JP2017037063A - 金属検出機 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1や特許文献2に開示されている金属検出機は、環状に形成されたサーチコイル内を、被検査体を通過させる。これにより、被検査体に金属片が混入又は付着していると、サーチコイルにおける磁界が変化する。そこで、磁界の乱れを検出することで、被検査体に金属片が混入又は付着していることを検出することができる。
誤動作の原因については、種々の電磁波の影響であることは推定できるが、例えば電源装置のインバータや携帯電話など電磁波の発生源となるものは数多くあり、これら電磁波の発生源の全てから電磁波の放射を封じ込めることはできない。
この構成を採用することによって、シールド部材が周囲の電磁波をシールドするため、電磁波の影響による誤動作を生じさせないようにすることができる。
この構成によれば、周囲の電磁波の影響をなくすシールド部材と一体となったサーチコイルユニットとすることができるので、ローラなど他の部分の構造に関わらずに周囲からの電磁波を遮断することができる。
この構成によれば、各前記機体フレームに走る外乱ノイズ電流からサーチコイルを切り離すことができる。また、防振ゴムによって周囲からの振動がサーチコイルに伝わらないため、振動による誤動作も防止できる。
この構成によれば、被検出物の移送のガイドを導体連結部材によっても行えるので、被検出物の移送がスムーズに行える。
この構成によれば、サーチコイルがシールド部材とともにユニット化されていない場合であっても周囲からの電磁波の影響による誤動作を生じさせないようにすることができる。
この構成によれば、シールド部材を構成する導体がローラを兼用するので、部品点数を増やさずに電磁波のシールドを実行できる。
この構成による作用は以下の通りである。すなわち、ベアリングには、グリスの油膜が付着しており、ベアリングの回転によって電流が流れたり流れなかったりするといった電気的に不安定な状態が生じる。この電気的に不安定なベアリングにサーチコイルの漏れ磁界による高周波電流が流れると、二次的にサーチコイルの磁界を乱すこととなり、誤動作の要因になってしまう。しかし、ベアリングを機体フレームと絶縁することにより、電気的に不安定な回路網ができてしまうことを防止して誤動作を生じさせないようにすることができる。
この構成によれば、サーチコイルの検出面における高周波の磁界に基づいてサーチコイル周囲に漏れ磁界が発生するが、周囲の電磁波の影響を少なくすることによって、漏れ磁界の変動を少なくすることができ、安定した検出が行える。
この構成によれば、サーチコイルは二重にシールドされ、サーチコイルにおける誤動作の低減を二重シールドにより図ることができる。
図1に本実施形態にかかる金属検出機の側面図を示す。
本実施形態の金属検出機は、水平設置型と呼ばれるものであり、サーチコイルの検出面がほぼ水平面となるように配置され被検出物が水平方向に移動するものである。また、この金属検出機は、長尺な布を被検出物としており、布に金属片等が混入しているかまたは付着していることを検出するための装置である。
サーチコイル22は、幅方向に長尺な直方体状であって、上面に布10が接触して金属を検出する検出面22aとして構成されている。なお、検出面22aには、布10が接触しなくてもよい。
サーチコイル22は、内部に収納されているコイルによる磁場が金属によって変化することにより、金属の有無を検出可能である。
図2にサーチコイルユニットの平面図を、図3に側面図を、図4に正面図を示す。
そして、導体連結部材36の上面は、サーチコイル22の検出面22aと同一平面上に位置するように配置される。このように、導体連結部材36をステンレス製の化粧管とし、且つサーチコイル22の検出面22aと同一平面とすることにより、この化粧管の上に検出対象の布10が接触して布10の移送のガイドとすることができる。
ステンレスは静電シールドとしての効果があり、鉄は磁気シールドとしての効果があるため、導体フレーム34を鉄製とし、化粧管との接続部分においてステンレス製の部材を介在させることにしてもよいのである。
これにより、サーチコイル22自体がシールド部材と絶縁されるとともに、外部の振動がサーチコイル22に伝達しないようにできる。このため、サーチコイル22における誤動作の低減をさらに図ることができる。
このような構成により、サーチコイルユニット32が左右の機体フレーム24に流れる外乱によるノイズ電流と絶縁されるとともに、外部の振動がサーチコイルユニット32に伝達しないようにできる。このため、サーチコイル22における誤動作の低減をさらに図ることができる。ただし、サーチコイルユニット32は、機体フレーム24に対して一点アース(符号46)することが必要である。これにより、サーチコイルユニット32に帯電した静電気を一点アース46から逃がすことができ、電気的に安定させることができる。
