JP2003143836A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2003143836A
JP2003143836A JP2002191411A JP2002191411A JP2003143836A JP 2003143836 A JP2003143836 A JP 2003143836A JP 2002191411 A JP2002191411 A JP 2002191411A JP 2002191411 A JP2002191411 A JP 2002191411A JP 2003143836 A JP2003143836 A JP 2003143836A
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JP
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power supply
supply device
operation mode
voltage
current
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JP2002191411A
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English (en)
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Jun Kajiwara
準 梶原
Masayoshi Kinoshita
雅善 木下
Shiro Sakiyama
史朗 崎山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源装置において、出力電圧の立ち上がりの
高速化、電源装置の切り替え時の電圧低下の抑制を可能
にする。 【解決手段】 電力の供給を停止する第2の動作モード
では、出力スイッチ116をOFFにするとともに、出
力トランジスタ125のゲートに電力供給時(第1の動
作モード)の定常状態のゲート電圧と等しい基準電圧V
ref2を基準電圧発生回路123によって印加する。こ
れにより、第1の動作モードになったときに、差動オペ
レーショナルアンプ122によるフィードバックが速や
かに定常状態になる。また、第2の動作モードではスイ
ッチ421・422が開いて、電源装置自体の消費電力
を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安定化させた電圧
や、第1の電圧を変換した第2の電圧などの所定の制御
された電圧で電力を種々の機器やLSI内部の回路に供
給する電源装置に関する技術に属する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話やノート型パーソナルコ
ンピュータに代表される携帯型電子機器が広く普及しつ
つある。これら携帯型電子機器の普及の鍵の一つは、電
池(バッテリー)動作の長時間化である。このため、こ
れらの機器に用いられるLSI等の低消費電力化は重要
な技術課題となっている。
【0003】上記低消費電力化を図る手法としては、例
えば携帯電話に用いられるLSIを例にとると、通話中
にはアクティブ状態で動作させ、待ち受け状態時には、
情報の保持のみが可能な消費電力の小さいスタンバイ状
態にするなど、LSI自体に2以上の動作状態を持たせ
る方法が用いられている。そして、電源装置としても、
上記スタンバイ状態時には、電源装置自体が消費する電
力も小さく抑えるため、供給電力は小さいが消費電力も
小さい小電力供給状態になる一方、アクティブ状態時に
は、大きな電力を供給し得る通常電力供給状態になるも
のが用いられることがある。
【0004】上記のような2つの電力供給状態を有する
電源装置としては、例えば実開昭61−84923号公
報に開示されているものが知られている。この装置は、
図25に示すように、電源901の電圧を電圧安定化回
路902、または複数のダイオードから成る電圧補正回
路903により降圧して負荷904に供給するもので、
負荷電流が大きいときには、スイッチ制御信号906に
よるスイッチング回路905の切り替えにより、電圧安
定化回路902から電力を供給する(通常電力供給状
態)一方、負荷電流値が小さい軽負荷時や無負荷時に
は、電圧補正回路903によって降圧した電力を供給す
るようになっている(小電力供給状態)。このように、
電源装置自体の自己消費電流が目立つような軽負荷時や
無負荷時に電圧安定化回路902をパワーダウンさせる
などして自己消費電流907が無視できるようにするこ
とにより、広範囲な負荷電流にわたる電流効率の高効率
化を図っている。
【0005】また、特開平11−219586号公報に
開示されるような電源装置も知られている。この装置
は、図26に示すように、電力の供給される機器等がス
タンバイ状態のときには電圧変換回路920が用いられ
(小電力供給状態)、アクティブ状態のときには電圧変
換回路921が用いられる(通常電力供給状態)ように
なっている。なお、上記電圧変換回路921は、電力の
供給を停止する際には、遅延回路921aの制御により
出力トランジスタスイッチ921b〜921dが順にO
FF状態になって、出力電流を徐々に(段階的に)減少
させることにより、電圧変換回路920・921の切り
替え時に発生するノイズを低減し得るようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電源装置では、例えば通常電力供給状態や小電力供
給状態に切り替わったときに、直ちにはフィードバック
回路などの各部の状態が定常状態にならないため、切り
替わった直後に十分な電流供給能力が得られず、出力電
圧が一時的にドロップして、機器等の動作が不安定にな
ってしまうおそれがあるという問題点を有していた。そ
れゆえ、例えば機器等がスタンバイ状態からアクティブ
状態に移行する場合などのように負荷電流のステップ的
な変化(増大や減少)が生じる場合に、電源装置を切り
替えて、その負荷変動に応答させることが困難である。
また、1つの電源装置が単体で用いられる場合でも、出
力電圧の立ち上がりが遅いという問題点を有していた。
【0007】ここで、上記のような出力電圧のドロップ
を低減するなどのためには、電源装置の応答性を高くし
て速やかに定常的な電流の供給状態にする方法や、電源
装置の出力端子に大容量のコンデンサを設けて、その放
電電流により供給電流を補う方法も考えられるが、応答
性を高める方法では、電源装置自体の自己消費電流が大
きくなり、通常電力供給状態時の電流効率を著しく低下
させることになる。一方、大容量のコンデンサを用いる
方法では、チップ面積やチップコストの増大を招くなど
のため、LSIにコンデンサを内蔵してワンチップ化す
ることなどが困難になる。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、出力電圧の立ち上がりが速
く、また、電力供給状態の切り替え時などに出力電圧の
ドロップを回避または低減でき、しかも、電源装置の自
己消費電流の大幅な増大を招くことなく広範囲な負荷電
流にわたる電流効率の高効率化を図ることができるとと
もに、さらに、ワンチップ化なども容易にできる電源装
置の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明が講じた解決手段は、電源装置で
あって、電力を供給する第1の動作モード時に、出力電
圧を所定の電圧に制御する制御手段と、電力の供給を停
止する第2の動作モード時に、上記出力電圧を遮断する
遮断手段と、上記第2の動作モード時に、上記制御手段
における少なくとも一部の状態を上記第1の動作モード
時の状態に応じた待機状態に保つ制御状態維持手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1の電源
装置であって、上記待機状態は、上記第2の動作モード
時の状態よりも上記第1の動作モード時の状態に近い状
態であることを特徴とする。
【0011】また、請求項3の発明は、請求項1の電源
装置であって、上記待機状態は、動作モードが上記第2
の動作モードから上記第1の動作モードに変わる際の出
力電圧の変動量が所定の大きさよりも小さくなる状態で
あることを特徴とする。
【0012】また、請求項4の発明は、請求項1から請
求項3の何れかの電源装置であって、上記制御手段は、
制御端子の電圧に応じて上記出力電圧を発生する出力ト
ランジスタを含み、上記制御状態維持手段は、上記制御
端子の電圧を所定の電圧に維持するように構成されてい
ることを特徴とする。
【0013】また、請求項5の発明は、請求項1から請
求項3の何れかの電源装置であって、上記制御手段は、
制御端子に流れる電流に応じて上記出力電圧を発生する
出力トランジスタを含み、上記制御状態維持手段は、上
記制御端子に流れる電流を所定の大きさに維持するよう
に構成されていることを特徴とする。
【0014】また、請求項6の発明は、請求項1から請
求項3の何れかの電源装置であって、上記制御手段は、
電荷を蓄積する容量素子を含み、上記制御状態維持手段
は、上記容量素子の両端の電圧を所定の電圧に維持する
ように構成されていることを特徴とする。
【0015】請求項1から請求項6の発明によると、電
力の供給を停止する第2の動作モード時に、例えば出力
トランジスタのゲート電圧やベース電流、コンデンサに
