JP2009117646A - 基板処理装置及びベーキング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製品ウエハの処理状況を正確に監視でき、ダミーウエハの交換頻度も抑える。
【解決手段】基板処理装置は、製品基板200a、モニタ基板200b〜200e及びダミー基板200f,200gを処理室内に収容し、モニタ基板200b,200eをダミー基板200f,200gに隣り合わせた状態で、各基板200a〜200gを加熱しつつ各基板200a〜200gの表面に所望の膜を形成する装置である。当該装置では、前記所望の膜を所定回数形成するごとに、ダミー基板200f,200gを前記処理室内に収容した状態で、少なくとも加熱条件を前記所望の膜を形成する時とは異なる条件として、ダミー基板200f,200gをベーキングする。
【選択図】図4

Description

本発明は基板処理装置及びベーキング方法に関し、特に製品基板の処理状況をモニタ基板で監視しながら製品基板に対し所望の膜を形成する技術に関する。
この種の技術では、製品基板とモニタ基板とに加えて、ダミー基板も同時に処理室に収容され、製品基板と略同様の条件で処理の用に供される場合がある。基板処理装置が縦型であるときは通常、製品基板が上下方向の略中央部に配置され、これを挟み込むようにダミー基板が上下に配置される。モニタ基板は、製品基板とダミー基板との間の位置に配置され、モニタ基板のうち少なくとも1枚はダミー基板と隣り合う位置に配置される。そして実際に製品基板に所望の膜を形成する場合には、例えばハロゲン化物SiやHO等の原料ガスと触媒とを処理室に供給し、製品基板に所望の膜を形成する。
しかしながら、このような成膜処理を繰り返すとダミー基板にも膜が形成され、その膜厚がある一定の厚さに達した場合に、ダミー基板からHOが脱ガスしてそのHOが主に基板外縁部でハロゲン化物,触媒と混合状態となりCVD反応が起こるときがある。このとき、HOが脱ガスしたダミー基板と隣り合うモニタ基板では、外縁部に対し局所的に膜が形成され(断面を側面視するとちょうどすり鉢状を呈するように膜が形成され)、モニタ基板の同一面内において膜厚が不均一となり、モニタ基板の膜厚の面内均一性が低下する。モニタ基板の膜厚が不均一化すると、製品基板の処理状況を正確に監視することができなくなり、これを是正するためにはダミー基板の交換も頻繁に行う必要がある。
したがって、本発明の主な目的は、製品基板の処理状況を正確に監視することができ、ダミー基板の交換頻度も抑えることができる基板処理装置及びベーキング方法を提供することにある。
本発明の一態様によれば、
製品基板、モニタ基板及びダミー基板を処理室内に収容し、少なくとも1枚の前記モニタ基板を前記ダミー基板に隣り合わせた状態で、前記各基板を加熱しつつ前記各基板の表面に所望の膜を形成する基板処理装置であって、
前記所望の膜を所定回数形成するごとに、前記ダミー基板を前記処理室内に収容した状態で、少なくとも加熱条件を前記所望の膜を形成する時とは異なる条件として、前記ダミー基板をベーキングすることを特徴とする第1の基板処理装置が提供される。
好ましくは、第1の基板処理装置において、
前記各基板を加熱する加熱ユニットと、
前記各基板の表面に所望の膜を形成するための少なくとも1つの原料ガスを前記処理室内に供給する原料供給系と、
少なくとも前記加熱ユニット、前記原料供給系を制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、
前記所望の膜を形成する時は、前記原料ガスの気化温度より低い温度で前記各基板を加熱するように前記加熱ユニットを制御し、前記ダミー基板をベーキングする時は、前記原料ガスの気化温度より高い温度で前記ダミー基板を加熱するように前記加熱ユニットを制御する。
本発明の他の態様によれば、
製品基板、モニタ基板及びダミー基板を、所定の間隔をあけながら上下方向に積層した状態で収容する処理室と、
前記各基板を加熱する加熱ユニットと、
少なくとも前記加熱ユニットを制御する制御部と、
を有し、前記各基板の表面に所望の膜を形成する基板処理装置であって、
前記制御部は、
前記各基板への膜形成回数をカウントするカウンタと、
前記各基板への膜形成回数を記憶する記憶部と、
前記各基板への膜形成回数と所定の閾回数とを比較する比較部と、
前記各基板への膜形成回数が前記閾回数に達したときに、前記ダミー基板を処理室内に収容した状態でベーキングする処理を実行するベーキング実行部と、
を備えることを特徴とする第2の基板処理装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、
製品基板、モニタ基板及びダミー基板を、所定の間隔をあけながら上下方向に積層した状態で収容する処理室と、
第1の原料ガスとしてハロゲン化物Siを前記処理室内に供給する第1の原料供給系と、
第2の原料ガスとしてHOを前記処理室内に供給する第2の原料供給系と、
分解温度が前記第2の原料ガスの気化温度以上である触媒を前記処理室内に供給する触媒供給系と、
前記各基板を加熱する加熱ユニットと、
少なくとも前記第1の原料供給系、前記第2の原料供給系、前記触媒供給系及び前記加熱ユニットを制御する制御部と、
を有し、
前記第1の原料ガス及び前記触媒と、前記第2の原料ガス及び前記触媒とを、交互に供給して前記各基板の表面に所望の膜を形成する基板処理装置であって、
前記製品基板、前記モニタ基板及び前記ダミー基板から構成される積層体中で、前記ダミー基板が前記積層体の上部と下部とに配置され、前記モニタ基板のうち少なくとも1枚が前記ダミー基板と隣り合う位置に配置され、
前記所望の膜を所定回数形成するごとに、前記ダミー基板を前記処理室内に収容した状態でベーキングし、
前記所望の膜を形成する時は、少なくとも前記第2の原料ガスの気化温度より低い温度で前記各基板を加熱し、前記ダミー基板をベーキングする時は、少なくとも前記第2の原料ガスの気化温度より高い温度で前記ダミー基板を加熱することを特徴とする第3の基板処理装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、
製品基板、モニタ基板、及びダミー基板を処理室内に収容し、少なくとも1枚の前記モニタ基板を前記ダミー基板に隣り合わせた状態で、前記各基板を加熱しつつ所望の原料ガスを前記処理室内に供給し、前記各基板の表面に所望の膜を形成する基板処理装置を使用して、少なくとも前記ダミー基板をベーキングする方法であって、
前記所望の膜を所定回数形成するごとに、前記ダミー基板を処理室内に収容した状態で、少なくとも加熱条件を前記所望の膜を形成する時とは異なる条件として、前記ダミー基板をベーキングするベーキング工程を有するベーキング方法が提供される。
本発明の一態様に係る第1の基板処理装置によれば、各基板に対し所望の膜を所定回数形成するごとにダミーウエハをベーキングするため、ダミーウエハに累積的に形成された膜中からモニタウエハの膜厚に影響を及ぼす物質(例えばHO)を蒸発させることができ、製品ウエハに膜を形成する際にダミーウエハから脱ガスされる当該物質の量を低減することができる。そのため、これに隣り合うモニタウエハで膜厚の面内均一性が低下するのが抑制され、製品ウエハの処理状況を正確に監視することができ、併せてダミーウエハの交換頻度も抑えることができる。
本発明の他の態様に係る第2の基板処理装置によれば、ベーキング実行部を有しており、ダミーウエハをベーキングすることが可能であるため、ダミーウエハに累積的に形成された膜中からモニタウエハの膜厚に影響を及ぼす物質(例えばHO)を蒸発させることができ、製品ウエハに膜を形成する際にダミーウエハから脱ガスされる当該物質の量を低減することができる。そのため、これに隣り合うモニタウエハで膜厚の面内均一性が低下するのが抑制され、製品ウエハの膜厚等の処理状況を正確に監視することができ、併せてダミーウエハの交換頻度も抑えることができる。
