JP2009105651A - Pll回路及び無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の発振周波数帯域を有するVCOを備えたPLL回路において、設定されたPLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域の検出動作に要する時間を短縮する。
【解決手段】TDC回路30は、固定分周器2からの所定の基準信号11の立ち上がり時に、その基準信号11と可変分周器7のPLL分周信号15との位相差を求め、更に、前記基準信号の次の立ち上がり時においても同様に、その基準信号とPLL分周信号15との位相差を求める。その求めた2つの位相差情報により、基準信号11の1周期の間にPLL分周信号15が基準信号11に対して進んだ又は遅れた位相量を検出して、基準信号11とPLL分周信号15との周波数の高低を検出する。よって、1つの発振周波数帯域に対して、基準信号11の1周期で周波数比較を完了でき、発振周波数帯域選択回路8は、設定されたPLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域を短時間で検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の発振周波数帯域を有するVCO(電圧制御型発振器)を備え、入力信号周波数を所望の値に逓倍して出力するPLL(位相同期ループ)回路に係り、複数の発振周波数帯域の中から、設定されたPLL発振周波数に対応した最適な発振周波数帯域を検出する動作時間の短縮に有効な技術に関する。
一般に、PLL回路は、比較の基準となる基準信号frefと、入力電圧に対応した周波数で発振するVCOの出力周波数を分周して得られたPLL分周信号fdivとの2つの信号の位相を比較し、その位相差の大きさに応じてVCOの制御電圧Vtを変化させることにより、所望の発振周波数を出力する回路である。
例えば、CSチューナ(通信衛星放送受信機)においては、中間周波数が950MHz〜2600MHzと広範囲に及ぶため、広帯域の発振が可能なPLLが要求される。しかしながら、単一のVCOを用いるとした場合、これだけ広帯域の発振を行うためには、非常に高い周波数変換利得が必要となるため、実現が困難である。そのため、複数の発振周波数帯域を有するVCOを用い、PLL出力周波数に応じてVCOの発振周波数帯域を切り換えることによって、広帯域の発振を実現する方法が一般に用いられている。
複数の発振周波数帯域の中から最適な発振周波数帯域を選択する方法として、特許文献1に記載される方法が提案されている。以下、この従来の方法及び構成を説明する。
図16は、従来の複数の発振周波数帯域を有するVCOを備えたPLL回路の最小構成を示すブロック図を示す。同図において、水晶発振器1により発生された水晶発振信号16は固定分周器2に入力され、任意の分周数で分周される。ここで分周された出力信号がPLLの基準信号11(fref)となる。
一方、VCO10の出力信号であるPLL出力信号14(fout)は、PLL回路の出力信号として出力されると共に、後段の可変分周器7により任意の分周数で分周され、PLL分周信号15(fdiv)が生成される。
可変分周器7の分周数Nは、基準信号周波数とPLL出力信号周波数によって決定され、
(PLL出力信号周波数)= 基準信号周波数 × N
の式を満たす。
位相比較器5では、入力された基準信号11とPLL分周信号15との位相差を比較し、デジタル位相誤差信号UP17、DOWN18を出力する。後段のチャージポンプ6では、位相比較器5から出力されたデジタル位相誤差信号に従って、基準信号11とPLL分周信号15との位相差に応じたアナログ位相差信号19を出力する。
更に、後段のループフィルタ9は、入力されたアナログ位相差信号19を積分することにより、位相制御信号を生成する。この位相制御信号がVCO制御電圧20(Vt)となり、該制御電圧Vtに応じたPLL出力信号14がVCOから出力される。
ここで、VCOの発振周波数帯域(バンド)は、一般的に、図17に示すような特性になっている。先述のように、単一のバンドで広い発振周波数帯域を実現することは困難であるが、このように狭い発振周波数帯域を有するバンドを複数重ねることによって、広い発振周波数を実現する手法は一般に用いられている。
ここで、設定したPLL出力周波数、すなわち、VCO発振周波数に対して、使用可能なバンドは限られていることが分かる。例えば、図17において、周波数F1でPLL回路を発振させる場合、バンドB2又はバンドB3以外のバンドでは周波数F1で発振することができない。また、このVCOの発振周波数特性は、温度変動や電圧変動などの外乱による変化が避けられないため、PLL出力周波数と使用バンドとを予め一対一に対応させて決定しておくことができず、使用時に毎回、PLL出力周波数に対応する最適なバンドの検出動作が必要となる。このバンドの検出動作は発振周波数帯域検出回路8により行っており、基準信号11の立ち上がり回数をカウントする第1のカウンタ3と、PLL分周信号15の立ち上がり回数をカウントする第2のカウンタ4によりカウントされた、一定時間内における基準信号11のカウント数21と、同じ一定時間内におけるPLL分周信号15のカウント数22とを発振周波数帯域検出回路8により比較し、基準信号11のカウント数21と比較してPLL分周信号15のカウント数22が大きければ、現在選択しているバンドの発振周波数が設定されたPLL出力信号周波数よりも高いことを意味するので、一段低い発振周波数を有するバンドを選択し直し、同様の周波数比較動作を行う。逆に、基準信号11のカウント数21と比較してPLL分周信号15のカウント数22が小さければ、現在選択しているバンドの発振周波数が設定されたPLL出力信号周波数よりも低いことを意味するので、一段高い発振周波数を有するバンドを選択し直し、同様の周波数比較動作を行う。この周波数比較動作を繰り返して行うことにより、最終的に設定されたPLL出力信号周波数に最も近いバンドを検出し選択することができる。
