JP2009108041A - イリジウム錯体及びその製造方法 - Google Patents

イリジウム錯体及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高輝度・高効率発光(特に青色発光)が可能で耐久性に優れた発光素子、並びに該発光素子に使用できるイリジウム錯体を提供する。
【解決手段】下記一般式(1)で表されるイリジウム錯体。

(一般式(1)中、Nは窒素原子を表す。XはC(R)または窒素原子を表す。XはC(R)または窒素原子を表す。Lは配位子を表す。Pはリン配位子を表す。環Aはピリジン環、キノリン環などを表す。)
【選択図】なし

Description

本発明は、有機電界発光素子材料、エレクトロケミルミネッセンス(ECL)素子材料、発光センサー、光増感剤、ディスプレイ、写真用材料、レーザー色素、カラーフィルター用染料、光通信、色変換フィルター、バックライト、照明、光増感色素、各種光源などに有用なイリジウム錯体に関するものである。
有機電界発光素子は次世代のディスプレイ素子として注目されており、近年になって発光素子に用いられる各種有機材料の開発が活発に進められるようになってきた。特に発光材料として、励起三重項状態からの発光を利用する燐光材料(シクロメタル化イリジウム錯体など)に注目が集まっている。
励起一重項状態からの発光を用いる場合、一重項励起子と三重項励起子の生成比が1:3であるため発光性励起種の生成確率が25%であることと、光の取り出し効率が約20%であるため、外部取り出し量子効率の限界は5%とされている。一方で、これに励起三重項状態をも利用できると、内部量子効率の上限が100%となるため、励起一重項の場合に比べて原理的に発光効率が4倍となることから、燐光材料を用いた有機電界発光素子の開発が活発に行われている。現在ではフルカラー表示を実現するため、発光特性の優れた青色発光性の燐光材料が強く求められている。
特許文献1〜3には、本発明と関連する単座リン配位子を有するイリジウム錯体が開示されており、それらが青色発光特性を有することが記載されている。しかし、これらのイリジウム錯体の発光量子収率は、未だ十分に高いものではなかった。しかも、その発光には緑色成分が多く含まれているため、色純度の良好な青色発光性の燐光材料が強く望まれている。
国際公開第02/15645号パンフレット 特許公開2002−170684号 特許公開2005−97263号
本発明の目的は、高輝度・高効率発光が可能で耐久性に優れた発光素子、並びに該発光素子に使用でき、有機電界発光素子材料、エレクトロケミルミネッセンス(ECL)素子材料、発光センサー、光増感剤、ディスプレイ、写真用材料、レーザー色素、カラーフィルター用染料、光通信、色変換フィルター、バックライト、照明、光増感色素、各種光源等にも適用できるイリジウム錯体を提供することである。
本発明者らは上記実状に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、少なくとも1つのリン配位子と、イリジウム−窒素結合およびイリジウム−炭素結合を形成する2座配位子を2つ有するシクロメタル化イリジウム錯体に、光照射すると異性化反応が進行することを見出した。例えば、一般式(2)で表されるイリジウム錯体に光照射することで、これまで合成することができなかった一般式(3)で表されるイリジウム錯体を収率良く得ることができる。さらに、上記方法により製造された一般式(1)で表されるイリジウム錯体が、可視光領域(特に青色領域)に優れた発光特性を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、この出願によれば、以下の発明が提供される。
〈1〉下記一般式(1)で表されるイリジウム錯体。
(一般式(1)中、Nは窒素原子を表す。XはC(R)または窒素原子を表す。XはC(R)または窒素原子を表す。R〜Rは、各々独立に、水素原子または置換基を表す。Lは配位子を表す。Pはリン配位子を表す。環Aはピリジン環、キノリン環、イソキノリン環、インダゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、オキサゾール環、ベンゾオキサゾール環、フェナントリジン環、キノキサリン環、トリアゾール環、テトラゾール環、ピラゾール環、イミダゾール環、ベンゾイミダゾール環、ピリミジン環、ピリダジン環、または、ピラジン環を表す。これらの環には置換基がついても良い。また隣接する置換基は結合して環構造を形成しても良い。)
〈2〉環Aがピリジン環、ピラゾール環、イミダゾール環、または、ピリミジン環である前記1に記載のイリジウム錯体。
〈3〉XがC(R)であり、かつ、XがC(R)である前記1または2に記載のイリジウム錯体。
〈4〉Xが窒素原子である前記1または2に記載のイリジウム錯体。
〈5〉RまたはRの少なくとも1つがフッ素原子である前記1から4のいずれかに記載のイリジウム錯体。
〈6〉Rがトリフルオロメチル基、シアノ基、フェニル基、または、置換フェニル基である前記1から3または5のいずれかに記載のイリジウム錯体。
〈7〉Pが亜リン酸配位子である前記1から6のいずれかに記載のイリジウム錯体。
〈8〉Lがモノアニオン性配位子である前記1から7のいずれかに記載のイリジウム錯体。
〈9〉Lがハロゲン原子またはシアノ配位子である前記1から8のいずれかに記載のイリジウム錯体。
〈10〉前記1から9のいずれかに記載のイリジウム錯体からなる発光材料。
〈11〉前記10に記載の発光材料を用いた発光素子。
〈12〉少なくとも1つのリン配位子と、イリジウム−窒素結合およびイリジウム−炭素結合を形成する2座配位子を2つ有するシクロメタル化イリジウム錯体に、光照射しこれを異性化させることを特徴とするシクロメタル化イリジウム錯体の製造方法。
〈13〉下記一般式(2)で表されるイリジウム錯体に、光照射し異性化させることを特徴とする下記一般式(3)で表されるイリジウム錯体の製造方法。
(一般式(2)、(3)中、Nは窒素原子を表す。XはC(R)または窒素原子を表す。XはC(R)または窒素原子を表す。R〜Rは、各々独立に、水素原子または置換基を表す。Lは配位子を表す。Pはリン配位子を表す。環Aはピリジン環、キノリン環、イソキノリン環、インダゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、オキサゾール環、ベンゾオキサゾール環、フェナントリジン環、キノキサリン環、トリアゾール環、テトラゾール環、ピラゾール環、イミダゾール環、ベンゾイミダゾール環、ピリミジン環、ピリダジン環、または、ピラジン環を表す。これらの環には置換基がついても良い。また隣接する置換基は結合して環構造を形成しても良い。)
〈14〉光照射が溶液中で行われることを特徴とする前記12または13に記載のイリジウム錯体の製造方法。
〈15〉光照射がリン配位子を共存させて行われることを特徴とする前記12から14のいずれかに記載のイリジウム錯体の製造方法。
