JP2009123950A - 基板処理装置 - Google Patents

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Taketoshi Sato
武敏 佐藤
Masayuki Kyoda
昌幸 経田
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Abstract

【課題】 隣接する基板間へのガスの供給を促進させるとともに、一括して処理することの出来る基板の枚数を増やす。
【解決手段】 基板支持部材に支持される基板の周縁と処理室の内壁とに挟まれる空間に、基板の周方向に延在されるとともに、基板を積層する方向に亘って延在され、ガス供給部のガス供給口と対向する位置に複数の排気口を備えた隔離壁と、基板支持部材に支持される各基板の周縁と隔離壁との間に、基板の周方向に延在された整流板と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は反応管の内部にガスを供給して複数の基板を処理する基板処理装置に関する。
従来、例えばDRAMなどの半導体装置の製造工程の一工程として、基板上に薄膜を形成する基板処理工程が実施されていた。かかる基板処理工程を実施する基板処理装置は、複数の基板を上下方向に亘って所定のピッチで積層した状態で支持する基板支持部材を収容する処理室と、処理室内にガスを供給するガス供給部と、処理室内を排気する排気部とを備えていた。そして、複数の基板を支持した基板支持部材を処理室内に搬入し、排気部により処理室内を排気しつつガス供給部から処理室内にガスを供給することにより、各基板の間にガスを通過させて基板上に薄膜を形成していた。
しかしながら、ガス供給部から処理室内に供給されたガスが、基板支持部材により支持された基板の周縁と処理室の内壁との間に流れてしまい、隣接する基板間に供給されずに排気部より排気されてしまう場合があった。そのため、ガスの消費効率が低下し、基板処理の速度が低下してしまう場合があった。
隣接する基板間へのガスの供給を促すため、ガス供給部と排気部とを基板を挟んで対向するように設けつつ、基板支持部材により支持された基板の周縁と反応管の内壁との間にリング状の整流板を設ける方法も考えられる。しかしながら、かかる方法では、基板支持部材へ基板を移載する移載手段と整流板とが干渉(接触)してしまう場合があった。かかる干渉を避けるために基板の積層ピッチを広く確保すると、一括して処理することの出来る基板の枚数が少なくなってしまう場合があった。
本発明は、隣接する基板間へのガスの供給を促進させるとともに、一括して処理することの出来る基板の枚数を増やすことが可能な基板処理装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、複数の基板を上下方向に亘って所定のピッチで積層した状態で支持する基板支持部材を収容する処理室と、前記基板を積層する方向に亘って前記処理室内に延在され、前記処理室内にガスを供給する複数のガス供給口を備えたガス供給部と、前記基板支持部材に支持される基板の周縁と前記処理室の内壁とに挟まれる空間に、前記基板の周方向に前記基板の中心に対して270度以上の中心角に亘って延在されるとともに、前記基板を積層する方向に亘って延在され、前記ガス供給部のガス供給口と対向する位置に複数の排気口を備えた隔離壁と、前記処理室の内壁と前記隔離壁との間に設けられ、前記基板が支持される空間とは隔離されたガス排気用バッファ空間と、前記ガス排気用バッファ空間を介して前記処理室内を排気する排気部と、前記基板支持部材に支持される各基板の周縁と前記隔離壁との間に、前記基板の周方向に前記基板の中心に対して300度以上の中心角に亘ってそれぞれ延在された整流板と、を有し、前記隔離壁の備える排気口の穴径は、前記基板が支持される空間内の圧力よりも前記ガス排気用バッファ空間内の圧力が20Pa以上低くなり、各排気口からの前記ガス排気用バッファ空間への排気量が均等となるようにそれぞれ設定されている基板処理装置が提供される。
本発明にかかる基板処理装置によれば、隣接する基板間へのガスの供給を促進させると
ともに、一括して処理することの出来る基板の枚数を増やすことが可能となる。
上述したように、従来の基板処理装置では、ガス供給部から処理室内に供給されたガスが、基板支持部材により支持された基板の周縁と反応管の内壁との間に流れ、隣接する基板間に供給されずに排気部より排気されてしまう場合があった。そのため、ガスの消費効率が低下し、基板処理の速度が低下してしまう場合があった。従来の基板処理装置の構成を図1に示す。図1は、従来の基板処理装置の概略構成図であり、(a)は縦断面図を、(b)は水平断面図をそれぞれ示している。
隣接する基板間へのガスの供給を促すため、基板支持部材により支持された基板の周縁と反応管の内壁との間にリング状の整流板を設ける方法も考えられる。かかる基板処理装置の構成を図2に示す。図2は、リング状の整流板を有する従来の基板処理装置の概略構成図であり、(a)は縦断面図を、(b)は水平断面図をそれぞれ示している。しかしながら、かかる方法では基板支持部材へ基板を移載する移載手段と整流板とが干渉(接触)してしまう場合があった。
