JP2009114628A - リーダと杭打用アタッチメント - Google Patents
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Abstract
【課題】リーダの片側に掘削装置を装着し、他側に既成杭の把持装置を装着する杭打機において、軽量化されたリーダとそのリーダを用いた杭打用アタッチメントを提供する。
【解決手段】リーダ1は杭打機本体の前後方向に向く縦板部1bと、この縦板部1bの前後にそれぞれ一体に設けられた横板部1c,1dとからなる水平断面形状がH形をなす。リーダ1の片側に、縦穴掘削用オーガ24を駆動するオーガ駆動装置を有する掘削装置2を昇降可能に装着する。他側に、オーガ24により掘削された縦穴に建て込む既成杭25を把持する把持装置3を昇降可能に装着する。第2の横板部1cの左右の幅を、第1の横板部1dの幅より狭くする。横板部1cの幅を狭くしたことにより、リーダの軽量化が図れ、ひいては杭打用アタッチメントの軽量化が図れる。
【選択図】図5
【解決手段】リーダ1は杭打機本体の前後方向に向く縦板部1bと、この縦板部1bの前後にそれぞれ一体に設けられた横板部1c,1dとからなる水平断面形状がH形をなす。リーダ1の片側に、縦穴掘削用オーガ24を駆動するオーガ駆動装置を有する掘削装置2を昇降可能に装着する。他側に、オーガ24により掘削された縦穴に建て込む既成杭25を把持する把持装置3を昇降可能に装着する。第2の横板部1cの左右の幅を、第1の横板部1dの幅より狭くする。横板部1cの幅を狭くしたことにより、リーダの軽量化が図れ、ひいては杭打用アタッチメントの軽量化が図れる。
【選択図】図5
Description
本発明は、杭打機本体の前部に取付けられ、平断面形状がH形をなし、片側に掘削装置が装着され、他側に既成杭の把持装置が装着されるリーダと、そのリーダを用いた杭打用アタッチメントに関する。
既成杭を施工する従来の杭打機として、例えば特許文献1に記載のものがある。この杭打機は、杭打機本体の前部にリーダを取付け、このリーダに掘削装置を昇降装置により昇降されるように取付け、掘削装置のスクリューオーガを回転させて地盤に縦穴を掘削し、続いてスクリューオーガの代わりに掘削装置のチャック装置に既成杭を把持させ、この掘削装置をリーダに沿って押し込むことにより、杭の施工を行なっている。このようなスクリューオーガと既成杭とを付け替える代わりに、スクリューオーガ専用の杭打機と、既成杭専用の杭打機を備え、両杭打機を同時に並行して稼働させて杭打ち作業を行なうこともある。
従来の杭打機は、前述のように1台の杭打機にスクリューオーガと既成杭とをオーガ駆動装置に付け替えて杭打ち作業を行なうかあるいは2台の杭打機を使用するものであった。しかしながら、スクリューオーガと既成杭を付け替える場合、付け替え作業に手間どり、作業能率が悪いという問題点がある。一方、2台の杭打機を用いる場合は、狭い場所での杭打ち作業が困難になる上、2台の杭打機が必要となるので、設備費が嵩むという問題点がある。
このような問題点を解決するため、一本のリーダの左右にスクリューオーガを有する掘削装置と既成杭の把持装置をそれぞれ装備した杭打機が開発されている。この杭打機により杭打ち作業を行なう際には、まずリーダの片側に装着した掘削装置を下降させながらスクリューオーガを回転させて縦穴を掘削し、その後、掘削装置をスクリューオーガと共に上昇させ、スクリューオーガを引き抜く。その後、掘削装置をリーダから外すことなく、杭打機本体の旋回装置によりリーダを旋回し、掘削された縦穴の上に把持装置により把持された既成杭を位置させる。そして、把持装置をリーダに沿って下降させて杭の押し込みを行なうものである。
