JP2009109304A - 磁性物の検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁性物を強制的に磁化することなく磁気インピーダンス効果型センサにより検出可能にする方法を提供する。
【解決手段】磁気センサ素子及びこの磁気センサ素子1a,1bに感磁軸方向磁界を通過させる永久磁石1cを備えた磁気センサを走行させ、該磁気センサが被検出磁性物Mを通過する際の前記永久磁石1cからの被検出磁性物Mへの磁界の通過による前記磁気センサ素子1a,1bにおける感磁軸方向磁界の変化で前記磁気センサの出力を変化させ、この変化から被検出磁性物を検出する。
【選択図】図2

Description

本発明は磁性インピーダンス効果型センサを使用して磁性物を検出する方法に関するものである。
零磁歪乃至は負磁歪のアモルファス合金ワイヤは自発磁化の方向がワイヤ周方向に対し互いに逆方向の磁区が交互に磁壁で隔てられた構成の外殻部を有する。かかる零磁歪乃至は負磁歪のアモルファス磁性ワイヤに高周波励磁電流を流したときに発生するワイヤ両端間出力電圧中のインダクタンス電圧分は、ワイヤの横断面内に生じる円周方向磁界によって上記の円周方向に易磁化性の外殻部が円周方向に磁化されることに起因して発生する。従って、周方向透磁率μθは同外殻部の円周方向の磁化に依存する。而るに、この通電中のアモルファスワイヤの軸方向に被検出磁界を作用させると、上記通電による円周方向磁界と被検出磁界との合成により、上記円周方向に易磁化性を有する外殻部に作用する磁界の方向が円周方向からずれ、それだけ円周方向への磁化が生じ難くなり、上記周方向透磁率μθが変化し、上記インダクタンス電圧分が変動することになる。この変動現象は磁気インダクタンス効果と称され、これは上記高周波励磁電流を搬送波とし、被検出磁界を被検出波として変調される現象ということができる。
更に、上記通電電流の周波数がMHzオ−ダになると、高周波表皮効果が大きく現れ、表皮深さδ=(2ρ/wμθ1/2(μθは前記した通り円周方向透磁率、ρは電気抵抗率、wは角周波数をそれぞれ示す)がμθにより変化し、このμθが前記した通り、被検出磁界によって変化するので、ワイヤ両端間出力電圧中の抵抗電圧分も被検出磁界で変動するようになる。この変動現象は磁気インピーダンス効果と称され、これは上記高周波励磁電流(搬送波)が被検出磁界(信号波)で変調される現象ということができる。
アモルファス合金ワイヤは磁気インピーダンス効果素子と称され、この磁気インピーダンス効果素子を感磁素子とする磁界センサが種々開発されている。
図6は磁気インピーダンス効果素子を使用した従来の磁界センサの一例を示している。
図6において、1は磁気インピーダンス効果素子、2は磁気インピーダンス効果素子1に高周波励磁電流を加えるための高周波電流源回路である。Hは磁気インピーダンス効果素子1の軸方向に作用する被検出磁界を示し、磁気インピーダンス効果素子の出力端には、前記高周波励磁電流(搬送波)が被検出磁界(被検出波)Hで変調されたものが出力される。3は検波回路であり、変調波が検波され被検出磁界(被検出波)Hが復調されて出力される。4は増幅器、5は出力端である。
上記において、被検出磁界の正負により磁気インピーダンス効果素子内磁界の周方向ずれφにも正負が生じるが、周方向の磁界の減少倍率cos(±φ)は変わらず、従ってμθの減少度は外部磁界の方向の正負によっては変化されない。従って、被検出磁界−出力特性は磁界をx軸に、出力をy軸にとると、図7の(イ)に示すように、y軸に対してほぼ左右対称となる。また、図7の(イ)に示すように、非線形になる。
そこで、図6において、6で示す負帰還用コイルで負帰還をかけて図7の(ロ)に示すように特性を直線化している。
更に、図6において、7で示すバイアス磁界用コイルにより、図7の(ロ)の特性を、図7の(ハ)に示すようにバイアス磁界Hbにより矢印方向に移動させて極性判別可能としている。
従来、前記バイアス磁界用コイルによるバイアス印加に代え、永久磁石を使用することが公知である(例えば、特許文献1参照)。
