JP5060375B2 - 基板処理装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents
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例えば、Hi−K(高誘電率ゲート絶縁膜)として有望なHfO(酸化ハフニウム)膜の成膜原料の一つにTEMAH[Hf(N(CH3)(C2H5))4:テトラキス・ジメチルアルミ・ハフニウム)]がある。他にもAlO(酸化アルミニウム)膜の成膜原料としてTMA[Al(CH3):トリメチルアルミニウム]がよく用いられている。
TMAの蒸気圧は常温25℃で0.5Pa程度である。このため、所望のTMAガスを得るにはバブラと呼ばれる気化装置が必要になる。
図9に示されるように、従来の気化装置は、液体原料を貯留して気化するための気化容器1に、気化容器1と内部の液体原料の温度を所望の温度に保持するため加熱機構(図示せず)を設けるとともに、気化容器1内の液体原料にキャリアガスを通すことにより、液体原料を気化させるためのキャリアガス供給ライン2と、気化した原料のガス、すなわち、原料ガスとキャリアガスとの混合ガスを、基板処理装置の処理室(図示せず)に供給するための原料ガス供給ライン3を設けた構成となっている。気化装置のキャリアガス供給ライン2には流量調節器としてマスフローコントローラMFCが設けられると共に、マスフローコントローラMFCを挟んで上流側にバルブV1が、下流側に、バルブV2、V3が設けられる。また、原料ガス供給ライン3には、バルブV4、V5が設けられており、処理室からの逆流を防止するようになっている。
図7において、No.1のイベント名は「CLOSE」である。No.1のイベントではバルブV1〜V5が閉となり、キャリアガスの供給、原料ガスの供給が停止される。
No.2のイベント名は「PRETMA」である。このイベントでもバルブV1〜V5は閉に保持され、キャリアガスの供給及び原料ガスの供給が停止される。
バブリングを行うことで、液体原料とキャリアガスとの接触面積が増加し、液体原料の気化量が増加するので、所望の蒸気圧が得られる。従って、このイベントでは、気化容器内で気体となった原料ガス、この例では、TMAガスがキャリアガスと混合した混合ガスの状態で処理室に供給される。
御され、処理室への原料ガスとキャリアガスの混合ガスの供給、停止が制御される。しかし、バブリング開始時やバブリングの最中に、液体原料が気化せずに液体が細分化したミストが発生し、発生したミストが処理室に供給されると、基板上にパーティクルが発生し、半導体装置の歩留りが低下することがある。
(1)ミストの低減には、気化容器の圧力とキャリアガス供給管内圧力との間の圧力差を低減すること、キャリアガスを細分化し、泡の体積及び表面積を小さくして気化容器の底面全域から液体原料中にキャリアガスを供給することが効果的である、
(2)ミストを消滅するには、気化容器及び原料ガス供給ラインの温度を最適化し、発生したミストを気化容器の内面及び、原料ガス供給ラインの管壁から与える熱により気化させること、原料ガス供給管の配管長の最適化により、発生したミストを配管壁面からの熱により気化させること、原料ガス供給管に熱交換器を設けて積極的に原料ガス供給管を加熱することにより、気化させることが有効である、
ことを見出した。
しかし、定常時のバブリング際のミストを防止できても、非定常時、すなわち、バブリングの開始時に気化容器内において、液体原料のミストが発生することがあり、発生したミストが処理室に供給されてしまうという問題がある。
なお、上記(1)、(2)は、従来技術ではない。
また、本発明に係る他の態様は、反応ガスを基板が収容された処理室に供給する工程と、液体原料を気化容器で気化して前記処理室に供給する工程と、を有し、前記液体原料を気化して前記処理室に供給する工程では、前記液体原料を気化させる気化容器にキャリアガスを供給するキャリアガス供給ラインに設けられた第1の開閉バルブを開として前記液体原料を気化し、所定時間経過後に、前記気化容器で気化された原料ガスを前記処理室へ供給する原料ガス供給ラインに設けられた第2の開閉バルブを開として前記処理室に前記原料ガスを供給し、前記反応ガスと前記原料ガスを前記処理室へ供給することにより前記基板に所定の膜を形成する半導体装置の製造方法を提供するものである。
<基板処理装置>
本実施の形態において、基板処理システムとしての基板処理装置は、一例として、半導体装置(IC)の製造方法における処理工程を実施する半導体製造装置として構成されている。なお、以下の説明では、基板処理装置として基板に酸化、拡散処理やCVD処理などを行う縦型の装置(以下、単に処理装置という)を適用した場合について述べる。
