JP3167247B2 - 地盤硬度測定装置を備えた油圧ショベル - Google Patents

地盤硬度測定装置を備えた油圧ショベル

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JP3167247B2 JP17347794A JP17347794A JP3167247B2 JP 3167247 B2 JP3167247 B2 JP 3167247B2 JP 17347794 A JP17347794 A JP 17347794A JP 17347794 A JP17347794 A JP 17347794A JP 3167247 B2 JP3167247 B2 JP 3167247B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、宅地等の地盤の硬度を
測定するための地盤硬度測定装置を備えた油圧ショベル
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、宅地等の地盤の硬度測定装置は、縦形ガイド枠の下
部に車輪を取付けて移動可能な構造としたもので、作業
者が人力により測定箇所に移動させて測定を行ってい
た。
【0003】しかし、硬度測定装置は、地盤を穿孔する
ボーリングロッドや該ボーリングロッド回転用モータの
他に、これらを搭載した昇降体および該昇降体をガイド
枠に沿って昇降させる昇降手段等から構成されているの
で、装置全体の重量が非常に重く、このため、該硬度測
定装置を移動させるために大きな労苦を伴うという問題
点があった。
【0004】この問題を解決するため、実開平4−10
8618号公報においては、自走式の測定機が提案され
ている。該自走式測定機は、クローラ式の走行体に硬度
測定装置を設けたものであり、走行体の前部に縦形のガ
イド枠を立設し、該ガイド枠に昇降枠を昇降自在に取付
け、該昇降枠に錘とボーリングロッド回転用モータを搭
載し、該モータの下向きに突出させた出力シャフトにボ
ーリングロッドを接続する構造を有する。そして、昇降
枠に錘により荷重がかけた状態でボーリングロッドをモ
ータにより回転させながら前記昇降枠を降下させて地盤
に貫入し、ロッド回転数当たりのロッドの貫入量を測定
することにより、地盤の硬度測定を行うものである。
【0005】しかし、該自走式測定機においては、走行
体の移動時に前記ガイド枠の下端が地面に当たらないよ
うに、ガイド枠を地面から所定の高さを持って車体に取
付けているので、地面からガイド枠下端までの高さがボ
ーリングロッドのデッドストロークとなる。このため、
ボーリングロッドの昇降枠に把持されている部分から下
端ビットまでの長さが長くなり、このため、ボーリング
ロッドの貫入開始時において、岩等にボーリングロッド
の下端ビットが当たるとボーリングロッドが曲がり易く
なるという問題点がある。また、前記ガイド枠が地面か
ら浮いているので、モータの回転振動等によりガイド枠
が位置ずれして安定した状態で測定ができないという問
題点がある。また、前記モータの下向きの出力シャフト
とボーリングロッドの上端とを結合しているので、ボー
リングロッドを継ぎ足すことが困難であり、地盤の深い
位置の硬度測定を行うことが困難であるという問題点が
ある。
【0006】本発明は、上述のような問題点に鑑み、岩
等にボーリングロッドが遭遇した場合においてもボーリ
ングロッドが曲がりにくく、地盤の硬度測定を安定した
状態で行うことができ、かつ、深い位置の地盤の硬度測
定を容易に行うことができる地盤硬度測定装置を備えた
油圧ショベル提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の地盤硬度測定装置を備えた油圧ショベル
は、油圧ショベルの後部に、左右に縦レールを備えた矩
形状のガイド枠を平行リンク機構により垂直姿勢を保持
した状態で、地面に設置する状態から浮上する状態に移
動可能に設け、前記ガイド枠に昇降手段により前記縦レ
ールに沿って昇降される昇降枠を設け、前記昇降手段
は、前記縦レールに取付けられた油圧シリンダと、前記
ガイド枠に取付けられたシーブと、前記油圧シリンダに
より昇降されるシーブと、前記各シーブに掛け回されて
前記昇降枠に接続されるワイヤとからなり、前記昇降枠
に、ボーリングロッドを貫挿する円筒形の駆動軸と、該
駆動軸の側方に位置して該駆動軸を回転させるモータと
を搭載し、前記駆動軸にボーリングロッドを把持するチ
ャッキング装置を設け、前記ボーリングロッドは継ぎ足