〈16〉光照射に用いられる波長が200nm〜800nmであることを特徴とする前記12から15のいずれかに記載のイリジウム錯体の製造方法。
本発明のイリジウム錯体は、低消費電力で効率よく、可視光領域(特に青色領域)に高輝度発光を示すことから、該材料を用いた発光素子は、表示素子、ディスプレイ、バックライト、電子写真、照明光源、記録光源、露光光源、読み取り光源、標識、看板、インテリア等の分野に好適である。また、本発明のイリジウム錯体は、医療用途、写真用材料、UV吸収材料、レーザー色素、カラーフィルター用染料、色変換フィルター、光通信等にも適用可能である。
本発明のイリジウム錯体は前記一般式(1)で表され、該発光材料を発光素子の発光層もしくは発光層を含む複数の有機化合物層に含有させることで、可視光領域(特に青色領域)に優れた発光色を有する発光素子が得られる。また、本発明の発光材料を用いた青色発光素子を基本とし、緑色〜赤色発光素子を組み合わせることにより、高効率白色発光素子も作製できる。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
前記特許文献1〜3に記載されているイリジウム錯体については、式(A)の方法、すなわち、ハロゲン架橋ダイマーとPを反応させ収率よく得ることができる。ここで示した公知の方法では、反応生成物は原料であるハロゲン架橋ダイマーの基本骨格(2つの2座配位子の窒素原子が互いにイリジウムに対しトランス位に位置)が保持されており、一般式(2)で示される構造のイリジウム錯体が選択的に得られるのである。実際に、X線結晶構造解析の結果からも、イリジウム−窒素結合ならびにイリジウム−炭素結合を形成する2つの2座配位子の窒素原子が、互いにイリジウムに対しトランス位に位置していることが明らかにされている(例えば、J. Phys. Chem. B 2006年, 110巻, 10303頁を参照)。
それに対し、本発明のイリジウム錯体は、前記一般式(1)に示すようにイリジウム−窒素結合ならびにイリジウム−炭素結合を形成する2つの2座配位子の窒素原子が、互いにイリジウムに対しシス位に位置すること、さらに、Pと上記2座配位子の2つの炭素原子とが、それぞれイリジウムに対しシス位に位置していることが特徴である。
これら本発明の特定の幾何構造をとるイリジウム錯体が、特許文献1〜3に記載されている構造のイリジウム錯体と比較して、発光効率が劇的に向上し、可視光領域(特に青色領域)に優れた発光特性を示すことは従来全く知られていない。また、少なくとも1つのリン配位子と、イリジウム−窒素結合およびイリジウム−炭素結合を形成する2座配位子を2つ有するシクロメタル化イリジウム錯体に、光照射すると異性化反応が進行するという実験事実も全く知られていない事柄である。例えば、一般式(2)で表されるイリジウム錯体に光照射することで異性化反応が進行し、一般式(3)で表されるイリジウム錯体が得られる(式(B))。これらの結果は、本発明者らの、数多くの緻密な実験の積み重ねによって見いだされた新規な知見である。
(一般式(2)、(3)中、Nは窒素原子を表す。XはC(R)または窒素原子を表す。XはC(R)または窒素原子を表す。R〜Rは、各々独立に、水素原子または置換基を表す。Lは配位子を表す。Pはリン配位子を表す。環Aはピリジン環、キノリン環、イソキノリン環、インダゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、オキサゾール環、ベンゾオキサゾール環、フェナントリジン環、キノキサリン環、トリアゾール環、テトラゾール環、ピラゾール環、イミダゾール環、ベンゾイミダゾール環、ピリミジン環、ピリダジン環、または、ピラジン環を表す。これらの環には置換基がついても良い。また隣接する置換基は結合して環構造を形成しても良い。)
このような方法によって得られた一般式(3)で表されるイリジウム錯体に配位子Lを反応させることで、一般式(1)で表されるイリジウム錯体が得られる。もし必要があれば、一般式(3)で表されるイリジウム錯体のLをより置換活性の高い配位子(例えば、アセトニトリル、CFSO 、CFCOO、THF、HOなど)に置換し、その後、これと配位子Lとを反応させても良い。ただし、L=Lの時は、Lを反応させる必要はない。
一般式(1)で表される本発明のイリジウム錯体は、中性のイリジウム錯体またはカチオン性のイリジウム錯体であっても良く、より好ましくは中性のイリジウム錯体である。
本発明のイリジウム錯体がカチオン性である場合は、カウンターアニオンが必要である。カウンターアニオンとしては特に制限はないが、好ましくはアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、ハロゲンイオン、パークロレイトイオン、PF6イオン、アンモニウムイオン、CFCFCFCOOイオン、SbFイオン、ジシアンアミドイオン、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アミドイオン、ボレートイオン又はホスホニウムイオンである。
本発明のイリジウム錯体の中でも、固体状態または溶液中での発光量子収率が、0.4以上のものが好ましく、0.5以上のものがより好ましく、0.6以上のものが特に好ましい。溶液中の発光量子収率の測定は、溶存酸素を取り除くため、イリジウム錯体が溶解した溶液にアルゴンガスもしくは窒素ガスを通気した後に行うか、または、発光材料が溶解した溶液を凍結脱気した後に行うのが良い。発光量子収率の測定法としては、絶対法または相対法のどちらを用いても良い。相対法においては、標準物質(キニン硫酸塩など)との発光スペクトルの比較により、発光量子収率を測定することができる。絶対法においては、市販の装置(浜松ホトニクス株式会社製、絶対PL量子収率測定装置(C9920−02))を用いることで、固体状態または溶液中での発光量子収率の測定が可能である。溶液中での発光量子収率は種々の溶媒を用いて測定できるが、本発明に係わるイリジウム錯体は、任意の溶媒のいずれかにおいて上記発光量子収率が達成されれば良い。
本発明のイリジウム錯体は主に可視光領域に発光を示すが、その波長領域は配位子の種類や構造に依存する。特に室温溶液中での発光スペクトルの発光極大波長については、300nm〜900nmの範囲のものが好ましく、400nm〜800nmの範囲のものがより好ましく、400nm〜600nmの範囲のものが特に好ましく、400nm〜500nmの範囲のものが最も好ましい。
本発明のイリジウム錯体のイリジウムの価数については、3価または4価が好ましく、3価がより好ましい。
前記一般式(1)〜(3)に記載した記号(X、X、P、L、L、環A、およびR〜R)について以下に説明する。
はC(R)または窒素原子を表し、C(R)であることが好ましい。XはC(R)または窒素原子を表し、C(R)であることが好ましい。
