JP2009224588A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】成膜のシーケンスを中断することなく継続できる基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板を処理する処理室と、第1原料ガス供給管と、第1原料ガスと反応する第2原料ガスを供給する第2原料ガス供給管と、処理室を排気する排気ポンプと、排気ポンプの後段に接続された複数系統の排気管と、複数系統の排気管を切り換えて少なくとも一系統の排気管から排気させる切換弁243f,243gと、排気ポンプの背圧を検出する圧力検出器と、切り換え作動するコントローラとを備え、コントローラは、圧力検出器268の圧力検出値が所定の基準値以下のときは、予め、選択された一つの排気系統の排気管を排気ポンプに接続させ、圧力検出器の検知圧力が所定基準値を超えたときは、他の排気系統のうち、少なくとも一つの排気系統の排気管を排気ポンプに接続させるように、切換弁243f,243gを切り換え作動する。
【選択図】図4

Description

本発明は基板処理装置に関するものであり、特に、第1原料ガスと第2原料ガスを交互に処理室に供給することによって成膜する基板処理装置に関するものである。
この種、従来の基板処理装置には、基板を処理する処理室と、処理室に第1原料ガスを供給する第1原料ガス供給管と、第1原料ガスと反応する第2原料ガスを処理室に供給する第2原料ガス供給管と、基板処理室を排気する排気ポンプ(真空ポンプ等)とが設けられており、排気ポンプの後段には排気管が一系統、接続されている。
このような基板処理装置においては概ね次の手順にしたがって成膜が実施される。
まず、排気ポンプによって処理室を排気し、成膜に適した所定の圧力に減圧する(第1の排気工程)。なお、この第1の排気工程では、処理室にパージガス、例えば、不活性ガスを供給するとよい。
次に、ヒータの加熱によって処理室内を成膜に適した温度に昇温する(昇温工程)。
処理室が成膜に適した温度に昇温されると、ヒータの温度制御、排気ポンプの排気量の制御により処理室の温度、圧力を一定に保持しながら第1原料ガスを第1原料ガス供給管から処理室に所定時間供給することで基板(ウエハ)の成膜面に第1原料ガスを吸着させる(第1の成膜工程)。
第1の成膜工程を終了すると第1原料ガスの供給を停止し、処理室に残留した第1原料ガスを排気ポンプによって排気する(第2の排気工程)。なお、第2の排気工程の場合も処理室にパージガスを供給し、処理室内雰囲気を、不活性ガス雰囲気に置換するとよい。
第2の排気工程を終了すると、次に、第2原料ガスを第2原料ガス供給管から処理室に所定時間供給して、基板に吸着された第1原料と、第2原料ガスの第2原料との反応により、基板の表面に第1原料と第2原料とが反応した成膜を形成する(第2の成膜工程)。
このような成膜は原子層単位の成膜が可能なため、圧膜を形成する場合は前記した手順で成膜が繰り返される。以下、このような成膜法をALD法(Atomic Layer
Deposition)と呼ぶ。
ALD法では、第1原料ガスと第2原料ガスとが排気管から交互に排出され、排気ポンプまでは第1原料と第2原料との混合が発生し難いので、排気ポンプの下流側ではこれらの反応による副生成物が発生し難いと考えられていた。
しかし、排気ポンプより後段の排気管の長さが長いと、排気ポンプより後段の排気管内で第1原料ガスと第2原料ガスとの混合が発生し、副生成物が生成される確率が高まるという懸念がある。副生成物生成によって排気管が閉塞されるとALD成膜のシーケンスの中断を余儀なくされ、製品の品質が低下することがある。
そこで、本発明は前記基板処理装置において、成膜のシーケンスを中断することなく継続することができる基板処理装置を提供することにある。