このような杭打機のリーダは、図11の水平断面図に示すように構成されている。図11において、1Aはリーダ、2はその片側に昇降可能に装着される掘削装置、3はリーダ1Aの他側に昇降可能に装着される既成杭の把持装置である。掘削装置2と把持装置3はそれぞれ昇降用のモータ4A,4Bを有する。リーダ1Aは、水平断面形状が縦板部(H型鋼のウェブに相当)1bとその前後の横板部(H型鋼のフランジに相当)1c、1dとからなるH形をなし、横板部1c、1dの片側に掘削装置2を昇降可能にガイドするガイドレール5a,5bが設けられ、横板部1c,1dの他側に、把持装置3を昇降可能にガイドするガイドレール5c,5dが設けられる。前後の横板部1c、1dの幅は同じである。31a,31bは掘削装置2と把持装置3に取付けられ、ガイドレール5a、5bおよび5c、5dに沿って摺動可能に係合させたガイドギブである。
このようなリーダを備えた杭打機において、リーダ1Aの重量は運搬におけるトレーラの負担軽減や、このリーダを起伏させる油圧シリンダの小型化および負担軽減のためになるべく軽量であることが求められる。例えば、杭打機は運搬の際に後方に倒し、杭打機本体上に寝せて運搬するが、この運搬の際の重量の軽減や、リーダを起伏させる油圧シリンダの負担軽減のため、リーダ1Aの重量はなるべく軽量であることが好ましい。
本発明は、上記の点に鑑み、リーダの片側に掘削装置を装着し、他側に既成杭の把持装置を装着する杭打機において、軽量化されたリーダとそのリーダを用いた杭打用アタッチメントを提供することを目的とする。
請求項1のリーダは、杭打機本体の前部に取付けられ、片側に、縦穴掘削用オーガを駆動するオーガ駆動装置を有する掘削装置を昇降可能に装着すると共に、他側に、オーガにより掘削された縦穴に建て込む既成杭を把持する把持装置を昇降可能に装着するリーダにおいて、
杭打機本体の前後方向に向く縦板部と、
前記縦板部の後端に前面中央部が固着された第1の横板部と、
前記縦板部の前端に背面中央部が固着され、前記第1の横板部より左右方向の幅が狭い第2の横板部と、
前記第1の横板部の片側端部および前記第2の横板部の片側端部に固着された掘削装置案内用のガイドレールと、
前記第1の横板部の他側端部および前記第2の横板部の他側端部に固着された把持装置案内用のガイドレールとを備えると共に、
前記第2の横板部の両端部に設けたガイドレール間の間隔を、前記第1の横板部の両端部に設けたガイドレール間の間隔より狭くしたことを特徴とする。
杭打機本体の前後方向に向く縦板部と、
前記縦板部の後端に前面中央部が固着された第1の横板部と、
前記縦板部の前端に背面中央部が固着され、前記第1の横板部より左右方向の幅が狭い第2の横板部と、
前記第1の横板部の片側端部および前記第2の横板部の片側端部に固着された掘削装置案内用のガイドレールと、
前記第1の横板部の他側端部および前記第2の横板部の他側端部に固着された把持装置案内用のガイドレールとを備えると共に、
前記第2の横板部の両端部に設けたガイドレール間の間隔を、前記第1の横板部の両端部に設けたガイドレール間の間隔より狭くしたことを特徴とする。
請求項2の杭打用アタッチメントは、請求項1に記載のリーダを備え
前記掘削装置のオーガの軸心の位置を、前記掘削装置の昇降フレームに軸心を前後方向に向けて設けた昇降用モータの軸心の真下よりもリーダ中心側に寄せたことを特徴とする。
前記掘削装置のオーガの軸心の位置を、前記掘削装置の昇降フレームに軸心を前後方向に向けて設けた昇降用モータの軸心の真下よりもリーダ中心側に寄せたことを特徴とする。
請求項3の杭打用アタッチメントは、請求項1に記載のリーダを備えるかまたは請求項2に記載の杭打用アタッチメントにおいて、
前記掘削装置の前後に設けるガイドギブおよび前記把持装置の前後に設けるガイドギブを同型に構成すると共に、
