JP2009111927A - 基準電流回路、レシーバ回路、トランスミッタ回路およびシリアルインターフェイス回路 - Google Patents

基準電流回路、レシーバ回路、トランスミッタ回路およびシリアルインターフェイス回路 Download PDF

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Abstract

【課題】消費電力を低減させつつ基準電流回路の起動を速める。
【解決手段】制御信号EnableがLoからHiに切り替わるとき、VGnノードは基準電流IREFと、制御信号EnableがLoであるときにコンデンサC1に保持されていた電荷とによって充電される。この結果、VGnノードが急速に充電されるため、トランジスタNM2〜NM5,PN2〜PN4が速くバイアスされる。これにより、基準電流IREFを増大させることなく、基準電流回路2の起動時間を短縮することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、基準電流回路に係り、詳しくは、LVDS等の高速シリアルインターフェイスに用いられるレシーバ/トランスミッタの基準電流回路の起動動作に関するものである。
近年、低消費電力化のため、LCDコントローラ等の高速シリアルインターフェイスとして、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)が利用されている。LVDSインターフェイスでは、シリアルデータをトランスミッタ回路により差動信号として伝送し、レシーバ回路により差動信号を受信することでデータ転送を行う。
LVDSインターフェイスが携帯電話等に使用される場合、低消費電力化のために、データ転送が行われない状態では回路電流をOFFする機能が一般的に用いられる(例えば特許文献1)。データ転送を行う状態では、制御信号により回路を起動する必要があるが、起動時間が遅いと、その期間はデータ転送ができないため、転送レートが低下する。
ここでは、上記の要求を満足するための従来の回路方式について述べる。図8は、従来の基準電流回路101の構成を示している。
基準電流回路101は、nMOSトランジスタであるトランジスタNM1〜NM5およびpMOSトランジスタであるトランジスタPM1〜PM4からなるカレントミラー回路を含んで構成されている。
この基準電流回路101において、制御信号EnableがHiであるとき、トランジスタPN5がOFFするとともに、インバータINV1によって反転した制御信号EnableがトランジスタNM6のゲートに与えられることから、トランジスタNM6がOFFする。また、このとき、スイッチSW1がONすると、トランジスタNM1〜NM5のゲート電位VGnが所定の電圧にバイアスされ、トランジスタPM1〜PM4のゲート電位VGpが所定の電圧にバイアスされる。これにより、バイアス電流Ibias(n1)〜Ibias(n3)がトランジスタNM3〜NM5から出力され、バイアス電流Ibias(p1)〜Ibias(p3)がトランジスタPM2〜PM4から出力される。
また、この基準電流回路101において、制御信号EnableがLoであるとき、トランジスタPN5がONするとともに、インバータINV1によって反転した制御信号EnableによりトランジスタNM6がONする。また、このとき、スイッチSW1がOFFすると、トランジスタNM1〜NM5のゲート電位VGnがGNDレベルにバイアスされ、トランジスタPM1〜PM4のゲート電位VGpが電源電圧Vddレベルにバイアスされる。これにより、バイアス電流Ibias(n1)〜はそれぞれトランジスタNM3〜NM5に流れず、バイアス電流Ibias(p1)〜Ibias(p3)はそれぞれトランジスタPM2〜PM4に流れない。
上記の基準電流回路101は、このようにして、データ転送が行われない状態では回路電流をOFFすることができる。
特開2006-332763(2006年12月07日公開)
従来の基準電流回路101では、前述のように、制御信号EnableがLoであるときに、ゲート電位VGnがGNDレベルにバイアスされ、ゲート電位VGpがVddレベルにバイアスされている。このため、データ転送を行うために制御信号EnableをLoからHiに切り替えても、ゲート電位VGn,VGpのノード(VGnノード,VGpノード)のゲート容量を充電する必要があり、すぐに所望の電圧にバイアスされない。LVDS等の高速シリアルインターフェイスでは、数百MHz〜数GHzのレートでデータ転送を行うため、起動時間は100nsec以下であることが望ましい。
例えば、従来の基準電流回路101では、制御信号EnableをLoからHiに切り替えるとき、VGnノードが基準電流IREFによって充電される。ゲート容量値をCgateとすると、起動時間tenは、