本発明の好ましい態様は、基板を処理する処理室と、処理室に第1原料ガスを供給する第1原料ガス供給管と、処理室に第1原料ガスと反応する第2原料ガスを供給する第2原料ガス供給管と、処理室を排気する排気ポンプと、排気ポンプの後段に接続された複数系統の排気管と、複数系統の排気管を切り換えて少なくとも一系統の排気管から排気させる切換弁と、排気ポンプの背圧を検出する圧力検出器と、圧力検出器の圧力検出値と予め定められた所定の基準値とに基づいて切換弁を切り換え作動するコントローラとを備え、コントローラは、圧力検出器の圧力検出値が所定の基準値以下のときは、予め、選択された一つの排気系統の排気管を排気ポンプに接続させ、圧力検出器の検知圧力が所定基準値を超えたときは、他の排気系統のうち、少なくとも一つの排気系統の排気管を排気ポンプに接続させるように、切換弁を切り換え作動するように構成された基板処理装置を提供するものである。
本発明によれば、基板処理を実行するシーケンスを中断なく継続することができるので、成膜品質の低下を防止することができるという、優れた効果が発揮される。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
まず、本実施の形態に係る基板処理装置とその処理炉について説明する。
<基板処理装置>
本実施の形態において、基板処理装置は、一例として、半導体装置(IC)の製造方法における処理工程を実施する半導体製造装置として構成されている。なお、以下の説明では、基板処理装置として基板に酸化、拡散処理やCVD処理などを行う縦型の装置(以下、単に処理装置という)を適用した場合について述べる。
参照する図面において、図1は、本発明に適用される処理装置101を示す概略構成図であり、斜透視図として表されている。
図示されるように、シリコン等からなるウエハ(基板)200を収納したウエハキャリアとしてのカセット110が使用されている本発明の処理装置101は、筐体111を備えている。筐体111の正面壁111aの下方にはメンテナンス可能なように設けられた開口部としての正面メンテナンス口(図示せず)が開設され、この正面メンテナンス口を開閉する正面メンテナンス扉104が建て付けられている。正面メンテナンス扉104には、カセット搬入搬出口(基板収容器搬入搬出口)112が筐体111内外を連通するように開設されており、カセット搬入搬出口112はフロントシャッタ(基板収容器搬入搬出口開閉機構)113によって開閉されるようになっている。カセット搬入搬出口112の筐体111内側にはカセットステージ(基板収容器受渡し台)114が設置されている。カセット110はカセットステージ114上に工程内搬送装置(図示せず)によって搬入され、かつまた、カセットステージ114上から搬出されるようになっている。
カセットステージ114は、工程内搬送装置によって、カセット110内のウエハ200が垂直姿勢となり、カセット110のウエハ出し入れ口が上方向を向くように載置される。カセットステージ114は、カセット110を筐体後方に右回り縦方向90°回転し、カセット110内のウエハ200が水平姿勢となり、カセット110のウエハ出し入れ口が筐体後方を向くように動作可能となるよう構成されている。
筐体111内の前後方向の略中央部には、カセット棚(基板収容器載置棚)105が設置されており、カセット棚105は複数段複数列にて複数個のカセット110を保管するように構成されている。カセット棚105にはウエハ移載機構125の搬送対象となるカセット110が収納される移載棚123が設けられている。
また、カセットステージ114の上方には予備カセット棚107が設けられ、予備的にカセット110を保管するように構成されている。
カセットステージ114とカセット棚105との間には、カセット搬送装置(基板収容器搬送装置)118が設置されている。カセット搬送装置118は、カセット110を保持したまま昇降可能なカセットエレベータ(基板収容器昇降機構)118aと搬送機構としてのカセット搬送機構(基板収容器搬送機構)118bとで構成されており、カセットエレベータ118aとカセット搬送機構118bとの連続動作により、カセットステージ114、カセット棚105、予備カセット棚107との間で、カセット110を搬送するように構成されている。
