JPH1172479A - 非磁性製品中の磁性体の検知方法及び検知装置 - Google Patents

非磁性製品中の磁性体の検知方法及び検知装置

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JPH1172479A
JPH1172479A JP9247614A JP24761497A JPH1172479A JP H1172479 A JPH1172479 A JP H1172479A JP 9247614 A JP9247614 A JP 9247614A JP 24761497 A JP24761497 A JP 24761497A JP H1172479 A JPH1172479 A JP H1172479A
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magnetic
product
detecting
residual magnetization
mixed
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Hiromitsu Hotta
浩充 堀田
Shinichi Kojima
真一 小島
Yasuhiko Yoshida
保彦 吉田
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YKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非磁性製品中に誤って混入している磁性体、
特に縫製品に誤って混入した折れ針等の微小磁化物体で
あっても、簡便に、しかも高感度で確実に検知できる検
知方法及び装置を提供する。 【解決手段】 磁束収束手段としての対向する一対の軟
磁性体からなる磁気シールド材31の間の所定位置に、
検出手段として磁気センサ20を設け、該一対の磁気シ
ールド材の間に折れ針(磁性体)10が混入している非
磁性製品を通過させ、該製品に混入している折れ針(磁
性体)の発する磁束を外乱磁界を遮断しながら磁気シー
ルド材に向って収束させ、折れ針の残留磁化を上記磁気
センサにより検出する。好適には、上記磁束収束手段
は、非磁性製品の移送方向に沿って曲線状に内側に突出
する曲面を有する軟磁性体の磁気シールド材から構成
し、この曲面に横方向に所定の間隔で複数の磁気センサ
を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縫製品、織成及び
/又は編成された製品、不織布、カーペット、畳、食料
品、医療品等の各種非磁性製品中に誤って混入している
金属片等の磁性体、特に縫製工程において縫製品に誤っ
て混入した折れ針を簡単にかつ確実に検知することがで
きる検知方法及び検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記したような各種製品中に製造段階で
又はその後に金属片等の磁性体が過って混入する危険性
がある。例えば、縫製機械に付属する縫製針の破損、あ
るいは待ち針の置き忘れ等により、縫製工程後の縫製品
に針が混入することがある。また、衣類にファスナーが
縫着される時、ミシンの縫製用針の先端が折れてしま
い、ファスナーと衣類の縫い目に紛れ込むことがある。
そのため、出荷前の段階において、製品に混入した針等
の金属片を除く必要がある。特にPL法の施行以来、メ
ーカー側の責任が増大している現在では、例えばファス
ナーの縫製段階における折れ針混入の問題が大きくなっ
ている。
【0003】従来、このような折れ針等の検針は、例え
ば、特開平4−82958号や特開昭56−36049
号等に記載されているように、磁界内を磁性体が通過し
た際、その磁界が乱されることを利用して行われてい
る。すなわち、磁界内に検出コイルを配置し、この磁界
内を磁性体が混入した縫製品を通過させると磁界の乱れ
を生じ、この磁界の乱れによって検出コイルに生じる誘
導電流に差が生ずる。この電流差は極めて微小であるの
で、これを所定のレベルまで増幅し、磁性体の検出を行
う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記磁界の乱れを利用
した磁性体の検知方法(磁界中を被検査物を通過させな
がら検知する方法)の場合、たとえ磁性体でない金属が
縫製品に付着している場合でも、ある程度の大きさの物
であれば必ず磁界に影響を及ぼし、これが誤検知の原因
となる。例えば、アルミ又は亜鉛ダイカスト製のスライ
ダ−が取り付けられているファスナーや、このファスナ
ーが縫着されている縫製品の場合、これが磁界内を通過
するときに渦電流による磁界が誘起され、磁界を乱し、
検出した磁界の乱れ(誘起電流)が縫製品に混入した磁
性体(針)によるものかスライダーによるものか判断が
つかないため、縫製品に磁性体(針)が混入していない
にも拘らず混入しているものと判定するなど、検針装置
が誤動作を起こす。
【0005】また、特に折れ針等の微小磁化物体の場
