JP6627905B2 - 傾斜地削孔方法 - Google Patents

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Description

本発明は、傾斜地に対して鉛直方向に掘削孔を削孔するのに好適な傾斜地削孔作業車及び傾斜地削孔設備並びに傾斜地削孔方法に関する。
傾斜地に対して鉛直方向に掘削孔を削孔する傾斜地削孔設備として、自走式の作業車本体と、作業車本体のアームの先端部に着脱自在に設けた地質調査用ボーリング機械とを備えた削孔作業車と、削孔作業車と傾斜地の上部間に張設した昇降用ワイヤを用いて、斜面に沿って削孔作業車を昇降する昇降装置とを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)
また、平地に対して鉛直方向に掘削孔を削孔する削孔作業車として、油圧モータとダウンザホールハンマとを上下に直列状に連結してなる削孔装置を、作業用トラックのクレーンアームの先端部に略鉛直方向に吊り下げた状態で設け、ダウンザホールハンマによる打撃力と油圧モータによる回転力とをダウンザホールハンマの下端の削孔ビットに作用させて、地盤に対して掘削孔を削孔するように構成した削孔作業車も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2007−303231号公報 特開2002−295159号公報
ところで、傾斜地に対して鉛直方向に掘削孔を削孔する場合には、削孔ビットによる削孔開始時に、傾斜地の斜面に載置した削孔ビットの回転中心が安定しないことから、削孔ビットが谷側へ位置ズレして、鉛直方向に精度良く掘削孔を削孔できないという問題がある。
このため、通常は、掘削孔を削孔する位置の斜面に人手によりベンチカットを施して、水平な座面を形成してから、該座面に削孔ビットを載置して掘削孔を削孔しているが、このベンチカットの施工作業が作業者に大きな負担になっていた。特に、山の斜面を有効活用して太陽電池パネルを設置する場合には、太陽電池パネルを支持するための支柱を斜面に施工するために、多数の掘削孔を精度良く斜面に施工する必要があり、しかも急勾配の斜面での作業となるので、作業者の負担が極めて大きくなるという問題があった。
また、削孔ビットが位置ズレした状態で削孔作業を行うと、削孔作業車のアームやブームに対して曲げ応力や捩じり応力が作用して、削孔作業車を構成する部品が破損したり、摩耗したりするという問題がある。特に、削孔効率を高めるため、削孔作業車の重量の一部を、アームを介して削孔装置に作用させて、削孔ビットを地盤に押し付けながら削孔する場合には、曲げ応力や捩じり応力が一層大きくなるので、削孔作業車を構成する部品が破損したり、摩耗したりするという問題が発生し易くなる。
本発明の目的は、削孔作業車を構成する部品の破損や摩耗を効果的に防止しつつ、削孔効率を向上し得る傾斜地削孔作業車及び傾斜地削孔設備並びに傾斜地削孔方法を提供することである。
本発明は、以下の発明を包含する。
(1) 傾斜地を自走可能な作業車本体と、前記作業車本体のアームの先端部に支持された削孔装置とを備えた傾斜地削孔作業車であって、前記削孔装置は、中空パイプ状のボディと、前記ボディに内装したハンマピストンと、前記ボディの下端部に突出状に設けた削孔ビットとを有するダウンザホールハンマと、前記ダウンザホールハンマの基端部に連設されて、前記ダウンザホールハンマを回転駆動する回転駆動部と、を備え、前記アームの先端部と前記削孔装置間に、前記アームの上下方向への回動軸と略平行な第1軸と、前記第1軸と略直交する第2軸の2軸を中心として、前記削孔装置を回動自在に支持する継手部材を設けた、ことを特徴とする傾斜地削孔作業車。なお、第1軸と第2軸とは、同一平面内において略直交状に交差するように配置することもできるし、間隔をあけて立体的に略直交状に交差するように配置することもできる。
この傾斜地削孔作業車では、削孔装置が作業車本体のアームの先端部に、継手部材を介して、アームの上下方向への回動軸と略平行な第1軸と、第1軸と略直交する第2軸の2軸を中心として、回動自在に支持されているので、削孔ビットの位置ズレなどにより、削孔装置が鉛直方向に対して多少傾斜した場合であっても、曲げ応力や捩じり応力がアームやブームに作用することを低減できるとともに、削孔装置の姿勢を鉛直方向に立て直す場合でも、アームやブームに無理な曲げ応力や捩じり応力を作用させないように立て直すことができるので、作業車本体を構成する部品の破損や摩耗を効果的に防止できる。このため、作業車本体を構成する部品の破損や摩耗を効果的に防止しつつ、作業車本体の重量の一部を削孔装置に作用させながら、掘削孔を削孔することで、掘削孔の削孔効率を向上できる。