はリン配位子を表す。リン配位子としてはイリジウム−リン結合が形成できれば良く特に制限はないが、単座リン配位子が好ましい。単座リン配位子としては、例えば、リン酸配位子、亜リン酸配位子、ホスホン酸配位子、亜ホスホン酸配位子、ホスフィン酸配位子、亜ホスフィン酸配位子、ホスフィンオキシド配位子、ホスフィン配位子がある。この中でも、光異性化反応を効率よく進行させるという観点から、少なくとも1つのリン−酸素結合を有する単座リン配位子が好ましく、亜リン酸配位子、亜ホスホン酸配位子、亜ホスフィン酸配位子がより好ましく、亜リン酸配位子が特に好ましい。亜リン酸配位子の中でも、亜リン酸エステル配位子が好ましく、亜リン酸トリアルキル配位子が特に好ましい。具体的には、亜リン酸トリメチル、亜リン酸トリエチル、亜リン酸トリプロピル、亜リン酸トリブチル、亜リン酸トリペンチル、亜リン酸トリヘキシルなどがある。また、この他には特許文献1〜3に記載のリン配位子も好ましく用いられる。
Lは配位子を表し、中性配位子またはアニオン性配位子が好ましく、アニオン性配位子がより好ましく、モノアニオン性配位子が特に好ましい。具体的には、ハロゲン原子(塩素配位子、臭素配位子、ヨウ素配位子、フッ素配位子)、シアノ配位子、CO配位子、ピリジン配位子、メトキシ配位子、イソシアネート配位子、ニトリル配位子、イソニトリル配位子、リン配位子、および、フェノキシ配位子が好ましく、塩素配位子、臭素配位子、ヨウ素配位子、シアノ配位子、および、フェノキシ配位子がより好ましく、塩素配位子、臭素配位子、ヨウ素配位子、および、シアノ配位子が特に好ましい。
は配位子を表し、中性配位子またはアニオン性配位子が好ましく、アニオン性配位子がより好ましく、モノアニオン性配位子が特に好ましい。具体的には、塩素配位子、臭素配位子、ヨウ素配位子、フッ素配位子、シアノ配位子、CO配位子、ピリジン配位子、メトキシ配位子、イソシアネート配位子、ニトリル配位子、イソニトリル配位子、リン配位子、および、フェノキシ配位子が好ましく、塩素配位子、臭素配位子、シアノ配位子、および、フェノキシ配位子がより好ましく、塩素配位子、臭素配位子、および、ヨウ素配位子が特に好ましい。
環Aはピリジン環、キノリン環、イソキノリン環、インダゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、オキサゾール環、ベンゾオキサゾール環、フェナントリジン環、キノキサリン環、トリアゾール環、テトラゾール環、ピラゾール環、イミダゾール環、ベンゾイミダゾール環、ピリミジン環、ピリダジン環、ピラジン環を表す。その中でも、環Aとしては、ピリジン環、ピラゾール環、イミダゾール環、ピリミジン環、ピリダジン環、ピラジン環が好ましく、ピリジン環、ピラゾール環、イミダゾール環、ピリミジン環がより好ましく、ピリジン環、ピリミジン環が特に好ましく、ピリジン環が最も好ましい。
環Aがピラゾール環である場合、前記一般式(1)に記載したイリジウム−窒素結合およびイリジウム−炭素結合を形成する2座配位子については、例えば、特許公表2006−523231号、特許公開2005−53912号に記載の配位子となることが望ましい。
環Aがイミダゾール環である場合、前記一般式(1)に記載したイリジウム−窒素結合およびイリジウム−炭素結合を形成する2座配位子については、例えば、国際公開WO2006−121811号に記載の配位子となることが望ましい。
〜Rは、各々独立に、水素原子または置換基を表す。置換基としては、例えば、アルキル基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜10であり、例えばメチル、エチル、iso−プロピル、tert−ブチル、n−オクチル、n−デシル、n−ヘキサデシル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げられる。)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えばビニル、アリル、2−ブテニル、3−ペンテニルなどが挙げられる。)、アルキニル基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えばプロパルギル、3−ペンチニルなどが挙げられる。)、アリール基(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えばフェニル、p−メチルフェニル、ナフチル、アントラニルなどが挙げられる。)、アミノ基(好ましくは炭素数0〜30、より好ましくは炭素数0〜20、特に好ましくは炭素数0〜10であり、例えばアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジベンジルアミノ、ジフェニルアミノ、ジトリルアミノなどが挙げられる。)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜10であり、例えばメトキシ、エトキシ、ブトキシ、2−エチルヘキシロキシなどが挙げられる。)、アリールオキシ基(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えばフェニルオキシ、1−ナフチルオキシ、2−ナフチルオキシなどが挙げられる。)、ヘテロ環オキシ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばピリジルオキシ、ピラジルオキシ、ピリミジルオキシ、キノリルオキシなどが挙げられる。)、アシル基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばアセチル、ベンゾイル、ホルミル、ピバロイルなどが挙げられる。)、アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニルなどが挙げられる。)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは炭素数7〜30、より好ましくは炭素数7〜20、特に好ましくは炭素数7〜12であり、例えばフェニルオキシカルボニルなどが挙げられる。)、アシルオキシ基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えばアセトキシ、ベンゾイルオキシなどが挙げられる。)、アシルアミノ基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えばアセチルアミノ、ベンゾイルアミノなどが挙げられる。)、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例えばメトキシカルボニルアミノなどが挙げられる。)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数7〜30、より好ましくは炭素数7〜20、特に好ましくは炭素数7〜12であり、例えばフェニルオキシカルボニルアミノなどが挙げられる。)、スルホニルアミノ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメタンスルホニルアミノ、ベンゼンスルホニルアミノなどが挙げられる。)