前記掘削装置および前記把持装置の各前方側のガイドギブ間の間隔が、後方側のガイドギブの間隔より狭くなるように、前記掘削装置および前記把持装置の各昇降フレームに対する前後のガイドギブの位置をずらして取付けたことを特徴とする。
前記掘削装置の前後に設けるガイドギブおよび前記把持装置の前後に設けるガイドギブを同型に構成すると共に、
前記掘削装置および前記把持装置の各前方側のガイドギブ間の間隔が、後方側のガイドギブの間隔より狭くなるように、前記掘削装置および前記把持装置の各昇降フレームに対する前後のガイドギブの位置をずらして取付けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、第2の横板部を第1の横板部より幅を狭くしたので、その分、リーダが軽量化される上、前側の横板部である第2の横板部の両端部に設けるガイドレール間の間隔を後側のものより狭く(すなわち、これらのガイドレールに装着される掘削装置と把持装置の各前側ガイドギブ間の間隔を後側のガイドギブ間の間隔より狭く)したので、その結果、掘削装置や昇降装置をリーダ中心に近接配置することができ、その結果、リーダに加わる捻りモーメントを小さくすることができ、その結果、ある程度のリーダの強度を確保しつつ、リーダ小型、軽量化が達成できる。
また、このようなリーダの小型化に伴い、掘削装置および把持装置を含めた杭打用アタッチメント全体の構成を、小型、軽量化することができる。このため、リーダを傾ける等のリーダ作動用油圧シリンダやリーダ取付け装置の軽量化が図れ、杭打機の小型、軽量化、ならびにそれに伴う価格の削減が図れる。また、リーダや杭打用アタッチメントの小型化のため、狭隘な現場にも対応することができる。また、杭打機全体の軽量化も達成できるため、輸送が容易になると共に、リーダ作動用油圧シリンダや杭打機本体への負担を軽減させることができる。
請求項2の発明によれば、掘削装置をリーダの中心側に寄せてリーダ回りを構成したので、掘削装置の作動の際のリーダ捻りモーメントを低減することができ、これにより杭打用アタッチメントの小型、軽量化が図れる。また、狭隘な場所での作業の容易化、輸送の容易化、価格の削減が図れる。
請求項3の発明によれば、請求項1のリーダを備えた杭打用アタッチメントまたは請求項2の杭打用アタッチメントにおいて、掘削装置の前後のガイドギブおよび把持装置の前後のガイドギブを同型にしたので、部品の共通化による経済化が図れる。
図1、図2はそれぞれ本発明の一実施の形態を示す杭打機の側面図、正面図である。1はリーダ、6はこのリーダ1を取付けた杭打機本体である。杭打機本体6は、クローラ式走行体7と、その上に旋回装置8を介して設置される旋回体9と、旋回体9上に搭載された油圧パワーユニット10および運転室11とを備える。リーダ1は、旋回体9の前部にリーダ取付け装置12により取付けられる。
リーダ取付け装置12は、旋回体9の前部に突出して取付けられたフロントフレーム13を有する。図3に示すように、フロントフレーム13上に、リーダ1の左右傾斜調整用の油圧シリンダ14により左右揺動可能に左右揺動フレーム15を搭載する。この左右揺動フレーム15にピン16を中心に前後傾斜用の油圧シリンダ17により起立姿勢から後方への倒伏姿勢にわたり回動可能にリーダ支持フレーム18を取付ける。19はリーダ支持フレーム18に設けたガイド20に沿って昇降可能に取付けた昇降フレーム、21はこの昇降フレーム19とリーダ支持フレーム18との間に設けたリーダ昇降用油圧シリンダである。この昇降フレーム19にリーダ1が固定される。この昇降フレーム19は、リーダを後方に倒伏させてトレーラ輸送する際に、油圧シリンダ21を収縮させることによりリーダ1をなるべく杭打機本体6の前方に位置させ、トレーラ上に重量バランス良く杭打機を搭載するために設けられるものである。22はフロントフレーム13の左右および旋回体9の後部の左右に設けたアウトリガーである。このアウトリガー22はこれに備える油圧シリンダの伸長により着地盤を地面に圧接して杭打機本体6およびリーダ1を安定に支持するものである。