本発明の他の態様に係る第3の基板処理装置によれば、各基板に対し所望の膜を所定回数形成するごとにダミーウエハをベーキングするため、ダミーウエハに累積的に形成された膜中からモニタウエハの膜厚に影響を及ぼす物質(例えばHO)を蒸発させることができ、製品ウエハに膜を形成する際にダミーウエハから脱ガスされる当該物質の量を低減することができる。そのため、これに隣り合うモニタウエハで膜厚の面内均一性が低下するのが抑制され、製品ウエハの処理状況を正確に監視することができ、併せてダミーウエハの交換頻度も抑えることができる。
本発明の他の態様に係るベーキング方法によれば、各基板に対し所望の膜を所定回数形成するごとにダミーウエハをベーキングするため、ダミーウエハに累積的に形成された膜中からモニタウエハの膜厚に影響を及ぼす物質(例えばHO)を蒸発させることができ、製品ウエハに膜を形成する際にダミーウエハから脱ガスされる当該物質の量を低減することができる。そのため、これに隣り合うモニタウエハで膜厚の面内均一性が低下するのが抑制され、製品ウエハの処理状況を正確に監視することができ、併せてダミーウエハの交換頻度も抑えることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施例について説明する。
本実施例に係る基板処理装置は、半導体装置(IC(Integrated Circuits))の製造に使用される半導体製造装置の一例として構成されているものである。
下記の説明では、基板処理装置の一例として、基板に対し成膜処理等をおこなう縦型の装置を使用した場合について述べる。
図1に示す通り、基板処理装置101では、基板の一例となるウエハ200を収納したカセット110が使用されており、ウエハ200はシリコン等の材料から構成されている。基板処理装置101は筐体111を備えており、筐体111の内部にはカセットステージ114が設置されている。カセット110はカセットステージ114上に工程内搬送装置(図示略)によって搬入されたり、カセットステージ114上から搬出されたりされる。
カセットステージ114は、工程内搬送装置によって、カセット110内のウエハ200が垂直姿勢を保持しかつカセット110のウエハ出し入れ口が上方向を向くように載置される。カセットステージ114は、カセット110を筐体111の後方に右回り縦方向90°回転し、カセット110内のウエハ200が水平姿勢となり、カセット110のウエハ出し入れ口が筐体111の後方を向くように動作可能となるよう構成されている。
筐体111内の前後方向の略中央部にはカセット棚105が設置されており、カセット棚105は複数段複数列にて複数個のカセット110を保管するように構成されている。カセット棚105にはウエハ移載機構125の搬送対象となるカセット110が収納される移載棚123が設けられている。
カセットステージ114の上方には予備カセット棚107が設けられ、予備的にカセット110を保管するように構成されている。
カセットステージ114とカセット棚105との間には、カセット搬送装置118が設置されている。カセット搬送装置118は、カセット110を保持したまま昇降可能なカセットエレベータ118aと、搬送機構としてのカセット搬送機構118bとで構成されている。カセット搬送装置118はカセットエレベータ118aとカセット搬送機構118bとの連続動作により、カセットステージ114とカセット棚105と予備カセット棚107との間で、カセット110を搬送するように構成されている。
カセット棚105の後方には、ウエハ移載機構125が設置されている。ウエハ移載機構125は、ウエハ200を水平方向に回転ないし直動可能なウエハ移載装置125aと、ウエハ移載装置125aを昇降させるためのウエハ移載装置エレベータ125bとで構成されている。ウエハ移載装置125aにはウエハ200をピックアップするためのツイーザ125cが設けられている。ウエハ移載装置125はウエハ移載装置125aとウエハ移載装置エレベータ125bとの連続動作により、ツイーザ125cをウエハ200の載置部として、ウエハ200をボート217に対して装填(チャージング)したり、ボート217から脱装(ディスチャージング)したりするように構成されている。
筐体111の後部上方には、ウエハ200を熱処理する処理炉202が設けられており、処理炉202の下端部が炉口シャッタ147により開閉されるように構成されている。
処理炉202の下方には処理炉202に対しボート217を昇降させるボートエレベータ115が設けられている。ボートエレベータ115の昇降台にはアーム128が連結されており、アーム128にはシールキャップ219が水平に据え付けられている。シールキャップ219はボート217を垂直に支持するとともに、処理炉202の下端部を閉塞可能なように構成されている。
ボート217は複数の保持部材を備えており、複数枚(例えば50〜150枚程度)のウエハ200をその中心を揃えて垂直方向に整列させた状態で、それぞれ水平に保持するように構成されている。
カセット棚105の上方には、清浄化した雰囲気であるクリーンエアを供給するクリーンユニット134aが設置されている。クリーンユニット134aは供給ファン及び防塵フィルタで構成されており、クリーンエアを筐体111の内部に流通させるように構成されている。
筐体111の左側端部には、クリーンエアを供給するクリーンユニット134bが設置されている。クリーンユニット134bも供給ファン及び防塵フィルタで構成されており、クリーンエアをウエハ移載装置125aやボート217等の近傍を流通させるように構成されている。当該クリーンエアは、ウエハ移載装置125aやボート217等の近傍を流通した後に、筐体111の外部に排気されるようになっている。
続いて、基板処理装置101の主な動作について説明する。
工程内搬送装置(図示略)によってカセット110がカセットステージ114上に搬入されると、カセット110は、ウエハ200がカセットステージ114の上で垂直姿勢を保持し、カセット110のウエハ出し入れ口が上方向を向くように載置される。その後、カセット110は、カセットステージ114によって、カセット110内のウエハ200が水平姿勢となり、カセット110のウエハ出し入れ口が筐体111の後方を向くように、筐体111の後方に右周り縦方向90°回転させられる。
その後、カセット110は、カセット棚105ないし予備カセット棚107の指定された棚位置へカセット搬送装置118によって自動的に搬送され受け渡され、一時的に保管された後、カセット棚105ないし予備カセット棚107からカセット搬送装置118によって移載棚123に移載されるか、もしくは直接移載棚123に搬送される。
カセット110が移載棚123に移載されると、ウエハ200はカセット110からウエハ移載装置125aのツイーザ125cによってウエハ出し入れ口を通じてピックアップされ、ボート217に装填(チャージング)される。ボート217にウエハ200を受け渡したウエハ移載装置125aはカセット110に戻り、後続のウエハ110をボート217に装填する。
予め指定された枚数のウエハ200がボート217に装填されると、処理炉202の下端部を閉じていた炉口シャッタ147が開き、処理炉202の下端部が開放される。その後、ウエハ200群を保持したボート217がボートエレベータ115の上昇動作により処理炉202内に搬入(ローディング)され、処理炉202の下部がシールキャップ219により閉塞される。
ローディング後は、処理炉202にてウエハ200に対し任意の処理が実施される。その処理後は、上述の逆の手順で、ウエハ200およびカセット110が筐体111の外部に搬出される。
図2及び図3に示す通り、処理炉202にはウエハ200を加熱するためのヒータ207が設けられている。ヒータ207は上方が閉塞された円筒形状の断熱部材と複数本のヒータ素線とを備えており、断熱部材に対しヒータ素線が設けられたユニット構成を有している。ヒータ207の内側には、ウエハ200を処理するための石英製の反応管203が設けられている。
反応管203の下端には、気密部材であるOリング220を介してステンレス等で構成されたマニホールド209が設けられている。マニホールド209の下端開口は、Oリング220を介して蓋体としてのシールキャップ219により気密に閉塞されている。処理炉202では、少なくとも、反応管203、マニホールド209及びシールキャップ219により処理室201が形成されている。