しロッドを接続可能な構造としたことを特徴とする。請
求項2の地盤硬度測定装置を備えた油圧ショベルは、請
求項1において、前記チャッキング装置は、前記駆動軸
に固定され、かつボーリングロッドを貫挿する下方拡大
形のテーパー状をなす貫通穴を有するコッタガイドと、
該コッタガイドの前記貫通穴のテーパー状の内面に沿っ
て上下方向に設けられる複数本のガイド溝と、該各ガイ
ド溝にそれぞれ摺動自在に嵌合されるコッタと、該コッ
タを前記貫通穴のテーパー状の内面に沿って上げ下し、
前記コッタによるボーリングロッドの把持、解放を行う
操作手段とからなり、前記コッタのボーリングロッド把
持面には、ボーリング時の回転方向の向きに鋭角状の突
起を形成し、チャック時に該突起をボーリングロッドの
外周面に噛み込ませる構成としたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明においては、地盤硬度測定装置のガイド
枠の下端を地面に押し付けた状態で地盤の硬度測定を行
う。この時、該ガイド枠に沿って昇降枠が地面近くまで
降下するので、駆動軸のボーリングロッドを把持するチ
ャッキング装置が地面近くまで降下し、ボーリングロッ
ドのデッドストロークが殆どなくなる。また、駆動軸の
側方に駆動用モータを設けると共に、ボーリングロッド
は継ぎ足し用ロッドを接続可能な構造とすることによ
り、ボーリングロッドの先端部が地盤の深い位置まで貫
入できる。
【0009】
【実施例】図1は本発明による地盤硬度測定装置を備え
た油圧ショベルの一実施例を示す左側面図、図2は該実
施例の油圧ショベルの平面図、図3は該実施例の地盤硬
度測定装置を示す右側面図、図4は該実施例の地盤硬度
測定装置の背面図である。図1ないし図3に示すよう
に、本実施例の油圧ショベルは、下部走行体1A上に旋
回装置1Bを介して設置された上部旋回体1Cの後部の
カウンタウェイト40の少なくとも一部を取外し、代わ
りに地盤硬度測定装置3を設けたものである。本例は、
左右のメインフレーム1d、1dに地盤硬度測定装置3
の支持部材2の取付けのために、それぞれ補強プレート
1e、1eを後方に突出させて溶接すると共に、これら
の補強プレート1e、1e間に横プレート1fを溶接し
て補強している。また、メインフレーム1d、1d間に
溶接された横フレーム1gの中央にブラケット1hを立
ち上り状に溶接している。
【0010】前記地盤硬度測定装置3の支持部材2は、
その縦形基板2aの背面の左右に溶接したL字形サイド
プレート2e、2eを前記補強プレート1e、1eに溶
接すると共に、基板2aの背面中央に溶接した板状ブラ
ケット2fを前記ブラケット1hに溶接することによ
り、上部旋回体1Cの後方に地面に対して垂直に取付け
られている。
【0011】前記地盤硬度測定装置3は、図4に示すよ
うに、左右の縦レール4a、4aと上枠4bおよび下枠
4cとを溶接あるいはボルトにより固定してなる矩形の
ガイド枠4を有し、図1〜図3に示すように、該ガイド
枠4と前記支持部材2の基板2aとを、リンク6A〜6
Dおよびこれらのリンクの両端の水平ピンa〜hにより
連結することによって支持部材2に取付けられており、
ピンa〜d(左側面)およびピンe〜h(右側面)が平
行四辺形をなす平行リンクを構成している。
【0012】7は該地盤硬度測定装置3の上下動手段と
して設けられた油圧シリンダであり、該油圧シリンダ7
はその下端を支持部材2の前記基板2aの下部にピン2
bにより連結し、上端を前記ガイド枠4に固定された補
強部材5にピン5aにより連結している。従って、該油
圧シリンダ7を伸縮させると、前記リンク6A〜6Dか
らなる平行リンクにより、前記地盤硬度測定装置3が垂
直姿勢を保持した状態で上下動する。
【0013】次に地盤硬度測定装置3の詳細について説
明する。図4において、8は前記ガイド枠4に沿って上
下動自在に取付けられた昇降枠であり、該昇降枠8は矩
形をなし、四隅に設けた車輪8aをガイド枠4の前記左
右の縦レール4a、4aに転動自在に係合している。
【0014】9は該昇降枠8を昇降させる手段としてガ
イド枠4の側面に設けた油圧シリンダであり、図3に示
すように、該油圧シリンダ9はその下端を前記縦レール
4aの下部側面に設けたブラケットにピン4dにより連
結し、上端を一対のシーブ10a、10aを取付けたシ
ーブブロック11にピン11aにより連結している。該
シーブ10aを取付けた軸jには2本のロープ12、1
3の一端がそれぞれ接続されており、これらのロープ1
2、13は、前記ガイド枠4の上枠4bの側面に設けら