蓄積される電荷の量などの制御手段の少なくとも一部の
状態が第1の動作モード時の状態に応じた状態に保たれ
ることにより、電力を供給する第1の動作モードになっ
たときに、速やかに定常的な出力電圧の制御状態にする
ことができるので、出力電圧が立ち上がる時間等を短く
し、電力供給開始時の応答性を高くすることができる。
【0016】また、請求項7の発明は、請求項1から請
求項6の何れかの電源装置であって、さらに、上記第2
の動作モード時に、上記制御手段における、上記制御状
態維持手段の動作に影響しない部分の消費電流を低下さ
せる消費電流低下手段を備えたことを特徴とする。
【0017】また、請求項8の発明は、請求項7の電源
装置であって、上記消費電流低下手段は、上記制御手段
における、上記制御状態維持手段の動作に影響しない部
分への電流の供給を遮断するように構成されていること
を特徴とする。
【0018】また、請求項9の発明は、請求項7または
請求項8の何れかの電源装置であって、上記制御手段に
おける上記制御状態維持手段の動作に影響しない部分
は、上記出力電圧がフィードバックされて、上記出力電
圧を制御する制御信号を発生するフィードバック回路を
含むことを特徴とする。
【0019】請求項7から請求項9の発明によると、例
えばフィードバック回路のように電力の供給時でなけれ
ば動作させる必要のない部分の消費電流を、その部分へ
の供給電流を遮断することなどにより低下させることに
よって、前記のような応答性を損なうことなく、第2の
動作モード時における電源装置自体の消費電流を低減す
ることができる。
【0020】また、請求項10の発明は、請求項1から
請求項9の何れかの電源装置であって、さらに、第3の
動作モード時に、上記制御手段、および上記制御状態維
持手段への電流の供給が遮断されるように構成されてい
ることを特徴とする。
【0021】請求項10の発明によると、電力供給開始
時の高い応答性が必要ないような場合に、電源装置で電
力が消費されないようにすることができる。また、電源
装置に流れ込む電流がないようにすることによって、漏
れ電流がないことを確認するリークテストを容易に行う
ことができる。
【0022】また、請求項11の発明は、請求項1から
請求項10の何れかの電源装置であって、上記制御手段
はオペレーショナルアンプを含むとともに、さらに、上
記オペレーショナルアンプにおけるバイアス電流を制御
するバイアス電流制御手段を備えたことを特徴とする。
【0023】また、請求項12の発明は、請求項11の
電源装置であって、上記バイアス電流が、上記電源装置
の出力電流に応じて制御されることを特徴とする。
【0024】また、請求項13の発明は、請求項12の
電源装置であって、上記バイアス電流は、上記電源装置
の出力電流が大きいほど、大きくなるように制御される
ことを特徴とする。
【0025】請求項11から請求項13の発明による
と、バイアス電流を大きくすることによって、電力供給
開始時の応答性を一層高くしたり、バイアス電流を小さ
くすることによって、電源装置自体の消費電流を低減し
たりすることができる。特に、上記バイアス電流を電源
装置の出力電流に応じて制御することにより、例えば急
激な負荷変動に対する高速な応答性と、負荷変動が比較
的緩やかな場合の消費電力の低減とを両立させることが
できる。
【0026】また、請求項14の発明は、請求項1から
請求項13の何れかの電源装置であって、上記第1の動
作モード時の状態に応じた状態は、複数種類の状態に可
変に設定されるように構成されていることを特徴とす
る。
【0027】また、請求項15の発明は、請求項14の
電源装置であって、上記複数種類の状態は、上記第2の
動作モード後の上記第1の動作モードにおける負荷電流
の大きさに応じて設定されるように構成されていること
を特徴とする。
【0028】請求項14または請求項15の発明による
と、例えば第1の動作モードになったときの負荷電流の
大きさなどに応じて制御手段の状態が種々に設定される
ことによって、より適切に出力電圧の制御が開始される
ので、種々の負荷電流の変動に応じた電力供給開始時の
応答性を高くすることができる。
【0029】また、請求項16の発明は、電源装置であ
って、電力が供給される装置における同一のノードに対
して電力を供給する複数の単位電源装置を有し、上記複
数の単位電源装置のうちの少なくとも何れかが、請求項
1から請求項15の何れかの電源装置である待機状態維
持可能電源装置であることを特徴とする。
【0030】請求項16の発明によると、前記のような
電源装置が電力を供給する第1の動作モードになったと
きに、高い応答性が得られるので、負荷回路に供給され
る電圧の瞬間的な低下を容易に抑制することができる。
【0031】また、請求項17の発明は、請求項16の
電源装置であって、上記待機状態維持可能電源装置は、
上記電力が供給される装置の負荷電流に応じて、上記第
2の動作モードと、上記第1の動作モードとに切り替わ
るように構成されていることを特徴とする。
【0032】請求項17の発明によると、負荷電流に応
じた電流を容易に供給することができる。
【0033】また、請求項18の発明は、請求項17の
電源装置であって、上記電力が供給される装置の負荷電
流に応じた電力供給能力を満足し、かつ、電源装置の消
費電力が最小となる1以上の上記単位電源装置の組み合
わせによって電力が供給されるように構成されているこ
とを特徴とする。
【0034】請求項18の発明によると、上記のように
負荷電流に応じた電流を供給することができるととも
に、電源装置自体で消費される電力を低減することも容
易にできる。
【0035】また、請求項19の発明は、電源装置であ
って、電力が供給される装置における同一のノードに対
して電力を供給する複数の単位電源装置を有し、上記複
数の単位電源装置のうちの少なくとも2以上が、請求項
1から請求項15の何れかの電源装置であり、上記2以
上の電源装置は、上記制御状態維持手段によって保たれ
る上記制御手段の少なくとも一部の上記状態が互いに異
なることを特徴とする。
【0036】また、請求項20の発明は、請求項19の
電源装置であって、上記電力が供給される装置の負荷電
流の変動に応じて、電力を供給する1以上の上記単位電
源装置の組み合わせが変更される場合に、出力電圧の変
化が最も小さくなる組み合わせに変更されるように構成
されたことを特徴とする。
【0037】請求項19または請求項20の発明による
と、例えば第1の動作モードになったときの負荷電流の
大きさなどに応じた制御手段の状態の電源装置を第1の
動作モードにすることによって、より適切に出力電圧の
制御が開始されるので、種々の負荷電流の変動に応じた
電力供給開始時の応答性を高くして、負荷回路に供給さ
れる電圧の瞬間的な低下を容易に抑制することができ
る。
【0038】また、請求項21の発明は、請求項16か
ら請求項20の何れかの電源装置であって、1チップの
半導体集積回路内に形成されていることを特徴とする。
【0039】また、請求項22の発明は、請求項1から
請求項21の何れかの電源装置であって、電力が供給さ
れる装置と同じ半導体集積回路内に形成されていること
を特徴とする。
【0040】請求項21または請求項22の発明による
と、前記のように負荷電流に応じた電力を供給するとと
もに電源装置自体で消費される電力を小さく抑え得る電
源装置の小型化を容易に図ることができる。また、前記
のように高い応答性が得られることによって電源容量
(バイパスコンデンサ)を小さくすることができるの
で、そのような電源容量を内蔵することも容易にでき、
製造コストの低減や小型化を図ることもできる。
【0041】また、請求項23の発明は、電源装置であ
って、オペレーショナルアンプを含み、電力を供給する
ための出力電圧を所定の電圧に制御する制御手段と、上
記オペレーショナルアンプにおけるバイアス電流を制御
するバイアス電流制御手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0042】また、請求項24の発明は、請求項23の
電源装置であって、上記バイアス電流が、上記電源装置
の出力電流に応じて制御されることを特徴とする。
【0043】また、請求項25の発明は、請求項24の
電源装置であって、上記バイアス電流は、上記電源装置
の出力電流が大きいほど、大きくなるように制御される
ことを特徴とする。
【0044】請求項23から請求項25の発明による
と、バイアス電流を大きくすることによって、電力供給
開始時の応答性を一層高くしたり、バイアス電流を小さ
くすることによって、電源装置自体の消費電流を低減し
たりすることができる。特に、上記バイアス電流を電源
装置の出力電流に応じて制御することにより、例えば急
激な負荷変動に対する高速な応答性と、負荷変動が比較
的緩やかな場合の消費電力の低減とを両立させることが
できる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0046】(実施の形態1) (概略構成)図1(a)は本発明の実施の形態1に係る
電源装置の構成における、電力を供給される機器等がア
クティブ(通常動作)状態などの場合の状態を示す回路
図、図1(b)は、同、電力を供給される機器等がスタ
ンバイ状態などの場合の状態を示す回路図である。
【0047】同図において、負荷回路101は、電力が
供給される機器や回路を示し、コンデンサ102は、電
