適合
度Gs に応じて上記変速位置決定出力部26に旋回時専
用のシフトパターンと通常のシフトパターンのどちらか
を設定する変速状態設定手段として形成されている。ま
た、図7に示すように、上記旋回時専用パターンから通
常のシフトパターンへの切換えは、上記旋回適合度Gs
が下方基準値GL 以下になったときに行なわれ、上記通
常のシフトパターンから上記旋回時専用パターンへの切
換えは、旋回適合度Gs が上方基準値GH 以上になった
ときに行なわれるようにヒステリシスが設定されてい
る。
【0029】例えば、図3に示すように、1→2速、2
→3速、3→4速のそれぞれのアップ線において、高速
側に設定される実線の部分が上記旋回時専用のシフトパ
ターンであり、低速側に設定される破線の部分が上記通
常のシフトパターンであり、上記旋回時専用のシフトパ
ターンが設定されるとアップシフトしずらく設定され
る。このため、車両の旋回時に上記旋回時専用のシフト
パターンが設定されると不要なアップシフトが防止さ
れ、シフトハンティングが防止されるようになってい
る。また、不要なアップシフトが防止されることから、
旋回終了時にドライバが加速を要求した場合は、ダウン
シフトをすることなく加速が行なわれスムーズな加速が
可能になる。すなわち、上記変速状態設定部25は、上
記旋回適合度Gs から、現在の走行状態が旋回状態か通
常の走行状態(非旋回状態)かを判定して、旋回状態の
場合は、アップシフトしずらくシフトパターンを設定す
るようになっている。
【0030】尚、本発明の実施の形態では、1→2速、
2→3速、3→4速のそれぞれのアップ線の特性形状
は、通常のシフトパターンの低速側領域をカットして旋
回時専用のシフトパターンを形成しているが、これに限
定することなく、例えば、上記各アップ線をそのまま高
速側に移動したものを旋回時専用のシフトパターンとし
ても良く、通常のシフトパターンとは全く形状が異なり
アップシフトしずらい特性形状のものを旋回時専用のシ
フトパターンとしても良い。さらに、本発明の実施の形
態では、上記変速状態設定部25が上記変速位置決定出
力部26にシフトパターンを設定するように形成されて
いるが、上記変速状態設定部25を、上記変速位置決定
出力部26に上記旋回適合度Gs に応じ、旋回状態の際
にアップシフトを禁止させるように形成しても、ほぼ同
様の効果が得られる。また、旋回適合度Gs から旋回状
態を旋回状態と通常の状態(非旋回状態)の2通りの状
態で判定するようにしているが、さらに細かく判定して
(例えば、急旋回状態、通常旋回状態、通常走行状
態)、それぞれについてのシフトパターンを設定するよ
うにしても良い。
【0031】上記変速位置決定出力部26は、前記車速
算出部21から速度V、スロットル開度センサ12から
スロットル開度θt 、インヒビタスイッチ15からシフ
トレンジ位置、変速状態設定部25からシフトパターン
がそれぞれ入力され、上記シフトレンジ位置での変速位
置を、上記速度Vとスロットル開度θt に基づき上記シ
フトパターンを参照して決定し、駆動回路(図示せず)
に対して前記ソレノイドA10、ソレノイドB11のO
N−OFF信号を出力し、上記変速機構部7を設定変速
にさせる変速位置決定出力手段として形成されている。
【0032】次に、シフトパターン設定手順を図4のフ
ローチャートで説明する。このフローチャートは所定時
間毎に実行され、まず、ステップ(以下、「S」と略
称)101で、前輪回転数センサ13から前輪回転数N
F を、後輪回転数センサ14から後輪回転数NR を、ス
ロットル開度センサ12からスロットル開度θt を読み
込み、S102に進み、車速算出部21で、上記後輪回
転数NR を所定に変換して車速Vを算出し、前後輪差回
転数算出部22で、上記前輪回転数NF と上記後輪回転
数NR の差、すなわち前後輪差回転数ΔNを算出する。
【0033】次いでS103に進み、上記前後輪差回転
数ΔN、車速V、スロットル開度θt のそれぞれについ
て、対応するメンバシップ関数(図6)に基づき、各メ
ンバシップ値GΔN,GV,Gθt を設定する。すなわ
ち、このS103は、メンバシップ値設定部23での処
理を示す。
【0034】その後、S104に進み、上記各メンバシ
ップ値GΔN,GV,Gθt にファジールール(GΔ
N,GV,Gθt の最小値を選定する)を適応して、旋
回適合度Gs を設定する。このS104の処理は、旋回
