JP2021116859A - 車両用ブリーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気を調節するコイルばねを用いない車両用ブリーザ装置を提供する。【解決手段】車両用ブリーザ装置10は、連通孔20の開口縁20a上に順に重ねられた第2シート24および第1シート22と、第1シート22に貫通して形成された第1吸気孔32と、第1シート22に貫通して形成された第1吸気孔32と、第2シート24に形成されたC字状またはU字状の切込みにより囲まれた第2シート24の一部であって、第1吸気孔32に対して離隔可能に弾性変形し、ケース内空間E1およびケース外空間E2の気圧差により第1吸気孔32を開閉する第1リード弁子40とを、含み、ケース内空間E1の圧力がケース外空間E2の圧力よりも低い場合にはそれらの圧力差に基づいて、第1リード弁子40が第1吸気孔32から離隔してケース外空間E2の空気をケース12内に導入する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用のブリーザ装置に関する。
トランスミッションケースやトランスアクスルケース等の、動力伝達機構を収容するケースの内部空間及び外部空間の気圧差を解消するための車両用ブリーザ装置であって、吸気及び排気の両方が可能な車両用ブリーザ装置が提案されている。例えば、特許文献1に記載されたブリーザ装置がそれである。
特開2009−106024号公報
ところで、上記特許文献1のブリーザ装置(10)は、排気弁(31)と吸気弁が同軸上に並べられ、更に、排気弁をケースの内部空間側へ付勢し排気を調節するコイルばね(36)と、吸気弁をケースの外部空間側へ付勢し吸気を調節するコイルばね(26)との2個のコイルばねが設けられている。このため、部品数の増大、吸排気特性の設定の自由度が低い、組付けが困難等の問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、用いるコイルばねが比較的少ない車両用ブリーザ装置を提供することにある。
本発明の要旨とするところは、(1)ケース内空間およびケース外空間の間を、前記ケース内空間および前記ケース外空間の気圧差に基づいて連通させる車両用ブリーザ装置であって、(2)前記ケース内空間と連通する連通孔が形成されたブリーザ本体と、(3)前記ケース外空間側の前記ブリーザ本体の端部を覆うキャップと、(4)前記キャップ内において、前記連通孔の開口縁上に順に重ねられた第2シートおよび第1シートと、(5)前記第1シートに貫通して形成された第1吸気孔と、(6)前記第2シートに形成されたC字状またはU字状の切込みにより囲まれた前記第2シートの一部であって、前記第1吸気孔に対して離隔可能に弾性変形し、前記ケース内空間および前記ケース外空間の気圧差により前記第1吸気孔を開閉する第1リード弁子とを、含み、(7)前記ケース内空間の圧力が前記ケース外空間の圧力よりも低い場合には、それらの圧力差に基づいて、前記第1リード弁子が前記第1吸気孔から離隔して前記ケース外空間の空気が前記ケース内に導入されることにある。
本発明の車両用ブリーザ装置によれば、前記ケース内空間の圧力が前記ケース外空間の圧力よりも低い場合の圧力差に基づいて、前記第1リード弁子が前記第1吸気孔から離隔して前記ケース外空間の空気が前記ケース内に導入されるので、コイルばねを用いない車両用ブリーザ装置、或いは、用いるコイルばねが比較的少ない車両用ブリーザ装置とすることが可能である。
ここで、好適には、前記キャップ内において、前記第1シートの前記ケース外空間側に重ねられ、前記第1吸気孔と連通する第2吸気孔が形成されている第3シートと、前記ブリーザ本体と前記キャップとの間で、前記第1シート、前記第2シート、および、前記第3シートを重ねられた状態に保持する保持手段と、前記第1シートおよび第2シートに、前記連通孔と連通するようにそれぞれ貫通して形成された第1排気孔および第2排気孔と、前記第3シートに形成されたC字状またはU字状の切込みにより囲まれた前記第3シートの一部であって、前記第1排気孔に対して離隔可能に弾性変形し、前記ケース内空間および前記ケース外空間の気圧差により前記第1排気孔を開閉する第2リード弁子とを、含み、前記ケース内空間の圧力が前記ケース外空間の圧力よりも高い場合の圧力差に基づいて、前記第2リード弁子が前記第1排気孔から離隔して前記ケース内空間の空気が前記ケース外空間へ排出される。このようにすれば、3枚のシートで吸気と排気との両方の調節ができ、コイルばねを用いない車両用ブリーザ装置、或いは、用いるコイルばねが比較的少ない車両用ブリーザ装置とすることが可能である。