ten=Cgate*VGn/IREF
と表される。したがって、起動を高速化するには、IREFを増加させる必要があるため、動作時の消費電流が増大することから、起動時間の短縮と消費電力の低減とはトレードオフの関係となる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、消費電力を低減させつつ基準電流回路の起動を速めることにある。
本発明に係る基準電流回路は、電流を流すトランジスタと、制御信号により該トランジスタの動作状態と非動作状態とを選択できる選択回路とを備えた基準電流回路において、上記課題を解決するために、非動作状態時に電荷を保持する電荷保持回路と、非動作状態から動作状態に移行するときに前記トランジスタをバイアスするノードを前記電荷保持回路に保持された電荷で充電するための充電経路を形成する充電経路形成回路とを備えていることを特徴としている。
上記の構成では、制御信号によってトランジスタが動作状態となる場合、トランジスタが電流を流す。また、制御信号によってトランジスタが非動作状態となる場合、トランジスタが停止して電流を流さない。このとき、電荷保持回路によって容量素子などに電荷が保持される。そして、非動作状態から動作状態に移行するときに、充電経路形成回路によって、上記の充電経路が形成されるので、トランジスタをバイアスするノードは、上記の保持された電荷で充電される。
これにより、非動作状態では、電流を流すことがないので、電流消費をなくすことができる。また、非動作状態から動作状態に移行するとき、上記のノードが非動作状態で保持された電荷によって充電されるので、ノードが急速に充電されることになり、トランジスタが速くバイアスされる。よって、通常、非動作状態から動作状態に移行するときにトランジスタを充電する電流を増大させることなく、基準電流回路の起動時間を短縮することができる。
前記基準電流回路は、前記トランジスタによって形成されるカレントミラー回路を含み、前記容量素子は、前記カレントミラー回路を構成する前記トランジスタのうちの1つのゲート容量により形成されることが好ましい。これにより、専用の容量素子を設ける必要がないので、回路規模を著しく増大することなく、起動時間の短縮することができる。
前記基準電流回路は、前記容量素子として、さらに前記ゲート容量に直列に設けられたMOSトランジスタからなる容量部を有していることが好ましい。これにより、上記の構成に比べて、さらに起動時間を短縮することができる。また、このような容量部は、CMOSプロセスで作製できるので、IC化される基準電流回路に容易に形成することが可能である。
本発明に係るレシーバ回路は、前述のいずれかの基準電流回路を備えることにより、停止状態から受信可能状態となるまでに、基準電流回路から素早く電流の供給を受けることができるので、高速に起動することができる。
本発明に係るトランスミッタ回路は、前述のいずれかの基準電流回路を備えることにより、停止状態から送信可能状態になるまでに、基準電流回路から素早く電流の供給を受けることができるので、高速に起動することができる。
本発明に係るシリアルインターフェイス回路は、上記のレシーバ回路と、上記のトランスミッタ回路とを備えている。これにより、シリアルインターフェイス回路においては、非動作状態から動作状態に移行するときに、高速に起動することができる。
本発明に係る基準電流回路は、以上のように、非動作状態時に電荷を保持する電荷保持回路と、非動作状態から動作状態に移行するときに前記トランジスタをバイアスするノードを前記電荷保持回路に保持された電荷で充電するための充電経路を形成する充電経路形成回路とを備えているので、非動作状態から動作状態に移行するときにトランジスタを充電する電流を増大させることなく、基準電流回路の起動時間を短縮することができる。したがって、消費電力を増大させることなく、基準電流回路を高速に起動させることができる。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1ないし図3に基づいて説明すると、以下の通りである。
図1は、本実施形態に係る基準電流回路1の構成を示すブロック図である。図2は、本発明の実施形態に係る基準電流回路1の構成を示す回路図である。図3は、本実施形態に係る基準電流回路2の構成を示す回路図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る基準電流回路1は、電荷保持回路11あるいは電荷保持回路12が付加されている。基準電流回路1および負荷保持回路11,12には、制御信号Enableが与えられている。基準電流回路1は、制御信号EnableがHiのときに出力電流を流し、制御信号EnableがLoのときに出力電流を流さない回路である。電荷保持回路11,12は、制御信号EnableがLoからHiに切り替わるときに、基準電流回路1,2におけるトランジスタNM1〜NM5のゲート電位Vnのノードを充電するための電荷を保持する回路である。