源容量(バイパスコンデンサ)を示している。負荷回路
101に電力を供給する電源装置は、アクティブ用電源
装置111(単位電源装置)と、スタンバイ用電源装置
112(単位電源装置)とを備えている。
【0048】上記アクティブ用電源装置111は、電源
113から供給される電圧を所定の制御された電圧(昇
圧または降圧された電圧や、実質的に同じ電圧も含む)
に変換する電圧変換回路114(制御手段)と、上記電
圧変換回路114と出力端子115との間に設けられた
出力スイッチ116(遮断手段)とを備えている。上記
出力スイッチ116は、例えばP型MOS(metal oxid
e semiconductor)トランジスタや、N型MOSトラン
ジスタ、またはその両方を用いたトランスファゲートに
よって構成され、動作モード切り換え信号117に応じ
てON/OFFされて、図1(a)に示すように負荷回
路101に電力を供給する状態(第1の動作モード)
と、図1(b)に示すように電力の供給を停止する状態
(第2の動作モード)とに切り替わるようになってい
る。
【0049】また、スタンバイ用電源装置112も、上
記アクティブ用電源装置111と同様の構成を有し、共
に負荷回路101の同一ノードに電力を供給するもので
あるが、アクティブ用電源装置111とスタンバイ用電
源装置112とは互いに駆動能力および自己消費電流が
異なり、それぞれ負荷変動に応じて動作モードが切り替
えられるようになっている。すなわち、アクティブ用電
源装置111は、駆動能力は大きいが自己消費電流も大
きい一方、スタンバイ用電源装置112は、駆動能力は
小さいが自己消費電流も小さくなっている。そこで、例
えば負荷回路101の動作立ち上げ時や通常の動作時な
ど、負荷回路101が比較的大きな電力を消費するアク
ティブ状態の場合には、アクティブ用電源装置111が
第1の動作モードになり、スタンバイ用電源装置112
が第2の動作モードにになって、必要な電力が供給され
る(通常電力供給状態)一方、負荷回路101がスタン
バイ状態の場合には、アクティブ用電源装置111が第
2の動作モードになり、スタンバイ用電源装置112が
第1の動作モードになって、最小限の電力を供給すると
ともに電源装置自体の消費電力も小さく抑えられる(小
電力供給状態)ようになっている。
【0050】(電圧変換回路114の具体的な構成)上
記電圧変換回路114は、具体的には、例えば図2
(a)(b)に示すように、出力電圧Voutとして出力
すべき基準電圧Vref1を発生する基準電圧発生回路1
21と、上記出力電圧Voutと基準電圧Vref1とを比較
し、その差に応じた電圧を出力する差動オペレーショナ
ルアンプ122と、後に詳述するように、電圧変換回路
114が第1の動作モードで定常状態のときに上記差動
オペレーショナルアンプ122から出力されるのとほぼ
同じ電圧の基準電圧Vref2を発生する基準電圧発生回
路123(制御状態維持手段)と、前記出力スイッチ1
16が制御されるのと同じ動作モード切り換え信号11
7に応じて、上記差動オペレーショナルアンプ122か
ら出力される電圧、または基準電圧発生回路123から
出力される電圧を選択するスイッチ124a・124b
から成るスイッチ組124と、ゲート端子、ソース端
子、およびドレイン端子が、それぞれスイッチ組12
4、電源113、または出力スイッチ116に接続さ
れ、スイッチ124aが導通状態になったときに、差動
オペレーショナルアンプ122から出力される電圧に応
じて基準電圧Vref1と等しい電圧を出力する出力トラ
ンジスタ125とを備えて構成されている。この出力ト
ランジスタ125としては、限定されるものではない
が、例えばP型MOSトランジスタが用いられる。
【0051】また、例えば上記スイッチ124aは、差
動オペレーショナルアンプ122と別個に設けるのに限
らず、差動オペレーショナルアンプ122の内部で出力
がハイインピーダンスになるようにするなどしてもよ
い。
【0052】また、基準電圧発生回路121が基準電圧
Vref1および基準電圧Vref2を可変に出力し得るよう
にするとともに、出力トランジスタ125のゲートに接
続され得るようにして、基準電圧発生回路123と兼用
させるようにしてもよい。
【0053】(基準電圧発生回路123の具体的な構
成)上記基準電圧Vref2を発生する基準電圧発生回路
123等は、具体的には、例えば図3(a)に示すよう
に、電源113等の電圧を抵抗素子131・132によ
って分圧するように構成することができる。この場合、
電源装置自体の自己消費電流を小さく抑えるためには、
抵抗素子131・132の抵抗値をできるだけ(LSI
上に形成される場合にはチップの面積が許す限り)大き
くすることが望ましい。また、図3(b)に示すよう
に、1以上のダイオード133…と、抵抗素子134と
を用い、ダイオード133…の順方向電圧降下により電
源113の電圧から所定の電圧だけ低下させた電圧や、
ダイオード133…の両端の電圧を用いたりするように
してもよく、上記ダイオード133…は、例えば図3
(c)に示すように、ゲートとドレインが接続されたト
ランジスタ135…を用いて構成してもよい。また、図
3(d)に示すように、抵抗素子136と定電流源13
7とを用い、抵抗素子136の両端に発生する電圧を利
用するなどしてもよい。上記定電流源137としては、
例えば図3(e)に示すように、トランジスタ138
と、他の基準電圧発生回路139とを用いることがで
き、電源装置の他の部分などで用いられている基準電圧
(Vref2’)を利用して、所望の基準電圧Vref2を発
生させることができる。また、さらに、図(f)に示す
ように、抵抗素子140とツェナーダイオード141と
を用いるなどしてもよい。
【0054】(アクティブ用電源装置111単体の第
1、第2の動作モードにおける動作)アクティブ用電源
装置111が第1の動作モードの場合、すなわち負荷回
路101がアクティブ状態のときに必要とされる電力を
供給する場合には、前記図2(a)に示すように、動作
モード切り換え信号117の制御により、出力スイッチ
116およびスイッチ124aがON状態になる一方、
スイッチ124bがOFF状態になる。この場合、出力
電圧Voutが差動オペレーショナルアンプ122にフィ
ードバックされ、差動オペレーショナルアンプ122
は、上記出力電圧Voutが基準電圧Vref1と等しくなる
ように、出力トランジスタ125のゲート端子に制御電
圧を入力する。そこで、出力トランジスタ125によっ
て、電源113の電圧が基準電圧Vref1と等しい電圧
に変換され、負荷回路101に供給される。
【0055】また、アクティブ用電源装置111が第2
の動作モードの場合、すなわち負荷回路101がスタン
バイ状態で、アクティブ用電源装置111による電力の
供給が必要でない場合には、図2(b)に示すように、
出力スイッチ116がOFF状態になって電力の供給が
遮断されるとともに、スイッチ124aがOFF、スイ
ッチ124bがON状態になって、基準電圧Vref2が
出力トランジスタ125のゲート端子に入力される。こ
の基準電圧Vref2は、前記のように、電圧変換回路1
14が第1の動作モードで定常状態のときに差動オペレ
ーショナルアンプ122から出力される(出力トランジ
スタ125のゲート端子に入力される)のとほぼ同じ電
圧であるため、出力トランジスタ125は、ソース・ド
レイン間に電流が流れないことを除き、第1の動作モー
ドとほぼ同じ状態に保たれる。そこで、アクティブ用電
源装置111が第1の動作モードに移行する場合には、
速やかに、出力電圧Voutとして基準電圧Vref1に等し
い電圧が負荷回路101に供給される。
【0056】すなわち、従来のようにゲート電圧がHレ
ベルにされてP型MOSの出力トランジスタがOFF状
態にされる場合には、例えば図4に破線で示すように、
ゲート端子にフィードバック制御信号が入力されてもゲ
ート電圧がHレベルに張り付いた状態は直ちには解消さ
れないため、同図のように適切な出力電圧が得られるま
での時間が長くかかってしまう。この傾向は、特に出力
電流が大きいほど、出力トランジスタ125が大型のも
のになり、寄生容量も大きくなるため、顕著になる。こ
れに対し、上記のように第2の動作モードのときに出力
トランジスタ125のゲート電圧が基準電圧Vref2に
保たれることにより、同図に実線で示すように、第1の
動作モードに移行した後に、ゲート電圧があまり変化す
ることなく、短時間のうちに、出力電圧Voutが立ち上
がるとともにフィードバック制御が定常状態になり、安
定した電圧の供給が開始される。なお、出力スイッチ1
16に関しては、ファンアウトの大きな素子によって駆
動することにより高速にON/OFFすることができる
ので、これが設けられることによって応答性が低下する
ことはない。
【0057】(アクティブ用電源装置111およびスタ
ンバイ用電源装置112の動作)上記のようにアクティ
ブ用電源装置111およびスタンバイ用電源装置112
の出力電圧Voutがそれぞれ速やかに立ち上がるため、
例えば、負荷変動などに応じて何れか一方が第1の動作
モードになり他方が第2の動作モードになる場合に、出
力電圧のドロップ(やオーバシュート)が生じにくい。
すなわち、例えば、図5に示すように、負荷電流が小さ
い場合には、スタンバイ用電源装置112が第1の動作
モードになり、アクティブ用電源装置111が第2の動
作モードになる一方、負荷電流が大きい場合には、その
