JP2009090808A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートアレンジの種類を増加した車両用シートを提供する。
【解決手段】車両用シートSは、シートクッション11の後側部を回動可能に支持するシート支持部25と、前記シートクッション11にリクライニング機構27を介して倒伏可能なシートバック12と、車体フロア4側に設けられた格納凹部5と、前記シートクッション11の前側部に設けられた前側脚部14と、前記前側脚部14と前記車体フロア4側とを係脱可能な脚部係止手段と、前記リクライニング機構27と前記脚部係止手段とに連結されたリンク機構30と、前記リンク機構30を介して前記リクライニング機構27と前記脚部係止手段を操作できるストラップ20と、を有し、前記リクライニング機構27に対する操作を有効化又は無効化するシートアレンジ切換え機構50を備えている。
【選択図】図14

Description

本発明は車両用シートに係り、特にシートアレンジの種類を増加した車両用シートに関する。
従来、車両用シートを構成するシートクッションの後端部を車体フロアにおける収納凹部(格納凹部)の前側にて前後方向へ回動可能に支持し、シートクッション上にシートバックを倒伏させた状態で当該車両用シートを後方へ回動して収納凹部に格納することが可能な車両用シートが知られている。
例えば、特開2006−82698号公報に示されているように、収納凹部の前部の左右の両側縁部に設けられた回動軸と、シートクッションの後端部の左右の部位に設けられたブラケットを備え、これら各ブラケットを各回動軸に対して前後方向に回動可能に配設することにより、シートクッションの後端部を前後方向へ回動可能に支持することで、収納凹部にシートを格納できるようになっている。
特開2006−82698号公報
前記特許文献1に記載の技術では、車両用シートは設置状態、及び収納状態にシートアレンジが可能に構成されているものの、そのほかのシートアレンジはできない構成となっていた。
ところで、シートを後方へ回動して通常の設置状態でのシートクッションとシートバックをそれぞれシートバックとシートクッションとして使用すれば後ろ向きのシートとして利用できるシートアレンジが得られる。いわゆる「オープンベンチ」として知られるシートアレンジである。
本発明の目的は、「オープンベンチ」としてのシートアレンジが可能な車両用シートを提供することにある。
前記課題は、請求項1に係る車両用シートによれば、シートアレンジとして倒伏状態とオープンベンチ状態の2つのパターンを備えたシートであって、シートクッションの一端部側を回動可能に支持する第1のシート支持手段と、前記シートクッションにリクライニング手段を介して倒伏可能なシートバックと、前記シートクッションの他端部側に設けられた第2のシート支持手段と、前記第2のシート支持手段と車体フロア側とを係脱可能な係脱手段と、前記リクライニング手段と前記係脱手段とに連結されたリンク機構と、前記リンク機構を介して前記リクライニング手段と前記係脱手段を操作できる操作手段と、を有し、前記リクライニング手段に対する操作を有効化又は無効化する選択手段を備えて
なることにより解決される。
このように、シートアレンジとして格納状態とオープンベンチ状態の2つのパターンを備えたシートであって、シートクッションの一端部側を回動可能に支持する第1のシート支持手段と、前記シートクッションにリクライニング手段を介して倒伏可能なシートバックと、車両フロア側に設けられた格納手段と、前記シートクッションの他端部側に設けられた第2のシート支持手段と、前記第2のシート支持手段と前記車体フロア側とを係脱可能な係脱手段と、少なくとも前記リクライニング手段に連結されたリンク機構と、前記リンク機構を介して前記リクライニング手段と前記係脱手段の少なくとも一方を操作できる操作手段と、を有し、前記リクライニング手段に対する操作を有効化又は無効化する選択手段を備えた構成としたため、選択手段の操作によりリクライニング手段の係止解除操作を有効化した状態では格納/復帰状態へシートをアレンジすることができ、無効化した状態ではオープンベンチ状態にシートをアレンジすることが可能となる。
具体的には、請求項2のように、前記選択手段は、一端部側を回動可能に軸支されると共に他端部側に前記リンク機構と前記リクライニング手段とに連結された伝達部材を誘導する誘導ブラケットが固着された回動部材と、略矩形状に凹部が形成された板材と、前記板材を操作できる切換え部材と、を備え、前記回動部材は前記板材側に凸部を有し、前記凸部は前記凹部内を移動可能に嵌入されて構成されていると、好適である。
このように、前記選択手段は、一端部側を回動可能に軸支されると共に他端部側に誘導ブラケットが固着された回動部材に凸部が形成され、前記切換え部材に操作される板材に形成された凹部を有し、前記凸部は前記凹部内を移動可能に嵌入される構成としたため、
切換え部材の回転位置により凹部の配置が変わり、凹部が板材の下方側に配置されたときは、凸部が下方に移動可能なため回動部材が下方に回動して誘導ブラケットを下方に配設することでリクライニング手段の係止解除操作を無効化でき、一方、凹部が板材の上方側に配置されたときは、凸部が凹部の下縁側に係止されるために回動部材は下方に回動することができず、誘導ブラケットを移動しないためにリクライニング手段の係止解除操作を有効化することができるため、切換え部材の操作により格納状態もしくはオープンベンチ状態へシートアレンジの変更を選択可能とすることができる。
より具体的には、請求項3のように、前記選択手段は、一端部側を回動可能に軸支されると共に他端部側に前記リンク機構と前記リクライニング手段とに連結された伝達部材を誘導する誘導ブラケットが固着された回動部材と、前記回動部材を操作できる切換え部材と、前記回動部材が支持される基板側へ前記回動部材を付勢する付勢手段と、を有していると、好適である。
このとき、前記基板の前記回動部材側又は前記回動部材の前記基板側に凸部を有すると、さらに好適である。
このように、一端部側を回動可能に軸支されると共に他端部側に前記リンク機構と前記リクライニング手段とに連結された伝達部材を誘導する誘導ブラケットが固着された回動部材と、前記回動部材が支持される基板側へ前記回動部材を付勢する付勢手段を有することによって、回動部材を付勢力によって基板側もしくは回動部材側の凸部に押圧させて任意の位置に制止させることができるために、回動部材を下方に回動して誘導ブラケットを下方に配設することでリクライニング手段の係止解除操作を無効化でき、一方、回動部材を上方に回動し、誘導ブラケットを上方側へ配置することでリクライニング手段の係止解除操作を有効化することができるため、切換え部材の操作により格納状態もしくはオープンベンチ状態へシートアレンジの変更を選択可能とすることができる。
さらに具体的には、請求項5のように、前記リンク機構は、前記操作手段の引っ張りのもとで回動され、前記回動部材と当接しない位置に配設されたリンク部材を備え、前記選択手段は、一端部側を回動可能に軸支されると共に前記リクライニング手段と連結された伝達部材が係止された回動部材と、長孔が形成された板材と、前記板材を操作できる切換え部材と、を備え、前記長孔内を移動自在に嵌入され、且つ前記リンク部材と前記回動部材の両方に当接可能な突起部材を有して構成されると好適である。
このように、前記選択手段は、前記リクライニング手段と連結された伝達部材が係止された回動可能な回動部材と、長孔が形成された板材と、前記板材を操作できる切換え部材とを備え、前記リンク部材と前記回動部材の両方に当接可能な突起部材を、移動自在に前記長孔内に嵌入しているため、
