JP2005109618A - 通信用半導体集積回路および携帯端末システム - Google Patents

通信用半導体集積回路および携帯端末システム Download PDF

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Abstract

【課題】 消費電力を増加させたりチップサイズを増加させたりすることなくループフィルタを含めてPLLを半導体チップに内蔵させることができる高周波ICを提供する。
【解決手段】 発振周波数帯を切り替え可能なVCO(11)と可変分周回路(12)と位相比較回路(15)とループフィルタ(17)を含むPLLループにおいて、開ループ状態で所定の固定電圧を印加可能にする切替えスイッチ(18)と、基準信号に対する可変分周回路の出力の位相の進みまたは遅れを判別する判別回路(22)と、該判別回路の出力に基づいてVCOの周波数帯を切り替える信号を生成する自動バンド切り替え回路(23)と、信号の遅延に基づく位相判別におけるずれを補償するようなオフセットを与えるオフセット付与回路(25)と、該オフセット付与回路に対する情報を設定するレジスタ(24)を設け、2分探査方式でVCOの周波数帯を切り替えながら最適な周波数帯を見つけそれに上記オフセットを加えて使用周波数帯を決定するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、PLL(フェーズ・ロックド・ループ)を内蔵した半導体集積回路に適用して有効な技術に関し、例えば無線通信の受信信号や送信信号と合成される所定の周波数の発振信号を発生するPLL回路を内蔵した高周波用半導体集積回路およびそれを備えた携帯端末システムに利用して有効な技術に関する。
携帯電話機のような無線通信システムにおいては、受信信号や送信信号と合成される所定の周波数の局部発振信号を発生する発振器を含むPLL回路を備え、送信信号の変調や受信信号の復調を行う高周波用半導体集積回路(以下、高周波ICと称する)が用いられている。従来、携帯電話機においては、例えば880〜915MHz帯のGSM(Global System for Mobile Communication)と1710〜1785MHz帯のDCS(Digital Cellular System)のような2つの周波数帯の信号を扱えるデュアルバンド方式の携帯電話機がある。また、かかるデュアルバンド方式の携帯電話機においては、PLL回路の周波数を切り替えることにより一つのPLL回路で2つのバンドに対応することができるようにしたものがある。
ところが、近年においては、GSMやDCSの他に例えば1850〜1915MHz帯のPCS(Personal Communication System)の信号を扱えるトリプルバンド方式の携帯電話機に対する要求がある。また、携帯電話機は今後さらに多くの方式に対応できるものが要求されると予想さる。このような複数の方式に対応できる携帯電話機に使用される電圧制御発振回路(VCO)は発振周波数範囲が広いことが必要である。ここで、一つのVCOで全ての周波数に対応しようとすると、VCOの制御電圧に対する発振周波数の感度(以下、制御感度と称する)が高くなり外来ノイズや電源電圧変動に弱くなるという不具合がある。
そこで、VCOを複数(例えば16個)の周波数帯に切り替えて使用できるようにすることによって、所望の発振周波数範囲を保持しつつVCOの制御感度を低減できるようにした発明が提案されている(特許文献1)。なお、この先願発明においては、動作開始前に予めVCOのすべての周波数帯について実際の周波数を測定してメモリに記憶しておいて、発振周波数情報が与えられたときにその周波数情報とメモリ内の周波数測定値とを比較して使用する最適な周波数帯を決定する方式を採用している。
ところで、近年、携帯電話機においては、部品点数を減らして装置の小型化および低コスト化を図るため、できるだけ多くの回路を1つあるいは数個の半導体集積回路内に取り込む努力がなされている。その一つに、高周波IC内のPLLのループ上に設けられているループフィルタを、半導体チップに内蔵させる試みがある。
特開2003−152535号
PLLのループフィルタは容量素子と抵抗素子で構成される。従来、かかるループフィルタは外付け素子で構成されることが多かった。その理由は、所望の特性を得るのに必要な容量値を有する容量素子をオンチップ化しようとすると、素子面積が非常に大きくなってしまうためである。ここで、容量値を小さくするには、抵抗素子の抵抗値を大きくすればよい。しかし、抵抗値を大きくすると抵抗素子の熱雑音が大きくなる。PLLでは、ループフィルタの電圧がVCOの制御端子に直接印加されるため、ループフィルタを構成する抵抗素子の熱雑音が大きくかつVCOの制御感度が高いと、抵抗素子で発生した熱雑音がVCOの出力に現われてしまうという不具合がある。
そこで、本発明者等は、VCOの発振周波数帯をさらに多くして1つ1つの周波数帯における制御電圧の変化に対する発振周波数の変化の割合を小さくすることでVCOの制御感度を下げ、ループフィルタを構成する抵抗素子を大きくしても熱雑音の影響がVCOの出力に現われにくくすることを検討した。
その結果、前記先願発明のように、発振周波数帯を切替え可能なVCOにおいて使用する発振周波数帯を決定するために予めすべての周波数帯について実際の周波数を測定してメモリに記憶しておく方式にあっては、VCOの周波数帯が多くなるほど測定時間が長くなって消費電力が増加してしまうとともに、測定結果を記憶するメモリの容量を大きくしなければならないためチップサイズの増大を招くという不具合がある。そのため、VCOの周波数帯が非常に多い場合には、前記先願発明で提案されているような使用周波数帯決定方式は適切でないとの結論に達した。
この発明の目的は、広い周波数範囲に亘って高精度で発振動作することができるとともに、VCOの制御感度が低くPLLループがノイズの影響を受けにくい通信用半導体集積回路(高周波IC)を提供することにある。 この発明の他の目的は、消費電力を増加させたりチップサイズを増加させたりすることなくループフィルタを含めてPLLを半導体チップに内蔵させることができる通信用半導体集積回路(高周波IC)を提供することにある。
