JP2009106024A - ブリーザ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転電機の絶縁に要するコストを低減しつつ、ケース体内への異物の侵入を抑制するブリーザ装置、を提供する。
【解決手段】ブリーザ装置は、内部空間15を形成し、内部空間15にモータジェネレータを収容するケース体200と、ケース体200に設けられた吸気弁21とを備える。吸気弁21は、内部空間15の圧力が圧力Pa以下となった場合に、内部空間15と外部空間16との間を開放し、内部空間15に吸気する。
【選択図】図4
【解決手段】ブリーザ装置は、内部空間15を形成し、内部空間15にモータジェネレータを収容するケース体200と、ケース体200に設けられた吸気弁21とを備える。吸気弁21は、内部空間15の圧力が圧力Pa以下となった場合に、内部空間15と外部空間16との間を開放し、内部空間15に吸気する。
【選択図】図4
Description
この発明は、一般的には、ブリーザ装置に関し、より特定的には、車両走行用の回転電機を収容するケース体に設けられたブリーザ装置に関する。
従来のブリーザ装置に関して、特開2006−298314号公報には、信頼性を維持しつつ、コストを低減することを目的とした車両駆動装置が開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示された車両駆動装置は、車両駆動用回転電機を収容する密閉型ケースと、密閉型ケースに設けられる複数の圧力開放弁とを含む。
また、特開2001−327111号公報には、温度変化に対して、全閉形モータの内部圧力を外部の圧力と均等にして、外部の異物がシール部から全閉形モータの内部に吸引されることを防ぐことを目的とした全閉形モータが開示されている(特許文献2)。特許文献2では、全閉形モータの本体ケースに、内部と外部とを連通する息抜き孔が形成されている。息抜き孔の外側開口部には、息抜き管の一端部が接続され、息抜き管の他端部が上向きに立ち上げられている。
また、特開2007−127139号公報には、オイル漏れを防止しつつ、吸気および排気を可能とすることを目的としたブリーザ装置が開示されている(特許文献3)。特許文献3では、ブリーザバルブが、自動変速機やディファレンシャル装置、燃料タンク等に用いられる。
また、特開2005−153724号公報には、簡単な構成で、中空形状のインホイールモータ内部への水の侵入を防止する防水機構を設けることを目的としたインホイールモータシステムが開示されている(特許文献4)。特許文献4では、中空形状のインホイールモータ内部の空間と、車両内部の空間とが、中空状のパイプによって連結されている。中空パイプの車体側端部には、圧力調整バルブと空気ポンプとが連結されている。
特開2006−298314号公報
特開2001−327111号公報
特開2007−127139号公報
特開2005−153724号公報
上述の特許文献1では、密閉型ケース内部の圧力上昇を防ぐため、ケースに圧力開放弁が設けられている。しかしながら、このような構成では、車両が気圧の低い山上から気圧の高い麓まで急速に下りてきた場合や、回転電機の運転条件が高負荷から低負荷に変化して、ケース内の温度が急激に下がった場合などに、ケース内部の圧力が低下することを回避できない。この場合、密閉型ケースに収容された回転電機のコイルで自己放電が起こり易くなるため、コイルの絶縁強度を高める必要が生じる。
また、密閉型ケースが車両のエンジンルームなどに搭載される場合、車両が水溜りを通過する際にタイヤが跳ね上げた水がケースを浸すことも考えられる。このため、回転電機を収容する密閉型ケースには、水等の異物の侵入を効果的に抑制することも必要とされる。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、回転電機の絶縁に要する
コストを低減しつつ、ケース体内への異物の侵入を抑制するブリーザ装置を提供することである。
コストを低減しつつ、ケース体内への異物の侵入を抑制するブリーザ装置を提供することである。
この発明に従ったブリーザ装置は、内部空間を形成し、内部空間に回転電機を収容するケース体と、ケース体に設けられた吸気弁とを備える。吸気弁は、内部空間の圧力が第1の値以下となった場合に、内部空間とケース体の外側の空間との間を開放し、内部空間に吸気する。
