JP2009123943A - 非接触授受装置および授受側コア - Google Patents

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Abstract

【課題】薄型化および軽量化するとともに、非接触伝送装置からの充電電力または情報の伝送効率を降下させない。
【解決手段】充電装置500から充電電力または情報を非接触で授受する電子時計100において、中央付近に凸部121を有し、充電装置500から充電電力または情報を授受される際、1次側コア520と略同軸上に対向して配置される2次側コア120と、凸部121に巻装された2次側コイル110とを備え、2次側コア120は、貫通孔150を有し、貫通孔150は、1次側コア520の対向面側の開口部150aと、1次側コア520と対向しない面側の開口部150bとの開口面積または開口幅が異なっており、2次側コイル110は、1次側コイル510と1次側コア520とにより発生された磁束から誘導起電力を発生することで、充電装置500から充電電力または情報を授受する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コイルを巻装したコアを有する非接触伝送装置から非接触で充電電力または情報を授受する非接触授受装置および授受側コアに関するものである。
近年、電磁誘導などの非接触による方法で、電子機器(非接触授受装置)に対して充電電力または情報を伝送する非接触伝送装置が開示されている。例えば、電子機器には電源として2次電池等の充電式電池が搭載され、充電装置(非接触伝送装置)から該電子機器の2次電池等への充電方法としては、電磁誘導などの非接触による方法が一般的となってきている。
また、薄型化され、かつ充電電力を効率よく伝送する1次コア(伝送側コア)を備えた充電装置(電源装置)、および該充電装置から充電電力を授受する2次コア(授受側コア)を備えた電子機器が開示されている(例えば、特許文献1参照)。図14は、特許文献1における電源装置550の1次コア530と電子機器600の2次コア620を説明する断面図である。図14に示すように、特許文献1の技術では、1次コイル510が巻装された1次コア530の形状をI型とし、2次コイル610が巻装された2次コア620の形状をT型として構成することで、1次側の電源装置550(非接触伝送装置)で発生した磁束(M3、M4)を全面で受けることができる薄型の2次コイル610が実現でき、2次コイル610に効率よく非接触エネルギー(充電電力)を伝送できるようになっている。
また、携帯電話機等の電子機器の軽量化に寄与する無接点電磁誘導式充電機構(図15における充電装置500および電子機器700)が開示されている(例えば、特許文献2参照)。図15は、特許文献2における無接点電磁誘導式充電機構の1次コイル510と2次コイル710を説明する断面図である。特許文献2の技術では、2次コイル710のコア720において、1次コイル510のコア520の電磁誘導に殆ど寄与しない磁束密度の低い部分を削っても、1次・2次コイル間の非接触エネルギー(充電電力)の伝送効率が、殆ど落ちないことを利用しており、図15に示すように、2次コイル710のコア720における磁束密度の低い部分に貫通孔750(または凹部でも可)を設けて、2次コイル710のコア720の軽量化、すなわち無接点電磁誘導式充電機構の軽量化を図っている。
ここで、2次側(電子機器)を非接触式の電子時計とした場合、電子時計の薄型化を可能にすることは、電子時計のビジュアルやデザインの自由度を向上させる。また、電子時計の軽量化を可能にすることは、利用者にとって携帯し易くなる等の利便性が向上する。従って、近年では、非接触式による充電方法を利用する場合だけでなくとも、薄型で軽量な電子時計の設計を可能とすることが望まれている。
特開平9−130998号公報 特開平11−195545号公報
しかしながら、非接触式の電子時計において、その内部で使用する2次電池には、薄型という視点から主にコイン型の電池が用いられるのが一般的であるが、上記従来技術である特許文献1、2の技術では、2次電池を2次側コア(電子時計側のコア)の下部もしくは上部に配置することしかできない。その結果、2次側コアの厚さに加えて2次電池の厚さが必要となるため、電子時計(電子機器)の薄型化が困難となっていた。また、2次電池だけでなく、他の電子部品を電子時計の内部に配置する場合にも同様となり、電子時計の薄型化が困難となっていた。