シールキャップ219にはボート217を支持するボート支持台218が設けられている。図1に示す通り、ボート217はボート支持台218に固定された底板210とその上方に配置された天板211とを有しており、底板210と天板211との間に複数本の支柱212が架設された構成を有している。ボート217には複数枚のウエハ200が保持されている。複数枚のウエハ200は、互いに一定の間隔をあけながら水平姿勢を保持した状態でボート217の支柱212に支持されている。
本実施例において、ボート217に支持・保持される複数枚のウエハ200は各機能(役割)に応じて下記の通りに分類されている。具体的には、図4に示す通り、複数枚のウエハ200は製品ウエハ200a,モニタウエハ200b〜200e,ダミーウエハ200f,200gに分類されている。
製品ウエハ200aはボート217の略中央部に配置される所定枚数のウエハ200であり、成膜処理後において製品として出荷対象となるウエハ200である。
モニタウエハ200b,200cは、製品ウエハ200aの上方に配置されたウエハ200であり、製品ウエハ200aの処理状況(処理室201の上方部位でのパーティクルの発生状況や製品ウエハ200aの膜厚等)を監視するためのウエハ200である。特にモニタウエハ200bは、ダミーウエハ200fの直下であってダミーウエハ200fに隣り合う位置に配置されている。
モニタウエハ200d,eは、製品ウエハ200aの下方に配置されたウエハ200であり、モニタウエハ200b,200cと同様に、製品ウエハ200aの処理状況(処理室201の下方部位でのパーティクルの発生状況や製品ウエハ200aの膜厚等)を監視するためのウエハ200である。特にモニタウエハ200eは、ダミーウエハ200gの直上であってダミーウエハ200gに隣り合う位置に配置されている。
なお、本実施例では、製品ウエハ200aの上方と下方とにそれぞれ2枚ずつモニタウエハ200b〜200eを配置しているが、モニタウエハ200b〜200eの数は適宜変更可能である。
ダミーウエハ200fは製品ウエハ200a,モニタウエハ200b,200cの上方に配置された所定枚数のウエハ200であり、製品ウエハ200aに対しダミーとなるウエハ200である。
ダミーウエハ200gは製品ウエハ200a,モニタウエハ200d,200eの下方に配置された所定枚数のウエハ200であり、ダミーウエハ200fと同様に、製品ウエハ200aに対しダミーとなるウエハ200である。
本実施例では、ダミーウエハ200f,200gは、これに隣り合うモニタウエハ200b,200e面内や製品ウエハ200a面内の温度の不均一性を低減したり、成膜処理しようとする製品ウエハ200aの間隔を調整したり(製品ウエハ200aのピッチをどの部位においても同一とする)する目的で使用される。
以上の処理炉202では、バッチ処理される複数枚のウエハ200がボート217に対し多段に積層された状態において、ボート217がボート支持体218で支持されながら処理室201に挿入され、ヒータ207が処理室201に挿入されたウエハ200を所定の温度に加熱するようになっている。
図2及び図3に示す通り、処理室201には、原料ガスを供給するための2本の原料ガス供給管310,320と、触媒を供給するための触媒供給管330とが接続されている。
原料ガス供給管310にはマスフローコントローラ312及びバルブ314が設けられている。原料ガス供給管310の先端部にはノズル410が連結されている。ノズル410は、処理室201を構成している反応管203の内壁とウエハ200との間における円弧状の空間で、反応管203の内壁に沿った上下方向に延在している。ノズル410の側面には原料ガスを供給する多数のガス供給孔410aが設けられている。ガス供給孔410aは、下部から上部にわたってそれぞれ同一の開口面積を有し、更に同じ開口ピッチで設けられている。
更に原料ガス供給管310にはキャリアガスを供給するためのキャリアガス供給管510が接続されている。キャリアガス供給管510にはマスフローコントローラ512及びバルブ514が設けられている。
原料ガス供給管320にはマスフローコントローラ322及びバルブ324が設けられている。原料ガス供給管320の先端部にはノズル420が連結されている。ノズル420も、ノズル410と同様に、処理室201を構成している反応管203の内壁とウエハ200との間における円弧状の空間で、反応管203の内壁に沿って上下方向に延在している。ノズル420の側面には、原料ガスを供給する多数のガス供給孔420aが設けられている。ガス供給孔420aも、ガス供給孔410aと同様に、下部から上部にわたってそれぞれ同一の開口面積を有し、更に同じ開口ピッチで設けられている。
更に原料ガス供給管320にはキャリアガスを供給するためのキャリアガス供給管520が連結されている。キャリアガス供給管520にはマスフローコントローラ522及びバルブ524が設けられている。
触媒供給管330にはマスフローコントローラ332及びバルブ334が設けられている。触媒供給管330の先端部にはノズル430が連結されている。ノズル430も、ノズル410と同様に、処理室201を構成している反応管203の内壁とウエハ200との間における円弧状の空間で、反応管203の内壁に沿って上下方向に延在している。ノズル430の側面には、触媒を供給する多数の触媒供給孔430aが設けられている。触媒供給孔430aも、ガス供給孔410aと同様に、下部から上部にわたってそれぞれ同一の開口面積を有し、更に同じ開口ピッチで設けられている。
更に触媒供給管330にはキャリアガスを供給するためのキャリアガス供給管530が連結されている。キャリアガス供給管530にはマスフローコントローラ532及びバルブ534が設けられている。
上記構成に係る一例として、原料ガス供給管310には原料ガスの一例としてハロゲン化物Si(ヘキサクロロジシラン(SiCl)やトリクロロシラン(SiCl)等)が導入される。原料ガス供給管320には原料ガスの一例としてHOやH等が導入される。触媒供給管330には触媒の一例としてピリジン(CN)やピリミジン、キノリン等が導入される。触媒の分解温度(触媒が原料ガスを分解する温度)は、原料ガス供給管310,320に導入される少なくとも一方の原料ガスの気化温度よりも高い。例えば、原料ガスとしてHOを使用する場合には、触媒はその分解温度がHOの気化温度(約100℃)より高い。
処理室201にはバルブ243eを介して処理室201内を排気するための排気管231が接続されている。排気管231には真空ポンプ246が接続されており、真空ポンプ246の作動で処理室201内を真空排気することができるようになっている。バルブ243eは開閉動作により処理室201の真空排気の起動とその停止とをすることができるのに加えて、その弁開度が調節可能であって処理室201の内部の圧力調整をも可能とする開閉弁である。
反応管203内の中央部にはボート217が設けられている。ボート217は、ボートエレベータ115により反応管203に対し昇降(出入り)することができるようになっている。ボート217を支持するボート支持台218の下端部には、処理の均一性を向上するためにボート217を回転させるボート回転機構267が設けられている。ボート回転機構267を駆動させることにより、ボート支持台218に支持されたボート217を回転させることができるようになっている。
以上のマスフローコントローラ312,322,332,512,522,532、バルブ314,324,334,514,524,534、バルブ243e、ヒータ207、真空ポンプ246、ボート回転機構267、ボートエレベータ115等の各部材はコントローラ280に接続されている。コントローラ280は、基板処理装置101の全体の動作を制御する制御部の一例である。
本実施例では、図5に示す通り、コントローラ280は主には成膜実行部285、ベーキング実行部290、カウンタ292、記憶部294、比較部296等で構成されており、これらが互いにバスにより接続された構成を有している。
