JPH0954167A - 磁気検知装置 - Google Patents
磁気検知装置Info
- Publication number
- JPH0954167A JPH0954167A JP23754395A JP23754395A JPH0954167A JP H0954167 A JPH0954167 A JP H0954167A JP 23754395 A JP23754395 A JP 23754395A JP 23754395 A JP23754395 A JP 23754395A JP H0954167 A JPH0954167 A JP H0954167A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 異なる磁化特性を有する２以上の磁性体を内
在する物体を対象として、これらの磁性体のうち、特定
の磁性体以外の磁性体を磁気により判別し、検出する装
置。 【構成】 対象物体を着磁帯域におき所定の着磁をする
着磁装置と、該物体を消磁帯域におき前記着磁された磁
性体のうち特定の磁性体のみを消磁させる消磁装置と、
この着磁及び消磁後に前記特定の磁性体を除いて着磁状
態を維持する磁性体を検出する検出装置とで構成される
磁気検知装置。
在する物体を対象として、これらの磁性体のうち、特定
の磁性体以外の磁性体を磁気により判別し、検出する装
置。 【構成】 対象物体を着磁帯域におき所定の着磁をする
着磁装置と、該物体を消磁帯域におき前記着磁された磁
性体のうち特定の磁性体のみを消磁させる消磁装置と、
この着磁及び消磁後に前記特定の磁性体を除いて着磁状
態を維持する磁性体を検出する検出装置とで構成される
磁気検知装置。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、異なる磁化特性を有す
る２以上の磁性体を内在する物体を対象として、これら
の磁性体のうち、特定の磁性体以外の磁性体を磁気によ
り判別し、検出する装置に関する。
る２以上の磁性体を内在する物体を対象として、これら
の磁性体のうち、特定の磁性体以外の磁性体を磁気によ
り判別し、検出する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の磁気検出装置や金属探知装置にあ
っては、物体中の金属片等の磁性体の存在の有無を検出
することはできるが、物体中に２以上の磁性体が混在し
ている場合に、これを判別し、特定の磁性体以外の磁性
体の存在の有無を検出することはできなかった。
っては、物体中の金属片等の磁性体の存在の有無を検出
することはできるが、物体中に２以上の磁性体が混在し
ている場合に、これを判別し、特定の磁性体以外の磁性
体の存在の有無を検出することはできなかった。
【０００３】また、内在する金属等の検出をする方法と
して、Ｘ線透視装置が知られているが、これは透視され
た金属等の形状を人が目で見て判断する方法であり、前
記同様に特定の磁性体以外の磁性体の判別はできず、さ
らに微小な金属片等の判別では見落とし等により検出の
信頼性が低い問題があった。
して、Ｘ線透視装置が知られているが、これは透視され
た金属等の形状を人が目で見て判断する方法であり、前
記同様に特定の磁性体以外の磁性体の判別はできず、さ
らに微小な金属片等の判別では見落とし等により検出の
信頼性が低い問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、物体中に異
なる磁化特性を有する２以上の金属片等の磁性体が内在
している場合、特定の磁性体以外の磁性体の存在を、高
速で、確実に、高精度で検出する磁気検知装置を得るこ
とを目的としており、さらに、製造工程で自動化が可能
な磁気検知装置を提供することを目的としている。
なる磁化特性を有する２以上の金属片等の磁性体が内在
している場合、特定の磁性体以外の磁性体の存在を、高
速で、確実に、高精度で検出する磁気検知装置を得るこ
とを目的としており、さらに、製造工程で自動化が可能
な磁気検知装置を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の磁気検知装置においては、異なる磁化特性
