JP2009115035A - 火花点火式内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】触媒を活性化した状態に保持する。
【解決手段】機械圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構Aと、吸気弁7の閉弁時期を制御可能な可変バルブタイミング機構Bと、機関排気通路内に配置された触媒の温度を予測する予測手段とを具備している。触媒の温度が活性温度以下に低下すると予測されたときには実圧縮比を同一に保持つつ又は実圧縮比を増大させつつ実膨張比を低下させる。
【選択図】図10

Description

本発明は火花点火式内燃機関に関する。
燃焼室容積可変装置を具備しており、機関排気通路内に配置された触媒の温度が低下して活性が失われそうなときには燃焼室容積を増大させて実圧縮比を低下させ、それにより燃焼効率を悪化させて排気ガス温を上昇させ、触媒の温度を上昇させるようにした火花点火式内燃機関が公知である(例えば特許文献1を参照)。
特公平4−28893号公報
しかしながら触媒の温度を上昇させるために実圧縮比を低下させると燃料の着火および燃焼が悪化するために安定した燃焼が得られなくなるという問題がある。
上記問題を解決するために本発明によれば、機械圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構と、吸気弁の閉弁時期を制御可能な可変バルブタイミング機構と、機関排気通路内に配置された触媒の温度を予測する予測手段とを具備しており、触媒の温度が活性温度以下に低下すると予測されたときは実圧縮比を同一に保持しつつ又は実圧縮比を増大させつつ実膨張比を低下させるようにしている。
良好な燃料の着火および燃焼を確保しつつ触媒の温度を上昇させることができる。
図1に火花点火式内燃機関の側面断面図を示す。
図1を参照すると、1はクランクケース、2はシリンダブロック、3はシリンダヘッド、4はピストン、5は燃焼室、6は燃焼室5の頂面中央部に配置された点火栓、7は吸気弁、8は吸気ポート、9は排気弁、10は排気ポートを夫々示す。吸気ポート8は吸気枝管11を介してサージタンク12に連結され、各吸気枝管11には夫々対応する吸気ポート8内に向けて燃料を噴射するための燃料噴射弁13が配置される。なお、燃料噴射弁13は各吸気枝管11に取付ける代りに各燃焼室5内に配置してもよい。
サージタンク12は吸気ダクト14を介して排気ターボチャージャ15のコンプレッサ15aの出口に連結され、コンプレッサ15aの入口は例えば熱線を用いた吸入空気量検出器16を介してエアクリーナに連結される。吸気ダクト14内にはアクチュエータ18によって駆動されるスロットル弁19が配置される。
一方、排気ポート10は排気マニホルド20を介して排気ターボチャージャ15の排気タービン15bの入口に連結され、排気タービン15bの出口は排気管21を介して例えば三元触媒を内蔵した触媒コンバータ22に連結される。排気管21内には空燃比センサ23が配置され、触媒コンバータ22の下流には三元触媒の温度を検出するための温度センサ24が配置される。
一方、図1に示される実施例ではクランクケース1とシリンダブロック2との連結部にクランクケース1とシリンダブロック2のシリンダ軸線方向の相対位置を変化させることによりピストン4が圧縮上死点に位置するときの燃焼室5の容積を変更可能な可変圧縮比機構Aが設けられており、更に実際の圧縮作用の開始時期を変更するために吸気弁7の閉弁時期を制御可能でありかつ吸気弁7の開弁時期も個別に制御可能な可変バルブタイミング機構Bが設けられている。
電子制御ユニット30はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス31によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ランダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセッサ)34、入力ポート35および出力ポート36を具備する。吸入空気量検出器16の出力信号、空燃比センサ23の出力信号および温度センサ24の出力信号は夫々対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。また、アクセルペダル40にはアクセルペダル40の踏込み量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ41が接続され、負荷センサ41の出力電圧は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。更に入力ポート35にはクランクシャフトが例えば30°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ42が接続される。一方、出力ポート36は対応する駆動回路38を介して点火栓6、燃料噴射弁13、スロットル弁駆動用アクチュエータ18、可変圧縮比機構Aおよび可変バルブタイミング機構Bに接続される。