尚、バンドの検出動作中は、常にどのバンドに対してもVCO制御電圧20(Vt)をVCO電源電圧×1/2(VDDVCO/2)に設定している。これは、基準周波数と、各バンドにおけるVt=VDDVCO/2での発振周波数との比較を行うことによって、バンド検出動作完了後に温度変動や電圧変動などの外乱によりVCOの発振周波数特性に変化が生じた場合でも、検出されたバンドを用いた周波数発振ができなくなる事態を最大限防止するためである。以上が、従来技術を用いた、複数の発振周波数帯域を有するVCOを備えたPLL回路の動作原理である。
このように、前記従来の方法及び構成では、PLL回路の基準信号frefと、VCOから出力されたPLL出力信号を可変分周器により分周したPLL分周信号fdivとを周波数カウンタにより一定時間周波数カウントし、両者のカウント数の大小を比較し、その結果、基準信号frefのカウント数がPLL分周信号fdivのカウント数より大きければ、一段高い発振周波数を有する帯域を選択し、逆に、PLL分周信号fdivのカウント数が基準信号frefのカウント数より大きければ、一段低い発振周波数を有する帯域を選択する。その後、再び周波数カウンタにより基準信号frefとPLL分周信号fdivの周波数カウントを行い、更に一段高い、又は低い帯域へと遷移して行く。これを繰り返して行うことにより、最終的に基準信号frefとPLL分周信号fdivとの周波数カウント差が最も小さい発振周波数帯域を検出することができ、この発振周波数帯域がPLL出力周波数に対応した最適な発振周波数帯域となる。
特開2004−7433号公報
しかしながら、前記従来の構成及び方法では、周波数カウンタにより一定時間内の基準信号frefとPLL分周信号fdivの立ち上がり回数をカウントする方式であるため、カウントの精度が低いという問題点を有する。具体的には、カウント開始時の基準信号frefとPLL分周信号fdivとの立ち上がり位相に位相差があった場合、一定時間後の両者のカウント数差に最大1の誤差が生じるため、基準信号frefとPLL分周信号fdivの周波数差を正確に測定することができない。また、正確に測定しようとすれば、基準信号frefとPLL分周信号fdivのカウント時間を長く取らなければならないという問題がある。この問題は、隣り合う帯域間の周波数差が僅少になればなるほど深刻になる。
発振帯域検出時間を短縮すれば、PLL回路の発振動作開始から設定した周波数で安定動作するまでの時間を表すロックアップタイムを短縮することができるため、当然、発振帯域検出時間が短い方がPLL回路の性能は高くなる。一方、発振帯域検出時間を長時間化して最適な発振帯域を検出する精度を高めることは、設定したPLL発振周波数に適さない発振周波数帯域を使用することによるアナログロックアップ時間の低下、並びに所望の周波数以外の周波数成分の増加を防ぐことが可能となるため、こちらもPLL回路の性能向上に繋がる。即ち、発振帯域検出時間と発振帯域検出精度とはトレードオフの関係になっている。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、その目的は、複数の発振周波数帯域を有するVCOを備えたPLL回路において、発振帯域検出時間の短縮と、発振帯域検出精度の向上を同時に実現した高性能なPLL回路を提供することにある。
前記の目的を達成するため、本発明では、入力される2つの信号の位相差を検出して出力するTDC回路を利用して、基準信号の1周期の間に例えばPLL分周信号がどれだけ位相が進み又は遅れたかを検出し、これにより、従来よりも早く基準信号とPLL分周信号との周波数の高低を検出して、即座に次の周波数発振帯域へと遷移できるようにする。
具体的に、請求項1記載の発明のPLL回路は、複数の発振周波数帯域を有する電圧制御型発振器と、前記電圧制御型発振器の複数の発振周波数帯域の中から所定の発振周波数帯域を検出する発振周波数帯域選択回路と、前記電圧制御型発振器の出力信号であるPLL出力信号を任意の分周数で分周してPLL分周信号を出力する可変分周器と、所定の基準信号と前記可変分周器のPLL分周信号との位相差を検出して出力するTDC回路と、前記可変分周器のPLL分周信号の立ち上がり回数を一定時間数えてその数を出力する周波数カウンタとを備え、前記発振周波数帯域選択回路は、前記TDC回路により検出した、前記所定の基準信号と前記PLL分周信号との位相差信号を用いて、設定されたPLL出力周波数に対応した最適な発振周波数帯域を検出し選択することを特徴とする。
以上により、請求項1記載の発明では、PLLの基準信号の立ち上がり時において、2つの入力信号の位相差を検出し出力するTDC回路により、基準信号と、PLL出力信号を可変分周器により分周したPLL分周信号との位相差を求め、更に、その基準信号の次の立ち上がり時においても同様に、TDC回路により基準信号とPLL分周信号との位相差を求める。そして、求めた2つの位相差情報により、基準信号の1周期の間にPLL分周信号が基準信号に対してどれだけ位相が進んだか又は遅れたかを検出することができるので、基準信号とPLL分周信号との周波数の高低を直ちに検出することができ、即座に次の周波数発振帯域へと遷移し、PLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域検出動作を継続することができる。
また、請求項2記載の発明のPLL回路は、複数の発振周波数帯域を有する電圧制御型発振器と、前記電圧制御型発振器の複数の発振周波数帯域の中から所定の発振周波数帯域を検出する発振周波数帯域選択回路と、前記電圧制御型発振器の出力信号であるPLL出力信号を任意の分周数で分周してPLL分周信号を出力する可変分周器と、所定の基準信号と前記可変分周器のPLL分周信号との位相差を検出して出力するTDC回路と、前記可変分周器のPLL分周信号の立ち上がり回数を一定時間数えてその数を出力する第1の周波数カウンタと、前記所定の基準信号の立ち上がり回数を一定時間数えてその数を出力する第2の周波数カウンタとを備え、前記発振周波数帯域選択回路は、前記第1の周波数カウンタによりカウントされた前記所定の基準信号の周波数カウント値と、前記第2の周波数カウンタによりカウントされたPLL分周信号の周波数カウント値と、前記TDC回路により検出した、前記所定の基準信号と前記PLL分周信号との位相差信号とを用いて、設定されたPLL出力周波数に対応した最適な発振周波数帯域を検出し選択することを特徴とする。
