JP2009079507A - エンジンの冷却装置 - Google Patents

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Kunihiko Hayashi
邦彦 林
Hideo Kobayashi
日出夫 小林
Katsuhiko Arisawa
克彦 蟻沢
Toshihisa Sugiyama
敏久 杉山
Kenichi Yamada
賢一 山田
Akira Michikawauchi
亮 道川内
Akihito Hosoi
章仁 細井
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Abstract

【課題】エンジンの冷却装置内におけるエアの流通を確保することにより、エアと冷却水の入れ替えを行い、暖機と冷却を促進させるエンジンの冷却装置を提供することを課題とする。
【解決手段】エンジン2に組み込まれた冷却装置1は、エンジン本体3に形成されたウォータジャケット4内から抜き取った冷却水を貯留する第一タンク5と、ウォータジャケット4と第一タンク5との間で冷却水を移送する電動ポンプ6と、エアを貯留する第二タンク7と、第一タンク5内に形成される空間と前記第二タンク7内に形成される空間とを接続し、エアが流通する第一通路8と、ウォータジャケット4内と第二タンク7内とを接続し、エアが流通する第二通路9と、第一通路8に配置され、第一通路に流入した冷却水を捕捉する水溜室10と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンの冷却装置に関し、特に、暖機時にエンジンのウォータジャケットから冷却水を抜き取るエンジンの冷却装置に関する。
従来、エンジンの冷却装置においてウォータポンプによって圧送される冷却水は、シリンダブロック、シリンダヘッドなどの冷却を必要とする部位へ送られ、このような冷却対象部位から熱を奪う。冷却対象部位から熱を奪った冷却水はラジエータへ送られて、ラジエータにおいて熱を大気中に放出する。このように、エンジンは、エンジン内を循環する冷却水の熱交換により冷却されている。このような冷却水を循環させるエンジンでは、暖機の時間を短縮するため、暖機時にエンジン本体への冷却水の流通を抑制する構成のものがある。このような構成のエンジンでは、冷却水による熱の持ち去りが抑制されるため、暖機の促進が見込まれる。
ところが、このようなエンジンの冷却装置のウォータジャケットは常に冷却水で満たされているため、エンジンの暖機時にシリンダブロック、シリンダヘッドとともにウォータジャケット内の冷却水も温めなければならず、暖機に時間を要していた。このような暖機時間の短縮を図ったエンジンの冷却装置が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されたエンジンの冷却装置は、暖機運転時にウォータジャケット内の冷却水をタンクへ抜き取り、ウォータジャケット内へエアを供給する。これにより、ウォータジャケット内の冷却水の液面レベルを下げ、冷却水の熱容量を減らすことで、暖機性能が向上するという効果が得られる。この冷却装置は、暖機が完了すると抜き取った冷却水をウォータジャケットへ戻すとともに、エアをタンクへ戻す。こうしてウォータジャケット内に戻された冷却水は、ウォータポンプの駆動によりエンジン内部を循環する。
実公平3−26255号公報
このように、エンジンの冷却装置はウォータジャケット内へ冷却水を戻す際に、ウォータジャケット内のエアとタンク内の冷却水とを入れ替えなければならない。ところが、移送されるエアや冷却水が、エアの浮力や冷却水の圧力によって、ウォータジャケットとタンクとを接続する管路内に残存し、エアの通路が遮断されることがある。このようにウォータジャケットとタンクとの間のエアの通路が遮断されると、ウォータジャケットとタンクとの間でエアと冷却水の入れ替えが行われないため、エンジンの効率的な暖機や冷却効果が損なわれてしまうことが考えられる。
そこで、本発明は、エンジンの冷却装置内におけるエアの流通を確保することにより、エアと冷却水の入れ替えを行い、暖機と冷却とを促進させるエンジンの冷却装置を提供することを課題とする。
かかる課題を解決する本発明のエンジンの冷却装置は、エンジン内部に形成されたウォータジャケット内から抜き取った冷却水を貯留する第一タンクと、前記ウォータジャケットと前記第一タンクとの間で冷却水を移送する電動ポンプと、エアを貯留する第二タンクと、前記第一タンク内に形成される空間と前記第二タンク内に形成される空間とを接続し、エアが流通する第一通路と、前記ウォータジャケット内と前記第二タンク内とを接続し、エアが流通する第二通路と、前記第一通路に配置され、前記第一通路に流入した冷却水を貯留する水溜室と、を備えたことを特徴とする(請求項1)。このような構成とすることにより、第一通路のエアの通る通路が確保されるので、ウォータジャケット内と第一タンク内に貯留されたエアと冷却水とを入れ替えることができる。