そこで発明者等は、隣接する基板間へのガスの供給を促進させる方法、および基板を移載する移載手段と整流板との干渉(接触)を抑制する方法について鋭意研究を行った。その結果、発明者等は、処理室内におけるコンダクタンスを局所的に調整することにより処理室内に差圧を発生させ、かかる差圧によりガス流を発生させ、隣接する基板間へのガスの供給を促進させることが可能であるとの知見を得た。具体的には、図3(a)に示すように、基板支持部材に支持される基板の周縁と処理室の内壁とに挟まれる空間に後述する隔離壁を設け、処理室内におけるコンダクタンスを局所的に調整することが有効であるとの知見を得た。また、発明者等は、図3(b)に示すように、整流板を基板の周縁の全周に亘って設けることとせず、一部に切り欠き部を設けることにより、基板支持部材へ基板を移載する移載手段と整流板との干渉(接触)を抑制することが可能であるとの知見を得た。
本発明は、発明者等が得た上述の知見を元になされたものである。以下に、本発明の一実施形態について説明する。
(1)基板処理装置の構成
まず、図6を用いて、半導体装置の製造工程における基板処理工程を実施する基板処理装置101の構成例について説明する。図6は、本実施形態にかかる基板処理装置101の斜透視図である。
図6に示すように、本実施形態にかかる基板処理装置101は筐体111を備えている。シリコン等からなるウエハ(基板)200を筐体111内外へ搬送するには、複数のウエハ200を収納するウエハキャリア(基板収納容器)としてのカセット110が使用される。筐体111内側の前方には、カセットステージ(基板収納容器受渡し台)114が設けられている。カセット110は、図示しない工程内搬送装置によってカセットステージ114上に載置され、また、カセットステージ114上から筐体111外へ搬出されるように構成されている。
カセット110は、工程内搬送装置によって、カセット110内のウエハ200が垂直姿勢となり、カセット110のウエハ出し入れ口が上方向を向くように、カセットステージ114上に載置される。カセットステージ114は、カセット110を筐体111の後方に向けて縦方向に90°回転させ、カセット110内のウエハ200を水平姿勢とさせ、カセット110のウエハ出し入れ口を筐体111内の後方を向かせることが可能なよう
に構成されている。
筐体111内の前後方向の略中央部には、カセット棚(基板収納容器載置棚)105が設置されている。カセット棚105は、複数段、複数列にて複数個のカセット110を保管するように構成されている。カセット棚105には、後述するウエハ移載機構125の搬送対象となるカセット110が収納される移載棚123が設けられている。また、カセットステージ114の上方には、予備カセット棚107が設けられ、予備的にカセット110を保管するように構成されている。
カセットステージ114とカセット棚105との間には、カセット搬送装置(基板収納容器搬送装置)118が設けられている。カセット搬送装置118は、カセット110を保持したまま昇降可能なカセットエレベータ(基板収納容器昇降機構)118aと、カセット110を保持したまま水平移動可能な搬送機構としてのカセット搬送機構(基板収納容器搬送機構)118bと、を備えている。これらカセットエレベータ118aとカセット搬送機構118bとの連続動作により、カセットステージ114、カセット棚105、予備カセット棚107、移載棚123の間で、カセット110を搬送するように構成されている。
カセット棚105の後方には、ウエハ移載機構(基板移載機構)125が設けられている。ウエハ移載機構125は、ウエハ200を水平方向に回転ないし直動可能なウエハ移載装置(基板移載装置)125aと、ウエハ移載装置125aを昇降させるウエハ移載装置エレベータ(基板移載装置昇降機構)125bと、を備えている。なお、ウエハ移載装置125aは、ウエハ200を水平姿勢で保持するツイーザ(基板移載用治具)125cを備えている。これらウエハ移載装置125aとウエハ移載装置エレベータ125bとの連続動作により、ウエハ200を移載棚123上のカセット110内からピックアップして後述するボート(基板支持部材)217へ装填(チャージング)したり、ウエハ200をボート217から脱装(ディスチャージング)して移載棚123上のカセット110内へ収納したりするように構成されている。
筐体111の後部上方には、処理炉202が設けられている。処理炉202の下端部には開口が設けられ、かかる開口は炉口シャッタ(炉口開閉機構)147により開閉されるように構成されている。なお、処理炉202の構成については後述する。
処理炉202の下方には、ボート217を昇降させて処理炉202内外へ搬入搬出させる昇降機構としてのボートエレベータ(基板支持部材昇降機構)115が設けられている。ボートエレベータ115の昇降台には、連結具としてのアーム128が設けられている。アーム128上には、ボート217を垂直に支持するとともに、ボートエレベータ115によりボート217が上昇したときに処理炉202の下端部を気密に閉塞する蓋体としてのシールキャップ219が水平姿勢で設けられている。
ボート217は複数本の保持部材を備えており、複数枚(例えば、50枚〜150枚程度)のウエハ200を、水平姿勢で、かつその中心を揃えた状態で垂直方向に整列させて多段に保持するように構成されている。ボート217の詳細な構成については後述する。
カセット棚105の上方には、供給ファンと防塵フィルタとを備えたクリーンユニット134aが設けられている。クリーンユニット134aは、清浄化した雰囲気であるクリーンエアを筐体111の内部に流通させるように構成されている。
また、ウエハ移載装置エレベータ125bおよびボートエレベータ115側と反対側である筐体111の左側端部には、クリーンエアを供給するよう供給フアンと防塵フィルタ