合、磁界の乱れによって検出コイルに生じる誘導電流の
差は極めて微小であるため、外部ノイズの影響も無視で
きない。さらに、磁性体を移動させないと検出コイルに
流れる誘導電流に差が生じないため、磁性体(針)が混
入している縫製品を低速で移送する場合や移送を停止し
た状態では、磁性体(針)が混入しているのかどうか検
知ができなくなる。逆に高速で移送した場合には、どの
縫製品に磁性体(針)が混入しているのかの判定が困難
となる。
【0006】従って、本発明の目的は、前記したような
各種非磁性製品中に誤って混入している磁性体、特に縫
製品に誤って混入した折れ針等の微小磁化物体であって
も、簡便に、しかも高感度で確実に検知することができ
る検知方法及び検知装置を提供することにある。さらに
本発明の目的は、ファスナー等の磁界に影響を及ぼす非
磁性金属等の物品が縫着されている製品であっても、嵩
ばった製品であっても、また製品が移送中だけでなく停
止状態においても、混入している磁性体を検知できる検
知方法及び検知装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の第一の側面によれば、非磁性製品中の磁性
体の検知方法が提供される。その第1の態様は、非磁性
製品に混入している磁性体の検知方法であって、非磁性
製品に好ましくは飽和磁化を与える強さ以上の強さの磁
界を印加し、その後、上記製品に混入している磁性体の
残留磁化をその磁束を収束させて検出し、検出された残
留磁化に基づき上記製品中の磁性体の存在を判断するこ
とを特徴としている。また、第2の態様は、非磁性製品
に混入した磁性体の検知方法であって、非磁性製品中に
混入する恐れのある磁性体に予め好ましくは飽和磁化を
与える強さ以上の磁界を印加して残留磁化を有する状態
としておき、その後、上記製品に混入している磁性体の
残留磁化をその磁束を収束させて検出し、検出された残
留磁化に基づき上記製品中の磁性体の存在を判断するこ
とを特徴としている。
【0008】前記いずれの態様においても、好適には、
対向する一対の軟磁性体の間の所定位置に磁気センサを
設け、該一対の軟磁性体の間に前記非磁性製品を配し又
は通過させ、外乱による磁界をこの軟磁性体に吸収させ
ると同時に、該製品に混入している磁性体の発する磁束
を軟磁性体に向って収束させ、磁性体の残留磁化を上記
磁気センサにより検出する。また、非磁性製品の幅方向
に所定の間隔で配列された複数の磁気センサを、非磁性
製品に対して相対的に移動させながら、非磁性製品中に
混入している金属片、針等の磁性体の残留磁化を検出す
ることが好ましい。非磁性製品と磁気センサの相対的移
動は、磁気センサ自体を移動(スキャン)させることに
よって行うこともできるが、既存の生産ラインへの適合
性や作業性等を考慮すると、上記一対の軟磁性体間を通
過するように非磁性製品を移送しながら、該移送中の非
磁性製品と所定間隔だけ離間して対向するように、かつ
移送方向に対して略直角方向に所定の間隔で配列・固定
された複数の磁気センサにより磁性体の残留磁化を検出
することが好ましい。また、例えば非磁性製品が縫製品
の場合には、縫製に用いる針を磁化された針とし、この
針による縫製品の縫製工程の直後に、縫製品中に混入し
た針の残留磁化を検出することもできる。
【0009】さらに本発明の第二の側面によれば、非磁
性製品中の磁性体の検知装置も提供される。その第1の
基本的態様は、非磁性製品に混入している磁性体の残留
磁化を検出することによって磁性体を検知する装置であ
って、非磁性製品に混入している磁性体の残留磁化を検
出する手段と、好ましくは外乱による磁界を遮断しなが
ら、該検出手段側に向って上記残留磁化の磁束を収束す
る(信号比を高める)手段とを備えてなることを特徴と
している。また、第2の態様は、非磁性製品を移送する
移送手段と、該移送手段に近接して配され、非磁性製品
に混入している磁性体の残留磁化を検出する手段と、好
ましくは外乱による磁界を遮断しながら、該検出手段側
に向って上記残留磁化の磁束を収束する(信号比を高め
る)手段と、上記検出手段の情報に基づき非磁性製品に
混入している磁性体の存在を判断する手段とを備えてな
ることを特徴としている。好適には、上記検出手段によ
り検出された磁性体の残留磁化の強さを測定する手段を
さらに有する。非磁性製品に混入している磁性体は、混
入する恐れのある縫製針等の磁性体を予め磁化させたも
のであってもよく、あるいは、上記検出手段の上流側に
磁界発生手段を設け、検出に先立って磁化させるように
構成することもできる。
【0010】好適な態様においては、前記検出手段とし
て、非磁性製品の移送方向に対して略直角方向に所定の
間隔で配列された複数の磁気センサを設ける。一方、前
記収束手段としては、検出手段の後方に設けられた軟磁
性体からなる磁気シールド材を用いることが好ましい。
好適には、前記収束手段として一対の軟磁性体からなる
磁気シールド材を用い、それらの間に非磁性製品を配し
