JP2010143542A - 電動パーキングブレーキシステム - Google Patents

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亘 松永
Yukio Nakatake
幸男 中武
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禎幸 福島
Yasunori Takahara
康典 高原
Kazufumi Hayashi
和史 林
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Abstract

【課題】乗員が誤って車両を発進させようとした場合であっても制動機構の制動状態を解除させないようにして安全性を向上させた電動パーキングブレーキシステムを提供する。
【解決手段】本発明の電動パーキングブレーキシステムは、車両30の車輪2を制動する制動機構4と、この制動機構を作動させる電動アクチュエータ6と、所定の発進条件が成立したときに電動アクチュエータを作動させて制動機構の制動状態を解除する制御ユニット8と、乗員の視線の方向をモニタするインナカメラ10と、を有し、インナカメラにより乗員が前方を向いていないと判断されたとき、制御ユニットは、所定の発進条件が成立しても、制動機構の制動状態を解除しないようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動パーキングブレーキシステムに係わり、特に、電動アクチュエータを作動させてパーキングブレーキ(制動機構)を制動状態にする電動パーキングブレーキシステムに関する。
従来、車両のパーキングブレーキとしては、ペダルやレバーで操作を行う機械式のパーキングブレーキが用いられていたが、近年、電動アクチュエータを用いた電動パーキングブレーキが採用されてきている。電動パーキングブレーキは、マニュアルモードおよびオートモードで作動するようになっており、マニュアルモードでは、運転者のスイッチ操作により、ブレーキを作動させたり解除させたりすることができるようになっている。また、オートモードでは、乗員がスイッチ操作をしなくても、所定の発進条件(ブレーキ解除条件)や停止条件(ブレーキ作動条件)により、自動的にブレーキを作動させたり解除させたりすることができるようになっている。
このような電動パーキングブレーキの一例が特許文献1に記載されている。この特許文献1の電動パーキングブレーキシステムにおいては、電動パーキングブレーキ(制動機構)が作動しているときに、シフト位置がパーキング位置あるいはニュートラル位置からドライブ位置あるいはリバース位置に切り換えられると、運転者による解除操作がなくても、自動的に電動パーキングブレーキを解除するようになっている。
特開2008−68842号公報
しかしながら、従来の電動パーキングブレーキシステムでは、所定の車両発進条件(パーキングブレーキの解除条件)が成立したとき自動的にパーキングブレーキの制動状態が解除されるようになっているため、運転者が、車両を発進させる意志が無いにもかかわらず誤って車両を発進させる操作をした場合(例えば、よそ見をしていて運転者の足がアクセルペダルにあたった場合)であっても、パーキングブレーキの解除条件が成立すると、パーキングブレーキが自動的に解除されてしまうという問題があった。
本発明は、上述した従来技術の持つ問題点を解決するためになされたものであり、乗員が誤って車両を発進させようとした場合であっても制動機構の制動状態を解除させないようにして安全性を向上させた電動パーキングブレーキシステムを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明の電動パーキングブレーキシステムは、車両の車輪を制動する制動機構と、この制動機構を作動させる電動アクチュエータと、所定の発進条件が成立したときに電動アクチュエータを作動させて制動機構の制動状態を解除する制御手段と、乗員の状態をモニタする乗員状態検知手段と、を有し、乗員状態検知手段により乗員が前方を向いていないと判断されたとき、制御手段は、所定の発進条件が成立しても、制動機構の制動状態を解除しないようになっていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、制御手段により、所定の発進条件が成立したときに電動アクチュエータを作動させて制動機構の制動状態を解除するようになっているが、乗員状態検知手段により乗員が前方を向いていないと判断されたときには、制御手段により、所定の発進条件が成立しても、制動機構の制動状態を解除しないようになっている。この結果、本発明によれば、所定の発進状態が成立して制動機構の制動状態を解除すべき場合であっても、乗員が前方を向いていない(例えば、よそ見をしている)ときには、制動状態が解除されないので、安全性が向上する。