本発明に係る処理装置101ではシリコン等からなる基板(以下、ウエハという)200のウエハキャリアとしてカセット110が用いられる。
処理装置101の筐体111の正面壁111a下方にはメンテナンス可能なように開口部としての正面メンテナンス口(図示せず)が開設され、正面メンテナンス口にはこれを開閉すべく正面メンテナンス扉104が建て付けられている。
正面メンテナンス扉104には、カセット搬入搬出口(基板収容器搬入搬出口)112が筐体111内外を連通するように開設されており、カセット搬入搬出口112はフロントシャッタ(基板収容器搬入搬出口開閉機構)113によって開閉されるようになっている。カセット搬入搬出口112の筐体111内側にはカセットステージ(基板収容器受渡し台)114が設置されている。カセット110はカセットステージ114上に工程内搬送装置(図示せず)によって搬入され、かつまた、カセットステージ114上から搬出されるようになっている。
カセットステージ114は、工程内搬送装置によって、カセット110内のウエハ200が垂直姿勢となり、カセット110のウエハ出し入れ口が上方向を向くように載置される。カセットステージ114は、カセット110を筐体後方に右回り縦方向90°回転し、カセット110内のウエハ200が水平姿勢となり、カセット110のウエハ出し入れ口が筐体後方を向くように動作可能となるよう構成されている。
また、カセットステージ114の上方には予備カセット棚107が設けられ、予備的にカセット110を保管するように構成されている。
カセットステージ114とカセット棚105との間には、カセット搬送装置(基板収容
器搬送装置)118が設置されている。
カセット搬送装置118は、カセット110を保持したまま昇降可能なカセットエレベータ(基板収容器昇降機構)118aと搬送機構としてのカセット搬送機構(基板収容器搬送機構)118bとで構成されており、カセットエレベータ118aとカセット搬送機構118bとの連続動作により、カセットステージ114、カセット棚105、予備カセット棚107との間で、カセット110を搬送するように構成されている。
このウエハ移載機構125は、ウエハ200を水平方向に回転ないし直動可能なウエハ移載装置(基板移載装置)125aと、ウエハ移載装置125aを昇降させるためのウエハ移載装置エレベータ(基板移載装置昇降機構)125bとを備えて構成される。
ウエハ移載装置エレベータ125bは、耐圧製の筐体111の右側端部に設置されている。
これらウエハ移載装置エレベータ125b及びウエハ移載装置125aの連続動作により、ウエハ移載装置125aのツイーザ(基板保持体)125cをウエハ200の載置部として、ボート(基板保持具)217に対してウエハ200を装填(チャージング)及び脱装(ディスチャージング)するように構成されている。
処理炉202の下端部は、炉口シャッタ(炉口開閉機構)147により開閉されるように構成されている。
処理炉202の下方にはボート217を処理炉202に昇降させる昇降機構としてのボートエレベータ(基板保持具昇降機構(図示せず))が設けられ、ボートエレベータの昇降台に連結された連結具としての昇降アーム128には蓋体としてのシールキャップ219が水平に据え付けられている。
シールキャップ219はボート217を垂直に支持し、処理炉202の下端部を閉塞可能なように構成されている。
ボート217は複数本の保持部材を備えており、複数枚(例えば、50枚〜150枚程度)のウエハ200をその中心を揃えて垂直方向に整列させた状態で、それぞれ水平に保持するように構成されている。
また、ウエハ移載装置エレベータ125b及びボートエレベータ側と反対側の筐体111の左側端部には、クリーンエアを供給するよう、供給フアン及び防塵フィルタで構成されたクリーンユニット134bが設置されている。
クリーンユニット134bから吹き出されたクリーンエアは、ウエハ移載装置125a、ボート217を流通した後に、図示しない排気装置に吸い込まれて、筐体111の外部に排気されるようになっている。
筐体後方に右周り縦方向90°回転させられる。
次に、カセット110は、カセット棚105ないし予備カセット棚107の指定された棚位置へカセット搬送装置118によって自動的に搬送されて受け渡され、一時的に保管された後、カセット棚105ないし予備カセット棚107からカセット搬送装置118によって移載棚123に移載されるか、もしくは直接、移載棚123に搬送される。