ここで、例えば、電子時計を薄型化するために2次側コアを取り除き、2次側コアを取り除いたことにより形成された空間である2次側コイルの空芯部分に、2次電池等を配置するという方法が考えられるが、この方法では、2次側コアが取り除かれたことにより充電装置による非接触によるエネルギー(充電電力)の伝送効率を降下させてしまうため好ましくない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、2次電池等を配置可能な貫通孔を形成することで薄型化および軽量化するとともに、該貫通孔を設けても非接触伝送装置からの充電電力または情報の伝送効率を降下させない非接触授受装置および授受側コアを提供することを目的とするものである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、伝送側コイルを巻装した伝送側コアを有する非接触伝送装置から充電電力または情報を非接触で授受する非接触授受装置において、中央付近に凸部を有し、前記非接触伝送装置から前記充電電力または情報を授受される際、前記伝送側コアと略同軸上に対向して配置される授受側コアと、前記凸部に巻装された授受側コイルとを備え、前記授受側コアは、貫通孔を有し、前記貫通孔は、前記伝送側コアの対向面側の第1開口部と、前記伝送側コアと対向しない面側の第2開口部との開口面積または開口幅が異なっており、前記授受側コイルは、前記伝送側コイルと前記伝送側コアとにより発生された磁束を検出して誘導起電力を発生することで、前記非接触伝送装置から前記充電電力または情報を授受することを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の非接触授受装置において、前記貫通孔は、断面形状が凸型であり、前記第1開口部の開口面積が前記第2開口部の開口面積より小さいことを特徴とする。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または2に記載の非接触授受装置において、前記貫通孔は、前記第2開口部の開口幅が、前記第1開口部の開口幅より拡幅していることを特徴とする。
また、請求項4にかかる発明は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の非接触授受装置において、前記貫通孔は、前記第1開口部の開口幅が、前記伝送側コイルが巻装された前記伝送側コアの中央付近の凸部の外形幅または前記伝送側コイルの中空部の幅のいずれか一方より大きく、かつ前記伝送側コイルの外形幅より小さいことを特徴とする。
また、請求項5にかかる発明は、請求項4に記載の非接触授受装置において、前記貫通孔は、前記第1開口部の開口幅が、前記伝送側コイルで発生し前記非接触授受装置の筐体を通過する際の磁束の面積が、前記授受側コアを通過する磁束を極端に小さくしない範囲となる最大幅で拡幅していることを特徴とする。
また、請求項6にかかる発明は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の非接触授受装置において、前記充電電力または情報を蓄積する電力蓄積部をさらに備え、前記貫通孔は、前記第2開口部の開口幅が、前記電力蓄積部の外形幅と略同一長さであることを特徴とする。
また、請求項7にかかる発明は、請求項6に記載の非接触授受装置において、前記貫通孔は、その厚さが、前記電力蓄積部の厚さと略同一厚さであることを特徴とする。
また、請求項8にかかる発明は、非接触伝送装置における伝送側コイルと伝送側コアとにより発生された磁束を検出して誘導起電力を発生することで、前記非接触伝送装置から前記充電電力または情報を授受する授受側コアにおいて、前記授受側コアは、中央付近に凸部および貫通孔を有し、前記非接触伝送装置から充電電力または情報を授受される際、前記伝送側コアと略同軸上に対向して配置され、前記貫通孔は、前記伝送側コアの対向面側の第1開口部と、前記伝送側コアと対向しない面側の第2開口部との開口面積または開口幅が異なっていることを特徴とする。
本発明によれば、2次電池等を配置可能な貫通孔を形成することで薄型化および軽量化するとともに、該貫通孔を設けても非接触伝送装置からの充電電力または情報の伝送効率を降下させないという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる非接触授受装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。以下では、本発明の非接触授受装置を電子時計に適用した例を示すが、これに限定されることなく、例えば、携帯電話などの携帯機器や、電気シェーバーや電動歯ブラシ等の電子機器など、2次電池を備えており、非接触伝送装置である充電装置によって充電されることが可能な機器であれば非接触授受装置として適用可能である。
(実施の形態1)
実施の形態1にかかる電子時計は、1次側コイル(伝送側コイル)を巻装した1次側コア(伝送側コア)を有する充電装置から充電電力を非接触で授受するものである。図1は、実施の形態1にかかる電子時計100および充電装置500の構成を示す説明図である。なお、図1では、充電装置500における送電部分および電子時計100における受電部分に関する構成を示しており、他の構成については省略している。
まず、電子時計100について説明する。図1に示すように、電子時計100の受電部分は、中央付近に凸部121を有する2次側コア120と、2次側コイル110とを主に備えている。
2次側コア120は、磁気特性を有する主成分がマンガン系の金属で形成されたフェライトコアなどであり、充電装置500から充電電力を充電される際に、充電装置の1次側コア520と略同軸上に対向して配置されている。
