JP2009096431A - パーキングブレーキを利用した飲酒運転防止システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両には自動的に作動可能なパーキングブレーキが装備され、このパーキングブレーキはPB作動装置にて操作するオートモードとマニュアルモードとに切換え可能である。運転手から出るアルコール濃度を検出するアルコール検知手段と、エンジン始動後にアルコール検知手段によって運転手から所定濃度以上のアルコールを検知しないことを条件としてパーキングブレーキを解除するパーキングブレーキ制御手段とを設けた。
飲酒運転が検知されたときは、オードモードではパーキングブレーキの解除が禁止され、マニュアルモードへの切換えが禁止され、マニュアルモードではオートモードへ強制的に切換えられる。
【選択図】 図4
Description
特許文献2の飲酒運転防止システムでは、飲酒状態ではギヤシフト不可能になるけれども、ギヤをDレンジに保持した状態で飲酒することにより、飲酒運転が可能であるので、飲酒運転防止の信頼性に欠ける。
図1に示すように、この制御系は、 車両制御ユニット1と、パーキングブレーキ制御ユニット2(PB制御ユニット)とを有する。以下、「パーキングブレーキ」を「PB」とは略記することもある。車両制御ユニット1はコンピュータを含み、この車両制御ユニット1はPB制御ユニット2に信号授受可能に接続されている。車両制御ユニット1には、変速機のシフト位置切換えるシフトレバー3、車速を検出する車速センサ4、ブレーキスイッチ5、アクセル開度センサ6、危険警報装置7、GPS/カーナビシステム8、運転手から出るアルコール濃度を検知するアルコール検知手段9などが接続されている。尚、危険警報装置7は、ハザードランプにより車両の内外に警報を報知する。
図4は飲酒運転防止システムの構成を示す機能ブロック図である。図4に示すように、車両制御ユニット1には、エンジン始動後にアルコール検知手段9によって運転手から所定濃度以上のアルコールを検知しないことを条件としてパーキングブレーキ22を解除する「PB制御手段」が設けられ、この「PB制御手段」はアルコール濃度が所定値以上のときパーキングブレーキ22の解除を禁止して自動起動に維持する。
車両制御ユニット1には、オートモードにおける車両停止中に、アルコール検知手段9によって運転手から所定濃度以上のアルコールを検知をした時は、パーキングブレーキ22の解除を禁止する「再発進防止制御手段」が設けられている。
S7では、アクセル開度センサ6から供給されるアクセル開度信号に基づいてアクセル操作有りか否か判定され、アクセル操作がない間はS7が繰り返され、アクセル操作がなされるとS8へ移行する。S8においては、車両を走行可能にする為に、パーキングブレーキ22の電動アクチュエータを駆動することにより、パーキングブレーキ22が自動解除される。
車両のパーキングブレーキとして自動的に作動可能なパーキングブレーキ22が採用され、アルコール検知手段9と、運転手から所定濃度以上のアルコールを検知しないことを条件としてパーキングブレーキを解除するパーキングブレーキ制御手段を設けたので、自動的に作動可能なパーキングブレーキ22を有効利用することで、所定濃度以上のアルコールを検知しないことを条件としてパーキングブレーキ22を解除するように構成し、エンジン始動直後でも確実に飲酒運転を防止することができ、確実性と信頼性を確保することができる。
パーキングブレーキ22がオートモード固定手段によりオートモードに切換えられる際に、車両位置認識手段により車両が道路上にいると判断された場合には、オートモードに切換える代わりに車両の走行速度を徐行運転速度に制限する走行速度制限手段を設けたため、道路上にあるときには、飲酒運転状態であっても徐行運転を許容するため、道路上の車両の流れを阻害するのを抑制することできる。
(1)前記PB作動装置21は一例に過ぎず、押しボタン式の1又は複数のスイッチによりオートモードとマニュアルモードを切換え、パーキングブレーキ22の起動と解除を切換えるように構成してもよい。
(3)前記危険警報装置7としては、スピーカーから出力するサウンドにより車両の内外に警報を報知するものを採用してもよい。
(4)当業者ならば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の部分的な変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそれら変更例も包含するものである。
2 パーキングブレーキ制御ユニット
4 車速センサ
6 アクセル開度センサ
7 危険警報装置
8 GPS/カーナビシステム
9 アルコール検知手段
21 PB作動装置
22 パーキングブレーキ
Claims (7)
- 自動的に作動可能に構成されたパーキングブレーキを備えた車両において、
前記車両に、運転手から出るアルコールの濃度を検知するアルコール検知手段と、エンジン始動後に前記アルコール検知手段によって運転手から所定濃度以上のアルコールを検知しないことを条件として前記パーキングブレーキを解除するパーキングブレーキ制御手段とを設けた、
ことを特徴とするパーキングブレーキを利用した飲酒運転防止システム。 - 前記パーキングブレーキは、パーキングブレーキの作動と解除とを切換えるパーキングブレーキ作動装置を介して手動操作されるマニュアルモードと、前記パーキングブレーキ作動装置を使用せずに車両の走行速度に応じて起動・解除を行うオートモードとを備え、 前記オートモードおける車両停止中に、前記アルコール検知手段によって運転手から所定濃度以上のアルコールを検知をした時は、前記パーキングブレーキの解除を禁止する再発進防止制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のパーキングブレーキを利用した飲酒運転防止システム。
- 前記アルコール検知手段によって運転手から所定濃度以上のアルコールを検知をしたとき、乗員が前記パーキングブレーキ作動装置を用いて前記マニュアルモードに移行しようとする場合にも、前記マニュアルモードへの移行を禁止するように前記パーキングブレーキ作動装置の作動を禁止するパーキングブレーキ作動装置制限手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載のパーキングブレーキを利用した飲酒運転防止システム。
- 前記マニュアルモードにおける車両停止中に、前記アルコール検知手段によって運転手から所定濃度以上のアルコールを検知をしたときには、前記オートモードに自動的に切換えて、その後マニュアルモードへの切換えを禁止するオートモード固定手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載のパーキングブレーキを利用した飲酒運転防止システム。
- 前記アルコール検知手段は、車両が停止する毎に、運転の呼気到達範囲内のアルコール濃度を検知するように構成されたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のパーキングブレーキを利用した飲酒運転防止システム。
- 前記車両の現在位置を認識する車両位置認識手段を有し、
前記パーキングブレーキが前記オートモード固定手段によりオートモードに切換えられる際に、前記車両位置認識手段により車両が道路上にいると判断された場合には、前記オートモードに切換える代わりに車両の走行速度を徐行運転速度に制限する走行速度制限手段を設けたことを特徴とする請求項4に記載のパーキングブレーキを利用した飲酒運転防止システム。 - 前記走行速度制限手段により車両の走行速度を制限する際には、車両の内外に警報を報知する危険警報装置を設けたことを特徴とする請求項6に記載のパーキングブレーキを利用した飲酒運転防止システム。
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