JP2011114002A - 基板処理装置 - Google Patents

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敦史 守川
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Abstract

【課題】液体原料を効率的に気化することができる半導体製造装置を提供する。
【解決手段】ウエハ14を処理する処理室70と、気化器82により液体原料を気化して得られた気化ガスを、処理室70内に供給する第1のガス供給管80a、第1のキャリアガス供給管100a及び第1のガス供給ノズル96aと、処理室70内の雰囲気を排気する真空ポンプ114と、を有し、気化器82は、液体原料を導入して当該液体原料を気化する気化室を少なくとも2以上備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、基板処理装置に関する。
半導体基板のDRAM(Dynamic Random Access Memory)キャパシタ用絶縁膜製造工程において、ノードの微細化に伴い高誘電率材料(High−k)を用いた成膜が主流となっている。また、トランジスタのゲート製作工程中のゲート絶縁膜製作工程においても、高誘電率材料(High−k)を使用する工程が増加している。
一般的に、高誘電率材料(High−k)の原料は、大気雰囲気において液体のものが多い。液体原料は、この液体原料が充填される原料タンクに不活性な圧送ガスが供給されることで圧送され、液体マスフローコントローラ等で流量制限されて気化器で気化し、気体となって処理室(チャンバー)に供給される。
液体原料を気化する気化器の役割は重要であり、液体原料が完全に気体となっていない気化不良の状態では、この液体原料が、気化器内部でゲル状態となって残渣物になったり、熱分解して固化し微小パーティクル源になったりして、成膜不良の原因となる。
関連する先行技術として、本出願人による特願2009−114861がある。
特願2009−114861
従来の気化器により気化させて得られるガスの流量は、最大で数cc/min.程度と少量である。このため、成膜レートが十分でなく、所望の膜厚を成膜するには原料ガスを長時間流し続ける必要があり、装置のスループットが低かった。
本発明は、液体原料を効率的に気化することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る基板処理装置は、基板を処理する処理室と、気化器により液体原料を気化して得られた気化ガスを、前記処理室内に供給するガス供給手段と、前記処理室内の雰囲気を排気する排気手段と、を有し、前記気化器は、液体原料を導入し当該液体原料を気化する気化室を少なくとも2以上備える。
本発明によれば、液体原料を効率的に気化することができる基板処理装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る半導体製造装置の斜透視図である。 本発明の一実施形態に係る処理炉の概略構成図である。 図2に示す処理炉のA−A断面図である。 図4(a)は、気化器の概略図であり、図4(b)は、気化器の側面図である。 気化器のノズルヘッドを下方から見た図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、基板処理装置として基板に酸化、拡散処理やCVD処理などを行なう縦型の装置を適用した場合について述べる。
<装置全体構成>
図1は、本発明の一実施形態としての基板処理装置10の斜透視図である。
基板処理装置10は筺体12を備え、シリコン等からなるウエハ(基板)14を収納したウエハキャリアとしてのカセット16が使用される。筐体12の正面壁12aの下方には、メンテナンス可能なように設けられた開口部としての正面メンテナンス口18が開設され、この正面メンテナンス口18を開閉する正面メンテナンス扉20が建て付けられている。
正面メンテナンス扉20には、カセット搬入搬出口(基板収容器搬入搬出口)22が筐体12内外を連通するように開設されており、このカセット搬入搬出口22はフロントシャッタ(基板収容器搬入搬出口開閉機構)24によって開閉されるようになっている。
カセット搬入搬出口22の筐体12内側には、カセットステージ(基板収容器受渡し台)26が設置されている。カセット16は、カセットステージ26上に工程内搬送装置(非図示)によって搬入され、かつまた、このカセットステージ26上から搬出されるようになっている。