特許第3607447号公報 前記磁気インピーダンス効果型センサによる磁界測定中にバイアス磁界が変動すると、その変動にともなって被検出磁界のシフト量が変動することになるので、満足な磁界測定ができなくなる。従って、磁気インピーダンス効果型センサを走行させてその走行ラインに沿い磁界を測定する場合、その走行中でのバイアス磁界の変動は許されない。
磁性物を磁気センサにより検出する場合、通常は励磁器を先行させて磁性物を磁化し、その磁化物から発する磁界を検出している。しかし、事前の磁化処理を必要とし、厄介である。
本発明の目的は、磁性物を強制的に磁化することなく磁気インピーダンス効果型センサにより検出可能にする方法を提供することにある。
請求項1に係る磁性物の検出方法は、磁気センサ素子及びこの磁気センサ素子に感磁軸方向磁界を通過させる永久磁石を備えた磁気センサを走査させ、該磁気センサが被検出磁性物を通過する際の前記永久磁石からの被検出磁性物への磁界の通過による前記磁気センサ素子における感磁軸方向磁界の変化で前記磁気センサの出力を変化させ、この変化から被検出磁性物を検出することを特徴とする。
請求項2に係る磁性物の検出方法は、請求項1の磁性物の検出方法において、磁気センサ素子に磁気インピーダンス効果素子を使用することを特徴とする。
請求項3に係る磁性物の検出方法は、請求項2の磁性物の検出方法において、2個の磁気インピーダンス効果素子の検出出力を差動増幅して磁気センサ出力とすることを特徴とする。
請求項4に係る磁性物の検出方法は、請求項2の磁性物の検出方法において、磁気インピーダンス効果素子の検出出力と、励磁電流周波数域におけるインピーダンス値が磁気インピーダンス効果素子のインピーダンス値に等しい抵抗素子の検出出力とを差動増幅して磁気センサ出力とすることを特徴とする。
請求項5に係る磁性物の検出方法は、請求項2の磁性物の検出方法において、磁気インピーダンス効果素子の検出出力と、抵抗素子とコイルまたはコイルから構成され、励磁電流周波数域におけるインピーダンス値が磁気インピーダンス効果素子のインピーダンス値に等しい複合素子の検出出力とを差動増幅して磁気センサ出力とすることを特徴とする。
請求項6に係る磁性物の検出方法は、請求項1〜5何れかの磁性物の検出方法において、磁性物の検出にあたっての磁気センサ出力の0点調整を自動的に行わせることを特徴とする。
請求項7に係る磁性物の検出方法は、請求項1〜6何れかの磁性物の検出方法を噴霧塗装中での磁性部位の検出に使用することを特徴とする。
磁気インピーダンス効果型センサに永久磁石を設けてあり、その永久磁石から出る磁力線中、被検出磁性物が存在しないとき(遠方に存在するとき)磁気インピーダンス効果素子の軸方向を通過する磁界に対し、前記磁気インピーダンス効果型センサが被検出磁性物に接近したとき、永久磁石からの前記磁力線中の一部が磁気誘導効果のために被検出磁性物側に偏向されて被検出磁性物の軸方向を通過し被検出磁性物に近い側の磁気インピーダンス効果素子の感磁軸を通るから、その磁気インピーダンス効果素子の通過磁界が増加する。その磁界の増加ΔHのために、永久磁石付き磁気インピーダンス効果型センサの検出出力が変化して被検出磁性物を検出できる。
図1は本発明において使用する磁気インピーダンス効果型センサの一例の回路図を示している。
図1において、1a,1bは一対の磁気インピーダンス効果素子、1cは棒状永久磁石であり、これらは実質的に同一平面内に図2の(イ)に示すように、棒状永久磁石1cを対称中心線として磁気インピーダンス効果素子1a,1bを対称に配設してあり、図示の例では、永久磁石1cを対称中心線とし、永久磁石1cの中央点に直交する線上に、磁気インピーダンス効果素子1a,1bを対称的に配設してある。