本発明のエンジンの冷却装置は、前記電動ポンプにより、前回の運転停止後に前記ウォータジャケットから冷却水の蓄熱効果を有する前記第一タンクに移送し保温しておいた冷却水を、エンジン始動の際に前記第一タンクから前記ウォータジャケットへ移送し、エンジンを温める。その後、エンジンのボア壁の温度が冷却水の温度を超えると、冷却装置は、冷却水を前記ウォータジャケットから前記第一タンクへ移送する。これにより、エンジンの暖機を促進する。一方、エンジンの暖機完了後に冷却水を前記第一タンクから前記ウォータジャケットへ移送してエンジンの冷却を行う。このように冷却水をウォータジャケットから排出するときは、エアが第一通路を第一タンク内から第二タンク内へ向かって流れる。一方、冷却水がウォータジャケットへ注水されるときは、エアが第一通路を第二タンク内から第一タンク内へ向かって流れる。第一通路に配置された水溜室は、エアと冷却水を入れ替える際に、第一通路内に流入した冷却水を捕捉して、第一通路内に冷却水が留まることを抑制する。これにより、エアの流通する通路が確保されて、エアが第一タンクと第二タンクの間を流通することができる。すなわち、第一タンク内へエアを注入することや第一タンク内からエアを排出することができる。このように、第一タンク内のエアの注入、排出が行われることにより、第一タンク内からウォータジャケット内への冷却水の注水やウォータジャケット内から第一タンク内への冷却水の排出が効率的に行われ、エンジンの暖機、冷却を促進することができる。
このようなエンジンの冷却装置において、前記水溜室は、前記第一タンクより下方に配置された構成とすることができる(請求項2)。このような構成とすることにより、重力の作用を受けることにもなるので、水溜室内のエアと冷却水との分離を容易にすることができる。さらに、前記水溜室は、前記第一通路の開口部が前記水溜室に溜まる冷却水の水面から露出するように形成された構成とすることができる(請求項3)。このような構成とすることにより、さらに、エアと冷却水との分離を容易にすることができる。また、このような構成とすることにより、水溜室内の上層は、エアの貯留する空間が形成され、下層に冷却水が貯留するプールが形成される。このような水溜室内のエアの貯留する空間が形成されるので、第一通路内をエアが流通することができる。
また、本発明のエンジンの冷却装置において、前記ウォータジャケット内と前記第一タンク内とを接続し、前記電動ポンプが配置される第三通路と、前記第一タンクをバイパスして前記水溜室の底部と前記第三通路とを接続する第四通路と、を備えた構成とすることができる(請求項4)。このような構成とすることにより、ポンプの駆動に伴い、水溜室内に貯留する冷却水を排出することができる。これにより、エアの流通する通路を確保し、エアの通過を容易にすることができる。
さらに、このような第四通路は、前記第三通路よりも小径とすることができる(請求項5)。これにより、第四通路を流れる冷却水は絞られ、冷却水の流量が減少するので、水溜室内の冷却水の排出量を制限することができる。このように、水溜室内の冷却水の排出量を制限するので、水溜室内の冷却水が抜けきることを抑制する。これにより、エアがウォータジャケット側へ流入することを防止することができる。このように、エアの流入が防止されるので、冷却装置は、ポンプが供給する冷却水流量を維持することができる。
また、このようなエンジンの冷却装置は、第四通路における前記第三通路側から前記水溜室側へ向かう冷却水を遮断する逆止弁を備えた構成とすることができる(請求項6)。このような構成とすることにより、冷却水が第四通路内を逆流して水溜室へ流入することを防止することができる。
本発明のエンジンの冷却装置において、前記第一通路は、前記第二通路よりも前記第二タンク内の上側で前記第二タンクに接続した構成とすることができる(請求項7)。このような構成とすることにより、第一通路内への冷却水の流入を抑制することができる。ウォータジャケット内と接続する第二通路は、暖機完了後に冷却水が流通する。このような第二通路の開口部よりも、第一通路の開口部を上側に形成することにより、第二通路から流入する冷却水が第一通路へ流入することを抑制することができる。このように第一通路内へ冷却水が流入しないと、第一通路内はエアの通路が確保されるので、ウォータジャケットと第一タンクとの間のエアと冷却水との入れ替えが効率的に行われる。また、第二タンク内は、上層部に空間が形成され、下層部に冷却水が貯留されて、エアと冷却水とが分離される。第一通路は、第二タンクの空間に開口するように形成することができる。
このようなエンジンの冷却装置において、前記第二タンク内にエアと冷却水との混合を防ぐ混合防止手段を備えた構成とすることができる(請求項8)。このような構成とすることにより、エアと冷却水との分離を促進し、混合を防ぐことができる。このような混合防止手段は、第二タンク内を通るエアや冷却水の障害となるので、冷却水がエアの通路内に浸入することを抑制し、エアが冷却水の通路内に侵入することを抑制することができる。また、このような混合防止手段は、パンチングメタルとすることや、ラビリンス形状に形成された混合防止板とすることができる(請求項9、10)。さらに、このようなパンチングメタルや混合防止板を複数備えることで、冷却装置が循環冷却をする際にエアと冷却水とを分離する性能を向上することができる。
このようなエンジンの冷却装置において、前記第一通路の開口部が前記第二通路の開口部よりも上側に形成され、前記第二タンク内に形成された前記第一通路の開口部と前記第二通路の開口部との間に、パンチングメタル又は混合防止板を配置した構成とすることができる(請求項11)。このような構成とすることにより、第二タンクにおけるエアと冷却水とを分離する性能が向上し、第一通路内への冷却水の浸入が抑制される。例えば、第二タンク内の水面が傾いた場合や水しぶきがあがった場合にも、パンチングメタルや混合防止板が、エアと冷却水の混合を抑制し、第一通路への冷却水の侵入を抑えることができる。
