JP2009113374A - 感熱転写記録用インクシートおよびそれを用いた感熱転写記録方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は感熱転写記録用インクシートおよびそれを用いた感熱転写記録方法に関する。
近年、画像記録材料としては、特にカラー画像を形成するための材料が主流であり、具体的には、インクジェット方式の記録材料、感熱転写方式の記録材料、電子写真方式の記録材料、転写式ハロゲン化銀感光材料、印刷インク、記録ペン等が盛んに利用されている。また、撮影機器ではCCDなどの撮像素子において、ディスプレイではLCDやPDPにおいて、カラー画像を記録、再現するためにカラーフィルターが使用されている。
カラー画像記録材料やカラーフィルターでは、フルカラー画像を再現あるいは記録するために、いわゆる加法混色法や減法混色法の3原色の着色剤(色素や顔料)が使用されている。しかしながら、好ましい色再現域を実現できる吸収特性を有し、且つさまざまな使用条件に耐えうる堅牢な着色剤がないのが実情であり、改善が強く望まれている。
感熱転写記録には、支持体(ベースフィルム)上に熱溶融性インク層を形成させた感熱転写材料をサーマルヘッドにより加熱し該インクを溶融して受像材料上に記録する方式と、支持体上に熱移行性色素を含有する色素担持層を形成させた感熱転写材料をサーマルヘッドにより加熱して色素を受像材料上に熱拡散転写させる方式とがある。後者の感熱転写方式は、サーマルヘッドに加えるエネルギーを変えることにより色素の転写量を変化させることができるために階調記録が容易であり、高画質のフルカラー記録には特に有利である。しかしこの方式に用いる熱移行性色素には種々の制約があり、必要とされる性能を全て満たすものは極めて少ない。
必要とされる性能としては、例えば、色再現上好ましい分光特性を有すること、熱記録ヘッドによって昇華および/または転写すること、分子吸光係数が大きいこと、光や熱に堅牢であること、種々の化学薬品に堅牢であること、合成が容易であること、感熱転写用記録材料を作りやすいこと、安全であることなどがある。
従来、このような感熱転写記録に用いられる色素のうち、アミノピラゾリルアゾ系色素を昇華方式の感熱転写記録用色素として用いることが知られている(例えば特許文献1〜4)。また、アミノピラゾリルアゾ系色素と特定のピリドンアゾ系イエロー色素との併用系(特許文献2)、アミノピラゾリルアゾ系色素と特定のキノフタロン系イエロー色素との併用系(特許文献3)、アミノピラゾリルアゾ系色素と特定のアリーリデンピラゾロン系イエロー色素との併用系(特許文献4)も知られている。
特開平1−225592号公報
特開平8−39941号公報
特開平8−48082号公報
特開2003−221535号公報
しかしながら、これらの特許文献に具体的に記載されている色素または色素混合物では、記録濃度、記録物の色調の鮮明性、記録物の耐光性に優れるものの、インクシートの経時安定性において必ずしも満足できるものでなく、これらを同時に満足することが強く望まれていた。
本発明の目的は、感熱転写記録用色素に要求される性能の全ての特性において総合的に優れた性能を有し、感度が高く、記録濃度が高く、記録物の色調が鮮明で、記録物の経時安定性とともに、感熱転写記録用インクシート自体の経時安定性が高い感熱転写記録用インクシートおよびそれを用いた感熱転写記録方法を提供することにある。
本発明者らは、前述の先行技術で提案されているイエロー色素の個々の特性を詳細に研究する過程において、一般式(1)で表される特定の構造を有するアミノピラゾリルアゾ系色素に至り、該色素を特定の他の色素と組み合わせることで、本発明の目的を達成できることを見出した。すなわち、以下の構成を有する本発明によって課題を解決することができた。
(1)支持体の一方の面に色素担持層を有し、該色素担持層に下記一般式(1)で表される色素と下記一般式(2)〜(4)で表される少なくとも1種の色素を含有することを特徴とする感熱転写記録用インクシート。
(1)支持体の一方の面に色素担持層を有し、該色素担持層に下記一般式(1)で表される色素と下記一般式(2)〜(4)で表される少なくとも1種の色素を含有することを特徴とする感熱転写記録用インクシート。
(一般式(1)中、R1およびR2は各々独立に無置換の炭素数1〜4のアルキル基を表す。)
(一般式(2)中、R3は水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基を表し、R4は水素原子またはハロゲン原子を表し、R5は置換もしくは無置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル基、または置換もしくは無置換のカルバモイル基を表す。)
(一般式(3)中、R6は水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリールオキシ基、置換もしくは無置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアリール基、または置換もしくは無置換のカルバモイル基を表し、R7は置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もしくは無置換のアリール基を表し、R8は水素原子またはハロゲン原子を表し、R9およびR10は各々独立に、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、アリル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、または置換もしくは無置換のアリール基を表す。)
(一般式(4)中、R11は置換もしくは無置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル基、または置換もしくは無置換のカルバモイル基を表し、R12およびR13は各々独立に、水素原子または置換もしくは無置換のアルキル基を表す。)
(2)前記一般式(1)において、R1がtert−ブチル基であり、かつR2がメチル基であることを特徴とする(1)に記載の感熱転写記録用インクシート。
(3)支持体上にポリマーを含有するインク受容層を有する受像材料上に(1)または(2)に記載の感熱転写記録用インクシートを用いて画像を形成する工程を含むことを特徴とする感熱転写記録方法。
本発明によって、感熱転写記録用インクシートに要求されるすべての特性において総合的に優れた性能を有し、感度が高く、記録濃度が高く、記録物の色調が鮮明で、記録物の経時安定性とともに、感熱転写記録用インクシート自体の経時安定性が高い感熱転写記録用インクシートおよび感熱転写記録方法を提供することができる。
以下に本発明の感熱転写用インクシート、感熱転写記録方法およびそれに用いる各色素について詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施態様に限定されるものではない。なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
〔一般式(1)で表されるアミノピラゾリルアゾ色素〕
最初に、本発明で用いる一般式(1)で表されるアミノピラゾリルアゾ色素について、詳細に説明する。