従って、請求項2記載の発明では、基準信号の立ち上がり時において、第1の周波数カウンタ及び第2の周波数カウンタにより、基準信号とPLL分周信号のそれぞれの周波数カウントを開始すると同時に、TDC回路により、基準信号とPLL出力信号を可変分周器により分周したPLL分周信号との位相差を求め、更に、一定時間後の基準信号の立ち上がり時において、基準信号とPLL分周信号のそれぞれの周波数カウントを停止すると同時に、同様にTDC回路により基準信号とPLL分周信号との位相差を求める。そして、求めた基準信号のカウント数と、PLL分周信号のカウント数と、前記2つの位相差情報により、一定時間の間にPLL分周信号が基準信号に対してどれだけ位相が進んだか又は遅れたかを検出することができる。よって、基準信号とPLL分周信号との周波数の高低を直ちに検出することができ、即座に次の周波数発振帯域へと遷移し、PLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域検出動作を継続することができる。
更に、請求項3記載の発明のPLL回路は、複数の発振周波数帯域を有する電圧制御型発振器と、前記電圧制御型発振器の複数の発振周波数帯域の中から所定の発振周波数帯域を検出する発振周波数帯域選択回路と、前記電圧制御型発振器の出力信号であるPLL出力信号を任意の分周数で分周してPLL分周信号を出力する可変分周器と、所定の基準信号と前記PLL出力信号との位相差を検出して出力するTDC回路と、前記PLL出力信号の立ち上がり回数を一定時間数えてその数を出力する第1の周波数カウンタとを備え、前記発振周波数帯域選択回路は、前記第1の周波数カウンタによりカウントされたPLL出力信号の周波数カウント値と、前記TDC回路により検出した、前記所定の基準信号と前記PLL出力信号との位相差信号とを用いて、設定されたPLL出力周波数に対応した最適な発振周波数帯域を検出し選択することを特徴とする。
従って、請求項3記載の発明では、基準信号の立ち上がり時において、第1の周波数カウンタにより、PLL出力信号の周波数カウントを開始すると同時に、TDC回路により、基準信号とPLL出力信号との位相差を求め、更に、基準信号の次の立ち上がり時において、PLL出力信号の周波数カウントを停止すると同時に、同様にTDC回路により基準信号とPLL分周信号との位相差を求める。そして、求めたPLL出力信号のカウント数と、前記2つの位相差情報により、基準信号の1周期の間に、PLL出力信号が基準信号の何倍で動作しているのかを検出することができるので、設定したPLL分周数と比較することにより、現在選択されている発振周波数帯域が最適な発振周波数帯域に対して高い発振周波数を有するのか又は低い発振周波数を検出することができ、即座に次の周波数発振帯域へと遷移し、PLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域検出動作を継続することができる。
加えて、請求項4記載の発明のPLL回路は、複数の発振周波数帯域を有する電圧制御型発振器と、前記電圧制御型発振器の複数の発振周波数帯域の中から所定の発振周波数帯域を検出する発振周波数帯域選択回路と、前記電圧制御型発振器の出力信号であるPLL出力信号を任意の分周数で分周してPLL分周信号を出力する可変分周器と、所定の基準信号が入力されると共に他の1つの信号も入力され、この2つの入力信号の位相差を検出して出力するTDC回路と、入力された信号の立ち上がり回数を一定時間数えてその数を出力する第1の周波数カウンタと、前記TDC回路に入力される2つの入力信号のうち所定の基準信号以外の他の1つの入力信号、及び前記第1の周波数カウンタに入力される信号を、前記可変分周器のPLL分周信号と前記電圧制御型発振器のPLL出力信号とのうち何れか一方の信号に選択する発振周波数帯域検出信号選択回路とを備え、前記発振周波数帯域選択回路は、前記第1の周波数カウンタによりカウントされた周波数カウント値と、前記TDC回路により検出した前記所定の基準信号と前記発振周波数帯域検出信号選択回路で選択された信号との位相差信号とを用いて、設定されたPLL出力周波数に対応した最適な発振周波数帯域を検出し選択することを特徴とする。
従って、請求項4記載の発明では、発振周波数帯域検出信号選択回路により、TDC回路において基準信号と比較する信号を、PLL分周信号とPLL出力信号のうちから選択することができるので、PLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域検出動作の方法を、PLL出力信号周波数に応じて、適切に選択することができる。
また、請求項5記載の発明のPLL回路は、前記請求項4に記載のPLL回路において、前記発振周波数帯域検出信号選択回路が前記可変分周器のPLL分周信号と前記電圧制御型発振器のPLL出力信号とのうち何れの信号を選択するかを、設定されたPLL出力周波数に応じて、前記発振周波数帯域検出信号選択回路に指示して指定する検出信号自動指定回路を備えたことを特徴とする。
従って、請求項5記載の発明では、検出信号自動指定回路と、発振周波数帯域検出信号選択回路とにより、TDC回路において基準信号と比較する信号を、PLL分周信号とPLL出力信号のうちから自動的に選択することができるので、PLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域検出動作の方法を、PLL出力信号周波数に応じて、適切に自動選択することができる。
以上説明したように、請求項1記載の発明のPLL回路によれば、PLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域検出動作において、1つの発振周波数帯域の適/不適を判定する時間を基準信号の1周期分にまで短縮することができるので、周波数カウント数のみで判定していた従来技術と比較し、PLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域検出動作に要する時間を大幅に短縮することが可能となり、PLL回路のロックアップタイムを大幅に短縮した高性能なPLL回路を実現することが可能である。