カセットステージ26は、工程内搬送装置によって、カセット16内のウエハ14が垂直姿勢となり、カセット16のウエハ出し入れ口が上方向を向くように載置される。カセットステージ26は、このカセットステージ26上のカセット16を筐体12の後方に右回り縦方向90°回転させ、このカセット16内のウエハ14が水平姿勢となり、カセット16のウエハ出し入れ口が筐体12の後方を向くように動作する構成となっている。
筐体12内の前後方向の略中央部には、カセット棚(基板収容器載置棚)28が設置されており、このカセット棚28は複数段複数列にて複数個のカセット16を保管するように構成されている。カセット棚28には、後述するウエハ移載機構36の搬送対象となるカセット16が収納される移載棚30が設けられている。
また、カセットステージ26の上方には予備カセット棚32が設けられ、予備的にカセット16を保管するように構成されている。
カセットステージ26とカセット棚28との間には、カセット搬送装置(基板収容器搬送装置)34が設置されている。カセット搬送装置34は、カセット16を保持したまま昇降可能なカセットエレベータ(基板収容器昇降機構)34aと、搬送機構としてのカセット搬送機構(基板収容器搬送機構)34bとで構成されている。カセット搬送装置34は、カセットエレベータ34aとカセット搬送機構34bとの連続動作により、カセットステージ26、カセット棚28、予備カセット棚32との間で、カセット16を搬送するように構成されている。
カセット棚28の後方には、ウエハ移載機構(基板移載機構)36が設置されており、ウエハ移載機構36は、ウエハ14を水平方向に回転ないし直動可能なウエハ移載装置(基板移載装置)36a、及びこのウエハ移載装置36aを昇降させるためのウエハ移載装置エレベータ(基板移載装置昇降機構)36bとで構成されている。ウエハ移載装置エレベータ36bは、筐体12の右側端部に設置されている。ウエハ移載機構36は、ウエハ移載装置36a及びウエハ移載装置エレベータ36bの連続動作により、ウエハ移載装置36aのツイーザ(基板保持体)36cをウエハ14の載置部として、ボート(基板保持具)38に対してウエハ14を装填(チャージング)および脱装(ディスチャージング)するように構成されている。
筐体12の後部上方には、処理炉40が設けられている。処理炉40の下端部は、炉口シャッタ(炉口開閉機構)42により開閉されるように構成されている。
処理炉40の下方には、ボート38を処理炉40に昇降させる昇降機構としてのボートエレベータ(基板保持具昇降機構)44が設けられている。ボートエレベータ44の昇降台に連結された連結具としてのアーム46には、蓋体としてのシールキャップ48が水平に据え付けられており、このシールキャップ48は、ボート38を垂直に支持し、処理炉40の下端部を閉塞可能なように構成されている。
ボート38は複数本の保持部材を備えており、複数枚(例えば、50枚〜150枚程度)のウエハ14をその中心を揃えて垂直方向に整列させた状態で、それぞれ水平に保持するように構成されている。
カセット棚28の上方には、清浄化した雰囲気であるクリーンエアを供給するよう供給ファン及び防塵フィルタで構成されたクリーンユニット50が設けられており、クリーンエアを筐体12の内部に流通させるように構成されている。
ウエハ移載装置エレベータ36b及びボートエレベータ44側と反対側である筐体12の左側端部には、クリーンエアを供給するよう供給フアン及び防塵フィルタで構成されたクリーンユニット(非図示)が設置されている。このクリーンユニットから吹き出されたクリーンエアは、ウエハ移載装置36a、ボート38を流通した後に、後述する真空ポンプ114(図2参照)に吸い込まれて、筐体12の外部に排気されるようになっている。
次に、基板処理装置10の動作について説明する。
カセット16がカセットステージ26に供給されるのに先立って、カセット搬入搬出口22がフロントシャッタ24によって開放される。次いで、カセット16はカセット搬入搬出口22から搬入され、カセットステージ26上にウエハ14が垂直姿勢であって、カセット16のウエハ出し入れ口が上方向を向くように載置される。その後、カセット16は、カセットステージ26によって、カセット16内のウエハ14が水平姿勢となり、カセット16のウエハ出し入れ口が筐体12の後方を向けるように、筐体12の後方に右周り縦方向90°回転させられる。