又は通過させ得るように構成する。例えば、前記収束手
段が、少なくとも一対の対向する壁板が軟磁性体からな
る磁気シールド材で構成された前後方向に貫通する枠体
からなり、上記磁気シールド材の内面には横方向に連続
して複数の検出手段を配設し、上記枠体内には前後方向
に挿通するように前記移送手段を配設する。上記磁気シ
ールド材は、磁束の収束効果を大きくするために非磁性
製品に向って突出する曲面を有することが好ましい。よ
り具体的な好適な態様においては、上記枠体が、外乱に
よる磁界の乱れを吸収、遮断すると同時に磁束の収束効
果を大きくするために、非磁性製品の移送方向に沿って
曲線状に内側に突出する曲面を有する軟磁性体の磁気シ
ールド材からなる上下板と、非磁性体からなる両側板
と、該両側板を覆うように両側に配された軟磁性体の磁
気シールド材とからなり、上記上下板の曲面に検出手段
として横方向に所定の間隔で複数の磁気センサを配設す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明による非磁性製品中の磁性
体の検知は、予め磁化した磁性体の残留磁化を検出する
ことによって行うこと、及び残留磁化の検出の際に外乱
による磁界を遮断しながら磁性体の発する磁束を検出手
段に向って収束させることを特徴としている。本出願人
は、磁性体の残留磁化を検出することによって非磁性製
品中の磁性体の存在を検知する方法を開発した。この方
法の場合、例えば縫製品等の非磁性製品に装着されてい
るスライダー等の存在に影響を受けることなく、また、
磁性体が混入した非磁性製品が移送中及び停止中のいず
れの状態においても測定可能であるという利点を有す
る。しかしながら、例えばスキーウエアなど嵩ばる非磁
性製品中に混入した折れ針等の微小磁化物体を検知する
場合など、検知しようとする磁性体と磁気センサの距離
が大きくなる程、また磁性体の大きさが小さくなる程、
磁気センサに達する磁束が弱くなる。そのため、磁気セ
ンサの感度を上げようとするとノイズを拾ってしまう。
そこで本発明は、残留磁化の磁束を収束する手段、例え
ば軟磁性体の磁気シールド材を用い、外乱による磁界を
吸収、遮断すると同時に、磁性体の発する磁束の発散を
軟磁性体に吸収させ、磁束を磁気センサに向って収束さ
せることにより、磁気センサに達する磁束を強め、非磁
性製品中に混入している磁性体が折れ針等の微小磁化物
体であっても感度良く検知しようとするものである。
【0012】以下、本発明の作用について説明する。ま
ず、本発明による非磁性製品中の磁性体の検知は、予め
磁化した磁性体の残留磁化を検出することによって行う
ことを基本的特徴としている。磁界Hと磁束密度Bの間
の関係は、B=μ0 Hで表わされる。ここで、μ0 は真
空中の透磁率である。磁界の存在する空間に物質を持ち
込むと、磁束によって物質中に磁気双極子が誘導され、
磁化される。この物質中の単位体積当たりの磁気(双極
子)モーメントをMとすると、磁束密度Bは、B=μ0
H+Mで表わされる。このMは一般に磁化と呼ばれる。
この式は真空中の前記式に比べ、Mの分だけ磁束密度B
が増加している。これは、物質中に誘導された磁気双極
子による磁束の増加を示している。あらゆる物質は、磁
界により磁気モーメントが誘導されるので、この意味で
磁性体と呼ばれる。磁性体は、強磁性体、反磁性体、弱
磁性体等に分類される。
【0013】磁化の大きさは物質によって異なり、磁界
が変化するに従って変化するが、強磁性体では一般に図
1に示すようなヒステリシス曲線で表わされる。ここ
で、加えた磁界をゼロに戻した時に残る磁化MR が残留
磁化である。また、磁化をゼロにするために反対方向に
加えた磁界の大きさが保磁力HC である。例えば針の材
料である鋼材は強磁性体であり、磁化した後に磁界を取
り除いても、図1に示すような残留磁化MR が残る。一
方、ファスナーやスライダー等のアルミ又は亜鉛ダイカ
スト品は弱磁性体であるので残留磁化が残らない。従っ
て、残留磁化を検出することにより、縫製品等の非磁性
製品に装着されているスライダー等の存在に影響を受け
ることなく、縫製品中に混入した針(磁性体)の存在の
みを検知することができる。この方法は、縫製針のみで
なく、残留磁化を示す全ゆる磁性体異物の検知に適用で
きる。また、磁性体の残留磁化は、従来の磁気の乱れを
利用する方法とは異なり磁性体の移動と関係がなく、磁
性体が混入した非磁性製品が移送中及び停止中のいずれ
の状態においても測定可能である。なお、本明細書でい
う「非磁性」製品とは、上記のように残留磁化が残らな
い製品を意味している。
【0014】次に本発明の特徴は、残留磁化の検出の際
に外乱による磁界を遮断しながら磁性体の発する磁束を
検出手段に向って収束させることにある。このことを図
2及び図3を参照しながら説明する。図2(A)は非磁
性製品中に混入している予め磁化された折れ針(磁性
体)10が磁気センサ20の方向に向いている状態、図
3(A)は折れ針10の向きが若干傾いている状態を示
しているが、いずれも折れ針の発する磁束を本発明に従