凸部121は、2次側コア120の中央付近に設けられた円柱状の凸部であり、さらに中央内部に貫通孔150を有している。
貫通孔150は、図1に示すように、垂直方向の断面形状が凸形状で、水平方向の断面は円形状となっており、充電装置500の1次側コア520に対向する対向面側の開口部150aと、1次側コアと対向しない面側の開口部150bとの開口面積または開口幅が異なっている。すなわち、貫通孔150は、開口部150aの開口面積が開口部150bの開口面積より小さくなっており、開口部150aの開口径(開口幅)をh1、開口部150bの開口径(開口幅)をh2とし、h1<h2の関係を満たしている。また、貫通孔150の断面形状が凸型となっていることにより、2次側コア120における充電装置500と対向する側に鍔部121aが形成されている。また、貫通孔150は、開口部150bの開口径が、2次側コア120が磁束飽和しない範囲まで開口部150aの開口径より拡幅している。
2次側コイル110は、2次側コア120における凸部121に巻装された電線であり、2次側コア120とともに磁束を発生させるものである。
次に、充電装置500について説明する。図1に示すように、充電装置500の送電部分は、中央付近に凸部521を有する1次側コア520と、1次側コイル510とを主に備えている。
1次側コア520は、磁気特性を有する主成分がマンガン系の金属で形成されたフェライトコアなどであり、上述したように中央付近に凸部521を有する。
凸部521は、1次側コア120の中央付近に設けられた円柱状の凸部である。
1次側コイル510は、1次側コア520における凸部521に巻装された電線であり、1次側コア520とともに磁束を発生させるものである。
ここで、充電装置500から電子時計100への充電方法について説明する。充電装置側では、AC電源等から供給された電力を交流電流から直流電流に整流し、整流された電力を交流電流に変換した後に、1次側コア520に巻装された1次側コイル510に供給し、1次側コア520と1次側コイル510とにより磁束を発生する。そして、電子時計100の2次側コイル110に交流電磁界(誘導起電力)を発生させることで、電子時計100に非接触で電力を送電する。
一方、電子時計100側では、1次側コイル110に発生した交流電磁界を検出し、当該交流電磁界に応じた誘導起電力を発生することで、充電装置500から非接触で電力を受電する。そして、受電した電力を直流電流に整流し、充電電力として2次電池に蓄積する。
次に、従来技術を用いた電子時計の構成について説明する。図2は、充電装置500および従来技術の電子時計700の構成を示す説明図である。なお、図2では、図1と同様に、充電装置500における送電部分および電子時計700における受電部分(特許文献2参照)に関する構成を示しており、他の構成については省略している。ここで、充電装置500の送電部分の構成および機能については、図1と同様であるため説明を省略する。
図2に示すように、電子時計700の受電部分は、中央付近に凸部721を有する2次側コア720と、2次側コイル710とを主に備えている。ここで、2次側コイル710の構成および機能は、本実施の形態の電子時計100における2次側コイル110と同様であるため説明を省略する。
2次側コア720は、磁気特性を有する主成分がマンガン系の金属で形成されたフェライトコアなどである。
凸部721は、2次側コア720の中央付近に設けられた円柱状の凸部であり、さらに中央内部に貫通孔750を有している。
貫通孔750は、2次側コア720の磁束密度が低い部分に設けられており、開口径(開口幅)がh1の円柱状となっている。なお、図2における磁束M1、M2は、1次側コア520と1次側コイル510とから発生した磁束の流れを示しており、図2を参照すると、貫通孔750が2次側コア720における磁束密度の低い部分に設けられていることがわかる。
ここで、従来技術の電子時計700における2次側コイル710に流れる電流について説明する。図3は、2次側コイル710に流れる電流の電流値と2次側コア720の貫通孔750の開口径(開口幅)との関係を示すグラフである。図3の点aは、図2における従来技術の電子時計700(貫通孔750の開口径(開口幅)がh1)において、2次側コイル710に流れる電流の電流値をプロットしたものである。
次に、従来技術の電子時計700(図2参照)における貫通孔750の開口径をh1からh3、h2へと徐々に拡幅していった場合の電流について説明する。図4は、貫通孔750の開口径をh3に拡幅した場合の従来技術の電子時計700の構成を示す図である。図5は、貫通孔750の開口径をh2に拡幅した場合の従来技術の電子時計700の構成を示す図である。ここで、貫通孔750の開口径は、h1<h3<h2の関係を満たしている。図4に示すように、h3は、1次側コイル510の外径(外形幅)と略同一径である。また、図5に示すように、h2は、1次側コイル510の外径(外形幅)より大きい径である。
