JP2009113898A - スライドフォーク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スライドフォークを幅方向に離間させて3個以上並設してなるスライドフォーク装置において、これらのスライドフォークを有効に活用することができ、製作コストの増大を抑制しながら重量や外形寸法が大きい被搬送物の受け渡しにも対応することを可能とし、その使用範囲を拡げる。
【解決手段】3個のスライドフォーク2A,2B,2Cを、幅方向に均等間隔をあけて並設し、これらの先端可動フォーク5,…に被搬送物を載置又は吊支し、水平方向に伸縮して被搬送物を受け渡すスライドフォーク装置であって、幅方向中央のスライドフォーク2Cの先端可動フォーク5と、被搬送物の支持部材11とを空気圧による力発生手段である空気ばね9を介して連結し、該空気ばね9に空気圧調整手段である減圧弁を経由して所定の圧力に調節された圧縮空気を供給する。
【選択図】図5
【解決手段】3個のスライドフォーク2A,2B,2Cを、幅方向に均等間隔をあけて並設し、これらの先端可動フォーク5,…に被搬送物を載置又は吊支し、水平方向に伸縮して被搬送物を受け渡すスライドフォーク装置であって、幅方向中央のスライドフォーク2Cの先端可動フォーク5と、被搬送物の支持部材11とを空気圧による力発生手段である空気ばね9を介して連結し、該空気ばね9に空気圧調整手段である減圧弁を経由して所定の圧力に調節された圧縮空気を供給する。
【選択図】図5
Description
本発明は、荷物の移載装置に用いられるスライドフォーク装置に係わり、更に詳しくは、特に重量や外形寸法が大きい被搬送物の受け渡しを行うスライドフォーク装置の改良に関するものである。
コンベア、フォークリフト又はクレーン等の荷役機械に用いられる、水平方向に伸縮して荷の受け渡しを行うスライドフォーク装置は、固定フォークに対して相対的にスライドする1段以上の可動フォークを有するものであり、段数が多いものでは特に、大きな伸縮ストロークを確保しながら設置スペースを小さくすることができる。
このようなスライドフォーク装置は、効率的な荷重支持及びコスト低減等の観点から、幅方向に離間させた2個のスライドフォークを並設し、2個の先端可動フォークにより被搬送物を支持する構成が一般的である(例えば、特許文献1参照、)。
また、幅方向に離間させた4個のスライドフォークを並設し、大きな物品を取り扱う際に、4個の先端可動フォークにより被搬送物を支持する構成もある(例えば、特許文献2参照。)。
このようなスライドフォーク装置は、効率的な荷重支持及びコスト低減等の観点から、幅方向に離間させた2個のスライドフォークを並設し、2個の先端可動フォークにより被搬送物を支持する構成が一般的である(例えば、特許文献1参照、)。
また、幅方向に離間させた4個のスライドフォークを並設し、大きな物品を取り扱う際に、4個の先端可動フォークにより被搬送物を支持する構成もある(例えば、特許文献2参照。)。
以上のような従来のスライドフォーク装置は、先端可動フォークをコンベア、パレット又は棚等の隙間へ挿入する必要があるため、先端可動フォークの厚さ寸法には制約がある。
したがって、重量や外形寸法が大きい被搬送物の受け渡しを行う際に、フォークの厚さを厚くすることのみでは必要な断面係数を確保することができないため、スライドフォークの数を増やして、3個以上の先端可動フォーク(例えば特許文献2の構成では4個の先端可動フォーク)により被搬送物を支持する構成とすることが考えられる。
しかし、スライドフォークを幅方向に離間させて3個以上並設する従来の構成では、特に被搬送物の重量や外形寸法が大きい場合において、以下の(1)〜(3)の問題がある。
(1)重量や外形寸法が大きい被搬送物が自重により変形している場合や、その形状にばらつきがあった場合に、例えば幅方向の中間に位置するスライドフォークに集中的に大きな荷重がかかることがあり、スライドフォークの数を単純に増やすだけでは搬送できる荷重が比例的に大きくならず、3個以上並設されたスライドフォークに効率的に荷重を分担させて、これらのスライドフォークを有効に活用することができない。
