JP2009123629A - 燃料電池発電システム及びその発電起動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料極の触媒層のCO被毒を抑制し、また酸化剤極から高分子電解質膜を介して燃料極にクロスリークしてきた酸素、もしくは燃料極に直接供給された酸素が、燃料極の触媒層に吸着する多量のCOと化学反応する過程で引き起こされる当該触媒層の耐CO性低下を抑制する。
【解決手段】遮断弁制御装置4は、燃料電池発電システムの発電に際し、第1の燃料ガス遮断弁2a及び第2の燃料ガス遮断弁2bを開放するよう制御し、パージガス供給源2hからパージガスを燃料ガス供給配管2dを通じて燃料極1aに供給する。そして、電位制御装置5は、燃料極1aの電位を酸化剤極1bの電位に対して高電位に上昇させる。このとき、燃料極1aの電位が酸化剤極1bの電位より、望ましくは0.8V以上に上昇するよう制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料ガスと酸化剤ガスを導入して化学反応により発電を行う燃料電池発電システムに係り、発電起動前における触媒のCO被毒を抑制し、燃料極触媒の耐CO性低下を抑制可能な燃料電池発電システムに関する。
近年、発電効率の高いエネルギー変換装置として燃料電池が注目を集めている。燃料電池発電システムとは、燃料処理装置により生成された水素と酸素の結合エネルギーを、燃料電池本体において直接電気エネルギーに変換するものであり、汚染物質の排出および騒音が少ない環境性に優れた発電装置である。
この燃料電池発電システムは比較的小型であるにもかかわらず、上記の通り、高効率かつ環境性にも優れており、また発電に伴う発熱を温水や蒸気として回収することにより、コージェネレーションシステムとしての適用が可能とされている。つまり、燃料電池発電システムからの排熱を熱交換することにより温水等として回収できるので、工場や病院等の業務用、一般家庭用、自動車用などの幅広い用途への採用が期待されている。
また、固体高分子形燃料電池は、高分子電解質膜の両面に燃料極及び酸化剤極を接合した膜電極接合体を、その両側から燃料ガス流路及び酸化剤ガス流路が形成されたセパレータで挟持した構成を有している。
また、燃料極及び酸化剤極の一部を形成する触媒層は、白金や白金合金等の金属触媒を担持した炭素担体と高分子電解質との複合体から構成されており、当該触媒層がガスを透過する導電性の多孔質体を基材とする酸化剤極と燃料極の表面に成すよう保持されている。なお、この触媒層は他方で高分子電解質膜と接合している。そして、燃料電池は、一般に、このような構造を備えた単位セルを多数積層してなるスタックから構成されている。
このような燃料電池発電システムでは、前記スタック内の燃料極に導入される燃料ガスとして、都市ガス等の炭化水素系ガスを予め改質器により改質してなる改質ガスを用いる方法が一般的であるが、当該改質ガスにはCOが包含されている。このCOは、燃料極中の白金や白金合金等の金属触媒を担持した触媒層表面を被毒することで、電気エネルギーを生成するに際し、高効率かつ環境性能に優れた燃料電池発電システムの特性を損なうものである。
そこで、燃料電池の発電運転中においては、燃料極に酸化剤ガスを供給し、COをCO2に酸化して除去することによって、CO被毒による燃料電池発電システムの発電運転中の特性低下を抑制する方法が提案されている。(特許文献1参照)。
特開2004−241239号公報
ところで、上記特許文献1に記載された方法は、燃料電池発電システムの発電運転中において、燃料極へ酸化剤を供給する際に、酸化剤供給路の圧力調整をすることにより燃料極の触媒に被毒したCOの酸化除去に関するものである。そのため、燃料電池発電システムの発電運転中においては上記COの酸化除去処理によりCO被毒を解消することができるが、燃料電池システムの発電停止保管時では燃料極の触媒はCOに被毒された状態のままである。