後述の成膜処理では成膜実行部285が、ベーキング処理ではベーキング実行部290が各処理プログラムを実行し、マスフローコントローラ312,322,332,512,522,532の流量調整、バルブ314,324,334,514,524,534の開閉動作、バルブ243eの開閉及び圧力調整動作、ヒータ207の温度調整、真空ポンプ246の起動・停止、ボート回転機構267の回転速度調節、ボートエレベータ115の昇降動作等をそれぞれ制御するようになっている。
この場合に、成膜実行部285が実行する成膜処理回数はカウンタ292によりカウントされ、そのカウントされた成膜処理回数が記憶部294により記憶される。記憶された成膜処理回数は比較部296により所定の閾回数と比較され、成膜処理回数が閾回数に達したときに、その旨が比較部296からベーキング実行部290に送信され、ベーキング実行部290がベーキング処理を実行するような構成となっている(後述参照)。
次に、ALD法を用いた成膜処理例であって半導体装置(半導体デバイス)の製造工程の一つであるSiO膜を形成する例と、その後に実行するベーキング処理の例とについてそれぞれ説明する。
ALD(Atomic Layer Deposition)法とは、CVD(Chemical Vapor Deposition)法の一つであり、ある成膜条件(温度、時間等)の下で、成膜に用いる少なくとも2種類の原料となる原料ガスを1種類ずつ交互に基板上に供給し、1原子単位で基板上に吸着させ、表面反応を利用して成膜を行う手法である。このとき、膜厚の制御は、原料ガスを供給するサイクル数で行う(例えば、成膜速度が1Å/サイクルとすると、20Åの膜を形成する場合、20サイクル行う)。
本実施例では、原料ガスとしてハロゲン化物Si,HOを、触媒としてピリジンを、キャリアガスとしてNを、それぞれ用いた場合について説明する。
始めに、「成膜処理」について説明する。
成膜処理では、コントローラ240の成膜実行部285が処理プログラムを実行し、基板処理装置101を下記の通りに制御する。すなわち、ヒータ207を制御して処理室201内を原料ガス(主にHO)の気化温度より低い温度であって、例えば75℃に保持する。その後、複数枚のウエハ200をボート217に装填し、ボート217を処理室201に搬入する。その後、ボート217をボート駆動機構267により回転させ、ウエハ200を回転させる。その後、真空ポンプ246を作動させるとともにバルブ243eを開いて処理室201内を真空引きし、ウエハ200の温度が75℃に達して温度等が安定したら、処理室201内の温度を75℃に保持した状態で後述する4つのステップを順次実行する。
(ステップ1)
原料ガス供給管310にハロゲン化物Siを、原料ガス供給管320にHOを、触媒供給管330に触媒を、キャリアガス供給管510,520,530にNを導入(流入)させた状態で、バルブ314,334,514,524,534を開く。
その結果、ハロゲン化物Siが、Nと混合されながら原料ガス供給管310を流通してノズル410に流出し、ガス供給孔410aから処理室201に供給される。同時に、触媒も、Nと混合されながら触媒供給管330を流通してノズル430に流出し、触媒供給孔430aから処理室201に供給される。さらに、Nがキャリアガス供給管520を流通してノズル420に流出し、ガス供給孔420aから処理室201に供給される。処理室201に供給されたハロゲン化物Si,触媒はウエハ200の表面上を通過して排気管231から排気される。
ステップ1では、バルブ314,334を制御して、ハロゲン化物Si,触媒を供給する時間を最適な時間(例えば10秒)とする。同時に、バルブ243eを適正に調整して処理室201内の圧力を一定範囲内の最適な値(例えば3Torr)とする。以上のステップ1では、図6中1段目に示す通り、ハロゲン化物Si,触媒を処理室201内に供給することで、Siがウエハ200上に吸着する。
(ステップ2)
バルブ314,334を閉じてハロゲン化物Si,触媒の供給を停止させるとともに、Nをキャリアガス供給管510,520,530から処理室201に供給し続け、処理室201内をNでパージする。パージ時間は例えば15秒とする。その結果、図6中2段目に示す通り、処理室201内に残留したハロゲン化物Si,触媒が処理室201内から排除される。
(ステップ3)
バルブ514,524,534を開いたままで、バルブ324,334を開く。その結果、HOが、Nと混合されながら原料ガス供給管320を流通してノズル420に流出し、ガス供給孔420aから処理室201に供給される。同時に、触媒も、Nと混合されながら触媒供給管330を流通してノズル430に流出し、触媒供給孔430aから処理室201に供給される。さらに、Nがキャリアガス供給管510を流通してノズル410に流出し、ガス供給孔410aから処理室201に供給される。処理室201に供給されたHO,触媒はウエハ200の表面上を通過して排気管231から排気される。
ステップ3では、バルブ324,334を制御して、HO,触媒を供給する時間を最適な時間(例えば20秒)とする。同時に、バルブ243eを適正に調整して処理室201内の圧力を一定範囲内の最適な値(例えば7Torr)とする。以上のステップ3では、図6中3段目に示す通り、HO,触媒を処理室201内に供給することで、SiO膜がウエハ200上に形成される。
なお、ステップ3で供給する原料ガス(HOに相当する原料)として必要とされる特性は、その分子中に電気陰性度の高い原子を含んでおり、電気的に偏りを持つことである。その理由は、触媒の電気陰性度が高いため、原料ガスの活性化エネルギーを下げ反応を促進するからである。したがって、ステップ3で供給する原料ガスとしては、OH結合を有するHOやH等が適切であり、OやOのような無極性分子は不適切である。
(ステップ4)
バルブ324,334を閉じてHO,触媒の供給を停止させるとともに、Nをキャリアガス供給管510,520,530から処理室201に供給し続け、処理室201内をNでパージする。パージ時間は例えば15秒とする。その結果、図6中4段目に示す通り、処理室201内に残留したHO,触媒が処理室201内から排除される。
以降、ステップ1〜4を1サイクルとしてこのサイクルを複数回繰り返し、ウエハ200上に所定膜厚のSiO膜を形成する。この場合、各サイクル中で、上記の通りに、ハロゲン化物Si,触媒とHO,触媒とがそれぞれ処理室201内で混合しないように成膜することに留意する。
その後、処理室201内を真空引きして処理室201内に残留するハロゲン化物Si,HO,触媒を排気し、バルブ243eを制御して処理室201内を大気圧とし、ボート217を処理室201から搬出する。これにより1回の成膜処理(バッチ処理)が終了する。そして、処理済の製品ウエハ200aとモニタウエハ200b〜200eとを、新規の製品ウエハ200aとモニタウエハ200b〜200eとに取り替えて、2回目の上記成膜処理に移行する。
ここで、例えば製品ウエハ200aに形成するSiO膜の膜厚を500Åとすれば、モニタウエハ200b〜200eやダミーウエハ200f,200gにも500ÅのSiO膜が堆積する。製品ウエハ200aやモニタウエハ200b〜200eは1回の成膜処理で1回のみ使用される。
しかし、ダミーウエハ200f,200gは複数回の成膜処理を通じて繰り返し使用されるので、成膜処理を重ねるごとに堆積膜厚が厚くなっていく。繰り返し成膜処理を続けると、モニタウエハ200b〜200eのなかでも特に、ダミーウエハ200f,200gに隣り合うモニタウエハ200b,200eにおいて、同一表面上で膜厚が不均一となり、面内均一性が低減し始める。
注目すべきは、モニタウエハ200b〜200eのなかでもHOの影響を受けて膜厚の面内均一性が低減するのは、ダミーウエハ200f,200gに隣り合うモニタウエハ200b,200eであるということである。
これを検証するため、次の実験を行ってデータを取得した。