逆に切り替えられるが、一方の第2の動作モードに移行
する電源装置の出力電圧が低下するのと相前後して、他
方の第1の動作モードに移行する電源装置の出力電圧が
立ち上がるので、電源装置全体としての出力電圧Vout
は、同図に示すように、ほとんど低下しないようにする
ことができる。
【0058】ところが、従来の電源装置と同様に、図6
に示すように、電力の供給が停止される際に例えばP型
MOSの出力トランジスタのゲート電圧がHレベルにな
る場合には、電力の供給状態であった電源装置の出力電
圧は比較的即座に低下するが、供給停止状態から供給状
態になる方の電源装置の出力電圧は前記のように上昇す
るまでにある程度の時間がかかるため、電源装置全体と
しての出力電圧にドロップが生じてしまう。このような
出力電圧のドロップは、負荷電流が増加または減少の何
れに変化する場合でも、電源装置の切り替えに応じて生
じる点は同様である。ここで、電力供給状態になる方の
一方の電源装置が定常状態になるまで、他方の電源装置
が供給停止状態になるのを遅らせることも考えられる
が、負荷電流が増大する場合には、小電力用の電源装置
が電力供給状態に保たれていたとしても駆動能力が小さ
いので、出力電圧の低下を抑えることは困難であり、ま
た、負荷電流が減少する場合に、大電力用の電源装置が
電力供給状態に保たれている場合には、逆に出力電圧の
上昇(オーバシュート)を招いてしまうおそれが生じ
る。したがって、上記のように、例えばP型MOSの出
力トランジスタのゲート電圧が、電力の供給停止状態の
ときにHレベルになる場合には、出力電圧を一定に保つ
ことが困難である。また、例えば小電力用の電源装置を
負荷変動に関らず常時電力供給状態にしておくことも考
えられるが、これでは、無駄な自己消費電流が発生して
しまうことになる。これに対して、上記のように、出力
トランジスタ125のゲート電圧を所定の電圧に保つこ
とにより、広範囲な負荷電流にわたって、高い電流効率
を維持しつつ、ステップ的な負荷変動の際の電源装置の
切り替えにおける出力電圧Voutのドロップを容易に抑
えることができる。
【0059】(実施の形態2)前記実施の形態1におい
ては、第2の動作モード時に、出力トランジスタ125
のゲート端子の電圧が所定の電圧に保たれる例を示した
が、さらに上記ゲート端子以外の他のノードも所定の電
圧に保たれるように構成された例を説明する。なお、以
下の実施の形態において、前記実施の形態1等と同様の
機能を有する構成要素については同一の符号を付して説
明を省略する。
【0060】この実施の形態2の電源装置211では、
第2の動作モード時の状態を図7に示すように、差動オ
ペレーショナルアンプ122には実施の形態1の電源装
置のように出力電圧Voutが直接入力されず、出力電圧
Voutが抵抗素子221・222によって分圧された電
圧(抵抗素子221・222の接続点の電圧)が入力さ
れるようになっている。このような分圧された電圧がフ
ィードバックされる場合には、基準電圧Vref1として
1.5V程度のバンドギャップリファレンスを用いて、
それよりも高い電圧で高精度な出力電圧を容易に得るこ
とができる。上記抵抗素子221・222の接続点と、
出力端子115との間には、コンデンサ223が設けら
れている。また、上記接続点(すなわちコンデンサ22
3の一方の端子223a)には、スイッチ224を介し
て、基準電圧Vref3を発生する基準電圧発生回路22
5が接続されている。さらに、上記抵抗素子221・2
22の両側には、第2の動作モード時に負荷回路101
および基準電圧発生回路225からの(コンデンサ22
3の両端からの)リーク電流パスを遮断するためのスイ
ッチ226・227が設けられている。
【0061】また、この電源装置211では、基準電圧
発生回路121から差動オペレーショナルアンプ122
に入力される基準電圧Vref1は、出力電圧Voutとして
出力すべき電圧が抵抗素子221・222によって分圧
された電圧と等しい電圧になっている。一方、上記基準
電圧発生回路225は、電源装置211が第1の動作モ
ードで定常状態のときにおけるコンデンサ223の端子
223aの電圧(これは結果的に上記基準電圧Vref1
に等しい電圧である)とほぼ同じ基準電圧Vref3を発
生するようになっている。この基準電圧Vref3が、第
2の動作モードのときに、上記スイッチ224を介して
コンデンサ223の端子223aに印加される。
【0062】上記のように構成された電源装置では、第
2の動作モードから第1の動作モードに移行する場合に
は、スイッチ124a・116・226・227が導通
状態になる一方、スイッチ124b・224が非導通状
態になるが、このとき、もし、コンデンサ223に電荷
が蓄積されていなかったとすると、所定の電荷が蓄積さ
れるまでは定常状態にならず、適切な出力電圧Voutが
得られない。ところが、第2の動作モードのときに、上
記のようにコンデンサ223の端子223aに基準電圧
Vref3が印加されることにより、コンデンサ223は
第1の動作モードにおける定常状態のときとほぼ同じ充
電状態に保たれ、かつ、実施の形態1と同様に出力トラ
ンジスタ125のゲート電圧が基準電圧Vref2に保た
れることにより、第1の動作モードに移行した後に、速
やかに出力電圧Voutが立ち上がるとともにフィードバ
ック制御が定常状態になり、安定した電圧の供給が開始
される。また、複数の電源装置が切り替えられる場合
に、出力電圧Voutのドロップを容易に抑えることがで
きる。
【0063】(変形例)上記のように基準電圧Vref3
は、基準電圧Vref1とほぼ等しい電圧に設定されれば
よいので、図8に示すように、基準電圧発生回路225
として基準電圧発生回路121を兼用することもでき
る。具体的には、基準電圧発生回路121の出力(基準
電圧Vref1)とコンデンサ223の端子223aとを
第2の動作モード時に導通状態になって接続するスイッ
チ228を設ければよい。これにより、前記の場合より
も少ない素子数で、同じ効果を得ることができる。ただ
し、基準電圧Vref3に比べて、基準電圧Vref1は出力
電圧Voutの精度に与える影響が大きいので、電圧の制
御に高い精度や安定度が必要とされる場合などには、前
記図7に示したように基準電圧発生回路121を独立し
て設けた方が好ましい場合もある。
【0064】(複数の単位電源装置が設けられる場合の
変形例)2以上の単位電源装置が設けられ、これらで同
じように出力電圧Voutが分圧されて差動オペレーショ
ナルアンプに帰還される場合、第1の動作モードになっ
ている単位電源装置で分圧されて帰還に用いられる電圧
が、第2の動作モードになっている単位電源装置の所定
のノードの電圧を保つために用いることができる。
【0065】図9において、電源装置311は、上記の
例(図7)の電源装置211と同様の構成を有している
が、前記基準電圧発生回路225が発生する基準電圧V
ref3に代えて、電源装置312からスイッチ224を
介して入力される電圧が用いられる点のみが異なる。
【0066】また、電源装置312は、電源装置311
と同様に、出力電圧Voutが抵抗素子221・222に
より分圧されて差動オペレーショナルアンプ122に帰
還されるように構成され、上記分圧された電圧が、電源
装置311の上記スイッチ224に与えられるようにな
っている。なお、同図の電源装置312では、説明の簡
単のために、スイッチ226・227やコンデンサ22
3が設けられておらず、また、第1の動作モードのとき
に内部状態が第1の動作モードのときと同様に保たれる
ようには構成されていない例を示すが、これらに限ら
ず、電源装置311と同様に構成されたものを用いるな
どしてもよい。
【0067】このように構成することにより、上記電源
装置311が第1の動作モードである場合には、同図に
示すようにスイッチ224が非導通状態となり、その動
作は、前記電源装置211と全く同様に、出力トランジ
スタ125によって制御された出力電圧Voutが負荷回
路101に出力される。また、このとき、電源装置31
2は、出力スイッチ116が非導通状態になり、電力の
供給が停止される状態になる。
【0068】一方、電源装置311が第2の動作モード
になり、電源装置312が電力を供給する状態になると
きには、図10に示すように、スイッチ224が導通状
態になり、電源装置312における抵抗素子221・2
22の接続点の電圧が、スイッチ224を介してコンデ
ンサ223の端子223aに印加される。これにより、
コンデンサ223は、第1の動作モードにおける定常状
態のときとほぼ同じ両端電圧(充電状態)に保たれ、ま
た、基準電圧発生回路123により出力トランジスタ1
25のゲート電圧が基準電圧Vref2に保たれるので、
第1の動作モードに移行する際に、やはり速やかに安定
した電圧の供給が開始されるとともに、出力電圧Vout
のドロップも抑えられる。なお、コンデンサ223の両
端電圧を上記のように保持する場合でも、電流パスが存
在しないため、無駄な自己消費電流は発生しない。
【0069】(実施の形態3)前記と同様に、第2の動
作モードから第1の動作モードに切り替わったときの応
答性を向上させ得るとともに、第2の動作モード時にお
ける消費電力が低減される電源装置について説明する。
【0070】図11(a)(b)において、電源装置4
11は、前記実施の形態1(図2)のアクティブ用電源
装置111とほぼ同じものであるが、例えば基準電圧発