カセット棚105の後方には、ウエハ移載機構(基板移載機構)125が設置されており、ウエハ移載機構125は、ウエハ200を水平方向に回転ないし直動可能なウエハ移載装置(基板移載装置)125aと、ウエハ移載装置125aを昇降させるためのウエハ移載装置エレベータ(基板移載装置昇降機構)125bとを備えて構成されている。ウエハ移載装置エレベータ125bは、耐圧製の筐体111の右側端部に設置されている。これら、ウエハ移載装置エレベータ125b及びウエハ移載装置125aの連続動作により、ウエハ移載装置125aのツイーザ(基板保持体)125cをウエハ200の載置部として、ボート(基板保持具)217に対してウエハ200を装填(チャージング)及び脱装(ディスチャージング)するように構成されている。
筐体111の後部上方には、処理炉202が設けられている。処理炉202の下端部は、炉口シャッタ(炉口開閉機構)147により開閉されるように構成されている。
処理炉202の下方にはボート217を処理炉202に昇降させる昇降機構としてのボートエレベータ(基板保持具昇降機構(図示せず))が設けられ、ボートエレベータの昇降台に連結された連結具としての昇降アーム128には蓋体としてのシールキャップ219が水平に据え付けられており、シールキャップ219はボート217を垂直に支持し、処理炉202の下端部を閉塞可能なように構成されている。
ボート217は複数本の保持部材を備えており、複数枚(例えば、50枚〜150枚程度)のウエハ200をその中心を揃えて垂直方向に整列させた状態で、それぞれ水平に保持するように構成されている。
カセット棚105の上方には、清浄化した雰囲気であるクリーンエアを供給するよう供給ファン及び防塵フィルタで構成されたクリーンユニット134aが設けられておりクリーンエア133を前記筐体111の内部に流通させるように構成されている。
また、ウエハ移載装置エレベータ125b及びボートエレベータ側と反対側である筐体111の左側端部には、クリーンエアを供給するよう供給フアン及び防塵フィルタで構成されたクリーンユニット134bが設置されており、クリーンユニット134bから吹き出されたクリーンエアは、ウエハ移載装置125a、ボート217を流通した後に、図示しない排気装置に吸い込まれて、筐体111の外部に排気されるようになっている。
次に、本発明の処理装置101の動作について説明する。
カセット110がカセットステージ114に供給されるに先立って、カセット搬入搬出口112がフロントシャッタ113によって開放される。その後、カセット110はカセット搬入搬出口112から搬入され、カセットステージ114の上にウエハ200が垂直姿勢であって、カセット110のウエハ出し入れ口が上方向を向くように載置される。その後、カセット110は、カセットステージ114によって、カセット110内のウエハ200が水平姿勢となり、カセット110のウエハ出し入れ口が筐体後方を向けるように、筐体後方に右周り縦方向90°回転させられる。
次に、カセット110は、カセット棚105ないし予備カセット棚107の指定された棚位置へカセット搬送装置118によって自動的に搬送されて受け渡され、一時的に保管された後、カセット棚105ないし予備カセット棚107からカセット搬送装置118によって移載棚123に移載されるか、もしくは直接移載棚123に搬送される。
カセット110が移載棚123に移載されると、ウエハ200はカセット110からウエハ移載装置125aのツイーザ125cによってウエハ出し入れ口を通じてピックアップされ、移載室124の後方にあるボート217に装填(チャージング)される。ボート217にウエハ200を受け渡したウエハ移載装置125aはカセット110に戻り、次のウエハ200をボート217に装填する。
予め指定された枚数のウエハ200がボート217に装填されると、炉口シャッタ147によって閉じられていた処理炉202の下端部が、炉口シャッタ147によって、開放される。続いて、ウエハ200群を保持したボート217はシールキャップ219がボートエレベータの昇降アーム128によって上昇されることにより、処理炉202内へ搬入(ローディング)されて行く。