、スルファモイル基(好ましくは炭素数0〜30、より好ましくは炭素数0〜20、特に好ましくは炭素数0〜12であり、例えばスルファモイル、メチルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、フェニルスルファモイルなどが挙げられる。)、カルバモイル基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばカルバモイル、メチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、フェニルカルバモイルなどが挙げられる。)、アルキルチオ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメチルチオ、エチルチオなどが挙げられる。)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えばフェニルチオなどが挙げられる。)、ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばピリジルチオ、2−ベンズイミゾリルチオ、2−ベンズオキサゾリルチオ、2−ベンズチアゾリルチオなどが挙げられる。)、スルホニル基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメシル、トシルなどが挙げられる。)、スルフィニル基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメタンスルフィニル、ベンゼンスルフィニルなどが挙げられる。)、ウレイド基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばウレイド、メチルウレイド、フェニルウレイドなどが挙げられる。)、リン酸アミド基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばジエチルリン酸アミド、フェニルリン酸アミドなどが挙げられる。)、ヒドロキシ基、メルカプト基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、シアノ基、スルホ基、カルボキシル基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、ヒドロキサム酸基、スルフィノ基、ヒドラジノ基、イミノ基、ヘテロ環基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜12であり、ヘテロ原子としては、例えば窒素原子、酸素原子、硫黄原子、具体的にはイミダゾリル、ピリジル、キノリル、フリル、チエニル、ピペリジル、モルホリノ、ベンズオキサゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、カルバゾリル基、アゼピニル基などが挙げられる。)、シリル基(好ましくは炭素数3〜40、より好ましくは炭素数3〜30、特に好ましくは炭素数3〜24であり、例えばトリメチルシリル、トリフェニルシリルなどが挙げられる。)、シリルオキシ基(好ましくは炭素数3〜40、より好ましくは炭素数3〜30、特に好ましくは炭素数3〜24であり、例えばトリメチルシリルオキシ、トリフェニルシリルオキシなどが挙げられる。)などが挙げられる。
この中でも、好ましい置換基は、シアノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、ハロゲン原子、置換または非置換の炭素原子数1〜10のアルキル基、置換または非置換の炭素原子数1〜10のアルコキシ基、置換または非置換の炭素原子数6〜12のアリール基、置換または非置換の炭素原子数2〜10のアルケニル基、置換または非置換の炭素原子数0〜10のアミノ基、または置換または非置換の炭素原子数1〜12のヘテロ環基である。なお、置換基中の水素原子はフッ素原子に置き換えられても良い。
さらに具体的には、RとRについては、どちらか一方がフッ素原子であることが特に好ましく、両方ともフッ素原子であることが最も好ましい。Rとしては、水素原子が最も好ましい。Rとしては、水素原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、フェニル基、または、置換フェニル基がより好ましく、水素原子、トリフルオロメチル基、または、シアノ基が特に好ましい。置換フェニル基における置換基の望ましい範囲はR〜Rと同様である。
さらに、隣接する2つ以上のRは、互いに連結されて飽和または不飽和の炭素環、飽和または不飽和のヘテロ環を形成するのも好ましい。
前記一般式(1)に記載したイリジウム−窒素結合およびイリジウム−炭素結合を形成する2座配位子については、例えば、2−フェニルピリジン誘導体、2−フェニルキノリン誘導体、1−フェニルイソキノリン誘導体、3−フェニルイソキノリン誘導体、1−フェニルピラゾール誘導体、ジベンゾ[f,h]キノリン誘導体、ベンゾ[h]−5,6−ジヒドロキノリン誘導体、1−(1−ナフチル)イソキノリン誘導体、1−(2−ナフチル)イソキノリン誘導体、2−(2−ナフチル)キノリン誘導体、2−(1−ナフチル)キノリン誘導体、3−(1−ナフチル)イソキノリン誘導体、3−(2−ナフチル)イソキノリン誘導体、2−(1−ナフチル)ピリジン誘導体、2−(2−ナフチル)ピリジン誘導体、2−フェニルベンゾイミダゾール誘導体、3−フェニルピラゾール誘導体、4−フェニルイミダゾール誘導体、2−フェニルイミダゾール誘導体、2−フェニルトリアゾール誘導体、5−フェニルテトラゾール誘導体、2−フェニルピリミジン誘導体、4−フェニルピリミジン誘導体、3−フェニルピリダジン誘導体、2−フェニルピラジン環、および、2,3’−ビピリジン誘導体が挙げられる。
この中でも好ましい2座配位子は、2−フェニルピリジン誘導体、2−フェニルキノリン誘導体、1−フェニルイソキノリン誘導体、3−フェニルイソキノリン誘導体、1−フェニルピラゾール誘導体、2−フェニルベンゾイミダゾール誘導体、3−フェニルピラゾール誘導体、4−フェニルイミダゾール誘導体、2−フェニルイミダゾール誘導体、2−フェニルトリアゾール誘導体、5−フェニルテトラゾール誘導体、2−フェニルピリミジン誘導体、4−フェニルピリミジン誘導体、3−フェニルピリダジン誘導体、2−フェニルピラジン環、および、2,3’−ビピリジン誘導体であり、より好ましくは、2−フェニルピリジン誘導体、1−フェニルピラゾール誘導体、2−フェニルベンゾイミダゾール誘導体、2−フェニルイミダゾール誘導体、2−フェニルピリミジン誘導体、2−フェニルピラジン環、および、2,3’−ビピリジン誘導体であり、特に好ましくは、2−フェニルピリジン誘導体、1−フェニルピラゾール誘導体、2−フェニルイミダゾール誘導体、2−フェニルピリミジン誘導体、および、2,3’−ビピリジン誘導体であり、最も好ましくは、2−フェニルピリジン誘導体である。