図2は図1に示す可変圧縮比機構Aの分解斜視図を示しており、図3は図解的に表した内燃機関の側面断面図を示している。図2を参照すると、シリンダブロック2の両側壁の下方には互いに間隔を隔てた複数個の突出部50が形成されており、各突出部50内には夫々断面円形のカム挿入孔51が形成されている。一方、クランクケース1の上壁面上には互いに間隔を隔てて夫々対応する突出部50の間に嵌合せしめられる複数個の突出部52が形成されており、これらの各突出部52内にも夫々断面円形のカム挿入孔53が形成されている。
図2に示されるように一対のカムシャフト54,55が設けられており、各カムシャフト54,55上には一つおきに各カム挿入孔51内に回転可能に挿入される円形カム56が固定されている。これらの円形カム56は各カムシャフト54,55の回転軸線と共軸をなす。一方、各円形カム56間には図3においてハッチングで示すように各カムシャフト54,55の回転軸線に対して偏心配置された偏心軸57が延びており、この偏心軸57上に別の円形カム58が偏心して回転可能に取付けられている。図2に示されるようにこれら円形カム58は各円形カム56間に配置されており、これら円形カム58は対応する各カム挿入孔53内に回転可能に挿入されている。
図3(A)に示すような状態から各カムシャフト54,55上に固定された円形カム56を図3(A)において実線の矢印で示される如く互いに反対方向に回転させると偏心軸57が下方中央に向けて移動するために円形カム58がカム挿入孔53内において図3(A)の破線の矢印に示すように円形カム56とは反対方向に回転し、図3(B)に示されるように偏心軸57が下方中央まで移動すると円形カム58の中心が偏心軸57の下方へ移動する。
図3(A)と図3(B)とを比較するとわかるようにクランクケース1とシリンダブロック2の相対位置は円形カム56の中心と円形カム58の中心との距離によって定まり、円形カム56の中心と円形カム58の中心との距離が大きくなるほどシリンダブロック2はクランクケース1から離れる。シリンダブロック2がクランクケース1から離れるとピストン4が圧縮上死点に位置するときの燃焼室5の容積は増大し、従って各カムシャフト54,55を回転させることによってピストン4が圧縮上死点に位置するときの燃焼室5の容積を変更することができる。
図2に示されるように各カムシャフト54,55を夫々反対方向に回転させるために駆動モータ59の回転軸には夫々螺旋方向が逆向きの一対のウォームギア61,62が取付けられており、これらウォームギア61,62と噛合する歯車63,64が夫々各カムシャフト54,55の端部に固定されている。この実施例では駆動モータ59を駆動することによってピストン4が圧縮上死点に位置するときの燃焼室5の容積を広い範囲に亘って変更することができる。なお、図1から図3に示される可変圧縮比機構Aは一例を示すものであっていかなる形式の可変圧縮比機構でも用いることができる。
一方、図4は図1において吸気弁7を駆動するためのカムシャフト70に対して設けられている可変バルブタイミング機構Bを示している。図4に示されるように可変バルブタイミング機構Bはカムシャフト70の一端に取付けられてカムシャフト70のカムの位相を変更するためのカム位相変更部B1と、カムシャフト70および吸気弁7のバルブリフタ24間に配置されてカムシャフト70のカムの作用角を異なる作用角に変更して吸気弁7に伝達するカム作用角変更部B2から構成されている。なお、図4にカム作用角変更部B2については側面断面図と平面図とが示されている。
まず初めに可変バルブタイミング機構Bのカム位相変更部B1について説明すると、このカム位相変更部B1は機関のクランク軸によりタイミングベルトを介して矢印方向に回転せしめられるタイミングプーリ71と、タイミングプーリ71と一緒に回転する円筒状ハウジング72と、カムシャフト70と一緒に回転しかつ円筒状ハウジング72に対して相対回転可能な回転軸73と、円筒状ハウジング72の内周面から回転軸73の外周面まで延びる複数個の仕切壁74と、各仕切壁74の間で回転軸73の外周面から円筒状ハウジング72の内周面まで延びるベーン75とを具備しており、各ベーン75の両側には夫々進角用油圧室76と遅角用油圧室77とが形成されている。