また、好適には、前記第1シートの前記ケース外空間側に重ねられ、前記第1吸気孔と連通する第2吸気孔が形成された第3シートと、前記第3シートから外周側へ突設され、前記第3シートを前記第1シートに重ねられた状態に保持するように前記ブリーザ本体に係合して、前記第3シートを前記ブリーザ本体に固定する固定爪と、前記第1シートおよび前記第2シートに、前記連通孔と連通するように前それぞれ貫通して形成された第1排気孔および第2排気孔と、前記第3シートに形成されたC字状またはU字状の切込みにより囲まれた前記第3シートの一部であって、前記第1排気孔に対して離隔可能に弾性変形し、前記ケース内空間および前記ケース外空間の気圧差により前記第1排気孔を開閉する第2リード弁子とを、含み、前記ケース内空間の圧力が前記ケース外空間の圧力よりも高い場合の圧力差に基づいて、前記第2リード弁子が前記第1排気孔から離隔して前記ケース内空間の空気が前記ケース外空間へ排出される。このようにすれば、3枚のシートで吸気と排気との両方の調節ができるので、車両用ブリーザ装置の部品数を比較的少なくすることが可能である。
また、好適には、前記第3シートと前記キャップとの間に介在させられ、前記第1シートを前記第2シート側へ付勢するコイルばねを含み、前記ケース内空間の圧力が前記ケース外空間の圧力よりも高い場合の圧力差に基づいて、前記第2シートが前記コイルばねの付勢力に抗して前記連通孔の開口縁から離れて、前記ケース内空間の空気が前記ケース外空間へ排出される。このようにすれば、第2シートが吸気弁子と吸気を調節する付勢部材との両方の機能を有するので、車両用ブリーザ装置の部品数を比較的少なくすることが可能である。
本発明の一実施例である車両用ブリーザ装置の断面図である。 図1の車両用ブリーザ装置に設けられる円筒状スペーサを示す斜視図である。 図1の車両用ブリーザ装置に設けられる第1シートを示す平面図である。 図1の車両用ブリーザ装置に設けられる第2シートを示す平面図である。 図1の車両用ブリーザ装置に設けられる第3シートを示す平面図である。 本発明の他の実施例の車両用ブリーザ装置における閉弁状態を示す断面図であて、図1に相当する図である。 図6の車両用ブリーザ装置に設けられる第3シートを示す平面図であって、図5に相当する図である。 本発明のさらに他の実施例の車両用ブリーザ装置における閉弁状態を示す断面図であって、図1に相当する図である。 図8の車両用ブリーザ装置に設けられる第1シートを示す平面図であって、図3に相当する図である。 図8の車両用ブリーザ装置に設けられる第2シートを示す平面図であって、図4に相当する図である。 図8のブリーザ装置における第1シート及び第2シートの断面を拡大して示す図である。 図8の車両用ブリーザ装置における排気状態を示す断面図である。 図8の車両用ブリーザ装置における吸気状態を示す断面図である。 図8の車両用ブリーザ装置に設けられる第1シート及び第2シートの別の一例を示す図である。 図8の車両用ブリーザ装置に設けられる第1シート及び第2シートのさらに別の一例を示す図である。 図1の車両用ブリーザ装置に設けられる第2シートのさらに別の一例を示す図であって、図4に相当する図である。 図1の車両用ブリーザ装置に設けられる第3シートのさらに別の一例を示す図であって、図5に相当する図である。 図6の車両用ブリーザ装置に設けられる第2シートのさらに別の一例を示す図であって、図10に相当する図である。 図6の車両用ブリーザ装置に設けられる第2シートのさらに別の一例を示す図であって、図10に相当する図である。 図6の車両用ブリーザ装置に設けられる第2シートのさらに別の一例を示す図であって、図10に相当する図である。