また、燃料電池発電システムの発電停止保管時においては、燃料極中の水素が酸化剤極中の酸素と高分子電解質膜を介して反応し水を生成するため、当該水素がこの反応により消費されることでCOの濃度が相対的に高くなる。さらに、燃料電池発電システムの発電停止保管時の温度は、発電時の温度よりも低いので、燃料極の触媒層はCOを吸着しやすい環境にある。
また、上述した通り、燃料極の触媒層には白金とルテニウムの合金触媒が担持されており、この白金とルテニウムの合金触媒が多量のCOに被毒されている状況下にOが供給されると、触媒層上でCOとOが[化1]の化学反応によってCOを生成する。しかしながら、このCOを生成する反応過程では触媒層における耐CO性が低下する恐れがある。
[化1]
2CO+O→2CO
なお、触媒層の耐CO性が低下すると、燃料電池発電システムの発電運転中において、上記のように燃料極に酸化剤ガスを供給してもCOの酸化除去が不充分となり、その結果、触媒としての機能を喪失し、発電が行われなくなることにより燃料電池発電システムの特性が低下する。これにより、当該システム運転が停止する恐れがある。
本発明は、上記課題を解消するために提案されたものであり、その目的は、燃料電池発電システムの発電起動時において、燃料極もしくは酸化剤極に酸化剤ガスを供給する以前に燃料極のCO除去を電気化学的に進行させることで触媒層のCO被毒を抑制し、また酸化剤極から高分子電解質膜を介して燃料極にクロスリークしてきた酸素、もしくは燃料極に直接供給された酸素が、燃料極の触媒層に吸着する多量のCOと化学反応する過程で引き起こされる当該触媒層の耐CO性低下を抑制可能な燃料電池発電システムを提供することにある。
上述した目的を達成するために、本発明は、燃料電池の燃料極に燃料ガスを供給する燃料ガス供給系と、当該燃料電池の酸化剤極に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給系と、を備えた燃料電池発電システムにおいて、前記燃料極及び酸化剤極の電位を検知し制御する電位制御装置を備え、前記電位制御装置は、前記燃料電池の発電停止時において、前記燃料極を前記酸化剤極に対して高電位に制御することを特徴とする。
また下記の点も本発明の一態様である。前記燃料ガス供給系に前記燃料極への燃料ガスの供給を操作する燃料遮断弁を配設し、前記酸化剤ガス供給系に前記酸化剤極への酸化剤ガスの供給を操作する酸化剤遮断弁を配設し、前記燃料遮断弁と前記酸化剤遮断弁の開閉を制御する遮断弁制御装置を備え、前記遮断弁制御装置を通じて前記燃料ガス遮断弁及び酸化剤ガス遮断弁を閉止した状況下において、前記電位制御装置は、前記遮断弁制御装置により前記燃料遮断弁を開放させ、前記燃料極に原燃料ガスもしくはバーナー排ガスを供給させた場合に、前記燃料極を前記酸化剤極に対して高電位に制御することを特徴とする。
なお、前記電位制御装置は、前記燃料極の電位を前記酸化剤極の電位に対して、0.8V以上に制御することを特徴とする。
以上のような本発明によれば、燃料電池発電システムの発電起動時において、スタック内に酸化剤ガスを供給する以前に燃料極における触媒層のCO除去を電気化学酸化反応によって促進させることができ、また当該発電起動時における触媒層上のCOとOの化学反応を抑制し、さらに燃料極の触媒層の耐CO性の低下を抑制させることが可能な燃料電池発電システムを提供することができる。
[1.本実施形態]
[1.1.構成]
以下、本発明に係る燃料電池発電システムの構成について、図1を参照して以下に説明する。図1の通り、本実施形態に係る燃料電池発電システムは、大別すると燃料極1a及び酸化剤極1bを有する燃料電池スタック1と、当該燃料電池スタック1内の燃料極1aに燃料ガスを供給する燃料ガス供給系2と、当該燃料電池スタック1内の酸化剤極1bに酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給系3と、から構成されている。
また、本燃料電池発電システムは、後述するが燃料ガス供給配管2dに設置された第1の燃料ガス遮断弁2a及び燃料ガス排出配管2eに設置された第2の燃料ガス遮断弁2bと、酸化剤ガス供給配管3dに設置された第1の酸化剤ガス遮断弁3a及び酸化剤排出配管3eに設置された第2の酸化剤ガス遮断弁3bの開閉を制御する遮断弁制御装置4を備えている。さらに、燃料電池スタック1内の燃料極1aと酸化剤極1bの電位差を制御する電位制御装置5が設けられている。
