JP2010219331A - 非接触エネルギー伝送装置、電子時計、充電装置、非接触エネルギー伝送装置のコア形状決定方法 - Google Patents

非接触エネルギー伝送装置、電子時計、充電装置、非接触エネルギー伝送装置のコア形状決定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】伝送効率をより向上するための、1次側コアの構成と、さらに、非接触エネルギー伝送システムにおいて、1次側コアの構成を、より最適に伝送効率が高く決定できる手段を提供する。
【解決手段】貫通孔を含む凸部を有し、凸部の底部から延在し前記凸部の周面を内包する周壁部が設けられた1次側コア102と、凸部に巻装された1次側コイル101とを備え、1次側コア102は、周壁部の上側端部から凸部の上面近傍であって、1次側コイル101は、1次側コア102とともに磁束を発生させることにより、第1空芯部および第2空芯部を備えた2次側コアを介して電力または情報を2次側コイルに伝送する非接触エネルギー伝送装置であって、貫通孔の空芯部の面積を、対向する2次側コアの第1空芯部の面積の0.57〜0.7倍に設定する。
【選択図】 図15

Description

本発明は、良好な伝送効率を確保できる非接触エネルギー伝送装置、電子時計、充電装置、非接触エネルギー伝送装置のコア形状決定方法に関するものである。
従来、1次側コイル(送電)と、2次側コイル(受電)を用いて、1次側から磁束を誘起し、その磁束を2次側コイルに鎖交させることで2次側コイルに電力を伝送する非接触エネルギー伝送技術が知られている。電力を伝送する際は、磁束をより吸収(放出)するために、透磁率の高いコアが用いられ、これによってエネルギー伝送を効果的に行うことができる。この技術が広く使われてきた理由の一つに、気密性の確保が容易になる、ということが挙げられる。すなわち、このような技術を用いることにより非接触によってエネルギーを送波できるため、充電の際、その充電部を露出させる必要がなくなる。このような理由から、周りに水が付着するような機器、たとえば、電子時計や、シェーバー、歯ブラシ等の充電には、よく知られた充電方式である。
電子時計にはその筐体がプラスチックで構成されているものや、チタンや、ステンレス等の金属で構成されているものがある。それぞれの材質には特有のメリットがあり、たとえばプラスチックの場合は、時計が軽量化できるといったメリットがある。また、金属によって構成されている場合、肌のアレルギーに対して適合性が高く、外観が良い等のメリットがある。ところで、プラスチックによって構成されている場合、その導電率はほぼ0なので、磁束に対してなんら影響をもたらすものではないが、チタンやステンレス等の金属で構成されている場合、磁束が通過することによって、その金属部に渦電流損が発生する。渦電流損とは、導電率があるものに磁束が通過したときに起こる損失のことで、この損失は通常、熱になる。このように電子時計が金属で構成されている場合、その筐体部分で大きな損失を招くことから、伝送効率が著しく低下することが知られている。そこで、伝送効率を低下させることなく2次側を軽量化できる無接点電磁誘導充電機構が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。また、特許文献1では、2次側コアを通過する磁束密度の濃度により、その濃度の薄い部分をカットする(貫通孔を備える)ことで、伝送効率を落とさずに、2次側を軽量化できるものと提案している。そこで、二次側コイルのコアに貫通穴を設けた無接点電磁誘導充電機構が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。この構成を図16に示す。図16に示すように、1次側の凸部に貫通孔を備えることで、渦電流損を低減させ、伝送効率が向上する技術が開示されている。なお、この図16における符号110は一次側コイル、符号111はE型のコア、符号111Aはコアの芯部、符号112(112a,112b)はコイル、符号210は二次側コイル、符号211はT型のコア、符号211Aはコアの芯部、符号211Bは貫通孔、符号211Cはつば部、符号212はコイルである。
特開平11−195545号公報