ローディング後は、処理炉202にてウエハ200に任意の処理が実施される。
処理後は、上述の逆の手順で、ウエハ200及びカセット110は筐体111の外部へ払い出される。
<処理炉>
図2は本実施の形態で好適に用いられる縦型の基板処理炉の概略構成図であり、処理炉202部分を縦断面で示す。図3は本実施の形態で好適に用いられる縦型の基板処理炉の概略構成図であり、処理炉202部分を示す図2のA−A線断面図である。
図2及び図3に示されるように、基板であるウエハ200を処理する反応容器としての反応管203が加熱装置(加熱手段)であるヒータ207の内側に、設けられる。
反応管203の下端には、ステンレス等の耐食、耐熱金属から形成されたマニホールド209が気密部材であるOリング220を気密に接続されている。マニホールド209の下端部には、蓋体であるシールキャップ219がOリング220を介して気密に接合される。シールキャップ219がOリング220を介して気密に接合されると、少なくとも、反応管203、マニホールド209及びシールキャップ219により処理室201が形成される。シールキャップ219にはボート支持台218を介して基板保持部材(基板保持手段)であるボート217が立設され、ボート支持台218はボート217を保持する保持体となっている。ボート217はボート支持台218に保持された状態で処理室201に挿入される。このボート217にはバッチ処理される複数のウエハ200が水平姿勢で管軸方向に多段に積載される。ヒータ207は処理室201に挿入されたウエハ200を所定の温度に加熱する。
複数種類、ここでは2種類の処理ガスを供給する供給経路としての2本のガス供給管(第1のガス供給管232a,第2のガス供給管232b)が処理室201に連通させて設けられている。第1原料ガス供給管である第1のガス供給管232aには上流側から下流側に向かって順に流量制御装置(流量制御手段)である液体マスフローコントローラ240、気化器242、及び開閉弁である第1のバルブ243aを介してキャリアガスを供給する第1のキャリアガス供給管234aが合流される。このキャリアガス供給管234aには上流側から下流側に向かって順に流量制御装置(流量制御手段)である第2のマスフローコントローラ241b、及び開閉弁である第3のバルブ243cが設けられる。また、第1のガス供給管232aの先端部には、処理室201を構成している反応管203の内壁とウエハ200との間の円弧状の空間に、反応管203の下部より上部の内壁にウエハ200の積載方向に沿って、第1のノズル233aが設けられ、第1のノズル233aの側面にはガスを供給する供給孔である第1のガス供給孔248aが設けられる。この第1のガス供給孔248aは、下部から上部にわたってそれぞれ同一の開口面積を有し、さらに同じ開口ピッチで設けられている。
第2原料ガス供給管である第2のガス供給管232bには上流側から下流側に向かって順に流量制御装置(流量制御手段)である第1のマスフローコントローラ241a、開閉弁である第2のバルブ243bを介してキャリアガスを供給する第2のキャリアガス供給管234bに合流される。このキャリアガス供給管234bには上流側から下流側に向かって順に流量制御装置(流量制御手段)である第3のマスフローコントローラ241c、及び開閉弁である第4のバルブ243dが設けられている。また、第2のガス供給管232bの先端部には、処理室201を構成している反応管203の内壁とウエハ200との間の円弧状の空間に、反応管203の下部より上部の内壁にウエハ200の積載方向に沿って、第2のノズル233bが設けられ、第2のノズル233bの側面にはガスを供給する供給孔である第2のガス供給孔248bが設けられている。この第2のガス供給孔248bは、下部から上部にわたってそれぞれ同一の開口面積を有し、さらに同じ開口ピッチで設けられている。