この構成によれば、図5に示したような一点アース46を設けることは必要ない。
図7に金属検出機の第2の実施形態の平面図を示し、図8及び図9に側面図を示す。
なお、上述した第1の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。
本実施形態では、サーチコイルユニット32の周囲にもさらにシールド部材を設けている点が特徴となっている。
なお、第1の実施形態と同様に、第2の導体連結部材42である化粧管は鉄製とし、化粧管と機体フレーム24との接続部分においてステンレス製の部材を介在させてもよい。
ローラの構造としては、ローラの軸42aを機体フレーム24に固定してベアリング等を介して布10に接触する部位を自由回転するようにしてもよい。
このように布10を配置することによって、布10に適度なテンションをかけることができる。
図1、図5〜図6、図8〜図9のローラにおいては、回転軸の軸受として複数の金属球を内蔵するベアリング(図1、図5〜図6、図8〜図9では図示せず)を用いることが一般的である。
しかし、ベアリングには、グリスの油膜が付着しており、ベアリングの回転によって電流が流れたり流れなかったりするといった電気的に不安定な状態が生じる。
ローラ28の回転軸29が、ベアリング49によって支持されている。ベアリング49は機体フレーム24の上面に取り付けられている。
ベアリング49の機体フレーム24への取付けは、ボルト50とナット51によって行われる。
また、機体フレーム24のボルト貫通穴52とベアリング49のボルト貫通穴54を連通する絶縁ブッシュ56が設けられている。
また、ベアリング49と機体フレーム24との間には、絶縁板58が介在している。このように、絶縁ブッシュ56と絶縁板58によってベアリング49を機体フレーム24と絶縁できるので、電気的に不安定な回路網の形成を防止して、誤動作の発生を低減できる。
なお、図11の構成は、ベアリングの取付け用のボルトの挿入方向を水平方向に向けただけであり、基本的な絶縁の方法は図10と同様である。
すなわち、機体フレーム24の所定箇所には、水平方向に貫通するボルト貫通穴52が形成されている。ベアリング49にも水平方向に貫通するボルト貫通穴54が形成されており、機体フレーム24のボルト貫通穴52とベアリング49のボルト貫通穴54を連通してボルト50が挿入される。
また、機体フレーム24のボルト貫通穴52とベアリング49のボルト貫通穴54を連通する絶縁ブッシュ56が設けられている。
また、ベアリング49と機体フレーム24との間には、絶縁板58が介在している。
このように、絶縁ブッシュ56と絶縁板58によってベアリング49を機体フレーム24と絶縁できるので、電気的に不安定な回路網の形成を防止して、誤動作の発生を低減できる。
なお、図10のようにローラ28の一方の端部のベアリング部分を絶縁した場合、ローラ28の他方の端部における、ベアリング49と機体フレーム24との間には絶縁板58と同じ厚さの導体板(例えばアルミ板等)を配置するとよい。このようにすることで、ローラ28の高さを揃え、ローラ28の回転と布10の移送を安定して行うことができる。
図12に第3の実施形態の平面図を示し、図13に側面図を示す。
なお、上述してきた各実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。
第1の実施形態及び第2の実施形態では、サーチコイルとシールド部材を一体化させたサーチコイルユニットを機体フレームに取り付けた構成であったが、本実施形態では、ユニット化されていない構成である。
なお、第1及び第2の実施形態と同様に、導体60である化粧管は鉄製とし、化粧管と機体フレーム24との接続部分においてステンレス製の部材を介在させてもよい。
図14に第4の実施形態の平面図を示し、図15に側面図を示す。
なお、上述してきた各実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。
本実施形態も上記の第3の実施形態と同様に、サーチコイルとシールド部材とがユニット化されていない構成であるが、さらにローラが設けられている構成である。
ローラについては、図10及び図11に示したようにベアリング部分を絶縁することが必要である。さらに、ローラ28の回転軸29のいずれか一方は、静電気を逃がすべく機体フレーム24と導通させるようにするとよい。
図16に第5の実施形態の立面図を示し、図17に側面図を示す。