本発明において、好ましくは、所定の発進条件は、少なくともアクセルペダルの操作を条件とし、制御手段は、アクセルペダルの操作があっても、乗員状態検知手段により乗員が前方を向いていないと判断された場合には、制動機構の制動状態を解除しないようになっている。
このように構成された本発明においては、アクセルペダルの操作があっても、乗員が前方を向いていないと判断された場合には、車両が発進するのは安全上好ましくないので、制動機構の制動状態を解除しないようにして、安全性を確保している。
本発明において、好ましくは、乗員状態検知手段は、乗員の視線をモニタする視線方向検知手段であり、この視線方向検知手段は、乗員の視線方向が前方を向いていないとき、乗員が前方を向いていないと判断する。
このように構成された本発明においては、乗員の視線の方向を視線方向検知手段により判断しているので、乗員の視線方向が前方を向いていないことをより正確に判断することができる。
本発明において、好ましくは、制御手段は、車両の所定のアイドリングストップ条件が成立してエンジンが停止されたとき、電動アクチュエータを作動させて制動機構を制動状態にする。
このように構成された本発明においては、アイドリングストップを実行して、エンジンが停止されたとき、乗員が前方を向いていない(例えば、よそ見をしている)ときには、制動状態が解除されないので、安全性が向上する。
本発明において、好ましくは、制御手段は、車両の所定のオートホールド条件が成立して車両が停車したとき、電動アクチュエータを作動させて制動機構を制動状態にする。
このように構成された本発明においては、オートホールドを実行し、車両が停車しているとき、乗員が前方を向いていない(例えば、よそ見をしている)ときには、制動状態が解除されないので、安全性が向上する。
本発明において、好ましくは、制御手段は、アダプティブ・クルーズ・コントロール実行時に、車速のゼロ状態が所定時間以上継続したとき、電動アクチュエータを作動させて制動機構を制動状態にする。
このように構成された本発明においては、アダプティブ・クルーズ・コントロール実行時に、車速のゼロ状態が所定時間以上継続したとき、乗員が前方を向いていない(例えば、よそ見をしている)ときには、制動状態が解除されないので、安全性が向上する。
本発明の電動パーキングブレーキシステムによれば、乗員が誤って車両を発進させようとした場合であっても制動機構の制動状態を解除させないようにして安全性を向上させることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態による電動パーキングブレーキシステムについて説明する。
まず、図1により、本発明の実施形態による電動パーキングブレーキシステムを説明する。図1は、本発明の実施形態による電動パーキングブレーキシステムを示す全体構成図である。
図1に示すように、本実施形態による電動パーキングブレーキシステム1は、車両の車輪2に取り付けられた制動機構4と、これらの制動機構4を作動させるための電動アクチュエータ6と、これらの電動アクチュエータ6を作動させて制動機構4を制動状態にすると共に制動状態を解除する制御ユニット8とを備えている。電動パーキングブレーキシステム1は、更に、運転者の視線の方向をモニタするためのインナカメラ10と、制動機構4が制動状態であるときに点灯して運転者に知らせるためのパーキングブレーキ作動ランプ(EPB作動ランプ)12を備えている。これらのインナカメラ10とパーキングブレーキ作動ランプ12は、それぞれ制御ユニット8に接続され、制御ユニット6は、インナカメラ10から運転者の視線の方向に関する情報を受信する。
さらに、上述した制御ユニット8は、車速を検出する車速センサ14からの車速信号、アクセルの開度(アクセルペダルの踏込量)を検知するアクセル開度センサ16からのアクセル開度信号、シフト位置サンサ18からのシフト位置信号、運転者が「マニュアルモード」か「オートモード」を選択するモード切替スイッチ20からのモード信号、及びその他の関係する信号を受信するようになっている。
制御ユニット8は、上述した種々の情報に基づき、電動アクチュエータ6を作動させて、制動機構2を制動状態にしたり、制動状態を保持したり、制動状態を解除するようになっている。