続いて、カセット16は、カセット棚28又は予備カセット棚32の指定された棚位置へカセット搬送装置34によって自動的に搬送されて受け渡され、一時的に保管された後、カセット棚28又は予備カセット棚32からカセット搬送装置34によって移載棚30に移載されるか、もしくは直接移載棚30に搬送される。
カセット16が移載棚30に移載されると、ウエハ14はカセット16からウエハ移載装置36aのツイーザ36cによってウエハ出し入れ口を通じてピックアップされ、処理炉40の下方にあるボート38に装填(チャージング)される。ボート38にウエハ14を受け渡したウエハ移載装置36aはカセット16に戻り、次のウエハ14をボート38に装填する。
予め指定された枚数のウエハ14がボート38に装填されると、炉口シャッタ42によって閉じられていた処理炉40の下端部が、炉口シャッタ42によって、開放される。続いて、ウエハ14群を保持したボート38は、シールキャップ48がボートエレベータ44によって上昇されることにより、処理炉40内へ搬入(ローディング)される。
ローディング後は、処理炉40にてウエハ14に任意の処理が実施される。処理後、ウエハ14及びカセット16は、上述した手順の逆の手順で、筐体12の外部へ払出される。
<処理炉の構成>
図2は、基板処理装置10の縦型処理炉の概略構成図であり、処理炉40及びその周辺部分を縦断面図で示している。また、図3は、図2に示す処理炉40のA−A断面図である。
ウエハ14を所定の温度に加熱する加熱装置(加熱手段)であるヒータ62の内側に、ウエハ14を処理する反応容器として反応管64が設けられ、この反応管64の下端には、例えばステンレス等からなるマニホールド66が気密部材であるOリング68aを介して係合される。さらに、マニホールド66の下端開口は、蓋体であるシールキャップ48により、気密部材であるOリング68bを介して気密に閉塞される。少なくとも反応管64、マニホールド66及びシールキャップ48により処理室70が形成される。
ボート支持台72は、ボート38を保持する保持体であり、ボート38は、このボート支持台72を介してシールキャップ48に立設される。
ボート38は、ボートエレベータ44(図1参照)により反応管64に出入りできるようになっている。また、処理の均一性を向上するためにボート支持台72に保持されたボート38を回転するボート回転機構74が設けてられている。
処理室70へ、複数種類(本実施形態では2種類)の処理ガスを供給する供給経路としての2本のガス供給管80a、80bが、マニホールド66の下部を貫通して設けられている。
第1のガス供給管80aには、気化器82と、開閉弁である第1のバルブ84aが設けられている。気化器82には、液体原料を供給する液体原料供給管86と、不活性ガスを供給する不活性ガス供給管88とが接続されている。液体原料供給管86には、液体原料の流量制御装置(流量制御手段)である液体マスフローコントローラ(LMFC)90が設けられており、不活性ガス供給管88には、不活性ガスの流量制御装置である第1のマスフローコントローラ(MFC)92aが設けられている。
なお、原料として、液体原料を用いず気体原料のみを用いる場合には、LMFC90の代わりにマスフローコントローラを用い、さらに、気化器82を省略した構成とすることもできる。
また、第1のガス供給管80aは、第1のバルブ84aを介して、例えば窒素(N)等のキャリアガスを供給する第1のキャリアガス供給管100aと合流する。第1のガス供給管80aの先端部には、処理室70を構成する反応管64の内壁とウエハ14との間の円弧状の空間において、この反応管64の下部から上部に向かって内壁に沿うように設置された第1のガス供給ノズル96aが設けられている。第1のガス供給ノズル96aの側面には、ガスを供給する供給孔である第1のガス供給孔98aが複数設けられている。第1のガス供給孔98aは、下部から上部にわたって、それぞれ同一の開口面積を有し、同一の開口ピッチで設けられている。
第1のキャリアガス供給管100aには、上流方向から順に、流量制御装置である第3のマスフローコントローラ(MFC)92cと、開閉弁である第3のバルブ84cとが設けられている。
第2のガス供給管80bには、上流方向から順に、流量制御装置である第2のマスフローコントローラ(MFC)92bと、開閉弁である第2のバルブ84bとが設けられている。
また、第2のガス供給管80bは、第2のバルブ84bを介して、例えば窒素(N)等のキャリアガスを供給する第2のキャリアガス供給管100bと合流する。第2のガス供給管80bの先端部には、反応管64の内壁とウエハ14との間の円弧状の空間において、この反応管64の下部から上部に向かって内壁に沿うように設置された第2のガス供給ノズル96bが設けられている。第2のガス供給ノズル96bの側面には、ガスを供給する供給孔である第2のガス供給孔98bが複数設けられている。第2のガス供給孔98bは、下部から上部にわたって、それぞれ同一の開口面積を有し、同一の開口ピッチで設けられている。