なお、上述してきた各実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。
本実施形態は、サーチコイルとシールド部材とがユニット化されていない構成であって、且つ垂直設置型である。
垂直設置型では、サーチコイルの検出面が鉛直面となるように配置され被検出物である布10が鉛直方向に移動するものである。
機体フレーム24の下端部を連結するように、ローラ62が設けられている。また、機体フレーム24の上端部には、水平方向に延びる梁63が設けられており、この梁63にローラ64が設けられている。
被検出物である布10は、梁63に沿って水平方向に移動し、ローラ64に架け渡されて移送方向が鉛直下向きとなり、サーチコイル22を通過した後、ローラ62に架け渡されて水平方向に移送方向が変更される。
サーチコイル22は、幅方向に長尺な直方体状であって、側面に布10が接触して金属を検出する検出面22aとして構成されている。
この補強用パイプ70も電気的に導通可能な材質にすることにより、上記の導体60と同じように、シールド部材を構成する。
すなわち、2本の機体フレーム24と2本の補強用パイプ70がサーチコイル22の周囲をロの字状に取り囲んで連結されることにより、シールド部材が構成される。これにより、サーチコイル22は、周囲の電磁波の影響を受けることなく、金属の検出を行える。
クロスガイダー72が設けられていることにより、布10の張力を維持し、皺の発生などを防止できる。
図18に第6の実施形態の平面図を示し、図19に側面図を示し、図20に正面図を示す。また、図21はサーチコイルの断面図であり、図22はサーチコイルのシャーシの側面図である。
なお、上述してきた各実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。
本実施形態は、シールド部材を構成する導体がサーチコイルの正面側及び後面側の両側面に沿って取り付けられている構成であって、且つ水平設置型である。
サーチコイル22の正面側側面(被検出物の移送方向上流側)と後面側側面(被検出物の移送方向下流側)には、サーチコイル22の幅方向の長さよりも長尺な導体74がそれぞれ絶縁板124を介して取り付けられている。導体74としては、コンパクトな構成にすべく、筒状ではなくサーチコイル22の側面に密着(絶縁板124を介して)できる平板状のものが好ましい。
このような構成により、サーチコイル22の周囲は、導体74と導体管126によりロの字状に取り囲んで連結されてシールド部材が構成されるが、このシールド部材はサーチコイル22とは絶縁されている。
なお、サーチコイル22のアースは、導体74と導体管126のアースとは別個にとっている。具体的には、サーチコイル22に接続されるケーブル等の各種電線とともにコントロールボックス(図示せず)に対してアース線(図示せず)が接続されている。
シャーシ45の両側面には、ベークライト等の絶縁板124を介して、金属製のL字アングル74の一方の面がプラスチック等の絶縁ボルト61と絶縁ナット65によって取り付けられる。このL字アングル74の他方の面には、防振ゴム44が設けられている。
このため、サーチコイル22はL字アングル74に対しては絶縁されている。
また、シャーシ45の底面には、長手方向に沿って長尺な断面円形の収納孔87が形成されている。これは、サーチコイル22に接続される同軸ケーブル等のケーブル類を収納可能となるように形成されている。
例えば、導体板によって導体74の両端部どうしを連結してもよい(図示せず)。この場合、導体板をサーチコイル22の底面より下方に配置することができるので、サーチコイル22の長さを導体74の長さと同じ長さにすることもできる。
また、導体板ではなく、L字アングルによって導体74の両端部どうしを連結してもよい(図示せず)。
図23に第7の実施形態の平面図を示し、図24に正面図を示す。
なお、上述してきた各実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。
本実施形態は、第6の実施形態の構成に加えさらに化粧管を取り付けた構成であって、且つ水平設置型である。
このような構成により、サーチコイル22は、さらに周囲の電磁波の影響を少なくし、金属の検出を行える。
なお、他の実施形態と同様に、導体78である化粧管は鉄製とし、化粧管と導体フレーム34との接続部分においてステンレス製の部材を介在させてもよい。
例えば、導体板によって導体74の両端部どうしを連結してもよい(図示せず)。この場合、導体板をサーチコイル22の底面より下方に配置することができるので、サーチコイル22の長さを導体74の長さと同じ長さにすることもできる。