図1、図2に示すように、リーダ1の片側にはスクリューオーガ24を着脱可能に取付ける掘削装置2が装着され、他側には、既成杭25の把持装置3が装着される。図4に示すように、リーダ1は、水平断面形状がH形をなす。すなわちリーダ1は、縦板部1bとその後端に中央部が固着される第1の横板部1dと、縦板部1bの前端に中央部が固着される第2の横板部1cとからなる。図4は本実施の形態のリーダ1と従来のものと対比して示しており、従来のリーダ1Aにおいては、横板部1c、1dの左右方向の幅は等しく(=s1)に設定されていたが、本発明においては、第1の横板部1cの左右方向の幅s3を第2の横板部1dの左右方向の幅s1より小さく(s1>s3)に設定する。5a,5bは第2の横板部1cと第1の横板部1dの各片側(前方から見て左側)に溶接により設けられた掘削装置2のガイドレール、5c,5dは第2の横板部1cと第1の横板部1dの他側(前方から見て右側)に溶接により設けられた把持装置3用のガイドレールである。
図5はこのリーダを用いて構成される杭打用アタッチメントの水平断面図、図6はこの杭打用アタッチメントを掘削装置2側から見た側面図である。掘削装置2は、昇降フレーム2aの上下方向の中央部に油圧モータからなる昇降用モータ4Aを搭載する。昇降フレーム2aの上下には、前記ガイドレール5a、5bにそれぞれ摺動自在に係合させるガイドギブ31a,31b,32a,32bを有する。昇降フレーム2aの下部には、スクリューオーガ24を回転駆動する油圧モータからなる駆動用モータ34が取付けられる。駆動用モータ34の下部には、スクリューオーガ24を着脱可能に取付けるチャック装置36を備える。掘削装置2および把持装置3の各前方側のガイドギブ31a,31aと、後方側のガイドギブ32a,32aは同型に構成され、各昇降フレーム2a,3aに反転して取付けられる。また、前方側のガイドギブ31a,31a間の間隔が、後方側のガイドギブ32a,32aの間隔より狭くなるように、前記掘削装置2および前記把持装置3の各昇降フレーム2a,3aに対する前後のガイドギブ31a,32aの位置をずらして取付けられる。下側のガイドギブ31b,32bについても同様に構成される。
リーダ1の両側における縦板部1bと横板部1c,1d間に囲まれた領域には、保持フレーム37,38により保持されたスプロケットチェーン39,40がリーダ1の全長にわたって固定して取付けられる。これらのスプロケットチェーン39,40は図7に示すようにローラを同軸に横並びに設けた2連構造を有する。
図8はオーガ駆動装置2の昇降のための動力伝達機構を説明する平面図、図9はその側面図である。41は昇降用モータ4Aの出力軸42に嵌着された歯車、43はスプロケットチェーン39に噛合する2個のスプロケット44と同軸45に嵌着された歯車、46は歯車41,43間に設けられた中継歯車である。図9に示すように、スプロケット44は上下2段に設けられ、この上下2段のスプロケット44は、図1にL1,L2で示す昇降フレーム2aの上下の枠部に取付けられる。このような歯車による動力伝達機構を有するので、昇降用モータ4Aの作動により、スプロケット44がスプロケットチェーン39と噛合しながら回転し、掘削装置2を昇降させることができる。