ここで、燃料電池スタック1は、固体高分子形燃料電池を備えており、当該固体高分子形燃料電池は、一般的なものと同様で、高分子電解質膜の両面に燃料極及び酸化剤極を接合した膜電極接合体を、その両側に燃料ガス流路及び酸化剤ガス流路が形成されたセパレータで挟持した構成を有している。
また、燃料極1a及び酸化剤極1bの一部を構成する触媒層は、金属触媒を担持した担体と高分子電解質との複合体から構成されており、高分子電解質膜と接触している。なお、この燃料電池スタック1は、一般に上記のような膜電極接合体をセパレータで挟持した単位セルが多数積層されてなるものである。
また、燃料ガス供給系2は、燃料極1aへ供給する燃料ガスである改質ガスの供給源となる燃料ガス供給源2cと、燃料極1aへ供給するパージガスの供給源となるパージガス供給源2hと、改質ガスが燃料極1aへ供給される流路となる燃料ガス供給配管2dとから構成され、さらに当該燃料ガス供給配管2dに、燃料ガスの燃料極1aへの供給を閉止する第1の燃料ガス遮断弁2aが配設されている。パージガスは原燃料ガスもしくはバーナー排ガス、また窒素ガス等の不活性ガスでも良い。
なお、燃料極1aには、当該燃料極1aからの燃料ガス及びパージガスを排出する燃料ガス排出配管2eが接続され、この燃料ガス排出配管2eには、燃料ガスの排出を閉止する第2の燃料ガス遮断弁2bが配設されている。つまり、燃料ガス供給源2cから供給された改質ガス及びパージガス供給源2hから供給されたパージガスは、燃料ガス供給配管2dを通じて燃料電池スタック1内の燃料極1aに供給され、燃料ガス排出配管2eを通じて当該燃料ガス及びパージガスが排出されるよう構成されている。
一方、酸化剤ガス供給系3は、酸化剤極1bに供給する酸化剤ガスである空気の供給源となる酸化剤ガス供給源3cと、酸化剤ガスが酸化剤極1bへ供給される流路となる酸化剤ガス供給配管3dとから構成され、さらに当該酸化剤ガス供給配管3dに、酸化剤ガスの酸化剤極1bへの供給を閉止する第1の酸化剤極1b遮断弁3aが配設されている。
また、酸化剤極1bには、当該酸化剤極1bからの酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス排出配管3eが接続され、この酸化剤ガス排出配管3eには、酸化剤ガスの排出を閉止する第2の酸化剤ガス遮断弁3bが配設されている。つまり、酸化剤ガス供給源3cから供給された空気は、酸化剤ガス供給配管3dを通じて燃料電池スタック1内の酸化剤極1bに供給され、酸化剤ガス排出配管3eを通じて当該酸化剤ガスが排出されるよう構成されている。
遮断弁制御装置4は、上述した通り、燃料ガス供給配管2dに設置された第1の燃料ガス遮断弁2aと燃料ガス排出配管2eに設置された第2の燃料ガス遮断弁2bと、酸化剤ガス供給配管3dに設置された第1の酸化剤ガス遮断弁3a及び酸化剤排出配管3eに設置された第2の酸化剤ガス遮断弁3bの開閉を制御する。
具体的には、燃料電池スタック1が発電停止保管時である場合には、第1の燃料ガス遮断弁2a及び第2の燃料ガス遮断弁2bと第1の酸化剤ガス遮断弁3a及び第2の酸化剤ガス遮断弁3bを閉止するよう制御する。また、燃料電池スタック1が発電時である場合には、遮断弁制御装置4は、第1の燃料ガス遮断弁2a及び第2の燃料ガス遮断弁2bと第1の酸化剤ガス遮断弁3a及び第2の酸化剤ガス遮断弁3bを閉止するよう制御する。
電位制御装置5は、上記の通り、燃料極1aの電位と酸化剤極1bの電位を検知し、両極の電位差を制御するように構成されている。また、図示しないが、燃料電池スタック1内には、燃料ガス供給系2から供給される燃料ガスを各単位セルの燃料極1aに均等に配流するために燃料極入口マニホールド2fが配設されると共に、各単セルの燃料極1aから排出される燃料ガスは配設した燃料極出口マニホールド2gに集められ、燃料ガス排出配管2eに排出されるように構成されている。
[1.2.作用]
以上のような構成を有する本実施形態の作用は以下の通りである。