この発明のさらに他の目的は、部品点数が少なく小型化が可能であるとともに、最大通話可能時間や最大待ち受け時間を長くすることができる携帯電話機その他の無線通信システムを提供することにある。
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、発振周波数帯を切り替え可能なVCOと可変分周回路とループフィルタと位相比較回路を含むPLLループにおいて、開ループ状態で所定の固定電圧をVCOへ印加可能にする切替えスイッチと、所定の周波数の基準信号に対する上記可変分周回路の出力の位相の進みまたは遅れを判別する判別回路と、該判別回路の出力に基づいてVCOの周波数帯を切り替える信号を生成する自動バンド切り替え回路と、信号の遅延に基づく位相判別におけるずれを補償するようなオフセットを与えるオフセット付与回路と、該オフセット付与回路におけるオフセット量を示す情報を設定するレジスタを設け、2分探査方式でVCOの周波数帯を切り替えながら最適な周波数帯を見つけそれに上記オフセットを加えて使用周波数帯を決定するようにしたものである。
上記した手段によれば、VCOの周波数帯の数を多くして制御感度を低くしても比較的短い時間内に使用周波数帯を決定することができるとともに、信号経路の相違等に起因して位相進み遅れ判別回路へ入力され比較される信号にタイミングのずれがあったとしてもそれを補償するようなオフセットが与えられるため、最適な使用周波数帯が選択され、それによって精度の高い発振制御を可能にすることができる。
また、上記した手段によれば、ループフィルタを半導体チップに内蔵させることが容易となる。従来、容量値が大きいため外付け素子を用いていたループフィルタの容量素子を、フィルタの特性を変えずに容量値を小さくしてオンチップ化するには、ループフィルタを構成する抵抗素子の抵抗値を大きくすればよいが、抵抗値を大きくすると抵抗素子の熱雑音が大きくなってしまうおれがあった。しかるに、上記手段によれば、VCOの制御感度を小さくできるため、多少熱雑音があってもVCOの出力にノイズが現われるのを抑制することができるので、ループフィルタを構成する抵抗素子の抵抗値を高くすることができ、その分容量素子の容量値を小さくすることができるため、オンチップ化が可能になる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明に従うと、VCOを多バンド構成にしたことにより広い周波数範囲に亘って高精度で発振動作することができるとともに、多バンド化によりVCOの制御感度を下げることができるためPLLループがノイズの影響を受けにくくなるとともに、抵抗値を大きくして容量値を小さくしても抵抗素子で発生する熱雑音の影響を受けにくいためループフィルタを含めてPLLを半導体チップに内蔵させることが容易になる。
また、2分探査方式でVCOの周波数帯を切り替えながら最適な周波数帯を見つけるようにしているため、予めすべての周波数帯の発振周波数を測定してメモリに記憶しておく必要がないので、VCOを100以上の多バンドにしたとしても使用周波数帯を決定するまでに要する時間が長くならない。その結果、回路の消費電力が増加したりチップサイズが増加したりすることがない。
さらに、ループフィルタをオンチップ化することにより部品点数が少なく小型化が可能であるとともに、消費電力が少ないため最大通話可能時間や最大待ち受け時間を長くすることができる携帯電話機その他の無線通信システムを実現することができる。
次に、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1には、外部からの設定周波数情報に基づいてVCOの使用バンドを自動的に選択する機能を備えた本発明に係るPLL回路の一実施例が示されている。
この実施例のPLL回路は、電圧制御発振回路(VCO)11と、該VCO11の発振信号φ0を1/Nに分周する可変分周回路12と、26MHzのような基準発振信号φrを生成する基準発振回路13からの発振信号φrを分周する固定分周回路14と、前記可変分周回路12と固定分周回路14で分周された信号φ1,φr'の位相差を検出する位相比較回路15と、検出された位相差に応じた充電電流または放電電流を生成するチャージポンプ16と、該チャージポンプ16の出力電流に応じた電圧を生成するループフィルタ17とを備え、該ループフィルタ17で平滑された電圧が発振制御電圧Vtとして前記VCO11にフィードバックされるように構成されている。
上記VCO11は、特に制限されるものでないが、本実施例では、256個の周波数帯(以下、バンドと称する)を有するように構成されている。固定分周回路14は1/65の分周比を有し、26MHzの基準発振信号φrefを分周して400kHzの信号を生成するように構成されている。ループフィルタ17は、容量C0と、該容量C0と並列に設けられた抵抗R1および容量C1とから2次のフィルタとして構成されている。抵抗R1および容量C0,C1は半導体チップに形成された素子が用いられる。
また、この実施例のPLL回路は、上記チャージポンプ16とループフィルタ17との間に、チャージポンプの電流の代わりに制御電圧Vtのほぼ中間の固定電圧VDCを供給可能な切替スイッチ18と、可変分周回路12の出力と固定分周回路14の出力を比較してVCO11の使用バンドを切り替える信号を生成する自動バンド切り替え回路20が設けられている。なお、この実施例では、位相比較回路15とチャージポンプ16とが別個の回路として示されているが、回路形式によっては位相比較回路15の出力段がチャージポンプの電流源として動作するような回路もあるので、その場合にはチャージポンプは不要とされる。
自動バンド切り替え回路20は、基準発振回路13からの基準発振信号φrを計数して計時を行なうタイマとしての周波数カウンタ21と、可変分周回路12の出力φ1と固定分周回路14の出力φr'を比較して可変分周回路12の出力φ1の位相が固定分周回路14の出力φr'の位相よりも進んでいるか遅れているか判別する判別回路22と、該判別回路22の判別結果に応じてVCO11のバンドを切り替えるバンド切替え制御信号VB0〜VB7を生成するバンド切り替え回路23と、外部から設定されるオフセットを保持するレジスタ24と、前記バンド切り替え回路23から出力されたバンド切替え制御信号VB0〜VB7に前記レジスタ24に設定されているオフセットを加算してVCO11に供給するオフセット付与回路としての加算回路25と、上記切替えスイッチ18、周波数カウンタ21、判別回路22、バンド切り替え回路23、レジスタ24、加算回路25を所定の順序で動作させて使用バンドを決定させる制御回路26などから構成されている。