図2に示すように、インナカメラ10は、車両30のステアリング機構の一部に取り付けられ、運転者の視線の方向を、少なくとも制動機構4が制動状態のときに、モニタしている。このインナカメラ10により、運転者の視線の方向が前方を向いているか否かを判定することができるようになっている。
本実施形態による電動パーキングブレーキシステム1は、上述したように、「マニュアルモード」又は「オートモード」のいずれのモードでも作動させることができる。運転者により、上述したモード切替スイッチ20により「マニュアルモード」が設定された場合には、さらに、運転者がONスイッチ又はOFFスイッチ(図示せず)を操作することによって、電動アクチュエータ6を作動させて、電動パーキングブレーキシステム1の制動機構4を制動状態にし、又は、制動機構4の制動状態を解除することができるようになっている。
「オートモード」では、予め設定した車両の停止条件(制動機構作動条件)が成立した場合に、制動機構4が制動状態となり、一方、予め設定した車両の発進条件(制動機構解除条件)が成立した場合に、制動機構4の制動状態が解除されるようになっている。
「オートモード」における車両の停止条件としては、車両が停車して、それが、所定時間継続したような場合である。
また、「オートモード」における車両の発進条件は、「アクセルペダル操作」、「ブレーキペダル非操作」、及び、「シフトが走行レンジ」の3つの条件の全てが満たされた場合である。
次に、本実施形態による電動パーキングブレーキシステム1は、「オートモード」における車両の停止条件に関連して、アイドリングストップ運転、オートホールド操作、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)走行に適用可能である。
次に、本実施形態による電動パーキングブレーキシステム1をアイドリングストップ運転に適用した場合には、車両の停止条件(制動機構作動条件)は、「イグニッションスイッチがON状態」であって且つ「車速がゼロ」の場合であり、この場合には、制御ユニット8により、電動アクチュエータ6に作動信号が送信され、電動アクチュエータ6は、制動機構4を制動状態にする。
本実施形態による電動パーキングブレーキシステム1をオートホールド操作に適用した場合には、車両の停止条件(制動機構作動条件)は、「ブレーキペダルの所定値以上の踏込操作」が行われた場合であり、この場合には、制御ユニット8により、電動アクチュエータ6に作動信号が送信され、電動アクチュエータ6は、制動機構4を制動状態にする。この例の場合には、特に、渋滞時などにおいてブレーキペダルを離しても車両の停車状態が維持される。
ここで、ACC走行とは、運転者が所定の速度を設定した場合、車両はその所定速度で走行するが、先行車両が有りその先行車両の速度が所定速度以下の場合には先行車両と一定の車間距離を維持した状態で走行するような走行を言う。従来、このACC走行は、ある程度の高速走行状態でのみ適用されていたが、近年は、如何なる速度領域でも適用可能となった。そのため、先行車両が停止した場合には、後続車である車両も停止することになる。
そこで、本実施形態による電動パーキングブレーキシステム1をACC走行操作に適用した場合には、車両の停止条件(制動機構作動条件)は、「車速のゼロ状態が所定時間以上継続した場合(渋滞時等)」であり、この場合には、制御ユニット8により、電動アクチュエータ6に作動信号が送信され、電動アクチュエータ6は、制動機構4を制動状態にする。この例の場合には、特に、渋滞時などにおいてブレーキペダルを離しても車両の停車状態が維持される。
次に、図3により、本実施形態の電動パーキングブレーキシステムをアイドリングストップ運転に適用した場合の制御内容を説明する。図3は、本発明の実施形態による電動パーキングブレーキシステムをアイドリングストップ運転に適用した場合の制御内容を示すフローチャートである。この図3において、Sは各ステップを示している。
先ず、S1において、車両が通常の走行を行っている。次に、S2に進み、アイドリングストップ条件が成立しているか否かを判定する。具体的には、「イグニッションスイッチがON」で且つ「車速がゼロ」であるか否かを判定する。
S2において、アイドリングストップ条件が成立していると判定された場合には、S3に進み、車両が完全に停止しているか否かを判定する。即ち、車両が一定時間以上継続して車速ゼロの状態のとき、車両が完全に停止していると判定する。