また、請求項2記載のPLL回路によれば、PLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域検出動作において、TDC回路の位相分解能が高くない場合でも、1つの発振周波数帯域の適/不適を判定する時間を基準信号の数周期分にまで短縮することができるので、周波数カウント数のみで判定していた従来技術と比較し、PLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域検出動作に要する時間を短縮することが可能となり、PLL回路のロックアップタイムを短縮した高性能なPLL回路を実現することが可能である。
更に、請求項3記載の発明のPLL回路によれば、PLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域検出動作において、TDC回路の位相分解能が高くない場合でも、1つの発振周波数帯域の適/不適を判定する時間を基準信号の1周期分にまで短縮することができるので、周波数カウント数のみで判定していた従来技術と比較して、PLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域検出動作に要する時間を大幅に短縮することが可能となり、PLL回路のロックアップタイムを大幅に短縮した高性能なPLL回路を実現することが可能となる。
加えて、請求項4記載の発明のPLL回路によれば、PLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域検出動作の方法を、PLL出力周波数に応じて適切に選択することができるので、PLL出力周波数が低い場合には、基準信号とPLL出力信号との位相と、第1の周波数カウンタのカウント数をPLL分周数と比較する方式を用いることにより、PLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域検出動作時の消費電力を削減することができ、逆にPLL出力周波数が高い場合には、基準信号とPLL出力信号を可変分周器により分周したPLL分周信号との位相を比較する方式を用いることにより、TDC回路に必要な遅延素子段数を削減することができ、PLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域検出動作時の消費電力を更に削減することが可能である。
また、請求項5記載の発明のPLL回路によれば、前記PLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域検出動作の方法を、予め設定したPLL出力周波数を境界にして自動的に選択することができるので、PLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域検出動作時の消費電力を効率的に削減することが可能である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1にかかる複数の発振周波数帯域を有するVCOを備えたPLL回路の構成を図1に示す。
本実施形態1にかかるPLL回路では、前記従来の構成に対して、その特徴点として、2つの入力信号の位相差を検出するTDC回路30を用い、基準信号11とPLL分周信号15との位相差を検出して、位相誤差信号31を出力し、発振周波数帯域選択回路8は位相誤差信号31と、第1の周波数カウンタ32によりカウントされたPLL分周信号のカウント値33とを基に、設定されたPLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域の検出動作を行うことを特徴としている。
ここで、TDC回路30の動作について説明する。TDC回路30は時間デジタル変換回路とも呼ばれ、2つの入力信号のうち一方の入力信号を基準とし、基準となる信号の立ち上がりと他方の入力信号の立ち上がりとの位相差がどのくらいあるのかを、基準となる信号の1周期で規格化して算出することができる回路である。TDC回路30には幾つかの方式があるが、一例として遅延素子を用いたTDC回路の構成を図2に示す。
図2において、第1の入力信号40は、複数の遅延素子D1〜Dnの各段を通過するに従い、一段に付き微少Δtだけ時間遅延された信号が次段の遅延素子に渡される。すると、各遅延素子における出力信号Dout1〜Doutnは、図3に示すような波形となる(図3ではDout1〜Dout8を図示している)。そして、第2の入力信号41を遅延素子D0により一段だけ遅延させた遅延信号取り込みクロック42の立ち上がりのタイミングでそれぞれの信号Dout1〜DoutnをフリップフロップFF1〜FFnでラッチすることにより、フリップフロップFF1〜FFnの出力信号FFout1〜FFoutnを並べると、0及び1が連続して出現するような形になる。例えば、図3の場合に、遅延素子の出力信号をDout8からDout1まで順番に並べると、11000011となる。この数値は、即ち、図4に示すように、第2の入力信号の立ち上がり時以前における第1の入力信号の状態を、微少時間Δtの時間間隔で取得したものと等しくなる。
続いて、位相差計算回路43において、遅延素子の出力信号Dout1〜Doutnを基に、第1の入力信号と第2の入力信号との位相差を算出する方法について説明する。ここで求める位相差とは、図5に示した通り、第2の入力信号の立ち上がりが、第1の入力信号の立ち上がりに対してどの程度遅れているかを、第2の入力信号の1周期時間で規格化したものである。図5の例では、遅延素子の出力信号をDout8からDout1まで順番に並べると、11000011となるが、Dout1に近い方から見ると、1の連続数が2個、0の連続数が4個であることが分かる。これは、即ち、量子化誤差を無視すれば、第2の入力信号の立ち上がり時の直前において、第1の入力信号が1である期間が2×Δt、第1の入力信号が0である期間が4×Δtであったことと等価である。また、第1の入力信号が0であったことを示すDout3〜Dout6の前後の遅延素子出力信号、即ち、Dout2とDout7とが共に1であることから、第1の入力信号が0である期間と1である期間とが等しいとすると、第1の入力信号の1周期は、2×4×Δt=8×Δtとなる。従って、図5において求める位相差が2×Δtであるのに対し、第1の入力信号の周期が8×Δtであることから、求める位相差を第1の入力信号の周期で規格化すると、(2×Δt)/(8×Δt)=1/4となる。