(2)前記回転駆動部が、前記作業車に搭載されている油圧ポンプからの圧油にて回転する油圧モータで構成されている前記(1)記載の傾斜地削孔作業車。回転駆動部は、電動モータで構成することもできるが、次のような理由から、油圧モータで構成することが好ましい。即ち、本発明の傾斜地削孔作業車は、既存の油圧ショベルなどの作業車の構成を一部変更して製作されるが、既存の油圧ショベルにおいては、ショベルを回動操作するための油圧シリンダ及び油圧ポンプが設けられている。本発明では、このような既存の油圧ショベルのショベルと油圧シリンダに代えて油圧モータを設けることで、油圧ショベルに搭載されている油圧ポンプを活用して、削孔ビットを回転できるので、回転駆動部を油圧ポンプで構成することが好ましい。
(3)前記ボディの外周部に、一定深さの案内孔が削孔されたことを表示する表示部を設けた前記(1)又は(2)記載の傾斜地削孔作業車。この場合には、一定深さの案内孔が削孔されたことを表示部により把握できるので、例えば一定深さの案内孔が削孔されるまでは、ダウンザホールハンマの打撃力だけで削孔し、一定深さの案内孔が削孔された後は、ダウンザホールハンマの打撃力と、回転駆動部による回転力との協働により、掘削孔を削孔することができる。つまり、傾斜地に掘削孔を削孔する場合には、削孔開始時に、削孔ビットの下端部が谷側へ位置ズレすることがあるので、ダウンザホールハンマの打撃力だけで案内孔を削孔することで、削孔ビットの位置ズレを効果的に防止できる。また、一定深さまで案内孔を削孔してからは、削孔ビットの位置ズレが発生しないので、ダウンザホールハンマの打撃力と、回転駆動部による回転力との協働により、掘削孔を効率的に削孔することができる。本発明では、ボディの外周部に表示部を設けるという簡単な構成により、打撃力のみによる削孔作業と、打撃力と回転力との協働による削孔作業との切換えタイミングを、表示部を目視することにより、作業者が容易に且つ正確に把握することができるので、削孔ビットの位置ズレを効果的に防止しつつ、掘削孔の削孔効率を極力高めることができる。
(4) 前記表示部では、100mm〜500mmの深さの前記案内孔が削孔されたことを表示する前記(3)記載の傾斜地削孔作業車。この場合には、100mm〜500mmの深さの案内孔が削孔されたときに、打撃力のみによる削孔作業から、打撃力と回転力との協働による削孔作業へ切換えることができるので、打撃力と回転力との協働により削孔を開始したときにおける、削孔ビットの位置ズレを確実に防止できる。また、案内孔の深さを500mm以下に設定しているので、打撃力と回転力との協働により削孔される掘削孔の長さを十分に確保して、掘削孔の削孔効率を十分に確保できる。
(5)前記(1)〜(4)のいずれかに記載の傾斜地削孔作業車と、前記傾斜地削孔作業車を傾斜地における土木作業面に沿って昇降可能な昇降装置とを備え、前記昇降装置は、前記土木作業面よりも山側の傾斜地に相互に間隔をあけて設けた第1固定点及び第2固定点と、前記傾斜地の一側方に設置した昇降用ウィンチと、前記昇降用ウィンチ側の第1固定点に取り付けた定滑車と、前記昇降用ウィンチから繰り出されて前記定滑車に引っ掛けられ、端部が前記第2固定点に固定された昇降用ワイヤと、前記定滑車と第2固定点間の昇降用ワイヤの途中部に引っ掛けられて、前記傾斜地削孔作業車を支持する動滑車と、を備えている、ことを特徴とする傾斜地削孔設備。
この傾斜地削孔作業設備では、昇降装置により傾斜地削孔作業車を支持することで、傾斜地削孔作業車の斜面における滑落を防止しながら、該傾斜地削孔作業車を任意の方向へ走行できるので、傾斜地削孔作業車を所望の位置へ移動させて、必要な個数の掘削孔を斜面に対して容易に削孔できる。
(6) 前記傾斜地削孔作業車よりも上方位置に配置される道路上に、前記第1固定点及び第2固定点を構成する2台の車両が相互に間隔をあけて設けられ、第1の車両に前記定滑車が固定され、第2の車両に前記ワイヤの一端部が固定されている前記(5)記載の傾斜地削孔設備。第1固定点及び第2固定点は、斜面に自生する樹木で構成したり、斜面に施工したアンカー材で構成したりすることもできるが、2台の車両を固定点として利用すると、2台の車両を移動させるという簡単な作業で、土木作業を実施する土木作業面を容易に移動できる。
(7) 傾斜地を自走可能な作業車本体の重量の一部を、該作業車本体のアームに継手部材を介して、前記アームの上下方向への回動軸と略平行な第1軸と、前記第1軸と略直交する第2軸の2軸を中心に回動自在に支持した削孔装置に、前記アーム及び継手部材を介して作用させながら、前記削孔装置のダウンザホールハンマの打撃力と、前記削孔装置の回転駆動部による回転力の少なくとも一方を削孔ビットに作用させて、掘削孔を削孔することを特徴とする傾斜地削孔方法。