生回路121、および差動オペレーショナルアンプ12
2等と、これらを動作させるための電源113との間
に、スイッチ421・422(消費電流低下手段)を備
えている点が異なる。上記スイッチ421・422は、
第1の動作モード時には、図11(a)に示すように導
通状態となって、前記アクティブ用電源装置111と全
く同じ動作により、負荷回路101への電力の供給がな
される。一方、第2の動作モード時には、図11(b)
に示すようにスイッチ421・422が非導通状態とな
り、基準電圧発生回路121および差動オペレーショナ
ルアンプ122などへの電力の供給が遮断される。ただ
し、基準電圧発生回路123は、出力トランジスタ12
5のゲート電圧を前記のように保つために必要なので、
電源113に接続されたままになる。これにより、上記
第1の動作モード、および第2の動作モードのときに電
源装置411の動作自体に必要な電流(自己消費電流)
は、図12(a)(b)に模式的に示すように、第1の
動作モードの場合(同図の記号A)に比べて、第2の動
作モードの場合(同図の記号B)には、少なくとも第1
の動作モードの場合と同等以下にでき、大幅に小さくす
ることも容易にできる。
【0071】上記のように、第1の動作モードになると
きの応答性を高くするために最低限必要な部分を除き、
電源113との接続をOFF状態にして電源の電流パス
を遮断することにより、応答性を損なうことなく、第2
の動作モード時の消費電力を小さく抑えることができ
る。
【0072】なお、上記のように応答性に影響のない、
または少ない電流パスを遮断するためのスイッチ421
・422を電源113側に設けるのに代えて、図13に
示すように接地側にスイッチ423・424を設けても
よいし、また、電源側と接地側との両方に設けたりして
もよい。
【0073】また、同様にして、第1の動作モード時に
は、出力トランジスタ125のゲート電圧を基準電圧V
ref2に保持させるための基準電圧発生回路123への
電力の供給を遮断するようにしてもよい。
【0074】(第3の動作モードを有する電源装置の
例)第1、第2の動作モードに加えて、さらに、負荷回
路101に電力を供給せず、かつ、自己電力消費も全く
ない第3の動作モード(非動作モード)を有する電源装
置について説明する。
【0075】この電源装置510は、例えば図14に示
すように、電圧制御回路511と、出力トランジスタ1
25と、出力スイッチ116と、出力端子115と、ス
イッチ512〜514とを有している。上記電圧制御回
路511は、前記各実施の形態で説明したような基準電
圧発生回路や差動オペレーショナルアンプ等を備え、ア
クティブ用電源装置111(図2)等と同様にして第
1、第2の動作モードに切り替わるようになっている。
さらに、第3動作モード信号515に応じて、スイッチ
512・513がOFF状態になり電源113からの全
ての電流パスが遮断されるとともに、スイッチ514が
ON状態になり出力トランジスタ125のゲート端子が
電源113の電圧に固定されて出力トランジスタ125
がOFF状態になり、また、出力スイッチ116がOF
F状態になることにより、上記のように電力の供給も自
己電力消費もない第3の動作モードになるようになって
いる。なお、上記ゲート端子の電圧を固定するのに代え
て、ソースを電源113から遮断するようにしてもよ
い。ここで、上記各スイッチがP型の半導体基板上に形
成される場合には、素子の構成上、電源側のスイッチ5
12としてはP型MOSトランジスタスイッチ、接地側
のスイッチ513としてはN型MOSトランジスタスイ
ッチ、出力スイッチ116としてはP型とN型の両方の
MOSトランジスタスイッチを用いたトランスファゲー
トを用いることが望ましいが、これに限るものではな
い。
【0076】上記のような動作モードは、負荷回路10
1に即座に電力を供給する必要がない場合などに、電源
装置自体が電力を消費しないようにするために用いるこ
とができる。また、このように電源装置に流れ込む電流
がないようにすることによって、漏れ電流がないことを
確認するリークテストを容易に行うことができる。
【0077】(消費電力が低減される他の例)応答性の
向上と自己消費電流の低減とを容易に両立させ得る差動
オペレーショナルアンプ122の例について説明する。
【0078】この例の差動オペレーショナルアンプ12
2は、例えば図15(a)に示すように、作動増幅回路
を構成するN型MOSトランジスタ431・431と、
カレントミラー回路を構成するP型MOSトランジスタ
432・432と、バイアス電流を制御するN型MOS
トランジスタ433とを備えて構成されている。上記N
型MOSトランジスタ433のゲートには、可変バイア
ス電圧発生回路434(バイアス電流制御手段)が接続
されている。この可変バイアス電圧発生回路434は、
例えば図15(b)に示すように、上記N型MOSトラ
ンジスタ433とによってカレントミラー回路を構成す
るN型MOSトランジスタ435と、負荷回路101に
流れる負荷電流、または動作切替え信号等により可変さ
れる電流源436とを有している。
【0079】このように構成されることにより、可変バ
イアス電圧発生回路434は、上記電流源436によっ
て流される電流に応じた電圧を出力し、差動オペレーシ
ョナルアンプ122では、上記電圧に応じたバイアス電
流が流れる。
【0080】そこで、例えば負荷回路101に流れる負
荷電流が小さいときや、電源装置が第2の動作モードの
ときに、可変バイアス電圧発生回路434から出力され
る電圧が低くなるようにすると、差動オペレーショナル
アンプ122のバイアス電流が小さくなり、消費電力が
小さく抑えられる。一方、負荷電流が大きいときや、第
1の動作モードのときには、可変バイアス電圧発生回路
434から出力される電圧が高くなるようにすると、上
記バイアス電流が大きくなり、差動オペレーショナルア
ンプ122の応答性が高くなるため、動作モードの切り
替え時や急負荷変動時でも、安定した電圧を出力するこ
とが容易になる。
【0081】また、上記のような差動オペレーショナル
アンプ122のバイアス電流が負荷電流の大きさに応じ
てフィードバック制御されるようにしてもよい。すなわ
ち、例えば図16に示す電源装置451は、前記図2に
示したアクティブ用電源装置111の差動オペレーショ
ナルアンプ122として、上記図15に示したものが用
いられている。また、差動オペレーショナルアンプ12
2のN型MOSトランジスタ433とによってカレント
ミラー回路を構成するN型MOSトランジスタ452、
および出力トランジスタ125のゲート電圧に応じた電
流を上記N型MOSトランジスタ452に供給するP型
MOSトランジスタ453が設けられている。このよう
に構成された電源装置451では、出力トランジスタ1
25(およびP型MOSトランジスタ453)のゲート
に印加される電圧が低いほど、すなわち負荷電流が大き
いほど(この場合には一般に負荷電流の変動も大き
い)、差動オペレーショナルアンプ122のN型MOS
トランジスタ433を介して流れるバイアス電流が大き
くなるので、応答性が高くなる。それゆえ、急激な負荷
変動に追随させて電力を供給することが容易にできる。
一方、負荷電流が小さい場合にはバイアス電流が小さく
なるので、消費電力を小さく抑えることができる。ここ
で、上記バイアス電流を負荷電流に応じて制御するだけ
でなく、別途強制的に変化させ得るようにしたり、N型
MOSトランジスタ433・452のミラー比を変化さ
せ得るようにしたりしてもよい。また、上記のような構
成を前記図7の構成に適用すれば、応答性が高くなるこ
とによってフィードバック制御が不安定になるのを抑制
し、より安定度を高くすることができる。
【0082】(実施の形態4)前記実施の形態1等の電
源装置において、第1の動作モード時における例えば出
力トランジスタ125のゲート電圧は、正確には、負荷
回路101に流れる負荷電流の大きさによって変化す
る。そこで、第2の動作モードから第1の動作モードに
移行する際に、前もって、第1の動作モードになったと
きの負荷電流の大きさが判る場合には、あらかじめその
負荷電流の大きさに応じた電圧を基準電圧Vref2等と
して発生させ、出力トランジスタ125のゲート端子等
に印加しておくことで、より確実に動作モード切り替え
後の出力電圧Voutの変動を小さく抑えることができ
る。
【0083】ここで、上記負荷電流の大きさが判る場合
というのは、例えば、負荷回路101である機器がアク
ティブ状態などになる際に、その機器の状態や状況など
に応じて、アクティブ状態になったときに動作する回路
等が定まる場合、より具体的には、例えばユーザの操作
に応じてアクティブ状態になるときには、操作部と表示
部が動作状態になると決まっている場合などで、そのよ
うな場合には、負荷電流の大きさをあらかじめ容易に決
定や推定することができる。
【0084】次に、負荷電流の大きさに応じて基準電圧
Vref2が設定される例を具体的に説明する。第1の動
作モードのときの出力トランジスタ125のゲート電圧
は、P型MOSトランジスタの場合、負荷電流が大きい
ほど低い電圧になる。そこで、例えば図17(a)〜
(c)に示すように、第2の動作モードのときに、あら
かじめ想定された負荷電流に応じた電圧を基準電圧Vre
f2として発生し、出力トランジスタ125のゲート端
子に入力しておくことによって、第1の動作モードに移
行しても、ゲート電圧は同図に示すようにほとんど変化