とを備えたクリーンユニット(図示せず)が設置されている。図示しない前記クリーンユニットから吹き出されたクリーンエアは、ウエハ移載装置125a、ボート217を流通した後に、図示しない排気装置に吸い込まれて、筐体111の外部に排気されるように構成されている。
(2)基板処理装置の動作
次に、本実施形態にかかる基板処理装置101の動作について説明する。
まず、カセット110が、図示しない工程内搬送装置によって、ウエハ200が垂直姿勢となりカセット110のウエハ出し入れ口が上方向を向くように、カセットステージ114上に載置される。その後、カセット110は、カセットステージ114によって、筐体111の後方に向けて縦方向に90°回転させられる。その結果、カセット110内のウエハ200は水平姿勢となり、カセット110のウエハ出し入れ口は筐体111内の後方を向く。
次に、カセット110は、カセット搬送装置118によって、カセット棚105ないし予備カセット棚107の指定された棚位置へ自動的に搬送されて受け渡されて一時的に保管された後、カセット棚105ないし予備カセット棚107から移載棚123に移載されるか、もしくは直接移載棚123に搬送される。
カセット110が移載棚123に移載されると、ウエハ200は、ウエハ移載装置125aのツイーザ125cによって、ウエハ出し入れ口を通じてカセット110からピックアップされ、ウエハ移載装置125aとウエハ移載装置エレベータ125bとの連続動作によって移載室124の後方にあるボート217に装填(チャージング)される。ボート217にウエハ200を受け渡したウエハ移載機構125は、カセット110に戻り、次のウエハ200をボート217に装填する。
予め指定された枚数のウエハ200がボート217に装填されると、炉口シャッタ147によって閉じられていた処理炉202の下端部が、炉口シャッタ147によって開放される。続いて、シールキャップ219がボートエレベータ115によって上昇されることにより、ウエハ200群を保持したボート217が処理炉202内へ搬入(ローディング)される。ローディング後は、処理炉202にてウエハ200に任意の処理が実施される。かかる処理については後述する。処理後は、ウエハ200およびカセット110は、上述の手順とは逆の手順で筐体111の外部へ払出される。
(3)処理炉の構成
次に、図7、図8を用いて、前述した基板処理装置101の有する処理炉202の構成について説明する。図7は、本実施形態にかかる基板処理装置101の有する処理炉202の縦断面図である。図8は、図7に示す処理炉202のA−A’断面図である。
(処理室)
図7に示されているように、処理炉202は、反応管としてのプロセスチューブ203を有する。プロセスチューブ203は、例えば石英(SiO)または炭化シリコン(SiC)等の耐熱性材料からなり、上端が閉塞し下端が開口した円筒形状に形成されている。プロセスチューブ203の筒中空部には処理室201が形成されている。処理室201は、複数のウエハ200を上下方向に亘って所定のピッチで積層した状態で支持したボート217を収容するように構成されている。
プロセスチューブ203の下方には、プロセスチューブ203と同心円状にマニホールド209が配設されている。マニホールド209は、例えばステンレス等からなり、上端
及び下端が開口した円筒形状に形成されている。マニホールド209は、プロセスチューブ203に係合しており、プロセスチューブ203を支持するように設けられている。なお、マニホールド209とプロセスチューブ203との間にはシール部材としてのOリング220aが設けられている。マニホールド209がヒータベースに支持されることにより、プロセスチューブ203は垂直に据え付けられた状態となっている。プロセスチューブ203とマニホールド209とにより反応容器が形成される。
なお、プロセスチューブ203の外側には、プロセスチューブ203と同心円状に、加熱手段(加熱機構)としてのヒータ207が設けられている。ヒータ207は円筒形状であり、保持板としてのヒータベース(図示せず)に支持されることにより垂直に据え付けられている。
(ボート)
マニホールド209の下方には、マニホールド209の下端開口を気密に閉塞可能な炉口蓋体としてのシールキャップ219が設けられている。シールキャップ219は、マニホールド209の下端に垂直方向下側から当接されるように構成されている。シールキャップ219は、例えばステンレス等の金属からなり、円盤状に形成されている。シールキャップ219の上面には、マニホールド209の下端と当接するシール部材としてOリング220bが設けられる。シールキャップ219の処理室201と反対側には、後述する基板支持部材としてのボート217を回転させる回転機構267が設置されている。回転機構267の回転軸255は、シールキャップ219を貫通してボート217に接続されている。ボート217を回転させることでウエハ200を回転させるように構成されている。シールキャップ219は、プロセスチューブ203の外部に垂直に設置された昇降機構としてのボートエレベータ115によって垂直方向に昇降されるように構成されている。シールキャップ219を昇降させることで、ボート217を処理室201に対して搬入・搬出することが可能なように構成されている。