尚、前記の例では、Dout1=0の場合についての位相差の算出方法について説明したが、図6のようにDout1=1の場合には算出方法が異なる。図6の例では、遅延素子の出力信号をDout8からDout1まで順番に並べると、00111100となるが、Dout1に近い方から見ると、0の連続数が2個、1の連続数が4個であることが分かる。第1の入力信号の1周期が2×4×Δt=8×Δtとなるのは変わり無いが、求める位相差は第2の入力信号の立ち上がりが、第1の入力信号の立ち上がりに対してどの程度遅れているか、であるから、0の連続期間と1の連続期間を足し合わせた期間を、第1の入力信号の1周期で割ったものになる。従って、求める位相差は(2×Δt+4×Δt)/(8×Δt)=3/4となる。
以上の例では、第1の入力信号の1周期が8×Δtで表されるため、8種類の位相差しか取り得ず、位相差の分解能は低いが、遅延素子1段の遅延時間を小さくし、第1の入力信号の1周期を表す遅延素子の段数が大きくなるようにすれば、位相差の分解能を向上させることができる。
尚、前記構成のTDC回路の場合、出力信号Doutにおける0又は1の連続数により、第1の入力信号の周期及び第1の入力信号と第2の入力信号との位相差を算出しているため、(Δt×遅延素子段数)が第1の入力信号の1周期よりも少ない場合には、第1の入力信号と第2の入力信号との位相差を算出することができない。即ち、(Δt×遅延素子段数)≧(第1の入力信号の1周期)を満足することが必須となる。
本実施形態1にかかるPLL回路は、このTDC回路30により算出した基準信号frefとPLL分周信号fdivとの位相差をバンド検出動作に用いたことを特徴とするものであり、図7に示すように、連続する2回の基準信号frefの立ち上がりにおいて、それぞれ基準信号frefとPLL分周信号fdivとの位相差を検出する。例えば、1回目の位相誤差の検出結果が0.9であり、2回目の位相誤差の検出結果が0.2であり、この間のPLL分周信号fdivの周波数カウンタ32による周波数カウント結果が1であったとすると、基準信号frefの1周期の間のPLL分周信号fdivのカウント数は、1+(1−0.95)+0.15=1.2となり、基準信号frefと比較してPLL分周信号fdivの周波数が1.2倍速いことが求められる。
このように、本実施形態1のPLL回路によれば、基準信号frefの1周期という非常に短い時間の間に基準信号frefとPLL分周信号fdivの周波数の高低を判別することができるので、迅速に次のバンド検出へと遷移することができ、設定されたPLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域の検出動作に要する時間を大幅に短縮することができる。
既述した従来技術のように、周波数カウンタのみを用いて基準信号frefとPLL分周信号fdivとの周波数を比較する方式では、基準信号frefと比較してPLL分周信号fdivの周波数が1.2倍速いことを検出しようとすれば、最低でも基準信号frefの5周期分の周波数カウント時間が必要となる。5周期カウントすることによって初めて、基準信号frefのカウント数=5、PLL分周信号fdivのカウント数=6のように1以上の差が表れるからである。また、基準信号frefとPLL分周信号fdivとの周波数差が更に近接していた場合には、周波数差の判別により多くの時間が必要になることは言うまでもない。即ち、本実施形態1にかかるPLL回路は、従来技術では整数の周波数カウントしかできなかったのに対して、分数の周波数カウントを可能にしたことにより、短時間で周波数差を判別できるようにしたPLL回路であると言い替えることもできる。この分数の周波数カウントが最も有効に機能するのは、設定されたPLL出力周波数が隣り合う2つのバンドのほぼ中央に存在するような場合である。この場合、基準信号frefとPLL分周信号fdivとのどちらの周波数が高いのかを判別するだけでなく、どちらがどれだけ高いのかを求めて比較しなければ、PLL出力周波数に最も近い最適なバンドを選択することはできないため、TDC回路を用いなければ、整数値の周波数差が現れるまで長時間周波数カウントを行う以外には最適なバンドを求める方法は無かった。TDC回路は、物理学の分野において極小時間を測定する目的で開発されたのが始まりであり、これが電子回路に応用されるようになったのはごく最近のことである。とりわけ、PLL回路のバンド検出に応用する手法は容易には着想できず、本発明は非常に画期的な手法であると言える。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2にかかるPLL回路の構成を図8に示す。
本実施形態2にかかるPLL回路の構成は、前記実施形態1にかかるPLL回路と比較して、基準信号11の立ち上がり回数を一定時間数えてその数を出力する第2の周波数カウンタ34が付加され、この第2の周波数カウンタ34から出力された基準信号11の周波数カウント値35が発振周波数帯域選択回路8に入力される構成となっている点が異なる。
前記実施形態1では、基準信号frefの1周期の間で基準信号frefとPLL分周信号fdivとの位相差を比較するため、基準信号frefとPLL分周信号fdivとの周波数差が僅少であると、基準信号frefの1周期の間に出現する両者の位相差が僅少になるため、高い分解能を有するTDC回路が要求される。高い分解能を有するTDC回路を実現するためには、遅延素子1段当りの遅延時間Δtを小さくすれば良いが、(Δt×TDC回路の遅延素子段数)≧(PLL分周信号fdivの1周期)を満足していないと、位相誤差を正しく検出することができないため、遅延時間Δtを小さくすると、必然的にTDC回路30の遅延素子段数を増加させることになる。これは、即ち、回路面積と消費電力の増大を引き起こすため、安易に遅延時間Δtを小さくすることもできない。そこで、1つのバンドにおける基準信号frefとPLL分周信号fdivとの周波数比較時間を基準信号frefの1周期よりも増やす代わりに、TDC回路30の遅延素子段数を減らすことができる。