図3の折れ線bは、従来技術の電子時計700における貫通孔750の開口径をh1からh3、h2へと徐々に拡幅していった場合、2次側コイル710に流れる電流の電流値を数点プロットして繋げたものである。図3を参照すると、貫通孔750の開口径をh1から徐々に広げてh3まで達した場合が点b1である。さらに貫通孔750の開口径をh3から徐々に広げてh2まで達した場合が点b2である。
このように、従来技術の電子時計700は、貫通孔750の開口径がh3を越えた地点から、2次側コイル710に流れる電流が少なくなっていく。これは、1次側コイル510により誘起された磁束が、1次側コア520に収束されて2次側コア720に向かう際、図5のように貫通孔750の開口径が広がり過ぎていると、磁束が2次側コア720と2次側コイル710に届きにくいためである。
次に、本実施の形態の電子時計100における貫通孔150の開口部150bの開口径をh1からh3、h2へと徐々に拡幅していった場合の電流について説明する。h1、h3、およびh2の長さは上述した従来技術の電子時計700の場合と同様である。
図3の折れ線cは、電子時計100における貫通孔150の開口部150bの開口径をh1からh3、h2へと徐々に拡幅していった場合、2次側コイル110に流れる電流の電流値を数点プロットして繋げたものである。なお、貫通孔150の開口部150aの開口径は保持した状態であるためh1のままである。図3を参照すると、貫通孔150の開口部150bの開口径をh1から徐々に広げてh3まで達した場合が点c1である。さらに貫通孔150の開口部150bの開口径をh3から徐々に広げてh2まで達した場合が点c2である。
このように、本実施の形態の電子時計100は、貫通孔150の開口部150bの開口径(開口幅)がh1からh3、h2と変化しても、2次側コイル110に流れる電流はほぼ一定であり、従来技術の電子時計700における貫通孔750の開口径がh1〜h3の場合とほぼ同等の電流が流れていることになる。
このように、実施の形態1の電子時計100では、2次側コア120に断面形状が凸型の貫通孔150を設けた場合でも、2次側コイル110に流れる電流を従来技術の電子時計700の2次側コイル710に流れる電流とほぼ同程度に保つことができ、伝送効果を降下させない。また、貫通孔150の開口部150bの開口径をh1〜h2の範囲内に設定すれば、2次側コイル110に流れる電流をほぼ一定に保つことができるため、開口径をh1〜h2の範囲で自由に変更することが可能である(図1ではh2となっている)。従って、開口部150bの開口径がh1〜h2の範囲である貫通孔150に形成される空間に、基板や2次電池などの電子部品を配置することができるため、電子時計100を薄型化および軽量化することができる。
なお、貫通孔150の開口部150bをさらに拡幅させて開口径がh2を越えた場合、2次側コア120の開口部150bの周りの厚さh´が極端に狭くなるため、2次側コア120の製造が困難となるだけでなく、2次側コア120の磁束飽和を招くことがある。このような場合は、2次側コイル110の内径(中空部の幅)を大きくしたり、2次側コア120のB−H特性の優れている材質を使用することで2次側コア120の製造困難の問題を回避することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1の電子時計100は、貫通孔150における充電装置と対向しない面側の開口部150bの開口径をh1〜h2の範囲で変更可能に構成されていたが、本実施の形態の電子時計は、貫通孔における充電装置と対向する対向面の開口部の開口径を変更する場合について説明する。
まず、実施の形態1の電子時計100における貫通孔150の開口部150aの開口径をh1からh3、h2へと徐々に拡幅していった場合の実験について説明する。なお、貫通孔150の開口部150bの開口径はh2に保持した状態である。h1、h3、およびh2の長さは実施の形態1の場合と同様である。
図6は、貫通孔150の開口部150aの開口径をh3に拡幅した場合の実施の形態1の電子時計100の構成を示す図である。図7は、貫通孔150の開口部150aの開口径をh2に拡幅した場合の実施の形態1の電子時計100の構成を示す図である。また、図8は、電子時計100に流れる電流の電流値と2次側コア120の貫通孔150の開口部150aの開口径との関係を示すグラフである。
図8の折れ線dは、実施の形態1の電子時計100における貫通孔150の開口部150aの開口径をh1〜h2に拡幅した場合に、2次側コイル110に流れる電流の電流値を数点プロットして繋げたものである。また、折れ線eは、実施の形態1の電子時計100における貫通孔150の開口部150aの開口径をh1〜h2に拡幅した場合に、図示しない2次側コイル110および2次側コア120の直下にある筐体部分に発生している渦電流損の値を数点プロットして繋げたものである。また、折れ線fは、実施の形態1の電子時計100における貫通孔150の開口部150aの開口径をh1〜h2に拡幅した場合に、2次側コイル110に流れる電流の電流値と、該筐体部分を含めたモデル全体に発生している渦電流損の値と、1次側コイル510の銅損の値とにより算出した伝送効率の値を数点プロットして繋げたものである。