を有する２以上の磁性体を内在する物体を対象として、
該物体を着磁帯域におき所定の着磁をする着磁装置と、
該物体を消磁帯域におき前記着磁された磁性体のうち特
定の磁性体のみを消磁させる消磁装置と、この着磁及び
消磁後に前記特定の磁性体を除いて着磁状態を維持する
磁性体を検出する検出装置とで構成される磁気検知装置
を提供するものである。
に、本発明の磁気検知装置においては、異なる磁化特性
を有する２以上の磁性体を内在する物体を対象として、
該物体を着磁帯域におき所定の着磁をする着磁装置と、
該物体を消磁帯域におき前記着磁された磁性体のうち特
定の磁性体のみを消磁させる消磁装置と、この着磁及び
消磁後に前記特定の磁性体を除いて着磁状態を維持する
磁性体を検出する検出装置とで構成される磁気検知装置
を提供するものである。
【０００６】さらに、検出装置により検出された磁性体
の存在を報知する報知装置よりなる磁気検知装置とす
る。
の存在を報知する報知装置よりなる磁気検知装置とす
る。
【０００７】また、磁性体を検出する検出装置の後方に
磁石を備え、該磁石と前方の磁性体との磁界内に検出装
置を配置させている。
磁石を備え、該磁石と前方の磁性体との磁界内に検出装
置を配置させている。
【０００８】
【作用】上記のように構成された磁気検知装置により、
物体中に異なる磁化特性を有する２以上の磁性体が内在
している場合、該物体を着磁帯域におき所定の着磁をす
る着磁装置により着磁し、さらに該物体を消磁帯域にお
き前記着磁された磁性体のうち特定の磁性体のみを消磁
させる消磁装置により消磁して、この着磁及び消磁後に
前記特定の磁性体を除いて着磁状態を維持する磁性体を
検出する検出装置により、特定の磁性体以外の磁性体
を、高速で、確実に、高精度で検出することができ、除
去することができる。また、製造工程を自動化すること
ができ、省力化を行うことができる。
物体中に異なる磁化特性を有する２以上の磁性体が内在
している場合、該物体を着磁帯域におき所定の着磁をす
る着磁装置により着磁し、さらに該物体を消磁帯域にお
き前記着磁された磁性体のうち特定の磁性体のみを消磁
させる消磁装置により消磁して、この着磁及び消磁後に
前記特定の磁性体を除いて着磁状態を維持する磁性体を
検出する検出装置により、特定の磁性体以外の磁性体
を、高速で、確実に、高精度で検出することができ、除
去することができる。また、製造工程を自動化すること
ができ、省力化を行うことができる。
【０００９】さらに、検出装置により検出された磁性体
の存在を、音やランプの点滅等で報知する報知装置より
なる磁気検知装置とすることにより、特定の磁性体以外
の磁性体の存在が明確になり、使用性が向上する。
の存在を、音やランプの点滅等で報知する報知装置より
なる磁気検知装置とすることにより、特定の磁性体以外
の磁性体の存在が明確になり、使用性が向上する。
【００１０】また、磁性体を検出する検出装置の後方に
磁石を備え、該磁石と前方の磁性体との磁界内に検出装
置を配置させることにより、磁性体に残留維持されてい
る磁束を効果的に検出することができ、磁気検出感度を
向上させることができる。
磁石を備え、該磁石と前方の磁性体との磁界内に検出装
置を配置させることにより、磁性体に残留維持されてい
る磁束を効果的に検出することができ、磁気検出感度を
向上させることができる。
【００１１】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図１は、本発明の磁気検知装置の構成図である。図２
は、図１の被検物体である異なる磁化特性を有する２以
上の磁性体を内在する衣服特に女性用ブラジャー等の物
体１を示したものである。２は前記ブラジャーに内在さ
れている金属製ワイヤー等の特定の磁性体であり、半円
形状のものが左右の両方に内在されている。３は前記ブ
ラジャーの縫製加工時に該ブラジャーに誤って混入した
針状金属片等よりなる特定の磁性体以外の磁性体を示し
ている。
図１は、本発明の磁気検知装置の構成図である。図２
は、図１の被検物体である異なる磁化特性を有する２以
上の磁性体を内在する衣服特に女性用ブラジャー等の物
体１を示したものである。２は前記ブラジャーに内在さ