この傾斜地削孔方法では、削孔装置が作業車本体のアームの先端部に、継手部材を介して、アームの上下方向への回動軸と略平行な第1軸と、第1軸と略直交する第2軸の2軸を中心として回動自在に支持されているので、削孔ビットの位置ズレなどにより、削孔装置が鉛直方向に対して多少傾斜した場合であっても、曲げ応力や捩じり応力がアームやブームに作用することを低減できるとともに、削孔装置の姿勢を鉛直方向に立て直す場合でも、アームやブームに無理な曲げ応力や捩じり応力を作用させないように立て直すことができるので、作業車本体を構成する部品の破損や摩耗を効果的に防止できる。このため、作業車本体を構成する部品の破損や摩耗を効果的に防止しつつ、作業車本体の重量の一部を削孔装置に作用させながら、掘削孔を削孔することで、掘削孔の削孔効率を向上できる
(8) 前記作業車本体の重量の一部を前記削孔装置に作用させながら、前記ダウンザホールハンマの打撃力だけで、一定深さの案内孔を傾斜地の斜面に対して削孔した後、前記ダウンザホールハンマの下端部を前記案内孔に嵌合させた状態で、前記ダウンザホールハンマの打撃力と、前記回転駆動部による回転力とで、所望深さの掘削孔を削孔する前記(7)記載の傾斜地削孔方法。この場合には、ダウンザホールハンマの打撃力だけで一定深さの案内孔を削孔するので、案内孔の削孔開始時に、削孔ビットが谷側へ位置ズレするという不具合を効果的に防止できる。また、一定深さの案内孔を削孔した後は、ダウンザホールハンマの打撃力と、回転駆動部からの回転力とで、所望深さまで掘削孔を削孔することになるが、回転駆動部による削孔ビットの回転初期は、案内孔内において削孔ビットが回転することになるので、削孔ビットが谷側へ位置ズレするという不具合を確実に防止しつつ、打撃力と回転力とで効率的に掘削孔を削孔できる。
(9) 略鉛直方向に支持した前記ダウンザホールハンマの下端部を斜面に設置させた状態で、前記ダウンザホールハンマの傾斜角度が斜面に対して垂直に近づくように角度調整した後、前記作業車本体の重量の一部を前記削孔装置に作用させながら、前記ダウンザホールハンマの打撃力だけで、前記斜面に対して一定深さの案内孔を削孔し、次に前記ダウンザホールハンマを略鉛直方向に角度調整した後、前記ダウンザホールハンマの下端部を前記案内孔に嵌合させた状態で、前記作業車本体の重量の一部を前記削孔装置に作用させながら、前記ダウンザホールハンマの打撃力と、前記回転駆動部による回転力とで、前記斜面に対して略鉛直方向に所望深さの掘削孔を削孔する前記(7)記載の傾斜地削孔方法。この場合には、ダウンザホールハンマの傾斜角度が斜面に対して垂直に近づくように角度調整した状態で、ダウンザホールハンマの打撃力だけで一定深さの案内孔を削孔するので、案内孔の削孔開始時に、削孔ビットが谷側へ位置ズレするという不具合を一層効果的に防止できる。また、一定深さの案内孔を削孔した後は、ダウンザホールハンマを略鉛直方向に角度調整してから、ダウンザホールハンマの打撃力と、回転駆動部からの回転力とで、所望深さまで掘削孔を削孔することになるが、回転駆動部による削孔ビットの回転初期は、案内孔内において削孔ビットが回転することになるので、削孔ビットが谷側へ位置ズレするという不具合を確実に防止しつつ、打撃力と回転力とで効率的に掘削孔を削孔することができる。
(10) 前記斜面からの前記案内孔の深さを100mm〜500mmに設定した前記(8)又は(9)記載の傾斜地削孔方法。このように、案内孔の深さを100mm以上に設定すると、打撃力と回転力により掘削孔を削孔するときにおける、削孔ビットの位置ズレを確実に防止できる。また、案内孔の深さを500mm以下に設定しているので、打撃力と回転力により削孔される掘削孔の長さを十分に確保して、掘削孔の削孔効率を十分に確保できる。
本発明に係る傾斜地削孔作業車及び傾斜地削孔設備並びに傾斜地削孔方法によれば、削孔装置が作業車本体のアームの先端部に、継手部材を介して鉛直方向と略直交する2軸を中心として回動自在に支持されているので、削孔ビットの位置ズレなどにより、削孔装置が鉛直方向に対して多少傾斜した場合であっても、曲げ応力や捩じり応力がアームやブームに作用することを低減できるとともに、削孔装置の姿勢を鉛直方向に立て直す場合でも、アームやブームに無理な曲げ応力や捩じり応力を作用させないように立て直すことができるので、作業車本体を構成する部品の破損や摩耗を効果的に防止できる。このため、作業車本体を構成する部品の破損や摩耗を効果的に防止しつつ、作業車本体の重量の一部を削孔装置に作用させながら、掘削孔を削孔することで、掘削孔の削孔効率を向上できる