れたシーブ10b、10bと、前記シーブ10a、10
aと、上枠4bの側面に設けられたシーブ10c、10
cと、上枠4bの上面に設けられたシーブ10d、10
eに順次掛回され、上枠4bに設けられた穴4f、4f
を通して、ロープ12、13の他端が前記ケ−ス部材1
4に溶接された接続部8c、8dに接続されている。従
って、前記油圧シリンダ9を収縮させることにより、ロ
ープ12、13を介して前記昇降枠8が吊上げられ、油
圧シリンダ9を伸長させることにより、前記シーブ10
aが最高2鎖線位置(図4参照)まで上昇して昇降枠8
がその自重により油圧シリンダ9のシリンダストローク
の2倍のストロークで昇降する。
【0015】図5に示すように、駆動軸18のケース部
材14は、減速機ケース14aと、その上面に溶接され
た円筒部材14bと、該円筒部材14bの上端に溶接さ
れたフランジ14cと、また、減速機ケース14aの下
面の開口部にボルト43により取付けられたエンドカバ
ー16とからなる。該ケース部材14は、図4に示すよ
うに、昇降枠8の下枠8bに前記エンドカバー16を溶
接等により固定すると共に、昇降枠8の上枠8cに前記
フランジ14cをボルト付けして取付ける。
【0016】前記円筒部材14bの内側と前記エンドカ
バー16にそれぞれ軸受15、17を設け、これらの軸
受15、17に駆動軸18を回転自在に支承している。
駆動軸18にはギヤ20を回り止めして嵌着し、一方、
前記減速機ケース14a上に駆動軸18の側方に位置す
るように油圧モータ23を搭載し、該油圧モータ23の
出力軸23aに嵌着したピニオン24を前記ギヤ20に
噛合させている。22はカラー軸受15とギヤ20との
間に介在させてギヤ20を位置決めするデスタントカラ
ーである。駆動軸18の上端にはロッドガイド33を取
付け、その孔33aにボーリングロッド19を上下動自
在に貫挿してチャッキング装置25と共にボーリングロ
ッド19を垂直に保持する。
【0017】駆動軸18の下端には、カップリング21
を介して、ボーリングロッド19を把持するチャッキン
グ装置25を取付けている。該チャッキング装置25
は、そのケース25aの上部フランジ25bがコッタガ
イド26と一体のフランジ26aと共に前記駆動軸18
の下端のカップリング21にボルト41により固定され
ている。
【0018】前記コッタガイド26はボーリングロッド
19を貫挿する下方拡大形のテーパー状の貫通穴26c
を有し、該貫通穴26cの内面の3箇所以上に、テーパ
ー状のガイド溝26bを周方向に等間隔に設けた円柱状
をなすもので、該ガイド溝26bにそれぞれコッタ27
を摺動自在に嵌合させている。図6(A)の横断面図に
示すように、該コッタ27のボーリングロッド19の把
持面27aには、先端をボーリング時の回転方向Rに向
けた鋭角状の突起27bを設け、該突起27bを該ロッ
ド19の外周面に噛み込ませて滑りを防止する構造とな
っている。
【0019】また、該コッタ27の操作手段は、ケース
25aの下端フランジ25dにボルト42により固定し
た底板31と、該底板31の穴31aに回動自在に嵌合
した雌ねじ筒でなるレリーズスリーブ30と、該レリー
ズスリーブ30に固定して取付けたハンドル32と、レ
リーズスリーブ30の内面の雌ねじに螺合する雄ねじを
外周に形成した円筒形のプッシュロッド29と、プッシ
ュロッド29のフランジ29aとコッタ27との間に両
端をピン付けして設けたスライダリンク28とからな
る。
【0020】また、図1〜図4において、34は縦レー
ル4aの側面に取付けられた操作盤であり、該操作盤3
4は、前記地盤硬度測定装置3の上下動操作用油圧シリ
ンダ7、昇降枠8の昇降操作用油圧シリンダ9、および
駆動軸18回転用油圧モータ23をそれぞれ制御する各
コントロ−ル弁を備え、レバー34aにより地盤硬度測
定装置3の上下位置、レバー34bにより昇降枠8の昇
降、レバー34cによりボーリングロッド19の回転を
それぞれ操作することができ、また、表示部34dに該
回転数が表示されるように構成されている。
【0021】本例の地盤硬度測定装置を用いて測定を行
う場合、前記油圧シリンダ7を伸長させて地盤硬度測定
装置3を地面から浮かせた状態にして油圧ショベルを移
動させ、地盤硬度測定装置3を測定位置に位置させる。
そして、前記油圧シリンダ7を短縮させてガイド枠4の
下枠4cを地面に押し付ける。駆動軸18およびチャッ
キング装置25に貫挿したボーリングロッド19のチャ
ックは、ハンドル32を一方向に回してコッタ27をガ
