JP2009102919A - ホース収納水栓の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】流出管等の通水用の配管部材を破損したり漏水を招いたりする問題を生じることなく、良好にホース収納水栓を馬蹄形の固定金具を用いてカウンターに取付固定することのできるホース収納水栓の取付構造を提供する。
【解決手段】カウンター14から起立した水栓本体12のホルダ部により吐水ヘッドを可撓性のホース26とともに引出可能に保持するホース収納水栓10の取付構造において、ホース26を移動案内する非通水管としてのホースガイド管56を固定用軸体として用い、ホースガイド管56を固定金具66によりカウンター12に固定し、水栓本体12の取付固定を行うようにする。
【選択図】 図2

Description

この発明は、吐水ヘッドを可撓性のホースとともに引出可能となしてあるホース収納水栓の取付構造に関し、詳しくはカウンター等の取付基体の裏面に着座せしめられる固定具を用いた取付構造に関する。
水栓の取付構造として、カウンター(取付基体)の裏面に着座せしめられる馬蹄形の固定金具(固定具)を用いたものが従来から広く実施されている。
この馬蹄形の固定金具を用いた取付構造として従来一般的なのは、カウンターから起立する水栓本体から固定専用の固定用軸体を延び出させて、これをカウンターを下向きに貫通する状態に取付穴に挿通し、そしてカウンターの下側で固定用軸体を馬蹄形の固定金具の挿通孔に挿通した上、固定金具の下側で締付ナットを固定用軸体の外周面の雄ねじに螺合し、そして締付ナットのねじ込みにより、固定金具をカウンター裏面に締め付けて、固定用軸体を介し水栓本体をカウンターに取付固定するといったものである。
ところで、水栓の一種として水栓本体のホルダ部により、吐水ヘッドを可撓性のホースとともに引出可能に保持するようになしたホース収納水栓があり、キッチン用水栓等として従来から広く用いられている。
しかしながらこのホース収納水栓にあっては、吐水ヘッドに接続されたホースを、カウンターを貫通するようにカウンターの取付穴に通す必要があり、上記馬蹄形の固定金具を用いた取付構造を適用することが難しく、一般には行われていない。
馬蹄形をなす固定金具を用いた水栓の取付構造では、その固定金具の一対のアームの間に形成された空間に、水栓本体への水,湯の供給用のサプライ管(給水管,給湯管)等を通し、また水栓本体からの混合水を流出させる流出管を通すようにして水栓の取付けを行うが、ホース収納水栓にあってはそれらサプライ管,流出管に加えて、通水用の太いホースを通すためのスペースを固定金具の一対のアーム間の空間に確保することが難しいからである。
そこで水栓本体の湯水の混合部からの混合水を流出させる流出管を、カウンターを貫通して下側まで延ばし、それを固定用軸体として用いることで、馬蹄形の固定金具を用いて水栓をカウンターに取付固定するようになした水栓の取付構造が下記特許文献1,特許文献2に開示されている。
しかしながらこの取付構造の場合、通水用の流出管を固定用軸体として固定金具によりカウンターに締め付け、水栓本体を取付固定したときに、その流出管に締付けの力がかかるために、流出管の水栓本体への接続部分である付根部その他の個所に局部的に無理な力が加わって、通水管としての流出管を破損してしまったり、漏水を招いたりする恐れがある。
この問題は水栓をカウンター以外の取付基体に取り付ける場合においても同様に生じ得る問題である。
特開平8−226148号公報 特開2004−225524号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、流出管等の通水用の配管部材を破損したり漏水を招いたりする問題を生じることなく、良好にホース収納水栓を固定具を用いてカウンター等の取付基体に取付固定することのできるホース収納水栓の取付構造を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、取付基体から起立した水栓本体のホルダ部により吐水ヘッドを可撓性のホースとともに引出可能に保持するホース収納水栓の前記水栓本体から固定用軸体を延び出させ、該固定用軸体を前記取付基体を下向きに貫通する状態に取付穴に挿通するとともに、該取付基体の裏面に着座せしめられる固定具にて該固定用軸体を該取付基体に固定し、前記水栓本体を該取付基体に取付固定するホース収納水栓の取付構造において、前記取付基体を前記取付穴において下向きに貫通し、内側の空間に前記ホースを挿通させて該ホースを移動案内する、非通水管としての中空軸体をなすホースガイド管を前記固定用軸体として用い、該ホースガイド管を前記固定具により前記取付基体に固定し、前記水栓本体の取付固定をなすようにしたことを