れている金属製ワイヤー等の特定の磁性体であり、半円
形状のものが左右の両方に内在されている。３は前記ブ
ラジャーの縫製加工時に該ブラジャーに誤って混入した
針状金属片等よりなる特定の磁性体以外の磁性体を示し
ている。
【００１２】４は前記ブラジャー等の物体を搬送する非
金属製のベルトコンベアであり、ブラジャー等の物体は
このコンベアに整然と載せられ、所定の速度で図１の矢
印方向に移動する。
金属製のベルトコンベアであり、ブラジャー等の物体は
このコンベアに整然と載せられ、所定の速度で図１の矢
印方向に移動する。
【００１３】５はブラジャー等の物体に所定の磁界を加
え着磁をする着磁装置であり、上下２セットの電磁コイ
ルにより構成され、電流を流して上下間で同一方向の磁
界を発生させ、この間を通過する磁性体を磁化する働き
をする。６は着磁装置の電磁コイルの電流を制御する着
磁装置回路である。
え着磁をする着磁装置であり、上下２セットの電磁コイ
ルにより構成され、電流を流して上下間で同一方向の磁
界を発生させ、この間を通過する磁性体を磁化する働き
をする。６は着磁装置の電磁コイルの電流を制御する着
磁装置回路である。
【００１４】７は消磁装置であり、上下２セットの電磁
コイルにより構成され、電流を流して上下間で同一方向
の磁界を発生させる。電流の方向を着磁装置と逆にし、
磁界の方向を着磁装置と逆にして、前記磁化された磁性
体を消磁する働きをする。この消磁装置の逆磁界の強さ
は、金属製ワイヤー等の特定の磁性体の着磁を消磁させ
る強さに設定している。この結果、着磁方向（＋側）の
磁力は針状金属片等の特定の磁性体以外の磁性体のみに
維持されていることになる。８は消磁装置の電磁コイル
の電流を制御する消磁装置回路である。
コイルにより構成され、電流を流して上下間で同一方向
の磁界を発生させる。電流の方向を着磁装置と逆にし、
磁界の方向を着磁装置と逆にして、前記磁化された磁性
体を消磁する働きをする。この消磁装置の逆磁界の強さ
は、金属製ワイヤー等の特定の磁性体の着磁を消磁させ
る強さに設定している。この結果、着磁方向（＋側）の
磁力は針状金属片等の特定の磁性体以外の磁性体のみに
維持されていることになる。８は消磁装置の電磁コイル
の電流を制御する消磁装置回路である。
【００１５】９はホール素子等の磁気センサーであり、
１０は磁気センサーを１〜２ｃｍの間隔で２０〜４０個
配置した検出装置である。長さはブラジャー等の被検物
体の長さ以上に磁気センサーを配置し、どの位置に針状
金属片等の特定の磁性体以外の磁性体が存在していても
検出できるようにしている。
１０は磁気センサーを１〜２ｃｍの間隔で２０〜４０個
配置した検出装置である。長さはブラジャー等の被検物
体の長さ以上に磁気センサーを配置し、どの位置に針状
金属片等の特定の磁性体以外の磁性体が存在していても
検出できるようにしている。
【００１６】前記検出装置１０からのアナログ出力を８
〜１６チャンネルのＡ／Ｄ変換器１１によりデジタル出
力に変換し、パソコン等の演算装置１２により処理をす
る。針状金属片等の特定の磁性体以外の磁性体の磁気の
検出感度の設定、データのサンプリングのタイミング、
平均化処理等の演算を行い、また、針状金属片等の特定
の磁性体以外の磁性体の存在が確認されたときには、音
やランプの点滅等で報知したり、表示や記録し印刷する
ことも容易にできる。さらに、この演算装置からの信号
を利用して、自動的に針状金属片等の特定の磁性体以外
の磁性体の存在するブラジャー等の物体を除去する装置
と組み合わせて、工程の全自動化を行うことも容易であ
る。
〜１６チャンネルのＡ／Ｄ変換器１１によりデジタル出
力に変換し、パソコン等の演算装置１２により処理をす
る。針状金属片等の特定の磁性体以外の磁性体の磁気の
検出感度の設定、データのサンプリングのタイミング、
平均化処理等の演算を行い、また、針状金属片等の特定
の磁性体以外の磁性体の存在が確認されたときには、音
やランプの点滅等で報知したり、表示や記録し印刷する
ことも容易にできる。さらに、この演算装置からの信号
を利用して、自動的に針状金属片等の特定の磁性体以外
の磁性体の存在するブラジャー等の物体を除去する装置