具体的には、図8における第2の周波数カウンタ34によりカウントされた基準信号frefの周波数カウント数をも、バンド検出動作に利用することにより、可能となる。図9に示すように、基準信号frefの1周期後の位相差αが小さい場合、この位相差αを検出できるだけの分解能を有するTDC回路30が必要となるが、基準信号frefの2周期後には位相差は2α、3周期後には3αと、位相差検出の時間を長くするに従い位相差が大きくなり、必要とされるTDC回路30の分解能は緩和されていく。この間に増加したPLL分周信号fdivと基準信号frefとの整数カウント数はそれぞれ第1の周波数カウンタ32と第2の周波数カウンタ34でカウントを行っているので、基準信号frefとPLL分周信号fdivとの周波数差が大きい場合でも、位相差の誤検出は発生しない。
このように、本実施形態2にかかるPLL回路によれば、1つのバンドにおける基準信号frefとPLL分周信号fdivとの周波数比較時間を基準信号frefの1周期よりも増やす代わりに、TDC回路30の必要分解能を緩和し、TDC回路30の回路面積及び消費電力を削減することができ、且つ、従来の周波数カウンタによる周波数比較のみによるバンド検出動作と比較して、1つのバンドにおける基準信号frefとPLL分周信号fdivとの周波数比較時間を短縮することができる。
(実施形態3)
続いて、本発明の第3の実施形態を説明する。
本発明の実施形態3にかかるPLL回路の構成を図10に示す。本実施形態3にかかるPLL回路の構成は、前記実施形態1にかかるPLL回路と比較して、第1の周波数カウンタ32に対して、PLL分周信号15に代えてPLL出力信号14が入力されていると同時に、TDC回路30に対してもPLL分周信号15に代えてPLL出力信号14が入力されている点が異なる。
TDC回路30で2つの入力信号の位相差を正しく検出するためには、先述のように(Δt×TDC回路30の遅延素子段数)≧(第1の入力信号の1周期)を満足している必要がある。通常、図11に示すように、PLL出力信号foutの周波数はPLL分周信号fdivの周波数と比較して数十〜数百倍高いことから、PLL分周信号fdivの周期はPLL出力信号foutの周期と比較して数十〜数百倍長いため、遅延時間Δtが同一であるとすると、第1の入力信号としてPLL分周信号fdivを用いた場合には、第1の入力信号としてPLL出力信号foutを用いた場合と比較して、TDC回路30の遅延素子段数を数十〜数百倍に増加させなければならない。逆に言うと、第1の入力信号としてPLL出力信号foutを用いた場合には、第1の入力信号としてPLL分周信号fdivを用いた場合と比較して、TDC回路30の遅延素子段数を数十〜数百分の一に減少させることができ、また、これによって更に遅延時間Δtを小さくして、TDC回路30の分解能を向上させることもできる。
尚、TDC回路30の第1の入力信号としてPLL出力信号foutを用いた場合、TDC回路30の第1の入力信号としてPLL分周信号fdivを用いた場合と比較して、最適なバンドの検出動作が多少異なる。つまり、後者では、純粋に基準信号frefとPLL分周信号fdivとの周波数比較を行うのに対して、前者ではPLL回路の分周数Nと、PLL出力信号foutの周波数が基準信号frefの周波数の何倍になっているか、即ちfout/frefとの比較を行う。PLL回路の原理上、PLL回路の出力周波数foutは、fout=N×frefで表される。即ち、N=fout/frefである。これに対して、最適なバンドに対してより高い周波数特性を有するバンドが選択されている時のPLL出力周波数をfoutH(fout<foutH)とすると、TDC回路30と、第1の周波数カウンタ32によりfoutH/frefが算出されるため、これとN=fout/frefとを比較すると、(foutH/fref)>Nとなり、現在選択されているバンドの発振周波数が最適なバンドと比較して高いことが分かる。逆に、最適なバンドに対してより低い周波数特性を有するバンドが選択されている時のPLL出力周波数をfoutL(foutL<fout)とすると、TDC回路30と、第1の周波数カウンタ32によりfoutL/frefが算出されるため、これとN=fout/frefとを比較すると、(foutL/fref)<Nとなり、現在選択されているバンドの発振周波数が最適なバンドと比較して低いことが分かる。
具体例として、図12に示すような基準信号frefとPLL分周信号fdivとの周波数比較を行う場合を考える。基準信号frefの1周期の期間において、周波数カウンタによりカウントされたPLL出力信号foutのカウント数が6であったとする。更に、1回目の位相差検出により検出された位相差が0.75であり、2回目の位相差検出により検出された位相差が0.5であったとすると、(周波数カウント数)+(1−(1回目の位相差検出により検出された位相差))+(2回目の位相差検出により検出された位相差)=6+(1−0.75)+0.5=6.75が、(現在選択中のバンドにおけるPLL出力周波数)/(frefの周波数)を表すことが分かる。ここで、仮に、PLL回路の分周数Nが6.75よりも大きければ、現在選択中のバンドの有する発振周波数が最適なバンドに対して小さいことを意味し、逆にPLL回路の分周数Nが6.75よりも小さければ、現在選択中のバンドの有する発振周波数が最適なバンドに対して大きいことを意味するので、次のバンドへと遷移し、PLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域検出動作を継続することができる。
以上のように、本実施形態3にかかるPLL回路によれば、TDC回路の遅延素子段数を低減させることにより、TDC回路の面積と消費電力を削減することができる。
(実施形態4)
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。
本発明の実施形態4にかかるPLL回路の構成を図13に示す。本実施形態4にかかるPLL回路の構成は、前記実施形態1にかかるPLL回路と比較して、PLL分周信号15又はPLL出力信号14のうちから一方の信号を選択して出力する発振周波数帯域検出信号選択回路50を備え、この発振周波数帯域検出信号選択回路50の出力信号である発振周波数帯域検出信号51が、共に、第1の周波数カウンタ32とTDC回路30に入力される構成になっている点が異なる。