せず、それゆえ、第1の動作モードになると速やかに定
常状態になって、安定した電圧の供給が開始される。
【0085】上記のような可変に設定し得る基準電圧V
ref2を発生する基準電圧発生回路123は、例えば図
18(a)に示すように、抵抗素子131と、抵抗値制
御信号に応じて抵抗値が変化する可変抵抗素子151と
によって、電源113等の電圧を分圧するようにして構
成することができる。上記可変抵抗素子151は、より
具体的には、図18(b)に示すように、直列に接続さ
れた各抵抗素子152…の両端にそれぞれP型MOSト
ランジスタスイッチ153…のソースとドレインとを接
続して構成することができ、上記各P型MOSトランジ
スタスイッチ153…を抵抗値制御信号によってON/
OFFすることにより、全体の抵抗値を可変にすること
ができる。また、図18(c)に示すように、抵抗素子
154と可変電流源155とを用い、抵抗素子154の
両端に発生する電圧を利用するようにしてもよい。
【0086】(実施の形態5)より多くの種々の単位電
源装置を含み、電力が供給される回路や装置における複
数の負荷電流状態に応じた電力を供給し得る電源装置の
例について説明する。ここで、上記複数の負荷電流状態
としては、具体的には、例えばコンピュータなどでは、
通常の動作をするアクティブ状態(これにはさらにハー
ドディスク等が動作する状態や、ネットワークなどで通
信が行われる状態、キーボードが操作されている状態な
どがある)や、内部の状態やデータを保持したまま外見
上の動作を停止するスリープやスタンバイなどと称され
る状態、および計時機能などの一部の機能を除き、実質
的な動作が停止する停止状態などがある。また、例えば
携帯電話では、電波の送受信を伴う通話状態や、受信動
作や操作入力の受け付けだけをする待ち受け状態、およ
びデータの保持以外の動作を停止する電源OFFの状態
などがある。また、1つの機器のうちでも、これを構成
する各LSI等が、それぞれ別個の動作状態になること
がある。
【0087】(複数の単位電源装置を含む電源装置の構
成)図19に示すように、電源装置500には、例えば
それぞれ単位電源である4つ以上の電源装置501〜5
04…が設けられている。各電源装置501〜504の
出力端子115…は互いに接続されて、出力電圧Vout
を負荷回路101に供給し得るようになっている。電源
装置500には、また、上記各電源装置502〜504
の動作モード等を制御する動作モード制御部505が設
けられている。この動作モード制御部505は、負荷回
路101の動作状態や動作シーケンスに基づいて、動作
モードの制御を行うようにしてもよいし、負荷回路10
1に実際に流れる負荷電流を検出して上記動作モードの
制御を行うようにしてもよい。
【0088】上記電源装置501は、従来のように、第
1の動作モードだけを有する、すなわち常時電力を供給
する状態にある電源装置であり、電源装置500として
は、このような電源装置が混在していてもかまわない。
また、単に電源電圧を遮断するなどして電力の供給停止
状態になるような(すなわち応答性があまり高くないが
簡素な構成の)電源装置も、負荷回路101である機器
や回路の使用目的等に応じて混在させてもよい。また、
例えば負荷回路101の状態等に応じて供給電圧を異な
らせる必要があるなどの場合には、他の電源装置と異な
る電圧を出力する電源装置も混在させてもよい。
【0089】また、上記電源装置502・503は、前
記各実施の形態で説明したような、第1、第2の動作モ
ードを有する電源装置であり、電源装置504は、第1
〜第3の動作モードを有する電源装置である。
【0090】(第1の動作モードにする電源装置の選
択)次に、上記のように複数設けられた電源装置502
…の選択について説明する。
【0091】まず、選択されて電力を供給する(第1の
動作モードになる)電源装置502…は、負荷回路10
1に流れる負荷電流に応じた電流容量を有している必要
がある。ここで、選択される電源装置502…は1つに
限らず、複数個の組み合わせで選択されてもよい。すな
わち、互いの出力電圧が等しければ、得られる電流容量
は各電源装置502…の容量の合計となるので、これ
が、負荷回路101に流れる負荷電流に応じた大きさで
あればよい。ただし、互いに出力電圧が異なる電源装置
を混在させる場合には、そのような電源装置は排他的に
選択されるようにする必要がある。
【0092】また、必要な電流容量を満足する組み合わ
せが複数ある場合、自己消費電流の小さい組み合わせを
選択することが好ましい。すなわち、電源装置502…
が第2の動作モードになっている場合、上記のようにわ
ずかではあるが、電源装置502…自体が電力を消費す
る。そこで、最適な組み合わせの電源装置502…を選
択するためには、第1の動作モードになる電源装置50
2…の自己消費電流の合計と、第2の動作モードになる
502…の自己消費電流の合計との総和が最も小さくな
るようにすることが好ましい。
【0093】具体的には、例えば、電源装置P・Qにつ
いて、電源装置Pの第1、2の動作モードでの自己消費
電流が10mAと 1mA、電源装置Qの第1、2の動
作モードでの自己消費電流が15mAと12mAだとす
ると、 (1)電源装置Pが第1の動作モード、電源装置Qが第
2の動作モードになる場合には、合計では、10mA+
12mA=22mA の電流が消費される。 (2)一方、電源装置Qが第1の動作モード、電源装置
Pが第2の動作モードになる場合には、1mA+15m
A=16mA の電流が消費される。
【0094】すなわち、第1の動作モードで電力を供給
する場合の自己消費電流は電源装置Pのほうが小さい
が、そのときに電源装置Qが第2の動作モードになると
すると12mAの自己消費電流が流れるので、電源装置
Qによって電力を供給した方が、全体での消費電力は小
さく抑えられることになる。
【0095】このように、必要な電流容量を満足し、か
つ、電源装置全体の自己消費電流が最小となるように最
適な各電源装置を選択することにより、出力電圧Vout
のドロップ等を抑制するとともに、広範囲な負荷電流に
わたって高い電流効率を得ることができる。
【0096】(保持されるゲート電圧に応じた選択)例
えば電源装置502〜504のうち2以上が何れも必要
とされる電流容量を有している場合、基準電圧発生回路
123によって出力トランジスタ125のゲート端子に
印加される基準電圧Vref2をあらかじめ異ならせるな
どしておき、その電圧と負荷電流とに応じて電源装置5
02〜504を選択することができる。
【0097】ここで、負荷電流の大きさに応じたゲート
電圧の設定により、動作モード切り替え後のゲート電圧
および出力電圧Voutの変動を小さく抑え得る原理につ
いては、前記実施の形態4(図17)で説明したのと同
じである。すなわち、前記実施の形態4では、1つの電
源装置について、ゲート電圧が可変に設定される場合の
例を説明したが、ここでは、各電源装置502〜504
について、それぞれが所定のゲート電圧に設定されるこ
とにより、同様の効果を得ることができる。(なお、さ
らに、各電源装置502〜504のゲート電圧が実施の
形態4で示したように可変に設定され得るようにしても
よい。) 図20(a)〜(c)は、出力トランジスタ125のゲ
ート電圧と、第1の動作モードになった際の負荷電流と
の関係を示す説明図である。同図に示すように、変動後
の負荷電流に応じて、その負荷電流に対応して出力電圧
の変化が最小となるようなゲート電圧の設定された電源
装置502…が選択されて、第1の動作モードになるこ
とにより、動作モード切り替え後も、ゲート電圧がほと
んど変化せず、それゆえ、速やかに定常状態になって安
定した電圧の供給が開始される。なお、このとき、選択
されなかった他の電源装置は第2の動作モードのままで
もよく、または第3の動作モードとなってもよい。
【0098】上記のように、ゲート電圧に応じた少なく
とも1以上の電源装置502…が選択されて第1の動作
モードになることにより、様々なステップ的な負荷変動
時においても、前記出力トランジスタのゲート電圧が変
化することなく、スムーズに第2の動作モードから第1
の動作モードに切替わることができ、出力電圧Voutの
ドロップを抑えることができる。
【0099】(動作モードの遷移の例)負荷電流の変動
に応じた各電源装置501…の動作モードの遷移の例に
ついて説明する。
【0100】負荷回路101の負荷電流が例えば図21
に示すように変化するとすると、これに応じて、各電源
装置502〜504の動作モードも変化する。(電源装
置501は常時電力供給状態にあるので、以下の説明で
は省略する。) 負荷電流が小さいときには、例えば電流容量の小さい電
源装置502が第1の動作モードになって負荷回路10
1に電力を供給する。このとき、電源装置503は、第
2の動作モードになって自己消費電流が抑えられる。さ
らに、3つの動作モードを有する電源装置504は、負
荷電流の増大しないことが判っている場合には、第3の
動作モードになって、さらに自己消費電流が抑えられ
る。そして、上記電源装置504は、負荷電流の増大す
ることが判る場合、または増大する可能性がある場合に
は、前もって第2の動作モードになり、電力の供給開始
に備える。すなわち、例えば携帯電話の場合に、待ち受
け時には、送信回路に電力を供給する電源装置は第3の
動作モードになっていて、ボタン操作がなされると、続
いて送信がなされる可能性があるので第2の動作モード