各油圧室76,77への作動油の供給制御は作動油供給制御弁78によって行われる。この作動油供給制御弁78は各油圧室76,77に夫々連結された油圧ポート79,80と、油圧ポンプ81から吐出された作動油の供給ポート82と、一対のドレインポート83,84と、各ポート79,80,82,83,84間の連通遮断制御を行うスプール弁85とを具備している。
カムシャフト70のカムの位相を進角すべきときは図4においてスプール弁85が下方に移動せしめられ、供給ポート82から供給された作動油が油圧ポート79を介して進角用油圧室76に供給されると共に遅角用油圧室77内の作動油がドレインポート84から排出される。このとき回転軸73は円筒状ハウジング72に対して矢印X方向に相対回転せしめられる。
これに対し、カムシャフト70のカムの位相を遅角すべきときは図4においてスプール弁85が上方に移動せしめられ、供給ポート82から供給された作動油が油圧ポート80を介して遅角用油圧室77に供給されると共に進角用油圧室76内の作動油がドレインポート83から排出される。このとき回転軸73は円筒状ハウジング72に対して矢印Xと反対方向に相対回転せしめられる。
回転軸73が円筒状ハウジング72に対して相対回転せしめられているときにスプール弁85が図4に示される中立位置に戻されると回転軸73の相対回転動作は停止せしめられ、回転軸73はそのときの相対回転位置に保持される。従ってカム位相変更部B1によってカムシャフト70のカムの位相を所望の量だけ進角又は遅角させることができる。即ち、カム位相変更部B1によって吸気弁7の開弁時期を任意に進角又は遅角させることができることになる。
次に可変バルブタイミング機構Bのカム作用角変更部B2について説明すると、このカム作用角変更部B2はカムシャフト70と平行に並列配置されかつアクチュエータ91によって軸線方向に移動せしめられる制御ロッド90と、カムシャフト70のカム92と係合しかつ制御ロッド90上に形成された軸線方向に延びるスプライン93に摺動可能に嵌合せしめられている中間カム94と、吸気弁7を駆動するためにバルブリフタ24と係合しかつ制御ロッド90上に形成された螺旋状に延びるスプライン95に摺動可能に嵌合する揺動カム96とを具備しており、揺動カム96上にはカム97が形成されている。
カムシャフト90が回転するとカム92によって中間カム94が常に一定の角度だけ揺動せしめられ、このとき揺動カム96も一定の角度だけ揺動せしめられる。一方、中間カム94および揺動カム96は制御ロッド90の軸線方向には移動不能に支持されており、従って制御ロッド90がアクチュエータ91によって軸線方向に移動せしめられたときに揺動カム96は中間カム94に対して相対回転せしめられることになる。
中間カム94と揺動カム96との相対回転位置関係によりカムシャフト70のカム92が中間カム94と係合しはじめたときに揺動カム86のカム97がバルブリフタ24と係合しはじめる場合には図5(B)においてaで示されるように吸気弁7の開弁期間およびリフトは最も大きくなる。これに対し、アクチュエータ91によって揺動カム96が中間カム94に対して図4の矢印Y方向に相対回転せしめられると、カムシャフト70のカム92が中間カム94に係合した後、暫らくしてから揺動カム96のカム97がバルブリフタ24と係合する。この場合には図5(B)においてbで示されるように吸気弁7の開弁期間およびリフト量はaに比べて小さくなる。
揺動カム96が中間カム94に対して図4の矢印Y方向に更に相対回転せしめられると図5(B)においてcで示されるように吸気弁7の開弁期間およびリフト量は更に小さくなる。即ち、アクチュエータ91により中間カム94と揺動カム96の相対回転位置を変更することによって吸気弁7の開弁期間を任意に変えることができる。ただし、この場合、吸気弁7のリフト量は吸気弁7の開弁期間が短かくなるほど小さくなる。
このようにカム位相変更部B1によって吸気弁7の開弁時期を任意に変更することができ、カム作用角変更部B2によって吸気弁7の開弁期間を任意に変更することができるのでカム位相変更部B1とカム作用角変更部B2との双方によって、即ち可変バルブタイミング機構Bによって吸気弁7の開弁時期と開弁期間とを、即ち吸気弁7の開弁時期と閉弁時期とを任意に変更することができることになる。
なお、図1および図4に示される可変バルブタイミング機構Bは一例を示すものであって、図1および図4に示される例以外の種々の形式の可変バルブタイミング機構を用いることができる。