例えば、第1のガス供給管232aから供給される原料(第1原料)が液体の場合、第1のガス供給管232aからは、液体マスフローコントローラ240、気化器242、及び第1のバルブ243aを介し、第1のキャリアガス供給管234と合流し、さらに第1のノズル233aを介して処理室201内に反応ガス(第1原料ガス)が供給される。例えば第1のガス供給管232aから供給される第1原料が気体の場合には、液体マスフローコントローラ240を気体用のマスフローコントローラに交換し、気化器242は不要となる。また、第2のガス供給管232bからは第1のマスフローコントローラ241a、第2のバルブ243bを介し、第2のキャリアガス供給管234bと合流し、さらに第2のノズル233bを介して処理室201に反応ガス(第2原料ガス)が供給される。
また、処理室201は、ガスを排気する排気管であるガス排気管231及び第5のバルブ243eを介して排気ポンプである真空ポンプ246に接続され、真空排気されるようになっている。なお、この第5のバルブ243eは弁を開閉して処理室201の真空排気・真空排気停止ができ、さらに弁開度を調節して圧力調整可能となっている開閉弁である。
反応管203内の中央部には、複数枚のウエハ200を同一間隔で多段に載置するボート217が設けられており、このボート217は、前記したようにボートエレベータにより昇降されるシールキャップ219により反応管203に挿抜自在に挿入される。また、処理の均一性を向上するため、ボート217を回転するボート回転機構267が設けられている。ボート回転機構267を駆動すると、ボート支持台218に支持されたボート217が回転される。
制御部(制御手段)であるコントローラ280は、液体マスフローコントローラ240、第1〜第3のマスフローコントローラ241a、241b、241c、第1〜第5のバルブ243a、243b、243c、243d、243e、ヒータ207、真空ポンプ246、ボート回転機構267、図示しないボート昇降機構、後述する切換弁243f,243gに接続されており、液体マスフローコントローラ240、及び第1〜第3のマスフローコントローラ241a、241b、241cの流量調整、第1〜第4のバルブ243a、243b、243c、243dの開閉動作、第5のバルブ243eの開閉及び圧力調整動作、ヒータ207の温度調整、真空ポンプ246の起動・停止、ボート回転機構267の回転速度調節、ボート昇降機構の昇降動作制御、切換弁243f,243gの切り換え制御が行われる。
次に、ALD法を用いた成膜処理例について、半導体デバイスの製造工程の一つである、TEMAH(第1原料)及びO(第2原料)を用いてHfO膜を成膜する例を基に説明する。
CVD(Chemical Vapor Deposition)法の一つであるALD法は、ある成膜条件(温度、時間等)の下で、成膜に用いる少なくとも2種類の原料となる反応性ガスを1種類ずつ交互に基板(ウエハ200)上に供給し、1原子単位で基板上に吸着させ、表面反応を利用して成膜を行う手法である。このとき、膜厚の制御は、反応性ガスを供給するサイクル数で行う(例えば、成膜速度が1Å/サイクルとすると、20Åの膜を形成する場合、20サイクル行う)。
ALD法では、例えばHfO膜を形成する場合、TEMAH(Hf[NCH、テトラキスメチルエチルアミノハフニウム)とO(オゾン)を用いて180〜300℃の低温で高品質の成膜を形成する。
まず、上述したようにウエハ200をボート217に装填し、処理室201に搬入する。ボート217を処理室201に搬入後、後述する3つのステップを順次実行する。
(ステップ1)
第1のガス供給管232aにTEMAH、第1のキャリアガス供給管234aにキャリアガス(N)を流す。第1のガス供給管232aの第1のバルブ243a、第1のキャリアガス供給管234aの第3のバルブ243c、及びガス排気管231の第5のバルブ243eを共に開ける。キャリアガスは、第1のキャリアガス供給管234aから流れ、第2のマスフローコントローラ241bにより流量が調整される。TEMAHは、第1のガス供給管232aから流れ、液体マスフローコントローラ240により流量が調整された後、気化器242により気化される。そして、流量調整されたキャリアガスと混合し、第1のノズル233aの第1のガス供給孔248aから処理室201内に供給されつつガス排気管231から排気される。このとき、第5のバルブ243eを適正に調整して処理室201内の圧力を10〜300Paの範囲であって、例えば130Paに維持する。液体マスフローコントローラ240で制御するTEMAHの供給量は0.01〜0.1g/minである。TEMAHガスにウエハ200を晒す時間は30〜180秒間である。このときヒータ207温度はウエハ200の温度が180〜300℃の範囲であって、例えば250℃になるよう設定してある。