これは、1つのPLL回路において、前記実施形態1にかかるPLL回路と、前記実施形態3にかかるPLL回路とを搭載し、発振周波数帯域検出信号選択回路50によりどちらの構成のPLL回路になるのかを切り替えて使用する形態と等しい。
本発明の実施形態1にかかるPLL回路を使用することの利点は、PLL出力信号foutの周波数が高い場合でも動作可能であるという点にある。本発明の実施形態3にかかるPLL回路では、PLL出力信号foutの周波数をカウントする周波数カウンタが必要となるため、PLL出力信号foutの周波数が数GHzと非常に高速になると、半導体プロセス技術によってはカウント動作が可能な回路を実現することができないという問題が生じる。そのような場合に本発明の実施形態1にかかるPLL回路を使用することによって、PLL出力信号foutの周波数が高い場合においてもPLL出力周波数に対応する最適な発振周波数帯域検出動作に要する時間を短縮することができる。しかしながら、欠点として、先述のようにTDC回路30が2つの入力信号の位相差を正しく検出するためには、TDC回路30の遅延回路の段数を大幅に増やさなければならず、回路面積と消費電力の増加が避けられない。一方、本発明の実施形態3にかかるPLL回路を使用することによって、TDC回路30の遅延回路の段数を大幅に削減し、回路面積と消費電力を削減することができるという利点を有するが、PLL出力信号foutの周波数が高い場合には、半導体プロセス技術によっては周波数カウンタが動作しないという欠点を有する。
以上のように、本発明の前記実施形態1にかかるPLL回路と、本発明の前記実施形態3にかかるPLL回路とは、相補的に利点及び欠点を有するものであり、PLL出力信号foutの周波数に応じて両者を切り替えることのできる構成にすることにより、最大限の電力削減を行うことができる。使用するPLL出力信号foutの周波数が広範囲に亘るようなPLL回路においては、PLL出力信号foutが周波数カウンタ動作可能な周波数の場合には、発振周波数帯域検出信号選択回路50によりPLL分周信号15を発振周波数帯域検出信号51として出力することにより、使用するTDC回路30の遅延回路の段数を減らし、使用しない遅延回路を停止させることで消費電力を削減することができ、一方、PLL出力信号foutが周波数カウンタ動作不可能な周波数の場合には、発振周波数帯域検出信号選択回路50によりPLL出力信号14を発振周波数帯域検出信号51として出力することにより、消費電力は増加するが正しく位相比較を行うことができる。
このように、本発明の実施形態4にかかるPLL回路によれば、発振周波数帯域検出信号選択回路50の追加という平易な方法によって、使用するPLL出力信号foutに応じて消費電力を削減することのできるPLL回路を実現することができる。
(実施形態5)
本発明の実施形態5にかかるPLL回路の構成を図14に示す。
本実施形態5にかかるPLL回路の構成は、前記実施形態4にかかるPLL回路と比較して、検出信号自動指定回路52を備えたことを特徴とする。
この検出信号自動指定回路52は、PLL出力周波数データ53と、予め記憶しておいた周波数カウンタの動作上限周波数とを比較し、PLL出力周波数データの数値の方が小さければ、PLL出力周波数14を選択するように発振周波数帯域検出信号選択回路50に対して検出信号指定信号54を出力し、逆に、PLL出力周波数データの数値の方が大きければ、PLL分周周波数15を選択するように発振周波数帯域検出信号選択回路50に対して検出信号指定信号54を出力する。これにより、PLL出力周波数を連続的に変化させるようなPLL回路においても、常に、TDCの消費電力を最大限に削減することができる。
(実施形態6)
本実施形態のPLL回路を無線通信システムに適用した場合の例を図15に示す。
本実施形態のPLL回路により、通信セットアップ時間が短く、且つ低消費電力の無線通信システムを実現することができる。図15に示す例は、ベースバンド回路60と、受信回路61と、送信回路63と、受信アンテナ64と、送信アンテナ65とに加え、PLL回路62として本発明の前記実施形態1〜5の何れか1つに記載のPLL回路から構成されている。
尚、無線通信システムの構成は無数に存在し、図15に示す以外の構成を有する無線通信システムや、その他PLL回路を用いる種々の電子機器に対しても、本発明を適用できることは言うまでもない。
以上説明したように、本発明は、複数の発振周波数帯域を有するVCOを備えたPLL回路において、TDC回路を追加することによって、従来技術では長時間を要していたPLL出力周波数に対応した最適な発振周波数帯域検出動作時間を短縮でき、PLLのロックアップ時間を短縮することができるので、移動体無線通信端末のように、隣り合う発振周波数帯域間の周波数差が僅少であり、且つ高速なロックアップ特性を求められるPLL回路として有用である。
本発明の実施形態1におけるPLL回路の構成を示す図である。 同PLL回路に備えるTDC回路の構成を示す図である。 同TDC回路における各遅延素子の出力信号を示す図である。 同TDC回路における各遅延素子の出力信号と、第1の入力信号との関係を示す図である。 同TDC回路における、Dout1=1の場合の、第1の入力信号及び第2の入力信号と、求める位相差との関係を示す図である。 同TDC回路における、Dout1=0の場合の、第1の入力信号及び第2の入力信号と、求める位相差との関係を示す図である。 同PLL回路において基準信号frefとPLL分周信号fdivとの周波数差を検出する動作を説明する図である。 本発明の実施形態2におけるPLL回路の構成を示す図である。 同PLL回路における基準信号frefとPLL分周信号fdivとの周波数差を検出する動作を説明する図である。 本発明の実施形態3におけるPLL回路の構成を示す図である。 同PLL回路においてPLL分周信号fdivとPLL出力信号fout及び基準信号frefとの周波数関係を示す図である。 本発明の実施形態3におけるPLL回路での基準信号frefとPLL出力信号foutとの周波数差を検出する動作を説明する図である。 本発明の実施形態4におけるPLL回路の構成を示す図である。 本発明の実施形態5におけるPLL回路の構成を示す図である。 本発明の実施形態6における無線通信システムの一例を示す図である。 複数の発振周波数帯域を有するVCOを備えたPLL回路の従来例を示す図である。 複数の発振周波数帯域を有するVCOにおける各発振周波数帯域の制御電圧−発振周波数特性を示す図である。