一般式(1)で表されるアミノピラゾリルアゾ色素は、R2が無置換の炭素数1〜4のアルキル基であり、ジアゾ成分がp−ニトロアニリンの残基であることに特徴がある。R2がアリール基やヘテロアリール基、ジアゾ成分がp−アルコキシカルボニルアニリンやp−メタンスルホニルアニリンの残基であるアミノピラゾリルアゾ色素と比較して、イエローの色調に優れ、溶解性に優れる。また感熱転写用途における転写濃度が高いという特徴がある。前述のように、この一般式(1)で表される特定のアミノピラゾリルアゾ色素を他の昇華転写用色素と組み合わせて使用することで、インクシートの経時安定性が著しく向上し、なおかつ該インクシート作成におけるインク塗布液において色素の溶解が容易であり、該インク液の経時安定性にも優れており析出などが起こりにくいことから、作業負荷を著しく軽減できるという特徴を持つ。
最初に、本発明で用いる一般式(1)で表されるアミノピラゾリルアゾ色素について、詳細に説明する。
一般式(1)で表されるアミノピラゾリルアゾ色素は、R2が無置換の炭素数1〜4のアルキル基であり、ジアゾ成分がp−ニトロアニリンの残基であることに特徴がある。R2がアリール基やヘテロアリール基、ジアゾ成分がp−アルコキシカルボニルアニリンやp−メタンスルホニルアニリンの残基であるアミノピラゾリルアゾ色素と比較して、イエローの色調に優れ、溶解性に優れる。また感熱転写用途における転写濃度が高いという特徴がある。前述のように、この一般式(1)で表される特定のアミノピラゾリルアゾ色素を他の昇華転写用色素と組み合わせて使用することで、インクシートの経時安定性が著しく向上し、なおかつ該インクシート作成におけるインク塗布液において色素の溶解が容易であり、該インク液の経時安定性にも優れており析出などが起こりにくいことから、作業負荷を著しく軽減できるという特徴を持つ。
一般式(1)において、R1およびR2は各々独立に無置換の炭素数1〜4のアルキル基を表す。具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、およびtert−ブチル基を挙げることができる。R1は好ましくは、メチル基、エチル基またはtert−ブチル基であり、より好ましくはメチル基、tert−ブチル基であり、最も好ましくはtert−ブチル基である。R2は好ましくは、メチル基、エチル基またはn−プロピル基であり、より好ましくは、メチル基またはエチル基であり、最も好ましくはメチル基である。
一般式(1)で表される色素の好ましいR1およびR2の組み合わせについては、R1およびR2の少なくとも1つが前記好ましい基である組み合わせが好ましく、R1およびR2の両方が前記好ましい基である組み合わせがより好ましく、R1およびR2の両方が最も好ましい基である組み合わせが最も好ましい。
好ましい組み合わせは、R1がメチル基、エチル基またはtert−ブチル基であり、R2がメチル基、エチル基またはn−プロピル基である組み合わせである。より好ましい組み合わせは、R1がメチル基またはtert−ブチル基であり、R2がメチル基またはエチル基である組み合わせである。最も好ましい組み合わせは、R1がtert−ブチル基であり、R2がメチル基である組み合わせである。
〔一般式(2)で表されるキノフタロン色素〕
以下に、一般式(2)で表されるキノフタロン色素について詳細に説明する。
一般式(2)で表されるキノフタロン色素は、耐光性に優れ、モル吸光係数が高く、吸収スペクトル巾が狭く、非常にシャープであるため色純度に優れたイエロー色を再現することができる。しかし、その反面、吸収スペクトル巾が狭く、シャープであるためにマゼンタ色素、シアン色素との混色により、黒色を表現する場合、混色の吸収スペクトルにおいて、イエロー色素とマゼンタ色素の吸収の境界付近に吸収の隙間が生じるため、色濃度の濃い黒を該イエロー色素単独で再現することは困難である。また、溶液への溶解度が一般的に低く、使用量が多いと感熱転写記録用インクシートおよびインク液中から色素が析出するといった問題がある。
以下に、一般式(2)で表されるキノフタロン色素について詳細に説明する。
一般式(2)で表されるキノフタロン色素は、耐光性に優れ、モル吸光係数が高く、吸収スペクトル巾が狭く、非常にシャープであるため色純度に優れたイエロー色を再現することができる。しかし、その反面、吸収スペクトル巾が狭く、シャープであるためにマゼンタ色素、シアン色素との混色により、黒色を表現する場合、混色の吸収スペクトルにおいて、イエロー色素とマゼンタ色素の吸収の境界付近に吸収の隙間が生じるため、色濃度の濃い黒を該イエロー色素単独で再現することは困難である。また、溶液への溶解度が一般的に低く、使用量が多いと感熱転写記録用インクシートおよびインク液中から色素が析出するといった問題がある。
一般式(2)において、R3は水素原子、置換または無置換のアルキル基を表す。好ましくは、水素原子または無置換の炭素数1〜6のアルキル基であり、より好ましくは、水素原子または無置換の炭素数2〜4のアルキル基であり、最も好ましくは、水素原子または無置換の炭素数3〜4の分岐アルキル基である。
一般式(2)において、R4は水素原子またはハロゲン原子を表す。好ましくは水素原子、塩素原子または臭素原子であり、より好ましくは水素原子または臭素原子である。
一般式(2)において、R5は置換もしくは無置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル基、または置換もしくは無置換のカルバモイル基を表す。好ましくは、置換もしくは無置換のカルバモイル基であり、より好ましくは置換カルバモイル基であり、最も好ましくは炭素数2〜8のジアルキルカルバモイル基である。
一般式(2)において、R3のアルキル基、R5のアルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基およびカルバモイル基が有していてもよい置換基として、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキルもしくはアリールスルホニルアミノ基、アルキルチオ基、スルファモイル基、アルキルもしくはアリールスルフィニル基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アリールもしくはヘテロ環アゾ基、イミド基を例示することができる。これらの置換基について以下において順に詳細に説明する。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、およびヨウ素原子が挙げられる。中でも塩素原子、臭素原子が好ましく、特に塩素原子が好ましい。
アルキル基には、シクロアルキル基、およびビシクロアルキル基が含まれる。アルキル基には、直鎖、分岐の置換もしくは無置換のアルキル基が含まれる。直鎖、分岐の置換もしくは無置換のアルキル基は炭素数1〜30のアルキル基が好ましい。例としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、n−オクチル基、エイコシル基、2−クロロエチル基、2−シアノエチル基、および2−エチルヘキシル基を挙げることができる。シクロアルキル基としては置換もしくは無置換のシクロアルキル基が含まれる。置換もしくは無置換のシクロアルキル基は、炭素数3〜30のシクロアルキル基が好ましい。例としては、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、4−n−ドデシルシクロヘキシル基を挙げることができる。ビシクロアルキル基としては、炭素数5〜30の置換もしくは無置換のビシクロアルキル基、つまり、炭素数5〜30のビシクロアルカンから水素原子を一個取り去った一価の基を挙げることができる。例として、ビシクロ[1.2.2]ヘプタン−2−イル基、ビシクロ[2.2.2]オクタン−3−イル基を挙げることができる。さらに環構造が多いトリシクロ構造なども包含するものである。なお、以下に説明する置換基の中の「アルキル」(例えばアルキルチオ基の「アルキル」)もこのような概念の「アルキル」を表す。