TEMAHガスを処理室201内に供給することで、ウエハ200上の下地膜などの表面部分と表面反応(化学吸着)する。
(ステップ2)
第1のガス供給管232aの第1のバルブ243aを閉め、TEMAHガスの供給を停止する。このときガス排気管231の第5のバルブ243eは開いたままとし、真空ポンプ246により処理室201内を20Pa以下となるまで排気し、残留TEMAHガスを処理室201内から排除する。このときN等の不活性ガスを処理室201内へ供給しパージすると、さらに残留TEMAHガスを排除する効果が高まる。
(ステップ3)
第2のガス供給管232bに第2原料ガスとしてO、第2のキャリアガス供給管234bにキャリアガス(N)を流す。第2のガス供給管232bの第2のバルブ243b、第2のキャリアガス供給管234bの第4のバルブ243dを共に開ける。キャリアガスは、第2のキャリアガス供給管234bから流れ、第3のマスフローコントローラ241bにより流量調整される。Oは第2のガス供給管232bから流れ、第3のマスフローコントローラ243bにより流量調整される。この後、流量調整されたキャリアガスに混合され、第2のノズル233bの第2のガス供給孔248bから処理室201内に供給されつつガス排気管231から排気される。このとき、第5のバルブ243eを適正に調整して処理室201内の圧力を10〜300Paの範囲であって、例えば130Paに維
持する。Oにウエハ200を晒す時間は10〜120秒間である。このときのウエハ200の温度が、ステップ1のTEMAHガスの供給時と同じく180〜300℃の範囲であって、例えば250℃となるようヒータ207を設定する。Oの供給により、ウエハ200の表面に化学吸着した第1原料であるTEMAHと第2原料であるOとが表面反応して、ウエハ200上にHfO2膜が成膜される。
成膜後、第2のガス供給管232bの第2のバルブ243b及び、第2のキャリアガス供給管234bの第4のバルブ243dを閉じ、真空ポンプ246の排気によって処理室201内を真空排気し、残留するOの余剰分を排除する。このとき、N等の不活性ガスを反応管203内に供給してパージすると、さらに残留するOの余剰分を処理室201から排除する効果が高まる。
また、上述したステップ1〜3を1サイクルとし、このサイクルを複数回繰り返すことにより、ウエハ200上に所定の膜厚のHfO膜を成膜することができる。
ところで、このようなALD法に基づいて成膜する処理装置101においては、従来、真空ポンプ246の後段の管長が長いと、第1原料ガス(例えば、TEMAHガス)と第2原料ガス(例えば、O)との混合が発生し、副生成物が生成されることがある。また、副生成物の成長が進行すると、真空ポンプ246の後段で管路閉塞が発生し、前記ステップ1〜3のALD成膜のシーケンスの中断を余儀なくされることがある。
そこで、図2、図4に示されるように、通常排気用の排気管(以下、常用排気管という)231aが真空ポンプ246の吐出口に接続されると共に、異常時排気用の排気管(以下、異常時用排気管という)231bが常用排気管231aを介して真空ポンプ246の吐出口に接続され、常用排気管231aの途中、異常時用排気管231bの途中にそれぞれ切換弁243f、切換弁243gが介設される。常用排気管231aには、真空ポンプ246の背圧、すなわち、真空ポンプ246に作用する常用排気管231a内の圧力を検知するために、圧力検出計(圧力検出器)268が取り付けられ、各切換弁243f,243gが前記コントローラ280に接続される。
図5は前記コントローラ280の排気系統の切り換えシーケンスを示す。