しかしながら、上記に示されるような従来の技術にあっては、電子時計の筐体部分が金属で構成されている場合、当該筐体部分で磁束に大きな影響を与え、磁束の指向性、つまり、プラスチックで筐体が構成されている場合に、本来磁束が向かう方向、が筐体の状態に応じて変化するため、単に2次側に貫通孔を備えただけの構成では伝送効率に対してほぼ効果は得られないという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、非接触エネルギー伝送システムにおいて、より伝送効率を向上し、かつ軽量である1次側コアの構成と、そのコアの構成条件をより最適に決定できる手段を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる非接触エネルギー伝送装置は、貫通孔を含む凸部を有し、前記凸部の底部から延在し前記凸部の周面を内包する周壁部が設けられた1次側コアと、前記凸部に巻装された1次側コイルとを備え、前記1次側コアは、前記周壁部の上側端部から前記凸部の上面近傍であって、前記1次側コイルは、前記1次側コアとともに磁束を発生させることにより、第1空芯部および第2空芯部を備えた2次側コアを介して電力または情報を2次側コイルに伝送する非接触エネルギー伝送装置であって、前記貫通孔の空芯部の面積を、対向する2次側コアの前記第1空芯部の面積の0.57〜0.7倍に設定することを特徴とする。
本発明は、1次側コアの貫通孔の空芯部の面積を、対向する2次側コアの第1空芯部の面積の0.57〜0.7倍で構成することで、効果的な利得を得ることが可能になり、その結果、伝送効率を大幅に向上することができるという効果を奏する。
図1は、この実施の形態にかかる解析シミュレーションで取り扱った非接触エネルギー伝送装置のモデル構成を示す説明図である。 図2は、コイル線の巻き方(ストレート重ね巻き)の状態を示す説明図である。 図3は、コイル線の巻き方(ずらし重ね巻き)の状態を示す説明図である。 図4は、2次側コア各部における寸法関係を符号で示す説明図である。 図5は、2次側コア各部に対向する1次側コア各部における寸法関係を符号で示す説明図である。 図6は、2次側コアおよび1次側コア各部おける寸法関係を符号で示す説明図である。 図7は、この実施の形態にかかる直交表、SN比解析のイメージ例を示す説明図である。 図8は、この実施の形態にかかる解析例を示す要因効果図である。 図9は、2次側コアと1次側コア空芯との面積の関係における利得の様子を示すグラフである。 図10は、水準と利得の計算における補正例を説明図である。 図11は、2次側コアの断面積と1次側コアの断面積とにおける利得の様子を示すグラフである。 図12は、2次側コアの厚みと拡幅部の厚みにおける利得の様子を示すグラフである。 図13は、2次側コアの底部幅における利得の様子を示すグラフである。 図14は、1次側コアおよび2次側コアにおいて第2の実施の形態で得られる結果をまとめた例を示す説明図である。 図15は、図14の面積比および寸法比をモデルとして示す説明図である。 図16は、従来における非接触電装装置の構成例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる非接触エネルギー伝送装置、電子時計、充電装置、非接触エネルギー伝送装置のコア形状決定方法の実施の形態を詳細に説明する。
本発明の発明者は、日々研究の結果、ある特定の条件にて1次側コアを構成すれば、より良好な伝送効率が得られることを見出した。そしてさらに、非接触エネルギー伝送システムにおける2次側コアと2次側コアの形状や寸法の条件を、比較的簡易な工程で定めることができる手段を見出した。
一般的に、磁束の経路に金属のような介在物が存在しなければ、2次側コイルに鎖交する非接触エネルギーは、コイル形状やコイル間の距離、投入エネルギー、コアの形状、コアの透磁率等の要因からある程度想定することは可能である。ところが、磁束の経路に金属のような介在物が有る場合、磁束の流れが複雑になるのはもちろん、磁気的な抵抗値や、1次側と2次側の相互関係が変わってくるため、机上で計算することはほぼ不可能である。そのため、本発明の発明者は、磁気解析シミュレーション(有限要素法による解析)を用いて、特に1次側コアおよび2次側コアの形状や寸法などの要因をパラメータとして扱い、伝送効率が良くなるパラメータの条件を検討していった。その結果、本発明では、2次側コアの貫通孔と、筐体の状態に応じて1次側コアに貫通孔を備えることで、充電装置や電子時計の軽量化はもちろん、特に伝送効率を大幅に向上することのできる構成を見出した。以下に、具体例をあげてその詳細な説明を行う。
