JP2009078860A - 包装用フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルムの幅方向に開封テープを積層してなる包装用二延伸フィルムにおいて、斜め方向に開封テープを引っ張った場合においても、開封テープに沿って直線的に安定して引き裂くことが可能な包装用フィルムを提供する。
【解決手段】フィルムの幅方向と平行な方向に開封テープKを積層して使用する二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムであって、フィルムの長手方向の引張伸度が170%以下であり、且つ、該二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムの幅方向に開封テープKを積層して構成された包装用フィルムを使用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムよりなる新規な包装用フィルムに関する。詳しくは、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの幅方向(以下、TDと略すこともある。)に開封テープを設けてなる包装用フィルムにおいて、TDの引裂き方向性が著しく改善された包装用フィルムを提供するものである。
プラスチックフィルム、とりわけ、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムよりなる包装用フィルムは、その強度、包装特性、経済性の面から、サンドイッチ、おにぎり、キャラメル等の食品、たばこ等の嗜好品包装、CD、DVD、カセットテープ等の日用雑貨等、様々な被包装体の包装に使用されている。
前記包装用フィルムは、通常、ヒートシールや溶断シール等により製袋して被包装体を包装するが、内容物である被包装体を取り出す際、必要な箇所を簡単に引裂いて破袋できるような工夫が施されている。
例えば、前記包装用フィルムにおいては、フィルムを容易に引き裂くことを可能とするために、開封テープ(「ティアテープ」とも呼ばれる)を備えたものが数多く提案されている(特許文献1〜4参照)。一般に、前記開封テープは、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムよりなる包装用フィルムの場合、そのフィルム端部から該フィルムの長手方向(以下、MDと略すこともある。)に積層され、前記フィルムの端部には、開封テープを挟んでノッチ(切り込み)が設けられる。このような開封テープを備えた包装体は、開封テープを引っ張ることにより、包装用フィルムのノッチより、テープに沿って包装用フィルム(包装体)を裂くことができる。また、開封テープを構成する基材フィルムは、通常、高い引張強度を有するものが使用されるため、開封途中で切れることがなく、該開封テープは、ミスカットを防止する役割も果たす。
ところで、前記二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを使用した包装用フィルムにおいては、フィルムの使用形態によって、前記開封テープの積層を従来のMDと直角となる、TDに積層することが要求される場合がある。
しかしながら、前記のように開封テープをフィルムのTDに設ける場合、汎用の二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを使用すると、TDへの引裂き方向性が安定しないという問題が生じることが判明した。
例えば、前記包装用フィルムによる包装袋(包装体)をしっかり手で押えずに開封テープを引く場合や、開封テープを引くスピードが速い場合等においては、フィルムが開封テープによる誘導方向を外れて斜め方向に引き裂かれる状態が生じ、内容物(被包装体)が飛び出す場合があった。特に、サンドイッチの包装袋のように、開封テープによる開封距離が比較的長く(約80〜120mm程度)、しかも、内容物が柔らかい場合、該内容物と包装体とのタイト感がなく、開封テープを引き裂く際に包装体自体が微妙に動いてしまうことがあり、上記問題が頻繁に起こり得る虞があった。
そして、このような現象は、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの中でも、特に、低融点、低結晶性、非晶性のポリオレフィン系樹脂をヒートシール層として積層したヒートシールタイプの二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムの場合、該ヒートシール層を構成する樹脂の柔軟な特性により引裂き方向性が安定しなくなり、上記問題がより起こり易い傾向があった。
特開平3−289459号公報 実開平6−42689号公報 登録実用新案第3014696号公報 特開2005−53508号公報
従って、本発明の目的は、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムよりなる包装用フィルムにおいて、開封テープを該フィルムのTDに設けた際の、開封テープによる引裂き方向性が極めて良好な包装用フィルムを提供することにある。
本発明者等は、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた。その結果、MDの引張伸度が特定の値以下となるように、高度に分子配向させた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムが、意外にも、かかる分子配向の方向と直角方向のTDに開封テープを積層することにより、該開封テープによる引裂き方向性が著しく改善された包装用フィルムとなることを見い出した。さらに、かかる二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムがヒートシール層を積層したものであっても、前記効果を十分発揮し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、長手方向の引張伸度が170%以下であって、ポリプロピレン系樹脂よりなる二軸延伸された基材層を少なくとも有する二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムよりなり、かつ、該二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの幅方向に開封テープを積層して構成されたことを特徴とする包装用フィルムである。
前記包装用フィルムにおいて、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムは、幅方向の引張伸度が40〜90%であることが好ましい。幅方向の引張伸度が前記範囲を満足することにより、機械的強度のバランスの優れたものとなり、その用途が広がるため好ましい。
また、前記包装用フィルムにおいて、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムは、ポリプロピレン系樹脂よりなる二軸延伸された基材層の少なくとも片面に、該ポリプロピレン系樹脂より融点が低いポリオレフィン系樹脂よりなるヒートシール層が積層されたものであることが好ましい。かかる構成よりなる二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムは、成形加工性の優れたものとなるため、様々な用途の包装用フィルムとして使用することができる。
さらに、前記包装用フィルムにおいて、ヒートシール層の総厚み(基材層の両面にヒートシール層が積層されたものの場合は、両面のヒートシール層の厚みの総和)は、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの厚みの0.8〜25%であることが本発明の効果をより顕著に発揮するために好ましい。
本発明は、前記包装用フィルムにより形成されたサンドイッチ用包装袋をも提供するものである。
本発明の包装用フィルムは、従来から問題となっていたTDの引き裂き性の不安定さを解消し、前記開封テープに沿って安定して引き裂くことができる。また、少なくとも基材層の片面にヒートシール層が積層された二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムに開封テープを積層してこれを構成する場合、ヒートシール層が存在するため、従来のフィルムでは、特にTDの引き裂き性の不安定さが生じやすかったが、本発明は、このような態様の包装用フィルムにおいても、前記開封テープに沿って安定して引き裂くことができる。
従って、本発明は、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを使用した包装用フィルムにおいて、開封テープを積層する方向の制限を排除することができる。即ち、印刷ピッチ、印刷方向、包装形態、または包装袋の収率の向上等の制約から、どうしてもTDに開封テープを積層しなければならない場合の要求を満足することができる。その結果、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの包装分野における利用率を向上することができ、工業的な貢献度は極めて大きい。
本発明は、ポリプロピレン系樹脂よりなる二軸延伸された基材層を少なくとも有する二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムのTDに開封テープを積層した包装用フィルムである。そして、本発明は、この二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの長手方向の引張伸度を170%以下とすることにより、該開封テープによってフィルムをTDへ直線的に、安定して引き裂くことのできる、「引き裂き方向性」を改善したものである。
〔基材層を構成するポリプロピレン系樹脂〕
本発明の包装用フィルムは、ポリプロピレン系樹脂よりなる二軸延伸された基材層を少なくとも有する二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムよりなる。
該ポリプロピレン系樹脂としては、後述する二軸延伸方法によって、MDの引張伸度が170%以下を達成できる程度の結晶性を有するものであればよく、一般には、ポリプロピレン系樹脂を50〜100質量%含む樹脂が使用される。前記ポリプロピレン系樹脂を具体的に例示すると、プロピレン単独重合体、プロピレン以外のα−オレフィンに基づく単量体単位が30質量%未満のプロピレン−α−オレフィン共重合体、プロピレン−エチレン−1−ブテン三元共重合体、及びこれらの混合物が挙げられる。また、前記α−オレフィンは、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。更に、前記共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体のいずれでもよい。なお、後述するヒートシール層は、基材層を構成するポリプロピレン系樹脂より融点の低いポリオレフィン系樹脂より構成されるが、本発明の基材層を構成するポリプロピレン系樹脂の融点は、上記ポリプロピレン系樹脂を混合して使用する場合には、配合割合の多いポリプロピレン系樹脂の融点を基準とする。また、配合割合が同じ場合には、融点の高いポリプロピレン系樹脂を基準とする。
本発明において、前記ポリプロピレン系樹脂の中でも、製膜性や開封性のより優れたフィルムとするためには、プロピレン単独重合体、エチレン含有量が0.2〜5.0質量%のプロピレン−エチレンランダム共重合体、エチレン含有量が0.2〜5.0質量%になるよう調整したプロピレン単独重合体とプロピレン−エチレンランダム共重合体の混合物を使用することが好ましい。