イド溝26bに沿って押し上げることにより、コッタ2
7の把持面の突起27bをボーリングロッド19の外周
面に噛み込ませ、これによってボーリングロッド19を
把持した状態で、かつ油圧シリンダ9を収縮させて昇降
枠8を最上位置に引き上げた状態から、前記油圧モータ
23を作動させてボーリングロッド19を回転させると
共に、前記油圧シリンダ9を伸長させて前記昇降枠8を
フリー降下させ、ボーリングロッド19の地盤への回転
貫入を行う。そして、ボーリングロッド19の1回転当
りの打込み量(地盤への貫入深さ)を測定することによ
り、地盤の硬度が算出される。
【0022】このように、この装置は、油圧シリンダ7
を収縮させることにより、油圧ショベルの自重を利用し
て硬度測定装置3のガイド枠4を地面に押し付けた状態
で測定を行うので、モータ23の回転振動等によるガイ
ド枠4のずれを防止でき、地盤硬度測定装置3を安定さ
せた状態で測定を行うことができる。また、昇降枠8、
すなわちチャッキング装置25を地面近くまで降下させ
ることができるので、ボーリングロッド19の把持部が
地面近くまで降下し、ボーリングロッド19のデッドス
トロークを殆どなくすことができる。従って、測定深さ
に対するボーリングロッド19の把持部から先端のビッ
ト19aまでの長さを従来例と比較して短くでき、地盤
貫入時のボーリングロッド19が曲がりを防止できる。
また、油圧シリンダ7を伸長させて地盤硬度測定装置3
を浮上させ、掘削フロント50を用いて掘削を行う場
合、地盤硬度測定装置3がカウンタバランスの代わりに
なり、カウンタバランスの役目を果たすことができる。
【0023】また、本実施例においては、チャッキング
装置25のコッタ27のボーリングロッド把持面27a
に鋭角状の突起27bを設けているので、ボーリングロ
ッド19をチャックした状態において、コッタ27の突
起27bがボーリングロッド19の外周面に強制的に噛
み込まれ、スリップが防止される。また、ボーリングロ
ッド19の掘進方向に負荷が加わると、テーパー状のガ
イド溝26bに沿ってコッタ27がさらに上方に押し込
まれて比例的に締付力が増大し、かつ鋭角状の突起27
bは一層噛み込みを深くするので、ロスのない回転をボ
ーリングロッド19を伝達することができる。
【0024】本実施例を使用してさらに深い位置の硬度
を測定する場合は、図6(C)に示すように、継ぎ足し
用ロッド35をボーリングロッド19の上端に継ぎ足し
て打込みを行う。該継ぎ足し用ロッド35は一端にめね
じ35aを形成し、他端におねじ35bを形成してあ
り、該めねじ35aをボーリングロッド19の上端に形
成されたおねじ19bに螺合させることにより、ボーリ
ングロッド19の上端に接続することができる。該継ぎ
足し用ロッド35を接続した後、ボーリングロッド19
のチャッキング装置25による把持状態を一度解き、昇
降枠8を引上げて該継ぎ足し用ロッド35を前記チャッ
キング装置25に把持する。そして、前記同様に昇降枠
8を降下させてボーリングロッド19の地盤への打込み
を行う。
【0025】このように、該継ぎ足し用ロッド35を1
本以上継ぎ足していくことにより、ボーリングロッド1
9の先端のビット19aを地盤深く貫入させて深い位置
の硬度測定を行うことができる。
【0026】本装置は、さらに、前記地盤硬度測定装置
3の上下操作用油圧シリンダ7、昇降枠8の昇降操作用
油圧シリンダ9、およびボーリングロッド19回転用の
油圧モータ23の油圧源として油圧ショベルに既設の油
圧ポンプを利用できるので、地盤硬度測定装置3用とし
ての油圧源を特別に搭載する必要がないという利点があ
る。
【0027】
【発明の効果】請求項1によれば、地盤硬度測定装置の
ガイド枠の下端を地面に押し付けた状態で地盤の硬度測
定を行うので、モータの回転振動等によるガイド枠のず
れを防止でき、該地盤硬度測定装置を安定させた状態で
測定を行うことができる。また、この時、該ガイド枠に
沿って昇降する昇降枠を地面近くまで降下させて駆動軸
のボーリングロッド把持部を地面近くまで降下させるこ
とができる。従って、ボーリングロッドのデッドストロ
ークが殆どなくなり、従来例と比較してボーリングロッ
ドの把持部から先端までの長さを短くでき、ボーリング
ロッドの地盤貫入時における曲がりを防止できる。ま
た、該地盤硬度測定装置がカウンタウェイトの代わりと
なるため、安定した掘削作業を行うことができる。
【0028】また、駆動軸の開口端から挿通させた継ぎ
足し用ロッドを前記ボーリングロッドに継ぎ足すことに
より、ボーリングロッドを地盤の深くまで貫入させるこ