って収束していない状態の磁束を示している。一方、図
2(B)及び図3(B)は、折れ針10の移動経路(図
中、矢印で示す)の上下に磁束を収束する手段として磁
気シールド材31を配設したときに、折れ針10から発
する磁束の状態を示している。なお、図2(B)及び図
3(B)では、磁束線は平板状の磁気シールド材31を
配設した場合(曲面状の磁気シールド材を設けていない
場合)の状態を示している。
【0015】図2(B)及び図3(B)と図2(A)及
び図3(A)を比較すれば明らかなように、微小磁化物
体である折れ針10の発する磁束の発散を上下の磁気シ
ールド材31に吸収させ、磁束を上下方向に収束させる
ことにより、検出手段としての磁気センサ20へ入る磁
束を強くすることができる。同時に外からの磁界(外
乱)をシールド(吸収)して、センサには内部の被検体
からの磁界のみを検知させることができる。その結果、
折れ針10と磁気センサ20の距離が多少大きくても、
感度良く微小磁化物体である折れ針10を検知すること
ができる。特に、上下の磁気シールド材31を、幅方向
には平行であるが、折れ針10の進行方向には折れ針1
0に向って突出するように曲面状とすることにより、磁
束をさらに狭い範囲に収束させることができ、より一層
効果的である。また、本発明の方法は、微小磁化物体で
ある折れ針10の検出の際には磁界をかけないため、磁
界をかけながら測定するため非磁性体の導体(金属)を
も同時に検出する金属探知機と異なり、残留磁化を有す
る磁性体のみを導体から区別して選択的に検出すること
ができる。
【0016】前記磁気シールド材31としては、高透磁
率の強磁性体のうち、保磁力、残留磁化とも零に近い軟
磁性体、例えばパーマロイ、μメタル、純鉄、ステンレ
ス鋼などを用いることができる。
【0017】なお、折れ針10の残留磁化検出の際に磁
気センサ20がハムノイズを拾わないように注意するこ
とが必要であり、このため、磁気シールド材31を閉回
路的に閉じた構造の枠体とすることが好ましい。また、
ハムノイズは差動増幅を採用することによっても抑える
ことができる(磁気シールド材31を曲面状にする場
合、その曲率半径を適宜設定する)。例えば差動増幅型
高感度磁気センサを使用するなど、磁気センサを差動増
幅させたときには、磁気シールド枠体が多少磁化して
も、ノイズとして拾わなくすることができる。差動増幅
用の複数個のセンサで1組(1ブロック)を形成し、検
出を行うことが好ましい。また、差動増幅回路に電源ノ
イズ遮断周波数選択(信号同調)増幅回路を追加組み合
わせることもできる。
【0018】本発明の方法を適用できる非磁性製品とし
ては、縫製品の他、織成及び/又は編成された製品(織
・編成製品)、不織布、カーペット、畳、食料品、医療
品や非磁性部品又は製品の集合体など、全ゆる非磁性製
品が含まれる。特に折れ針の混入は危険であり、縫製品
中に混入した折れ針を検出し、除去するために本発明の
方法及び装置を有利に適用できる。織・編成製品の場合
にはベラ針が混入する可能性がある。また、畳やフトン
などの場合には、製造段階だけでなく、製造後にも針等
の磁性異物が混入する可能性がある。さらに、例えばス
ライドファスナーのスライダーや上下止具、さらにボタ
ン、バックル、ペンダント、ネクタイピン、時計用鎖な
どの装身具の場合、一つの工場内で亜鉛ダイカスト製あ
るいはさらにクロメート処理、カラークリヤー塗装など
の表面処理した非磁性製品とニッケルメッキ等を施した
磁性製品が共に製造されるのが一般的である。従って、
非磁性製品群の中に磁性製品が誤って混入することがあ
る。このような非磁性製品群の中から磁性製品を検出
し、取り除く際にも本発明の方法を適用できる。また、
非磁性スライダーの場合、スライダー胴体に引手、スプ
リング、カバー等の部品を組み込んでスライダーを組み
立てる際に、磁性材料製の部品が誤って組み込まれるこ
ともある。このように磁性部品が誤って組み込まれた組
立品を例えばその搬送過程で検出し、非磁性組立品かそ
うでないかを判別するのにも本発明を適用できる。な
お、本明細書でいう非磁性製品には、基材材料が磁性で
あっても表面処理等によって残留磁化が残らないように
された製品も含まれる。
【0019】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、縫製品に適
用した実施例を説明しつつ本発明について具体的に説明
する。図4は、本発明の検知装置の一実施例の概略構成
を示している。図4において、符号1は縫製品、2は縫
製品1の移送途中に配された高磁場、3は高磁場2の下
流側に配設された検知部、4は検知部3と接続された測
定部、5は測定部4と接続された制御部(判断部)を示
している。駆動モータ(図示せず)により駆動される駆
動ローラ8と従動ローラ9との間に張設されたベルトコ
ンベア7(移送手段)により矢印X方向に一定の速度で
移送されている縫製品1は、まず高磁場2中を通過す
る。その際、縫製品1中に鋼製(強磁性体)の折れ針等