図1において、2は磁気インピーダンス効果素子1a,1bに高周波励磁電流を加えるための高周波電流源回路、3a,3bは各磁気インピーダンス効果素子1a,1bの出力端に接続した検波回路、4は両検波回路3a,3bの出力を差動増幅する演算増幅回路である。6’a,6’bは増幅出力を負帰還用コイル6a,6bを介して各磁気インピーダンス効果素子1a,1bに負帰還させる負帰還回路である。8は検出出力の零点調整器であり、増幅回路出力と所定の基準電圧とを比較し、その差電圧を0とするようにその差電圧で電子ボリュームを回動させその電子ボリュームの出力を増幅回路4に入力して前記基準電圧を自動的に0点とするものを使用できる。5は検出出力端である。7a,7bは永久磁石1cのバラツキを調整するために必要に応じて設けられたバイアス磁界用コイル、+Vccはバイアス磁界用電源であり、これらは省略することもできる。
前記の磁気インピーダンス効果素子、永久磁石、高周波電流源回路、検波回路、差動増幅回路は共通の基板上に搭載し、検出出力端や零点調整器はリード線を介して接続してもよい。
次に、前記磁気インピーダンス効果型センサを使用しての本発明の磁性物の検出方法について説明する。
前記永久磁石には、磁極を磁気インピーダンス効果素子に吸着接触させれば、磁気インピーダンス効果素子がその磁界検出範囲を越えるまで磁化されるような強力なものを使用できる。
図2の(イ)に示す状態おいて、永久磁石1cの中央点を垂直に横断する直線方向の磁界線分は0であり、従って磁気インピーダンス効果素子1a,1bの感磁軸方向磁界が0であるから、センサ出力は0である。
図2の(ロ)に示すように、磁気インピーダンス効果型センサが被検出磁性物Mに近づくと、永久磁石1cによる被検出磁性物Mでの磁気誘導が生じて磁力線の分布が変化し、永久磁石1cから出る磁力線が被検出磁性物1aが存在する側に偏在し、被検出磁性物Mに近い側の磁気インピーダンス効果素子1a周りの磁界分布が、反対側の磁気インピーダンス効果素子1b周りの磁界分布よりも大きく変歪されて被検出磁性物Mに近い側の磁気インピーダンス効果素子1aの感磁軸を通る磁束が増えるようになり、その感磁軸方向磁界が磁気インピーダンス効果型センサが被検出磁性物Mに近づくに従い増加し、永久磁石1cが被検出磁性物M直上を越えるその磁界変化の様相が逆転する。
永久磁石1cが被検出磁性物M直上を通過するときをx=0とすれば、被検出磁性物Mに近い側の磁気インピーダンス効果素子1aには、図3の(イ)に示すパターンの感磁軸方向磁界Hが作用し、反対側の磁気インピーダンス効果素子1cの感磁軸方向に作用する磁界Hは図3の(ロ)に示すようにほぼ0となる。
従って、磁気インピーダンス効果型センサの永久磁石の中心が被検出磁性物の中心上に在るときを基準とし、このときに両者間の距離xをx=0とすると、被検出磁性物に近い側の磁気インピーダンス効果素子1aの感磁磁界は図3の(イ)に示すように変化し、被検出磁性物側と反対側の磁気インピーダンス効果素子1bの感磁磁界は図3の(ロ)に示すように変化し、高周波励磁電流に基づく各磁気インピーダンス効果素子の周方向磁界、すなわち搬送波が図3の(イ)(ロ)に示すパターンの軸方向磁界で変調されて各磁気インピーダンス効果素子の出力端に出力される。
この各磁気インピーダンス効果素子の出力が各検波回路で検波されて図に示したパターンの信号波が復調され、この両復調波が差動増幅回路で差動増幅され、図3の(イ)と図3の(ロ)との差のパターン波形の検出出力が得られる。
従って、検出出力にピークが生じることから目的の被検出磁性物の位置を検出できる。各磁気インピーダンス効果素子の中心間の間隔が通常50mm程度であり、各各磁気インピーダンス効果素子が拾う地磁気等のノイズはほぼ同等であるから、差動により打ち消すことができる。
図4−1は本発明において使用する永久磁石付き磁気インピーダンス効果型センサの別例の回路図であり、図1に示した磁気インピーダンス効果型センサに対し、片側の磁気インピーダンス効果素子(被検出磁性物の反対側となる磁気インピーダンス効果素子1b)を、励磁電流周波数域におけるインピーダンス値が磁気インピーダンス効果素子のインピーダンス値に等しい抵抗素子100bに置換し、その抵抗素子100bには増幅回路出力を負帰還させていない点を除けば、実質的に同じである。
図4−1において、図1と同一符号の箇所は、図1と同一の構成部分を示している。
このセンサを使用すれば、差動増幅回路の入力側のコモンモードノイズ(電磁波、温度ドリフトなど)を差動により打ち消すことができる。