と組み合わせて、工程の全自動化を行うことも容易であ
る。
【００１７】上記装置は、周囲の外部磁界の影響を除去
するために、全体を磁気シールドケース１３で覆われて
いる。
するために、全体を磁気シールドケース１３で覆われて
いる。
【００１８】図３は、金属に磁界を加えた場合に金属の
磁化される様子を示す磁気ヒステリシスの説明図であ
り、よく知られているものである。縦軸は磁束密度Ｂを
示し、横軸は磁界の強さＨを示している。金属に磁界を
加えるとＯ点からＰ点の曲線で磁化され、飽和状態とな
る。次に磁界を減少して０にしても、Ｂ０点の残留磁束
か残り磁化されている。さらに、減衰領域に示すよう
に、逆の磁界を加えると、ＨＯ点で消磁されることを示
している。金属の磁気ヒステリシス曲線は金属の材質
（含有元素、特に炭素含有量）やその形成過程（加熱、
冷却法）により、大きく異なり、ＢＯやＨ０の値も異な
る。
磁化される様子を示す磁気ヒステリシスの説明図であ
り、よく知られているものである。縦軸は磁束密度Ｂを
示し、横軸は磁界の強さＨを示している。金属に磁界を
加えるとＯ点からＰ点の曲線で磁化され、飽和状態とな
る。次に磁界を減少して０にしても、Ｂ０点の残留磁束
か残り磁化されている。さらに、減衰領域に示すよう
に、逆の磁界を加えると、ＨＯ点で消磁されることを示
している。金属の磁気ヒステリシス曲線は金属の材質
（含有元素、特に炭素含有量）やその形成過程（加熱、
冷却法）により、大きく異なり、ＢＯやＨ０の値も異な
る。
【００１９】図４は、図３の減衰領域を拡大した説明図
であり、２種類の金属を着磁した後、逆の磁界を加えて
消磁する時の特性を示している。Ａは女性用ブラジャー
等の物体に内在されている金属製ワイヤー等の特定の磁
性体の特性であり、Ｘは針状金属片等の特定の磁性体以
外の磁性体の特性である。これら相異なる磁性体は、金
属の材質または形成過程の異なったものを選択して、特
性に差の出る金属、換言するとＨＡとＨＸの特性差の大
きい金属を選択している。
であり、２種類の金属を着磁した後、逆の磁界を加えて
消磁する時の特性を示している。Ａは女性用ブラジャー
等の物体に内在されている金属製ワイヤー等の特定の磁
性体の特性であり、Ｘは針状金属片等の特定の磁性体以
外の磁性体の特性である。これら相異なる磁性体は、金
属の材質または形成過程の異なったものを選択して、特
性に差の出る金属、換言するとＨＡとＨＸの特性差の大
きい金属を選択している。
【００２０】図４において、消磁する磁界の強さをＨＳ
に設定すると、金属製リイヤー等の特定の磁性体Ａは消
磁されて着磁方向（＋側）の磁束はなくなり、針状金属
片等の特定の磁性体以外の磁性体ＸにはＢＳの着磁方向
（＋側）の磁束が残留維持されていることが分かる。従
って、着磁方向（＋側）の磁束をホール素子等の磁気セ
ンサーで検出すれば、針状金属片等の特定の磁性体以外
の磁性体の存在が検出できる。
に設定すると、金属製リイヤー等の特定の磁性体Ａは消
磁されて着磁方向（＋側）の磁束はなくなり、針状金属
片等の特定の磁性体以外の磁性体ＸにはＢＳの着磁方向
（＋側）の磁束が残留維持されていることが分かる。従
って、着磁方向（＋側）の磁束をホール素子等の磁気セ
ンサーで検出すれば、針状金属片等の特定の磁性体以外
の磁性体の存在が検出できる。
【００２１】図５は、着磁または消磁装置の他の実施例
を示したものである。１４は電磁コイルであり、１５は
鉄芯である。１６は鉄芯の１部に間隔を設けて平面対向
させた鉄芯に連結した鉄芯板である。電磁コイル１４に
電流を流して磁束を発生させ、その磁束を鉄芯により中
央に集め、鉄芯板１６間で強い磁界を発生させ、着磁帯
域または消磁帯域を作る。この鉄芯板１６間に、前記コ
ンベア４を設置して、磁性体を内在する女性用ブラジャ
ー等の物体を通過させ、着磁または消磁させる。鉄芯板
の間隔は、物体を通過させる必要最小限にしたほうが強
い磁界が得られる。Ｓは鉄芯の断面積を示したもので、
中央部は電磁コイル部の２倍にしている。
を示したものである。１４は電磁コイルであり、１５は
鉄芯である。１６は鉄芯の１部に間隔を設けて平面対向
させた鉄芯に連結した鉄芯板である。電磁コイル１４に
電流を流して磁束を発生させ、その磁束を鉄芯により中