また、このようなエンジンの冷却装置において、前記第二タンクの底部と前記ウォータジャケット内とを接続し、冷却水が流通する第五通路を備え、前記第二タンク内に形成された前記第二通路の開口部と前記第五通路の開口部との間にパンチングメタル又は混合防止板を配置した構成とすることができる(請求項12)。このような構成とすることにより、冷却水へのエアの混入が抑制され、第五通路へのエアの侵入を抑制することができる。
本発明のエンジンの冷却装置は、エアの流通する通路内に冷却水が残留することを抑制し、エアの流通を確保する。これにより、エアと冷却水との入れ替えを効率的に行い、暖機と冷却を促進することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
本発明の実施例1について図面を参照しつつ説明する。図1は本実施例の冷却装置1を組み込んだエンジン2の概略構成を示した説明図である。エンジン2は、エンジン本体3を備えている。エンジン本体3の内部には、ウォータジャケット4が形成されている。
冷却装置1は、第一タンク5、電動ポンプ6、第二タンク7、第一通路8、第二通路9、水溜室10を備えている。第一タンク5は、開口部を下に向けた蓄熱タンクであり、ウォータジャケット4内の冷却水を収容できる容積を有している。また、この第一タンク5は、第一タンク5の天板5aがウォータジャケット4の底面4aよりも下側になるように配置されている。要は冷却水がウォータジャケット4から自由落下し、第一タンク5へ流入するように第一タンク5が配置されている。
電動ポンプ6は、ウォータジャケット4内の底部と前記第一タンク5内とを接続する第三通路11に配置されている。この電動ポンプ6は、電気で駆動される圧送ポンプで、第一タンク5内の冷却水をウォータジャケット4内へ圧送する。また、電動ポンプ6は、作動していない場合でも冷却水を流通することができるように構成されている。すなわち、電動ポンプ6は第三通路11を遮断しないため、電動ポンプ6が停止している場合に、冷却水は第三通路11内をウォータジャケット4から第一タンク5へ向けて流通することができる。また、第三通路11のウォータジャケット4と電動ポンプ6との間に第一電磁弁20が配置されている。
第二タンク7は、エアと冷却水とを貯留するリザーブタンクであり、ウォータジャケット4よりも上側に配置されている。第一通路8は、第一タンク5内と第二タンク6内とを接続している。第二通路9は、前記ウォータジャケット4内の上部と前記第二タンク7内とを接続している。
図2は第二タンク7を詳細に示した説明図である。第二タンク7内には、第一通路8と第二通路9とが接続されている。また、第二タンク7の頂部には圧力調整弁7aが配置されている。第一通路8は、第二通路9よりも第二タンク7内の上側で、第二タンク7内の空気層に開口するように接続されている。また、第二タンク7の底部に第五通路12が接続されている。この第五通路12の他端は、ウォータジャケット4に接続されている。
水溜室10は、第一通路8上に配置され、第一通路8に流入した冷却水を貯留するようになっている。図3は、第一タンク5と水溜室10とその周囲を拡大して示した説明図である。第一タンク5側の第一通路8の端部8aは、第一タンク5の底面から第一タンク5の上方に向かって挿入されており、第一タンク5内の空気層に開口するように設置されている。水溜室10は、第一タンク5より下方になるように第一通路8に配置されている。また、この水溜室10内には、第一通路8の開口部8b及び8cは、水溜室10内の上側に形成され、水溜室10内の空気層に開口している。すなわち、第一通路8の開口部8b及び8cは、水溜室10に溜まる冷却水の水面から露出するように形成されている。このように、水溜室10は、第一通路8の最下部に配置されているので、仮に、第一通路8内に冷却水が浸入することがあった場合に、浸入した冷却水は、水溜室10へ流入し貯留される。これにより、第一通路8内では冷却水がエアの流通を妨害することがないため、エアの流通する通路が確保される。
また、冷却装置1は第四通路13を備えている。第四通路13は、水溜室10の底部10aと第三通路11内とを接続している。また、第四通路13は、第三通路11よりも小径に形成されている。さらに、第四通路13には、第三通路11側から水溜室10側へ向かう冷却水を遮断する逆止弁14が配置されている。逆止弁14が開弁すると水溜室10に貯留された冷却水が第三通路11側へ排出される。
さらに、図1に示すように、冷却装置1は、ラジエータ15、ウォータポンプ16を備えている。ラジエータ15には、第一冷却水通路17と第二冷却水通路18とが接続されている。第一冷却水通路17の他端は、第二通路9に接続している。第二冷却水通路18の他端は、第五通路12に接続している。第一冷却水通路17の第二通路9側には、サーモスタット19が配置されている。サーモスタット19は、冷却水の温度がエンジン2の暖機が完了する温度となると開弁状態となる開閉弁である。第二冷却水通路18には、第二電磁弁21が配置されている。