符号の説明
1 水晶発振器
2 固定分周器
5 位相比較器
6 チャージポンプ
7 可変分周期
8 発振周波数帯域選択回路
9 ループフィルタ
10 VCO(電圧制御型発振器)
11 基準信号(fref)
13 発振周波数帯域指定信号
14 PLL出力信号(fout)
15 PLL分周信号(fdiv)
16 水晶発信器出力信号
20 VCO制御電圧(Vt)
30 TDC回路
31 位相誤差信号
32 第1の周波数カウンタ
34 第2の周波数カウンタ
40 TDC回路の第1の入力信号
41 TDC回路の第2の入力信号
43 位相差計算回路
50 発振周波数帯域検出信号選択回路
51 発振周波数帯域検出信号
52 検出信号自動指定回路
53 PLL出力周波数データ
54 検出信号指定信号
60 ベースバンド回路
61 受信回路
62 PLL回路
63 送信回路
64 受信アンテナ
65 送信アンテナ
D0〜Dn 遅延素子
FF1〜FFn フリップフロップ
FFout1〜FFoutn フリップフロップの出力信号
Δt 遅延素子一段の遅延時間

Claims (6)

  1. 複数の発振周波数帯域を有する電圧制御型発振器と、
    前記電圧制御型発振器の複数の発振周波数帯域の中から所定の発振周波数帯域を検出する発振周波数帯域選択回路と、
    前記電圧制御型発振器の出力信号であるPLL出力信号を任意の分周数で分周してPLL分周信号を出力する可変分周器と、
    所定の基準信号と前記可変分周器のPLL分周信号との位相差を検出して出力するTDC回路と、
    前記可変分周器のPLL分周信号の立ち上がり回数を一定時間数えてその数を出力する周波数カウンタとを備え、
    前記発振周波数帯域選択回路は、
    前記TDC回路により検出した、前記所定の基準信号と前記PLL分周信号との位相差信号を用いて、設定されたPLL出力周波数に対応した最適な発振周波数帯域を検出し選択する
    ことを特徴とするPLL回路。
  2. 複数の発振周波数帯域を有する電圧制御型発振器と、
    前記電圧制御型発振器の複数の発振周波数帯域の中から所定の発振周波数帯域を検出する発振周波数帯域選択回路と、
    前記電圧制御型発振器の出力信号であるPLL出力信号を任意の分周数で分周してPLL分周信号を出力する可変分周器と、
    所定の基準信号と前記可変分周器のPLL分周信号との位相差を検出して出力するTDC回路と、
    前記可変分周器のPLL分周信号の立ち上がり回数を一定時間数えてその数を出力する第1の周波数カウンタと、
    前記所定の基準信号の立ち上がり回数を一定時間数えてその数を出力する第2の周波数カウンタとを備え、
    前記発振周波数帯域選択回路は、
    前記第1の周波数カウンタによりカウントされた前記所定の基準信号の周波数カウント値と、前記第2の周波数カウンタによりカウントされたPLL分周信号の周波数カウント値と、前記TDC回路により検出した、前記所定の基準信号と前記PLL分周信号との位相差信号とを用いて、設定されたPLL出力周波数に対応した最適な発振周波数帯域を検出し選択する
    ことを特徴とするPLL回路。
  3. 複数の発振周波数帯域を有する電圧制御型発振器と、
    前記電圧制御型発振器の複数の発振周波数帯域の中から所定の発振周波数帯域を検出する発振周波数帯域選択回路と、
    前記電圧制御型発振器の出力信号であるPLL出力信号を任意の分周数で分周してPLL分周信号を出力する可変分周器と、
    所定の基準信号と前記PLL出力信号との位相差を検出して出力するTDC回路と、
    前記PLL出力信号の立ち上がり回数を一定時間数えてその数を出力する第1の周波数カウンタとを備え、
    前記発振周波数帯域選択回路は、
    前記第1の周波数カウンタによりカウントされたPLL出力信号の周波数カウント値と、前記TDC回路により検出した、前記所定の基準信号と前記PLL出力信号との位相差信号とを用いて、設定されたPLL出力周波数に対応した最適な発振周波数帯域を検出し選択する
    ことを特徴とするPLL回路。
  4. 複数の発振周波数帯域を有する電圧制御型発振器と、
    前記電圧制御型発振器の複数の発振周波数帯域の中から所定の発振周波数帯域を検出する発振周波数帯域選択回路と、
    前記電圧制御型発振器の出力信号であるPLL出力信号を任意の分周数で分周してPLL分周信号を出力する可変分周器と、
    所定の基準信号が入力されると共に他の1つの信号も入力され、この2つの入力信号の位相差を検出して出力するTDC回路と、
    入力された信号の立ち上がり回数を一定時間数えてその数を出力する第1の周波数カウンタと、
    前記TDC回路に入力される2つの入力信号のうち所定の基準信号以外の他の1つの入力信号、及び前記第1の周波数カウンタに入力される信号を、前記可変分周器のPLL分周信号と前記電圧制御型発振器のPLL出力信号とのうち何れか一方の信号に選択する発振周波数帯域検出信号選択回路とを備え、
    前記発振周波数帯域選択回路は、
    前記第1の周波数カウンタによりカウントされた周波数カウント値と、前記TDC回路により検出した前記所定の基準信号と前記発振周波数帯域検出信号選択回路で選択された信号との位相差信号とを用いて、設定されたPLL出力周波数に対応した最適な発振周波数帯域を検出し選択する
    ことを特徴とするPLL回路。
  5. 前記請求項4に記載のPLL回路において、
    前記発振周波数帯域検出信号選択回路が前記可変分周器のPLL分周信号と前記電圧制御型発振器のPLL出力信号とのうち何れの信号を選択するかを、設定されたPLL出力周波数に応じて、前記発振周波数帯域検出信号選択回路に指示して指定する検出信号自動指定回路を備えた
    ことを特徴とするPLL回路。
  6. 前記請求項1〜5の何れか1項に記載のPLL回路と、
    無線通信用送受信回路とを備えた
    ことを特徴とする無線通信システム。
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