ここで、燃料電池発電システムが発電停止保管時である場合の処理手順を説明する。
まず、電位制御装置5は、燃料電池スタック1の発電停止保管時である場合には、遮断弁制御装置4が、第1の燃料ガス遮断弁2a及び第2の燃料ガス遮断弁2bと第1の酸化剤ガス遮断弁3a及び第2の酸化剤ガス遮断弁3bを閉止するよう制御する。なお、この状況においても、燃料電池スタック1内の燃料極1aには、発電停止保管時前に供給された燃料ガスと生成された水とが存在している。
つまり、燃料極1aへの燃料ガスの供給が第1の燃料ガス遮断弁2a及び第2の燃料ガス遮断弁2bにより閉止されている場合でも、燃料極1aの燃料ガスと酸化剤極1bの酸化剤ガスは、高分子電解質膜を介してクロスリークし、触媒層上で反応してしまう。そのため、燃料ガス中の水素と酸化剤ガス中の酸素は消費されるので、燃料極1a中のCO濃度は高くなる。このとき燃料極中の触媒に多量のCOが吸着し、燃料電池スタック1の通常起動時において燃料極への追加空気もしくは酸化剤極に供給される空気が高分子電解質膜を介して燃料極に透過し、燃料極中の触媒上に吸着している多量のCOと反応してCO2となる過程で触媒層の耐CO性劣化が起こる可能性がある。また、燃料電池スタックの発電停止時において、酸化剤極1bでは酸化剤ガスは燃料ガスとの反応によって消費され、残留した燃料ガスと水と不活性ガスが存在している。
そこで、燃料電池発電システムの発電起動時における燃料極1aのCO除去処理について図3に示す。まず、上記発電停止保管時(STEP301)において、遮断弁制御装置4は、当該システムの発電に際し、第1の燃料ガス遮断弁2a及び第2の燃料ガス遮断弁2bを開放するよう制御し(STEP302)、さらにパージガス供給源2hからバーナー排ガスを燃料ガス供給配管2dを通じて燃料極1aに供給する(STEP303)。なお、パージガスは原燃料ガスや、窒素ガス等の不活性ガスであっても良い。
そして、電位制御装置5は、燃料極1aの電位を酸化剤極1bの電位に対して高電位に上昇させる(STEP304)。このとき、燃料極1aの電位が酸化剤極1bの電位より、望ましくは0.8V以上に上昇するよう制御する。これにより、燃料極1aの触媒層に吸着しているCOは完全に除去される。
電位制御装置5により燃料極1aの電位が酸化剤極1bの電位に対して高電位となるように制御されると、パージガス供給源2hから燃料極1aへのバーナー排ガス供給を停止し(STEP305)、燃料ガス供給源2cから燃料極1aへの燃料ガス供給を開始する(STEP306)。そして、遮断弁制御装置4は、第1の酸化剤ガス遮断弁3a及び第2の酸化剤ガス遮断弁3bを開放するよう制御することで(STEP307)、酸化剤極1bへの酸化剤ガスの供給を開始する(STEP308)。これにより、燃料電池スタック1における発電反応が開始され、電気エネルギーを生成される(STEP309)。
なお、燃料極1aの触媒層に対する高電位操作の有無による耐CO性劣化度の比較を図2に示している。この図2によれば、燃料極1aの触媒層の吸着COに対して、電位制御装置5を通じて燃料極1aの高電位操作を行った燃料電池は、当該操作を行わなかった燃料電池と比較して触媒層の耐CO性の劣化度が抑制されていることが明らかである。
以上のような本実施形態によれば、燃料電池発電システムの発電起動時において、スタック内に酸化剤ガスを供給する以前に燃料極における触媒層のCO除去を電気化学酸化反応によって促進させることができるので、当該燃料極における触媒層のCO被毒による劣化を回避可能な燃料電池発電システムを提供することができる。
[2.他の実施形態]
なお、本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、以下のような燃料極1aに酸化剤を追加供給する実施形態も包含する。すなわち、酸化剤ガス供給源3cから酸化剤ガス供給配管3dを通じて酸化剤極1bに供給される酸化剤ガスの一部を燃料極1aに供給する実施形態を本発明は含んでいる。