図2に示すように、基準電流回路1は、nMOSトランジスタであるトランジスタNM1〜NMと、pMOSトランジスタであるトランジスタPM1〜PM5と、定電流源I1と、スイッチSW1とを備えている。トランジスタNM1とトランジスタPM1との間には、後述するようにレシーバ回路(図6参照)またはトランスミッタ回路(図7参照)が接続され、それぞれの回路にバイアス電流Ibias(n1)とバイアス電流Ibias(p1)とを流す。トランジスタNM2とトランジスタPM2との間、およびトランジスタNM3とトランジスタPM3との間にも、図示はしないが、同様にレシーバ回路またはトランスミッタ回路が接続される。
基準電流源I1は、一端が接地ライン(電源電圧Vdd)に接続され、他端が、トランジスタNM1のドレインと接続されているとともに、ON/OFF動作を行うスイッチSW1を介してトランジスタNM1のゲートにも接続されている。このトランジスタNM1のソースは接地ライン(GND)に接続されている。スイッチSW1は、基準電流回路1の動作状態と非動作状態とをON/OFF動作で選択する。
トランジスタPM5は、ソースが電源ラインに接続され、ゲートに制御信号Enableが与えられる。また、トランジスタPM5のドレインは、トランジスタPM1〜PM4のゲートおよびトランジスタPM1のドレインに接続されている。一方、トランジスタNM6は、ソースが接地ラインに接続され、ゲートにインバータINV1で反転した制御信号Enableが与えられる。また、トランジスタNM6のドレインは、トランジスタNM1〜PM5のゲートに接続されている。
トランジスタPM1〜PM4の各ソースは電源ラインに接続され、トランジスタNM2〜PM5の各ドレインは接地ラインに接続されている。トランジスタPM1,NM2のドレインは互いに接続されている。
基準電流回路1においては、トランジスタNM1〜NM5およびトランジスタPM1〜PM4によってカレントミラー回路が構成されている。
電荷保持回路12は、pMOSトランジスタであるトランジスタPM6と、スイッチSW2と、コンデンサC1とを備えている。
トランジスタPM6は、ソースが電源ラインに接続され、ドレインがコンデンサC1を介して接地ラインに接続されている。また、トランジスタPM6のゲートには制御信号Enableが与えられる。
スイッチSW2は、ON/OFF動作を行うスイッチであり、トランジスタPM6のドレインおよびコンデンサC1の接続点と、前述のトランジスタNM1のゲートとの間に接続されている。
ここで、上記のように電荷保持回路2が付加された基準電流回路1の動作について説明する。
制御信号EnableがHiである場合、トランジスタNM6,PM5,PM6がともにOFFする。この状態でスイッチSW1,SW2がともにONすると、トランジスタNM1〜NM5のゲート電位VGnには所定の電圧がバイアスされ、トランジスタPM1〜PM4のゲート電位VGpには所定の電圧がバイアスされる。また、コンデンサC1が充電されることにより、コンデンサC1の端子電圧VGn2も所定電圧となる。これにより、バイアス電流Ibias(n1)〜Ibias(n3)がそれぞれトランジスタNM3〜NM5から出力され、バイアス電流Ibias(p1)〜Ibias(p3)がそれぞれトランジスタPM2〜PM4から出力される。
一方、制御信号EnableがLoである場合、トランジスタNM6,PM5,PM6がともにONする。この状態でスイッチSW1,SW2がともにOFFすると、ゲート電位VGnがGNDレベルにバイアスされるとともに、ゲート電位VGpがVddレベルにバイアスされる。また、制御信号EnableがHiであるときの充電により、コンデンサC1にはCa*Vdd(CaはコンデンサC1の容量値)の電荷が保持されるので、端子電圧VGn2がVddレベルとなる。このとき、上記のバイアス電流Ibias(n1)〜Ibias(n3),Ibias(p1)〜Ibias(p3)は流れない。
これにより、データ転送が行われない制御信号EnableがLoである状態では、回路電流をOFFすることができる。また、制御信号EnableをLoからHiに切り替えるとき、VGnノードは基準電流IREFとコンデンサC1に保持した電荷(Ca*Vdd)とによって充電される。この結果、VGnノードが急速に充電されるため、トランジスタNM2〜NM5が速くバイアスされる。よって、基準電流IREFを増大させることなく、基準電流回路1の起動時間を短縮することができる。したがって、消費電力を増大させることなく、基準電流回路1を高速に起動させることができる。
続いて、本実施の形態における他の基準電流回路2について説明する。