ウォータポンプ16は、クランクシャフト(図示しない)の回転を駆動源とする機械式のポンプである。ウォータポンプ16は、第五通路のウォータジャケット4側に配置され、ウォータジャケット4内へ冷却水を圧送する。
また、エンジン2は、壁温センサ22、水温センサ23、ECU(Electronic Control Unit)24を備えている。壁温センサ22は、エンジン本体3に配置され、エンジン本体3の温度を測定する。壁温センサ22は、ECU24と電気的に接続し、壁温センサ22で測定されたエンジン本体3の温度情報をECU24へ送信する。水温センサ23は、ウォータジャケット4内に配置され、ウォータジャケット4内の冷却水の温度を測定する。水温センサ23は、ECU24と電気的に接続し、水温センサ23で測定された冷却水の温度情報をECU24へ送信する。ECU24は、電動ポンプ6、第一電磁弁20、第二電磁弁21と電気的に接続している。ECU24は、壁温センサ22や水温センサ23から取得される温度情報に基づいて、電動ポンプ6の作動を決定し、電動ポンプ6へ信号を送信する。また、ECU24は、壁温センサ22や水温センサ23から取得される温度情報に基づいて、第一電磁弁20や第二電磁弁21の開閉状態を決定し、これらの弁へ信号を送信する。
次に、エンジン2の冷却装置1の始動前から暖機完了までの動作の概要を説明する。図4は、始動前から暖機完了までのウォータジャケット4と第一タンク5との間の冷却水の供給状態を示した説明図である。図4(a)はエンジン2の始動前の状態(「初期」状態)を示し、図4(b)はエンジン2においてイグニションをONとすることによって第一タンク5からウォータジャケット4へ冷却水を供給している状態(「供給」状態)を示し、図4(c)はクランキングを行い、エンジン2を始動させた状態(「始動」状態)を示している。図4(d)はエンジン2の始動後に、再び、ウォータジャケット4から第一タンク5へ冷却水を抜き取る状態(「排水」状態)を示し、図4(e)はエンジン2の暖機が完了して、第一タンク5からウォータジャケット4へ冷却水が再度供給された状態(「暖機後」状態)を示し、図4(f)は、エンジン2を停止した後に、ウォータジャケット4から第一タンク5へ冷却水を抜き取る状態(「回収」状態)を示している。
図5は、エンジン2の始動前から停止後に亘るシリンダブロックの壁温及び冷却水温度の温度変化を示した説明図である。図5の縦軸は温度、横軸は時間を示し、細線がシリンダブロックの壁温の変化を表し、太線が冷却水温度の変化を表している。図5の横軸上に示した「初期」、「供給」、「始動」、「排水」、「暖機後」、「回収」におけるエンジン2の状態は、それぞれ図4(a)の「初期」状態、図4(b)の「供給」状態、図4(c)の「始動」状態、図4(d)の「排水」状態、図4(e)の「暖機後」状態、図4(f)の「回収」状態に対応させて示されている。
次に、時間とともに変化するウォータジャケット4と第一タンク5との冷却水の移送の様子をエンジン1の始動前から停止後に亘って詳細に説明する。まず、「初期」状態において、冷却装置1は、冷却水を第一タンク5内に貯留している。このような冷却水は、高温の状態で第一タンク5内へ回収されており、第一タンク5内でエンジン2の始動まで保温されている。このとき、ウォータジャケット4内の冷却水はほぼ空の状態となっており、エアで満たされている。このような「初期」状態から、イグニションがONとされると「供給」状態に進む。
「供給」状態では、冷却水が電動ポンプ6によって第一タンク5からウォータジャケット4へ移送される。このとき、図4(b)に示すように、第一タンク5で保温されていた冷却水は、ウォータジャケット4内へ供給されることによって、エンジン本体3の温度を上昇させることができる。
ここで、「供給」状態における冷却装置1内の冷却水の流れについて図6を参照しつつ説明する。図6中の実線で示した通路は、冷却水の通る通路を示し、破線で示した通路は、エアの通る通路を示している。また、点線の通路は、冷却水の流れが停止している通路を示している。
「供給」状態となると、ECU24は、電動ポンプ6へ信号を送り、電動ポンプ6を駆動する。また、ECU24は第一電磁弁20を開弁状態とする。駆動された電動ポンプ6は、第一タンク5内の冷却水を第三通路11へ吸引し、ウォータジャケット4内へ圧送する。このように、ウォータジャケット4内へ冷却水が供給されるとともに、ウォータジャケット4内を占めていたエアが第二通路9へ排出される。また、第一タンク5内は、冷却水が吸引されて内部の圧力が低下する。これにより、第一タンク5内は第二タンク7内より圧力が低下する。これにより、第二タンク7内のエアが第一通路8を通じて第一タンク5へ流れようとする。このとき、第一通路8内は水溜室10が配置されたことにより、冷却水の残留がないため、エアの流通する通路が確保されている。このため、第二タンク7内のエアが第一通路8を通じて、第一タンク5内へ流入することができる。このように、「供給」状態では、冷却装置1内において、ウォータジャケット4、第二タンク7、第一タンク5の順にエアが流れる。