(2)幅方向に離間させて並設する3個以上の固定フォークと、これらが取り付けられるベース部材(昇降フレーム等)との取付面(水平面)を高精度に加工して所要の平行度を確保していないと、3個以上の先端可動フォークが前進した際に誤差が拡大して高さがずれ、これら先端可動フォークにかかる荷重が均等にはならず、大きく異なるものとなるため、3個以上並設されたスライドフォークに効率的に荷重を分担させて、これらのスライドフォークを有効に活用することができない。
(3)固定フォークが取り付けられるベース部材の強度及び剛性を非常に大きくしておかないと、被搬送物を支持していない場合には自重によるベース部材自体のたわみや捩れにより、被搬送物を支持している場合には自重及び被搬送物重量によるベース部材自体のたわみや捩れにより、3個以上の先端可動フォークが前進した際の高さにばらつきが生じ、これら先端可動フォークにかかる荷重が均等にはならず、大きく異なるものとなるため、3個以上並設されたスライドフォークに効率的に荷重を分担させて、これらのスライドフォークを有効に活用することができない。
したがって、重量や外形寸法が大きい被搬送物の受け渡しを行う際に、フォークの厚さを厚くすることのみでは必要な断面係数を確保することができないため、スライドフォークの数を増やして、3個以上の先端可動フォーク(例えば特許文献2の構成では4個の先端可動フォーク)により被搬送物を支持する構成とすることが考えられる。
しかし、スライドフォークを幅方向に離間させて3個以上並設する従来の構成では、特に被搬送物の重量や外形寸法が大きい場合において、以下の(1)〜(3)の問題がある。
(1)重量や外形寸法が大きい被搬送物が自重により変形している場合や、その形状にばらつきがあった場合に、例えば幅方向の中間に位置するスライドフォークに集中的に大きな荷重がかかることがあり、スライドフォークの数を単純に増やすだけでは搬送できる荷重が比例的に大きくならず、3個以上並設されたスライドフォークに効率的に荷重を分担させて、これらのスライドフォークを有効に活用することができない。
(2)幅方向に離間させて並設する3個以上の固定フォークと、これらが取り付けられるベース部材(昇降フレーム等)との取付面(水平面)を高精度に加工して所要の平行度を確保していないと、3個以上の先端可動フォークが前進した際に誤差が拡大して高さがずれ、これら先端可動フォークにかかる荷重が均等にはならず、大きく異なるものとなるため、3個以上並設されたスライドフォークに効率的に荷重を分担させて、これらのスライドフォークを有効に活用することができない。
(3)固定フォークが取り付けられるベース部材の強度及び剛性を非常に大きくしておかないと、被搬送物を支持していない場合には自重によるベース部材自体のたわみや捩れにより、被搬送物を支持している場合には自重及び被搬送物重量によるベース部材自体のたわみや捩れにより、3個以上の先端可動フォークが前進した際の高さにばらつきが生じ、これら先端可動フォークにかかる荷重が均等にはならず、大きく異なるものとなるため、3個以上並設されたスライドフォークに効率的に荷重を分担させて、これらのスライドフォークを有効に活用することができない。
上記(1)〜(3)のような問題を解決するためには、スライドフォーク装置の各フォークの大型化、これに伴う駆動装置の容量増大及び固定フォークのベース部材への取付面精度の向上、並びに、ベース部材の大型化及び固定フォーク取付面精度の向上等が必要になるため、スライドフォーク装置及びベース部材の製作コストが大幅に増大する。
その上、スライドフォーク装置の重量増加に伴い、スライドフォーク装置を昇降させる昇降駆動装置の容量増大並びに昇降ガイドの強度及び剛性の向上等も必要になるため、スライドフォーク装置の周辺装置の製作コストも増大する。
したがって、スライドフォークを幅方向に離間させて3個以上並設する従来の構成は、一般的に採用される構成ではなく、その使用範囲が非常に限定されたものとなっている。
その上、スライドフォーク装置の重量増加に伴い、スライドフォーク装置を昇降させる昇降駆動装置の容量増大並びに昇降ガイドの強度及び剛性の向上等も必要になるため、スライドフォーク装置の周辺装置の製作コストも増大する。