適合度演算部24で行なわれる処理である。
【0035】次いで、S105に進んで、上記旋回適合
度Gs に基づき、後述するシフトパターン決定ルーチン
で旋回時専用のシフトパターンと通常のシフトパターン
のどちらかを決定し、S106に進んで、上記決定した
シフトパターンを変速位置決定出力部26に設定する。
このS105とS106は、変速状態設定部25で行な
われる処理である。
【0036】そして、上記変速位置決定出力部26は、
上記設定されたシフトパターンを用いて前述の如く変速
制御を行なう。
【0037】上記シフトパターン決定ルーチンは、図5
に示すように、まず、S201で現在設定されているシ
フトパターンが旋回時専用パターンか否か判定し、通常
パターン(非旋回状態のパターン)の場合はS202に
進み、旋回時専用パターンの場合はS203に進む。
【0038】上記S201でS202に進むと、旋回適
合度Gs と上方基準値GH とが比較され、旋回適合度G
s が上方基準値GH に達しない場合(Gs <GH の場
合)はS204に進み、そのままシフトパターンを通常
のパターンに決定し、旋回適合度Gs が上方基準値GH
以上の場合(Gs ≧GH の場合)はS205に進み、シ
フトパターンを旋回時専用パターンに決定する。
【0039】一方、上記S201でS203に進むと、
旋回適合度Gs と下方基準値GL とが比較され、旋回適
合度Gs が下方基準値GL 以下の場合(Gs ≦GL の場
合)はS204に進み、シフトパターンを通常のパター
ンに決定し、旋回適合度Gsが下方基準値GL より大き
い場合(Gs >GL の場合)はS205に進み、シフト
パターンをそのまま旋回時専用パターンに決定する。
【0040】このように、本発明の実施の形態によれ
ば、旋回状態を検出するための特別なセンサを追加する
ことなく、また、必要最小限の3つのメンバシップ関数
でファジー推論により車両の旋回状態を精度良く検出
し、旋回状態、非旋回状態におけるシフトパターンをそ
れぞれ最適に設定でき、旋回時における不要なアップシ
フトを防止することができる。このため、シフトハンテ
ィングが防止されるとともに、旋回終了時にドライバが
加速を要求した場合は、ダウンシフトをすることなく加
速が行なわれスムーズな加速が可能になる。また、不要
なアップシフトとダウンシフトがなくなるため、トラン
スミッションを構成する部品への負荷頻度が低減され
る。さらに、滑り易い路面状況で転舵するような状態で
は、不要なアップシフトが生じた後のダウンシフトが生
じると駆動力変化が大きくなりタイヤがスリップし易く
なるが、これを有効に防止できる。また、不要なアップ
シフトがなくなるため、ドライバのアクセルワークが軽
減され、ドライバへの負担も低減できる。
【0041】次に、図8は上記発明の実施の形態のシフ
トパターン決定手順の変形例を示すフローチャートであ
る。すなわち、上記発明の実施の形態では、前記変速状
態設定部25で行なわれるシフトパターンの決定は、上
方基準値GH と下方基準値GL で定めたヒステリシスに
基づいて行なうようになっているが、本変形例では、旋
回時専用のシフトパターンから通常のシフトパターンへ
の切換えが、車速と前後輪差回転数とが設定条件を満た
した際に行なわれ、通常のシフトパターンから旋回時専
用のシフトパターンへの切換えが、旋回適合度が設定値
以上になった場合に行なわれるようになっており、この
手順のみ異なるものである。
【0042】図8のシフトパターン決定手順において、
まず、S301で現在設定されているシフトパターンが
旋回時専用パターンか否か判定する。
【0043】そして、通常パターン(非旋回状態のパタ
ーン)の場合はS302に進み、旋回適合度Gs が設定
値Gsc以上か否か判定し、旋回適合度Gs が設定値Gsc
に達しない場合(Gs <Gscの場合)は非旋回状態と判
定してS303に進み、シフトパターンを通常のパター
ンに決定する。
【0044】また、上記S302で、旋回適合度Gs が
設定値Gsc以上の場合(Gs ≧Gscの場合)は旋回状態
と判定してS304に進み、シフトパターンを旋回時専
用のパターンに決定する。
【0045】一方、上記S301で現在設定されている
シフトパターンが旋回時専用パターンの場合はS305
に進み、車速Vが設定車速VC 以上か否か判定し、車速
Vが設定車速VC 以上の場合(V≧VC の場合)はS3
06に進み、車速Vが設定車速VC に達しない場合(V
