JP2007227471A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
液体原料を使用する基板処理装置に於いて、気化ユニットを取外すことなく、堆積物の除去を可能とし、保守作業の容易化、作業時間の短縮、保守期間の延長を図り、基板処理装置の稼働率の向上を図る。
【解決手段】
基板11を収納する処理室26と、該処理室に所望のガスを供給するガス供給手段と、前記処理室内の雰囲気を排気する排気手段53と、前記ガス供給手段の一部を構成し、常温で液体である原料を気化させる気化ユニット35とを備え、該気化ユニットは気化空間と、該気化空間を加熱する加熱部と、前記原料から生じた堆積物を溜める溜部と、該溜部に溜った前記堆積物を排出する排出部とを具備する。
【選択図】 図2

Description

本発明は半導体製造装置の1つであり、シリコンウェーハ、ガラス基板等の基板に薄膜の生成、酸化膜の生成、不純物の拡散、アニール処理等の基板処理を行う基板処理装置に関するものである。
薄膜を生成する工程で使用される原料として常温で液体のものがあり、液体原料を使用する基板処理装置は気化ユニットを具備し、該気化ユニットで一旦液体原料を気化し、処理ガスとして成膜処理に供している。
例えば高誘電率膜の形成原料である、HfO2 膜用としてのHf(NEtMe)4 、Hf(NMe2 )4 、Hf(NEt2 )4 、Hf(O−tBu)4 、Hf(MMP)4 等、ZrO2 膜用としてのZr(NEtMe)4 、Zr(NMe2 )4 、Zr(NEt2 )4 、Zr(O−tBu)4 、Zr(MMP)4 等は、全て常温、常圧では液体である。
従って、これら液体原料は所要の手段で気化し、ガスとして供給している。気化する方法としては、温度制御したタンク内で不活性ガスによりバブリングさせ気化させるか、或は気化ユニット内部で急速加熱し気化させる等が行われている。
又、上記原料の内、水分や熱による分解傾向が強いものがあり、気化ユニットで加熱されることで、或はキャリアガス中に含まれる微量の水分と反応し、副生成物(堆積物)が生じる。特に、アミン構造、或は4族(Ti、Zr、Hf)と5族(V、Nb、Ta)を持つ液体原料は、水分との反応傾向が非常に高く、微量の水分とも反応し、液体原料の気化性を悪化させることが知られている。
即ち、水分や熱要因による分解物の沸点が、元の液体原料の沸点より高い場合は、分解物の成分は気化ユニットで完全に気化されない為、液体又は固体となって気化ユニット内部に堆積してしまう。又、液体材料に不純物が含まれている場合も同様に、不純物の沸点が液体原料の沸点より高い場合は、不純物は液体又は分解物と同様に固体となって気化ユニット内に堆積してしまう。
この堆積物は、塵埃の発生源となったり、気化ユニットの内壁温度を下げて気化ユニットの気化性能を悪化させたり、又流路を狭めてガスの流れを悪くする或は閉塞することがあるので、気化ユニットは短期間で堆積物の除去の為の保守作業を行う必要があった。
従来、気化ユニットの保守作業は、ガス供給系の配管から外して実施しており、その間基板処理装置の稼働を停止させなければならず、又気化ユニットを外すことで、水分を多量に含む外気が配管内に浸入し、再稼働させる場合は、配管系から外気を排除する等煩雑な作業(ガスパージ)が伴う。配管のガスパージは各配管系毎に数時間、或は数十時間に亘り実施する必要があり、基板処理装置の停止期間も長期に亘るという問題があった。
本発明は斯かる実情に鑑み、気化ユニットを取外すことなく、堆積物の除去を可能とし、保守作業の容易化、作業時間の短縮、保守期間の延長を図り、基板処理装置の稼働率の向上を図るものである。
本発明は、基板を収納する処理室と、該処理室に所望のガスを供給するガス供給手段と、前記処理室内の雰囲気を排気する排気手段と、前記ガス供給手段の一部を構成し、常温で液体である原料を気化させる気化ユニットとを備え、該気化ユニットは気化空間と、該気化空間を加熱する加熱部と、前記原料から生じた堆積物を溜める溜部と、該溜部に溜った前記堆積物を排出する排出部とを具備する基板処理装置に係るものである。