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比及び形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明の一実施例である車両用ブリーザ装置(以下、ブリーザ装置)10の閉弁状態を示す断面図であって、ブリーザ装置10の中心軸線CLを通る断面図である。ブリーザ装置10は、例えば、図示しない車両の電動機および歯車機構を内包するケース12に設けられる。ケース内空間E1は略密閉された空間であり、例えば、電動機の冷却や各種歯車機構の潤滑等を目的としてオイル等が封入されている。ケース内空間E1及びケース外空間E2は、例えばケース12の上部に設けられたブリーザ装置10により連通されて図1内の太い破線の矢印で示すように吸気及び排気が可能となっている。
ブリーザ装置10は、ブリーザ本体14とキャップ18とを備えている。ブリーザ本体14は、例えば、中心軸線CLを中心とした略円筒状の部材であり、中心軸線CL方向の一端にはケース12に締結されるネジ部14aが形成されており、他端にはフランジ部14bが形成されている。略円筒状のブリーザ本体14の内側の空間は、中心軸線CL方向に貫通し、ケース内空間E1と連通する連通孔20となっている。キャップ18は有底の筒形状であって、その開口側の端部には内周側に部分的に突き出す係合突起18aが形成されている。この係合突起18aがブリーザ本体14からキャップ18が外れないようにブリーザ本体14のフランジ部14bに係合されることにより、ケース外空間E2側のブリーザ本体14の端部である連通孔20の開口縁20aを覆うようにキャップ18がブリーザ本体14に嵌め着けられる。
ブリーザ装置10は、キャップ18の内側で開口縁20a上に順に重ねられた第2シート24、第1シート22、及び、第3シート26と、第3シート26とキャップ18との間に介在させられ、第3シート26を第1シート22に重ねられた状態に保持する保持手段として機能する円筒状スペーサ30とを、有している。図2は円筒状スペーサ30を示す斜視図であり、図3は中心軸線CL方向のケース外空間E2側から視た第1シート22を示す平面図である。図4は中心軸線CL方向のケース外空間E2側から視た第2シート24を示す平面図であり、図5は中心軸線CL方向のケース外空間E2側から視た第3シート26を示す平面図である。
第1シート22は、例えば、合成樹脂、ゴム、金属等からなる円板状の部材であり、第2シート24及び第3シート26は、例えば、第1シートよりも剛性が低く比較的柔軟性のある、合成樹脂やゴム等からなる円板状の部材である。第1シート22、第2シート24、及び、第3シート26は、それらの円板の外周線の一部が切りかかれることにより形成された抜け部52、54、56をそれぞれ有している。抜け部52、54、56は、第1シート22、第2シート24、及び、第3シート26の中心軸線CLを中心とした回転方向の位置を合わせる位相合わせ部、及び、円筒状スペーサ30の内側に侵入した水の排水部として、機能する。
第3シート26とキャップ18との間に介在させられる円筒状スペーサ30の側壁には、図2に示すように吸排気のために複数の通気孔30aが設けられている。そして、図1に示すように連通孔20の開口縁20a上に順に重ねられた第2シート24、第1シート22、及び、第3シート26を円筒状スペーサ30が第3シート26側から開口縁20aに押しつけた状態で保持されるように、ブリーザ本体14のフランジ部14bにキャップ18の係合突起18aが係合される。
第1シート22は、図3に示すように、その厚み方向にそれぞれ貫通されて形成された第1吸気孔32及び第1排気孔36を有している。第1吸気孔32は、第1排気孔36よりも孔径が大きく形成されている。