このように構成されたブリーザ装置によれば、ケース体内部の圧力が低下した場合に、吸気弁によって内部空間に吸気し、圧力を上昇させることができる。これにより、放電が起こり難くなり、回転電機の絶縁に要するコストを低減させることができる。また、常時開放されているブリーザが設けられる場合と比較して、ケース体内への異物の侵入をより効果的に抑制できる。
また好ましくは、ブリーザ装置は、ケース体に設けられた排気弁をさらに備える。排気弁は、内部空間の圧力が第2の値以上となった場合に、内部空間とケース体の外側の空間との間を開放し、内部空間から排気する。吸気弁および排気弁は、同一の軸上に並んで配置される。このように構成されたブリーザ装置によれば、吸気弁および排気弁を同一の軸上に配置することにより、ブリーザを簡素な構成としつつ、その小型化を図ることができる。
また好ましくは、内部空間の圧力の変化を受けて、吸気弁および排気弁がそれぞれ同一の軸の軸方向にストロークすることにより、内部空間とケース体の外側の空間との間の開放、遮断が制御される。内部空間とケース体の外側の空間との間が遮断される時、吸気弁と排気弁とが接する。このように構成されたブリーザ装置によれば、特に吸気弁および排気弁が配置される同一の軸の軸方向において、ブリーザの小型化を図ることができる。
また好ましくは、ブリーザ装置は、ケース体に設けられた排気弁をさらに備える。排気弁は、内部空間の圧力が第2の値以上となった場合に、内部空間とケース体の外側の空間との間を開放し、内部空間から排気する。内部空間の圧力が、第1の値よりも大きく、第2の値よりも小さい場合に、吸気弁および排気弁は、内部空間とケース体の外側の空間との間を遮断する。このように構成されたブリーザ装置によれば、内部空間の圧力が、第1の値よりも大きく、第2の値よりも小さい場合に、ケース体内への異物の侵入を防ぐことができる。
また好ましくは、ケース体に車両走行用の回転電機が収容される。このように構成されたブリーザ装置によれば、車両走行用の回転電機には高電圧が印加するため、ケース体の内部空間の圧力が低下した場合に放電が発生し易い。このような車両走行用の回転電機がケース体に収容される場合であっても、回転電機の絶縁に要するコストを低減させることができる。
以上説明したように、この発明に従えば、回転電機の絶縁に要するコストを低減しつつ、ケース体内への異物の侵入を抑制するブリーザ装置を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
図1は、ハイブリッド自動車のトランスアクスルを模式的に表わす図である。本実施の形態におけるブリーザ装置は、ハイブリッド自動車に搭載されたモータジェネレータを収容するケース体に適用されている。まず、ハイブリッド自動車を駆動させるためのHVシステムについて説明する。
図1を参照して、トランスアクスル1は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関と、充放電可能なバッテリ800から電力供給されるモータジェネレータ100とを動力源とするハイブリッド自動車に設けられている。トランスアクスル1は、ハイブリッド自動車のエンジンルームに設置されている。トランスアクスル1は、モータジェネレータ100と、ケース体200と、減速機構300と、ディファレンシャル機構400と、ドライブシャフト受け部900と、端子台600とを含んで構成される。
モータジェネレータ100は、電動機または発電機としての機能を有する回転電機である。モータジェネレータ100は、高電圧が印加する車両走行用の回転電機である。車両走行用の回転電機には、300V以上の電圧が印加する。特に本実施の形態におけるモータジェネレータ100には、650V以上の電圧が印加する。モータジェネレータ100は、回転シャフト110と、ロータ130と、ステータ140とを含む。回転シャフト110は、軸受120を介してケース体200に回転可能に取り付けられている。ロータ130は、回転シャフト110と一体となって回転する。
ケース体200は、内部空間15を形成する。内部空間15は、略密閉された空間である。モータジェネレータ100は、内部空間15に収容されている。内部空間15には、モータジェネレータ100の冷却や各種歯車機構の潤滑等を目的として、オイルが封入されている。ケース体200には、ブリーザプラグ12が設けられている。