また、この制御回路26は前記周波数カウンタ21をリセットするリセット信号RTや可変分周回路12および固定分周回路14をリセットするリセット信号RESを生成する機能を有するように構成されるとともに、制御回路26と可変分周回路12との間にはこのリセット信号RESのレベルを変換するレベル変換回路19が設けられている。
図2には、本実施例において使用する電圧制御発振回路(VCO)11の構成例が示されている。
この実施例のVCOはLC共振型発振回路であり、ソースが共通接続されかつ互いにゲートとドレインとが交差結合された一対のNチャネルMOSトランジスタM1,M2と、該トランジスタM1,M2の共通ソースと接地点GNDとの間に接続された定電流源I0と、各トランジスタM1,M2のドレインと電源電圧端子Vccとの間にそれぞれ接続されたインダクタL1,L2と、上記トランジスタM1,M2のドレイン端子間に直列に接続されたバラクタ・ダイオードなどからなる可変容量素子Cv1,Cv2と、トランジスタM1,M12のドレイン端子間に直列に接続された容量C11−スイッチSW1−容量C12と、これらと並列に接続されたC21−SW2−C22,C31―SW3−C32,……C81−SW8−C82とから構成されている。
そして、この実施例のVCOにおいては、可変容量素子Cv1,Cv2の接続ノードN0に図1のループフィルタ17からの制御電圧Vtが印加されて発振周波数が連続的に変化される一方、スイッチSW1〜SW8には、自動バンド切り替え回路20からのバンド切替え制御信号VB0〜VB7が供給され、VB0〜VB7がそれぞれハイレベルかロウレベルのいずれかにされることによって発振周波数が段階的(256段階)に変化されるように構成されている。
また、容量C11とC12は同一容量値、C21とC22、C31とC32、C41とC42、C51とC52、C61とC62、C71とC72、C81とC82もそれぞれ同一容量値である。ただし、容量C11,C21,C31,C41,C51,C61,C71,C81の容量値はそれぞれ2のm乗(mは0,1,2,3,……7)の重みを有するように設定されており、バンド切替え制御信号VB0〜VB7の組合せに応じて合成容量値Cが256段階で変化され、VCO11は図3に示す256個のバンド#0〜#255の周波数特性のいずれかで動作するようにされる。
VCOがカバーすべき周波数範囲を広くしたい場合、制御電圧Vtによるバラクタ・ダイオードの容量値の変化のみで行なおうとすると、図3に一点鎖線Aで示すように、Vt−fvco特性が急峻になり、VCOの感度すなわち周波数変化量と制御電圧変化量との比(Δf/ΔVt)が大きくなってノイズに弱くなる。つまり、制御電圧Vtに僅かなノイズがのっただけでVCOの発振周波数が大きく変化してしまう。
この問題を解決するために、この実施例のVCOは、LC共振回路を構成する容量素子を複数個並列に設けて、バンド切替制御信号VB0〜VB7で接続する容量素子を256段階に切り替えてCの値を変化させることで、図3に実線で示すように、256本のVt−fvco特性線に従った発振制御を行なえるように構成され、使用するバンドに応じていずれかの特性を選択して動作させるようにされている。
なお、この実施例のLC共振型発振回路においては、容量C11〜C82は半導体基板上に形成された金属膜−絶縁膜−金属膜のサンドイッチ構造の容量で構成されている。容量C11〜C82を構成する電極の面積比を適宜設定することにより所望の容量比(2のm乗)を得ることができる。以下、容量C11〜C82をバンド切替え容量と称する。容量C11〜C82として、MOSトランジスタのゲート電極と基板間の容量を用いても良い。インダクタL1,L2は、半導体基板上に形成されたアルミニウム層からなるオンチップの素子として形成することができるが、外付け素子を使用してもよい。
次に、図1のPLL回路における自動バンド選択回路20による選択バンドの決定の手順を、図4のタイミングチャートを用いて説明する。
外部より制御回路26に対して発振周波数の切替えを指示する信号OFCが供給されると、制御回路26から、PLLループ上の切替えスイッチ18を固定電圧VDC側に切り替えるスイッチ切替え信号SCと周波数カウンタ21をリセットさせる信号RTが出力されるとともに、外部から供給された可変分周回路12の分周比「N」が可変分周回路12に設定される(タイミングt1)。この分周比が発振周波数情報に相当する。切替えスイッチ18が固定電圧VDC側に切り替えられると、この固定電圧VDCが制御電圧VtとしてVCO11に供給され、VCOはその固定電圧VDCに応じた周波数で発振を開始する。
また、周波数カウンタ21は、リセット信号RTの入力後、水晶発振回路13からの正確な基準発振信号φrにより計数動作を開始し、5μs(マイクロ秒)経過すると制御回路26に経過信号が送られる。この5μsの時間は、ループフィルタ17の電圧が固定電圧VDCで安定するのに要する時間である。5μsが経過すると、制御回路26は、VCOバンド切替え回路23に対してVCO11へバンド切替え制御信号VB0〜VB7を送るよう指令する信号を与える。これにより、VCO11において選択的に接続される容量素子すなわち選択バンドが指定される(タイミングt2)。ここで最初の指定バンドは256個のバンド#0〜#255のうち中央のバンド#127である。
次に、制御回路26は、VCO11のバンド切替えに要する短い時間(例えば0.5μs)を待ってから、可変分周回路12および固定分周回路14に対してパルス状のリセット信号RESを送る。可変分周回路12と固定分周回路14はカウンタ回路であり、リセット信号RESにより可変分周回路12と固定分周回路14は、一旦「0」にリセットされてからリセットが解除されて計数を開始する。そして、それぞれ設定された分周比「N」と「65」を計数するとそれぞれパルスφ1,φr'を出力する。固定分周回路14は水晶発振回路13からの正確な基準発振信号φr(26MHz)により動作するので、出力パルスφr'の周波数は400kHzで周期は2.5μsである。これらの出力パルスφ1,φr'は位相進み遅れ判別回路22に供給されており、進み遅れ判別回路22は可変分周回路12の出力パルスφ1の立ち上がりが固定分周回路14の出力パルスφr'の立ち上がりよりも進んでいるか遅れているかを判別する。