次に図6を参照しつつ本願において使用されている用語の意味について説明する。なお、図6の(A),(B),(C),(D)には説明のために燃焼室容積が50mlでピストンの行程容積が500mlであるエンジンが示されており、これら図6の(A),(B),(C),(D)において燃焼室容積とはピストンが圧縮上死点に位置するときの燃焼室の容積を表している。
図6(A)は機械圧縮比について説明している。機械圧縮比は圧縮行程時のピストンの行程容積と燃焼室容積のみから機械的に定まる値であってこの機械圧縮比は(燃焼室容積+行程容積)/燃焼室容積で表される。図6(A)に示される例ではこの機械圧縮比は(50ml+500ml)/50ml=11となる。
図6(B)は実圧縮比について説明している。この実圧縮比は実際に圧縮作用が開始されたときからピストンが上死点に達するまでの実際のピストン行程容積と燃焼室容積から定まる値であってこの実圧縮比は(燃焼室容積+実際の行程容積)/燃焼室容積で表される。即ち、図6(B)に示されるように圧縮行程においてピストンが上昇を開始しても吸気弁が開弁している間は圧縮作用は行われず、吸気弁が閉弁したときから実際の圧縮作用が開始される。従って実圧縮比は実際の行程容積を用いて上記の如く表される。図6(B)に示される例では実圧縮比は(50ml+450ml)/50ml=10となる。
図6(C)は膨張比について説明している。膨張比は膨張行程時のピストンの行程容積と燃焼室容積から定まる値であってこの膨張比は(燃焼室容積+行程容積)/燃焼室容積で表される。図6(C)に示される例ではこの膨張比は(50ml+500ml)/50ml=11となる。
図6(D)は実膨張比について説明している。この実膨張比は膨張作用が開始されたときから実際に膨張作用が終了するまで、即ち排気弁9が開弁するまでの実際の排気行程容積と燃焼室容積から定まる値であってこの実膨張比は(燃焼室容積+実際の排気行程容積)/燃焼室容積で表される。図6(D)に示される例では実膨張比は(50ml+450ml)/50ml=10となる。
次に図7および図8を参照しつつ本発明において用いられている超高膨張比サイクルについて説明する。なお、図7は理論熱効率と実膨張比との関係を示しており、図8は本発明において負荷に応じ使い分けられている通常のサイクルと超高膨張比サイクルとの比較を示している。
図8(A)は吸気弁が下死点近傍で閉弁し、ほぼ圧縮下死点付近からピストンによる圧縮作用が開始される場合の通常のサイクルを示している。この図8(A)に示す例でも図6の(A),(B),(C),(D)に示す例と同様に燃焼室容積が50mlとされ、ピストンの行程容積が500mlとされている。図8(A)からわかるように通常のサイクルでは機械圧縮比は(50ml+500ml)/50ml=11であり、実圧縮比もほぼ11であり、膨張比および実膨張比も(50ml+500ml)/50ml=11となる。即ち、通常の内燃機関では機械圧縮比と実圧縮比と膨張比と実膨張比とがほぼ等しくなる。
図7における実線は実圧縮比と実膨張比とがほぼ等しい場合の、即ち通常のサイクルにおける理論熱効率の変化を示している。この場合には実膨張比が大きくなるほど、即ち実圧縮比が高くなるほど理論熱効率が高くなることがわかる。従って通常のサイクルにおいて理論熱効率を高めるには実圧縮比を高くすればよいことになる。しかしながら機関高負荷運転時におけるノッキングの発生の制約により実圧縮比は最大でも12程度までしか高くすることができず、斯くして通常のサイクルにおいては理論熱効率を十分に高くすることはできない。
一方、このような状況下で本発明者は機械圧縮比と実圧縮比とを厳密に区分して理論熱効率を高めることについて検討し、その結果理論熱効率は実膨張比が支配し、理論熱効率に対して実圧縮比はほとんど影響を与えないことを見い出したのである。即ち、実圧縮比を高くすると爆発力は高まるが圧縮するために大きなエネルギーが必要となり、斯くして実圧縮比を高めても理論熱効率はほとんど高くならない。
これに対し、実膨張比を大きくすると膨張行程時にピストンに対し押下げ力が作用する期間が長くなり、斯くしてピストンがクランクシャフトに回転力を与えている期間が長くなる。従って実膨張比は大きくすれば大きくするほど理論熱効率が高くなる。図7の破線は実圧縮比を10に固定した状態で実膨張比を高くしていった場合の理論熱効率を示している。このように実圧縮比を低い値に維持した状態で実膨張比を高くしたときの理論熱効率の上昇量と、図7の実線で示す如く実圧縮比も実膨張比と共に増大せしめられる場合の理論熱効率の上昇量とは大きな差がないことがわかる。
このように実圧縮比が低い値に維持されているとノッキングが発生することがなく、従って実圧縮比を低い値に維持した状態で実膨張比を高くするとノッキングの発生を阻止しつつ理論熱効率を大巾に高めることができる。図8(B)は可変圧縮比機構Aおよび可変バルブタイミング機構Bを用いて、実圧縮比を低い値に維持しつつ実膨張比を高めるようにした場合の一例を示している。