本発明によれば、基板を収納する処理室と、該処理室に所望のガスを供給するガス供給手段と、前記処理室内の雰囲気を排気する排気手段と、前記ガス供給手段の一部を構成し、常温で液体である原料を気化させる気化ユニットとを備え、該気化ユニットは気化空間と、該気化空間を加熱する加熱部と、前記原料から生じた堆積物を溜める溜部と、該溜部に溜った前記堆積物を排出する排出部とを具備するので、前記気化ユニットを取外すことなく、堆積物を系外に排除でき、保守作業の容易化、作業時間の短縮、保守期間の延長が図れ、又系外から水分を多量に含む外気の浸入が防止できるので、配管、バルブ類、気化ユニット、フィルタ等の寿命の延長が図れる等の優れた効果を発揮する。
以下、図面を参照しつつ本発明を実施する為の最良の形態を説明する。
先ず、図1により本発明が実施される基板処理装置について説明する。尚、図1は、基板処理装置の一例として縦型反応炉を具備するバッチ式の縦型基板処理装置を示しているが、一枚ずつ処理する枚葉式の基板処理装置、横型反応炉を具備する横型基板処理装置にも実施可能である。
筐体1内部の前面側には、図示しない外部搬送装置との間で基板収納容器としてのカセット2の授受を行う容器授受手段としてのカセットステージ3が設けられ、該カセットステージ3の後側には昇降手段としてのカセットエレベータ4が設けられ、該カセットエレベータ4にはカセット搬送手段としてのカセット搬送機5が取付けられている。又、前記カセットエレベータ4の後側には、前記カセット2の収納手段としてのカセット棚6が設けられると共に前記カセットステージ3の上方にもカセット収納手段である予備カセット棚7が設けられている。該予備カセット棚7の上方にはファン、防塵フィルタで構成されたクリーンユニット8が設けられ、クリーンエアを前記筐体1の内部、例えば前記カセット2が搬送される領域を流通させる様に構成されている。
前記筐体1の後部上方には、基板処理炉9が設けられ、該基板処理炉9の下方には基板としてのウェーハ11を水平姿勢で多段に保持する基板保持手段としてのボート12を前記基板処理炉9に装入、引出しする昇降手段としてのボートエレベータ13が設けられ、該ボートエレベータ13に取付けられた昇降部材14の先端部には前記基板処理炉9の炉口部を閉塞する蓋体としてのシールキャップ15が取付けられ、該シールキャップ15に前記ボート12が垂直に支持され、該ボート12は後述するウェーハ11を水平姿勢で多段に保持する。
前記ボートエレベータ13と前記カセット棚6との間には昇降手段としての移載エレベータ16が設けられ、該移載エレベータ16には基板移載手段としてのウェーハ移載機17が取付けられている。該ウェーハ移載機17は、基板を載置する所要枚数(例えば5枚)の基板搬送プレート20を有し、該基板搬送プレート20は進退、回転可能となっている。
又、前記基板処理炉9下部近傍には、開閉機構を持ち該基板処理炉9の炉口を塞ぐ遮蔽部材としての炉口シャッタ18が設けられている。
前記移載エレベータ16と対向する前記筐体1の側面には、ファン、防塵フィルタで構成されたクリーンユニット10が設けられ、該クリーンユニット10から送出されたクリーンエアは、前記ウェーハ移載機17、前記ボート12、前記ボートエレベータ13を含む領域を流通した後、図示しない排気装置により前記筐体1の外部に排気される様になっている。
前記カセット搬送機5、前記ウェーハ移載機17、前記ボートエレベータ13等の駆動制御、前記基板処理炉9の加熱制御等は制御部21により行われる。
以下、作動について説明する。
前記ウェーハ11が垂直姿勢で装填された前記カセット2は、図示しない外部搬送装置から前記カセットステージ3に搬入され、前記ウェーハ11が水平姿勢となる様、前記カセットステージ3で90°回転させられる。更に、前記カセット2は、前記カセットエレベータ4の昇降動作、横行動作及び前記カセット搬送機5の進退動作、回転動作の協働により前記カセットステージ3から前記カセット棚6又は前記予備カセット棚7に搬送される。
前記カセット棚6には前記ウェーハ移載機17の搬送対象となる前記カセット2が収納される移載棚19があり、前記ウェーハ11が移載に供される前記カセット2は前記カセットエレベータ4、前記カセット搬送機5により前記移載棚19に移載される。
前記カセット2が前記移載棚19に移載されると、前記ウェーハ移載機17は、前記基板搬送プレート20の進退動作、回転動作及び前記移載エレベータ16の昇降動作の協働により前記移載棚19から降下状態の前記ボート12に前記ウェーハ11を移載する。