既成杭25の把持装置3の昇降装置も同様に構成される。ただし、把持装置3においては、図2に示すように、既成杭25の押し込み力を増大させるために、昇降用モータとして2台のモータ4B,4Bを備え、スプロケットチェーン40と噛合する3組のスプロケット44を上下に配置する。すなわち2台の昇降用モータ4B,4Bにより不図示の歯車機構を介して3組のスプロケット44を回転させて把持装置3を昇降させる構成を有する。図5に示すように、把持装置3の昇降フレーム3aの上部にもそれぞれ横板部1c,1dに溶接したガイドレール5c,5dに摺動可能に係合するガイドギブ31a,31bを設け、昇降フレーム3aの下部にも同様のガイドギブ(図示せず)を設ける。
図2に示すように、把持装置3の下部には既成杭24を把持するためのチャック装置50と、チャック装置50を把持装置3の昇降フレーム3aに対して昇降させる押し込み力付与のための油圧シリンダ51とが設けられる。52は既成杭25の吊り上げのためのウインチである。
この杭打機を用いて杭打ちを行なう際には、掘削装置2のチャック装置36にスクリューオーガ24を装着し、スクリューオーガ24を駆動用モータ34より回転させると同時に、昇降用モータ4Aによりスクリューオーガ24と共に掘削装置2を下降させ、縦穴の掘削を行なう。場合によっては、スクリューオーガ24を継ぎ足しながら必要な支持力が得られる地盤にスクリューオーガ24の下端が達するまで縦穴の掘削を行なう。
続いて縦穴の掘削を必要な深さまで行なった後、スクリューオーガ24を引き抜く。その後、スクリューオーガ24をチャック装置36に付けたままで既成杭25を把持装置3のチャック装置50に装着する。そして昇降用モータ4B,4Bを作動させて既成杭25を下降させる。最終的には必要な支持力が得られるように油圧シリンダ51により支持地盤に対する既成杭25の押し込みを行なう。
なお、掘削装置2や把持装置3の昇降装置として別の構成のものも採用できる。すなわち、上記例の昇降用モータ4A,4Bとそのモータにより回転される駆動スプロケット44をリーダ1の下部に設け、リーダ1の上部に従動スプロケットを設け、これらのスプロケットにスプロケットチェーンを掛け回し、このスプロケットチェーンに昇降フレーム2a,3aを接続した昇降装置の構成としてもよい。
本発明のリーダは、上述のようにリーダ1の第2の横板部1cの左右方向の幅s3を第1の横板部1dの幅s1より小さくしたので、リーダ1およびリーダ1と掘削装置2や把持装置3を含めた杭打用アタッチメントの小型化、軽量化が可能となる。このことを図4の従来品との対比図により説明する。
図4に示すように、第1の横板部1d、縦板部1b、第2の横板部1cの厚みをそれぞれt1,t2,t3とする。また、第1の横板部1d、縦板部1b、第2の横板部1cの幅をそれぞれs1,s2,s3とする。ただし従来のリーダ1Aにおける第2の横板部1cの幅はs1である。また、本発明における第2の横板部1cの両端部に設けるガイドレール5a,5c間の間隔をs4,第1の横板部1dの両端部に設けるガイドレール5b,5d間の間隔をs5とすると、s5>s4である。
リーダ1の許容されるねじり角θ(単位長当たり)は下記の(1)式により求められる。ただしガイドレール5a〜5dについての考慮を省略する。
θ=3×T×G/{s1×(t1)3+s2×(t2)3+s3×(t3)3}…(1)
ここで、T:捻りモーメント
G:せん断弾性係数の逆数
であり、従来品の場合はs3がs1となる。
θ=3×T×G/{s1×(t1)3+s2×(t2)3+s3×(t3)3}…(1)
ここで、T:捻りモーメント
G:せん断弾性係数の逆数
であり、従来品の場合はs3がs1となる。
対応するリーダ1の重量A(単位長当たり)は、断面積で考えて、
A=s1×(t1)+s2×(t2)+s3×(t3)…(2)
となる。
A=s1×(t1)+s2×(t2)+s3×(t3)…(2)
となる。
リーダ1の重量にガイドギブ31a,32aの重量増加分を加えた重量Wは、
W=A×L+B×(L1+L2)…(3)
ここで、
A:リーダの主断面積
L:リーダの長さ
B:ガイドギブ31a偏心による延長部の面積