第2シート24は、図4に示すように、第2排気孔38とリード弁の可動部である第1リード弁子40とを有している。第2排気孔38は、第1シート22に形成された第1排気孔36と略同径であり、且つ第1排気孔36と連通するように形成されている。また、第2排気孔38はケース外空間E2と常に連通している。第1リード弁子40は、第2シート24が第1シート22と重ねられたときに、中心軸線CL方向において第1吸気孔32と重なる位置に形成されている。第1リード弁子40は、第2シート24に形成されたU字状の切込み40aにより囲まれた第2シート24の一部であり、第1シート22に形成された第1吸気孔32に対して離隔可能に弾性変形し、ケース内空間及びケース外空間の気圧差により第1吸気孔32を開閉する。
第3シート26は、図5に示すように、第2吸気孔34とリード弁の可動部である第2リード弁子42とを有している。第2吸気孔34は、第1シート22に形成された第1吸気孔32と略同径であり、且つ第1吸気孔32と連通するように形成されている。また、第2吸気孔34はケース内空間E1と常に連通している。第2リード弁子42は、第3シート26が第1シート22と重ねられたときに、中心軸線CL方向において第1排気孔36と重なる位置に形成されている。第2リード弁子42は、第3シート26に形成されたU字状の切込み42aにより囲まれた第3シート26の一部であり、第1シート22に形成された第1排気孔36に対して離隔可能に弾性変形し、ケース内空間E1及びケース外空間E2の気圧差により第1排気孔36を開閉する。
図1にもどり、ケース内空間E1の気圧Piとケース外空間E2の気圧Poより高い場合、ケース内空間E1とケース外空間E2との差圧Ps(=Pi−Po)が所定の圧力値P1以上になると、第2リード弁子42は、図1の一点鎖線で示すように弾性変形し第1シート22の第1排気孔36が開かれる。第1排気孔36は第2シート24の第2排気孔38と常に連通しているので、第2リード弁子42により第1排気孔36が開けられとケース内空間E1とケース外空間E2とが連通して排気が行われる。すなわち、ケース内空間E1の圧力がケース外空間E2の圧力よりも高い場合の圧力差に基づいて、第2リード弁子42が第1排気孔36から離隔してケース内空間E1の空気がケース外空間E2へ排出される。圧力値P1は、第1排気孔36の形状、第2リード弁子42の厚み、幅、長さ等の形状、第3シート26の弾性率等を変更することにより予め定めることができる。
ケース内空間E1の気圧Piがケース外空間E2の気圧Poより低い場合、差圧Ps(=Pi−Po)が所定の圧力値P2以下になると、第1リード弁子40は、図1の二点鎖線で示すように弾性変形し、第1シート22の第1吸気孔32が開かれる。第1吸気孔32は第3シート26の第2吸気孔34と常に連通しているので、第1リード弁子40の離隔により第1吸気孔32が開けられとケース内空間E1とケース外空間E2とが連通し吸気が行われる。すなわち、ケース内空間E1の圧力がケース外空間E2の圧力よりも低い場合の圧力差に基づいて、第1リード弁子40が第1吸気孔32から離隔してケース外空間E2の空気がケース12内に導入される。圧力値P2は、第1吸気孔32の形状、第1リード弁子40の厚み、幅、長さ等の形状、第2シート24の弾性率等を変更することにより予め定めることができる。
ケース内空間E1とケース外空間E2との差圧Ps(=Pi−Po)の絶対値が小さい場合、すなわち、P2<Ps<P1の場合は、第1リード弁子40及び第2リード弁子42により、第1吸気孔32及び第2吸気孔34がそれぞれ閉じられて、水等の異物の侵入が阻止される。また、キャップ18の下部から円筒状スペーサ30内に侵入した水等の異物は、円筒状スペーサ30の下部から、第1シート22、第2シート24、第3シート26に設けられた抜け部52、54、56とキャップとの間を通り、ケース外空間E2へ排出される。