したがって、スライドフォークを幅方向に離間させて3個以上並設する従来の構成は、一般的に採用される構成ではなく、その使用範囲が非常に限定されたものとなっている。
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、スライドフォークを幅方向に離間させて3個以上並設してなるスライドフォーク装置において、これらのスライドフォークに効率的に荷重を分担させて有効に活用することができ、製作コストの増大を抑制しながら重量や外形寸法が大きい被搬送物の受け渡しにも対応することができるため、その使用範囲を拡げることができるスライドフォーク装置を提供する点にある。
本発明に係るスライドフォーク装置は、前記課題解決のために、固定フォークに対して水平方向にスライドする1段以上の可動フォークを有するスライドフォークを、幅方向に離間させて3個以上並設し、これらの先端可動フォークに被搬送物を載置又は吊支し、水平方向に伸縮して被搬送物を受け渡すスライドフォーク装置であって、幅方向の両端に位置する2個のスライドフォークを除いた、幅方向の中間に位置する単又は複数のスライドフォークの先端可動フォークと、被搬送物の受け部材又は支持部材とを空気圧による力発生手段を介して連結し、該力発生手段には、空気圧調整手段を経由して所定の圧力に調節された圧縮空気を供給してなるものである。
ここで、前記スライドフォークの3個を幅方向に均等間隔をあけて並設し、幅方向中央のスライドフォークが前記被搬送物を含む支持重量全体の約1/3の荷重を分担するように、前記力発生手段の発生力を前記空気圧調整手段により設定してなると好ましい。
本発明に係るスライドフォーク装置によれば、固定フォークに対して水平方向にスライドする1段以上の可動フォークを有するスライドフォークを、幅方向に離間させて3個以上並設し、これらの先端可動フォークに被搬送物を載置又は吊支し、水平方向に伸縮して被搬送物を受け渡すスライドフォーク装置であって、幅方向の両端に位置する2個のスライドフォークを除いた、幅方向の中間に位置する単又は複数のスライドフォークの先端可動フォークと、被搬送物の受け部材又は支持部材とを空気圧による力発生手段を介して連結し、該力発生手段には、空気圧調整手段を経由して所定の圧力に調節された圧縮空気を供給してなるので、幅方向の中間に位置するスライドフォークに空気圧による力発生手段の発生力分の荷重を確実に分担させ、その余の荷重を幅方向の両端に位置する2個のスライドフォークに分担させることができる。
したがって、空気圧調整手段の圧力設定を変更して幅方向の中間に位置するスライドフォークに所望の荷重を受け持たせることにより、並設された3個以上のスライドフォークに荷重を効率的に分担させて、これらのスライドフォークを有効に活用することができる。
よって、従来の構成のように各フォークの大型化、駆動装置の容量増大及び固定フォークのベース部材への取付面精度の向上、並びに、ベース部材の大型化及び固定フォーク取付面精度の向上等を図ることなく、すなわち製作コストの増大を抑制しながら、重量や外形寸法が大きい被搬送物の受け渡しにも対応することができるため、スライドフォークを幅方向に離間させて3個以上並設してなるスライドフォーク装置の使用範囲を拡げることができる。
したがって、空気圧調整手段の圧力設定を変更して幅方向の中間に位置するスライドフォークに所望の荷重を受け持たせることにより、並設された3個以上のスライドフォークに荷重を効率的に分担させて、これらのスライドフォークを有効に活用することができる。
よって、従来の構成のように各フォークの大型化、駆動装置の容量増大及び固定フォークのベース部材への取付面精度の向上、並びに、ベース部材の大型化及び固定フォーク取付面精度の向上等を図ることなく、すなわち製作コストの増大を抑制しながら、重量や外形寸法が大きい被搬送物の受け渡しにも対応することができるため、スライドフォークを幅方向に離間させて3個以上並設してなるスライドフォーク装置の使用範囲を拡げることができる。