続いて、ウエハ200群を保持したボート217は、シールキャップ219がボートエレベータの昇降アーム128によって上昇されることにより、処理炉202内へ搬入(ローディング)されていく。
図2は、本実施の形態で好適に用いられる縦型の基板処理炉の概略構成図であり、処理炉202部分を縦断面で示す。図3は図2のA−A線断面図、図4は本実施例の基板処理装置における縦型基板処理炉の多孔ノズルを説明するための図であり、図4(A)は概略図であり、図4(B)は図4(A)のA部拡大図である。
反応管203の下端部には、例えば、ステンレス等の耐食、耐熱金属から形成されたマニホールド209が気密部材であるOリング220を介して気密に取り付けられている。
マニホールド209の下端部には、蓋体であるシールキャップ219がOリング220を介して気密に接合されている。このようにシールキャップ219がOリング220を介して気密に接合されると、反応管203、マニホールド209及びシールキャップ219によって、ウエハ200を処理するための処理室201が形成される。なお、前記マニホールド209は保持部材(以下、ヒータベースという)に固定され、ヒータベースに支持されている。
原料ガス供給管232a、232bは、マニホールド209の下部を貫通しており、原
料ガス供給管232bは、処理室201内で原料ガス供給管232aと合流され、一本の多孔ノズル233に連通される。
原料ガス供給管232aの上流端部は、反応ガス(例えば、オゾン:O3)の供給源に接続され、原料ガス供給管232bの上流端部は、後述するように、バブリング容器である気化容器260に接続される。
多孔ノズル233は、処理室201内に設けられており、原料ガス供給管232bから供給される処理ガス(例えば、TMAガス)の分解温度以上の領域にその上部が延在している。
図5は、バブリングによって気化容器260内の液体原料を気体化する気化装置を示す。
てバルブV5の下流側に接続され、原料ガス供給管232aには、不活性ガスのライン232dが開閉バルブ254を介してバルブ243aの下流側に接続される。
図6は、本発明の実施の形態1〜4に係る気化装置のバルブシーケンスを示す。なお、気化装置の各バルブV1〜V5の開閉動作は、コントローラ(制御装置)280により制御される。
(実施の形態1)
実施の形態1では、No.1の「CLOSE」のイベントでは、バルブV1〜V5が閉となり、No.2の「PRETMA」のイベントで、キャリアガス供給管300のバルブV1〜V3が開となる。このとき、原料ガス供給管232bのバルブV4及びV5は閉とされる。
ガスがキャリアガス供給ラインとバルブV2との間に蓄圧されず気化容器260に供給される。
したがって、マスフローコントローラ241aの一時側とバルブV2の二次側の圧力との間に圧力差がなくなり、キャリアガス供給管300内の圧力と気化容器260との間の圧力差は、定常時のバルブV2の二次側の圧力と気化容器260との間の圧力差以下となる。このような状態では、キャリアガス供給管300から液体原料に供給されるキャリアガスの圧力も定常時の圧力以下となり、原料液中を上昇して液面に到達する泡、気泡の大きさが小さくなる。これにより、液面の動揺も小さくなり、圧力差に起因したミストの発生を防止することができる。
No.2のイベントでは、ミストが発生したとしても、原料ガス供給管232bのバルブV3、V4が閉とされ、原料ガス供給管232bと多孔ノズル233との間が、バルブV4、V5によって遮断されるので、発生したミストが気化容器260に供給されるキャリアガスによって処理室201に搬送されることがない。また、バルブV、V5が開とするまでは、気化容器260の内面や原料ガス供給通路のバルブV4より上流側の管壁にミストが接触して気化又は液化するので、これによってもミストを消滅させることができる。
これにより、気化容器260内の原料ガスとキャリアガスとの混合ガス(この例では、TMA液とキャリアガスとの混合気)が多孔ノズル233を介して処理室201に供給され、処理室201のウエハ200がミストを含まないTMAガスによってパーティクルの発生なく処理される。
実施の形態2に係るバルブシーケンスは、No.2の「PRETMA」のイベントにおいて、バルブV1、V2、V3だけでなく、バルブV4も開とされ、バルブV5のみを閉
とされる点で、実施の形態1と相違する。
このようにしても、キャリアガス供給管の圧力と気化容器260の圧力との間の圧力差が、定常時の圧力差以下となり、ミストの発生を防止することができる。また、発生したミストも気化容器260の内面や原料ガス供給管232bの管壁との接触により気体または液体となって消滅させることができる。