(第1の実施の形態)
まず、解析シミュレーションで取り扱った非接触エネルギー伝送装置のモデル構成を図1に示す。図1において、充電器100側は1次側コイル101、1次側コア102で構成されており、電子時計200側としては、ムーブメント201、電池202、文字板203、ケース204、2次側コア205、2次側コイル206、金属製の裏蓋207で構成されている。また、電子時計200および充電器100は左右対称とみなし、解析モデルとしては片側半分のモデルで解析を行った。なお、解析シミュレーションの結果としてアウトプットされる数値は、図1に示す電子時計200の、左側側面(図1の点線で示す部分)を中心軸として、円筒状に回転させたモデルとしての出力が、アウトプットされるように設定してある。解析シミュレーションの出力とは、投入電流、出力電流、出力電圧等があり、また、投入電力を設定することによって解析を行った。
続いて、解析SIM(シュミレータ)のパラメータとなる因子については、以下のように設定した。たとえば、電池202であれば、電池202の直径や、その厚み、導電率などを設定した。また裏蓋207であれば、その導電率や厚みを設定した。なお、裏蓋207の直径は、2次側コイル206の形状や、2次側コア205の形状、ケースの横方向の厚み等によって変わってくる。このように、他の部材の形状によって、その形状が左右される場合には、物理的な矛盾がおきないようにその形状を修正して解析を行った。コイル関係であれば、巻数、巻高さ、コイル線径、コイル内径、コイルの巻き方など、コイルを構成する上で最低限必要なパラメータを設定し、コア関係では、特に1次側コア102と2次側コア205の相互関係が重要となるので、2次側コア205を基準として、そのとき、1次側コア102がどのような形状にするか、比率を用いて因子を設定した。また、誤差因子として室温や、充電器100と電子時計200の距離、電子時計200の汚れを設定した。
設定した因子は表1の通りである。たとえば1次側コイル101の場合、
コイル線径 :コイル線の太さ
コイル種 :マグネットワイヤ種(0〜3)
断面積比 :1次側コイル101と2次側コイル206の対向する面の面積比(2次側コイル206を1としたときの比率)
巻数比 :1次側コイル101と2次側コイル206の巻数の比 (2次側コイル206を1としたときの比率)
凝縮巻き係数 :コイルを構成する場合、そのコイルは図2のように巻いて構成することが一般的である。ところが、図3のように、コイル線110をややずらして巻くことで、同じ巻数とした場合、コイルそのものの形状を小さく構成することのできる巻き方が知られている。本解析の因子として設定している凝縮巻き係数は、このことを示しており、図2の巻き方で構成できるコイルの外径を基準としたときに、凝縮巻きによって、概ねその基準に対し、0.7〜1.0倍の外径で構成することができる。この0.7〜1.0内で設定しているのが凝縮巻き係数である。
Figure 2010219331
表1に戻って説明する。コア凸部−コイル上面:1次側コア102の凸部の高さと、1次側コイル101の上面の高さのギャップとして設定しており、この因子については、後述する水準が0の場合、同じ高さとし、1の場合、コア凸部が1mm高くなるように、−1の場合はコア凸部が1mm低くなるようにしている。
続いて、2次側コア205は、
底部厚み :図4のAの寸法
底部幅 : 図4のBの部分 (2次側コア206の低部の幅H:10.5に対する比率)
羽部厚み :図4のCの寸法を示している。
続いて、1次側コア102は、
2次側コア空芯:1次側コア空芯=1:X・・・これは図5のA部分で、2次側コア205の空芯部分における面積と、それに対向する1次側コア102の空芯部分の面積比を示している。(2次側コア205の空芯を1としたときの比率)
2次コア断面積:1次凸部断面積=1:X・・・これは図5のB部分で、2次側コア205の低部の面積を1としたときの、それに対向する1次側コア102の凸部の上面との面積比を示している。
1次側コイル底面凸部上面:凸部の高さ=1:X ・・・これは図5のC部分で、1次コイル底面から凸部までの寸法を1としたときの、1次側底部から凸部までの寸法比を示している。
凸部−1次側コイル内径(幅Gap)・・・・これは、図5のD部分で、凸部から、1次側コイル101の内径までのギャップを示している。