<VC の場合)は、旋回状態が継続していると判定して
S304に進み、シフトパターンを旋回時専用のパター
ンに決定する。
【0046】上記S305でV≧VC の場合と判定され
S306に進むと、前後輪差回転数ΔNが設定前後輪差
回転数ΔNc 以下か否かの判定が行なわれ、前後輪差回
転数ΔNが設定前後輪差回転数ΔNc より大きい場合
(ΔN>ΔNc の場合)は、旋回状態が継続していると
判定してS304に進み、シフトパターンを旋回時専用
のパターンに決定する。また、前後輪差回転数ΔNが設
定前後輪差回転数ΔNc以下の場合(ΔN≦ΔNc の場
合)はS307に進み、旋回時専用のパターンを解除し
て通常のパターンに決定する。
【0047】すなわち、本変形例では、車速Vが設定車
速VC 以上、かつ、前後輪差回転数ΔNが設定前後輪差
回転数ΔNc 以下の場合に、旋回時専用のパターンを解
除して通常のパターンに決定するようになっている。
【0048】このような手順で旋回時専用のシフトパタ
ーンと通常のシフトパターンの切換えを行なうようにし
たため、ドライバビリティの向上と車両挙動の安定化を
図ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、旋
回状態を検出するための特別なセンサを追加することな
く、また、必要最小限のメンバシップ関数でファジー推
論により車両の旋回状態を精度良く検出し、旋回状態、
非旋回状態におけるシフトパターンをそれぞれ最適に設
定して制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動変速機の制御装置の機能ブロック図
【図2】自動変速機の制御装置の概略構成を示す説明図
【図3】通常のシフトパターンと旋回時専用シフトパタ
ーンの説明図
【図4】シフトパターン設定手順のフローチャート
【図5】シフトパターン決定のフローチャート
【図6】各メンバシップ関数の説明図
【図7】通常のシフトパターンと旋回時専用シフトパタ
ーンの切換えのヒステリシスの説明図
【図8】シフトパターン決定手順の変形例を示すフロー
チャート
【符号の説明】
1 エンジン 5 自動変速機 6 トルクコンバータ 7 変速機構部 8 油圧回路 9 トランスミッションコントロールユニット 10 ソレノイドA 11 ソレノイドB 12 スロットル開度センサ 13 前輪回転数センサ 14 後輪回転数センサ 21 車速算出部 22 前後輪差回転数算出部 23 メンバシップ値設定部 24 旋回適合度演算部 25 変速状態設定部 26 変速位置決定出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 59:46

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速を検出する車速検出手段と、エンジ
    ン負荷を検出するエンジン負荷検出手段と、所定の運転
    条件で車速とエンジン負荷とに基づき予め設定したシフ
    トパターンで変速位置を決定し出力する変速位置決定出
    力手段とを備えた自動変速機の制御装置において、 前輪と後輪の回転数の差を算出する前後輪差回転数算出
    手段と、前輪と後輪の回転数の差と車速とエンジン負荷
    のそれぞれについて、予め設定しておいたメンバシップ
    関数に基づき、各メンバシップ値を定めるメンバシップ
    値設定手段と、予め設定したファジールールを基に上記
    各メンバーシップ値から旋回走行の適合度を求める旋回
    適合度演算手段と、上記旋回走行の適合度に応じて上記
    シフトパターンを設定する変速状態設定手段とを備えた
    ことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 上記変速状態設定手段は、上記旋回走行
    の適合度に応じてアップシフトを禁止することを特徴と
    する請求項1記載の自動変速機の制御装置。
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JP2009127689A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車の変速制御装置

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