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記固定具とは別体をなす締付ナットを前記固定具の下側で前記ホースガイド管の外周面の雄ねじ部に螺合し、該締付ナットにて該固定具を前記取付基体の裏面に締め付けて固定するようになしたことを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記取付基体の下側で、前記ホースガイド管よりも管径の大きな補助ガイド管を、該補助ガイド管が該ホースガイド管よりも下方に突き出す状態に接続し、前記取付基体の下側で該補助ガイド管により前記ホースの出し入れの際の案内を補助するようにしてあることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項2において、前記取付基体の下側で、前記ホースガイド管よりも管径の大きな補助ガイド管を、該補助ガイド管が前記ホースガイド管よりも下方に突き出す状態に接続し、前記取付基体の下側で該補助ガイド管により前記ホースの出し入れの際の案内を補助するようになしてあり、且つ前記締付ナットを該補助ガイド管を兼ねて構成してあることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項3,4の何れかにおいて、前記補助ガイド管の下端部には、内方に湾曲した形状で膨出した、周方向に環状をなすガイド部が設けてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、ホースを移動案内する非通水管としての中空軸体をなすホースガイド管を固定用軸体として用い、これを固定具により取付基体に固定し、水栓本体の取付固定をなすようにしたものである。
本発明はホースガイド管を水栓の固定用軸体を兼ねて構成し、水栓取付けをなすようにしたものであることから、ホースガイド管とは別途に専用の固定用軸体を設ける場合に比べて、必要な部材の点数を減らすことができるのに加えて、専用の固定用軸体を通すためのスペースを固定具に確保しておく必要がない。
その分ホースを通すためのスペースを固定具に容易に確保し得、また専用の固定用軸体を省くことができるため、固定具による水栓の取付部分をコンパクト化することができる。
尚本発明では、固定具として馬蹄形のものの他、半円形等のものを採用できる。
また本発明では通水用の配管部材を固定用の軸体として用いるものでないことから、固定具による固定に際して、その配管部材に無理な力が加わってこれを破損したり、更には漏水を招いたりする問題も併せて解決することができる。
本発明では、上記固定具そのものを締付ナットとして用い、これをホースガイド管の外周面の雄ねじにねじ込んで、ホースガイド管を取付基体に固定するようになすこともできるが、かかる固定具とは別体をなす締付ナットを、固定具の下側でホースガイド管の外周面の雄ねじに螺合し、その締付ナットにて固定具を取付基体の裏面に締め付けて固定を行うようになすことができる(請求項2)。
本発明ではまた、取付基体の下側で、ホースガイド管よりも管径の大きな補助ガイド管を、かかる補助ガイド管がホースガイド管よりも下方に突き出す状態に接続し、取付基体の下側で補助ガイド管により、ホースの出し入れ時の案内を補助するようになしておくことができる(請求項3)。
ホースガイド管は取付基体の取付穴及び固定具を貫通させる必要のあるものであり、従ってかかるホースガイド管は管径をあまり大きくすることができない。
この場合、ホースの出し入れ時において、特にホースガイド管の下端に対してホースの外面が引っ掛かったり擦れを生じたりし、更にはまたその際に異音を発したりする問題が発生する。
特にこの種水栓に用いられているホースはゴム等の弾性チューブの外面を蛇腹形状をなす金属管で被覆した形態のものが用いられており、その蛇腹形状をなす金属管が、ホースガイド管の下端を通ってホースガイド管に出入りする際に「ジャラジャラ」といったような不快な異音を発生させ易い。
しかるにこの請求項3に従って、取付基体の下側でホースガイド管よりも管径の大きい補助ガイド管をホースガイド管に接続し、補助ガイド管にてホースの出し入れの際の案内を補助するようになしておくことで、上記のような不具合を良好に回避することが可能となる。
この場合において、補助ガイド管の下端部には、内方に湾曲した形状で膨出した、周方向に環状をなすガイド部を設けておくことが望ましい(請求項5)。
管径を大きくすることの難しいホースガイド管自体にこうしたガイド部を設けておくことは難しいが、ホースガイド管よりも管径の大きい補助ガイド管であれば、このようなガイド部を設けることは容易であり、且つそのようなガイド部を設けておくことで、補助ガイド管へのホースの出入りを、補助ガイド管へのホースの引っ掛かりや擦れ或いはその際の異音を良好に回避しつつ円滑に案内することが可能となる。