図8(B)を参照すると、この例では可変圧縮比機構Aにより燃焼室容積が50mlから20mlまで減少せしめられる。一方、可変バルブタイミング機構Bによって実際のピストン行程容積が500mlから200mlになるまで吸気弁の閉弁時期が遅らされる。その結果、この例では実圧縮比は(20ml+200ml)/20ml=11となる。
一方、図8(B)には排気弁9が下死点近傍で開弁する場合と、行程容積が450mlのときに排気弁9が開弁する場合とが示されている。排気弁9が下死点近傍で開弁する場合には実膨張比は(20ml+500ml)/20ml=26となり、行程容積が450mlのときに排気弁9が開弁する場合には実膨張比は(20ml+450ml)/20ml=23.5となる。図8(A)に示される通常のサイクルでは前述したように実圧縮比がほぼ11で実膨張比が11であり、この場合に比べると図8(B)に示される場合には実膨張比のみが26或いは23.5まで高められていることがわかる。これが超高膨張比サイクルと称される所以である。
一般的に言って内燃機関では機関負荷が低いほど熱効率が悪くなり、従って機関運転時における熱効率を向上させるためには、即ち燃費を向上させるには機関負荷が低いときの熱効率を向上させることが必要となる。一方、図8(B)に示される超高膨張比サイクルでは圧縮行程時の実際のピストン行程容積が小さくされるために燃焼室5内に吸入しうる吸入空気量は少なくなり、従ってこの超高膨張比サイクルは機関負荷が比較的低いときにしか採用できないことになる。従って本発明では機関負荷が比較的低いときには図8(B)に示す超高膨張比サイクルとし、機関高負荷運転時には図8(A)に示す通常のサイクルとするようにしている。
次に図9を参照しつつ三元触媒が十分に活性化しているときの運転制御全般について説明する。
図9には或る機関回転数における機関負荷に応じた機械圧縮比、実膨張比、吸気弁7の閉弁時期、実圧縮比、吸入空気量、スロットル弁19の開度およびポンピング損失の各変化が示されている。なお、本発明による実施例では触媒コンバータ22内の三元触媒によって排気ガス中の未燃HC、COおよびNOXを同時に低減しうるように通常燃焼室5内における平均空燃比は空燃比センサ23の出力信号に基いて理論空燃比にフィードバック制御されている。
さて、前述したように機関高負荷運転時には図8(A)に示される通常のサイクルが実行される。従って図9に示されるようにこのときには機械圧縮比が低くされるために実膨張比は低く、図9において実線で示されるように吸気弁7の閉弁時期は図5において実線で示される如く早められている。また、このときには吸入空気量は多く、このときスロットル弁19の開度は全開又はほぼ全開に保持されているのでポンピング損失は零となっている。
一方、図9において実線で示されるように機関負荷が低くなるとそれに伴って吸入空気量を減少すべく吸気弁7の閉弁時期が遅くされる。またこのときには実圧縮比がほぼ一定に保持されるように図9に示される如く機関負荷が低くなるにつれて機械圧縮比が増大され、従って機関負荷が低くなるにつれて実膨張比も増大される。なお、このときにもスロットル弁19は全開又はほぼ全開状態に保持されており、従って燃焼室5内に供給される吸入空気量はスロットル弁19によらずに吸気弁7の閉弁時期を変えることによって制御されている。このときにもポンピング損失は零となる。
このように機関高負荷運転状態から機関負荷が低くなるときには実圧縮比がほぼ一定のもとで吸入空気量が減少するにつれて機械圧縮比が増大せしめられる。即ち、吸入空気量の減少に比例してピストン4が圧縮上死点に達したときの燃焼室5の容積が減少せしめられる。従ってピストン4が圧縮上死点に達したときの燃焼室5の容積は吸入空気量に比例して変化していることになる。なお、このとき燃焼室5内の空燃比は理論空燃比となっているのでピストン4が圧縮上死点に達したときの燃焼室5の容積は燃料量に比例して変化していることになる。
機関負荷が更に低くなると機械圧縮比は更に増大せしめられ、機関負荷がやや低負荷寄りの中負荷L1まで低下すると機械圧縮比は燃焼室5の構造上限界となる限界機械圧縮比に達する。機械圧縮比が限界機械圧縮比に達すると、機械圧縮比が限界機械圧縮比に達したときの機関負荷L1よりも負荷の低い領域では機械圧縮比が限界機械圧縮比に保持される。従って低負荷側の機関中負荷運転時および機関低負荷運転時には即ち、機関低負荷運転側では機械圧縮比は最大となり、実膨張比も最大となる。別の言い方をすると機関低負荷運転側では最大の実膨張比が得られるように機械圧縮比が最大にされる。