また、前記スライドフォークの3個を幅方向に均等間隔をあけて並設し、幅方向中央のスライドフォークが前記被搬送物を含む支持重量全体の約1/3の荷重を分担するように、前記力発生手段の発生力を前記空気圧調整手段により設定してなると、幅方向中央の1個のスライドフォークに支持荷重の約1/3を、幅方向の両端に位置する2個のスライドフォークに例えば支持荷重の約1/3ずつを分担させることができるため、これら3個のスライドフォークを有効に活用することができる。
したがって、従来の構成のように各フォークの大型化、駆動装置の容量増大及び固定フォークのベース部材への取付面精度の向上、並びに、ベース部材の大型化及び固定フォーク取付面精度の向上等を図ることなく、重量や外形寸法が大きい被搬送物の受け渡しにも対応することができるとともに、3個のスライドフォークを幅方向に均等間隔をあけて並設した比較的簡素な構成であることから、製作コストの増大をさらに抑制することができるため、使用範囲をさらに拡げることができる。
その上、支持荷重の約1/3を分担させる幅方向中央のスライドフォークに取り付けられた、例えば複数個の空気圧による力発生手段の発生力を容易に決定することができるため、空気圧調整手段の圧力設定が容易になる。
したがって、従来の構成のように各フォークの大型化、駆動装置の容量増大及び固定フォークのベース部材への取付面精度の向上、並びに、ベース部材の大型化及び固定フォーク取付面精度の向上等を図ることなく、重量や外形寸法が大きい被搬送物の受け渡しにも対応することができるとともに、3個のスライドフォークを幅方向に均等間隔をあけて並設した比較的簡素な構成であることから、製作コストの増大をさらに抑制することができるため、使用範囲をさらに拡げることができる。
その上、支持荷重の約1/3を分担させる幅方向中央のスライドフォークに取り付けられた、例えば複数個の空気圧による力発生手段の発生力を容易に決定することができるため、空気圧調整手段の圧力設定が容易になる。
次に、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。なお、本明細書においては、スライドフォーク装置1の先端可動フォーク5,…が図1の方向に伸びる水平方向を前(図中矢印A参照。)とし、左右は前方に向かっていうものとし、後方から見た図を正面図とする。また、幅方向とはスライドフォーク2A,2B,2Cの幅方向、すなわち左右方向を指す。
図1〜図6は、本発明の実施の形態に係るスライドフォーク装置の概略図であり、図1はスライドフォーク装置が伸びた状態を示す右側面図、図2は固定フォーク及び駆動装置まわりの要部拡大平面図、図3は先端可動フォークまわりの要部拡大平面図、図4は右端のスライドフォークまわりの要部拡大部分断面正面図、図5は部分断面正面図、図6は幅方向中央のスライドフォークの先端可動フォークまわりの要部拡大部分断面右側面図である。
図1〜図3に示すように、スライドフォーク装置1は、幅方向に均等間隔をあけて並設された、左右端(幅方向の両端)のスライドフォーク2A及び2B並びに幅方向中央のスライドフォーク2Cの3個からなり、これらのスライドフォークは、いずれも、例えば昇降フレーム等のベース部材Bに取り付けられる固定フォーク3に対して水平方向にスライドする2段の可動フォーク(中間可動フォーク4及び先端可動フォーク5)を有しており、3個の先端可動フォーク5,…により連結部材7,…等を介して支持された支持部材11に図示しない被搬送物を吊り下げ、駆動装置6により中間可動フォーク4及び先端可動フォーク5を水平方向に伸縮させて被搬送物の受け渡しを行うものである。
次に、図4に示す右端のスライドフォーク2Bの構造を説明するが、他のスライドフォーク2A,2Cの構造も同様である。
図4において、中間可動フォーク4の上側左右のガイド溝21A,21Bには、固定フォーク3左右の垂直ローラ19A,…が係合するとともに、固定フォーク3から垂下する水平ローラ19B,…により中間可動フォーク4の左右方向への移動が規制されるため、中間可動フォーク4は固定フォーク3により前後方向へスライド可能に支持される。