また、得られる二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの機能性を高めるために、前記ポリプロピレン系樹脂に、以下に示す樹脂を添加することができる。これら添加する樹脂を例示すれば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリブテン、石油樹脂、エチレン−α−オレフィン共重合体、1−ブテン−α−オレフィン共重合体、各種エラストマー等を挙げることができる。ポリプロピレン系樹脂に、上記樹脂を添加して製膜することにより、易延伸性、高透明性、高防湿性、添加剤のブリード促進性、表面粗さの易改善性、フィルムのマット化、易製膜性、ヒートシール性、及びコロナ放電処理等による表面改質性等の効果を高めることができる。
また、前記ポリプロピレン系樹脂のメルトマスフローレートは、製膜性を考慮すると230℃において0.5〜15.0g/10分であることが好ましく、更に好ましくは、1.0〜10.0g/10分であることが好ましい。また、前記機能性を高める樹脂を添加したポリプロピレン系樹脂のメルトマスフローレートも、230℃において1.0〜20.0g/10分であることが好ましい。
〔二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム〕
本発明の包装用フィルムは、前記ポリプロピレン系樹脂よりなる二軸延伸された基材層を少なくとも有する二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムより構成される。この二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの基材層は、前記例示したいずれかのポリプロピレン系樹脂を使用して、単層で構成してもよいし、目的に応じて、種類の異なる樹脂や添加剤の異なる樹脂よりなる複数の層より構成してもよい。複数の層より構成される例を具体的に示せば、ポリプロピレン系樹脂よりなる主層に、特定の機能を有する添加剤を配合したポリプロピレン系樹脂よりなる表層を積層して、基材層とする例を挙げることができる。なお、後述するヒートシール層は、基材層を構成するポリプロピレン系樹脂よりも融点の低いポリオレフィン系樹脂より構成されるが、基材層が複数の層から構成される場合には、基材層を構成するポリプロピレン系樹脂のうち、最も配合割合の多いポリプロピレン系樹脂の融点を基準とする。また、基材層を構成するポリプロピレン系樹脂の配合割合が同じ場合には、融点の高いポリプロピレン系樹脂を基準とする。
本発明において、前記基材層には、公知の添加剤を含有させることができる。また、当然のことながら、基材層が複数の層からなる場合(例えば、主層、および表層からなる場合)には、各層に公知の添加剤を含有させることができる。公知の添加剤を具体的に例示すれば、酸化防止剤、滑剤、ブロッキング防止剤、防曇剤、塩素捕捉剤、帯電防止剤、結晶核剤等を挙げることができる。特に、サンドイッチ等の食品を包装する用途に本発明の包装用フィルムを使用する場合には、包装後のフィルムへの結露による曇りが問題となる場合があるため、防曇剤や帯電防止剤を添加することが好ましい。
中でも、本発明の包装用フィルムが優れた防曇性を発揮するには、前記基材層に防曇剤を0.5〜1.5質量%含有させることが好ましい。基材層が主層、および表層からなる場合には、主層に含まれる防曇剤が0.5〜1.5質量%であって、かつ、表層の全厚み(両面に表層が存在する場合は、両面の表層の厚みの総和)が、基材層の厚みの3〜20%であることが好ましい。さらに、防曇性を付与したい側には、その側の基材層にコロナ処理等の表面処理を施すことが好ましい。なお、本発明の包装用フィルムが、ヒートシール層が積層されていない基材層のみの二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムよりなる場合、またはヒートシール層が積層されてなる二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムよりなる場合のいずれの場合においても、優れた防曇性を発揮するためには、防曇剤の配合割合が前記範囲を満足することが好ましい。
本発明において、基材層の表面には、本発明の効果を損なわない範囲で公知の機能層、例えば、接着層やガスバリアー層、遮光層、UVカット層等を設けることもできる。
本発明の包装用フィルムの最大の特徴は、前記ポリプロピレン系樹脂よりなる二軸延伸された基材層を少なくとも有する二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムのMDの引張伸度を170%以下、好ましくは160%以下にしたことである。即ち、前記引張伸度が170%を超えるものは、後述する比較例にも示す通り、TDへの引き裂き性が低下し、開封テープによる引き裂き時に、該開封テープに沿って直線的に引き裂くことが困難となる。
なお、MDの引張伸度の下限は、特に制限されるものではないが、生産性、包装用フィルムとしての物性等を考慮すると80%であることが好ましい。
通常、包装用に使用されている二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムは、縦横方向ともに引き裂き易い性質を有しているが、該包装用フィルムを引き裂く際に斜め方向に力をかけると、そのまま斜めに引き裂ける。そして、従来、かかる二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムは、MDの引張伸度が180%を超えるものが一般的である。これにヒートシール層が積層された場合、特にその厚みが厚い場合は、引張伸度は更に大きくなる傾向がある。
これに対して、本発明は、MDの引張伸度が170%以下である、MDに分子がより配向した二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを使用するものである。
このように、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムのMDの引張伸度を170%以下とすることにより、後述する開封テープによるTDの引裂き性が著しく改善され、安定して直線的にフィルムを引き裂くことができる。
本発明の包装用フィルムにおいて、TDに積層された開封テープにより、引裂き方向性が著しく改善される機構は明らかではないが、本発明者らは、次のように推定している。即ち、フィルムのMDの引張伸度を170%以下とした本発明の包装用フィルムは、これを構成する二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの分子鎖がMDにより配向した状態となり、MDに伸びる余裕の無い分子の配向状態となる。そして、かかる配向に対して直角方向に積層された開封テープによるせん断力がこれに加わることにより、この部分の分子鎖の破壊が生じる。開封テープが、MDに伸びる余裕のない分子鎖を破壊することによって、開封テープによる「裂け」を主導し、該開封テープに沿って直線的にフィルムを引き裂くものと推定される。即ち、開封テープによりTDの引き裂き方向を改善するためには、TDの引き裂き強度を低下させるのではなく、MDの引張伸度を低下させる(MDに伸びる余裕のない分子鎖の状態とする)ことが重要であると考えられる。このような機構は、例えば、フィルムをTDに引き裂きたい場合には、TDにより分子鎖を配向させていた従来のフィルムの引き裂き機構とは全く異なるものである。
本発明の包装用フィルムにおいて、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムは、MDの引張伸度以外の他の物性については特に制限されるものではないが、好適な物性としては、TDの引張伸度が40〜90%であることが好ましい。また、MDの引張伸度とTDの引張伸度との差は、30〜120%であることがより好ましい。これら物性を満足することにより、広い用途で使用することができる。
更に、MDの引張強度が150MPa以上、好ましくは155〜230MPa、TDの引張強度が200MPa以上、好ましくは220〜340MPaを満足することが好ましい。
また、MDとTDの複屈折が0.01300以下となることが好ましい。二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムがこれら物性を満足することにより、TDの引き裂き方向をより改善することができる。なお、この複屈折の下限は、特に制限されるものではないが、フィルムの物性、製膜性等を考慮すると、0.00050であることが好ましい。
前記複屈折は、フィルム面内のMDとTDとの分子の配向の程度の差を、光の屈折率を用いて示したものである。即ち、フィルム面内の配向方向に対し、分子の配向が高いほど、該方向の光の屈折率は大きくなる。ここで、本発明の二軸延伸ポリプロピン系樹脂フィルムは、MDの引張伸度を170%以下にする必要があり、一般的な二軸延伸ポリプロピレフィルムよりもMDに高度に分子の配向がかかる状態となることから、MDとTDの配向の差が小さくなる。その結果、MDとTDの屈折率の差である複屈折は、一般的な二軸延伸ポリプロピレンフィルムより小さくなる。
また、本発明の包装用フィルムを構成する二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの厚みは、特に制限されるものではないが、一般的には、15〜80μm、特に、20〜60μmであることが好ましい。
本発明の包装用フィルムにおいて、前記二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムは、ヒートシール層が積層されていない基材層からのみなるフィルムであってもよい。この場合、前記ポリプロピレン系樹脂よりなる二軸延伸された基材層を二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムとし、このフィルムの長手方向の引張伸度が170%以下になればよい。また、このフィルムが前記の各種物性(例えば、TDの引張伸度、MD、およびTDの引張強度、複屈折率、フィルム厚み等)を満足することが好ましい。
また、本発明の包装用フィルムは、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの長手方向の引張伸度が170%以下であれば、前記ポリプロピレン系樹脂よりなる基材層の少なくとも片面に、該ポリプロピレン系樹脂より融点が低いポリオレフィン系樹脂よりなるヒートシール層が積層された二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムより構成されてもよい。前記基材層の少なくとも片面にヒートシール層が積層されることにより、本発明の包装用フィルムは、2次加工特性が良好となり、様々な被包装体の包装に使用することができる。以下、基材層の少なくとも片面にヒートシール層が積層された二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを「二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルム」とする場合もある。
次に、この二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムのヒートシール層、およびヒートシール層を構成するポリオレフィン系樹脂について説明する。
〔ヒートシール層、およびヒートシール層を構成するポリオレフィン系樹脂〕