図3に示すように、基準電流回路2は、基準電流回路1が有しているインバータINV1が省かれており、その代わりに、電荷保持回路12がインバータINV1と同等の機能を有するインバータINV2を有している。また、電荷保持回路2は、その他、電荷保持回路1に対して、nMOSトランジスタであるトランジスタNM7と、コンデンサC2と、スイッチSW3とをさらに有する構成となっている。
コンデンサC2の一端は電源ラインに接続され、他端はトランジスタNM7のドレインに接続されている。当該ドレインとトランジスタPM5のドレインとの間には、ON/OFF動作をするスイッチSW3が接続されている。また、トランジスタNM6,NM7のゲートには、制御信号Enableが与えられる。そして、トランジスタNM7のソースは接地ラインに接続されている。
なお、インバータINV1を介してトランジスタNM7に制御信号Enableを与えるようにすれば、インバータINV2の代わりにインバータINV1を用いてもよい。
上記のように構成される基準電流回路2においては、次のように動作する。
制御信号EnableがHiである場合、トランジスタNM6,NM7,PM5,PM6がともにOFFする。この状態でスイッチSW1,SW2がともにONすると、ゲート電位VGnには所定の電圧がバイアスされ、ゲート電位VGpには所定の電圧がバイアスされる。また、コンデンサC1が充電されることにより、コンデンサC1の端子電圧VGn2も所定電圧となる。同様に、コンデンサC2が充電されることにより、コンデンサC2の端子電圧VGp2も所定電圧となる。これにより、バイアス電流Ibias(n1)〜Ibias(n3)がそれぞれトランジスタNM3〜NM5から出力され、バイアス電流Ibias(p1)〜Ibias(p3)がそれぞれトランジスタPM2〜PM4から出力される。
一方、制御信号EnableがLoである場合、トランジスタNM6,NM7,PM5,PM6がともにONする。この状態でスイッチSW1,SW2がともにOFFすると、ゲート電位VGnがGNDレベルにバイアスされるとともに、ゲート電位VGpがVddレベルにバイアスされる。このとき、上記のバイアス電流Ibias(n1)〜Ibias(n3),Ibias(p1)〜Ibias(p3)は流れない。また、基準電流回路1と同様、制御信号EnableがHiであるときの充電により、コンデンサC1にはCa*Vddの電荷が保持されるので、端子電圧VGn2がVddレベルとなる。さらに、制御信号EnableがHiであるときの充電により、コンデンサC2にはCb*Vdd(CbはコンデンサC1の容量値)の電荷が保持されるので、端子電圧VGp2がVddレベルとなる。
これにより、データ転送が行われない制御信号EnableがLoである状態では、回路電流をOFFすることができる。また、制御信号EnableをLoからHiに切り替えるとき、VGnノードは基準電流IREFとコンデンサC1に保持した電荷(Ca*Vdd)とによって充電される。また、VGpノードは基準電流IREFとコンデンサC2に保持した電荷(Cb*Vdd)とによって充電される。この結果、VGnノードおよびVGpノードが急速に充電されるため、トランジスタNM2〜NM5,PN2〜PN4が速くバイアスされる。よって、基準電流IREFを増大させることなく、基準電流回路2の起動時間を短縮することができる。したがって、消費電力を増大させることなく、基準電流回路2を高速に起動させることができる。
このように、基準電流回路2は、VGpノードにもVGnノードと同様の急速充電を行うようにしたので、基準電流回路1に比べて、より起動時間の短縮を図ることができる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施形態について図4に基づいて説明すると、以下の通りである。
なお、本実施形態においては、実施の形態1における構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同一の符号を付記するとともに、その説明を省略する。
図4は、本実施形態に係る基準電流回路3の構成を示す回路図である。
図4に示すように、基準電流回路3は、基準電流回路1と同様、トランジスタNM1〜NMと、トランジスタPM1〜PM5と、定電流源I1と、スイッチSW1とを備えているが、さらにスイッチSW4を備えるとともに、電荷保持回路13を内蔵している。基準電流回路3においては、トランジスタNM1〜NM、トランジスタPM1〜PM5、定電流源I1およびスイッチSW1から構成される回路については、基準電流回路1と同じであるので、その説明を省略し、基準電流回路1と異なる構成についてのみ説明する。
電荷保持回路13は、トランジスタPM6と、スイッチSW2とを有している。