基板支持部材としてのボート217は、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなり、複数枚のウエハ200を水平姿勢で、かつ、互いに中心を揃えた状態で整列させて多段に保持するように構成されている。なお、ボート217の下部には、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなる断熱部材218が設けられており、ヒータ207からの熱がシールキャップ219側に伝わりにくくなるように構成されている。なお、断熱部材218は、石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなる複数枚の断熱板と、これら断熱板を水平姿勢出た段に支持する断熱板ホルダとにより構成してもよい。
(ガス供給部)
マニホールド209には、第1ガス供給部としての第1ノズル233aと、第2ガス供給部としての第2ノズル233bとが、処理室201内に連通するように接続されている。第1ノズル233a、第2ノズル233bには、それぞれ第1ガス供給管232a、第2ガス供給管232bが接続されている。
第1ガス供給管232aには、上流方向から順に、液体流量制御器(流量制御手段)である液体マスフローコントローラ241a、気化器240、及び開閉弁である第1バルブ243aが設けられている。また、第1ガス供給管232aの第1バルブ243aよりも下流側には、不活性ガスを供給する第1不活性ガス供給管234aが接続されている。この第1不活性ガス供給管234aには、上流方向から順に、流量制御器(流量制御手段)である第3マスフローコントローラ241c、及び開閉弁である第3バルブ243cが設けられている。また、第1ガス供給管232aの下流側端部には、上述の第1ノズル233aが設けられている。
第1ガス供給部としての第1ノズル233aは、ウエハ200を積層する方向に亘って処理室201内に延在されている。すなわち、第1ノズル233aは、処理室201を構成しているプロセスチューブ203の内壁とウエハ200との間における円弧状の空間に、プロセスチューブ203の内壁の下部より上部に沿って延在されている。
第1ノズル233aの側面には、プロセスチューブ203内にガスを供給する複数の第1ガス供給口248aが設けられている。なお、第1ガス供給口248aは、ボート217に支持される複数のウエハ200毎にそれぞれ設けられていてもよい。また、第1ガス供給口248aは、ボート217に支持される隣接するウエハ200間の隙間に対応する高さ位置にそれぞれ設けられていてもよい。なお、第1ガス供給口248aの穴径は、各第1ガス供給口248aからの処理室201内への排気量が均等となるようにそれぞれ設定されていてもよい。
第1ガス供給管232aの上流側からは、液体原料としてのTEMAH(Hf[NCH、テトラキスメチルエチルアミノハフニウム)が供給される。液体原料としてのTEMAHは、液体マスフローコントローラ241aを介して気化器240に供給されて気化される。気化器240にて生成されたTEMAHガスは、第1バルブ243a、第1ノズル233aを介して処理室201内に供給される。このとき同時に、第1不活性ガス供給管234aからは、不活性ガスが、第3マスフローコントローラ241c、第3バルブ243cを介して第1ガス供給管232a内に供給されるようにしてもよい。
第2ガス供給管232bには、上流方向から順に、流量制御器(流量制御手段)である第2マスフローコントローラ241b、及び開閉弁である第2バルブ243bが設けられている。また、第2ガス供給管232bの第2バルブ243bよりも下流側には、不活性ガスを供給する第2不活性ガス供給管234bが接続されている。この第2不活性ガス供給管234bには、上流方向から順に、流量制御器(流量制御手段)である第4マスフローコントローラ241d、及び開閉弁である第4バルブ243dが設けられている。また、第2ガス供給管232bの下流側端部には、上述の第2ノズル233bが設けられている。
第2ガス供給部としての第2ノズル233bは、ウエハ200を積層する方向に亘って処理室201内に延在されている。すなわち、第2ノズル233bは、処理室201を構成しているプロセスチューブ203の内壁とウエハ200との間における円弧状の空間に、プロセスチューブ203の内壁の下部より上部に沿って延在されている。
第2ノズル233bの側面には、プロセスチューブ203内にガスを供給する複数の第2ガス供給口248bが設けられている。なお、第2ガス供給口248bは、ボート217に支持される複数のウエハ200毎にそれぞれ設けられていてもよい。また、第2ガス供給口248bは、ボート217に支持される隣接するウエハ200間の隙間に対応する高さ位置にそれぞれ設けられていてもよい。なお、第2ガス供給口248bの穴径は、各第2ガス供給口248bからの処理室201内への排気量が均等となるようにそれぞれ設定されていてもよい。
また、第2ガス供給管232bからは、酸化剤としてのO(オゾン)ガスが、第2マスフローコントローラ241b、第2バルブ243b、第2ノズル233bを介して処理室201に供給される。このとき同時に、第2不活性ガス供給管234bからは、不活性ガスが、第4マスフローコントローラ241d、第4バルブ243dを介して第2ガス供給管232b内に供給されるようにしてもよい。
(隔離壁)
ボート217に支持されるウエハ200の周縁とプロセスチューブ203の内壁とに挟まれる空間には、例えば石英(SiO)や炭化珪素(SiC)等からなる隔離壁204が設けられている。プロセスチューブ203の内壁と隔離壁204との間にはガス排気用バッファ空間205が形成されている。ガス排気用バッファ空間205は、隔離壁204によって、処理室201内におけるウエハ200が支持される空間とは隔離されている。