従来のブリーザ装置は、外部からの異物の侵入防止とケース内空間の圧力上昇時の排気とが重視され、ケース内空間が負圧となった時の吸気性能は重視されていなかった。このため、車両用電動機のケース内部が負圧になり過ぎたり、オイルシールのリップが負圧によって過度に押し付けられて摩耗しすぎる可能性があった。これに対し、排気、吸気の2つの機能を満足させるために、ブリーザ装置にホースを取り付けてそのホースの開口部を高い位置に設けた場合は、設置空間の確保と費用で課題を有していた。また、特許文献1のブリーザ装置の様に、排気を調節するコイルばねと吸気を調節するコイルばねとを同軸に設けた場合は、2つのコイルばねの付勢力が互いに拮抗する状態が存在するので、組付けの難度が高くなり、部品寸法のばらつきや摺動状態の変化によって性能もばらついてしまうという課題を有していた。また、排気及び吸気の両方を閉じた状態とするためには、特許文献1のブリーザ装置の場合は、吸気を調節するコイルばねよりも排気を調節するコイルばねの付勢力を大きくする必要があり、吸気・排気特性の自由度が低くなっていた。
しかし、本実施例のブリーザ装置10はコイルばねを用いない車両用ブリーザ装置であり、吸気が開始される圧力値P2の絶対値を、排気が開始される圧力値P1の絶対値より大きく設定することが可能であり、同じ値とすることも可能である。また、本実施例のブリーザ装置10は、設置位置が低くても、異物の侵入防止、排気、吸気の3つの機能を満足するものであり、車両の横転時などにおける内部オイルの漏れも防止できる。また、簡易な構成であるため、防止、排気、吸気の3つの機能を有しながら、コイルばねを用いない、或いは、用いるコイルばねを比較的少なくすることができるので、製造費用が低く、部品寸法のばらつきや摺動状態の変化による性能のばらつきも小さくできる。また、ブリーザの大きさ、特に中心軸線CL方向の寸法を小さくすることができる。
上述のように、本実施例のブリーザ装置10によれば、ケース内空間E1及びケース外空間E2の間を、ケース内空間E1及びケース外空間E2の気圧差に基づいて連通させる車両用ブリーザ装置10であって、ケース内空間E1と連通する連通孔20が形成されたブリーザ本体14と、ケース外空間E2側のブリーザ本体14の端部を覆うキャップ18と、キャップ18内において、連通孔20の開口縁20a上に順に重ねられた第2シート24及び第1シート22と、第1シート22に貫通して形成された第1吸気孔32と、第2シート24に形成されたC字状またはU字状の切込み40aにより囲まれた第2シート24の一部であって、第1吸気孔32に対して離隔可能に弾性変形し、ケース内空間E1及びケース外空間E2の気圧差により第1吸気孔32を開閉する第1リード弁子40とを、含み、ケース内空間E1の圧力がケース外空間E2の圧力よりも低い場合にはそれらの圧力差に基づいて、第1リード弁子40が第1吸気孔32から離隔してケース外空間E2の空気がケース12内に導入される。
このようにすれば、ケース内空間E1の圧力がケース外空間E2の圧力よりも低い場合の圧力差に基づいて、第1リード弁子40が第1吸気孔32から離隔してケース外空間E2の空気がケース12内に導入されるので、コイルばねを用いない、或いは、用いるコイルばねが比較的少ないブリーザ装置とすることが可能である。このため、組付けの難度が低く、性能のばらつきも小さく、吸気・排気特性の自由度が高いブリーザ装置10を提供することができる。
また、本実施例のブリーザ装置10によれば、キャップ18内において、第1シート22のケース外空間E2側に重ねられ、第1吸気孔32と連通する第2吸気孔34が形成されている第3シート26と、前記ブリーザ本体と前記キャップとの間で、前記第1シート、前記第2シート、及び、前記第3シートを重ねられた状態に保持する円筒状スペーサ(保持手段)30と、第1シート22及び第2シート24に、連通孔20と連通するようにそれぞれ貫通して形成された第1排気孔36及び第2排気孔38と、第3シート26に形成されたC字状またはU字状の切込み42aにより囲まれた第3シート26の一部であって、第1排気孔36に対して離隔可能に弾性変形し、ケース内空間E1及びケース外空間E2の気圧差により第1排気孔36を開閉する第2リード弁子42とを、含み、ケース内空間E1の圧力がケース外空間E2の圧力よりも高い場合の圧力差に基づいて、第2リード弁子42が第1排気孔36から離隔してケース内空間E1の空気がケース外空間E2へ排出される。