トランスアクスル1の作動について簡単に説明すると、モータジェネレータ100から出力された動力は、減速機構300からディファレンシャル機構400を介してドライブシャフト受け部900に伝達される。ドライブシャフト受け部900に伝達された駆動力は、ドライブシャフトを介して車輪に回転力として伝達されて、車両を走行させる。
一方、ハイブリッド自動車の回生制動時には、車輪は車体の慣性力により回転させられる。車輪からの回転力によりドライブシャフト受け部900、ディファレンシャル機構400および減速機構300を介してモータジェネレータ100が駆動される。このとき、モータジェネレータ100が発電機として作動する。モータジェネレータ100により発電された電力は、PCU(Power Control Unit)700を介してバッテリ800に供給される。
図2は、この発明の実施の形態におけるブリーザ装置を示す断面図である。図中には、図1中のブリーザプラグ12が設けられた位置の断面形状が示されている。
図2を参照して、本実施の形態におけるブリーザ装置10は、ケース体200と、吸気弁21とを含む。吸気弁21は、内部空間15の圧力が所定の圧力Pa以下となった場合に、内部空間15と、ケース体200の外側の外部空間16との間を開放し、外部空間16から内部空間15に空気を流入させる。吸気弁21が作動する圧力Paは、外部空間16の圧力Poよりも小さい値であり、圧力Poに対して負圧である。
ブリーザ装置10は、排気弁31を含む。排気弁31は、内部空間15の圧力が所定の圧力Pb以上となった場合に、内部空間15と外部空間16との間を開放し、内部空間15から外部空間16に空気を流出させる。排気弁31が作動する圧力Pbは、外部空間16の圧力Poよりも大きい値であり、圧力Poに対して正圧である。吸気弁21と排気弁
31とは、同一の軸としての中心軸101の軸上に並んで配置されている。
31とは、同一の軸としての中心軸101の軸上に並んで配置されている。
ブリーザ装置10は、パイプ46およびキャップ41を含む。パイプ46は、ケース体200に固定されている。パイプ46は、ケース体200に締結されるネジ部47を含む。パイプ46は、ネジ部47をケース体200に締結する際に把持される六角部48を含む。パイプ46には、貫通孔49が形成されている。貫通孔49は、中心軸101の軸方向に貫通し、内部空間15に達する。パイプ46は、筒形状を有し、機械加工により一体成型される。
キャップ41は、有底の筒形状を有する。キャップ41は、外部空間16側で貫通孔49の開口を覆うようにパイプ46に嵌合されている。キャップ41の下端が絞り加工されることにより、キャップ41は、パイプ46から抜けないように嵌合されている。
吸気弁21および排気弁31は、平板状に延在し、その延在方向と中心軸101の軸方向とが直交するように配置されている。吸気弁21は、貫通孔49に配置されている。排気弁31は、キャップ41内部に配置されている。吸気弁21および排気弁31は、中心軸101の軸方向に移動可能に設けられている。
パイプ46は、当接部46bを含む。当接部46bは、パイプ46がケース体200から筒状に延出する先に設けられている。排気弁31は、当接部46bに当接して配置されている。吸気弁21は、当接部46bの内側に配置されている。当接部46bとキャップ41との間、排気弁31とキャップ41との間および吸気弁21と当接部46bとの間には、それぞれ空気が流通可能な隙間が確保されている。
排気弁31には、吸気孔33が形成されている。吸気孔33は、中心軸101の軸方向に貫通し、吸気弁21に対向する位置で開口する。吸気弁21と排気弁31とが接するとき、吸気孔33は、吸気弁21によって塞がれる。
ブリーザ装置10は、弾性部材としてのバネ26およびバネ36を含む。バネ26とバネ36とは、中心軸101の軸上に配置されている。バネ26は、吸気弁21とともに貫通孔49に配置されている。バネ36は、排気弁31とともにキャップ41内部に配置されている。バネ26およびバネ36は、弾性変形することにより、中心軸101の軸方向の弾性力を生じさせる。バネ26は、貫通孔49に圧縮変形して配置されており、吸気弁21を排気弁31に押圧し、排気弁31を当接部46bから離間させる方向の弾性力を、吸気弁21および排気弁31に作用させている。バネ36は、キャップ41の内部で圧縮変形して配置されており、排気弁31を当接部46bに向けて押圧する方向の弾性力を、排気弁31に作用させている。
