JP2003156140A - 車両用自動変速機のレンジ切換装置 - Google Patents

車両用自動変速機のレンジ切換装置

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JP2003156140A
JP2003156140A JP2001357484A JP2001357484A JP2003156140A JP 2003156140 A JP2003156140 A JP 2003156140A JP 2001357484 A JP2001357484 A JP 2001357484A JP 2001357484 A JP2001357484 A JP 2001357484A JP 2003156140 A JP2003156140 A JP 2003156140A
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automatic transmission
vehicle
switching device
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Hiroyuki Yuasa
弘之 湯浅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レンジ切換バルブをアクチュエータで駆動する
レンジ切換装置を備えた車両において、運転者が車両を
離れるときの安全性を向上させる。 【解決手段】パーキングブレーキの作動状態で(S
1)、運転席のドアが開かれた場合には(S2)、これ
を運転者の降車動作として判断する。そして、運転者の
降車動作が検出されたときに、Pレンジ以外にシフトさ
れている場合には(S3)、Pレンジへ強制的にシフト
させ(S4)、かつ、Pレンジに自動的にシフトしたこ
とを運転者に警告する(S5)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンジ切換バルブ
をアクチュエータによって複数のレンジ位置に駆動する
構成の車両用自動変速機のレンジ切換装置に関し、詳し
くは、パーキングレンジへの強制シフト制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ディテント機構によって複数
のレンジそれぞれに対応する角度にマニュアルシャフト
が位置決めされるようにし、該マニュアルシャフトをモ
ータ(アクチュエータ)で回転駆動させることで、該マ
ニュアルシャフトに連動するマニュアルバルブ(レンジ
切換バルブ)を複数のレンジに対応する位置に駆動する
構成の自動変速機のレンジ切換装置が知られている(特
開平7−305770号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動変速機
を備えた車両では、運転者が車両から離れるときに、自
動変速機のレンジをパーキングレンジ(以下、Pレンジ
と略す。)として、変速機の出力軸が機械的にロックさ
れるようにすることが好ましく、そのため、従来では、
Pレンジ以外では、キーシリンダーからキーを抜き取る
ことができないキーインターロックが採用されている。
【0004】しかし、キーを付けたままの状態では、特
に制限がないため、Pレンジ以外のレンジにシフトされ
ている状態で、運転者が車両から離れてしまう可能性が
あった。ここで、マニュアルバルブがセレクトレバーに
機械的に連動して動作する機械式のレンジ切換装置で
は、セレクトレバーの位置とマニュアルバルブの位置と
の相関が固定されるため、上記のようなPレンジ以外の
レンジにシフトされている状態で運転者が車両から離れ
ることに対して、有効な対策を実現することが困難であ
るという問題があった。
【0005】また、従来から、Pレンジ又はニュートラ
ルレンジ(以下、Nレンジと略す。)以外では、エンジ
ンを始動させることができないようになっている。この
ため、Pレンジ又はNレンジ以外のレンジにシフトされ
ている状態でエンジンが停止されると、そのまま再始動
させることができないが、特に、アクチュエータでレン
ジ切換バルブを駆動するレンジ切換装置を備えた車両で
は、機械的な強制シフトを行えないため、再始動不能に
なってしまう可能性があった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、運転者によるセレクトレンジとは無関係に実際の
レンジを切り換えられるという、アクチュエータを用い
るレンジ切換装置の特性に基づいて、運転者が車両を離
れる際の安全性を向上させることができる車両用自動変
速機のレンジ切換装置を提供することを目的とする。ま
た、本発明は、運転者によるセレクトレンジとは無関係
に実際のレンジを切り換えられるという、アクチュエー
タを用いるレンジ切換装置の特性に基づいて、始動時の
安全性を確保しつつ、始動不能になることを確実に回避