このようにすれば、3枚のシートで吸気と排気との両方の調節ができ、コイルばねを用いない車両用ブリーザ装置、或いは、用いるコイルばねが比較的少ない車両用ブリーザ装置とすることが可能である。このため、組付けの難度が低く、性能のばらつきも小さく、吸気・排気特性の自由度が高いブリーザ装置を提供することができる。
続いて、本発明の他の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明において、実施例相互に共通する部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
図6は、本発明の他の実施例のブリーザ装置110の断面を示す図であって、図1に対応する図である。また、図7はブリーザ装置110の第3シート126であって、図5に対応する図である。本実施例では、円筒状スペーサ30は設けられていない。代わりに、ブリーザ本体14のフランジ部14bを把持する4個の固定爪126aが第3シート126の外周側に設けられ、第3シート126がブリーザ本体14から外れないようにブリーザ本体14のフランジ部14bに固定される。ブリーザ装置110のキャップ18はその開口側が内周側へ部分的に突設された係合突起18aとなっており、ブリーザ本体14から外れないように、ブリーザ本体14のフランジ部14bのさらに外周側に位置する第3シート126の外周に嵌合される。
第1シート22及び第2シート24は図6に示すように開口縁20a上に順に重ねられており、第3シート126とブリーザ本体14との間で、第3シート126により開口縁20aに押しつけた状態で保持される。従って、固定爪126aは、ブリーザ本体14とキャップ18との間で、第1シート22、第2シート24、及び、第3シート126を重ねられた状態に保持する保持手段として機能している。また、第3シート126は、図5の第3シート26と同様の第2吸気孔34と第2リード弁子42を有している。
本実施例のブリーザ装置(車両用ブリーザ装置)10によれば、第1シート22のケース外空間E2側に重ねられ、第1吸気孔32と連通する第2吸気孔34が形成された第3シート126と、第3シート126から外周側へ突設され、第3シート126を第1シート22に重ねられた状態に保持するようにブリーザ本体14に係合して、第3シート126をブリーザ本体14に固定する固定爪126aと、第1シート22及び第2シート24に、連通孔20と連通するように前それぞれ貫通して形成された第1排気孔36及び第2排気孔38と、第3シート126に形成されたC字状またはU字状の切込み42aにより囲まれた第3シート126の一部であって、第1排気孔36に対して離隔可能に弾性変形し、ケース内空間E1及びケース外空間E2の気圧差により第1排気孔36を開閉する第2リード弁子42とを、含み、ケース内空間E1の圧力がケース外空間E2の圧力よりも高い場合の圧力差に基づいて、第2リード弁子42が第1排気孔36から離隔してケース内空間E1の空気がケース外空間E2へ排出される。このようにすれば、実施例1と同様の効果が期待できるとともに、吸気迄の密閉を担う弁子と吸気迄の荷重を受け持つコイルばねとの両方の機能を第3シート126が1部品で担い、排気迄の密閉を担う弁子と排気迄の荷重を受け持つコイルばねとの両方の機能を第2シート24が1部品で担うので、3枚のシートで吸気と排気との両方の調節が可能であり、車両用ブリーザ装置の部品数を比較的少なくすることができる。
図8は、本発明の一実施例であるブリーザ装置210の閉弁時の断面図であって、ブリーザ装置の中心軸線CLを通る断面図である。ブリーザ装置210は、キャップ18の内側に、ブリーザ本体14の連通孔20を覆う第2シート224と、第2シート224のケース外空間E2側に重ねられた第1シート222と、キャップ18と第1シート222との間に予圧状態で介挿されて、第1シート222及び第2シート224を連通孔20に向かって付勢するコイルばね250とを、有している。
第1シート222は、図9に示すように中心軸線CL方向に厚み方向に貫通されて形成された第1吸気孔32を有している。また、第2シート224は図10に示すように第1リード弁子40を有している。第1リード弁子40は、第2シート224に形成されたC字状の切込み40aにより囲まれた第2シート224の一部であり、第1シート222に形成された第1吸気孔32に対して離隔可能に弾性変形し、ケース内空間E1及びケース外空間E2の気圧差により第1吸気孔32を開閉する。