第2のキャリアガス供給管100bには、上流方向から順に、流量制御装置である第4のマスフローコントローラ(MFC)92dと、開閉弁である第4のバルブ84dとが設けられている。
したがって、第1のガス供給管80a側の液体原料供給管86から供給される液体原料は、気化器82において気化された後、第1のバルブ84aを介して、第1のキャリアガス供給管100aにおいてキャリアガスと合流し、第1のガス供給ノズル96aの第1のガス供給孔98aから、処理室70に供給される。
一方、第2のガス供給管80bから供給される原料は、第2のバルブ84bを介して、第2のキャリアガス供給管100bにおいてキャリアガスと合流し、第2のガス供給ノズル96bの第2のガス供給孔98bから、処理室70に供給される。
処理室70は、ガスを排気する排気管であるガス排気管110により第5のバルブ112を介して、排気装置(排気手段)である真空ポンプ114に接続され、真空排気されるようになっている。なお、この第5のバルブ112は、弁を開閉して処理室70の真空排気・真空排気停止ができ、更に弁開度を調節して圧力調整可能となっている開閉弁である。
制御部(制御手段)であるコントローラ120は、LMFC90、第1〜第4のMFC92a、92b、92c、92d、第1〜第4のバルブ84a、84b、84c、84d、第5のバルブ112、ヒータ62、真空ポンプ114、ボート回転機構74、ボートエレベータ44とに接続されている。コントローラ120によって、LMFC90、及び第1〜第4のMFC92A、92b、92c、92dの流量調整、第1〜第4のバルブ84a、84b、84c、84dの開閉動作、第5のバルブ112の開閉及び圧力調整動作、ヒータ62の温度調整、真空ポンプ114の起動・停止、ボート回転機構74の回転速度調節、ボートエレベータ44の昇降動作制御が行われる。
次に、気化器82について詳細に説明する。
図4(a)は、気化器82の概略図であり、図4(b)は、気化器82の側面図である。また、図5は、気化器82のノズルヘッド130を下方から見た図である。
気化器82には、複数(例えば2つ)のノズルヘッド130、複数(例えば2つ)の気化室132、及びタンク部134が設けられている。ノズルヘッド130、気化室132、及びタンク部134それぞれの間には、減圧状態での使用に耐えるためにシール部材136が設けられている。シール部材136としては、例えば、耐熱性のあるOリング、あるいは、メタルシール等が用いられる。
ノズルヘッド130は、複数の気化室132それぞれに対応して設けられており、このノズルヘッド130には、対応する気化室132内に液体原料を供給する液体原料ノズル142及び不活性ガスを供給する不活性ガス導入部144が設けられている。液体原料ノズル142は、液体原料供給管86と接続しており、不活性ガス導入部144は、不活性ガス供給管88に接続している。
このように、それぞれの気化室132へは、液体原料供給管86及び不活性ガス供給管88から、独立して原料あるいは不活性ガスが供給される構成となっている。
不活性ガス導入部144は、気化室132側で2方向に分岐しており、先端にはシャワー板146が設けられている。シャワー板146は、液体原料ノズル142を挟むようにして、この液体原料ノズル142を頂点としてペントルーフ(三角屋根)形状に配置されている。
液体原料供給管86から液体原料ノズル142を介して噴霧される液体原料は、不活性ガス供給管88から不活性ガス導入部144に導入されシャワー板146を介してシャワー状に供給される不活性ガスと、気化室132内で混合される。
このように、液体原料ノズル142の近傍に、不活性ガスをシャワー状に供給するシャワー板146が配置されているため、液体原料ノズル142から噴霧された液体原料が、この液体原料ノズル142自体に付着しにくい。
気化室132は、直列に複数並んでブロック構造を構成し、ブロックの周囲及び隣接する気化室132間には、気化室132内を加熱する熱源としてのヒータ150、152が設けられ、また、ブロックの周囲及びそれぞれの気化室132には、気化室132内の温度を検知する温度センサ154が設けられている。