そして、位相進み遅れ判別回路22は、可変分周回路12の出力パルスφ1が遅れていると判別すると、VCOバンド切替え回路23に対して、VCO11へ現在よりも高い周波数のバンドを指定するバンド切替え制御信号VB0〜VB7を送るよう指令する信号を与える(タイミングt3)。一方、可変分周回路12の出力パルスφ1が進んでいると判別すると、位相進み遅れ判別回路22はVCOバンド切替え回路23に対して、VCO11へ現在よりも低い周波数のバンドを指定するバンド切替え制御信号VB0〜VB7を送るよう指令する信号を与える。2回目のバンド切替え制御信号VB0〜VB7により指定されるバンドは、φ1が遅れているときは#127と#255の真ん中の#191、φ1が進んでいるときは#127と#0の真ん中の#63である。
バンドの切替え指令が行なわれると、制御回路26はVCO11のバンド切替えに要する短い時間(例えば0.5μs)を待ってから、可変分周回路12および固定分周回路14に対して再びリセット信号RESを送る。すると、可変分周回路12と固定分周回路14は、一旦「0」にリセットされてから計数を再開する。そして、それぞれ設定された分周比Nと「65」を計数するとそれぞれパルスφ1,φr'を出力し、進み遅れ判別回路22により可変分周回路12の出力パルスφ1の立ち上がりが固定分周回路14の出力パルスφr'の立ち上がりよりも進んでいるか遅れているか判別される。
そして、可変分周回路12の出力パルスφ1が遅れていると判別すると、進み遅れ判別回路22はVCOバンド切替え回路23に対して、VCO11へ現在よりも高い周波数のバンドを指定するバンド切替え制御信号VB0〜VB7を送るよう指令する信号を与える(タイミングt4)。一方、可変分周回路12の出力パルスφ1が進んでいると判別すると、進み遅れ判別回路22はVCOバンド切替え回路23に対して、VCO11へ現在よりも低い周波数のバンドを指定するバンド切替え制御信号VB0〜VB7を送るよう指令する信号を与える。3回目のバンド切替え制御信号VB0〜VB7により指定されるバンドは、#127と#191の真ん中の#159、#191と#255の真ん中の#123、#127と#63の真ん中の#95または#63と#0の真ん中の#31である。
上記動作を8回繰り返すことで、256バンドの中から指定発振周波数(設定分周比Nに対応した周波数)に適したバンドが選択される(タイミングt5)。8回目の判定では7回目の判定で選択されたバンドもしくはそれよりも1つだけ上のバンド(または1つ下のバンドでも可)が選択される。この実施例の自動バンド選択回路20においては、8回目の判定で選択されたバンドにさらにオフセットを加えて最終選択バンドを決定するように構成されている。このオフセットは、リセット信号RESによる可変分周回路12と固定分周回路14の実際のリセット動作のずれに起因する判別誤差を補償するためのものである。
可変分周回路12と固定分周回路14のリセット動作のずれには、本実施例においては2つの要素がある。1つは、制御回路26から出力されるリセット信号RESを、可変分周回路12に対してはCMOSレベルからECLレベルに変換するレベルシフト回路19を介して供給しているのに対し、固定分周回路14へはレベル変換せずに供給していることから生じる。
ここで、可変分周回路12に対してはリセット信号RESをレベル変換して供給し、固定分周回路14に対してはリセット信号RESをレベル変換せずに供給しているのは、可変分周回路12が分周するVCO11の発振信号の周波数はGHz(ギガヘルツ)のオーダーであり、固定分周回路14が分周する26MHzの水晶発振信号よりもずっと高いため、MOSFETよりも高速動作可能なバイポーラ・トランジスタからなるECL回路によって可変分周回路12が構成されているのに対して、固定分周回路14は消費電力低減のためCMOS回路で構成されているためである。可変分周回路12の構成については、後に図7を用いて説明する。
可変分周回路12と固定分周回路14のリセット動作にずれが生じる2つ目の要素は、リセット信号RESの供給経路が、制御回路26から固定分周回路14までよりも、制御回路26から可変分周回路12までの方が長いことから生じる遅延時間差である。ここで、リセット信号RESの供給経路に差異が生じる理由は、一般的にはレイアウトでいずれかの分周回路の方が制御回路に近いことであるが、本実施例においては、周波数カウンタ21と固定分周回路14とで回路の一部を共用ないしは兼用しているため、必然的に固定分周回路14の方が可変分周回路12よりも制御回路26に近い位置に配置されることになる。これを、図6を用いて具体的に説明する。
図6は本実施例において用いられている周波数カウンタ21の基本的な構成を示す。図に示されているように、周波数カウンタ21は、各々クロック(φr)によってラッチ動作する縦続接続された複数のD型フリップフロップF/F1,F/F2……F/Fnと、これらのフリップフロップの出力Q1,Q2,……Qnをデコードしてタイミング信号φt1,φt2,φt3……を生成するデコーダDECとから構成されている。
このカウンタにおいては、フリップフロップF/F1の出力Q1はクロック(φr)の2倍の周期で変化し、F/F2の出力Q2はF/F1の出力Q1の2倍の周期、F/F3の出力Q3はF/F2の出力Q2の2倍の周期でそれぞれ変化する。従って、フリップフロップF/F1〜F/Fnの出力Q1〜Qnがある組み合わせになったときにデコーダDECのいずれかの出力がロウレベルからハイレベルに変化するようにデコーダDECを構成することにより、2.5μsや5μsなど任意のタイミングでデコーダDECからハイレベルの信号φt1,φt2,φt3……を出力させることができる。このタイミング信号φt1,φt2,φt3……が図1の制御回路26に供給されることにより、制御回路26は判別回路22における判別タイミングやバンド切替え回路23におけるVCOのバンド切替えタイミングを知ることができる。なお、図6のデコーダDECは、図1に示されている制御回路26もしくはその一部とみなすことができる。