アルケニル基にはシクロアルケニル基、ビシクロアルケニル基が含まれる。アルケニル基としては直鎖、分岐、環状の置換もしくは無置換のアルケニル基を表す。アルケニル基としては、炭素数2〜30の置換または無置換のアルケニル基が好ましい。例としてはビニル基、アリル基、プレニル基、ゲラニル基、オレイル基を挙げることができる。シクロアルケニル基としては、炭素数3〜30の置換もしくは無置換のシクロアルケニル基、つまり、炭素数3〜30のシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基が好ましい。例としては、2−シクロペンテン−1−イル基、2−シクロヘキセン−1−イル基が挙げられる。ビシクロアルケニル基としては、置換もしくは無置換のビシクロアルケニル基が含まれる。ビシクロアルケニル基としては炭素数5〜30の置換もしくは無置換のビシクロアルケニル基、つまり二重結合を一個持つビシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基が好ましい。例として、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−1−イル基、ビシクロ[2.2.2]オクト−2−エン−4−イル基を挙げることができる。
アルキニル基は、炭素数2〜30の置換または無置換のアルキニル基が好ましく、例えば、エチニル基、およびプロパルギル基が挙げられる。
アリール基は、炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリール基が好ましく、例えば、フェニル基、p−トリル基、ナフチル基、m−クロロフェニル基、o−ヘキサデカノイルアミノフェニル基が挙げられる。
ヘテロ環基は、置換もしくは無置換の芳香族もしくは非芳香族のヘテロ環化合物から一個の水素原子を取り除いた一価の基であり、それらはさらに縮環していてもよい。これらのヘテロ環基としては、好ましくは5または6員のヘテロ環基であり、また環構成のヘテロ原子としては、酸素原子、硫黄原子、窒素原子が好ましい。さらに好ましくは、炭素数3〜30の5もしくは6員の芳香族のヘテロ環基である。ヘテロ環基を構成する環を、置換位置を限定しないで例示すると、ピリジン環、ピラジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、トリアジン環、キノリン環、イソキノリン環、キナゾリン環、シンノリン環、フタラジン環、キノキサリン環、ピロール環、インドール環、フラン環、ベンゾフラン環、チオフェン環、ベンゾチオフェン環、ピラゾール環、イミダゾール環、ベンズイミダゾール環、トリアゾール環、オキサゾール環、ベンズオキサゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、イソチアゾール環、ベンズイソチアゾール環、チアジアゾール環、イソオキサゾール環、ベンズイソオキサゾール環、ピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環、イミダゾリジン環、チアゾリン環が挙げられる。
アルコキシ基には、置換もしくは無置換のアルコキシ基が含まれる。置換もしくは無置換のアルコキシ基としては、炭素原子数が1〜30のアルコキシ基が好ましい。アルコキシ基の例には、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、n−オクチルオキシ基、メトキシエトキシ基、ヒドロキシエトキシ基および3−カルボキシプロポキシ基などを挙げることができる。
アリールオキシ基は、炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリールオキシ基が好ましい。アリールオキシ基の例として、フェノキシ基、2−メチルフェノキシ基、4−tert−ブチルフェノキシ基、3−ニトロフェノキシ基、2−テトラデカノイルアミノフェノキシ基などを挙げることができる。
アシルオキシ基は、ホルミルオキシ基、炭素数2〜30の置換もしくは無置換のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリールカルボニルオキシ基が好ましい。アシルオキシ基の例には、ホルミルオキシ基、アセチルオキシ基、ピバロイルオキシ基、ステアロイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、p−メトキシフェニルカルボニルオキシ基などを挙げることができる。
カルバモイルオキシ基は、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のカルバモイルオキシ基が好ましい。カルバモイルオキシ基の例には、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ基、N,N−ジエチルカルバモイルオキシ基、モルホリノカルボニルオキシ基、N,N−ジ−n−オクチルアミノカルボニルオキシ基、N−n−オクチルカルバモイルオキシ基などを挙げることができる。
アルコキシカルボニルオキシ基は、炭素数2〜30の置換もしくは無置換アルコキシカルボニルオキシ基が好ましい。アルコキシカルボニルオキシ基の例には、メトキシカルボニルオキシ基、エトキシカルボニルオキシ基、tert−ブトキシカルボニルオキシ基、n−オクチルカルボニルオキシ基などを挙げることができる。
アリールオキシカルボニルオキシ基は、炭素数7〜30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニルオキシ基が好ましい。アリールオキシカルボニルオキシ基の例には、フェノキシカルボニルオキシ基、p−メトキシフェノキシカルボニルオキシ基、p−n−ヘキサデシルオキシフェノキシカルボニルオキシ基などを挙げることができる。
アミノ基は、アルキルアミノ基、アリールアミノ基およびヘテロ環アミノ基を含む。アミノ基は、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のアルキルアミノ基、炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリールアミノ基が好ましい。アミノ基の例には、例えば、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、アニリノ基、N-メチル−アニリノ基、ジフェニルアミノ基、ヒドロキシエチルアミノ基、カルボキシエチルアミノ基、スルフォエチルアミノ基、3,5−ジカルボキシアニリノ基、4−キノリルアミノ基などを挙げることができる。
アシルアミノ基は、ホルミルアミノ基、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリールカルボニルアミノ基が好ましい。アシルアミノ基の例には、ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、ピバロイルアミノ基、ラウロイルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、3,4,5−トリ−n−オクチルオキシフェニルカルボニルアミノ基などを挙げることができる。
アミノカルボニルアミノ基は、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のアミノカルボニルアミノ基が好ましい。アミノカルボニルアミノ基の例には、カルバモイルアミノ基、N,N−ジメチルアミノカルボニルアミノ基、N,N−ジエチルアミノカルボニルアミノ基、モルホリノカルボニルアミノ基などを挙げることができる。なお、この基における「アミノ」の用語は、前述のアミノ基における「アミノ」と同じ意味である。