になる。
【0101】そこで、負荷電流が大きくなると、電源装
置503・504が第2の動作モードから第1の動作モ
ードになるとともに、電源装置502が第2の動作モー
ドになる。これによって、出力電圧Voutのドロップな
どを生じることなく、迅速に、必要とされる電力の供給
が開始される。
【0102】また、負荷電流が減少する場合には、電源
装置503・504は、それぞれ、第2、第3の動作モ
ードに戻るが、この場合にも、電源装置502は第2の
動作モードから第1の動作モードになって速やかに電力
の供給が開始されるので、電源装置503・504によ
る電力の供給が即座に停止したとしても、出力電圧Vou
tのドロップなどは抑制される。ここで、電源装置50
4は、電力の供給を停止するときには、第2の動作モー
ドになってもよいし、第3の動作モードになってもよ
い。すなわち、前記のように負荷電流の増大の可能性な
どに応じて、何れかの動作モードになればよい。
【0103】(実施の形態6)上記のような電源装置の
LSI(large scale integrated circuit)チップへの
実装形態の例について説明する。
【0104】図22に示すように、上記各実施の形態で
説明したような1以上の電源装置601・602をLS
Iチップ600上に形成することによって、上記のよう
に応答性が高く、負荷電流の変動に応じて出力電圧Vou
tの電圧のドロップなどがなく電力を供給し得る電源L
SIを構成することができる。
【0105】また、図23に示すように、同一のLSI
チップ610上に、電源装置601・602とともに、
これらによって駆動される負荷回路である負荷回路コア
603や他の電圧で駆動される負荷回路コア604を形
成するようにしてもよい。また、さらに、上記のように
応答性の高い電源装置601・602が用いられること
によって負荷回路の電源容量としてのコンデンサ605
に必要とされる容量を小さく設定することができるの
で、従来のようにLSIチップ610の外部に接続する
ことなく同図に示すように内蔵することが容易に可能と
なる。それゆえ、このようなLSIチップ610を用い
る機器の製造コストの低減や小型化を図ることができ
る。
【0106】なお、上記の例では、例えば、第2の動作
モード時の出力トランジスタ125のゲート電圧(基準
電圧Vref2)が第1の動作モード時のゲート電圧とほ
ぼ同じ電圧に設定される例を示したが、これに限らず、
例えば上記第1の動作モード時のゲート電圧をV1、出
力トランジスタ125が完全にOFF状態になるような
電源電圧(Hレベル)や接地電圧(Lレベル)をVof
fとすると、|V1−Vref2|<|Voff−V1|
となるように設定すれば、ゲート電圧がVoffにされ
る場合よりも出力電圧Voutの立ち上がり時間を短くす
ることができる。また、第2の動作モード時に流れる負
荷電流に対応するゲート電圧をV2とすると、|V1−
Vref2|<|V2−V1|となるように設定すれば、
ゲート電圧が上記電圧V2にされる場合よりも出力電圧
Voutの立ち上がり時間を短くすることができる。ま
た、ゲート電圧がハイインピーダンスになって不定の電
圧になる場合には立ち上がり時間も不定になるのに対し
て、ゲート電圧が所定の電圧に設定されることにより、
立ち上がり時間を一定の時間に管理することができる。
【0107】ここで、上記のように出力トランジスタ1
25のゲート電圧が第1の動作モード時のゲート電圧に
近いほど出力電圧Voutの立ち上がり時間を短くするこ
とができるが、実際上、上記基準電圧Vref2の具体的
な設定は、次のようになされればよい。すなわち、負荷
電流が変動する場合の電源電圧の変動量は、負荷電流の
変動量およびコンデンサ102の容量にも依存する。そ
れゆえ、上記負荷電流の変動量およびコンデンサ102
の容量に応じて、電源電圧の変動量が、電力が供給され
る機器に許容される変動量よりも小さくなるように、上
記基準電圧Vref2が設定されればよい。このことは、
逆に、基準電圧Vref2が電圧V1に近いほど、コンデ
ンサ102の容量を小さくすることができ、それゆえ、
コンデンサ102をLSIに内蔵することや、LSI上
でコンデンサ102が占める面積を低減することが容易
になることを意味する。
【0108】また、上記のような基準電圧の設定とその
効果については、実施の形態2で説明したコンデンサ2
23の端子223aに印加される基準電圧Vref3など
に関しても同様である。
【0109】また、上記各実施の形態で説明した構成要
素は、それぞれ必要に応じて組み合わせてもよい。具体
的には、例えば実施の形態3(図11など)のように、
応答性に影響のない、または少ない電流パスを遮断する
構成を実施の形態2(図7)の電源装置に適用するなど
してもよい。
【0110】また、上記の例ではP型MOSの出力トラ
ンジスタ125が用いられる例を示したが、これに限ら
ず、例えば図24に示す電源装置461のようにバイポ
ーラ型の出力トランジスタ462が用いられる場合でも
本発明を適用することができる。
【0111】
【発明の効果】以上のように本発明によると、出力電圧
の立ち上がりが速く、また、電力供給状態の切り替え時
などに出力電圧のドロップを回避または低減でき、しか
も、電源装置の自己消費電流の大幅な増大を招くことな
く広範囲な負荷電流にわたる電流効率の高効率化を図る
ことができるとともに、さらに、ワンチップ化なども容
易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、実施の形態1の電源装置におけ
る構成と第1の動作モードでの状態を示す回路図図1
(b)は、実施の形態1の電源装置における構成と第2
の動作モードでの状態を示す回路図
【図2】図2(a)は、実施の形態1の電源装置の具体
的な構成と第1の動作モードでの状態を示す回路図図2
(b)は、実施の形態1の電源装置の具体的な構成と第
2の動作モードでの状態を示す回路図
【図3】図3(a)〜(f)は、実施の形態1の電源装
置における基準電圧Vref2を発生する基準電圧発生回
路123の構成を示す回路図
【図4】実施の形態1の電源装置の出力トランジスタ1
25のゲート電圧と出力電圧を示すグラフ
【図5】実施の形態1の電源装置の出力電圧を示すグラ
【図6】従来の電源装置の出力電圧を示すグラフ
【図7】実施の形態2の電源装置の構成を示す回路図
【図8】実施の形態2の他の電源装置の構成を示す回路
【図9】実施の形態2のさらに他の電源装置における構
成と第1の動作モードでの状態を示す回路図
【図10】実施の形態2のさらに他の電源装置における
構成と第2の動作モードでの状態を示す回路図
【図11】図11(a)は、実施の形態3の電源装置に
おける構成と第1の動作モードでの状態を示す回路図図
11(b)は、実施の形態3の電源装置における構成と
第2の動作モードでの状態を示す回路図
【図12】図12(a)は、実施の形態3の電源装置の
第1の動作モードでの自己消費電流を示す説明図図12
(b)は、実施の形態3の電源装置の第2の動作モード
での自己消費電流を示す説明図
【図13】実施の形態3の電源装置の他の例を示す回路
【図14】実施の形態3の第3の動作モードを有する電
源装置の構成を示す回路図
【図15】図15(a)は、実施の形態3の電源装置に
おける差動オペレーショナルアンプ122の構成を示す
回路図図15(b)は、実施の形態3の電源装置におけ
る可変バイアス電圧発生回路434の構成を示す回路図
【図16】実施の形態3の電源装置のさらに他の例を示
す回路図
【図17】図17(a)〜(c)は、実施の形態4の電
源装置における負荷電流と出力トランジスタ125のゲ
ート電圧との関係を示す説明図
【図18】図18(a)〜(c)は、実施の形態4の電
源装置における基準電圧発生回路123の構成を示す回
路図
【図19】実施の形態5の複数の単位電源装置を含む電
源装置の構成を示すブロック図
【図20】図20(a)〜(c)は、実施の形態5の出
力トランジスタ125のゲート電圧と、第1の動作モー
ドになった際の負荷電流との関係を示す説明図
【図21】実施の形態5の電源装置の動作モードの遷移
の例を示す説明図
【図22】実施の形態6のLSIチップ上に形成された
電源装置の例を示す模式図
【図23】実施の形態6のLSIチップ上に形成された
電源装置の他の例を示す模式図
【図24】変形例の電源装置の構成を示す回路図
【図25】従来の電源装置の構成を示す回路図
【図26】他の従来の電源装置の構成を示す回路図
【符号の説明】