切換え部材の操作により前記板材の長孔に嵌入された突起部材の配置を操作することができ、突起部材が前記リンク部材と前記回動部材の間に配置されたときは、前記リンク部材の回動が前記突起部材を介して前記回動部材に伝達されて回動部材も回動するために、回動部材に係止されたリクライニング手段との伝達部材を引っ張ることができることから、リクライニング手段の係止解除操作を有効化できる。また、突起部材が前記リンク部材によって移動させられない位置に配置されたときは、前記リンク部材の回動は前記回動部材に伝達されないので回動部材は回動せず、回動部材に係止されたリクライニング手段との伝達部材を引っ張ることはできないため、リクライニング手段の係止解除操作を無効化できる。切換え部材の操作によって係止解除操作の有効化と無効化を選択でき、切換え部材の操作により格納状態もしくはオープンベンチ状態へシートアレンジの変更を選択可能とすることができる。
本発明に係る車両用シートによれば、シートアレンジとして従来の格納/復帰状態に加えて、オープンベンチ状態にシートをアレンジすることが可能である。シートアレンジの追加により商品性の向上を図ることができる。
また、切換え部材の操作により格納状態とオープンベンチ状態のいずれか一方のシートアレンジへの変更を選択可能とすることができる。すなわち、シートの設置状態において、切換え部材にてシートアレンジを選択してストラップの引っ張り操作を行うことによって格納状態又はオープンベンチ状態のいずれかの状態にシートをアレンジすることができるため、良好な操作性を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく本発明の趣旨に沿って各種改変することができることはもちろんである。
(第1の実施形態)
図1乃至図17は本発明の第1の実施形態を示し、図1は車両用シートを装備した車両後部の側面模式図、図2は車両用シートの前方斜視図、図3は車両用シートの後方斜視図、図4はシートフレームの概略斜視図、図5はリンク機構の拡大説明図、図6はリンク機構のI−I断面説明図、図7は前側脚部の係止部の概略説明図、図8はシートバック倒伏時のリンク機構の拡大説明図、図9はリンク機構のII−II断面説明図、図10は車両用シートの格納操作時の操作手順を示す説明図、図11はリンク機構の格納操作時の動作説明図、図12は車両用シートの復帰操作時の操作手順を示す説明図、図13はリンク機構の復帰操作時の動作説明図、図14はシートアレンジ切換え機構の格納モードでの動作説明図、図15はシートアレンジ切換え機構のオープンベンチモードでの動作説明図、図16はシートアレンジ切換え機構のIII−III断面説明図、図17はシートのオープンベンチへの操作手順を示す説明図である。
まず、図1乃至図4に基づいて本実施形態に係るシートS,S1の構成について説明する。
本実施形態に係るシートSを装備した車両は、前後に直列する3列シートを備えるものであり3列目のシートが格納可能に構成されている。本実施形態に係るシートSは3列目シートに関するものである。シートSの後方にはシートSを格納する格納手段としての格納凹部5が車体フロア4に設けられている。なお、当該車両においては不図示のフロアカーペットが車両フロア4上の略全面に渡り敷設されている。
シートSは左右に3つの座席を有するもので車両の進行方向に対して右側に位置する2人掛けの右側シートS1と、1人掛けの左側シートS2から構成されている。
なお、以下の説明において方向を示す右/左側の記載は車両の進行方向に対するものとする。
また、右側シートS1および左側シートS2の収納機構、操作方法は互いに同様であるので以下の説明では、便宜上、右側シートS1をシートSとして一括して説明する。
シートSは、シートクッション11と、シートバック12と、ヘッドレスト13,13と、前側脚部14より構成されている。また、図3に示すようにシートバック12の裏側からはシートSの格納/復帰操作を行うための単一の操作手段としてのストラップ20がシートSの裏面側より外方へ延出されている。
また、オープンベンチへアレンジ可能な設定(オープンベンチモード)又は格納を行う設定(格納モード)にシートアレンジ選択を行う切換え部材としての切換えダイヤル52がシートバック12の裏面に配設されている。
オープンベンチとは開放した後部扉側へ向けて設置されたシートのことをいい、本実施形態においてはシートクッション11に対して起立させた状態のシートバック12を後方回動させて車体フロア4(格納凹部5の縁部)に当接させた状態で保持する一方、シートバック12をシートクッションとして、シートクッション11をシートバックとして使用することで後部扉側にシートSを向けることができる。
ストラップ20は、シートSの格納/復帰操作時に操作される操作手段であり、乗員による操作が容易となるように長さ1m程度の屈曲自在の幅広のベルトがストラップ出口部20aより他方側へ延出されている。シートSの格納/復帰操作をストラップ20の引っ張り動作にて行うことができるためレバーによる操作と比べて操作荷重を低減することができる。シートSの格納/復帰操作が行われない状態ではストラップ20の一部がシートバック裏面に面状ファスナにて掛着されている。なお、本実施形態においては、この操作手段であるストラップ20をベルト状として構成しているが紐状や引張りレバー状として形成してもよい。
切換えダイヤル52は、シートアレンジの切換えを行う切換え手段でありシートSの設置状態からストラップ20を後方へ引っ張った場合のリクライニング機構27を係止解除可能状態と解除不能状態の切換えを行うことができる。
これによって、リクライニング機構27の係止解除可能状態ではシートSは格納可能な状態となり、一方、係止解除不能状態ではベンチシートへのシートアレンジが可能な状態となる。
なお、本実施形態中では切換えダイヤル52はダイヤル状として構成されているがレバー状やベルト状、押しボタン状などとして形成してもよい。
図4に示したシートSのシートフレームFは、シートクッション11を構成するシートクッションフレーム21と、シートバック12を構成するシートバックフレーム22と、前側脚部フレーム24とから構成されている。また、シートバックフレーム22の上部には不図示のヘッドレストフレームのピラーがピラー支持部23を介して配設される。
シートクッションフレーム21は、不図示のクッションパッド、表皮などに覆われて乗員を下部から支持するシートクッション11を構成するものである。シートクッションフレーム21は前側を前側脚部フレーム24で車体フロア4側に支持されている。シートクッションフレーム21の後端部側は、回動軸25aを介して車体フロア4側に固着された回転軸用ブラケット25bに前後方向に回動可能な左右一対の第1のシート支持手段としてのシート支持部25に支持されている。なお、シート支持部25には渦巻きばね48が取付けられており、シートクッション11を常時前方回動方向に付勢して格納時の衝撃を緩和している。
また、シートクッションフレーム21の後端部にはバックフレーム支持部21a,21aが配設されている。
シートバックフレーム22は、不図示のクッションパッド等によって覆われて乗員の背中を後方から支持するシートバック12を構成するものであり本実施形態においては略矩形状の枠体となっている。より詳細には、シートバックフレーム22は、左右方向に離間して配設された上下方向に延在する2本のサイドフレーム22a,22aと、このサイドフレーム22a,22aに狭持された略矩形状の枠体である中央フレーム22bとから構成されている。