アルコキシカルボニルアミノ基は、炭素数2〜30の置換もしくは無置換アルコキシカルボニルアミノ基が好ましい。アルコキシカルボニルアミノ基の例には、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、tert−ブトキシカルボニルアミノ基、n−オクタデシルオキシカルボニルアミノ基、N−メチル−メトキシカルボニルアミノ基などを挙げることができる。
アリールオキシカルボニルアミノ基は、炭素数7〜30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニルアミノ基が好ましい。アリールオキシカルボニルアミノ基の例には、フェノキシカルボニルアミノ基、p−クロロフェノキシカルボニルアミノ基、m−n−オクチルオキシフェノキシカルボニルアミノ基などを挙げることができる。
スルファモイルアミノ基は、炭素数0〜30の置換もしくは無置換のスルファモイルアミノ基が好ましい。スルファモイルアミノ基の例には、スルファモイルアミノ基、N,N−ジメチルアミノスルホニルアミノ基、N−n−オクチルアミノスルホニルアミノ基などを挙げることができる。
アルキルもしくはアリールスルホニルアミノ基は、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のアルキルスルホニルアミノ基、炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリールスルホニルアミノ基が好ましい。アルキルスルホニルアミノ基およびアリールスルホニルアミノ基の例には、メチルスルホニルアミノ基、ブチルスルホニルアミノ基、フェニルスルホニルアミノ基、2,3,5−トリクロロフェニルスルホニルアミノ基、p−メチルフェニルスルホニルアミノ基などを挙げることができる。
アルキルチオ基は、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のアルキルチオ基が好ましい。アルキルチオ基の例には、メチルチオ基、エチルチオ基、n−ヘキサデシルチオ基などを挙げることができる。
スルファモイル基は、炭素数0〜30の置換もしくは無置換のスルファモイル基が好ましい。スルファモイル基の例には、N−エチルスルファモイル基、N−(3−ドデシルオキシプロピル)スルファモイル基、N,N−ジメチルスルファモイル基、N−アセチルスルファモイル基、N−ベンゾイルスルファモイル基、N−(N’−フェニルカルバモイル)スルファモイル基などを挙げることができる。
アルキルもしくはアリールスルフィニル基は、炭素数1〜30の置換または無置換のアルキルスルフィニル基、6〜30の置換または無置換のアリールスルフィニル基が好ましい。アルキルもしくはアリールスルフィニル基の例には、例えば、メチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、フェニルスルフィニル基、p−メチルフェニルスルフィニル基などを挙げることができる。
アルキルもしくはアリールスルホニル基は、炭素数1〜30の置換または無置換のアルキルスルホニル基、6〜30の置換または無置換のアリールスルホニル基が好ましい。アルキルもしくはアリールスルホニル基の例には、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、フェニルスルホニル基、p−トルエンスルホニル基などを挙げることができる。
アシル基は、ホルミル基、炭素数2〜30の置換または無置換のアルキルカルボニル基、炭素数7〜30の置換もしくは無置換のアリールカルボニル基、炭素数4〜30の置換もしくは無置換の炭素原子でカルボニル基と結合しているヘテロ環カルボニル基が好ましい。アシル基の例には、例えば、アセチル基、ピバロイル基、2−クロロアセチル基、ステアロイル基、ベンゾイル基、p−n−オクチルオキシフェニルカルボニル基、2−ピリジルカルボニル基、2−フリルカルボニル基などを挙げることができる。
アルコキシカルボニル基は、炭素数2〜30の置換もしくは無置換アルコキシカルボニル基が好ましい。アルコキシカルボニル基の例には、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、n−オクタデシルオキシカルボニル基などを挙げることができる。
アリールオキシカルボニル基は、炭素数7〜30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル基が好ましい。アリールオキシカルボニル基の例には、フェノキシカルボニル基、o−クロロフェノキシカルボニル基、m−ニトロフェノキシカルボニル基、p−tert−ブチルフェノキシカルボニル基などを挙げることができる。
カルバモイル基は、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のカルバモイル基が好ましい。カルバモイル基の例には、カルバモイル基、N−メチルカルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基、N,N−ジ−n−オクチルカルバモイル基、N−(メチルスルホニル)カルバモイル基などを挙げることができる。
アリールもしくはヘテロ環アゾ基として、例えば、フェニルアゾ基、4−メトキシフェニルアゾ基、4−ピバロイルアミノフェニルアゾ基、2−ヒドロキシ−4−プロパノイルフェニルアゾ基などを挙げることができる。
イミド基として、例えば、N−スクシンイミド基、N−フタルイミド基などを挙げることができる。
一般式(2)で表される色素のR3、R4およびR5の好ましい組み合わせについては、R3、R4およびR5の少なくとも1つが前記好ましい基である組み合わせが好ましく、R3、R4およびR5の少なくとも2つが前記好ましい基である組み合わせがより好ましく、R3、R4およびR5の全てが前記好ましい基である組み合わせが最も好ましい。
好ましい組み合わせは、R3が水素原子または無置換の炭素数1〜6のアルキル基であり、R4が水素原子、塩素原子または臭素原子であり、R5が置換または無置換のカルバモイル基である組み合わせである。より好ましい組み合わせは、R3が水素原子または無置換の炭素数2〜4のアルキル基であり、R4が水素原子または臭素原子であり、R5が置換カルバモイル基である組み合わせである。最も好ましい組み合わせは、R3が水素原子または無置換の炭素数3〜4の分岐アルキル基であり、R4が水素原子または臭素原子であり、R5が炭素数2〜8のジアルキルカルバモイル基である組み合わせである。
〔一般式(3)で表されるアリーリデンピラゾロン色素〕
以下に、一般式(3)で表されるアリーリデンピラゾロン色素について詳細に説明する。
一般式(3)で表されるアリーリデンピラゾロン色素は、耐光性に優れ、モル吸光係数が高く、感熱転写記録において高感度である反面、色調はイエローとしては赤味を帯びており、色調の点で不十分である。また、溶液への溶解度が一般的に低く、使用量が多いと感熱転写記録用インクシートおよびインク液中から色素が析出するといった問題がある。
以下に、一般式(3)で表されるアリーリデンピラゾロン色素について詳細に説明する。
一般式(3)で表されるアリーリデンピラゾロン色素は、耐光性に優れ、モル吸光係数が高く、感熱転写記録において高感度である反面、色調はイエローとしては赤味を帯びており、色調の点で不十分である。また、溶液への溶解度が一般的に低く、使用量が多いと感熱転写記録用インクシートおよびインク液中から色素が析出するといった問題がある。