隔離壁204は、第1ノズル233aの第1ガス供給口248a、及び第2ノズル233bの第2ガス供給口248bに対向する位置に複数の排気口204aを有している。各排気口204aの穴径は、後述する排気部231aによって処理室201内の雰囲気を排気する際に、処理室201内におけるウエハ200が支持される空間内の圧力よりも、ガス排気用バッファ空間205内の圧力が20Pa以上低くなるようにそれぞれ設定されている。また、各排気口204aの穴径は、各排気口204aからガス排気用バッファ空間205への排気量がそれぞれ均等になるように設定されている。なお、排気口204aは、ボート217に支持される複数のウエハ200毎にそれぞれ設けられている。また、排気口204aは、ボート217に支持される隣接するウエハ200間の隙間に対応する高さ位置にそれぞれ設けられている。また、第1ガス供給口248a及び第2ガス供給口248bの高さ位置と、第1ガス供給口248a及び第2ガス供給口248bに対応する排気口204aの高さ位置とは略同一である。
なお、隔離壁204は、ウエハ200の周方向にウエハ200の中心に対して270度以上の中心角に亘って延在されるとともに、ウエハ200を積層する方向に亘って延在されている。したがって、隔離壁204の水平方向の両端部は、第1ノズル233a及び第2ノズル233bをウエハ200の周方向に沿って両側から挟むように構成されている。隔離壁204をウエハ200の中心に対して270度以上の中心角に亘って延在することにより、ガス排気用バッファ空間205の容積が大きくなり、処理室201内におけるウエハ200が支持される空間内のコンダクタンスよりも、ガス排気用バッファ空間205内のコンダクタンスが高くなる。そして、後述する排気部231aから処理室201内を排気する際に、処理室201内に差圧を生じさせ、隣接するウエハ200間の隙間を流れるガス流を処理室201内に発生させるように構成されている。なお、ガス排気用バッファ空間205の容積を増減させることにより、かかるガス流の強度を調整することが可能なように構成されている。
(排気部)
マニホールド209の側壁には、ガス排気用バッファ空間205を介して処理室201内の雰囲気を排気するガス排気管231が接続されている。マニホールド209とガス排気管231との接続部分は、開口である排気部231aを構成している。ガス排気管231のマニホールド209との接続側と反対側である下流側には、圧力検出器としての圧力センサ245及び圧力調整器としてのAPC(Auto Pressure Controller)バルブ242を介して、真空排気装置としての真空ポンプ246が接続されている。なお、APCバルブ242は、弁を開閉して処理室201の真空排気・真空排気停止ができ、更に弁開度を調節して圧力調整可能なように構成されている開閉弁である。真空ポンプ246を作動させつつ、APCバルブ242の弁の開度を調節することにより、処理室201内の圧力が所定の圧力(真空度)となるよう真空排気し得るように構成されている。
(整流板)
ボート217に支持される各ウエハ200の周縁と隔離壁204との間には、ウエハ200の周方向に亘り整流板217aがそれぞれ延在されている。整流板217aは、第1ガス供給口248a及び第2ガス供給口248bから処理室201内へと供給されたガスが、積層されたウエハ200の隙間に流れ込まずに、ウエハ200の周縁と隔離壁204
との間に流れ込んでしまうことを抑制するように構成されている。なお、整流板217aの周縁と隔離壁204との間の距離は、ボート217に支持される隣接するウエハ200間の距離以下になるように構成されていることが好ましい。
また、整流板217aは、ウエハ200の周方向に、ウエハ200の中心に対して300度以上の中心角に亘ってそれぞれ延在されている。すなわち、整流板217aには、ウエハ200の中心に対して60度未満の中心角に亘り切り欠き部が設けられている。切り欠き部が設けられることにより、ボート217に対してウエハ200を装填、あるいは脱装する際に、ウエハ移載機構125のツイーザ125cを上下させても、ツイーザ125cと整流板217aとが干渉(接触)することを抑制されるように構成されている。なお、切り欠き部の大きさは、ウエハ200の周縁と隔離壁204との間に流れ込んでしまうことを抑制するよう、例えば60度未満の中心角とすることが好ましい。
(コントローラ)
制御部(制御手段)であるコントローラ280は、液体マスフローコントローラ241a、第2〜第4マスフローコントローラ241b、241c、241d、第1〜第4バルブ243a、243b、243c、243d、APCバルブ242、ヒータ207、真空ポンプ246、回転機構267、ボートエレベータ115等に接続されている。コントローラ280により、液体マスフローコントローラ241a、第2〜第4マスフローコントローラ241b、241c、241dの流量調整、第1〜第4バルブ243a、243b、243c、243dの開閉動作、APCバルブ242の開閉及び圧力調整動作、ヒータ207の温度調整、真空ポンプ246の起動・停止、回転機構267の回転速度調節、ボートエレベータ115の昇降動作等の制御が行われる。
(4)基板処理工程
次に、上述の基板処理装置101により実施される半導体装置(デバイス)の製造工程の一工程として、TEMAHガス及びOガスを用いてALD法によりHfO膜を成膜する例を基に説明する。下記の説明において、基板処理装置101を構成する各部の動作は、コントローラ280によって制御される。