さらに、図6のフリップフロップF/F1〜F/F3の部分に着目すると、分周回路と同一の構成であることが分かる。図1の実施例においては、固定分周回路14は26MHzのクロックφrを1/65分周(時間にして2.5μs)すれば良いのに対し、周波数カウンタ21はもっと長い時間(少なくとも20μsを計時する必要がある。従って、周波数カウンタ21を例えば20μsを計時可能な構成にしておけば、周波数カウンタ21の一部のフリップフロップを使用して1/65分周を行なわせることができる。これが、周波数カウンタ21と固定分周回路14とで回路の一部を共用ないしは兼用していると説明した理由である。そして、このように回路の一部を共用ないしは兼用しているため、必然的に固定分周回路14の方が可変分周回路12よりも制御回路26(デコーダDEC)に近い位置に配置されることになる。
次に、可変分周回路12と固定分周回路14のリセット動作のずれに起因する判別誤差を補償するためにオフセットを加算して最終選択バンドを決定する必要性について説明する。
位相進み遅れ判別回路22により可変分周回路12の出力パルスφ1の立ち上がりが固定分周回路14の出力パルスφr'の立ち上がりよりも進んでいるか遅れているか判別する実施例の自動バンド選択回路においては、可変分周回路12と固定分周回路14のリセット動作にずれがない場合には、図5(A)に示すように、リセット信号RESによるリセット時に固定分周回路14の出力パルスφr'の立ち上がりと可変分周回路12の出力パルスφ1の立ち上がりとが一致しているため、2.5μs後に行なわれる位相が進んでいるか遅れているかの判別を正確に行なうことができる。
これに対し、可変分周回路12と固定分周回路14のリセット動作にずれがあって可変分周回路12のリセットが遅れてなされると、図5(B)に示すように、リセット時に既に可変分周回路12の出力パルスφ1の立ち上がりが固定分周回路14の出力パルスφr'の立ち上がりよりも遅れているため、位相が進んでいるか遅れているかの判別を正確に行なうことができない。つまり、可変分周回路12のリセットが遅れてなされると、可変分周回路12の出力パルスφ1の周期と固定分周回路14の出力パルスφr'の周期が同じでそのときの選択バンドに決定すべき場合であっても、φ1の立ち上がりが遅いと判別して、より周期の短い(周波数の高い)バンドを選択するようにバンド切替え回路23に指令を与えてしまう。
そこで、この実施例の自動バンド選択回路では、リセット信号RESによる遅延を含ませたままで判別した結果に基づいて選択したバンドを指定する信号(コード)にオフセットを加えることで、進み遅れ判別回路22の判別結果により決定されたバンドよりも遅延Tdに見合うオフセットの分だけ周波数の低いバンドが最終的に使用バンドとして選択されるようにされている。外部から設定するオフセット値については、予め検査により平均的な遅延Tdを測定してそれに見合うオフセット値を求めておいて、それに個々の製品ごとのばらつきを考慮して実際に設定するオフセット値を決定するようにすれば良い。
なお、可変分周回路12へのリセット信号RESの伝達遅延Tdを補償するため、制御回路26から可変分周回路12までのリセット信号RESの供給経路上にTdに相当する遅延を与える遅延回路を設ける方式も考えられる。しかしながら、このような遅延回路を設ける方式にあっては、製造ばらつきによる遅延回路の遅延時間のばらつきによって正確な判別が行なえなくなるおそれがある。これに対して、本実施例においては、外部からオフセットを与えそのオフセットの分だけ選択バンドをずらすため、外部から与えるオフセット値を変更することで製造ばらつきによってリセット信号RESの伝達遅延Tdがばらついても最適なバンドの選択を行なわせることができる。
さらに、本実施例の自動バンド選択回路では、8回目の判別の後に、可変分周回路12と固定分周回路14にリセットをかけずに、VCO11の選択バンドを切り替えるとともに、切替えスイッチ18を固定電圧VDC側からチャージポンプ16の出力端子側に切り替えてPLLループを閉じて、VCO11をフィードバック制御させる状態に移行させるように構成されている。
一般的なPLLの制御方法では、使用バンドが決定してVCO11にバンド切替え制御信号VB0〜VB7を供給してバンドを設定したときに可変分周回路12と固定分周回路14にリセットをかけることが行なわれるが、本実施例のPLL回路のように可変分周回路12のリセットタイミングと固定分周回路14のリセットタイミングに差があるシステムにおいては、VCOのバンドを設定したときに可変分周回路12と固定分周回路14にリセットをかけると可変分周回路12のリセットが遅れることで位相比較回路15からチャージアップ信号が出力されてVCOの制御電圧Vtが大きくずれてしまいPLLの周波数引込みに要する時間が長くなるおそれがある。これに対し、本実施例では、8回目の判別の後に、可変分周回路12と固定分周回路14にリセットをかけずに切替えスイッチ18を切り替えるようにしているため、バンド選択動作中のループの状態を保持したままスイッチの切替えが行なわれる。その結果、PLLの周波数引込みに要する時間が短くなるという利点がある。
図7には、可変分周回路12の構成例が示されている。この実施例の可変分周回路12は、モジュロカウンタと呼ばれる回路を用いて構成されている。すなわち、可変分周回路12は、VCO11の発振信号φ0を入力とし1/P分周または1/(P+1)分周が可能なプリスケーラ321と、モジュロカウンタを構成するNカウンタ322およびAカウンタ323と、プリスケーラ321の出力信号をレベル変換するECL−CMOSレベル変換回路324と、Aカウンタ323からプリスケーラ321へ供給される分周比切替え信号MCをレベル変換するCMOS−ECLレベル変換回路325とからなる。
プリスケーラ321とNカウンタ322およびAカウンタ323からなるモジュロカウンタとによる発振信号の分周の仕方は既に公知の技術である。プリスケーラ321は、例えば1/16分周と1/17分周のように、分周比の異なる2種類の分周が可能に構成されており、Aカウンタ323のカウント終了信号で一方の分周比から他方への切り替えが行なわれる。Nカウンタ322とAカウンタ323はプログラマブルカウンタで、Nカウンタ322には、所望の周波数(出力として得たいVCOの発振周波数f0)を基準発振信号φrの周波数frとプリスケーラ321の第1の分周比(例えばP=17)とで割り算したときの整数部が、またAカウンタ323には、その余り(MOD)が設定され、各カウンタはその設定された値を計数するとカウント動作を終了し、再度設定値のカウントを行なう。