さらに、電動ポンプ6の吸引により、第四通路13の逆止弁14の第三通路11側は、水溜室10側よりも圧力が低下するので、逆止弁14が開弁する。これにより、第四通路13は、水溜室10側から第三通路11側へ向けて冷却水が流れるようになる。すなわち、水溜室10内に貯留されている冷却水が第三通路11へ向けて排出される。これにより、水溜室10内にエアの占める空間が確保され、第一通路8内のエアの流通する通路が確保される。このため、「供給」状態において、ウォータジャケット4内と第一タンク5内との間の冷却水とエアとの入れ替えが効率的に行われる。但し、第四通路13は、第三通路11よりも小径であるため、流通する冷却水は絞られ少量となる。このため、水溜室10内の冷却水が完全に排出されることが抑制されている。これにより、水溜室10内から第三通路11へのエアの侵入が抑制され、ひいては、ウォータジャケット4へのエアの侵入が抑制される。
上記の通り、「供給」状態では、初期状態で第一タンク5内に貯留されていた冷却水が、ウォータジャケット4内へ供給される。このように供給された冷却水は、エンジン本体3よりも温度が高いので、エンジン本体3を暖機する。ウォータジャケット4内が冷却水で満水になると、ECU24は、電動ポンプ6を停止し、第一電磁弁20を閉弁状態とする。なお、この「供給」状態では、サーモスタット19は閉弁状態であって、第一冷却水通路17内、ラジエータ15内、第二冷却水通路18内の冷却水の流れは停止された状態である。また、サーモスタット19は、ラジエータ15側へのエアの流入を遮断している。また、ECU24は、第二電磁弁21を閉弁状態とするので、第五通路12内の冷却水は、流れを停止した状態となっている。
「供給」状態において、冷却水がウォータジャケット4内へ供給され、しばらく経過した後、例えば、30秒後に、冷却装置1はエンジン2の「始動」状態へ進む。このように冷却水の供給とエンジン2の始動との間に時間差を設けることにより、エンジン本体3の温度が上昇してからエンジン2を始動することができる。これにより、エンジン2の始動直後の燃焼ガス内に含まれる有害成分の排出量を減少することができる。また、温度の上昇に伴い潤滑性が向上するので、エンジン2の燃費を改善することができる。
「始動」状態では、スタータ(図示しない)を回転させて、エンジン2を始動させる。エンジン2が始動して、しばらく経過すると、燃焼熱により、エンジン本体3は冷却水よりも高温となる。ECU24は、壁温センサ22と水温センサ23から取得する温度情報から、エンジン本体3の温度がウォータジャケット4内の冷却水の温度を超えたと判断すると、「排水」状態に進む。
「排水」状態では、再び、ウォータジャケット4から第一タンク5へ冷却水を抜き取る。エンジン2が始動して、エンジン本体3の温度が冷却水の温度よりも高温となると、冷却水からエンジン本体3への熱の伝達が無くなるだけでなく、却ってエンジン2の燃焼から発生する熱量が冷却水に奪われることになるため、シリンダブロック5の暖機遅延の一因となる。このため、「排水」状態では、冷却水をウォータジャケット4から第一タンク5へ抜き取り、暖機時間を短縮させる。
ここで、「排水」状態における冷却装置1内の冷却水の流れについて図7を参照しつつ説明する。図7中の実線で示した通路は、冷却水の通る通路を示し、破線で示した通路は、エアの通る通路を示している。また、点線の通路は、冷却水の流れが停止している通路を示している。
「排水」状態では、ECU24は、第一電磁弁20を開弁状態とする。これにより、ウォータジャケット4内と第一タンク5内とが連通する。このとき、電動ポンプは駆動されていないので、冷却水をウォータジャケット4内へ向けて圧送することがない。また、第一タンク5はウォータジャケット4よりも下側に配置されているので、ウォータジャケット4内の冷却水は自由落下により第一タンク5へ排出される。
さらに、冷却水が第一タンク5内に流入するので、第一タンク5内を占めていたエアが第一通路8へ排出される。このとき、第一通路8内は水溜室10が配置されたことにより、冷却水の残留がないため、エアの流通する通路が確保されている。このため、第一通路8内をエアが流通することができるので、第一タンク5内のエアは第二タンク7へ流入する。また、ウォータジャケット4内は、冷却水が抜け出ることにより内部の圧力が低下する。これにより、ウォータジャケット4内は第二タンク7内より圧力が低下するため、第二タンク7内のエアがウォータジャケット4内へ流入する。すなわち、冷却装置1内において、第一タンク5、第二タンク7、ウォータジャケット4の順にエアが流れる。また、「排水」状態では、第四通路13において、第三通路11側から水溜室10側へ向かう冷却水の流れは、逆止弁14により遮断されている。なお、「排水」状態では、サーモスタット19は閉弁状態である。このため、第一冷却水通路17内、ラジエータ15内、第二冷却水通路18内の冷却水の流れは停止された状態である。さらに、サーモスタット19は、ラジエータ15側へのエアの流入を遮断している。また、ウォータポンプ16は駆動されているが、ECU24が第二電磁弁21を閉弁状態としているので、第二タンク7内の冷却水は、第五通路12内からウォータジャケット4内へ向かって流れない。すなわち、ウォータジャケット4内に冷却水は供給されていない。
上記のとおり、「排水」状態では、ウォータジャケット4内の冷却水が排出され、エアがウォータジャケット4内に流入する。ウォータジャケット4内の冷却水が排出されることにより、エンジン2は、第一タンク5へ抜き取った冷却水に相当する熱容量が減少する。これにより、エンジン本体3の暖機が促進される。