の磁性体10が混入している場合、この磁性体10は高
磁場2中を通過中に磁化される。高磁場2は、永久磁
石、電磁石等、従来公知の磁界発生手段により発生させ
ることができる。磁化する方向は上下方向(縫製品に対
し垂直方向)あるいは縫製品の進行方向いずれでもかま
わない。
【0020】高磁場2を通過した後、縫製品1中の磁化
された磁性体10の残留磁化は、ベルトコンベア7の途
中に配設された検知部3によって検出される。検知部3
は、ホール効果を利用したホール素子や磁気抵抗効果を
利用したMR素子(磁気抵抗効果素子)、磁界中での表
皮効果を利用したMI効果素子(磁気インピーダンス効
果素子)、あるいはコイル(静磁界検出用コイルも含
む)等の磁気センサを有しており、磁気センサ20はベ
ルトコンベア7上を移送される縫製品1と対向するよう
に、また図8に示すようにベルトコンベア7の幅方向に
所定の間隔Dで複数個配置されている。センサの検知範
囲を考慮すると、磁気センサ20としてホール素子を用
いる場合には、そのコンベア上の高さH(図6参照)及
び素子間の間隔Dは使用するセンサの感度及びS/N比
により定められる。MR素子、MI効果素子あるいはコ
イルを用いる場合についても同様である。なお、例えば
嵩ばった縫製品の検知を行う場合などのように高さ位置
を大きくしたい場合には、図4乃至図7に示すように、
ベルトコンベア7の移送ベルトの上下に磁気センサ20
を対向して配設することができ、これによってセンサと
コンベアの距離を大きくすることができる。
【0021】縫製品1中に混入している磁性体10の検
出信号は、磁気センサがホール素子やコイルの場合は電
圧の変化、MR素子の場合は抵抗の変化、MI効果素子
の場合はインピーダンスの変化として与えられる。検知
部3からの検出信号は測定部4に供給され、例えば高感
度ガウスメータにより測定される。高感度ガウスメータ
により直接得られる出力には電源同波数ノイズが含まれ
るため、補助電子回路としてハムノイズ除去回路及び周
波数選択増幅回路(ローパスフィルタ及びハイパスフィ
ルタにより構成)を追加し、増幅された検出信号は所定
の周波数帯域の信号だけが抽出されて制御部のA/D変
換器に送られるようにする。ハイパスフィルタ及びロー
パスフィルタの遮断周波数はコンベアの速度に依存した
検出信号の周波数成分に応じて決定する。測定部4(ガ
ウスメータ)からの出力(電圧出力)は、A/D変換
器、シーケンサ、CPU等を含んで構成されている制御
部(判断部)5に送られ、装置の制御が行われる。な
お、外部からのノイズによる攪乱の防止には一般的にセ
ンサを2個又はそれ以上を1組として用いた差動増幅も
行われており、この方法を採用することもシールド材使
用に加えて有効である。細い磁束の信号を比較的広い磁
束の外乱と区別して検出するには、従って、差動増幅用
の複数個のセンサで1組(1ブロック)を形成した差動
増幅型高感度磁気センサを使用することが好ましい。ま
た、差動増幅回路に電源ノイズ遮断周波数選択増幅回路
を追加して組み合わせることは、より一層S/N比の改
善に役立つ。
【0022】装置の制御は種々の形態で行うことができ
る。例えば、ベルトコンベア7の搬送終端側の選別ステ
ーション6に撥ね出し装置(図示せず)を設け、縫製品
1中の磁性体10の残留磁化が検知部3で検出されたと
きに、ベルトコンベア7の搬送速度を考慮した所定時間
(検知部3から撥ね出し装置に達するまでの時間)だけ
遅延して制御部5から撥ね出し装置に撥ね出し信号を送
り、この撥ね出し信号に基づき撥ね出し装置を作動さ
せ、撥ね出し装置の位置に到達した磁性体10が混入し
ている縫製品1を移送ラインから撥ね出すようにするこ
とができる。あるいは、選別ステーション6に表示灯や
発音器を設け、縫製品1中の磁性体10の残留磁化が検
出されたときに、制御部5から所定時間だけ遅延して表
示灯や発音器に信号を送り、表示灯を点灯させたり発音
器を鳴動させ、選別ステーションの作業者に送られた縫
製品1中に磁性体が存在していることを知らせるように
することもできる。また、複数のセンサでスキャンさせ
ることにより、ガウスメータは複数設ける必要がなくな
り、さらに、どのセンサが感知したかがわかれば磁性体
の場所、例えばY方向:センサの並び方向の同定が可能
である(図5参照)。また、コンベアの回転軸にエンコ
ーダー等を設けることにより、例えばX方向:進行方向
の磁性体の場所の同定が可能である。このように位置を
特定することにより、その場で磁性体の検知が容易にな
る。また、場合によってはその除去も可能となる。
【0023】図5乃至図8は検知部3の一実施例を示し
ている。図中、符号30は磁気シールド枠体を示し、軟
磁性体からなる断面略コ字状の上下一対の磁気シールド
外枠材31a,31bと、該上部磁気シールド外枠材3
1aの上板下面及び下部磁気シールド外枠材31bの底
板上面に、互いに曲面が内向きに取り付けられた同様に
軟磁性体からなる上下一対の弯曲状磁気シールド上板及
び下板31c,31dと、該弯曲状磁気シールド上板及