このような手順でプリスケーラ321とモジュロカウンタが動作すると、プリスケーラ321は先ずVCO11の発振信号を1/16分周し、その出力をAカウンタ323が設定値まで計数すると、Aカウンタ323からカウント終了信号MCが出力され、この信号MCによってプリスケーラ321の動作が切り替えられ、再びAカウンタ323が設定値を計数するまでプリスケーラ321はVCO11の発振信号を1/17分周する。このような動作をすることによって、モジュロカウンタは整数比でなく、小数部を有する比で発振信号の分周を行なうことができるようになる。
本実施例においては、プリスケーラ321はECL回路で構成され、Nカウンタ322およびAカウンタ323はCMOS回路で構成されている。また、周波数カウンタ21および固定分周回路14もCMOS回路で構成されている。プリスケーラ321が分周すべきVCO11の発振信号の周波数はGHz(ギガヘルツ)のオーダーであるため、高速なECL回路でないと分周できない一方、Nカウンタ322およびAカウンタ323が分周すべき信号はプリスケーラ321で分周された数10〜数100MHzの信号であり、固定分周回路14が分周する基準信号φrも26MHzの信号に過ぎないため、CMOS回路で充分に分周できるためである。
次に、上記実施例のPLL回路を適用した通信用半導体集積回路(高周波IC)及びそれを用いた携帯端末装置の無線通信システムの一実施例を、図8を用いて説明する。この実施例は、いわゆるダイレクトコンバージョン方式の高周波ICに適用したものである。図8において、図1に示されている回路や素子と同一の回路、素子には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
図8に示す無線通信システムは、信号電波を送受信するアンテナ100と、送受信を切り替えるスイッチ110と、受信信号から不要波を除去するSAWフィルタなどからなるバンドパスフィルタ120と、送信信号を増幅する高周波電力増幅回路(パワーアンプ)130と、受信信号を復調したり送信信号を変調したりする高周波IC200と、送信データをI,Q信号に変換したり復調されたI,Q信号から受信データを抽出するなどのベースバンド処理を行なったり高周波IC200を制御したりするベースバンド回路300とからなる。この実施例では、高周波IC200およびベースバンド回路300は、各々別個の半導体チップ上にそれぞれ半導体集積回路として構成されている。送受信切替えスイッチ110の代わりにデュプレクサ(分波器)を用いても良く、その場合、バンドパスフィルタ120は省略可能である。
本実施例の高周波IC200は、大きく分けると、受信系回路と、送信系回路と、それ以外の制御回路やクロック系回路などの送受信系に共通の回路からなる制御系回路とで構成される。
受信系回路は、受信信号を増幅するロウノイズアンプ211と、高周波用発振回路(RFVCO)で生成された発振信号φRFとロウノイズアンプ211で増幅された受信信号とを合成することで復調およびダウンコンバートを行なうミキサ212と、復調されたI,Q信号をそれぞれ増幅してベースバンド回路300へ出力する高利得増幅部(PGA)213などからなる。
送信系回路は、ベースバンド回路300から供給されるI,Q信号を増幅するアンプ231と、増幅されたI,Q信号とRFVCO250で生成された発振信号φRFとを合成することにより変調およびアップコンバートを行なうミキサ232と、変調された信号を増幅するアンプ233などから構成されている。
本実施例においては、ミキサ212や233で受信信号および送信信号と合成される高周波信号φRFを生成するRF−PLLとして、図1に示されているPLL回路が使用されている。また、高周波IC200には、ベースバンド回路300からの信号に基づいてこのRF−PLLおよび上記受信系回路や送信系回路を制御する信号を生成する制御回路260が設けられている。
制御回路260にはコントロールレジスタやデータレジスタなどのレジスタ261が設けられ、このレジスタ261にベースバンドIC300からの信号に基づいて前記オフセット値や発振周波数(分周比「N」)の設定が行なわれ、レジスタ261に設定された値がRF−PLLの自動バンド選択回路20内のオフセット設定用レジスタ24や可変分周回路12に供給されるとともに、ベースバンドIC300からの指令(コマンドコード等)に基づいて制御回路260から自動バンド選択回路20に対して発振周波数切替え制御信号OFCが供給される。
なお、基準発振信号φrを生成する基準発振回路13には外付けの水晶振動子が接続される。基準発振信号φrとしては、26MHzあるいは13MHzのような周波数が選択される。かかる周波数の水晶振動子は汎用部品であり容易に手に入れることができるためである。
制御回路260内のコントロールレジスタは、特に制限されるものでないが、RF−PLL内のRF−VCO11の使用バンド選択動作を開始させる制御ビットや、受信モード、送信モード、アイドルモードなどのモードを指定するビットフィールドなどが設けられる。ここで、アイドルモードは待受け時等ごく一部の回路のみ動作し少なくとも発振回路を含む大部分の回路が停止するスリープ状態となるモードである。RF−VCO11の発振周波数は、受信モードと送信モードとで異なる値に設定される。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものでない。例えば前記実施例においては、VCO11が256個のいずれかのバンドに切り替えられるように構成されているが、128バンドあるいは512バンド等であっても良い。また、前記実施例の無線通信システムでは、ダイレクトコンバージョン方式のシステムであるためRFVCOを含むRF−PLLに適用したものを説明したが、それに限定されず、中間周波数の発振信号を生成するIF−VCOと送信用のTX−VCOを備え、中間周波数の信号で変調を行ない、TX−VCOからのフィードバック信号とRF−VCOの発振信号とを合成して中間周波数の信号を生成してこの信号と変調後の信号の位相を比較してTX−VCOの発振制御信号を生成して制御するいわゆるオフセットPLL方式の通信システムや送信信号を位相成分と振幅成分に分離して制御を行なういわゆるポーラーループ方式の通信システムにおけるRF−PLLやIF−PLLに対しても前記実施例のPLL回路を適用することができる。