サイドフレーム22a,22aの下端部側は、リクライニング手段としてのリクライニング機構27を介してバックフレーム支持部21a,21aと連結されている。
枠体である中央フレーム22bの内側には、乗員の背部を支持する面に沿って基板としての略板状のバックプレート28が配設されており、バックプレート28上には後述するリンク機構30とシートアレンジ切換え機構50が設けられている。また、ストラップ出口部20aが中央フレーム22bの上方に設けられている。
前側脚部フレーム24は、不図示のカバー材に覆われて第2のシート支持手段としての前側脚部14を構成するものであり、シートクッションフレーム21の前側を支持して車体フロア4側に連結される。前側脚部フレーム24は上部でシートクッションフレーム21の前側に前後方向に回動可能に支持されており、前側脚部フレーム24の下部には、車体フロア4側に設けられた脚部ストライカ44に係脱可能に連結される係止爪43,43が2箇所に配置されている。なお、本実施形態では、係止爪43を左右に2箇所配設した構成としているが、左右のいずれか一方、もしくは中央部に1箇所の係止爪43を配設する構成としてもよい。
次に、図5乃至図9に基づいて、リンク機構30の構成について説明する。
リンク機構30は、シートSの格納/復帰時に操作されるストラップ20に連結され、ストラップ20の操作とシートSの状態に連動してリクライニング機構27の回動と前側脚部14の車体フロア4との係止状態を適宜解除する機能を備えており、前述のように、バックプレート28上に形成されている。
リンク機構30は、回動可能に軸支された、第1のリンク部材31と、第2のリンク部材32と、第3のリンク部材33と、を有して構成されており、それぞれのリンク部材には動力伝達部材が連結される。動力伝達部材間の状態とリンク部材間の動作によりそれぞれが連動して動作するように構成されている。
また、動力伝達部材としては、選択手段としてのシートアレンジ切換え機構50を介してリクライニング機構27に連結されるリクライニング解除ワイヤ40と、操作手段としてのストラップ20と、前側脚部14の係止爪43に連結される脚部解除ワイヤ41と、シートバック12の倒伏状態(折畳み状態)を検知するキャンセルワイヤ42、を有している。
第1のリンク部材31は、略逆三角形状の左右方向に扁平な部材であり両端部側に配設された係止部34a,40cのそれぞれに動力伝達部材としてのリクライニング解除ワイヤ40と、ストラップ連結部材34を介してストラップ20が係止されており、その係止部40c,34aの間に設けられた第1の軸部31aによりバックプレート28上に回動可能に軸支されている。
また、第1の軸部31aと係止部34aの間には、後述する第2の軸部33aの同心円の一部を描くように円弧状の長孔31bが形成されている。
動力伝達部材として第1のリンク部材31に係止された、リクライニング解除ワイヤ40と、ストラップ20の他端部側について以下に説明する。
図8に示すように、第1のリンク部材31の係止部40cに係止されたリクライニング解除ワイヤ40の他端部側は、シートアレンジ切換え機構50を介してリクライニング解除ケーブル40aに誘導されて、シートバック12の回動の係止状態を解除するリクライニング手段としてのリクライニング機構27に連結されている。
なお、シートアレンジ切換え機構50に関しては後述する。
リクライニング機構27は、リクライニング解除ワイヤ40がリンク機構30の動作によりリンク機構30側に引っ張られるとリクライニング機構27の回動の係止状態を解除してシートバック12が回動可能な状態とする機構である。第1のリンク部材31にストラップ連結部材34を介して連結されたストラップ20の他端部側は乗員による操作が容易なようにシートバック12の裏面に設けられたストラップ出口部20aよりシートバック12の外方へ延出されている。乗員によるストラップ20の操作に連動して第1のリンク部材31に動力(乗員の操作力)伝達することができる。
すなわち、ストラップ20が操作されると第1のリンク部材31が回動しリクライニング機構27の係止が解除される。
第2のリンク部材32は、略矩形状の部材であり、第1のリンク部材31上に配置される。
リクライニング解除ワイヤ40が取付けられた端部側が、第1の軸部31aにより第1のリンク部材31と同軸に回動可能に軸支されており、他端部側には、後述する係止突起35と当接する係止凹部32bが形成されている。第1の軸部31aと、係止凹部32bの間に、脚部解除ワイヤ41が係止された係止部41cが形成されている。
動力伝達部材として第2のリンク部材32に係止された、脚部解除ワイヤ41の他端部側について以下に説明する。
第2のリンク部材32の係止部41cに係止された脚部解除ワイヤ41の他端部側は、脚部解除ケーブル41aに誘導されて、係脱手段としての脚部係止解除機構に連結されている。脚部係止解除機構は前側脚部14内に形成されており、脚部解除ワイヤ41がリンク機構30の動作によりリンク機構30側へ引っ張られると、脚部解除ワイヤ41に連結された係止爪43が係止爪回転軸43aを中心に回転して、車体フロア4側の脚部ストライカ44との係止が解除され、シートクッション11が前後方向に回動可能な状態になる。
なお、係止爪43は、付勢ばね45によって、常時、脚部ストライカ44との係止状態が維持される方向に回動が付勢されている。
第3のリンク部材33は、略矩形状の部材であり、第1のリンク部材31とバックプレート28の間に配置されて中央部を第2の軸部33aにより第1のリンク部材31側に回動可能に軸支されている。
この第3のリンク部材33の下端部側には、係止部42cを介してキャンセルワイヤ42が係止されている。
上端部側には円筒状の係止部としての係止突起35が形成されており、この係止突起35は、第1のリンク部材31に形成された円弧状の長孔31bを挿通して第2のリンク部材32の係止凹部32bと当接することで第2のリンク部材32が第1のリンク部材31と共に回動するように係止している。ここで、係止突起35は、長孔31bの幅よりも若干小さな外径を有して形成されており、一方、長孔31bは、前述のように第2の軸部33aの同心円の一部を描くように円弧状に形成されているため、第3のリンク部材33の回動と共に係止突起35が長孔31bに沿って移動するように構成されている。
動力伝達部材として第3のリンク部材33に係止された、キャンセルワイヤ42の他端部側について以下に説明する。
図8に示すように、第3のリンク部材33の係止部42cに係止されたキャンセルワイヤ42の他端部側は、キャンセルケーブル42aに誘導されて、サイドフレーム22aとバックフレーム支持部21aとの連結部分に設けられた係止リブ49に連結されている。係止リブ49は、リクライニング機構27に取付けられた部材であり、サイドフレーム22aと共に回動するように取付けられている。
すなわち、本実施形態では係止リブ49にキャンセルワイヤ42の他端部が係止されている。キャンセルワイヤ42の他端部側は、シートバック12が倒伏した状態において、この係止リブ49がキャンセルワイヤ42を介して、第3のリンク部材33に形成された係止部42cを引っ張るように構成されており、第3のリンク部材33を回動させることで検知手段として機能している。すなわち、リクライニング手段は、リクライニング機構27と検知手段とを有している。
なお、本実施形態においては、キャンセルワイヤ42の他端部側に係止される係止リブ49をリクライニング機構27に形成しているが、シートクッション11に対してシートバック12が倒伏した状態でキャンセルワイヤ42を操作する構成であれば他の係止部位であってもよい。さらに、リクライニング機構27と離れた部位に形成されていてもよく、この場合、リクライニング手段はリクライニング機構27と検知手段とを離れた部位に備える構成となる。