ON/OFF動作するスイッチSW4は、トランジスタPM1のゲートとドレインとの間に接続されている。トランジスタPM6のソースは電源ラインに接続され、ドレインはトランジスタNM2のゲートに接続されている。また、トランジスタNM2のゲートは、スイッチSW2を介してトランジスタNM1のドレインに接続されている。
基準電流回路3においても、基準電流回路1と同様、トランジスタNM1〜NM5およびトランジスタPM1〜PM4によってカレントミラー回路が構成されている。また、電荷保持回路13は、上記のカレントミラー回路においてトランジスタNM2に形成されるゲート容量(NM2gate)により、電荷保持機能を備える。
上記のように構成される基準電流回路3の動作を説明する。
制御信号EnableがHiである場合、トランジスタNM6,PM5,PM6がともにOFFする。この状態でスイッチSW1,SW2,SW4がともにONすると、トランジスタNM1,MM3〜NM5のゲート電位VGnには所定の電圧がバイアスされ、トランジスタPM1〜PM4のゲート電位VGpには所定の電圧がバイアスされる。これにより、バイアス電流Ibias(n1)〜Ibias(n3)がそれぞれトランジスタNM3〜NM5から出力され、バイアス電流Ibias(p1)〜Ibias(p3)がそれぞれトランジスタPM2〜PM4から出力される。
一方、制御信号EnableがLoである場合、トランジスタNM6,PM5,PM6がともにONする。この状態でスイッチSW1,SW2,SW4がともにOFFすると、VGnノードがGNDレベルにバイアスされるとともに、VGpノード,VGn2ノードがVddレベルにバイアスされる。このとき、上記のバイアス電流Ibias(n1)〜Ibias(n3),Ibias(p1)〜Ibias(p3)は流れない。また、VGn2ノードには、Cgate(NM2)*vdd(Cgate(NM2)はゲート容量(NM2gate)の容量値)の電荷が保持される。スイッチSW4は、トランジスタNM2がONしたときに、トランジスタNM2,PM1に流れる貫通電流を防止するためにONする。
これにより、データ転送が行われない制御信号EnableがLoである状態では、回路電流をOFFすることができる。また、制御信号EnableをLoからHiに切り替えるとき、VGnノードは基準電流IREFとトランジスタNM2に形成されるゲート容量(NM2gate)に保持した電荷(Cgate(NM2)*Vdd)とによって充電される。この結果、VGnノードが急速に充電されるため、トランジスタNM3〜NM5が速くバイアスされる。よって、基準電流IREFを増大させることなく、基準電流回路1の起動時間を短縮することができる。したがって、消費電力を増大させることなく、基準電流回路1を高速に起動させることができる。しかも、トランジスタNM2の寄生容量を電荷保持回路13の電荷保持機能として利用することにより、電荷を保持するためのコンデンサを別途設ける必要がないので(スイッチSW4の回路規模は他素子に比べ小さい)、回路規模を増大することなく起動時間の短縮化が可能である。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施形態について図5に基づいて説明すると、以下の通りである。
なお、本実施形態においては、実施の形態2における構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同一の符号を付記するとともに、その説明を省略する。
図5は、本実施形態に係る基準電流回路4の構成を示す回路図である。
図5に示すように、基準電流回路4は、前述の基準電流回路3に容量部Cnmが追加される構成となっているが、基本的に動作は基準電流回路3と同じである。
容量部Cnmは、ソースとドレインとが互いに接続されたランジスタNM7(nMOSトランジスタ)からなる。トランジスタNM7のソースとドレインとの接続部は接地ラインに接続され、ゲートはトランジスタNN2のゲートに接続されている。CMOSプロセスでは、容量部は通常MOSトランジスタによって形成される。
このように構成される基準電流回路4においては、制御信号EnableがLoである場合、VGn2ノードには、(Cgate(NM2)+Cgate(NM7))*vdd(Cgate(NM7)は容量部Cnmの容量値)の電荷が保持される。これにより、制御信号EnableをLoからHiに切り替えるとき、VGnノードは基準電流IREFと上記の電荷とによって充電される。この結果、VGnノードが急速に充電されるため、トランジスタNM3〜NM5が速くバイアスされる。
これにより、基準電流回路3に比べて、さらなる高速起動が可能である。また、このような容量部Cnmは、CMOSプロセスで作製できるので、IC化される基準電流回路4に容易に形成することが可能である。
〔実施の形態4〕
本実施の形態では、レシーバ回路およびトランスミッタ回路について図6および図7に基づいて説明する。