本発明の包装フィルムにおいて、二軸延伸された基材層の少なくとも片面に積層されるヒートシール層は、包装される内容物や包装機の包装適性等に応じて、必要とするヒートシール強度、およびヒートシール融着開始温度を勘案し、厚みや構成するポリオレフィン系樹脂を適宜選択すれば良い。
特に、本発明の包装用フィルムをヒートシールにより加工してサンドイッチ用包装袋とする場合、ヒートシール強度が2.5N/15mm以上、好ましくは3.0N/15mm以上となる二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムとすることが好ましい。そのため、前記用途に使用する場合には、前記ヒートシール強度を満足するようなポリオレフィン系樹脂を選択することが好ましい。
ヒートシール層を構成するポリオレフィン系樹脂は、前記基材層を構成するポリプロピレン系樹脂より融点が低い樹脂である。特に、前記基材層を構成するポリプロピレン系樹脂より融点が15〜60℃低い樹脂が好適である。具体的にヒートシール層を構成するポリオレフィン系樹脂を例示すると、直鎖状低密度ポリエチレン、プロピレン以外のα−オレフィンに基づく単量体単位30質量%未満のプロピレン−α−オレフィン共重合体、プロピレン−エチレン−1−ブテン三元共重合体、及びこれらの混合物が挙げられる。また、前記α−オレフィンは、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。更に、前記共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体のいずれでもよい。中でも、製膜性やヒートシール性、防曇性のより優れたフィルムとするためには、融点が100〜130℃である直鎖状低密度ポリエチレン、融点が110〜140℃であるプロピレン−エチレンランダム共重合体及び、プロピレン−エチレン−1−ブテン三元共重合体を使用することが好ましい。なお、上記ポリオレフィン系樹脂を混合して使用する場合、配合割合が多いポリオレフィン系樹脂の融点を基準とする。また、配合割合が同じ場合には、融点の低いポリオレフィン系樹脂を基準とする。基材層の両面に異なるポリオレフィン系樹脂よりなるヒートシール層を積層した場合には、各ヒートシール層を構成するポリオレフィン系樹脂の融点を基準とする。
前記ヒートシール層を、さらに低温ヒートシール化、防曇剤等の添加剤のブリード促進化等の機能を付与させたい場合は、上記ヒートシール層を構成するポリオレフィン系樹脂に、エチレン−α−オレフィン、1−ブテン−α−オレフィン等のからなる低融点、低結晶性エラストマーを60質量%以下の割合で混合することが好ましい。
また、前記ヒートシール層に、さらに、マット調の外観を付与させたい場合には、上記ヒートシール層を構成するポリオレフィン系樹脂に、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリブテン、ポリプロピレン等からなる非相溶樹脂を適宜、混合することが好ましい。
本発明において、ヒートシール層には、前記基材層において例示した添加剤を特に制限無く添加することができる。
なお、前記ヒートシール層を構成する前記ポリオレフィン系樹脂は、基材層に含まれる防曇剤を効率的に該ヒートシール層表面にブリードアウトさせる作用があり、該ヒートシール層表面に極めて良好な防曇性を付与することができる。そのため、本発明の包装用フィルムは、サンドイッチ包装袋等の用途に対して好適に使用できる。
前記二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムにおいて、ヒートシール層は、包装用フィルムの用途に応じて、基材層の片面、または基材層の両面に形成してやればよい。
本発明の包装用フィルムにおいて、二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムのヒートシール層の総厚み(両面にヒートシール層が積層されたものの場合は、両面のヒートシール層の厚みの総和)は、0.5〜12.0μmであることが好ましく、0.5〜10.0μmであることがより好ましい。
但し、本発明の包装用フィルムの特徴である、二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムのMDの引張伸度は、主として前記基材層の特性によって決定されるため、ヒートシール層の厚みが基材層に対して厚過ぎる場合、目的とする引張伸度を達成できなくなることがある。つまり、二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムは、MDの引張伸度が170%以下でなければならないが、ヒートシール層が厚くなり過ぎると、該引張伸度を満足しなくなる場合がある。
一般に、MDの引張伸度は、ヒートシール層が積層される基材層のMD分子配向が大きく影響すると考えられる。無論、後述する共押法やインラインラミ法により積層されたヒートシール層は、二軸または、一軸の延伸工程を通過するため、二軸または一軸の延伸方向に分子が配向される。しかし、当然のことながら、最終延伸であるTD延伸は、ヒートシール層を構成する樹脂の融点よりも、融点の高い基材層を構成する樹脂が延伸できる温度に設定する必要がある。そのため、特にTD延伸の最終過程であるテンターオーブン熱処理の熱処理温度において、ヒートシール層を構成する低融点のポリオレフィン系樹脂の殆どの分子は、配向が緩和すると考えられる。このように分子の配向が緩和された低融点のポリオレフィン系樹脂よりなるヒートシール層は、かかるヒートシール層自体の伸びが大きくなる。その結果、ヒートシール層が基材層に対して厚過ぎる場合、MDの引張伸度をも増大させる結果となり、引き裂き方向性を阻害することがある。
そのため、前記ヒートシール層の総厚みは、上記範囲を満足し、かつ、二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルム全体の厚みの25%以下、好ましくは、0.8〜25%となるように制限することが好ましい。
次に、前記ヒートシール層が積層されたフィルム、即ち、二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムの物性について説明する。
〔二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルム〕
前記二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムは、後述する方法により、二軸延伸された基材層の少なくとも片面に、ヒートシール層を積層することができる。この二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムの物性は、前記二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムにおいて説明した通り、MDの引張伸度が170%以下、好ましくは160%以下である。即ち、MDの引張強度が170%を超えるものは、後述する比較例にも示すように、TDへの引き裂き方向性が低下し、開封テープによる引き裂き時に、該開封テープに沿って直線的に引き裂くことが困難となる。なお、MDの引張伸度の下限は、特に制限されるものではないが、生産性、包装用フィルムとしての物性等を考慮すると80%であることが好ましい。
本発明の包装用フィルムにおいて、二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムのTDの引張伸度、MDおよびTDの引張強度は、特に制限されるものではないが、好適な物性としては、前記の二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムにおいて説明した範囲を満足することが好ましい。具体的には、TDの引張伸度が40〜90%であることが好ましく、また、MDの引張伸度とTDの引張伸度との差は60〜120%であることがより好ましい。さらに、MDの引張強度が150MPa以上、好ましくは155〜230MPa、TDの引張強度が200MPa以上、好ましくは220〜310MPaを満足することが好ましい。
また、前記二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムのMDとTDの複屈折は、より低くなることが好ましく、具体的には、0.01100以下であることが好ましく、0.01000以下であることがより好ましい。前記の通り、この複屈折は、フィルム面内のMDとTDとの分子の配向の程度の差を、光の屈折率を用いて示したものである。ここで、本発明の二軸延伸積層ポリプロピン系樹脂フィルムは、MDの引張伸度が170%以下にする必要があり、MDとTDの配向の差が小さくなり、その結果、MDとTDの屈折率の差である複屈折は小さくなる。加えて、ヒートシール層は、前記に説明した通り、分子が配向し難い。そのため、前記二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムの複屈折は、ヒートシール層が積層されていない前記二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの複屈折よりもさらに小さくなる。なお、この複屈折の下限は、特に制限されるものではないが、フィルムの物性、製膜性等を考慮すると、0.00050であることが好ましい。
また、本発明の包装用フィルムを構成する二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムの厚みも、特に制限されるものではないが、ヒートシール層の厚み、および厚みの割合が前記範囲を満足し、かつ、15〜80μm、特に、20〜60μmであることが好ましい。
〔フィルムの製造方法〕
次に、前記に説明した二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの製造方法について説明する。かかるフィルムの製造方法は、ヒートシール層を積層する場合と、積層しない場合で、その製造方法が異なる。そのため、先ず、ヒートシール層を積層しない、基材層のみからなる二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの製造方法について説明する。
〔ヒートシール層が積層されていないフィルムの製造方法〕
以下に説明するのは、前記ポリプロピレン系樹脂よりなる二軸延伸された基材層を二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムとする場合の製造方法である。
本発明の包装用フィルムにおいて、ヒートシール層が積層されていない二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの製造方法は、特に制限されるものではないが、好適な方法として以下の方法を例示することができる。
即ち、前記ポリプロピレン系樹脂よりなるシートを逐次二軸延伸することにより、二軸延伸された基材層を製造する方法を採用することが好ましい。特に、この二軸延伸において、MDに5.5倍以上延伸する方法が好適である。
ヒートシール層が積層されていない二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの製造方法において、該フィルムのMDの引張伸度が170%以下となるようにするために、MDに5.5倍以上延伸することが好ましい。また、MDに延伸する際の上限は、製膜性、包装用フィルムの物性等を考慮すると8.5倍であることが好ましい。
MDに延伸する操作は、1段階で5.5倍以上に延伸することもできるし、多段階で5.5倍以上に延伸することも可能である。特に、多段階、一般には、2段でMDに5.5倍以上延伸することにより、安定して製膜することができる。尚、多段階で延伸する場合には、最終的なMDの延伸倍率、つまり、全体のMD延伸倍率が5.5倍以上となればよい。