L1,L2:昇降フレーム2aのブラケット部の長さ(図1参照)
となる。
W=A×L+B×(L1+L2)…(3)
ここで、
A:リーダの主断面積
L:リーダの長さ
B:ガイドギブ31a偏心による延長部の面積
L1,L2:昇降フレーム2aのブラケット部の長さ(図1参照)
となる。
ただし、前記Bの延長部とは、図5のように第2の横板部1cの幅をs3のように狭くした場合に、これに伴って図10に示すようにガイドギブ31aをΔに示す長さだけ図11に示す従来のガイドギブ31aよりも長くした幅の増大分を示す。
次に図10に示すようにリーダ1の第2の横板部1cを狭くした場合の許容できるリーダ捻り角θと断面積比と(3)式で与えられる前記重量Wの比の例を表1に示す。
一方、(3)は第2の横板部1cの幅をs3のように狭くしてその厚さを大きくすることにより、許容されるねじり角を従来品とほぼ同じ(1.020)とした場合であるが、この場合にも重量を3.8%(W1/W2=0.962)削減することができる。
ただし、この表1に示すデータは、図10に示すようにガイドギブ31aの幅を従来品よりΔだけ長くし、掘削装置2のスクリューオーガ24の軸心O1を昇降用モータ4Aの軸心53のほぼ真下とした場合である。把持装置3についても既成杭25の軸心O2を昇降用モータ4Bの軸心54のほぼ真下としている。
しかしながら図5の実施の形態に示すように、本発明においては、第2の横板部1cの幅s3を狭くしたため、スクリューオーガ24の軸心O1を昇降用モータ4Aの軸心53(この軸心53は杭打機の前後方向に向けて設定される。)の真下より、リーダ1の中心O側に寄せて近接配置することができる。すなわち、スクリューオーガ24の駆動用モータ34などを取付けるための昇降フレーム2aをリーダ1に近接させることができ、その分、昇降フレーム2aをリーダ1の中心側に寄せても、昇降フレーム2aが第2の横板部1cと干渉しにくくなる。把持装置3についても同様の理由により、既成杭25の軸心O2を昇降用モータ4Bの軸心54の真下より、リーダ1の中心O側に寄せて近接配置することができる。
このように、スクリューオーガ24のリーダ1への近接が可能となることにより、従来構造に比較し、図5の実施の形態における掘削装置2の負荷作用力低減による断面(重量)が約10%程度削減可能であり、その結果、本実施の形態における従来品に対する重量比は
W1/W2=0.962×0.9=0.866
となり、13.4%の重量低減が可能となる。
W1/W2=0.962×0.9=0.866
となり、13.4%の重量低減が可能となる。
このように、第2の横板部1cを第1の横板部1dより幅を狭くしたので、その分、リーダが軽量化される上、前側の横板部である第2の横板部1cの両端部に設けるガイドレール5a,5c間の間隔s4を、第1の横板部1dの両端部に設けるガイドレール5b,5d間の間隔s5より狭く(すなわち、これらのガイドレールに装着される掘削装置2と把持装置3の各前側ガイドギブ31a,31a間の間隔を、後側のガイドギブ31b,31b間の間隔より狭く)したので、その結果、掘削装置2をリーダ中心に近接配置することができ、その結果、リーダ1に加わる捻りモーメントを小さくすることができ、その結果、ある程度のリーダ1の強度を確保しつつ、リーダ1の小型、軽量化が達成できる。
また、このようなリーダ1の小型化に伴い、掘削装置2および把持装置3を含めた杭打用アタッチメント全体の構成を、小型、軽量化することができる。このため、リーダ1を含めた杭打用アタッチメントを傾けるための油圧シリンダ14,17やリーダ取付け装置12の軽量化が図れ、杭打機の小型、軽量化、ならびにそれに伴う価格の削減が図れる。また、リーダ1や杭打用アタッチメントの小型化のため、狭隘な現場にも対応することができる。また、杭打機全体の軽量化も達成できるため、輸送が容易になると共に、リーダ作動用油圧シリンダ14,17,21や杭打機本体への負担を軽減させることができる。