具体的には、国際公開WO2004−085450号、国際公開WO2006−075905号、国際公開WO2002−44189号、国際公開WO2002−45466号、国際公開WO2006−046980号、国際公開WO2006−059758号、特許公開2006−182772号、特許公開2006−151888号、特許公開2006−151887号、特許公開2006−93665号、特許公開2006−100393号、国際公開WO2004−101707号、国際公開WO2005−073339号、国際公開WO2005−056719号、国際公開WO2005−056716号、国際公開WO2005−056715号、国際公開WO2005−048315号、国際公開WO2005−033244号、国際公開WO2004−081019号、国際公開WO2004−045000号、国際公開WO2004−044089号、国際公開WO2004−026886号、特許公開2002−234894号、特許公開2002−226495号、特許公開2003−59667号、特許公開2001−345183号、特許公開2001−247859号、特許公開2003−7469号、特許公開2003−73388号、特許公開2003−109758号、特許公開2003−123982号、特許公開2003−133074号、特許公開2003−131464号、特許公開2003−131463号、特許公開2004−107441号、特許公開2004−67658号、特許公開2003−342284号、特許公開2005−29784号、特許公開2005−29783号、特許公開2005−29782号、特許公開2005−23072号、特許公開2005−23071号、特許公開2005−23070号、特許公開2005−2101号、特許公開2005−2053号、特許公開2005−78996号、特許公開2005−68110号、特許公開2005−60374号、特許公開2005−44802号、特許公開2005−29785号、特許公開2005−104843号、特許公開2005−97549号、特許公開2005−220136号、特許公開2005−213348号、特許公開2005−170851号、特許公開2005−163036号、特許公開2005−154396号、特許公開2005−272411号、特許公開2005−327526号、特許公開2005−325048号、特許公開2005−314663号、特許公開2006−13222号、特許公開2006−8688号、特許公開2006−80419号、特許公開2006−76969号、国際公開WO2002−15645号、国際公開WO2002−02714号、国際公開WO2002−064700号、国際公開WO2003−033617号、国際公開WO2003−000661号、国際公開WO2002−081488号、米国特許公開2006−0251923号などに記載の配位子が好ましい。
また、前記一般式(1)に示されるイリジウム錯体は、低分子化合物であっても良いし、また前記一般式(1)で表される部分構造を有する繰り返し単位を含む、いわゆるオリゴマー化合物およびポリマー化合物(質量平均分子量(ポリスチレン換算)は、好ましくは1000〜5000000、より好ましくは2000〜1000000、さらに好ましくは3000〜100000である。)として用いてもよい。
請求項12に記載のリン配位子については、前述のPと同義であり、望ましい範囲も同じである。
請求項12に記載のイリジウム−窒素結合およびイリジウム−炭素結合を形成する2座配位子については、前述の一般式(1)に記載したイリジウム−窒素結合およびイリジウム−炭素結合を形成する2座配位子と同義であり、望ましい範囲も同じである。
本発明のイリジウム錯体の製造方法について説明する。本発明は、少なくとも1つのリン配位子と、イリジウム−窒素結合およびイリジウム−炭素結合を形成する2座配位子を2つ有するシクロメタル化イリジウム錯体に、光照射しこれを異性化させることを特徴とする製造方法である。例えば、一般式(2)で表されるイリジウム錯体に、光照射し異性化させることにより、これまで合成することができなかった一般式(3)で表されるイリジウム錯体を収率よく製造することができる。
したがって、光照射の方法としては、一般式(2)で表されるイリジウム錯体に光が当たるようにすれば良くその方法は問わない。例えば、一般式(2)で表されるイリジウム錯体を、式(A)の方法を用いて合成単離し、これに光照射する方法があるが、別の方法として、式(A)の方法を用いて、一般式(2)で表されるイリジウム錯体を溶液中で生成させ単離せずに、反応溶液にそのまま光照射しても良く、さらに別の方法として、式(A)の反応(ハロゲン架橋ダイマーとPの反応)を光照射しながら行っても良い。
本発明に係わる光反応は溶液中で行われるのが好ましい。このような溶媒としては、一般式(2)で表されるイリジウム錯体を溶解できる溶媒が好ましく、かつ、原料や生成物と反応しないものが使用される。具体的にはn−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、トリデカン等の飽和脂肪族炭化水素、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化脂肪族炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素、ピリジン、ピコリン等の含窒素芳香族化合物、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、ジエチルエーテル等のエーテル類、アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル類、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリコール等のアルコール類、ジメチルスルホキシド等、種々の有機溶媒が挙げられるが、ハロゲン化脂肪族炭化水素、または、エーテル類が好ましい。具体的に好ましい溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフランが挙げられ、より好ましくはジクロロメタン、テトラヒドロフランが挙げられ、特に好ましくはテトラヒドロフランが挙げられる。
光照射が均一に行われるのであれば特に濃度に制限はないが、通常1mol/L以下の濃度で、好ましくは0.01mol/L以下の濃度で行われるのが望ましい。
光照射を行う際に用いられる反応容器は光照射が可能な容器であればどのような容器でも良いが、ガラス容器、例えばパイレックス(登録商標)反応容器、もしくはUV透過性が高い石英反応装置が特に好ましい。
光照射時の条件については、温度条件としては特に制限は無いが、通常、用いる溶媒の凝固点から溶媒の沸点までの間で、好ましくは−75℃〜溶媒の沸点、より好ましくは−5℃〜50℃である。