この第3のリンク部材33が回動していない状態では係止突起35によって第2のリンク部材32は第1のリンク部材31に係止されており、第1のリンク部材31の回動に伴って回動し脚部解除ワイヤ41を引っ張ることができる。
第3のリンク部材33が回動されると、第3のリンク部材33に固着されている係止突起35が長孔31bに沿って移動する。係止突起35の移動により、係止凹部32bで係止突起35と当接しなくなるため、第1のリンク部材31と第2のリンク部材32との回動の係止が解除される。
このとき、ストラップ20の操作により第1のリンク部材31が回動しても第2のリンク部材32は回動しない状態となり、第2のリンク部材32に係止されていた脚部解除ワイヤ41は、第1のリンク部材31が回動しても引っ張られない状態となる。
すなわち、シートバック12の倒伏状態においては、ストラップ20を引っ張っても、前側脚部14と車体フロア4との係止は解除されない構成となっている。換言すれば、第3のリンク部材33が回動することで第2のリンク部材32を回動できない状態とすることができる。
なお、脚部解除ワイヤ41がそれぞれ連結される係止の解除機構側(リンク機構30の他端部側)には、付勢ばね45が設けられており係止状態に保持する方向に脚部解除ワイヤ41を常時付勢している。このため、乗員がストラップ20を操作していない状態では、第1のリンク部材31、および第2のリンク部材32についてもストラップ連結部材34を介してストラップ20を常時下方に引っ張る方向にリンク機構30の回動が付勢されている。
本実施形態においては、第1のリンク部材31上に設けられたストラップ連結部材34の係止部34aは、ストラップ連結部材34を回動可能に第1のリンク部材31上に軸支すると共にその他端側はバックプレート28に形成された誘導孔部28aに挿通されている。誘導孔部28aは、第1の軸部31aの同心円の一部を描くように円弧状に形成されているため係止部34aは第1のリンク部材31の回動に伴い誘導孔部28a内を移動することができる。また、誘導孔部28aの長さを調節することによって第1のリンク部材31の回動量の上下限を設定することができる。
また、リクライニング解除ワイヤ40と脚部解除ワイヤ41のそれぞれを誘導するリクライニング解除ケーブル40aと脚部解除ケーブル41aのリンク機構30側の端部である誘導ブラケットとしての端部部材40b,41bはバックプレート28上に不図示の係止部材によって固着されている。キャンセルワイヤ42を誘導するキャンセルケーブル42aのリンク機構30側の端部部材42bは第1のリンク部材31に不図示の係止部材によって固着されている。
なお、誘導ブラケットとしての端部部材40b,41b,42bはリクライニング解除ワイヤ40、脚部解除ワイヤ41などと係合し、係合部分を経由してリクライニング解除ワイヤ40、脚部解除ワイヤ41などを誘導する機能を有していればよく、前記ケーブルを誘導する円環状もしくは爪状の部材として構成することもできる。
ここで、図10乃至図13に基づいて本実施形態に係るシートSの格納/復帰操作とリンク機構30の動作について説明する。
なお、図10から図13においてはシートアレンジ切換えダイヤルを格納モードとした状態で説明を行う。
まず、図10(a)乃至図10(f)に従ってシートSの格納操作について説明する。
図10(a)はシートSの設置状態である。シートバック12の裏面側からはストラップ20が延出されている。
図10(b)は、リクライニング機構27の係止が解除された状態である。乗員によって、ストラップ20が後方に引っ張られるとリクライニング機構27の係止が解除される。
このとき、ストラップ20が取付けられているシートバック12は、リクライニング機構27に取付けられている付勢ばね(渦巻きばね48)によって、前方方向へ付勢されている。付勢方向に抗してストラップ20を引っ張るとシートバック12を後方へ倒伏する応力よりも低い応力において前側脚部14の係止爪43の係止が解除されるように構成されているため係止爪43の係止が解除される。
図10(c)は、前側脚部14の係止爪43の係止が解除された状態である。つまり、前側脚部14の係止爪43の係止が解除されてシートSが後方へ回動可能になる。
図10(d),図10(e)は、シートSの後方回動を進めた状態である。更にストラップ20を引っ張ることでシートSの重心が回動の中間点を超えて、それ以後は、自重によって後方へ回動して格納状態に至る。このとき、シート支持部25に取付けられた付勢ばね(渦巻きばね48)によってシートSの後方回動速度が減速され格納凹部5への格納による衝撃を緩和している。また、前側脚部14も自重によってシートクッション11側へ折畳まれる。シートバック12はリクライニング機構27に取付けられた付勢ばね45によって折り畳まれてシートクッション11上に倒伏される。
図10(f)は、シートSの格納状態を示しており格納凹部5の開口部がシートクッション11の裏面と一体の平坦面となり広い荷室が確保される。
すなわち、乗員はストラップ20を後方へ引っ張る操作のみにて設置状態のシートSを格納することができる。
なお、格納状態をより確実に保持するために格納凹部5の車両フロア4と格納状態のシートSとを固定する係止機構を設けてもよい。
上述したシートSの格納操作時のリンク機構の動作について、図11(a),(b),(c)に従って説明する。
図11(a)は、シートSの設置状態時(図10(a)参照)のリンク機構30の状態であり、乗員によりストラップ20が操作される前の段階である。このリンク機構30の状態を原位置とする。
図11(b)は、リクライニング機構27の係止解除時(図10(b))のリンク機構30の状態でありストラップ20が後方に若干引っ張られた段階である。ストラップ20の操作により第1のリンク部材31は、ストラップ20により引っ張られる方向に回動するため回動に伴ってリクライニング解除ワイヤ40を引っ張ることになり、リクライニング機構27の係止が解除される。このとき、シートバック12はシートクッション11に対して起立した状態であるためにキャンセルワイヤ42は引っ張られておらず、第2のリンク部材32は第1のリンク部材31と共に回動して脚部解除ワイヤ41も引っ張ることになる。しかし、前側脚部14と車体フロア4側とを連結する係止爪43の係止はこの状態での引っ張り量では解除されないように設定されており脚部の係止は維持される。
図11(c)は、リクライニング機構27と、前側脚部14の係止爪43の係止が解除された時のリンク機構30の状態(図10(c),(d))でありストラップ20が更に引っ張られた状態である。図11(b)での状態(図10(b))よりもストラップ20を強く引くことにより、第1のリンク部材31も大きく回動することになる。この回動に伴いリクライニング解除ワイヤ40と、脚部解除ワイヤ41が更に引っ張られることになる。このときに脚部の係止が解除される。
また、シートSが格納された後にストラップ20の引っ張り操作を止めるとリンク機構30はリクライニング解除ワイヤ40と脚部解除ワイヤ41がそれぞれ連結される係止の解除機構側(リンク機構30の他端部側)に取付けられた付勢ばね45によって図11(a)の状態に戻る。しかし、シートバック12がシートクッション11に対して倒伏した状態(図10(e),(f))で格納されるためキャンセルワイヤ42が引っ張られて第3のリンク部材33が回動された状態のまま保持される。
次いで、図12(a)乃至図12(e)に従ってシートSの復帰操作について説明する。