図4において、中間可動フォーク4の上側左右のガイド溝21A,21Bには、固定フォーク3左右の垂直ローラ19A,…が係合するとともに、固定フォーク3から垂下する水平ローラ19B,…により中間可動フォーク4の左右方向への移動が規制されるため、中間可動フォーク4は固定フォーク3により前後方向へスライド可能に支持される。
また、中間可動フォーク4の下側左右のガイド溝22A,22Bには、先端可動フォーク5左右の垂直ローラ20A,…が係合するとともに、サイドガイド20B,…が係合するため、先端可動フォーク5は中間可動フォーク4により前後方向へスライド可能に支持される。
さらに、中間可動フォーク4の上面には前後方向に延びるラックギヤ15が形成されており、中間可動フォーク4の前後方向の中央(図1も参照。)には、左右のベアリング17A,17Aを介して中間ギヤ17が軸支され、該中間ギヤ17は、固定フォーク3の下面に取り付けられた前後方向に延びるラックギヤ16及び先端可動フォーク5の上面に取り付けられた前後方向に延びるラックギヤ18に噛合する。
次に、駆動装置6による駆動される中間可動フォーク4及び先端可動フォーク5の伸縮動作について説明する。
図2に示すように、右端のスライドフォーク2Bの固定フォーク3には、図示しない取付部材により、例えばハイポイドギヤやベベルキヤ等を用いた直交軸構成のギヤドモータ12が取り付けられており、該ギヤドモータ12の出力軸には左右方向に延びるドライブシャフト13が連結され、ドライブシャフト13の左右端にはドライブギヤ14A及び14Bが固定され、ドライブギヤ14A及び14Bが左右端のスライドフォーク2A,2Bの中間可動フォーク4,4上面の前記ラックギヤ15(図4参照。)に噛合する。
図2に示すように、右端のスライドフォーク2Bの固定フォーク3には、図示しない取付部材により、例えばハイポイドギヤやベベルキヤ等を用いた直交軸構成のギヤドモータ12が取り付けられており、該ギヤドモータ12の出力軸には左右方向に延びるドライブシャフト13が連結され、ドライブシャフト13の左右端にはドライブギヤ14A及び14Bが固定され、ドライブギヤ14A及び14Bが左右端のスライドフォーク2A,2Bの中間可動フォーク4,4上面の前記ラックギヤ15(図4参照。)に噛合する。
したがって、ギヤドモータ12を駆動してドライブシャフト13並びに左右のドライブギヤ14A及び14Bが回転すると、ドライブギヤ14A及び14Bにラックギヤ15が噛合している左右端のスライドフォーク2A,2Bの中間可動フォーク4,4が前後方向にスライドする。
そうすると、これら中間可動フォーク4,4の移動に伴って中間ギヤ17,17も前後方向に移動し、該中間ギヤ17,17は固定フォーク3,3のラックギヤ16,16に噛合していることから回転するため、中間ギヤ17,17にラックギヤ18,18が噛合している先端可動フォーク5,5が中間可動フォーク4,4に対してさらに前後方向にスライドする。
そうすると、これら中間可動フォーク4,4の移動に伴って中間ギヤ17,17も前後方向に移動し、該中間ギヤ17,17は固定フォーク3,3のラックギヤ16,16に噛合していることから回転するため、中間ギヤ17,17にラックギヤ18,18が噛合している先端可動フォーク5,5が中間可動フォーク4,4に対してさらに前後方向にスライドする。
ドライブシャフト13の中央にはドライブギヤを取り付けていないため、幅方向中央のスライドフォーク2Cの中間可動フォーク4及び先端可動フォーク5は、ドライブシャフト13の回転により直接駆動されないが、支持部材11が一体型であり、図3及び図6に示すように、スライドフォーク2Cの先端可動フォーク5の下面に取り付けたリンクブラケット23と支持部材11の上面に取り付けたリンクブラケット24とが、ピン26,27を介して左右のリンク25,25により連結されているため、支持部材11の前後方向への移動に連動してスライドフォーク2Cの先端可動フォーク5及び中間可動フォーク4が前後方向へ移動する。
以上のとおり、ギヤドモータ12を駆動することにより、ドライブシャフト13並びに左右のドライブギヤ14A及び14Bが回転して、左右端のスライドフォーク2A,2Bが直接駆動され、これらの中間可動フォーク4,4及び先端可動フォーク5,5が前後方向へスライドし、このスライド移動に伴う支持部材11の移動に連動して幅方向中央のスライドフォーク2Cの中間可動フォーク4及び先端可動フォーク5が前後方向へスライドする。