コントローラ280はこの切り換えシーケンスを実行するように構成される。なお、前記基準値は、予め、メモリ、ハードディスク等の固定記憶装置に格納されている。
すなわち、コントローラ280は、副生成物によって常用排気管231aが閉塞されたときの圧力(以下、基準値(基準背圧)という)を参照してこの基準値と圧力検出計268の圧力検出値とを比較して圧力検出計268の圧力検出値が前記基準値以下のときは、常用排気管231aが副生成物によって閉塞されておらず、ALD成膜のシーケンスを停止する必要がないものと判定するように構成され、このときに、圧力検出計268の圧力検出値が前記基準値以下のときは、常用排気管231aの切換弁243fを開、異常時用排気管231bの切換弁243gを閉に切り換えて常用排気管231aのみを真空ポンプ246に接続させて常用排気管231aのみからの排気を継続させるように構成される。
また、コントローラ280は、圧力検出計268の圧力検出値が前記基準値を超えたときは、常用排気管231aが副生成物によって閉塞されたものと判定して常用排気管231aの切換弁243fを閉、異常時用排気管231bの切換弁243gを閉に切り換えて異常時用排気管231bのみを真空ポンプ246に接続させるように構成される。
これにより、正常、異常のいずれの場合においてもALD成膜のシーケンスが中断なく継続され、品質の良好な成膜が実行される。常用排気管231a、異常用排気管231bから排気されたガス、すなわち、第1原料ガスであるTEMAHガスやOとの反応ガスは、常用排気管231aの下流、異常時用排気管231bの下流に設けられたトラップ269に捕捉される。
ALD成膜のシーケンスの終了後は、メンテナンス前の常用排気管231aを、メンテナンス済みの常用排気管231aと交換し、次のALD成膜のシーケンスに備える。
常用排気管231aが閉塞される度にメンテナンス済みの常用排気管231aと交換すると、次のALD成膜のシーケンスにおいてもシーケンスを停止させる必要がない。また、異常時用排気管231bも定期的にメンテナンスされる。
なお、本実施の形態では、切換弁243f,243gの開閉により常用排気管231aの閉塞時に、常用排気管231aから異常時用排気管231bに切り換えるという説明をしたが、管路を切り換える一つの切換弁(四方弁)を用いて常用排気管231aと異常時用排気管231bとを切り替えるようにしてもよい。
また、前記基準値は、常用排気管231aが副生成物によって閉塞されたときの圧力としたが、基準値を、ALD成膜のシーケンスにおいて、シーケンスを継続すると成膜の品質が低下する虞のある圧力に定め、この基準値と真空ポンプ246の背圧の圧力検出値との比較に基づいて切換弁243f,243gの開閉を切り換えるようにしてもよい。
さらに、異常時用排気管231bを複数系統、すなわち、2以上、設けた場合は、各異常時用排気管231bに切換弁243gを設け、常用排気管231aの閉塞の発生時に、選択された2以上の異常時用排気管231bから排気させるようにこれら切換弁243gを切換作動させるようにしてもよい。このようにすると、1本あたりの異常時用排気管231b単位時間当たりの排気流量が減少するので、異常時用排気管231bのメンテナンス周期を延ばすことができる。
ところで、常用排気管231a内、異常時用排気管231b内で第1原料ガスと第2原料ガスとの混合が発生する確率は、それぞれ真空ポンプ246から切換弁243f,243gまでの距離が長くなればなるほど大きくなり、混合の確率が大きくなるほど、常用排気管231aが副生成物によって閉塞される確率が大きくなる。このため、常用排気管231a、異常時用排気管231bの長さをできるだけ短くするとよい。
そこで、常用排気管231aの真空ポンプ246の吐出口から切換弁243fまでの長さを検討すると、常用排気管231aの設置状況にもよるが、排気管内径を75mmとし、処理室201から常用排気管231aに流すパージ用の不活性ガス、例えば、パージ用窒素ガスの流量を50L/minとして真空ポンプ246の吐出口から切換弁243fまでに滞留しているガスを約3sec以内に不活性ガスに置換するには、真空ポンプ246の吐出口から切換弁243fまでの常用排気管231aの長さを50cm以下とする必要がある。これは、異常時用排気管231bの場合も同じになる。