一方、図9に示される実施例では機関負荷がL1より低くなっても図9において実線で示されるように吸気弁7の閉弁時期は機関負荷が低くなるにつれて遅らされ、機関負荷がL2まで低下すると吸気弁7の閉弁時期が燃焼室5内に供給される吸入空気量を制御しうる限界閉弁時期となる。吸気弁7の閉弁時期が限界閉弁時期に達すると吸気弁7の閉弁時期が限界閉弁時期に達したときの機関負荷L2よりも負荷の低い領域では吸気弁7の閉弁時期が限界閉弁時期に保持される。
吸気弁7の閉弁時期が限界閉弁時期に保持されるともはや吸気弁7の閉弁時期の変化によっては吸入空気量を制御することができない。図9に示される実施例ではこのとき、即ち吸気弁7の閉弁時期が限界閉弁時期に達したときの機関負荷L2よりも負荷の低い領域ではスロットル弁19によって燃焼室5内に供給される吸入空気量が制御される。ただし、スロットル弁19による吸入空気量の制御が行われると図9に示されるようにポンピング損失が増大する。
一方、図9に示されるように機関負荷がL1より高い機関高負荷運転側では実圧縮比は同一の機関回転数に対してはほぼ同一の実圧縮比に維持される。これに対し、機関負荷がL2よりも低いとき、即ち機械圧縮比が限界機械圧縮比に保持されているときには実圧縮比は吸気弁7の閉弁時期によって決まり、機関負荷がL1とL2の間におけるように吸気弁7の閉弁時期が遅らされると実圧縮比は低下し、機関負荷がL2よりも低い運転領域におけるように吸気弁7の閉弁時期が限界閉弁時期に保持されると実圧縮比は一定に維持される。
一方、図9において破線で示すように機関負荷が低くなるにつれて吸気弁7の閉弁時期を早めることによってもスロットル弁19によらずに吸入空気量を制御することができる。従って、図9において実線で示される場合と破線で示される場合とをいずれも包含しうるように表現すると、本発明による実施例では吸気弁7の閉弁時期は、機関負荷が低くなるにつれて、燃焼室内に供給される吸入空気量を制御しうる限界閉弁時期L2まで吸気下死点BDCから離れる方向に移動せしめられることになる。
さて、触媒コンバータ22内の三元触媒の温度が低下して活性温度以下になると排気ガスの浄化が行われなくなり、従って三元触媒は活性温度以上に保持しておく必要がある。一方、図7からわかるように実膨張比が低下すると理論熱効率が低下し、排気ガス温が高くなる。従って本発明では三元触媒の温度が活性温度以下に低下すると予測されたときには実膨張比を低下させ、それにより排気ガス温を上昇させて三元触媒の温度を活性温度以上に保持するようにしている。
ところで実膨張比を低下させたときに実圧縮比が低下してしまうと燃料の着火および燃焼が悪化してしまう。そこで本発明ではこのとき実圧縮比を同一に保持しつつ又は実圧縮比を増大させつつ実膨張比を低下させるようにしている。
図10は、三元触媒の温度が活性温度以下に低下すると予測されたときには機械圧縮比を低下させることによって実膨張比を低下させるようにした実施例を示している。なお、図10において実線は図9における実線を示しており、即ち三元触媒が活性化している場合の各値を示しており、図10において破線は三元触媒を昇温させる場合の各値を示している。
図10からわかるようにこの実施例では三元触媒を昇温すべきときには機械圧縮比が実線に示す値から破線で示す値まで低下せしめられ、このとき実膨張比は実線で示す値から破線で示す値まで低下せしめられる。一方、この実施例ではこのとき実圧縮比が実線に示す値から破線で示す値まで上昇せしめられ、そのために吸気弁7の閉弁時期が実線から破線へと吸気下死点に近づく方向に移動せしめられると共にスロットル弁19の開度が実線から破線へと小さくされる。
図11は、三元触媒の温度が活性温度以下に低下すると予測されたときには機械圧縮比を低下させることによって膨張比を低下させるようにした別の実施例を示している。なお、図11において実線は図9における実線を示しており、即ち三元触媒が活性化している場合の各値を示しており、図11において破線は三元触媒を昇温させる場合の各値を示している。
この実施例でも三元触媒を昇温すべきときには機械圧縮比が実線に示す値から破線で示す値まで低下せしめられ、このとき実膨張比は実線で示す値から破線で示す値まで低下せしめられる。また、この実施例でもこのとき実圧縮比が実線に示す値から破線で示す値まで上昇せしめられ、そのために吸気弁7の閉弁時期が実線から破線へと吸気下死点に近づく方向に移動せしめられると共にスロットル弁19の開度が実線から破線へと小さくされる。