また、TDへの延伸において、その延伸倍率は特に制限されないが、8倍以上延伸されたものであることが好ましい。TDの延伸倍率を8倍以上とすることにより、前記のMDの延伸倍率との兼ね合いで、厚み精度の高い二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを得ることができる。より厚み精度の高いフィルムとするためには、TDの延伸倍率が8.5倍以上であることが更に好ましい。尚、TDの延伸倍率の上限は、安定した製膜性、包装用フィルムの物性等を考慮すると13.0倍であることが好ましい。
上述した逐次延伸において、延伸は、押出機により押し出されたシートをMDに延伸した後、TDに延伸することによって行われる。
次に、前記ヒートシール層が積層されたフィルム、即ち、二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムの製造方法について説明する。
〔二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムの製造方法〕
本発明の包装用フィルムを構成する二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムの製造方法は、特に制限されるものではないが、好適な方法として以下の方法を例示することができる。
即ち、前記ポリプロピレン系樹脂よりなるシートを逐次二軸延伸する方法において、逐次延伸にてフィルムを製造する過程のいずれかの過程において、該ポリプロピレン系樹脂より融点が低いポリオレフィン系樹脂を積層する方法が好ましい。特に、前記逐次二軸延伸において、MDに6倍以上延伸する方法が好ましい。ヒートシール層が積層されることにより、MDの引張伸度が高くなる可能性があるため、ヒートシール層が積層されないフィルムよりも、MDの延伸を高くすることが好ましい。
なお、当然のことであるが、原料となるポリプロピレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂は、前記基材層やヒートシール層の説明において例示した樹脂を使用する。
本発明の二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムの製造方法において、得られるフィルムのMDの引張伸度が170%以下を満足するために、MDに6倍以上延伸することが好ましい。また、MDに延伸する際の上限は、製膜性、包装用フィルムの物性等を考慮すると8.5倍であることが好ましい。
前記MDに延伸する操作は、1段階で6倍以上に延伸することもできるし、多段階で6倍以上に延伸することも可能である。特に、多段階、一般には、2段でMDに6倍以上延伸することにより、安定して製膜することができる。なお、多段階で延伸する場合には、最終的なMDの延伸倍率、つまり、全体のMD延伸倍率が6倍以上となればよい。
また、TDへの延伸において、その延伸倍率は特に制限されないが、8倍以上延伸されたものであることが好ましい。TDの延伸倍率を8倍以上とすることにより、前記のMDの延伸倍率との兼ね合いで、厚み精度の高い二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを得ることができる。より厚み精度の高いフィルムとするためには、TDの延伸倍率が8.5倍以上であることが更に好ましい。尚、TDの延伸倍率の上限は、安定した製膜性、包装用フィルムの物性等を考慮すると13.0倍であることが好ましい。
上述した逐次延伸において、延伸は、押出機により押し出されたシートをMDに延伸した後、TDに延伸することによって行われる。
本発明の二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムの製造方法において、ヒートシール層の形成は、前記遂次二軸延伸のいずれの過程において行ってもよい。
先ず、インラインラミ法を採用する場合について説明する。Tダイ法により、最終的に基材層となる前記ポリプロピレン系樹脂よりなる無延伸シートを成形する。次に、該無延伸シートをロールの速度差によるMDロール延伸を行い、MD延伸シートを得る。次いで、別途設置した押出機を用いて、ヒートシール層を構成するポリオレフィン系樹脂をTダイから押出し、該MD延伸シートの片面もしくは両面に、溶融ラミネートを行い、ヒートシール層が積層された積層MD延伸シートを得る。次に、該積層MD延伸シートをテンターへ導き、該積層MD延伸シートの両端をクリップで掴み、テンターオーブン内で所定の幅にTD延伸を行い、二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを得る。
次に、共押法を採用する場合について説明する。2台以上の押出機により、各個別の流路から前記ポリプロピレン系樹脂、および前記ポリオレフィン系樹脂を共押出ダイスから共押出し、ポリプロピレン系樹脂よりなる無延伸シート表面に、ポリオレフィン系樹脂よりなるヒートシール層が積層された無延伸積層シートを成形する。次に、該無延伸積層シートをロールの速度差によるMDロール延伸を行い、積層MD延伸シートを得る。次いで、該積層MD延伸シートをテンター導き、該積層MD延伸シートの両端をクリップで掴み、テンターオーブン内で所定の幅にTD延伸を行い、二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを得る。
さらに、前記両方法を組み合わせることもできる。例えば、前記共押法にて、予め、片面のみにヒートシール層を積層した積層MD延伸シートを作成する。次いで、該積層MDシートのヒートシール層積層面と反対面(基材層の表面)に、インラインラミ法によりヒートシール層を積層し、両表面にヒートシール層が積層された積層MD延伸シートを成形する。その後、前記TD延伸方法にて両面にヒートシール層が積層された二軸延伸積層フィルムを得ることもできる。
インラインラミ法を採用する場合は、基材層を構成するシートのみを予めMD延伸するため、基材フィルムを構成する樹脂の融点や結晶性を勘案し、十分にMD延伸前で予熱を与えることができる。そのため、MD延伸倍率が6倍以上であっても、何ら問題なく実行することができる。
一方、共押法を採用する場合は、基材層を構成するポリプロピレン系樹脂の融点と、ヒートシール層を構成するポリオレフィン系樹脂の融点が異なるため、融点の異なる樹脂が積層されたシートとなる。そのため、安定して高倍率のMD延伸を行うためには、基材層を構成する融点の高いポリプロピレン系樹脂が延伸できるMD予熱温度を設定する必要がある。しかし、この場合、ヒートシール層を構成するポリオレフィン系樹脂の融点を超えてしまうことがあり、MD予熱ロールやMD延伸ロールに該ポリオレフィン系樹脂が粘着し易くなったりする。また、ヒートシール層を構成するシート表面にMD延伸による延伸傷が発生し易くなったりする。ただし、これらを回避するためには、下記に示す方法を採用してやればよい。
例えば、ヒートシール層を片面のみに積層する場合は、まず、共押法にて、ヒートシール層に接する予熱・延伸ロールの温度を、ヒートシール層を構成するポリオレフィン系樹脂の融点や結晶性に応じて設定する。一方、ヒートシール層が積層されない反対側のシート面においては、そのシート面に接する予熱・延伸ロールの温度を、そのシート面を構成する樹脂の融点や結晶性に応じて設定する。例えば、前記反対側のシート面が基材層であれば、その基材層を構成するポリプロピレン系樹脂の融点や結晶性に応じて、予熱・延伸ロールの温度を延伸可能な上限温度付近に設定する。このような設定をすれば、良好な高延伸倍率のMD延伸シートが得られる。
また、共押法にて、両面にヒートシール層を積層する場合、基材層を構成するポリプロピレン系樹脂に、該ポリプロピレン系樹脂よりも融点や結晶性の低い樹脂を添加することが好ましい。こうすることにより延伸性を向上させることができ、MD予熱ロールや延伸ロール温度を低くすることができる。その結果、ヒートシール層の各種MDロールへの粘着や延伸傷を防止できる。
さらには、共押法にて、両面にヒートシール層を積層する場合、共押法にて成形する未延伸シートを、例えば40℃以下の水で水冷すると、MD予熱ロールや延伸ロールの温度を大幅に低く設定することが可能となり、良好な高延伸倍率のMD延伸シートを得ることができる。これは、溶融状態のシート状物を急冷して固化することにより、ヒートシール層を構成するポリオレフィン系樹脂と、基材層を構成するポリプロピレン系樹脂とが、結晶成長を阻害されたまま固化してしまうため、MD予熱ロールや延伸ロール温度を低く設定することが可能となる。その結果、ヒートシール層の各種MDロールへの粘着や延伸傷を防止できる。
本発明の二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムは、MDの引張伸度が170%以下であることが必要である。かかるMDの引張伸度を得るためには、MDの延伸倍率を6倍以上の高倍率に延伸すると共に、前記したように、基材層の表面に積層されるヒートシール層の厚みを調整することが好ましい。
〔開封テープ、および開封テープの積層〕
本発明の包装用フィルムは、これを構成する二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム(二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを含む)のTDに開封テープが積層される。
前記開封テープは、公知のものを制限なく使用することができる。一般には、開封時の引張りによる、切れや伸びが無い高い引張強度を有するフィルムをテープ状に加工したものが使用される。上記フィルムとしては、具体的には、ポリエステルフィルムや一軸延伸又は二軸延伸されたポリオレフィンフィルム等が挙げられる。
また、開封テープを積層する面は、特に制限されるものではなく、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム(二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを含む)のいずれの面に積層してもよい。例えば、二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムにおいて、ヒートシール層が基材層の両面に存在する場合は、いずれかのヒートシール層の表面に積層してやればよい。また、ヒートシール層が基材層の片面にしか存在しない場合は、基材層の表面か、ヒートシール層の表面の何れかの面に積層することができる。また、開封テープは、包装袋とした場合の内面、または外面のどちらの面に積層されても構わないが、包装袋の外面に開封テープを積層すると、希に開封テープの圧着や熱融着時に発生する波状のシワが見えやすくなったり、包装袋の外面に施される印刷がぼやけたりする場合がある。そのため、開封テープは、包装袋の内面になるように積層されることが好ましい。
また、フィルムのTDに積層する開封テープの間隔は、包装用フィルムの包装形態等に応じて適宜決定される。開封テープを積層する方法は、圧着法や熱融着法など、公知の方法によって行うことができる。
本発明の包装用フィルムにおいて、開封テープが積層された二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの端部には、開封テープを挟んでノッチを付けることが好ましい。
〔包装用フィルムの加工、用途(サンドイッチ包装袋)〕