また、導体板ではなく、L字アングルによって導体74の両端部どうしを連結してもよい(図示せず)。
図25に第8の実施形態の平面図を示し、図26に側面図を示し、図27に正面図を示す。
なお、上述してきた各実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。
本実施形態は、サーチコイルをセミシールド化した構成であって、且つ水平設置型である。本実施形態の場合、後述する支持部及びカバー部が特許請求の範囲でいうシールド部材に該当する。
サーチコイル22の検出面22aの上方には、サーチコイル22の上方を覆うカバー部82が設けられている。カバー部82は、4本の支持部80の上端部に四隅が固定される。カバー部82としては、通常はサーチコイルと同じ図22のシャーシを用いているが、ステンレス製のパネルなどを採用することもできる。
図28に第9の実施形態の正面図を示し、図29に側面図を示し、図30に底面図を示す。
なお、上述してきた各実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。
本実施形態は、サーチコイルをセミシールド化した構成であって、且つ垂直設置型である。本実施形態の場合、後述する支持部及びカバー部が特許請求の範囲でいうシールド部材に該当する。
サーチコイル22の幅方向の両端部には、サーチコイル22の上面側と下面側のそれぞれにおいて前方に向けて延びる支持部80と支持部84が設けられている。支持部84としては、ステンレス製のパネルなどを採用することもできる。
サーチコイル22の検出面22aの前方には、サーチコイル22の前方を覆うカバー部86が設けられている。カバー部86は、2本の支持部80と2本の支持部84の先端部に四隅が固定される。カバー部86としては、通常はサーチコイル22と同じ図22に示すシャーシを用いているが、ステンレス製のパネルなどを採用することもできる。
図31に第10の実施形態の側面図を示す。
なお、上述してきた各実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。
本実施形態は、第8の実施形態に示したセミシールド化したサーチコイルに化粧管を組み合わせた構成である。
また、機体フレーム24には、第2ブラケット89が取り付けられている。セミシールド化されたサーチコイル22は、第1ブラケット88が第2ブラケット89に取り付けられることにより、機体フレーム24に固定される。本図では、第2ブラケット89に対して第1ブラケット88が傾斜して取り付けられているため、セミシールド化されたサーチコイル22は、機体フレーム24に対し、検出面22aが傾斜して取り付けられている例を示している。
各導体90は、機体フレーム24の上面に配置された各スタンド92a,92bに取り付けられる。本実施形態では、布10の移送方向上流側のスタンド92aは、布10の移送方向下流側のスタンド92bよりも高くなるように配置される。
各導体90は、U字状の固定金具94によってそれぞれのスタンド92a,92bに固定される。
このように構成することにより、本実施形態では、2本の機体フレーム24と2本の導体90がセミシールド化されたサーチコイル22の周囲をロの字状に取り囲んで連結され、シールド部材が構成される。これにより、セミシールド化されたサーチコイル22は、さらに周囲の電磁波の影響を少なくし、金属の検出を行える。
ローラについては、図10及び図11に示したようにベアリング部分を絶縁することが必要である。さらに、ローラ96の図示しない回転軸のいずれか一方は、静電気を逃がすべく機体フレーム24と導通させるようにするとよい。
なお、ローラ96の回転に起因するサーチコイル22の誤作動は、ローラ96がサーチコイルから離れるほど影響が少なくなる。このため、ローラ96とサーチコイル22との距離が大きく離れている場合には、ローラ96の絶縁については施さなくてもよい場合もある。
図32に第11の実施形態の平面図を示し、図33に第11の実施形態の側面図を示す。
なお、上述してきた各実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。
本実施形態は、第8の実施形態に示したセミシールド化したサーチコイルをさらにシールド部材と一体化したサーチコイルユニットとした構成を採用している。
サーチコイルユニット98は、セミシールド化したサーチコイル22と、セミシールド化したサーチコイル22の幅方向の両側に位置する2個の導体フレーム130と、各導体フレーム130の両端部近傍どうしを互いに連結する導体連結部材132とを有している。