また、リーダ1を小型化できるため、掘削装置2、把持装置3を含めた杭打用アタッチメントの小型化が達成でき、狭隘な場所での作業が容易となる。
また、本実施の形態においては、掘削装置2の前後のガイドギブ31a,31b(32a、32bも同様)を同型とし、反転させて掘削装置2の昇降フレーム2aに取付け、把持装置3の前後のガイドギブ31a,31bも掘削装置2の前後のものと同型にし反転させて把持装置3の昇降フレーム3aに取付ける構造としたので、ガイドギブ31a,31b、32a、32bの共通化による経済化が図れる。
1:リーダ、1b:縦板部、1c,1d:横板部、2:掘削装置、2a:昇降フレーム、3:把持装置、3a:昇降フレーム、4A,4B:昇降用モータ、5a〜5d:ガイドレール、6:杭打機本体、7:走行体、8:旋回装置、9:旋回体、10:油圧パワーユニット、11:運転室、12:リーダ取付け装置、13:フロントフレーム、14:左右傾斜調整用の油圧シリンダ、15:左右揺動フレーム、16:ピン、17:前後傾斜用の油圧シリンダ、18:リーダ支持フレーム、19:昇降フレーム、20:ガイド、21:昇降用油圧シリンダ、22:アウトリガー、24:スクリューオーガ、25:既成杭、31a,31b,32a,32b:ガイドギブ、34:駆動用モータ、36:チャック装置、37,38:保持フレーム、39,40:スプロケットチェーン、41,43,46:歯車、42:出力軸、44:スプロケット、45:軸、50:チャック装置、51:油圧シリンダ、52:ウインチ
Claims (3)
- 杭打機本体の前部に取付けられ、片側に、縦穴掘削用オーガを駆動するオーガ駆動装置を有する掘削装置を昇降可能に装着すると共に、他側に、オーガにより掘削された縦穴に建て込む既成杭を把持する把持装置を昇降可能に装着するリーダにおいて、
杭打機本体の前後方向に向く縦板部と、
前記縦板部の後端に前面中央部が固着された第1の横板部と、
前記縦板部の前端に背面中央部が固着され、前記第1の横板部より左右方向の幅が狭い第2の横板部と、
前記第1の横板部の片側端部および前記第2の横板部の片側端部に固着された掘削装置案内用のガイドレールと、
前記第1の横板部の他側端部および前記第2の横板部の他側端部に固着された把持装置案内用のガイドレールとを備えると共に、
前記第2の横板部の両端部に設けたガイドレール間の間隔を、前記第1の横板部の両端部に設けたガイドレール間の間隔より狭くしたことを特徴とするリーダ。 - 請求項1に記載のリーダを備え
前記掘削装置のオーガの軸心の位置を、前記掘削装置の昇降フレームに軸心を前後方向に向けて設けた昇降用モータの軸心の真下よりもリーダ中心側に寄せたことを特徴とする杭打用アタッチメント。 - 請求項1に記載のリーダを備えるかまたは請求項2に記載の杭打用アタッチメントにおいて、
前記掘削装置の前後に設けるガイドギブおよび前記把持装置の前後に設けるガイドギブを同型に構成すると共に、
前記掘削装置および前記把持装置の各前方側のガイドギブ間の間隔が、後方側のガイドギブの間隔より狭くなるように、前記掘削装置および前記把持装置の各昇降フレームに対する前後のガイドギブの位置をずらして取付けたことを特徴とする杭打用アタッチメント。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2007
- 2007-11-01 JP JP2007285346A patent/JP2009114628A/ja active Pending
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