図12(a)は、シートSが格納された状態でありシートSが格納凹部5から引き出されると回動軸25aを中心に前方に回動する。
図12(b)は、シートSの前方回動時の様子を示したものでありシートSの前方回動に伴い前側脚部14はその自重によって前方へ展開される。
図12(c)は、シートSの前側脚部14の係止爪43を車体フロア4側に係止した状態を示したものである。係止爪43はシートSの自重による押圧によって車体フロア4側の脚部ストライカ44に係止される。このとき、シートバック12は倒伏した状態である。
図12(d)は、シートSの前側脚部14の係止爪43を車体フロア4側に係止した状態からストラップ20を後方に引っ張る操作を示している。このとき、係止爪43は係止状態が維持されるためシートバック12のみをシートクッション11に対して起立させることができる。
図12(e)は、シートSを復帰操作が完了した状態である。
すなわち、乗員はシートバック12が倒伏した格納状態のシートSを前方回動させた後にストラップ20を後方へ引っ張る操作のみにてシートSを復帰させることができる。
上述したシートSの復帰操作時のリンク機構30の動作について図13(a),(b),(c)に従って説明する。
図13(a)は、シートSの格納状態(図12(a))からシートSが回動されて係止爪43を車体フロア4側に係止された段階(図12(c))でのリンク機構30の状態である。乗員によりストラップ20が操作される前の段階でありシートバック12が倒伏した状態で操作されているためキャンセルワイヤ42が引かれて第3のリンク部材33が回動した状態で保持されている。
図13(b)は、シートバック12を起立させるためストラップ20が後方に若干引っ張られた段階(図12(d))である。ストラップ20の操作により第1のリンク部材31が回動してリクライニング解除ワイヤ40を引っ張ることでリクライニング機構27の係止が解除されてシートバック12の後方回動が可能になる。このとき、第3のリンク部材33と共に係止突起35が移動しているために第1のリンク部材31が回動しても第2のリンク部材32は係止されず回動できない状態となっている。
また、シートバック12の起立に伴い第3のリンク部材33の回動量は減少するが係止突起35が第2のリンク部材32に当接する回動範囲を超えて回動しているため、第2のリンク部材32の係止凹部32bは第1のリンク部材31に係止されない状態が維持される。よって、前側脚部14と車体フロア4側とを連結する係止爪43の係止は解除されない状態が保持され、ストラップ20を引っ張る操作のみにてシートバック12をシートクッション11に対して起立させることができる。
図13(c)は、シートSの復帰操作が完了した状態(図12(e))である。ストラップ20の後方への引っ張り操作を止めると、第1のリンク部材31の位置もリクライニング解除ワイヤ40と、脚部解除ワイヤ41からの付勢により元の位置に戻る。このとき、シートバック12はシートクッション11に対し起立しているため第3のリンク部材33はキャンセルワイヤ42によって引っ張られていない状態である。そのため、微小な応力によっても回動することができ第2のリンク部材32も再び元の位置に戻り第1のリンク部材31に係止されリンク機構30の各リンク部材は原位置の状態に復帰する。
続いて、図14乃至図17に基づいて本実施形態に係るシートSのオープンベンチ状態へのシートアレンジ操作とシートアレンジ切換え機構50の動作について説明する。
まず、シートアレンジ切換え機構50について図14(a)に基づいて説明する。
シートアレンジ切換え機構50は、端部部材40bをリンク機構30側へ移動させることによってリクライニング解除ワイヤ40に弛みを形成し、リンク機構30の動作によりリクライニング解除ワイヤ40が引っ張られても形成した弛みにより引っ張り量を吸収してリクライニング機構27の係止解除ができない状態に適宜切換えられる機能を備えており、前述のように、リンク機構30の上方のバックプレート28上に形成されている。
シートアレンジ切換え機構50は、シートSの裏面に配設される切換えダイヤル52と、切換えダイヤル52と連動して回転する板材としての円盤53と、リクライニング解除ケーブル40aの端部部材40bが取付けられた回動部材としての第4のリンク部材54から構成されている。
切換えダイヤル52は、図3に示すようにシートSの裏面の乗員により直接操作が可能な位置に配設される樹脂製又は金属製のダイヤルであり、回転操作により変更が可能なシートアレンジを選択することができる。すなわち、シートSの格納状態とオープンベンチ状態への変更の2種類から適宜切換えダイヤル52の操作により変更が可能なシートアレンジを選択できる。
円盤53は、バックプレート28上に配設された円形の板材であり切換えダイヤル52の回転動作と連動して回転するように構成されている。本実施の形態においては、切換えダイヤル52と円盤53は同軸上に配設されているが、歯車やベルトを介した連動機構を構成してもよい。また、円盤53の中心部側から放射方向へ略矩形状の凹部53aが形成されている。なお、本実施形態においては凹部53aが窪み状に形成されているが貫通した長孔として形成してもよい。
第4のリンク部材54は、円盤53の前側に配設された略矩形状の部材であり、一端部を第3の軸部54aによりバックプレート28に回動自在に軸支されている。他端部側には、リクライニング解除ケーブル40aのリンク機構30側の端部部材40bが不図示の係止部材によって固着されている。また、第4のリンク部材54の裏側には、凹部53a内へ挿通される略円筒状の凸部55が形成されている。ここで、凹部53aは前述のように円盤53の中心から直線的に円周方向へ向けて略矩形状に形成されており、一方、凸部55は凹部53aの幅よりも小さな外径を有して形成されているため凸部55は凹部53aの内側を移動することができる。
次に、シートアレンジ切換え機構50の動作を図14と図15に従って説明する。
まず、図14(a),(b)は、格納モード(格納を行う設定)でありリクライニング機構27の係止解除が可能な状態である。シートS裏面の切換えダイヤル52はシート格納/復帰操作に合わせた状態となっている。この状態でストラップ20の引っ張り操作を行うと、リンク機構30の動作に伴いリクライニング機構27の係止が解除されるため、シートバック12をシートクッション11に対して倒伏させることができシートSの格納操作が可能である。
このときのシートアレンジ切換え機構50の動作を説明する。
第4のリンク部材54は、前述のように、一端部側をバックプレート28上に回動可能に軸支され、他端部側にはリクライニング解除ケーブル40aのリンク機構30側の端部部材40bが固着されており、さらに、上方(リンク部材30と離れる側)へ常時付勢する付勢ばね56が取付けられている。また、第4のリンク部材54の中ほどには凸部55が形成されており、凸部55は円盤53に形成された凹部53aに挿嵌されている。
格納モード(格納を行う設定)での凹部53aは、円盤53の中心から横方向(第3の軸部54aと離れる側)を向いて配置されている。凸部55は凹部53aの側面部分に係止されて下部側へは移動できない。
ここで、リクライニング解除ワイヤ40はリクライニング解除ケーブル40aによって誘導されており、一方、リクライニング解除ワイヤ40の引っ張りのストロークはリンク機構30の第1のリンク部材31の動作で決定される。
リクライニング解除ケーブル40aの配置は端部部材40bの配置を変更することによって決定することができる。リンク機構30からの引っ張りストロークの長さ分、端部部材40bをリンク機構30側に移動させることによってリクライニング解除ワイヤ40の引っ張り動作を無効にすることができる。