図1は、傾斜地作業設備の全体構成を示す説明図である。 図2は、傾斜地削孔作業車の側面図である。 図3は、動滑車及び連結手段の平面図である 図4Aは、動滑車の平面図である。 図4Bは、動滑車の側面図である。 図5は、削孔装置とアームとの連結部分の側面図である。 図6は、ダウンザホールハンマの下端部付近の縦断面図である。 図7は、第2の実施形態の削孔工程の説明図である。 図8は、第3実施の形態の削孔工程の説明図であり、削孔ビットを設置した状態での傾斜地削孔作業車の側面図である。 図9A〜9Cは、第3実施の形態の削孔工程の説明図であり、図9Aは、削孔ビットを設置した状態の説明図である。 図9A〜9Cは、第3実施の形態の削孔工程の説明図であり、図9Bは、斜面に対する傾斜角度を垂直に接近するように角度調整したときの説明図である。 図9A〜9Cは、第3実施の形態の削孔工程の説明図であり、図9Cは、案内孔の施工後にダウンザホールハンマを略鉛直方向に角度調整したときの説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、傾斜地削孔設備1は、自走式の傾斜地削孔作業車2と、傾斜地削孔作業車2を傾斜地の土木作業面Sに沿って昇降可能な昇降装置3とを備えている。
昇降装置3は、削孔作業を実施する土木作業面Sよりも山側の傾斜地に相互に間隔をあけて設けた第1固定点10及び第2固定点11と、傾斜地の一側方に設置した昇降用ウィンチ12と、昇降用ウィンチ12側の第1固定点10に取り付けた定滑車13と、昇降用ウィンチ12から繰り出されて定滑車13に引っ掛けられ、端部が第2固定点11に固定された昇降用ロープ14と、定滑車13と第2固定点11間の昇降用ロープ14の途中部に引っ掛けられて、傾斜地削孔作業車2を支持する動滑車15とを備えている。
第1固定点10及び第2固定点11は、土木作業面Sよりも山側の道路Rに設置した2台の車両16、17で構成され、土木作業面Sに対して必要な土木作業を行った後、2台の車両16、17を移動させて、隣の土木作業面Sへの土木作業を実施できるように構成されている。車両16、17としては、昇降用ロープ14からの引張力を受け止め可能な重量の油圧ショベル、ブルドーザー、クレーンなどの重機や、ダンプカーなどの車両を採用できる。また、車両16、17に代えて、土木作業面Sよりも山側に自生する1乃至複数本の樹木を固定点として活用したり、土木作業面Sよりも山側にアンカー材を施工して、これを固定点として利用したりすることもできる。
昇降用ウィンチ12は、図1に示すように、昇降用ロープ14を巻装したドラム18と、ドラム18を正方向と逆方向とに切り替え可能に回転駆動する駆動手段19とを備え、昇降用ロープ14をドラム18から繰り出したり、ドラム18に巻き取ったりできるようになした周知の構成のものである。昇降用ロープ14は、十分な引張強度を確保するためワイヤロープで構成することが好ましいが、昇降用ロープ14に作用する荷重に耐え得る構成のものであれば、繊維ロープなどを採用することもできる。
動滑車15及び定滑車13は同じ構成のものなので、動滑車15についてのみ説明し、定滑車13に関しては、動滑車15と同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。また、ここでは、動滑車15における傾斜地削孔作業車2側を前端側、遊端側を後端側として、前後方向を定義して説明する。
動滑車15について説明すると、図2、図3、図4A、図4Bに示すように、昇降用ロープ14が掛けられる滑車本体20が設けられ、滑車本体20の上下両側には上面板21と下面板22とが設けられている。上面板21及び下面板22は、滑車本体20よりもやや大きな平面サイズの取付板23と、それを補強する前後方向に細長い補強板24とでそれぞれ構成され、上面板21及び下面板22はその後端部間に設けたスペーサ板25で連結されている。上面板21及び下面板22の略中央部には回転軸26が架設状に設けられ、滑車本体20は上面板21及び下面板22間において回転軸26に回転自在に支持されている。
上面板21は本体部21aとその前側の開閉体21bとに分割構成され、開閉体21bは、本体部21aの端部に設けた枢支ピン27を中心に、図4Bに実線で図示の閉鎖位置と、図4Bに仮想線で図示の開放位置とにわたって回動自在に支持され、開閉体21bを開放位置に回動させた状態で、滑車本体20に対して昇降用ロープ14を着脱できるように構成されている。開閉体21bを閉鎖位置に保持するため、下側の取付板23の前端部には連結ブロック28が固定され、連結ブロック28には上方へ突出する連結ピン29が一体的に設けられ、開閉体21bの後端部には連結ピン29が挿通可能なピン孔30が形成され、開閉体21bを閉鎖位置に回動させて、連結ピン29をピン孔30に装着した状態で、連結ピン29の先端部に図示外のピン部材を装着することで、開閉体21bを閉鎖位置に保持できるように構成されている。連結ブロック28には前方へ延びる連結具32が取り付けられ、定滑車13及び動滑車15は、連結具32の後端部に着脱自在に取り付けたシャックル33を介して、定滑車13は第1固定点10に接続された連結ワイヤ34に連結され、動滑車15は傾斜地削孔作業車2の連結手段50と連結されている。ただし、動滑車15と定滑車13とは、異なる構成のものを採用することも可能であるし、上述した以外の周知の構成のものを採用することもできる。