上記実施例は、可変分周回路12に比べ固定分周回路14が、制御回路26の近くに配置されている例である。しかしながら、例えば、制御回路26の一部の回路が他の回路と兼用或いは共用されることもあり、その場合等では、固定分周回路14に比べ可変分周回路12が、制御回路26の近くに配置されることもある。また、例えば、バッファ回路が固定分周回路と制御回路との間或いは/及び可変分周回路と制御回路との間に設けられることもある。この様な場合には、可変分周回路12ではなく、固定分周器14のリセットが遅れることがあり、上記バンド切り替え回路23は、より周期の長い(周波数の低い)バンドを選択するようになってしまう。この場合には、レジスタ24に保持されているオフセットを上記バンド切り替え回路23の出力に加える(減算する)ことにより、上記バンド切り替え回路23で与えられるバンドよりも周波数の高いバンドを選択するようにすれば良い。オフセット付与回路25として、加算回路ではなく減算回路を用いれば、上記減算は達成できる。また、減算回路を使わなくても、レジスタ24から出力されるオフセットが負の値を示す様にすれば、加算回路を用いても上記減算は達成出来る。加算にするのか減算にするのかは、例えば、上記オフセット値を求めたのと同じ様に、予め検査により、バンド切り替え回路23によって与えられるバンドが、所望のバンドに比べ周波数が高いのか低いのかを判定することにより決定すれば良い。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野である携帯電話機のような無線通信システムに用いられる高周波ICに適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものでなく、無線LAN用の高周波ICその他、受信信号や送信信号と合成されて周波数変換や変復調を行なう高周波信号を生成するPLL回路を有する高周波ICに対しても本発明を適用することができる。
本発明に係るPLL回路の一実施例を示すブロック図である。 図1の実施例のPLL回路を構成するVCO(電圧制御発振回路)の一実施例を示す回路図である。 図2のVCOにおける制御電圧Vtと発振周波数fvcoとの関係を示す特性図である。 図1のPLL回路におけるバンド選択の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 (A)は本発明に先立って検討したPLL回路のバンド選択時における可変分周回路および固定分周回路のリセットタイミング、(B)は図1のPLL回路のバンド選択時における可変分周回路および固定分周回路のリセットタイミングを示すタイミングチャートである。 周波数カウンタの具体例を示す回路構成図である。 可変分周回路の具体例を示す回路構成図である。 本発明に係るPLL回路を適用した通信用半導体集積回路(高周波IC)及びそれを用いた無線通信システムの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
11 発振回路(RF−VCO)
12 可変分周回路
13 基準発振回路
14 固定分周回路
15 位相比較回路
16 チャージポンプ
17 ループフィルタ
18 切替えスイッチ
19 レベル変換回路
20 自動バンド選択回路
24 オフセット設定用レジスタ
25 オフセット付与回路(加算回路)
100 送受信用アンテナ
110 送受信切り替え用のスイッチ
120 フィルタ
130 高周波電力増幅回路
200 高周波IC
211 ロウノイズアンプ
212 復調&ダウンコンバート用ミキサ
213 高利得増幅回路
232 変調&アップコンバート用ミキサ
260 制御回路
300 ベースバンド回路

Claims (19)

  1. 複数の周波数帯で発振動作可能に構成された発振回路と、該発振回路の出力信号を指定された分周比で分周する可変分周回路と、所定の周波数を有する基準信号を所定の分周比で分周する固定分周回路と、前記可変分周回路の出力信号の位相と前記固定分周回路の出力信号の位相とを比較して位相差を検出する位相比較回路と、該位相比較回路の出力に応じた電圧を生成するループフィルタとを含み、該ループフィルタにより生成された電圧により前記発振回路の発振周波数を制御するループを備えた通信用半導体集積回路であって、
    前記ループを開いた状態で前記発振回路に所定のレベルの固定電位を制御電圧として供給可能な切替え手段と、該切替え手段により前記固定電位を前記発振回路に供給した状態で前記可変分周回路の出力信号の位相と前記固定分周回路の出力信号の位相とを比較して前記発振回路の発振周波数帯を選択するバンド選択回路と、前記可変分周回路と前記固定分周回路のリセット解除のタイミングのずれにより誤った発振周波数帯が選択されるのを防止するため前記選択された発振周波数帯に対してそれとは異なる発振周波数帯を選択させるような値を設定可能なレジスタとを有することを特徴とする通信用半導体集積回路。
  2. 前記バンド選択回路は、前記可変分周回路の出力信号の位相と前記固定分周回路の出力信号の位相とを比較することで選択された前記発振回路の発振周波数帯を示す信号に前記レジスタに設定された値を示す信号を加えて最終的な選択周波数帯を指定する信号を生成するオフセット付与回路を有することを特徴とする請求項1に記載の通信用半導体集積回路。
  3. 前記バンド選択回路は、前記可変分周回路の出力信号の位相と前記固定分周回路の出力信号の位相との比較と、その比較結果による選択周波数の変更とを繰り返し実行して2分探査方式で最終的な選択周波数帯を選択することを特徴とする請求項1または2に記載の通信用半導体集積回路。
  4. 前記ループフィルタは容量素子と抵抗素子とからなり、それらの容量素子と抵抗素子は前記発振回路と可変分周回路と固定分周回路と位相比較回路を構成する素子が形成された半導体チップと同一の半導体チップ上に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の通信用半導体集積回路。
