JP2009094123A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 基体上に所定の原料ガスを用いてSiOCを主成分とする第1の多孔質絶縁膜2を予め定めた所定の膜厚まで気相成長させたのち、同一チャンバー内において連続して所定の原料ガスにポロジェン前駆体を添加してポロジェン4を包含するSiOCを主成分とする第2の多孔質絶縁膜3を気相成長させ、次いで、第1及び第2の多孔質絶縁膜3に200nm〜400nmの波長の紫外線5を照射する。
【選択図】 図1
Description
そのため、アルミニウムの次世代材料として、エレクトロマイグレーションに強く、比抵抗がアルミニウムより小さな銅を利用する試みが進められている。
図8参照
まず、シリコン基板に素子を形成したのち、素子に接続するWプラグを形成し、次いで、プラズマCVD法を用いてSiOC膜61を堆積させたのち、Wプラグを露出するように配線用トレンチを形成し、次いで、バリア膜を介してCuを埋め込み、CMP法によって不要部を除去することによって下層埋込配線62を形成する。
次いで、CMP法によって不要部を除去することによってCuビアプラグ77及びCu埋込配線76からなる埋込導体75を形成する。
以降は、必要とする多層配線層数に応じて層間絶縁膜の堆積工程、配線用溝及びビアホールの形成工程、及び、ビア及び埋込配線の形成工程を繰り返すことによって半導体装置が完成する。
なお、「ポロジェン」は、誘電体材料中に散在したポリマー粒子などの物質であり、UV照射によりポロジェンを構成する原子或いは分子が解離して気化し、その後に空隙或いは自由体積を生じさせるものである。
なお、図における符号1は下層導体である。
図1参照
上記課題を解決するために、本発明は、半導体装置の製造方法において、基体上に所定の原料ガスを用いてSiOCを主成分とする第1の多孔質絶縁膜2を予め定めた所定の膜厚まで気相成長させる工程と、同一チャンバー内において連続して所定の原料ガスにポロジェン前駆体を添加してポロジェン4を包含するSiOCを主成分とする第2の多孔質絶縁膜3を気相成長させる工程と、第1及び第2の多孔質絶縁膜3に200nm〜400nmの波長の紫外線5を照射する工程とを有することを特徴とする。
なお、基体(body)とは、基板自体、基板上に形成した成長層、或いは、基板上にに形成した絶縁膜等を意味する。
この場合の空孔6の平均直径は、ポロジェン前駆体の原子数に依存するので、原子数の少ないポロジェン前駆体を用いれば良い。
なお、空孔6があまり小さすぎると、元々多孔質である第2の多孔質絶縁膜3中に空孔6を設ける必要がなくなるので、0.5nm以上であることが望ましい。
なお、これらの比誘電率は低ければ低いほうが望ましいが、現実には使用する材料による限界がある。
なお、あまり気圧が低いと基体の加熱が効率的でなくなるので、0.1Torr以上であることが望ましい。
図2参照
まず、MOSFET等の素子が形成された半導体基板上に下地絶縁膜を介して下層導体11を形成したのち、下層導体11上にプラズマCVD法を用いてSiOCを主成分とする多孔質のビア形成用絶縁膜12を予め定めた所定膜厚まで成長させたのち、引き続いて、SiOCを主成分とするとともにポロジェン14を含む多孔質のトレンチ形成用絶縁膜13を成長させる。
この時の成膜条件は、基板温度を250〜300℃とし、成長雰囲気ガス圧を5〜10Torrとし、キャリアガスとしてHeガスを用いる。
図4は、プラズマCVD工程におけるガス流量の説明図であり、トレンチ形成用絶縁膜13の成膜工程においては、ビア形成用絶縁膜12の成膜工程における総ガス流量と同じになるように、ポロジェン前駆体の導入量に応じてSiOC骨格形成用ガスの導入量を減ずる。
次いで、基板温度を300℃〜450℃とし、500Torr以下の減圧雰囲気下で、200nm〜400nmの波長の紫外線15を照射して、ポロジェン14を解離させて気化させて除去し、その抜けあとに空孔16を形成する。
また、ビア形成用絶縁膜12も紫外線15により架橋反応が進行して機械的強度が高まるが、紫外線15の波長を200nm〜400nmにしているので、比誘電率が殆ど上昇することはなく、3.0未満となる。
この時、CH4 系ガスを用いてエッチングすることによって、ビア形成用絶縁膜12に対するエッチングレートが大きいので、エッチングストッパーを用いることな凹部18を所定の深さに形成することができる。
次いで、レジストマスク19をマスクとして、He/H2 系ガスを用いてエッチングすることによって、配線用トレンチ20とビアホール21とを形成する。
図5参照
まず、シリコン基板に素子を形成したのち、素子に接続するWプラグを形成し、次いで、プラズマCVD法を用いてSiOC膜31を堆積させたのち、Wプラグを露出するように配線用トレンチを形成し、次いで、バリア膜を介してCuを埋め込み、CMP法によって不要部を除去することによって下層埋込配線32を形成する。
また、ビア形成用絶縁膜34も紫外線37が照射されることによって、架橋反応が進んで機械的強度が増すが、比誘電率は2.9程度であり、殆ど上昇することがない。
次いで、SiO2 膜からなるCMPストップ膜39を、例えば、60nmの厚さに堆積させたのち、レジストマスク40をマスクとして、まず、SiO2 膜からなるCMPストップ膜39の露出部をエッチングしたのち、CF4 系ガスを用いたRIEを施すことによりビア形成用絶縁膜34に達する凹部41を形成する。
なお、図においては、CuシードとCu膜46を合わせてCu膜46として図示している。
次いで、CMP法を用いて、CMPストップ膜39上の不要な部分のCu膜46及びTaN膜45を研磨除去して、ビアホール44及び配線用トレンチ43内に埋込配線47とビアプラグ48とを同時形成する。
