JP2009096634A - 物流機械の移動量検知装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ラック1の縦部材1a毎の、上下に隣接する横部材または上に隣接する横部材と床に挟まれる位置に第1の反射板S1、S2を設置し、横部材1bの長手方向に複数個の第2の反射板R1、R2、…を設置し、フォークリフト(物流機械)2には、第1の反射板S1に投光し該反射板からの反射波を検知する第1のセンサ3と第2の反射板R1、R2、…のそれぞれに投光し各反射板からの反射波をそれぞれ検知する第2のセンサ4とを設けるとともに、第1のセンサ3の検出信号のカウント数と第2のセンサ4の検出信号のカウント数との組合せに基づき、フォークリフト2の位置を算出するコントローラ10を備える。
【選択図】図2
Description
かかる技術においては、有人フォークリフト2のマップに位置を記憶した複数の反射板からの反射光の方位を、レーザー光を水平面内で360°スキャンすることによって、アーム頂部7に設けたレーザーナビゲータ8をシフトし、棚14に貼り付けた反射板16を用いて、フォークリフト2の水平位置を求める。
そして、フォーク4の高さをガイドローラ6に接続したエンコーダ等で求め、水平面内位置と組み合わせて移載を行った棚の番地を求める。さらに、車載コントローラ10の指示により移載する毎に、移載した棚の番地と搬送指令での棚番地とを比較し、指令どおりの作業が行われたかどうかを検証する。
これにより、有人フォークリフト2で入出庫した棚の番地を確認でき、搬送指令どおりの作業が行われたかどうかを確認できる。
(2)前記コントローラは、前記第1のセンサで受信された前記反射板からの反射波のカウント数と、第2のセンサで受信された前記各反射板からの反射波のカウント数に対する各反射板の正しい位置に対して離隔する確率値を計算にて求め、物流機械の位置を推測することを特徴とする(請求項3)。
直状に立設された縦部材と該縦部材同士を連結する横部材とを格子状に組立ててなるラックを複数個設置し、該ラックの間をフォークリフト等の物流機械が2台互いに反対方向または同一方向に走行して互いに擦れ違うように構成された物流機械の移動量検知装置において、前記ラックの縦部材毎の、上下に隣接する横部材または上に隣接する横部材と床に挟まれる位置に第1の反射板を設置し、前記横部材の長手方向に複数個の第2の反射板を設置し、前記物流機械には、前記第1の反射板に投光し該反射板からの反射波を検知する第1のセンサと、前記第2の反射板のそれぞれに投光し各反射板からの反射波をそれぞれ検知する第2のセンサとを設けるとともに、前記擦れ違う他の物流機械の位置データを無線によって前記物流機械のそれぞれに共有させるとともに、他の物流機械との擦れ違いを認識するコントローラとを備えたことを特徴とする(請求項4)。
前記コントローラは、前記擦れ違いを、一方の物流機械の擦れ違う面側に設置された、第3のセンサと、他方の物流機械に取付けられた反射板からの信号によって擦れ違いを認識するように構成される(請求項5)。
さらに、前記第1のセンサ及び第2のセンサを前記物流機械の両側にそれぞれ設置して、前記第3のセンサが、前記物流機械の擦れ違い面側に設置された第1のセンサ及び第2のセンサによって構成され、前記コントローラは擦れ違う他の物流機械に設置された反射板を該擦れ違い面側に設置された第1のセンサ及び第2のセンサが同時に検知したとき、他の物流機械のとの擦れ違いを認識するように構成される(請求項6)。
前記第1の反射板および前記第2の反射板は等間隔に設置され、前記コントローラは、前記第1の反射板の全数に対する実際の第1のセンサで受信された反射波のカウント数の割合と、前記横部材の長手方向に設置された複数個の第2の反射板の全数に対する実際に第2のセンサで受信された反射波のカウント数の割合とから前記物流機械の位置を算出し(請求項2)、また、前記第1のセンサで受信された前記反射板からの反射波のカウント数と、第2のセンサで受信された前記各反射板からの反射波のカウント数に対する各反射板の正しい位置に対して離隔する確率値を計算にて求め、物流機械の位置を推測する(請求項3)するように構成したので、