できる車両用自動変速機のレンジ切換装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1記載
の発明では、レンジ切換バルブをアクチュエータによっ
て複数のレンジ位置に駆動する構成の車両用自動変速機
のレンジ切換装置において、運転者の降車動作を検出
し、運転者の降車動作が検出され、かつ、そのときのシ
フトレンジがパーキングレンジ以外であるときに、前記
アクチュエータの駆動によってパーキングレンジに強制
的に移行させる構成とした。
【0008】上記構成によると、Pレンジ以外にシフト
されている状態で、運転者が降車動作を行うと、運転者
のセレクトレンジとは無関係にPレンジに移行させ、運
転者が車両から離れるときには、自動的にPレンジにな
るようにする。請求項2記載の発明では、運転席側のド
アが開かれたことを、運転者の降車動作として検出する
構成とした。
【0009】上記構成によると、運転席側のドアが開か
れると、これを運転者の降車動作と見なして、Pレンジ
への強制シフトを行わせる。請求項3記載の発明では、
パーキングブレーキの作動状態で運転席側のドアが開か
れたことを、運転者の降車動作として検出する構成とし
た。上記構成によると、パーキングブレーキが作動状態
であることを条件に、運転席側のドアが開かれたこと
を、運転者の降車動作と見なし、Pレンジへの強制シフ
トを行わせる。
【0010】請求項4記載の発明では、運転席のシート
ベルトが外されたことを、運転者の降車動作として検出
する構成とした。上記構成によると、運転席のシートベ
ルトが外されると、これを運転者の降車動作と見なし
て、Pレンジへの強制シフトを行わせる。請求項5記載
の発明では、パーキングブレーキの作動状態で、かつ、
車速が略0の状態で、運転席のシートベルトが外された
ことを、運転者の降車動作として検出する構成とした。
【0011】上記構成によると、パーキングブレーキが
作動状態でかつ車速が略0で車両の停止状態であること
を条件に、運転席のシートベルトが外されたことを、運
転者の降車動作と見なし、Pレンジへの強制シフトを行
わせる。請求項6記載の発明では、レンジ切換バルブを
アクチュエータによって複数のレンジ位置に駆動する構
成の車両用自動変速機のレンジ切換装置において、シフ
トレンジがパーキングレンジ以外の状態でエンジンが停
止されたときに、前記アクチュエータの駆動によってパ
ーキングレンジに強制的に移行させる構成とした。
【0012】上記構成によると、Pレンジ以外にシフト
されている状態で、エンジンが停止されると、運転者の
セレクトレンジとは無関係にPレンジに移行させ、エン
ジンの再始動操作がPレンジにおいて行われるようにす
る。請求項7記載の発明では、前記パーキングレンジに
強制的に移行させたときに、該強制的な移行を警告する
警告装置を作動させる構成とした。
【0013】上記構成によると、運転者のセレクトレン
ジとは無関係にPレンジに移行させる場合には、係る強
制シフトを例えばブザーやランプの点灯やモニタ上への
警告表示などによって警告する警告装置を作動させ、運
転者にPレンジへの強制シフトが行われたことを警告す
る。
【0014】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、運転者が
車両から離れるときに強制的にPレンジにシフトさせる
から、運転者がPレンジへのシフトを怠っても、運転者
が車両から離れている間は、変速機の出力軸を機械的に
ロックしておくことができ、車両の安全性を向上させる
ことができるという効果がある。
【0015】請求項2記載の発明によると、運転席のド
アの開閉から運転者の降車動作を簡便に判断できるとい
う効果がある。請求項3記載の発明によると、パーキン
グブレーキの作動を前提として、運転席のドアが開かれ
たことを運転者の降車動作として検出するので、運転者
の降車動作をより確実に検出して、Pレンジへの強制シ
フトが誤って行われることを回避できるという効果があ
る。
【0016】請求項4記載の発明によると、運転席のシ
ートベルトの着脱から運転者の降車動作を簡便に判断で
きるという効果がある。請求項5記載の発明によると、
パーキングブレーキの作動及び車速が略0であることを
前提として、運転席のシートベルトが外されたことを運
転者の降車動作として検出するので、運転者の降車動作
をより確実に検出して、Pレンジへの強制シフトが誤っ
て行われることを回避できるという効果がある。
【0017】請求項6記載の発明によると、エンジンが
停止されたときに、運転者のセレクトレンジとは無関係
にPレンジに移行させるから、たとえ運転者がPレンジ
以外の状態でエンジンを停止させても、エンジンの再始
動操作がPレンジにおいて行われることになり、Pレン
ジ又はNレンジ以外でエンジン始動が禁止される構成で
あっても、確実にエンジンの再始動を行わせることがで
きるようになるという効果がある。
【0018】請求項7記載の発明によると、Pレンジへ
の強制シフトが行われたことを運転者に警告するので、
運転者が強制シフト前のレンジにそのままシフトされて