央に集め、鉄芯板１６間で強い磁界を発生させ、着磁帯
域または消磁帯域を作る。この鉄芯板１６間に、前記コ
ンベア４を設置して、磁性体を内在する女性用ブラジャ
ー等の物体を通過させ、着磁または消磁させる。鉄芯板
の間隔は、物体を通過させる必要最小限にしたほうが強
い磁界が得られる。Ｓは鉄芯の断面積を示したもので、
中央部は電磁コイル部の２倍にしている。
【００２２】図６は、磁性体を検出する検出装置の他の
実施例を示したものである。図６（ａ）は着磁及び消磁
工程を通過した特定の磁性体２の磁束状態を示し、図６
（ｂ）は着磁及び消磁工程を通過した特定の磁性体以外
の磁性体３の磁束状態を示している。１０はホール素子
等の磁気センサーよりなる検出装置であり、１７はこの
検出装置の後方に配置した磁石である。１８は磁束を示
している。図６（ａ）では特定の磁性体２が消磁された
結果、着磁方向（＋側）と逆に磁化されているために、
磁石に対向する部分が同極となり、反発して、磁束は検
出装置で検出できない。図６（ｂ）では特定の磁性体以
外の磁性体３に着磁方向（＋側）の磁化が残留維持され
ているために、磁石と異極となり、吸引するため、磁束
は検出装置を通過し検出される。このように、磁性体を
検出する検出装置の後方に磁石を備え、該磁石と前方の
磁性体との磁界内に検出装置を配置する方法は、検出感
度を大幅に向上させることができる。
実施例を示したものである。図６（ａ）は着磁及び消磁
工程を通過した特定の磁性体２の磁束状態を示し、図６
（ｂ）は着磁及び消磁工程を通過した特定の磁性体以外
の磁性体３の磁束状態を示している。１０はホール素子
等の磁気センサーよりなる検出装置であり、１７はこの
検出装置の後方に配置した磁石である。１８は磁束を示
している。図６（ａ）では特定の磁性体２が消磁された
結果、着磁方向（＋側）と逆に磁化されているために、
磁石に対向する部分が同極となり、反発して、磁束は検
出装置で検出できない。図６（ｂ）では特定の磁性体以
外の磁性体３に着磁方向（＋側）の磁化が残留維持され
ているために、磁石と異極となり、吸引するため、磁束
は検出装置を通過し検出される。このように、磁性体を
検出する検出装置の後方に磁石を備え、該磁石と前方の
磁性体との磁界内に検出装置を配置する方法は、検出感
度を大幅に向上させることができる。
【００２３】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【００２４】物体中に異なる磁化特性を有する２以上の
磁性体が内在している場合、特定の磁性体以外の磁性体
の存在を、高速で、確実に、高精度で検出することがで
き、除去することができる。特に表面から検出すること
のできない内部の特定の磁性体以外の磁性体を検出でき
ることや、人の目では検出できない微小な針状金属片等
の磁性体を検出できることは有用な装置を提供すること
ができる。また、特定の磁性体以外の磁性体の存在する
ものだけを除去するように、製造工程を自動化すること
が出来、省力化を行うことができる。
磁性体が内在している場合、特定の磁性体以外の磁性体
の存在を、高速で、確実に、高精度で検出することがで
き、除去することができる。特に表面から検出すること
のできない内部の特定の磁性体以外の磁性体を検出でき
ることや、人の目では検出できない微小な針状金属片等
の磁性体を検出できることは有用な装置を提供すること
ができる。また、特定の磁性体以外の磁性体の存在する
ものだけを除去するように、製造工程を自動化すること
が出来、省力化を行うことができる。
【００２５】検出装置により検出された磁性体の存在を
音やランプの点滅等で報知する報知装置により、特定の
磁性体以外の磁性体の存在を明確に、人に知らせること
ができ、使用性が向上する。
音やランプの点滅等で報知する報知装置により、特定の
磁性体以外の磁性体の存在を明確に、人に知らせること
ができ、使用性が向上する。
【００２６】磁性体を検出する検出装置の後方に磁石を
備え、該磁石と前方の磁性体との磁界内に検出装置を配
置させることにより、磁性体の磁気検出感度を大幅に向
上させることができる。磁性体が微小な針状金属片等の
時は、特に有効である。