第1のセンサ及び第2のセンサは反射板の有無を検出するのみの簡単な構造のセンサでよく、また、コントローラも反射板の解析を行うのみの簡単な構造で足りるので、きわめて簡単な構造でもって、物流機械の位置の算出、推定が可能となる。
以上により、フォークリフトの現在位置をより高精度に検出でき、フォークリフトの位置制御性能を向上させることができる。特に第1の反射板はラックの縦部材毎の、上下に隣接する横部材または上に隣接する横部材と床に挟まれる位置に設置され、必然的に複数個横部材上に配列した第2の反射板のセンシング位置とは干渉しない位置となり(干渉する位置とは横部材の延長線上の縦部材位置)高精度の検出が可能となる。
前記擦れ違う他の物流機械の、位置の計測データを当該物流機械の無線装置で受け入れ、そして、当該物流機械の移動位置データを、擦れ違う物流機械の移動位置データを用いて補正することにより、物流機械が2台互いに反対方向または同一方向に走行して互いに擦れ違うように構成された物流機械の位置を高精度に検出できる。
そして、前記補正は、擦れ違い面側に設置された第1のセンサと第2のセンサが、他の物流機械に設置された反射板を同時に検知したとき、当該物流機械と擦れ違いがあったものと正確に判定できる。
2、21はフォークリフトで、フォークリフト2が進行用、フォークリフト21が該フォークリフト2と擦れ違う他のフォークリフトを示す。矢印A、Bはフォークリフト2、21の進行方向を示す。
このラック1は本実施形態においては同じ大きさのラックを複数個列設しているため第1の反射板S1、S2、S3、S4・・・は等間隔に設置されている。また、横部材1bに設置された第2の反射板R1、R2、R3についても等間隔に設置されている。
また、図2に示すように、前記フォークリフト2の走行に従って、第2のセンサ4から投光された光信号は、第2の反射板R1、R2、R3、及びR21、R22、R23、及びR31、R32、R33、及びR41、R42・・・に逐次反射して、その反射波は第2のセンサ4に検出される。
図4において、前記フォークリフト2の第1のセンサ3で第1の反射板S1、S2、S3、S4・・・からの反射波を受信し、第2のセンサ4で第2の反射板R1、R2、R3・・・の反射波を受信する(ステップ(1))。
第1のセンサ3で第1の反射板S1、S2、S3、S4・・・からの反射波を受信したか(ステップ(2))。YESの場合は、第2のセンサ4で第2の反射板R1、R2、R3・・・からの反射波を受信する(ステップ(3))。
第1のセンサ3で第1の反射板S1、S2、S3、S4・・・からの反射波を受信し、第2のセンサ4で第2の反射板R1、R2、R3・・・からのからの反射波の受信もある場合、他のフォークリフト21と擦れ違いがあった場合には(ステップ(6))、他のフォークリフト21の移動位置データを当該フォークリフト2の第2のセンサ4で受け入れる(ステップ(7))。
そして、当該フォークリフト2の移動位置データを、他のフォークリフト21の移動位置データを用いて補正する(ステップ(8))。
NOの場合は、当該フォークリフト2及びその周辺の状態信号をチェックする(ステップ(10))。
図1に示すように、たとえばフォークリフト2がA方向に進み、ラック1の縦部材1aと縦部材1aとの間にあって、第2のセンサ4が第2の反射板R2に近接しているとき、第1のセンサ3の第1の反射板S1からの反射波はON。
第2のセンサ4が、最も近接し、フォークリフト2とラック1との間に障害物がなく、信号が確実に検出されたときには、第2の反射板R2からの反射波はONとなっており、この場合は第2の反射板R2からの反射波をカウントする。