び下板31c,31dの両側に配設された非磁性体、例
えばアルミ、黄銅、プラステック等から作製された両側
板32a,32bと、上記上部及び下部磁気シールド外
枠材31a,31bの連結・固定用にそれらの両側壁内
面に取り付けられた軟磁性体からなる磁気シールド側板
31e,31fとからなる。
【0024】上記弯曲状磁気シールド上板31c及び弯
曲状磁気シールド下板31dは、それぞれ非磁性製品で
ある縫製品1の移送方向(X方向)に沿って曲線状に内
側に突出する曲面を有し、各曲面には横方向(Y方向)
に所定の間隔Dで複数の磁気センサ20が配列され、こ
れらの磁気センサ20はプラスチック製のセンサカバー
33a,33bで覆われている。磁気センサ20として
は差動増幅型高感度磁気センサが用いられている。な
お、磁気センサの個数及び間隔Dの設定はセンサの性能
に依存する。
【0025】前記磁気シールド枠体30は、その内部を
ベルトコンベア7が挿通するように非磁性体製の基台4
0の横方向凹部41内に配設されており、ベルトコンベ
ア7は下部センサカバー33bと摺接しながら移動す
る。なお、基台40の前後に配置されるコンベア台42
a,42bとしては鉄製のものも使用することができ
る。ベルトコンベア7から上部の磁気センサ20(又は
センサカバー33a)までの高さHは検出対象となる非
磁性製品の形状及び磁気センサ20の性能に応じて適宜
設定できるが、縫製品の場合には通常10cm程度又は
それ以上とされる。また、検知部空間の幅(又はベルト
コンベア7の幅)Wも同様に適宜設定できるが、縫製品
の場合は一般に50〜100cm程度が適当である。
【0026】上記のように、検知部3において、ベルト
コンベア7の両側には非磁性体の両側板32a,32b
が配され、上下には軟磁性体からなる弯曲状磁気シール
ド上板及び下板31c,31d及び上部及び下部磁気シ
ールド外枠材31a,31bが配されるので、図6及び
図7に示すように、予め磁化された折れ針10が混入し
た縫製品1がベルトコンベア7により移送されて磁気シ
ールド枠体30を通過する際、前記図2(B)及び図3
(B)に示すように、折れ針10から発する磁束は弯曲
状磁気シールド上板及び下板31c,31dに吸収さ
れ、上下方向に収束されるので、折れ針10の残留磁化
を上下の磁気センサ20により感度良く検出することが
できる。この際、外部磁場は上部及び下部磁気シールド
外枠材31a,31b及び両側の磁気シールド側板31
e,31fより遮蔽される。
【0027】折れ針10の検出位置の特定は、制御部5
において以下のように行われる。まず、磁気センサ20
の各組(例えば4個で1組)からの信号を電子回路的走
査(スイッチング)により順番に(経時的に)アンプへ
入力する。センサ各組からの信号を受信したとき、ベル
トコンベア7上に設置された複数の表示器のうち、検出
信号を発したセンサ組に対応する位置の番号の表示器に
信号を入力し、警報を発する(警告灯を点灯させる)。
これにより、折れ針10の位置を特定することができ
る。この場合、アンプ1台で全センサを順番に切り替え
入力する方式と、複数のアンプをセンサ組毎に用意する
方式とがある。後者の方式は、コストが高くなる難点は
あるが、差動増幅の安定性確保のために差動増幅1段目
(プリアンプ)だけをセンサにセットで取り付けること
も可能である。
【0028】図9は、本発明の検知装置の他の実施例を
示し、縫製工程後、直ちに磁性体の残留磁化を検出する
ように構成したものである。移送手段である環状の回転
テーブル11上に置かれた縫製品1aは、ミシンガイド
12により案内されながら、予め磁化された針10a
(磁性体)により縫製される。針10aが折れて縫製品
1a中に混入した場合、その残留磁化はミシンガイド1
2の途中に配設された検知部3により直ちに検出され、
その検出信号は測定部4に送られ、測定部4の測定信号
は制御部5に出力される。制御部5は、例えば回転テー
ブル11上の所定位置に配設された警告灯(図示せず)
に所定時間だけ遅延して信号を送り、点灯させる。ある
いは、撥ね出し装置を採用することもできる。検知部3
は、前記図5乃至図8に示す装置を回転テーブル用にア
レンジしたものであり、当業者であれば容易に設計変更
可能であると思われるのでその詳細な図示は省略する。
【0029】図9に示すような態様の場合、縫製工程後
に直ちに縫製品中に折れ針が混入しているかどうかを検
知でき、また磁気センサの素子の数を減らすことができ
ると共に、回転テーブル上の検知部の高さ、従って縫製
品と磁気センサの間の間隔を小さくでき、磁性体の存在
をより高感度で検知できるという利点が得られる。な
お、上記実施例で用いる予め磁化された針10aの材料
としては、種々の強磁性材料を用いることができるが、
理想的には永久磁石の針とすることが好ましい。しかし
ながら、永久磁石の針は一般に作製が容易でないので、
FeにC,B,N等を加えて残留磁化が大きくなるよう
にした材料が適しており、またFe−Al,Mn系,F