なお、ドライブシャフト13の中央にもドライブギヤを取り付けて、幅方向中央のスライドフォーク2Cも幅方向両端のスライドフォーク2A,2Bと同様に駆動するようにしてもよい。
なお、ドライブシャフト13の中央にもドライブギヤを取り付けて、幅方向中央のスライドフォーク2Cも幅方向両端のスライドフォーク2A,2Bと同様に駆動するようにしてもよい。
次に、幅方向中央のスライドフォーク2Cと支持部材11とを空気圧による力発生手段を介して連結する構成及び動作について説明する。
図5に示すように、左右端のスライドフォーク2A及び2B並びに幅方向中央のスライドフォーク2Cは、同一高さで幅方向に均等間隔をあけて並設されており、左右端のスライドフォーク2A,2Bの先端可動フォーク5,5と被搬送物を吊り下げる支持部材11とは、高さ調整機能が無い連結部材7,…を介して連結され、幅方向中央のスライドフォーク2Cの先端可動フォーク5と支持部材11とは、例えばゴム製の容器内に圧縮空気を供給して該空気の弾力性をばねとして用いる、空気圧による力発生手段である空気ばね9,9を介して連結されている。
なお、空気圧による力発生手段は、空気ばねに限定されるものではなく、エアシリンダ等であってもよい。
図5に示すように、左右端のスライドフォーク2A及び2B並びに幅方向中央のスライドフォーク2Cは、同一高さで幅方向に均等間隔をあけて並設されており、左右端のスライドフォーク2A,2Bの先端可動フォーク5,5と被搬送物を吊り下げる支持部材11とは、高さ調整機能が無い連結部材7,…を介して連結され、幅方向中央のスライドフォーク2Cの先端可動フォーク5と支持部材11とは、例えばゴム製の容器内に圧縮空気を供給して該空気の弾力性をばねとして用いる、空気圧による力発生手段である空気ばね9,9を介して連結されている。
なお、空気圧による力発生手段は、空気ばねに限定されるものではなく、エアシリンダ等であってもよい。
すなわち、図3及び図6に示すように、幅方向中央のスライドフォーク2Cの先端可動フォーク5には、下面の前後にブラケット8が取り付けられ、これらの底板8A,8A上に空気ばね9,9を載置した状態で、取付ねじ8B,…により空気ばね9,9がブラケット8,8の底板8A,8A上に固定される。
また、空気ばね9,9の上面には、支持部材11の左右方向中央前後の取付板11A,11Aが載置され、取付ねじ11B,…により空気ばね9,9と固定される。
また、空気ばね9,9の上面には、支持部材11の左右方向中央前後の取付板11A,11Aが載置され、取付ねじ11B,…により空気ばね9,9と固定される。
このように、幅方向中央のスライドフォーク2Cの先端可動フォーク5と支持部材11とが空気ばね9,9を介して連結されていることから、図示しないコンプレッサから空気ばね9,9への配管の途中に接続された、空気圧調整手段である減圧弁(レギュレータ)10(図6参照。)により、コンプレッサから送り出された圧縮空気を所望の圧力に調節することにより、空気ばね9,9の発生力を所望の値に設定することができる。
よって、幅方向中央のスライドフォーク2Cに空気ばね9,9の発生力分の荷重を確実に分担させ、その余の荷重を幅方向両端のスライドフォーク2A,2Bに分担させることができる。
よって、幅方向中央のスライドフォーク2Cに空気ばね9,9の発生力分の荷重を確実に分担させ、その余の荷重を幅方向両端のスライドフォーク2A,2Bに分担させることができる。
本実施の形態のように3個のスライドフォーク2Aないし2Cを幅方向に均等間隔をあけて並設した構成では、幅方向中央のスライドフォーク2Cが被搬送物を含む支持重量全体の約1/3の荷重を分担するように、空気ばね9,9の発生力を減圧弁10により設定すれば、幅方向中央の1個のスライドフォーク2Cが支持荷重の約1/3を分担し、幅方向の両端に位置する2個のスライドフォーク2A,2Bが例えば支持荷重の約1/3ずつを分担するようにすることができるため、これら3個のスライドフォーク2Aないし2Cを有効に活用することができる。