隣接する気化室132間に設けられたヒータ152の熱容量を、ブロックの周囲に設けられたヒータ150の熱容量の2倍程度とすることで、隣接する気化室132間に設けられたヒータ152により隣接する(両側の)気化室132を同時に加熱することが可能となる。
タンク部134は、気化室132の下方に設けられており、このタンク部134に、複数の気化室132で気化された原料が集められる。タンク部134は、複数の気化室132の容積の総和よりも大きな容積を有する。また、タンク部134には、第1のガス供給管80aに接続されるポート160、及びタンク部134内の原料を真空ポンプ114から排気するためのポート(非図示)が設けられている。さらに、タンク部134の周囲には、気化室132と同様にヒータ150及び温度センサ154が設けられている。
なお、タンク部134と、気化室132のブロックとは、分割できるように構成されている。
つまり、液体原料供給管86から気化器82に供給される液体原料は、複数の気化室132において気化された後、タンク部134に集められ、ポート160から第1のガス供給管80aを介して処理室70に供給される構成となっている。このように、気化器82は、気化室132が複数設けられた構成となっているため、気化室132が複数設けられていない構成と比較して、単位時間あたりに気化できる原料が増大する。また、気化できる原料を増大させるために、気化室132を1つ有する構成の気化器を複数設ける場合と比較して、設置スペースが低減される。
<成膜処理>
次に、基板処理装置10を用いたALD(Atomic Layer Deposition)法による成膜処理について、半導体デバイスの製造工程の一つであるHfO膜の成膜を例に説明する。なお、以下の説明において、原料には、TEMAH(テトラキスメチルエチルアミノハフニウム:Hf[NCH)、及び、オゾン(O)を用いている。
ALD法は、CVD(Chemical Vapor Deposition)法の一つであり、所定の成膜条件(温度、時間等)の下で、成膜に用いられる少なくとも2種類の原料となる反応性ガスを1種類ずつ交互に基板上に供給し、1原子単位で基板上に吸着させ、表面反応を利用して成膜を行う手法である。このとき、膜厚の制御は、反応性ガスを供給するサイクル数で行う。例えば、膜厚20Åの膜を形成する場合、成膜速度が1Å/サイクルであれば、反応性ガスを供給するサイクルを20サイクル行う。
ALD法では、例えばHfO膜の場合、原料としてTEMAHとOを用いて、180〜250℃の低温で、高品質の成膜が可能である。
まず、上述したようにウエハ14をボート38に装填し、処理室70に搬入する。ボート38を処理室70に搬入後、後述する3つのステップを順次実行する。
(ステップ1)
液体原料供給管86にTEMAH、不活性ガス供給管88に不活性ガス(N)、第1のキャリアガス供給管100aにキャリアガス(N)を流す。
第1のガス供給管80aの第1のバルブ84a、第1のキャリアガス供給管100aの第3のバルブ84c、及び、ガス排気管110の第5のバルブ112それぞれを開く。
キャリアガスは、第1のキャリアガス供給管100aから流れ、第3のMFC92cにより流量調整される。
不活性ガスは、不活性ガス供給管88を流れ、第1のMFC92aにより流量調整される。
TEMAHは、液体原料供給管86を流れ、LMFC90により流量調整され、流量調整された不活性ガスとともに、気化器82に供給される。
続いて、TEMAHは、気化器82において気化され、第1のガス供給管80aから流れ、流量調整されたキャリアガスと合流して混合され、第1のガス供給ノズル96aの第1のガス供給孔98aから処理室70内に供給されつつ、ガス排気管110から排気される。
このとき、第5のバルブ112を適正に調整して処理室70内の圧力を30〜100Paの範囲であって、例えば50Paに維持する。LMFC90で制御するTEMAHの供給量は0.01〜0.1g/minである。TEMAH(ガス)にウエハ14を晒す時間は30〜180秒間である。ヒータ62温度はウエハの温度が180〜250℃の範囲であって、例えば250℃になるよう設定する。
このように、TEMAHを処理室70内に供給することで、TEMAHがウエハ14上の下地膜などの表面部分と表面反応(化学吸着)する。
(ステップ2)
第1のガス供給管80aの第1のバルブ84aを閉め、TEMAHの供給を停止する。このとき、ガス排気管110の第5のバルブ112は開いたままとし、真空ポンプ114により処理室70内を20Pa以下となるまで排気し、処理室70内に残留する残留TEMAH(ガス)を、処理室70内から排除する。このとき、N等の不活性ガスを処理室70内へ供給すると、残留TEMAH(ガス)を排除する効果がさらに高まる。