具体的には、端部部材40bをリンク機構30に近づけると、リンク機構30とリクライニング機構27を連結するリクライニング解除ケーブル40aのルートの距離を短縮させることができる。一方、リクライニング解除ケーブル40aに挿通されたリクライニング解除ワイヤ40も操作力の伝達に必要な長さが短縮されるが、係止される両端部の位置は変わらないためリクライニング解除ワイヤ40に余りが生じる。
第1のリンク部材31が回動(引っ張り動作)して引っ張る動作に合わせて、端部部材40bをリンク機構30に近づけてリクライニング解除ワイヤ40の余りを生じさせることにより、リンク機構30の動作による引っ張りストロークを吸収して他端側まで操作力を伝達することができない配置とすることができる。
また、端部部材40bの移動だけでは引っ張りストロークの全てを吸収できない場合でも、リクライニング機構27の係止を解除するためにはある程度の引っ張り量(操作ストローク)が必要であるためこの操作ストロークを上回らない長さの引っ張り量をリクライニング機構27側へ伝達するように調整することで上記と同等の効果を得ることができる。
端部部材40bは、第4のリンク部材54の他端部側(端部部材取付け部54b)に不図示の係止部材によって固着されており、第4のリンク部材54の回動によって端部部材40bの位置を移動することができる。
格納モードでは、水平方向に配置された凹部53aに凸部55が係止されているため、第4のリンク部材54は下方側には回動できず端部部材40bはリンク機構30よりも離れた位置に係止される。このため、図14(b)に示すようにリンク機構30の動作により第1のリンク部材31が回動すると、それに伴うリクライニング解除ワイヤ40は引っ張りストロークをリクライニング機構30側に伝達するためリクライニング機構27の係止が解除される。
この場合、ストラップ20の操作により図10に示したシートSを格納するシートアレンジが可能となる。
次に、図15(a),(b)は、オープンベンチにアレンジ可能な状態(オープンベンチモード)でのシートアレンジ切換え機構50の状態を示しており、リクライニング機構27の係止解除を行えない状態である。シートS裏面の切換えダイヤル52はオープンベンチモードに合わせて回転させた状態となっている。この状態でストラップ20の引っ張り操作を行うと、リンク機構30の動作に伴いリクライニング機構27の係止が解除されないままシートSの操作が可能となりオープンベンチ状態とするシートアレンジが可能である。
このときのシートアレンジ切換え機構50の動作を説明する。
切換えダイヤル52の回転操作によりオープンベンチモード(オープンベンチにシートアレンジが可能な状態)に切換えたことにより、切換えダイヤル52の回転と連動する円盤53も回転する。円盤53の回転に伴い凹部53aの位置が円盤53の中心から下側へ向かって配置される。
上述した凹部53aが下側に配置された状態では、凸部55が凹部53aに沿って下方側へ移動できるために、第4のリンク部材54が第3の軸部54aを中心に下方側に回動することができる。しかし、第4のリンク部材54は付勢ばね56によって上方(リンク機構30と離れる方向)へ常時付勢されているため、リンク機構30からの引っ張り操作を受けない限りは上方側へ配置されている。
図15(b)に示すように、リンク機構30の動作により第1のリンク部材31が回動してリクライニング解除ワイヤ40が引っ張られると、付勢ばね56の付勢に抗して第4のリンク部材54が回動する。そのため、第4のリンク部材54に配設された端部部材40bが引っ張りストロークの長さ分リンク機構30側へ移動するために、リクライニング解除ワイヤ40の他端部側へは引っ張り操作は伝達されずにリクライニング機構27の係止が解除されない。
図17は、シートSのオープンベンチへの操作手順の説明図であり、切換えダイヤル52はオープンベンチモードに設定されている。図17(a)乃至図17(d)でのストラップ20の操作は図10(a)乃至図10(d)と同様である。
しかし、図17(e)に示すように、さらにシートSを後方回動させると、オープンベンチモードではリクライニング機構27の係止が解除されていないため、シートバック12の裏面が格納凹部5の後側縁部に接触して係止されてオープンベンチシートを構成する。
本実施形態による格納モード(格納を行う設定)での凹部53aは水平方向に配置されるが、円盤53の上部側に縦方向に配置される構成としてもよい。この場合、第4のリンク部材54が付勢ばね56によって上方に回動することを防ぐために、第4のリンク機構54の回動方向の側部に当接するストッパーを設ける構成とすることができる。
本実施形態による円盤53は円形であるが多角形状であってもよい。また、本発明を構成するリンク機構30やシートアレンジ切換え機構50を構成する部材は鋼材のみならず、非鉄金属、樹脂などから構成してもよい。
(第2の実施形態)
図18乃至図20は本発明の第2の実施形態を示し、図18はシートアレンジ切換え機構60の格納モードでの動作説明図、図19はシートアレンジ切換え機構60のオープンベンチモードでの動作説明図、図20はシートアレンジ切換え機構60のIV−IV断面説明図である。
なお、以下の各実施の形態において前記実施の形態と同様部材、配置等には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
図18は、シートアレンジ切換え機構60の格納モードでの動作説明図である。本実施の形態におけるシートアレンジ切換え機構60は、シートSの裏面に配設される切換えダイヤル62と、切換えダイヤル62に連動すると共にリクライニング解除ケーブル40aの端部部材40bが取付けられた第4のリンク部材64と、第4のリンク部材64をバックプレート28側へ常時付勢するコイルばね66から構成されている。また、バックプレート28には凸状のエンボス加工によって第4のリンク部材64の回動を係止するストッパエンボス63が形成されている。
本実施形態に係るシートアレンジ切換え機構60は切換えダイヤル62の回転に第4のリンク部材64を連動させると共に、コイルばね66で第4のリンク部材64をバックプレート28側(後方側)へ付勢して、第4のリンク部材64がバックプレート28側に押圧される構成としている。また、第4のリンク部材64はバックプレート28に形成されたストッパエンボス63の上端部に当接して下側(リンク機構30に近づく側)への回動が係止されている。
本実施家形態においては、リクライニング解除ワイヤ40のリンク部材30側の端部にワイヤストッパー40dを取付けて自由端としている。一方、リンク部材31にはリクライニング解除ワイヤ40を挿通する端部係止部31dが形成されている。端部係止部31dはリクライニング解除ワイヤ40の線径よりも大きく、ワイヤストッパー40dの直径よりも小さな径を有するスリットが形成されており、そのスリットにリクライニング解除ワイヤ40が挿通されている。
なお、切換えダイヤル62を回転させるにはコイルばね66の付勢に抗して押し回して操作する。
図18(a),(b)は、切換えダイヤル62を格納モードへ切換えた状態であり、第4のリンク部材64はストッパエンボス63の上端部に当接して係止されることによりリンク機構30側へ回動できない状態となっている。すなわち、端部部材40bがリンク機構30から離れた場所に係止された状態であり、リンク機構30が回動するとワイヤストッパー40dが端部係止部31dに係止されてリクライニング解除ワイヤ40が引っ張られるとリクライニング機構27が解除される。