この実施例では図10に示す実施例とは異なって機関負荷が予め定められた負荷L0よりも低いときのみ三元触媒を昇温すべく機械圧縮比が低下せしめられ、更にこの場合機関負荷が低くなるほど機械圧縮比の低下量が増大せしめられる。即ち、機関負荷がL0よりも高いときには三元触媒の温度が活性温度以下になることはないと考えられ、従ってこの実施例では機関負荷がL0よりも高いときには三元触媒の温度にかかわらずに三元触媒の昇温作用は行われない。
一方、機関負荷がL0よりも低い領域では機関負荷が低くなると排気ガス温が低くなると共に排気ガス量が少なくなる。従って三元触媒の温度が活性温度以下まで低下すると予測されたときに三元触媒の温度を活性温度に保持するためには機関負荷が低くなるほど排気ガス温を上昇させる必要がある。従ってこの実施例では三元触媒の温度が活性温度以下に低下すると予測されたときには機関負荷が低くなるほど機械圧縮比の低下量が増大せしめられ、それにより機関負荷が低くなるほど実膨張比の低下量が増大せしめられる。
図12に、図10および図11に示すいずれの実施例にも適用可能な運転制御ルーチンを示す。図12を参照するとまず初めにステップ100において温度センサ24の出力信号から三元触媒の温度TCが推定される。次いでステップ101では三元触媒の温度TCが活性温度以下に低下すると予測される温度T0、例えば三元触媒が活性化する温度よりもわずかばかり高い温度T0以下になったか否かが判別される。TC≧T0のとき、即ち三元触媒が十分に活性化しているときにはステップ102に進んで図9に示される運転制御が行われる。
即ち、ステップ102では目標実圧縮比CPが算出される。次いでステップ103では図13(A)に示すマップから吸気弁7の閉弁時期ICが算出される。即ち、要求吸入空気量を燃焼室5内に供給するのに必要な吸気弁7の閉弁時期ICが機関負荷Lおよび機関回転数Nの関数として図13(A)に示すようなマップの形で予めROM32内に記憶されており、このマップから吸気弁7の閉弁時期ICが算出される。
次いでステップ104では機械圧縮比CRが算出される。次いでステップ105ではスロットル弁17の開度が算出される。このスロットル弁17の開度θは機関負荷Lおよび機関回転数Nの関数として図13(B)に示すようなマップの形で予めROM32内に記憶されている。次いでステップ110では機械圧縮比が機械圧縮比CRとなるように可変圧縮比機構Aが制御され、吸気弁7の閉弁時期が閉弁時期ICとなるように可変バルブタイミング機構Bが制御され、スロットル弁17の開度が開度θとなるようにスロットル弁17が制御される。
これに対し、ステップ101においてTC<T0になったと判断されたときには、即ち三元触媒の温度が活性温度以下に低下すると予測されたときにはステップ106に進んで図10の破線で示す運転制御に切換えられる。なお、図11に示す実施例では機関負荷がL0よりも低いときにTC<T0になったときにステップ106に進んで、図11の破線で示す運転制御に切換えられる。
即ち、まず初めにステップ106において目標実圧縮比CP’が算出される。次いでステップ107では図14(A)に示すマップから吸気弁7の閉弁時期IC’が算出される。即ち、この場合にも要求吸入空気量を燃焼室5内に供給するのに必要な吸気弁7の閉弁時期IC’が機関負荷Lおよび機関回転数Nの関数として図14(A)に示すようなマップの形で予めROM32内に記憶されており、このマップから吸気弁7の閉弁時期IC’が算出される。
次いでステップ108では機械圧縮比CR’が算出される。次いでステップ109ではスロットル弁19の開度が算出される。このスロットル弁19の開度θ’も機関負荷Lおよび機関回転数Nの関数として図14(B)に示すようなマップの形で予めROM32内に記憶されている。次いでステップ110では機械圧縮比が機械圧縮比CR’となるように可変圧縮比機構Aが制御され、吸気弁7の閉弁時期が閉弁時期IC’となるように可変バルブタイミング機構Bが制御され、スロットル弁19の開度が開度θ’となるようにスロットル弁19が制御される。なお、このとき排気ガス温を更に高めるために点火時期を遅角することもできる。
図15から図17に更に別の実施例を示す。この実施例では図15に示されるように吸気弁7に対して設けられている可変バルブタイミング機構Bと同様な構造の可変バルブタイミング機構B’が排気弁9に対しても設けられている。従ってこの可変バルブタイミング機構B’は排気弁9の閉弁時期を制御可能でありかつ排気弁9の開弁時期も個別に制御可能である。
この実施例では三元触媒の温度が活性温度以下に低下すると予測されたときには機械圧縮比を低下させることなく、図16に示されるように排気弁9の開弁時期EOを通常時のEO0からEO1に早め、それによって実膨張比を低下させるようにしている。