以降は、必要とする多層配線層数に応じて層間絶縁膜の堆積工程、配線用トレンチ及びビアホールの形成工程、及び、ビア及び埋込配線の形成工程を繰り返すことによって半導体装置が完成する。
再び、図1参照
(付記1) 基体上に所定の原料ガスを用いてSiOCを主成分とする第1の多孔質絶縁膜2を予め定めた所定の膜厚まで気相成長させる工程と、同一チャンバー内において連続して前記所定の原料ガスにポロジェン前駆体を添加してポロジェン4を包含するSiOCを主成分とする第2の多孔質絶縁膜3を気相成長させる工程と、前記第1及び第2の多孔質絶縁膜3に200nm〜400nmの波長の紫外線5を照射する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記2) 前記紫外線5を照射する工程が、前記第2の多孔質絶縁膜3中に前記ポロジェン4の抜けた空孔6を形成する工程であって、前記ポロジェン4の抜けた空孔6の平均直径を10nm以下にすることを特徴とする付記1記載の半導体装置の製造方法。
(付記3) 前記紫外線5照射後における前記第2の多孔質絶縁膜3の比誘電率が2.4以下であり、且つ、前記第1の多孔質絶縁膜2の比誘電率が3.0未満であることを特徴とする付記1または2に記載の半導体装置の製造方法。
(付記4) 前記第1の多孔質絶縁膜2の成長工程において流す総ガス流量と、前記第1の多孔質絶縁膜2の成長工程において流す総ガス流量を同じにすることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記5) 前記紫外線5照射工程を500Torr以下の減圧状態で行うことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記6) 前記紫外線5照射工程における前記基体の温度を、300℃〜450℃とすることを特徴とする付記1乃至5のいずれか1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記7) 前記第1の多孔質絶縁膜2をエッチング停止層として前記第2の多孔質絶縁膜3に配線形成用溝を形成する工程と、前記第1の多孔質絶縁膜2にビアホールを形成する工程と、前記ビアホール及び配線形成用溝を導電体により完全に埋め込む工程と、前記埋め込んだ導電体の表面を平坦化処理して埋込配線とビアとを同時形成する工程とを有することを特徴とする付記1乃至6のいずれか1に記載の半導体装置の製造方法。
2 第1の多孔質絶縁膜
3 第2の多孔質絶縁膜
4 ポロジェン
5 紫外線
6 空孔
11 下層導体
12 ビア形成用絶縁膜
13 トレンチ形成用絶縁膜
14 ポロジェン
15 紫外線
16 空孔
17 レジストマスク
18 凹部
19 レジストマスク
20 配線用トレンチ
21 ビアホール
22 TaN膜
23 Cu埋込層
24 埋込配線
25 ビアプラグ
31 SiOC膜
32 下層埋込配線
33 Cuバリア膜
34 ビア形成用絶縁膜
35 トレンチ形成用絶縁膜
36 ポロジェン
37 紫外線
38 空孔
39 CMPストップ膜
40 レジストマスク
41 凹部
42 レジストマスク
43 配線用トレンチ
44 ビアホール
45 TaN膜
46 Cu膜
47 埋込配線
48 ビアプラグ
49 Cuバリア膜
50 ビア形成用絶縁膜
51 トレンチ形成用絶縁膜
52 CMPストップ膜
53 TaN膜
54 Cu膜
55 埋込配線
56 ビアプラグ
57 Cuバリア膜
61 SiOC膜
62 下層埋込配線
63 Cuバリア膜
64 ビア形成用絶縁膜
65 エッチングストッパー膜
66 トレンチ形成用絶縁膜
67 CMPストップ膜
68 レジストマスク
69 凹部
70 レジストマスク
71 配線用トレンチ
72 ビアホール
73 バリア膜
74 Cuメッキ層
75 埋込導体
76 Cu埋込配線
77 Cuビアプラグ
78 Cuバリア膜
79 ビア形成用絶縁膜
80 エッチングストッパー膜
81 トレンチ形成用絶縁膜
82 CMPストップ膜
83 バリア膜
84 埋込導体
85 Cu埋込配線
86 Cuビアプラグ
87 Cuバリア膜
Claims (5)
- 基体上に所定の原料ガスを用いてSiOCを主成分とする第1の多孔質絶縁膜を予め定めた所定の膜厚まで気相成長させる工程と、同一チャンバー内において連続して前記所定の原料ガスにポロジェン前駆体を添加してポロジェンを包含するSiOCを主成分とする第2の多孔質絶縁膜を気相成長させる工程と、前記第1及び第2の多孔質絶縁膜に200nm〜400nmの波長の紫外線を照射する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 前記紫外線を照射する工程が、前記第2の多孔質絶縁膜中に前記ポロジェンの抜けた空孔を形成する工程であって、前記ポロジェンの抜けた空孔の平均直径を10nm以下にすることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
- 前記紫外線照射工程を500Torr以下の減圧状態で行うことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記紫外線照射工程における前記基体の温度を、300℃〜450℃とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第1の多孔質絶縁膜をエッチング停止層として前記第2の多孔質絶縁膜に配線形成用溝を形成する工程と、前記第1の多孔質絶縁膜にビアホールを形成する工程と、前記ビアホール及び配線形成用溝を導電体により完全に埋め込む工程と、前記埋め込んだ導電体の表面を平坦化処理して埋込配線とビアとを同時形成する工程とを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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