本発明ではまた、上記締付ナットが補助ガイド管を兼用するように、これを構成しておくことができる(請求項4)。
このようにすることで、水栓取付けのための所要部品点数を少なくできるとともに、取付けのための工数を少なくでき、取付作業性が良好となるとともに、水栓取付構造における取付基体の下側部分を構造簡素となし得て、これをコンパクト化することができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10はホース収納水栓(ここではシングルレバー水栓)で、12は図2に示すカウンター(取付基体)14から起立する水栓本体である。水栓本体12は、湯水の混合部16を有している。
この水栓本体12からはL字状をなす吐水管18が延び出している。吐水管18は、ホルダ部としての吐水パイプ20と、吐水口22を先端側に有する吐水ヘッド24とから成っている。
吐水ヘッド24には、可撓性のホース26が接続されており、かかる吐水ヘッド24がホース26とともに引出可能に吐水パイプ20にて保持されている。
ここでホース26はゴム等の弾性材からなる内側のチューブと、これを外側から被覆する蛇腹形状の可撓性を有する金属管との2重管構造をなしている。
28は水,湯を水栓本体12の混合部16に供給するサプライ管で、それぞれの上端部が混合部16に接続され、サプライ管28を通じて湯,水が混合部16へと供給される。
混合部16は、供給された湯と水とを所定比率で混合し、混合水を、混合部16に上端が接続された流出管30を通じて流出する。
この流出管30の下端部には上記のホース26が接続されており、流出管30を通じて流出された混合水が、ホース26を通じて上記の吐水ヘッド24へと導かれる。
混合部16にはレバーハンドル32が備えられている。
レバーハンドル32は、正面形状が円形で逆カップ状をなすハンドル基部34と、これから延び出したレバー部36とを有している。
この混合部16では、レバー部36を混合部16の軸方向に回動操作することで吐止水と吐水の流量調節とが行われ、また軸周りにレバー部36を回動操作することで、混合水即ち吐水の温度調節が行われる。
図2において、38は混合部16におけるボデーで、このボデー38に形成された凹所に弁カートリッジ40が挿入され、ボデー38に対して組み付けられている。
ここでボデー38の凹所の内周面には雌ねじ部42が形成され、また弁カートリッジ40の外周面には雄ねじ部44が形成されていて、それら雌ねじ部42と雄ねじ部44とにおいて弁カートリッジ40がボデー38にねじ結合されている。
ボデー38には、その下部と上部とに嵌込孔46と48とが設けられており、その下部の嵌込孔46に、水栓本体12における支持パイプ50の上端部が嵌め込まれている。
また上部の嵌込孔48に、上記の吐水パイプ20の下端部が嵌め込まれている。
ここで吐水パイプ20はボデー38に対し所定角度回転可能とされている。
一方支持パイプ50には、下端部にカウンター14における取付穴52よりも大径のテーパ状をなす着座部54が設けられおり、支持パイプ50が、この着座部54においてカウンター14の上面に、且つ取付穴52を覆う状態に着座させられている。
図2において、56は中空軸体即ち管体をなすホースガイド管で、内側の空間に上記のホース26を挿通させている。
このホースガイド管56は、ホース26の引出し及び収納時の移動案内をなす部材で、水栓本体12における上記の混合部16及び支持パイプ50を貫通する形態で、水栓本体12から下向きに延び出している。
このホースガイド管56は、取付穴52においてカウンター14を上側(表側)から下側(裏側)に貫通して突き出している。
ホースガイド管56はまた、その上部が混合部16を貫通して上向きに突き出しており、その上部が吐水パイプ20の内部に嵌入せしめられている。
尚この嵌入部分において、ホースガイド管56と吐水パイプ20との間には、吐水パイプ20の回転を円滑に行わせるためのスリーブ58が介在させられている。
ホースガイド管56は、ボデー38の嵌込孔48内において環状のフランジ部60を一体に有しており、このフランジ部60が、嵌込孔48の底部に着座せしめられている。
従ってホースガイド管56は、混合部16のボデー38にて支持されている。
ボデー38には、上部の嵌込孔48と下部の嵌込孔46との間の部分に、それらに連続した嵌合孔62を有しており、その嵌合孔62に、ホースガイド管56の嵌込孔46と48との間の部分が嵌合されている。
ホースガイド管56は、下部の外周面に雄ねじ部64が設けられており、そしてその雄ねじ部64を設けた部分が、取付穴52においてカウンター14を貫通し、下向きに突き出している。