101 負荷回路 102 コンデンサ 111 アクティブ用電源装置 112 スタンバイ用電源装置 113 電源 114 電圧変換回路 115 出力端子 116 出力スイッチ 117 動作モード切り換え信号 121 基準電圧発生回路 122 差動オペレーショナルアンプ 123 基準電圧発生回路 124 スイッチ組 124a・124b スイッチ 125 出力トランジスタ 131・132 抵抗素子 133 ダイオード 134 抵抗素子 135 トランジスタ 136 抵抗素子 137 定電流源 138 トランジスタ 139 基準電圧発生回路 140 抵抗素子 141 ツェナーダイオード 151 可変抵抗素子 152 抵抗素子 153 P型MOSトランジスタスイッチ 154 抵抗素子 155 可変電流源 211 電源装置 221・222 抵抗素子 223 コンデンサ 223a 端子 224 スイッチ 225 基準電圧発生回路 226・227・228 スイッチ 311 電源装置 312 電源装置 411 電源装置 421・422 スイッチ 423・424 スイッチ 431 N型MOSトランジスタ 432 P型MOSトランジスタ 433 N型MOSトランジスタ 434 可変バイアス電圧発生回路 435 N型MOSトランジスタ 436 電流源 451 電源装置 452 N型MOSトランジスタ 453 P型MOSトランジスタ 461 電源装置 462 出力トランジスタ 500 電源装置 501〜504 電源装置 505 動作モード制御部 510 電源装置 511 電圧制御回路 512〜514 スイッチ 515 第3動作モード信号 600 LSIチップ 601・602 電源装置 603 負荷回路コア 604 負荷回路コア 605 コンデンサ 610 LSIチップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 崎山 史朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F038 AR21 BB04 BB05 BG06 DF01 DF17 EZ20 5H730 AA14 AS01 BB11 DD04 FD01 XC03 5J055 AX02 AX13 BX01 BX16 DX13 DX14 DX53 EX01 EY01 EY10 EY12 EY21 EZ09 EZ51 FX05 FX19 FX31 GX00 GX01 GX02 GX04 GX05

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力を供給する第1の動作モード時に、出
    力電圧を所定の電圧に制御する制御手段と、 電力の供給を停止する第2の動作モード時に、上記出力
    電圧を遮断する遮断手段と、 上記第2の動作モード時に、上記制御手段における少な
    くとも一部の状態を上記第1の動作モード時の状態に応
    じた待機状態に保つ制御状態維持手段と、 を備えたことを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】請求項1の電源装置であって、 上記待機状態は、上記第2の動作モード時の状態よりも
    上記第1の動作モード時の状態に近い状態であることを
    特徴とする電源装置。
  3. 【請求項3】請求項1の電源装置であって、 上記待機状態は、動作モードが上記第2の動作モードか
    ら上記第1の動作モードに変わる際の出力電圧の変動量
    が所定の大きさよりも小さくなる状態であることを特徴
    とする電源装置。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3の何れかの電源装置
    であって、 上記制御手段は、制御端子の電圧に応じて上記出力電圧
    を発生する出力トランジスタを含み、 上記制御状態維持手段は、上記制御端子の電圧を所定の
    電圧に維持するように構成されていることを特徴とする
    電源装置。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項3の何れかの電源装置
    であって、 上記制御手段は、制御端子に流れる電流に応じて上記出
    力電圧を発生する出力トランジスタを含み、 上記制御状態維持手段は、上記制御端子に流れる電流を
    所定の大きさに維持するように構成されていることを特
    徴とする電源装置。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項3の何れかの電源装置
    であって、 上記制御手段は、電荷を蓄積する容量素子を含み、 上記制御状態維持手段は、上記容量素子の両端の電圧を
    所定の電圧に維持するように構成されていることを特徴
    とする電源装置。
  7. 【請求項7】請求項1から請求項6の何れかの電源装置
    であって、さらに、 上記第2の動作モード時に、上記制御手段における、上
    記制御状態維持手段の動作に影響しない部分の消費電流
    を低下させる消費電流低下手段を備えたことを特徴とす
    る電源装置。
  8. 【請求項8】請求項7の電源装置であって、 上記消費電流低下手段は、上記制御手段における、上記
    制御状態維持手段の動作に影響しない部分への電流の供
    給を遮断するように構成されていることを特徴とする電
    源装置。
  9. 【請求項9】請求項7または請求項8の何れかの電源装
    置であって、 上記制御手段における上記制御状態維持手段の動作に影
    響しない部分は、上記出力電圧がフィードバックされ
    て、上記出力電圧を制御する制御信号を発生するフィー
    ドバック回路を含むことを特徴とする電源装置。
  10. 【請求項10】請求項1から請求項9の何れかの電源装
    置であって、 さらに、第3の動作モード時に、上記制御手段、および
    上記制御状態維持手段への電流の供給が遮断されるよう
    に構成されていることを特徴とする電源装置。
  11. 【請求項11】請求項1から請求項10の何れかの電源
    装置であって、 上記制御手段はオペレーショナルアンプを含むととも
    に、 さらに、上記オペレーショナルアンプにおけるバイアス
    電流を制御するバイアス電流制御手段を備えたことを特
    徴とする電源装置。
  12. 【請求項12】請求項11の電源装置であって、 上記バイアス電流が、上記電源装置の出力電流に応じて
    制御されることを特徴とする電源装置。
  13. 【請求項13】請求項12の電源装置であって、 上記バイアス電流は、上記電源装置の出力電流が大きい
    ほど、大きくなるように制御されることを特徴とする電
    源装置。
  14. 【請求項14】請求項1から請求項13の何れかの電源
    装置であって、 上記第1の動作モード時の状態に応じた状態は、複数種
    類の状態に可変に設定されるように構成されていること
    を特徴とする電源装置。
  15. 【請求項15】請求項14の電源装置であって、 上記複数種類の状態は、上記第2の動作モード後の上記
    第1の動作モードにおける負荷電流の大きさに応じて設
    定されるように構成されていることを特徴とする電源装
    置。
  16. 【請求項16】電力が供給される装置における同一のノ
    ードに対して電力を供給する複数の単位電源装置を有
    し、 上記複数の単位電源装置のうちの少なくとも何れかが、
    請求項1から請求項15の何れかの電源装置である待機
    状態維持可能電源装置であることを特徴とする電源装
    置。
  17. 【請求項17】請求項16の電源装置であって、 上記待機状態維持可能電源装置は、上記電力が供給され
    る装置の負荷電流に応じて、上記第2の動作モードと、
    上記第1の動作モードとに切り替わるように構成されて
    いることを特徴とする電源装置。
  18. 【請求項18】請求項17の電源装置であって、 上記電力が供給される装置の負荷電流に応じた電力供給
    能力を満足し、かつ、電源装置の消費電力が最小となる
    1以上の上記単位電源装置の組み合わせによって電力が
    供給されるように構成されていることを特徴とする電源
    装置。
  19. 【請求項19】電力が供給される装置における同一のノ
    ードに対して電力を供給する複数の単位電源装置を有
    し、 上記複数の単位電源装置のうちの少なくとも2以上が、
    請求項1から請求項15の何れかの電源装置であり、 上記2以上の電源装置は、上記制御状態維持手段によっ
    て保たれる上記制御手段の少なくとも一部の上記状態が
    互いに異なることを特徴とする電源装置。
  20. 【請求項20】請求項19の電源装置であって、 上記電力が供給される装置の負荷電流の変動に応じて、
    電力を供給する1以上の上記単位電源装置の組み合わせ
    が変更される場合に、出力電圧の変化が最も小さくなる
    組み合わせに変更されるように構成されたことを特徴と
    する電源装置。
  21. 【請求項21】請求項16から請求項20の何れかの電
    源装置であって、 1チップの半導体集積回路内に形成されていることを特
    徴とする電源装置。
  22. 【請求項22】請求項1から請求項21の何れかの電源
    装置であって、 電力が供給される装置と同じ半導体集積回路内に形成さ
    れていることを特徴とする電源装置。
  23. 【請求項23】オペレーショナルアンプを含み、電力を
    供給するための出力電圧を所定の電圧に制御する制御手
    段と、 上記オペレーショナルアンプにおけるバイアス電流を制
    御するバイアス電流制御手段とを備えたことを特徴とす
    る電源装置。
  24. 【請求項24】請求項23の電源装置であって、 上記バイアス電流が、上記電源装置の出力電流に応じて
    制御されることを特徴とする電源装置。
  25. 【請求項25】請求項24の電源装置であって、 上記バイアス電流は、上記電源装置の出力電流が大きい
    ほど、大きくなるように制御されることを特徴とする電
    源装置。
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