CVD(Chemical Vapor Deposition)法の一つであるALD(Atomic Layer Deposition)法は、ある成膜条件(温度、時間等)の下で、成膜に用いる少なくとも2種類の原料となる反応性ガスを1種類ずつ交互に基板上に供給し、1原子単位で基板上に吸着させ、表面反応を利用して成膜を行う手法である。このとき、膜厚の制御は、反応性ガスを供給するサイクル数で行う(例えば、成膜速度が1Å/サイクルとすると、20Åの膜を形成する場合、20サイクル行う)。
例えばALD法によりHfO膜を形成する場合、TEMAH(Hf[NCH、テトラキスメチルエチルアミノハフニウム)ガスとO(オゾン)ガスとを用いて、180〜250℃の低温で高品質の成膜が可能である。
まず、上述したようにウエハ200をボート217に装填し、処理室201に搬入する。ボート217を処理室201に搬入後、図5に示す4つのステップ(ステップ1〜4)を順次実行する。なお、図5は、本発明の一実施形態にかかる基板処理装置のバルブの開閉状態を示す図表である。
(ステップ1)
第1ガス供給管232aの第1バルブ243a、第1不活性ガス供給管234aの第3バルブ243c、およびガス排気管231のAPCバルブ242を共に開けて、処理室201内を排気しつつ、第1ガス供給管232a内に液体原料としてのTEMAHを、第1
不活性ガス供給管234a内に不活性ガス(N)をそれぞれ流す。不活性ガスは、第3マスフローコントローラ241cにより流量調整されつつ、第1不活性ガス供給管234aを流れる。液体原料としてのTEMAHは、液体マスフローコントローラ241aにより流量調整されつつ、気化器240に供給されて気化される。気化器240により気化されて生成されたTEMAHガスは、第1不活性ガス供給管234aからの不活性ガスと混合し、第1ノズル233aの第1ガス供給口248aから処理室201内に供給されつつ、ガス排気管231から排気される。この時、APCバルブ242を適正に調整して処理室201内の圧力を20〜200Paの範囲であって、例えば50Paに維持する。液体マスフローコントローラ241aで制御するTEMAHの供給量は0.01〜0.1g/minである。TEMAHガスにウエハ200を晒す時間は30〜180秒間である。このときヒータ207温度はウエハ200の温度が180〜250℃の範囲であって、例えば250℃になるよう設定する。TEMAHを処理室201内に供給することで、ウエハ200上の下地膜などの表面部分と表面反応(化学吸着)する。
(ステップ2)
第1ガス供給管232aの第1バルブ243aを閉め、処理室201内へのTEMAHガスの供給を停止する。このときガス排気管231のAPCバルブ242は開いたままとし、真空ポンプ246により処理室201内を20Pa以下となるまで排気し、残留するTEMAHガスを処理室201内から排除する。このときN等の不活性ガスを処理室201内へ供給すると、残留TEMAHガスを処理室201内排除する効果が更に高まる。
(ステップ3)
第2ガス供給管232bの第2バルブ243b、第2不活性ガス供給管234bの第4バルブ243dを共に開けて、処理室201内を排気しつつ、第2ガス供給管232b内にOガスを、第2不活性ガス供給管234b内に不活性ガス(N)をそれぞれ流す。不活性ガスは、第4マスフローコントローラ241dにより流量調整されつつ、第2不活性ガス供給管234bを流れる。Oガスは、第3マスフローコントローラにより流量調整されつつ、第2ガス供給管232bを流れ、第2不活性ガス供給管234bからの不活性ガスと混合し、第2ノズル233bの第2ガス供給口248bから処理室201内に供給されつつ、ガス排気管231から排気される。この時、APCバルブ242を適正に調整して処理室201内の圧力を20〜200Paの範囲であって、例えば50Paに維持する。Oガスにウエハ200を晒す時間は10〜120秒間である。このときのウエハ200の温度が、ステップ1のTEMAHガスの供給時と同じく180〜250℃の範囲であって、例えば250℃となるようヒータ207を設定する。Oガスを供給することで、ウエハ200の表面に化学吸着しているTEMAHガスとOガスとが表面反応して、ウエハ200上にHfO膜が成膜される。
(ステップ4)
その後、第2ガス供給管232bの第2バルブ243b、及び第2不活性ガス供給管234bの第4バルブ243dを閉じ、真空ポンプ246により処理室201内を真空排気し、残留するOガスや反応生成物を処理室201内から排除する。このとき、N等の不活性ガスを処理室201内に供給すると、残留するOガス等を処理室201内から排除する効果が更に高まる。
そして、上述したステップ1〜4を1サイクルとし、このサイクルを複数回繰り返すことにより、ウエハ200上に所定の膜厚のHfO膜を成膜する。その後、処理後のウエハ200を保持したボート217を処理室201内から搬出して基板処理工程を終了する。
(5)本実施形態にかかる効果
本実施形態によれば、以下に示す1つあるいは複数の効果を奏する。