光照射及び光照射後の後処理は大気圧下でも、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下でも、また、減圧、真空下でも行うことができるが、光照射については、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下で行うのがより好ましい。
圧力条件については特に制限はないが、通常は、常圧下で行われる。
本発明に係わる光反応は、反応を加速させる観点から、リン配位子(Pが望ましい)を添加して行うのがより好ましい。リン配位子の添加量には特に制限はないが、原料のイリジウム錯体に対して、1000当量以下が好ましく、500当量以下がより好ましく、200当量以下が特に好ましく、100当量以下が最も好ましい。
光照射に用いられる光の波長については、一般式(2)で表されるイリジウム錯体が吸収できる波長であれば良く、紫外光から可視光の範囲の光が好ましい。具体的には200〜800nmであり、好ましくは200〜600nmであり、より好ましくは300〜500nmであり、特に好ましくは300〜450nmである。
光照射の方法としては、「光化学I」(著者:井上晴夫ほか、出版社:丸善株式会社)に記載の方法を参考にすれば良く、反応容器の外部から照射する外部照射法、または、反応容器の内部から照射する内部照射法のどちらでも良い。
反応に必要な光照射時間については、イリジウム錯体の種類や反応条件に大きく依存するので、吸収スペクトル、発光スペクトル、液体クロマトグラフィー、質量分析などの手法を用いて反応を追跡しながら、適宜決めればよい。具体的には、1分〜5日間が好ましく、1分〜72時間がより好ましく、1時間〜48時間がより特に好ましく、1時間〜24時間が最も好ましい。
光照射に用いるランプの種類については、特に制限はないが、高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、レーザー、太陽光、白熱球、重水素ランプ、UVランプなどが挙げられる。
本発明に係るイリジウム錯体は、通常の合成反応の後処理に従って処理した後、必要があれば精製してあるいは精製せずに供することができる。後処理の方法としては、例えば、抽出、冷却、水または有機溶媒を添加することによる晶析、反応混合物からの溶媒を留去する操作等を単独あるいは組み合わせて行うことができる。精製の方法としては再結晶、蒸留、昇華あるいはカラムクロマトグラフィー等を単独あるいは組み合わせて行うことができる。
以下に、本発明に係る、前記一般式(1)で示されるイリジウム錯体の代表例を示すが、本発明はこれらに限定されない。
次に、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はこれに限定されない。
実施例1(本発明化合物(3)の合成)
下式(C)で表されるイリジウム錯体(24mg)、および、亜リン酸トリエチル(555mg)をTHF(20mL)に溶解させ、アルゴンガスを20分間通気した後、365nmの光を24時間照射した。反応溶液を減圧留去し、生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒:ジクロロメタン−メタノール)にて分離精製した。収率65%。化合物の同定は、1H―NMRおよびX線結晶構造解析(図2)を用いて行った。
1H−NMR (CDCL中) :δ 9.80(d,1H),8.32(d,1H),8.21(d,1H),7.93(t,1H),7.68(d,1H),7.61(t,1H),7.39(t,1H),7.14(t,1H),6.82(t,1H),6.60(dd,1H),6.38(dd,1H),6.26(d,1H),3.86−3.96(m,6H),1.01(t,9H).
その結果、この化合物は、表1記載の本発明化合物(3)であることが確認された。
実施例2(本発明化合物(3)の発光特性)
実施例1で合成した本発明化合物(3)を、室温THF中(アルゴン雰囲気下)で発光スペクトル(励起波長:340nm)を測定したところ、非常に強い青色発光(発光極大波長:452nm、479nm)を示した。「新実験化学講座4 基礎技術3光(II) 第8章 けい光とりん光の測定」(丸善出版)に記載の方法に従い、発光量子収率を測定したところ、0.64であった(キニン硫酸塩の0.5M硫酸溶液中での量子収率0.546を基準とした)。
比較例1
前記式(C)で表されるイリジウム錯体を室温THF中(アルゴン雰囲気下)で発光スペクトル(励起波長:340nm)を測定したところ、青色発光(発光極大波長:457nm、484nm)を示した。「新実験化学講座4 基礎技術3光(II) 第8章 けい光とりん光の測定」(丸善出版)に記載の方法に従い、発光量子収率を測定したところ、0.30であった(キニン硫酸塩の0.5M硫酸溶液中での量子収率0.546を基準とした)。
実施例3(本発明化合物(71)の合成とその発光特性)
実施例1において、原料である式(C)で示されるイリジウム錯体を下記式(D)で示されるイリジウム錯体に代え、さらに亜リン酸トリエチルを亜リン酸トリメチルに代えた以外は実施例1と同様にしてイリジウム錯体を得た。この錯体を実施例1と同様な方法で同定したところ、表5記載の本発明化合物(71)であることが確認された。
この化合物(71)を室温THF中(アルゴン雰囲気下)で発光スペクトル(励起波長:340nm)を測定したところ、非常に強い青色発光(発光極大波長:452nm、480nm)を示し、原料である式(D)で表されるイリジウム錯体(発光極大波長:456nm、484nm)と比較して、その発光量子収率が2倍を超えることが判った。
実施例4(本発明化合物(82)の合成とその発光特性)
実施例1において、原料である式(C)で示されるイリジウム錯体を下記式(E)で示されるイリジウム錯体に代え、さらに亜リン酸トリエチルを亜リン酸トリヘキシルに代えた以外は実施例1と同様にしてイリジウム錯体を得た。この錯体を実施例1と同様な方法で同定したところ、表5記載の本発明化合物(82)であることが確認された。
この化合物(82)を室温THF中(アルゴン雰囲気下)で発光スペクトル(励起波長:340nm)を測定したところ、非常に強い青色発光(発光極大波長:452nm、480nm)を示し、原料である式(E)で表されるイリジウム錯体(発光極大波長:458nm、485nm)と比較して、その発光量子収率が2倍を超えることが判った。
実施例5(本発明化合物(14)の合成とその発光特性)
実施例1において、原料である式(C)で示されるイリジウム錯体を下記式(F)で示されるイリジウム錯体に代えた以外は実施例1と同様にしてイリジウム錯体を得た。この錯体を実施例1と同様な方法で同定したところ、表1記載の本発明化合物(14)であることが確認された。
この化合物(14)を室温THF中(アルゴン雰囲気下)で発光スペクトル(励起波長:340nm)を測定したところ、非常に強い青色発光(発光極大波長:432nm、460nm)を示し、原料である式(F)で表されるイリジウム錯体(発光極大波長:442nm、472nm)と比較して、その発光量子収率が2倍を超えることが判った。