図4−2は本発明において使用する永久磁石付き磁気インピーダンス効果型センサの別例の回路図である。周囲に有害な交流磁界ノイズが存在する場合、これを除去するために、図4−2に示すように、磁気インピーダンス効果素子の感磁軸方向とコイル軸方向が同方向のコイル102bを抵抗101bに直列に接続し、交流磁界ノイズによりコイル102bに誘導される電流と高周波励磁電流との合成電流による抵抗素子端103bの出力が検波回路3bを経て検波回路3bの出力側に現れる出力と、高周波励磁電流磁界が交流磁界ノイズで磁気インピーダンス効果1aにより変調され検波回路3aで復調されて検波回路3aの出力端に現れる出力とを等しくするように、複合コイル抵抗素子100bのインピーダンスが設定されている。複合コイル抵抗素子100bに代え磁気インピーダンス効果素子と商用周波数インピーダンスが等しいコイルを使用することもできる。
地磁気の影響は、前記した検出出力の0点調整で排除できる。
前記磁気インピーダンス効果素子と永久磁石との配置パターンは、図示のものには限定されず、永久磁石から発せられる磁界が、磁気インピーダンス効果素子の感磁軸においては、磁気センサの磁界検出範囲内に入るように永久磁石の数量・設置位置・設置角度を調整すればよい。
前記実施例では、外来ノイズ、例えば地磁気、電線磁界等の影響を排除するために差動式磁気センサを使用しているが、外来ノイズが問題とならない環境下での被検出磁性物の検出には、磁気インピーダンス効果素子を単一とする非差動方式を使用することができる。
本発明は、非磁性物例えばコンクリート中に埋設された鉄筋等の磁性物をコンクリート表面から検出するのに使用できる。
また、噴霧塗装工程では、投光・受光方式によるワークの位置検出が不可であり、この場合、ワークが磁性物であれば、本発明によりワークを位置検出できる。例えば、本体にワークを仮セットした状態で噴霧塗装を行い、ロボットのアームでワークを検出してワークの本取付けを行う場合のワークの検出に使用できる。
前記磁気インピーダンス効果素子1a,1bには、零磁歪乃至は負磁歪のアモルファスワイヤの外、アモルファスリボン、アモルファススパッタ膜等も使用できる。抵抗素子には、ワイヤの外、リボン、スパッタ膜等も使用できる。
前記磁気インピーダンス効果素子1a,1bには、遷移金属と非金属の合金で非金属が10〜30原子%組成のもの、特に遷移金属と非金属との合金で非金属量が10〜30原子%を占め、遷移金属がFeとCoで非金属がベルトコンベアとSiであるかまたは遷移金属がFeで非金属がBとSiである組成のものを使用することができ、例えば、組成Co70.515Si10Fe4.5、長さ2000μm〜6000μm、外径30μm〜50μmφのものを使用できる。
高周波励磁電流には、例えば連続正弦波、パルス波、三角波等の通常の高周波を使用でき、高周波励磁電流源としては、例えばハートレー発振回路、コルピッツ発振回路、コレクタ同調発振回路、ベース同調発振回路のような通常の発振回路の外、水晶発振器の矩形波出力を直流分カットコンデンサを経て積分回路で積分しこの積分出力の三角波を増幅回路で増幅する三角波発生器、CMOS−ICを発振部として使用した三角波発生器等を使用できる。
検波回路としては、例えば被変調波を演算増幅回路で半波整流しこの半波整流波を並列RC回路またはRCローパスフィルターで処理して半波整流波の包絡線出力を得る構成、被変調波をダイオードで半波整流しこの半波整流波を並列RC回路またはRCローパスフィルターで処理して半波整流波の包絡線出力を得る構成等を使用できる。
また、被変調波(周波数fs)に同調させた周波数fsの方形波を被変調波に乗算して信号波をサンプリングする同調検波を使用することができる。
上記の例では、被変調波の復調によって信号磁界(信号波)を取り出しているが、これに限定されず、磁気インピーダンス効果素子に作用する信号磁界(信号波)で変調された高周波励磁電流波(搬送波)から信号磁界を検波し得るものであれば、適宜の検波手段を使用できる。
負帰還用コイルは磁気インピーダンス効果素子に巻き付けることができる。また、図5に示すように磁気インピーダンス効果素子とループ磁気回路を構成する鉄芯に負帰還用コイルを巻き付けることもできる。