具体的には、酸化剤ガス供給源3cから供給する酸化剤ガスの一部を燃料極1aへ直接供給するための酸化剤ガス追加供給配管を、酸化剤ガス供給配管3d途中から当該燃料極1aに接続するよう配設する。これにより、燃料電池スタック1内の燃料極1aの触媒層に吸着したCOに対してOを供給することにより酸化反応を促進させた場合においても、耐CO性の低下を抑制させることが可能な燃料電池発電システムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る全体構成図 本発明の実施形態に係る燃料極の高電位制御の有無による耐CO性劣化度を示す図 本発明の発電起動方法のフローチャート図
符号の説明
1…燃料電池スタック
1a…燃料極
1b…酸化剤極
2…燃料ガス供給系
2a…第1の燃料ガス遮断弁
2b…第2の燃料ガス遮断弁
2c…燃料ガス供給源
2d…燃料ガス供給配管
2e…燃料ガス排出配管
2f…燃料極入口マニホールド
2g…燃料極出口マニホールド
2h…パージガス供給源
3…酸化剤ガス供給系
3a…第1の酸化剤ガス遮断弁
3b…第2の酸化剤ガス遮断弁
3c…酸化剤ガス供給源
3d…酸化剤ガス供給配管
3e…酸化剤ガス排出配管
4…遮断弁制御装置
5…電位制御装置

Claims (7)

  1. 燃料電池の燃料極に燃料ガスを供給する燃料ガス供給系と、当該燃料電池の酸化剤極に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給系と、を備えた燃料電池発電システムにおいて、
    前記燃料極及び酸化剤極の電位を検知し制御する電位制御装置を備え、
    前記電位制御装置は、前記燃料電池の発電停止時に前記燃料極を前記酸化剤極に対して高電位に制御することを特徴とする燃料電池発電システム。
  2. 前記燃料ガス供給系に前記燃料極への燃料ガスの供給を操作する燃料遮断弁を配設し、
    前記酸化剤ガス供給系に前記酸化剤極への酸化剤ガスの供給を操作する酸化剤遮断弁を配設し、
    前記燃料遮断弁と前記酸化剤遮断弁の開閉を制御する遮断弁制御装置を備え、
    前記遮断弁制御装置を通じて前記燃料ガス遮断弁及び酸化剤ガス遮断弁を閉止した状況下において、
    前記電位制御装置は、前記遮断弁制御装置により前記燃料遮断弁を開放させ前記燃料極にパージガスを供給させた場合に、前記燃料極を前記酸化剤極に対して高電位に制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電システム。
  3. 前記遮断弁制御装置は、前記電位制御装置により前記燃料極を前記酸化剤極に対して高電位に制御させた後に、前記酸化剤遮断弁を開放することを特徴とする請求項2に記載の燃料電池発電システム。
  4. 前記電位制御装置は、前記燃料極の電位を前記酸化剤極の電位に対して、0.8V以上に制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池発電システム。
  5. 前記燃料極に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス追加供給系を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池発電システム。
  6. 燃料電池の燃料極に燃料ガスを供給する燃料ガス供給系と、当該燃料電池の酸化剤極に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給系と、を備えた燃料電池発電システムの発電起動方法において、
    燃料遮断弁を開けて前記燃料極にパージガスを供給する操作と、前記燃料極を前記酸化剤極に対して高電位に制御する電位制御操作と、前記燃料極にパージガスの供給を停止する操作と、前記燃料極に燃料ガスを供給する操作と、酸化剤遮断弁を開けて前記酸化剤極に酸化剤ガスを供給する操作、を含むことを特徴とする燃料電池発電システムの発電起動方法。
  7. 前記電位制御操作は、前記燃料極を前記酸化剤極に対して0.8V以上に制御することを特徴とする請求項6記載の燃料電池発電システムの発電起動方法。
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