いるものと誤解して、誤った操作を行うことを回避でき
るという効果がある。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図1は、実施の形態における車両用自動変速機の
レンジ切換装置のシステム構成図である。この図1にお
いて、車両用自動変速機1には、レンジ切換装置のアク
チュエータとしてのモータ2が取り付けられる。
【0020】前記モータ2の出力軸には減速機構3が設
けられ、該減速機構3を介してマニュアルシャフト4を
回転駆動するよう構成される。前記マニュアルシャフト
4には、該マニュアルシャフト4を複数のレンジにそれ
ぞれ対応する角度に位置決めするためのディテント機構
5が取り付けられる。前記ディテント機構5は、図2に
示すように、マニュアルシャフト4に固定されて一体に
回転するディテントレバー5A、ディテントレバー5A
の周縁に各レンジに対応して形成される凹部に係合する
ローラを支持すると共に、該ローラを切欠きに向けて押
圧付勢するディテントスプリング5Bから構成され、マ
ニュアルシャフト4を、Pレンジ,Rレンジ(リバース
レンジ),Nレンジ,Dレンジ(ドライブレンジ),2
レンジ,1レンジのいずれかに対応する角度に位置決め
する。
【0021】前記マニュアルシャフト4の回転運動は、
ディテントレバー5Aとマニュアルバルブ6(レンジ切
換バルブ)との係合によって、マニュアルバルブ6の軸
方向運動に変換され、マニュアルバルブ6がバルブボデ
ィ7内で軸方向に変位することで、油圧ポートの開閉が
切り換えられ、各シフトレンジに応じてライン圧を配送
する。
【0022】前記ディテントレバー5Aに一端が取り付
けられるロッド8の他端には、カム9が取り付けられ、
揺動可能に支持されたパーキングポール10が前記カム
9との摺接によって揺動駆動され、Pレンジ位置におい
ては、パーキングポール10の爪10aがパーキングギ
ヤ11の凹部11aに噛み合って、パーキングギヤ11
が固定されるようになっている。
【0023】また、前記マニュアルシャフト4には、該
マニュアルシャフト4の角度を検出するポテンショメー
タ21が備えられる一方、各レンジのいずれに切り換え
られているかを検出するインヒビタースイッチ22が設
けられる。また、運転者によって操作されるA/Tセレ
クトレバーでP,R,N,D,2,1のいずれのレンジ
が選択されているかを検出するレンジセレクトスイッチ
23が設けられている。
【0024】前記ポテンショメータ21,インヒビター
スイッチ22及びレンジセレクトスイッチ23からの信
号は、A/Tコントロールユニット(A/T C/U)
24に入力される。そして、前記A/Tコントロールユ
ニット24は、上記スイッチ・センサからの信号に基づ
く演算処理によって、運転者が選択しているレンジに対
応する位置にマニュアルシャフト4(マニュアルバル
ブ)を駆動すべく、前記モータ2を制御する。
【0025】また、上記の運転者の選択に応じた通常の
シフト制御の他、前記A/Tコントロールユニット24
は、Pレンジへの強制シフト制御を行うようになってい
る。該Pレンジへの強制シフト制御のために、前記A/
Tコントロールユニット24には、車両の運転席のドア
25が開かれたときにONとなるドアスイッチ26、及
び、パーキングブレーキ27の作動状態でONとなるパ
ーキングブレーキスイッチ28からの信号が入力され
る。
【0026】図3のフローチャートは、前記ドアスイッ
チ26及びパーキングブレーキスイッチ28に基づく、
Pレンジへの強制シフト制御の詳細を示すものである。
図3のフローチャートにおいて、ステップS1では、パ
ーキングブレーキスイッチ28がONであるか否かを判
別し、パーキングブレーキスイッチ28がONであって
パーキングブレーキスイッチ28の作動状態であるとき
には、ステップS2へ進む。
【0027】ステップS2では、ドアスイッチ26がO
FFからONに切り換わったか否かを判別することで、
運転席ドア25が閉状態から開かれたか否かを判別す
る。ドアスイッチ26がOFFからONに切り換わった
ときには、運転者の降車動作が検出されたものと見な
し、ステップS3へ進む。即ち、パーキングブレーキス
イッチ28がONの状態で、運転席ドア25が開かれた
場合には、運転者が車両を停止させた状態で、車両から
降りるために運転席ドア25を開いたものと判断する。
【0028】ステップS3では、そのときのシフト位置
がPレンジであるか否かを、インヒビタースイッチ22
に基づいて判断し、Pレンジ以外のレンジにシフトされ
ているときには、ステップS4へ進む。ステップS4で
は、レンジセレクトスイッチ23がPレンジ以外であっ
ても、マニュアルシャフト4を強制的にPレンジ相当角
度に回転させるべく、前記モータ2を制御し、Pレンジ
にシフトさせる。
【0029】パーキングブレーキスイッチ28がONの
状態で、運転席ドア25が開かれたことは、運転者の降
車動作を示し、運転者が車両を離れる場合には、Pレン