更にその突出し部分が、カウンター14の裏側に配置された、固定金具66の挿通孔68を挿通して下向きに突き出し、そしてこの固定金具66の下側で、補助ガイド管を兼ねた、ホースガイド管56よりも管径の大きな円筒状の締付ナット70が、雌ねじ部72においてホースガイド管56の雄ねじ部64に螺合されている。
そしてこの締付ナット70の上向きのねじ込みにより、固定金具66がカウンター14の裏面に着座状態に締め付けられ、固定金具66にてホースガイド管56がカウンター14に固定され、更にホースガイド管56の固定により、水栓本体12がカウンター14から起立した状態にカウンター14に取付固定されている。
即ちこの実施形態では、ホースガイド管56が水栓本体12の固定用軸体を成しており、ホースガイド管56が固定金具66にてカウンター14に固定されることで、水栓本体12全体がカウンター14に取付固定されている。
上記固定金具66は、図5に示しているように一対のアーム74を有する馬蹄形をなすもので、概略中心部に上記の挿通孔68が形成されている。
また一対のアーム74と74との間に、図4に示しているようにサプライ管28,流出管30を挿通する挿通空間を形成している。
この馬蹄形をなす固定金具66の上面には、周縁に沿って所定間隔で複数の鋭利に尖った突起76が形成されており、それら突起76をカウンター14の裏面に喰い込ませるようになっている。
固定金具66にはまた、挿通孔68の内周面から挿通孔68の求心方向に突出する一対の位置決突起78が設けられている。
一方ホースガイド管56には、対応する位置決溝80が設けられており、それら位置決突起78と位置決溝80との嵌合により、固定金具66とホースガイド管56との回転方向の相対位置が規定されるようになっている。
尚この固定金具66は、図3に示しているように下面が傾斜面82とされている。詳しくはその下面が図中右下がり、つまり混合部16の突出方向に進むにつれてカウンター14から離れる方向に傾斜する傾斜面82とされている。
図3にも示しているように、補助ガイド管を兼ねた円筒形状をなす締付ナット70には、その下端部に湾曲形状で求心方向(径方向内方)に膨出するガイド部84が、全周に亘って環状に設けられている。
このガイド部84は、補助ガイド管を兼ねた締付ナット70に対してホース26が出入りする際のガイドをなす部分で、上端部と下端部との各内面が湾曲面86,90とされている。
またこの締付ナット70の下端部の外周面には平坦な切落し形状の係合面92が形成されており、その係合面92に工具を係合させることで締付ナット70を回転操作できるようになしてある。
この実施形態の取付構造では、ホースガイド管56を取付穴52においてカウンター14を貫通して下向きに突き出し、そしてカウンター14の下側で、ホースガイド管56を固定金具66の挿通孔68に挿通した上で、固定金具66の下側から補助ガイド管を兼ねた円筒形状の締付ナット70をホースガイド管56の雄ねじ部64に螺合する。
そして締付ナット70を上向きにねじ込んで、固定金具66をカウンター14の裏面に締め付け、かかる固定金具66にてホースガイド管64をカウンター14に固定し、水栓本体12をカウンター14から起立した状態にカウンター14に取付固定することができる。
また吐水ヘッド24を吐水パイプ20からホース26とともに引き出し、或いは再び収納するとき、カウンター14の下側でホースガイド管56に対して出入りするホース26を、締付ナット70の補助ガイド管としての働きにより円滑に案内することができる。
以上のように本実施形態は、ホースガイド管56を水栓の固定用軸体を兼ねて構成し、水栓取付けをなすようにしたものであることから、ホースガイド管56とは別途に専用の固定用軸体を設ける場合に比べて、必要な部材の点数を減らすことができるのに加えて、専用の固定用軸体を通すためのスペースを馬蹄形の固定金具66に確保しておく必要がない。
その分ホース26を通すためのスペースを固定金具66に容易に確保し得、また専用の固定用軸体を省くことができるため、固定金具66による水栓10の取付部分をコンパクト化することができる。
また本実施形態では通水用の配管部材を固定用の軸体として用いるものでないことから、固定金具66による固定に際して、その配管部材に無理な力が加わってこれを破損したり、更には漏水を招いたりする問題も併せて解決することができる。
本実施形態ではまた、カウンター14の下側で、ホースガイド管56よりも管径の大きな補助ガイド管としての締付ナット70を、かかる締付ナット70がホースガイド管56よりも下方に突き出す状態に接続し、カウンター14の下側で補助ガイド管(締付ナット70)によりホースの出し入れ時の案内を補助するようになしてある。
ホースガイド管56は、カウンター14の取付穴52及び馬蹄形をなす固定金具66を貫通させる必要のあるものであり、従ってホースガイド管56は管径をあまり大きくすることができない。