図17に運転制御ルーチンを示す。図17を参照するとまず初めにステップ200において温度センサ24の出力信号から三元触媒の温度TCが推定される。次いでステップ201では三元触媒の温度TCが活性温度以下に低下すると予測される温度T0以下になったか否かが判別される。TC≧T0のとき、即ち三元触媒が十分に活性化しているときにはステップ202に進んで排気弁9の開弁時期EOが図16に示される通常の開弁時期EO0とされる。次いでステップ204に進む。
これに対し、ステップ201においてTC<T0になったと判断されたときには、即ち三元触媒の温度が活性温度以下に低下すると予測されたときにはステップ203に進んで排気弁9の開弁時期EOが図16に示されるEO1まで早められる。このとき排気ガス温を更に高めるために点火時期を遅角することができる。次いでステップ204に進む。
ステップ204以後では図9に示される運転制御が行われる。即ち、ステップ204では目標実圧縮比CPが算出される。次いでステップ205では図13(A)に示すマップから吸気弁7の閉弁時期ICが算出される。次いでステップ206では機械圧縮比CRが算出される。次いでステップ207では図13(B)に示すマップからスロットル弁19の開度θが算出される。次いでステップ208では機械圧縮比が機械圧縮比CRとなるように可変圧縮比機構Aが制御され、吸気弁7の閉弁時期が閉弁時期ICとなるように可変バルブタイミング機構Bが制御され、排気弁9の開弁時期EOが開弁時期EO0又はEO1となるように可変バルブタイミング機構Bが制御され、スロットル弁19の開度が開度θとなるようにスロットル弁19が制御される。
なお、前述したように図8(B)に示す超高膨張比サイクルでは実膨張比が26或いは23.5とされる。この実膨張比は高いほど好ましいが20以上であればかなり高い理論熱効率を得ることができる。従って本発明では実膨張比が20以上となるように可変圧縮比機構Aが形成されている。
火花点火式内燃機関の全体図である。 可変圧縮比機構の分解斜視図である。 図解的に表した内燃機関の側面断面図である。 可変バルブタイミング機構を示す図である。 吸気弁および排気弁のリフト量を示す図である。 機械圧縮比、実圧縮比、膨張比および実膨張比を説明するための図である。 理論熱効率と実膨張比との関係を示す図である。 通常のサイクルおよび超高膨張比サイクルを説明するための図である。 機関負荷に応じた機械圧縮比等の変化を示す図である。 機関負荷に応じた機械圧縮比等の変化を示す図である。 機関負荷に応じた機械圧縮比等の変化を示す図である。 運転制御を行うためのフローチャートである。 吸気弁の閉弁時期IC等のマップを示す図である。 吸気弁の閉弁時期IC’等のマップを示す図である。 火花点火式内燃機関の別の実施例を示す全体図である。 排気弁の開弁時期EOを示す図である。 運転制御を行うためのフローチャートである。
符号の説明
1 クランクケース
2 シリンダブロック
3 シリンダヘッド
4 ピストン
5 燃焼室
7 吸気弁
A 可変圧縮比機構
B 可変バルブタイミング機構

Claims (6)

  1. 機械圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構と、吸気弁の閉弁時期を制御可能な可変バルブタイミング機構と、機関排気通路内に配置された触媒の温度を予測する予測手段とを具備しており、触媒の温度が活性温度以下に低下すると予測されたときは実圧縮比を同一に保持しつつ又は実圧縮比を増大させつつ実膨張比を低下させるようにした火花点火式内燃機関。
  2. 触媒の温度が活性温度以下に低下すると予測されたときには機械圧縮比を低下させることによって実膨張比を低下させるようにした請求項1に記載の火花点火式内燃機関。
  3. 機関吸気通路内にスロットル弁が配置されており、機関圧縮比を低下させることによって実膨張比を低下させるときには吸気弁の閉弁時期を吸気下死点に近づく方向に移動させると共にスロットル弁の開度を小さくするようにした請求項2に記載の火花点火式内燃機関。
  4. 排気弁の開弁時期を制御可能な可変バルブタイミング機構を具備しており、触媒の温度が活性温度以下に低下すると予測されたときには排気弁の開弁時期を早めることによって実膨張比を低下させるようにした請求項1に記載の火花点火式内燃機関。
  5. 触媒の温度が活性温度以下に低下すると予測されたときには点火時期が遅角される請求項1に記載の火花点火式内燃機関。
  6. 機関低負荷運転側では最大の膨張比が得られるように機械圧縮比が最大とされ、該最大の膨張比が20以上である請求項1に記載の火花点火式内燃機関。
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