そして、導体連結部材132の上面は、サーチコイル22の検出面22aと同一平面上に位置するように配置される。このように、導体連結部材132をステンレス製の化粧管とし、且つサーチコイル22の検出面22aと同一平面とすることにより、この化粧管の上に検出対象の布10が接触して布10の移送のガイドとすることができる。
これにより、セミシールド化されたサーチコイル22自体がシールド部材と絶縁されるとともに、外部の振動がセミシールド化されたサーチコイル22に伝達しないようにできる。このように、サーチコイル22は二重にシールドされ、サーチコイル22における誤動作の低減を二重シールドにより図ることができる。
この場合、カバー部82,86の側面には、布10が進入できるような大きさの穴を形成するとよい。そしてカバー部82,86自体がサーチコイル22に固定されるので、この場合には支持部80は不要となる。
図34に第12の実施形態の背面図を示し、図35に第12の実施形態の部分断面図を示す。
なお、上述してきた各実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。
本実施形態は、サーチコイルを検反機に取り付けた構成である。
具体的には、サーチコイル22の幅方向の両端部には、上下方向に延びる検反機フレーム114の内側面に向けて防振ゴム44がそれぞれ2個ずつ設けられており、各防振ゴム44に設けられたボルト118等によってサーチコイル22の幅方向両端部が上下方向に延びる検反機フレーム114の内側面に固定される。
このような構成により、サーチコイル22は、周囲の電磁波の影響を少なくし、金属の検出を行える。
図36に第13の実施形態の背面図を示し、図37に第13の実施形態の部分断面図を示す。
なお、上述してきた各実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。
本実施形態は、第6の実施形態に示した構成のサーチコイルとシールド部材を検反機に取り付けた構成である。
サーチコイル22の下面側側面と上面側側面には、それぞれ導体74が絶縁板124を介して取り付けられている。絶縁板124としては、厚さ2mm程度の薄いベークライト板などを採用することができる。
また、導体74の幅方向の長さは、サーチコイル22の幅方向の長さよりも長くなっており、導体74の端部どうしは導体枠100によって連結されている。
このような構成により、サーチコイル22の周囲は、導体74と導体枠100によってロの字状に取り囲んで連結されることにより、シールド部材が構成される。これにより、サーチコイル22は、周囲の電磁波の影響を少なくし、金属の検出を行える。
具体的には、サーチコイル22の幅方向の両端部には、上下方向に延びる検反機フレーム114の内側面に向けた防振ゴム44と、下方に向けた防振ゴム44がそれぞれ設けられており、各防振ゴム44に設けられたボルト等によって検反機フレーム114に固定される。
このような構成により、サーチコイル22は、さらに周囲の電磁波の影響を少なくし、金属の検出を行える。
本実施形態では、制御盤140の配置について、図38〜図39に基づいて説明する。
なお、図38〜図39に示すサーチコイルユニット32は、第1の実施形態で説明したものと同一であるので、サーチコイルユニット32についての説明は省略する。また、その他の構成要素についても上述してきた構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。
また、サーチコイルユニット32は、布10内に金属片等を検出した場合には、制御盤140へ制御信号を出力する。制御信号としては、1ショットのトリガパルスであってもよい。制御盤140は、サーチコイルユニット32の制御信号を受信すると、布10の搬送を停止したり、又はその他の制御を実行することができるように設けられている。
サーチコイルユニット32は、機体フレーム24の上面に配置しており、機体フレーム24は脚26によって所定高さに設けられている。
モータ142は、脚26から水平方向に延びる載置部144aと、機体フレーム24から下方に延びる支持部144bとからなるモータ設置部144に配置されている。
そして、制御盤140からモータ142への配線も脚26に沿って配線されている。
図39では、制御盤140を機体フレーム24又は脚26から離れた位置に設けることで、ノイズの影響を減らすようにしている。
さらに、モータ142とモータ設置部144との間には、絶縁板146を介在させている。
さらに、モータ142のアースも脚26及び制御盤140から独立して別個に取るようにする。モータ142のべルト31については、不導体のものとする。
20 金属検出機
22 サーチコイル
22a 検出面
24 機体フレーム
26 脚
28 ローラ