前記ボート12に所定枚数の前記ウェーハ11が移載されると、前記ボートエレベータ13により前記ボート12が上昇され、該ボート12が前記基板処理炉9に装入される。完全に前記ボート12が装入された状態では、前記シールキャップ15により前記基板処理炉9が気密に閉塞される。
気密に閉塞された該基板処理炉9内では、選択された処理レシピに従い、前記ウェーハ11が加熱されると共に処理ガスが前記基板処理炉9内に供給され、後述する排気管から排気装置によって処理室の雰囲気が排出されつつ、前記ウェーハ11に処理がなされる。
次に、図2、図3により上記基板処理装置に用いられる縦型の基板処理炉9について説明する。
加熱装置(加熱手段)であるヒータ25の内側に、反応室26を画成する石英製の反応管27が設けられ、該反応管27はステンレス鋼等から成るマニホールド28に気密に立設されている。該マニホールド28の下端開口部は炉口部30を形成し、該炉口部30はOリング等のシール部材29を介して前記シールキャップ15によって気密に閉塞される。
該シールキャップ15にはボート支持台31を介して前記ボート12が載置されている。該ボート12にはバッチ処理される所要数のウェーハ11が水平姿勢で多段に装填される。前記ヒータ25は前記反応室26に装入されたウェーハ11を所定の温度に加熱する。
前記反応室26へは複数種類、ここでは2種類の処理ガスを供給する供給経路としての2本のガス供給管(第1ガス供給管32、第2ガス供給管33)が設けられている。
前記第1ガス供給管32には上流から順に流量制御装置(流量制御手段)である液体マスフローコントローラ34、気化ユニット35、及び開閉弁である第1バルブ36が設けられ、該第1バルブ36の下流側に、キャリアガスを供給する第1キャリアガス供給管37が合流され、第1原料ガス供給管40となって後述する第1ノズル41に連通する。前記第1キャリアガス供給管37には上流から順に流量制御装置(流量制御手段)である第2マスフローコントローラ38、及び開閉弁である第3バルブ39が設けられている。
前記第1原料ガス供給管40の下流端には、前記反応管27の内壁に沿って下部より上部に亘り、第1ノズル41が設けられ、該第1ノズル41の側面にはガスを供給する第1ガス供給孔42が設けられている。該第1ガス供給孔42は、下部から上部に亘って等ピッチで設けられ、それぞれ同一の開口面積を有している。
前記第2ガス供給管33には上流方向から順に流量制御装置(流量制御手段)である第1マスフローコントローラ43、開閉弁である第2バルブ44が設けられ、該第2バルブ44の下流側にキャリアガスを供給する第2キャリアガス供給管45が合流され、第2原料ガス供給管50となって後述する第2ノズル48に連通する。前記第2キャリアガス供給管45には上流から順に流量制御装置(流量制御手段)である第3マスフローコントローラ46、及び開閉弁である第4バルブ47が設けられている。
前記第2ガス供給管33の下流端には、第2ノズル48が設けられ、該第2ノズル48は前記第1ノズル41と平行であり、前記第2ノズル48の側面にはガスを供給する供給孔である第2ガス供給孔49が設けられている。該第2ガス供給孔49は、下部から上部に亘って等ピッチで設けられ、それぞれ同一の開口面積を有している。
例えば、前記第1ガス供給管32から供給される原料が液体の場合、該第1ガス供給管32からは、前記液体マスフローコントローラ34、前記気化ユニット35、及び前記第1バルブ36を介し、前記第1キャリアガス供給管37と合流し、更に前記第1ノズル41を介して前記反応室26内に処理ガスが供給される。例えば、前記第1ガス供給管32から供給される原料が気体の場合には、前記液体マスフローコントローラ34を気体用のマスフローコントローラに交換し、前記気化ユニット35は不要となる。前記第2ガス供給管33からは前記第1マスフローコントローラ43、前記第2バルブ44を介し、前記第2キャリアガス供給管45と合流し、更に前記第2ノズル48を介して前記反応室26に処理ガスが供給される。
該反応室26は、ガスを排気するガス排気管51により第5バルブ52を介して排気装置(排気手段)である真空ポンプ53に接続され、真空排気される様になっている。尚、前記第5バルブ52は弁を開閉して前記反応室26の真空排気及び真空排気停止ができ、更に弁開度を調節して圧力調整可能となっている開閉弁である。