e−Cr,Co,Ni系などの合金材料も有利に用いる
ことができる。また、図9に示す針10aは、使用中に
おいて、熱及び歪などの影響を受け、保磁力に変化が生
じる可能性もあるため、針と検知部との間に図4のよう
に高磁場を設けることがより好ましい。
【0030】図10は、前記図5に示す検知部の変形例
を示し、外乱による磁界をより有効に遮断する一態様を
示している。図10に示す検知部の磁気シールド枠体3
0aは、軟磁性体からなる磁気シールド枠材31gの上
下の前縁部31hと後縁部31iがそれぞれ内側に折曲
されて開口部34を形成しており、上部と下部の前縁部
31hと後縁部31iとの間には、それぞれ同様に軟磁
性体からなる上下一対の弯曲状磁気シールド上板及び下
板31c,31dが互いに曲面が内向きに対向するよう
に取り付けられている。なお、図5に示す検知部の場合
と同様に、上記弯曲状磁気シールド上板及び下板31
c,31dの表面にはそれぞれ複数の磁気センサが横方
向に配列され、またこれらの磁気センサはセンサカバー
で覆われているが、それらの図示は省略されている。上
記磁気シールド枠体30aの周囲は、同様に軟磁性体か
らなる断面略コ字状の一対の上部及び下部外枠材36,
37からなる磁気シールド外枠体35によって、塩ビ等
のブロック材(図示せず)を介在させ、所定の間隔をあ
けて覆われている。この磁気シールド外枠体35でも、
上記上部及び下部外枠材36,37の前縁部36a,3
7aと後縁部36b,37bがそれぞれ内側に折曲され
ており、それによって磁気シールド枠体30aの開口部
34と整合する開口部が形成されている。検査される非
磁性製品を搬送するコンベア等の移送手段(図示せず)
は、上記開口部34内を矢印方向に進行するように配設
される。上記のように、磁気シールド枠体30aをさら
に磁気シールド外枠体35でカバーすることにより、外
乱による磁界を一層効果的に遮断しながら、磁性体の残
留磁化の磁束を磁気センサ側に向かって効率的に収束さ
せることができ、それによって非磁性製品中に混入して
いる磁性体を確実に検知することができる。なお、磁気
シールド枠体30aと磁気シールド外枠体35との間の
隙間には、プラスチック発泡体など、適当な誘電体を収
容することができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明による非磁性製品
中の磁性体の検知は、磁化した磁性体の残留磁化を検出
するため、縫製品等の非磁性製品に装着されているスラ
イダー等の存在に影響を受けることなく、非磁性製品中
に混入した磁性体の存在のみを簡便に検知でき、しかも
その際、ノイズ磁界を遮断しながら磁束を収束させて行
うものであるため、高感度で確実に検知することができ
る。また、折れ針等の微小磁化物体であっても、それか
ら発する磁束の発散を軟磁性体の磁気シールド材に吸収
させ、ノイズ磁界を遮断しながら収束させることによ
り、磁気センサへ入る磁束が強くなるため、微小磁化物
体と磁気センサの距離が多少大きくなっても検出が可能
となる。従って、例えば折れ針の検出において、スキー
ウェアなど嵩ばるものに対して検出範囲を大きくとるこ
とができ、S/N比の向上が図れる。磁性体の残留磁化
は、従来の磁気の乱れを利用する方法とは異なり磁性体
の移動と関係がなく、磁性体が混入した製品が移送中及
び停止中のいずれの状態においても測定可能であるとい
う利点も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】強磁性体のヒステリシス曲線を示すグラフであ
る。
【図2】折れ針(磁性体)の発する磁束を収束していな
い状態(A)と収束した状態(B)の磁束の一例を示す
概略説明図である。
【図3】折れ針(磁性体)の発する磁束を収束していな
い状態(A)と収束した状態(B)の磁束の他の例を示
す概略説明図である。
【図4】本発明の検知装置の一実施例を示す概略構成図
である。
【図5】図4に示す検知部の構造を示す部分破断斜視図
である。
【図6】図5のVI−VI線矢視断面図である。
【図7】図5の VII−VII 線矢視断面図である。
【図8】図5に示す検知部における磁気センサの配置形
態を示す横断面図である。
【図9】本発明の検知装置の他の実施例を示す概略構成
図である。
【図10】本発明の検知装置の検知部の他の実施例を示
す部分断面斜視図である。
【符号の説明】
1,1a 縫製品 2 高磁場 3 検知部 4 測定部 5 制御部(判断部) 6 選別ステーション 7 ベルトコンベア 10 折れ針(磁性体) 10a 磁化した針(磁性体) 11 回転テーブル 20 磁気センサ 30,30a 磁気シールド枠体 31 磁気シールド材(軟磁性体) 31a 上部磁気シールド外枠材 31b 下部磁気シールド外枠材 31c 弯曲状磁気シールド上板 31d 弯曲状磁気シールド下板 31e,31f 磁気シールド側板 31g 磁気シールド枠材 32a,32b 側板(非磁性体) 33a,33b センサカバー(非磁性体) 34 開口部 35 磁気シールド外枠体 36 上部外枠材 37 下部外枠材 40 基台