本実施形態によれば、ボート217に支持されるウエハ200の周縁とプロセスチューブ203の内壁とに挟まれる空間には、隔離壁204が設けられている。そして、処理室201内の排気は、処理室201の内壁と隔離壁204との間に設けられたガス排気用バッファ空間205を介して、排気部231aにより行われる。その結果、処理室201内に差圧を生じさせ、隣接するウエハ200間の隙間を流れるガス流を処理室201内に発生させることが出来る。具体的には、隔離壁204に設けられた各排気口204aの穴径は、後述する排気部231aによって処理室201内の雰囲気を排気する際に、処理室201内におけるウエハ200が支持される空間内の圧力よりも、ガス排気用バッファ空間205内の圧力が20Pa以上低くなるようにそれぞれ設定されている。これにより、処理室201内に、隣接するウエハ200間の隙間を流れるガス流を発生させることができる。そして、隣接するウエハ200間へのガスの供給を促進させ、ガスの消費効率及び基板処理の速度を向上させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、隔離壁204は、ウエハ200の周方向にウエハ200の中心に対して270度以上の中心角に亘って延在されるとともに、ウエハ200を積層する方向に亘って延在されている。これにより、ガス排気用バッファ空間205の容積を増やし、ガス排気用バッファ空間205におけるコンダクタンスを増加させることが可能となる。その結果、ウエハ200が支持される空間内とガス排気用バッファ空間205内との圧力差を増やし、隣接するウエハ200間の隙間を流れるガス流をさらに強め、隣接するウエハ200間へのガスの供給をさらに促進させることが可能となる。
なお、本実施形態において、第1ガス供給口248a及び第2ガス供給口248bを、ボート217に支持される複数のウエハ200毎にそれぞれ設けた場合、また、第1ガス供給口248a及び第2ガス供給口248bを、ボート217に支持される隣接するウエハ200間の隙間に対応する高さ位置にそれぞれ設けた場合には、隣接するウエハ200間へのガスの供給をさらに促進させ、ガスの消費効率及び基板処理の速度をさらに向上させることが可能となる。
また、本実施形態において、排気口204aを、ボート217に支持される複数のウエハ200毎にそれぞれ設けた場合、また、排気口204aを、ボート217に支持される隣接するウエハ200間の隙間に対応する高さ位置にそれぞれ設けた場合、また、第1ガス供給口248a及び第2ガス供給口248bの高さ位置と、第1ガス供給口248a及び第2ガス供給口248bに対応する排気口204aの高さ位置とを略同一とした場合には、隣接するウエハ200間へのガスの供給をさらに促進させ、ガスの消費効率及び基板処理の速度をさらに向上させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、ボート217に支持される各ウエハ200の周縁と隔離壁204との間には、ウエハ200の周方向に亘り整流板217aがそれぞれ延在されている。これにより、第1ガス供給口248a及び第2ガス供給口248bから処理室201内へと供給されたガスが、積層されたウエハ200の隙間に流れ込まずに、ウエハ200の周縁と隔離壁204との間に流れ込んでしまうことを抑制できる。すなわち、隣接するウエハ200間へのガスの供給を促進させ、ガスの消費効率及び基板処理の速度を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態において、整流板217aの周縁と隔離壁204との間の距離を、ボート217に支持される隣接するウエハ200間の距離以下とした場合には、隣接するウエハ200間へのガスの供給をさらに促進させ、ガスの消費効率及び基板処理の速度をさらに向上させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、整流板217aは、ウエハ200の周方向に、ウエハ200の中心に対して300度以上の中心角に亘ってそれぞれ延在されている。すなわち、整流板217aには、ウエハ200の中心に対して60度未満の中心角に亘って切り欠き部が設けられている。これにより、ボート217に対してウエハ200を装填あるいは脱装する際に、ウエハ移載機構125のツイーザ125cと整流板217aとが干渉(接触)することを抑制できる。その結果、ウエハ200の積層ピッチを狭くすることが可能となり、一括して処理することの出来るウエハ200の枚数を増やすことが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1ガス供給口248aの穴径は、各第1ガス供給口248aからの処理室201内へのガスの供給量が均等となるようにそれぞれ設定されている。また、同様に、第2ガス供給口248bの穴径は、各第2ガス供給口248bからの処理室201内へのガスの供給量が均等となるようにそれぞれ設定されている。また、排気口204aの穴径は、各排気口204aからガス排気用バッファ空間205へのガスの排気量がそれぞれ均等になるように設定されている。これにより、各ウエハ200へのガスの供給量をより均一化させることが可能となり、ウエハ200間における基板処理の均一性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、隔離壁204を処理室201内に設けている。そのため、外圧によりプロセスチューブ203が破損されてしまうことを抑制することが可能となる。
<本発明の他の実施形態>
本実施形態にかかる基板処理装置は、処理室201内における第1ノズル233a、及び第2ノズル233bの下方に、第2の排気部を有している点が、上述の実施形態とは異なる。本実施形態にかかる基板処理装置の概略構成図を図4に示す。本実施形態にかかる基板処理工程においては、上述のステップ2、ステップ4において、排気部231aから処理室201内を排気すると同時に、第2の排気部からも処理室201内を排気する。