ここで、上記の伝送効率の算出方法を説明する。2次側コイル110に流れる電流の電流値と、該筐体部分を含めたモデル全体に発生している渦電流損の値と、1次側コイル510の銅損の値とにより伝送効率を算出する場合は、以下の数式により算出できる。
Figure 2009123943
なお、上記式の分母には、本来、ヒステリシス損なども挙げられるが、渦電流損や銅損と比較すると、相対的にヒステリシス損の値が少ないため、本実施の形態における伝送効率の算出方法では、ヒステリシス損などを省略し、上記の式を採用している。
図8を参照すると、貫通孔150の開口部150aの開口径がh1〜h3の範囲においては、2次側コイル110に流れる電流はほぼ一定である(折れ線d参照)のに対して、筐体に流れる渦電流が減少している(折れ線e参照)ことから、伝送効率が向上している(折れ線f参照)。
また、貫通孔150の開口部150aの開口径がh3〜h2の範囲においては、2次側コイル110に流れる電流と、筐体に流れる渦電流が共に減少している(折れ線d、e参照)。この場合、筐体に流れる渦電流が減少しているが、2次側コイル110に流れる電流が筐体に流れる渦電流と比較して急激に減少しているため、結果的に伝送効率は低下している。ただし、筐体の渦電流と筐体以外の部分の渦電流とを比較した場合、筐体の渦電流は顕著に変化するが、筐体以外の部分の渦電流の変化は微小であるので、筐体の渦電流の変化分が伝送効率に直接影響して、上記のような伝送効率となる。
このような実験を繰り返した結果、次に記載する効果が得られた。まず第1に、貫通孔150の開口部150aの開口径を拡幅していくと、筐体に流れる渦電流が減少していくこと。第2に、貫通孔150の開口部150aの開口径を、1次側コイル510の外径(外形幅)より小さい範囲内において決定すれば、2次側コイル110に流れる電流はほぼ一定に保たれること。これを踏まえて、本実施の形態の電子時計200の貫通孔250の開口部250aの開口径を設定した場合を図9に示す。
図9は、実施の形態2にかかる電子時計200および充電装置500の構成を示す説明図である。ここで、充電装置500の構成および機能は、実施の形態1における充電装置と同様であるため説明を省略する。図9に示すように、電子時計200の受電部分は、中央付近に凸部221を有する2次側コア220と、2次側コイル210とを主に備えている。ここで、2次側コイル210の構成および機能は、実施の形態1の2次側コイルと同様であるため説明を省略する。
2次側コア220は、磁気特性を有する主成分がマンガン系の金属で形成されたフェライトコアなどであり、充電装置500から充電電力を充電される際に、充電装置の1次側コア520と略同軸上に対向して配置されている。
凸部221は、2次側コア220の中央付近に設けられた円柱状の凸部であり、さらに中央内部に貫通孔250を有している。
貫通孔250は、図9に示すように、垂直方向の断面形状が凸形状で、水平方向の断面は円形状となっており、充電装置500の1次側コア520に対向する対向面側の開口部250aと、1次側コアと対向しない面側の開口部250bとの開口面積が異なっている。すなわち、貫通孔250は、開口部250aの開口面積が開口部250bの開口面積より小さくなっており、開口部250aの開口径をh3、開口部250bの開口径をh2となっている。
また、貫通孔250は、より良い伝送効率を得られる電子時計200として構成するには、図9に示すように、2次側コア220の貫通孔250の開口部250aを、1次側コイル510が巻装された1次側コア520の中央付近の凸部521の直径(外形幅)L1または1次側コイル510の内径(中空部の幅)より大きく、かつ1次側コイル510の外径(外形幅)L2より小さい範囲にすることが望ましい。
なお、1次側コア520や1次側コイル510の形状、2次側コア220や2次側コイル210の形状は、本実施の形態に限定されるものではない。ただし、これらの形状が本実施の形態で示した形状と異なる場合、または充電装置500(1次側)と電子時計200(2次側)の縦方向の距離が本実施の形態と異なる場合は、それぞれ異なる形状、距離に基づいて上述した実験を行って最適な開口径250aの長さにする必要がある。
このように、実施の形態2の電子時計200では、実施の形態1の効果に加えて、2次側コア220の貫通孔250の開口部250aを、1次側コア520の中央付近の凸部521の直径L1または1次側コイル510の内径より大きく、かつ1次側コイル510の外径L2より小さい範囲に設定することで、充電装置500から電子時計200への充電電力の伝送を効率よく行うことができる。また、図示しない2次側コイル210および2次側コア220の直下にある筐体部分に発生する渦電流を抑制して、該渦電流による筐体の発熱を防止することができる。
(実施の形態2の変形例)