一般式(3)において、R6は水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリールオキシ基、置換もしくは無置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアリール基、または置換もしくは無置換のカルバモイル基を表す。好ましくは置換もしくは無置換のアミノ基、または置換もしくは無置換のアルコキシ基であり、より好ましくは炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、無置換のアミノ基、または炭素数1〜6の無置換のアルコキシ基であり、最も好ましくは炭素数2〜4のジアルキルアミノ基、または炭素数1〜4の無置換のアルコキシ基である。
一般式(3)において、R7は置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もしくは無置換のアリール基を表す。好ましくは置換もしくは無置換の炭素数1〜8のアルキル基、または置換もしくは無置換の炭素数6〜10のアリール基であり、より好ましくは置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基、または置換もしくは無置換のフェニル基であり、最も好ましくは無置換のフェニル基である。
一般式(3)において、R8は水素原子またはハロゲン原子を表す。好ましくは、水素原子、塩素原子またはフッ素原子であり、より好ましくは水素原子または塩素原子であり、最も好ましくは水素原子である。
一般式(3)において、R9およびR10は各々独立に、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、アリル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、または置換もしくは無置換のアリール基を表す。好ましくは置換もしくは無置換の炭素数1〜8のアルキル基、アリル基、または置換もしくは無置換の炭素数6〜10のアリール基であり、より好ましくは置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基、またはアリル基であり、最も好ましくは無置換の炭素数1〜4のアルキル基である。
一般式(3)において、R6、R7、R9およびR10の各基がさらに置換基を有していてもよい場合の置換基は、一般式(1)のR3およびR5の各基にさらに置換していてもよい置換基と同じである。
一般式(3)で表される色素のR6〜R10の好ましい組み合わせについては、R6〜R10の少なくとも1つが前記好ましい基である組み合わせが好ましく、R6〜R10の少なくとも3つが前記好ましい基である組み合わせがより好ましく、R6〜R10の全てが前記好ましい基である組み合わせが最も好ましい。
好ましい組み合わせは、R6が置換もしくは無置換のアミノ基、または置換もしくは無置換のアルコキシ基であり、R7が置換もしくは無置換の炭素数1〜8のアルキル基、または置換もしくは無置換の炭素数6〜10のアリール基であり、R8が水素原子、塩素原子またはフッ素原子であり、R9が置換もしくは無置換の炭素数1〜8のアルキル基、アリル基、または置換もしくは無置換の炭素数6〜10のアリール基であり、R10が置換もしくは無置換の炭素数1〜8のアルキル基、アリル基、または置換もしくは無置換の炭素数6〜10のアリール基である組み合わせである。
より好ましい組み合わせは、R6が炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、無置換のアミノ基、炭素数1〜6の無置換のアルコキシ基であり、R7が置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基、または置換もしくは無置換のフェニル基であり、R8が水素原子または塩素原子であり、R9が置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基、またはアリル基であり、R10が置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基、またはアリル基である組み合わせである。
最も好ましい組み合わせは、R6が炭素数2〜4のジアルキルアミノ基、または炭素数1〜4の無置換のアルコキシ基であり、R7が無置換のフェニル基であり、R8が水素原子であり、R9が無置換の炭素数1〜4のアルキル基であり、R10が無置換の炭素数1〜4のアルキル基である組み合わせである。
より好ましい組み合わせは、R6が炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、無置換のアミノ基、炭素数1〜6の無置換のアルコキシ基であり、R7が置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基、または置換もしくは無置換のフェニル基であり、R8が水素原子または塩素原子であり、R9が置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基、またはアリル基であり、R10が置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基、またはアリル基である組み合わせである。
最も好ましい組み合わせは、R6が炭素数2〜4のジアルキルアミノ基、または炭素数1〜4の無置換のアルコキシ基であり、R7が無置換のフェニル基であり、R8が水素原子であり、R9が無置換の炭素数1〜4のアルキル基であり、R10が無置換の炭素数1〜4のアルキル基である組み合わせである。
〔一般式(4)で表されるピリドンアゾ色素〕
以下に、一般式(4)で表されるピリドンアゾ色素について詳細に説明する。
一般式(4)で表されるピリドンアゾ色素は、モル吸光係数が高く、吸収スペクトル巾が狭く、非常にシャープであるため色純度に優れたイエロー色を再現することができる。しかし、その反面、吸収スペクトル巾が狭く、シャープであるためにマゼンタ色素、シアン色素との混色により、黒色を表現する場合、混色の吸収スペクトルにおいて、イエロー色素とマゼンタ色素の吸収の境界付近に吸収の隙間が生じるため、色濃度の濃い黒を該イエロー色素単独で再現することは困難である。また、溶液への溶解度が一般的に低く、使用量が多いと感熱転写記録用インクシートおよびインク液中から色素が析出するといった問題がある。
以下に、一般式(4)で表されるピリドンアゾ色素について詳細に説明する。
一般式(4)で表されるピリドンアゾ色素は、モル吸光係数が高く、吸収スペクトル巾が狭く、非常にシャープであるため色純度に優れたイエロー色を再現することができる。しかし、その反面、吸収スペクトル巾が狭く、シャープであるためにマゼンタ色素、シアン色素との混色により、黒色を表現する場合、混色の吸収スペクトルにおいて、イエロー色素とマゼンタ色素の吸収の境界付近に吸収の隙間が生じるため、色濃度の濃い黒を該イエロー色素単独で再現することは困難である。また、溶液への溶解度が一般的に低く、使用量が多いと感熱転写記録用インクシートおよびインク液中から色素が析出するといった問題がある。
一般式(4)において、R11は置換もしくは無置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル基、または置換もしくは無置換のカルバモイル基を表す。好ましくは、置換もしくは無置換のアルコキシカルボニル基、または置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル基であり、より好ましくは置換もしくは無置換のアルコキシカルボニル基であり、最も好ましくは置換アルコキシカルボニル基である。