図2に示すように、傾斜地削孔作業車2は、クローラ式の下部走行部40と、下部走行部40に旋回可能に設けた上部旋回部41と、上部旋回部41に設けた作業装置42とを有する、傾斜地を自走可能な作業車本体43と、作業車本体43に対して回動自在に動滑車15を連結するための連結手段50と、作業装置42のアーム45の先端部に継手部材60を介して回動自在に支持された削孔装置70とを備えている。作業車本体43は、例えばショベルとそれを回動操作するショベルシリンダとを省略した周知の油圧ショベルで構成できる。
作業装置42は、作業車本体43にブーム軸44aを介して回動自在に支持されたブーム44と、ブーム44の先端部にアーム軸45aを介して回動自在に連結されたアーム45と、ブーム44を回動操作するためのブームシリンダ44bと、アーム45を回動操作するための1対のアームシリンダ45bと、両シリンダ44b、45bへ圧油を供給するための図示外の油圧ポンプとを備えている。
連結手段50について説明すると、図2、図3に示すように、作業車本体43の下部走行部40と上部旋回部41間において下部走行部40には円板状の支持板51が略水平に設けられ、支持板51の外周部にはリング状部材52が全周にわたって設けられ、リング状部材52には支持板51の上下両側へ突出する案内部52aが形成されている。支持板51の外周部には側面視コ字状の可動部材53が外嵌状に設けられ、可動部材53にはリング状部材52の案内部52aの内周面及び外周面に当接する複数のローラ54と、リング状部材52の上面及び下面に当接する複数のローラ55が設けられ、可動部材53は、これら複数のローラ54、55により、リング状部材52に沿った方向にのみ回動自在に案内されている。可動部材53の後面には左右1対のブラケット56が縦向きに固定され、両ブラケット56には略水平な軸部材57を中心に連結部材58が回動自在に支持され、連結部材58の後部には上下1対の連結板58aが略水平に設けられ、上下の連結板58aには連結軸59が略鉛直方向に設けられ、動滑車15はシャックル33により連結軸59に掛け止めされて、可動部材53とともにリング状部材52に沿って回動自在に作業車2に取り付けられている。また、動滑車15を、軸部材57を中心に上下方向に回動自在に支持するとともに、連結軸59を中心に左右方向に回動自在に支持することで、凸凹な土木作業面Sでの土木作業時における傾斜地削孔作業車2の揺動等を吸収して、動滑車15と昇降用ロープ14とが常時適正な位置関係に維持できるように構成されている。
継手部材60は、図2、図5に示すように、アーム45の先端部に第1軸61を介して回動自在に連結された上部構成部材62と、削孔装置70の油圧モータ75の上端部に固定された下部構成部材63と、両構成部材62、63を回動自在に連結する第2軸64とを備えている。
より具体的には、上部構成部材62にはアーム45の先端部45cの両側に配置される1対の上部枢支部62aが設けられ、先端部45c及び両上部枢支部62aを挿通する第1軸61がアーム軸45aと略平行に設けられ、上部構成部材62は第1軸61を介してアーム45の先端部に回動自在に枢支されている。削孔装置70の油圧モータ75には1対の支持部63aを有する略U字状の下部構成部材63が設けられ、下部構成部材63の両支持部63a間には上部構成部材62の下部枢支部62bが配置され、下部構成部材63は下部枢支部62bを回転自在に挿通する第2軸64が第1軸61と略直交状に設けられ、下部構成部材63は第2軸64を中心に上部構成部材62に回動自在に枢支されている。なお、継手部材60に代えて、自在継手を設けることもできる。例えば、上部構成部材62を省略して、アームの先端部を二股状に分岐させるとともに、第1軸61及び第2軸64に代えて十文字状の軸部材を設け、該軸部材のうちの一方の軸部を二股状のアーム45の先端部に回動自在に連結し、他方の軸部を下部構成部材63の両支持部63aに回動自在に連結することもできる。
削孔装置70は、図2、図5〜図7に示すように、中空パイプ状のボディ71と、ボディ71に内装したハンマピストン72と、ボディ71の下端部に突出状に設けた削孔ビット73とを有する周知の構成のダウンザホールハンマ74と、ダウンザホールハンマ74の上端部に連設されて、ダウンザホールハンマ74を回転駆動する回転駆動部としての油圧モータ75と、油圧モータ75の出力軸75aとダウンザホールハンマ74のボディ71とを相対回転不能に連結する中空の連結部材76と、連結部材76の上部に回転自在に外装した筒状のスイベル77とを備えている。
スイベル77には図示外の加圧エア供給源に接続された加圧エア供給管77aが接続され、スイベル77に供給された加圧エアは、連結部材76を通ってダウンザホールハンマ74へ供給されるように構成されている。