次に、実施の形態2の電子時計200に対する電磁界シミュレーション解析を示す。図10および図11は、電子時計200に対する電磁界シミュレーション解析の結果を示す図である。図10では、2次側コア220に備えた貫通孔250の開口部250aの開口径(開口幅)が、1次側コア520の中央付近の凸部521の直径(外形幅)L1より大きく、かつ1次側コイル510の外径(外形幅)L2より小さく構成されたモデル(1/2モデル)である(開口径=h3の場合)。また、図11は、2次側コア220に備えた貫通孔250の開口部250aの開口径が、1次側コア520の凸部521の直径L1より小さく構成されたモデル(1/2モデル)である(開口径=h1の場合)。
図10に示すように、電子時計200の筐体を通過している磁束は、主に1次側コイル510の凸部521の直上に集中しており、通過している面積は当該箇所付近に限定されている。一方、図11に示すように、電子時計200の筐体を通過する磁束は、1次側コア520と1次側コイル510の直上に集中しており、図10と比較すると、電子時計200の筐体を通過する磁束の面積が大きくなっている。
このような電磁界シミュレーション解析では、図10、11のいずれの電子時計200においても2次側コイル210を鎖交する磁束の量(2次側コイル210に流れる電流)はほぼ一定としているが、電子時計200の筐体で発生する渦電流は図10の方が小さい。従って、両者を比較すると、図11の充電装置500より図10の充電装置500の方が電子時計200への充電電力の伝送効率がよくなるという結果となっている。つまり、シミュレーション解析の結果により推奨されるのは、図10の電子時計200となる。
このような構成において、充電装置500の1次側コア520および1次側コイル510とから発生する磁束の量は、充電装置500の構成が同じことにより、図10と図11とでは、ほぼ同等となっている。また、2次側コイル210に鎖交する磁束もほぼ一定となっているため、両者の違いとしては電子時計200の筐体に流れる渦電流のみとなる。従って、貫通孔250は、開口部250aの開口径は、1次側コイル510に発生し電子時計200の筐体を通過する際の磁束の面積が、2次側コア220を通過する磁束を極端に小さくしない範囲となる最大幅まで拡幅して構成するのが望ましい。
例えば、図8を参照して説明すると、図10における開口部250aの開口径は、図8のh3(横軸)であり、図11における開口部250aの開口径は、図8のh1(横軸)である。そして、開口径がh1からh3までの範囲では、2次側コイル210に得られる電流はほぼ一定であるのに対して、2次側コア220に流れる渦電流は、開口径がh1からh3になるに従い減少している。つまり、開口径がh1からh3になるに従って、2次側への伝送効率は向上することになる。また、図示していないが、開口部250aの開口径をh1より小さくした場合や開口部250aを有さない場合は、筐体に流れる渦電流(電流の損失)は直線的に大きくなるが、2次側コイル210に流れる電流はほぼ一定であるため、伝送効率は開口部250aの開口径がh1の場合より悪くなる。すなわち、開口径がh3の場合が、2次側コイル210に流れる電流が極端に小さくならない範囲となる開口径の最大幅であるため、開口部250aの開口径がh3であることが望ましい。
また、図10と図11の電子時計200の筐体における渦電流の差分に関して、図10の電子時計200における該差分に対応する磁束は空気中に放出されていることになる。すなわち、図10の電子時計200においては、その渦電流の差分に対応する磁束が空気中に放出されることにより、その分だけ電子時計200の筐体に発生する渦電流を抑制することができ、渦電流による筐体の発熱を防止することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態の電子時計では、2次側コアに設けられた貫通孔における充電装置と対向しない側の開口部の開口径(開口幅)を、電子時計の内部に備えられる2次電池の外径(外形幅)と略同一長さとしたものである。
図12は、実施の形態3にかかる電子時計300および充電装置500の構成を示す説明図である。ここで、充電装置500の構成および機能は、実施の形態1における充電装置と同様であるため説明を省略する。図12に示すように、電子時計300の受電部分は、中央付近に凸部321を有する2次側コア320と、2次側コイル310と、2次電池10を主に備えている。ここで、2次側コイル310の構成および機能は、実施の形態1の2次側コイルと同様であるため説明を省略する。
2次電池10は、充電装置500から受電した充電電力を蓄積するものである。
2次側コア320は、磁気特性を有する主成分がマンガン系の金属で形成されたフェライトコアなどであり、充電装置500から充電電力を充電される際に、充電装置の1次側コア520と略同軸上に対向して配置されている。
凸部321は、2次側コア320の中央付近に設けられた円柱状の凸部であり、さらに中央内部に貫通孔350を有している。