このように、1個目に検出した信号が正しいR1の位置である確率をRa、2つ目に検出した信号が正しいR2の位置である確率をRb、3つ目に検出した信号が正しいR3の位置である確率をRcのようにそれぞれ確率論的に計算で求める。従って、フォークリフトが各反射板の正しい位置に対してどの程度離隔しているかが確率値(例えば50%、80%等)として推定できる。
その位置の算出と同時に、前記のRa、Rb、Rc、…を用いて確率論的にその算出した位置が正しい位置に対してどの程度離隔しているかをも推定できる。
複数個設置されたラック1の位置についても同様に全第1反射板S1、S2、S3、S4・・・の全数と、実際の第1センサ3で受信された反射波のカウント数の割合から位置を算出できる。
この第2の補正は他のフォークリフト21と擦れ違いがあった場合に、他のフォークリフト21の移動位置データで当該フォークリフト2の位置データを補正するものである。
例えば、擦れ違った際に、お互いのフォークリフト2、21のそれぞれにおいて有している位置データが、位置している場合において、お互いの位置データが同じ位置を示すが、位置データの確率が、一方のフォークリフト2が85%、他方のフォークリフト21も85%の場合には、両方の車両が所有する位置データを使用し、確率論的に計算することで、それぞれ100%に近い位置情報として高い精度に補正される。また、位置データが相違する場合も、2台の車両の位置データの確率を使用し、確率論的に計算することで、より確度の高い位置データに補正できる。
以上のように補正をして、位置データの精度を高めている。
(1)コントローラ10は、前記第1のセンサ3の検出信号と第2のセンサ4の検出信号のカウント数から、フォークリフト2の位置を算出することができる。
(2)前記コントローラ10は、前記第1のセンサ3での検出信号後であって、前記横部材1bの長手方向に設置された複数個の第2の反射板R1、R2、R3・・・の数と、実際に第2のセンサ4で受信された前記反射板R1、R2、R3・・・からの反射波の数の割合からフォークリフト2の位置を算出できる。
(3)前記コントローラ10は、前記第1のセンサ3で受信された前記第1の反射板S1、S2、S3、S4・・・からの反射波のカウント数と、第2のセンサ4で受信された前記各反射板R1、R2、R3・・・からの反射波のカウント数によって当該フォークリフト2の位置を推測することができる。
以上により、フォークリフト2の現在位置をより高精度に検出でき、フォークリフト2の位置制御性能を向上させることができる。
前記擦れ違うフォークリフト2、21には、それぞれ擦れ違う面側に、第3のセンサ5が設けられている。他方のフォークリフト21にはそのセンサ5と同一高さ位置に反射板15が設けられている。
そして、擦れ違うと、第3のセンサ5と反射板15とによって信号がフォークリフト2のコントローラ10に入力されて該コントローラで擦れ違いを判定するようになっている。
この場合には、擦れ違う他のフォークリフト2、21には、それぞれ擦れ違い面側に、第1のセンサ3'と第2のセンサ4'が同時に検出できる位置に反射板が設けられている。
ラック1の第1の反射板S1、S2、S3、S4・・・、第2の反射板R1、R2、R3・・・を検出する第1のセンサ3と第2のセンサ4とは同時に反射波を検出することがないため、同時に検出した時には擦れ違いと判定できる。
すなわち、ラック1の第1の射板S1、S2、S3、S4・・・、および第2の反射板R1、R2、R3・・・からの反射波を検出する第1のセンサ3と第2のセンサ4は、同時に反射波を検出することがないため、同時に検出した時には擦れ違いと判定できる。
このように、第1のセンサ3及び第2のセンサ4をフォークリフト2、21の両側にそれぞれ設置して、擦れ違い面側の第1センサ3'、第2センサ4'を擦れ違い検出用のセンサとして利用するため、擦れ違い検出用のセンサを新たに設置することが不要になりシステムの簡素化がなされる。
しかし、フォークリフト2、21が通路を同一方向に走行する場合には、車両の両側に第1のセンサ3及び第2のセンサ4を設置しておかないと通路の右側を走行するフォークリフトと左側を走行するフォークリフトとを特定しなければならず、作業性に問題を生じる。