「排水」状態において、ECU24が、壁温センサ22から取得されるエンジン本体3の温度が暖機完了の温度に到達したと判断すると、冷却装置1は、第一タンク5内の冷却水をウォータジャケット4へ再度供給する。ここでの冷却水の流れは図6の「供給」状態と共通する。冷却装置1は、この冷却水の供給が完了すると、「暖機後」状態へ進む。ここで、「暖機後」状態における冷却装置1内の冷却水の流れについて図8を参照して説明する。
「暖機後」状態では、ウォータジャケット4内は冷却水で満たされている。また、このとき、冷却水の温度が暖機完了と判断される温度に到達しているので、サーモスタット19が開弁状態となり、第一冷却水通路17へ冷却水が流通する。さらにECU24は、第二電磁弁21を開弁状態として、第五通路12内に冷却水を流通させる。これにより、第二冷却水通路18内の冷却水も流れ始め、ラジエータ15内を冷却水が流通する。すなわち、「暖機後」状態は、ウォータジャケット4とラジエータ15とを冷却水が循環する。このようにエンジン2の暖機後では、ラジエータ15で冷却された冷却水がエンジン2内を循環し、エンジン本体3を運転状態に適した温度に冷却する。
このように運転されたエンジン2が停止状態となると、「回収」状態へ進む。「回収」状態では、冷却装置1は、電動ポンプ6を駆動して、ウォータジャケット4内の加熱された状態の冷却水を第一タンク5へ移送する。移送された冷却水は第一タンク5において次のエンジン始動まで保温される。
本発明の冷却装置1は、第一通路5の下方に配置された水溜室10が、第一通路5内に浸入した冷却水を捕捉することにより、第一通路5内に冷却水が残留することを抑制する。これにより、第一通路5内のエアの流通する通路が確保されるため、ウォータジャケット4内と第一タンク5内との間におけるエア及び冷却水の入れ替えを効率的に行うので、暖機と冷却とを促進することができる。
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例の冷却装置は、実施例1の冷却装置1とほぼ同様の構成をしている。ただし、本実施例の冷却装置は、水溜室10内に開口する第一通路38の開口部38bが実施例1の第一通路8の開口部8bと異なっている点で実施例1の冷却装置1と相違している。図9は、第一タンク5と水溜室10とその周囲を拡大して示した説明図である。第一タンク5側から水溜室10へ向かう第一通路38は、水溜室10の側面下側から挿入され、水溜室10内で水溜室10の上側に向かって通路の方向を変え、水溜室10内の空気層に開口部38bを開口している。なお、その他の構成は実施例1と同一であるため、実施例1と同一の構成要素については、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
次に、本発明の実施例3について説明する。本実施例の冷却装置は、実施例1の冷却装置1とほぼ同様の構成をしている。ただし、本実施例の冷却装置は、第二タンク47が実施例1の第二タンク7と異なる点で実施例1の冷却装置1と相違している。第二タンク47は、内部に混合防止手段としてパンチングメタル40を備えた点で、実施例1の第二タンク7と相違している。図10は、第二タンク47を示した説明図である。第二タンク47の内部に、パンチングメタル40が備えられている。パンチングメタル40は、無数に孔41が形成された円板である。パンチングメタル40は、第二タンク47の上側に形成された第一通路8の開口部8dとこの開口部8dより下側に形成された第二通路9の開口部9aとの間に配置されている。なお、その他の構成は実施例1と同一であるため、実施例1と同一の構成要素については、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施例の冷却装置では、実施例1の冷却装置と同様に、ウォータジャケット4内への冷却水の供給とウォータジャケット4からの冷却水の排出により、暖機を促進する。供給時や排出時の冷却水の流れは、実施例1で説明したものと同様であり、エアは、第二タンク47を経由してウォータジャケット4内と第一タンク5内とを行き来する。第二タンク47内を通過するエアは、パンチングメタル40に形成された孔41を通過して、第一通路8から第二通路9へ、又は第二通路9から第一通路8へ流通する。
また、第二タンク47内には冷却水が貯留されている。パンチングメタル40は、冷却水の第一通路8への浸入を抑制する。例えば、車両の振動により水面が跳ねるような場合や車両の傾斜などにより第二タンク47内の冷却水の水面が傾いた場合において、冷却水は、パンチングメタル40によって阻まれ、第一通路8の開口部8dへ浸水することが抑制される。このように、第一通路8内に冷却水の浸入が抑制されるので、エアの流通する通路が確保されて、ウォータジャケット4内と第一タンク5内との間の冷却水とエアとの入れ替えが効率的に行われる。
次に、本発明の実施例4について説明する。本実施例の冷却装置は、実施例3の冷却装置とほぼ同様の構成をしている。ただし、本実施例の冷却装置は、第二タンク57が実施例3の第二タンク47と異なる点で実施例3の冷却装置と相違している。本実施例の第二タンク57は、実施例3の第二タンク47が内部に備えていたパンチングメタル40に代えて、ラビリンス形状に形成された混合防止板50を備えた点で、実施例3の第二タンク47と相違している。図11は、第二タンク57を示した説明図である。第二タンク57の内部に、混合防止板50が備えられている。混合防止板50は、半円状に形成された数枚の板が積層されたラビリンス形状に形成されている。すなわち、流入したエアを通過させる一方、冷却水の通過を阻み、冷却水が第一通路8の開口部8dへ到達しがたくする形状となっている。また、このような混合防止板50は、第二タンク57の上側に形成された第一通路8の開口部8dとこの開口部8dより下側に形成された第二通路9の開口部9aとの間に配置されている。