底部厚み(Y方向)・・・これは、図6のA部分で、1次側コア底部の厚みを示している。
1次側コイル断面積:コア空芯(大)断面積=1:X・・・これは、図6のB部分で、1次側コイル101の底面の面積を1としたときの、その底面に対向する、1次側コア102の凸部から周壁部内側までの面との断面積比を示している。
側面部幅・・・これは図6のC部分で、側面部の横方向の厚みを示している。
2次コア上面−1次コア上面・・・これは、図6のD部分で、2次側コア205の上面と、1次側コア102の拡幅部の上面とのギャップを示している。なお、後述する水準が0の場合、ギャップは0(同じ高さ)であり、1の場合、2次側コア205の上面が、1次側コア102の拡幅部の上面と比べて1mm高いことを示す。
2次側コア厚み:拡幅部厚み=1:X・・・これは図6のE部分で、2次側コア205の羽部205aの厚みを1としたときの、1次側コア拡幅部の厚みの寸法比を示している。
さて、上述したように、幾つにも渡る因子を設定した後で、各因子に対して水準を決定していった。続いて、水準に関しては、以下のような設定を行った。たとえば2次側コイル206に関しては、表2に示すような水準を決定した。コイル線径であれば、2次側コイル206を構成するコイルの太さを0.21mm、0.22mm、0.23mmというように設定し、巻数であれば115ターン、163ターン、171ターンというように決定した。2次側コイル206以外の因子に対しても、表1のように3水準にて条件を決定した。もちろん、条件が変化すれば、2次側コイル206や、ケース204、2次側コア205の形状が変化することから、電子時計200の直径や、厚み等が変化する。このように因子と水準を決定したとき、最も伝送効率が高くなる構成はどのような条件かを求めたかったが、1つの因子に対して3水準としているため(誤差因子は2水準)、そのときに必要な、解析シミュレーションの回数は、3^(因子数のべき乗) ×2^(誤差因子数のべき乗)と計算できる。
Figure 2010219331
これだけの解析を行うためには、多くの時間が掛かってしまうため、本解析は、直交表を用いて解析を行うこととした。なお、因子に対する直交表はL81、誤差因子に対する直交表はL4を適応している。なお、条件の良し悪しを判断するにあたっては、伝送効率を評価項目とした。伝送効率ηは、以下の式によって求めた。
伝送効率η=出力エネルギー/投入エネルギー×100
また、伝送効率ηを望目特性として扱い、感度とSN比の計算は下記の式を採用した。
ST=Y12+Y22+Y32+Y42
Sm(Y1+Y2+Y3+Y4)2
Se=ST−Sm
Ve=Se/3
感度=10*LOG((Sm−Ve)/4/Ve)
SN比=10*LOG(((Sm−Ve)/4))
この解析のイメージ図を図7に示す。本解析では、各因子に対してL81直交表を設定しており、解析シミュレーションを81パターンにて行う。誤差因子としてはL4直交表を採用しており、各因子の条件に対して、4つの誤差条件で解析する。この場合、因子の解析で81パターン、誤差因子の解析で4パターンなので、一回の実験で81×4回=324回の実験回数となる。
各パターンで、Y1〜Y4(伝送効率)を求め、その値を基に、感度と、SN比を前述の式により求める。なお、この場合、感度とSN比の意味は、感度は高ければ高いほど、伝送効率が高いことを意味しており、SN比は高ければ高いほど、誤差因子(外乱)に対して安定性があることを意味している。このように、感度とSN比を求めた後、要因効果図を作ることでもっとも良い条件を検討していく。
図8は、要因効果図の一例で、コイルの水準としては表2の値を設定している。たとえばコイル線径であれば、左から0.21mm、0.22mm、0.23mmと設定しており、一番伝送効率がよくなる条件は、図8の点線で囲った部分(0.23mm)となる。
また、その他の因子についても、点線で囲った部分が一番効率の良くなる条件として求めることができる。ところで、前述の例では、コイル線径は0.23mmが一番良い条件として求めることができたが、ここでの一番良い条件というのは、0.21mm、0.22mm、0.23mmと、設定した範囲内でのことなので、実際には、0.24mm、0.25mmなどが、もっと良い可能性がある。このようなことが懸念されるため、本解析シミュレーションでは、一つの実験(324回の実験)で終わらせることなく、ある実験で一番良い条件を求めたあと、その条件を中心として何度か解析を反復した。