実験ではまず、図7に示す通り、6枚のモニタウエハをボートの上部,中央部,下部にそれぞれ2枚ずつ配置し(実線部参照)、その間にダミーウエハを所定枚数ずつ配置した(点線部参照)。
上部の2枚のモニタウエハを「Top(6),Top(5)」と、中央部の2枚のモニタウエハを「Cnt(4),Cnt(3)」と、下部の2枚のモニタウエハを「Bot(2),Bot(1)」とした。そして、Top(5),Cnt(3),Bot(1)の各モニタウエハに隣り合うダミーウエハを、1枚ずつ清浄なウエハ(膜が形成されていないウエハ)に入れ替えた。これにより、Top(6),Cnt(4),Bot(2)の各モニタウエハをそれぞれダミーウエハに隣り合うウエハとし、Top(5),Cnt(3),Bot(1)の各モニタウエハをそれぞれ、清浄なウエハに隣り合うウエハとした(表1参照)。
この状態において成膜処理を行い、各モニタウエハの膜厚の面内均一性(膜厚分布)を調べた。その結果を図8に示す。図8の各区画中、グレースケールの右側において膜厚が厚いことを示し、左側において膜厚が薄いことを示す。また図8の各区画中、約1Å単位で黒線を記載しており、当該黒線が少ないほど面内均一性に優れ、当該黒線が多いほど面内均一性に劣っていることを示す。
図8に示す通り、どのモニタウエハにおいても、中心部に向かうほど膜厚が薄く、外縁部に向かうほど膜厚が厚くなることがわかる。特に、ダミーウエハに隣り合うTop(6),Cnt(4),Bot(2)の各モニタウエハにおいて、その傾向が顕著であることがわかる。
また各モニタウエハの面内で、最も膜厚の厚い箇所の値をmax(Å)と、薄い箇所の値をmin(Å)と、各モニタウエハの平均膜厚をMean(Å)とすると、面内均一性Unif(%)は式(1)で得られる。
Unif=(max−min)/Mean×100 … (1)
式(1)を用いて各モニタウエハの面内均一性を計算した結果を表1に示す。
表1から、ダミーウエハに隣り合うTop(6),Cnt(4),Bot(2)の面内均一性Unifは7.32〜7.93%であるのに対して、清浄なウエハに隣り合うTop(5),Cnt(3),Bot(1)の各モニタウエハの面内均一性Unifは上部,中央部,下部のどの位置においても3%以下(±1.5%以内)であることがわかる。
これらの結果より、ダミーウエハの累積膜中から出ガスするHOの影響を受けるのは、ダミーウエハと隣り合うモニタウエハのみであって、本実施例ではモニタウエハ200b,200eに相当することがわかる。
次に、ダミーウエハ200f,200gとこれに隣り合うモニタウエハ200b,200eとの関係について検討する。
図9は、ダミーウエハ200f,200gの累積膜厚とモニタウエハ200b,200eの面内均一性との関係を概略的に示す図面である。図7中、横軸がダミーウエハ200f,200gの累積膜厚を表し、縦軸がモニタウエハ200b,200eの面内均一性を表している。
図9に示す通り、ダミーウエハ200f,200gの累積膜厚が2000Åに達したあたりから、モニタウエハ200b,200eの膜厚の面内均一性が低下していくことがわかる。モニタウエハ200b,200cの膜厚の面内均一性が低下していくのは、モニタウエハ200b,200cの周辺部(側縁部)で膜厚が厚くなり、断面視した場合に全体としてすり鉢状を呈する傾向を有するからである(後述,図11参照)。
ダミーウエハ200f,200gの累積膜厚が厚くなることで、その膜からの放出物質が成膜に影響を与えると考えられ、この考えには2通りの考え方がある。本実施例では、原料ガスとしてハロゲン化物SiとHOとを用いているため、放出物質としてはハロゲン物質(Cl),HOが想定される。
放出物質が例えばハロゲン物質であれば、ステップ3のHO,触媒の供給時においてCVD反応が起こり、モニタウエハ200b,200eの膜厚の面内均一性が低下する。逆に、放出物質がHOであれば、ステップ1のハロゲン化物Si,触媒の供給時においてCVD反応が起こり、モニタウエハ200b,200eの膜厚の面内均一性が低下する。
この放出物質を特定するために、累積膜厚が2000Åのダミーウエハ200f,200gに対し、TDS(昇温脱波離法)分析を行った。その結果を図10に示す。
TDS分析結果から、ダミーウエハ200f,200gの膜から多く放出される物質として、質量(分子量)18のHO、質量17のOH、質量16のOが検出され、これらは水の放出に起因していると考えられる。また。質量35のClはほとんど検出されず、ハロゲン物質はほとんど放出されていないと考えられる。
ダミーウエハ200f,200gから水(主にはHO)が放出されることで、モニタウエハ200b,200eの膜厚の面内均一性が低下していくイメージモデルを図11に示し、図11を参照しながらこのモデルについて順を追って説明する(図11では、代表的に、ダミーウエハ200fのうち最も下に配置されたダミーウエハ200fと、これに隣り合うモニタウエハ200bとをモデル対象としている。)。
まず、HO,触媒の供給後のステップ4のNパージにおいて、HO,触媒が排気されるが、このとき、同時にダミーウエハ200fの累積膜からもHOが脱ガスする。正確には、ダミーウエハ200f及び反応管203内壁の両方に堆積した累積膜中からHOが脱ガスするが、累積膜の面積は圧倒的にダミーウエハ200fのほうが大きいため、ダミーウエハ200fの累積膜による影響のほうがより寄与すると考えられる。
そしてその脱ガスはダミーウエハ200fとモニタウエハ200bとの間に存在するよりも、多くはウエハ200と反応管203内壁との隙間に存在する。その理由は、装置の設計上、ウエハ200間の隙間(例えば6.3mm程度)に対し、ウエハ200と反応管203との隙間(例えば30mm程度)が圧倒的に広いからである(図11中1段目参照)。
次に、ステップ1においてハロゲン化物Si,触媒を供給するわけであるが、このとき、ダミーウエハ200fの累積膜から放出されたHOも存在するため、ハロゲン物質,HO,触媒が互いに混合した状態となる(図11中2段目参照)。そしてこの混合状態は、モニタウエハ200bの周辺部(側縁部)で発生する。当該混合状態は成膜レートが早く、モニタウエハ200bの側縁部で急速に膜が堆積し、モニタウエハ200bを側面から断面視すると、側縁部で膜厚が厚いすり鉢状を呈する(図11中3段目参照)。
以上から、例えば、ダミーウエハ200f,200gの累積膜厚を管理し、その膜厚が2000Åを超える前に、ダミーウエハ200f,200gの交換を実施することが考えられる。この場合、ダミーウエハ200f,200gは最大で125枚程度必要であり、かつ、累積膜厚が2000Åに達するごとにダミーウエハ200f,200gを交換することとすると、頻繁に交換する必要がある(交換頻度が高い)。標準成膜(1回の成膜処理における膜厚)を400Åとすれば、ダミーウエハ200f,200gの交換は5Runごと(5回の成膜処理を行うごと)に必要であり、その頻度はおよそ2日ごとである。
そこで、本実施例では、ダミーウエハ200f,200gの交換頻度を抑えつつ、これに隣り合うモニタウエハ200b,200eの膜厚の面内均一性を向上させるため、次のような動作が行われる。
すなわち、成膜処理を繰り返すたびに、カウンタ292によりその成膜処理回数(成膜実行部285が実行する成膜処理の実行回数)がカウントされ、そのカウントされた成膜処理回数が記憶部294により記憶される。記憶された成膜処理回数は比較部296により所定の閾回数と比較される。
「閾回数」は比較部296において予め設定されており、本実施例ではダミーウエハ200f,200gの累積膜厚のうち未ベーキングの膜厚(ベーキングされていない累積膜厚)が2000Åに達する回数と設定されている。例えば、1回の成膜処理で400Åの膜厚の累積膜が形成されるとしたら、成膜処理回数が5回に達したら閾回数に達したものとされる。
そして成膜処理回数が閾回数に達した場合であって、ダミーウエハ200上に2000Å程度のSiO膜が形成されたと推定されたときに、比較部296からその旨がベーキング実行部290に送信され、ベーキング実行部290がベーキング処理を実行する。