例えば、被搬送物を含む支持重量が900kgである場合には、幅方向中央のスライドフォーク2Cに300kgの荷重を分担させればよいことから、前後の空気ばね9,9の発生力を各々150kgとすればよく、このように空気ばね9,9の発生力を容易に決定することができるため、減圧弁10の圧力設定が容易になる。
例えば、被搬送物を含む支持重量が900kgである場合には、幅方向中央のスライドフォーク2Cに300kgの荷重を分担させればよいことから、前後の空気ばね9,9の発生力を各々150kgとすればよく、このように空気ばね9,9の発生力を容易に決定することができるため、減圧弁10の圧力設定が容易になる。
したがって、従来の構成のように各フォークの大型化、駆動装置(例えばギヤドモータ12)の容量増大及び固定フォーク3,…のベース部材Bへの取付面の加工精度の向上、並びに、ベース部材Bの大型化及び固定フォーク3,…が取り付けられる面の加工精度の向上等を図ることなく、重量や外形寸法が大きい被搬送物の受け渡しにも対応することができるとともに、3個のスライドフォーク2Aないし2Cを幅方向に均等間隔をあけて並設した比較的簡素な構成であることから、製作コストの増大を抑制することができるため、使用範囲を拡げることができる。
以上の説明においては、一体型の支持部材11を先端可動フォーク5,…に連結する場合について説明したが、先端可動フォーク5,…に、一体型の支持部材11ではなく、個別の支持部材を連結してもよい。
また、スライドフォークは固定フォークと2段の可動フォークとからなる3段の構成に限定されるものではなく、2段でも、あるいは4段以上であってもよい
また、スライドフォークは固定フォークと2段の可動フォークとからなる3段の構成に限定されるものではなく、2段でも、あるいは4段以上であってもよい
さらに、以上の説明においては、スライドフォーク2Aないし2Cが、固定フォーク3の下側に中間可動フォーク4を位置させ、中間可動フォーク4の下側に先端可動フォーク5を位置させる構成であり、先端可動フォーク5の下側に被搬送物を吊り下げる支持部材11を連結する場合について説明したが、スライドフォーク2Aないし2Cを、固定フォーク3の上側に中間可動フォーク4を位置させ、中間可動フォーク4の上側に先端可動フォーク5を位置させる構成とし、先端可動フォーク5の上側に被搬送物が載置される受け部材を連結してもよく、このような構成であっても、幅方向の両端に位置する2個のスライドフォーク2A,2Bを除いた、幅方向中央のスライドフォーク2Cの先端可動フォーク5と、被搬送物の受け部材とを空気圧による力発生手段(例えば、空気ばね9,…)を介して連結し、該力発生手段に空気圧調整手段(例えば、減圧弁10)を経由して所定の圧力に調節された圧縮空気を供給すればよい。
さらにまた、幅方向に離間させて並設するスライドフォークの個数は、3個に限定されるものではなく、4個以上であってもよい。スライドフォークの個数が4個以上である場合には、幅方向の両端に位置する2個のスライドフォークを除いた、幅方向の中間に位置するスライドフォークの個数が複数になるが、幅方向の中間に位置する複数のスライドフォークの複数の先端可動フォークと、被搬送物の受け部材又は支持部材とを空気圧による力発生手段を介して連結し、該力発生手段に空気圧調整手段を経由して所定の圧力に調節された圧縮空気を供給することにより、幅方向の中間に位置する複数のスライドフォークに所望の荷重を受け持たせ、並設された4個以上のスライドフォークに荷重を効率的に分担させて、これらのスライドフォークを有効に活用することができる。
1 スライドフォーク装置
2A,2B 幅方向両端のスライドフォーク
2C 幅方向中央のスライドフォーク
3 固定フォーク
4 中間可動フォーク
5 先端可動フォーク
7 連結部材
8 ブラケット
8A 底板
8B 取付ねじ
9 空気ばね(空気圧による力発生手段)
10 減圧弁(空気圧調整手段)
11 支持部材
11A 取付板
11B 取付ねじ
2A,2B 幅方向両端のスライドフォーク
2C 幅方向中央のスライドフォーク