コイル線径を例にとって説明すると、0.21mm、0.22mm、0.23mmという範囲内では0.23mmがより良い場合、次回の解析は0.22mm、0.23mm、0.24mmというように、前の実験で一番よい条件が中心になるように水準をシフトし、実験を反復していった。このように実験を反復していくことで、ある局所的な条件での解でなく、広い範囲でそれぞれの因子の傾向を分析することができる。また、各因子の水準および利得を計算することで、その範囲において、より最適な水準を見つけることができる。
さらに、水準と利得の関係より近似化し、それに基づき利得を計算すれば、設定した範囲外においても、適切な水準を見つけることが可能となる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態の解析を行ったところ、1次側コア102および2次側コア205の、断面積比、および寸法比の関係に以下の特徴があることを見出した。
まず、因子:2次側コア空芯:1次側コア空芯=1:Xで、この因子に対し、水準と利得を計算すると、図9が得られた。
なお、参考として図10に示すように、水準と利得の計算に関して、本実験は繰り返し実験を実施しているため、繰り返す毎に利得の絶対値は上昇しているが、あくまで個々の因子の利得の傾向を見るため、補正を行っている。
図9をみると、0.57〜0.7付近に、利得が最大となる極点があることが解る。すなわち、2次側コア205の空芯部分の面積を1とした際に、対向する1次側コア102の空芯部分の面積を凡そ0.57〜0.7で1次側コア空芯部分を構成することで、より高い利得が得られることが解った。
続いて、図11に示すグラフでは、2次側コア断面積:1次凸部断面積=1:Xであるが、図をみると、1.23〜1.35に、利得が最大となる極点があることが解る。すなわち、2次側コア205の低部の断面積を1としたときの、それに対向する1次側コア102の凸部の上面との面積比を凡そ1.23〜1.35とすることで、より高い利得が得られることが解った。
続いて、図12に示すグラフでは、2次側コア厚み:拡幅部厚み=1:Xであるが、図をみると、右上がりになっていることが解る。すなわち、1次側コア102の拡幅部の厚みは、厚ければそれだけ良く、利得が得られる。しかし、実装するにあたっては、たとえば2次側に電子時計200を配置した際などに、余り拡幅部を厚くしすぎると、電子時計200が取りにくくなったり、また、コアを構成する際、拡幅部から掛かる応力によって、1次側コア102を成型することが困難になる場合があるため、そのようなことが懸念される場合には、拡幅部の厚みを、図の第1の範囲(2.7倍以下)で構成するのが良く、また、特に利便性を損なわず、製造上で制約がない場合には、図の第1の範囲(3.5倍以上)で構成することが望ましい。ここで、拡幅部の厚みが2.7倍〜3.5倍の範囲においては、図をみて解るように、ほとんど利得が変化しないため、仮に拡幅部の厚みを薄く構成するならば、第1の範囲で、利得が最大に得られる2.5〜2.7倍の厚みで構成するのがもっとも良い。なお、図6のCに示す部分の幅が太い場合や、電子時計の直径が大きい場合、電子時計と拡幅部のギャップを広げたい場合(時計を取りやすくする場合)は、前述の拡幅部は、必ずしも内側に拡幅していなくてもよく、反対に減幅していてもよい。
続いて、図13に示すグラフの2次側コア底部幅をみると、1.75〜2,0の付近で利得が最大になる極点があることが解った。
(第3の実施の形態)
ここで、第2の実施の形態で得られた結果を整理すると、図14のように1次側コア102および2次側コア205を構成することが、最も伝送効率が得られる(利得が高い)ことを見出した。
図14で、2次側コア205の空芯部の面積と、それに対向する1次側コア102の凸部の空芯面積を0.57〜0.7の比率で構成し、かつ、2次側コア205の低部の面積と、それに対向する1次側コア102の凸部の面積を1.23〜1.36の比率で構成し、さらに、2次側コア205の第2空芯部210の長さを10、2次側コアの、図14に示す幅を0.5とした際、2次側コア205の底部幅(B)は1.75〜2.0の比率とすると、最良の利得を得ることができる。
ここで、AとBは、A+B=10.5で、B=1.75〜2.0なので、A=8.75〜8.5となるため、8.75/1.75=5、8.5/2=4.25と計算できるので、概ね、A=4.2〜5.0Bとして構成することで、最大の利得を得ることができる。