本実施例の冷却装置の効果は実施例3の冷却装置の効果と同様である。第二タンク57内において、エアは、混合防止板50を通過し、第一通路8と第二通路9とを自由に行き来する。一方、第二タンク57内の冷却水は、混合防止板50により、第一通路8への浸入を抑制される。これにより、エアの流通する通路が確保されて、ウォータジャケット4内と第一タンク5内との間の冷却水とエアとの入れ替えが効率的に行われる。なお、その他の構成は実施例1と同一であるため、実施例1と同一の構成要素については、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
次に、本発明の実施例5について説明する。本実施例の冷却装置は、実施例3の冷却装置とほぼ同様の構成をしている。ただし、本実施例の冷却装置は、第二タンク67が実施例3の第二タンク47と異なる点で実施例3の冷却装置と相違している。本実施例の第二タンク67は、実施例3の第二タンク47が第一通路8の開口部8dと第二通路9の開口部9aとの間にパンチングメタル40を備えていたのに加えて、第二通路9の開口部9aと第五通路12の開口部12aとの間にパンチングメタル60を備えている点で、実施例3の第二タンク47と相違している。
図12は、第二タンク67を示した説明図である。第二タンク67の内部には、第二タンク67の上側に形成された第一通路8の開口部8dとこの開口部8dよりも下側に形成された第二通路9の開口部9aとの間にパンチングメタル40が配置されている。また、第二通路9の開口部9aと第二タンク67の底面に形成された第五通路12の開口部12aとの間にパンチングメタル60が配置されている。パンチングメタル40は、実施例3の第二タンク47に備えられたものと同一であるため、ここでは、その詳細な説明を省略する。パンチングメタル60は、パンチングメタル40と同一の形状をしており、無数に孔61が形成された円板である。なお、その他の構成は実施例1と同一であるため、実施例1と同一の構成要素については、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
次に、本実施例の冷却装置の効果を説明する。本実施例の第二タンク67におけるパンチングメタル40のもたらす効果は、実施例3の第二タンク47の効果と同一である。すなわち、パンチングメタル40は、エアを自由に通過させるが、第一通路8への冷却水の浸入を抑制する。一方、第二通路9の開口部9aと第五通路12の開口部12aとの間に配置されたパンチングメタル60は、エアが冷却水に混入して第五通路12内に侵入することを抑制する。なお、このようなパンチングメタル40及びパンチングメタル60に代えて、実施例4のラビリンス形状に形成された混合防止板を配置してもよい。
上記実施例は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、さらに本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
例えば、本発明の冷却装置1は、冷却水の供給動作用のスイッチを備え、イグニションをONとする行為に代えて、このスイッチを入れる行為により「供給」状態を開始するようにしてもよい。また、第二タンク内のパンチングメタルを複数配置してもよい。
さらに、このような冷却装置は、冷却装置に備わるサーモスタットの配置を変更することができる。実施例1の冷却装置1におけるサーモスタット19は、第一冷却水通路17に配置されている。これに対し、図13に示したエンジン200に組み込まれた冷却装置100では、サーモスタット19に相当するサーモスタット29を第二冷却水通路18に配置した構成としている。このような冷却装置100は、実施例1の冷却装置1と同様の作用、効果を奏している。なお、第一冷却水通路17には一方弁30が配置され、冷却水の逆流を防いでいる。その他の構成は実施例1と同一であるため、実施例1と同一の構成要素については、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。このように冷却装置内の弁の配置、配管を変更したものは、他の構成も考えられるが、それらは本発明のバリエーションに含まれるものとして本発明の範囲内である。