  5. 前記可変分周回路の少なくとも初段回路はバイポーラ・トランジスタにより、また前記固定分周回路はCMOS回路により構成され、前記可変分周回路に供給されるリセット信号のレベルを変換するレベル変換回路を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通信用半導体集積回路。
  6. 前記可変分周回路と前記固定分周回路は一部の回路を共用していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の通信用半導体集積回路。
  7. 前記可変分周回路と前記固定分周回路はこれらをリセット状態にするリセット信号を出力する回路からの距離が異なることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通信用半導体集積回路。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の通信用半導体集積回路と、送受信データのベースバンド処理を行なうベースバンド回路とからなり、前記レジスタに設定される値が前記ベースバンド回路から前記通信用半導体集積回路に供給されるようにされていることを特徴とする携帯端末システム。
  9. 前記可変分周回路の分周比を指定する値が前記ベースバンド回路から前記通信用半導体集積回路に供給されるようにされていることを特徴とする請求項8に記載の携帯端末システム。
  10. 複数の周波数帯で発振動作可能に構成された発振回路と、該発振回路の出力信号を指定された分周比で分周する可変分周回路と、所定の周波数を有する基準信号を所定の分周比で分周する固定分周回路と、前記可変分周回路の出力信号の位相と前記固定分周回路の出力信号の位相とを比較して位相差を検出する位相比較回路と、該位相比較回路の出力に応じた電圧を生成するループフィルタとを含み、該ループフィルタにより生成された電圧により前記発振回路の発振周波数を制御するループを備えた通信用半導体集積回路における使用バンドの選択方法であって、
    前記ループを開いた状態で前記発振回路に所定レベルの電位を制御電圧として供給し、該電位を前記発振回路に供給した状態で前記可変分周回路の出力信号の位相と前記固定分周回路の出力信号の位相との比較とその比較結果による選択と周波数の変更とを繰り返し実行して2分探査方式で周波数帯を選択した後、前記可変分周回路と前記固定分周回路のリセット解除のタイミングのずれにより誤った発振周波数帯が選択されるのを防止するため所定の値を付与して前記選択された発振周波数帯に対してそれとは異なる発振周波数帯を使用する周波数帯として選択してから、前記ループを開状態から閉状態に移行させることを特徴とする使用バンドの選択方法。
  11. 複数の周波数帯で発振動作可能に構成された発振回路と、該発振回路の出力信号を分周する第1の分周回路と、所定の信号を分周する第2の分周回路と、前記第1の分周回路の出力信号の位相と前記第2の分周回路の出力信号の位相とを比較して位相差を検出する位相比較回路と、該位相比較回路の出力に応じた電圧を生成するループフィルタと、該ループフィルタにより生成された電圧により前記発振回路の発振周波数を制御するループとを備えた通信用半導体集積回路であって、
    前記ループを開いた状態で前記発振回路に所定レベルの電位を制御電圧として供給可能な切替え手段と、前記電位が前記発振回路に供給されている状態で前記第2の分周回路の出力信号の位相と前記第1の分周回路の出力信号の位相とを比較して前記発振回路の発振周波数帯を特定するバンド特定回路と、前記バンド特定回路により特定された発振周波数帯に対してそれとは異なる発振周波数帯を、前記発信回路の発信周波数帯として選択させるような値を設定可能なレジスタとを有することを特徴とする通信用半導体集積回路。
  12. 前記バンド特定回路は、前記第1の分周回路の出力信号の位相と前記第2の分周回路の出力信号の位相とを比較することで特定された前記発振回路の発振周波数帯を示す信号を出力し、前記発振回路の発振周波数帯を示す前記信号に前記レジスタに設定された値を示す信号を加えることにより、選択されるべき前記周波数帯を指定する信号を生成するオフセット付与回路を有することを特徴とする請求項11に記載の通信用半導体集積回路。
  13. 前記バンド特定回路は、前記第1の分周回路の出力信号の位相と前記第2の分周回路の出力信号の位相との比較と、その比較結果による特定と、周波数の変更とを繰り返し実行して2分探査方式で前記周波数帯の特定を行うことを特徴とする請求項11または12に記載の通信用半導体集積回路。
  14. 前記ループフィルタは容量素子と抵抗素子とを有し、前記容量素子と前記抵抗素子は、前記発振回路と前記第1の分周回路と前記第2の分周回路と前記位相比較回路に含まれている素子が形成された半導体チップと同一の半導体チップに形成されていることを特徴とする請求項11ないし13のいずれかに記載の通信用半導体集積回路。
  15. 前記第1の分周回路の少なくとも初段回路はバイポーラ・トランジスタにより、また前記第2の分周回路はCMOS回路により構成され、前記第1の分周回路に供給されるリセット信号のレベルを変換するレベル変換回路を有することを特徴とする請求項11ないし14のいずれかに記載の通信用半導体集積回路。
  16. 前記第1の分周回路と前記第2の分周回路は一部の回路を共用していることを特徴とする請求項11ないし15のいずれかに記載の通信用半導体集積回路。
  17. 前記第1の分周回路と前記第2の分周回路は、これらをリセット状態にするリセット信号を出力する回路からの距離が異なることを特徴とする請求項11ないし14のいずれかに記載の通信用半導体集積回路。
  18. 請求項11〜17のいずれかに記載の通信用半導体集積回路と、送受信データのベースバンド処理を行なうベースバンド回路とを具備し、前記レジスタに設定される値が前記ベースバンド回路から前記通信用半導体集積回路に供給されるようにされていることを特徴とする携帯端末システム。
  19. 前記第1の分周回路の分周比を指定する値が前記ベースバンド回路から前記通信用半導体集積回路に供給されるようにされていることを特徴とする請求項18に記載の携帯端末システム。
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