また、上記の面積比および寸法比でモデルを構成すると、その詳細な寸法は、図15に示す通りとなる。解析シミュレーションは、電子時計200を対象として行っており、内蔵する充電電池の大きさをφ20mmとした。なお、図15のモデルは片側半分であるが、記載してある寸法は、直径(全体径)としている。
また、この構成において、
2次側コア205の空芯部の面積と、それに対向する1次側コア102の凸部の空芯面積の比は、
14.22/17.52=0.65で、
2次側コア205の低部の面積と、それに対向する1次側コア102の凸部の面積比は、
(19.92−14.42)/(21.22−17.52)=1.36
さらに、AとBの比は、
(21.2−17.5)/2=1.85 ・・・2次側コア底部幅(B)
21.2/2=8.75 ・・・2次側コアの第1空芯部の半径(A)
となるため、A=4.79Bという構成としてある。
この構成によって、解析シミュレーションを実施したところ、約70%の伝送効率で、電力を伝送することが可能であった。
したがって、1次側コア102において、前記貫通孔の空芯部の直径をφ14.2mm、凸部上面の外径をφ19,9mmとし、対向する2次側コア205の第1空芯部の内径をφ17.5mm、さらに、2次側コア底部の直径をφ21.2mmとして構成することで、効果的な利得を得ることが可能になり、その結果、伝送効率を大幅に向上することができる。
一般的な2次電池(φ20mm程度)を内蔵する際の、2次側コア205の条件として、2次側コア205の第1空芯部の内径をφ16.5〜18.5mmの範囲で構成し、かつ、上述の構成とすることで、効果的な利得を得ることが可能になり、その結果、伝送効率を大幅に向上することができる。
(第4の実施の形態)
ここでは、第3の実施の形態の構成で1次側コア102ないし2次側コア205を構成し、コイル条件として、2次側コイル206を、その巻数を153[ターン]、コイル線径φ0.21[mm]、巻高さ1.3[mm]、コイル内径φ29.6mm、コイル外径φ21.2mmとし、かつ、1次側コイル101のコイル線径をφ0.36mm、1140[ターン]、巻高さ18.71mm、コイル内径φ21.4mm、コイル外径φ33.23mmとし、さらに金属部分の厚みを1mmとして構成する。このような構成としたところ、実機試験において、飛躍的に伝送効率を向上させることが確認できた。
したがって、以上説明してきた実施の形態によれば、図14に示すように、1次側コア102の貫通孔の空芯部の面積を、対向する2次側コア205の第1空芯部の面積の0.57〜0.7倍で構成することで、効果的な利得を得ることが可能になり、その結果、伝送効率が大幅に向上する。
また、図14に示すように、凸部上面の面積を、対向する2次側コア底部における面積の1,23〜1.35倍で構成することで、効果的な利得を得ることが可能になり、その結果、伝送効率が大幅に向上する。
また、上記において、2次側コア205の第1空芯部の幅Hと、2次側コア底部における幅H’との比を、4.2H’<H<5.0.5H’の範囲で構成することで、効果的な利得を得ることが可能になり、その結果、伝送効率を大幅に向上することができる。
また、拡幅部の形状を、対向する2次側コア205の厚みの3.5倍以上、で構成することで、効果的な利得を得ることが可能になり、その結果、伝送効率を大幅に向上することができる。
また、1次側コ102の製造上の制約で、拡幅部の厚みを厚くできない場合には、比較的薄い厚みの中でも、特に効果的に利得が稼げる2.5〜2.7倍の範囲で拡幅部を構成することで、伝送効率を大幅に向上することができる。
また、この実施の形態にかかる構成(条件)を非接触式の電子時計に適用することで、良好な伝送効率を確保できる。また、非接触式の電子時計(裏蓋が金属)と、その充電装置が得られる。
また、非接触エネルギー伝送システムの1次側コア102および2次側コア205に対し、第1の実施の形態に記載の処理を行うことで、充電装置100と電子時計200間の磁気的な結合を大幅に高めることができ、その結果、良好な伝送効率を確保できる1次側コア102および2次側コア205の諸条件が得られる。