実施例6(本発明化合物(16)の合成とその発光特性)
実施例1において、原料である式(C)で示されるイリジウム錯体を下記式(G)で示されるイリジウム錯体に代えた以外は実施例1と同様にしてイリジウム錯体を得た。この錯体を実施例1と同様な方法で同定したところ、表1記載の本発明化合物(16)であることが確認された。
この化合物(16)を室温THF中(アルゴン雰囲気下)で発光スペクトル(励起波長:340nm)を測定したところ、非常に強い青色発光(発光極大波長:452nm、481nm)を示し、原料である式(G)で表されるイリジウム錯体(発光極大波長:457nm、486nm)と比較して、その発光量子収率が2倍を超えることが判った。
実施例7(本発明化合物(2)の合成とその発光特性)
実施例1において、原料である式(C)で示されるイリジウム錯体を下記式(H)で示されるイリジウム錯体に代えた以外は実施例1と同様にしてイリジウム錯体を得た。この錯体を実施例1と同様な方法で同定したところ、表1記載の本発明化合物(2)であることが確認された。
この化合物(2)を室温THF中(アルゴン雰囲気下)で発光スペクトル(励起波長:340nm)を測定したところ、非常に強い青色発光(発光極大波長:463nm、491nm)を示し、原料である式(H)で表されるイリジウム錯体(発光極大波長:466nm、494nm)と比較して、その発光量子収率が2倍を超えることが判った。
実施例8(本発明化合物(79)の合成とその発光特性)
実施例1において、原料である式(C)で示されるイリジウム錯体を下記式(I)で示されるイリジウム錯体に代え、さらに亜リン酸トリエチルを亜リン酸トリブチルに代えた以外は実施例1と同様にしてイリジウム錯体を得た。この錯体を実施例1と同様な方法で同定したところ、表5記載の本発明化合物(79)であることが確認された。
1H−NMR (CDCL中) :δ 9.81(d,1H),8.32(d,1H),8.21(d,1H),7.92(t,1H),7.67(d,1H),7.60(t,1H),7.37(t,1H),7.10(t,1H),6.81(t,1H),6.60(dd,1H),6.37(dd,1H),6.25(d,1H),3.80−3.94(m,6H),1.28−1.40(m,6H),1.14−1.23(m,6H),0.83(t,9H).
この化合物(79)を室温THF中(アルゴン雰囲気下)で発光スペクトル(励起波長:340nm)を測定したところ、非常に強い青色発光(発光極大波長:452nm、478nm)を示し、原料である式(I)で表されるイリジウム錯体(発光極大波長:457nm、483nm)と比較して、その発光量子収率が2倍を超えることが判った。
実施例9(本発明化合物(4)の合成とその発光特性)
実施例1において、原料である式(C)で示されるイリジウム錯体を下記式(J)で示されるイリジウム錯体に代えた以外は実施例1と同様にしてイリジウム錯体を得た。この錯体を実施例1と同様な方法で同定したところ、表1記載の本発明化合物(4)であることが確認された。
この化合物(4)を室温THF中(アルゴン雰囲気下)で発光スペクトル(励起波長:340nm)を測定したところ、非常に強い青色発光(発光極大波長:450nm、475nm)を示し、原料である式(J)で表されるイリジウム錯体(発光極大波長:454nm、481nm)と比較して、その発光量子収率が2倍を超えることが判った。
実施例10(本発明化合物(12)の合成とその発光特性)
実施例1において、原料である式(C)で示されるイリジウム錯体を下記式(K)で示されるイリジウム錯体に代えた以外は実施例1と同様にしてイリジウム錯体を得た。この錯体を実施例1と同様な方法で同定したところ、表1記載の本発明化合物(12)であることが確認された。
この化合物(12)を室温THF中(アルゴン雰囲気下)で発光スペクトル(励起波長:340nm)を測定したところ、非常に強い青色発光(発光極大波長:444nm、469nm)を示し、原料である式(K)で表されるイリジウム錯体(発光極大波長:450nm、474nm)と比較して、その発光量子収率が2倍を超えることが判った。
実施例11(本発明化合物(115)の合成)
実施例1で合成した本発明化合物(3)(40mg)とAgCFSO(17.3mg)とアセトニトリル(50ml)をアルゴン雰囲気下で15時間加熱還流した。反応溶液を室温まで冷却後ろ過し、沈殿物を取り除いた。ろ液を減圧濃縮し、NHPF飽和水溶液を加え析出した固体をジクロロメタンとヘキサンで再結晶した。実施例1と同様な方法で同定したところ、表7記載の本発明化合物(115)であることが確認された。さらにエレクトロースプレーイオン化質量分析 (ESI−MS) により、所望のイリジウム錯体(115)の親イオンピーク(m/z = 780)を確認した。
1H−NMR (CDCL中) :δ 9.29(d,1H),8.34(d,1H),8.27(d,1H),8.04(t,1H),7.80(t,1H),7.76(t,1H),7.57(d,1H),7.20(t,1H),7.00(t,1H),6.72(dd,1H),6.43(dd,1H),6.08(d,1H),3.77−3.86(m,6H),2.40(s,6H),1.08(t,9H).
実施例12(本発明化合物(108)の合成)
実施例11で合成した本発明化合物(115)(40mg)とピリジン(10.3mg)と2−エトキシエタノール(15ml)をアルゴン雰囲気下でマイクロ波を5分間照射した。反応溶液を室温まで冷却後ろ過し、沈殿物を取り除いた。ろ液を減圧濃縮し、NHPF飽和水溶液を加え析出した固体をジクロロメタンとヘキサンで再結晶した。実施例1と同様な方法で同定したところ、表7記載の本発明化合物(108)であることが確認された。さらにエレクトロースプレーイオン化質量分析 (ESI−MS) により、所望のイリジウム錯体(108)の親イオンピーク(m/z = 818)を確認した。
実施例13(本発明化合物(37)の合成とその発光特性)
実施例11で合成した本発明化合物(115)(40mg)とNaCN(3.2mg)とメタノール(50ml)をアルゴン雰囲気下で15時間加熱還流した。反応溶液を室温まで冷却後ろ過し、沈殿物を取り除いた。ろ液を減圧濃縮し、得られた固体をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン)を用いて分離精製した。実施例1と同様な方法で同定したところ、表3記載の本発明化合物(37)であることが確認された。
1H−NMR (CDCL中) :δ 9.68(d,1H),8.35(d,1H),8.23(d,1H),7,96(t,1H),7.62(t,1H),7.56(d,1H),7.31(t,1H),7.23(t,1H),6.81(t,1H),6.64(dd,1H),6.38(dd,1H),6.19(d,1H),3.89−3.95(m,6H),1.04(t,9H).