本発明の包装用フィルムは、溶断シール及び/又はヒートシールにより2次加工(製袋加工)を行い、被包装体を包装することができる。そのため、サンドイッチ包装袋等の用途に好適に使用できる。特に、本発明の包装用フィルムが二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムよりなる場合、少なくとも片面に積層されるヒートシール層を袋の内面となるように重ね合わせ、溶断シール機による製袋を行うことにより、極めて安定した溶断シール強度を有する包装袋とすることができる。これは、かかるヒートシール層が低融点のポリオレフィン系樹脂より構成されているためである。そのため、前記包装用フィルムは、特に、サンドイッチ包装袋として好適に使用できる。
図5は、本発明の二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを使用したサンドイッチ包装袋の一例の概略図を示すものである。図5において、開封テープNは、該フィルムのTDに沿って設けられており、また、開封テープの開封口に位置するフィルムの端部には、ノッチMが設けられる。
以下に、本発明を具体的に説明するために実施例を挙げるが本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。先ず、以下の実施例において用いた測定方法について説明する。
(1)メルトマスフローレイト
JIS−K7210に準じてメルトマスフローレイト(以下、MFRと略す。)を測定した。尚、測定温度を230℃又は190℃とした。
(2)樹脂の融点
示差走査熱量計(セイコー電子工業(株)製DSC6200R)を用いて、窒素雰囲気下で樹脂を235℃で溶融し10分間保持した後、降温測度10℃/分で30℃まで降温し、続いて昇温速度10℃/分で235℃まで昇温する際に得られる吸熱曲線において最大吸熱を示すピーク温度を融点とした。
(3)共重合組成
核磁気共鳴分光装置(日本電子(株)製JNM−GSX−270(13C−核共鳴周波数67.8MHz)を用いて、次の条件で測定した。
測定モード:H−完全デカップリング
パルス幅:90度パルス
パルス繰返し時間:3秒
積算回数:10000回
溶媒:トリクロロベンゼン/重ベンゼンの混合溶媒(76/24容量%)
試料濃度:120mg/2.5ml溶媒
測定温度:120℃
共重合組成の定量は、M.kakugo,Y.Naito,K.Mizunuma,T.Miyatake,[Macromolecules,15,1150(1982)]に従って行なった。
(4)フィルムの厚み
機械的厚み計((株)ミツトヨ製マイクロメーターOMV−25DM)にて厚み(μm)を測定した。
(5)ヒートシール層の厚み
二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを液体窒素に30分間浸し、凍結破断した。フィルムの破断面を走査型電子顕微鏡(日本電子製JSM−5600LV)にて倍率5000で撮影し、ヒートシール層の厚み(μm)を算出した。このヒートシール層の厚みと(4)のフィルム厚みから、ヒートシール層の総厚みの割合を算出した。
(6)透明性
JIS−K7105に準じてヘイズ(曇価)を測定した。
(7)引張強度、引張伸度
MD、TDにそれぞれ幅10mm、長さ150mmの短冊状のサンプルを切り出し、引張速度300mm/分にてJIS−K7127に準じて測定した。
(8)複屈折
自動複屈折計(王子計測機器(株)製、KOBRA−21ADH)を用い、以下の条件で測定した。
測定方式:平行ニコル回転法
測定波長:590nm
フィルム面内のTD屈折率(Ntd)、フィルム面内のMD屈折率(Nmd)、フィルムの厚み方向の屈折率(Nz)及び、フィルム面内のTD屈折率とMD屈折率の差(Ntd−Nmd)は、入射角0°と40°のレターデーションから、同機器付属のソフトウエアーで計算した。この時のフィルム面内のTD屈折率とMD屈折率の差の絶対値(|Ntd−Nmd|)を複屈折(△(デルタ)n)として測定した。また、平均屈折率の値は1.490を入力した。
(9)引き裂き性評価:45度引き裂き性試験
図1に示したようなMD、TDのA4版のフィルムを切り出し、フィルムLのTDに沿って中央に幅20mm長さ165mmの開封テープKをヒートシール機により熱融着し積層した。
開封テープKの中心から左右35mmに開封テープKと平行した長さ150mm基線A、A’をフィルムL上に書き、次に、開封テープKの上部に幅25mm長さ15mmの開封口Bを設けた。開封口Bからの引裂き始めの位置はG、G’となる。基線Aから基線A’間の距離は70mmであり、フィルムのTDにおいて、基線A’Aの一端とG、G’の位置は同じとする。次いで、当該フィルムLを厚紙Jに粘着テープEで固定した。
厚紙Jに固定した当該サンプルを図2に示したように傾け、引張試験機のチャックC、C’で掴み、チャックC’を矢印の方向に、引き裂き速度が500mm/分となるように移動させた。こうすることにより、開封テープに斜め45度方向の力がかかるようにして引裂き試験を行なった。この時、上部チャックCは、当該サンプルと厚紙を掴み、下部チャックC’は、開封口Bのフィルムと開封テープKの上部を掴んだ。ここで開封テープの中心から左右35mmに書いた基線Aから基線A’間の距離(70mm)は、一般に市販されているサンドイッチの中で、サンドイッチの厚み(幅)の薄いもの(約70mm)にあわせたものである。即ち、この基線を超えて開封部分が広がった場合、サンドイッチが飛び出し易くなると考えられる。尚、図3は、チャックにサンプルをセットした際の概略を示す側面図である(フィルムに積層した開封テープK、および粘着テープEの一部等は記載していない。)。
図4に45度引裂き試験後のサンプルを示した。引裂いた部分の一例を点線F、F’で示した。尚、引裂き始め位置G、G’から基線A、A’に到達したときの接点を接点Hで示した。また図4におけるIの距離を45度引裂き距離I(mm)として下記の4段階で評価した。
評価◎:45度引裂き距離が120mm以上。
評価○:45度引裂き距離が80mm以上120mm未満。
評価△:45度引裂き距離が60mm以上80mm未満。
評価×:45度引裂き距離が60mm未満。
(10)防曇性
100mlのビーカーに水50ml(18℃)を入れた。次いで、ビーカーの口をフィルムでシワが無いように覆い、輪ゴムで固定したサンプルを作成した。次いで、該サンプルを冷蔵庫(5℃)にて30分間冷やした後、フィルム表面(ビーカー内面側)に結露した水滴の状態を下記4段階評価とした。
評価◎:結露した水が表面になめらかに濡れていてフィルムが全く曇っていない。
評価○:結露した水が大粒になっており、フィルムが曇っていない。
評価△:結露した水が小さく、所々フィルムに曇った部分がある。
評価×:結露した水が極小でフィルムが真っ白に曇っている。
(11)溶断シール強度
溶断シール機(PP−500型キョウエイ(株)製)を用いてシール刃温度380℃、120ショット/分にて製袋を行なった。得られた溶断シール袋の溶断シール部分を幅15mm、長さ150mmの短冊状のサンプルを切り出した。次いで、該サンプルを、引張試験機(島津製作所製AG500)を用いて、引張速度100mm/分で引張試験を行い溶断シール部分が破断するときの強度を溶断シール強度(単位:N/15mm)とした。
(12)ヒートシール強度
MDを長手とした幅15mm長さ150mmの短冊状のサンプル2枚をヒートシール面同士が重なるように合わせ、ヒートシール機(YSS型安田精機(株)製 )を用いて、上側金属ヒートシーバー温度145℃、下側テフフロンゴム温度90℃、ヒートシール圧力0.1Mpa、ヒートシール時間1秒に条件を固定し、ヒートシールを行った。得られたヒートシールサンプルを、引張試験機(島津製作所製AG500)を用いて、引張速度100mm/分で引張試験を行いヒートシール部分が破断するときの最大強度をヒートシール強度(単位:N/15mm)とした。
実施例1(ヒートシール層を積層していないフィルム)
プロピレン単独重合体(融点161℃、MFR3.2g/10分(230℃)プライムポリマー製F301SPE/F301SPG:混合比60/40)を押出温度245℃で単層Tダイより押出し、未延伸シートを得た。該シートをMD2段延伸機により1段目の延伸を145℃で5倍に延伸し、2段目の延伸を135℃にて行い、全体のMD延伸倍率が7倍となるMD延伸シートを得た。次いで、該MD延伸シートを、テンター式横延伸機(予熱温度186℃、延伸温度164℃)にてTDに11倍延伸し、コロナ処理を施さない30μmの2軸延伸フィルムを得た。得られた二軸延伸フィルムの溶断シール強度は23.9N/15mmであった。防曇性の評価は×であった。得られた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの透明性、延伸倍率、機械的強度特性、複屈折、引き裂き性評価を表1に示した。
実施例2(ヒートシール層を積層していないフィルム)
プロピレン単独重合体(融点161℃、MFR3.2g/10分(230℃)プライムポリマー製F301SPE/F301SPG:混合比60/40)を押出温度245℃で単層Tダイより押出し、未延伸シートを得た。該シートをMD2段延伸機により1段目の延伸を142℃で5.1倍に延伸し、2段目の延伸を138℃にて行い、全体のMD延伸倍率が7.1倍となるMD延伸シートを得た。次いで、該MD延伸シートを、テンター式横延伸機(予熱温度180℃、延伸温度162℃)にてTDに11倍延伸し、コロナ処理を施さない25μmの二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを得た。得られた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの溶断シール強度は22.2N/15mmであった。防曇性の評価は×であった。得られた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの透明性、延伸倍率、機械的強度特性、複屈折、引き裂き性評価を表1に示した。
実施例3(ヒートシール層を積層していないフィルム)
実施例2において、コロナ処理を施さない22μmの二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムとした以外は、実施例2と同様の操作を行った。得られた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの溶断シール強度は20.3N/15mmであった。防曇性の評価は×であった。得られた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの透明性、延伸倍率、機械的強度特性、複屈折、引き裂き性評価を表1に示した。
比較例1(ヒートシール層を積層していないフィルム)
プロピレン単独重合体(融点161℃、MFR2.2g/10分(230℃)プライムポリマー製F201SPE/F201SPG:混合比60:40)押出温度230℃で単層Tダイより押出し、未延伸シートを得た。該シートをMD2段延伸機により1段目の延伸を143℃で4.4倍に延伸し、2段目の延伸を138℃にて行い、全体のMD延伸倍率が4.6倍となるMD延伸シートを得た。次いで、該MD延伸シートを、テンター式横延伸機(予熱温度184℃、延伸温度161℃)にてTDに10倍延伸し、コロナ処理を施さない30μmの2軸延伸フィルムを得た。得られた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの溶断シール強度は25.3N/15mmであった。防曇性の評価は×であった。得られた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの透明性、延伸倍率、機械的強度特性、複屈折、引き裂き性評価を表1に示した。