一般式(4)においてR12は各々独立に水素原子または置換もしくは無置換のアルキル基を表す。好ましくは、置換もしくは無置換のアルキル基であり、より好ましくは、無置換のアルキル基であり、最も好ましくはメチル基である。
一般式(4)においてR13は各々独立に水素原子または置換もしくは無置換のアルキル基を表す。好ましくは、置換もしくは無置換のアルキル基であり、より好ましくは置換もしくは無置換の炭素数2〜6のアルキル基であり、最も好ましくは無置換の炭素数2〜4のアルキル基である。
一般式(4)において、R11、R12およびR13の各基がさらに置換基を有していてもよい場合の置換基は、一般式(1)におけるR3およびR5の各基にさらに置換していてもよい置換基と同じである。
一般式(4)で表される色素のR11、R12およびR13の好ましい組み合わせについては、R11、R12およびR13の少なくとも1つが前記好ましい基である組み合わせが好ましく、R11、R12およびR13の少なくとも2つが前記好ましい基である組み合わせがより好ましく、R11、R12およびR13の全てが前記好ましい基である組み合わせが最も好ましい。
好ましい組み合わせは、R11が置換もしくは無置換のアルコキシカルボニル基、または置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル基であり、R12が置換もしくは無置換のアルキル基であり、R13が置換もしくは無置換のアルキル基である組み合わせである。より好ましい組み合わせはR11が置換もしくは無置換のアルコキシカルボニル基であり、R12が無置換のアルキル基であり、R13が置換もしくは無置換の炭素数2〜6のアルキル基である組み合わせである。最も好ましい組み合わせはR11が置換アルコキシカルボニル基であり、R12がメチル基であり、R13が無置換の炭素数2〜4のアルキル基である組み合わせである。
〔色素の分子量〕
本発明において、一般式(1)で表される色素と、一般式(2)〜(4)から選択される2色素を組み合わせて用いる限りにおいて、本発明の効果を得ることはできるが、これらの組み合わせによる本発明の効果を十分に発現するためには、当該骨格部分その他の部分構造を含めて、いずれの色素も、分子量として、通常600以下、特に500以下、とりわけ250〜450の範囲であることが好ましい。
本発明において、一般式(1)で表される色素と、一般式(2)〜(4)から選択される2色素を組み合わせて用いる限りにおいて、本発明の効果を得ることはできるが、これらの組み合わせによる本発明の効果を十分に発現するためには、当該骨格部分その他の部分構造を含めて、いずれの色素も、分子量として、通常600以下、特に500以下、とりわけ250〜450の範囲であることが好ましい。
〔色素の具体例〕
以下に、本発明に好ましく用いることができる一般式(1)〜(4)で表される色素の具体的化合物例を示すが、本発明に用いられる一般式(1)〜(4)で表される色素は以下の具体例によって限定的に解釈されるものではない。
以下に、本発明に好ましく用いることができる一般式(1)〜(4)で表される色素の具体的化合物例を示すが、本発明に用いられる一般式(1)〜(4)で表される色素は以下の具体例によって限定的に解釈されるものではない。
〔色素の合成法〕
一般式(1)で表されるアミノピラゾリルアゾ色素は、例えば特開平1−225592号公報記載の方法に準じて合成することができる。
一般式(2)で表されるキノフタロン色素は、例えば特開昭63−189289号公報記載の方法に準じて合成することができる。
一般式(3)で表されるアリーリデンピラゾロン色素は、例えば特開平2−3450号公報記載の方法に準じて合成することができ。
一般式(4)で表されるピリドンアゾ色素は、例えば特開平1−136787号公報に記載の方法に準じて合成することができる。
一般式(1)で表されるアミノピラゾリルアゾ色素は、例えば特開平1−225592号公報記載の方法に準じて合成することができる。
一般式(2)で表されるキノフタロン色素は、例えば特開昭63−189289号公報記載の方法に準じて合成することができる。
一般式(3)で表されるアリーリデンピラゾロン色素は、例えば特開平2−3450号公報記載の方法に準じて合成することができ。
一般式(4)で表されるピリドンアゾ色素は、例えば特開平1−136787号公報に記載の方法に準じて合成することができる。
〔感熱転写記録用インクシート〕
本発明の感熱転写記録用インクシートの色素は3原色のうち、イエロー色として使用されることが好ましい。最大吸収波長の範囲は、好ましくは400〜480nmであり、より好ましくは420〜460nmである。
本発明の感熱転写記録用インクシートの色素は3原色のうち、イエロー色として使用されることが好ましい。最大吸収波長の範囲は、好ましくは400〜480nmであり、より好ましくは420〜460nmである。
本発明の感熱転写記録用インクシートは、一般式(1)で表されるアミノピラゾリルアゾ色素と、一般式(2)〜(4)で表される少なくとも1種類の色素を含有する。組み合わせとして好ましくは、一般式(1)と一般式(2)〜(4)のいずれかである組み合わせであり、より好ましくは、一般式(1)と一般式(2)または(3)のいずれかである組み合わせであり、最も好ましくは、一般式(1)と一般式(3)である組み合わせである。
感熱転写記録用インクシートは、一般に支持体上に色素担持層が形成された構造を有しており、その色素担持層中に一般式(1)で表されるアミノピラゾリルアゾ色素と、一般式(2)〜(4)で表される少なくとも1種類の色素を含有させる。本発明の感熱転写記録用インクシートは、一般式(1)で表されるアミノピラゾリルアゾ色素と、一般式(2)〜(4)で表される少なくとも1種類の色素を、バインダーとともに溶剤中に溶解するか、あるいは溶媒中に微粒子状に分散させることによってインク液を調製し、該インク液を支持体上に塗設し、適宜乾燥して色素担持層を形成することにより製造することができる。
本発明の感熱転写記録用インクシートの色素担持層に用いることができるバインダー樹脂は、耐熱性が高くて、加熱されたときに色素化合物が受像材料へ移行するのを妨げないものであれば特にその種類は制限されない。例えば、特開平7−137466号公報の段落番号0049号公報に記載されるものを好ましい例として挙げることができる。また、色素担持層形成用の溶剤についても、従来公知の溶剤を適宜選択して用いることができ、特開平7−137466号公報の実施例に記載されるものを好ましく用いることができる。
色素担持層中に用いる一般式(1)で表されるアミノピラゾリルアゾ色素と一般式(2)〜(4)で表される色素から選択された1種類の色素との使用比率は、選択された各々の特定の色素によって異なるが、一般的には質量比で10〜90:90〜10の比率、好ましくは25〜75:75〜25の比率、より好ましくは40〜60:60〜40の比率とする。片方の色素の割合が大きすぎると十分に溶解性が向上しない、インクシートの経時安定性が劣るなどの傾向が現れることがある。
また3種類以上混合する場合、選択された各々の特定の色素によって異なるが、選択した特定の色素の割合が大きすぎると十分に溶解性が向上しない、インクシートの経時安定性が劣るなどの傾向が現れることがある。一般的には該インクシートの作成に使用する色素の合計を100質量部としたときに、特定の1種の色素が90質量部を超えないことが好ましい。
また3種類以上混合する場合、選択された各々の特定の色素によって異なるが、選択した特定の色素の割合が大きすぎると十分に溶解性が向上しない、インクシートの経時安定性が劣るなどの傾向が現れることがある。一般的には該インクシートの作成に使用する色素の合計を100質量部としたときに、特定の1種の色素が90質量部を超えないことが好ましい。