ベーキング処理では、コントローラ240のベーキング実行部290が処理プログラムを実行し、基板処理装置101を下記の通りに制御する。すなわち、バルブ243eを制御して処理室201内を大気圧とした状態で、ダミーウエハ200f,200gを装填したままボート217を処理室201内に搬入し、その後ダミーウエハ200f,200gをベーキング(加熱)する。ベーキングするのは、ダミーウエハ200f,200g上の累積膜から出ガスするHOを低減するためである。
ベーキング処理では、少なくとも加熱条件(加熱温度等)を成膜処理時とは異なる条件とする。具体的には、ヒータ207を制御してベーキング温度を成膜処理時とは異なる温度であってHOの気化温度より高い温度(100〜800℃)とし、好ましくは200℃とする。
また加熱条件に加えて、ベーキング圧力も成膜処理時とは異なる条件としてもよく、具体的には、バルブ243eを制御してベーキング圧力を0.5〜760Torrとし、好ましくは0.5Torrとする。更に好ましくは、ベーキング圧力は成膜処理時の圧力との関係において表2のような関係とする。
ただし、HOを蒸発させ易いという理由から、ベーキング圧力はより低いほうがよい。
ベーキング時間は30分〜12時間とする。実際にはベーキング処理を2時間実行すれば十分な成果が得られるため、ベーキング時間は2時間が好適である。
ベーキング処理後は、ベーキング処理済のダミーウエハ200f,200gをそのまま用いて、新規の製品ウエハ200a,モニタウエハ200b〜200eとともに上記成膜処理に供することができる。
なお、ベーキング処理を実行すると、ダミーウエハ200f,200gの累積膜中に含まれるHOが蒸発するため、次に累積膜中にHOが蓄積されるまで(ダミーウエハ200f,200gの累積膜厚が〜2000Åに達するまで)は、ベーキング処理は不要である。2000Å以下の膜厚においてもHOは放出されていると想定されるが、累積膜(堆積膜)の体積増加によりHOの放出量が2000Å以上で増大するため、2000Å以上の累積膜厚になると、モニタウエハ200b,200eの膜厚の面内均一性に影響してくるものと考えられる(図9参照)。
また、本実施例では、ベーキング処理したダミーウエハ200f,200gは累積膜厚(ベーキング処理後の膜厚を含む総膜厚)が40,000Å程度に到達するまで使用し続けることができる。更にベーキング処理を実行した後のダミーウエハ200f,200gは、クリーニングを行わずに再度成膜処理に使用することができる。
以上を踏まえて、参考のために、一定条件下(ベーキング温度:200℃,ベーキング時間:2時間)で(真空)ベーキング処理を実行した後のダミーウエハ200f,200gに対して実施したTDS分析結果を図12に示す(図12では、比較のため、ベーキング処理不実施のデータも併せて記載している。)。
図12に示す通り、ダミーウエハ200f,200gを200℃でベーキングすることで、累積膜から放出されるHOを低減できることが判明した。
続いて、ダミーウエハ200f,200gの累積膜厚が2000Åに達したところで、ダミーウエハ200f,200gに対しベーキング処理を施し、その後同じダミーウエハ200f,200gを用いて成膜を行った結果を図13に示す。
図13の結果から、ダミーウエハ200f,200gに対しベーキング処理を実施することにより、ダミーウエハ200f,200gを交換することなく、モニタウエハ200b,200eの膜厚の面内均一性を±1.5%程度に維持できた。なお、図13の結果を得るにあたっては、成膜処理中の温度が75℃であるため、成膜処理からベーキング処理までの昇温工程と、ベーキング処理から成膜処理までの降温工程とにおいてそれほど時間がかからない温度として、ベーキング温度は200℃とした。もちろん、200℃より高温でも同じ効果を得られるが、昇温工程,降温工程に時間を要する。
以上、本発明の好ましい実施例によれば、所定回数のバッチ処理による成膜処理を施すごとに(すなわち、ダミーウエハ200f,200gに2000Å程度の累積膜が形成されるごとに)、ダミーウエハ200f,200gをベーキングするから、ダミーウエハ200f,200gに累積的に形成された膜中からHOを蒸発させることができ、成膜処理の際にダミーウエハ200f,200gから脱ガスするHOの量を低減することができる。
そのため、これに隣り合うモニタウエハ200b,200eで膜厚の面内均一性が低下するのが抑制され、製品ウエハ200aの処理状況を正確に監視することができ、併せてダミーウエハ200f,200gの交換頻度も抑えることができる。また、本実施例に係るダミーウエハ200f,200gのベーキング処理は、成膜処理と同じ処理炉202を用いて実施することが可能であり、ベーキング専用の炉を準備する必要もない。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明の好ましい実施の形態によれば、
製品基板、モニタ基板及びダミー基板を処理室内に収容し、少なくとも1枚の前記モニタ基板を前記ダミー基板に隣り合わせた状態で、前記各基板を加熱しつつ前記各基板の表面に所望の膜を形成する基板処理装置であって、
前記所望の膜を所定回数形成するごとに、前記ダミー基板を前記処理室内に収容した状態で、少なくとも加熱条件を前記所望の膜を形成する時とは異なる条件として、前記ダミー基板をベーキングする第1の基板処理装置が提供される。
好ましくは、第1の基板処理装置において、
前記各基板を加熱する加熱ユニットと、
前記各基板の表面に所望の膜を形成するための少なくとも1つの原料ガスを前記処理室内に供給する原料供給系と、
少なくとも前記加熱ユニット、前記原料供給系を制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、
前記所望の膜を形成する時は、前記原料ガスの気化温度より低い温度で前記各基板を加熱するように前記加熱ユニットを制御し、前記ダミー基板をベーキングする時は、前記原料ガスの気化温度より高い温度で前記ダミー基板を加熱するように前記加熱ユニットを制御する第2の基板処理装置が提供される。
前記「少なくとも1つの原料ガス」には、ダミー基板に所望の膜が形成され続けたときに、そのダミー基板から放出される反応性ガスであって、当該ダミー基板に隣り合うモニタ基板の特性(膜厚等)に影響を及ぼすような反応性ガスが含まれる。この場合、前記制御部は、特に、所望の膜を形成する時は、その反応性ガスの気化温度より低い温度で前記各基板を加熱するように前記加熱ユニットを制御し、前記ダミー基板をベーキングする時は、その反応性ガスの気化温度より高い温度で前記ダミー基板を加熱するように前記加熱ユニットを制御する。
好ましくは、第2の基板処理装置において、
触媒を前記処理室内に供給する触媒供給系を備え、
制御部が、前記原料ガスを供給する時に同時に前記触媒を供給するように前記原料供給系及び前記触媒供給系を制御し、
前記触媒の分解温度が、前記原料ガスの気化温度より高い第3の基板処理装置が提供される。
好ましくは、第3の基板処理装置において、
前記触媒はピリジン、ピリミジン、キノリンのいずれかである第4の基板処理装置が提供される。
好ましくは、第2〜第4の基板処理装置において、
前記原料供給系が、
第1の原料ガスとしてハロゲン化物Siを前記処理室内に供給する第1の原料供給系と、
第2の原料ガスとしてHOもしくはHのいずれかを前記処理室内に供給する第2の原料供給系とを備える第5の基板処理装置が提供される。
好ましくは、第2〜第5のいずれか1つの基板処理装置において、
前記制御部は、
前記ダミー基板をベーキングする時には前記ダミー基板の温度が200℃となるように前記加熱ユニットを制御する第6の基板処理装置が提供される。
好ましくは、第2〜第6のいずれか1つの基板処理装置において、
前記処理室内の圧力を調整する圧力調整装置を備え、
前記制御部は、
前記ダミー基板をベーキングする時の圧力が前記所望の膜を形成する時よりも低い圧力である0.5〜3Torrとなるように前記圧力調整装置を制御する第7の基板処理装置が提供される。
好ましくは、第1〜第7のいずれか1つの基板処理装置において、