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性製品に混入している磁性体の検知
    方法であって、非磁性製品に磁界を印加し、その後、上
    記製品に混入している磁性体の残留磁化をその磁束を収
    束させて検出し、検出された残留磁化に基づき上記製品
    中の磁性体の存在を判断することを特徴とする磁性体の
    検知方法。
  2. 【請求項2】 非磁性製品に混入している磁性体の検知
    方法であって、非磁性製品に混入する恐れのある磁性体
    に予め磁界を印加して残留磁化を有する状態としてお
    き、その後、上記製品に混入している磁性体の残留磁化
    をその磁束を収束させて検出し、検出された残留磁化に
    基づき上記製品中の磁性体の存在を判断することを特徴
    とする検知方法。
  3. 【請求項3】 対向する一対の軟磁性体の間の所定位置
    に磁気センサを設け、該一対の軟磁性体の間に前記非磁
    性製品を配し又は通過させ、外乱による磁界を遮断しな
    がら該製品に混入している磁性体の発する磁束を軟磁性
    体に向って収束させ、磁性体の残留磁化を上記磁気セン
    サにより検出する請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記一対の軟磁性体の間を通過するよう
    に非磁性製品を移送しながら、該移送中の非磁性製品と
    所定間隔だけ離間して対向するように、かつ移送方向に
    対して略直角方向に所定の間隔で配列された複数の磁気
    センサにより磁性体の残留磁化を検出する請求項3に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 非磁性製品に混入している磁性体の残留
    磁化を検出することによって磁性体を検知する装置であ
    って、非磁性製品に混入している磁性体の残留磁化を検
    出する手段と、該検出手段側に向って上記残留磁化の磁
    束を収束する手段とを備えてなることを特徴とする磁性
    体の検知装置。
  6. 【請求項6】 非磁性製品を移送する移送手段と、該移
    送手段に近接して配され、非磁性製品に混入している磁
    性体の残留磁化を検出する手段と、該検出手段側に向っ
    て上記残留磁化の磁束を収束する手段と、上記検出手段
    の情報に基づき非磁性製品に混入している磁性体の存在
    を判断する手段とを備えてなることを特徴とする磁性体
    の検知装置。
  7. 【請求項7】 さらに検出手段の上流側に、磁界を付与
    する磁界発生手段を有する請求項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記検出手段が、非磁性製品の移送方向
    に対して略直角方向に所定の間隔で配列された複数の磁
    気センサからなる請求項6又は7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記収束手段が、検出手段の後方に設け
    られた軟磁性体からなる磁気シールド材である請求項5
    乃至8のいずれか一項に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記収束手段が一対の軟磁性体からな
    る磁気シールド材であり、それらの間に非磁性製品を配
    し又は通過させ得るように構成されている請求項5乃至
    9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記収束手段が、少なくとも一対の対
    向する壁板が軟磁性体からなる磁気シールド材で構成さ
    れた前後方向に貫通する枠体からなり、上記磁気シール
    ド材の内面には横方向に連続して複数の検出手段が配さ
    れ、上記枠体内には前後方向に挿通するように前記移送
    手段が配されている請求項6乃至9のいずれか一項に記
    載の装置。
  12. 【請求項12】 前記磁気シールド材が非磁性製品に向
    って突出する曲面を有する請求項9乃至11のいずれか
    一項に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記枠体が、非磁性製品の移送方向に
    沿って曲線状に内側に突出する曲面を有する軟磁性体の
    磁気シールド材からなる上下板と、非磁性体からなる両
    側板と、該両側板を覆うように両側に配された軟磁性体
    の磁気シールド材とからなり、上記上下板の曲面に検出
    手段として横方向に所定の間隔で複数の磁気センサが配
    設されている請求項11に記載の装置。
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