本実施の形態では、ブリーザプラグ12が、吸気弁21、排気弁31、パイプ46、キャップ41、バネ26およびバネ36を含んで構成されている。ブリーザプラグ12は、内部空間15と外部空間16との間に介在するように設けられている。ブリーザプラグ12は、ケース体200に対する取り付け位置から鉛直上方向に延出するように設けられている。
図3は、図2中のブリーザプラグの作動状態を示すグラフである。図2および図3を参照して、内部空間15の圧力が圧力Paよりも大きく、圧力Pbよりも小さい場合、吸気弁21および排気弁31により内部空間15と外部空間16との間が遮断される閉弁状態が得られる。このとき、バネ36の弾性力によって、排気弁31が当接部46bと当接する。また、バネ26の弾性力によって、吸気弁21と排気弁31とが接し、吸気孔33が塞がれる。この閉弁状態では、バネ36の弾性力が、バネ26の弾性力よりも大きい。
ハイブリッド自動車が水溜りを走行するような場合、タイヤによって跳ね上げられた水が、ケース体200内に侵入するおそれがある。これに対して、本実施の形態では、ブリーザプラグ12の閉弁状態により、水の侵入を防ぐための密閉圧Ptを保持する。また、ケース体200が配置されるエンジンルーム内には砂やほこり等の異物も存在するが、ブリーザプラグ12の閉弁状態により、これらの侵入を防ぎ、モータジェネレータ100を異物から適切に保護することができる。
本実施の形態では、吸気弁21と排気弁31とが中心軸101の軸上に並んで配置されるため、ブリーザプラグ12を簡易な構成とするとともに、中心軸101の軸方向から見たブリーザプラグ12の設置面積を小さくできる。また、吸気弁21と排気弁31とが接して閉弁状態を得る構成により、特に中心軸101の軸方向のブリーザプラグ12の設置長さを小さくできる。また、バネ26およびバネ36の弾性力によって、排気弁31と当接部46bとが当接し、吸気弁21と排気弁31とが接するため、トランスアクスル1に強い振動が加わった場合にも、ブリーザプラグ12の閉弁状態を確実に保持することができる。
図4は、図2中のブリーザプラグの吸気状態を示す断面図である。図3および図4を参照して、内部空間15の圧力が圧力Pa以下となった場合、吸気弁21の作動によって内部空間15と外部空間16との間が開放され、内部空間15に吸気される吸気状態が得られる。このとき、吸気弁21が、バネ26の弾性力に抗して排気弁31から離間する方向に移動する。これにより、吸気孔33が開通し、キャップ41、吸気孔33および貫通孔49を順に通る吸気通路が形成される。この吸気弁21の作動時、圧力Pa×吸気弁21の面積+バネ26の弾性力<外部空間16の圧力Po×吸気弁21の面積、の関係が満たされる。
図5は、パッシェンの法則を示すグラフである。図中では、縦軸に放電開始電圧、横軸に放電距離(たとえば、モータジェネレータ100のコイル間の絶縁距離)×圧力が示されている。図5を参照すると、一般的に、放電距離を一定とした場合に圧力が低くなるほど放電開始電圧が小さくなり、放電が起こり易くなることが分かる。
ハイブリッド自動車が気圧の低い山上から気圧の高い麓まで急速に下りてきた場合や、モータジェネレータ100の運転条件が高負荷から低負荷に変化して、ケース体200内の温度が急激に下がった場合などに、内部空間15の圧力が低下することが想定される。これに対して、本実施の形態では、吸気弁21の作動によって内部空間15に空気を流入させ、内部空間15の圧力を復帰させる。これにより、モータジェネレータ100の絶縁能力の悪化を防ぐことができる。圧力Paは、モータジェネレータ100の絶縁能力悪化の許容限度よりも高い値に設定される。
図6は、図2中のブリーザプラグの排気状態を示す断面図である。図3および図6を参照して、内部空間15の圧力が圧力Pb以上となった場合、排気弁31の作動によって内部空間15と外部空間16との間が開放され、内部空間15から排気される排気状態が得られる。このとき、排気弁31が、バネ36の弾性力に抗して当接部46bから離間する方向に移動する。これにより、排気弁31と当接部46bとの間に隙間が生じ、貫通孔49および排気弁31と当接部46bとの間の隙間を順に通る排気通路が形成される。この排気弁31の作動時、圧力Pb×排気弁31の面積(吸気弁21と重なる領域を除く)+バネ26の弾性力>外部空間16の圧力Po×排気弁31の面積+バネ36の弾性力、の関係が満たされる。
モータジェネレータ100の暖機を開始すると、ケース体200内の温度が上昇し、内