図10に示すように、第2シート224に設けられた第1リード弁子40は、C字状の切込み40aにより囲まれていることにより、第2シート224の他の部分と繋がる腕部40bを有している。図11は、図8のブリーザ装置210における第1シート222及び第2シート224の断面を拡大した図である。腕部40bは、図11に示すように厚み方向に湾曲し、第1リード弁子40を第1シート222に押しつけるように形成されており、ブリーザ装置210の気密性を高くしている。
図12は、開弁時のブリーザ装置210の中心軸線CLを含む断面図であって、排気時の断面図である。ケース内空間E1の気圧Piがケース外空間E2の気圧Poより大きい場合、ケース内空間E1とケース外空間E2との差圧Ps(=Pi−Po)は、第2シート及び第1シートを介してコイルばね250が受ける。
差圧Psが所定の圧力値P1以上になると、コイルばね250の付勢力に抗して第1シート222及び第2シート224がケース外空間E2側に移動し、第2シート224が開口縁20aから離れる。この時、図11に示すように、第1シート222と第2シート224との間ではなく第2シート224と開口縁20aとの間に隙間が形成される。これにより、ケース内空間E1が連通孔20を介してケース外空間E2と連通し、図12内の破線の矢印で示すように排気が行われる。
図13は、開弁時のブリーザ装置210の中心軸線CL方向を含む断面図であって、吸気時の断面図である。ケース内空間E1の気圧Piがケース外空間E2の気圧Poより小さい場合、ケース内空間E1とケース外空間E2との差圧Ps(=Pi−Po)は、第1シート222のケース外空間E2側の面及び第2シート224の第1リード弁子40にかかる。第1リード弁子40は、差圧Psが所定の圧力値P2以下になると、弾性変形し第1シート222の第1吸気孔32が開けられる。第1リード弁子40の離隔により第1吸気孔32が開けられとケース内空間E1とケース外空間E2とが連通し、図13内の破線の矢印で示すように吸気が行われる。
第2シート224において、図11に示す腕部40bは曲げ剛性を担う箇所であり、圧力値P2は、例えば、腕部40bの幅や長さ、厚みを変更することにより、予め定めることができる。腕部40bが設けられることにより、開弁時の稼働個所が特定されるので、第1リード弁子40の耐久性や開弁特性、例えば圧力値P2の値が安定する。また、腕部40bは厚み方向に湾曲しているが、湾曲の度合いを変更することにより、圧力値P2の値を変更することも可能である。
図8に戻り、ケース内空間E1とケース外空間E2との差圧Ps(=Pi−Po)の絶対値が小さい場合、すなわち、P2<Ps<P1の場合は、第2シート224が第1シート222を介しコイルばね250によって付勢されることにより、連通孔20が閉じられる。コイルばね250は、コイルばね250を圧縮するキャップ18と組み合わされることで、第1シート222を介して第2シート224を付勢して連通孔20とケース外空間E2との連通を閉じる付勢部材として機能している。
上述のように、本実施例のブリーザ装置(車両用ブリーザ装置)10によれば、第1シート222とキャップ18との間に介在させられ、第1シート222を第2シート224側へ付勢するコイルばね250を含み、ケース内空間E1の圧力がケース外空間E2の圧力よりも高い場合の圧力差に基づいて、第2シート224がコイルばね250の付勢力に抗して連通孔20の開口縁20aから離れて、ケース内空間E1の空気がケース外空間E2へ排出される。このようにすれば、実施例1と同様の効果が期待できるとともに、吸気迄の密閉を担う弁子と吸気迄の荷重を受け持つコイルばねとの両方の機能を第2シート224が1部品で担うので、ブリーザ装置210の部品数を比較的少なくできる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例1から実施例3において、ブリーザ装置10,110,210は、電動機を収容するケース12に設けられていたが、トランスミッションケース、ディファレンシャルケース、エンジンのケース等に設けられていてもよい。