1a 縦部材
1b 横部材
2 フォークリフト
21 フォークリフト(擦れ違い)
3、3' 第1のセンサ
4、4' 第2のセンサ
5 第3のセンサ
S1、S2・・・ 第1の反射板
R1、R2・・・ 第2の反射板
10 コントローラ
Claims (6)
- 直状に立設された縦部材と該縦部材同士を連結する横部材とを格子状に組立ててなるラックを複数個設置し、該ラックの間をフォークリフト等の物流機械が走行するように構成された物流機械の移動量検知装置において、前記ラックの縦部材毎の、上下に隣接する横部材または上に隣接する横部材と床に挟まれる位置に第1の反射板を設置し、前記横部材の長手方向に複数個の第2の反射板を設置し、前記物流機械には、前記第1の反射板に投光し該反射からの反射波を検知する第1のセンサと、前記第2の反射板のそれぞれに投光し各反射板からの反射波をそれぞれ検知する第2のセンサとを設けるとともに、第1のセンサの検出信号のカウント数と第2のセンサの検出信号のカウント数との組み合わせに基づいて前記物流機械の位置を算出するコントローラとを備えたことを特徴とする物流機械の移動量検知装置。
- 前記第1の反射板および前記第2の反射板は等間隔に設置され、前記コントローラは、前記第1の反射板の全数に対する実際の第1のセンサで受信された反射波のカウント数の割合と、前記横部材の長手方向に設置された複数個の第2の反射板の全数に対する実際の第2のセンサで受信された反射波のカウント数の割合とから前記物流機械の位置を算出することを特徴とする請求項1記載の物流機械の移動量検知装置。
- 前記コントローラは、前記第1のセンサで受信された前記反射板からの反射波のカウント数と、第2のセンサで受信された前記各反射板からの反射波のカウント数に対する各反射板の正しい位置に対して離隔する確率値を計算にて求め物流機械の位置を推測することを特徴とする請求項1記載の物流機械の移動量検知装置。
- 物流機械が2台互いに反対方向または同一方向に走行して互いに擦れ違うように構成された物流機械の移動量検知装置であって、直状に立設された縦部材と該縦部材同士を連結する横部材とを格子状に組立ててなるラックを複数個設置し、該ラックの間をフォークリフト等の物流機械が2台互いに反対方向または同一方向に走行して互いに擦れ違うように構成された物流機械の移動量検知装置において、前記ラックの縦部材毎の、上下に隣接する横部材または上に隣接する横部材と床に挟まれる位置に第1の反射板を設置し、前記横部材の長手方向に複数個の第2の反射板を設置し、前記物流機械には、前記第1の反射板に投光し該反射板からの反射波を検知する第1のセンサと、前記第2の反射板のそれぞれに投光し各反射板からの反射波をそれぞれ検知する第2のセンサとを設けるとともに、前記擦れ違う他の物流機械の位置データを無線によって前記物流機械のそれぞれに共有させるとともに、他の物流機械との擦れ違いを認識するコントローラとを備えたことを特徴とする物流機械の移動量検知装置。
- 前記コントローラは、前記擦れ違いを、一方の物流機械の擦れ違う面側に設置された第3のセンサによって、他方の物流機械に取付けられた反射板からの信号を検出して擦れ違いを認識するように構成されたことを特徴とする請求項4記載の物流機械の移動量検知装置。
- 前記第1のセンサ及び第2のセンサを前記物流機械の両側にそれぞれ設置して、前記第3のセンサが、前記物流機械の擦れ違い面側に設置された第1のセンサ及び第2のセンサによって構成され、前記コントローラは擦れ違う他の物流機械に設置された反射板を該擦れ違い面側に設置された第1のセンサ及び第2のセンサが同時に検知したとき、他の物流機械のとの擦れ違いを認識するように構成されたことを特徴とする請求項5記載の物流機械の移動量検知装置。
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