図19(a),(b)は、切換えダイヤル62をオープンベンチモードに切換えた状態であり、第4のリンク部材64の下部側面でストッパー67に当接することでリンク機構30の近くに端部部材40bが係止される。このとき、リクライニング解除ワイヤ40は端部係止部31dを挿通してリンク部材31の下方側に余ったワイヤが張り出した状態となる。この状態でリンク機構30が動作して第1のリンク部材31が回動しても、端部係止部31dはワイヤストッパー40dを係止できずリクライニング解除ワイヤ40の余り部分を空転することになる。すなわち、ストラップ20からの操作力がリクライニング機構27側まで伝達されずリクライニング機構27の係止が解除されない。
本実施形態によるストッパエンボス63はバックプレート28の一部をプレス加工により形成した凸部であるが、バックプレート28上に凸状の部材を配設する構成としてもよい。また、ストッパー67は回動の下側のみならず上側にも配設して、第4のリンク部材64の回動の上下限を設定する構成としてもよい。
さらに、第4のリンク部材64の裏側に凹凸部を形成する一方、バックプレート28側に凹凸を形成して、格納モード位置/オープンベンチモード位置のそれぞれで歯合する構成としてもよい。
(第3の実施形態)
図21乃至図23は本発明の第3の実施形態を示し、図21はシートアレンジ切換え機構70の格納モードでの動作説明図、図22はシートアレンジ切換え機構70のオープンベンチモードでの動作説明図、図23はシートアレンジ切換え機構70のV−V断面説明図である。
なお、以下の各実施の形態において前記実施の形態と同様部材、配置等には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
図21は、シートアレンジ切換え機構70の格納モードでの動作説明図である。本実施の形態におけるシートアレンジ切換え機構70は、シートSの裏面に配設される切換えダイヤル72と、切換えダイヤル72に連動して回転する板材としての円盤73と、リクライニング解除ケーブル40aの端部部材40bが取付けられた第4のリンク部材74から構成されている。また、第4のリンク部材74には、第4のリンク部材74を上方回動方向(第1のリンク部材81のストラップの引っ張りにおける回動方向と逆方向)に付勢する付勢ばね76と、上方回動の上限を設定するストッパー77が配設されている。
円盤73には長孔73aが形成されており、その長孔73aには長孔73aに沿って移動自在に取付けられた略円柱状のピン75が嵌入されている。
第4のリンク部材74は、一端部側を第3の軸部74aによってバックプレート28上に回動自在に軸支された略矩形状の部材であり、中ほどにリクライニング解除ワイヤ40と付勢ばね76の一端部側が係止されている。また、第4のリンク部材74の他端部側の上部側でピン75の側部と当接可能に配設されている。
なお、本実施形態においては、リクライニング解除ケーブル40aのリンク機構30側の端部部材40bと付勢ばね76の他端部側はバックプレート28上に不図示の係止部材によって固着されている。また、長孔73aは貫通孔として構成されているが窪み状の凹部として形成してもよい。
第1のリンク部材81は、リンク機構30を構成する部材であり本発明の第1の実施形態に係る第1のリンク部材31と同様の機能を有しているが、リクライニング解除ワイヤ40には直接固着されていない。端部側の下面でピン75の側部と当接可能に配設されている。
図23に示すように、第4のリンク部材74は第1のリンク部材81のバックプレート28側に配設されており第4のリンク部材74と第1のリンク部材81は直接接触できないようにバックプレート28からの高さを変えて配設されている。しかし、ピン75は、第4のリンク部材74と第1のリンク部材81の両方に当接する位置に配置可能に構成されている。
図21(a),(b)は、切換えダイヤル72を格納モードへ切換えた状態であり円盤73の回転によってピン75が第1のリンク部材81と第4のリンク部材74の間に配置される。
第1のリンク部材81は第1の軸部31aに軸支されており一端部側にストラップ20がストラップ連結部材34を介して連結され、ストラップ20の操作により第1のリンク部材81が回動してピン75が下側に配置された他端部側が下側へ回動する。この第1のリンク部材81の回動によりピン75を下側に押し下げることができる。
第4のリンク部材74は、一端部側をバックプレート28上に回動可能に軸支されており、他端部側の上部にピン75が配置されている。このため、ピン75の下方への移動によって第4のリンク部材74がピン75に押圧されて回動することになる。すなわち、第1のリンク部材81がピン75を介して第4のリンク部材74を回動させることにより、第4のリンク部材74に取付けられたリクライニング解除ワイヤ40を下方に引っ張るように配設されている。リクライニング解除ワイヤ40が引っ張られてリクライニング機構27の係止が解除されるため、シートバック12が倒伏してシートSを格納することができる。
図22(a),(b)は、切換えダイヤル62をオープンベンチモードに切換えた状態であり、円盤73の回転によってピン75が第1のリンク部材81の回動によって押下げられる範囲外に配置される。
ストラップ20の操作により第1のリンク部材81が回動しても、第1のリンク部材81はピン75を下側に押し下げることができない。第4のリンク部材74はピン75に押圧されず回動しないため、第4のリンク部材74に取付けられたリクライニング解除ワイヤ40も引っ張られない。そのため、リクライニング機構27の係止が解除されることがなくシートバック12の起立状態が維持され、オープンベンチ状態にシートアレンジすることができる。
本実施形態においては、ピン75は長孔内を自由に移動可能に嵌入されているが、ガタ付き防止のためにピン75を上方側に常時付勢する付勢手段を設けてもよい。また、ストッパー77は、四角形状の部材を用いているが円柱状でもよく、ピン75にストッパー77の機能を持たせることも可能である。さらに、付勢ばね76は第3の軸部74aに取付けたねじりばねとして構成することもできる。
上述した本発明に係る第1乃至第3の実施形態では、格納/復帰操作手段としてストラップ20を用いたシートSについて説明したが、ストラップ20以外の操作手段を採用したシート、もしくは、ストラップ20とレバーなど複数を組み合わせた操作手段や操作機構を有するシートであっても、本発明を同様に適用可能である。
本発明に係る車両用シートによれば、シートアレンジとして従来の格納/復帰状態に加えて、オープンベンチ状態にもシートを変更することが可能である。シートアレンジの追加により商品性の向上を図ることができる。
また、切換えダイヤルの操作により格納状態とオープンベンチ状態のいずれか一方のシートアレンジへの変更を選択可能とすることができる。すなわち、シートの設置状態において、切換えダイヤルにてシートアレンジモードを選択することにより、ストラップ20の引っ張り操作によって格納状態又はオープンベンチ状態にすることができ良好な操作性を確保することができる。
なお、本発明では、具体例として自動車の左右に分割された3列目のシートについて説明したが、これに限らず一体に形成された長いベンチタイプのシートや助手席、また、他のリヤシートについても同様の構成が適用可能であることは勿論である。