とができ、地盤の深い位置の硬度測定を行うことができ
る。
【0029】請求項2によれば、チャッキング装置のコ
ッタのボーリングロッド把持面にボーリング時の回転方
向に向けて鋭角状の突起を設けたので、ボーリングロッ
ドをチャックした状態において、コッタの突起がボーリ
ングロッドの外周面に強制的に噛み込まれ、スリップが
防止される。また、ボーリングロッドの掘進方向に負荷
が加わると、テーパー状のガイド溝に沿ってコッタがさ
らに上方に押し込まれて比例的に締付力が増大し、かつ
鋭角状の突起は一層噛み込みを深くするので、ロスのな
い回転をボーリングロッドを伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による地盤硬度測定装置を備えた油圧シ
ョベルの一実施例を示す左側面図である。
【図2】該実施例の油圧ショベルの平面図である。
【図3】該実施例の地盤硬度測定装置を示す右側面図で
ある。
【図4】該実施例の地盤硬度測定装置を示す背面図であ
る。
【図5】該実施例の地盤硬度測定装置の昇降枠部分を拡
大して示す一部切断した正面図である。
【図6】(A)は本実施例におけるチャッキング装置の
コッタの横断面図、(B)はチャッキング装置によりボ
ーリングロッドを把持した状態を示す縦断面図、(C)
は継ぎ足し用ロッドの側面図である。
【符号の説明】
2:支持部材、3:地盤硬度測定装置、4:ガイド枠、
5:補強部材、6A〜6B:リンク、7,9:油圧シリ
ンダ、8:昇降枠、10a〜10e:シーブ、12,1
3:ロープ、14:ケース部材、15,17:軸受、1
8:駆動軸、19:ボーリングロッド、19b:おねじ
部、23:油圧モータ、25:チャッキング装置、2
6:コッタガイド、26b:ガイド穴、26c:貫通
穴、27:コッタ、27b:突起、34:操作盤、3
5:継ぎ足し用ロッド、40:カウンターウェイト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−272235(JP,A) 特開 平7−259112(JP,A) 実開 平4−127559(JP,U) 実開 昭57−187831(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 1/00 - 1/04 E02F 9/00 G01N 3/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧ショベルの後部に、左右に縦レールを
    備えた矩形状のガイド枠を平行リンク機構により垂直姿
    勢を保持した状態で、地面に設置する状態から浮上する
    状態に移動可能に設け、 前記ガイド枠に昇降手段により前記縦レールに沿って
    される昇降枠を設け、前記昇降手段は、前記縦レールに取付けられた油圧シリ
    ンダと、前記ガイド枠に取付けられたシーブと、前記油
    圧シリンダにより昇降されるシーブと、前記各シーブに
    掛け回されて前記昇降枠に接続されるワイヤとからな
    り、 前記昇降枠に、ボーリングロッドを貫挿する円筒形の駆
    動軸と、該駆動軸の側方に位置して該駆動軸を回転させ
    るモータとを搭載し、 前記駆動軸にボーリングロッドを把持するチャッキング
    装置を設け、前記ボーリングロッドは継ぎ足しロッドを
    接続可能な構造としたことを特徴とする地盤硬度測定装
    置を備えた油圧ショベル。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記チャッキング装置
    は、前記駆動軸に固定され、かつボーリングロッドを貫
    挿する下方拡大形のテーパー状をなす貫通穴を有するコ
    ッタガイド、 該コッタガイドの前記貫通穴のテーパー状の内面に沿っ
    て上下方向に設けられる複数本のガイド溝、 該各ガイド溝にそれぞれ摺動自在に嵌合されるコッタ
    と、 該コッタを前記貫通穴のテーパー状の内面に沿って上げ
    下し、前記コッタによるボーリングロッドの把持、解放
    を行う操作手段とからなり、 前記コッタのボーリングロッド把持面には、ボーリング
    時の回転方向の向きに鋭角状の突起を形成し、チャック
    時に該突起をボーリングロッドの外周面に噛み込ませる
    構成としたことを特徴とする地盤硬度測定装置を備えた
    油圧ショベル。
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