前記シールキャップ15にはボート回転機構54が設けられ、該ボート回転機構54は処理の均一性を向上する為に前記ボート12を回転する様になっている。
制御手段である前記制御部21は、前記液体マスフローコントローラ34、前記第1〜第3マスフローコントローラ43,38,46、前記第1〜第5バルブ36,44,39,47,52、前記ヒータ25、前記真空ポンプ53、前記ボート回転機構54、図示しないボート昇降機構とに接続されており、前記液体マスフローコントローラ34、及び前記第1〜第3マスフローコントローラ43,38,46の流量調整、前記第1〜第4バルブ36,44,39,47の開閉動作、前記第5バルブ52の開閉及び圧力調整動作、前記ヒータ25の温度調整、前記真空ポンプ53の起動及び停止、前記ボート回転機構54の回転速度調節、前記ボート昇降機構の昇降動作制御が行われる。
次に、ALD法を用いた成膜処理例について、半導体デバイスの製造工程の1つである、TEMAH及びO3 を用いてHfO2 膜を成膜する例を基に説明する。
CVD(Chemical Vapor Deposition)法の1つであるALD(Atomic Layer Deposition)法は、ある成膜条件(温度、時間等)の下で、成膜に用いる少なくとも2種類の原料となる反応性ガスを1種類ずつ交互に基板上に供給し、1原子単位で基板上に吸着させ、表面反応を利用して成膜を行う手法である。この時、膜厚の制御は、反応性ガスを供給するサイクル数で行う(例えば、成膜速度が1Å/サイクルとすると、20Åの膜を形成する場合、20サイクル行う)。
ALD法では、例えばHfO2 膜形成の場合、TEMAH(Hf[NCH3 C2 H5 ]4 、テトラキスメチルエチルアミノハフニウム)とO3 (オゾン)を用いて180〜250℃の低温で高品質の成膜が可能である。
先ず、上述した様にウェーハ11をボート12に装填し、反応室26に搬入する。前記ボート12を前記反応室26に搬入後、後述する3つのステップを順次実行する。
(ステップ1)
第1ガス供給管32にTEMAH、第1キャリアガス供給管37にキャリアガス(N2 )を流す。前記第1ガス供給管32の第1バルブ36、前記第1キャリアガス供給管37の第3バルブ39、及びガス排気管51の第5バルブ52を共に開ける。キャリアガス(N2 )は、前記第1キャリアガス供給管37から流れ、前記第2マスフローコントローラ38により流量調整される。TEMAHは、前記第1ガス供給管32から流れ、液体マスフローコントローラ34により流量調整され、気化ユニット35により気化され、流量調整されたキャリアガスを混合し、第1ノズル41の第1ガス供給孔42から前記反応室26内に供給されつつ前記ガス排気管51から排気される。この時、前記第5バルブ52を適正に調整して前記反応室26内の圧力を30〜900Paの範囲であって、例えば200Paに維持する。又、前記液体マスフローコントローラ34で制御するTEMAHの供給量は0.01〜0.7g/minである。TEMAHガスにウェーハ11を晒す時間は30〜180秒間である。この時ヒータ25の温度はウェーハ11の温度が150〜300℃の範囲であって、例えば200℃になる様設定してある。TEMAHを前記反応室26内に供給することで、ウェーハ11上の下地膜等の表面部分と表面反応(化学吸着)する。
(ステップ2)
前記第1ガス供給管32の前記第1バルブ36を閉め、TEMAHの供給を停止する。この時前記ガス排気管51の前記第5バルブ52は開いたままとし、真空ポンプ53により前記反応室26内を20Pa以下となる迄排気し、残留TEMAHガスを前記反応室26内から排除する。この時N2 等の不活性ガスを該反応室26内へ供給すると、更に残留TEMAHガスを排除する効果が高まる。
(ステップ3)