他の構成は実施の形態1と同じである。
従って、この実施の形態2も実施の形態1と同様に、ミストの発生の防止、ミストの消滅がなされ、ミストに起因したパーティクルの発生が防止される。
実施の形態3に係るバルブシーケンスは、No.4の「CLOSE」のイベントにおいて、実施の形態1のように、全てのバルブV1〜V5を閉とせず、バルブV1〜V3を開としたままで、バルブV4、V5を閉としている。他は実施の形態1のバルブシーケンスと同じ構成である。
No.4のイベントにおいて、バルブV1〜V3が開となっていてもバルブV4、V5が閉となっていると、原料ガス供給管232bを通じた原料ガス及びキャリアガスの処理室201への供給を防止することができる。このため、実施の形態3でも実施の形態1及び2と同様の作用、効果が得られる。
実施の形態4に係るバルブシーケンスは、No.4の「CLOSE」のイベントにおいて、実施の形態1のように、全てのバルブV1〜V5を閉とせずに、バルブV1〜V4を開としたままで、V5のみを閉としている。他は実施の形態1の構成と同じである。
No.4のイベントにおいて、バルブV1〜V4が開となっていてもバルブV5が閉となっているので、原料ガス供給管232bを通じた原料ガス及びキャリアガスの処理室201への供給を防止することができる。このため、実施の形態4でも実施の形態1〜3と同様の作用、効果が得られる。
ALD法を用い、例えば、Al2O3(酸化アルミニウム)膜を形成する場合は、TMA(Al(CH3)3:トリメチルアルミニウム)と、O3(オゾン)とを交互に供給することにより250〜450℃の低温で高品質の成膜が可能である。
このように、ALD法では、複数種類の反応性ガスを1種類ずつ交互に供給することによって成膜を行う。そして、膜厚制御は、反応性ガス供給のサイクル数で制御する。例えば、成膜速度が1Å/サイクルとすると、20Åの膜を形成する場合、成膜処理を20サイクル行う。
ステップ1では、O3ガスを流す。まず原料ガス供給管232aに設けられたバルブ243a、及びガス排気管231に設けられたバルブ243dを共に開けて、原料ガス供給
管232aからマスフローコントローラ241aによって流量調整されたO3ガスを多孔ノズル233のガス供給孔248bから処理室201に供給しつつガス排気管231から排気する。
O3ガスを流すときは、バルブ243dを適正に調節して処理室201内圧力を10〜500Paの範囲であって、例えば100Paに維持する。
マスフローコントローラ241aで制御するO3ガスの供給流量は1〜20slmの範囲であって、例えば5slmで供給される。
O3ガスにウエハ200を晒す時間は2〜120秒間である。
このときのヒータ207温度はウエハ200の温度が250〜450℃の範囲であって、例えば380℃になるよう設定してある。
ステップ2では、原料ガス供給管232aのバルブ243aを閉めて、O3ガスの供給を止める。また、ガス排気管231のバルブ243dを開としたまま、真空ポンプ246の排気によって処理室201を20Pa以下に排気し、残留O3ガスを処理室201から排除する。このとき、N2ガス等の不活性ガスを、O3ガス供給ラインである原料ガス供給管232aおよびTMA供給ラインである原料ガス供給管232bからそれぞれ処理室201に供給するようにしてもよい。このようにすると残留O3の排除効果をより向上させることができる。
ステップ3では、TMAガスを処理室201に供給する。TMAは常温で液体である。
TMAガスを処理室201に供給する場合、窒素ガスや希ガスなどの不活性ガスをキャリアガスとしてこれを気化容器260のTMA液に通すバブリングによって気化した分を原料ガス供給管232b及び多孔ノズル233を通じて、キャリアガスと共に処理室201へと供給する。
このとき、ウエハ温度はO3ガスの供給時と同じく、250〜450℃の範囲の所望の温度に維持する。TMAガスの処理室201への供給により、ウエハ200の表面に吸着したO3とTMAとが表面反応して、ウエハ200上にAl2O3膜が成膜される。
この際、同時に原料ガス供給管232aの途中につながっている不活性ガスのライン232dから開閉バルブ254を開けて不活性ガスを流すようにしてもよい。このようにするとO3側にTMAガスが回り込むことを防ぐことができる。
なお、図8において、バルブシーケンスの項目名である「比較例」は、ミストが発生しやすい条件でTMA成膜を実施したときのパーティクルの結果を示す。