本実施形態によれば、上述のステップ2、ステップ4において、第1ノズル233a、及び第2ノズル233bの周辺に残留しているガスを、ウエハ200が支持される空間(コンダクタンスの低い空間)を介さずに、第2の排気部により直接排気することが可能となる。これにより、処理室201内における残留ガスの排気効率を向上させ、処理室201内のパージを短時間で完了させ、基板処理の速度をさらに向上させることが可能となる。
<本発明の好ましい態様>
以下に、本発明の好ましい態様について付記する。
本発明の一態様によれば、複数の基板を上下方向に亘って所定のピッチで積層した状態で支持する基板支持部材を収容する処理室と、前記基板を積層する方向に亘って前記処理室内に延在され、前記処理室内にガスを供給する複数のガス供給口を備えたガス供給部と、前記基板支持部材に支持される基板の周縁と前記処理室の内壁とに挟まれる空間に、前記基板の周方向に前記基板の中心に対して270度以上の中心角に亘って延在されるとともに、前記基板を積層する方向に亘って延在され、前記ガス供給部のガス供給口と対向する位置に複数の排気口を備えた隔離壁と、前記処理室の内壁と前記隔離壁との間に設けられ、前記基板が支持される空間とは隔離されたガス排気用バッファ空間と、前記ガス排気用バッファ空間を介して前記処理室内を排気する排気部と、前記基板支持部材に支持される各基板の周縁と前記隔離壁との間に、前記基板の周方向に前記基板の中心に対して300度以上の中心角に亘ってそれぞれ延在された整流板と、を有し、前記隔離壁の備える排
気口の穴径は、前記基板が支持される空間内の圧力よりも前記ガス排気用バッファ空間内の圧力が20Pa以上低くなり、各排気口からの前記ガス排気用バッファ空間への排気量が均等となるようにそれぞれ設定されている基板処理装置が提供される。
好ましくは、前記ガス供給口は、前記基板支持部材に支持される複数の基板毎にそれぞれ設けられている。また、好ましくは、前記排気口は、前記ガス供給口に対応して、前記基板支持部材に支持される複数の基板毎にそれぞれ設けられている。
また、好ましくは、前記ガス供給口は、前記基板支持部材に支持される隣接する基板間の隙間に対応する高さ位置にそれぞれ設けられている。また、好ましくは、前記排気口は、前記基板支持部材に支持される隣接する基板間の隙間に対応する高さ位置にそれぞれ設けられている。また、好ましくは、前記ガス供給口の高さ位置と、該ガス供給口に対応する前記排気口の高さ位置とは略同一である。
また、好ましくは、前記整流板の周縁と前記隔離壁との間の距離は、前記基板支持部材に支持される隣接する前記基板間の距離以下である。
従来の基板処理装置の概略構成図であり、(a)は縦断面図を、(b)は水平断面図をそれぞれ示している。 リング状の整流板を有する従来の基板処理装置の概略構成図であり、(a)は縦断面図を、(b)は水平断面図をそれぞれ示している。 本発明の一実施形態にかかる基板処理装置の概略構成図であり、(a)は縦断面図を、(b)は水平断面図をそれぞれ示している。 本発明の他の実施形態にかかる基板処理装置の概略構成図であり、(a)は縦断面図を、(b)は水平断面図をそれぞれ示している。 本発明の一実施形態にかかる基板処理装置のバルブの開閉状態を示す図表である。 本発明の一実施形態にかかる基板処理装置の斜透視図である。 本発明の一実施形態にかかる基板処理装置の有する処理炉の縦断面図である。 図7に示す処理炉のA−A’断面図である。
符号の説明
101 基板処理装置
200 ウエハ(基板)
201 処理室
204 隔離壁
204a 排気口
205 ガス排気用バッファ空間
206 ウエハが支持される空間
217 ボート(基板支持部材)
217a 整流板
231 ガス排気管
231a 排気部
233a 第1ノズル(ガス供給部)
233b 第2ノズル(ガス供給部)
248a 第1ガス供給口
248b 第2ガス供給口
280 コントローラ

Claims (1)

  1. 複数の基板を上下方向に亘って所定のピッチで積層した状態で支持する基板支持部材を収容する処理室と、
    前記基板を積層する方向に亘って前記処理室内に延在され、前記処理室内にガスを供給する複数のガス供給口を備えたガス供給部と、
    前記基板支持部材に支持される基板の周縁と前記処理室の内壁とに挟まれる空間に、前記基板の周方向に前記基板の中心に対して270度以上の中心角に亘って延在されるとともに、前記基板を積層する方向に亘って延在され、前記ガス供給部のガス供給口と対向する位置に複数の排気口を備えた隔離壁と、
    前記処理室の内壁と前記隔離壁との間に設けられ、前記基板が支持される空間とは隔離されたガス排気用バッファ空間と、
    前記ガス排気用バッファ空間を介して前記処理室内を排気する排気部と、
    前記基板支持部材に支持される各基板の周縁と前記隔離壁との間に、前記基板の周方向に前記基板の中心に対して300度以上の中心角に亘ってそれぞれ延在された整流板と、を有し、
    前記隔離壁の備える排気口の穴径は、前記基板が支持される空間内の圧力よりも前記ガス排気用バッファ空間内の圧力が20Pa以上低くなり、各排気口からの前記ガス排気用バッファ空間への排気量が均等となるようにそれぞれ設定されている
    ことを特徴とする基板処理装置。
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