第2ガス供給管33にO3 、第2キャリアガス供給管45にキャリアガス(N2 )を流す。前記第2ガス供給管33の第2バルブ44、前記第2キャリアガス供給管45の第4バルブ47を共に開ける。キャリアガスは、前記第2キャリアガス供給管45から流れ、第3マスフローコントローラ46により流量調整される。O3 は前記第2ガス供給管33から流れ、前記第1マスフローコントローラ43により流量調整され、流量調整されたキャリアガスを混合し、第2ノズル48の第2ガス供給孔49から前記反応室26内に供給されつつ前記ガス排気管51から排気される。この時、前記第5バルブ52を適正に調整して前記反応室26内の圧力を30〜900Paの範囲であって、例えば300Paに維持する。O3 にウェーハ11を晒す時間は10〜120秒間である。この時のウェーハ11の温度が、ステップ1のTEMAHガスの供給時と同じく150〜300℃の範囲であって、例えば200℃となる様前記ヒータ25を設定する。O3 の供給により、ウェーハ11の表面に化学吸着したTEMAHとO3 とが表面反応して、ウェーハ11上にHfO2 膜が成膜される。
成膜後、前記第2ガス供給管33の前記第2バルブ44及び、前記第2キャリアガス供給管45の前記第4バルブ47を閉じ、前記真空ポンプ53により前記反応室26内を真空排気し、残留するO3 の成膜に寄与した後のガスを排除する。この時、N2 等の不活性ガスを反応管27内に供給すると、更に残留するO3 の成膜に寄与した後のガスを前記反応室26から排除する効果が高まる。
又、上述したステップ1〜3を1サイクルとし、このサイクルを複数回繰返すことにより、ウェーハ11上に所定の膜厚のHfO2 膜を成膜することができる。
次に、図4により前記気化ユニット35について説明する。
気密な気化空間56を形成する気化ユニット容器57の少なくとも側壁には、ヒータ(図示せず)が埋設、或は巻設される等所要の手段で設けられ、該ヒータより前記気化空間56を所定温度、例えば前記液体原料の気化温度以上に、加熱可能となっている。
前記気化ユニット容器57の上蓋板58には噴霧ノズル59及び前記液体マスフローコントローラ34が設けられており、前記噴霧ノズル59は前記気化空間56に向って開口すると共に前記噴霧ノズル59の上端は前記上蓋板58内部に形成された混合室61に連通している。該混合室61には前記第1ガス供給管32が連通すると共に前記第1キャリアガス供給管37が連通しており、前記第1ガス供給管32と前記混合室61との連通口62は前記液体マスフローコントローラ34の弁体63によって開閉される様になっている。図では、前記連通口62は開放された状態を示している。
前記気化ユニット容器57の下蓋板65には擂鉢状の凹部66が形成され、前記下蓋板65は堆積物69を貯溜する堆積物溜部として機能する様になっている。前記凹部66の最深部には排出口67が連通し、該排出口67は堆積物排出用バルブ68を介して系外に連通している。前記排出口67、前記堆積物排出用バルブ68は堆積物排出部を構成する。
前記気化ユニット容器57の側壁部の所要位置、例えば前記堆積物69を巻込まない位置に、又前記噴霧ノズル59から噴出される液体原料が完全に気化する位置に前記第1原料ガス供給管40が連通されている。
前記気化ユニット35の作用について説明する。
前記反応室26に原料ガスが供給されている状態では、前記液体マスフローコントローラ34は前記連通口62を開口しており、前記第1ガス供給管32から液体原料が前記混合室61に供給されると共に前記第1キャリアガス供給管37からキャリアガスが前記混合室61に導入される。前記液体原料はキャリアガスによって前記噴霧ノズル59より加熱されている前記気化空間56内に噴霧され、気化し、キャリアガスと混合した原料ガスとなる。原料ガスは前記第1原料ガス供給管40から前記第1ノズル41に供給され、該第1ノズル41から前記反応室26に導入される。
液体原料が気化する過程で、微量な水と反応して生成した堆積物、液体原料中に含まれていた不純物である堆積物は前記凹部66に貯溜される。
基板処理装置が所定時間稼働されると、前記液体マスフローコントローラ34により前記連通口62が閉じられると共に前記第1バルブ36が閉じられ、前記気化ユニット容器57がガス供給系から切離される。該気化ユニット容器57をガス供給系から切離した状態で、前記堆積物排出用バルブ68を開いて前記排出口67から前記堆積物69を排出する。該堆積物69の排出が完了すると、前記堆積物排出用バルブ68を閉じる。
前記堆積物69の排出中、ガス供給系で系外に連通するのは前記気化ユニット容器57のみとなり、配管中に外気が浸入することが防止される。又、前記堆積物69の排出は、前記気化ユニット35を取外すことなく行えるので、作業は簡単に而も短時間に完了させることができる。