油圧モータ75には、作業装置42の油圧ポンプに接続された配管46が接続され、該配管46を通じて圧油を供給できるように構成されている。本実施の形態では、ショベルシリンダへの配管46及び油圧回路を利用して、油圧モータ75へ圧油を供給できるように構成されている。ただし、油圧モータ75に代えて電動モータを設けることも可能である。
ダウンザホールハンマ74のボディ71の外周部には、斜面に対して一定深さの案内孔DHaが削孔されたことを表示する表示部78が形成されている。表示部78としては、案内孔DHaの口縁の下端部から案内孔DHaの底面までの深さHが、100mm〜500mmの範囲内の案内孔DHaが削孔されたことを、作業者が目視にて把握し得るものであれば、任意の構成のものを採用できる。例えば、ボディ71の外周部における、削孔ビット73の下端部から100mm〜500mmの間隔をあけた位置に上縁を有する、1本の環状の表示部78を設けたり、削孔ビット73の下端部から100mmの位置と500mmの位置に上縁を有する2本の環状の表示部を上下に間隔をあけて設けたり、削孔ビット73の下端部からの距離をボディ71の外周部に目盛りや数字にて表示したりすることができる。また、表示部78は、塗装により形成したり、ボディ71に対して切削加工や刻印などにより形成したり、ボディ71に対して溶射などにより金属材料を肉盛りして形成できる。ただし、この表示部78は省略することも可能である。
次に、前記傾斜地削孔設備1を用いた土木作業方法について説明する。
先ず、設置工程において、図1に示すように、削孔作業を実施する土木作業面Sよりも山側の傾斜地に相互に間隔をあけて2台の車両16、17を設置し、第1車両16の第1固定点10に定滑車13を取り付けるとともに、定滑車13を設けた側の土木作業面Sの側方に昇降用ウィンチ12を設置する。次に、昇降用ウィンチ12から繰り出した昇降用ロープ14を定滑車13に巻き掛けて、第2車両17の第1固定点11に固定するとともに、定滑車13と第2固定点11間の昇降用ロープ14の途中部を傾斜地削孔作業車2の動滑車15に巻き掛けて、傾斜地削孔設備1を土木作業面Sに設置する。
次に、移動工程において、傾斜地削孔作業車2を目視可能で、しかも足場の良い安全な場所において、昇降用ウィンチ12及び傾斜地削孔作業車2を遠隔操作して、昇降用ロープ14が弛まないように昇降用ウィンチ12を操作しながら、削孔作業位置の上側へ傾斜地削孔作業車2を移動させる。このとき、傾斜地削孔作業車2の土木作業面Sの上下方向への移動は、傾斜地削孔作業車2のクローラ式の下部走行部40による走行と、昇降用ウィンチ12により昇降用ロープ14を巻き上げたり繰り出したりすることよりなされ、また左右方向への移動は、昇降用ロープ14に一定の張力を作用させて傾斜地削孔作業車2の横転を防止しつつ、平地での移動と同様に、下部走行部40により、進む方向へ傾斜地削孔作業車2を旋回させて、走行することになる。
次に、位置合わせ工程において、傾斜地削孔作業車2のブーム44とアーム45を遠隔操作して、図7に示すように、ダウンザホールハンマ74の削孔ビッドの下端部を削孔作業位置に位置合わせし、削孔装置70を削孔作業位置に載置する。なお、この位置合わせ作業は、削孔ビット73の下端部を、ブーム44とアーム45により概ね位置合わせした後、作業者の手作業で精度良く位置合わせすることになる。
次に、削孔工程において、傾斜地削孔作業車2のブーム44とアーム45を遠隔操作して、削孔装置70が略鉛直方向となるように、削孔装置70の姿勢を調整しつつ、ブーム44及びアーム45と継手部材60とを介して、作業車本体43の重量の一部を削孔装置70に作用させながら、削孔装置70により略鉛直方向の掘削孔DHを削孔する。このとき、削孔装置70は、作業車本体43のアーム45の先端部に、継手部材60を介して、アーム45の回動軸と略平行な第1軸61と、第1軸61と略直交する第2軸64の2軸を中心として、回動自在に支持されているので、削孔ビット73の位置ズレなどにより、削孔装置70が鉛直方向に対して多少傾斜した場合であっても、曲げ応力や捩じり応力がアーム45やブーム44に作用することを低減できるとともに、削孔装置70の姿勢を鉛直方向に立て直す場合でも、アーム45やブーム44に無理な曲げ応力や捩じり応力を作用させないように立て直すことができるので、作業車本体43を構成する部品の破損や摩耗を効果的に防止できる。このため、作業車本体43を構成する部品の破損や摩耗を効果的に防止しつつ、作業車本体43の重量の一部を削孔装置70に作用させながら、掘削孔DHを削孔することで、掘削孔DHの削孔効率を向上できる。
こうして、一定深さの掘削孔DHを削孔した後、傾斜地削孔作業車2を遠操作して、削孔装置70を掘削孔DHから上方へ引き抜いてから、次の掘削孔DHを掘削すべく、移動工程において、昇降用ウィンチ12及び傾斜地削孔作業車2を遠隔操作して、削孔作業位置の上側へ傾斜地削孔作業車2を移動させ、次の掘削孔DHを削孔するという作業を繰り返し行って、土木作業斜面に対して複数の掘削孔DHを順次形成することになる。なお、太陽電池パネルを施工する場合には、掘削孔DHに対して鉛直方向に縦フレームをセットした状態で、セメントミルクを掘削孔DHに充填して、縦フレームを施工し、その後、隣接する複数の縦フレームの上端部にわたって枠状のフレームを固定し、枠状フレームの上面に太陽電池パネルを組付けて、太陽電池パネルを斜面に施工することになる。