貫通孔350は、図12に示すように、垂直方向の断面形状が凸形状で、水平方向の断面は円形状となっており、充電装置500の1次側コア520に対向する対向面側の開口部350aと、1次側コアと対向しない面側の開口部350bとの開口面積が異なっている。すなわち、貫通孔350は、開口部350aの開口面積が開口部350bの開口面積より小さくなっており、開口部350bの開口径はh3、開口部350bの開口径はW1となっている。また、貫通孔350は、開口部350bの開口径W1が、2次電池10の外径W2と略同一長さ、もしくはやや大きい長さに形成されており、2次側コア320の貫通孔内に形成された空間に2次電池10が配置可能となる。
このように、実施の形態3にかかる電子時計300では、貫通孔350の開口部350bの開口径W1を2次電池10の外径W2と略同一長さ、もしくはやや大きい長さに形成することで、2次側コア320の貫通孔内に形成された空間に2次電池10が配置可能となる。従って、電子時計300の内部において、2次側コア320と2次電池10とを配置する空間を別個に設ける必要がなくなり、電子時計300を薄型化することができる。さらに、2次側コア320の内部に2次電池10を納めることができるため、2次側コア320は、2次電池10等の部品を保護することが可能となるため、2次電池10などの重要な部品の保護部としての役割を果たすことができる。
なお、本実施の形態にかかる電子時計300では、2次側コア320の貫通孔350の開口部150bの開口径を2次電池10の外径と略同一長さもしくはやや大きくする構成としているが、2次側コア320の内部に納める部品が2次電池ではなく、他の電子部品または基板を備えた場合は、貫通孔350の開口部150bの開口径をそれらの電子部品等の外径もしくは直径に合わせることで、同様に薄型化および保護部としての役割を果たすことができる。
(実施の形態4)
本実施の形態の電子時計では、2次側コアに設けられた貫通孔における充電装置と対向しない側の厚さを、電子時計の内部に備えられている2次電池の厚さと略同一厚さとしたものである。
図13は、実施の形態4にかかる電子時計400および充電装置500の構成を示す説明図である。ここで、充電装置500の構成および機能は、実施の形態1における充電装置と同様であるため説明を省略する。図13に示すように、電子時計400の受電部分は、中央付近に凸部421を有する2次側コア420と、2次側コイル410と、2次電池10を主に備えている。ここで、2次側コイル410の構成および機能は、実施の形態1の2次側コイルと同様であるため説明を省略する。
2次電池10は、充電装置500から受電した充電電力を蓄積するものである。
2次側コア420は、磁気特性を有する主成分がマンガン系の金属で形成されたフェライトコアなどであり、充電装置500から充電電力を充電される際に、充電装置500の1次側コア520と略同軸上に対向して配置されている。
凸部421は、2次側コア420の中央付近に設けられた円柱状の凸部であり、さらに中央内部に貫通孔450を有している。
貫通孔450は、図13に示すように、垂直方向の断面形状が凸形状で、水平方向の断面は円形状となっており、充電装置500の1次側コア520に対向する対向面側の開口部450aと、1次側コアと対向しない面側の開口部450bとの開口面積が異なっている。すなわち、貫通孔450は、開口部450aの開口面積が開口部450bの開口面積より小さくなっており、開口部450aの開口径(開口幅)はh3となっている。また、貫通孔450は、開口部450b側の厚さT1が、2次電池10の厚さT2と略同一厚さに形成されており、2次側コア420の貫通孔450の内部に設けられた空間に2次電池10が配置可能となる。
このように、実施の形態4にかかる電子時計400では、貫通孔450の開口部450b側の厚さT1を、2次電池10の厚さT2と略同一厚さに形成することで、貫通孔450の開口部450b側に形成された空間に2次電池等をほぼ隙間なく配置することができる。従って、2次側コア420の上方などに配置される2次電池等(基板や電子回路、モジュールなどの電子部品)の配置がし易く、かつ電子時計400内部の部品の平行性を保ち易くする。
本実施の形態における2次側コアの凸部は、2次側コアの中央付近に円柱状に設けられているが、これに限定されることはない。すなわち、コイルを巻装可能な形状であればいずれの形状で設けられていてもよく、例えば、角柱形状や、水平方向の断面が四角形や半円などの形状で形成してもよく、さらに左右対称に形成されていなくてもよい。また、本実施の形態における2次側コアは、マンガン系のフェライトコアなどで形成されているが、他の材料により形成された部材を任意に組み合わせて2次側コアを形成して、その周りにコイルを巻装してもよい。
また、本実施の形態における貫通孔は、水平方向の断面が円形状となっているが、これに限定されることはない。すなわち、貫通している孔であれば他の形状でもよく、例えば、水平方向の断面が四角形や半円などの形状で形成してもよく、さらに左右対称に形成されていなくてもよい。