前記液体マスフローコントローラ34で前記連通口62を開放し、又前記第1バルブ36を開いて原料ガスの供給を可能にすることで、基板処理を再開することができる。
図5は、気化ユニットの他の例を示すものである。図5中、図4中で示したものと同等のものには同符号を付し、その説明を省略する。
図5の気化ユニット70は、前記堆積物溜部、前記堆積物排出部を改良したものである。
下蓋板65の下側に、堆積物トラップ容器71を気密に設け、該堆積物トラップ容器71が形成する堆積物トラップ室72とは排出口67によって連通され、該排出口67には堆積物排出用バルブ68が設けられ、該堆積物排出用バルブ68は前記排出口67を開放すると共に気密に閉塞可能となっている。
前記堆積物トラップ容器71の底部には、第2排出口73が設けられ、該第2排出口73は封止フランジ74によって気密に閉塞され、又該封止フランジ74はボルト75等によって固着され、着脱可能となっている。
前記気化ユニット70に於いて、凹部66に所要量の堆積物69が貯溜すると、前記堆積物排出用バルブ68により前記排出口67を開いて前記堆積物69を前記堆積物トラップ室72に排出する。排出が完了すると、前記堆積物排出用バルブ68を閉塞する。前記堆積物トラップ室72の容積は、好ましくは前記凹部66に貯溜した堆積物69の複数回分の容量とする。
又、前記堆積物排出用バルブ68を開放する場合は、液体マスフローコントローラ34、第1バルブ36を閉塞することが好ましいが、気化空間56は前記封止フランジ74によって気密に保持されるので、前記液体マスフローコントローラ34、前記第1バルブ36は開放した状態でも前記凹部66の堆積物69の排出は可能である。
前記凹部66の堆積物69の排出を複数回実行し、前記堆積物トラップ容器71が一杯となったら、前記堆積物排出用バルブ68を閉塞した状態で、前記封止フランジ74を取除き、前記堆積物トラップ室72の堆積物69を前記第2排出口73から排出する。この場合、前記排出口67は前記堆積物排出用バルブ68によって閉塞されているので、基板処理装置の稼働を停止する必要はない。
尚、前記堆積物トラップ容器71をカセットタイプとし、該堆積物トラップ容器71を交換する様にしてもよい。
前記気化ユニット70では、前記堆積物69の排出時に前記気化空間56を系外に連通することがなくなるので、ガス供給系に外気の浸入を完全に防止できる。又、前記堆積物69の排出時にガス供給系を止める必要がなくなるので、基板処理装置を休止させる必要がなくなる。
前記気化ユニット70では、前記堆積物トラップ容器71は前記堆積物溜部の一部を構成すると共に前記堆積物排出部としての機能も有する。
本発明の実施の形態に係る基板処理装置の概略を示す斜視図である。 該基板処理装置に使用される基板処理炉の概略断面図である。 図2のA−A矢視図である。 本発明で使用される気化ユニットの断面図である。 本発明で使用される他の気化ユニットの断面図である。
符号の説明
9 基板処理炉
11 ウェーハ
26 反応室
32 第1ガス供給管
33 第2ガス供給管
34 液体マスフローコントローラ
35 気化ユニット
36 第1バルブ
37 第1キャリアガス供給管
40 第1原料ガス供給管
41 第1ノズル
48 第2ノズル
50 第2原料ガス供給管
56 気化空間
58 上蓋板
57 気化ユニット容器
65 下蓋板
66 凹部
67 排出口
68 堆積物排出用バルブ
69 堆積物
71 堆積物トラップ容器
72 堆積物トラップ室
73 第2排出口
74 封止フランジ

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  1. 基板を収納する処理室と、該処理室に所望のガスを供給するガス供給手段と、前記処理室内の雰囲気を排気する排気手段と、前記ガス供給手段の一部を構成し、常温で液体である原料を気化させる気化ユニットとを備え、該気化ユニットは気化空間と、該気化空間を加熱する加熱部と、前記原料から生じた堆積物を溜める溜部と、該溜部に溜った前記堆積物を排出する排出部とを具備することを特徴とする基板処理装置。
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