図5の(イ)は鉄芯コイル付き磁気インピーダンス効果ユニットの一例を示す側面図、図5の(ロ)は同じく底面図、図5の(ハ)は図5の(ロ)におけるハ−ハ断面図である。
図5において、100は基板チップであり、例えばセラミックス板を使用できる。101は基板片の片面に設けた電極であり、磁気インピーダンス効果素子接続用突部102を備えている。この電極は導電ペースト、例えば銀ペーストの印刷・焼付けにより設けることができる。1xは電極101,101の突部102,102間にはんだ付けや溶接により接続した磁気インピーダンス効果素子であり、前記した通り零磁歪乃至負磁歪のアモルファスワイヤ、アモルファスリボン、スパッタ膜等を使用できる。103は鉄やフェライト等からなるC型鉄芯、6xはC型鉄芯に巻装した負帰還用コイルであり、磁気インピーダンス効果素子1xとC型鉄芯103とでループ磁気回路を構成するように、C型鉄芯103の両端を基板片100の他面に接着剤等で固定してある。鉄芯材料としては、残留磁束密度の小さい磁性体であればよく、例えば、パーマロイ、フェライト、鉄、アモルファス磁性合金の他、磁性体粉末混合プラスチック等を挙げることができる。
7xはC型鉄芯に必要に応じて巻装した直流バイアス磁界用コイルであり、前記した永久磁石の極性強さにバラツキがあっても、このコイルの+Vcc電源による通電で発生される直流磁界で調整できる(調整は図1の可変抵抗rで行われる)。
本発明で使用される永久磁石付き磁気インピーダンス効果センサの一例を示す回路図である。 本発明に係る磁性物の検出方法を示す説明図である。 本発明に係る磁性物の検出方法でセンサの各磁気インピーダンス効果素子の感磁軸方向に作用する磁界変化を示す図面である。 本発明で使用される永久磁石付き磁気インピーダンス効果センサの別例を示す回路図である。 本発明で使用される永久磁石付き磁気インピーダンス効果センサの上記とは別の例を示す回路図である。 前記の磁気インピーダンス効果センサにおいて使用される磁気インピーダンス効果ユニットを示す図面である。 従来の磁気インピーダンス効果センサを示す回路図である。 磁気インピーダンス効果センサの検知出力特性を示す図面である。
符号の説明
1a 磁気インピーダンス効果素子
1b 磁気インピーダンス効果素子
1c 永久磁石
4 差動増幅回路
8 零点調整器
M 被検出磁化物

Claims (7)

  1. 磁気センサ素子及びこの磁気センサ素子に感磁軸方向磁界を通過させる永久磁石を備えた磁気センサを走査させ、該磁気センサが被検出磁性物を通過する際の前記永久磁石からの被検出磁性物への磁界の通過による前記磁気センサ素子における感磁軸方向磁界の変化で前記磁気センサの出力を変化させ、この変化から被検出磁性物を検出することを特徴とする磁性物の検出方法。
  2. 磁気センサ素子に磁気インピーダンス効果素子を使用することを特徴とする請求項1記載の磁性物の検出方法。
  3. 2個の磁気インピーダンス効果素子の検出出力を差動増幅して磁気センサ出力とすることを特徴とする請求項2記載の磁性物の検出方法。
  4. 磁気インピーダンス効果素子の検出出力と、励磁電流周波数域におけるインピーダンス値が磁気インピーダンス効果素子のインピーダンス値に等しい抵抗素子の検出出力とを差動増幅して磁気センサ出力とすることを特徴とする請求項2記載の磁性物の検出方法。
  5. 磁気インピーダンス効果素子の検出出力と、抵抗素子とコイルまたはコイルから構成され、励磁電流周波数域におけるインピーダンス値が磁気インピーダンス効果素子のインピーダンス値に等しい複合素子の検出出力とを差動増幅して磁気センサ出力とすることを特徴とする請求項2記載の磁性物の検出方法。
  6. 磁性物の検出にあたっての磁気センサ出力の0点調整を自動的に行わせることを特徴とする請求項1〜5何れか記載の磁性物の検出方法。
  7. 噴霧塗装中での磁性部位の検出に使用することを特徴とする請求項1〜6何れか記載の磁性物の検出方法。
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