実施の形態1にかかる電子時計100および充電装置500の構成を示す説明図である。 充電装置500および従来技術の電子時計700の構成を示す説明図である。 2次側コイル710に流れる電流の電流値と2次側コア720の貫通孔750の開口径(開口幅)との関係を示すグラフである。 貫通孔750の開口径をh3に拡幅した場合の従来技術の電子時計700の構成を示す図である。 貫通孔750の開口径をh2に拡幅した場合の従来技術の電子時計700の構成を示す図である。 貫通孔150の開口部150aの開口径をh3に拡幅した場合の実施の形態1の電子時計100の構成を示す図である。 貫通孔150の開口部150aの開口径をh2に拡幅した場合の実施の形態1の電子時計100の構成を示す図である。 電子時計100に流れる電流の電流値と2次側コア120の貫通孔150の開口部150aの開口径との関係を示すグラフである。 実施の形態2にかかる電子時計200および充電装置500の構成を示す説明図である。 電子時計200に対する電磁界シミュレーション解析の結果を示す図である。 電子時計200に対する電磁界シミュレーション解析の結果を示す図である。 実施の形態3にかかる電子時計300および充電装置500の構成を示す説明図である。 実施の形態4にかかる電子時計400および充電装置500の構成を示す説明図である。 特許文献1における電源装置550の1次コイル530と電子機器600の2次コイル620を説明する断面図である。 特許文献2における無接点電磁誘導式充電機構の1次コイル510と2次コイル710を説明する断面図である。
符号の説明
10 2次電池
100,200,300,400 電子時計
110,210,310,410 2次側コイル
120,220,320,420 2次側コア
121,221,321,421 凸部
121a 鍔部
150,250,350,450 貫通孔
150a,250a,350a,450a,150b,250b,350b,450b 開口部
500 充電装置
510 1次側コイル
520 1次側コア

Claims (8)

  1. 伝送側コイルを巻装した伝送側コアを有する非接触伝送装置から充電電力または情報を非接触で授受する非接触授受装置において、
    中央付近に凸部を有し、前記非接触伝送装置から前記充電電力または情報を授受される際、前記伝送側コアと略同軸上に対向して配置される授受側コアと、
    前記凸部に巻装された授受側コイルとを備え、
    前記授受側コアは、貫通孔を有し、
    前記貫通孔は、前記伝送側コアの対向面側の第1開口部と、前記伝送側コアと対向しない面側の第2開口部との開口面積または開口幅が異なっており、
    前記授受側コイルは、前記伝送側コイルと前記伝送側コアとにより発生された磁束を検出して誘導起電力を発生することで、前記非接触伝送装置から前記充電電力または情報を授受することを特徴とする非接触授受装置。
  2. 前記貫通孔は、断面形状が凸型であり、前記第1開口部の開口面積が前記第2開口部の開口面積より小さいことを特徴とする請求項1に記載の非接触授受装置。
  3. 前記貫通孔は、前記第2開口部の開口幅が、前記第1開口部の開口幅より拡幅していることを特徴とする請求項1または2に記載の非接触授受装置。
  4. 前記貫通孔は、前記第1開口部の開口幅が、前記伝送側コイルが巻装された前記伝送側コアの中央付近の凸部の外形幅または前記伝送側コイルの中空部の幅のいずれか一方より大きく、かつ前記伝送側コイルの外形幅より小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の非接触授受装置。
  5. 前記貫通孔は、前記第1開口部の開口幅が、前記伝送側コイルで発生し前記非接触授受装置の筐体を通過する際の磁束の面積が、前記授受側コアを通過する磁束を極端に小さくしない範囲となる最大幅で拡幅していることを特徴とする請求項4に記載の非接触授受装置。
  6. 前記充電電力または情報を蓄積する電力蓄積部をさらに備え、
    前記貫通孔は、前記第2開口部の開口幅が、前記電力蓄積部の外形幅と略同一長さであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の非接触授受装置。
  7. 前記貫通孔は、その厚さが、前記電力蓄積部の厚さと略同一厚さであることを特徴とする請求項6に記載の非接触授受装置。
  8. 非接触伝送装置における伝送側コイルと伝送側コアとにより発生された磁束を検出して誘導起電力を発生することで、前記非接触伝送装置から前記充電電力または情報を授受する授受側コアにおいて、
    前記授受側コアは、中央付近に凸部および貫通孔を有し、前記非接触伝送装置から充電電力または情報を授受される際、前記伝送側コアと略同軸上に対向して配置され、
    前記貫通孔は、前記伝送側コアの対向面側の第1開口部と、前記伝送側コアと対向しない面側の第2開口部との開口面積または開口幅が異なっていることを特徴とする授受側コア。
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