29 回転軸
31 ベルト
32 サーチコイルユニット
34 導体フレーム
36 導体連結部材
38 防振ゴム
40 マッチングトランスのカバー
42 導体連結部材
44 防振ゴム
45 シャーシ
46 一点アース
49 ベアリング
50 ボルト
51 ナット
52 ボルト貫通穴
54 ボルト貫通穴
56 絶縁ブッシュ
58 絶縁板
60 導体
61 非金属のボルト
61a ボルト頭部
62 ローラ
63 梁
64 ローラ
65 非金属のナット
68 アーム
69 収納溝
70 補強用パイプ
72 クロスガイダー
74 導体(L字アングル)
76 プラスチックボルト及びナット
77 金属製のボルト
78 導体
80 支持部
82 カバー部
84 支持部
86 カバー部
87 収納孔
88 第1ブラケット
89 第2ブラケット
90 導体
92a,92b スタンド
94 固定金具
96 ローラ
98 サーチコイルユニット
100 導体枠
110 検反機
112 照明装置
113 突起部
114 検反機フレーム
116 横フレーム
118 防振ゴムのボルト
120 連結部材
122 表面パネル
124 絶縁板
126 導体管
130 導体フレーム
132 導体連結部材
140 制御盤
142 モータ
144a 載置部
144b 支持部
144 モータ設置部
146 絶縁板
Claims (11)
- 直方体状の本体の内部に金属検出用のコイルが収納され、本体の表面が検出面として設けられているサーチコイルと、
サーチコイルの周囲を囲むようにして配置されたシールド部材とを具備することを特徴とする金属検出機。 - 前記シールド部材は、サーチコイルの長手方向の両端それぞれが、ほぼ中央部において絶縁されて固定される2個の導体フレームと、各前記導体フレームの両端部近傍どうしを互いに連結する導体連結部材とを有し、
前記サーチコイルがシールド部材とともにユニット化されてなり、
該シールド部材とともにユニット化されたサーチコイルが、被検出物の移送方向に沿って延びる2本の機体フレームに取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の金属検出機。 - 該シールド部材とともにユニット化されたサーチコイルは、不導体である防振ゴムを介して各前記機体フレームに取り付けられていることを特徴とする請求項2記載の金属検出機。
- 各前記導体連結部材は、円筒形の部材で構成されるとともに、その表面がサーチコイルの検出面と同一平面上に配置されることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の金属検出機。
- 前記サーチコイルは、
不導体である防振ゴムを介して被検出物の移送方向に沿って延びる2本の機体フレームに固定されており、
前記シールド部材は、
各前記機体フレームと、被検出物の移送方向に沿って前記サーチコイルの上流側と下流側のそれぞれの箇所で各前記機体フレームを連結する2本の導体とから構成されることを特徴とする請求項1記載の金属検出機。 - 前記2本の導体は金属製のシャフトを有し、且つ被検出物の移送を補助するローラであることを特徴とする請求項5記載の金属検出機。
- 前記シールド部材は、
前記サーチコイルにおける被検出物の移送方向上流側側面及び下流側側面に絶縁板を介して取り付けられる平板状の部分を有する2本の導体と、
各前記導体の端部どうしを連結する2本の導体管又は導体板とから構成されることを特徴とする請求項1記載の金属検出機。 - 各前記機体フレームを連結する部材間にベアリングが存在する場合、該ベアリングを機体フレームとの間が絶縁されてなることを特徴とする請求項2〜請求項6のうちのいずれか1項記載の金属検出機。
- 前記シールド部材は、
少なくとも前記サーチコイルの検出面に対して所定間隔をあけて対向する位置に配置されてサーチコイルを覆うカバー部を有することを特徴とする請求項1記載の金属検出機。 - 前記カバー部をサーチコイルに固定する複数の支持部を有することを特徴とする請求項9記載の金属検出機。
- 前記サーチコイルの長手方向の両端それぞれが、ほぼ中央部において絶縁されて固定される2個の導体フレームと、
各前記導体フレームの両端部近傍どうしを互いに連結する導体連結部材とを有し、
前記カバー部が取り付けられたサーチコイルが、前記導体フレームと前記導体連結部材とによってユニット化されてなり、
該ユニット化されたサーチコイルが、被検出物の移送方向に沿って延びる2本の機体フレームに取り付けられていることを特徴とする請求項9又は請求項10記載の金属検出機。
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