前記所定回数とは、前記ダミー基板の累積膜厚のうち未ベーキングである累積膜厚が2000Åに達する回数である第8の基板処理装置が提供される。
本発明の他の好ましい実施の形態によれば、
製品基板、モニタ基板及びダミー基板を、所定の間隔をあけながら上下方向に積層した状態で収容する処理室と、
前記各基板を加熱する加熱ユニットと、
少なくとも前記加熱ユニットを制御する制御部と、
を有し、前記各基板の表面に所望の膜を形成する基板処理装置であって、
前記制御部は、
前記各基板への膜形成回数をカウントするカウンタと、
前記各基板への膜形成回数を記憶する記憶部と、
前記各基板への膜形成回数と所定の閾回数とを比較する比較部と、
前記各基板への膜形成回数が前記閾回数に達したときに、前記ダミー基板を処理室内に収容した状態でベーキングする処理を実行するベーキング実行部と、
を備える第9の基板処理装置が提供される。
好ましくは、第9の基板処理装置において、
前記各基板の表面に所望の膜を形成するための少なくとも1つの原料ガスを前記処理室内に供給する原料供給系を有し、
前記制御部は、
前記所望の膜を形成する時は、前記原料ガスの気化温度より低い温度で前記各基板を加熱するように前記加熱ユニットを制御し、前記ダミー基板をベーキングする時は、前記原料ガスの気化温度より高い温度で前記ダミー基板を加熱するように前記加熱ユニットを制御する第10の基板処理装置が提供される。
前記「少なくとも1つの原料ガス」には、ダミー基板に所望の膜が形成され続けたときに、そのダミー基板から放出される反応性ガスであって、当該ダミー基板に隣り合うモニタ基板の特性(膜厚等)に影響を及ぼすような反応性ガスが含まれる。この場合、前記制御部は、特に、所望の膜を形成する時は、その反応性ガスの気化温度より低い温度で前記各基板を加熱するように前記加熱ユニットを制御し、前記ダミー基板をベーキングする時は、その反応性ガスの気化温度より高い温度で前記ダミー基板を加熱するように前記加熱ユニットを制御する。
好ましくは、第10の基板処理装置において、
触媒を前記処理室内に供給する触媒供給系を備え、
制御部が、前記原料ガスを供給する時に同時に前記触媒を供給するように前記原料供給系及び前記触媒供給系を制御し、
前記触媒の分解温度が、前記原料ガスの気化温度より高い第11の基板処理装置が提供される。
好ましくは、第11の基板処理装置において、
前記触媒はピリジン、ピリミジン、キノリンのいずれかである第12の基板処理装置が提供される。
好ましくは、第10〜第12のいずれか1つの基板処理装置において、
前記原料供給系が、
第1の原料ガスとしてハロゲン化物Siを前記処理室内に供給する第1の原料供給系と、
第2の原料ガスとしてHOもしくはHのいずれかを前記処理室内に供給する第2の原料供給系とを備える第13の基板処理装置が提供される。
好ましくは、第9〜第13のいずれか1つの基板処理装置において、
前記制御部は、
前記ダミー基板をベーキングする時には前記ダミー基板の温度が200℃となるように前記加熱ユニットを制御する第14の基板処理装置が提供される。
好ましくは、第9〜第14のいずれか1つの基板処理装置において、
前記処理室内の圧力を調整する圧力調整装置を備え、
前記制御部は、
前記ダミー基板をベーキングする時の圧力が前記所望の膜を形成する時よりも低い圧力である0.5〜3Torrとなるように前記圧力調整装置を制御する第15の基板処理装置が提供される。
好ましくは、第9〜第15のいずれか1つの基板処理装置において、
前記閾回数とは、前記ダミー基板の累積膜厚のうち未ベーキングである累積膜厚が2000Åに達する回数である第16の基板処理装置が提供される。
好ましくは、第1〜第16のいずれか1つの基板処理装置において、
少なくとも1枚の前記モニタ基板が前記ダミー基板に隣り合う位置に配置されている第17の基板処理装置が提供される。
好ましくは、第1〜第17のいずれか1つ基板処理装置において、
前記各基板は前記処理室内で上下方向に積層された状態で配置され、
前記製品基板、前記モニタ基板及び前記ダミー基板から構成される積層体中で、前記ダミー基板が前記積層体の上部と下部とに配置され、少なくとも1枚の前記ダミー基板が前記モニタ基板に隣り合う位置に配置されている第18の基板処理装置が提供される。
本発明の他の好ましい実施の形態によれば、
製品基板、モニタ基板及びダミー基板を、所定の間隔をあけながら上下方向に積層した状態で収容する処理室と、
第1の原料ガスとしてハロゲン化物Siを前記処理室内に供給する第1の原料供給系と、
第2の原料ガスとしてHOを前記処理室内に供給する第2の原料供給系と、
分解温度が前記第2の原料ガスの気化温度以上である触媒を前記処理室内に供給する触媒供給系と、
前記各基板を加熱する加熱ユニットと、
少なくとも前記第1の原料供給系、前記第2の原料供給系、前記触媒供給系及び前記加熱ユニットを制御する制御部と、
を有し、
前記第1の原料ガス及び前記触媒と、前記第2の原料ガス及び前記触媒とを、交互に供給して前記各基板の表面に所望の膜を形成する基板処理装置であって、
前記製品基板、前記モニタ基板及び前記ダミー基板から構成される積層体中で、前記ダミー基板が前記積層体の上部と下部とに配置され、前記モニタ基板のうち少なくとも1枚が前記ダミー基板と隣り合う位置に配置され、
前記所望の膜を所定回数形成するごとに、前記ダミー基板を前記処理室内に収容した状態でベーキングし、
前記所望の膜を形成する時は、少なくとも前記第2の原料ガスの気化温度より低い温度で前記各基板を加熱し、前記ダミー基板をベーキングする時は、少なくとも前記第2の原料ガスの気化温度より高い温度で前記ダミー基板を加熱する第19の基板処理装置が提供される。
好ましくは、第19の基板処理装置において、
前記触媒はピリジン、ピリミジン、キノリンのうちのいずれかである第20の基板処理装置が提供される。
好ましくは、第19〜第20のいずれか1つの基板処理装置において、
前記制御部は、
前記ダミー基板をベーキングする時には前記ダミー基板の温度が200℃となるように前記加熱ユニットを制御する第21の基板処理装置が提供される。
好ましくは、第19〜第21のいずれか1つの基板処理装置において、
前記処理室内の圧力を調整する圧力調整装置を有し、
前記制御部は、
前記ダミー基板をベーキングする時の圧力が前記所望の膜を形成する時よりも低い圧力である0.5〜3Torrとなるように前記圧力調整装置を制御する第22の基板処理装置が提供される。
本発明の他の好ましい実施の形態によれば、
製品基板、モニタ基板、及びダミー基板を処理室内に収容し、少なくとも1枚の前記モニタ基板を前記ダミー基板に隣り合わせた状態で、前記各基板を加熱しつつ所望の原料ガスを前記処理室内に供給し、前記各基板の表面に所望の膜を形成する基板処理装置を使用して、少なくとも前記ダミー基板をベーキングする方法であって、
前記所望の膜を所定回数形成するごとに、前記ダミー基板を処理室内に収容した状態で、少なくとも加熱条件を前記所望の膜を形成する時とは異なる条件として、前記ダミー基板をベーキングするベーキング工程を有する第1のベーキング方法が提供される。
好ましくは、第1のベーキング方法において、
前記ベーキング工程では、前記原料ガスの気化温度より高い分解温度を有する触媒を、前記原料ガスと同時に前記処理室内に供給する第2のベーキング方法が提供される。
好ましくは、第2のベーキング方法において、
前記触媒はピリジン、ピリミジン、キノリンのうちのいずれかである第3のベーキング方法が提供される。
好ましくは、第1〜第3のいずれか1つのベーキング方法において、
前記原料ガスを少なくとも第1の原料ガスと第2の原料ガスとで構成し、
前記第1の原料ガスとしてハロゲン化物Siを用い、
前記第2の原料ガスとしてHOもしくはHのいずれかを用いる第4のベーキング方法が提供される。
好ましくは、第1〜第4のいずれか1つのベーキング方法において、
前記所定回数とは、前記ダミー基板の累積膜厚のうち未ベーキングである累積膜厚が2000Åに達する回数である第5のベーキング方法が提供される。
好ましくは、第1〜第5のいずれか1つのベーキング方法において、