ジにして、パーキングギヤ11を固定することが好まし
いので、そのときのレンジセレクトスイッチ23がPレ
ンジ以外であっても強制的にPレンジにする。従って、
運転者が車両を離れるときに、Pレンジへのシフト操作
を怠っても、自動的にPレンジにシフトされ、車両の安
全性が確保される。
【0030】ステップS5では、Pレンジへの強制シフ
トを行ったことを、警告装置30を作動させて運転者に
警告する。警告装置30としては、ブザーを鳴らす警報
機や警告表示を行うモニタ装置や警告ランプなどを用い
ることができる。上記のように、Pレンジへの強制シフ
トを行ったことを運転者に警告することで、運転者がP
レンジに自動的にシフトされたことを認識するので、運
転者がシフト位置を誤認して誤った操作を行うことを回
避できる。
【0031】ところで、上記図3のフローチャートに示
す実施形態では、運転者の降車動作を、パーキングブレ
ーキスイッチ28及びドアスイッチ26に基づいて判断
する構成としたが、簡便には、ドアスイッチ26で検出
される運転席ドア25の開閉のみから、運転者の降車動
作を判断することができる。但し、パーキングブレーキ
スイッチ28がONであることを前提条件として付加す
ることで、好ましくない状態でのPレンジへの強制シフ
トを回避できる。
【0032】また、Pレンジにシフトさせる条件を更に
厳しくすべく、車速が略0であることや、アクセルペダ
ルが踏まれていないことなどの条件を付加しても良い。
図4のフローチャートは、ドアスイッチ26に代えて、
運転席のシートベルト31の着脱を検出するシートベル
トスイッチ32に基づいて、運転者の降車動作を検出す
る構成とした第2実施形態を示す。
【0033】図4のフローチャートにおいて、ステップ
S11では、パーキングブレーキスイッチ28がONで
あるか否かを判別し、パーキングブレーキスイッチ28
がONでパーキングブレーキ27の作動状態であるとき
には、ステップS12へ進む。ステップS12では、自
動変速機1の出力軸の回転速度として車速を検出する車
速センサ33の検出結果が、略0であるか否かを判別す
る。
【0034】車速が略0であれば、ステップS13へ進
み、シートベルトスイッチ32のON・OFFからシー
トベルト31が装着状態から外されたか否かを判別す
る。そして、パーキングブレーキ27の作動状態で、か
つ、車速が略0であるときに、シートベルト31が外さ
れたときには、運転者の降車動作が検出されたものと見
なし、ステップS14へ進む。
【0035】ステップS14では、そのときのシフト位
置がPレンジであるか否かを判断し、Pレンジ以外のレ
ンジにシフトされているときには、ステップS15へ進
む。ステップS15では、マニュアルシャフト4を強制
的にPレンジ相当角度に回転させるべく、前記モータ2
を制御し、Pレンジにシフトさせる。即ち、パーキング
ブレーキ27の作動状態で、かつ、車速が略0であると
きに、シートベルト31が外された場合には、運転者が
車両を停止させた状態で、車両から降りるためにシート
ベルト31を外したものと判断され、運転者が車両を離
れる場合には、Pレンジにして、パーキングギヤ11を
固定することが好ましいので、そのときのレンジセレク
トスイッチ23がPレンジ以外であっても強制的にPレ
ンジにする。
【0036】従って、運転者が車両を離れえるときに、
Pレンジへのシフト操作を怠っても、自動的にPレンジ
にシフトされ、車両の安全性が確保される。ステップS
16では、前記ステップS5と同様にして、Pレンジへ
の強制シフトを行ったことを、警告装置30を作動させ
て運転者に警告する。尚、シートベルト31が外された
ことのみから、運転者の降車動作を判断させることも可
能であるが、降車以外でシートベルト31が外されるケ
ースが想定されるため、上記のように、パーキングブレ
ーキ27が作動状態、及び/又は、車速が略0の条件を
付加することが好ましい。
【0037】また、運転席ドア25の開閉とシートベル
ト31の着脱とを組み合わせ、シートベルト31が外さ
れた直後に運転席ドア25が開かれたときに、運転者の
降車動作を判断する構成とすることも可能である。更
に、運転者の降車動作の検出を、運転席ドア25の開閉
やシートベルト31の着脱以外に基づいて行わせること
も可能で、例えば、運転席の荷重を検出する荷重センサ
によって、運転者が座っている状態から立ち上がったこ
とを検知したり、オートドライビングポジションシステ
ムにより運転席シート及びステアリングが乗降時の位置
に動いたことを運転者の降車動作と見なしたりすること
ができる。
【0038】図5のフローチャートは、Pレンジへの強
制シフト制御の第3実施形態を示すものであり、該第3
実施形態では、再始動時のためにPレンジへの強制シフ
トを行う。図5のフローチャートにおいて、ステップS
21では、イグニッションスイッチ34のON→OFF
に基づいて、自動変速機1と組み合わされるエンジン
(図示省略)の停止を判別する。
【0039】イグニッションスイッチ34がONからO