一方、真空ポンプ246にできるだけ近づけようとしても切換弁243fの大きさ、型式から取り付けに限界があり、取り付けに必要な長さが30〜50cmとなる。
従って、常用排気管231aの真空ポンプ246の吐出口から切換弁243fまでの長さ、及び、異常時用排気管231bの真空ポンプ246の吐出口から切換弁243gまでの長さを50cm以下、好ましくは、30〜50cmとするとよい。
常用排気管231aの真空ポンプ246の吐出口から切換弁243fまでの長さ、及び、異常時用排気管231bの真空ポンプ246の吐出口から切換弁243gまでの長さをそれぞれ50cm以下、好ましくは、30〜50cmとすると、滞留や混合に起因した副生成物の生成や成長が抑制されるので、常用排気管231a及び異常時用排気管231bのメンテナンス周期を大幅に短縮することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る好ましい態様を付記する。
本発明の好ましい態様では、基板を処理する処理室と、処理室に第1原料ガスを供給す
る第1原料ガス供給管と、処理室に第1原料ガスと反応する第2原料ガスを供給する第2原料ガス供給管と、処理室を排気する排気ポンプと、排気ポンプの後段に接続された複数系統の排気管と、複数系統の排気管を切り換えて少なくとも一系統の排気管から排気させる切換弁と、排気ポンプの背圧を検出する圧力検出器と、圧力検出器の圧力検出値と予め定められた所定の基準値とに基づいて切換弁を切り換え作動するコントローラとを備え、コントローラは、圧力検出器の圧力検出値が所定の基準値以下のときは、予め、選択された一つの排気系統の排気管を排気ポンプに接続させ、圧力検出器の検知圧力が所定基準値を超えたときは、他の排気系統のうち、少なくとも一つの排気系統の排気管を排気ポンプに接続させるように、切換弁を切り換え作動するように構成された基板処理装置を提供する。
この場合、真空ポンプ246の吐出口から切換弁243fまでの管長は、50cm以下、好ましくは、30〜50cmとされる。
本発明の実施形態に係る基板処理装置を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る反応炉を示す縦断面図である。 図2のA−A線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る排気系の要部詳細図である コントローラの排気系の切り換えシーケンスを示す図である。
符号の説明
200 ウエハ
201 処理室
231a 常用排気管
231b 異常時用排気管
232a 第1のガス供給管(第1原料ガス供給管)
232b 第2のガス供給管(第2原料ガス供給管)
243f 切換弁
243g 切換弁
246 真空ポンプ(排気ポンプ)
268 圧力検出計(圧力検出器)
280 コントローラ

Claims (1)

  1. 基板を処理する処理室と、該処理室に第1原料ガスを供給する第1原料ガス供給管と、前記処理室に第1原料ガスと反応する第2原料ガスを供給する第2原料ガス供給管と、前記処理室を排気する排気ポンプと、該排気ポンプの後段に接続された複数系統の排気管と、前記複数系統の排気管を切り換えて少なくとも一系統の排気管から排気させる切換弁と、前記排気ポンプの背圧を検出する圧力検出器と、前記圧力検出器の圧力検出値と予め定められた所定の基準値とに基づいて前記切換弁を切り換え作動するコントローラとを備え、
    前記コントローラは、前記圧力検出器の圧力検出値が所定の基準値以下のときは、予め、選択された一つの排気系統の排気管を前記排気ポンプに接続させ、前記圧力検出器の検知圧力が所定基準値を超えたときは、他の排気系統のうち、少なくとも一つの排気系統の排気管を前記排気ポンプに接続させるように、前記切換弁を切り換え作動するように構成された基板処理装置。
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