S3において、車両が完全に停止していると判定された場合には、S4に進み、電動パーキングブレーキシステム1の制動機構4を自動的に制動状態にする。次に、S5に進み、アイドリングストップ制御を実行してエンジンを停止する。
次に、S6に進み、アイドリングストップ再始動条件が成立しているか否かを判定する。具体的には、アクセルペダルが操作されているか等を判定する。
アイドルリングストップ再始動条件が成立している場合には、S7に進み、スタータモータを始動させ、エンジンを起動させる。
次に、S8において、エンジンの再始動が完了したか否かを判定する。
エンジンの再始動が完了した場合には、S9に進み、運転者によるアクセルペダル操作(アクセルペダル開操作)がなされたか否かを判定する。
アクセルペダルが操作されていると判定された場合には、S10に進み、インナカメラ10からの情報により、運転者の視線が前方を向いているか否かを判定する。
運転者の視線が前方を向いていないと判定された場合には、S11に進み、電動パーキングブレーキシステム1の制動機構4の制動状態の解除が禁止される。
一方、運転者の視線が前方を向いていると判定された場合には、S12に進み、電動パーキングブレーキシステム1の制動機構4の制動状態が解除される。
本実施形態においては、アクセルペダルが操作されて車両の発進条件(制動機構解除条件)が成立したときであっても、インナカメラ10から運転者の視線が前方を向いていないことを示す信号(情報)を受信したときは、電動アクチュエータ4を作動させたままにして、制動機構2の制動状態を解除しないようにする。
その結果、例えば、運転者がよそ見をして足がアクセルペダルに当たったような場合や、運転者が休憩中に足がアクセルペダルに有ったような場合でも、不用意に車両が発進することがないので、安全性が向上する。
本発明の実施形態による電動パーキングブレーキシステムを示す全体構成図である。 本実施形態に使用されるインナカメラを備えた車両の側面図である。 本発明の実施形態による電動パーキングブレーキシステムをアイドリングストップ運転に適用した場合の制御内容を示すフローチャートである。
符号の説明
1 電動パーキングブレーキシステム
2 車輪
4 制動機構
6 電動アクチュエータ
8 制御ユニット
10 インナカメラ
12 パーキングブレーキ作動ランプ
14 車速センサ
16 アクセル開度センサ
18 シフト位置センサ
20 モード切替センサ
30 車両

Claims (6)

  1. 車両の車輪を制動する制動機構と、
    この制動機構を作動させる電動アクチュエータと、
    所定の発進条件が成立したときに前記電動アクチュエータを作動させて前記制動機構の制動状態を解除する制御手段と、
    乗員の状態をモニタする乗員状態検知手段と、を有し、
    前記乗員状態検知手段により乗員が前方を向いていないと判断されたとき、前記制御手段は、前記所定の発進条件が成立しても、前記制動機構の制動状態を解除しないようになっていることを特徴とする電動パーキングブレーキシステム。
  2. 前記所定の発進条件は、少なくともアクセルペダルの操作を条件とし、前記制御手段は、アクセルペダルの操作があっても、前記乗員状態検知手段により乗員が前方を向いていないと判断された場合には、前記制動機構の制動状態を解除しないようになっている請求項1に記載の電動パーキングブレーキシステム。
  3. 前記乗員状態検知手段は、乗員の視線をモニタする視線方向検知手段であり、この視線方向検知手段は、乗員の視線方向が前方を向いていないとき、乗員が前方を向いていないと判断する請求項1又は請求項2に記載の電動パーキングブレーキシステム。
  4. 前記制御手段は、車両の所定のアイドリングストップ条件が成立してエンジンが停止されたとき、前記電動アクチュエータを作動させて前記制動機構を制動状態にする請求項1乃至3の何か1項に記載の電動パーキングブレーキシステム。
  5. 前記制御手段は、車両の所定のオートホールド条件が成立して車両が停車したとき、前記電動アクチュエータを作動させて前記制動機構を制動状態にする請求項1乃至3の何れか1項に記載の電動パーキングブレーキシステム。
  6. 前記制御手段は、アダプティブ・クルーズ・コントロール実行時に、車速のゼロ状態が所定時間以上継続したとき、前記電動アクチュエータを作動させて前記制動機構を制動状態にする請求項1乃至3の何れか1項に記載の電動パーキングブレーキシステム。
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