本発明の効果を妨げない範囲で、さらにその他のイエロー色素と混合して用いることもできる。その他のイエロー色素の含有量としては、本発明の色素混合物の合計量を100質量部とした場合、通常30質量部以下、好ましくは20質量部以下、より好ましくは10質量部以下、特に好ましくは5質量部以下である。その他のイエロー色素としては、C.I.Solvent Yellow 93、C.I.Disperse Yellow 201などが挙げられる。
色素担持層中における色素混合物の含有量は、0.03〜1.0g/m2が好ましく、0.1〜0.6g/m2がより好ましい。また、色素担持層の厚みは、0.2〜5μmが好ましく、0.4〜2μmがより好ましい。
本発明の感熱転写記録用インクシートは、本発明の効果を過度に阻害しない範囲内であれば、色素担持層以外の層を有するものであってもよい。例えば、支持体と色素担持層との間に中間層を有するものであってもよいし、色素担持層とは反対側の支持体面(以下において「裏面」ともいう)にバック層を有するものであってもよい。中間層としては、例えば下塗り層や、色素の支持体方向への拡散を防止するための拡散防止層(親水性バリアー層)を挙げることができる。また、バック層としては、例えば耐熱スリップ層を挙げることができ、サーマルヘッドのインクシートへの粘着防止を図ることができる。
本発明の感熱転写記録用インクシートは、本発明の効果を過度に阻害しない範囲内であれば、色素担持層以外の層を有するものであってもよい。例えば、支持体と色素担持層との間に中間層を有するものであってもよいし、色素担持層とは反対側の支持体面(以下において「裏面」ともいう)にバック層を有するものであってもよい。中間層としては、例えば下塗り層や、色素の支持体方向への拡散を防止するための拡散防止層(親水性バリアー層)を挙げることができる。また、バック層としては、例えば耐熱スリップ層を挙げることができ、サーマルヘッドのインクシートへの粘着防止を図ることができる。
本発明をフルカラー画像記録が可能な感熱転写記録材料に適用するには、シアン画像を形成することができる熱拡散性シアン色素を含有するシアンインクシート、マゼンタ画像を形成することができる熱拡散性マゼンタ色素を含有するマゼンタインクシート、イエロー画像を形成することができる熱拡散性イエロー色素を含有するイエローインクシートを支持体上に順次塗設して形成することが好ましい。また、必要に応じて他に黒色画像形成物質を含むインクシートがさらに形成されていてもよい。
シアン画像を形成することができる熱拡散性シアン色素を含有するシアンインクシートとしては、例えば、特開平3−103477号公報や特開平3−150194号公報などに記載されるものを好ましく用いることができる。マゼンタ画像を形成することができる熱拡散性マゼンタ色素を含有するマゼンタインクシートとしては、例えば、特開平1−225592号公報などに記載されるものを好ましく用いることができる。
〔感熱転写記録〕
本発明の感熱転写記録用インクシートを用いて感熱転写記録を行う際には、サーマルヘッド等の加熱手段と受像材料を組み合わせて用いる。すなわち、画像記録信号に従ってサーマルヘッドから熱エネルギーがインクシートに加えられ、該熱エネルギーが加えられた部分の色素が受像材料に移行し固定されることによって画像記録がなされる。受像材料は、好ましくは支持体上にポリマーを含有するインク受容層を設けた構成を有している。受像材料の構成や使用材料については、例えば特開平7−137466号公報の段落番号0056〜0074に記載されたものを好ましく用いることができる。
本発明の感熱転写記録用インクシートを用いて感熱転写記録を行う際には、サーマルヘッド等の加熱手段と受像材料を組み合わせて用いる。すなわち、画像記録信号に従ってサーマルヘッドから熱エネルギーがインクシートに加えられ、該熱エネルギーが加えられた部分の色素が受像材料に移行し固定されることによって画像記録がなされる。受像材料は、好ましくは支持体上にポリマーを含有するインク受容層を設けた構成を有している。受像材料の構成や使用材料については、例えば特開平7−137466号公報の段落番号0056〜0074に記載されたものを好ましく用いることができる。
以下に実施例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。
以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
〔実施例1〕
以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
〔実施例1〕
<感熱転写記録用インクシートの作製>
裏面に熱硬化アクリル樹脂(厚み1μm)により耐熱滑性処理が施された厚み6.0μmのポリエステルフィルム(ルミラー、商品名、(株)東レ製)を支持体として使用し、フィルムの表面側に下記の色素担持層形成用塗料組成物をワイヤーバーコーティングにより乾燥時の厚みが1μmとなるように塗布形成し、インクシート1を作製した。
裏面に熱硬化アクリル樹脂(厚み1μm)により耐熱滑性処理が施された厚み6.0μmのポリエステルフィルム(ルミラー、商品名、(株)東レ製)を支持体として使用し、フィルムの表面側に下記の色素担持層形成用塗料組成物をワイヤーバーコーティングにより乾燥時の厚みが1μmとなるように塗布形成し、インクシート1を作製した。
〔インクシート1の配合〕
例示化合物(1−1) 2.5質量部
例示化合物(2−1) 2.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 5.0質量部
(エスレックBX−1、商品名、積水化学工業製)
メチルメチルケトン/トルエン(1/1) 190質量部
例示化合物(1−1) 2.5質量部
例示化合物(2−1) 2.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 5.0質量部
(エスレックBX−1、商品名、積水化学工業製)
メチルメチルケトン/トルエン(1/1) 190質量部
次に、上記例示化合物(1−1)および例示化合物(2−1)を下記表5に記載の色素にそれぞれ変更し、それらの使用量を下記表5に記載される量に変更したこと以外はインクシート1の作製と同様にして、本発明のインクシート2〜5および比較用インクシート6〜20をそれぞれ作製した。
比較色素(Y1)(特開平8−48082号公報記載の例示化合物1−37)
比較色素(Y2)(特開2003−221535号公報記載の例示化合物III−1)
比較色素(Y3)(特開2003−221535号公報記載の例示化合物III−13)
比較色素(Y4)(特開2003−221535号公報記載の例示化合物III−16)
<画像記録および評価>
上記のようにして得られたインクシート1と富士フイルム製ASK2000用受像材料(受像シート)とを、インクシートの色素担持層と受像シートの受容層とが接するようにして重ね合わせ、インクシートの裏面側からサーマルヘッドを使用し、サーマルヘッドの出力0.25W/ドット、パルス巾0.15〜15ミリ秒、ドット密度6ドット/mmの条件で印字を行い、受像シートのインク受容層にイエロー色の色素を像状に染着させたところ、転写むらのない鮮明な画像が記録された(試料1)。
また、インクシート1をインクシート2〜25にそれぞれ変更したこと以外は同様にして画像記録を行ったところ、転写むらのない画像が記録された(試料2〜25)。