図6は本実施形態に係るレシーバ回路31の構成を示している。また、図7は本実施形態に係るトランスミッタ回路41の構成を示している。
図6に示すように、レシーバ回路31は、入力される差動データDataP,DataMに基づいてシリアルデータSDを出力する。このレシーバ回路31は、基準電流回路21,22によってバイアス電流Ibias(n1)〜Ibias(n3),Ibias(p1)〜Ibias(p3)の供給を受ける。
基準電流回路21,22としては、前述の基準電流回路1〜4のいずれか1つが適用される。これにより、制御信号EnableをLoからHiに切り替えるときに、基準電流回路21,22が高速起動するので、レシーバ回路31も動作停止状態から高速に起動することができる。
図7に示すように、トランスミッタ回路41は、入力されるシリアルデータSDに基づいて差動データDataP,DataMを出力する。このトランスミッタ回路41は、基準電流回路21,22によってバイアス電流Ibias(n1)〜Ibias(n3),Ibias(p1)〜Ibias(p3)の供給を受ける。
基準電流回路21,22としては、前述の基準電流回路1〜4のいずれか1つが適用される。これにより、制御信号EnableをLoからHiに切り替えるときに、基準電流回路21,22が高速起動するので、レシーバ回路31も動作停止状態から高速に起動することができる。
したがって、上記のレシーバ回路31およびトランスミッタ回路41を備えるシリアルインターフェイス回路の高速起動が可能であり、当該シリアルインターフェイス回路からなるLVDSインターフェイス等で起動時間による転送レートの低下を低減できる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の基準電流回路は、停止状態から起動状態に移行するときに、停止状態に保持されていた電荷によってトランジスタのゲート電位のノードを急速に充電することによって、起動時間を短縮することができるので、高速起動が望まれるレシーバおよびトランスミッタに適用できる。
本発明の第1の一実施形態を示す基準電流回路の構成を示すブロック図である。 上記基準電流回路の構成を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態を示す基準電流回路の構成を示す回路図である。 本発明の第3の実施形態を示す基準電流回路の構成を示す回路図である。 本発明の第4の実施形態を示す基準電流回路の構成を示す回路図である。 本発明の各実施形態の基準電流回路を備えたレシーバ回路の構成を示す回路図である。 本発明の各実施形態の基準電流回路を備えたトランスミッタ回路の構成を示す回路図である。 従来の基準電流回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
1〜4 基準電流回路
11〜14 電荷保持回路
C1,C2 コンデンサ(容量素子)
Cnm 容量部
NM2 トランジスタ(容量素子)
NM6 トランジスタ(選択回路)
PM5 トランジスタ(選択回路)
NM7 トランジスタ(容量素子,容量部)
Enable 制御信号
SW1 スイッチ(選択回路)

Claims (7)

  1. 電流を流すトランジスタと、制御信号により該トランジスタの動作状態と非動作状態とを選択できる選択回路とを備えた基準電流回路において、
    非動作状態時に電荷を保持する電荷保持回路と、
    非動作状態から動作状態に移行するときに前記トランジスタをバイアスするノードを前記電荷保持回路に保持された電荷で充電するための充電経路を形成する充電経路形成回路とを備えていることを特徴とする基準電流回路。
  2. 前記電荷保持回路は容量素子に電荷を保持することを特徴とする請求項1に記載の基準電流回路。
  3. 基準電流回路は、前記トランジスタによって形成されるカレントミラー回路を含み、
    前記容量素子は、前記カレントミラー回路を構成する前記トランジスタのうちの1つのゲート容量により形成されることを特徴とする請求項1に記載の基準電流回路。
  4. 前記容量素子として、さらに前記ゲート容量に直列に設けられたMOSトランジスタからなる容量部を有していることを特徴とする請求項3に記載の基準電流回路。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の基準電流回路を備えることを特徴とするレシーバ回路。
  6. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の基準電流回路を備えることを特徴とするトランスミッタ回路。
  7. 請求項5に記載のレシーバ回路と、請求項6に記載のトランスミッタ回路とを備えることを特徴とするシリアルインターフェイス回路。
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