FFに切り換えられ、エンジンが停止されるときには、
ステップS22へ進み、そのときのシフト位置がPレン
ジであるか否かを、インヒビタースイッチ22に基づい
て判断し、Pレンジ以外のレンジにシフトされていると
きには、ステップS23へ進む。ステップS23では、
マニュアルシャフト4を強制的にPレンジ相当角度に回
転させるべく、前記モータ2を制御し、Pレンジにシフ
トさせる。
【0040】ステップS24では、Pレンジへの強制シ
フトを行ったことを、警告装置30を作動させて運転者
に警告する。上記のようにして、エンジンを停止すると
きに、Pレンジ以外にシフトされている場合に、強制的
にPレンジにシフトさせる構成とすれば、エンジンの再
始動がPレンジで行われることになり、Pレンジ又はN
レンジ以外ではエンジン始動が禁止される構成であって
も、エンジンを確実に始動させることが可能となる。
【0041】通常は、Pレンジ又はNレンジにシフトさ
れている状態でエンジンが停止されるが、Dレンジ等の
走行レンジにシフトされている状態でエンジンが停止さ
れる可能性がある。このとき、強制的にPレンジにシフ
トさせれば、Dレンジ等の走行レンジにシフトされてい
る状態で再始動の操作が行われることがなく、再始動が
不能になることがない。
【0042】尚、エンジンが停止されるときに、Pレン
ジ又はNレンジであれば、強制的なシフトを行わず、D
レンジ等の走行レンジであるときにPレンジへ強制的に
シフトさせる構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動変速機のレンジ切換装置を示すシステム構
成図。
【図2】マニュアルシャフトの駆動機構を示す斜視図。
【図3】Pレンジへの強制シフト制御の第1の実施形態
を示すフローチャート。
【図4】Pレンジへの強制シフト制御の第2の実施形態
を示すフローチャート。
【図5】Pレンジへの強制シフト制御の第3の実施形態
を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…自動変速機 2…モータ(アクチュエータ) 3…減速機構 4…マニュアルシャフト 5…ディテント機構 6…マニュアルバルブ(レンジ切換バルブ) 21…ポテンショメータ 22…インヒビタースイッチ 23…レンジセレクトスイッチ 24…A/Tコントロールユニット 25…運転席ドア 26…ドアスイッチ 27…パーキングブレーキ 28…パーキングブレーキスイッチ 30…警告装置 31…シートベルト 32…シートベルトスイッチ 33…車速センサ 34…イグニションスイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンジ切換バルブをアクチュエータによっ
    て複数のレンジ位置に駆動する構成の車両用自動変速機
    のレンジ切換装置において、 運転者の降車動作を検出し、 運転者の降車動作が検出され、かつ、そのときのシフト
    レンジがパーキングレンジ以外であるときに、前記アク
    チュエータの駆動によってパーキングレンジに強制的に
    移行させることを特徴とする車両用自動変速機のレンジ
    切換装置。
  2. 【請求項2】運転席側のドアが開かれたことを、運転者
    の降車動作として検出することを特徴とする請求項1記
    載の車両用自動変速機のレンジ切換装置。
  3. 【請求項3】パーキングブレーキの作動状態で運転席側
    のドアが開かれたことを、運転者の降車動作として検出
    することを特徴とする請求項1記載の車両用自動変速機
    のレンジ切換装置。
  4. 【請求項4】運転席のシートベルトが外されたことを、
    運転者の降車動作として検出することを特徴とする請求
    項1記載の車両用自動変速機のレンジ切換装置。
  5. 【請求項5】パーキングブレーキの作動状態で、かつ、
    車速が略0の状態で、運転席のシートベルトが外された
    ことを、運転者の降車動作として検出することを特徴と
    する請求項1記載の車両用自動変速機のレンジ切換装
    置。
  6. 【請求項6】レンジ切換バルブをアクチュエータによっ
    て複数のレンジ位置に駆動する構成の車両用自動変速機
    のレンジ切換装置において、 シフトレンジがパーキングレンジ以外の状態でエンジン
    が停止されたときに、前記アクチュエータの駆動によっ
    てパーキングレンジに強制的に移行させることを特徴と
    する車両用自動変速機のレンジ切換装置。
  7. 【請求項7】前記パーキングレンジに強制的に移行させ
    たときに、該強制的な移行を警告する警告装置を作動さ
    せることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記
    載の車両用自動変速機のレンジ切換装置。
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