上記のようにして得られたインクシート1と富士フイルム製ASK2000用受像材料(受像シート)とを、インクシートの色素担持層と受像シートの受容層とが接するようにして重ね合わせ、インクシートの裏面側からサーマルヘッドを使用し、サーマルヘッドの出力0.25W/ドット、パルス巾0.15〜15ミリ秒、ドット密度6ドット/mmの条件で印字を行い、受像シートのインク受容層にイエロー色の色素を像状に染着させたところ、転写むらのない鮮明な画像が記録された(試料1)。
また、インクシート1をインクシート2〜25にそれぞれ変更したこと以外は同様にして画像記録を行ったところ、転写むらのない画像が記録された(試料2〜25)。
得られた各画像のベタ濃度(100%網点濃度)におけるステータスA反射濃度を測定し、反射濃度が2.3以上を◎、2.2以上2.3未満を○、2.0以上2.2未満を△、2.0未満を×の4段階で転写濃度を評価した。得られた結果を下記表5に、到達濃度として示した。
次に、得られた記録済の各受像シートを5日間、Xeライト(17000ルクス)で照射し、色像の耐光性(光堅牢性)を調べた。イエロー部に関してはステータスA反射濃度1.0を示す部分の照射後のステータスA反射濃度を測定し、照射前の反射濃度1.0に対する残存率(百分率)でその安定度を◎(90%以上100%未満)、○(80%以上90%未満)、△(70%以上80%未満)、×(70%未満)の4段階で評価した。結果を下記表5の耐光性の項目にそれぞれ示した。
インクシートの経時安定性(保存性)については、上記のようにして得られたインクシート1〜20をそれぞれロール状に巻きとり、温度60℃、相対湿度70%の条件下で24時間経時し、この強制経時の前後でそれぞれプリントを行い、その反射濃度の変化について、ほとんど変化しないを◎(非常によい)、やや変化するを〇(許容できる)、大きく変化するを△(許容できない)として、目視にて3段階で評価した。
インク液溶解性については、上記のインクシート作成のために調整したインク液を作成した際に、室温にて容易に溶解を◎、加温(50度)にて溶解を○、加温にて一部溶け残るがほぼ溶けるを△、許容できないほどに溶け残るを×の4段階で評価した。
また、インク液の経時安定性(保存性)に関しては、該インク液を密封して室温暗所下で7日間経時したインク液に関して目視にて、完全に溶解しているを○、一部色素が析出しているを△、激しく色素が析出している×の3段階で評価した。
ここで、上記試料10は特開平8−48082号公報の実施例2で使用されている色素の組み合わせであり、上記試料11は特開2003−221535号公報の実施例2で使用されている色素の組み合わせであり、上記試料14は特許第3368673号公報の実施例2で使用されている色素の組み合わせである。
上記表5より明らかなように、本発明の感熱転写記録用インクシートは、いずれも用いたインク液の溶解性と経時安定性、転写濃度、インクシートの経時安定性と光堅牢性の全てがバランスよく、優れた記録物が得られることが明らかである。
また、本発明に用いたインク液は溶解性に優れているだけでなく溶解速度も速い。特に、溶解性の低い色素と組み合わせた場合であっても溶解速度が速いため、従来に比べて溶解に必要な時間が大幅に短縮され、作業効率を大幅に向上させることができる。
また、本発明に用いたインク液は溶解性に優れているだけでなく溶解速度も速い。特に、溶解性の低い色素と組み合わせた場合であっても溶解速度が速いため、従来に比べて溶解に必要な時間が大幅に短縮され、作業効率を大幅に向上させることができる。
〔実施例2〕
受像紙として、特開昭62−169694号公報の実施例に記載のポリカーボネートC(可塑剤あり)の水準と同様の方法で作成した受像紙を用いて、他の条件は実施例1と全く同様にして実験を行った。その結果、受像紙を変更しても、実施例1と同様の効果が観察された。
受像紙として、特開昭62−169694号公報の実施例に記載のポリカーボネートC(可塑剤あり)の水準と同様の方法で作成した受像紙を用いて、他の条件は実施例1と全く同様にして実験を行った。その結果、受像紙を変更しても、実施例1と同様の効果が観察された。
〔実施例3〕
受像紙として、特公平5−15198号公報の実施例に記載の方法で作成した受像紙(飽和ポリエステルを用いた水分散物により作成した受像シート)を用いて、他の条件は実施例1および2と全く同様にして実験を行った。その結果、受像紙を変更しても、実施例1および2と同様の効果が観察された。
受像紙として、特公平5−15198号公報の実施例に記載の方法で作成した受像紙(飽和ポリエステルを用いた水分散物により作成した受像シート)を用いて、他の条件は実施例1および2と全く同様にして実験を行った。その結果、受像紙を変更しても、実施例1および2と同様の効果が観察された。
先行技術で提案されている類似のアミノピラゾリルアゾ色素を組み合わせた感熱転写記録用インクシートと比較して、本発明の一般式(1)で表されるアミノピラゾリルアゾ色素を一般式(2)〜(4)の色素と組み合わせた感熱転写記録用インクシートは、感度、記録濃度、経時安定性に優れ、さらに得られた記録物の耐光性も著しく向上している。また、本発明の感熱転写記録用インクシートを作成する際のインク塗布液の溶解性がよく、作業の負荷を大幅に軽減できるほか、該インク塗布液の経時安定性に優れ、析出なども起こりにくいという利点がある。このため、本発明は産業上の利用可能性が高い。
Claims (3)
- 支持体の一方の面に色素担持層を有し、該色素担持層に下記一般式(1)で表される色素と下記一般式(2)〜(4)で表される少なくとも1種の色素を含有することを特徴とする感熱転写記録用インクシート。
- 前記一般式(1)において、R1がtert−ブチル基であり、かつR2がメチル基であることを特徴とする請求項1に記載の感熱転写記録用インクシート。
- 支持体上にポリマーを含有するインク受容層を有する受像材料上に請求項1または2に記載の感熱転写記録用インクシートを用いて画像を形成する工程を含むことを特徴とする感熱転写記録方法。
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JP2007289867A JP2009113374A (ja) | 2007-11-07 | 2007-11-07 | 感熱転写記録用インクシートおよびそれを用いた感熱転写記録方法 |
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WO2015129371A1 (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-03 | キヤノン株式会社 | 感熱転写記録用シート |
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2007
- 2007-11-07 JP JP2007289867A patent/JP2009113374A/ja active Pending
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WO2015129371A1 (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-03 | キヤノン株式会社 | 感熱転写記録用シート |
US9481192B2 (en) | 2014-02-28 | 2016-11-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Thermal transfer recording sheet |
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