この場合、ホースの出し入れ時において、特にホースガイド管56の下端に対してホース26の外面が引っ掛かったり擦れを生じたりし、更にはまたその際に異音を発したりする問題が発生する。
特にホース26はゴム等の弾性チューブの外面を蛇腹形状をなす金属管で被覆した形態のものであり、蛇腹形状をなす金属管が、ホースガイド管56の下端を通ってホースガイド管56に出入りする際に「ジャラジャラ」といったような不快な異音を発生させ易い。
しかるにこの実施形態ではカウンター14の下側でホースガイド管56よりも管径の大きい補助ガイド管としての締付ナット70をホースガイド管56に接続し、ホース26の出し入れの際の案内を補助するようになしていることから、上記のような不具合を良好に回避することができる。
本実施形態ではまた補助ガイド管を兼ねた締付ナット70の下端部に、内方に湾曲した形状で膨出した環状のガイド部84を設けている。
管径を大きくすることの難しいホースガイド管56自体に、こうしたガイド部84を設けておくことは難しいが、ホースガイド管56よりも管径の大きい補助ガイド管としての締付ナット70であれば、このようなガイド部84を設けることは容易であり、且つそのようなガイド部84を設けておくことで、締付ナット70へのホース26の出入りを、締付ナット70へのホース26の引っ掛かりや擦れ或いはその際の異音を良好に回避しつつ、円滑に案内することが可能となる。
更に本実施形態では締付ナット70が補助ガイド管を兼用するように構成してあるため、水栓取付けのための所要部品点数を少なくできるとともに、取付けのための工数を少なくでき、取付作業性が良好となるとともに、水栓取付構造におけるカウンター14の下側部分を構造簡素となし得て、これをコンパクト化することができる。
以上本発明の実施形態を詳述したが、これはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態であるホース収納水栓の全体斜視図である。 同実施形態のホース収納水栓の内部構造を示す断面図である。 同実施形態のホース収納水栓の取付構造を示す図である。 同実施形態における固定金具とホースガイド管との関係示す平面断面図である。 図4の固定金具とホースガイド管とを取付前の状態で示す斜視図である。
符号の説明
10 ホース収納水栓
12 水栓本体
14 カウンター(取付基体)
20 吐水パイプ(ホルダ部)
24 吐水ヘッド
52 取付穴
56 ホースガイド管
64 雄ねじ部
66 固定金具(固定具)
70 締付ナット
84 ガイド部

Claims (5)

  1. 取付基体から起立した水栓本体のホルダ部により吐水ヘッドを可撓性のホースとともに引出可能に保持するホース収納水栓の前記水栓本体から固定用軸体を延び出させ、該固定用軸体を前記取付基体を下向きに貫通する状態に取付穴に挿通するとともに、該取付基体の裏面に着座せしめられる固定具にて該固定用軸体を該取付基体に固定し、前記水栓本体を該取付基体に取付固定するホース収納水栓の取付構造において、
    前記取付基体を前記取付穴において下向きに貫通し、内側の空間に前記ホースを挿通させて該ホースを移動案内する、非通水管としての中空軸体をなすホースガイド管を前記固定用軸体として用い、該ホースガイド管を前記固定具により前記取付基体に固定し、前記水栓本体の取付固定をなすようにしたことを特徴とするホース収納水栓の取付構造。
  2. 請求項1において、前記固定具とは別体をなす締付ナットを前記固定具の下側で前記ホースガイド管の外周面の雄ねじ部に螺合し、該締付ナットにて該固定具を前記取付基体の裏面に締め付けて固定するようになしたことを特徴とするホース収納水栓の取付構造。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記取付基体の下側で、前記ホースガイド管よりも管径の大きな補助ガイド管を、該補助ガイド管が該ホースガイド管よりも下方に突き出す状態に接続し、前記取付基体の下側で該補助ガイド管により前記ホースの出し入れの際の案内を補助するようにしてあることを特徴とするホース収納水栓の取付構造。
  4. 請求項2において、前記取付基体の下側で、前記ホースガイド管よりも管径の大きな補助ガイド管を、該補助ガイド管が前記ホースガイド管よりも下方に突き出す状態に接続し、前記取付基体の下側で該補助ガイド管により前記ホースの出し入れの際の案内を補助するようになしてあり、且つ前記締付ナットを該補助ガイド管を兼ねて構成してあることを特徴とするホース収納水栓の取付構造。
  5. 請求項3,4の何れかにおいて、前記補助ガイド管の下端部には、内方に湾曲した形状で膨出した、周方向に環状をなすガイド部が設けてあることを特徴とするホース収納水栓の取付構造。
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