図8に示すように、「比較例」のバルブシーケンスでは、従来の標準的なバルブシーケンスよりもパティキュレートの個数が大幅に増大することが分かった。また、実施の形態2のバルブシーケンスでは、パティキュレートが大幅に減少することが分かった。これに
より、パティキュレートとミストとの間には相関があり、キャリアガス供給管300の圧力と気化容器260の圧力との間の圧力差を定常時の圧力差以下とすると、ミストが減少し、パーティクルが減少することを確認することができた。
本実施の形態によれば、以下に挙げる1つ又はそれ以上の効果を有する。
(1)バブリング定常時及びバブリング開始時において、気化容器の圧力とキャリアガス供給管内圧力との間の圧力差を定常時の圧力差以下とすることができるので、ミストの発生を防止することができる。
(2)キャリアガスを細分化し、泡の体積及び表面積を小さくして気化容器の底面全域から液体原料中に供給するので、ミストの発生を防止することができる。
(3)気化容器及び原料ガス供給管の温度を最適化し、発生したミストをバブラ壁及び管壁から与える熱により気化させることができる。
(4)原料ガス供給管の配管長の最適化により、発生したミストを配管壁面からの熱により気化させることができる。また、原料ガス供給管に複数のバルブを設けた場合には、開とするバルブを選択することにより、原料ガス供給管の配管長の最適化することができ、発生したミストを管壁からの熱により気化させることができる。
(5)原料ガス供給管や気化容器に、加熱装置として、例えば、ヒータ又は熱交換器を設けて積極的に加熱することにより、ミストを気化させることができる。
(6)上記(1)〜(5)により、処理室へのミストの供給を防止することができ、ミストに起因したパーティクルの発生を防止することができる。これにより、半導体装置の歩留りを向上することができる。
次に、本発明の好ましい態様を付記する。
260 気化容器
280 コントローラ(制御装置)
300 キャリアガス供給管(キャリアガス供給ライン)
V1 バルブ(第1の開閉バルブ)
V2 バルブ(第1の開閉バルブ)
V3 バルブ(第1の開閉バルブ)
V4 バルブ(第2の開閉バルブ)
V5 バルブ(第2の開閉バルブ)
Claims (4)
- 基板を収容する処理室と、
液体原料を収容し、該液体原料を気化させる気化容器と、
前記気化容器内へキャリアガスを供給するキャリアガス供給ラインと、
前記キャリアガス供給ラインに設けられた少なくとも一つの第1の開閉バルブと、
前記気化容器で気化された原料ガスを前記処理室内へ供給する原料ガス供給ラインと、
前記原料ガス供給ラインに設けられた少なくとも一つの第2の開閉バルブと、
少なくとも前記第1の開閉バルブ、第2の開閉バルブの開閉を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記処理室内へ前記原料ガスを供給する際に、前記第1の開閉バルブを開とし、前記キャリアガス供給管内の圧力と前記気化容器内の圧力との間の圧力差が所定の圧力差以下となってから、前記第2の開閉バルブを開とするように、前記第1の開閉バルブ及び前記第2の開閉バルブの開閉動作を制御するよう構成される基板処理装置。 - 前記所定の圧力差とは、定常時の圧力差である請求項1に記載の基板処理装置。
- 前記制御装置は、前記処理室内への前記原料ガスの供給を開始する前に、前記第1のバルブを開として前記液体原料の気化を開始し、前記キャリアガス供給管内の圧力と前記気化容器内の圧力との間の圧力差が所定の圧力差以下となってから、前記第2の開閉バルブを開とするように、前記第1の開閉バルブ及び前記第2の開閉バルブの開閉動作を制御するよう構成される請求項1または2に記載の基板処理装置。
- 反応ガスを基板が収容された処理室に供給する工程と、
液体原料を気化容器で気化して前記処理室内に供給する工程と、を有し、
前記液体原料を気化して前記処理室内に供給する工程では、
前記気化容器内へキャリアガスを供給するキャリアガス供給ラインに設けられた第1の開閉バルブを開として前記液体原料の気化を開始し、
前記キャリアガス供給管内の圧力と前記気化容器内の圧力との間の圧力差が所定の圧力差以下となってから、前記気化容器で気化された原料ガスを前記処理室内へ供給する原料ガス供給ラインに設けられた第2の開閉バルブを開として、前記処理室内への前記原料ガ
スの供給を開始することにより前記基板に所定の膜を形成する半導体装置の製造方法。
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