また、上述したコア形状決定方法にしたがって非接触エネルギー伝送システムの1次側コア102および2次側コア205の、特にその寸法や、面積、また、それらの対比関係に基づいて形状を決定することで、結果、充電装置100と電子時計200間の磁気的な結合を大幅に高めることができ、良好な伝送効率を確保できる1次側コア102および2次側コア205の諸条件が得られる。
また、上述したコア形状決定方法にしたがって近似化することで、限られたサイズ(水準)の中でなく、さらに大規模な非接触エネルギー伝送システムの1次側コア102および2次側コア205の諸条件が得られる。
以上のように、本発明にかかる非接触エネルギー伝送装置、電子時計、充電装置、非接触エネルギー伝送装置のコア形状決定方法は、電子時計などの小型電子機器などに有用であり、特に、良好な伝送効率を確保できる非接触充電装置に用いるコア形状に適している。
100 充電器
101 1次側コイル
102 1次側コア
110 コイル線
200 電子時計
201 ムーブメント
202 電池
203 文字板
204 ケース
205 2次側コア
206 2次側コイル
210 第2空芯部

Claims (12)

  1. 貫通孔を含む凸部を有し、前記凸部の底部から延在し前記凸部の周面を内包する周壁部が設けられた1次側コアと、前記凸部に巻装された1次側コイルとを備え、
    前記1次側コイルは、前記1次側コアとともに磁束を発生させることにより、第1空芯部および第2空芯部を備えた2次側コアを介して電力または情報を2次側コイルに伝送する非接触エネルギー伝送装置であって、
    前記貫通孔の空芯部の面積を、対向する2次側コアの前記第1空芯部の面積の0.57〜0.7倍に設定することを特徴とする非接触エネルギー伝送装置。
  2. 前記凸部の上面の面積を、対向する2次側コアの底部における面積の1.23〜1.35倍に設定することを特徴とする請求項1に記載の非接触エネルギー伝送装置。
  3. 前記2次側コアの第1空芯部の幅Hと、前記2次側コアの底部における幅H’との比を、4.2H’<H<5.0H’の範囲に設定することを特徴とする請求項1または2に記載の非接触エネルギー伝送装置。
  4. 前記2次側コアの第1空芯部の内径をφ16.5〜18.5mmに設定することを特徴とする請求項1、2または3に記載の非接触エネルギー伝送装置。
  5. 前記1次側コアにおいて、前記貫通孔の空芯部の直径をφ14.2mm、凸部上面の外径をφ19.9mm1とし、対向する2次側コアの前記第1空芯部の内径をφ17.5mmとし、さらに、前記2次側コアの底部の直径をφ21.2mmとすることを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の非接触エネルギー伝送装置。
  6. 前記拡幅部を、その拡幅部と対向する2次側コアの厚みの3.5倍以上または、2,7倍以下の厚みに設定することを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の非接触エネルギー伝送装置。
  7. 前記拡幅部の厚みを、2.5〜2.7倍の範囲に設定することを特徴とする請求項6に記載の非接触エネルギー伝送装置。
  8. 請求項1〜7の何れか一つに記載の非接触エネルギー伝送装置を用いたことを特徴とする非接触充電式の電子時計。
  9. 請求項1〜7の何れか一つに記載の非接触エネルギー伝送装置を用いたことを特徴とする非接触充電式の充電装置。
  10. 貫通孔を含む凸部を有し、前記凸部の底部から延在し前記凸部の周面を内包する周壁部が設けられた1次側コアと、前記凸部に巻装された1次側コイルとを備え、前記1次側コイルは、前記1次側コアとともに磁束を発生させることにより、2次側コアを介して電力または情報を2次側コイルに伝送する非接触エネルギー伝送装置のコア形状決定方法であって、
    前記1次側コアと前記2次側コアの構成する因子の水準と、利得の関係から、前記1次側コアまたは前記2次側コアの形状および面積を決定する工程を含むことを特徴とする非接触エネルギー伝送装置のコア形状決定方法。
  11. 前記因子は、寸法および面積、ないし寸法および面積の比率によることを特徴とする請求項10に記載の非接触エネルギー伝送装置のコア形状決定方法。
  12. 前記水準と利得の関係を近似化し、それに基づき水準を決定する請求項10または11に記載の非接触エネルギー伝送装置のコア形状決定方法。
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