部空間15の空気が熱膨張する。これに対して、本実施の形態では、排気弁31の作動によって熱膨張した空気を内部空間15から外部空間16に逃がす。圧力Pbは、ケース体200に設けられたオイルシールの抜け等を考慮した内圧上昇の許容限度よりも低い値に設定される。
部空間15の空気が熱膨張する。これに対して、本実施の形態では、排気弁31の作動によって熱膨張した空気を内部空間15から外部空間16に逃がす。圧力Pbは、ケース体200に設けられたオイルシールの抜け等を考慮した内圧上昇の許容限度よりも低い値に設定される。
以上に説明したように、本実施の形態では、バルブを吸気側および排気側の両方に配置し、各バルブの作動圧をバネ力によってチューニングすることにより、図3中に示すブリーザプラグ12の作動状態を実現することができる。
この発明の実施の形態におけるブリーザ装置10は、内部空間15を形成し、内部空間15に回転電機としてのモータジェネレータ100を収容するケース体200と、ケース体200に設けられた吸気弁21とを備える。吸気弁21は、内部空間15の圧力が第1の値としての圧力Pa以下となった場合に、内部空間15とケース体200の外側の空間としての外部空間16との間を開放し、内部空間15に吸気する。
このように構成された、この発明の実施の形態におけるブリーザ装置10によれば、内部空間15の内圧低下を防ぐことにより、モータジェネレータ100で必要となる絶縁処理のコストを低く抑えることができる。また、ケース体200内部への異物の侵入を防ぐことにより、モータジェネレータ100の信頼性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、内燃機関とバッテリから電力供給されるモータとを動力源とするハイブリッド自動車に本発明を適用したが、これに限定されず、燃料電池とバッテリから電力供給されるモータとを動力源とする燃料電池ハイブリッド自動車(FCHV:Fuel Cell Hybrid Vehicle)、または電気自動車(EV:Electric Vehicle)に本発明を適用することもできる。本実施の形態におけるハイブリッド自動車では、燃費最適動作点で内燃機関を駆動するのに対して、燃料電池ハイブリッド自動車では、発電効率最適動作点で燃料電池を駆動する。また、バッテリの使用に関しては、両方のハイブリッド自動車で基本的に変わらない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ブリーザ装置、15 内部空間、16 外部空間、21 吸気弁、31 排気弁、100 モータジェネレータ、101 中心軸、200 ケース体。
Claims (5)
- 内部空間を形成し、前記内部空間に回転電機を収容するケース体と、
前記ケース体に設けられた吸気弁とを備え、
前記吸気弁は、前記内部空間の圧力が第1の値以下となった場合に、前記内部空間と前記ケース体の外側の空間との間を開放し、前記内部空間に吸気する、ブリーザ装置。 - 前記ケース体に設けられた排気弁をさらに備え、
前記排気弁は、前記内部空間の圧力が第2の値以上となった場合に、前記内部空間と前記ケース体の外側の空間との間を開放し、前記内部空間から排気し、
前記吸気弁および前記排気弁は、同一の軸上に並んで配置される、請求項1に記載のブリーザ装置。 - 前記内部空間の圧力の変化を受けて、前記吸気弁および前記排気弁がそれぞれ前記同一の軸の軸方向にストロークすることにより、前記内部空間と前記ケース体の外側の空間との間の開放、遮断が制御され、
前記内部空間と前記ケース体の外側の空間との間が遮断される時、前記吸気弁と前記排気弁とが接する、請求項2に記載のブリーザ装置。 - 前記ケース体に設けられた排気弁をさらに備え、
前記排気弁は、前記内部空間の圧力が第2の値以上となった場合に、前記内部空間と前記ケース体の外側の空間との間を開放し、前記内部空間から排気し、
前記内部空間の圧力が、前記第1の値よりも大きく、前記第2の値よりも小さい場合に、前記吸気弁および前記排気弁は、前記内部空間と前記ケース体の外側の空間との間を遮断する、請求項1から3のいずれか1項に記載のブリーザ装置。 - 前記ケース体に車両走行用の回転電機が収容される、請求項1から4のいずれか1項に記載のブリーザ装置。
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