備え、該磁石と前方の磁性体との磁界内に検出装置を配
置させることにより、磁性体の磁気検出感度を大幅に向
上させることができる。磁性体が微小な針状金属片等の
時は、特に有効である。
【図１】磁気検知装置の構成図である。
【図２】物体の一実施例として示した女性用ブラジャー
等の斜視図である。
等の斜視図である。
【図３】金属の磁気ヒステリシスの説明図である。
【図４】図３の減衰領域を拡大した説明図である。
【図５】着磁または消磁装置の他の実施例である。
【図６】検出装置の他の実施例である。
１ 物体の一実施例として示した女性用ブラジャー ２ 金属製ワイヤー等の特定の磁性体 ３ 針状金属片等の特定の磁性体以外の磁性体 ４ ベルトコンベア ５ 着磁をする着磁装置 ７ 消磁をする消磁装置 ９ 磁気センサー １０ 検出装置 １１ Ａ／Ｄ変換器 １２ パソコン等の演算装置 １４ 電磁コイル １５ 鉄芯 １６ 鉄芯板 １７ 磁石
Claims (4)
- 【請求項１】異なる磁化特性を有する２以上の磁性体を
内在する物体を対象として、該物体を着磁帯域におき所
定の着磁をする着磁装置と、該物体を消磁帯域におき前
記着磁された磁性体のうち特定の磁性体のみを消磁させ
る消磁装置と、この着磁及び消磁後に前記特定の磁性体
を除いて着磁状態を維持する磁性体を検出する検出装置
とで構成される磁気検知装置。 - 【請求項２】検出装置により検出された磁性体の存在を
報知する報知装置よりなる請求項１記載の磁気検知装
置。 - 【請求項３】磁性体を検出する検出装置の後方に磁石を
備え、該磁石と前方の磁性体との磁界内に検出装置を配
置させる請求項１記載の磁気検知装置。 - 【請求項４】物体が衣服よりなる請求項１記載の磁気検
知装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23754395A JPH0954167A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 磁気検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23754395A JPH0954167A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 磁気検知装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0954167A true JPH0954167A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=17016894
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23754395A Pending JPH0954167A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 磁気検知装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0954167A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009294062A (ja) * | 2008-06-05 | 2009-12-17 | Hitachi Ltd | 磁気信号計測方法及び磁気信号計測装置 |
| JP2011203264A (ja) * | 2011-05-27 | 2011-10-13 | Hitachi Ltd | 磁気信号計測装置 |
| JP2012138318A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-19 | Hitachi High-Technologies Corp | 製造装置及び異物検出方法 |
| JP2012154674A (ja) * | 2011-01-24 | 2012-08-16 | Anritsu Sanki System Co Ltd | 金属検出装置 |
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