次に、前記実施の形態における削孔工程の構成を部分的に変更した、他の実施の形態について説明する。
(1)前記実施形態(第1の実施形態)の削孔工程では、削孔ビット73による削孔初期から、ダウンザホールハンマ74による打撃力と油圧モータ75による回転力とを削孔ビット73に作用させて、斜面を掘削したが、削孔初期から削孔ビット73に回転力を作用させると、削孔ビット73が谷側へ位置ズレし易くなる。そこで、第2の実施形態の削孔工程では、これを防止するため、削孔初期において、削孔装置70の姿勢を略鉛直方向に調整しつつ、作業車本体43の重量の一部を削孔装置70に作用させながら、図7に仮想線で示すように、ダウンザホールハンマ74の打撃力だけで、一定深さの案内孔DHaを傾斜地の斜面に対して削孔した後、ダウンザホールハンマ74の下端部を案内孔DHaに嵌合させた状態で、削孔装置70の姿勢を略鉛直方向に調整しつつ、作業車本体43の重量の一部を削孔装置70に作用させながら、ダウンザホールハンマ74の打撃力と回転駆動部による回転力とで、所望深さの掘削孔DHを削孔することができる。より具体的には、削孔装置70を操縦する作業者が、ダウンザホールハンマ74のボディ71の外周部に設けた表示部78を目視しながら、ダウンザホールハンマ74による打撃力だけで一定深さの案内孔DHaを削孔して、例えば表示部78が見えなくなったときに、ダウンザホールハンマ74による打撃力と油圧ポンプによる回転力とで案内孔DHaに連ねて掘削孔DHを削孔することになる。
案内孔DHaの深さHは、例えば100mm〜500mmの深さに設定できる。このように、案内孔DHaの深さを100mm以上に設定しているので、打撃力と回転力との協働により削孔を開始したときにおける、削孔ビット73の位置ズレを確実に防止できる。また、案内孔DHaの深さを500mm以下に設定しているので、打撃力と回転力との協働により削孔される掘削孔DHの長さを十分に確保して、掘削孔DHの削孔効率を十分に確保できる。なお、表示部78は、前述のように、一定深さの案内孔DHaが削孔されたことを作業者が把握できるように構成されていれば、任意の構成のものを採用できる。
この削孔工程のように、ダウンザホールハンマ74の打撃力だけで一定深さの案内孔DHaを削孔すると、案内孔DHaの削孔開始時に、削孔ビット73が谷側へ位置ズレするという不具合を効果的に防止できる。また、一定深さの案内孔DHaを削孔した後は、ダウンザホールハンマ74の打撃力と、回転駆動部からの回転力とで、所望深さまで掘削孔DHを削孔することになるが、回転駆動部による削孔ビット73の回転初期は、案内孔DHa内において削孔ビット73が回転することになるので、削孔ビット73が谷側へ位置ズレするという不具合を確実に防止しつつ、打撃力と回転力とで効率的に掘削孔DHを削孔できる。
(2)前記第1及び第2の実施形態の削孔工程では、ダウンザホールハンマ74を鉛直方向Vに支持した状態で掘削孔DHの削孔を開始するので、削孔開始時に削孔ビット73が谷側へ位置ズレすることがある。そこで、第3の実施形態の削孔工程では、このような位置ズレを一層防止するため、位置合わせ工程において、図8、図9Aに示すように、削孔ビッドの下端部を削孔作業位置に位置合わせして、削孔作業位置に載置した後、図8に仮想線で示すように、アーム45及びブーム44を操作して、略鉛直姿勢のダウンザホールハンマ74の下端部を中心に、ダウンザホールハンマ74を図9Aに矢印Aの方向へ回動させて、ダウンザホールハンマ74の斜面に対する傾斜角度θが90°に近づくように、図9Bに示すように、例えば角度θ1だけ垂直方向Pへ角度調整する。次に、図9Bに仮想線で示すように示すように、作業車本体43の重量の一部をダウンザホールハンマ74の傾斜方向Lに沿って削孔装置70に対して作用させながら、ダウンザホールハンマ74の打撃力だけで、斜面に対して一定深さの案内孔DHaを削孔し、次に図9Cに示すように、ダウンザホールハンマ74を略鉛直方向Vに角度θ1だけ戻した後、ダウンザホールハンマ74の下端部を前記案内孔DHaに嵌合させた状態で、作業車本体43の重量の一部を削孔装置70に対して略鉛直方向Vに作用させながら、ダウンザホールハンマ74の打撃力と、回転駆動部による回転力とで、斜面に対して略鉛直方向に所望深さの掘削孔DHを削孔することができる。
傾斜角度θは、斜面に対して極力垂直となるように近づけることが好ましいが、斜面に対して垂直±20°の範囲内、好ましくは±15°の範囲内、更に好ましくは±10°の範囲内であれば、削孔ビット73の位置ズレを効果的に防止できる。