本発明の第1の実施形態に係る車両用シートを装備した車両後部の側面模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートの前方斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートの後方斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るシートフレームの概略斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るリンク機構の拡大説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るリンク機構のI−I断面説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る前側脚部の係止部の概略説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るシートバック倒伏時のリンク機構の拡大説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るリンク機構のII−II断面説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートの格納操作時の操作手順を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るリンク機構の格納操作時の動作説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートの復帰操作時の操作手順を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るリンク機構の復帰操作時の動作説明図で ある。 本発明の第1の実施形態に係るシートアレンジ切換え機構の格納モード での動作説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るシートアレンジ切換え機構のオープンベ ンチモードでの動作説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るシートアレンジ切換え機構のIII−III断 面説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るシートのオープンベンチへの操作手順を 示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るシートアレンジ切換え機構の格納モード での動作説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るシートアレンジ切換え機構のオープンベ ンチモードでの動作説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るシートアレンジ切換え機構のIV−IV断 面説明図である。 本発明の第3の実施形態に係るシートアレンジ切換え機構の格納モード での動作説明図である。 本発明の第3の実施形態に係るシートアレンジ切換え機構のオープンベ ンチモードでの動作説明図である。 本発明の第3の実施形態に係るシートアレンジ切換え機構のV−V断面 説明図である。
符号の説明
S シート
F シートフレーム
S1 右側シート
S2 左側シート
4 車体フロア
5 格納凹部
11 シートクッション
12 シートバック
13 ヘッドレスト
14 前側脚部
20 ストラップ
20a ストラップ出口部
21 シートクッションフレーム
21a バックフレーム支持部
22 シートバックフレーム
22a サイドフレーム
22b 中央フレーム
23 ピラー支持部
24 前側脚部フレーム
25 シート支持部
25a 回動軸
25b 回転軸用ブラケット
27 リクライニング機構
28 バックプレート
28a 誘導孔部
30 リンク機構
31,81 第1のリンク部材
31a 第1の軸部
31b,73a 長孔
31d 端部係止部
32 第2のリンク部材
32b 係止凹部
33 第3のリンク部材
33a 第2の軸部
34 ストラップ連結部材
34a,40c,41c,42c 係止部
35 係止突起
40 リクライニング解除ワイヤ
40a リクライニング解除ケーブル
40b,41b,42b 端部部材
40d ワイヤストッパー
41 脚部解除ワイヤ
41a 脚部解除ケーブル
42 キャンセルワイヤ
42a キャンセルケーブル
43 係止爪
43a 係止爪回転軸
44 脚部ストライカ
45,56,76 付勢ばね
48 渦巻きばね
49 係止リブ
50,60,70 シートアレンジ切換え機構
52,62,72 切換えダイヤル
53,73 円盤
53a 凹部
54,64,74 第4のリンク部材
54a,64a,74a 第3の軸部
54b,64b 端部部材取付け部
55 凸部
63 ストッパエンボス
66 コイルばね
67,77 ストッパー
75 ピン

Claims (5)

  1. シートアレンジとして倒伏状態とオープンベンチ状態の2つのパターンを備えたシートであって、
    シートクッションの一端部側を回動可能に支持する第1のシート支持手段と、
    前記シートクッションにリクライニング手段を介して倒伏可能なシートバックと、
    前記シートクッションの他端部側に設けられた第2のシート支持手段と、
    前記第2のシート支持手段と車体フロア側とを係脱可能な係脱手段と、
    少なくとも前記リクライニング手段に連結されたリンク機構と、
    前記リンク機構を介して前記リクライニング手段と前記係脱手段の少なくとも一方を操作できる操作手段と、を有し、
    前記リクライニング手段に対する操作を有効化又は無効化する選択手段を備えてなること、を特徴とする車両用シート。
  2. 前記選択手段は、
    一端部側を回動可能に軸支されると共に他端部側に前記リンク機構と前記リクライニング手段とに連結された伝達部材を誘導する誘導ブラケットが固着された回動部材と、
    略矩形状に凹部が形成された板材と、
    前記板材を操作できる切換え部材と、を備え、
    前記回動部材は前記板材側に凸部を有し、
    前記凸部は前記凹部内を移動可能に嵌入される
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記選択手段は、
    一端部側を回動可能に軸支されると共に他端部側に前記リンク機構と前記リクライニング手段とに連結された伝達部材を誘導する誘導ブラケットが固着された回動部材と、
    前記回動部材を操作できる切換え部材と、
    前記回動部材が支持される基板側へ前記回動部材を付勢する付勢手段と、を有してなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  4. 前記基板の前記回動部材側又は前記回動部材の前記基板側に凸部を有してなることを特徴とする請求項3に記載の車両用シート。
  5. 前記リンク機構は、
    前記操作手段の引っ張りのもとで回動され、前記回動部材と当接しない位置に配設されたリンク部材を備え、
    前記選択手段は、一端部側を回動可能に軸支されると共に前記リクライニング手段と連結された伝達部材が係止された回動部材と、
    長孔が形成された板材と、
    前記板材を操作できる切換え部材と、を備え、
    前記長孔内を移動自在に嵌入され、且つ前記リンク部材と前記回動部材の両方に当接可能な突起部材を有してなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
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