また、前述の実施例1から実施例3において、吸気時の圧力値P2は、第1吸気孔32の形状、第1リード弁子40の厚み、幅、長さ等の形状、第2シート24の弾性率等を変更することにより予め定めることができるが、例えば、図14及び図15に示すように第1吸気孔32と第1リード弁子40を形成する切込み40aとの間の距離を変更することにより、排気時圧力値P1や吸気時の圧力値P2を予め定めてもよい。図14及び図15は、実施例3の第1シート222及び第2シート224の他の例を示す図であって、それらの断面図である。
図14の第1シート222及び第2シート224は、第1吸気孔32と第1リード弁子40を形成する切込み40aとの間の距離L1が比較的短いので、吸気が始まる時の圧力値P2を小さくできる。図15の第1シート222及び第2シート224は、第1吸気孔32と第1リード弁子40を形成する切込み40aとの間の距離L2が比較的長いので、吸気が始まる時の圧力値P2を大きくできる。また、距離L2が比較的長いので、水等の液体は通過時に表面張力に打ち勝つ必要があり、差圧Ps(=Pi−Po)が圧力値P2より低い所定の圧力値以下の場合には、吸気は可能だが水等の浸入時には連通を遮断する構造とすることも可能である。実施例1及び実施例3の排気時の圧力値P1についても同様である。
また、実施例1から実施例3の第1リード弁子40や第2リード弁子42は、直線的なU字形状やC字形状であったが、曲線的なU字形状であってもよく或いは曲線的なC字形状や帯状の形状であってもよい。例えば、実施例1の第2シート24を図16のような形状としたり、第3シート26の第2リード弁子42を図17のような帯状の形状としてもよい。また、実施例3の第2シート224を図18、図19、図20のような形状としてもよい。また、実施例1から実施例3の第1シート22、222は、第2シート24,224や第3シート26,126よりも剛性が低くてもよい。第1シート22,222がブリーザ本体14と密着するような場合に、例えば、実施例2の第1シート22および実施例3の第1シート222は比較的軟らかいゴム等から構成されてもよく、この場合は傷を防止するために、第1リード弁子40や第2リード弁子42は曲線的な形状が望ましい。
尚、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10,110,210:ブリーザ装置(車両用ブリーザ装置)
14:ブリーザ本体
18:キャップ
20:連通孔
20a:開口縁(端部)
22,222:第1シート
24,224:第2シート
32:第1吸気孔
40:第1リード弁子
40a:切込み
CL:中心軸線
E1:ケース内空間
E2:ケース外空間

Claims (1)

  1. ケース内空間およびケース外空間の間を、前記ケース内空間および前記ケース外空間の気圧差に基づいて連通させる車両用ブリーザ装置であって、
    前記ケース内空間と連通する連通孔が形成されたブリーザ本体と、
    前記ケース外空間側の前記ブリーザ本体の端部を覆うキャップと、
    前記キャップ内において、前記連通孔の開口縁上に順に重ねられた第2シートおよび第1シートと、
    前記第1シートに貫通して形成された第1吸気孔と、
    前記第2シートに形成されたC字状またはU字状の切込みにより囲まれた前記第2シートの一部であって、前記第1吸気孔に対して離隔可能に弾性変形し、前記ケース内空間および前記ケース外空間の気圧差により前記第1吸気孔を開閉する第1リード弁子とを、含み、
    前記ケース内空間の圧力が前記ケース外空間の圧力よりも低い場合には、それらの圧力差に基づいて、前記第1リード弁子が前記第1吸気孔から離隔して前記ケース外空間の空気が前記ケース内空間に導入される
    ことを特徴とする車両用ブリーザ装置。
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