このように、ダウンザホールハンマ74が斜面に対して垂直方向Pに近づくように角度調整した状態で、ダウンザホールハンマ74の傾斜方向Lに沿って、ダウンザホールハンマ74の打撃力だけで一定深さの案内孔DHaを削孔すると、案内孔DHaの削孔開始時に、削孔ビット73が谷側へ位置ズレするという不具合を一層効果的に防止できる。また、一定深さの案内孔DHaを削孔した後は、ダウンザホールハンマ74を略鉛直方向Vに角度調整してから、ダウンザホールハンマ74の打撃力と、回転駆動部からの回転力とで、所望深さまで掘削孔DHを削孔することになるが、回転駆動部による削孔ビット73の回転初期は、案内孔DHa内において削孔ビット73が回転することになるので、削孔ビット73が谷側へ位置ズレするという不具合を確実に防止しつつ、打撃力と回転力とで効率的に掘削孔DHを削孔することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲においてその構成を変更し得ることは勿論である。
1 傾斜地削孔設備
2 傾斜地削孔作業車
3 昇降装置
10 第1固定点
11 第2固定点
12 昇降用ウィンチ
13 定滑車
14 昇降用ロープ
15 動滑車
16 車両
18 ドラム
19 駆動手段
20 滑車本体
21 上面板
21a 本体部
21b 開閉体
22 下面板
23 取付板
24 補強板
25 スペーサ板
26 回転軸
27 枢支ピン
28 連結ブロック
29 連結ピン
30 ピン孔
32 連結具
33 シャックル
40 下部走行部
41 上部旋回部
42 作業装置
43 作業車本体
44 ブーム
44a ブーム軸
44b ブームシリンダ
45 アーム
45a アーム軸
45b アームシリンダ
45c 先端部
46 配管
50 連結手段
51 支持板
52 リング状部材
52a 案内部
53 可動部材
54 ローラ
55 ローラ
56 ブラケット
57 軸部材
58 連結部材
58a 連結板
59 連結軸
60 継手部材
61 第1軸
62 上部構成部材
62a 上部枢支部
62b 下部枢支部
63 下部構成部材
63a 支持部
64 第2軸
70 削孔装置
71 ボディ
72 ハンマピストン
73 削孔ビット
74 ダウンザホールハンマ
75 油圧モータ
75a 出力軸
76 連結部材
77 スイベル
77a 加圧エア供給管
78 表示部
DH 掘削孔
DHa 案内孔
L 傾斜方向
P 垂直方向
R 道路
S 土木作業面
V 鉛直方向
θ 傾斜角度
θ1 角度

Claims (3)

  1. 傾斜地を自走可能な作業車本体のアームに継手部材を介して、前記アームの上下方向への回動軸と略平行な第1軸と、前記第1軸と略直交する第2軸の2軸を中心に回動自在に削孔装置を支持し、前記削孔装置のダウンザホールハンマの打撃力と、前記削孔装置の回転駆動部による回転力の少なくとも一方を削孔ビットに作用させて、掘削孔を削孔する傾斜地削孔方法において、
    前記作業車本体の重量の一部を前記削孔装置に作用させながら、前記ダウンザホールハンマの打撃力だけで、一定深さの案内孔を傾斜地の斜面に対して削孔した後、前記ダウンザホールハンマの下端部を前記案内孔に嵌合させた状態で、前記作業車本体の重量の一部を前記削孔装置に作用させながら、前記ダウンザホールハンマの打撃力と、前記回転駆動部による回転力とで、所望深さの掘削孔を削孔する
    ことを特徴とする傾斜地削孔方法。
  2. 傾斜地を自走可能な作業車本体のアームに継手部材を介して、前記アームの上下方向への回動軸と略平行な第1軸と、前記第1軸と略直交する第2軸の2軸を中心に回動自在に削孔装置を支持し、前記削孔装置のダウンザホールハンマの打撃力と、前記削孔装置の回転駆動部による回転力の少なくとも一方を削孔ビットに作用させて、掘削孔を削孔する傾斜地削孔方法において、
    略鉛直方向に支持した前記ダウンザホールハンマの下端部を斜面に設置させた状態で、前記ダウンザホールハンマの傾斜角度が斜面に対して垂直に近づくように角度調整した後、前記作業車本体の重量の一部を前記削孔装置に作用させながら、前記ダウンザホールハンマの打撃力だけで、前記斜面に対して一定深さの案内孔を削孔し、次に前記ダウンザホールハンマを略鉛直方向に角度調整した後、前記ダウンザホールハンマの下端部を前記案内孔に嵌合させた状態で、前記作業車本体の重量の一部を前記削孔装置に作用させながら、前記ダウンザホールハンマの打撃力と、前記回転駆動部による回転力とで、前記斜面に対して略鉛直方向に所望深さの掘削孔を削孔する
    ことを特徴とする傾斜地削孔方法。
  3. 前記案内孔の深さを100mm〜500mmに設定した請求項又は記載の傾斜地削孔方法。
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