3 固定フォーク
4 中間可動フォーク
5 先端可動フォーク
7 連結部材
8 ブラケット
8A 底板
8B 取付ねじ
9 空気ばね(空気圧による力発生手段)
10 減圧弁(空気圧調整手段)
11 支持部材
11A 取付板
11B 取付ねじ
Claims (2)
- 固定フォークに対して水平方向にスライドする1段以上の可動フォークを有するスライドフォークを、幅方向に離間させて3個以上並設し、これらの先端可動フォークに被搬送物を載置又は吊支し、水平方向に伸縮して被搬送物を受け渡すスライドフォーク装置であって、
幅方向の両端に位置する2個のスライドフォークを除いた、幅方向の中間に位置する単又は複数のスライドフォークの先端可動フォークと、被搬送物の受け部材又は支持部材とを空気圧による力発生手段を介して連結し、該力発生手段には、空気圧調整手段を経由して所定の圧力に調節された圧縮空気を供給してなることを特徴とするスライドフォーク装置。 - 前記スライドフォークの3個を幅方向に均等間隔をあけて並設し、幅方向中央のスライドフォークが前記被搬送物を含む支持重量全体の約1/3の荷重を分担するように、前記力発生手段の発生力を前記空気圧調整手段により設定してなる請求項1記載のスライドフォーク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007286894A JP2009113898A (ja) | 2007-11-05 | 2007-11-05 | スライドフォーク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007286894A JP2009113898A (ja) | 2007-11-05 | 2007-11-05 | スライドフォーク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009113898A true JP2009113898A (ja) | 2009-05-28 |
Family
ID=40781490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007286894A Pending JP2009113898A (ja) | 2007-11-05 | 2007-11-05 | スライドフォーク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009113898A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012001343A (ja) * | 2010-06-18 | 2012-01-05 | Jgc Corp | 処理設備 |
JP2017509561A (ja) * | 2014-02-19 | 2017-04-06 | エスエムエス ロギスティクズュステーメ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングSMS Logistiksysteme GmbH | 高層ラック倉庫におけるコンテナの積付け及び取降ろし又は積替え方法及び装置 |
-
2007
- 2007-11-05 JP JP2007286894A patent/JP2009113898A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012001343A (ja) * | 2010-06-18 | 2012-01-05 | Jgc Corp | 処理設備 |
JP2017509561A (ja) * | 2014-02-19 | 2017-04-06 | エスエムエス ロギスティクズュステーメ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングSMS Logistiksysteme GmbH | 高層ラック倉庫におけるコンテナの積付け及び取降ろし又は積替え方法及び装置 |
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