実施例1の冷却装置を組み込んだエンジンの概略構成を示した説明図である。 実施例1の第二タンクを詳細に示した説明図である。 実施例1の第一タンクと水溜室とその周囲を拡大して示した説明図である。 始動前から暖機完了までのウォータジャケット内と第一タンク内との冷却水の供給状態を示した説明図であって、(a)は「初期」状態を示し、(b)は「供給」状態を示し、(c)は「始動」状態を示し、(d)は「排水」状態を示し、(e)は「暖機後」状態を示し、(f)は「回収」状態を示した説明図である。 エンジンの始動前から停止後に亘るシリンダブロックの壁温及び冷却水温度の温度変化を示した説明図である。 「供給」状態におけるエンジンの冷却装置内の冷却水の流れを示した説明図である。 「排水」状態におけるエンジンの冷却装置内の冷却水の流れを示した説明図である。 「暖機後」状態におけるエンジンの冷却装置内の冷却水の流れを示した説明図である。 実施例2の第一タンクと水溜室とその周囲を拡大して示した説明図である。 実施例3の第二タンクを示した説明図である。 実施例4の第二タンクを示した説明図である。 実施例5の第二タンクを示した説明図である。 本発明の他の冷却装置を組み込んだエンジンの概略構成を示した説明図である。
符号の説明
1 冷却装置
2 エンジン
3 エンジン本体
4 ウォータジャケット
5 第一タンク
6 電動ポンプ
7、47、57、67 第二タンク
8、38 第一通路
9 第二通路
10 水溜室
11 第三通路
12 第五通路
13 第四通路
14 逆止弁
15 ラジエータ
16 ウォータポンプ
40、60 パンチングメタル
50 混合防止板

Claims (12)

  1. エンジン内部に形成されたウォータジャケット内から抜き取った冷却水を貯留する第一タンクと、
    前記ウォータジャケットと前記第一タンクとの間で冷却水を移送する電動ポンプと、
    エアを貯留する第二タンクと、
    前記第一タンク内に形成される空間と前記第二タンク内に形成される空間とを接続し、エアが流通する第一通路と、
    前記ウォータジャケット内と前記第二タンク内とを接続し、エアが流通する第二通路と、
    前記第一通路に配置され、前記第一通路に流入した冷却水を貯留する水溜室と、
    を備えたことを特徴とするエンジンの冷却装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの冷却装置において、
    前記水溜室は、前記第一タンクより下方に配置されたことを特徴とするエンジンの冷却装置。
  3. 請求項1記載のエンジンの冷却装置において、
    前記水溜室は、前記第一通路の開口部が前記水溜室に溜まる冷却水の水面から露出するように形成されたことを特徴とするエンジンの冷却装置。
  4. 請求項1記載のエンジンの冷却装置において、
    前記ウォータジャケット内と前記第一タンク内とを接続し、前記電動ポンプが配置される第三通路と、
    前記第一タンクをバイパスして前記水溜室の底部と前記第三通路とを接続する第四通路と、
    を備えたことを特徴とするエンジンの冷却装置。
  5. 請求項1記載のエンジンの冷却装置において、
    前記ウォータジャケット内と前記第一タンク内とを接続し、前記電動ポンプが配置される第三通路と、
    前記第一タンクをバイパスして前記水溜室の底部と前記第三通路とを接続する第四通路と、を備え、
    当該第四通路は、前記第三通路よりも小径としたことを特徴とするエンジンの冷却装置。
  6. 請求項1記載のエンジンの冷却装置において、
    前記ウォータジャケット内と前記第一タンク内とを接続し、前記電動ポンプが配置される第三通路と、
    前記第一タンクをバイパスして前記水溜室の底部と前記第三通路とを接続する第四通路と、
    当該第四通路における前記第三通路側から前記水溜室側へ向かう冷却水を遮断する逆止弁と、
    を備えたことを特徴とするエンジンの冷却装置。
  7. 請求項1記載のエンジンの冷却装置において、
    前記第一通路は、前記第二通路よりも前記第二タンク内の上側で前記第二タンクに接続したことを特徴とするエンジンの冷却装置。
  8. 請求項1記載のエンジンの冷却装置において、
    前記第二タンク内にエアと冷却水との混合を防ぐ混合防止手段を備えたことを特徴とするエンジンの冷却装置。
  9. 請求項1記載のエンジンの冷却装置において、
    前記第二タンク内にエアと冷却水との混合を防ぐ混合防止手段を備え、
    当該混合防止手段は、パンチングメタルとしたことを特徴とするエンジンの冷却装置。
  10. 請求項1記載のエンジンの冷却装置において、
    前記第二タンク内にエアと冷却水との混合を防ぐ混合防止手段を備え、
    当該混合防止手段は、ラビリンス形状に形成された混合防止板としたことを特徴とするエンジンの冷却装置。
  11. 請求項9又は10記載のエンジンの冷却装置において、
    前記第一通路の開口部が前記第二通路の開口部よりも上側に形成され、
    前記第二タンク内に形成された前記第一通路の開口部と前記第二通路の開口部との間に、混合防止手段を配置したことを特徴とするエンジンの冷却装置。
  12. 請求項9又は10記載のエンジンの冷却装置において、
    前記第二タンクの底部と前記ウォータジャケット内とを接続し、冷却水が流通する第五通路を備え、
    前記第二タンク内に形成された前記第二通路の開口部と前記第五通路の開口部との間に、混合防止手段を配置したことを特徴とするエンジンの冷却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105201615A (zh) * 2015-10-21 2015-12-30 无锡惠山泵业有限公司 一种新型发动机散热装置

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