実施例4(ヒートシール層を積層していないフィルム)
基材層として、表層/主層/表層の構成である3層フィルムを以下の方法により製膜した。先ず、主層の原料として、プロピレン−エチレンランダム共重合体(融点156℃、エチレン含有量0.4質量%、MFR2.5g/10分(230℃)、防曇剤1.0質量%含有品、サンアロマー製PC412Z 表2における樹脂1)75質量%とプロピレン−エチレンランダム共重合体(融点144℃、エチレン量2.5質量%、MFR2.0g/10分、住友化学製FH3315 表2における樹脂2)25質量%を混合した。次に、両表層の原料として、プロピレン−エチレンランダム共重合体(融点156℃、エチレン含有量0.4質量%、MFR2.2g/10分(230℃)、サンアロマー製PC412A)75質量%とプロピレン−エチレンランダム共重合体(融点144℃、エチレン量2.5質量%、MFR2.0g/10分、住友化学製FH3315 表2における樹脂2)20質量%及び、ブロッキング防止剤マスターバッチ(融点140℃、エチレン含有量3.6質量%、MFR8.0g/10分(230℃)、サンアロマー製PY630D 表2における樹脂7)5質量%を混合した。続いて、前記主層の原料と前記両表層の原料を押出温度260℃で3層Tダイより共押し、未延伸シートを得た。次いで、該未延伸シートをMD2段延伸機により1段目の延伸を140℃で1.3倍に延伸し、2段目の延伸を146℃にて行い、全体のMD延伸倍率が5.5倍となるMD延伸シートを得た。次いで、該MD延伸シートを、テンター式横延伸機(予熱温度187℃、延伸温度152℃)にてTDに10.3倍延伸し、両面にコロナ処理を施した総厚み30μm、各表層の厚み1.0μm、主層の厚み28.0μmの二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを得た。得られた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの溶断シール強度は18.2N/15mmであり、防曇性の評価は○であった。得られた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの透明性、延伸倍率、機械的強度特性、複屈折、引き裂き性評価を表1に示した。
実施例5(ヒートシール層を積層していないフィルム)
実施例4において、全体のMD延伸倍率を6.0倍、TD延伸倍率を10.2倍とし、両面にコロナ処理を施した総厚み30μm、各表層の厚み1.0μm、主層の厚み28.0μmの二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムとした以外は、実施例4と同様の操作を行った。得られた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの溶断シール強度は18.4N/15mmであり、防曇性の評価は◎であった。得られた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの透明性、延伸倍率、機械的強度特性、複屈折、引き裂き性評価を表1に示した。
実施例6(ヒートシール層を積層していないフィルム)
実施例4において、全体のMD延伸倍率を6.5倍、TD延伸倍率を10.0倍とし、両面にコロナ処理を施した総厚み30μm、各表層の厚み1.0μm、主層の厚み28.0μmの二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムとした以外は、実施例4と同様の操作を行った。得られた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの溶断シール強度は17.8N/15mmであり、防曇性の評価は◎であった。得られた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの透明性、延伸倍率、機械的強度特性、複屈折、引き裂き性評価を表1に示した。
比較例2(ヒートシール層を積層していないフィルム)
実施例4において、全体のMD延伸倍率を4.6倍、TD延伸倍率を9.3倍とし、両面にコロナ処理を施した総厚み30μm、各表層の厚み1.0μm、基層の厚み28.0μmの二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムとした以外は、実施例4と同様の操作を行った。得られた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの溶断シール強度は19.4N/15mmであり、防曇性の評価は◎であった。得られた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの透明性、延伸倍率、機械的強度特性、複屈折、引き裂き性評価を表1に示した。
実施例7(ヒートシール層を積層していないフィルム)
基材層として、表層/主層/表層の構成である3層フィルムを以下に示す方法で製膜した。先ず、主層の原料として、プロピレン−エチレンランダム共重合体(融点156℃、エチレン含有量0.4質量%、MFR2.5g/10分(230℃)、防曇剤1.0質量%含有品、サンアロマー製PC412Z 表2における樹脂1)25質量%とプロピレン−エチレンランダム共重合体(融点144℃、エチレン量2.5質量%、MFR2.0g/10分、住友化学製FH3315 表2における樹脂2)75質量%を混合した。次に、両表層の原料として、プロピレン−エチレンランダム共重合体(融点156℃、エチレン含有量0.4質量%、MFR2.2g/10分(230℃)、サンアロマー製PC412A)25質量%とプロピレン−エチレンランダム共重合体(融点144℃、エチレン量2.5質量%、MFR2.0g/10分、住友化学製FH3315 表2における樹脂2)70質量%及び、ブロッキング防止剤マスターバッチ(融点140℃、エチレン含有量3.6質量%、MFR8.0g/10分(230℃)、サンアロマー製PY630D 表2における樹脂7)5質量%を混合した。続いて、前記主層の原料と前記両表層の原料を押出温度260℃で3層Tダイより共押し、未延伸シートを得た。次いで、該未延伸シートをMD2段延伸機により1段目の延伸を139℃で1.3倍に延伸し、2段目の延伸を144℃にて行い、全体のMD延伸倍率が6.0倍となるMD延伸シートを得た。次いで、該MD延伸シートを、テンター式横延伸機(予熱温度185℃、延伸温度150℃)にてTDに9.5倍延伸し、両面にコロナ処理を施した総厚み30μm、各表層の厚み1.0μm、主層の厚み28.0μmの二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを得た。得られた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの溶断シール強度は15.5N/15mmであり、防曇性の評価は×であった。得られた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの透明性、延伸倍率、機械的強度特性、複屈折、引き裂き性評価を表1に示した。
実施例8(ヒートシール層を積層していないフィルム)
実施例7において、全体のMD延伸倍率を6.5倍、TD延伸倍率を9.3倍とし、両面にコロナ処理を施した総厚み30μm、各表層の厚み1.0μm、主層の厚み28.0μmの二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムとした以外は、実施例7と同様の操作を行った。得られた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの溶断シール強度は15.3N/15mmであり、防曇性の評価は×であった。得られた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの透明性、延伸倍率、機械的強度特性、複屈折、引き裂き性評価を表1に示した。
実施例9(ヒートシール層を積層していないフィルム)
実施例7において、全体のMD延伸倍率を7.0倍、TD延伸倍率を9.2倍とし、両面にコロナ処理を施した総厚み30μm、各表層の厚み1.0μm、主層の厚み28.0μmの二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムとした以外は、実施例7と同様の操作を行った。得られた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの溶断シール強度は15.0N/15mmであり、防曇性の評価は×であった。得られた二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの透明性、延伸倍率、機械的強度特性、複屈折、引き裂き性評価を表1に示した。
比較例3
市販されている両面防曇フィルム商品名KF51#30両面コロナ処理品(サン・トックス(株)製)の溶断シール強度、防曇性を評価した結果、溶断シール強度は21.0N/15mmであり、防曇性は◎であった。当該フィルムの透明性、機械的強度特性、複屈折、引き裂き性評価を表1に示した。
比較例4
市販されている汎用2軸延伸OPPフィルム、商品名PA20#30片面コロナ処理品(サン・トックス(株)製)のコロナ処理面が袋内となる様に溶断シール袋を作成し溶断シール強度を測定した結果、溶断シール強度は13.3N/15mmであった。また、コロナ処理面の防曇性を評価した結果防曇性は×であった。当該フィルムの透明性、機械的強度特性、複屈折、引き裂き性評価を表1に示した。
Figure 2009078860
実施例10(ヒートシール層を有するフィルム)
ヒートシール層/基材層(基材層を主層と表層の2層とした)の構成である二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを以下の方法により製膜した。先ず、ヒートシール層を構成する樹脂として、表2に示す樹脂5を95質量%、及び表2に示す樹脂7を5質量%混合したもの(ヒートシール用樹脂)を用意した。次に、基材層を構成する原料として、表2に示す樹脂1を70質量%、及び、表2に示す樹脂2を30質量%混合したもの(主層樹脂)と、表2に示す樹脂4を97質量%、及び表2に示す樹脂8を3質量%混合したもの(表層樹脂)とを用意した。この場合、融点を比較するのは、ヒートシール層の樹脂5と主層の樹脂1である。
上記の各層の樹脂を、ヒートシール用樹脂/主層樹脂/表層樹脂の順でそれぞれ個別の押出機から押出温度220〜240℃で3層Tダイにて共押しを行い、水冷キャスト法にて冷却固化し、3層構成の未延伸シートを成形した。次に、該3層シートをMD2段延伸機により、1段目の延伸を予熱温度135℃で5.2倍に延伸し、2段目の延伸を予熱温度122℃にて行い、全体のMD延伸倍率が6.8倍となるMD延伸シートを得た。次いで、該MD延伸シートを、テンター式横延伸機(予熱温度186℃、延伸温度162℃)にてTDに9.5倍延伸し、両面にコロナ処理を施した総厚み30μm、ヒートシール層の厚み1.5μm、基材層の厚み28.5μm(主層の厚み26.5μm、表層の厚み2.0μm)の二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを製膜した。
こうして得られた二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムは、40℃で2日間養生後に、溶断シール強度、ヒートシール強度、防曇性、透明性、複屈折、引裂き方向性評価、機械的強度特性の測定を行い、その結果を表3に示した。また、使用した樹脂の詳細な組成、融点を表2に示した。
実施例11(ヒートシール層を有するフィルム)