前記ベーキング工程では、少なくとも前記ダミー基板を200℃に加熱する第6のベーキング方法が提供される。
好ましくは、第1〜第6のいずれか1つのベーキング方法において、
前記ベーキング工程は、前記所望の膜を形成する時よりも低い圧力である0.5〜3Torrで行う第7のベーキング方法が提供される。
本発明の好ましい実施例に係る基板処理装置の概略的な構成を示す斜透視図である。 本発明の好ましい実施例で使用される縦型の処理炉とそれに付随する部材との概略構成図であり、特に処理炉部分を縦断面で示している。 図2のA−A線断面図である。 本発明の好ましい実施例において、基板として使用されるウエハの分類を概略的に説明するための図面である。 本発明の好ましい実施例において、制御部として使用されるコントローラの概略構成を示すブロック図である。 本発明の好ましい実施例において、基板として使用されるウエハに膜が形成される様子を概略的に示す模式図である。 本発明の好ましい実施例において、モニタ基板として実験に使用したモニタウエハのボート上の位置を概略的に示す図面である。 本発明の好ましい実施例において、モニタ基板として実験に使用した各モニタウエハの膜厚分布を概略的に示す図面である。 本発明の好ましい実施例において、ダミー基板として使用されるダミーウエハの累積膜厚と、モニタ基板として使用されるモニタウエハの膜厚の面内均一性との関係を概略的に示す図面である。 本発明の好ましい実施例において、ダミー基板として使用されるダミーウエハ(累積膜厚2000Å)に対しTDS分析を実施した結果を概略的に示す図面である。 本発明の好ましい実施例において、ダミー基板として使用されるダミーウエハから水が放出された際に、モニタ基板として使用されるモニタウエハの膜厚の面内均一性が低下していく様子を概略的に示すモデル図である。 本発明の好ましい実施例において、一定条件下(ベーキング温度200℃,ベーキング時間2時間)でベーキング処理を実行した後のダミーウエハに対しTDS分析を実施した結果を概略的に示す図面である。 本発明の好ましい実施例において、ベーキング処理を実行した後における、ダミー基板として使用されるダミーウエハの累積膜厚と、モニタ基板として使用されるモニタウエハの膜厚の面内均一性との関係を概略的に示す図面である。
符号の説明
101 基板処理装置
105 カセット棚
107 予備カセット棚
110 カセット
111 筐体
114 カセットステージ
115 ボートエレベータ
118 カセット搬送装置
118a カセットエレベータ
118b カセット搬送機構
123 移載棚
125 ウエハ移載機構
125a ウエハ移載装置
125b ウエハ移載装置エレベータ
125c ツイーザ
128 アーム
134a,134b クリーンユニット
147 炉口シャッタ
200 ウエハ
200a 製品ウエハ
200b〜200e モニタウエハ
200f,200g ダミーウエハ
201 処理室
202 処理炉
203 反応管
207 ヒータ
209 マニホールド
210 底板
211 天板
212 支柱
217 ボート
218 ボート支持台
219 シールキャップ
220 Oリング
231 排気管
243e バルブ
246 真空ポンプ
267 ボート回転機構
280 コントローラ
285 成膜実行部
290 ベーキング実行部
292 カウンタ
294 記憶部
296 比較部
310,320 原料ガス供給管
330 触媒供給管
312,322,332 マスフローコントローラ
314,324,334 バルブ
410,420,430 ノズル
410a,420a ガス供給孔
430a 触媒供給孔
510,520,530 キャリアガス供給管
512,522,532 マスフローコントローラ
514,524,534 バルブ

Claims (5)

  1. 製品基板、モニタ基板及びダミー基板を処理室内に収容し、少なくとも1枚の前記モニタ基板を前記ダミー基板に隣り合わせた状態で、前記各基板を加熱しつつ前記各基板の表面に所望の膜を形成する基板処理装置であって、
    前記所望の膜を所定回数形成するごとに、前記ダミー基板を前記処理室内に収容した状態で、少なくとも加熱条件を前記所望の膜を形成する時とは異なる条件として、前記ダミー基板をベーキングすることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記各基板を加熱する加熱ユニットと、
    前記各基板の表面に所望の膜を形成するための少なくとも1つの原料ガスを前記処理室内に供給する原料供給系と、
    少なくとも前記加熱ユニット、前記原料供給系を制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記所望の膜を形成する時は、前記原料ガスの気化温度より低い温度で前記各基板を加熱するように前記加熱ユニットを制御し、前記ダミー基板をベーキングする時は、前記原料ガスの気化温度より高い温度で前記ダミー基板を加熱するように前記加熱ユニットを制御することを特徴とする基板処理装置。
  3. 製品基板、モニタ基板及びダミー基板を、所定の間隔をあけながら上下方向に積層した状態で収容する処理室と、
    前記各基板を加熱する加熱ユニットと、
    少なくとも前記加熱ユニットを制御する制御部と、
    を有し、前記各基板の表面に所望の膜を形成する基板処理装置であって、
    前記制御部は、
    前記各基板への膜形成回数をカウントするカウンタと、
    前記各基板への膜形成回数を記憶する記憶部と、
    前記各基板への膜形成回数と所定の閾回数とを比較する比較部と、
    前記各基板への膜形成回数が前記閾回数に達したときに、前記ダミー基板を処理室内に収容した状態でベーキングする処理を実行するベーキング実行部と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  4. 製品基板、モニタ基板及びダミー基板を、所定の間隔をあけながら上下方向に積層した状態で収容する処理室と、
    第1の原料ガスとしてハロゲン化物Siを前記処理室内に供給する第1の原料供給系と、
    第2の原料ガスとしてHOを前記処理室内に供給する第2の原料供給系と、
    分解温度が前記第2の原料ガスの気化温度以上である触媒を前記処理室内に供給する触媒供給系と、
    前記各基板を加熱する加熱ユニットと、
    少なくとも前記第1の原料供給系、前記第2の原料供給系、前記触媒供給系及び前記加熱ユニットを制御する制御部と、
    を有し、
    前記第1の原料ガス及び前記触媒と、前記第2の原料ガス及び前記触媒とを、交互に供給して前記各基板の表面に所望の膜を形成する基板処理装置であって、
    前記製品基板、前記モニタ基板及び前記ダミー基板から構成される積層体中で、前記ダミー基板が前記積層体の上部と下部とに配置され、前記モニタ基板のうち少なくとも1枚が前記ダミー基板と隣り合う位置に配置され、
    前記所望の膜を所定回数形成するごとに、前記ダミー基板を前記処理室内に収容した状態でベーキングし、
    前記所望の膜を形成する時は、少なくとも前記第2の原料ガスの気化温度より低い温度で前記各基板を加熱し、前記ダミー基板をベーキングする時は、少なくとも前記第2の原料ガスの気化温度より高い温度で前記ダミー基板を加熱することを特徴とする基板処理装置。
  5. 製品基板、モニタ基板、及びダミー基板を処理室内に収容し、少なくとも1枚の前記モニタ基板を前記ダミー基板に隣り合わせた状態で、前記各基板を加熱しつつ所望の原料ガスを前記処理室内に供給し、前記各基板の表面に所望の膜を形成する基板処理装置を使用して、少なくとも前記ダミー基板をベーキングする方法であって、
    前記所望の膜を所定回数形成するごとに、前記ダミー基板を処理室内に収容した状態で、少なくとも加熱条件を前記所望の膜を形成する時とは異なる条件として、前記ダミー基板をベーキングするベーキング工程を有するベーキング方法。
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