この化合物(37)を室温THF中(アルゴン雰囲気下)で発光スペクトル(励起波長:340nm)を測定したところ、非常に強い青色発光(発光極大波長:441nm、470nm)を示した。発光スペクトルを図3に示した。
実施例14(本発明化合物(118)の合成とその発光特性)
実施例1において、原料である式(C)で示されるイリジウム錯体を下記式(L)で示されるイリジウム錯体に代えた以外は実施例1と同様にしてイリジウム錯体を得た。この錯体を実施例1と同様な方法で同定したところ、表7記載の本発明化合物(118)であることが確認された。
この化合物(118)を室温THF中(アルゴン雰囲気下)で発光スペクトル(励起波長:340nm)を測定したところ、非常に強い青色発光(発光極大波長:450nm、471nm)を示し、原料である式(L)で表されるイリジウム錯体(発光極大波長:461nm、478nm)と比較して、その発光量子収率が2倍を超えることが判った。
実施例1に記載の発明化合物(3)と、比較例1に記載の式(C)で表されるイリジウム錯体の発光特性を比較すると、発光極大波長が5nm短波長シフトした。その結果、発光の青色成分が増大するとともに緑色成分が減少し、青色純度が大きく改善されることが明らかになった。また、発光量子収率については0.3から0.64へと2倍以上も向上することがわかった(発光スペクトルについては図1参照)。また、これと同様に、他のケースにおいても、発光量子収率は2倍程度向上するとともに、発光波長は短波長シフトし、青色純度が改善されることが明らかになった。
以上より、一般式(1)で表される本発明化合物は可視光領域(特に青色領域)に優れた発光特性を有し、有機電界発光素子材料、エレクトロケミルミネッセンス(ECL)素子材料、発光センサー、光増感剤、ディスプレイ、写真用材料、レーザー色素、カラーフィルター用染料、光通信、色変換フィルター、バックライト、照明、光増感色素、各種光源等に適用できる。
本発明化合物(3)および従来化合物(式(C))の室温THF中(アルゴン雰囲気下)における発光スペクトル。励起波長は340nmであり、励起波長における吸光度は0.1である。 本発明化合物(3)のX線結晶構造解析の結果 本発明化合物(37)の室温THF中(アルゴン雰囲気下)における発光スペクトル。

Claims (16)

  1. 下記一般式(1)で表されるイリジウム錯体。
    (一般式(1)中、Nは窒素原子を表す。XはC(R)または窒素原子を表す。XはC(R)または窒素原子を表す。R〜Rは、各々独立に、水素原子または置換基を表す。Lは配位子を表す。Pはリン配位子を表す。環Aはピリジン環、キノリン環、イソキノリン環、インダゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、オキサゾール環、ベンゾオキサゾール環、フェナントリジン環、キノキサリン環、トリアゾール環、テトラゾール環、ピラゾール環、イミダゾール環、ベンゾイミダゾール環、ピリミジン環、ピリダジン環、または、ピラジン環を表す。これらの環には置換基がついても良い。また隣接する置換基は結合して環構造を形成しても良い。)
  2. 環Aがピリジン環、ピラゾール環、イミダゾール環、または、ピリミジン環である請求項1に記載のイリジウム錯体。
  3. がC(R)であり、かつ、XがC(R)である請求項1または2に記載のイリジウム錯体。
  4. が窒素原子である請求項1または2に記載のイリジウム錯体。
  5. またはRの少なくとも1つがフッ素原子である請求項1から4のいずれかに記載のイリジウム錯体。
  6. がトリフルオロメチル基、シアノ基、フェニル基、または、置換フェニル基である請求項1から3または5のいずれかに記載のイリジウム錯体。
  7. が亜リン酸配位子である請求項1から6のいずれかに記載のイリジウム錯体。
  8. Lがモノアニオン性配位子である請求項1から7のいずれかに記載のイリジウム錯体。
  9. Lがハロゲン原子またはシアノ配位子である請求項1から8のいずれかに記載のイリジウム錯体。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載のイリジウム錯体からなる発光材料。
  11. 請求項10に記載の発光材料を用いた発光素子。
  12. 少なくとも1つのリン配位子と、イリジウム−窒素結合およびイリジウム−炭素結合を形成する2座配位子を2つ有するシクロメタル化イリジウム錯体に、光照射しこれを異性化させることを特徴とするシクロメタル化イリジウム錯体の製造方法。
  13. 下記一般式(2)で表されるイリジウム錯体に、光照射し異性化させることを特徴とする下記一般式(3)で表されるイリジウム錯体の製造方法。
    (一般式(2)、(3)中、Nは窒素原子を表す。XはC(R)または窒素原子を表す。XはC(R)または窒素原子を表す。R〜Rは、各々独立に、水素原子または置換基を表す。Lは配位子を表す。Pはリン配位子を表す。環Aはピリジン環、キノリン環、イソキノリン環、インダゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、オキサゾール環、ベンゾオキサゾール環、フェナントリジン環、キノキサリン環、トリアゾール環、テトラゾール環、ピラゾール環、イミダゾール環、ベンゾイミダゾール環、ピリミジン環、ピリダジン環、または、ピラジン環を表す。これらの環には置換基がついても良い。また隣接する置換基は結合して環構造を形成しても良い。)
  14. 光照射が溶液中で行われることを特徴とする請求項12または13に記載のイリジウム錯体の製造方法。
  15. 光照射がリン配位子を共存させて行われることを特徴とする請求項12から14のいずれかに記載のイリジウム錯体の製造方法。
  16. 光照射に用いられる波長が200nm〜800nmであることを特徴とする請求項12から15のいずれかに記載のイリジウム錯体の製造方法。
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