(ステップ3)
第2のガス供給管80bにO、第2のキャリアガス供給管100bにキャリアガス(N)をそれぞれ流す。第2のガス供給管80bの第2のバルブ84b、第2のキャリアガス供給管100bの第4のバルブ84dを共に開く。
キャリアガスは、第2のキャリアガス供給管100bから流れ、第4のMFC92dにより流量調整される。
は、第2のガス供給管80bから流れ、第2のMFC92bにより流量調整され、流量調整されたキャリアガスと合流して混合され、第2のガス供給ノズル96bの第2のガス供給孔98bから処理室70内に供給されつつガス排気管110から排気される。
このとき、第5のバルブ112を適正に調整して処理室70内の圧力を30〜100Paの範囲であって、例えば50Paに維持する。Oにウエハ14を晒す時間は10〜120秒間である。このときのウエハの温度は、ステップ1のTEMAHガスの供給時と同じく180〜250℃の範囲であって、例えば250℃となるようにヒータ62を設定する。
の供給により、ウエハ14の表面に化学吸着したTEMAHとOとが表面反応して、ウエハ14上にHfO膜が成膜される。
成膜後、第2のガス供給管80bの第2のバルブ84b及び第2のキャリアガス供給管100bの第4のバルブ84dを閉じ、真空ポンプ114により処理室70内を真空排気し、成膜に寄与した後の処理室70内に残留するO(ガス)を排除する。
このとき、N等の不活性ガスを反応管64内に供給すると、残留するO(ガス)を処理室70から排除する効果がさらに高まる。
上述したステップ1〜3を1サイクルとし、このサイクルを複数回繰り返すことにより、ウエハ14上に所定の膜厚のHfO膜を成膜することができる。
なお、本実施形態においては、HfO膜を成膜する場合について説明したが、これに限らず、液体原料を使用する他の膜種の成膜についても適用することができる。
また、上記実施形態においては、気化器82に気化室132が2つ設けられている場合について説明したが、これに限らず、気化室を3つ以上設けるようにしてもよい。
さらに、液体原料ノズル141及びシャワー板146をペントルーフ形状に配置する代わりに、曲面を有するシャワー板146を用いて半球形状に配置するようにしてもよい。
[本発明の好ましい態様]
以下に、本発明の好ましい態様について付記する。
本発明の一態様によれば、半導体基板を成膜するためノズル等のガス放出媒体を有する反応室と、半導体基板を移載する機構を有する移載室と、半導体基板の成膜、反応室内のクリーニング及びガス置換に必要なガスを有するガス供給システムと、半導体基板成膜前後の反応室内残留ガスを排気する機構を有する排気システムと、半導体基板の成膜及び装置の管理を行う統合コントローラと、半導体基板の成膜に必要な液体材料及び供給系を付帯し、かつその液体を気化させるための気化器を有する供給システム、を有する半導体装置が提供される。これにより、気化ガスの量を従来の数倍にした気化器により単位時間当たりの成膜レートを向上させ装置スループットが高くすることができる。
10 基板処理装置
12 筺体
14 ウエハ
16 カセット
28 カセット棚
34 カセット搬送装置
36 ウエハ移載機構
38 ボート
40 処理炉
42 炉口シャッタ
44 ボートエレベータ
48 シールキャップ
50 クリーンユニット
70 処理室
72 ボート支持台
80a 第1のガス供給管
80b 第2のガス供給管
82 気化器
86 液体原料供給管
88 不活性ガス供給管
90 液体マスフローコントローラ(LMFC)
92 マスフローコントローラ(MFC)
96a 第1のガス供給ノズル
96b 第2のガス供給ノズル
100a 第1のキャリアガス供給管
100b 第2のキャリアガス供給管
110 ガス排気管
114 真空ポンプ
120 コントローラ
130 ノズルヘッド
132 気化室
134 タンク部
136 シール部材
142 液体原料ノズル
144 不活性ガス導入部
146 シャワー板

Claims (1)

  1. 基板を処理する処理室と、
    気化器により液体原料を気化して得られた気化ガスを、前記処理室内に供給するガス供給手段と、
    前記処理室内の雰囲気を排気する排気手段と、
    を有し、
    前記気化器は、液体原料を導入し当該液体原料を気化する気化室を少なくとも2以上備える
    基板処理装置。
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