ヒートシール層/基材層(基材層を主層と表層の2層とした)の構成である二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを以下の方法により製膜した。先ず、ヒートシール層を構成する樹脂として、表2に示す樹脂5を95質量%、及び表2に示す樹脂7を5質量%混合したもの(ヒートシール用樹脂)を用意した。次に、基材層を構成する原料として、表2に示す樹脂1を70質量%、及び表2に示す樹脂2を30質量%混合したもの(主層樹脂)、表2に示す樹脂4を97質量%、及び表2に示す樹脂8を3質量%混合したもの(表層樹脂)を用意した。融点を比較する樹脂は、樹脂5と樹脂1である。
上記の各層の樹脂を、ヒートシール用樹脂/主層樹脂/表層樹脂の順でそれぞれ個別の押出機から押出温度245〜265℃で3層Tダイにて共押しを行い、チルロールにて冷却固化し、3層構成の未延伸シートを成形した。次に、該3層シートをMD2段延伸機により、1段目の延伸を予熱温度143℃で1.2倍に延伸し、2段目の延伸を予熱温度143℃にて行い、全体のMD延伸倍率が6.8倍となるMD延伸シートを得た。次いで、該MD延伸シートを、テンター式横延伸機(予熱温度190℃、延伸温度155〜164℃)にてTDに9.0倍延伸し、両面にコロナ処理を施した総厚み30μm、ヒートシール層の厚み2.5μm、基材層の厚みが27.5μm(主層の厚み25.5μm、表層の厚み2.0μm)の二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを製膜した。
こうして得られた二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムは、40℃で2日間養生後に、溶断シール強度、ヒートシール強度、防曇性、透明性、複屈折、引裂き方向性評価、機械的強度特性の測定を行い、その結果を表3に示した。また、使用した樹脂の詳細な組成を表2に示した。
実施例12(ヒートシール層を有するフィルム)
ヒートシール層/基材層(基材層を主層と表層の2層とした)の構成である二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを以下の方法により製膜した。先ず、ヒートシール層を構成する樹脂として、表2に示す樹脂6を95質量%、及び表2に示す樹脂7を5質量%混合したもの(ヒートシール用樹脂)を用意した。次に、基材層を構成する原料として、表2に示す樹脂3を70質量%及び樹脂2を30質量%混合したもの(主層樹脂)、樹脂4を97質量%及び樹脂8を3質量%混合したもの(表層樹脂)を用意した。融点を比較する樹脂は、樹脂6と樹脂3である。
上記の各層の樹脂を、ヒートシール用樹脂/主層樹脂/表層樹脂の順でそれぞれ個別の押出機から押出温度220〜240℃で3層Tダイにて共押しを行い、水冷キャスト法にて冷却固化し、3層構成の未延伸シートを成形した。次に、該3層シートをMD2段延伸機により、1段目の延伸を予熱温度135℃で5.2倍に延伸し、2段目の延伸を予熱温度122℃にて行い、全体のMD延伸倍率が6.8倍となるMD延伸シートを得た。次いで、該MD延伸シートを、テンター式横延伸機(予熱温度186℃、延伸温度162℃)にてTDに9.5倍延伸し、両面にコロナ処理を施した総厚み30μm、ヒートシール層の厚み1.5μm、基材層の厚み28.5μm(主層の厚み26.5μm、表層の厚み2.0μm)の二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを製膜した。
こうして得られた二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムは、40℃で2日間養生後に、溶断シール強度、ヒートシール強度、防曇性、透明性、複屈折、引裂き方向性評価、機械的強度特性の測定を行い、その結果を表3に示した。また、使用した樹脂の詳細な組成を表2に示した。
比較例5(ヒートシール層を有するフィルム)
ヒートシール層/基材層/ヒートシール層の構成である二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを以下の方法により製膜した。先ず、両面のヒートシール層を構成する樹脂として、表2に示す樹脂5を80質量%、及び表2に示す樹脂10を15質量%及び、表2に示す樹脂7を5質量%混合したもの(ヒートシール用樹脂)を用意した。次に、基材層を構成する原料として、表2に示す樹脂1が100質量%のもの(主層樹脂)を用意した。融点を比較する樹脂は、樹脂5と樹脂10である。
次に、上記の各層の樹脂を、ヒートシール用樹脂/主層樹脂/ヒートシール用樹脂の順でそれぞれ個別の押出機から押出温度240〜260℃で3層Tダイにて共押しを行い、水冷キャスト法にて冷却固化し、3層構成の未延伸シートを成形した。次に、該3層シートをMD2段延伸機により、1段目の延伸を予熱温度128℃で1.1倍に延伸し、2段目の予熱温度を128℃にて行い、全体のMD延伸倍率が4.6倍となるMD延伸シートを得た。次いで、該MD延伸シートを、テンター式横延伸機(予熱温度186℃、延伸温度162℃)にてTDに9.5倍延伸し、両面にコロナ処理を施した総厚み30μm、両ヒートシール層の厚みが各1.5μm、基材フィルムの厚み27.0μmの二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを製膜した。
こうして得られた二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムは、40℃で2日間養生後に、溶断シール強度、ヒートシール強度、防曇性、透明性、複屈折、引裂き方向性評価、機械的強度特性の測定を行い、その結果を表3に示した。また、使用した樹脂の詳細な組成を表2に示した。
実施例13(ヒートシール層を有するフィルム)
ヒートシール層/基材層/ヒートシール層の構成である二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを以下の方法により製膜した。先ず、両面のヒートシール層を構成する樹脂として、表2に示す樹脂6を95質量%、及び表2に示す樹脂7を5質量%混合したもの(ヒートシール用樹脂)を用意した。次に、基材層を構成する原料として、表2に示す樹脂1を80質量%、及び表2に示す樹脂3を20質量%混合したもの(主層樹脂)を用意した。融点を比較する樹脂は、樹脂6と樹脂1である。
上記の各層の樹脂を、ヒートシール用樹脂/主層樹脂/ヒートシール用樹脂の順でそれぞれ個別の押出機から押出温度200〜240℃で3層Tダイにて共押しを行い、水冷キャスト法にて冷却固化し、3層構成の未延伸シートを成形した。次に、該3層シートをMD2段延伸機により、1段目の延伸を予熱温度122℃で5.2倍に延伸し、2段目の延伸を予熱温度121℃にて行い、全体のMD延伸倍率が6.8倍となるMD延伸シートを得た。次いで、該MD延伸シートを、テンター式横延伸機(予熱温度186℃、延伸温度166℃)にてTDに10倍延伸した後、両面にコロナ処理を施した。こうして、総厚み30μm、両ヒートシール層の厚みが各1.5μm、基材層の厚み27.0μmの二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを製膜した。得られた二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムは、40℃で2日間養生後に、溶断シール強度、ヒートシール強度、防曇性、透明性、複屈折、引裂き方向性評価、機械的強度特性の測定を行い、その結果を表3に示した。また、使用した樹脂の詳細な組成を表2に示した。
実施例14(ヒートシール層を有するフィルム)
ヒートシール層/基材層/ヒートシール層の構成である二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを以下の方法により製膜した。先ず、両面のヒートシール層を構成する樹脂として、表2に示す樹脂6を95質量%、及び表2に示す樹脂7質量5%混合したもの(ヒートシール用樹脂)を用意した。次に、基材層を構成する原料として、表2に示す樹脂1を80質量%、及び表2に示す樹脂3を20質量%混合したもの(主層樹脂)を用意した。融点を比較するのは、樹脂6と樹脂1である。
上記の各層の樹脂を、ヒートシール用樹脂/主層樹脂/ヒートシール用樹脂の順でそれぞれ個別の押出機から押出温度200〜240℃で3層Tダイにて共押しを行い、水冷キャスト法にて冷却固化し、3層構成の未延伸シートを成形した。次に、該3層シートをMD2段延伸機により、1段目の延伸を予熱温度122℃で5.2倍に延伸し、2段目の延伸を予熱温度121℃にて行い、全体のMD延伸倍率が6.8倍となるMD延伸シートを得た。次いで、該MD延伸シートを、テンター式横延伸機(予熱温度183℃、延伸温度163℃)にてTDに10倍延伸した後、両面にコロナ処理を施した。こうして、総厚み20μm、両ヒートシール層の厚みが各1.5μm、基材層の厚み17.0μmの二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを作成した。得られた二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムは、40℃で2日間養生後に、溶断シール強度、ヒートシール強度、防曇性、透明性、複屈折、引裂き方向性評価、機械的強度特性の測定を行い、その結果を表3に示した。また、使用した樹脂の詳細な組成を表2に示した。
比較例6(ヒートシール層を有するフィルム)
ヒートシール層/基材層(基材層を主層と表層の2層とした)の構成である二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを以下の方法により製膜した。先ず、ヒートシール層を構成する樹脂として、表2に示す樹脂5を95質量%、及び表2に示す樹脂7を5質量%混合したもの(ヒートシール用樹脂)を用意した。次に、基材層を構成する原料として、表2に示す樹脂1を70質量%、及び表2に示す樹脂2を30質量%混合したもの(主層樹脂)と、表2に示す樹脂4を97質量%、及び表2に示す樹脂8を3質量%混合したもの(表層樹脂)とを用意した。融点を比較するのは、樹脂5と樹脂1である。
上記の各層の樹脂を、ヒートシール用樹脂/主層樹脂/表層樹脂の順でそれぞれ個別の押出機から押出温度245〜265℃で3層Tダイにて共押しを行い、チルロールにて冷却固化し、3層構成の未延伸シートを成形した。次に、該3層シートをMD2段延伸機により、1段目の延伸を予熱温度143℃で1.2倍に延伸し、2段目の延伸を予熱温度143℃にて行い、全体のMD延伸倍率が5.2倍となるMD延伸シートを得た。次いで、該MD延伸シートを、テンター式横延伸機(予熱温度190℃、延伸温度155〜164℃)にてTDに8.7倍に延伸した後、両面にコロナ処理を施した。
こうして、総厚み30μm、ヒートシール層の厚み2.0μm、基材層の厚み28.0μm(主層の厚み26.5μm、表層の厚み1.5μm)の二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを製膜した。得られた二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムは、40℃で2日間養生後に、溶断シール強度、ヒートシール強度、防曇性、透明性、複屈折、引裂き方向性評価、機械的強度特性の測定を行い、その結果を表3に示した。また、使用した樹脂の詳細な組成を表2に示した。
実施例15(ヒートシール層を有するフィルム)
MD2段延伸機の2段目の延伸倍率を高くし、全体のMD延伸倍率を6.3倍とした以外は、比較例6と同様にして総厚み30μm、ヒートシール層の厚み2.0μm、基材層の厚み28.0μm(主層の厚み26.5μm、表層の厚み1.5μm)の二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを製膜した。得られた二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムは、40℃で2日間養生後に、溶断シール強度、ヒートシール強度、防曇性、透明性、複屈折、引裂き方向性評価、機械的強度特性の測定を行い、その結果を表3に示した。また、使用した樹脂の詳細な組成を表2に示した。
実施例16(ヒートシール層を有するフィルム)
MD2段延伸機の2段目の延伸倍率を高くし、全体のMD延伸倍率を6.8倍として、TDに9.0倍に延伸した以外は、比較例6と同様にして総厚み30μm、ヒートシール層の厚み2.0μm、基材フィルムの厚み28.0μm(主層の厚み26.5μm、表層の厚み1.5μm)の二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを製膜した。得られた二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムは、40℃で2日間養生後に、溶断シール強度、ヒートシール強度、防曇性、透明性、複屈折、引裂き方向性評価、機械的強度特性の測定を行い、その結果を表3に示した。また、使用した樹脂の詳細な組成を表2に示した。
実施例17(ヒートシール層を有するフィルム)
MD2段延伸機の2段目の延伸倍率を高くし、全体のMD延伸倍率を7.0倍として、TDに9.2倍に延伸した以外は、比較例6と同様にして二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを製膜した。得られた二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムは、40℃で2日間養生後に、溶断シール強度、ヒートシール強度、防曇性、透明性、複屈折、引裂き方向性評価、機械的強度特性の測定を行い、その結果を表3に示した。また、使用した樹脂の詳細な組成を表2に示した。
実施例18(ヒートシール層を有するフィルム)
総厚み30μm、ヒートシール層の厚みを5.0μm、基材層25.0μm(主層の厚み23.5μm、表層の厚み1.5μm)とした以外は、実施例16と同様にして、二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを製膜した。得られた二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムは、40℃で2日間養生後に、溶断シール強度、ヒートシール強度、防曇性、透明性、複屈折、引裂き方向性評価、機械的強度特性の測定を行い、その結果を表3に示した。また、使用した樹脂の詳細な組成を表2に示した。
実施例19(ヒートシール層を有するフィルム)
ヒートシール層/基材層(基材層を主層と表層の2層とした)の構成である二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを以下の方法により製膜した。先ず、ヒートシール層を構成する樹脂として、表2に示す樹脂9を95質量%、及び表2に示す樹脂7を5質量%混合したもの(ヒートシール用樹脂)を用意した。次に、基材層を構成する原料として、表2に示す樹脂1を70質量%、及び表2に示す樹脂2を30質量%混合したもの(主層樹脂)、表2に示す樹脂4を97質量%、及び表2に示す樹脂8を3質量%混合したもの(表層樹脂)を用意した。融点を比較するのは、樹脂9と樹脂1である。
次いで、上記した基材層を構成する主層樹脂と表層樹脂とをそれぞれ個別の押出機から押出温度245〜265℃で2層Tダイにて共押しを行い、チルロールにて冷却固化し、2層構成の未延伸シートを成形した。次に、該2層未延伸シートをMD2段延伸機により、1段目の延伸を予熱温度153℃で1.2倍に延伸し、2段目の延伸を予熱温度154℃にて行い、全体のMD延伸倍率が6.8倍となる基材層(基材層を主層と表層の2層とした)からなるMD延伸シートを得た。次いで、該MD延伸シートの主層表面に、別途単層ダイを付設したインラインラミネート機を用いてヒートシール層を構成する樹脂を250℃で押出し積層した。次いで、該ヒートシール層が積層されたMD延伸シートをテンター式横延伸機(予熱温度190℃、延伸温度156〜167℃)にてTDに9.0倍に延伸した後、両面にコロナ処理を施した。
こうして、総厚み30μm、ヒートシール層の厚み2.0μm、基材層の厚み28.0μm(主層の厚み26.5μm、表層の厚み1.5μm)の二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを製膜した。得られた二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムは、40℃で2日間養生後に、溶断シール強度、ヒートシール強度、防曇性、透明性、複屈折、引裂き方向性評価、機械的強度特性の測定を行い、その結果を表3に示した。また、使用した樹脂の詳細な組成を表2に示した。
実施例20(ヒートシール層を有するフィルム)
総厚み32μm、ヒートシール層の厚み4.0μm、基材層の主層の厚み26.5μm、表層の厚み1.5μmとした以外は、実施例19と同様にして、二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを作成した。得られた二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムは、40℃で2日間養生後に、溶断シール強度、ヒートシール強度、防曇性、透明性、複屈折、引裂き方向性評価、機械的強度特性の測定を行い、その結果を表3に示した。また、使用した樹脂の詳細な組成を表2に示した。
実施例21(ヒートシール層を有するフィルム)
総厚み37μm、ヒートシール層の厚み9.0μm、基材層の主層の厚み26.5μm、表層の厚み1.5μmとした以外は、実施例19と同様にして、二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを製膜した。得られた二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムは、40℃で2日間養生後に、溶断シール強度、ヒートシール強度、防曇性、透明性、複屈折、引裂き方向性評価、機械的強度特性の測定を行い、その結果を表3に示した。
また、使用した樹脂の詳細な組成を表2に示した。
実施例22(ヒートシール層を有するフィルム)
ヒートシールI層/基材層(主層)/ヒートシールII層の構成である二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを以下の方法により製膜した。先ず、ヒートシールI層を構成する樹脂として、樹脂9を95質量%及び樹脂7を5質量%混合したものと、ヒートシールII層を構成する樹脂として、樹脂6を95質量%及び樹脂7を5質量%混合したものを用意した。次に、基材フィルムを構成する原料として、樹脂1を70質量%及び樹脂2を30質量%混合したもの(主層樹脂)を用意した。融点を比較するのは、樹脂9と樹脂6と樹脂1である。
次いで、上記の基材層を構成する主層樹脂を、押出温度265℃で単層Tダイにて押出しを行い、チルロールにて冷却固化し、単層構成の未延伸シートを作成した。次に、当該未延伸シートをMD2段延伸機により、1段目の延伸を予熱温度153℃で1.2倍に延伸し、2段目の延伸を予熱温度154℃にて行い、全体のMD延伸倍率が6.8倍となる単層のMD延伸シートを得た。次いで、該MD延伸シートの片面に、別途、単層ダイを付設したインラインラミネート機を用いてヒートシールI層を構成する樹脂を250℃で押出し、MD延伸シートに積層し、片面にヒートシールI層が積層されたMD延伸シートを得た、次いで、ヒートシールI層が積層されていない、もう一方の面に、別途、単層ダイを付設したインラインラミネート機を用いてヒートシールII層を構成する樹脂を250℃で押出し、MD延伸シートに積層し、ヒートシールI層/MD延伸シート/ヒートシールII層である3層積層シートを得た。次いで、当該3層積層シートをテンター式横延伸機(予熱温度190℃、延伸温度156〜167℃)にてTDに9.0倍に延伸した後、両面にコロナ処理を施した。
こうして、総厚み34μm、ヒートシールI層の厚み2.0μm、基材層の厚み28.0μm、ヒートシールII層の厚みが4.0μmの二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムを製膜した。得られた二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムは、40℃で2日間養生後に、ヒートシールI層面を袋内とした溶断シール強度、ヒートシールI層面のヒートシール強度、ヒートシールI層面の防曇性、二軸延伸積層ポリプロピレン系樹脂フィルムの透明性、複屈折、引裂き方向性評価、機械的強度特性の測定を行い、その結果を表3に示した。また、使用した樹脂の詳細な組成を表2に示した。
Figure 2009078860
Figure 2009078860
引き裂き性評価の工程において厚紙にサンプルをセットした状態を示す平面図 引き裂き性評価の工程においてのサンプルをチャックに取り付けた際の正面図 引き裂き性評価の工程においてサンプルをチャックに取り付けた際の側面図 引き裂き性評価の工程において引張試験後のサンプルの平面図 本発明の包装用フィルムを使用したサンドイッチ包装袋の一例を示す概略図
符号の説明
A 基線
A’ 基線
B 開封口
C チャック(上方)
C’ チャック(下方)
E 粘着テープ
F 引き裂き跡
F’ 引き裂き跡
G 引き裂き始めの位置
G’ 引き裂き始めの位置
H 接点
I 引き裂き距離
J 厚紙
K 開封テープ
L 2軸延伸積層フィルム
M サンドイッチ包装袋に設けたノッチ
N サンドイッチ包装袋に設けた開封テープ

Claims (5)

  1. 長手方向の引張伸度が170%以下であって、ポリプロピレン系樹脂よりなる二軸延伸された基材層を少なくとも有する二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムよりなり、かつ、該二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの幅方向に開封テープを積層して構成されたことを特徴とする包装用フィルム。
  2. 前記二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの幅方向の引張伸度が40〜90%である請求項1に記載の包装用フィルム。
  3. 前記二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムが、ポリプロピレン系樹脂よりなる二軸延伸された基材層の少なくとも片面に、該ポリプロピレン系樹脂より融点が低いポリオレフィン系樹脂よりなるヒートシール層が積層されたものである請求項1または2に記載の包装用フィルム。
  4. 前記ヒートシール層の総厚みが、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの厚みの0.8〜25%である請求項3に記載の包装用フィルム。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の包装用フィルムにより形成されたサンドイッチ用包装袋。
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